画期的なHIVワクチンを完成させたかのように装い、巨額の研究費を詐取したとして、米国に住む韓国系男性に実刑判決が下された。 今回、懲役4年6カ月の実刑判決を受けたのは、アイオワ州立大学の教授だったハン・ドンピョ被告。被告は、2009年から2013年にかけて、人間の抗体とウサギの血を混ぜ、HIVワクチンの研究結果を捏造していた。 この研究でハン被告らチームが得ていた研究費は、数百万ドルに及ぶという。事件発覚当初、ハン被告のチームメンバーはそのことを知らず、秘密裏に事を進めていた被告は責任を取り、大学を辞職。また、米・監査団体(ORI)から、研究資格停止3年の処分を受けた。 ただ、事件はここで終わらなかった。アイオワ州選出のチャールズ・グレスリー上院議員(共和党)が、「数百万ドルの血税を横領したのに、処罰が甘すぎる」と激怒。ORIに抗議の書簡を送ったことで、連邦警察が捜査に着手し、今回の判決に至った。 この事件について興味深いのは、同事件を通じて「これまで米国では、科学者が厳罰に処されるということが少なかった」と、メディアを中心に強調されている点だ。 同事件を報じたワシントン・ポスト紙は、「米国で、研究捏造のために科学者が処罰されるのは非常に珍しい」と指摘。一方、ニューヨーク大学・メディカルセンターのアーサー・キャップラン氏は、「この事件を契機に、研究者たちは、欺瞞が刑事処罰につながるということに気づくだろう」としている。 一人の韓国系男性が起こした捏造劇が、米国全体における科学者の不正に対して、厳罰化の道を開きそうな気配である。 ところで、素人としては、ウサギの血で研究結果が捏造できるという話は少し驚きである。数百万ドルの研究費が下りるのであれば、審査やチェックも厳しいはず……。常人には、とても理解も想像もできない世界の話である。 余談だが、韓国および世界を揺るがした捏造事件のひとつに、2005年に起きた黄禹錫教授・ES細胞論文不正事件がある。当時、捏造がバレて死にそうな顔を浮かべていた黄教授だが、現在ではピンピンしている。1週間前には、米国で新たな幹細胞の特許を取得したともいわれており、その笑顔がメディアに取り上げられていた。 日本では、捏造事件があれば社会的に抹殺される。もしくは、自ら死を選ぶ科学者がいるほどである。一方、韓国の捏造事件の当事者たちは、数年間の清めの期間を経て、何事もなかったかのように社会復帰することが普通なようだ。文化の違いというべきか、価値観の違いというべきか……。 ただ今回、韓国系科学者が判決を受けたのは米国。果たして、大捏造劇を演じたハン被告の運命やいかに!? (取材・文=河鐘基)イメージ画像(Thinkstockより)
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MERS拡散、Galaxy S6不調……泣きっ面に蜂のサムスンが、いよいよピンチ!?
韓国一の財閥グループ、サムスンがMERS(中東呼吸器症候群)で苦しんでいる。7月3日、韓国中央MERS管理対策本部によると、サムスンソウル病院の看護師がMERSに感染していることが判明。これで韓国のMERS感染者は計184人に増えたことになり、韓国のMERS終息にブレーキがかかっているのが現状だ。 サムスンソウル病院は院内感染防止策が穴だらけで、いまやMERS感染を広げる“拡散地”と揶揄されている。同病院からは89人の感染者が出ており、そのうち医者や看護師など病院関係の感染者は14人に上った。今回発覚した184番目の感染者は24歳の女性で、サムスンソウル病院でMERS感染者を看護する過程で自らも感染したと推測されている。 サムスンといえばスマートフォンや半導体が有名だが、韓国一の財閥グループであるだけに、その事業は手広い。韓国最大の保険会社であるサムスン生命、ホテル関連事業、さらに病院事業も手がけている。 振り返れば6月23日、サムスン電子イ・ゴンヒ会長の長男で、後継者と目されるイ・ジェヨン副会長は記者会見を開き、「私たちのサムスンソウル病院が国民のみなさんにあまりに大きな苦痛と心配をかけました」と頭を下げて謝罪している。サムスングループのオーナー家の謝罪は、ゴンヒ会長が政界への賄賂などの疑いから強制捜査を受け、会長職から退いた2008年4月以来、7年ぶりの大ごとだ(10年3月に復帰)。にもかかわらず、その直後に同病院から再び新たな感染者が発見されたのだから、面目次第もないだろう。 MERS拡散という想定外の事態に苦しむサムスンに、さらなる追い打ちが。韓国の金融投資会社「HMC投資証券」は7月3日、全体的な需要が不振としてサムスン電子の目標株価を下げた。HMC投資証券の研究員は、「Galaxy S6の出荷量も需要鈍化で、従来の予想値(1,700万台)を下回るだろう」と話している。そして「サムスン電子の第2四半期の売り上げと営業利益は、それぞれ予想値から3.5%、4.3%下げた額に変更される」と指摘した。Galaxy S6の売れ行き不振を受けて、小型電池事業を担っているサムスンSDI社の第2四半期売り上げ額は、前年同期比マイナス7.3%、営業利益は38.8%も減少するとされている。世界のスマホ市場で伸び悩みを見せているサムスンにとって、Galaxy S6にかける思いが強かったのは日本でも知られるところ。しかし、その希望は、どうやら空振りに終わってしまいそうだ。 MERS拡散、そしてGalaxy S6の不調と、このところまったくいいところがないサムスン。韓国一の財閥グループのつまずきだけに、経済に与える影響も少なくない。一時は“巨人”ともてはやされたサムスンが、再び立ち上がる日は来るのだろうか?サムスン電子本社(「Wikipedia」より/Roakr)
ミスターSASUKE・山田勝己はバカであることを恐れない TBS『SASUKE2015』(7月1日放送)を徹底検証!
今年もまた、『SASUKE』がやって来た。日本が誇る特大スポーツエンタテインメント番組であり、究極のサバイバルアタックであり、そしてある種の人間にとっては、人生を懸けた祭りである。1997年に初めて放送され、今回の放送で実に第31回大会。ただのスポーツバラエティではない。数々の伝説的なドラマを生んできた、ある種のドキュメンタリーだといっても過言ではないだろう。 そして『SASUKE』が生んだ最重要人物といえば、もちろん山田勝己である。『SASUKE』によって人生を変えられ、また『SASUKE』にも大きな影響を与えた、ただの素人。しかし「ミスターSASUKE」という異名はだてではない。自宅に『SASUKE』を模したセットを自ら作り、そのために職を失うほどだ。そんな彼はいま、山田軍団・黒虎というチームを結成し、後進の指導に当たっている。 数多くの出場者が軒を連ねる『SASUKE』ではあるが、やはり山田勝己という存在は特別だ。視聴者の心をつかんで離さない、独特の何かを山田勝己だけが持っている。番組でもそれをわかっているのだろう、山田勝己の発言テロップだけは筆文字で表記する、という特別な扱いを与えている。 ではなぜ、山田勝己は人の心をつかむのだろうか? その秘密を探るため、今回は番組における山田勝己の発言をすべて書き起してみる。山田軍団・黒虎からは3人の資格がエントリー。彼ら、弟子に対して山田勝己はどんな言葉を投げかけたのか? それを知ることで、山田勝己の神髄に触れてみたいと思う。 <倉庫管理 松原慎司へのコメント> ※1stステージ挑戦中&失敗後 「何も言うことなし」 「回らないよ OK もう一歩 回らない OK もう大丈夫 もう大丈夫 跳べ」 「(セットの裏側からは)見えない 見えない なんにも見えない」 「ゆっくりええぞ」 「もっと もっと もっと」 「よっしゃ! 行け!」 「松原早く 時間ない もうここは行くしかない 行くしかない」 「外せ 足上げとけ 足上げとけ」 「上がれ えい えいっ 上がれ 上がった 上がれ 登れ 登れ」 「あと10秒か」 「下りをトントンと降りてたら」 <建築現場指揮官 渡辺陽介へのコメント> ※1stステージ失敗後 「はい 終わり」 「キツいな これタイムキツいぞ これたぶん」 「これ全然やもん 全然間に合えへん」 「よう日置間に合ったな」 「サンキュー サンキュー」 <ゲームセンター従業員 山本浩茂へのコメント> ※1stステージ挑戦中 「楽勝 楽勝 はい 段 段」 「OK OK」 「(セットの裏側でも)見えるやん ここから」 「ここ軽く 軽く跳べよ 跳んだらつかめるから 行け GO!」 「行ける! 押せ! 靴が脱げてる」 「靴! 靴履け!」 「腕を振れ 腕を振れ 腕振らんと腿上がらんぞ」 「よっしゃー!」 「もう行け! もう行くしかない 行くしかない」 「根性 根性 根性」 「いける 10秒 10秒 楽勝 楽勝」 「よっしゃー! よっしゃー!」 「はぁ~」 <ゲームセンター従業員 山本浩茂へのコメント> ※1stステージ成功後 「よっしゃ やったやった OK OK ええで」 「ええぞ ええぞ またきた」 「キツい キツい しんどいよ、それは」 <ゲームセンター従業員 山本浩茂へのコメント> ※2ndステージ挑戦中&失敗後 「1st終わったら、すごい肩の荷がおりる 2ndから不思議と楽しくなる」 「OK 山本 楽しめ 得意や 得意! お前の得意なとこや 行け」 「下りも楽勝 楽勝 楽勝」 「そこは慎重に 降りるとこ重要」 「泳げ!」 「まだ時間ある 時間ある」 「うわぁ そのまま行っとったら 行けとんや」 「疲れてんねん 疲れた時に顔つけるのが怖いんや」 「一瞬顔つけた時に、恐怖感を感じたんやろ 溺れるという」 以上が、今回の『SASUKE』における山田勝己のすべてのコメントである。どうだろうか? 文字にしてみるとあらためてわかるが、具体的なアドバイスは、ほぼ何もしていない。「行け」「上がれ」「登れ」「泳げ」などは、そもそもそうしなければいけない場面なのだから、山田勝己に言われなくたってそうするだろう。山田勝己はほとんど何も言っていない。ただ夢中で、ただがむしゃらに、『SASUKE』に対する思いを、その熱量だけを叫んでいる。 だが、まさにそれこそが、山田勝己が人の心をつかむ理由なのだ。確かに、ツッコミどころは数多くある。何を言っているんだと笑うこともできるだろう。バカなんじゃないか、と。しかし、だからこそ、それゆえに、人は山田勝己に心をつかまれる。ゲストのNON STYLE井上裕介は「俺も黒虎に入りてえよ!」と叫んだ。山田勝己は、言葉は悪いが、確かにバカなのかもしれない。しかし、もっと大事なことがある。山田勝己は、バカであること、あるいはバカだと他人から思われることを、一切恐れていないのだ。 今回、山田軍団・黒虎として唯一1stステージをクリアした山本浩茂は、こう言った。「(山田軍団のことで)いろいろバカにされてますけど、山田さんあっての僕らなので」と。やっぱり、バカにされているのだった。そりゃあ、そうかもしれない。完全制覇したからといって、大金が手に入るわけではない。わかりやすい地位や名誉は、そこにはない。そんなことのために、日々、鍛えている。バカなんじゃないか。だけど、こうも言えるだろう。バカだって、いいじゃないか、と。 数字や結果が求められる世の中で、バカになれることが、一つぐらいあったっていい。本当は誰だって、そう思っているんじゃないか。そして山田勝己は、実際にそうやって生きている。だから人は、心のどこかで山田勝己に憧れる。バカであることを恐れないという生き方を、自ら選んだその人に。 そしてそれは、決して他人事なんかじゃない。人は誰だって、山田勝己になることが許されている。ツッコんだり、ツッコまれたりが蔓延する昨今だ。山田勝己という生き方は、そんな今だからこそ、必要とされているのではないだろうか? 【検証結果】 山田勝己がそうであるように、そもそも『SASUKE』自体が、バカであることを恐れない番組である。今回、4年ぶりの完全制覇を成し遂げた出場者の密着VTRが多く放送されていたが、これはたまたま彼が完全制覇を成し遂げたからであって、ほかの出演者に対しても程度の差はあれそういった映像素材は存在しているのだろう。その無駄を『SASUKE』は恐れない。そしてこの番組は、時間の都合でカットされたり、放送時間が短かった挑戦者に対して、わざわざその人のためだけに映像を編集してDVDを渡しているという。非合理で、非生産的で、言ってしまえば、バカである。だから『SASUKE』は素晴らしい。バカであることを恐れないと決めた者は、誰よりも強いのだった。 (文=相沢直) ●あいざわ・すなお 1980年生まれ。構成作家、ライター。活動歴は構成作家として『テレバイダー』(TOKYO MX)、『モンキーパーマ』(tvkほか)、「水道橋博士のメルマ旬報『みっつ数えろ』連載」など。プロデューサーとして『ホワイトボードTV』『バカリズム THE MOVIE』(TOKYO MX)など。 Twitterアカウントは @aizawaaa『「SASUKE」30回記念DVD ~SASUKEヒストリー&2014スペシャルエディション~』(TCエンタテインメント)
予想出荷台数は過去最大! 9月発売がウワサされるiPhone 6s、目玉は「感圧タッチ機能」か!?
夏の恒例となったが、今年もiPhoneの次のモデルに関するリーク情報や予測が飛び交い始めた。信ぴょう性のある情報もいくつか出ているので、ここでざっくりとまとめてみよう。 まず、iPhone 6sのデザインは、現行のiPhone 6とほとんど同じとみられている。ちょっと残念だが、iPhone 4と4s、5と5sのことを思い出せば、当然ともいえる。そのため、ナンバリングも7にはならず、順当に6sとなることだろう。背面のダサいDラインも残っているのは残念だ。 製造元から出たとされる写真を見るに、カメラもほぼ同じ感じ。米Appleは今年、LinX Computational Imagingを買収している。LinXは複数のセンサーを利用して、3D画像を撮影する技術を持っていた。そこから、次のiPhoneでは2つのレンズを搭載するのでは、と予想されていたが、タイミング的にiPhone 6sに間に合わせるのは難しいだろう。来年のiPhone 7に搭載されることを期待したい。 外観は変わらないものの、内部はいろいろと変わっているようだ。リークされた写真によると、搭載されているチップはQualcommの「MDM9635M」。これは「LTE Advanced」に対応しており、iPhone 6と比べると2倍の速度で通信できる。電力消費が抑えられるうえ、チップの小型化により、バッテリー容量を増やせる可能性もある。そうすると、バッテリー駆動時間が延びる。 カメラも機能が向上する予定。開発者向けにリリースされているiOSベータを解析したユーザーがツイートした画像によると、1,080pixelでの動画撮影が可能になるようだ。現在は720pixel。さらに、フロントカメラでフラッシュがサポートされるようで、夜間の自撮りも可能になる。同じくフロントカメラに、スローモーションやパノラマといったオプションも見受けられ、活用法が一変しそうだ。解像度も1,200万画素に向上するといわれているが、センサーが変わるという情報はないので、いい話というわけでもない。センサーサイズが同じで解像度が向上すると、画質が落ちるからだ。夜間の撮影にも支障が出ることだろう。 ディスプレイは感圧タッチを採用するとみられている。Apple WatchやMacBook Pro Retinaのトラックパッドに導入された技術だ。ただし、この新しいディスプレイを製造するのは難しそうで、歩留まりによっては生産台数に影響が出かねない。iPhone 6sの予想出荷台数は過去最大規模なので、頑張って作りまくっていただきたい。ちなみに、iPhone 6S Plusのディスプレイサイズは変わらず5.5インチという説が有力だ。 7月中にはiPhone 6sの量産がスタートすると報道されており、その場合は例年通り9月上旬に発表、中旬に発売される可能性が高くなる。今から楽しみだ。 (文=柳谷智宣)リークされた画像(「9to5Mac」より)
合わせ鏡のような東京&ソウルの夜事情 現れては消える「エロ系コスプレガールズバー」
(前号・按摩から続く)
ウォン高にMERS騒動で、経済、観光ともに踏んだり蹴ったりの韓国だが、夜の歓楽街でも酔客や観光客にとっては逆風が吹きすさんでいる。
身も心も解放し、揉みほぐしてくれる高級ソープみたいな按摩でスッキリしたあと、昨日の2人と待ち合わせ場所である、カンナムの飲み屋街へと向かった。
チョ氏の話では、ソウルでは今、ちょっとセクシーなガールズバーが人気だという。日本で流行ったものは、数カ月後には韓国で流行り、その逆もまたしかり、というのは事実のようだ。
日本には、パンチラガールズバーがあるくらいだから、ソウルでも同じようなのがあるのかもしれない。飲み屋街の路地を歩くと、いたるところに“Bar”の文字が並ぶ様子は、いやおうなしに妄想をかき立てる。ガマンしきれず、チョ氏にどんな店なのか聞いてみた。すると、
「これから行くのは、ビキニの女のコがいるガールズバーですよ、アハハハハ」
そう言って笑うチョ氏が、一番うれしそうだった。
(どうせならそっち行ってから按摩に行った方が楽しかったかも……)
内心、そう思ったが仕方ない。それでもビキニバーに近づくと、一旦は解放して静まったスケベ心が、またしても息づいてきた。が、チョ氏おすすめの店の前に着くも、様子が変わっているようだ。
「おかしいですね、看板が変わってますよ。ちょっと聞いてみましょう」
そう言って入っていったのは、雑居ビルの中にある“sexy bar”という看板の店だった。同じビルのほとんどのフロアを占めるのは大きな学習塾で、学問と風俗が同居するビルは、日本にはない新しいコラボレーションといえる(笑)。 オフィス然とした無機質なエレベーターや廊下の先にバーの入り口があり、店内に入ると、カウンターに5人ほどの女のコがいるが、客はゼロ。それに、女のコはビキニでもなければセクシーな服を着ているわけでもない。これはどういうこと……? すぐに現れた美人マネジャーにチョ氏が何やら聞くと、個室に案内されるのだった。 バーなのに個室があるってのも、日本とチト違うところだが、そこで美人マネジャーに聞くと、日本と変わらないソウルの繁華街の実情がわかってきた。ソウルの歓楽街でよく目にするエアー式の看板。ハングル文字は「コスプレバー」と書いてある。
「去年までは他にも何軒か水着ガールズバーがあったけど、今年から摘発が厳しくなり、ほとんどの店が閉店したらしいです。今は“sexy bar”という看板を出していても、オフィスレディーのコスプレくらいになってるみたいです」 一番楽しみにしていたチョ氏が、残念そうに通訳してくれた。 ちなみに料金は、個室のルームチャージが5万ウォン、ボトル10万ウォン、ビール1500ウォン程度と、夕べのノレバンと同じくらいはかかってしまうようだ。 「それならカウンターで飲めば安上がりなんじゃないの?」 そう聞くと、 「客はみんな、個室に案内するシステムなんですよ」 ピョ氏がこっそりそう教えてくれた。“カモ”ってわけじゃないんだろうが、これだけヒマならさもありなん。 「マタ、来テクダサイネ」 個室を出るときマネジャーは記者に向ってカタコトの日本語でそう言った。個室でシステムを説明してくれる美人マネジャー。非常に親切だった。
その後もカンナムやヨクサム駅付近にある数軒のガールズバーをのぞいてみたが、どのバーも客はゼロに近く、やっぱり、店に入るとカウンターではなく、すぐに個室に案内されてしまう。 「韓国では、“女のコと安く軽く飲める店”という飲み文化は、まだ根付いていないんだなぁ」 そうひとり言をつぶやいたとき、思い出したようにピョ氏が言った。 「あ、梨泰院(イテウォン)ならあるかもしれないですね」 そうか、アメリカナイズされたソウルの六本木と呼ばれるあの街なら、セクシーな女のコと安く飲める店があるかもしれない! このあと予定があるというチョ氏と別れ、2人でイテウォンへと向かうことにした。そしてそこに見つけたのは、オシャレな街に似合わないアノ風俗だった! 続く……。店を出るときカウンターの女のコを確認すると、まずまずの美女揃いだった。
(写真・文=松本雷太)“セクシー”に“シークレット”など、歓楽街には思わせぶりなバーが多いが……。
なりきりメイク術からロケ地めぐりまで……『アベンジャーズ』大ヒットの韓国で、便乗ビジネスも大盛り上がり!
7月4日から日本でも全国ロードショーとなるハリウッドの超大作映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』。お隣・韓国では日本よりも一足早い4月下旬に公開され、観客動員1,000万人超の大ヒット。映画振興委員会の発表によると、興行収入としても885億8,664万1,366ウォン(約97億円)を突破し、2015年度上半期最大のヒットとなった。 シリーズ第2弾となる今回は、麻浦(マポ)大橋、江南(カンナム)大路などソウル市内の数カ所でも撮影が行われており、市内を走る地下鉄2号線での戦闘シーンもあるということもあって、韓国では撮影時から関心が高かった。4月の公開時にはアイアンマン役のロバート・ダウニーJr.、キャプテン・アメリカ役のクリス・エバンス、ハルク役のマーク・ラファロら主演俳優たちも来韓。積極的にPRしたことも大ヒットにつながっているようだが、この『アベンジャーズ』人気は意外なところまで波及している。 スカーレット・ヨハンソン演じるブラック・ウィドウに変身できるメイクアップ術動画がネットで拡散しているのだ。実践してみせたのは、韓国の“ビューティーアーティスト”として知られるPONYことパク・ヘミン。その変身テクニックを記した著書が多く、台湾、中国、日本でもメイクアップ本を発表しているカリスマだ。彼女は自身がMCを務めるYouTube番組『PONYのビューティーダイアリー』でブラック・ウィドウ風のメイクで大変身。動画を見たネット民からは、「本当にソックリ」「私もやってみたい!」とのコメントが殺到し、ネットニュースにもなったほどである。 面白いのは、そうした人気に便乗して、ほかのビューティー番組でもブラック・ウィドウ風メイク術を実践した動画をアップ。ただ、こちらはモデルが一般の素人だったためか、さほど話題にもならず、再生回数も伸びなかった。 ちなみにソウル市は映画のロケ地となった場所に、アイアンマンやキャプテン・アメリカ、ハルクやブラック・ウィドウの写真パネルを設置して“アベンジャーズ観光コース”なるものを企画しようと、映画の著作権を持つウォルト・ディズニー社と協議しているらしい。ただ、一部では「観光客が訪れたくなるほど、ソウルが映画の中で重要な位置を占めているわけではない」「アベンジャーズがソウルに観光特需をもたらすと期待するのは、大きな勘違いだ」との意見も出ている。 メイクや観光コースなどの便乗ビジネスまで生まれたアベンジャーズ人気。さて、日本ではどうだろうか? [動画] PONYのブラック・ウィドウメイク <http://www.youtube.com/watch?t=107&v=O_YogzEw8oI> [動画]素人のブラック・ウィドウメイク <https://www.youtube.com/watch?v=ySt8LnmUBcA>PONYのブラック・ウィドウメイク(ビフォー&アフター)
イメチェン再起の香里奈に「そっちじゃない!」の大合唱 セクシー路線解禁は間近か!?
6月下旬の人気記事を振り返るこのコーナー。前回に引き続き、AKB48・柏木由紀とNEWS・手越祐也の話題が注目を集める中、業界から干されたともっぱらの香里奈が、久々に日刊サイゾーに戻ってきてくれました! ファッション誌「GINGER」(幻冬舎)でイメチェンを図った香里奈ですが、男性からは「そっちじゃない!」との声が相次ぎ、また仕事激減の原因となった“大股開き”写真のお相手、台湾人Lクンの近況が報じられるなど、穏やかではありません。この写真に比べれば、柏木&手越の抱擁写真なんて、本当にかわいいもんですね。 それでは早速、ランキングをチェックしていきましょう! 第1位 「柏木由紀と二股だった!?」NEWS手越祐也が“妊娠・堕胎”させた別のAKB48メンバーとは…… 何かとお騒がせの、あの元メンバー? 第2位 柏木由紀と手越祐也の“抱擁写真”流出元は、やっぱりAKBメンバーだった!?「懲罰卒業の可能性も……」 7/13発売の「BLACKザ・タブー」(ミリオン出版)でいろいろ明らかになるみたい。 第3位 「地獄のような日々を送っていた」“ハレンチ写真流出”の香里奈がイメチェン復帰! やるならもちょっと! 第4位 “大開脚で大失脚”香里奈を地獄に落とした台湾人「Lクン」の気になる近況とは? お金持ちのボンボンって、いいね。 第5位 宝生舞だけじゃない!? “美しい一般人”になった「消えた女優たち」の行く末 引退してたんだー 次点 美女はどこ? 「ミスコン史上、最も醜い」ミス香港候補者たちに大ブーイング! ミスコンも内面重視の時代? 次々点 “断れない作曲家”新垣隆が振り返る「あの騒動」と、バラエティ番組に出まくるワケ 気が弱そうな方でした。
これはインドネシア版『ゆきゆきて、神軍』か? 虐殺者たちとの対話『ルック・オブ・サイレンス』
罪なき市民が次々と虐殺された。犠牲者の数は100万人とも200万人とも言われている。1965年にインドネシアで起きたクーデター「9.30事件」をきっかけに権力を握ったスハルト軍事政権に対し、反抗的な態度をみせた市民、インテリ層、羽振りのよい華僑らは、共産主義者の烙印を押され、裁判もないまま処刑されていった。軍隊が直接手を出すと問題になるので、地元のチンピラたちが処刑を請け負った。事件の真相を知った米国人ジョシュア・オッペンハイマー監督が今では町の権力者に収まっている虐殺者たちを取材したのが、ドキュメンタリー映画『アクト・オブ・キリング』(12)。カメラを向けられた虐殺者たちは映画スター気取りで、当時の拷問&処刑の様子を嬉々として再現してみせた。衝撃的な内容から『アクト──』は世界各国で上映され、大反響を呼んだ。その『アクト──』の姉妹編となる『ルック・オブ・サイレンス』がいよいよ公開される。 『ルック・オブ・サイレンス』は、『アクト──』と同じくジョシュア・オッペンハイマー監督の渾身作。『アクト──』は加害者本人に虐殺事件を再現させるという発想が斬新だったが、『ルック・オブ・サイレンス』は加害者と被害者の遺族をカメラの前で対面させるという、『アクト──』以上に刺激的かつ深遠な内容となっている。本作の主人公となるアディは、虐殺事件の際に兄ラムリを失った。アディは兄ラムリが亡くなってから2年後に生まれ、母親からは「お前は死んだラムリによく似ている。ラムリの生まれ変わりだ」と言われて育った。ジョシュア監督が「9.30事件」の虐殺者たちを取材していることを知ったアディは、取材に同行することを申し出る。大きな屋敷で暮らす虐殺者たちに、「罪の意識はあるのか」どうかを確かめたいと。これはあまりにも危険な取材だ。そこで眼鏡技師であるアディは無料で視力検診をするという口実で、虐殺者たちの家を訪ね、その様子を虐殺者たちとはすでに面識のあるジョシュア監督がカメラに収めることになった。 虐殺者たちの視力検査をしながら、世間話を装って「9.30事件」当時の話題へと誘導していくアディ。加害者側のリアクションはさまざまだ。「共産主義者は信仰心がなく、スワッピングをする」と主張するイスラム教の信者。殺人実行部隊を指揮した人物は「俺は処刑リストにサインをしただけ。それに俺も上からの命令に従っただけだ」と答える。大勢の同胞たちを殺した罪悪感はなく、平然と言い放つ。いや、罪悪感を抱えたままでは生きていけないので、自分の行為を正当化し、自分自身に言い聞かせているようにも聞こえる。「虐殺者の多くは頭がおかしくなった。でも、俺は平気だった。なぜなら、俺は犠牲者の血を飲んだからだ」と語る男もいる。彼は迷信を信じ込むことで、正気を保ってきたのだ。我慢し切れず、「僕の兄もあの事件で殺されたんです」と打ち明けるアディ。ピーンッと張りつめた緊張感が走る。さらに自己弁護を続ける虐殺者たちの言葉を、アディは静かに物悲しげに聞いている。沈黙とインドネシアの湿った熱気が、加害者たちの口からこぼれ落ちた言葉を吸い込んでいく。 アディと懇意にしている実の叔父も事件に関わっていたことが分かる。共産主義者と思われる人物たちを押し込んだ強制収容所で、若い頃の叔父は看守を務めていたのだ。甥っ子であるアディの兄ラムリが収容されていることも知っていたが、どうにもならなかったという。「私は誰も殺していない。ただ見張りをしていただけだ」と見るからに人が好さそうな叔父はそう弁明する。罪を問われることなく、町の権力者として暮らす「9.30事件」の虐殺者たち。無料の視力検査を受ける彼らの目には何が映っているのか。
アディが加害者たちの家を訪ねて回っていることを知った母親は心配する。ラムリが殺されたときは辛かった。その上、アディまで失いたくない。老いた父も母も、ラムリが無実の罪で同郷者たちから虐殺されたことをずっと黙って耐えてきた。同じ町に虐殺者たちが今もいるからだ。町の権力者となった彼らに逆らっては暮らしていけない。アディとその一家は、“沈黙”という名の牢獄で息を潜めて生きていくしかなかった。でも、アディの育ち盛りの子どもたちまで、同じ牢獄に押し込めるわけにはいかない。アディが危険を冒してまでジョシュア監督の取材撮影に同行したのは、その沈黙の牢獄を自分の代で打ち破るという決意があってのことだった。 加害者たちが口にする「上からの命令に従っただけ」「直接、自分の手で殺してはいない」という弁明。第二次世界大戦中に、ユダヤ人虐殺ための鉄道輸送計画を考えたアドルフ・アイヒマンが「ヒトラーの命令に従っただけ」と自分の無罪を主張したことを想起させる。人間は自分より立場が上の人間に命令された場合、命令内容が非人道的なものでも容易に従うことはアイヒマンテストで実証されている。大虐殺はインドネシアやアウシュヴィッツだけで起きた悲劇ではない。人間は誰しも、虐殺に加担しかねない危うい社会動物なのだ。だが、ジョシュア監督はアイヒマン裁判やアイヒマンテストの結果を持ち出すことで納得し、そこで思考停止してしまうことを懸念している。 ジョシュア「アイヒマン裁判を傍聴した哲学者ハンナ・アーレント(裁判記録『イエルサレムのアイヒマン 悪の陳腐さについての報告』の執筆者)のことを僕はとても尊敬しています。でも、彼女がアイヒマンと対峙したのは裁判所という場所で、被告人と傍聴人という限定された関係でした。アーレントはアイヒマンのことを『彼の唯一の罪は、浅さ(shallowness)だ』と断じていますが、僕はそれには違和感を覚えるんです。アーレントとアイヒマンとの関係に比べ、本作ではアディと虐殺者たちとは非常に至近距離で直接的に対峙したわけです。アディは声を荒げることもなく、虐殺者たちを非難することもなかったけれど、虐殺者たちの弁明に耳を傾ける彼の表情はとても複雑で変化に富んでいたのではないでしょうか。この映画は虐殺者たちを罰するために作ったものではありません。アディと対峙した加害者側の人たちも実に複雑なリアクションをみせています。認知的不協和と呼ばれるものだと思うんです。アディと向き合うことで、加害者たちの複雑な人間性が浮かび上がっていることに注目してほしいんです」 被害者の遺族が闇に葬られた事件の真相を知る関係者たちの自宅を一軒ずつ訪ねて回るというスタイルは、原一男監督の傑作ドキュメンタリー映画『ゆきゆきて、神軍』(87)を彷彿させる。『ゆきゆきて、神軍』も日本の歴史的暗部にメスを入れた衝撃的な内容だった。そのことを伝えると、ジョシュア監督は笑いながら首を振った。かつての虐殺者たちと対峙するアディ。住所や本名を明かさない、帰り道はルートを変えるなど細心の配慮をしながら、命懸けの取材を続けた。
ジョシュア「確かに自宅を訪問して回るというスタイルは同じですね。でも、『ゆきゆきて、神軍』の奥崎謙三さんとアディはまったくキャラクターが異なります(笑)。言葉は適切じゃないかもしれないけど、奥崎さんは暴力人間です。奥崎さんは事件の真犯人を暴き出し、みずから罰しようとする。でも、アディは違います。アディは加害者たちを責めるつもりはなく、彼らが兄の死に対して罪悪感を感じているのなら和解するつもりで訪ねて回っていたんです。アディが奥崎さんみたいな攻撃的なキャラクターだったら、僕はきっと映画にはしていなかったでしょうね。『ゆきゆきて、神軍』は歴史の暗部に言及した内容ですが、その点でも違います。『ルック・オブ・サイレンス』は今もインドネシア社会を覆っている現在進行形の問題を扱っており、その解決の糸口を探し出すためのものなんです」 前作『アクト・オブ・キリング』が米国でアカデミー賞長編ドキュメンタリー部門にノミネートされ、多くの国で注目を集めたことから、インドネシア政府はようやく重い口を開き、虐殺の事実があったことを部分的に認めるようになった。危険な取材を敢行したアディとその家族は、虐殺者たちと一緒に暮らしていた町を離れ、安全な地域に引っ越したそうだ。支援者たちの後押しもあって、念願のメガネ店を近々開くことも決まったという。ドキュメンタリー映画が現実社会を動かすことに成功したわけだ。だが、だからといって安心することはできない。客席で映画を観ている我々も、いつ“沈黙の檻”に閉じ込められるか、虐殺を黙認する立場になるか分からない。すぐにタブーを生み出してしまう日本人はとりわけ気をつけたい。 (文=長野辰次)母親はアディのことが心配で堪らない。だが、アディは兄の死の真相を知ることで、自分自身のアイデンティティーを手に入れることになる。
『ルック・オブ・サイレンス』 製作総指揮/エロール・モリス、ヴェルナー・ヘルツォーク、アンドレ・シンガー 製作・監督/ジョシュア・オッペンハイマー 共同監督/匿名 撮影/ラース・スクリー 配給/トランスフォーマー 7月4日(土)より渋谷シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開 (c) Final Cut for Real Aps, Anonymous, Piraya Film AS, and Making Movies Oy 2014 http://www.los-movie.com
中国当局が“ニセ大学”118校のサイトを一斉閉鎖! 「.com」ドメインにはご用心!?
かつて日本にいる中国人留学生に会って、在籍する大学の名前を聞いた時、「へえ、そんな大学あるんだ。アノ大学とコノ大学を足して割ったみたいな名前だな……」と驚くことがたまにあったが、その中国では近年、存在さえしないニセ大学による受験生およびその父母を狙った詐欺が増えている。一昨年は150カ所の「ニセ大学」が摘発され、昨年は60カ所、今年は再度復活して118カ所のニセ大学が見つかったと、「新京報」などが伝えた。 「ニセ大学」の定義は、国の教育部や市の教育委員会に登録されておらず、正規の教育機関と認められていないところを指す。実際「数日間で(ニセの)学位を取得できる」とあからさまな詐欺をうたうところは少なく、そのほとんどは学校のウェブサイトだけを作成して学生の募集を行い、その学費をだまし取る詐欺だ。学位が取れないという以前に、そもそも学校自体が存在していないので通うことができない。 こうした「ニセ大学」が騙る学校名は、例えば「北京師範大学」に似せた「中国師範学院」など、中国人でも一見ではニセと判別できないような巧妙なものばかりだ。中国の大学名の多くが「中国」もしくは「北京」や「上海」などの地名から始まり、真ん中がその名称もしくは専門とする項目で、最後が「大学」もしくは「学院」となっているのだが、ニセ大学はその組み合わせが若干違うだけだ。 ウェブサイトも、一見では立派な学校に見える。しかし、見る人が見れば、校舎の写真はA大から、校風はB大から、就職先情報はC大から、最近のニュースはD大からなど、いろんな大学から拝借した寄せ集めでできていることが多いという。また、その地域のVIPが正規の大学へ寄せた言葉を都市名や人物の名前を一文字だけ変えて掲載していたりする。ほかに「北京医科大学」など正規の学校の歴史上の名称を悪用したパターンもある。同大学は2000年に北京大学と合併し、現在は北京大学医学部となっている。ニセ大学の多くも中国版ウィキペディア的存在である「百度百科」にしっかりとページが存在していたりするため、いちいち疑ってかからない限り、ほとんど詐欺とは気がつかないだろう。 詐欺の判別方法として新聞記事などに紹介されているのが、(1)サイトドメインが「edu.cn」などでなく、「.com」であること。また、サーバーが中国以外にあることもある。(2)長期間にわたり内容が更新されていない。(3)連絡先の記載がないか、あっても通じないことが多い。などといったものだ(しかしながら、(2)と(3)については正しいサイトでもありうるのでは……)。いずれにしても、国の教育部発行のリストを再度確認することが重要だと訴えている。 なお、ニセ大学は中国語で「野鶏(やけい)大学」と言う。これまでは、中国国内の大学は厳格という共通認識の上で、出席せずとも学位をくれる海外のいいかげんな留学先を意味することが多かったのだが、最近は上記のような、中国国内の存在さえしないニセ大学のことも指すようになった。 中国当局はこれらのサイトを一斉閉鎖したというが、それにしても中国では偽物に遭遇する比率があまりにも高すぎる……。くだんの“ニセ大学”サイト
米“同性婚合法化”で史上最大規模のパレードに! 韓国ゲイ&レズビアンの祭典「クィア文化祝祭」現地レポ
全米で同性婚が事実上合法化されることになり、世界中で話題になっている。オバマ米大統領をはじめ、多くのセレブやLGBTコミュニティは祝福や喜びのコメントを発信、SNS上はLGBTの尊厳を象徴する虹色であふれている。ちょうど韓国では、6月9日から3週にわたって「第16回クィア文化祝祭(Korea Queer Festival)」が行われており、同性婚容認のニュースが流れてから2日後の28日は、祝祭の目玉となるパレードの日だった。LGBTはもちろん、一般市民も多数参加し、パレードは史上最大規模を記録した。 開催前、教会関連の団体などから猛烈な反対を受けた経緯もあり(記事参照)、パレード当日は約5,000人の警察官が配置され、警備に当たった。案の定、現場にはキリスト教関連の22団体が集まり、“同性愛反対”を唱えながら署名運動を展開。パレードを追いかけながら、「同性愛こそ、エイズの原因である」と訴えていた。 特に注目を集めたのは、彼らが行った祝祭反対集会。太鼓踊りやバレエで集会を盛り上げようとしたところ、バレエの選曲は、よりによってゲイで知られるロシアの作曲家ピョートル・チャイコフスキーの「くるみ割り人形」だったというからおかしい。その滑稽な姿に、LGBTたちも失笑。その上、これを祝祭のイベントのひとつだと勘違いしてSNSに画像をアップする外国人が多く、すっかり笑いのネタになってしまった。 それだけではない。この反対集会を行ったのは、3月に起きたリッパート駐韓大使襲撃事件時に大使の快癒を祈って応援集会を開いた団体だったのだ。祝祭会場には同米国大使をはじめ、カナダ、スウェーデン、フランス、ドイツ、フィンランド、ノルウェー、デンマークなど、同性愛や同性婚を認めている各国の大使が出席したが、リッパート大使は前出の団体の目の前でアメリカの同性婚合法化の判決を祝福するメッセージを伝え、彼らに衝撃を与えたのである。 幸い大きなトラブルもなく、比較的平和な雰囲気の中で行われていた韓国のクィア祝祭だが、いくつかの問題点もあった。例えば、女性器を型取りしたマドレーヌと男性の体が描かれたうちわ。SNSでは、これらのグッズに対して好意的な人と、嫌悪感をあらわにする人たちの間で激論が繰り広げられた。また、パレードに参加した一般市民たちからは、「露出度が高くて下品すぎる」という意見も聞かれた。 外国のクィア・フェスティバルは、“性的少数者たちの人権を守ってほしい”という趣旨が強いのだが、韓国クィアのアピールポイントは「ゲイ同士のアナルセックスは、悪いことではない」「クィアを一般市民に納得させるつもりはない。我々は堂々と遊びたいだけ」などであったため、その猥褻な雰囲気に慣れず、むしろ反感を持つ一般市民も少なくなかったのだ。 まだ日本ほどオープンではないが、ゲイタレントが活躍し、実際に同性婚合法化の動きも始まった韓国。いずれにせよ、時代の流れと共に同性愛の問題が社会的イシューになる日はそう遠くなさそうだ。ネット上で論争となった、女性性器型のマドレーヌとうちわ















