広大な敷地に石像、石像、石像で3,000体! 増殖を続ける「大岩顔彫刻公園」

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いろんな意味でドキッとするマリリンモンロー
 3,000体を超える偉人の石像が立っている、とは事前に知っていたが、その数字がどれだけ尋常でないのか、実際に訪れるまではこれっぽっちも理解していなかった。  鄭根喜氏による個人経営のテーマパーク「大岩顔彫刻公園」は、ソウルからバスで2時間の忠清北道・陰城(ウムソン)郡に位置する。畑の横の陰城バスターミナルでタクシーに乗ったら、山の中にある精神病院の中庭に連れていかれた。周囲に石像がちらほらと見えることから、どうやらここも公園の一部であるらしい。どうせだったら、最初からゆっくり見たかった……と思ったが、この時は大岩顔彫刻公園のすさまじさをまだ知らない。
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自由の女神がお出迎え。奥には別の石像が見える
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なお、こちらが大岩顔彫刻公園の正式な入り口となる
 木々に埋もれるように、クレオパトラ、キリスト、モナリザといった教科書でおなじみの人物たちの石像が次々と登場。まずはよくあるラインナップだが、それぞれに詳細すぎる説明が書かれており、驚かされる。公園のテーマである「歴史学習の場」という意味では素晴らしいが、この調子で3,000体続くのかと思うと、なかなかヘビーだ。
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カエサルの紹介文。改行なしの小さな文字が側面までびっしり
 広場を抜けると、生い茂る草の中に韓国の偉人や世界のスポーツ選手の石像が並ぶエリアに。そっくりな石像も時々登場する一方で、全体的にどこかずんぐりしており、そのユルい空気感がたまらない。しかも、ところどころにクマとかエビとかスニーカーとか、偉人とまったく関係ないキャラクターが現れるから油断ならない。なお、これらの石像はすべて、中国の工場で作られているという。
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マリア・シャラポワだそう。脳が揺らぐ
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シュールである
 最初はちょっとした面白キャラが出てくるたびにいちいち写真を撮っていたのだが、さらに200メートルほど進むと、野球場ぐらいの大きさの庭園に超密度で石像が乱立。これ全部見てたら、日が暮れるんじゃないか……。あらためて考えると、移動時間含めて1体30秒ずつ見たところで、25時間かかる計算だ。最初のほんわかとした気持ちは、焦燥感に変わる。
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力道山からスタート。後ろのタコはいったい……
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もはやカオス
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鬼気迫るクリント・イーストウッド
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誰かと思ったら、まさかのアントニオ猪木
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石像ひとつひとつが、圧倒的な存在感を発揮
 ナポレオンからブルース・リー、ジャック・ニクラス、大仏まで、歴史上のありとあらゆる偉人が一堂に会するこの場はまさにパラレルワールド。しかも縮尺や何かが、記憶とちょっとずつ違ったりするから、心がぐらぐらしてくる。とんでもないところに来てしまった……と思いながら次のエリアに行くと、そこもまた運動場ほどの大きさがあり、偉人の石像がこれでもかと。
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右から金日成、ビンラディン
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スピルバーグ
 敷地の奥には更地があり、あふれたものを保管するかのようにハリーポッター、クロマニョン人、フランツ・カフカ等の石像が並ぶ。さらにその奥では拡張工事を行っているのか、ショベルカーが地面を掘っているところだった。いったい、どこまで増殖するんだろう……。  押し寄せる情報量とオーナーの情熱にへとへとになりながら、最初の駐車場に到着。もう終わりかと思いきや、ここまではまだオマケのようなものだった! 公園の出入り口に向かうと、今まで見たものすべてを合わせたようなボリュームの広大な展示空間が出現。どうやらこちらが、大岩顔彫刻公園のメインスポットのようだ。心なしか、作品のクオリティも一段と高い。最後の力を振り絞って、偉人たちと対峙する。
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ひいいい
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リアルな石像もずらり。小泉元首相や天皇が並ぶ、日本コーナーも
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ちなみにヨン様
 パク・クネ大統領やPSYといった最新作を確認した後は、やっとのことでパラレルワールドを脱出。最後のほうはひとつひとつの名前を確認する余裕はまったくなかったが、それでも2時間を超えることになった公園見学は(石像1つ当たり2.5秒で見た計算だ)、私にとってあまりに濃密な時間だった。  帰りのタクシーを待つ間、公園のエントランスに掲げられた「夢があれば、誰でも大岩顔の主人公になれる」というメッセージを眺めていた。物量も造形美も過剰な作品群にノックアウトされてしまった私の脳は、果たして自分が大岩顔になりたいのかどうなのか、判断することができなかった。 ●大岩顔彫刻公園 住所 忠清北道陰城郡笙極面イルセン路500(館成里26-1) 営業時間 9:00~18:00  定休日 なし 料金 大人6,000ウォン HP < http://largeface.com> (文・写真==清水2000)

箱根や京都も危ない!? 7万人の中国人観光客が紅葉“爆狩り”で、北京の名所がハゲ山に!

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大勢の観光客たちが訪れ、立錐の余地もない香山公園
 秋も深まり、紅葉が美しく映えてくるこの季節。中国でも紅葉シーズンを迎え、北京市内の香山公園では紅葉を鑑賞しようと、多くの人が訪れた。  なんとその数、1日7万人。となると、問題になるのが観光客たちのマナーというか、モラルである。
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香山公園では、本来ならこんな美しい紅葉が見られる
 禁煙区域なのに平気でタバコを吸ってポイ捨てする、辺り構わずゴミを捨てる、木に登って記念写真を撮るなど、いまや“おなじみ”となった中国人観光客の行動が、相も変わらず繰り返されていた。訪れた人が全員、マナーが悪いわけでは決してないが、それにしても分母が大きすぎる。香山公園は、目を覆うほどの惨状だったという。  中でもひどかったのが、木の枝を無理やり下に引っ張って、紅葉をむしり取っていた人たち。木が傷むばかりではなく、これだけ大勢の人がむしり取ってしまっては、紅葉がなくなってハゲ山になってしまう。しかし、そんなことなどお構いなしの人が多かったようだ。  そうなると心配になるのが、これから迎える日本の紅葉シーズン。中国はしばらく連休がないため、観光客が大挙してやって来るということはなさそうだが、それでも日本の紅葉の美しさは中国でもよく知られており、それを目当てに来る観光客の数は少なくないと思われる。すでに箱根や京都などでは、紅葉目当てと思われる中国人観光客の姿も報告されている。
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なぜか中国人観光客は、何かに登ったりまたがったりして記念写真を撮るのが好き
 今年4月の花見のシーズンにも、桜の名所に大勢の中国人観光客が訪れる「爆花見」が起こり、桜の木を無理やり揺すって花びらを散らせたり、枝に乗って花のついた枝を折って持ち帰る人の姿が目撃されている。もしかしたら、今度は紅葉の名所で「紅葉の爆狩り」が起こる可能性もあるのだ。 「中国人観光客は、自分の目の前にあるものはなんでも持ち帰ってしまうという習性があるようで、飾りとして置いてあったものがすべて持ち去られるという被害に遭ったイベントもあるほど。しかも、みんな悪気がなく持っていってしまう。モラルの崩壊を感じますね」(北京市在住の日本人駐在員)
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無理やり枝を引っ張り、まだそれほど赤くなっていない葉を取る人たち
 そもそも「紅葉狩り」とは紅葉の美しさを鑑賞するという意味で、決して紅葉を“狩る”ということではない。中国人観光客の方々には、そういった日本の文化も理解した上で、ぜひ日本の紅葉を楽しんでもらいたいものである。ちなみに「爆買い」のほうは、日本の経済にも貢献してくれるので、もちろん大歓迎である。 (取材・文=佐久間賢三)

そこは地獄なのか、天国なのか? 『監獄学園』にほとばしる妄想の世界

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TBS系『監獄学園-プリズンスクール-』公式サイトより
 なんという凶悪なおっぱいだろうか?   タイトな衣装の胸元から、はちきれんばかりの巨乳を惜しげもなく披露しているのは、白木芽衣子役の護あさなである。  彼女が登場する『監獄学園─プリズンスクール─』(TBS系)は、平本アキラの同名漫画が原作の深夜ドラマ。今時珍しい、深夜ドラマらしいお色気&暴力満載の作品だ。  ドラマに先駆け、今年7月からはTOKYO MXなどでアニメ化。この時も「まさかのアニメ化」などと言われたが、それをさらに実写化。どこまで再現できるのかと危惧されたものの、護を筆頭とする女優たちの説得力あふれるビジュアルと体当たりの演技で、その心配は完全に払拭された。  物語は、共学化したばかりの元女子校に、主人公であるキヨシ(中川大志)を含む5人の男子生徒が入学したことから始まる。男子生徒5人に対し、女子生徒1,000人以上という、ある意味、男の妄想を具現化したかのような、夢の学園生活。  が、男子たちが女子風呂をのぞいたことが発覚し、一転、悪夢のような監獄生活が始まる。理事長の娘で、男を見下している栗原万里(山崎紘菜)を会長とした「裏生徒会」により、懲罰棟に収監されてしまったのだ。その懲罰棟で男子たちを管理するのが、会長に心酔する副会長の芽衣子と、書記の緑川花(森川葵)である。  芽衣子は、男子たちを服従させるため強制労働を強いた上、ムチで叩き、ビンタし、顔を踏みつけ、ツバを吐きかける。さらにジョー(宮城大樹)をかばったアンドレ(ガリガリガリクソン)に対して、こう言い放つ。 「友情ごっこか? ヘドが出る。貴様のせいで靴が汚れた。舐めてキレイにしろ!」  できないなら罰を与える、と迫るのだ。  そんな“恐怖政治”におびえながらも、キヨシは勇気を振り絞って言う。 「いい加減にしろよ。いくらなんでも、そこまですることはないだろ!」  思わぬキヨシの抵抗に、芽衣子はいったん引き下がる。  その日の食事中、「礼ならいいよ」と得意げなキヨシに、アンドレは憮然として言う。 「キヨシくん、明日から作業中はしゃべりかけないでくれるかな?」  その言葉に、ほかの3人も同意する。訳がわからず「悔しかったんだろ?」と問うキヨシに、アンドレは泣きながら言うのだ。 「悔しかったよ! 副会長の靴が舐めれなくて! なんで止めたんだよ!」  そう、4人はドMのド変態。美人でグラマラスな芽衣子に虐められてることで、快感を得ていたのだ。  このドラマの監督は井口昇。スカトロものや、フェティッシュな題材を得意とするAV監督としても有名だ。だから、M心を刺激する、女性の魅力的な撮り方はお手の物。芽衣子の“部下”である花は、ゆるふわ系でファンシーな見た目。それをいまや最注目の若手女優のひとりである森川葵がキュートに演じている。芽衣子の暴力が“プレイ”的なのに対して、その見た目に反し花のそれは空手仕込みのガチ。男子たちから恐れられている。そんな花がキヨシに放尿シーンを目撃された上、さらにキヨシにおしっこをかけられるという恥辱を味わってしまう。  ドSだったり、かわいらしい女性が一転、羞恥に顔を歪めるというのは、まさに井口の真骨頂だ。  深夜といえども、エロやバイオレンスが表現しにくくなってしまった不自由な時代。井口はフェティシズムを追求することで、「これぞ、深夜ドラマ!」という作品を作り上げた。ドラマの舞台は“監獄”。不自由で地獄のような状況だ。だが、変態男子たちは、そんな中でも性的な悦びを見いだしている。  精神は、どこまでも自由なのだ。地獄だって、妄想次第で天国に変わる。井口昇の作る深夜ドラマは、そんな自由な快楽にあふれているのだ。 (文=てれびのスキマ <http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/>) 「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから

皇室、五輪、放尿、滞納つづきの健康保険……曲がり角を過ぎたこの国の物語『恋人たち』

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橋口亮輔監督の7年ぶりとなる新作長編『恋人たち』。橋梁を叩いて安全性を確かめるアツシ(篠原篤)は、橋口監督の分身でもある。
 映画の冒頭、ヒゲづらの男が博多弁でとつとつと愛について語る。男はかねてより交際していた恋人にプロポーズした。どんな答えが返ってくるか、ドキドキする瞬間だ。答えはイエス。男はタバコはもうやめるけんと約束するも、恋人がシャワーを浴びている最中に、うれしさのあまりついタバコを一本吸ってしまう。当然、シャワーから出てきた彼女はタバコの匂いに気づく。男は怒られるかと一瞬ビクつくが、彼女はこう言った。「これから一緒に暮らしていく中で、少しずつ減らしていければいいね」と。ヒゲづらの男はたどたどしくも、かつて恋人と過ごした愛おしい時間を振り返る。そして観客は、その愛はすでに失われたものであること知る。『ぐるりのこと。』(08)以来となる橋口亮輔監督の7年ぶりの新作長編『恋人たち』は、愛を失い、現代社会で迷子になってしまった3人の“恋人たち”に寄り添い、彼らが不幸のどん底から懸命に這い上がろうとする姿を追っていく。  橋口監督は『ぐるりのこと。』で法廷画家(リリー・フランキー)の目線を通して、阪神大震災後に起きた神戸連続児童殺傷事件や地下鉄サリン事件などの凶悪犯罪を取り上げ、日本の社会構造、日本人の精神構造が90年代に大きく変わったことを浮かび上がらせた。橋口監督がオーディションで選んだ3人の無名キャストを主演に起用した本作は、東日本大震災や原発事故を体験しながら、五輪を誘致することで御破算にしてしまおうという『ぐるりのこと。』以降の今の日本が描かれる。政権が変わっても庶民の暮らしはまるで変わらない。むしろ社会格差や無縁化はますます進んでいる。無名キャストが演じる3人の主人公たちは、社会の荒波に簡単に呑み込まれてしまう。それほどちっぽけな存在だ。  ヒゲづらの男・アツシ(篠原篤)は最愛の恋人と結婚したものの、通り魔によって伴侶の命はあっけなく奪われてしまった。あまりにも理不尽な出来事に遭遇し、アツシは働けなくなり、健康保険の支払いもできない状況に陥った。橋梁の安全性を点検する仕事に就くが、鬱状態で欠勤がちだった。皇室ウォッチャーの瞳子(成嶋瞳子)はお弁当屋でパートとして働く、ごく平凡な主婦。夫とは機械的にコンドーム付きのセックスをするだけで、家庭内の会話はほぼない。パート先で鶏肉業者の藤田(光石研)と知り合い、肉体を重ね合う関係となる。雅子さまに憧れている瞳子には、疲れた中年男の藤田が自分を狭い檻から助け出してくれる王子さまのように思える。3人目の恋人は、弁護士の四ノ宮(池田良)。同性愛者の四ノ宮は学生時代からの親友・聡(山中聡)のことを想い続けているが、そのことは口にすることができない。一流企業をクライアントにし、裕福な生活を送る四ノ宮だが、心はずっと満たされないままだった。アツシも瞳子も四ノ宮も、本当の愛を求めてこの世界で迷子になってしまった、哀しい“恋人たち”だった。
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東北から流れてきた寄る辺なき男・藤田(光石研)。平凡な主婦・瞳子(成嶋瞳子)は、藤田の口車にまんまと乗せられるはめに。
 時代の波に流され、社会から黙殺されている3人の恋人たちとは対称的に、皇室の話題が劇中では度々取り上げられる。日本の皇室は神話の時代から続くこの国の“永続性”を示すシンボルだ。血の存続が優先され、個人の人権や人格は後回しにされる、なかなかしんどい立場にある。そんな永遠に続く家族=皇室をシンボルとして奉る日本社会を底辺から支えている庶民は、もっとしんどい。アツシは最愛の伴侶を失っており、ゲイの四ノ宮はまずノーマルな家庭を持つことはできない。瞳子が嫁入りした家は、退屈すぎて窒息してしまいそう。愛する人もなく、体を休める家庭もなく、3人の恋人たちは何を頼って生きていけばいいのだろうか。映画秘宝2015年12月号のインタビュー記事によると、橋口監督は「映画制作で印税にかんしてのトラブルがあって、お金が入って来なくなり、ふえるわかめちゃんをずっと食べていた」という。何も信じることができず、生きる気力を失いかけていた橋口監督の心情が、アツシたち3人の主人公たちにありありと投影されている。  自主映画出身の橋口監督は、『二十歳の微熱』(92)、『渚のシンドバッド』(95)、『ハッシュ!』(02)、そして『ぐるりのこと。』(08)と寡作ながらマイノリティー側の視座をもつ映画作家として着実にキャリアを実らせてきた。本作では無名キャストを主演に起用することで、企画内容よりも原作の話題性や集客力のある人気キャストを配役できるかどうかに重点を置く今の映画界に疑問を投じるだけでなく、無名キャストたちから熱演を引き出すことで映画にはまだ多くの可能性が残されていることを明示している。また、無名キャストたちの裸の演技に触れることで、本作はスクリーンの向こう側の出来事ではなく、観客にとって非常に身近な物語だと感じさせる。家庭という居場所もなく、愛を見失ってしまった恋人たちは、映画館の中の闇に身を委ねる観客自身でもある。アツシ、瞳子、四ノ宮は、我々によく似ている。  心に沁みるシーンがある。橋梁の検査会社に勤めるアツシは、いつもうつむき加減で、職場でも口数が少ない。そんなアツシに、女子社員の川村(川瀬絵梨)が休憩中に声を掛ける。「会社に暗い人がいると母親に話したら、家に来て一緒にテレビを見ようって言ってました」。劇中に登場することのない川村の母親だが、彼女にはアツシが大きな心のキズを負っていることが見えている。心のキズを癒すことはできなくても、赤の他人と一緒に過ごすことで少しは気が紛れるかもしれないよと娘が勤める会社の同僚のことをこの母親は気遣う。その言葉で簡単に立ち直れるほどアツシのキズは浅くないが、そんな同僚や上司の黒田(黒田大輔)の思いやりが積み重なって、辛うじて彼を支えている。
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学生時代からの親友関係が続く聡(山中聡)と四ノ宮(池田良)。だが、聡が家庭を持ってから、2人の間に微妙な溝が生じるようになっていた。
 放尿シーンも印象深い。お人好しの瞳子は藤田から郊外にある養鶏場に連れていかれ「一緒に養鶏場を経営しよう。お金を用意してくれないか」と頼まれる。藤田が瞳子を騙そうとしているのはバレバレなのだが、今みたいな死ぬほど退屈な生活を続けていくのなら、束の間でも甘いロマンスに酔ってみたいと瞳子は思う。近くの丘に登った瞳子は藤田のいる鶏小屋を見下ろしながら、パンストを下ろして放尿する。タバコを吸いながら、瞳子はとても気持ちよかった。我慢していた尿意から解放された瞬間の快感とジワッとした尿の温かさがスクリーンいっぱいに広がる。毎日無意識のうちに行なっている排泄行為の気持ちよさを本作は教えてくれる。そして、排泄するということは生きている証でもある。橋口監督は排泄行為を、生きているということを愛おしく紡ぎ出す。    生きる希望をなくしたアツシに対し、橋口監督は安易に「生きていれば、そのうちいいことがあるさ」とは口にしない。もはや死ぬことしか考えられなくなったアツシに向かって、アツシの上司である黒田は「君がいなくなったら、僕が寂しい。僕は君ともっと話がしたい」と自己本位な言葉を投げ掛ける。愛する人はいなくなったけれど、自分を必要としてくれている人がまだいたのだ。アツシ、瞳子、四ノ宮はそれぞれ日常生活の中で自分を必要としてくれる存在と向き合うことになる。現役引退を決めたプロ野球選手が、打撃投手やスカウトマンとして第2の人生を歩み始めるようなものだろうか。人間はいちばん大切な恋人や生き甲斐を失っても、それでも人生は続いていく。日本という国は2008年以降、人口が減少し始めた。日本という国はあるピークを過ぎたのかもしれないが、それでもこの国は存在し続ける。アツシたちの前に、これまでの上り坂とは異なる風景が広がっている。  愛を失った恋人たちが暮らすこの社会は、汚水にまみれ、あちらこちらにヒビ割れが目立つようになってきた。でもそんな社会の皮を一枚めくると、熟成されきってズブズブになってしまった恋愛の成りの果てやまだ愛にはならない未成熟な想いといったものがいっぱい詰まっている。自分によく似た恋人たちは失った愛や破れてしまった夢を抱えながら、この世界で生きていくことを選ぶ。 (文=長野辰次)
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『恋人たち』 原作・監督・脚本/橋口亮輔 出演/篠原篤、成嶋瞳子、池田良、安藤玉恵、黒田大輔、山中聡、山中祟、水野小論、内田慈、リリー・フランキー、高橋信二郎、大津尋葵、川瀬絵梨、中山求一郎、和田瑠子、木野花、光石研  配給/松竹ブロードキャスティング、アーク・フィルムズ PG12 11月14日(土)よりテアトル新宿、テアトル梅田ほか全国ロードショー (c)松竹ブロードキャスティング/アーク・フィルムズ http://koibitotachi.com

韓国名門大生の女性暴行動画に、ネット民激怒!「原因はしょうゆだった!?」

暴行の様子(YouTube「Rua TV」より)
 韓国のオンラインコミュニティにアップされた動画が、波紋を呼んでいる。動画は名門大学が複数集う、ソウルの学生街・新村(シンチョン)での暴力沙汰だ。しかも、男子学生が一般女性に暴行を働いている様子で、男子学生は女性の頭をつかんでプロレス顔負けの“ニーキック”を食らわしているではないか。  この動画はネットを通じて瞬く間に拡散され、ケーブルテレビ・チャンネルAのニュース番組や各種ネット媒体でも報じられたが、男子学生がニーキックまで繰り出すほどの暴行を働いた原因が、“しょうゆ”だったことにネット民たちはあきれている。  10月27日夜、新村の刺身レストランで同僚たちと会食していた女性のそばを通った男子学生が、テーブルの上に置かれていたしょうゆ瓶を倒してしまい、女性のスマートフォンにしょうゆがかかってしまった。男子学生は悪びれる様子もなく、適当に「すみません」とだけ言い残してその場を通り過ぎ、レジで会計を済ませていたが、女性の冷たい視線に気付くと、「何ガン見してんだよ!」と因縁を吹っかけ、その後、店を去ったという。  女性たち一行は我慢して聞き流していたが、男子学生は再び店に戻ってくると、聞くに堪えない挑発と暴言を繰り返してきた。耐えられなくなった女性たちは男子学生に詰め寄り、激しい口論となる中、思わず手を上げようとしたひとりの女性の腕を男子学生がつかみ、「正当防衛だ」と言って今度はその女性の髪をつかみ、“ニーキック”を食らわせたという。また、止めに入った女性にも手を出し、その一部始終をスマートフォンで撮影したほかの女性にも暴行を働くありさま。女性たちは通行人によって助けられ、事態を収拾した警察は「ケンカ両成敗」として双方を立件したが、怒りが収まらないひとりの女性の兄が「妹が××大学の歯学部生に殴られました」と題した動画をネットにアップしたことによって、今回の事態が明るみになった。    ネット民たちが注目したのは、暴行を働いた男子学生の出身校だ。ニュース報道では大学名が明らかにされていないが、新村界隈には複数の名門大学があり、その中でも歯学部があるのは名門・延世(ヨンセ)大学だけということもあって、「延世大学の歯学部生」と特定されている。韓国でも大学の学部やサークルごとにスタジャンを作る学生が多いが、この男子学生も同大学のものと思わしきスタジャンを身にまとっていることも、その証拠のひとつとされている。  ちなみに延世大学といえば、日本の慶應義塾大学に例えられるほどの名門中の名門。それだけに、男子学生に対するネット民たちの視線は一段と厳しい。 「受験勉強ばかりをしていたせいで、礼儀を学ばなかったのか」「名門校でニーキックを教わったのか」「こんな奴の診察や治療は受けたくない」などの非難が相次いでいる。    名門校に対するやっかみもあるのだろうが、女性への行き過ぎた暴行は許されない。誠意を込めて一言謝っておけば済むはずなのに、それができない節操のなさが韓国のネット民たちの怒りを買っているのだろう。この男子学生の未来が不用意なニーキックで吹き飛んでしまっても、仕方のないことなのかもしれない。

武豊の不倫スキャンダルは“マスコミ最大のタブー”!? 後追い報道ゼロで真相はうやむやに……

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 今クールで外せない話題といえば、名ジョッキー・武豊の不倫スキャンダル。いつもニコニコとした人のよさそうな顔からは想像もつかない話題に、世間から大きな反響がありました。  また、“野球女子”片岡安祐美の思わぬ魔性発言が炎上騒ぎに。今までからっきし浮いた話がなかった彼女ですが、男友達200人というその数に、清純なイメージが覆った人も多いはず。  年末が近づく中、色めき立つ芸能界。今年最大のスキャンダルは、まだまだ飛び出しそうです。それでは、ランキングを見ていきましょう! 第1位 「AKB48、トヨタ並みのタブー」武豊の不倫スキャンダルを新聞・テレビが完全スルーするワケ タブーを乗せて馬は走る 第2位 「男200人」だけじゃない! 野球・片岡安祐美“爆弾スキャンダル疑惑”も再燃!? 満島ひかりに似てない? 第3位 新妻・堀北真希のプライベートをしゃべりまくる夫・山本耕史に“激怒”する人々 何が「誠」だバカヤロー 第4位 『相棒』反町隆史に早くも“リストラ説”が急浮上! 今シリーズで幕引きも……? (水谷豊に)言いたいことも言えない~♪ 第5位 マツコ・デラックスの“警察批判”で愛宕署に苦情電話殺到!? 現役警察官が真っ向反論へ これが本当の世迷いごとだわね 次点 「実はボクシング界のすごい人」具志堅用高に聞く、“あの伝説”の真相 さすが具志堅さん 次々点 連載終了は権利トラブルだった……集英社・鳥嶋和彦氏の異動で『SLAM DUNK』復活へ!? 元祖バスケ漫画、復活なるか!?

韓国でも“死ぬまでセックス”願望!? 13歳少女を襲った70代男の仰天発言「恋愛関係だった」

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イメージ画像 photo by Haundreis from Flicker.
 韓国で高齢者が起こしたびっくり性犯罪の判決に、注目が集まっている。  今年2月、70代の男が、13歳の少女と性行為に及んだとして逮捕され、その裁判が11月2日に行われた。その事実だけでも驚きだが、さらに男はとんでもないことを言い始めた。「2人は愛し合う仲」であり、「無罪を主張する」としたのだ。  検察によれば、男は少女にお小遣いを与えたり、スニーカーなどをプレゼント。事件当日、心を許した少女が自宅に遊びに来ると、2回にわたって性行為に及んだという。この一連の顛末について、男性は「同意の上だった」とし、事件性を否定した。  もちろん、裁判所は男の主張を一蹴。裁判では「被告人が被害者に対して一方的に恋愛感情を持っていたかもしれないが、被害者は13歳にすぎず、異性と性的関係を結んだ経験がない。被告人と恋人関係であるとの認識を持っていたとは考えにくい」との見解が示され、男に懲役5年、性暴行治療プログラム80時間が言い渡された。  ところで日本では、“死ぬまでセックス”など、高齢者の性に対する問題意識が近年注目を浴びているが、韓国ではどうなのだろうか? 報道などを検証してみるに、まず韓国では高齢世代の性に対する意識において、男女間で大きな差があるようだ。  例えば、韓国の高齢女性は儒教精神が強い環境下で、夫に対する“純潔性”や“誠実さ”を強要され、性欲を抑圧されてきたという分析がある。というのも、家庭を崩壊させないためには、女性が貞操を守ることが条件とされてきたのだ。未亡人や夫に先立たれた場合でも、再婚しない限り性欲は抑えるべきだという風潮がある。一方で、男性は、性に関して奔放かつ肯定的な考えを持つ傾向が強い。今回の事件に関していえば、同年代の女性との関係であれば、何も問題なかったはずだが……。  韓国では、こうした性犯罪や事件、高齢者の性習慣や観念に誤解が増えているため、高齢世代に対する性教育も必要なのではないかという議論が出始めている。中には、「セックスは人間関係を深めるレクリエーションであるという点が強調されなければならない」(オーマイニュース)など、かなり開かれた議論をするメディアも現れ始めている。  日本の“死ぬまでセックス”ブームと似たような議論は、韓国でも起きるのだろうか?高齢世代の性犯罪抑止という名目を考えるのであれば、非常に有効な手段だと思われるのだが……。 (取材・文=河鐘基)

「OneDrive」容量無制限廃止、無料容量3分の1に縮小へ マイクロソフトの“言い訳”に疑問符

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「OneDrive」より
 11月2日、マイクロソフトはクラウドストレージサービス「OneDrive」のブログで、プランの内容変更を発表した。近年の流れでは、ストレージの価格低下に合わせて容量を増加する傾向にあるのだが、なんと大幅なサービスダウンという内容だった。  Office 365 Home/Personal/UniversityのユーザーはOneDriveを容量無制限で利用できたのだが、これが撤廃され、上限1TBに変更される。その理由として、想定外の使い方をするヤカラが出たとしている。一般ユーザーの平均使用量の1万4,000倍となる75TBもの容量を、バックアップ代わりに利用するケースが発生したというのだ。当然、このようなユーザーに関してはド赤字になるので、見過ごすわけにはいかないだろう。しかし、これは当たり前のことで、想定していなかったというのはおかしい。どこにだって、このような使い方をする人はいる。  かつて、ソフトバンクの孫正義氏が「全体の2%のユーザーがネットワーク帯域の40%、5%のユーザーが帯域の50%以上を占有している」と述べ、パケット料金の完全定額制が撤廃された。  今回も、無制限利用が終了しただけでなく、月額190円の100GBプランや月額380円の200GBプランも終了。その代わり、1.99ドル(約240円)で50GBのプランが登場する。すごい値上げだ。無料で利用できる容量も、15GBから5GBに縮小される。大容量をうたってユーザーを集め、数がそろったら3分の1に制限。一定期間を過ぎてもオーバーしている分は自動削除されるとはひどい。  誰もが考えることだが、想定外のとんでもない使い方をするユーザーだけを制限すればいい。既存プランや無料プランまでサービスを落とす理由にならない。マイクロソフトの言い分はちょっと納得できない。せめて、ビジネスの見通しが甘かったと謝罪するか、もっと利益が欲しいから、と正直に言ってほしいところだった。  ということで、OneDriveの無制限利用を活用している人は、なる早で1TB以下に減らす必要がある。無料プランの人も、ファイルを削除して5GB以下にしておこう。一定の猶予期間はあるが、その後は読み出しオンリーになり、1年後にはファイルが削除される可能性があるので要注意だ。 (文=柳谷智宣)

韓国・マッスル美女界に新ヒロイン誕生! “脱アジア級”の肉体に、マスコミ報道も過熱中

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イ・ヒョンミン
 韓国の“マッスル美女”ブームが止まらない。以前も、ユ・スンオクをはじめ、イ・ヨン、ヤン・ミンファ、ナンシー・レンなどが人気を集め、テレビや雑誌で引っ張りダコになっていることは紹介したが(参照記事)、この秋、新たな“マッスル美女”に注目が集まっている。  彼女の名前はイ・ヒョンミン。1984年生まれの31歳だ。もともとフィットネスジムのトレーナーだったという彼女は、2012年の「マッスルマニア・コリア」大会でスポーツモデル部門1位、ビキニ部門で2位に輝き、以降、モデル活動をスタート。男性誌「マキシム・コリア」などでも活躍していた。そんな彼女が一気にスターダムへ飛躍したのが、今年5月に行われた「2015 GNC マッスルパンプ NABAA WFF コリアチャンピオンシップ」である。同大会は、あのアーノルド・シュワルツェネッガーなども輩出した全米アマチュアボディビルディング協会(NABBA)の韓国支社が主催した大会で、世界選手権への出場を懸けて550人が参加した中、イ・ヒョンミンは2冠に輝いたことでメディアに取り上げられ、その人気に火がついた。  特にその美しさにメロメロなのが、ネット民たちだ。彼女はFacebook(https://www.facebook.com/hyunmani)やInstagram(https://instagram.com/hmin840/)といったSNS活動にも積極的なのだが、フォロワーが急増中。その反響の大きさにメディアも注目しており、彼女がSNSにアップした写真が次々と記事になっている状態だ。  例えば、ネットメディア「デイリー韓国」は、「イ・ヒョンミン、果敢に見せる衝撃的なボリューム」と題した記事を紹介したり、経済メディア「毎日経済」も「目が離せないボディライン イ・ヒョンミン、危険な露出で男心を狙撃」とあおる。「毎日経済」は普段着を自撮りした彼女の写真とともに、「日常でも光るグラマラスな肉体」と題した記事も掲載しており、一般紙・世界日報などは彼女のヒップ写真を掲載して「過去に見たことがない“アップルヒップ”」と紹介している。  そんな中、11月1日にはスポーツ新聞スポーツ・ソウルが、彼女がInstagramにアップした自撮りビキニ姿に注目し、「まさに脱アジア級の肉体の女性トレーナー、見事な体つきに開いた口が塞がらない」と大絶賛。その記事を読んだネット民たちも、「このボディ、ヤバすぎる」「本当に韓国人なのか?」「神聖なる肉体の終結師(究極の肉体という意味)」と賛辞を惜しまない。
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イ・ヒョンミンInstagramより
 それだけに、“マッスル美女”ファンたちが注目するのが、同じく「肉体の終結師」との異名を持つ人気ナンバーワン・マッスル美女、ユ・スンオクとの対決だ。ユ・スンオクには「Dカップ女神ボディ」「ワナビー(Wannabe)・モムメ」「ホットボディ女」「CGボディ」など、さまざまな修飾語が与えられ、いまや韓国ナンバーワン・マッスル美女として各所で引っ張りダコ状態だが、そんな彼女の牙城を崩せる急先鋒として、イ・ヒョンミンが浮上しているという。各テレビ局のバラエティ番組プロデューサーたちも、2人をキャスティングしようと躍起らしい。  ただ、韓国の放送倫理上、過度なセクシー・アピールはご法度。扇情的に肉体をアピールするのではなく、あくまでも健康美にスポットを当てねばならない事情もある。そんな制約を乗り越えてその名をさらに広め、トップ・タレントとなるのはどちらだろうか?

「味噌ノルマ」に苦しむ北朝鮮兵が各地で大豆略奪!「指揮官が部下をけしかけ、夜な夜な……」

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 今年の北朝鮮の農産物の作況はおおむね良好だとみられているが、依然として北朝鮮軍兵士が各地の協同農場、個人耕作地を襲撃する事件が多発していると、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。  兵士たちの狙いは「大豆」。味噌作りに欠かせない大豆が、今年は不作だったことが背景にある。    北朝鮮当局は、兵士の食生活改善のため、各軍部隊に大豆栽培のノルマを課している。2000年代初め頃までのノルマは兵士1人当たり年間10キロだったが、06年からは30キロに上げられ、金正恩政権が始まった12年からは70キロに増やされた。  わずか10年でノルマが7倍に増やされたが、ある程度の畑を保有する軍部隊にとっては決して達成できないノルマではない。  慈江道(チャガンド)の内部情報筋によると、国境警備隊の中隊に割り当てられた畑は3ヘクタール。この中隊では1ヘクタールに野菜を、2ヘクタールに大豆を植えているが、6~10トンの収穫が見込める。  1中隊は通常67人編成。不作であっても、1人当たりの収穫量は約90キロになるため、ノルマ達成は特に難しいものではない。ところが、今年は全国的に豆の実りが極端に悪く、生産量が大幅に減少。保有する畑が少ない部隊は、困り果てている。  両江道(リャンガンド)の情報筋によると、恵山(ヘサン)の10軍団警備中隊に与えられた畑はわずか1ヘクタール。そこに大豆を植えたのだが、通常の不作時の3トンよりさらに少ない1.6トンしか収穫できなかった。  ノルマが達成できなかったとなると、指揮官は処罰されかねない。そこで指揮官が部下の兵士をけしかけて、夜な夜な協同農場や個人耕作地を襲撃させて大豆を略奪しているのだ。  農場では警戒を強めているが、武器を持った盗賊団と化した兵士相手では分が悪く、軍部隊近辺の農場や個人耕作地では甚大な被害が発生している。  収穫期の兵士による襲撃は、以前より相次いでいる。当局も特に対策を取らないため、人民の間では軍に対する反発が、ますます強まっている。 (デイリーNKより<http://dailynk.jp/>)