“あの人は今”状態のSHIHOが夫、愛娘に続き、韓国でブレーク中! 韓国で一番有名な日本人ファミリーに!?

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SHIHO公式サイトより
 人気モデル・SHIHOが、韓国で急速にファンを増やしている。  11月12日、韓国で放送されたトーク番組『ハッピートゥゲザー3』に出演。韓国でいま注目の日本人であるSHIHOが現地のトーク番組に初登場とあり、放送されるや否や大きな反響を呼んだ。ブレークのきっかけは、やはり本業のモデルかと思いきや、どうやら韓国でスター級の人気を集める夫と娘の存在がひと役買っていたようだ。 「日本では“あの人はいま”状態のSHIHOですが、現地では旧姓の矢野志保の名前で知られています。彼女の夫である格闘家の秋山成勲は、韓国でチュ・ソンフンの名前で芸能活動をしていて、超が付くほど有名人。彼は日本に帰化していますが、在日韓国人4世なので韓国語も堪能で、CMやドラマに出演するなど、高い人気を得ています。そんな秋山のハートを射止めたSHIHOは、“チュ・ソンフンの妻”として、結婚当初、熱い関心を注がれました。その関心を人気に変えたのは、2011年に生まれた愛娘サラン(紗蘭)ちゃんです。秋山は13年末から、現地のバラエティ番組『スターパパ奮闘記!スーパーマンが帰ってきた』に出演中で、娘の育児を中心にリアルな家庭生活を公開しています。この番組でサランちゃんは爆発的な人気を呼んで、同時にSHIHOも“サランのママ”として知名度がハネ上がりました」(現地芸能記者)  韓国で何本ものCMに出演する超売れっ子となった娘のママとして注目を浴びたSHIHO。次第に、SHIHO本人を熱烈に支持するファンも増えていったようだ。 「SHIHOは170cmを超える長身とバツグンのスタイルを兼ね備えたトップモデルですが、『スーパーマンが帰ってきた』で見せる素顔は飾り気がなく、自然体。愛嬌があり、くるくると変わる喜怒哀楽にあふれた表情が韓国の視聴者にはとても新鮮に映ったようで、好感度はうなぎ上りです。8月末に出版したエッセイ本『SHIHO 愛がきらりと光るとき』のサイン会にも多くのファンが集まりましたし、ファッション誌などでモデルとしても活動しています。やはり同性からの支持が厚いですが、笑顔を絶やさないSHIHOに癒やされる男性ファンも結構います。滋賀県出身なので、秋山と関西弁で話している姿もかわいらしく見えるみたいですね」(同)  韓国で多方面に活躍の場を広げつつある中、今回のトーク出演はまさに“満を持して”となったわけだ。番組内でSHIHOは、娘の顔マネをしたり、夫・秋山の日本での人気について「韓国の3分の1」とあっけらかんと答えたりして笑いを誘う一方、夫からのビデオレターに涙を見せるなど、日本ではあまり見せたことがない素顔を披露。韓国のファンはさらに親近感を抱いたようで、「良きママ、良き妻として尊敬します!」「とってもカッコよくて憧れる」「久しぶりにテレビを見ながら爆笑した。ほかの番組にも、もっと出てほしい!」と、好意的なコメントがネット上に続々と寄せられている。  韓国語もめきめきと上達中のSHIHO。夫と共に、韓国でタレントとして本格的な活動を始める日は近いかもしれない。

プロレスラーがバラエティで決して負けない3つの理由 日テレ『ダウンタウンDX』(11月12日放送)を徹底検証!

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長州力オフィシャルサイトより
 2015年11月15日、両国国技館にて、ひとりのレジェンド・レスラーがリングを去った。男の名は天龍源一郎。プロレスファンならずとも、一度は名前を聞いたことがあるのではないか。数々の団体を渡り歩き、多くの革命を起こしてきた”ミスター・プロレス”。昭和のプロレス界を駆け抜けていった昇り龍は、超満員の観客の涙と笑顔とともに、リングを後にしたのだった。  そんな天龍が引退試合の相手に選んだのは、新日本プロレスに所属するオカダ・カズチカ。ゴリゴリの昭和気質あふれる天龍とは対照的に、甘いマスクに高い身体能力、数多くの派手な技を駆使するオカダは、まさに平成プロレスの申し子ともいえる。この両者が果たしてかみ合うのかという声もあったが、実際に闘ってみたら、まさにこれこそが天龍の最後の試合にふさわしいと思える名勝負であった。昭和プロレスと平成プロレスのハイブリッドが、確かにこの試合には存在していた。  さて、昨今のバラエティでは数多くのプロレスラーが出演することが多いわけだが、これらの番組でもまた、昭和と平成のハイブリッドが行われていると言っても過言ではない。この1週間だけを振り返ってみても、11月10日放送の『ペケポンプラス 2時間SP』(フジテレビ系)には飯伏幸太(DDTプロレスリング&新日本プロレス)と高木三四郎(DDTプロレスリング)、11日放送の『水曜日のダウンタウン』(TBS系)にはスーパー・ササダンゴ・マシン(DDTプロレスリング)、12日放送の『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)には長州力(リキプロ)と真壁刀義(新日本プロレス)が出演と、ゴールデン&プライムの時間帯にこれほど多くの、かつ世代を越えた多様なプロレスラーが出演しているというのは、ただごとではない。  かつ重要なのが、これらの番組ですべてのレスラーがそれぞれ重要な役割を任され、その上でしっかりと結果を残しているという点にある。バラエティ番組においても、プロレスラーは決して負けない。実際、トークバラエティにおけるプロレスラーの重要性は、ここ数年で確かに増しているといえるだろう。それではなぜ、プロレスラーはバラエティ番組においても強いのか? ここでは、12日に放送された『ダウンタウンDX』に出演した長州力のすごさを検証してみたい。 (1)確実にダメージを与える得意技がある  プロレスは、一発の技でいきなり試合が決まるという種類のものではない。試合を組み立てるためには、ある程度のダメージを相手に何度か与える必要がある。トークバラエティにおいてはつまり、確実にある程度の笑いが起こるエピソードトークがその技に当たる。試合を決める一発の爆笑トークではなく、プロレスラーという非常に特殊な職業ならではのエピソードトーク。この数と質において、プロレスラーの右に出る者はいない。 『ダウンタウンDX』においては、長州の後輩である真壁がその役割を担っている。アントニオ猪木から、氷の入った水槽に入るよう言われたというエピソードは、猪木がそのことを異常だと思っていないからこそ、一般視聴者にとっては確実に笑えるエピソードになる。そんな猪木が、長州の引退興行で突然自分も引退すると言いだし、長州がそれに対して「訳わかんなかったですね」と素朴に語る様子もまさにプロレスラーならではであり、特に昭和時代のプロレス業界においては、こういったすべらない話が山のように存在している。  特に昨今のトークバラエティにおいては、エピソードトークをどれだけ持っているかがゲストとしての強さを示すバロメーターだと言っても過言ではない。そういった意味で、過剰な人間ばかりが集まるプロレス業界は、エピソードトークの宝庫だ。それを視聴者にしっかり説明できる人間がいれば、確実に笑いは起こるわけで、そりゃゲストに呼ばれるだろうという話だったりするのだ。 (2)力強いタッグパートナーがいる  プロレスには1対1のシングルマッチではなく、複数のレスラー同士が戦うタッグマッチという形式もある。その際、どんなタッグパートナーがいるかが重要になってくるわけだが、『ダウンタウンDX』では、その意味で最強のタッグパートナーがゲストに配置されていた。プロレスファンを代表してプロレスのエピソードを視聴者に対して語れる、勝俣州和がその人である。  勝俣が重要なのは、プロレスマニアではなく、あくまでもプロレスファンとしてそこにいるという点だ。マニアであれば知っていて当たり前の情報を、プロレスファンとして、新鮮に語ることができる稀有な人物である。この日も、かつて長州が放った「テメエが死んだら、墓にクソぶっかけてやる!」という名言を紹介。プロレスマニアなら誰もが知っているこの名言だが、もちろん多くの出演者や視聴者はマニアではない。この発言を新鮮なものとして聞かせることで、長州の無茶苦茶さをしっかりと視聴者に伝えている。  かつ、タッグパートナーは、実は勝俣だけではない。勝俣をこの日のゲストに呼んでいるスタッフもまた、タッグパートナーだといえるだろう。基本的にプロレスファンはどの世界にも潜んでおり、プロレスの素晴らしさを世間に対して届けようと企んでいる。長州をただの面白おじさんとして扱うのではなく、さまざまな意味において、プロレスラーとしての長州の面白さを引き出したいと思うからこそ、スタッフが勝俣をそこに配置しているのだろう。その意味で、スタッフをも巻き込んだ優秀なチームプレイが、ここでは発揮されているのだ。 (3)オリジナルのフィニッシュホールドを持っている  プロレスの試合においては多くの場合、プロレスラーがオリジナルのフィニッシュホールドを繰り出して勝敗が決定する。誰もが使えるような技ではなく、そのプロレスラー独自のオリジナルの技がそこにはある。プロレスラーは、ただプロレスをやればいいというわけではない。自らの人生や個性や生き様を象徴するようなファイトスタイルを自ら選び取り、それに見合ったフィニッシュホールドで相手から勝利を奪うというのが名プロレスラーだといえる。  この日の『ダウンタウンDX』の最後のオチ、いわばフィニッシュホールドを決めたのは、長州その人だった。遠征中の宿泊先で本当にあった怖い話を披露する長州。部屋のカーテンの上のほうを見たら、本来いるはずのない男性と女性が向かい合っている……。そこまで話して、ローラから「見たの?」と問われると、「いやボク(が見たん)じゃないんです」と答え、なんだそれは、という雰囲気で笑いが起こる。そこで決めるのが長州だ。隣にいる真壁に対して「俺、滑舌悪いか?」と一言。まさしく大団円といえるだろう。  プロレスラーは、自らの人生や個性や生きざまがすべてそのまま武器になるという特殊な職業である。昨今、滑舌が悪い人として扱われることの多い長州だが、それを逆手に取っての見事なフィニッシュ。一切満足げな顔を見せることなく、当たり前の仕事をして帰って行く長州の姿は、やはり昭和のレジェンドのそれであった。  結局のところ、バラエティ番組もプロレスも、基本は一緒である。そこには論理的なテクニックとサイコロジーがあり、普段からプロレスという場でその能力を研ぎすませているプロレスラーが、バラエティ番組で面白くないはずはないのだった。天龍をはじめとして、これからも昭和の時代を築いたプロレスラーがリングを後にしていくのだろう。だが、そのイズムは確かに継承されていく。再びプロレスブームを巻き起こすのは、昭和のレジェンドから魂を受け継いだ、これからのプロレスラーに違いない。 【検証結果】  ここでは昭和のレジェンドである長州力を取り上げたが、現在のプロレスラーは多種多様な個性を持っているため、場面場面でしっかりと結果を残している。立命館大学出身の棚橋弘至はクイズ番組に呼ばれることも多く、真壁刀義はその無骨な顔に似合わず、スイーツが好きという個性を生かしている。また、飯伏幸太の天然キャラは視聴者の評価を確かに勝ち取っているし、スーパー・ササダンゴ・マシンに至っては「近年のプロレス、幅広がってる説」を披露し、プロレス自体にプロレスラーが言及するという離れ業を成し遂げている。個性にあふれ、百花繚乱ともいえる現在のプロレス業界。隠し球もまだまだ多数存在しているため、プロレスラーがバラエティ番組のある部分を席巻するという時代は、思いのほか早く到来するのかもしれない。 (文=相沢直) ●あいざわ・すなお 1980年生まれ。構成作家、ライター。活動歴は構成作家として『テレバイダー』(TOKYO MX)、『モンキーパーマ』(tvkほか)、「水道橋博士のメルマ旬報『みっつ数えろ』連載」など。プロデューサーとして『ホワイトボードTV』『バカリズム THE MOVIE』(TOKYO MX)など。 Twitterアカウントは @aizawaaa

プロレスラーがバラエティで決して負けない3つの理由 日テレ『ダウンタウンDX』(11月12日放送)を徹底検証!

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長州力オフィシャルサイトより
 2015年11月15日、両国国技館にて、ひとりのレジェンド・レスラーがリングを去った。男の名は天龍源一郎。プロレスファンならずとも、一度は名前を聞いたことがあるのではないか。数々の団体を渡り歩き、多くの革命を起こしてきた”ミスター・プロレス”。昭和のプロレス界を駆け抜けていった昇り龍は、超満員の観客の涙と笑顔とともに、リングを後にしたのだった。  そんな天龍が引退試合の相手に選んだのは、新日本プロレスに所属するオカダ・カズチカ。ゴリゴリの昭和気質あふれる天龍とは対照的に、甘いマスクに高い身体能力、数多くの派手な技を駆使するオカダは、まさに平成プロレスの申し子ともいえる。この両者が果たしてかみ合うのかという声もあったが、実際に闘ってみたら、まさにこれこそが天龍の最後の試合にふさわしいと思える名勝負であった。昭和プロレスと平成プロレスのハイブリッドが、確かにこの試合には存在していた。  さて、昨今のバラエティでは数多くのプロレスラーが出演することが多いわけだが、これらの番組でもまた、昭和と平成のハイブリッドが行われていると言っても過言ではない。この1週間だけを振り返ってみても、11月10日放送の『ペケポンプラス 2時間SP』(フジテレビ系)には飯伏幸太(DDTプロレスリング&新日本プロレス)と高木三四郎(DDTプロレスリング)、11日放送の『水曜日のダウンタウン』(TBS系)にはスーパー・ササダンゴ・マシン(DDTプロレスリング)、12日放送の『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)には長州力(リキプロ)と真壁刀義(新日本プロレス)が出演と、ゴールデン&プライムの時間帯にこれほど多くの、かつ世代を越えた多様なプロレスラーが出演しているというのは、ただごとではない。  かつ重要なのが、これらの番組ですべてのレスラーがそれぞれ重要な役割を任され、その上でしっかりと結果を残しているという点にある。バラエティ番組においても、プロレスラーは決して負けない。実際、トークバラエティにおけるプロレスラーの重要性は、ここ数年で確かに増しているといえるだろう。それではなぜ、プロレスラーはバラエティ番組においても強いのか? ここでは、12日に放送された『ダウンタウンDX』に出演した長州力のすごさを検証してみたい。 (1)確実にダメージを与える得意技がある  プロレスは、一発の技でいきなり試合が決まるという種類のものではない。試合を組み立てるためには、ある程度のダメージを相手に何度か与える必要がある。トークバラエティにおいてはつまり、確実にある程度の笑いが起こるエピソードトークがその技に当たる。試合を決める一発の爆笑トークではなく、プロレスラーという非常に特殊な職業ならではのエピソードトーク。この数と質において、プロレスラーの右に出る者はいない。 『ダウンタウンDX』においては、長州の後輩である真壁がその役割を担っている。アントニオ猪木から、氷の入った水槽に入るよう言われたというエピソードは、猪木がそのことを異常だと思っていないからこそ、一般視聴者にとっては確実に笑えるエピソードになる。そんな猪木が、長州の引退興行で突然自分も引退すると言いだし、長州がそれに対して「訳わかんなかったですね」と素朴に語る様子もまさにプロレスラーならではであり、特に昭和時代のプロレス業界においては、こういったすべらない話が山のように存在している。  特に昨今のトークバラエティにおいては、エピソードトークをどれだけ持っているかがゲストとしての強さを示すバロメーターだと言っても過言ではない。そういった意味で、過剰な人間ばかりが集まるプロレス業界は、エピソードトークの宝庫だ。それを視聴者にしっかり説明できる人間がいれば、確実に笑いは起こるわけで、そりゃゲストに呼ばれるだろうという話だったりするのだ。 (2)力強いタッグパートナーがいる  プロレスには1対1のシングルマッチではなく、複数のレスラー同士が戦うタッグマッチという形式もある。その際、どんなタッグパートナーがいるかが重要になってくるわけだが、『ダウンタウンDX』では、その意味で最強のタッグパートナーがゲストに配置されていた。プロレスファンを代表してプロレスのエピソードを視聴者に対して語れる、勝俣州和がその人である。  勝俣が重要なのは、プロレスマニアではなく、あくまでもプロレスファンとしてそこにいるという点だ。マニアであれば知っていて当たり前の情報を、プロレスファンとして、新鮮に語ることができる稀有な人物である。この日も、かつて長州が放った「テメエが死んだら、墓にクソぶっかけてやる!」という名言を紹介。プロレスマニアなら誰もが知っているこの名言だが、もちろん多くの出演者や視聴者はマニアではない。この発言を新鮮なものとして聞かせることで、長州の無茶苦茶さをしっかりと視聴者に伝えている。  かつ、タッグパートナーは、実は勝俣だけではない。勝俣をこの日のゲストに呼んでいるスタッフもまた、タッグパートナーだといえるだろう。基本的にプロレスファンはどの世界にも潜んでおり、プロレスの素晴らしさを世間に対して届けようと企んでいる。長州をただの面白おじさんとして扱うのではなく、さまざまな意味において、プロレスラーとしての長州の面白さを引き出したいと思うからこそ、スタッフが勝俣をそこに配置しているのだろう。その意味で、スタッフをも巻き込んだ優秀なチームプレイが、ここでは発揮されているのだ。 (3)オリジナルのフィニッシュホールドを持っている  プロレスの試合においては多くの場合、プロレスラーがオリジナルのフィニッシュホールドを繰り出して勝敗が決定する。誰もが使えるような技ではなく、そのプロレスラー独自のオリジナルの技がそこにはある。プロレスラーは、ただプロレスをやればいいというわけではない。自らの人生や個性や生き様を象徴するようなファイトスタイルを自ら選び取り、それに見合ったフィニッシュホールドで相手から勝利を奪うというのが名プロレスラーだといえる。  この日の『ダウンタウンDX』の最後のオチ、いわばフィニッシュホールドを決めたのは、長州その人だった。遠征中の宿泊先で本当にあった怖い話を披露する長州。部屋のカーテンの上のほうを見たら、本来いるはずのない男性と女性が向かい合っている……。そこまで話して、ローラから「見たの?」と問われると、「いやボク(が見たん)じゃないんです」と答え、なんだそれは、という雰囲気で笑いが起こる。そこで決めるのが長州だ。隣にいる真壁に対して「俺、滑舌悪いか?」と一言。まさしく大団円といえるだろう。  プロレスラーは、自らの人生や個性や生きざまがすべてそのまま武器になるという特殊な職業である。昨今、滑舌が悪い人として扱われることの多い長州だが、それを逆手に取っての見事なフィニッシュ。一切満足げな顔を見せることなく、当たり前の仕事をして帰って行く長州の姿は、やはり昭和のレジェンドのそれであった。  結局のところ、バラエティ番組もプロレスも、基本は一緒である。そこには論理的なテクニックとサイコロジーがあり、普段からプロレスという場でその能力を研ぎすませているプロレスラーが、バラエティ番組で面白くないはずはないのだった。天龍をはじめとして、これからも昭和の時代を築いたプロレスラーがリングを後にしていくのだろう。だが、そのイズムは確かに継承されていく。再びプロレスブームを巻き起こすのは、昭和のレジェンドから魂を受け継いだ、これからのプロレスラーに違いない。 【検証結果】  ここでは昭和のレジェンドである長州力を取り上げたが、現在のプロレスラーは多種多様な個性を持っているため、場面場面でしっかりと結果を残している。立命館大学出身の棚橋弘至はクイズ番組に呼ばれることも多く、真壁刀義はその無骨な顔に似合わず、スイーツが好きという個性を生かしている。また、飯伏幸太の天然キャラは視聴者の評価を確かに勝ち取っているし、スーパー・ササダンゴ・マシンに至っては「近年のプロレス、幅広がってる説」を披露し、プロレス自体にプロレスラーが言及するという離れ業を成し遂げている。個性にあふれ、百花繚乱ともいえる現在のプロレス業界。隠し球もまだまだ多数存在しているため、プロレスラーがバラエティ番組のある部分を席巻するという時代は、思いのほか早く到来するのかもしれない。 (文=相沢直) ●あいざわ・すなお 1980年生まれ。構成作家、ライター。活動歴は構成作家として『テレバイダー』(TOKYO MX)、『モンキーパーマ』(tvkほか)、「水道橋博士のメルマ旬報『みっつ数えろ』連載」など。プロデューサーとして『ホワイトボードTV』『バカリズム THE MOVIE』(TOKYO MX)など。 Twitterアカウントは @aizawaaa

「営業赤字10億円」も真っ赤なウソ!? 電通も手を引く、フジテレビの瀕死ぶり

motoki1116
『週刊新潮(11/19号)』(新潮社)中吊り広告より
今週の注目記事 1位 「没後1年で語られ始めた『高倉健』密葬の光景」(「週刊新潮」11/19号) 2位 「『クローズアップ現代』やらせの隠蔽 NHK籾井会長『あいつは敵だ』支配」(「週刊文春」11/19号) 3位 「『安倍は[来年]5月のサミットで引退 後継は谷垣』の“確定”情報」(「週刊ポスト」11/27・12/4号) 4位 「YOUは何しに日本へ? JFKの孫が楽天に入社した」(「週刊ポスト」11/27・12/4号) 5位 「『共産党』が代々木の8億円不動産を売却していた」(「週刊新潮」11/19号) 6位 「たった3億円で許される『東芝元社長』ら戦犯5人の資産目録」(「週刊新潮」11/19号) 7位 「『殺人エアバッグ』タカタはこれでも潰れないのか 全米で訴訟ラッシュに!」(「週刊現代」11/28・12/5号) 8位 「来年は思いもよらぬことが次々と起きる 波乱の2016年日本経済はこう激変する」(「週刊現代」11/28・12/5号) 9位 「米政治 フィーリング第一の大統領選」(「ニューズウィーク日本版」11/17号) 10位 「松重豊『孤独のグルメ』撮影現場インタビュー」(「週刊文春」11/19号) 11位 「AKBグループ未成年(17) 『淫行写真流出』の相手は中学教師!」(「週刊文春」11/19号) 番外 現代とポストのSEX特集はどっちの勝ちだ!  今週も飽きずに(私が飽きているだけか)、現代とポストのSEXYグラビアとSEX記事から見てみよう。  その前に、両誌ともに合併号だが、定価はともに450円。2誌で900円だぞ、高いな~。  私のように批評のために買う読者以外、2誌買う人間はそうはいないだろう。後で触れるが、週刊誌の部数減が止まらないのは、値段にあると思うのだが。  現代のグラビアは、今なぜだかわからないが、ぶち抜き16ページ撮り下ろし「小池栄子」。彼女も30代半ばになる。確かに魅力的な娘(こ)ではあるが、セクシー度はイマイチ。前後半も使ってやるような写真だとは思わない。  後半は「<最新版> 海外セレブ『チラリ&ポロリ』大集合」。どうということはない。「宇田あんり『日本一の乳首』をもつ女」も、私にはピンとこない。だが、袋とじの2本はいいぞ!  まずは、「アテネ五輪和泉里沙『新体操代表メンバー』奇跡のフルヌード」。なかなかの美形。下着姿で空中に飛び上がっている見開き写真は迫力がある。  もう1本は、「週現『春画展』」。有名な春画の名場面を実写で再現しているのだが、これがわいせつ感たっぷりなのである。撮影は大変だっただろうが、これは秀逸な企画である。両袋とじは一見の価値あり。  ポストは、54歳でもアイドルの面影を崩さないことで再び脚光を浴びている「大場久美子 54歳SEXYビキニ」が前半。アップではやや肌の衰えが目立つが、ビキニのプロポーションなどは、相当な努力をして維持しているのであろう、見事なものだ。  袋とじは、「米誌『PLAYBOY』がやめても本誌は載せます ザ・金髪ヌード」と「五月みどり34歳の初ヌード」。以前もここで書いたが、五月みどりというのは、かつての日本女性が持っていた「色気」を体現してくれていた、類い希な女性である。  こんな女がいたら、溺れてしまうだろうな。他には「橋本マナミ マナミという名の実/濡れ、熟れ。」と「『素人ヌードモデル』の新時代」。ポスト専属のマナの写真はいい。  だが、私には49歳の「美魔女」山田佳子さん「この人とゆめの湯めぐり」がよかった。こんな女と水上温泉の長寿館へでも行って、ゆっくり差しつ差されつしたいものだ……ため息。  グラビアは、ともに合併号らしい好企画をそろえている。これは互角だ。  勝負は記事に持ち越し。現代は先週力が入りすぎたのか、今週は「新発見! 女性外性器の『奥と裏側』を楽しむ」という特集だが、マニアックになりすぎて、読んでいてカッタルイ。  SEXを知ったばかりなら女性のアソコをあれこれ知りたいだろうが、60過ぎたら、そんな気力も体力もなくなる。これは編集長が若すぎるせいだろうか。  ポストは、「死ぬまでSEX 新・性生活の知恵 2016」。先週、現代が「新HOW TO SEX」だったことに対抗したのか、見開きのタイトル・レイアウトがなかなかいい。  中は、エロ動画がタダで見られるサイトの紹介や、AVにこんな美女が続々参入しているという話題。確かに、「超のつく美人」と誉れの高い水原梨花はよさそうだ。  あとは、絶倫になるサプリの紹介に、1時間650円で最新AVを見られる「個室ビデオ」の活用法など。要は、相手がいなくてもひとりでSEXを楽しめば、まだまだ人生を謳歌できると言いたいようである。  ポストのAVビデオの広告に「54人合わせて2,970歳以上! 老婆時代」というのがあって笑える。これって、誰が買うのかね。  グラビアと記事を比較しても優劣はつけがたい。よって今週は引き分け!  ところでABCの2015年1月~6月、上期の雑誌の販売部数が発表になったので書いておこう。  週刊文春が、雑誌の中では第2位(第1位は家の光)で約42万部。だが、前年同期比では92.16%とかなり落ち込んでいる。  次が週刊新潮で、約31万部。これも前年同期比95.12%。新潮に抜かれた週刊現代が約30万部。前年同期比は85.68%と落ち込みが激しく、これでは編集長交代は止むなしか。  フライデーが、約14万部で前年同期比は91.66%。週刊大衆が、約11万部で前年同期比は82.60%。週刊プレイボーイが、約10万部で前年同期比が88.25%。  週刊朝日も、約10万部で前年同期比は86.73%。FLASHが、約9万部で前年同期比は91.44%。  意外に健闘しているのが、週刊ダイヤモンドで約9万部、前年同期比が102.99%と伸びている。週刊東洋経済も、約7万部で前年同期比が109.29%。アサヒ芸能が、約7万部で前年同期比74.81%と深刻である。  AERAが、約6万部で前年同期比は87.77%。サンデー毎日は、約6万部で前年同期比は94.46%。ニューズウィーク日本版は、約4万部で、前年同期比は95.47%。  月刊誌の文藝春秋は、約27万部で前年同期比が96.15%。  こう見てくると、週刊誌は危険水域を超えて、いつ「休刊」してもおかしくないようだ。少し明るいのは日経ビジネスのデジタル版が3万2,391部と健闘していることである。だがこれもビジネスに特化しているためで、一般雑誌やファッション誌では、まだまだ苦戦が続いている。  さて、今週は特筆すべき話題がないため、順位をつけずにおいた。まずは、文春お得意のAKBモノから。扱いは「国民的美少女 高部あい『コカイン逮捕』と父親不明の『妊娠』」のほうが大きいが、私にはこちらのほうが興味深かった。  今年8月に結成されたばかりの「欅坂46」のメンバー、原田まゆ(17)が男と写っているプリクラ画像がネット上に流出したという。  プリクラくらいと思うが、原田の胸を後ろから揉みしだいているように見える男は、原田の中学時代の教師だということから騒動は大きくなっていった。男は30代前半の数学教師。原田が中学3年の時の担任で、その当時から「禁断の恋」と騒がれていたそうだ。  学校には抗議の電話が殺到しているというが、この2人は「真剣に交際」しているそうで、親も公認だという。だが、教師が中学生に手を出すというのは、いくら真剣でも非難されて然るべきであろう。こうした記事は、前の編集長ならもっと大きく扱っていただろうが、いささか自粛気味である。  お次は、私もよく見ている『孤独のグルメ』(テレビ東京系)についての文春の記事。この番組で困るのは、ここで紹介された店には客が殺到して、常連客が入れなくなることだ。  よく使っていた青山の鉄板中華『シャンウエイ』は、電話をかけたら1カ月待ちだといわれた。この番組は、松重豊(52)がただひたすら食べるだけだが、松重の食べっぷりがいいのが魅力である。  松重が演じる五郎は下戸という設定だが、本人は文春のインタビューで、「毎日三、四皿のつまみを肴に、ビールと日本酒一合で晩酌をします」と答えている。この番組の制作スタッフたちは下見を200軒、店が決まれば出演交渉やロケハンなどで一店舗に5~6回は行くから、どんどん太るそうだ。  だが、松重はあれほどうまそうにすべてを毎回完食するのに、太らない。その訳を、こう話している。 「実は、それなりに苦労はあるんですよ。(中略)だから毎朝犬の散歩で六キロ歩いています。それから、家に帰って朝六時半からやっているお年寄り向けのテレビ体操を十分間やって、その後、腹筋ローラーを三十往復。そうするとね、ジムに行かなくても有酸素運動と筋トレができますから、それでキープできているんだと思います」  私もオフィスで毎日、ラジオ体操と簡単なストレッチをやっているが、腹筋ローラーってのを買ってみようかな。  パリでは最悪のテロ事件が起きて、多くの市民が犠牲になった。この背景には、フランスが国内のイスラム教徒たちに対して、公的な場所でのスカーフの着用を禁止したり、アメリカと組んでシリア空爆に参加したりという敵対的な政策を取っていることを挙げる有識者が多い。  これでもわかるように、暴力に暴力で迎え撃てば永遠に憎しみは連鎖していく。ここは世界の首脳が知恵を出し合って、この負の連鎖を止めるために何をするべきなのか、考えるべきときである。  ISと話し合いなどできはしないと安倍首相なら言うだろうが、そうしてアメリカの言いなりになってイスラム国との紛争に巻き込まれれば、いつ日本で同様のテロが起きないともしれない。  せめて殺し合うのではなく、両者武器をいったん置いて、殴り合いで勝負を決めるぐらいまで戦闘レベルを下げてはどうだろうか。以前の日本なら両者の間に入ることができたが、安倍首相がそれをできなくしてしまった。  日本の週刊誌はほとんど取り扱わないが、アメリカの大統領選が大変なことになっている。もしオバマの政策を破棄して、さらなる軍事行動に出ようという大統領が選ばれたならば、日本は必ず引き込まれるのだから、もっと注目すべきである。  ニューズウィーク日本版によると、民主党はヒラリーが順当に支持を伸ばしているが、自称社会主義者で「独裁国家を倒せ!」と叫ぶサンダース上院議員が一定の人気を集めているという。  共和党は相変わらず、「メキシコ移民はレイプ犯」など暴言を吐き続けているトランプ氏が、大方の予想に反して依然トップを走り続けている。また、「イスラム教徒は大統領になる資格はない」と発言して物議を醸している保守派の元小児神経外科医のカーソン氏も支持率24%で、トランプ氏と併走している。  本命と目されていたブッシュ氏は、なんと4%という低支持率でうたかたと化した。ニューズウィークは「アメリカでは、世論の両極化が進み現状にノーと言える指導者を求める空気が生まれている」と報じている。  誰が勝つにしても、既成の政党や政治家に反旗を翻した国民の反エリート感情は残るとして、「世界は米大統領選に注目すべきだ。そして世界一の経済大国で最も重要な民主国家であるアメリカがどこへ向かうのかを、慎重に見極めてほしい」と、ニューズウィークは書いている。  だが、いまや日本しか“植民地”がないアメリカは、確実に世界から孤立しつつあるし、もはや「最も重要な民主国家」でさえなくなろうとしているとしか、私には見えない。  その行き着く先は、格差と貧困が今以上に蔓延して内部から崩壊するか、そうした矛盾を外に向けるために戦争を仕掛けるのか、それ以外の第三の道はあり得るのか。安倍自民党のようにアメリカに盲従していると、大きく道を誤ると思うが、いかがだろうか。  現代は最近、この国の将来について悲観的になっているようだ。来年は、リーマンショックのような恐怖のシナリオが予測されるそうだ。  アメリカの利上げ、ドイツのVWショックとドイツ銀行の経営危機が引き金になり、その結果、株は1万5,000円割れ、円は1ドル100円台前半になり、中国からの旅行者、インバウンドは減るとしている。  株に関しては、ポストが買い一辺倒で、現代は売り専門のように、大きく編集方針が変わった。まるで安倍首相の体調のように、どんよりとして先が見通せないようである。  同じく現代が、あれほどリコールを受けているエアバッグメーカー「タカタ」が、このままでは潰れるのではないかという素朴な疑問を記事にしている。  企画自体は悪くはないが、内容は突っ込み不足である。リコールされたエアバッグの改修費用、それに被害者への損害賠償などを見積もると1,500億円程度のタカタの純資産は軽く吹っ飛ぶ。  それに、タカタを支えてきたホンダにも見限られた。それなのに、3代目のお坊ちゃん社長は逃げてばかりいて、2代目の社長夫人である「女帝」も実権を手放さない。  創業オーナー家の弱さがもろに出たケースだが、タカタが潰れようと何しようと、これだけ危ないエアバッグを作ってしまった責任は取らせるべきである。いくら軟弱な3代目であろうとも。  ところで、2,248億円の粉飾決算疑惑で揺れる東芝だが、その「戦犯」である5人に3億円の損害賠償を求める訴訟を東芝が起こした。だが、新潮はその額があまりにも少なく、刑事事件に問われることがないのはおかしいと批判している。  5人が受け取った役員報酬を公表している。東芝に君臨し、今回の不正会計の首謀者とされる西田厚聰元相談役(71)は、社長と会長でいた期間だけで少なくとも約10億円は得ていたといわれるそうだ。佐々木則夫元社長(66)は社長、副社長で約6億9,000万円、田中久雄前社長は2年の在職中に2億3,500万円の役員報酬。村岡富美雄元副社長(67)は3年間で約2億4,000万円、久保誠元副社長(63)は約8,000万円だという。  これだけもらっていたのに、賠償金は一人当たり6,000万円というのでは安すぎないか。 「請求した額からは、旧経営陣をとことん追及したくないという東芝の姿勢が表れています」(経済ジャーナリスト・町田徹氏)  そして泣きを見るのは、株主はどうでもいいが、やはり一般社員たちなのだ。  新潮は、党勢拡大して波に乗っているように思われる共産党だが、代々木にある共産党東京都委員会ビルの土地と建物を、民間会社に売却したと報じている。  議員の数は増えても、党員の数は減り続け、赤旗の部数も80年に355万部だったのが、今は120万部程度にまで落ちているそうだ。共産党は政党交付金の受け取りを拒否しているが、メンツを捨てて受け取れば約25億円になるのにと、新潮は嘆息する。  だが共産党広報は、老朽化が進んだので売却して移転するのだという。なんでも、豊島区北大塚が予定地だそうだ。総額で5~6億円かかったとしても、代々木に比べて固定資産税が4分の1程度になるから、経費節減になるという。次の選挙では全選挙区に候補者擁立を原則としてきたが、ほかの野党と候補者の調整をすると言いだしている。これも、没収される供託金を減らすための方便か?  ポストは、キャロライン・ケネディ駐日米大使の長男、ジョン・ジュロスバーグ氏(22)が大の日本びいきで、このほど楽天に入社したと報じている。  長身で好男子、将来は大統領候補だといわれているようだ。少し前には佳子内親王と「見合いした」と報じられたこともあったとか。楽天で何をするのかわからないが、政商といわれる三木谷社長にとって、これほど使えるタマはないはずだ。変な傷がつかなければいいが。  このところ続々報じられる安倍首相の「体調悪化」についての記事だが、ポストは、5月に開かれる伊勢志摩サミットを花道に勇退するというシナリオがあると報じている。  この背景には、もちろん安倍首相の体調への不安がある。このところ「別人のように無気力」(ポスト)になっている安倍首相には参議院選で負ける前に引いてもらって、安倍首相のポチになった谷垣禎一幹事長を据えようというのである。  そうして力を温存して、意中の後継者である稲田朋美政調会長へ結びつけるもくろみだというのだが、これには菅義偉官房長官をはじめ反対するのが多くいるという。  私も、なんのビジョンもリーダーシップもない谷垣では党内がまとまらないと思う。体調が悪いのなら、何も考えずにすっぱり身を引くのが当人のためだ。  文春は、巻頭でNHK『クローズアップ現代』のやらせ問題について、BPO(番組向上機構)が「重大な放送倫理違反があった」と断罪したことを報じている。  以前もここで書いたように、昨年5月14日放送の「追跡“出家詐欺”~狙われる宗教法人~」でやらせがあったと報じたのは、文春である。N記者がインタビューしたブローカーはN記者の友人で、ブローカーではなかったのだ。  BPOの判断は当然であり、こうした不祥事だけではなく、さまざまな問題が起きる背景には籾井勝人会長の「恐怖政治」があることも事実だが、もっと問題なのはBPOが指摘している「政治介入」である。  BPOは、この問題をめぐって、放送に介入する政府・与党の動きが見られ、これは「放送の自由と自律に対する圧力そのもの」と厳しく批判したが、菅房長官や谷垣幹事長らは猛烈に反発している。  BPOは、NHKと民放連によって自主的に設置された第三者機関である。こうした問題に政治家が口を挟んでくるのは、口幅ったくいえば憲法違反である。  そこへ言及しなかった文春の報道には、やや不満が残った。「春画事件」で編集長が3カ月の休養を命じられ、次期社長候補といわれる木俣氏が編集長を務めてから、失礼だがやや誌面が精彩を欠いていると思うのは、私だけだろうか。  この件を、月刊誌「創」12月号が詳しく報じているので要点を紹介しよう。  10月8日、文藝春秋社の2階にある週刊文春の編集部に松井社長と木俣常務、鈴木洋嗣局長が出向き、編集長の休養を編集部員に告げた。  理由は、春画を掲載したことが週刊文春の信頼性を損なったためだという。松井社長の次の言い分に、私は違和感を持った。 「週刊文春は代々、ヘアヌードはやらないという方針でやってきました。振り返れば辛い時代もありました。週刊現代、週刊ポストをどうしても追い抜けない時代があった。理由は週刊文春にはヘアヌードが載っていなかったからです」  家に持って帰れる週刊誌だから、やせ我慢してヘアヌードを載せなかった。その信頼を、今回は裏切ったというのである。  この「歴史認識」は間違いである。創刊してしばらくはともかく、週刊現代は出版社系週刊誌のトップを走り続け、週刊ポストが創刊されてからは現代とポストが首位争いを繰り広げてきたのである。  確かに、私が現代編集長になる数年前から文春が現代を追い抜いたことはあったが、それは現代が大きく部数を落としたからであった。  現代、ポストはヘア・ヌードで部数を伸ばしたが、それだけが理由ではない。読者に受け入れられる誌面作りに力を入れた結果で、企業努力をしなかった週刊誌が悔し紛れに、ヘア・ヌードの御利益ばかりを言い募っただけである。  毎週、文春は新聞広告で、何十週ナンバー1などとうたっているが、ほかの週刊誌の部数が大きく落ちたので、落ち幅が少ない文春が上にいるだけではないのか。  まあ、それは置いとくとして、社長のやり方は編集権の介入ではないか、春画は芸術である、編集長は更迭かなど、編集部から疑問の声が上がったという。当然である。  春画をわいせつとする考えは私も理解しがたいが、編集長休養の背景には、AKB48などの芸能モノに力を入れる、編集長の「軽薄路線」が首脳部をイラつかせていたこともあるようだ。  あと2カ月たって新谷編集長が復帰してきたら、どういう誌面を作るのだろう。注目したい。  ところで、日本一給料が高かったフジテレビが大変だと、先週の週刊ダイヤモンド「誰がテレビを殺すのか」が報じていた。こういう記述がある。  9月上旬、フジテレビに衝撃が走った。電通から、日曜ゴールデン帯の広告枠の買い切りを見送りたいという連絡が入ったのだ。これまではまとめ買いの枠に一部赤字が出ても、広告代理店はテレビ局を必死に支えてきた。だが、フジの低視聴率を背景に、決断が下されたのだ。長年、年間数億円程度の電波利用権を国に支払って1,000億円、2,000億円と広告収益を稼いできたおいしいビジネスモデルに赤信号が灯った。  フジテレビを辞めて、フリーアナウンサーになった長谷川豊氏も自分のブログで、 「フジテレビの営業赤字は事実です。正確に言っておくと、記事中に『営業赤字が10億円』となっていますが、これは私の得ている情報では『相当にごまかしている数字』のはずです。色々と圧縮して、ごまかして、その上で10億円のはずです。実際はもっと苦しい数字のはずです。あくまで私の得ている情報の範囲ですが」  続けて、こうも書いている。 「他局の皆さん、なぜフジテレビの営業赤字をニュースとして流さないのでしょうか? この『全て無視する姿勢』は絶対に視聴者の皆様の反感を買います。ニュースとしては扱った方がいい。なにせ、日本を代表するテレビ局が、開局以来初となる赤字に転落したのです」  ダイヤモンドは、ネット配信サービスの大幅な普及がテレビメディアのあり方に影響を与えているとしている。吉本興業は芥川賞を獲った所属芸人・又吉直樹氏の作品『火花』の映像化権を、既存テレビ局ではなく定額動画ネット配信サービス「Netflix」に差し出したというのだ。テレビの危機は、本格化してきたようだ。  さて、11月11日は高倉健が亡くなって1年になる。BSを中心に、健さんの映画を何本も流していた。  個人的には、結末はあまり好きではないが、『駅 STATION』(東宝)が一番いい。北海道の雪深い町のどん詰まりにあるうら寂しい赤提灯で、女将の倍賞千恵子と健さんが、紅白歌合戦で八代亜紀が唄う「舟歌」を聞きながら、何気ない会話を交わすシーンが好きだ。  一夜を上にある彼女の寝間で過ごした健さんが、朝、歯を磨きながら、倍賞から「私の声大きくなかった?」と聞かれ、「すごかったな」と一人つぶやくのがほほえましかった。  新潮は、健さんが死ぬ前に養子縁組をして、唯一の子どもとして彼の遺産を引き継いだ養女(51)について、あまり芳しくないウワサがあるとレポートしている。  健さんは4人きょうだいの2番目。兄と上の姉は他界しているが、下の妹の敏子さん(80)は九州で健在だという。きょうだいたちにはそれぞれ子どもがいるが、健さんの死は事務所が公表するまで知らされなかったし、密葬にも呼ばれていない。  驚くのは、健さんは江利チエミとの間にできた「水子」が眠っている鎌倉霊園に墓地を持っていたが、健さんと親しかった「チーム高倉」たちが、供養塔をそこに造れないかと霊園側に持ちかけたところ、霊園側から「管理費が滞納されている」ことを告げられたというのである。  養女が忘れていたのかもしれないが、礼を失しないことを大切にしてきた健さんが生きていたら、一番嫌がることではないだろうか。  養女は、過去に2度離婚経験があるそうだ。その後、19年ほど前に健さんが「家の仕事をしてくれる人を探している」と親しくしていた寿司店の大将に話し、彼女が敷地内の別の建物に住むようになった。  そして、しばらくすると2つの建物をつなげ、自由に行き来できるように改築したという。  養女の父親は、東京・板橋区の古い住宅供給公社の団地に住む。壁は塗装がだいぶ剥げ落ちていると新潮が書いている。実父の久夫さん(80)は、妻とは30年くらいに前に別れているという。 「去年パジェロに乗ってやってきたけど、私の吸うタバコの煙を嫌がって、“もう来ない”とすぐに帰ってしまいました。珈琲セットとか果物を贈ってきたり、年賀状のやりとりはあったけど、最近はなくなりました。で、高倉健ですか。養子になったというのは聞いていなかったです。そう言えば2年くらい前に来たときは、30万円が入った封筒を置いて行きました」  彼女は、千代田学園に通う18歳のときスカウトされて芸能界入りし、20歳でデビューした。初めは民謡歌手のアシスタントなどをしていたが、橋田壽賀子や山田太一のドラマに出るようになったそうだ。  名優・笠智衆にかわいがられたと、父親が話している。しかし、芸能界の仕事から次第に離れていったという。健さんが愛した最後の女性は、健さんにふさわしい人であってほしい。そんなファンの思いに、彼女がかなり重圧を感じていることは想像できる。ぜひ、表に出てきて、素顔の健さんの思い出を語ってほしいものである。 (文=元木昌彦)

「営業赤字10億円」も真っ赤なウソ!? 電通も手を引く、フジテレビの瀕死ぶり

motoki1116
『週刊新潮(11/19号)』(新潮社)中吊り広告より
今週の注目記事 1位 「没後1年で語られ始めた『高倉健』密葬の光景」(「週刊新潮」11/19号) 2位 「『クローズアップ現代』やらせの隠蔽 NHK籾井会長『あいつは敵だ』支配」(「週刊文春」11/19号) 3位 「『安倍は[来年]5月のサミットで引退 後継は谷垣』の“確定”情報」(「週刊ポスト」11/27・12/4号) 4位 「YOUは何しに日本へ? JFKの孫が楽天に入社した」(「週刊ポスト」11/27・12/4号) 5位 「『共産党』が代々木の8億円不動産を売却していた」(「週刊新潮」11/19号) 6位 「たった3億円で許される『東芝元社長』ら戦犯5人の資産目録」(「週刊新潮」11/19号) 7位 「『殺人エアバッグ』タカタはこれでも潰れないのか 全米で訴訟ラッシュに!」(「週刊現代」11/28・12/5号) 8位 「来年は思いもよらぬことが次々と起きる 波乱の2016年日本経済はこう激変する」(「週刊現代」11/28・12/5号) 9位 「米政治 フィーリング第一の大統領選」(「ニューズウィーク日本版」11/17号) 10位 「松重豊『孤独のグルメ』撮影現場インタビュー」(「週刊文春」11/19号) 11位 「AKBグループ未成年(17) 『淫行写真流出』の相手は中学教師!」(「週刊文春」11/19号) 番外 現代とポストのSEX特集はどっちの勝ちだ!  今週も飽きずに(私が飽きているだけか)、現代とポストのSEXYグラビアとSEX記事から見てみよう。  その前に、両誌ともに合併号だが、定価はともに450円。2誌で900円だぞ、高いな~。  私のように批評のために買う読者以外、2誌買う人間はそうはいないだろう。後で触れるが、週刊誌の部数減が止まらないのは、値段にあると思うのだが。  現代のグラビアは、今なぜだかわからないが、ぶち抜き16ページ撮り下ろし「小池栄子」。彼女も30代半ばになる。確かに魅力的な娘(こ)ではあるが、セクシー度はイマイチ。前後半も使ってやるような写真だとは思わない。  後半は「<最新版> 海外セレブ『チラリ&ポロリ』大集合」。どうということはない。「宇田あんり『日本一の乳首』をもつ女」も、私にはピンとこない。だが、袋とじの2本はいいぞ!  まずは、「アテネ五輪和泉里沙『新体操代表メンバー』奇跡のフルヌード」。なかなかの美形。下着姿で空中に飛び上がっている見開き写真は迫力がある。  もう1本は、「週現『春画展』」。有名な春画の名場面を実写で再現しているのだが、これがわいせつ感たっぷりなのである。撮影は大変だっただろうが、これは秀逸な企画である。両袋とじは一見の価値あり。  ポストは、54歳でもアイドルの面影を崩さないことで再び脚光を浴びている「大場久美子 54歳SEXYビキニ」が前半。アップではやや肌の衰えが目立つが、ビキニのプロポーションなどは、相当な努力をして維持しているのであろう、見事なものだ。  袋とじは、「米誌『PLAYBOY』がやめても本誌は載せます ザ・金髪ヌード」と「五月みどり34歳の初ヌード」。以前もここで書いたが、五月みどりというのは、かつての日本女性が持っていた「色気」を体現してくれていた、類い希な女性である。  こんな女がいたら、溺れてしまうだろうな。他には「橋本マナミ マナミという名の実/濡れ、熟れ。」と「『素人ヌードモデル』の新時代」。ポスト専属のマナの写真はいい。  だが、私には49歳の「美魔女」山田佳子さん「この人とゆめの湯めぐり」がよかった。こんな女と水上温泉の長寿館へでも行って、ゆっくり差しつ差されつしたいものだ……ため息。  グラビアは、ともに合併号らしい好企画をそろえている。これは互角だ。  勝負は記事に持ち越し。現代は先週力が入りすぎたのか、今週は「新発見! 女性外性器の『奥と裏側』を楽しむ」という特集だが、マニアックになりすぎて、読んでいてカッタルイ。  SEXを知ったばかりなら女性のアソコをあれこれ知りたいだろうが、60過ぎたら、そんな気力も体力もなくなる。これは編集長が若すぎるせいだろうか。  ポストは、「死ぬまでSEX 新・性生活の知恵 2016」。先週、現代が「新HOW TO SEX」だったことに対抗したのか、見開きのタイトル・レイアウトがなかなかいい。  中は、エロ動画がタダで見られるサイトの紹介や、AVにこんな美女が続々参入しているという話題。確かに、「超のつく美人」と誉れの高い水原梨花はよさそうだ。  あとは、絶倫になるサプリの紹介に、1時間650円で最新AVを見られる「個室ビデオ」の活用法など。要は、相手がいなくてもひとりでSEXを楽しめば、まだまだ人生を謳歌できると言いたいようである。  ポストのAVビデオの広告に「54人合わせて2,970歳以上! 老婆時代」というのがあって笑える。これって、誰が買うのかね。  グラビアと記事を比較しても優劣はつけがたい。よって今週は引き分け!  ところでABCの2015年1月~6月、上期の雑誌の販売部数が発表になったので書いておこう。  週刊文春が、雑誌の中では第2位(第1位は家の光)で約42万部。だが、前年同期比では92.16%とかなり落ち込んでいる。  次が週刊新潮で、約31万部。これも前年同期比95.12%。新潮に抜かれた週刊現代が約30万部。前年同期比は85.68%と落ち込みが激しく、これでは編集長交代は止むなしか。  フライデーが、約14万部で前年同期比は91.66%。週刊大衆が、約11万部で前年同期比は82.60%。週刊プレイボーイが、約10万部で前年同期比が88.25%。  週刊朝日も、約10万部で前年同期比は86.73%。FLASHが、約9万部で前年同期比は91.44%。  意外に健闘しているのが、週刊ダイヤモンドで約9万部、前年同期比が102.99%と伸びている。週刊東洋経済も、約7万部で前年同期比が109.29%。アサヒ芸能が、約7万部で前年同期比74.81%と深刻である。  AERAが、約6万部で前年同期比は87.77%。サンデー毎日は、約6万部で前年同期比は94.46%。ニューズウィーク日本版は、約4万部で、前年同期比は95.47%。  月刊誌の文藝春秋は、約27万部で前年同期比が96.15%。  こう見てくると、週刊誌は危険水域を超えて、いつ「休刊」してもおかしくないようだ。少し明るいのは日経ビジネスのデジタル版が3万2,391部と健闘していることである。だがこれもビジネスに特化しているためで、一般雑誌やファッション誌では、まだまだ苦戦が続いている。  さて、今週は特筆すべき話題がないため、順位をつけずにおいた。まずは、文春お得意のAKBモノから。扱いは「国民的美少女 高部あい『コカイン逮捕』と父親不明の『妊娠』」のほうが大きいが、私にはこちらのほうが興味深かった。  今年8月に結成されたばかりの「欅坂46」のメンバー、原田まゆ(17)が男と写っているプリクラ画像がネット上に流出したという。  プリクラくらいと思うが、原田の胸を後ろから揉みしだいているように見える男は、原田の中学時代の教師だということから騒動は大きくなっていった。男は30代前半の数学教師。原田が中学3年の時の担任で、その当時から「禁断の恋」と騒がれていたそうだ。  学校には抗議の電話が殺到しているというが、この2人は「真剣に交際」しているそうで、親も公認だという。だが、教師が中学生に手を出すというのは、いくら真剣でも非難されて然るべきであろう。こうした記事は、前の編集長ならもっと大きく扱っていただろうが、いささか自粛気味である。  お次は、私もよく見ている『孤独のグルメ』(テレビ東京系)についての文春の記事。この番組で困るのは、ここで紹介された店には客が殺到して、常連客が入れなくなることだ。  よく使っていた青山の鉄板中華『シャンウエイ』は、電話をかけたら1カ月待ちだといわれた。この番組は、松重豊(52)がただひたすら食べるだけだが、松重の食べっぷりがいいのが魅力である。  松重が演じる五郎は下戸という設定だが、本人は文春のインタビューで、「毎日三、四皿のつまみを肴に、ビールと日本酒一合で晩酌をします」と答えている。この番組の制作スタッフたちは下見を200軒、店が決まれば出演交渉やロケハンなどで一店舗に5~6回は行くから、どんどん太るそうだ。  だが、松重はあれほどうまそうにすべてを毎回完食するのに、太らない。その訳を、こう話している。 「実は、それなりに苦労はあるんですよ。(中略)だから毎朝犬の散歩で六キロ歩いています。それから、家に帰って朝六時半からやっているお年寄り向けのテレビ体操を十分間やって、その後、腹筋ローラーを三十往復。そうするとね、ジムに行かなくても有酸素運動と筋トレができますから、それでキープできているんだと思います」  私もオフィスで毎日、ラジオ体操と簡単なストレッチをやっているが、腹筋ローラーってのを買ってみようかな。  パリでは最悪のテロ事件が起きて、多くの市民が犠牲になった。この背景には、フランスが国内のイスラム教徒たちに対して、公的な場所でのスカーフの着用を禁止したり、アメリカと組んでシリア空爆に参加したりという敵対的な政策を取っていることを挙げる有識者が多い。  これでもわかるように、暴力に暴力で迎え撃てば永遠に憎しみは連鎖していく。ここは世界の首脳が知恵を出し合って、この負の連鎖を止めるために何をするべきなのか、考えるべきときである。  ISと話し合いなどできはしないと安倍首相なら言うだろうが、そうしてアメリカの言いなりになってイスラム国との紛争に巻き込まれれば、いつ日本で同様のテロが起きないともしれない。  せめて殺し合うのではなく、両者武器をいったん置いて、殴り合いで勝負を決めるぐらいまで戦闘レベルを下げてはどうだろうか。以前の日本なら両者の間に入ることができたが、安倍首相がそれをできなくしてしまった。  日本の週刊誌はほとんど取り扱わないが、アメリカの大統領選が大変なことになっている。もしオバマの政策を破棄して、さらなる軍事行動に出ようという大統領が選ばれたならば、日本は必ず引き込まれるのだから、もっと注目すべきである。  ニューズウィーク日本版によると、民主党はヒラリーが順当に支持を伸ばしているが、自称社会主義者で「独裁国家を倒せ!」と叫ぶサンダース上院議員が一定の人気を集めているという。  共和党は相変わらず、「メキシコ移民はレイプ犯」など暴言を吐き続けているトランプ氏が、大方の予想に反して依然トップを走り続けている。また、「イスラム教徒は大統領になる資格はない」と発言して物議を醸している保守派の元小児神経外科医のカーソン氏も支持率24%で、トランプ氏と併走している。  本命と目されていたブッシュ氏は、なんと4%という低支持率でうたかたと化した。ニューズウィークは「アメリカでは、世論の両極化が進み現状にノーと言える指導者を求める空気が生まれている」と報じている。  誰が勝つにしても、既成の政党や政治家に反旗を翻した国民の反エリート感情は残るとして、「世界は米大統領選に注目すべきだ。そして世界一の経済大国で最も重要な民主国家であるアメリカがどこへ向かうのかを、慎重に見極めてほしい」と、ニューズウィークは書いている。  だが、いまや日本しか“植民地”がないアメリカは、確実に世界から孤立しつつあるし、もはや「最も重要な民主国家」でさえなくなろうとしているとしか、私には見えない。  その行き着く先は、格差と貧困が今以上に蔓延して内部から崩壊するか、そうした矛盾を外に向けるために戦争を仕掛けるのか、それ以外の第三の道はあり得るのか。安倍自民党のようにアメリカに盲従していると、大きく道を誤ると思うが、いかがだろうか。  現代は最近、この国の将来について悲観的になっているようだ。来年は、リーマンショックのような恐怖のシナリオが予測されるそうだ。  アメリカの利上げ、ドイツのVWショックとドイツ銀行の経営危機が引き金になり、その結果、株は1万5,000円割れ、円は1ドル100円台前半になり、中国からの旅行者、インバウンドは減るとしている。  株に関しては、ポストが買い一辺倒で、現代は売り専門のように、大きく編集方針が変わった。まるで安倍首相の体調のように、どんよりとして先が見通せないようである。  同じく現代が、あれほどリコールを受けているエアバッグメーカー「タカタ」が、このままでは潰れるのではないかという素朴な疑問を記事にしている。  企画自体は悪くはないが、内容は突っ込み不足である。リコールされたエアバッグの改修費用、それに被害者への損害賠償などを見積もると1,500億円程度のタカタの純資産は軽く吹っ飛ぶ。  それに、タカタを支えてきたホンダにも見限られた。それなのに、3代目のお坊ちゃん社長は逃げてばかりいて、2代目の社長夫人である「女帝」も実権を手放さない。  創業オーナー家の弱さがもろに出たケースだが、タカタが潰れようと何しようと、これだけ危ないエアバッグを作ってしまった責任は取らせるべきである。いくら軟弱な3代目であろうとも。  ところで、2,248億円の粉飾決算疑惑で揺れる東芝だが、その「戦犯」である5人に3億円の損害賠償を求める訴訟を東芝が起こした。だが、新潮はその額があまりにも少なく、刑事事件に問われることがないのはおかしいと批判している。  5人が受け取った役員報酬を公表している。東芝に君臨し、今回の不正会計の首謀者とされる西田厚聰元相談役(71)は、社長と会長でいた期間だけで少なくとも約10億円は得ていたといわれるそうだ。佐々木則夫元社長(66)は社長、副社長で約6億9,000万円、田中久雄前社長は2年の在職中に2億3,500万円の役員報酬。村岡富美雄元副社長(67)は3年間で約2億4,000万円、久保誠元副社長(63)は約8,000万円だという。  これだけもらっていたのに、賠償金は一人当たり6,000万円というのでは安すぎないか。 「請求した額からは、旧経営陣をとことん追及したくないという東芝の姿勢が表れています」(経済ジャーナリスト・町田徹氏)  そして泣きを見るのは、株主はどうでもいいが、やはり一般社員たちなのだ。  新潮は、党勢拡大して波に乗っているように思われる共産党だが、代々木にある共産党東京都委員会ビルの土地と建物を、民間会社に売却したと報じている。  議員の数は増えても、党員の数は減り続け、赤旗の部数も80年に355万部だったのが、今は120万部程度にまで落ちているそうだ。共産党は政党交付金の受け取りを拒否しているが、メンツを捨てて受け取れば約25億円になるのにと、新潮は嘆息する。  だが共産党広報は、老朽化が進んだので売却して移転するのだという。なんでも、豊島区北大塚が予定地だそうだ。総額で5~6億円かかったとしても、代々木に比べて固定資産税が4分の1程度になるから、経費節減になるという。次の選挙では全選挙区に候補者擁立を原則としてきたが、ほかの野党と候補者の調整をすると言いだしている。これも、没収される供託金を減らすための方便か?  ポストは、キャロライン・ケネディ駐日米大使の長男、ジョン・ジュロスバーグ氏(22)が大の日本びいきで、このほど楽天に入社したと報じている。  長身で好男子、将来は大統領候補だといわれているようだ。少し前には佳子内親王と「見合いした」と報じられたこともあったとか。楽天で何をするのかわからないが、政商といわれる三木谷社長にとって、これほど使えるタマはないはずだ。変な傷がつかなければいいが。  このところ続々報じられる安倍首相の「体調悪化」についての記事だが、ポストは、5月に開かれる伊勢志摩サミットを花道に勇退するというシナリオがあると報じている。  この背景には、もちろん安倍首相の体調への不安がある。このところ「別人のように無気力」(ポスト)になっている安倍首相には参議院選で負ける前に引いてもらって、安倍首相のポチになった谷垣禎一幹事長を据えようというのである。  そうして力を温存して、意中の後継者である稲田朋美政調会長へ結びつけるもくろみだというのだが、これには菅義偉官房長官をはじめ反対するのが多くいるという。  私も、なんのビジョンもリーダーシップもない谷垣では党内がまとまらないと思う。体調が悪いのなら、何も考えずにすっぱり身を引くのが当人のためだ。  文春は、巻頭でNHK『クローズアップ現代』のやらせ問題について、BPO(番組向上機構)が「重大な放送倫理違反があった」と断罪したことを報じている。  以前もここで書いたように、昨年5月14日放送の「追跡“出家詐欺”~狙われる宗教法人~」でやらせがあったと報じたのは、文春である。N記者がインタビューしたブローカーはN記者の友人で、ブローカーではなかったのだ。  BPOの判断は当然であり、こうした不祥事だけではなく、さまざまな問題が起きる背景には籾井勝人会長の「恐怖政治」があることも事実だが、もっと問題なのはBPOが指摘している「政治介入」である。  BPOは、この問題をめぐって、放送に介入する政府・与党の動きが見られ、これは「放送の自由と自律に対する圧力そのもの」と厳しく批判したが、菅房長官や谷垣幹事長らは猛烈に反発している。  BPOは、NHKと民放連によって自主的に設置された第三者機関である。こうした問題に政治家が口を挟んでくるのは、口幅ったくいえば憲法違反である。  そこへ言及しなかった文春の報道には、やや不満が残った。「春画事件」で編集長が3カ月の休養を命じられ、次期社長候補といわれる木俣氏が編集長を務めてから、失礼だがやや誌面が精彩を欠いていると思うのは、私だけだろうか。  この件を、月刊誌「創」12月号が詳しく報じているので要点を紹介しよう。  10月8日、文藝春秋社の2階にある週刊文春の編集部に松井社長と木俣常務、鈴木洋嗣局長が出向き、編集長の休養を編集部員に告げた。  理由は、春画を掲載したことが週刊文春の信頼性を損なったためだという。松井社長の次の言い分に、私は違和感を持った。 「週刊文春は代々、ヘアヌードはやらないという方針でやってきました。振り返れば辛い時代もありました。週刊現代、週刊ポストをどうしても追い抜けない時代があった。理由は週刊文春にはヘアヌードが載っていなかったからです」  家に持って帰れる週刊誌だから、やせ我慢してヘアヌードを載せなかった。その信頼を、今回は裏切ったというのである。  この「歴史認識」は間違いである。創刊してしばらくはともかく、週刊現代は出版社系週刊誌のトップを走り続け、週刊ポストが創刊されてからは現代とポストが首位争いを繰り広げてきたのである。  確かに、私が現代編集長になる数年前から文春が現代を追い抜いたことはあったが、それは現代が大きく部数を落としたからであった。  現代、ポストはヘア・ヌードで部数を伸ばしたが、それだけが理由ではない。読者に受け入れられる誌面作りに力を入れた結果で、企業努力をしなかった週刊誌が悔し紛れに、ヘア・ヌードの御利益ばかりを言い募っただけである。  毎週、文春は新聞広告で、何十週ナンバー1などとうたっているが、ほかの週刊誌の部数が大きく落ちたので、落ち幅が少ない文春が上にいるだけではないのか。  まあ、それは置いとくとして、社長のやり方は編集権の介入ではないか、春画は芸術である、編集長は更迭かなど、編集部から疑問の声が上がったという。当然である。  春画をわいせつとする考えは私も理解しがたいが、編集長休養の背景には、AKB48などの芸能モノに力を入れる、編集長の「軽薄路線」が首脳部をイラつかせていたこともあるようだ。  あと2カ月たって新谷編集長が復帰してきたら、どういう誌面を作るのだろう。注目したい。  ところで、日本一給料が高かったフジテレビが大変だと、先週の週刊ダイヤモンド「誰がテレビを殺すのか」が報じていた。こういう記述がある。  9月上旬、フジテレビに衝撃が走った。電通から、日曜ゴールデン帯の広告枠の買い切りを見送りたいという連絡が入ったのだ。これまではまとめ買いの枠に一部赤字が出ても、広告代理店はテレビ局を必死に支えてきた。だが、フジの低視聴率を背景に、決断が下されたのだ。長年、年間数億円程度の電波利用権を国に支払って1,000億円、2,000億円と広告収益を稼いできたおいしいビジネスモデルに赤信号が灯った。  フジテレビを辞めて、フリーアナウンサーになった長谷川豊氏も自分のブログで、 「フジテレビの営業赤字は事実です。正確に言っておくと、記事中に『営業赤字が10億円』となっていますが、これは私の得ている情報では『相当にごまかしている数字』のはずです。色々と圧縮して、ごまかして、その上で10億円のはずです。実際はもっと苦しい数字のはずです。あくまで私の得ている情報の範囲ですが」  続けて、こうも書いている。 「他局の皆さん、なぜフジテレビの営業赤字をニュースとして流さないのでしょうか? この『全て無視する姿勢』は絶対に視聴者の皆様の反感を買います。ニュースとしては扱った方がいい。なにせ、日本を代表するテレビ局が、開局以来初となる赤字に転落したのです」  ダイヤモンドは、ネット配信サービスの大幅な普及がテレビメディアのあり方に影響を与えているとしている。吉本興業は芥川賞を獲った所属芸人・又吉直樹氏の作品『火花』の映像化権を、既存テレビ局ではなく定額動画ネット配信サービス「Netflix」に差し出したというのだ。テレビの危機は、本格化してきたようだ。  さて、11月11日は高倉健が亡くなって1年になる。BSを中心に、健さんの映画を何本も流していた。  個人的には、結末はあまり好きではないが、『駅 STATION』(東宝)が一番いい。北海道の雪深い町のどん詰まりにあるうら寂しい赤提灯で、女将の倍賞千恵子と健さんが、紅白歌合戦で八代亜紀が唄う「舟歌」を聞きながら、何気ない会話を交わすシーンが好きだ。  一夜を上にある彼女の寝間で過ごした健さんが、朝、歯を磨きながら、倍賞から「私の声大きくなかった?」と聞かれ、「すごかったな」と一人つぶやくのがほほえましかった。  新潮は、健さんが死ぬ前に養子縁組をして、唯一の子どもとして彼の遺産を引き継いだ養女(51)について、あまり芳しくないウワサがあるとレポートしている。  健さんは4人きょうだいの2番目。兄と上の姉は他界しているが、下の妹の敏子さん(80)は九州で健在だという。きょうだいたちにはそれぞれ子どもがいるが、健さんの死は事務所が公表するまで知らされなかったし、密葬にも呼ばれていない。  驚くのは、健さんは江利チエミとの間にできた「水子」が眠っている鎌倉霊園に墓地を持っていたが、健さんと親しかった「チーム高倉」たちが、供養塔をそこに造れないかと霊園側に持ちかけたところ、霊園側から「管理費が滞納されている」ことを告げられたというのである。  養女が忘れていたのかもしれないが、礼を失しないことを大切にしてきた健さんが生きていたら、一番嫌がることではないだろうか。  養女は、過去に2度離婚経験があるそうだ。その後、19年ほど前に健さんが「家の仕事をしてくれる人を探している」と親しくしていた寿司店の大将に話し、彼女が敷地内の別の建物に住むようになった。  そして、しばらくすると2つの建物をつなげ、自由に行き来できるように改築したという。  養女の父親は、東京・板橋区の古い住宅供給公社の団地に住む。壁は塗装がだいぶ剥げ落ちていると新潮が書いている。実父の久夫さん(80)は、妻とは30年くらいに前に別れているという。 「去年パジェロに乗ってやってきたけど、私の吸うタバコの煙を嫌がって、“もう来ない”とすぐに帰ってしまいました。珈琲セットとか果物を贈ってきたり、年賀状のやりとりはあったけど、最近はなくなりました。で、高倉健ですか。養子になったというのは聞いていなかったです。そう言えば2年くらい前に来たときは、30万円が入った封筒を置いて行きました」  彼女は、千代田学園に通う18歳のときスカウトされて芸能界入りし、20歳でデビューした。初めは民謡歌手のアシスタントなどをしていたが、橋田壽賀子や山田太一のドラマに出るようになったそうだ。  名優・笠智衆にかわいがられたと、父親が話している。しかし、芸能界の仕事から次第に離れていったという。健さんが愛した最後の女性は、健さんにふさわしい人であってほしい。そんなファンの思いに、彼女がかなり重圧を感じていることは想像できる。ぜひ、表に出てきて、素顔の健さんの思い出を語ってほしいものである。 (文=元木昌彦)

中国・富裕層相手にオープンカーで“セクシー出前” 月300万円稼ぐ、ヤリ手女実業家がバブリーすぎる!

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こんな車で出前に出たら、周囲の人から注目を集めること間違いなし
 湖南省の省都・長沙市で、ベンツのオープンカーで料理を出前するレストランの女社長が話題になっている。彼女の名前は楊詩麗さん。25歳という若さでレストランを構え、月の売り上げは15万元(約300万円)にもなっているという。「ホウハイ新聞」(11月4日付)などが伝えた。  学生時代に外国に留学していたという彼女。卒業後、中国に戻って会社の受付嬢として就職したが、間もなくして、出社した社長に笑顔を見せなかったという理由でクビに。仕方なく、金持ちが通う高級ディスコで働くことになった。  昼夜が逆転した生活だったため、暇な昼間におばあちゃん仕込みの料理の腕前を友人たちに披露したところ大好評に。そこで、まずは試しに、自慢の味付け卵を売ってみることにしたのだが、コストがかかってしまい、普通の店なら1個2元程度(約40円)の味付け卵が、1個5元(約100円)で売らないと元が取れない。そこで、富裕層が集まるクラブの客を相手に「微信」(中国版LINE)を通じて出前を始めたところ、その独特な味付けがウケて、注文が殺到。どんどん料理のレパートリーを増やしていき、1杯188元(約3,600円)もする麺料理まで出前するようになっていた。
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外国料理を参考にした新しい料理の研究にも余念がない
 2カ月とたたないうちに一人ではやっていけなくなり、従業員を6人雇い、開業からたったの3カ月で、売り上げが15万元にまで達したという。受付嬢時代の月給は1,500元(約3万円)だったので、一気に100倍になったわけである。普通ならこのまましばらくは頑張ってお金をためていくところだが、彼女はなんと、そこでいきなりベンツのオープンカーを購入。しかも、色はド派手なピンク。彼女自身がこの車を運転し、出前しているという。
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別のオープンカーで出前をする、楊さんの部下の女性たち。この衣装で男性客も大喜び
「私が美人でスタイルがいいというのが、成功した決定的な要素ね」と、楊さん。実際、微信にアップされた写真は、おっぱいやボディラインを強調したものばかりだ。  この若さでここまで成功したのは立派というしかないが、気になるのは金遣いの荒さ。週1回は美容院に行き、見た目のお手入れに月数十万円費やすのだという。高級クラブにもしょっちゅう通っているようだ。確かに写真を見る限り、25歳にしてはかなり“手が入って”いるようだ。
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ブランド品に囲まれた生活。100元札の枕は、さすがに品がないと思うが……
 ちょっと成功した途端に金遣いが荒くなるという、ビジネスで失敗する成金の典型的なパターンだが、果たしていつまで続くのか見ものだ。 (文=佐久間賢三)

千原ジュニアに離婚危機!? 岡田義徳は顔面蒼白……アラフォー芸能人の“笑えない”愛憎劇

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 すっかり秋も深まってきた今日この頃。そんなしっとりとした季節にカウンターパンチを食らわすかのように、芸能界では男女の愛憎劇が多発しているようです。  今クールのトップニュースといえば、やっぱり女優・田畑智子の“カボチャ自殺未遂”事件。大事に至らず何よりですが、所属事務所の苦し紛れの言い訳は世間の失笑を買いました。また、9月末、一般女性と結婚した千原ジュニアはバラエティで新婚生活をぶっちゃけ、そのクズっぷりに批判が集まっています。  それでは早速、ランキングをチェックしていきましょう! 第1位 千原ジュニアにスピード離婚危機!? 「そもそも向いてない」「かなりのクズ」と関係者談 限りなく本心に近いネタ? 第2位 「やばいことになった……」田畑智子の自殺未遂騒動で、岡田義徳が顔面蒼白! 嫁にもらうしかなくなったね 第3位 嵐・相葉雅紀がイベントでリクエストされたポーズが“差別表現”でお蔵入り! スタッフ騒然の事態に まさかの! 第4位 “ぱるる”が「完全にババア」!? 島崎遥香に大ブーイング! AKBグループ全体の好感度が…… ぱるるバッシング過熱中 第5位 「巨人監督のドラ息子」に「セフレのアイドル・アスリート」!? コカイン・高部あい容疑者の“黒すぎ人脈” かわいい顔して…… 次点 カルチャーは、点ではなく線――『アフロの変』がつなぐ“変なモノ” たまにはフジもいい番組作るね 次々点 広大な敷地に石像、石像、石像で3,000体! 増殖を続ける「大岩顔彫刻公園」 すごい迫力

「対岸の火事ではない!」パリ同時多発テロ、ISの脅威迫る韓国のメディアはどう報じた?

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 パリ市内およびその近郊で起きたISによる同時多発テロ。銃乱射や自爆により、14日夜の時点で132人が死亡、349人が負傷する大惨事となった。その被害者のほぼ全員が無辜の市民であり、フランス国内だけではなく、国際社会でもテロに対する非難の声が高まっている。  韓国社会も大きな衝撃を受けているようだ。FacebookなどSNS上では、フランス国民に哀悼の意を表すために、自らの写真にトリコロールの透かし画像を重ねる国民が散見される。また、メディア各紙社説の報道スタンスも見逃せない。保守、進歩、右派、左派など、本来であれば論調がかみ合わない韓国メディアだが、今回のテロ事件については意見がほぼ一致している。  保守メディアである中央日報、東亜日報、朝鮮日報はそれぞれ、日ごとに増大するISの脅威に言及。米国の同盟国である韓国も決して無関係ではいられず、政府が主導して対応に乗り出さなければならないと強調した。一方、国内では進歩派および左派メディアとして知られるハンギョレ新聞、京郷新聞も、今回のテロ事件の残虐性を指摘。特にハンギョレ新聞は、2015年1月にフランスで風刺週刊新聞「シャルリー・エブド」が襲撃された事件とは、市民が直接の標的となったという意味で「次元が異なる」とし、「フランス版9.11テロと呼べるものだ」と痛烈に批判した。各紙でテロに対して取るべきだとする対応については意見の相違があるものの、ISのテロ攻撃が国際社会に対する未曾有の脅威であるという認識や、何かしらの対応を早急に取るべきという点は一致している。  なぜ、あまり交わることのない韓国メディアの論調が、ここまで似通ったものになるのだろうか? おそらく、韓国では今回のテロが“対岸の火事”ではないという認識が強いからだと思われる。  去る10月、韓国では大量殺人が可能な爆弾の原料を持ち出そうとしたとして、ISの協力者である外国人5名が摘発される事件が起きている。また同月には、ISと連携を取っていたとされる関連組織が、SNS上でテロ予告を出した。爆破予告が出されたのは、韓国有数の歓楽街・江南にある高層ビルCOEX付近だ。当時、国内は騒然となり、警察や公安が出動するなど厳戒態勢が敷かれた(参照記事)。    今回のテロ事件を受けて、朴槿恵大統領は「国際社会のテロ撲滅の努力に、積極的に賛同していく」との声明を発表している。今後、韓国社会がテロにどう向き合っていくのか――。隣国の反応は決して無視できるものではなく、日本でも注視する必要がありそうだ。 (取材・文=河鐘基)

トイレ専用車に、携帯用“おまる”まで!? 金正恩氏が一般人と同じトイレを使えないわけ

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北朝鮮の公衆トイレにある、水を溜めておくところ。用便を流したり手を洗ったりするのに使う。
 北朝鮮のトイレ事情は、どうひいき目に見ても、決してよいとはいえない。高級ホテルは総じて清潔だが、外国人が訪れるようなレストラン、観光名所のトイレもあまり清潔でなく、設備が破損していることが少なくない。さらに、高速道路にはサービスエリアが非常に少ないため、急に便意をもよおしたら、周囲の畑などを利用するしかない。  北朝鮮の最高指導者である金正恩第1書記でさえも、お国のトイレ事情に不便な思いをしているようだ。  護衛総局の事情に詳しい平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋が、「最高指導者のトイレ事情」を語ってくれた。護衛総局とは最高指導者を護衛する直属の「近衛兵」、いわば正恩氏に最も近い部隊である。  火気厳禁の化学工場の現地指導でもタバコを吸うなど、一見やりたい放題の正恩氏だが、たとえ急に便意を催したとしても、出先のトイレを気軽に使えない。その理由は、大きく分けて3つある。  1つ目は、神格化された存在である最高指導者が、用を足している姿を他人に見られてはならないからだ。正恩氏の乗る1号列車には、トイレ専用車が連結されているほどだ。トイレ専用車は“神聖不可侵”なスペースで「北朝鮮の実質的なナンバー2の黄炳瑞(ファン・ビョンソ)氏ですら、このトイレを使ったら銃殺されかねない」(同)という。  2つ目は、警護上の理由だ。  正恩氏が外部のトイレを使うことは、絶対にありえない。普段とは違い、朝のトイレに行かなかったり、移動中にトイレに行くとなると、警護体制に変更が生じるため、護衛員たちは緊張状態に置かれる。  また、正恩氏は高速道路を使って移動する際にはベンツに乗るが、便意を催したとしても列車移動のときとは違って、トイレ専用車に移動するわけにはいかない。そこで、車内で「おまる」を使用するという。  3つ目は、正恩氏の健康上の理由だ。  最高指導者の健康をチェックするには、「便」の状態をチェックする必要がある。しかし、外部のトイレを使うと、それもできなくなる。  正恩氏のトイレ問題を全面的に取り仕切っているのは護衛総局だが、国家機密中の機密であるだけに、局員にとっても、非常に神経を使う問題のようだ。 (デイリーNKより<http://dailynk.jp/>)

買春した男性をカモに「罰金払え!」 中国で多発する、偽警察による“売春取り締まり”詐欺

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最近、逮捕された偽警察官
 陝西省西安市で、警察官を装った男たちが、売春婦と遊んだ男性をターゲットにした脅迫容疑で逮捕された事件で、11月6日に初公判が開かれ、注目を集めている。  今年5月12日、40歳過ぎの男性が、西安の長距離列車が走る線路近くの民家で買春を行い、出てきたところを3人の男に捕まった。男たちは売春取り締まり中の警察官だと名乗り、警察手帳を見せられた男性は、買春を行ったばかりという後ろめたさもあってか、男たちに言われるまま、警察車両に乗せられた。そこで、家族の連絡先を教えることや、違反金5,000元(約9万5,000円)を支払うことなどを要求された。妻に買春がバレるのを恐れ、男性は結局、ATMで下ろせるだけの金額(4,000元/約7万6,000円)を引き出して渡してしまったという。  しかし、解放されたのち、警察官がなんの手続きも踏まずに違反金だけを取ることなどありえないと気づき、警察へ通報。その後、容疑者とみられる男たち4人が逮捕された。  犯人グループが使用していた警察手帳や車両は偽造を専門にしている業者に頼んだもので、捕まった男の中には以前強盗で3年間服役していた前科持ちもいた。男たちは「売春を行っている場所を見つけて、出てきたところを押さえるだけなので簡単だった。同様の方法で、ほかに2人の男性から金をだまし取ったが、警察に通報した様子がなかったので続けていた」と供述している。  偽警察に現金をだまし取られる事件は、ほかにも相次いでいる。  6月29日、内モンゴル自治区フフホト市に暮らす72歳の精力旺盛な老人が5月ごろ、性的サービスを行う浴場でお楽しみ中のところを、潜入捜査官を装った男に踏み込まれた。    男に、家族への連絡と留置所に勾留すると脅された老人は、偽警察ともつゆ知らず、男に9,500元(約18万円)を手渡した。その後、冷静になった老人の通報により、男は逮捕されたが、老人は一部始終を家族に知られ、息子と一緒に警察署で被害届を出すという恥ずかしい結果になってしまった。  また、10月27日には、湖北省荊州市の開発区で働くブルーカラーの男性が、白バイ隊員を装う2人の男に1,000元(約1万9,000円)をだまし取られた。オートバイで移動中に停車を促され、売買春に関する捜査だと告げられたのだという。男性は以前、友達とマッサージ嬢を買春したことがあったために、罰金5,000元(約9万5,000円)と15日間の勾留だと脅され、泣く泣く手持ちの1,000元を渡したという。犯人の男たちは、カモとする男性を見つけては「以前に買春したことがあるだろう」適当に声をかけていたようだ。  公安当局は「警察手帳で判断するのは難しいが、現場で違反金を徴収したりすることは決してない」として、安易に現金を渡さないよう注意を呼びかけている。  中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏によると、頻発する偽警察による詐欺事件には、この国特有の事情があるという。 「手帳や制服といった偽警察グッズが容易に手に入るということもありますが、一番の理由は、ホンモノの警察官の素行が悪いこと。日本なら、警察官が罰金をその場で減額したり、罰金をチャラにする代わりに袖の下を要求したりすることはありませんが、中国ではよくある。そのため、偽警察官が同様のことを行っても、誰も怪しまないんです」  ニセモノは、ホンモノの写し鏡ということか……。 (文=牧野源)