「なんだ、この画?」 スタジオでVTRを見ていたさまぁ~ずの大竹一樹は、そこに映っていた狩野英孝の“異変”に気付き、そう言った。 『ポンコツ&さまぁ~ず』(テレビ東京系)の一幕である。狩野英孝とアンジャッシュ・児嶋一哉に女性ゲスト(今回は及川奈央)を加えた3人が、てんぷらなどで使われたサラダ油などをろ過して燃料とするエコカー「オイルン」で鹿児島を目指す旅企画である。 そこで狩野は、明らかにおかしかった。 その日の旅のスタートは愛媛県の道後温泉。せっかくだからと、朝から温泉に入る3人。及川との混浴で、このときはいつも通りご機嫌で冗舌だった狩野。だが、次の車中シーンに切り替わると、その表情が一変しているのだ。助手席で所在なさげにうつむき、自分からしゃべることもない。 「おなかすいてないですか?」と気遣う及川からみかんをもらっても、それを口に運ぶ手は力なく生気を失っていた。あからさまに心ここにあらずで、窓の外を眺める狩野。外の風景を見ているというよりも、虚空を見ているようだった。 実は、温泉シーンの撮影後、狩野は自らが招いたあのスキャンダルの発覚を伝えられていたのだ。途中立ち寄った天ぷら屋で出された食事も「おいしい」と口では言うものの、食欲がないのか、ほとんど手を付けない。ロケ中も、チラチラ携帯電話を気にしてしまう始末なのだ。 「こんなあからさまなヤツいる?」 「こいつ素直だなあ」 さまぁ~ずの2人があきれるほど、プロとしての仕事を放棄したかのような素人感丸出しの狩野がそこに映っていた。 狩野は、誰よりもプロの芸人として自信満々な男である。『ざっくりハイタッチ』(同)で、お笑いコンビ「鬼越トマホーク」のケンカを仲裁するという人気企画がある。ケンカを止めるうちに、とばっちりを食らい、辛辣な悪口を言われるという流れが面白い企画だ。企画が進んでいくうちに、ケンカするのが鬼越トマホークの2人だけでなく、ほかの芸人にも広がっていく。そうして、さらば青春の光・森田哲矢と三四郎・小宮浩信のケンカの仲裁に狩野が入ったときだ。森田は、狩野にこう言い放つ。 「オマエが売れたんは時代、それだけ!」 それに対し、狩野はムキになって反論する。 「めちゃくちゃ努力したっつうの! 『(爆笑)オンエアバトル』(NHK)も一生懸命頑張ってコツコツやったよ! 1位通過もしたよ! 465KBも獲った! 実力が評価されたからだろ?」 さらに森田が「お前は今のテレビにビタっとハマっただけ!」「運だけ。マジで運やから」と続けると、狩野もまっすぐに言い返す。 「ハメに行ったから、こっちは!」「俺、運1ミリも使ってないから!」 そんな狩野に、森田は「空前のポンコツブームやから。各局のディレクターがこんなんばっかり好きやから」と吐き捨てた。誰もが疑問視する大喜利やフリートークの才能に絶対の自信を持つ一方で、誰もが認めるリアクション芸や天然ボケで笑われるのはプライドが許さない狩野。そんなズレこそが、狩野の狩野たるゆえんだ。本気で自分のセンスや才能を疑わず、自信満々で飛び込んでいくから笑いの神が舞い降り、極上のハプニングが巻き起こる。 「お祓いとお笑いの両立」を目指し、神主として神に仕える狩野は誰よりも笑いの神に愛されている。スキャンダル発覚のその日が、一日中ロケの撮影だというのも、笑いの神様に愛されていることにほかならない。 次回(3月12日放送)予告では、狩野が節分の鬼に扮しておどけている様子が映された。 それを見て、大竹は「切ないわ、なんか」と笑う。 「あんなことが起こっても、その日のロケはこれをやらなきゃいけない」 と三村が言うと、大竹が続ける。 「素晴らしいね。いいね、お笑いってやっぱり」 どんなことがあっても、笑いになればそれが浄化されていく。それが笑いの力だ。そして、テレビは人間性をむき出しにする。狩野はその人間性において、最高の面白さを持っている。そのことを『ポンコツ&さまぁ~ず』のこのVTRは、まざまざと見せつけた。 「ザ・ドキュメンタリーだね。ドキュメンタリー『あの日の狩野』」 さまぁ~ずは、そう言って笑い合った。 (文=てれびのスキマ <http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/>) ◆「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから『ポンコツ&さまぁ~ず』テレビ東京
「06連載」タグアーカイブ
中国共産党機関紙「人民日報」が前代未聞のミス! 女教師モノAVの写真を丸パクリで……
“中共の喉と舌”として中国共産党のプロパガンダを担う機関紙「人民日報」の記事で、とんでもない“事故”が発生した。記事の写真に、なんと日本のアダルトビデオの画像が勝手に使われていたのだ。 3月3日、中国版LINE「微信」の「人民日報」公式アカウントに掲載された「一流教師は、いったいどのように待遇すべきなのか」という記事。タイトルの上には、黒板に字を書く美人女性教師の写真が。ところがこの写真、日本のアダルトビデオの画像からパクッたものだったことが判明した。 すぐさま記事は公式アカウントから削除されたが、画像は瞬く間にネット上を駆け巡り、これには中国のネット民も「さすがに中共の喉と舌。最近の中共の下品さそのままを表してるな」と大喜び。3月3日にアップされた「人民日報」の微信公式アカウントでの記事
この画像はネット配信されているAVからのもので、演じている女優は蒼木マナ。ビデオ紹介文には「教育実習でやってきた『まな』先生は、スパルタ授業でたちまち生徒から不人気に! そんなまな先生には、思わぬところに弱点が……」と書かれている。 蒼木マナといえば、フジテレビ系列でかつて放映されていた『B.C.ビューティー・コロシアム』という美容整形をテーマにしたバラエティ番組に出演し、子どもの頃から悩んでいた出っ歯を整形して見事、美女に変身。その後、AV女優へ転身したということで話題にもなっていた。今回のニュースを伝える香港のネット番組
しかもこの女教師モノAVの写真、“ほほえみの国”タイで発行された数学の教科書の表紙でも勝手に使われたという“前科”もあるというから、よほど女教師のイメージにピッタリと合っていたのだろう。 日本では面白ネタだが、人民日報でこのニュースをアップした担当者は、中共のメンツを潰したとして、もしかしたらすでに懲戒処分になっているかもしれない。 いずれにしても、中共の機関紙でさえやっているパクリ。偽物・パクリは、やはり中国のお家芸のようである。 (文=佐久間賢三)こちらがタイの数学の教科書。3,000冊が印刷されたが、生徒への配布前に回収されたという
所構わず「ジャー!」 タクシー運転手による信号待ち中の“立ちション”が中国で社会問題に
2月21日、インターネット掲示板に投稿されたある写真が、物議を醸している。それは、上海の街中でタクシー運転手が信号待ち中に立ちションをするという、日本ではありえない写真だ。 投稿者は「20年運転してきて初めて見た」とコメントしているが、ただし中国では、それほど珍しい光景ではない。「巴山財経」(1月22日付)は、黒竜江省ハルビン市で、タクシー運転手らによる立ちションが横行していると報じている。同紙は、公衆トイレが絶対的に少ないという課題を指摘しつつも、「危険な上に下品だ」と、極めて常識的に非難をしている。ところが、掲示板の書き込みでは、意外にも「理解できる」「男なら、どこで小便しようが問題ない」などと運転手を擁護する声が多い。 そのほかにも、ネット上では、タクシー運転手が立ちションする瞬間を捉えた写真が散見される 確かに中国では、日本の駅前ロータリーのように、タクシー運転手が客待ち中に行けるようなトイレがほとんどなく、彼らがよく集まる路地を歩いていると、尿臭がきついことがある。皆、そこで立ちションをしているのだ。こうした過酷な労働環境に理解を示す人も多いわけだが、理由はそれだけではないと、広州市在住15年の日本人男性(42歳)は指摘する。 「中国人は排泄行為に対して寛容です。先日は、地下鉄駅内で子どもにおしっこをさせている人を見ました。昔は上海のような都会でも、路上で子どもにウンチをさせる人をよく見かけたものです。道路の渋滞時などには、タクシーだけでなく、一般ドライバーもよく立ちションしていますよ」 辺り構わずの放尿や脱糞は、犬猫と同じである。子どもはともかく、大人なら携帯トイレを利用すればいいと思うのだが……。 (取材・文=中山介石)江西省上饒市でも。早朝6時40分と交通量の少ない時間帯だったそうなので、トイレを探しやすいと思うのだが……
「大物歌手、大物司会者、有名俳優……」3月中旬の保釈を前に、清原和博容疑者の“シャブ仲間”探しが加速中!
ぽかぽか陽気の3月に入りました。1月2月と、大きな芸能ニュースが続きましたが、果たして今月は落ち着くのでしょうか? それとも、それらを上回るビッグニュースが飛び出すのか……!? さて、今期一番の注目記事は、覚せい剤取締法違反容疑で逮捕された清原和博容疑者の“シャブ仲間”に、あの超大物歌手・長渕剛がいたという話。確かに、どちらも真っ黒ですしね(肌が)。一方、SMAP解散騒動の裏で、こっそり「充電期間」宣言をしたKAT-TUN。事実上の解散なのか、冠番組の終了がアナウンスされていますが、真相は……!? それでは、ランキングを見ていきましょう! 第1位 清原容疑者とシャブ仲間!? 大物歌手・長渕剛の名前が堂々報じられたワケとは―― キャラ被ってるしね 第2位 裏の人間だった!? 「本当にヤバイ」“炎上女王”加藤紗里に不穏情報続々…… 新型プリウスに似てる 第3位 「最近まで養育費も」清原和博容疑者が18年前に存在を認めた“実の娘”は何思う……? つらいのは子どもだね 第4位 【地獄絵図】キムタクだけ高テンション、他4人は「お通夜」! 完全瓦解の最新『SMAP×SMAP』 事務所に鬼がいるから大変だ 第5位 注目度低っ! KAT-TUN「充電」発表を世間スルーも、水面下では「田口への厳罰」が決行されている!? まるで間引き ◆編集部厳選! イチオシ記事◆ “風俗の墓場”は勝手なイメージ!? デブ・ブス・ババア専門「デッドボール」に見る、激安風俗店の意外な可能性とは 性癖は多種多様なのでね 嗚呼、清原……『かっとばせ!キヨハラくん』で、かつてのプロ野球界のアイドルの全盛期を振り返る 清原の入門に オードリーがやらかした! 昼の情報番組『ヒルナンデス!』の向こう側 いまや番組の屋台骨
「大物歌手、大物司会者、有名俳優……」3月中旬の保釈を前に、清原和博容疑者の“シャブ仲間”探しが加速中!
ぽかぽか陽気の3月に入りました。1月2月と、大きな芸能ニュースが続きましたが、果たして今月は落ち着くのでしょうか? それとも、それらを上回るビッグニュースが飛び出すのか……!? さて、今期一番の注目記事は、覚せい剤取締法違反容疑で逮捕された清原和博容疑者の“シャブ仲間”に、あの超大物歌手・長渕剛がいたという話。確かに、どちらも真っ黒ですしね(肌が)。一方、SMAP解散騒動の裏で、こっそり「充電期間」宣言をしたKAT-TUN。事実上の解散なのか、冠番組の終了がアナウンスされていますが、真相は……!? それでは、ランキングを見ていきましょう! 第1位 清原容疑者とシャブ仲間!? 大物歌手・長渕剛の名前が堂々報じられたワケとは―― キャラ被ってるしね 第2位 裏の人間だった!? 「本当にヤバイ」“炎上女王”加藤紗里に不穏情報続々…… 新型プリウスに似てる 第3位 「最近まで養育費も」清原和博容疑者が18年前に存在を認めた“実の娘”は何思う……? つらいのは子どもだね 第4位 【地獄絵図】キムタクだけ高テンション、他4人は「お通夜」! 完全瓦解の最新『SMAP×SMAP』 事務所に鬼がいるから大変だ 第5位 注目度低っ! KAT-TUN「充電」発表を世間スルーも、水面下では「田口への厳罰」が決行されている!? まるで間引き ◆編集部厳選! イチオシ記事◆ “風俗の墓場”は勝手なイメージ!? デブ・ブス・ババア専門「デッドボール」に見る、激安風俗店の意外な可能性とは 性癖は多種多様なのでね 嗚呼、清原……『かっとばせ!キヨハラくん』で、かつてのプロ野球界のアイドルの全盛期を振り返る 清原の入門に オードリーがやらかした! 昼の情報番組『ヒルナンデス!』の向こう側 いまや番組の屋台骨
炭鉱の町に小エロを投入「鉄岩炭鉱歴史村」
ディープスポット愛好者にとって、はずせないのが炭鉱だ。こちら韓国にも、かつて炭鉱町として栄えたものの、いまや衰退してしまった町がいくつかあり、当時の様子を人形で再現した博物館や、廃坑を活用したギャラリーなど、香ばしいスポットが複数存在する。 今回足を運んだのは、太白(テペク)市に位置する「鉄岩(チョラム)炭鉱歴史村」。前回訪れたサンタ村から、風光明媚な渓谷の間を走る列車に乗って、小一時間程度の距離にある。 目的地の鉄岩駅で下車すると、駅前は道路が1本あるばかりのうら寂しい雰囲気。この駅を中心とする鉄岩洞は、韓国を代表する炭鉱町として60~70年代に最盛期を迎え、最大4万5,000人もの住民が生活、駅周辺には映画館も市場もあったそうだが、炭鉱業が寂れた現在はそうしたものもなくなり、住民も3000人ほどしかいないという。なお、駅の裏手には日本統治時代に生まれた鉱山と選炭施設があり、現在も細々と稼働している。建物自体が味わい深い、鉄岩炭鉱歴史村
道に沿ってしばらく歩くと、レトロな看板の並ぶ商店街らしき建物が現れた。この長屋の建物こそが、かつての炭鉱町の暮らしを紹介するスポット「鉄岩炭鉱歴史村」だ。まずは商店が並ぶ長屋の建物を、後ろから眺めてみる(トップの写真)。 建物が川のほうにせり出しており、それを支えるのは細い柱のみ。当時の劣悪な住環境を象徴するこの建物は「カッチバル(カササギの足)建物」と呼ばれている。まあ日本の河川敷沿いでも、細い柱にかろうじて支えられる渋いバラック住宅を見かけることがあるが、この姿をカササギに見立てるとは風流である。歴史村に到着
それでは建物中に入ってみよう。チキン屋やカラオケ屋の看板の下をくぐり、狭く急な階段を上り下りすると、開口部の小さく天井の低い部屋が次々と現れ、まさにダンジョン。うっかりすると、出口がわからなくなったりもする。中にはまったく日の当たらない部屋もあるが、当時はこうした狭い部屋に、鉱夫と家族が暮らしていたわけだ。いい感じの危なっかしさ
それらの部屋は現在、あるものは人形やパネルで当時の生活を紹介する展示となり、あるものはアートスペースとして活用されている。なお、レトロな看板で油断させつつ、実際に営業している中華料理屋なども潜んでいるので要注意。店のおばちゃんは蝋人形ではない。自分のいる場所が何階なのか、まったくわからない
当時の暮らしを再現。鉱夫たちは煤で汚れた喉を、焼肉の油で洗い流したという
人形の胸元には、触らないでと書かれたサイケデリックなカードが
鉄岩炭鉱歴史村は、建物に沿って100mほど行くと終わりとなるのだが、最後の最後でなんとも言い難い珍妙な部屋が待ち受けていた。廃墟のような日の当たらない部屋でアートも展示
見た目は古いタバン(喫茶店)のようだが
急な階段を上った先にあったのは、「カッチバルの部屋」という小さな空間。鉄岩炭鉱歴史村の常設展示室であり、壁にはこんな説明が書かれている。 「……カッチバル建物全体の意味を観覧客に伝え、カッチバルが持つ意味の中からエロチックな部分を素材として探し出し……」 なぜ突然エロチック? いずれにせよ、部屋にある足のついた半透明の四角い箱は、カッチバル建物を意味しているのだろう。なんだこれ? と思って後ろに回ると……。2階には異質な展示空間が
エロチックなアートが登場。はあ、そうですか……。しかしこの建物とエロスの融合って、無茶すぎはしないか。 ほかにも室内の壁には、名画をモチーフに、見る角度によって服を着ていた人が裸体になったり、局部を隠していらぬ想像をかきたてる絵となっていたり、エロスというには不完全燃焼感が否めない作品がいくつか展示されている。いやーん
見る角度によって裸になる名画。みやげ物店に売ってそう
いや、がっかりするのはまだ早い。部屋の奥には、赤字で大きく「19」と書かれた新しい部屋が待ち構えていた。19歳未満は入場できない、過激なエロスがここに花咲いているのだろう。入り口にはまた、このような説明が書かれている。 「……エロチックなインスタレーションを通し、出会いについての新しい意味を伝え……」 またもやよくわからないが、作品を感じてもらう前に思いっきり説明してしまうのは、韓国の美術館あるある。出会いについての新しい意味がなんだか考える前に、レンタルビデオ屋のアダルトコーナーに入るような気持ちで飛び込んでみる。そこにあったのは……。おおっと、その先には!
バラバラになった操り人形みたいなものが天井から吊るされ、スポットライトに照らされている。手足が時々あさっての方向を向いているその影が示すものは、ひょっとして、性行における体位ではなかろうか。しかし、人形をつるす糸がいくつか切れており、体位に見えないどころか時々手足がぶっ飛んでいるなど、がっかりすぎる仕様となっている。なんだこれ
問題の「カッチバルの部屋」は、これで終わり。単に炭鉱の様子を紹介するだけでもよかったのに、なんでこんな中途半端なエロスを投入する必要があったのだろうか? いや、このトホホ感、うっかり感こそ珍スポならではの醍醐味かもしれない、と自分に言い聞かせつつ、次のスポットへと向かった。 (取材・文=清水2000)ほかにも裸体をモチーフにした立体作品が数点あるが、これで19禁とは……
丼の上から逃げ出す!? 本当に生きてる『活いか踊り丼』
北海道新幹線開業直前の2月末、はるばる雪の函館までやって来た。それは、「この一杯の丼を喰うためじゃ!」と言っても過言ではない。それなのに、ああ、それなのに……。
函館名物といえば、観光客のほぼ100%が立ち寄るJR函館駅のすぐ横にある朝市も、そのひとつ。そこで食べられる魚介類は、内地ではなかなか口にすることのできない新鮮さである。その朝市の中でも、ある衝撃的なシーンで有名なのが、この『活いか踊り丼』なのだ。
ムービーを見るとわかるように、すでに、まな板の上どころか、刺身にされて丼に盛られているにもかかわらず、箸を構えて今にも喰らわんとする人間に対し、めまぐるしく体色を変化させて威嚇するかのようなイカの生命力は、まさに感動のひと言だ。
そして、その感動のピークは、醤油を回しかけた瞬間に訪れた! 頭と足に醤油がかかった途端、イカは丼の上で足をジタバタさせて最後の抵抗を始めたのだ! イカでもやっぱり傷口に醤油は染みるのだろうか。
しかし、残念だったのは、この時期、足の短いヤリイカしかいないこと。足の長い真イカならば、醤油をかけた途端、起き上がって丼から逃げ出す、あの有名なシーンが見れたかも知れない。それを楽しみに来たのに……。 だが、半透明で新鮮なイカのコリコリした食感と甘さこそが活イカ丼の命。踊らなくても逃げ出さなくても、函館の味に変わりない。 美人店員さんによると、真イカの踊りが見たければ、旬の6月以降がおすすめということだ。その頃には新幹線も開通しているし……。 うもうございました。ゲソの部分はお願いすると食べやすく小さく切ってくれる。それでもまだ動いていた。
函館 たびじ『活いか踊り丼』1890円 インパクト ☆☆☆!! 味 ☆☆☆ 店 ☆☆☆ (写真・文=よしよし)本当はこんな足の長いイカを期待していたのだが……。
中国農村で祈祷師による呪術殺人「肉まんのように蒸し焼きにされ……」
祈祷師や呪術師など、いわゆるシャーマンの存在は、日本においては陰陽師や青森県・恐山のイタコ、沖縄地方に伝わるユタなどが思い浮かぶ。現在でも、祈祷師の力を崇拝し、病気の治療や人を呪い殺すことができると信じている国や地域がたくさんある。中国も例外ではなく、一部の農村地域では、病の治療を祈祷師が行っているところもある。 そんな中、とんでもない事件が起きた。「頭條新聞」(2月29日付)によると、四川省の僻地にある漁龍村で、祈祷師が病気の治療中に村人を“蒸し殺す”という事件が発生したのだ。 同記事によると、この村に住む農家の女性は数年にわたって病気を患い、病院での治療も功を奏さなかったことから、祈祷師に治療を依頼したという。しかし、女性の絶叫を耳にした村人たちが女性の家に駆けつけると、庭先で信じられない光景が広がっていた。 2人の祈祷師により、大きな鉄鍋の上に置かれた木製の桶の中で、女性が蒸し焼きにされていたのだ。桶はブタの屠畜に使用するもので、竹ザルでフタが閉められていたという。完全に肉まんと同じやり方で、人間を蒸していたというわけだ。祈祷師は村人たちに対し「彼女が泣き叫んでいるのは、彼女に取り憑いている悪魔が苦しんでいる証拠であり、儀式が終わるまでは彼女を外に出してはいけない」と説明したという。 しかし、すでに女性の顔色は変わり果て、意識が朦朧となっていた。命の危険を感じた村人たちは祈祷師の制止を振り切り、桶の中から女性を救出。駆けつけた医師による処置が行われたが、治療もむなしく、女性は間もなく息を引き取ったという。地元警察は、2人の祈祷師を殺人容疑で緊急逮捕した。こちらが祈祷に使われた桶。この桶に女性を入れて蒸し焼きにしていた
中国のSNSでは、「現代でも、祈祷師に治療を頼むやつがいるのか」「女性の治療費が支払えなくなった家族が厄介払いしたくて仕掛けたワナだな」など、さまざまな意見が飛び交っているが、中国の社会問題に詳しい上海在住の日本人ジャーナリストは次のように話す。 「農村部では医療保険に未加入の人が多く、金銭面や距離的な問題から病院に行くことすらままならないという現実がある。そのような人たちが、文字通り、神頼みで病気の治療を祈祷師に依頼するのです。2012年には海南省の村に祈祷師を名乗る3人組が現れ、村人の財産を奪うためにある家族を洗脳し、悪魔祓いとの名目で一家を殺害した事件も発生しています。学歴のない地方の農民たちは、今も迷信から抜けられないのです」 現代でもアフリカなどの一部の開発途上国では、シャーマンの存在は一般的で、治療の名目で殺人事件も多く発生している。このように、祈祷師によって引き起こされる事件に共通するのは、いずれも貧しい地域で発生していることだ。社会保障の充実こそが、危険な祈祷師を排除する一番の手段なのかもしれない。 (文・写真=青山大樹)警察関係者によって、桶が押収される様子
「不気味すぎる」から一転、話題沸騰! お堅い韓国役所が広報キャラクターに“ヤンデレ娘”を採用!?
最近、韓国のSNSで、とある2次元キャラクターが話題になっている。「リサイクル少女」の異名を持つ「ソン・ジヨン」ちゃんだ。いまや、韓国サブカル界のアイドルになりつつある。 もともとジヨンちゃんは、城南(ソンナム)市によるリサイクル・キャンペーンのために制作された広報キャラクター。いかにも日本アニメっぽいキャラデザインはさておき、彼女が有名になった理由はズバリ、「目が死んでいる」からだ。瞳にハイライトが入っていない、いわゆる“ベタ目”のところが、アニメや漫画好きの間で大きな反響を呼んだのだ。 その死んだ目について「担当者も公務員のおじさんだから、気づかなかったんだろう」と最初はバカにされたが、徐々に「ジヨンちゃんはヤンデレなんだよ。ちゃんとリサイクルしないと、しつこく追いかけてきて小言を言うとか(笑)」「リサイクルしないと、僕が彼女にリサイクルされそう。これからはゴミを分別します」といったコメントがネット上に寄せられるようになっていった。そして、いつの間にか「リサイクルしないと包丁で刺すらしい」といったヤンデレキャラがすっかり定着。ちなみに、そんなキャラでありながらも彼女の職業は当然というべきか、公務員だそうだ。城南市広報動画より
このような予想外の反響に、市も乗っかって楽しんでいるようだ。城南市公式Facebookでは「キャラクターの目を修正したら?」というコメントに対し、「私の目が何か?」と書かれたジヨンちゃんの画像で返信。城南市長は直々にTwitterで「ソン・ジヨンで、どんな二次創作物を作ってもいいです。むしろ歓迎します」とツイートした。おかげで、「野球バットを持った彼女が近寄る前に、ゴミを分別しなきゃいけないゲーム」をはじめ、ネット上にはさまざまなファンアートが投稿されている。 そもそも、キャラクターがベタ目になった理由は何か? とある記事によると、デザインを発注したのがキャラクター専門会社ではなかった上に、市の担当者も、目がおかしいことにまったく気づかなかったというのだ。しかし、その後、ネット上のモニタリングを通じて「ヤンデレ」「萌え」という単語を初めて知ったという。 これを機に2次元の世界に目覚めた城南市は、今後も積極的にキャラクターを活用していく方針だという。若い世代のサブカル好きはある程度予想できるが、お堅い韓国の役所が萌えキャラとタッグを組むというのは、意外な進歩というべきだろうか。城南市を手本に、ほかの役所も続いてくれればよいいのだが……。mファンアートのひとつ
独身者は収容所送りとなる恐怖の婚活コメディ! 『ロブスター』の男たちは居場所を見つけられるか
少子化の進んだ今の日本では、子どもが2人以上いる一家は賞讃され、子どものいない夫婦は肩身が狭い。ましてや、いつまでも独身のままでいると、マジメに働いていても世間から一人前扱いされない。どうやら欧州でも同じ傾向らしい。ギリシャの鬼才ヨルゴス・ランティモス監督の『ロブスター』は、結婚できない独身者は犯罪者扱いされる近未来社会を舞台にしたブラックなコメディだ。脚本のユニークさから、コリン・ファレル、レイチェル・ワイズ、レア・セドゥ、ベン・ウィショーら異常なほどの豪華スターたちが顔をそろえている。 ランティモス監督はかなり風変わりな作風で知られる。日本でも劇場公開された『籠の中の乙女』(09)では、父親によって幼い頃からずっと自宅に監禁された状態のまま育てられた3人姉弟たちのおかしな性春が描かれた。レイ・ブラッドベリの短編小説『びっくり箱』を思わせる内容だったが、なぜ父親が子どもたちを監禁して、おかしな教育を施したのか理由が詳しく説明されることはなかった。今回の『ロブスター』も理詰めで追いかけているとワケが分からなくなる。独身者は施設に入れられて動物に換えられてしまうのだが、どのような工程を経て動物に換えられるのかは明かされない。説明がない分、観客は自由な解釈を委ねられている。 主人公のデヴィッド(コリン・ファレル)は冴えない中年男。お腹のたるみ具合がかなり気になるメタボ体型だ。長年連れ添ってきた妻が家を出てしまい、デヴィッドはとある施設へと連行される。この施設は一見すると高級リゾートホテルなのだが、実は国家が運営する矯正施設であり、独身者は全員ここに強制収容されることになっている。独身者がここに滞在できるのは最大で45日間。その期間中に、この施設内にいる他の独身者の中から結婚相手を見つけなくてはならない。いわば、国家が主宰する強制参加型の“ねるとんパーティー”だった。 共産圏の国がねるとんパーティーを開いたら、こんな感じなのだろうか。再婚相手を見つけることにやぶさかではないデヴィッド、足の悪い男(ベン・ウィショー)、滑舌の悪い男(ジョン・C・ライリー)の独身男3人衆だったが、無理強いされるとその気も萎えるというもの。女性たちも同じらしく、施設内で行なわれる食事会やダンスパーティーにはどんよりとした空気が漂う。男性独身者のヤル気を高めようと、メイド服姿の女性スタッフが部屋を訪れて、素股サービスを施してくれるのだが、射精することは許されない。あくまでも男たちをムラムラとさせることが目的であって、蛇の生殺し状態である。もしも、こっそり自慰をしていることが運営側にバレると厳重な処罰が待っている。恐ろしい体罰を目にして、デヴィッドの下半身はすっかり縮み上がってしまう。結婚制度をコメディ化した『ロブスター』。独身のデヴィッド(コリン・ファレル)は森の中で近視の女(レイチェル・ワイズ)と出会う。
戦中・戦後のひとりで生きていくには厳しい時代とは違って、物質や情報が溢れている現代はひとりで暮らしているほうが気楽な社会だ。いつまでも独身生活を謳歌しているほうが、自由気ままで楽しい。でも、それでは結婚して子どもを育てる人間がいなくなってしまう。高齢者だらけになってしまう。国家崩壊の危機である。世論を煽って婚活ブーム&妊活ブームを促し、結婚率&出生率を上昇させる必要がある。『ロブスター』で描かれている世界は、決して絵空事の世界ではなく、現代社会をリアルに映し出した鏡の世界の物語なのだ。45日間でパートナーを見つけることができなかった者は、施設の一角にある「動物変換室」にて人間以外の生き物に換えられてしまう。SFチックな設定だが、子どものいない夫婦は白眼視され、独身者が居づらさを感じる現代社会は、ランティモス監督が描く『ロブスター』の世界と何ら変わらない。 女性扱いが不得手なデヴィッドたち独身男3人衆は、期限が迫ってもなかなか意中のパートナーを見つけることができずに焦る。動物に換えられてしまうよりは結婚したほうがマシだと偽りの自分を演出して、独身女性に近づこうとする。でも結局、デヴィッドは偽りの自分を演じ続けることができず、施設から逃げ出すことになる。街に戻っても独身者はすぐに逮捕される。デヴィッドは他の独身者たちがそうしているように森の中へと身を潜める。口ベタな3人の独身男たちは収容所で意中の伴侶を見つけることができるか。ベン・ウィショー、ジョン・C・ライリーと共演陣も豪華。
森の中は独身者たちにとっての自由なパラダイスかと思いきや、独身者のリーダー(レア・セドゥ)が厳しい規則を定め、森の治安を守っていた。森の中では独身であることは罪ではないかが、逆に恋愛や性行為が固く禁じられていたのだ。森で生きていくためにその決まりに同意するデヴィッドだったが、皮肉にも森で暮らす近視の女(レイチェル・ワイズ)に強く惹かれてしまう。恋愛しろと言われれば萎えてしまい、恋愛禁止と命じられれば瞬く間に恋に墜ちてしまう。デヴィッドの頭と下半身はまるで一致しない。人間とはままならない不条理な生き物であることが分かる。 独身であることが国家によって禁じられ、独身者たちは反政府勢力として森へと逃げ込むディストピア的世界観は、レイ・ブラッドベリの長編小説『華氏451度』を彷彿させる。フランソワ・トリュフォー監督は自身唯一のSF映画『華氏451』(66)の中で読書を禁じる政府に抗うブックピープル(活字中毒者)たちが潜む森の生活をユートピアのごとく美しく描いたが、実際にユートピアで暮らすとなると大変なようだ。もともと人づきあいが苦手で、施設から逃げ出してきたデヴィッドは、独身者たちが暮らす森の生活に溶け込むのも容易ではない。それゆえに近視の女との触れ合いが、いっそう掛け替えのないものとなっていく。 レイ・ブラッドベリ的なSF世界から、クライマックスは谷崎潤一郎文学を思わせるサディスティックな展開が待ち受けている。ロブスターのように海底でひっそりと生きることを願っていたデヴィッドは、最後の最後に真実の愛に触れることになる。真実の愛とは肉眼では見えないもの、ということらしい。 (文=長野辰次)『アデル、ブルーは熱い色』(13)で同性愛者を熱演したレア・セドゥが独身者たちのリーダーに。規則に反した者は容赦なく罰する。
『ロブスター』 監督/ヨルゴス・ランティモス 出演/コリン・ファレル、レイチェル・ワイズ、ジェシカ・バーデン、オリビア・コールマン、アシュレ・ジェンセン、アリアーヌ・ラベド、アンゲリキ・バブーリァ、ジョン・C・ライリー、レア・セドゥ、マイケル・スマイリー、ベン・ウィショー 配給/ファイン・フィルムズ R15+ 3月5日(土)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国順次公開 (c) 2015 Element Pictures, Scarlet Films, Faliro House Productions SA, Haut et Court, Lemming Film, The British Film Institute, Channel Four Television Corporation. http://www.finefilms.co.jp/lobster/
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