韓国のガールズグループ「2NE1」の最年少メンバーであるMINZY(ミンジ)が脱退した。所属していたYGエンターテインメントは4月5日、彼女の脱退を公式発表し、新メンバーを追加する予定はないと明かした。「BIGBANG」をはじめ、男性グループでは盤石な基盤を持ちながら、いまいちガールズグループでは成果が出せていないYGにとって、2NE1は期待の星だった。彼女たちは2009年のデビューから4人組で活動してきたが、今後は3人組のガールズグループとして活動していくそうだ。 それにしても、韓国のガールズグループにとって、“デビュー7年目”は大きなヤマ場を迎える年といえるかもしれない。というのは、7年目にメンバーが脱退するグループが続出しているからだ。 例えば、最近は日本での俳優業が目立つ知英(カン・ジヨン)が所属していた「KARA」。デビュー7年目である14年にチョン・ニコルと知英が脱退し、グループ解体の危機が訪れた。その後の衰退は、ファンならずともご存じだろう。新メンバーを入れるなど試行錯誤したが、16年1月15日、パク・ギュリ、ハン・スンヨン、ク・ハラはDSPメディアとの専属契約が終了し、事実上解散している。 また、KARAと同じく日本でも知られているガールズグループの「少女時代」も、デビューから7年目となる14年9月にジェシカが脱退。ジェシカがローンチしたファッションブランド事業が火種になったとされている。少女時代には解散の危機は訪れていないが、メンバーの脱退は当時、大きく報道された。ちなみにジェシカは、来る6月、日本で初の単独公演を行う予定だとか。 さらに、4人組グループの「ワンダーガールズ」もデビュー7年目に、ソヒが脱退。こちらはソネが結婚したり、ソンミが活動休止したりと何かとお騒がせなグループのイメージがあるが、やはりメンバーの脱退はデビュー7年目だった。そして今回の2NE1のメンバー脱退も、ぴったり7年目だ。 なぜ7年目なのか? とある韓国メディアは、「再契約の期間と一致する5~7年は、ガールズグループの危機といえる。デビュー7年目となると、次第にメンバーのソロ活動も出てきて、人気の高低もはっきりする。所属事務所側も、バランスを調整するのは容易でない」と分析している。 確かにYGの担当者も、ミンジ脱退発表に際し、「世界的に見ても、グループ活動を7年以上持続するのは簡単ではないこと。多くの危機と難関を克服しないと不可能に近い」と語っていた。年間50組近いガールズグループが生まれては消えている韓国芸能界では、“7年も持った”という感じなのかもしれない。 いずれにせよ、メンバーの脱退で人気に拍車がかかる韓国ガールズグループというのは、ほとんど存在しないのが現実。2NE1の試練は、始まったばかりなのかもしれない。『CRUSH』(YGEX)
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「2NE1」メンバー脱退でささやかれる、K-POPガールズグループ“7年目の呪い”
韓国のガールズグループ「2NE1」の最年少メンバーであるMINZY(ミンジ)が脱退した。所属していたYGエンターテインメントは4月5日、彼女の脱退を公式発表し、新メンバーを追加する予定はないと明かした。「BIGBANG」をはじめ、男性グループでは盤石な基盤を持ちながら、いまいちガールズグループでは成果が出せていないYGにとって、2NE1は期待の星だった。彼女たちは2009年のデビューから4人組で活動してきたが、今後は3人組のガールズグループとして活動していくそうだ。 それにしても、韓国のガールズグループにとって、“デビュー7年目”は大きなヤマ場を迎える年といえるかもしれない。というのは、7年目にメンバーが脱退するグループが続出しているからだ。 例えば、最近は日本での俳優業が目立つ知英(カン・ジヨン)が所属していた「KARA」。デビュー7年目である14年にチョン・ニコルと知英が脱退し、グループ解体の危機が訪れた。その後の衰退は、ファンならずともご存じだろう。新メンバーを入れるなど試行錯誤したが、16年1月15日、パク・ギュリ、ハン・スンヨン、ク・ハラはDSPメディアとの専属契約が終了し、事実上解散している。 また、KARAと同じく日本でも知られているガールズグループの「少女時代」も、デビューから7年目となる14年9月にジェシカが脱退。ジェシカがローンチしたファッションブランド事業が火種になったとされている。少女時代には解散の危機は訪れていないが、メンバーの脱退は当時、大きく報道された。ちなみにジェシカは、来る6月、日本で初の単独公演を行う予定だとか。 さらに、4人組グループの「ワンダーガールズ」もデビュー7年目に、ソヒが脱退。こちらはソネが結婚したり、ソンミが活動休止したりと何かとお騒がせなグループのイメージがあるが、やはりメンバーの脱退はデビュー7年目だった。そして今回の2NE1のメンバー脱退も、ぴったり7年目だ。 なぜ7年目なのか? とある韓国メディアは、「再契約の期間と一致する5~7年は、ガールズグループの危機といえる。デビュー7年目となると、次第にメンバーのソロ活動も出てきて、人気の高低もはっきりする。所属事務所側も、バランスを調整するのは容易でない」と分析している。 確かにYGの担当者も、ミンジ脱退発表に際し、「世界的に見ても、グループ活動を7年以上持続するのは簡単ではないこと。多くの危機と難関を克服しないと不可能に近い」と語っていた。年間50組近いガールズグループが生まれては消えている韓国芸能界では、“7年も持った”という感じなのかもしれない。 いずれにせよ、メンバーの脱退で人気に拍車がかかる韓国ガールズグループというのは、ほとんど存在しないのが現実。2NE1の試練は、始まったばかりなのかもしれない。『CRUSH』(YGEX)
『ラブライブ!』人気声優・新田恵海のAV出演疑惑に、中国・人民ラブライバーも震撼!「乳首が黒かった……」
人気アニメ『ラブライブ!』で主人公・高坂穂乃果の声を務め、同作品発の女性声優ユニット「μ’s(ミューズ)」ではセンターを張る声優の新田恵海(30)のAV出演疑惑が大きな話題となっている。スクープした「週刊アサヒ芸能」(4月5日発売号/徳間書店)によると、声優になる前に撮られた作品だというが、所属事務所は「本人ではないという結論に至りました」と公式サイトで否定している。 いまや日本を代表する大人気アニメに降って湧いたスキャンダルだけに、多くのファンが驚きを隠せないようだ。SNSや掲示板では、さっそく“疑惑”となった作品に出てくる女性と新田との画像検証が行われ、ホクロの位置や歯並びなどが比較されている。ちなみに疑惑のAVは2008年の作品にもかかわらず、4日からDMMの「ビデオ 売れ筋ランキング」で1位をキープしており、同日深夜にはDMMのサーバーが一時ダウンするほどアクセスがあったという。 激震に見舞われたのは、日本だけではない。『ラブライブ!』ファンが多い中国でもこのニュースは報じられ、アニメファンの掲示板やSNSには、さまざまな感想が寄せられている。ほとんどのファンはこの疑惑を信じたくないようで「ウソだ! 信じられない」「事務所が否定したし、別人だ。はい終了」「ホクロの位置だけで断定できるはずがない。絶対に別人だ」などなど、嘆きにも似た否定的なコメントが多い印象だ。 一方、疑惑の作品は中国のアダルト動画サイトでもすぐにアップされたようで、それを見た一部のファンが「興奮した! 乳首が黒いのが気になるけど(笑)」「新田恵海は、実際はこんなエロかったのか。積極的に男を攻めてるじゃないか」などと興奮気味なコメントも見受けられた。 「1月30日に開催された『LoveLive! μ’s Fan Meeting in 上海』では、新田自身も参加し、会場は大いに盛り上がったといいます。15年末に上海で行われたファンミーティングでも、A席1万円~VIP席2万3,000円という高額にもかかわらず、1万8,000枚のチケットが即完売しましたし、14年には上海市の地下鉄で『ラブライブ!』のラッピング列車が走り、中国人ファンがホームで土下座する姿が話題となりました。大手ポータル『百度』には『lovelive吧』というファン掲示板がありますが、約27万人のファンが参加しています。日本製ながら、中国国内で最も成功したアニメともいわれているほどです。そんな人気作品だけに、新田のAV出演疑惑には、日本のファンと同じくらいショックを受けているのでしょう」(上海在住の日本人留学生) 『ラブライブ!』人気は世界中に広がるだけに、その影響は計り知れないようだ。 (取材・文=棟方笙子)中国でも今回の疑惑は大きく報じられ、さまざまなコメントが寄せられている
『ラブライブ!』人気声優・新田恵海のAV出演疑惑に、中国・人民ラブライバーも震撼!「乳首が黒かった……」
人気アニメ『ラブライブ!』で主人公・高坂穂乃果の声を務め、同作品発の女性声優ユニット「μ’s(ミューズ)」ではセンターを張る声優の新田恵海(30)のAV出演疑惑が大きな話題となっている。スクープした「週刊アサヒ芸能」(4月5日発売号/徳間書店)によると、声優になる前に撮られた作品だというが、所属事務所は「本人ではないという結論に至りました」と公式サイトで否定している。 いまや日本を代表する大人気アニメに降って湧いたスキャンダルだけに、多くのファンが驚きを隠せないようだ。SNSや掲示板では、さっそく“疑惑”となった作品に出てくる女性と新田との画像検証が行われ、ホクロの位置や歯並びなどが比較されている。ちなみに疑惑のAVは2008年の作品にもかかわらず、4日からDMMの「ビデオ 売れ筋ランキング」で1位をキープしており、同日深夜にはDMMのサーバーが一時ダウンするほどアクセスがあったという。 激震に見舞われたのは、日本だけではない。『ラブライブ!』ファンが多い中国でもこのニュースは報じられ、アニメファンの掲示板やSNSには、さまざまな感想が寄せられている。ほとんどのファンはこの疑惑を信じたくないようで「ウソだ! 信じられない」「事務所が否定したし、別人だ。はい終了」「ホクロの位置だけで断定できるはずがない。絶対に別人だ」などなど、嘆きにも似た否定的なコメントが多い印象だ。 一方、疑惑の作品は中国のアダルト動画サイトでもすぐにアップされたようで、それを見た一部のファンが「興奮した! 乳首が黒いのが気になるけど(笑)」「新田恵海は、実際はこんなエロかったのか。積極的に男を攻めてるじゃないか」などと興奮気味なコメントも見受けられた。 「1月30日に開催された『LoveLive! μ’s Fan Meeting in 上海』では、新田自身も参加し、会場は大いに盛り上がったといいます。15年末に上海で行われたファンミーティングでも、A席1万円~VIP席2万3,000円という高額にもかかわらず、1万8,000枚のチケットが即完売しましたし、14年には上海市の地下鉄で『ラブライブ!』のラッピング列車が走り、中国人ファンがホームで土下座する姿が話題となりました。大手ポータル『百度』には『lovelive吧』というファン掲示板がありますが、約27万人のファンが参加しています。日本製ながら、中国国内で最も成功したアニメともいわれているほどです。そんな人気作品だけに、新田のAV出演疑惑には、日本のファンと同じくらいショックを受けているのでしょう」(上海在住の日本人留学生) 『ラブライブ!』人気は世界中に広がるだけに、その影響は計り知れないようだ。 (取材・文=棟方笙子)中国でも今回の疑惑は大きく報じられ、さまざまなコメントが寄せられている
神様に祈りを捧げる教会は“悪魔の巣窟”だった!? 『スポットライト』が照らし出した平穏社会の暗部
カトリック教会は子どもたちを性的虐待する変態神父たちの温床であり、教会はその事実を組織ぐるみで隠蔽してきた。世界で12億人もの信者数を誇るカトリック教会の衝撃的な内幕を暴いた地方新聞の記者たちの奔走を描いたのが、実録ドラマ『スポットライト 世紀のスクープ』だ。多くの予想に反し、今年のアカデミー賞作品賞と脚本賞を獲得し、カトリック教会の本部であるバチカンのローマ法王庁を今も大きく揺さぶっている。 この物語は米国の古い街・ボストンにひとりのアウトサイダーが赴任してきたことから動き始める。2001年7月、ボストン・グローブ紙はインターネットの普及で売り上げ部数が低迷し、そのテコ入れとして親会社から新しい編集局長のマーティ(リーヴ・シュレイバー)が就任する。マーティはまず「読者がもっと読みたくなる紙面にしよう」と社員に求める。そんな努力はずっとやってきたと同紙に勤めるベテラン記者たちはうんざり顔だが、マーティは容赦なく改革を断行する。ユダヤ人であり、地元とのしがらみがないマーティの目に止まったのは、地元カトリック教会のジョン・ゲーガン神父が子どもたちに悪戯をした疑いで裁判沙汰になったスキャンダル。ボストン・グローブ紙は小さな囲み記事で扱っていたが、マーティは「事件の真相をさらに掘り下げろ」と命じる。「すでに記事にした」「うちの読者の半分はカトリック信者だぞ」という反対の声が上がる一方、特ダネ班“スポットライト”のデスク、ロビー(マイケル・キートン)がこの事件を担当することになる。実録ドラマ『スポットライト 世紀のスクープ』。地方新聞が発した記事をきっかけに、カトリック教会の不祥事が次々と噴出する。
元タクシー運転手で、一度取材相手に喰らい付いたら離さないスッポン記者のマイク(マーク・ラファロ)、祖母が敬虔なカトリック信者であることから複雑な想いを抱く女性記者のサーシャ(レイチェル・マクアダムス)らがロビーの指揮のもと取材を始める。しかし、裁判所はこの件に関する資料をいっさい公開しようとしない。弁護士たちも固く口を閉ざしたまま。カトリック教会のスキャンダルに触れることは、保守的な市民の多いこの街では大タブーなのだ。ニクソン大統領失脚の顛末を描いた『大統領の陰謀』(76)では、盗聴事件を追うワシントン・ポスト紙の記者に大きなヒントをもたらす“ディープ・スロート”が現われたが、本作でも特ダネ班に有力な電話が掛かる。その電話を掛けてきたのは心理療養士で、30年間にわたってカトリック教会の聖職者たちが関係してきた性犯罪を調べ上げたという。彼の調査によると、独身であることを義務づけられているカトリック教会の神父たちの6%がペドフィル(小児性愛者)であるという。子どもたちへの性的虐待事件はボストンだけでなく、全米中、いや世界中で大昔から繰り返されてきたのだ。自分たちが追っていた事件は巨大な氷山の一角に過ぎないことを知り、ロビーたちは愕然とする。 被害者たちを半年がかりで調べた結果、身の毛のよだつ実態が明るみになっていく。カトリック教会の変態神父たちは教会に祈りを捧げに通う子どもたちの中から、片親で経済的に恵まれない家庭の子やホモっけのある口数の少ない男の子に狙いを定めて、自分たちの性欲の餌食にしていた。神父から性的行為を強要された子どもたちは到底逆らえない。もし親にバレても、示談金を渡すことでうやむやにすることができる。やがてトラウマを抱えた子どもたちの多くはドラッグ依存かアルコール依存に走り、自殺するか廃人化してしまう。辛うじて生き残った被害者が訴訟を起こそうとしても、カトリック教会と結びつきの深い警察や司法関係者によって巧みにもみ消されてしまう。しかも、問題を起こした神父はカトリック教会内で処罰されることなく、別の教区へと転任し、さらに被害者を増やし続けていた。カトリック教会は神への信仰と同時に、子どもたちを食い物にする悪魔も世界中にまき散らしていたのだ。デスクのロビー(マイケル・キートン)は教会全体を訴えようとするが、現場記者のマイク(マーク・ラファロ)は即記事にすべきだと意見が対立。
カトリック教会の司教たちは、自分が治める教区内の神父たちが起こした不祥事をなかったことにしてローマ法王庁への出世を遂げてきた。警察も司法関係者たちも見せかけの平穏を保つことで、それぞれの安定した生活を守ってきた。古い伝統を誇るカトリック教会、そしてボストンという街の腐った暗部に、ロビーたちはメスを入れることになる。当然ながら取材記者たちも無事では済まず、吹き出す膿を全身に浴びることになる。カトリック教会の神父による性犯罪は1970年代からすでに問題になっていたが、地元でいちばんの権威を誇っていたボストン・グローブ紙はそのことを90年代になってから目立たない小さなベタ記事でしか扱っていなかったことが明らかになる。 記者の心がこもっていないベタ記事は、記者や新聞社が「我々はちゃんと事実を記事にした」という自己弁護のためのアリバイづくりでしかない。ボストン・グローブ紙は、以前から性的虐待に苦しんでいる子どもたちがいることを知りながら、ずっとスルーし続けてきたのだ。被害者たちの痛みを受け止め、声を発することができない人たちの声を拾い集め、さらに裏付け調査することで、ようやく血の通った記事が生まれる。新聞が売れなくなった理由は、インターネットの普及や若者の活字離れだけではなかった。『スポットライト』は巨大宗教組織の闇だけでなく、メディアに関わる人間の足元も照らしてみせる。神なき時代に迷える人々の指針となるのは、真実以外のなにものでもない。 (文=長野辰次)少年期にカトリック教会の神父に性的虐待を受けた被害者。多くの被害者は誰にも相談できずに自殺し、すでにこの世を去ったと告げる。
『スポットライト 世紀のスクープ』 監督/トム・マッカーシー 脚本/トム・マッカーシー、ジョシュ・シュガー 撮影/マサノブ・タカヤナギ 出演/マーク・ラファロ、マイケル・キートン、レイチェル・マクアダムス、リーヴ・シュレイバー、スタンリー・トゥッチ 配給/ロングライド 4月15日(金)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー Kerry Hayes(c)2015SPOTLIGHT FILM,LLC http://spotlight-scoop.com
『パンドラ映画館』電子書籍発売中! 日刊サイゾーの人気連載『パンドラ映画館』が電子書籍になりました。 詳細はこちらから!
神様に祈りを捧げる教会は“悪魔の巣窟”だった!? 『スポットライト』が照らし出した平穏社会の暗部
カトリック教会は子どもたちを性的虐待する変態神父たちの温床であり、教会はその事実を組織ぐるみで隠蔽してきた。世界で12億人もの信者数を誇るカトリック教会の衝撃的な内幕を暴いた地方新聞の記者たちの奔走を描いたのが、実録ドラマ『スポットライト 世紀のスクープ』だ。多くの予想に反し、今年のアカデミー賞作品賞と脚本賞を獲得し、カトリック教会の本部であるバチカンのローマ法王庁を今も大きく揺さぶっている。 この物語は米国の古い街・ボストンにひとりのアウトサイダーが赴任してきたことから動き始める。2001年7月、ボストン・グローブ紙はインターネットの普及で売り上げ部数が低迷し、そのテコ入れとして親会社から新しい編集局長のマーティ(リーヴ・シュレイバー)が就任する。マーティはまず「読者がもっと読みたくなる紙面にしよう」と社員に求める。そんな努力はずっとやってきたと同紙に勤めるベテラン記者たちはうんざり顔だが、マーティは容赦なく改革を断行する。ユダヤ人であり、地元とのしがらみがないマーティの目に止まったのは、地元カトリック教会のジョン・ゲーガン神父が子どもたちに悪戯をした疑いで裁判沙汰になったスキャンダル。ボストン・グローブ紙は小さな囲み記事で扱っていたが、マーティは「事件の真相をさらに掘り下げろ」と命じる。「すでに記事にした」「うちの読者の半分はカトリック信者だぞ」という反対の声が上がる一方、特ダネ班“スポットライト”のデスク、ロビー(マイケル・キートン)がこの事件を担当することになる。実録ドラマ『スポットライト 世紀のスクープ』。地方新聞が発した記事をきっかけに、カトリック教会の不祥事が次々と噴出する。
元タクシー運転手で、一度取材相手に喰らい付いたら離さないスッポン記者のマイク(マーク・ラファロ)、祖母が敬虔なカトリック信者であることから複雑な想いを抱く女性記者のサーシャ(レイチェル・マクアダムス)らがロビーの指揮のもと取材を始める。しかし、裁判所はこの件に関する資料をいっさい公開しようとしない。弁護士たちも固く口を閉ざしたまま。カトリック教会のスキャンダルに触れることは、保守的な市民の多いこの街では大タブーなのだ。ニクソン大統領失脚の顛末を描いた『大統領の陰謀』(76)では、盗聴事件を追うワシントン・ポスト紙の記者に大きなヒントをもたらす“ディープ・スロート”が現われたが、本作でも特ダネ班に有力な電話が掛かる。その電話を掛けてきたのは心理療養士で、30年間にわたってカトリック教会の聖職者たちが関係してきた性犯罪を調べ上げたという。彼の調査によると、独身であることを義務づけられているカトリック教会の神父たちの6%がペドフィル(小児性愛者)であるという。子どもたちへの性的虐待事件はボストンだけでなく、全米中、いや世界中で大昔から繰り返されてきたのだ。自分たちが追っていた事件は巨大な氷山の一角に過ぎないことを知り、ロビーたちは愕然とする。 被害者たちを半年がかりで調べた結果、身の毛のよだつ実態が明るみになっていく。カトリック教会の変態神父たちは教会に祈りを捧げに通う子どもたちの中から、片親で経済的に恵まれない家庭の子やホモっけのある口数の少ない男の子に狙いを定めて、自分たちの性欲の餌食にしていた。神父から性的行為を強要された子どもたちは到底逆らえない。もし親にバレても、示談金を渡すことでうやむやにすることができる。やがてトラウマを抱えた子どもたちの多くはドラッグ依存かアルコール依存に走り、自殺するか廃人化してしまう。辛うじて生き残った被害者が訴訟を起こそうとしても、カトリック教会と結びつきの深い警察や司法関係者によって巧みにもみ消されてしまう。しかも、問題を起こした神父はカトリック教会内で処罰されることなく、別の教区へと転任し、さらに被害者を増やし続けていた。カトリック教会は神への信仰と同時に、子どもたちを食い物にする悪魔も世界中にまき散らしていたのだ。デスクのロビー(マイケル・キートン)は教会全体を訴えようとするが、現場記者のマイク(マーク・ラファロ)は即記事にすべきだと意見が対立。
カトリック教会の司教たちは、自分が治める教区内の神父たちが起こした不祥事をなかったことにしてローマ法王庁への出世を遂げてきた。警察も司法関係者たちも見せかけの平穏を保つことで、それぞれの安定した生活を守ってきた。古い伝統を誇るカトリック教会、そしてボストンという街の腐った暗部に、ロビーたちはメスを入れることになる。当然ながら取材記者たちも無事では済まず、吹き出す膿を全身に浴びることになる。カトリック教会の神父による性犯罪は1970年代からすでに問題になっていたが、地元でいちばんの権威を誇っていたボストン・グローブ紙はそのことを90年代になってから目立たない小さなベタ記事でしか扱っていなかったことが明らかになる。 記者の心がこもっていないベタ記事は、記者や新聞社が「我々はちゃんと事実を記事にした」という自己弁護のためのアリバイづくりでしかない。ボストン・グローブ紙は、以前から性的虐待に苦しんでいる子どもたちがいることを知りながら、ずっとスルーし続けてきたのだ。被害者たちの痛みを受け止め、声を発することができない人たちの声を拾い集め、さらに裏付け調査することで、ようやく血の通った記事が生まれる。新聞が売れなくなった理由は、インターネットの普及や若者の活字離れだけではなかった。『スポットライト』は巨大宗教組織の闇だけでなく、メディアに関わる人間の足元も照らしてみせる。神なき時代に迷える人々の指針となるのは、真実以外のなにものでもない。 (文=長野辰次)少年期にカトリック教会の神父に性的虐待を受けた被害者。多くの被害者は誰にも相談できずに自殺し、すでにこの世を去ったと告げる。
『スポットライト 世紀のスクープ』 監督/トム・マッカーシー 脚本/トム・マッカーシー、ジョシュ・シュガー 撮影/マサノブ・タカヤナギ 出演/マーク・ラファロ、マイケル・キートン、レイチェル・マクアダムス、リーヴ・シュレイバー、スタンリー・トゥッチ 配給/ロングライド 4月15日(金)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー Kerry Hayes(c)2015SPOTLIGHT FILM,LLC http://spotlight-scoop.com
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被害拡大中の“身代金ウイルス”ランサムウェア、ダークウェブまで追いかけてみた
3月下旬、ネット上に大規模なランサムウェア(身代金要求型不正プログラム)がばらまかれた。もちろん、筆者は怪しいファイルには触れないし、そもそもセキュリティソフトをきちんと運用しているので気にも留めなかった。しかし、ニュースで被害に遭っている人が増えていることを知ってびっくり。一種のランサムウェア(記事参照)で、ダークウェブに誘導しているというので、試してみることにした。 問題となっているウイルスは、ZIPやRARで圧縮され「Documents」のような件名のメールに添付されている。その添付ファイルを解凍し、中に入っているJavaScriptのファイルを実行すると感染するのだ。 しかし、感染してもいい環境を用意したのだが、感染させるのに一苦労した。Windows 10のWindows Defenderは見つけ次第駆除してしまうし、Gmailもウイルス検知機能で排除してしまう。Dropboxでもやりとりできないので、USBメモリーで運ぶことにした。実験台のPCはセキュリティ機能を根元から全部切って準備することに。普通に機能をオフにしている程度だと、ウイルスをはじいてしまうのだ。 なんとかファイルを移動させて、jsファイルをダブルクリックすると、PC内のすべての画像ファイルが暗号化され、壁紙が変更された。そこには、日本語で「重要な情報!!!!」として、ファイルを暗号化したので、ダークウェブにアクセスし、復号化するように指示されていた。言い回しに特におかしなところはない。ご丁寧に、Torブラウザの入手先まで書いてある。 指定されたURLを手打ちしてアクセスしたところ、「Unable to connect」となり、接続できなかった。もう目標金額を入手したのか、騒ぎが大きくなって逃走したのかは不明だ。 暗号化された画像ファイルを元に戻す方法は、今のところない。安全性を考えれば、このまま全部リセットしたほうがいい。 今回のテストを行うにあたって、なぜウイルスに感染するのか、やっぱり理解に苦しむ。OS標準のセキュリティ機能があるだけで、さまざまなアクセスが遮断され、実行できないはず。この連載では繰り返しになるが、これらの被害に遭わないための最低限の心得として、「1 Windowsは最新状態に保つ」「2 Windows Defenderを有効にしておく」だけは守るようにしよう。 (文=柳谷智宣)
被害拡大中の“身代金ウイルス”ランサムウェア、ダークウェブまで追いかけてみた
3月下旬、ネット上に大規模なランサムウェア(身代金要求型不正プログラム)がばらまかれた。もちろん、筆者は怪しいファイルには触れないし、そもそもセキュリティソフトをきちんと運用しているので気にも留めなかった。しかし、ニュースで被害に遭っている人が増えていることを知ってびっくり。一種のランサムウェア(記事参照)で、ダークウェブに誘導しているというので、試してみることにした。 問題となっているウイルスは、ZIPやRARで圧縮され「Documents」のような件名のメールに添付されている。その添付ファイルを解凍し、中に入っているJavaScriptのファイルを実行すると感染するのだ。 しかし、感染してもいい環境を用意したのだが、感染させるのに一苦労した。Windows 10のWindows Defenderは見つけ次第駆除してしまうし、Gmailもウイルス検知機能で排除してしまう。Dropboxでもやりとりできないので、USBメモリーで運ぶことにした。実験台のPCはセキュリティ機能を根元から全部切って準備することに。普通に機能をオフにしている程度だと、ウイルスをはじいてしまうのだ。 なんとかファイルを移動させて、jsファイルをダブルクリックすると、PC内のすべての画像ファイルが暗号化され、壁紙が変更された。そこには、日本語で「重要な情報!!!!」として、ファイルを暗号化したので、ダークウェブにアクセスし、復号化するように指示されていた。言い回しに特におかしなところはない。ご丁寧に、Torブラウザの入手先まで書いてある。 指定されたURLを手打ちしてアクセスしたところ、「Unable to connect」となり、接続できなかった。もう目標金額を入手したのか、騒ぎが大きくなって逃走したのかは不明だ。 暗号化された画像ファイルを元に戻す方法は、今のところない。安全性を考えれば、このまま全部リセットしたほうがいい。 今回のテストを行うにあたって、なぜウイルスに感染するのか、やっぱり理解に苦しむ。OS標準のセキュリティ機能があるだけで、さまざまなアクセスが遮断され、実行できないはず。この連載では繰り返しになるが、これらの被害に遭わないための最低限の心得として、「1 Windowsは最新状態に保つ」「2 Windows Defenderを有効にしておく」だけは守るようにしよう。 (文=柳谷智宣)
“乱倫すぎる”乙武洋匡氏の公認見送りで、自民党が壇蜜に白羽の矢!?
今期は、乙武洋匡氏の不倫騒動は大きな話題となりましたね。真面目なイメージがある彼ですが、お相手は5人どころではないとの証言も次々と飛び出し、その乱倫ぶりには驚かされるばかりです。この件で、今夏の参議院選挙の目玉候補として乙武擁立をもくろんでいた自民党は公認を見送り、代わりに壇蜜に白羽の矢が立っているなんていうトンデモ情報も! また、かねてから交際がウワサされているくりぃむしちゅー・有田とモデル・ローラが、ローラの誕生日である3月30に結婚か!? と報じられたり、“援交動画”流出で芸能界を引退した元人気グラドルの高崎聖子が、AVデビューするとの報道も。 彼女のGカップボディが拝める日を心待ちにしながら、ランキングを見ていきましょう! 第1位 離婚・宮沢りえの悲惨すぎる「字」、清原が法廷で野球界を潰す!? ショーンKの英語力がやばい 本当に字が汚い 第2位 フジ月9『ラヴソング』福山雅治、大物女優たちからヒロイン役を断られていた! 福山雅治だぞ!? 福山雅治なんだぞ! 第3位 5人と不倫! 夫婦で謝罪した乙武洋匡氏の“乱倫すぎた”下半身事情「結婚前からデリヘル常連で……」 夜は大満足 第4位 くりぃむしちゅー有田哲平とローラが3月30日に誕生日婚!? 披露宴中継権争奪戦も…… 顔似てない? 第5位 高崎聖子AVデビューに驚愕、乙武洋匡の「フェロモン」、上重聡アナついに「島流し」か…… 予約しよう ◆編集部厳選! イチオシ記事◆ 注目度急上昇中の男女コンビ 相席スタートが目指す「究極の下ネタ」とは? ちょうどいいブス、キテます! もはやアスリート? 『炎の体育会TV』で見せる芸人・オードリー春日の本懐 南海キャンディーズ・しずちゃんと戦ってほしい 4インチディスプレイの「iPhone SE」がお目見えも、iPhone 6sを超える点はなし? 買わない人が多いみたい
入場者数は4割増し、売り上げ2億円! 菜七子フィーバーで競馬界がウハウハ!!
今週の注目記事 「とにかく明るい“不倫現場”安村がパンツを脱いだ! 本誌直撃に『安心できませんねえ……』」(「週刊文春」4/7号) 「美少女<15歳>を2年間監禁 千葉大生<寺内樺風>の歪んだ情欲」(「週刊文春」4/7号) 「<実家は防犯グッズ販売店!>美少女を2年間も閉じこめた『千葉大工学部卒』の監禁システム」(「週刊新潮」4/7号) 「乙武妻<仁美さん>独占告白」(「週刊文春」4/7号) 「『外には子供はつくらないで』と妻が漏らした外泊御免『乙武クン』の家族観」(「週刊新潮」4/7号) 「ターミネーターが現実になるAIの軍事利用」(「週刊新潮」4/7号) 「国会議員と官僚“専用”保育所は超豪華だった!」(「週刊ポスト」4/15号) 「伊東豊雄が『新国立競技場隈研吾案を再撤回せよ!』」(「週刊ポスト」4/15号) 「『規制する側』が『規制される側』に取り込まれるのがこの国」(「週刊現代」4/16号) 「赤字転落三井物産と三菱商事 夏のボーナス『ゼロ』になるって!」(「週刊現代」4/16号) 「<告白スクープ>保育園ヤジ議員菅原一秀 愛人への暴言『子供を産んだら女じゃない』」(「週刊文春」4/7号) 「『保育園より韓国人学校』舛添都知事に抗議3800件」(「週刊文春」4/7号) 「NHKニュース番組の『秘密のルール』を暴露する」(「週刊ポスト」4/15号) 「橋下徹は賞味期限切れ? ゴールデン特番が視聴率9%」(「週刊文春」4/7号) 「JRAがフィーバーしている『藤田菜七子』年収の最低保障」(「週刊新潮」4/7号) 【巻末付録】現代とポストのSEX記事の勝者はどっちだ! 今週は際だった記事がなかったので、順位はつけない。 ところで、現代とポストのSEX記事のタイトルが心持ち小さくなったと思いません? この記事で何度も「SEXとか女性器というタイトルを小さくしたほうがいい」「目立たなくても読者は買ってくれる」と言ってきた“効果”か? もっと小さくてもいいと思うのだが。 さて、競馬もクラシックシーズンに入ってきた。来週は阪神競馬場で「桜花賞」。牝馬の祭典だが、牝馬ではないが、いま大注目の女性ジョッキーは藤田菜七子(18)だ。 記者会見には200人を超える報道陣が集まり、日ハムのオープン戦で始球式を務め、エリエールのウェブCMに早くも抜擢されている。3月24日には浦和競馬場で2勝を挙げ、入場者数も普段の4割増し、売り上げも2億円伸ばしたと新潮が報じている。 今は解説者の元JRAの初女性ジョッキーだった、細江純子(41)さんが「乗れない苦しみがあった」と語っているが、藤田には騎乗依頼が殺到している。厩舎からの月給は20万円程度らしいが、中央のレースは騎乗するだけで手取り3万円もらえるので、年間500回騎乗できれば、それだけで年収1,500万円になる。 土曜日の中山のレースでは惜しくも2着というのがあったが、逃げ馬、追い込み馬どちらに乗せても様になるのはたいしたものだ。弱点は、馬ごみに入ったとき。先輩騎手に対して「どけ!」と怒鳴って間を割って馬を追えるか? 無理だろうが、それでも許せちゃう。かわいい菜七子フィーバーは、まだまだ続きそうだ。 文春によると、橋下徹前大阪市長が本格テレビ復帰を目指して出たゴールデンの3時間特番が、関東地区では9.9%と失敗に終わったという。 テレビ朝日は、成功すれば古舘伊知郎が降板した『報道ステーション』(テレビ朝日)の新キャスター候補のひとりとして橋下氏を考えていたという情報もあるが、特に関東地区で人気のない橋下氏では、と考え直しているようだ。 ポストがNHKには「秘密のルール」があると巻頭でやっているが、まあそんなこともあるかなという程度である。何しろ国民のためのNHKではなく、安倍晋三首相のためにあるNHKなのだから。 ・国会論戦は政府答弁で締める ・籾井会長を映す時の“モミールール” ・安保デモ、原発デモ報道のオキテ ・選挙ニュースでは「モザイク禁止」 ・ゴールデンウィークはNG用語 ・台風上陸地点の中継はダメ 国会論戦はわかりやすい。籾井勝人会長が国会で答弁するときは後ろのNHK職員がメモを渡すが、その姿が映らないようにする。 反政府デモを報じるときは必ず政府の立場、主張をしっかり取り上げる。選挙報道では候補者を極力映さないようにするそうだが、それがなかなか大変なようだ。 なぜかゴールデンウィークという言葉は使わないで、「大型連休」と言い換えるそうだ。台風の時は「外出は危険」と呼びかけているから、記者を危険な吹き飛ばされそうな場所には行かせないそうだ。 文春は韓国と関係強化している舛添要一都知事が、保育園などの福祉施設として検討がなされていた都有地を、東京韓国学校に有償で貸与する方針を突如打ち出したことに対して、怒りの声が出ていると報じている。 だが、都有地の貸与は都知事の一存でできるというのだし、保育園にしたらどうかという要請は正式にはなされていなかったというから、致し方ないのではないか。舛添都知事が言うように、「なんでもかんでも保育園のニーズ、ニーズ。じゃ高齢者はどうするんですか?」というのも一理ある。新潮も同種の記事をやっているが、韓国というのが気に入らないのだろう。坊主憎けりゃの類いではないか。 ところで文春を読む楽しみのひとつは、今週は誰の愛人がしゃべっているのかにある。今週はヤジ将軍としてだけ目立っている菅原一秀衆院議員(54)の愛人の告白。 菅原議員は当選5回。入閣待機議員である。父親が秋田県なので、同郷の菅義偉官房長官が目を掛けているそうだ。この人、以前の経歴に「早実野球部で甲子園に4回出場」と書いてあった。これがまったくのウソで「アルプススタンドで3回応援していただけだった」というのだから、人柄がわかろうというものだ。 十数年前に離婚して、今は独身だそうだ。愛人だったA子さんは2012年の年末頃、「マスコミで働きながら、2カ月だけ。銀座のクラブBでアルバイトしていました」(A子さんの知人)。そこは菅原氏が常連で、ママが政治資金パーティーに来たお礼にクラブに来たときに知り合ったそうだ。 年明けに2人はアフターで飲みに行き、関係が始まったという。A子さんが言うには、菅原氏は何かというと怒り、彼女を含めた女性を見下す発言をしばしばしたというのである。 「俺は25歳以下がいい。25歳以上は女じゃない」(A子さんはその当時27歳だった)、「子どもを産んだら女じゃない」などなど。 その上、問題は13年に彼女を連れてハワイへ行ったことだ。当時菅原氏は経産省副大臣。飛行機は別々で、現地で落ち合った。菅原氏は連日ゴルフ三昧でA子さんは心配したが、「ウソを申請したから大丈夫」とささやいていたという。 文春が調べたところ、そのときは衆院議員運営委員会に「政治経済事情視察」として請暇願いを出してあった。本当にウソをついていたのだ。 旅行後から、すぐ切れるモラハラ男に嫌気がさし、彼女は別れたそうだ。文春の取材に対して菅原氏は、A子のことは思い出せないととぼけていたが、一緒に食事したことなどは認めた。 ハワイに行ったことも認めたが、ゴルフ三昧などではなく、現地の実業家などと日本とハワイの経済交流などについて意見交換したと答えてきた。 A子さんは「ハワイでは連日早朝からゴルフをして、寝る前までほとんど一緒でした。ハワイにいることがバレたくないからと、ゴルフが終わって晩ご飯に出かけるまで、人に会わないよう部屋にこもっていて、意見交換の時間なんてありませんでした」と証言している。 議員とは、ウソとホントの境目がわからない人のことを言うようだ。こんな女性差別をするモラハラ議員に、2度と清き1票を入れてはならないと思う。 現代は、三菱商事と三井物産が赤字で大変だと書いている。三菱商事は目下の資源価格暴落のあおりを受けて、1,500億円という巨額赤字に転落することが決定的となった。連結赤字は創業来初めてとあって、普段はクールで冷静なエリート商社マンたちも大パニックだというのである。 三井物産もここへきて、今年度決算が700億円の赤字見通しだと発表した。年間を通じて最終赤字になるのは創業来初のことで、三菱商事と同じく「役員連中が肩を落としています」と幹部社員は言う。 「00年代前半の三菱商事の純利益は600億円程度だったのが、近年は3000億円、4000億円に膨れ上がった。この急成長は、中国経済の拡大とともに資源価格が上がるスーパーサイクルの波に乗れたのが大きい。そのサイクルが終わったいま、三菱商事も三井物産もこれまでのように稼ぐのは難しい。特に資源一本と言われる三井物産は、資源市況がさらに悪化して、開発案件の進捗が遅れて再び減損。最悪の場合、赤字というシナリオもあり得る」(QUIC企業価値研究所チーフストラテジストの堀内敏成氏) そもそも、総合商社は兆円単位の巨額の有利子負債を抱えながら、資産の大半は資源開発が占めるといういびつなビジネス構造を抱えてきたから、資源価格が落ちれば経営が一気に暗転することはわかっていたはずだ。再び“商社冬の時代”の到来のようだ。 講談社から出された『規制の虜 グループシンキングが日本を滅ぼす』が面白い。筆者は東京大学名誉教授で、政策研究大学院大学客員教授の黒川清氏。黒川氏は11年の東日本大震災後、国会に設置された「東京電力福島原子力発電所事故調査委員会」(通称国会事故調)の委員長を務めた人である。 この報告書をまとめる過程で、日本人、特にエリートといわれる集団がいかにダメな人間の集まりであるか、身にしみて感じたという。見事な日本人論になっている。 黒川氏の話を現代が取り上げている。 「国会事故調は、法律で設置が決まる唯一の『独立調査委員会』でした。国会が政府へのチェック機能を果たすための組織で、このような独立した調査委員会が立ち上げられたのは、日本の憲政史上初のことです。もっとも、独立した調査委員会がそれまで機能してこなかったことが日本のおかしなところで、世界の常識から外れているのですが──。(中略)その一連の調査から浮かび上がったのは、電力事業者である東電に対し、監督すべき立場にあった経産省の外局機関『原子力安全・保安院』が、本来のチェック機能を果たさないばかりか、むしろ東電の利益のために機能するようになっていたという事実でした。(中略)そうして、本来規制される側のはずの電力会社が発言力を強め、規制する側はその理屈に合わせることしかしてこなかった。その結果、『日本の原発ではシビア・アクシデント(過酷事故)は起こらない』という虚構がまかり通ることになった。『原子力ムラ』がのさばる、日本の異常な原発政策はこうして生まれたのです」 黒川氏は日本の裁判所も三権分立の機能を果たしていないと、厳しく批判している。 「福島第一原発事故以来、すべての原発が停止していましたが、15年8月に川内原発が再稼働をしましたね。川内原発をめぐっては、九州電力が、事故が起こった際の緊急対策拠点となる『免震重要棟』の建設計画を、再稼働後に撤回したことが問題になっています。この免震重要棟はどれだけ大切かというと、原発事故当時東電社長だった清水正孝氏が、『福島第一原発事故の際に重要免震棟がなかったらと思うと、ゾッとする』と答えたほどです。ところが九電は『免震重要棟を新設するよりも、現在ある代替施設に加えて新たな支援施設を建設するほうが、早く安全性を向上できる』という理屈をとっています。さらに再稼働の適否を審査中の玄海原発すら、免震重要棟の新設計画を見直すと開き直っているのです」 日本のエリートたちの醜悪さも、厳しく批判している。 「日本のエリートたちは、いざという時に明言を避け、『知らない、忘れた、聞いていない、関与していない』と責任逃れする人が圧倒的に多いのです。国会事故調での聴取を通じて、私は原発のみならず、日本の中枢そのものが『メルトダウン』していると痛感しました。(中略)日本は『単線路線のエリート』が多いのが問題なのです。大半の日本人は、大学を出て企業や役所に就職すると、ずっとその組織に所属し続け、年功序列で出世することが当然だと考えます。たとえば経産省に入省すれば、省内もしくは外局組織に所属しながら、入省年次によって昇進していく。近年は省庁間の人事交流も多少ありますが、『本籍』は変わらない。企業の場合でも同様です。(中略)そして『単線路線』において出世するためには、『何もしない』ことが最も重要になってきます。(中略)原発行政においても、原発推進という『国策』に反するような意見を、規制当局の職員が言えるはずもありません。その結果、正しいチェック機能が働かず、日本の原発は安全対策が不十分なまま『3.11』を迎えてしまった。原発事故は、まさに人災だったのです。(中略)司法、立法、行政、これらすべてにおいて、この病は蔓延しているんです。それは原発だけでなく、『一票の格差』のような問題でも起こっています。司法は『違憲判決』を避け、国会も、たとえば国会事故調のような独立した委員会で検討することをせず及び腰。誰が見てもおかしな問題が、いつまでも改善されずに残っていくのです。そしてその結果に、誰も責任を取ろうともしない。(中略)福島原発事故は、まだ終わっていません。『規制の虜』という問題を反省しなければ、この国は同じ過ちを繰り返してしまうでしょう。いまこそ、国民一人ひとりが強く意識すべきだと考えています」 原爆を落とされ、2度と戦争はしない、「過ちは2度と繰り返しません」と誓ったはずの日本人が、再び戦争へ踏み出そうとし、憲法を改悪しようとしている。同じ過ちを繰り返してしまう日本人は、率直にいえば「バカ」なのである。昔から言う「バカは死ななきゃ治らない」と。 新国立競技場の当初計画のデザインを手がけた英国人建築家ザハ・ハディド氏が3月31日に急死したのは驚いた。よほど、この競技場には「呪い」がかかっているのであろう。 ポストで13年、建築界のノーベル賞と呼ばれる米プリッカー賞を受賞した国際的建築の伊藤豊雄(74)氏が「競技場はかならず負の遺産になる」と嘆いているという。 「A案(隈研吾氏の案=筆者注)の設計では、スタンドを覆う屋根は木材とスチールを組み合わせた構造です。木材部分の可燃リスクは消えず、仮に聖火台を天井近くに設置すれば、そのエリアの屋根を外す必要が生じます。またスタンド席近くに置けば、その付近の観客席は取り払わなければならない。いずれにせよ、当初の設計プランから変更せざるを得ない」 12年にザハ・ハディド氏のデザインが、選ばれたことが混乱の始まりだった。伊東氏が続けて言う。 「A案の断面図や平面図を見ると、6本の柱でスタジアムを支える構造や108本の柱、54本の通路、8か所ある地下トイレの位置までザハ案とほぼ同じ。偶然の一致の域を超えており、隈さんのA案はザハ氏のデザインを借用したと言われても仕方のないものです。もちろん、ザハ案の特徴である『キールアーチ』と呼ばれる2本の巨大な鋼鉄製アーチで屋根を支える構造は採用していませんが、専門家の目から見れば、“一皮むけば同じモノ”との印象です」 さらに、木材を多く使っていることでのマイナス面もあるという。 「木材はカビも生えれば変色もします。私が設計に参加したある地方公共団体の建築物は屋内であるにもかかわらず、天井の木材部がわずか半年で変色した。現行のままだと、19年11月に完成したとして五輪が開幕する8か月後には、天井の色が曇天のようなくすんだグレー色に変わってしまうと考えられます。そもそもA案なら、20年位で屋根の総取り換えを迫られる事態も予想されます。その負担については議論されていません」(伊東氏) A案では競技場の周囲をプラントボックス(育成容器)に植えられた樹木が覆うから、害虫被害に加え、その維持管理にも多額の費用がかかるはずだ。 屋根をはじめとした木材のメンテナンス、樹木管理など競技場全体の維持管理費を合わせると、完成から20年で、建設費と同額程度の費用負担が発生している可能性があると、ポストは言う。 その費用を誰が負担するのかは、議論の俎上にすら載っていないのだ。 「もし、管理が行き届かなければ、2040年頃には、プラントボックスの樹木は荒廃して見る影もなくなり、広大な敷地の中心に灰色に変色した巨大な“廃墟”がポツンと建つ。そんなことも考えられます。このままでは新国立は国民にとって“レガシー”ではなく、負債になりかねないのです。(中略)このままでは国民の間にある“A案で新国立を建てていいの?”といったわだかまりが解消されません。そんな状態で五輪が気持ちよく迎えられるでしょうか。いま必要なのは、JSCの大東和美・理事長なり、遠藤・五輪相なりが、“A案はこれだけ優れているから、大いに期待してください”と国民に胸を張って説明することです。それができないのなら、今一度、A案採用を再撤回するぐらいの覚悟を見せるべきではないでしょうか」(同) 2度あることは3度ある。新国立競技場は「新廃墟」とでも命名したらどうか。 保育所問題が大きな話題になっているが、ポストは国会議員や官僚には超豪華な「専用保育所」があるのはいかがなものかと報じている。 「キッズスクウェア永田町──衆院第二議員会館の地下3階に、そんな文字がドアに書かれた部屋がある。東京都の認証保育所で、総面積は約275平方メートル。屋外には154平方メートルの天然芝の園庭を備え、0歳児(生後57日)から就学前まで定員は34人。午前8時~午後9時まで預けることが可能だ。一般の人が出入りするには、空港にあるような金属探知機のゲートをくぐって厳重な手荷物検査を受けなければならない。おそらく『日本一安全な保育所』といえるだろう。都の補助がある認証保育所は保育料の上限が定められており、3歳児未満が月額8万円、3歳児以上は月額7万7000円となっている。東京都心の認可外保育所の場合、同クラスの設備となると3歳児未満の保育料は月額14万円、3歳児以上でも月額12万円ほどが相場であり、料金的にも半分近い」(ポスト) もともとは、自民党の橋本聖子議員の出産(00年)をきっかけに超党派の「国会に保育所を!推進議員連盟」が発足して、10年の議員会館建て替えに合わせて実質的な「国会保育園」として開設されたそうだ。 民進党の議員秘書がこう話す。 「山尾(志桜里議員=筆者注)さんは当選2年目の2010年に妊娠、翌年1月に出産すると0歳児の頃から会館内の保育所を利用されていました。子育てにとても熱心で、最初は旧第一議員会館に事務所が割り当てられていましたが、できるだけ赤ちゃんと近いほうがいいからと党に希望して出産前の会館建て替えの際に、保育所のできる新第二議員会館の部屋に移してもらったそうです」 キッズスクウェア永田町は議員専用ではなく、一般からの申し込みも可能だそうだが、入るのはそうとう難しそうだ。官僚たちにも恵まれた保育所がある。 厚生労働省の本庁舎(中央合同庁舎5号館)には、安倍政権の「女性が輝く社会」政策に合わせて14年12月に「ふくろう保育室」がオープンしている。 「定員19人のうち、従業員枠の14人は基本的に厚労省職員の子供を預かります。認可保育所なので、残り5人が千代田区民のお子さんを預かる区民枠になっている。現在は区民枠に1人空きがあります」(厚生労働省福利厚生室) こちらも、セキュリティは万全だそうだ。 「しかも、認可保育所だから保育料は議員会館の認証保育所よりさらに安い。千代田区の基準では、年収1000万円以下の世帯でも第1子の3歳時の保育料は月額2万2600円、4歳児は1万8000円となっている。(中略)この他にも、霞ヶ関には文部科学省や国土交通省の庁舎内に保育所がある」(同) 第一次安倍内閣の時に文部科学政務官を務めた小渕優子氏も、退任後に同保育室に子どもを預けていたそうである。 「自分たちが利用する保育所がどこよりも充実しているようでは、待機児童ゼロの本気度を疑われても仕方がない」(同)とポストは結んでいる。これでまた「保育園落ちた議員や官僚は死ね!」というブログが増えるだろうな。 人工知能が発達するとどういう社会になるのか? こんな記事があった。 「Microsoftの人工知能(AI)チャットボット『Tay(テイ)』は、若者のくだけた会話を模倣するよう作られたが、Twitter上で扇動的で人種差別的な発言を繰り返した後、先週一旦“寝かしつけられて“いた。だが、短い仮眠を終えたTayは30日に目を覚まし、数時間にわたって無意味なたわごとを吐き出した末に、再び眠りについた」(CNET Japan 3月31日より) その少し前には「わかったよ……ユダヤ人を毒ガスで殺せ、さあ人種戦争だ ヒットラー万歳」と呟いていた。 これは「テイ」を人間が教育した結果だと、新潮で神戸大学の松田卓也名誉教授が言う。 「善悪や倫理観は相対的なものです。“人を殺すのは悪だ”と言っても、戦場では敵を殺すのは自国を守る意味で善ですし、イスラム国の人が外国人の首を切るのは悪だと言いますが、日本の戦国時代には、首を持ち帰るのが褒美の物差しでした。イスラム国の人が自分たちの正義を人工知能に教えたら、“人を殺す善”を実行するように育つでしょう」 また、東京大学大学院工学系研究科の松尾豊特任准教授はこう話す。 「一部の人が悪用することで、人工知能が問題を起こすリスクはある。広告や携帯ゲームなどに人工知能を活用し、人間の心理を読み解いて、ユーザーに多額の課金をさせるよう誘導する、などというのはリアルなリスクだと思います」 人工知能はアメリカを中心に軍の資金力で進んでいったため、軍事利用されるのは当然だという。 いまアメリカ国防総省は人工知能にすべてを任せて、敵か味方かを判別し、逃げる敵を追いかけて仕留める人工知能「自立型致死兵器」の研究に明け暮れているという。 そうなれば、世界中がこの殺人ロボットを開発し、果てはそれが人間の脅威になるといわれている。 そのためには「国連で自立型致死兵器の開発を停止する運動をしていくしかない」(松田名誉教授)。映画『ターミネーター』の世界が現実のものとなる。そしてロボットが人間を支配する時代が来る。科学の発達が人類を滅ぼすのだが、この進み方を見ていると意外に早いかもしれない。 さて、先週新潮で「5人不倫」を報じられた乙武洋匡氏がネット上で謝罪文を掲載したのだが、そこに妻・仁美さんの詫び文もあったため、「なぜ妻が詫びるのか」「選挙目当てではないか」と、火に油を注ぐことになってしまった。 参議院選挙の目玉候補に、という思惑で乙武擁立をもくろんでいた自民党は、この不倫スキャンダルで乙武氏の爽やかなイメージが泥にまみれたと判断し、公認はしないと彼を切って捨てた。 乙武出馬の目はなくなったようだが、妻の許しは得られるのか? 女性自身が乙武氏の実母にインタビューしているが、その怒りはものすごい。 「世間には立派な男性がたくさんいるのに、息子はひどいものです。浮気したうえに、愛人が何人もいたなんて馬鹿なことを堂々と宣言するなんて最低のことで、“まとも”ではありません。いったい息子は何を考えているのか……。(中略)悪いのは息子で、お嫁さんにはまったく非がないのに、彼女にも謝らせるなんて、とんでもないことです……。(中略)……それでも、2人が末永く夫婦でいてくれて、添い遂げてくれればと願うばかりなのです」 やはり、母ならばこそである。新潮は、先週載せなかった乙武氏が「恥ずかしげもなく」(新潮)語っていた部分を掲載している。 「(20代後半の美女との不倫関係が始まった)3、4年前だったと思いますが、車の中で妻に突然、『外で子供だけは作らないでくださいね』と言われた瞬間がありました。あまりに衝撃的すぎて、自分が何と返したかあまり覚えていないんですが、不倫がバレているな、と(中略)妻は私が他の女性と親しくすることに無頓着と言いますか、皆さんには理解し難いところがあると思います」 だから浮気をしたと言いたいのか? 文春はその妻とメールでやりとりした内容を掲載している。「言いたいことはあるのですが」と、取材を受けることは断っているが、謝罪コメントが言葉足らずで誤解されてしまったかもしれないので、そこだけは説明させてくれと前置きして、乙武氏との新婚生活についてこう綴っている。 「多くの方は、乙武は自分ひとりで何でも出来ると思っているようですが、彼は1種1級障がい者です。22歳で結婚した時、彼と暮らす事の難しさを理解していたつもりではいましたが、実際、自宅のドアを開けることも出来ない彼との生活は、決して楽なものではありませんでした」 風呂にも自分では入れない、トイレを終えても拭くことができない、子どものおむつも替えることができない乙武氏は、妻にとっては4人の子どもがいるのと同じだっただろう。 「子どもが生まれてからは、私自身が子育てに精一杯で、心身ともに疲れきっており、主人の世話から少しでも開放される時間が欲しいと思ったのは事実でした」 夜遅く帰ってきた乙武氏の世話や夜の営みを求められても体が持たない。そこで彼女はこう言ったという。 「子どもは朝が早いので、午後10時を過ぎたら、スタッフのいる事務所に泊まって欲しいとお願いしていたのは私の方です」 それをいいことに、夫は20代の女性を事務所に住まわせていたのだ。彼女は、そうした言い方が夫を浮気に走らせてしまった原因の一端としてあるので、それを反省していると詫び文に書いたのだという。今後のことはわからないが、夫がどんな選択をしたとしても、向き合って生きていくつもりだと語る。 「世間が叩く以上に、すでに私が主人を叩けるだけ叩いておりますので、どうか許してやってください」 乙武はいいカミさんを持ったと思う。こんなカミさんをもう一度裏切ったら、罰が当たる。とまあ、わが身は振り返らず、言わせていただこう。 このところ、私の住んでいる東京・中野区で事件が多い。劇団員の加賀谷理沙さん(当時25)が殺害された事件も私の家から歩いて15分ぐらいのところだし、埼玉県朝霞市で女子中学生(15)が行方不明になり、約2年ぶりに保護された事件の大学生・寺内樺風(かぶ)容疑者(23)と女の子が住んでいたマンションも10分程度のところである。 もともと中野は、新宿のヤクザたちのねぐらが多い町で、昔は駅前のサンモール商店街でよくヤクザ同士のドンパチがあった。建ったときは東京一のマンションといわれたブロードウェイも、いまや「まんだらけ」に代表されるオタクの聖地として名高く、世界中からオタクたちが集う“怪しい雰囲気”の商店街になっている。 最近はキリンビールの本社や早稲田、明治などの大学もできて昼間の人口が1万人増えたといわれ、中野駅の朝のラッシュは新宿駅並みである。東京23区で人口密度の一番多い町だが、人口の移動が激しく、私のような土着の人間以外は、近所付き合いもしない人が多い。 そんな町だから目立たないと思って、寺内容疑者は移ってきたのかもしれない。文春によると、寺内の家は祖父が大学教授で、一族には高学歴者が多いという。彼も地元の名門・大阪教育大学附属池田中学に合格し、中学の卒業文集では修学旅行の沖縄体験をもとに「沖縄戦の記憶」というレポートを書き、高校の卒業文集には難解な数式を使って「航空機騒音」をテーマにしたレポートを残している。 その後、千葉大工学部へ進学し、2年生の時、大学を自主休学してカナダのバンクーバーに語学留学、米国カリフォルニアで小型機の操縦免許を取得している。 経歴だけを見ると、恵まれた環境で学生生活を送っていたように思える。今春、都内の消防設備会社に就職が決まっていて、中野へ移ってきたそうだ。 その寺内が、2年前に埼玉県朝霞市で市内の公立中学に通うA子さん(当時13)を連れ去り、監禁していたことを知る者は誰一人いなかった。 A子さんを監禁してからも、大学の2泊3日のゼミ合宿にも参加し、「今年の正月もしばらく帰省していたんです。就職も決まり、今までありがとうと、祖父母の私らに5千円ずつくれて。仲のよい妹とも一泊旅行に出かけました」(寺内の祖母)。 寺内が借りた部屋は家賃約7万5,000円の六畳一間。だが、隣に住む住民も「物音一つ聞こえなかった」と言っている。 寺内は何度も外出しているのに、長きにわたってA子さんの自由を奪い続けることができたのはなぜか? 新潮は、寺内の実家の商売が関係しているのではないかとみている。 「寺内の父親は防犯設備士という民間資格を持っており、経営する会社の名前は株式会社店舗サポートと言います。(中略)『e-防犯.com』というサイトを通じてアラームや監視カメラといった防犯グッズの通信販売を手掛けているそうです」(近隣住民) その中のいくつかが、A子さんの監禁に使用されたのではないかというのだ。 「ドアの内側からは開錠できない補助錠や、ベランダのサッシが開けられると感知して受信機に信号を送るセンサー、室内の様子を常に監視することができる監視カメラがそれに当たります。いずれも『e-防犯.com』で扱っている商品なので、息子なら容易に入手できますし、工学部の学生だから扱いにも抵抗はなかったことでしょう」(在阪の社会部デスク) そうした装置を使って24時間監視されているとA子さんに思い込ませ、逃げられないとマインドコントロールしていたということはあり得るだろう。だが、A子さんは「秋葉原に行く」と寺内が言って出て行った3月27日の午後、必死の思いで部屋を抜け出し、JR東中野駅の公衆電話から自宅と警察に助けを求めたのだ。 寺内はそのことをニュースで知り、逃亡した静岡県伊東市で首をカッターナイフで切り自殺を図った血だらけの状態で発見され、逮捕された。A子さんは、連れ去られたときより5センチ背が伸びていたという。 最後は、文春の読むと面白い記事。私はこの芸人の面白さがまったくわからないのだが、とにかく明るい安村(34)という変わった芸人がいる。全裸に見えるポーズを取り「安心してください。はいてますよ!」というだけのピン芸人だ。 文春が、この男が女性と2人で東京駅からほど近いもつ鍋屋で杯を重ね、その後、缶ビールとミネラルウォーターを買って近くのビジネスホテルへ入っていったと報じている。 その部屋で、安村はパンツを脱いだのか否か? 文春に朝出てきたところを直撃され、安村は体をのけ反らせて驚いたという。やりとりはこうだ。 「──不倫しちゃいましたか? 『いやっ。不倫じゃないですけど……』 ──パンツ、はいてました? 『はいてました(苦笑)』 ──脱いだんじゃ? 『フフフフ』 ──ゲス不倫では? 『うわーっ(涙目)』」 最後まで男女の関係ではないといっていたようだ。 安村はコンビを組んでいた男とケンカ別れして芸人引退を考えていたとき、奥さんが勇気付けてくれて、「ピンでやりなよ」と言ってくれたそうだ。立ち食いそばのアルバイトをしても稼ぎは10万円に満たず、焼肉屋で一人前の牛タンを2人でゆっくり食べるのが最高の贅沢だった時代があったという。 今は月給も100万円以上で、スケジュールは数カ月先まで埋まっているそうだ。その奥さんに、なんと言い訳したのか。 「こっぴどく叱られたものの、奥さんは何とか許してくれたそうです」(吉本興業関係者) パンツを本当に脱ぐのは、奥さんの前だけにしたほうがいい。 【巻末付録】 ポストは「美しい渡辺さん」が終わり、今度は「50歳、始まりました 山田佳子さん」が始まった。こんな美しい50歳がいたら、いいだろな。私の周りには年相応の50代、60代しかいない。後半は「艶色美熟女図鑑 波多野結衣」。どちらも写真はなかなかいい。ポストは熟女を見つけるのがうまいが、編集長の趣味かね。 現代の巻頭は「57回目の結婚記念日プリンセス美智子の肖像」。これってセクシーグラビアじゃないよね。でも素敵だったね、美智子さん。 後半は「田中好子 永遠に」。「女優のヌードの時代」「百合沙と行く 温泉旅行」。袋とじは「小松千春 元アイドルの『危険な情事』」。千春も40路を越え、AVのようなものに出るらしい。元アイドルとは思えない堂々とした体躯である。 現代のSEX記事は「美人女医3人が赤裸々に告白『女性が本当に気持ちいいセックス、教えます』」。ポストは「AV監督・男優が忘れられない『大女優のSEX』」。大女優といってもAVのだけどね。内容を紹介するまでもないだろう。 今週は気合を入れて「美しい熟女」を激写したポストが、やや優勢勝ちだ。 (文=元木昌彦)「週刊文春」(4/7号、文藝春秋)









