なんとも言えない高揚感に体が火照る!? 話題のアニソンバーで熱唱!

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「もってけ!セーラーふく」のイントロが始まった。き、緊張する!
左から、そらさん、桃月かすみさん、朝井(=筆者)、
盛り上げ役のちーさん。図らずも、全員黒ニーハイの
絶対領域をちらーり。
ゆるいものならなんでも大好き♪ ロリ顔ライター・朝井麻由美が気になるスポットをご案内します。  "散歩師"などとおそれ多い冠を付けていただいている当連載だが、職業柄、どうしてもインドアに偏りがちなきらいがある。ライターなんてそんなものだ。いつものようにネットサーフィンにいそしんでいたある日、気になるスポット「アニソンバー」を発見。世界初のアニメソング専用カラオケバー、ここではアニソンしか歌ってはいけないのだそう。今こそ、日々、パソコンの前に張り付いている成果を出す時! 意気揚々と、上野の「ANI-SON BAR あにすた!」へ足を運んだ。  扉を開けると、迎え入れてくれたのはツインテール美少女。もちろん、フリフリのアニメコスプレ衣装を身にまとっている。奥の方では、男性サラリーマン客がロボットアニソンをステージ上で歌うのに合わせて、スレンダーな茶髪美女と、メガネっ娘がタンバリンをたたいていた。あまり深く考えずにここまで来てしまったが、こ、この店って、つまり見ず知らずの人たちの前でアニソンを熱唱しなければならないのね......。は、恥ずかしくて、私、とてもじゃないけどそんなこと......!
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タンバリンとマラカスでノリノリの店員さん。
 私が隅の方でモジモジしているのをよそに、ひっきりなしに曲が入り、お客さんが入れ代わり立ち代わりで歌う。この日のお客さんは全員一人で来ていたようで、友達同士で一緒に歌ってやり過ごす人など皆無。どうしよう、早く私も歌わないと、このままでは何しに来たのか分からない。  ひとしきりモジモジして心の準備ができたところで、『らき☆すた』の「もってけ!セーラーふく」を3人の店員さんと一緒に歌ってお茶を濁すことにした。この店では、一人で歌うだけでなく、店員さんと歌うこともできるのだ。
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歌ってみると意外に楽しい。
 歌い終わってみると、いわく言い難い高揚感に包まれ、いい具合に体が火照ってきた。歌い始める前はあれだけグズグズともたついていたのに、人前で歌うのも案外悪くない。何だろう、この気持ち。  そして何より、店員さんたちの完璧な歌いっぷりには舌を巻いた。店員さんを選ぶ際には、歌唱力テストなどがあったのだろうか。メガネっ娘店員の桃月かすみさんと、店長のおやぶんふくださんに聞いてみた。
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店長のおやぶんさん。お客さんが歌ってるときは、
店長も盛り上げ隊をやってくれるんだゾ☆
――皆さん、アニメ声だし、お上手ですね。 おやぶんふくださん(以下、おやぶん)「うちの店員は、応募者130人中、10人の精鋭ですからね」 ――面接でアニソンを歌わせて上手な子を選んだのですか? 桃月かすみさん(以下、かすみ)「いや、店長が嫁にしたい子を選んだんですよね?(笑)」 おやぶん「そうそう(笑)。いえ、マジメに答えると、歌唱力テストは特にしていないのですが、僕がアイドルとしてプロデュースして人気が出そうだな、と思った子を選びました。実際、ほとんどの子が現役の地下アイドルや声優をやっています。店員の女の子それぞれ全員のCDを出す企画も進行中なんです」
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(写真上)入口もカラオケのような
様相を呈している。
(写真下)店内にはフィギュアが
敷き詰められている。ファンには
たまらない。
かすみ「店長は、もともと『Little Non』という、アニソン系のバンドメンバーとして活動していたんですよ。カラオケにもバンドの曲が入ってるので、おやぶんのファンの人もお店によくいらっしゃいます」 ――そんな人気バンドメンバーのおやぶんさんが、なぜアニソンバーの店長に転身? おやぶん「2月にバンドが解散になって路頭に迷っていたときに、アニソンカラオケバーのお店を開くっていうアイデアがわいてきたんです(笑)」 ――なるほど。でも、なぜ秋葉原ではなく、上野なのでしょう? おやぶん「うちの店では、お客さんと女の子がデュエットをするから、法律的に"風俗店"の扱いになってしまうんですよ。もちろん、当店ではいかがわしいことは一切ありませんよ!(笑) アキバよりも上野の方が、"風俗店"の許可を取りやすい、という理由でここに店を構えています」 ――女の子とデュエットできるとはいえ、さっきから見てると、皆さんお一人で歌われる方が多いですよね? 一人で歌うの、恥ずかしくないんですかね......? かすみ「恥ずかしがる人はいないですねぇ。もともと、人前で歌うことを前提でお店にいらっしゃってるわけですし......」 ――うっ......、そうですよね。ぐうの音も出ません。  筆者のような恥ずかしがり屋には肩身が狭いお店なのかと思いきや、単純に人が歌うアニソンを聞きたいから来る人や、店長や店員さんと話すのを楽しみに来てる人も少なくないのだとか。アニソンを愛する気持ちさえあれば、問題なさそうだ。ステージ上で我先にと歌うもよし、店員さんとキャッキャウフフと戯れるもよし、隅でモジモジしてるもよし。アニソンの聖地「ANI-SON BAR あにすた!」は、実に懐の深い店であった。 ●体中が火照っちゃう度 ★★★★★ 人前で歌えば、火照る。かわいい店員の女の子と談笑すれば、火照る。ドキマギする要素満載の空間だった。 ●「ANI-SON BAR あにすた!」http://anista.net/index.html> お客さんの年齢層も20代から50代までと幅広い。ガンダム等の定番ロボットモノから、最近の萌えアニメまで歌われる曲も日によってさまざま。料金は、最初の1時間は飲み放題2,000円~。「おんなのこ料金」もあり。システム詳細はサイトまで。 (取材・文・写真=朝井麻由美)
みんなアニメが好きだった ある意味、ソウルミュージック。 amazon_associate_logo.jpg
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蒸し暑い時期にピッタリ! 梅干しの酸味が効いた「上を向いて歩こう」

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料理の数だけダジャレがある――。ダジャレをこよなく愛する男が考案する、笑えるおいしいレシピ。  「ふぅ。最近は暗いニュースばっかりね」  「まあ、そのうち良くなると信じようよ。とりあえず今日は酒でも飲んで、歌を歌おう!」
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 「そうね。心配してばっかりでもしょうがないものね」  「こんな時はこの歌だ。梅と麦と~アールコール~」 IMGP6819.jpg  「なみなみ~こぼれ~ないよ~うに~」 IMGP6836.jpg  「ふふふ、なかなかいい歌ね。なんだか安心した。よし、それに合うつまみを出すわ」 IMGP6846.jpg  「おお、おいしそうだね。で、これはどういう意味?」  「鶏の手羽元を煮たものよ。それが9本。分かるでしょう?」 父&母 「手羽元9!(坂本九)」  「ひとーりーぼっちじゃないー!(号泣しながら)」 <梅と麦とアルコール> ■材料  IMGP6804.jpg ・梅干し ・麦茶 ・焼酎 ■作り方 1、グラスに氷と梅干を入れる。 2、麦茶と焼酎をなみなみと入れて、軽くかき混ぜる。 3、上を向きながら飲む。 <手羽元9(坂本九)> ■材料  ・鶏の手羽元 9本 ・梅干し 4個くらい ・昆布 10センチくらい ・煮汁(酒2、醤油1、味醂1、酢1、水1の割合) ■作り方 1、鍋に材料をすべて入れる。煮汁の量は手羽元の半分程度。 2、落とし蓋をして、手羽元に火がしっかりと通るまで弱火で煮る。 ■玉置メモ ・焼酎の麦茶割に梅干しを入れると、蒸し暑い時期にピッタリの飲み物になりますよ。昼酒に最適! ・手羽元を煮るときに、お酢と梅干で酸味を加えてあげるのがポイント。煮汁が焦げつかないようにだけ気をつければ、誰でもおいしく作れます。 (文・写真=玉置豊) ●たまおき・ゆたか へんな料理研究、マイナーアウトドア、狩猟採取が趣味のWEBディレクター、ときどきライター。「デイリーポータルZ」、「地球のココロ」、「@ニフティ つり」など で連載中。 < http://www.hyouhon.com/>
無農薬で育てた和歌山県みなべ産の紀州南高梅を使った手作り梅干 参萬六千円也。 amazon_associate_logo.jpg
■男のダジャレレシピ・バックナンバー 【第13回】レストランにも行きたくない出無精なあなたに「大型連休ギュウギュウ詰め」 【第12回】旬の素材が盛りだくさん「ネギに大葉 ヤマウド・ノビル 初鰹」 【第11回】スタミナ満点! よくばりどんぶり「ごはんと胃・レバー・牛たくさん」 【第10回】甘党にはたまらん! 「オリゴ糖、黄身と和えて、ようかん食った」 【第9回】捌けなくても大丈夫! 包丁要らずのカンタン鍋「捌き無知鍋」 【第8回】惚れてしまいそうな大人の味「バーレーン・タイ キッシュ」 【第7回】3分で出来るお祝い料理 「脂肪コーン、5を書く!」 【第6回】正月ボケに効果てきめん 「意外! タイなら七臭粥」 【第5回】気分次第でアレンジ可能 「麻婆茄子! 干し芋乗っかっちゃう!」 【第4回】三つの味が楽しめる豪華ディナー 「三択ロース」 【第3回】贅沢の極み! 「いい肝のカワハギのいい肝ばかり」 【第2回】ひと手間かければ豪華な一皿! 「タンカレー ナンバナナ天」」 【第1回】甘くて辛い 大人のおつまみ 「マスタードナッツ」

怖かわいい魑魅魍魎が暴れ回る! ヤン・ウェイの妖魔的異界

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「Untitled」(c) Yan Wei
 『AKIRA』『ドラゴンボール』『ドラえもん』......子どもの頃、僕らの心をアツくさせた漫画やアニメが、海の向こうに住むアジアの子どもたちの心にも火をつけていた。今や日本人だけのものではなくなった、ジャパニーズ・ポップカルチャー。その影響を受けて育った、アジアの才能豊かなクリエーターたちを紹介します。 第16回 アーティスト/イラストレーター Yan Wei(ヤン・ウェイ)  中国の北西部で生まれ、12歳の時に両親とともに北京に移ってきたYan Wei(ヤン・ウェイ)にとって、絵を描くことは当たり前のことだった。程なくして、自分の感じたことや考えを、絵を通して周りに「話し掛ける」のが、自分のやり方なのだと気がついたという。彼女の作品からは乾いた妖気が漂い、子どもの姿を借りた怖かわいい魑魅魍魎が暴れ回るさまからは、どことなくユーモアさえ感じさせる。そんな自分の作品に、日本のマンガの影響が大きく存在することを、彼女は隠さない。
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『火の鳥<オリジナル版>
復刻大全集 黎明編』
 「日本のアニメやマンガはとても好きでした。一番好きなのは手塚治虫さん。1980〜90年代には、日本の人気マンガの最新版が簡単に手に入るようになったこともあり、マンガ三昧でした。有名な作家の作品もいくつか読みました。楳図かずおさんや伊藤潤二さんの作品、『ゴン』、『ジョジョの奇妙な冒険』、『ベルセルク』......。アニメも好きで、『ちびまる子ちゃん』は今でも時々見ています」  日本画も好きで、中でも怪物や妖怪を題材にしたものに、強く惹かれたというヤン・ウェイ。 「伝統的な構図から、強いインスピレーションを受けました。また、ディテールにこだわり、小さな部分にも多くの労力を注いで仕上げる手法は素晴らしいと思います。かなり前に日本を訪れたことがあるのですが、そのときには日本独自のデザインセンスに夢中になりました。日本の人たちは、自分たちの伝統と文化を維持するための優れた仕事をたくさんしていると思います」  自分の作品のどこに、実際の「日本文化」の影響が映り込んでいるか、特定するのは難しいというが、日本の「ものづくり」の手法は、確実に彼女にインパクトを与えているようだ。
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「Cycles」(c) Yan Wei
 中国で生まれ育ち、教育を受けたヤン・ウェイにとって、自国の文化は、もちろん、最も興味深いものだという。 「中国の文化もとても好きです。研究対象としても面白いテーマがたくさんあるので、できれば掘り下げてエキスパートになりたいぐらい。でも、いろんなことに好奇心を持ちすぎていて、一つのことに没頭するのは恐らく無理でしょうね。アートに関しては別ですが」  中国の伝統技術である水墨画的な手法は、最近の彼女の作品に見られる特徴でもあるが、単なる「中国風」な印象を与えるものや、分かりやすいアイコンをただ置くようなことはしたくないのだという。
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左から「Untitled」「Pineapple Face」「烟雾」(c) Yan Wei
「墨と筆による表現手法は、私のアーティストとしてのキャリアを作るひとつのステップに過ぎません。私にとっては使いやすい道具だし、複雑で繊細なディテールを表現するのに適しているということなんです。ちょうど『自画像』という、墨で描いたモノクロのシリーズを完成させたところなので、これから油絵も試してみようと思っています。"色"をどう扱おうかと、ちょっとわくわくしています。油絵というメディアが、自分をどこに連れて行ってくれるか、とても楽しみなんです」。  この6月には、友人たちと立ち上げたシルクスクリーンのプロジェクト「紙星人(Paper Terrestrials)」のサイトがオープン予定だ。中国の若手アーティストの作品をプロモートする、世界中どこからでも購入可能なオンラインショップでもあるという。もちろん、ヤン・ウェイのシルクスクリーンの新作も発表される。  多様なメディアの力を得て、ヤン・ウェイの妖魔的異界はどこまでも広がっていく。 (取材・文=中西多香[ASHU]) meeee.jpg ●ヤン・ウェイ 1981年中国生まれ。現在は北京をベースに活動するアーティスト、イラストレーター。中国のTsinghua Academy of Art and Design(清華大学)でアートとデザインを学び、2003年BFA(ファイン・アート学士号)を取得。卒業後は、個展やグループ展を中心に作品を発表している。リーバイス、シーメンスなど、グローバル・クライアントのコマーシャルワークも多く手掛ける。 <http://kokomoo.blogbus.com> ●なかにし・たか アジアのデザイナー、アーティストの日本におけるマネジメント、プロデュースを行なう「ASHU」代表。日本のクリエーターをアジア各国に紹介するプロジェクトにも従事している。著書に『香港特別藝術区』(技術評論社)がある。<http://www.ashu-nk.com > オンラインTシャツオンデマンド「Tee Party」<http://teeparty.jp/ashu/>
火の鳥≪オリジナル版≫復刻大全集 黎明編 日本マンガ史上不滅の最高傑作。 amazon_associate_logo.jpg
■バックナンバー 【vol.15】「原点は日本のコミック」東南アジアを席巻する都会派クリエーター 【vol.14】エロ×宗教×故事が混在!? 中国版・寺山修司が造り出すカオスな世界 【vol.13】昼間はOL、夜は寡黙なアーティスト ソン・ニが描く秘密の快楽の世界 【vol.12】まるで初期アニメ ローテクを駆使する南国のアート・ユニット「トロマラマ」 【vol.11】「造形師・竹谷隆之に憧れて......」 1000の触手を持つ、マレーシアのモンスター 【vol.10】"中国のガロ系"!? 80年代以降を代表するコミック・リーダー ヤン・コン 【vol.9】大のラーメンおたく!? シンガポールデザイン界を率いる兄貴、クリス・リー 【vol.8】メイド・イン・ジャパンに憧れて...... 香港の文学系コミック作家・智海 【vol.7】「血眼になってマンガを追いかけた」海賊版文化が育んだ中国の新しい才能 【vol.6】裸人間がわらわら 香港ピクセル・アートティストが放つ"アナログデジタル"な世界 【vol.5】ダメでも笑い飛ばせ! 香港の国民性を体現したグラフィック・ノベリスト 【vol.4】「教科書はガンダムの落書きだらけだった」 香港・原色の魔術師の意外な原点 【vol.3】「懐かしいのに、新しい」 読むほどにクセになる"タイ初の日本漫画家"タムくん 【vol.2】 マイブームはBL!? 香港の腐女子が描きとめる、消えゆく都市の記憶 【vol.1】「 :phunk版ガッチャマンが作りたい」 シンガポール発のデザイン集団が描く夢

「ユッケが怖くて原発で仕事ができるか!」防護服に書かれた原発作業員のホンネ

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「週刊新潮」5月26日号 中吊り広告より
第1位 「防護服の背中に書かれた『御国の為にがんばりやす』」&「グラビア 防護服の道化もいる極限の地『福島原発』」(「週刊新潮」5月26日号) 第2位 「『大津波 みんな流して バカヤロー』涙涸れたその後に 震災川柳傑作選」(「週刊ポスト」6月3日号) 第3位 「子どもにがん保険を掛けるべきか」(「サンデー毎日」6月5日号)  5月24日から6月2日までIAEA(国際原子力機関)が福島第一原発の事故の経緯を調べるため、原発内のカメラ映像の解析や、政府への聞き取りを行う。  これまでも重要なことを隠してきた菅内閣・保安院・東電は、何を暴かれるのか戦々恐々であろう。  ここへきて、政府が毎日発表している各地の放射線量への疑義や、避難の対象になる20ミリシーベルト/年という数値が、子どもたちにとって高すぎる数値ではないかという批判の声が高まってきている。  チェルノブイリ原発事故で、ベラルーシの子どもたちに、それまで11年間で7人しかいなかった小児甲状腺がん患者が、事故後の16年間で2,010人に増えたと、第3位に挙げた「毎日」の記事の中で書いている。  感心するタイトルではないが、子どもを持つ親ならばドキッとするだろう。冒頭で、「福島でがん保険に加入してくれる親が増えた」と大手生命保険の支社長が言っている。  政府や東電は、原発事故での放射能は「ただちに健康に影響することはない」と言い続けてきたが、これが深刻な事態を先延ばしにするための方便であることを、国民が知ってしまったから、自衛のためでもあるのだろう。 「がん診断確定時に100万円、入院・通院1日につき1万円が支払われる基本タイプだと、0歳児の保険料は月額800円程度だ。保険料は契約時の年齢が若いほど安い。期間が『終身』なら毎月の保険料は一生涯変わらない」(毎日)  確かに、がんの危険が高まるのは40歳からだし、子どもの医療費には自治体の助成制度があるから、がん保険は必要ないという意見もある。だが、子どもは育つ環境を選ぶことができないのだから、万が一に備えてと、親が考えるのは無理もないのではないか。  被災地では、解体作業や撤去の過程で、大量のアスベストが飛散し、吸い込んでしまう危険性もある。アスベストはじん肺や悪性中皮腫の原因になり、吸い込んでから30年以上の潜伏期間を経て肺がんを発症することが多いため、やはり、がん保険への関心が高まっていると書いている。  地震が発生してから2カ月半が過ぎるのに、復興への柱となる政策を打ち出せないでいる菅直人無為無策政権への不信感が、こうしたことの底流にあるのは間違いない。  ところで、「ポスト」の「現代」に対する批判は、週を追うごとにボルテージが上がっている。今週も、「現代」が燃料棒の大半がメルトダウンしている疑いが判明したから、放射能汚染のケタが一ケタあるいは二ケタ跳ね上がる恐れがあると書いたことに、現実的ではないと断じている。  さらに、政府や東電が放射線量を低く出るように細工していたと書いたのは「謀略史観すぎる」としている。タイトルに、たとえ「煽り派」から「安全デマ雑誌」と呼ばれようが「ポスト」は真実を書くとある。その心意気はいいが、今の読者の関心は「放射能はどこまで危険なのか」にあるのではないだろうか。  しかし、「現代」も含めて、原発や放射能の危険性を声高に叫ぶ雑誌の多くが、同じような学者や評論家を登場させ、同じような切り口でしか見せられないのは、ちと芸がなさ過ぎると思う。  そんな中では、少し角度を変えた「ポスト」の震災川柳が目を引いた。 「大津波 マニフェストまで 流し去り」「災害が 冷えた夫婦の よりもどす」「困ってます 救援物資で 嫁がほしい」「酷い海 憎みきれない浜育ち」「夢は瓦礫の山の 下にある」「福島を 『フクシマ』にした 世界地図」  宮城県南三陸町では、週に一回程度、地区の集会場の前で川柳大会を行っているという。それ以外に、地元紙に掲載された川柳もある。技巧的にはまだまだのものもあるが、体験した者でなくてはつくれない切実な川柳が多く、胸に迫る。こうした、少し違う角度から今度の震災を考える視点は、このところの「ポスト」はとてもいい。  今週の第1位は、「新潮」の記事とグラビア。特にグラビアがいい。防護服の背中に「日本政府文句があるなら現場で言え」「事件は現場で起きている」と書いている作業員たち。  ガスマスクをつけ防護服を着てしまうと、誰が誰だか分からなくなるので、マジックで氏名を書いていたのが、頭のところに似顔絵を描いたり、卑猥な女性器のマーク、さらにこうした不満を表現するようになってきたのだという。  記事の中で、「御国の為にがんばりやす」と書いた人物の同僚、24歳の作業員はこう語っている。 「仕事としてここに来ているわけで、国のため、国民のためとか、命をかけて特別に大金を得るために作業しているわけでもない。それなのに、一方でテレビを見ていると、国民は『現場の作業員、がんばって!』と言いますよね。応援の気持ちからなのでしょうが、私たちとすれば、そのギャップに複雑な思いを抱かざるを得ない。それで、皮肉の意味を込めて『御国の為に』と自虐的に書いているのですよ」  40代の作業員・林良夫氏は、元請け会社から「10日ぐらいで終わる福島出張の仕事が来ているけどどうする?」と打診され、来てみたが、今なお原発で働いている。作業現場での一日を語ったのち、休みは10日に1日ぐらい、給料は日当で1万3,000円から1万5,000円程度、危険手当はまだ支給されていないと話している。  別の作業員・佐藤英夫氏(33)は、2号機で放射能汚染水を集中的に管理する作業をやっているが、防護服に防塵マスクをつけ、さらに顔を全面的に覆うプラスチック製のガードを装着するため、今でも熱がこもってきついという。会社から小まめに休憩して水分を摂るように言われているが、マスクを取ると内部被曝するから、我慢してなるべく水分を摂らないようにしている。  先の24歳の作業員によれば、作業を始めるに当たって、大手ゼネコンから放射線に関する簡単な講義を受け、危険だと感じたら自己責任で逃げるように指導されたが、避難訓練もなく避難経路さえも教えられていないというのだ。そうした日々の憂さをこうして晴らすという。 「つい先日、同僚3人で仕事の後、いわき市内の焼き肉屋に繰り出しました。そこで無理やり生肉のユッケを頼み、3人前を一気に食いましたよ。"ユッケが怖くて、原発で仕事ができるか!"と雄叫びを上げながらね」  23日の「asahi.com」にこんな記事が載っている。 「『原発作業60歳以上で』165人応募、議論呼ぶ」 「復旧作業が難航している東京電力の福島第一原発をめぐり、東京都内の元技術者が独自に『暴発阻止行動隊』として高齢者に作業への参加を呼びかけたところ、現在までに165人の応募があり、論議を呼んでいる。行動隊が実際に作業できるかどうかは未知数だが、原発では長期化する作業の人員確保が難しくなっている現状がある。(中略)条件は60歳以上で、原発での現場作業ができる体力・意思がある人」(asahi.comより)  子や孫を守るために、我が身を放射能にさらしてもいいという年寄りたちの気概はよく分かるが、その前にやるべきことは、東電や政府に、原発の実態をすべて明らかにせよと迫ることである。  その上で、どうしても年寄りたちの力が必要だというのなら、行ってもいいという男気のある連中もいるかもしれない。なにしろわれわれは、学生時代に高倉健の『昭和残侠伝』に熱狂した世代なのだから。  しかし、今のまま、国民に重大な事実を隠し続けるのなら、東電のトップや政府、官僚たちに、こう言わなければならない。「死んでもらいます」と。 (文=元木昌彦)
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撮影/佃太平
●元木昌彦(もとき・まさひこ)
1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。 【著書】 編著「編集者の学校」(編著/講談社/01年)、「日本のルールはすべて編集の現場に詰まっていた」(夏目書房/03年)、「週刊誌編集長」(展望社/06年)、「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社/08年)、「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス/08年)、「競馬必勝放浪記」(祥伝社/09年)、「新版・編集者の学校」(講談社/09年)「週刊誌は死なず」(朝日新聞社/09年)ほか
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前田健さんの至言「自分は赤毛のアンの生まれ変わりだと思ってる」(後編)

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前編はこちらから 前田 えっ、そうなの? でも、日本なんて特に美醜で判断されすぎだよ。美しくて得してる人がすごくいる。 ──前田さんはお芝居をずっと勉強されているから、余計に気になりそうですよね。 前田 そう。ずるいと思ってるの、女の子。世の中の男性がみんな女の方を向いてるから、やっぱりヤキモチっていうか、ありますよね。 ──アハハ! 正直! あの、ちょっと話が変わるんですが、昔から海外で勉強するほどの演劇少年で、今は小説を書いたり映画監督をしたり振付師をされたりしてますけど、その中で、"モノマネ芸人"って部分だけちょっと異質ですよね。どういう流れで芸人さんを志されたんですか? 前田 やっぱりねぇ、役者になりたくてずっと勉強してたんですけど、有名な人の息子でも、美しいわけでもないので、世の中の流れにつかまるフックがなかったんです。だからそのフックは何だろう? と思って鏡を見たら、「僕は面白い顔をしてるし、ふざけたことをやって人を笑わせたらいいんだろうな」と思った。それでイッセー尾形さんの一人芝居みたいに一人コントを長年やってたんですけど、全然売れなくて......。その時、うちの事務所の原口(あきまさ)さんがさんまさんのモノマネで、タモリさんをやってるコージー(冨田)さんと組んですごく売れたんです。それで「モノマネが出来る人はオーディションに行ってください」ってなって、僕は高い声が出たり、メイクがうまかったり、あと踊りが踊れたので、松浦亜弥ちゃんのモノマネをやらせてもらったんです。無名の人間が人に見てもらうためには有名な人のモノマネをするのが一番てっとり早い。逆算なんです。「世の中に出たい→人から見てもらうにはどうしたらいいか?→有名な人のマネをしよう」っていう、それだけです。毎週毎週いろんな地方で営業やってるうちに、歌いながら「俺、松浦亜弥ちゃんよりも『Yeah! めっちゃホリディ』歌ってるかもしれないな」って思ってたよ(笑)。 ──その後、はるな愛さんの"エアあやや"が出てきて......。 前田 ごっちゃになって、いまだに「エアあややの前田健さん!」って言われることありますよ。「こっちはエアじゃねえよ!」って思うんだけど。......そうだね、確かにそこだけ経歴で異色だよね。 ──そうなんですよ。だから私も、初めは前田さんって完全にモノマネ芸人さんだと思ってましたもん。 前田 それだけ、世の中との接点を作るため頑張っていたのかもね。今はその活動をきっかけにいろんなお仕事をさせてもらえるようになって、小説も映画も自分で100%やらせていただけた、ということです。 ──こんなに珍しい道のりで監督デビューした人は初ですよ! ところで、ご自分の映画に出演しようとは思わなかったんですか? 何でも好きな役ができるのに、もったいない! 前田 ダメダメ! 自分にOK出せないもん! 意識だけ生意気に高いの! 自分が演じてしまうと、「あー下手だなー」ってモニター見て思うんだけど、僕が「うまいなー」って思う人をキャスティングすると、自分の作品なのに自分の演技力より素晴らしい作品が残せるわけですよ。それって悦ですよ。自分が演じても表現できない美も、麻生祐未さんにやっていただければ表現できるわけですからね。 ──なぜそこでご自分に麻生祐未さんの役をチョイスしたのかは置いといて、やっぱり自己評価の低い人間特有の自重癖みたいなのもあるんでしょうか? 気にせず出てしまえばいいのに!! でも、単身でアメリカに行って4年もダンスや演劇を学んだり、俳優からモノマネを始めたり、自重しながらもすごい行動力だと思います。その貪欲さはどこから?  前田 そうですね、アメリカではダンスを中心に、歌とお芝居のワークショップにも行ってました。ウエイターのアルバイトで生きていくためのヒアリングも勉強したし......やっぱり欲張りだし、目的達成意欲がすごく強くて。自分が嫌いだから、余計に「今は自分はこうだけど、こうなりたい→じゃあとりあえずこれを埋めていこう」っていう、やっぱり逆算の考え方が強く根付いてるんですね。だから、いつも何か企んでるんです。 ──行動にちゃんと計画性が備わってるってうらやましいなぁ。私は以前、アメリカじゃなく台湾に武者修行に行ったんですけど、計画性がなさ過ぎて引きこもって終わったし......。前田さんはいつからそういう逆算の考え方になったんですか? 前田 いつぐらいかな? 僕には兄と弟がいて、真ん中の子だったんですけど、上と下って仲良くなりがちでしょ? 自分は孤立してたんで、何でも自分で決めて、事後報告して、たくましい性格だったと思います。 ──そうやって兄弟間で孤立してると、上や下が親に構ってもらってたり、甘えてたりするのがうらやましくなりますよね。その名残なのか分からないけど、どこかしらでいつも「誰かー! もっと愛してー!」って思ってる気がする。 前田 そうだね、渇いていますね。 ──そういう渇きはどうやって補充されてますか? 前田 補充はできてません! 今でも渇いたままです! 渇きをガソリンに動いてます! その分、愛されたいという行動として作品を作って、人にうんとかすんとか言ってもらいたいなと思っている最中です。だから埋まったら書かなくなるかもしれないですし......。「悲しい歌手の方がラブソングをうまく歌える」って、よく言うんですけど、そういう感じかもしれないですね。 ──今まで書けなくなったことはありますか? 前田 ないない! 満たされたことがないから! ──えー! じゃあ、今までの人生の中で両想いだったことは? 前田 うーん、うーんとね、あんまりない......かな。かすかに、ぐらいしかない。その時も「足りてないな」って思ってたから。ぬくぬくしたことはないです。 ──うへえ! 貪欲ですねぇ! 前田 貪欲。過剰に貪欲。「結局どうなれば気が済むの?」って思うぐらい、他者を好き過ぎてしょうがないです。 ──前田さんの小説にセックス依存症の女性の話がありますけど、そういう、どうしても何かに依存してしまう方も、根本にすごい渇きや寂しさがあるんでしょうね。 前田 そうそう、抱かれてる間はね、寂しいってこと忘れられるから。だから過剰なんですよ、僕は。求める愛情も与える愛情も、あふれ出て止められないくらい過剰だってことが分かっているの。小説の女の人は子どもができてその渇きから抜け出すけど、僕なんか相手も男で、子ども作らないからさ......セックスって快楽100%なんだよね! ──それは......ゴールが見えない!! セックス依存症とは対極ですけれど、小説にある、「私とつきあっても、行き止まりなの」っていうアセクシャルの女の人の話が興味深かったです。私も異性と楽しく話すのは好きだけど、性的な目で見られると一気に引いてしまって、「デートはいいけど泊まるのはちょっと......」みたいなのを続けていたら自然とフラれますよね。でも、ひとりは寂しいという矛盾!  前田 あ、それアセクシャルかもよ? 僕は専門に研究してるわけじゃないから、そういうサイトとかに行って、同じような悩み持ってる人の話とか読んでみるといいかも! ──検索して認めるのもなんだかつらいような! だって、前田さんの書くセクシャル・マイノリティーの人たちって、結末が幸せなものが少ないじゃないですか? 前田 そうそう。女性の話の中でいくつか幸せなラストはあるけど、結構救いのない話が多いというか。 ──マイノリティだと、それだけ恋愛で幸せになりづらいってことですよね。 前田 なりづらいよ~。生きづらいよ~。僕は結構エッチが好きなので、アセクシャルは一番わかりえないキャラクターだったんだけど、自分の友達に何人かいて、小説や映画でもそういうものを打ち出してる人がいなかったから、友達とよく話して、勘違いのないようにデリケートに書きました。 ──あ、確かに小説も映画も、全体的に文句のつけようがないデリケートさでした。 前田 僕はね、デリケートなんです。うふふ。 ──デリケートだと、自分の発言に気をつけてる分、他人のちょっとした言葉で傷つくことも多くないですか? 前田 ありますよ。なんだかんだ人に言われる仕事を選んでしまったので、メンタルを強く持つしかないんですけど......。でも、2ちゃんとかそういうところを見てさ、自分の悪口とか読んじゃうんだよね~! ──精神衛生上よくないですよ! 私も昔は2ちゃんで自分の外見も内面もコテンパンにたたかれて、「早くAVいけ」って書かれてるのを見て鬱に拍車を掛けてましたけど、最近はたまに知人に見てもらって「どう? どう? 荒れてない?」って(笑)。「荒れてるどころか過疎ってるけど、あんた大丈夫?」って言われて、それはそれでピンチなんですが。 前田 ふーん......。でも、もしそのままグラビアアイドルでいて、良い線いってたとしても、満たされてはなかったでしょう? ──いやー、それはわからないですよ。どんなにやめたくても「ひと花咲かすまではやめられん! やめるなら売れて惜しまれながら......」みたいな感じで、とにかく誰かの記憶にとどまりたくて続けてたら辞め時を逃して、いまだにそのまま迷走してる状態で......。ひと花咲かすどころか、私はなんかの草だったようです。 前田 なるほどね。大丈夫です。枯れたり腐ったりしなければいつか咲くから。 ──若干根腐れ起こしてるけど、がんばります! 咲くって、つまり、いかに充実感を得られるかですよね。待ってるだけじゃ咲かないんだな、動かないと。ちなみに前田さんの咲いてる瞬間っていつですか? 前田 うん、やっぱり僕は子どもを産まないから、子どもの代わりに作品を産んでるんです。僕は自分の作品を作る時、自分の身を切り取って、鶴が機を織るみたいにしてやっているので、そういった作品で人が心を動かしてくれた時は「生まれて良かったな」って思えて......。だから、そういう時、「ちょっと咲いてるかな?」って思えるような気がします。 ──素晴らしく謙虚な締め! 前田さんの切り身(?)、しかと頂きました! 今日はたくさん勉強になりました、本当にありがとうござ...... 前田 (遮って)だけど、本当は何もしてない僕を抱きしめてくれたり、チュウしてくれたりするような、パーソナルな受け入れも欲しいな(笑)。本当は一人にガッツリ愛されたいけど、それがないから、こうやってみんなからちょっとずつ愛されたい!! ──ひー! 今後も適度に渇きながら走ってください! 応援してます! (取材・文=小明) ●前田健(まえだ・けん) 1971年、東京都生まれ。高校卒業後にダンスと歌の修行のために渡米。94年にデビューし、松浦亜弥の完コピモノマネなどでブレイク。2005年にゲイであることをカミングアウトしている。初の原作・脚本・監督映画『それでも花は咲いていく』公開中。 ●あかり 1985年栃木県生まれ。2002年史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。 ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/> サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中
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●『それでも花は咲いていく』 テアトル新宿、キネカ大森にて公開中、ほか全国順次ロードショー! 公式サイト:<http://www.soredemohanawasaiteiku.com> 芸人・前田健が贈る、心に響く渾身のヒューマンドラマ誕生!  ものまね芸人として、また最近では俳優として活躍する前田健。彼が2009年に初めて書き下ろした処女小説『それでも花は咲いていく』(幻冬舎)は、従来のタレント本とは違い、セクシャル・マイノリティーの人々をテーマに、本格的な小説として大きな話題を呼んだ。そして今度は、彼自身が初の脚本・監督として、自身の小説で描いた9つの短編の中から、人には言えない心の悩みを持つ3人の男たちの姿を描いた3編、「エーデルワイス」「ヒヤシンス」「パンジー」を映画化。原作者である前田健自らが監督したことで、原作が持つ世界観を壊すことなく、見事に映像化し、見る者の心に響き共感する、渾身のヒューマンドラマが誕生した。  過去に小学生の教え子にしてはいけないことを起こした罪を背負いながら、自分の許されない恋愛に悩む元有名進学塾の講師だった男(仁科貴)。容姿の醜さから人に拒絶されて以来、人を避けながら他人の部屋に侵入することに生きがいを感じる男(滝藤賢一)。そして最愛の母親を突然失い、呆然とした時間を過ごしながら過去の母親に思いをはせる男(平山浩行)。一見否定されそうな癖を持つ3人の男たちの、ナイーブでデリケートな問題を描きながらも、それが異常ではなく、誰にでもある心の中に隠されている悩みや問題として投影され、やがてそれが切ない気持ちにさせていく。まさに今を生きるあなたに問いかける、心の物語である。  主演の3人の男たちには、『アキレスと亀』の仁科貴、『クライマーズ・ハイ』の滝藤賢一、『ROOKIES -卒業-』の平山浩行といった映画・テレビドラマで活躍するバイプレーヤーの面々が初主演を果たし、心の中に悩みを持ち葛藤する男たちを見事に演じている。また彼らを支える助演陣には、南野陽子、麻生祐未、小木茂光、酒井敏也、佐藤二朗、カンニング竹山、ダンカンといった、演技に定評のある面々が顔をそろえている。 <監督コメント>  この映画は2009年に私、前田健が発表した同名の小説『それでも花は咲いていく』を私自らが脚本、監督をした作品です。私は「ゲイであること」をカミングアウトしたタレントでもあります。その「セクシャルマイノリティー」が今作のテーマになっています。人と変わった愛の形を抱えたまま、誰に打ち明けることも叶わず、生きづらいこの世界を健気に、必死に生きていこうとする人たちの姿を3編のオムニバスで描いている。監督・前田健の視点と、そこから見える今のこの世界。そして「それでも生きていかなくてはいけない」という、人の弱さと強さ、幸せと不幸せ、といった相反するものを同時に感じることができる、他に類を見ない作品と言えるものができたと思います。3編の物語の細やかな心情を見事に演じ切った俳優陣(仁科貴、滝藤賢一、平山浩之、他)にもぜひ注目していただきたいです。日陰であろうと、崖であろうと、一生懸命に咲こうとする花のような、みっともなくも美しい人間の姿を、あなたもぜひ、映画館で体感していただきたいと思います。 前田健 原作・脚本・監督:前田健『それでも花は咲いていく』(幻冬舎刊) 出演:仁科貴、滝藤賢一、平山浩行 南野陽子、冨家規政、カンニング竹山、佐藤二朗、ダンカン、酒井敏也、小木茂光、麻生祐未 配給:ケイダッシュ ステージ、リンクライツ (c)2011「それでも花は咲いていく」フィルムパートナーズ
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小明の「大人よ、教えて!」"逆"人生相談バックナンバー 【第24回】 叶井俊太郎さんの至言「結婚したければ高2で100人斬りの男を探しなさい!」 【第23回】 須藤元気さんの至言「僕の本なんて、ギャグみたいなものですよ」 【第22回】 オアシズ大久保佳代子さんの至言「本当はOLを辞めたくなかったんだよなぁ......」 【第21回】 Kダブシャインさんの至言「宇多丸は、Kダブをシャインさせない」 【第20回】 楳図かずおさんの至言「世界を相手にやっている人は、友達作っちゃうと危ない!」 【第19回】 キングオブコメディさんの至言「いつ辞めてもいいから、続けられるんです」 【第18回】 バカリズムさんの至言「モヤモヤは、そのまま持ち帰って立ち向かいます」 【第17回】 島田秀平さんの至言「小明さんの手相にはアブノーマル線があるんです」 【第16回】 小森純さんの至言「写真のチェックとか、自分では一切しないんです」 【第15回】 堀江貴文さんの至言「もうメジャー路線っていうものは存在しないかもしれない」 【第14回】 稲川淳二さんの至言「自分の子どもを殺そうか、と思った自分が一番怖かった」 【第13回】 蝶野正洋さんの至言「自分の役割の中で、最大限に光らなきゃならない」 【第12回】 有野晋哉さんの至言「アイドルは『育ちがええねんなー』っていうのが大事です」 【第11回】  鳥居みゆきさんの至言「やりたくないこと、やらないだろうな、ってことをやるの」 【第10回】  宇多丸さんの至言「人にはだいたい『ちょうどいい』ところがあるんです」 【第9回】  桜木ピロコさんの至言「あたしいつもだいたいいやらしいことしてるもん!」 【第8回】 伊集院光さんの至言「結局、うんこを食うしかない状況になるんです」 【第7回】 ルー大柴さんの至言「ライフっていうのはマウンテンありバレーありです」 【第6回】 大堀恵さんの至言「私、いつも『アンチ上等』って思ってるんです」 【第5回】 品川祐さんの至言「なったらいいなと思ってることは、だいたい実現する」 【第4回】 福本伸行さんの至言「俺は『面白いものを作ろう』じゃなくて、作れちゃう」 【第3回】 大根仁さんの至言「ネットの書き込みなんて、バカにしていいんじゃない?」 【第2回】 杉作J太郎さんの至言「そんなことより『ファフナー』見ろ、『ファフナー』を」 【第1回】 河原雅彦さんの至言「もう無理やりヤラれちゃえばいいんじゃない?」

前田健さんの至言「自分は赤毛のアンの生まれ変わりだと思ってる」(前編)

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 モテない、金ない、華もない......負け組アイドル小明が、各界の大人なゲストに、ぶしつけなお悩みを聞いていただく好評連載。第25回のゲストは、上映中の映画『それでも花は咲いていく』原作・脚本・監督の前田健さんです! [今回のお悩み] 「青春っぽいデートがしたいです......」 ──映画監督デビュー、おめでとうございます! 小説を先に読んでいたんですが、キャスティングがぴったりで、思わず「似てる!」って言っちゃいましたよ。ほんとそっくり! 前田 そっくり(笑)。じゃあ、みんなだいたい想像するのは同じだったんだな。僕が書いて僕が映像を撮ってるので、ほぼ世界観がブレることなく、「どっちを先に見てもいいぐらいだね」って言われます。 ──小説も文庫になりましたし、絶好調ですね! 私も小説を書こうとチャレンジしてるんですけれど、難しくて......。前田さんはいつから、どうやって小説を書かれてるんですか? 前田 僕は演劇少年で、映画やドラマを見るのも好きだったので、言いたいことを物語を通して伝えるのが好きでした。だから、ストーリーを生み出すのに苦労したということがあんまりないです。「こんなふうになったらドラマチックだなぁ」って、すぐ浮かんじゃう。自分は赤毛のアンの生まれ変わりだと思ってる。 ──......えっと、前田さんの小説はロリコン・老け専・アセクシャル・セックス依存症などの9つのセクシャルマイノリティーの恋愛を書かれたものでしたけど、やっぱりご自分の経験やエピソードを織り込まれたりしたんでしょうか? 前田 はい。僕自身のことをフィクションになぞらえて織り込んでいることもあります。特に同性愛者のボクサーの話と......。 ――あ、あのボクサーの話はすごく好きです! 彼の「試合に勝って、人から注目されて拍手されて、やっとその人と同じ立場に上がれる」っていう自己評価の低さ、大変よく分かります! 前田 それはもう僕が本を書いたり、映画を作ったりするスタンスとまったく同じなんです。僕も自分自身が嫌いで、止まってる自分が嫌いで、動いて何かやっていればどうにかこうにか、「まぁ、頑張ってるね、かわいいやっちゃな」って自分のことを思える。だから、すごく下から、皆さんにプレゼントを献上するような気持ちで、物を作っています。あとは、気の強い女社長がセックスではMの話とか......これは、僕がテレビに出て顔バレするようになると意外とモテない! っていう経験談から来てるかも(笑)。 ──えっ、意外と生々しい話を! いや、男性ってテレビに出ればモテるもんなんじゃないんですか? 前田 女の人って有名な人と仲良くなりたがるんだけど、男の人って、自分より稼ぐ人とか有名な人だと行きづらいんですよ。だから、テレビに出れば出るほどモテなくなっちゃったの......。愛されたくてテレビに出たのに、逆行しちゃったなって......。 ──確かに、男の人はちょっと若くてバカな子の方が口説きやすいって聞きますね。 前田 あるある。「しょうがねぇな、オレが付いてなくちゃ」って人の方がモテる。 maeken01.jpg ――あれ腹立ちますよね。そいつは絶対お前がいなくてもなんとかなるぞ! 甘やかすから甘えるんだろうが! 前田 本当にねぇ? 自分は自分の人生をまっとうしようと思って頑張ってるだけなのに、それが愛されない方向にいっちゃうって、本当に理不尽だなと思います! ――頑張れば頑張るだけ、「お前は大丈夫」的なポジションになっていくんですよね。 前田 そう! 「もう一人でやっていけるよ、マエケンは」ってよく言われる......。 ――悲しいですね......。でもそういうところが創作につながるんですよ、多分! ちなみに、映画の中で、ロリコン中年が大好きな少女と観覧車デートをする、まさに至福の瞬間がありましたよね。前田さんにもそういう「時間よ、止まれ!」みたいな瞬間ってありましたか? 前田 僕はね、観覧車じゃなかったんですけどね、公園の池のボートでした。片思いですごい好きだった男の子と乗ったんですけど、向かい合ってるじゃないですか、ボートって。必然的に彼だけをまっすぐ見られる状態で座っていられるんだけど、水面がキラキラしてて、ちょっといい風とか吹いてるんだけど......「このまま止まれー!」って思ったね(照)。 ──ロマンチストですね~! 私は十代のときに初めて好きな人の部屋に遊びにいって、幸せすぎてガスの元栓を緩めようとした時くらいです! ちなみに、そのボートの方には学生時代ずっと片思いしてたんですよね。 前田 そう! その人が結婚するまで、12年片思い。あは! ──12年も!? 前田 あ、でも、好きだったのがずっと続いてただけで、その途中途中でいいなって思って告白したりする人は別にいたんだよ。でも、ベースには彼がいるから、その人からフラれると、また彼に戻るって感じ。だから、これから誰かと結ばれて、同棲して結婚的な生活をしたとしても、その人がドーンって現れて、「お前が必要だからオレのとこ来てくれ」って言われたら、全部かなぐり捨ててそっちに行っちゃう! それくらい好きな人だから......。 ──ロマンチストな上に情熱的! その彼を超える人を探すとなると、これからの恋愛のハードルも高いですね~。 前田 高い! そのせいで新しく恋ができないのかなって思っちゃいますね......。あと、映画が人からなんて言われるかで頭がいっぱいになってる部分もあるけど、やっぱり、フラれ続けて、負けデータが多すぎて、「勘違いでもいいから、次行こう!」って思えなくなってきてるっていうか......恋に臆病な大人になってしまってるのかもしれない......。 ──また乙女なことを......! でも、私、前田さんのブログによく出てくる「やり残し症候群」にめちゃくちゃ共感してるんです。青春時代に青春をしそびれたまま大人になったので、あのころやり残したことにすごく固執してしまう! 前田 うんうん。中高生のころに、バカップルとか、デートらしいデートとかを経験してないから、今そういうことがしたい。普通に夕飯の買い物をスーパーで二人でするのが夢。 ──ああ、やってみたいですね! 「夕飯どうする?」とか言いながら二人で食材をカゴに放り込みたい。 前田 彼が余計なものを入れて「ハイ、これは入れない」って言って戻したりするのをやりたい。 ──やりたすぎる! 結婚とかって、そういう、なんでもないけど幸せな毎日がずっと続くってことですよね。最高ですよね。 前田 最高よ。 ──そんな日がいつ来るのかと思うと途方に暮れます。 前田 気が遠くなるよね......。 ――......えっと、ちなみに、小説から映画化された3作品はどのように選ばれたんですか? 男性が主役の話ばかりなのも、前田さんのこだわりですか? 前田 あ、はい。それは単に、小説から裸が出てこない話をピックアップしたら、自然と男性が主人公の話が多くて。 ──なるほど、裸で規制がかかるのはもったいないですもんね。キャスティングも前田さんが? 前田 はい、キャスティングだけは僕が一番こだわらせていただいて。今までご一緒した中で、僕が「すてきだなぁ」と思う演技をする人で、役柄のイメージにぴったりな人を選ばせていただきました。やっぱり、自分が本当にリスペクトしている俳優さんじゃないと撮れないですよね。「この人の素晴らしい演技を際立たせるために全部用意しましょう!」って気持ちになれる人たちを選びました。 ――確かに映画でもなんでも「彼女を入れないとスポンサーが......」みたいな話はよく聞きますね......。屈さなかったのは素晴らしい! 前田さんもブログに、ちょいちょいコネだったり外見が良いだけでうまくいった人たちに対する複雑な感情が見られますね。 前田 そうだよ。醜かったから。 ──キュートだと思いますよ! 目つきとか、異様に色っぽいですし。なんなんでしょう、そのじっとりとした視線は。 前田 それは、エッチがすごく好きだから。 ――えっ。 前田 でも、こうやってグラビアアイドルやれるぐらいかわいいあなたもなんか不幸そうだから、醜いってことで勝手にうらやましがる側に回ってるけど、美しくても幸せとは限らないってことよね......。 ──いえ、グラビアアイドルは結局全然やれなかったですし、私のすっぴんはもたいまさこさんからオーラと演技力を取ったようなかんじだし、さらにずっと美人で頭も良かった姉と比べられてきたので、コンプレックスはけっこうなものですよ。 (後編につづく/取材・文=小明) ●前田健(まえだ・けん) 1971年、東京都生まれ。高校卒業後にダンスと歌の修行のために渡米。94年にデビューし、松浦亜弥の完コピモノマネなどでブレイク。2005年にゲイであることをカミングアウトしている。初の原作・脚本・監督映画『それでも花は咲いていく』公開中。 ●あかり 1985年栃木県生まれ。2002年史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。 ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/> サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中
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●『それでも花は咲いていく』 テアトル新宿、キネカ大森にて公開中、ほか全国順次ロードショー! 公式サイト:<http://www.soredemohanawasaiteiku.com> 芸人・前田健が贈る、心に響く渾身のヒューマンドラマ誕生!  ものまね芸人として、また最近では俳優として活躍する前田健。彼が2009年に初めて書き下ろした処女小説『それでも花は咲いていく』(幻冬舎)は、従来のタレント本とは違い、セクシャル・マイノリティーの人々をテーマに、本格的な小説として大きな話題を呼んだ。そして今度は、彼自身が初の脚本・監督として、自身の小説で描いた9つの短編の中から、人には言えない心の悩みを持つ3人の男たちの姿を描いた3編、「エーデルワイス」「ヒヤシンス」「パンジー」を映画化。原作者である前田健自らが監督したことで、原作が持つ世界観を壊すことなく、見事に映像化し、見る者の心に響き共感する、渾身のヒューマンドラマが誕生した。  過去に小学生の教え子にしてはいけないことを起こした罪を背負いながら、自分の許されない恋愛に悩む元有名進学塾の講師だった男(仁科貴)。容姿の醜さから人に拒絶されて以来、人を避けながら他人の部屋に侵入することに生きがいを感じる男(滝藤賢一)。そして最愛の母親を突然失い、呆然とした時間を過ごしながら過去の母親に思いをはせる男(平山浩行)。一見否定されそうな癖を持つ3人の男たちの、ナイーブでデリケートな問題を描きながらも、それが異常ではなく、誰にでもある心の中に隠されている悩みや問題として投影され、やがてそれが切ない気持ちにさせていく。まさに今を生きるあなたに問いかける、心の物語である。  主演の3人の男たちには、『アキレスと亀』の仁科貴、『クライマーズ・ハイ』の滝藤賢一、『ROOKIES -卒業-』の平山浩行といった映画・テレビドラマで活躍するバイプレーヤーの面々が初主演を果たし、心の中に悩みを持ち葛藤する男たちを見事に演じている。また彼らを支える助演陣には、南野陽子、麻生祐未、小木茂光、酒井敏也、佐藤二朗、カンニング竹山、ダンカンといった、演技に定評のある面々が顔をそろえている。 <監督コメント>  この映画は2009年に私、前田健が発表した同名の小説『それでも花は咲いていく』を私自らが脚本、監督をした作品です。私は「ゲイであること」をカミングアウトしたタレントでもあります。その「セクシャルマイノリティー」が今作のテーマになっています。人と変わった愛の形を抱えたまま、誰に打ち明けることも叶わず、生きづらいこの世界を健気に、必死に生きていこうとする人たちの姿を3編のオムニバスで描いている。監督・前田健の視点と、そこから見える今のこの世界。そして「それでも生きていかなくてはいけない」という、人の弱さと強さ、幸せと不幸せ、といった相反するものを同時に感じることができる、他に類を見ない作品と言えるものができたと思います。3編の物語の細やかな心情を見事に演じ切った俳優陣(仁科貴、滝藤賢一、平山浩之、他)にもぜひ注目していただきたいです。日陰であろうと、崖であろうと、一生懸命に咲こうとする花のような、みっともなくも美しい人間の姿を、あなたもぜひ、映画館で体感していただきたいと思います。 前田健 原作・脚本・監督:前田健『それでも花は咲いていく』(幻冬舎刊) 出演:仁科貴、滝藤賢一、平山浩行 南野陽子、冨家規政、カンニング竹山、佐藤二朗、ダンカン、酒井敏也、小木茂光、麻生祐未 配給:ケイダッシュ ステージ、リンクライツ (c)2011「それでも花は咲いていく」フィルムパートナーズ
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小明の「大人よ、教えて!」"逆"人生相談バックナンバー 【第24回】 叶井俊太郎さんの至言「結婚したければ高2で100人斬りの男を探しなさい!」 【第23回】 須藤元気さんの至言「僕の本なんて、ギャグみたいなものですよ」 【第22回】 オアシズ大久保佳代子さんの至言「本当はOLを辞めたくなかったんだよなぁ......」 【第21回】 Kダブシャインさんの至言「宇多丸は、Kダブをシャインさせない」 【第20回】 楳図かずおさんの至言「世界を相手にやっている人は、友達作っちゃうと危ない!」 【第19回】 キングオブコメディさんの至言「いつ辞めてもいいから、続けられるんです」 【第18回】 バカリズムさんの至言「モヤモヤは、そのまま持ち帰って立ち向かいます」 【第17回】 島田秀平さんの至言「小明さんの手相にはアブノーマル線があるんです」 【第16回】 小森純さんの至言「写真のチェックとか、自分では一切しないんです」 【第15回】 堀江貴文さんの至言「もうメジャー路線っていうものは存在しないかもしれない」 【第14回】 稲川淳二さんの至言「自分の子どもを殺そうか、と思った自分が一番怖かった」 【第13回】 蝶野正洋さんの至言「自分の役割の中で、最大限に光らなきゃならない」 【第12回】 有野晋哉さんの至言「アイドルは『育ちがええねんなー』っていうのが大事です」 【第11回】  鳥居みゆきさんの至言「やりたくないこと、やらないだろうな、ってことをやるの」 【第10回】  宇多丸さんの至言「人にはだいたい『ちょうどいい』ところがあるんです」 【第9回】  桜木ピロコさんの至言「あたしいつもだいたいいやらしいことしてるもん!」 【第8回】 伊集院光さんの至言「結局、うんこを食うしかない状況になるんです」 【第7回】 ルー大柴さんの至言「ライフっていうのはマウンテンありバレーありです」 【第6回】 大堀恵さんの至言「私、いつも『アンチ上等』って思ってるんです」 【第5回】 品川祐さんの至言「なったらいいなと思ってることは、だいたい実現する」 【第4回】 福本伸行さんの至言「俺は『面白いものを作ろう』じゃなくて、作れちゃう」 【第3回】 大根仁さんの至言「ネットの書き込みなんて、バカにしていいんじゃない?」 【第2回】 杉作J太郎さんの至言「そんなことより『ファフナー』見ろ、『ファフナー』を」 【第1回】 河原雅彦さんの至言「もう無理やりヤラれちゃえばいいんじゃない?」

いったい何が!? オセロ中島休養宣言に関係者が証言(5月上旬の人気記事)

ranking0517.jpg  GWボケから抜けられず、気付けばぼーっとしてしまう今日この頃。そんなみなさんに刺激と笑いを届ける「日刊サイゾー」。本日も元気に更新中です!  5月上旬の人気ランキングは、オセロ中島やら、「焼肉酒家えびす」勘坂社長やらの奇行を取り上げた記事が人気を集めました。"1億総うつ"とも言われるこの時代、奇行の一つや二つくらい出ちゃいますよね。  ということで、カウントダウン、スタート! 第1位 オセロ中島知子の深刻な近況を現場が証言「突然キレだすことも......」 がんばれ、知ちゃん! 第2位 TBS安住紳一郎アナ、独立後はやはり「バーニング&宮根」の手に落ちるか また宮根~!? 第3位 「昔から社内で泣いたりわめいたり......」食中毒「焼肉酒家えびす」勘坂社長の奇行癖 サイゾーの社長もこんなだったらついていけない。 第4位 拡大する復興格差「みんな被災者なのに......街のバランスが大きく狂ってるように感じる」 大手マスコミが伝えない生の声。 第5位 「なんで、あんな子使ってんのよ!」"新・エリカ様"戸田恵梨香が武井咲に激怒 プロ意識が高いのか、意地が悪いのか。 次点 「ラジオは都落ちだと思ってた」"ラジオの女王"小島慶子、今だから語れるホンネ オジキがサイゾー初登場! 次々点 「総選挙1位も確定か!? AKB48前田敦子が人気ドラマ『イケ♂パラ』続編に主演決定 あんなにダイコンなのにね。

「週刊現代」が素人目線で追求した、孫正義義援金100億の行方

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「週刊現代」5月28日号 中吊り広告より
第1位 「いつ届く孫正義の『義援金100億円』」(「週刊現代」5月28日号) 第2位 「内橋克人が警告『放射能が招くスロー・デス』」(「週刊朝日」5月27日号) 第3位 「世界SEX二大文明歴訪PART1 ローマ人のSEX」(「週刊ポスト」5月27日号)  よく知られていることかもしれないが、テレビのワイドショーは週刊誌をお手本に始まった。ワイドショー草創期には、スタッフが週刊誌をごっそり買い込んできて、それをみんなで見ながら企画を考えたと、当時のプロデューサーから聞かされた。  1冊に政治・経済はもとより、小説からヘアヌードまである"幕の内弁当"スタイルの日本の週刊誌は、世界でも珍しい。  新聞・テレビがやらないことをやるのが週刊誌ではあるが、面白くなくては週刊誌ではない。東日本大震災以降、エンタメ系にこれはと思うものがなかったが、今号の「ポスト」の「ローマ人のSEX」にはちょっぴり驚きがある。PART2は「中国人の性生活」であるが、こちらは言い古されている。  リードで、すべてのSEXはローマに通ずと書いてあるが、『ローマ人の物語』塩野七生もビックリかもしれない。  ローマ人は風呂好きで有名だが、古代ポンペイ市には6つの公衆浴場があり、そこは混浴だったそうだ。  脱衣所には木製の木箱が並んでいて、目印として後ろに番号と絵が描かれていたが、絵のテーマはSEXだった。騎乗位で交わる男女や変則的な体位を楽しむ乱交の画もあったという。  木村凌二東大教授は、ローマ市民と江戸時代の町民との共通点は、無類の風呂好きだったことだという。  そこから「ポスト」は「穿った見方だが」と注釈をつけて、こう大胆な推理をする。両都市ともにオーラルセックスが盛んだったのは、清潔好きが影響したのではないか、と。ポンペイでは「クンニリングスの絵」が発見されている。  度外れたサディズムと放恣、無節操な性行動で有名だった3代皇帝カリギュラ。暴君ネロは母子相姦から、お気に入りの少年に性転換させ、自分の"妻"として輿入れさせたという。  ポンペイは18世紀から発掘が進み、町並みがソックリ再現されているが、至る所に落書きが残っていて、そこには赤裸々なSEXへの思いの丈が描かれている。  「男根が命じるのだ、愛せよと」「来た、やった、帰った」「射精する」などなど。  ほかにもローマ人のSEXを題材にした映画『サテリコン』や『カリギュラ』について。ローマ屈指の恋愛ハウツー本『アルス・アマトリア』。人気漫画家『テルマエ・ロマエ』のヤマザキマリ氏インタビューなど、しばしの間、浮き世の憂さを忘れるにはいい読み物である。  第2位は「朝日」。やや硬派だが、一読をお勧めしたい経済評論家・内橋克人氏のインタビュー(表紙の綾瀬はるかもいいぞ!)。  氏は、菅直人首相が立ち上げた東日本大震災の復興構想に疑義を呈する。五百旗頭(いおきべ)真議長が「創造的復興」を掲げているが、これは阪神大震災の時にもよく使われた言葉だと指摘し、枝野幸男官房長官も「阪神・淡路大震災の経験を生かしてほしい」と言っているが、阪神大震災は成功モデルではないと言い切る。  作家の小田実氏らと、被災者の生活基盤回復を助ける市民・議員立法を実現するための運動に加わり、1998年5月、最高100万円(当時)を支給する被災者生活再建支援法に結び付いたが、それまで国には、そうした「概念」さえもなかったという。  その後この法律の改正があり、最高300万円まで出るようになったが、使い道が限られ、給付を受けるのも容易ではなかった。  そのため二重ローンに苦しむ人が数多く生まれ、いまは貧困ビジネスと言われる高金利のシステム金融が始まった。災害復興住宅では孤独死や独居死が相次ぎ、いまでも被災の大きかった地域の自殺率は突出して多いのである。  また、震災1カ月後に神戸市が出してきた都市計画事業は、震災前に住民からの反対や非難で難航していたもので、市はこのときとばかり一挙に実現しようとしたため、西須磨まちづくり会議は「住民にとっては第二の大災害」だったと記録している。  建てられたのは無機質な高層ビルばかりで、「本当に大切な路地などが消えました。もはや『呼吸する町』ではなくなってしまいました」、「阪神大震災の復興は、肝心の『人間復興』において大いなる悔いを残しました。こういうやり方のどこが、今回の震災復興に生かせるのか。不思議でなりません」と憤る。  東日本大震災は、自然災害と犯罪的人災という性質の違う二つの災害があり、復興が大切なことは言うまでもないが、そのことと原発をここまでに至らせた国・行政・電力会社の責任を糾弾する作業は、厳しく峻別しなければならないとしている。  最後に、「社会、政治、権力の構造を根本から変えなければ、本当の意味での被災地の『人間復興』は期待できないと思います」と結ぶ。  放射能の深刻な数値を隠ぺいする政府や保安院。福島第一原発の危機的状況を隠し続けて恥じない東電首脳。この連中が考えているのは自己保身だけである。  先日、私の友人が福島県へ行って市長や村長に会ってきた。彼が開発した放射能を測定し、長期に累積データ化できる精巧なシステムを寄贈するためである。  中でも福島市の市長は喜んでくれたという。なぜなら、いま出されているモニタリングポストの放射線数値では、福島市は避難するほど高くはないが、信用できないというのだ。さまざまなところが計測している放射線量は、かなり高いからである。どちらを信じればいいのか悩んでいたようだ。これがあれば自分たちで計測・累積することができる。だが、もし避難しなければならないほど数値が高かった場合、約30万人もいる福島市民は、どうすればいいのか。市長はどういう決断を下すのか。新たに深刻な悩みが市民を襲ってくるのだ。  今週の第1位は「現代」の孫正義に関する記事。週刊誌の役割の一つは、読者の素朴な疑問に答えることである。これは、そのお手本のような記事だ。  ソフトバンクの孫正義社長が「被災者に100億円の義援金を寄付する」と言ったのは4月3日。それから1カ月半以上経過するが、あのおカネはどこへ行ったのでしょうか?  いくら資産が日本人トップ、約6,800億円の孫社長でも、100億のカネをすぐ右から左へ動かせるとは思わないが、そのうちの2~30億円は支払い済みなのではないか、そう思うのが由緒正しい貧乏人の考えることである。  ユニクロの柳井社長は3月23日に10億円、楽天の三木谷社長は4月11日に10億円の送金を済ませている。  そこで、貧乏人の味方「現代」が、方々尋ね歩いてくれた。発表した段階で、孫社長が言っていた「日本赤十字」「赤い羽根共同募金」に聞くと、赤十字は5月6日時点で総額1,700億円集まったが、100億円寄付した事実はないようだ。赤い羽根も同じ。  その他、日本ユニセフもNGO・JENも「ノー」だという。日本一のおカネ持ちに二言はないだろうと、各地の自治体にも問い合わせるが、これも同じ。  どうやら、ソフトバンク側の「方針が決まっていない」ためだということが分かってくる。  寄付を発表したこともあって日経BPの企業好感度調査で第1位になったソフトバンクだが、もたもたしていると嫌われ度第1位になっちゃうよ。  それならばとソフトバンク広報室へ直接聞くと、やはりまだ1円も寄付してないというのだ。  イメージアップに利用したのではないかというきつ~い質問への答えが面白い。 「時間がなくて本人に確認できませんでしたが、察するにそういうことはなく、孫の被災地を思う善意の気持ちからだと思っています」  これって広報的返答じゃないね。孫さんに叱られるぞ。  孫氏と親交のある証券アナリストは、彼はキャッシュではなくソフトバンクの株を売ってカネをつくろうと思い、少しでも損をしないように時期を見ていたのだが、このところの値下がり基調で目論見が外れたのではないかと見ている。  100億円を捻出するために孫氏が大量に株を売り、株価が下落するのではと懸念した個人投資家が、売りに走ったというのだ。  確かに、寄付発言の翌日、4月4日の終値が3,255円で、5月12日の終値は3,065円。190円の値下がりだ。  その他の説では、そもそもハナから出す気がなかったのではないかという、大胆な説まであるという。ソフトバンクは元々業績はいいが、有利子負債が2兆円超ある。これまで自転車操業でやってきたが、一つ壊れればガラガラ崩れる会社だと言われてきたから、寄付は世論を味方にするための見せガネのようなものではないかというのである。  いくら何でも世界の孫さんに失礼だろうと思うが、こんなウワサを立てられるのも、さっさと寄付しないからである。この記事が出て、慌てて寄付するのもみっともないが、やらないよりはなんぼかいい。  本人がTwitterでつぶやいているように「孫正義、死すとも、正義は死せず」。早うやんなはれ。 (文=元木昌彦) ※編集部註 この記事にある「週刊現代」が発売された16日の夕方になって、ソフトバンクは100億円の配分先を発表いたしました。時事通信などの報道によると、孫氏は6月上旬に発足する「東日本大震災復興支援財団(仮称)」に40億円を寄付。同財団はソフトバンクが中心となって設立され、震災により親を失った子どもへの奨学金や、NPOによる被災地活動の支援などを行うとのこと。このほか、日本赤十字社と中央共同募金会、岩手、宮城、福島各県にそれぞれ10億円、茨城、千葉両県に2億円ずつ、日本ユニセフ協会などに計6億円を寄付するとなっています。
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撮影/佃太平
●元木昌彦(もとき・まさひこ)
1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。 【著書】 編著「編集者の学校」(編著/講談社/01年)、「日本のルールはすべて編集の現場に詰まっていた」(夏目書房/03年)、「週刊誌編集長」(展望社/06年)、「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社/08年)、「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス/08年)、「競馬必勝放浪記」(祥伝社/09年)、「新版・編集者の学校」(講談社/09年)「週刊誌は死なず」(朝日新聞社/09年)ほか
孫正義名語録 本当に信用してもいいんですか? amazon_associate_logo.jpg
根拠のない安全神話はもううんざり! 永田町に問う「政治とは何か」 「人生を甘く考えている部分がある」佑ちゃんに抱かれた年上女性が苦言 "原発特攻隊"に誰がなる? 問われる日本の「正義」

SM雑誌だらけの図書館!? 風俗資料館

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すりガラスによって中は何も見えず......入りづらい!
珍奇なものをこよなく愛するライター・北村ヂンが、気になったことや場所にNGナシで体当たり取材していく【突撃取材野郎!】。第8回は、SM雑誌だらけの図書館に行ってきました。 ■風俗資料館ってなんぞや......!?  「風俗資料館へ取材に行きませんか?」サイゾー編集部に行った際に、編集Kさんからこんなお誘いを受けた。  高校三年間、カピカピの男子校生活を送ってしまった後遺症で、いまだに女子から声を掛けられると必要以上に緊張してしまうボクは「は、はい......」とテキトーに返事をしてしまったのだが、「風俗資料館」って一体なんなの!?  まあ、女性の編集さんが提案してきたネタなので、ピンサロやソープランドの資料が満載の"性風俗"資料館とかじゃなくて、民俗学的な意味での"風俗"なんだろうな......とは思っていたものの、実際に訪れた「風俗資料館」はその予想のはるか斜め上をゆくすごい場所だった。  飯田橋駅から徒歩4分の雑居ビル内にある「風俗資料館」。すりガラスの扉を開けて中に入ると大量の本が収められた本棚と閲覧机という、いわゆる図書館風の内装。しかし置かれている本が、普通の図書館では絶対に取り扱わないであろうものばかり。「S&Mスナイパー」「マニア倶楽部」「SM秘小説」等々......。そう、ココはサディズム・マゾヒズム・フェティシズムなど、いわゆる"そっち系"の雑誌・資料を大量に保管している有料会員制の図書館なのだ。  SMの資料館と聞くと、すさまじくアヤシイ場所でみんなニヤニヤしながら本を読んでる......的なイメージをどうしても抱いてしまうが、取材中のシャッター音すら気になるくらい静かで明るい館内で来館者が黙々と読書をしている光景は、ヘタしたらホームレスのオヤジがソファに寝っ転がってたりする最近の公立図書館以上に図書館らしい。それでいながら置いてあるのはハードコアなSM雑誌ばかりで、異空間に迷い込んでしまったかのような不思議な気分にさせられてしまう。
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一見、こじんまりとした図書館風ですが......。
蔵書はSM関係のものばかり!
■懐かしのあのエロ本と再び会いたい  しかしこんな珍しい図書館、どういう経緯があって作られたのだろうか。学生時代にこの資料館を訪れて衝撃を受け、自ら志願してスタッフになったという三代目にして初の女性館長・中原るつさんに話を聞いた。 「当館は、戦後三大アブノーマル誌と呼ばれている雑誌のひとつ『風俗奇譚』編集長だった高倉一さんと、スパンキング小説で有名な平牙人さんによって1984年に設立されました。当初は平さんが大量に所有していたコレクションを閲覧できる場所という側面が強かったようですが、その後、各SM系出版社からの献本や、個人からの寄贈などのおかげで現在では2万冊を超える雑誌・資料、SM関連の映像作品も2,000本以上所蔵されているんですよ」
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戦後三大アブノーマル誌「風俗奇譚」「奇譚クラブ」「裏窓」。
どれもイラストがいい味出し過ぎてます。
 ここは有料会員制の図書館ということで、正会員入会金が1万円、月会費3,500円(ビジターの一日入館料は5500円)という、なかなか冷やかし半分では利用しづらい料金が掛かるのだが、一体どんな人たちが利用しているのだろう。 「ここにしかないような資料も多いので、本当に1枚のコピーをとるためだけに会員になられる方もいますし、毎日のように通って、のんびりと自分の書斎のような感覚で利用してくれている方もいます。こういう雑誌って、どんなに思い入れがあっても個人で長期間保管しておくのは難しいものがありますよね。なので、若いころに熱心に読んでいたあの雑誌が読みたい......というような目的でやって来る方も多いようです。あの雑誌の何月号、のようにピンポイントで記憶しているわけじゃないんですが、表紙がこういう色合いで、裏表紙にはこういう映画広告が載っていて......という覚え方をしているんですよ。若いころに一カ月間大切に読み込んでいた雑誌のことって、本当に強く記憶に残っているんでしょうね」
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 ボク自身はSMにあまり興味がないので、ここに置かれている雑誌たちを読んだ記憶はほとんどないのだけれど、確かに若いころ、少ない小遣いをやりくりし、本屋の店員さんの視線を気にしつつ購入して読んでいたエロ本って今でも強烈に記憶に残っているし、それをもう一度読むことができたらすごくうれしくて、いやらしい気持ち......というよりは感動して泣いちゃいそうな気がする。  ちなみにこちらでは、この手の本に興味があるけど男性がいるところではちょっと......という女性のために、毎週水曜日の19~21時に女性限定で「夜の図書館」という企画が開催されているそうだ。 「女性の方からの要望もあり、たまたま私が女性で館長をやっているということもあるので、そういう企画を立ち上げました。ただ、本当は男性も恥ずかしいと思いながら来ているのにな......とも思うんですけどね。別に女性が来たからといって『うへへへ』みたいな雰囲気にはなりませんし、それぞれが触れてほしくないと思いながら思い思いの本を読んでいるわけですから。週に1回、しかも時間まで指定されているとなると使い勝手は良くないと思いますし、できれば普通の時間にも来てもらいたいんですけどね」 ■情念あふれかえりまくりのスクラップブック!  ところで、今回は取材ということで、いろいろな資料を説明してもらいながら見せてもらったのだが、ボク的にグッと心をつかまれたのは一般に売られていた雑誌よりも、個人の方から寄贈された自作のスクラップブックやファイルの数々だった。  もちろん、雑誌などからの切り抜きがメインとなるのだが、個人の独断と偏見丸出しで選定し、切り抜き、スクラップブックに貼られることによってまったく新しいオリジナルの一冊と生まれ変わっている。そのどれもが、作った人の情念(性欲)あふれまくりで、タマラナイのだ。  たとえば「下着の資料」と書かれたファイルには、セクシーランジェリーを着用してウッフンポーズを決めた、分かりやすくエロいお姉さんの写真が主に張られているのだが、その中に交じっていきなりグンゼの下着広告が張られていたりする。ボクからすると、ホントにただの広告にしか見えないページ。しかし、コレも下着マニアの目にかかればエロスの対象となるのだろう。
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エロ要素皆無な下着広告も、見る人が見ればエロ!
 また、熟女マニアによって作られたというファイルには、三田佳子や大竹しのぶ、中村玉緒(!)などの熟女有名人の切り抜きがズラリ。正直、ボク的にはチンポがピクリともこないセレクションではあるが、作った人のあふれかえる情熱に気おされて、見ているとちょっとエロチックな気分になってくるから不思議だ。......しかし、熟女好きなわりにはファイルに付けられた名前が「年増の資料」ってのはヒドイ! fuzoku07.jpg
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まあ......確かに熟女だけどね......。
悪意はないと思います。
 さらに圧巻だったのが、"美少年が体制などにがんじがらめにされて虐げられているのが大好きなマニア"の方(そういうマニアがいるんだね)が作ったというファイル。タイトルは「ジャニーズJr.ホモセクハラ関連記事」......。そうかー、そういう性癖を持っている人にとっては、ジャニーズのセクハラ裁判ってどんなエロ小説よりもリアルで股間(もしくは肛門)にグイグイ迫ってくるドキュメンタリーなのだろう。
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他にも気になるタイトルがいっぱい。
 もちろん、これらのオリジナル資料たちは会員の方から寄贈されているもの。自分の作ったエロ・スクラップを図書館に置くというのはどういう思いからなのだろうか。 「自分のコレクションをみんなに見せたいというよりも、ここに置いておけばいつまでも残るだろうっていう安心感があるんじゃないですかね。コツコツ作ってきた大切なコレクションをさまざまな理由で手放さなければいけないという事情がありますよね。でも捨てるくらいなら、せっかくだから風俗資料館に置きたいとか、元気なうちにきちんとまとめた資料を寄贈しておこう、ということなんじゃないでしょうか」  ......なるほどー。ここまで思い入れたっぷりに作ったスクラップブックたちをただ捨ててしまうのは忍びない、という気持ちはよく分かる!  しかも、本来なら絶対に人目に触れることがなかったであろうこれらのコレクションたちを、ボクらが自由に見ることができるようになっているというのも、またうれしい。いろいろな意味で本当に貴重な資料の数々だ。  ただ今回、残念だったのは、編集Kさんが取材に同行していたので、「うひょー! むひょー!」といろんな資料を血眼になって隅々まで読むことができなかったこと(気持ち悪いと思われたくないんで......)。  あのファイルたちをじっくり鑑賞するために、個人的にここの会員になっちゃいそうだ。
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●風俗資料館 <http://pl-fs.kir.jp/> (取材・文・イラスト・写真=北村ヂン)
「奇譚クラブ」とその周辺 "その周辺"がわんさか。 amazon_associate_logo.jpg
●「突撃取材野郎!」バックナンバー 【第7回】 テレクラは今こんなことになっている2010 【第6回】『東京都北区赤羽』の作者と行く赤羽ディープスポットめぐり(後編) 【第5回】『東京都北区赤羽』の作者と行く赤羽ディープスポットめぐり(前編) 【第4回】手塚、藤子、赤塚、石ノ森......漫画界の巨匠たちも食べた伝説のラーメン屋 【第3回】「激安宿に泊まりたい!」ドヤ街で一泊1,000円代の宿に泊まってみる 【第2回】「甘酸っぱい思い出のシンボル......」僕らの愛したブルマーは今どこに 【第1回】アイドル小明と行く、サブカル魔窟『中野ブロードウェイ』

なんでこの娘が主演なんだ? 田代さやか、徹底追求!『18倫』

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アイドル映画をこよなく愛する「アイドル映画専門」映画監督が、カントク視点でオススメのアイドル映画を、アノ手コノ手で解説します。 ●今回のお題 田代さやか、徹底追及! 『18倫』 監督:城定秀夫 女性主演:田代さやか、紗奈、持田茜、木下あかり  いきなり何ですけど、この映画大好きです。とことん高得点です。女の子をかわいく表現するっていうのは、こういうことを言うんです!
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『18倫』
松本タカ原作コミックを映画化。
ある日、突然お嬢様からホーム
レス状態になってしまった女子
高生が、自力で生活するため
に飛び込んだAV制作会社で奮
闘する姿を描く青春コメディー!
田代さやか、河合龍之介ほか出演。
 最初は「どうして田代さやかなんだろう?」って思いました。原作マンガのキャラにそこまで合ってるとも思えないし、芝居が上手いわけでもない。まー『かにゴールキーパー』のインパクトがあり過ぎて、どんな映画に出演してもそんな印象しか持てないか。  それでも、見れば見るほど、分からなくなってくる。なんで田代さやかなんだ? けど、その反面、見れば見るほど、映画自体は面白くなってくる。1回見ただけでも十分面白いんだけど、複数回見ることによって、味が変わっていく。なんだ、この深みはっ......いや、深くないのに、味が変わる......いや、変わらないんだ。これ、きっと変わらないんだ!  今はやりの長続きガムと一緒で、変わらないところがすごいんだ! そういう映画なんだ! なんでだいっ!!??  超お嬢様学校の優等生で、医者を志す超超清純派お嬢様の池内倫子(田代さやか)。 AA_DSC00236.jpg  ある日、学校から帰宅したらいつもの豪邸はカラッポ。そして父からの1枚の置き手紙。手紙には会社の倒産と、母親との離婚と、「一人で生きてくれ」の言葉。  あっという間にホームレス女子高生になってしまった倫子。路頭に迷った倫子は、生きていくために仕事を探すが、女子高生だから......いや、超お嬢様過ぎて常識がないことから、仕事はまったく決まらない。そんな倫子が内容もよく分からないまま、飛び込んだ会社は......なんとAV制作会社だった!  まぁそんな、タイトルからも、ビジュアルからも、想像できる範疇の作品ではあるのですが、この手のアイドルの女の子を使って、エッチを題材に物語を展開しよう~的な作品は過去にもよくあったわけで、今の日本の映画&Vシネ市場を考えれば分かりやすいことなのですが、それだけ出まくっているこの手の作品の中で、この『18倫』をどうしてそこまで私は絶賛してしまったのでしょうか。  まず、この映画、65分という枠の中で「いろんなことを詰め込んじゃえ~~~」っていうアイドル映画にありがちな迷走が、まったくない。 AA_DSC00261.jpg  65分間、徹底して、メインどころに悪人がいない。どうしよーもないチンピラがちょっとした役で出てくる以外は、とにかくいい人ばかりの映画だ。  ドMのくせに倫子を温かく見守る社長、口はものすごく悪いのに実は優しい撮影班。最初は嫌な女なのに倫子の優しさに心打たれるAV女優。  嫌なやつの設定にもできたはずの倫子の友達。ちょっと脚本を変えれば、『キャリー』に等しいイジメ映画に成りかねないところを心の底からラブ&ピースの世界を満喫できる......。うむむ、そこまで幸せだけの物語が面白い理由はなんだ?  普通、苦あれば楽ありだから楽しい。いわゆる「負け」のない漫画で成り立ってるのは、初期の『テニスの王子様』くらいだ。  ここで、田代さやかが何故起用されたのかが、浮かび上がってくる。分析してみよう。冒頭に書いた通り、どうして田代さやか??  別に巨乳で売る役柄じゃないのに......たどたどしいお嬢様言葉&医学用語......テキパキとしてないチンタラした芝居......しかし......しかし......頭にこない。  ムカつかない......気持ちのいいイライラが楽しい......うむっ!? ここか!? これって、作中のAV制作会社スタッフ側と同じ感触なのでは??? AA_DSC01820.jpg  この映画で田代さやかは、先輩たちにとことん怒られるが、社長が温かく見守っていることにより、怒られている倫子に悲壮感はなく、なんか、微笑ましい。ということは、田代さやかのドジっ子っぷりは、芝居なのか、本当なのかは別にして、劇中内とバーチャルということか。  田代さやかの起用理由は、上手くない美味さと、危なっかしいヤバさということなのか。このジャンルだから許されるのかもしれないけど、そうだとしたら、この倫子の役は、田代さやか以外、出来ない。大抜擢。うむむ、お見事である。おっぱいを売らずしてここまでやるとは! お見事!  挙句の果てに、毎回毎回、衣装がコスプレ。Vシネにはありがちな手法でも、この作品には無理がない。  だって、ホームレス状態で入社、宿は会社。着る服は、AV制作会社に山ほど置いてあるコスプレ衣装。うん、納得。  このお嬢様言葉と、言えてないようで言えている哲学的医学用語を65分間、聞いてるだけで楽しくなる。  スタッフ&キャストは全員楽しい映画でした。このテイストのまま行くんであれば、とことん続いてほしい!! 『男はつらいよ』みたいに"撮影不可能"な状態になるまで続けてほしい! 妹はさくらって名前にして欲しい! タコ社長も出てきてほしい! ロケ地を葛飾柴又で~(話が壊れてきたのでこの辺で)! (文=梶野竜太郎) kajinoryutaroprof.jpg ●かじの・りゅうたろう 映画監督・マルチプランナー。1964年東京生まれ。 短編『ロボ子のやり方』で、東京国際ファンタスティック映画祭の部門グランプリを受賞。08年に長編『ピョコタン・プロファイル』でメジャーデビュー。第2回したまちコメディ映画祭 in 台東にて、新作『魚介類 山岡マイコ』を上映。2010年に長編版として劇場上映が予定されている。現在、ニコニコ動画チャンネル『魚介類TV』(毎週日曜日20時~)に出演中。 詳しくは→http://mentaiman.com/ ブログは→http://ameblo.jp/mentaiman1964/
18倫 いいコなんですよ。 amazon_associate_logo.jpg
●アイドル映画監督梶野竜太郎の【アイドル映画評】INDEX 【第23回】覗きを越えた見せたがる演出『Oh!透明人間』 【第22回】バレない浮気の疑似体験MOVIE『セブンカラーズ』 【第21回】『巨乳ドラゴン 温泉ゾンビ VS ストリッパー5』思い切りさらけ出す演出と"AV女優"の必然 【第20回】『ラブファイト』──北乃きいを5倍堪能する方法。 【第19回】男装女子から漏れる少女の可愛さ『1999年の夏休み』 【第18回】無気力露出系マニア必見! ペ・ドゥナをとことん味わう『空気人形』 【第17回】ヴァーチャル監督視線体験ムービー『テレビばかり見てると馬鹿になる』 【第16回】メイキングDVD希望! アイドル映画の死角"鎖骨"全開の『笑う大天使(ミカエル)』 【第15回】女子高生の体育の時間を、遠くから眺めていたあの頃......『平凡ポンチ』 【第14回】「君はどうしてダメ男ばかり好きになる!?」堕ちてゆく女の美学『ララピポ』 【第13回】あの堀越のりだからできた変身願望映画の傑作!!『特命女子アナ 並野容子』 【第12回】セルフアフレコの美学『カンフーシェフ』加護亜依フォーエヴァー! 【第11回】鈴木美生ちゃんの真の萌声(もえごえ)が男の脳髄直撃!『机のなかみ』 【第10回】バカエロ映画の極×2『まぼろしパンティ VS へんちんポコイダー』 【第9回】「電車男」でカニバリズムで格闘映画の傑作『カクトウ便 VS 謎の恐怖集団人肉宴会』 【第8回】トップアイドルの制服(もちろんミニ)とM男君の快感『ときめきメモリアル』 【第7回】知的に低脳な『秘密潜入捜査官 ワイルドキャッツ in ストリップ ロワイアル』 【第6回】『インストール』──女の子が部屋でひとり。何をしているのか、見たくないか? 【第5回】『お姉チャンバラ THE MOVIE』──ビキニvsセーラー服の恍惚 【第4回】『デコトラ・ギャル奈美』──古きよき時代のロマンポルノ・リターンズ 【第3回】『リンダ リンダ リンダ』──王道的傑作に潜む"多角的フェチズム" 【第2回】『妄想少女オタク系』──初心者歓迎!? BLの世界へご案内 【第1回】『すんドめ』──オナニー禁止とチラリズムの限界点