ついに文春参戦! 週刊誌“老人セックス”特集は鉄板ネタ!?

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「週刊文春」6月20日号 中吊り広告より
今週の注目記事 「猪瀬直樹都知事『テレホンセックス』と『飲酒運転事故』を女性作家が実名告発!」(「週刊文春」6月20日号) 「アホノミクスへの大失望」(「週刊ポスト」6月28日号) 「ヘドロ水に生きる『中国人民』」(「週刊新潮」6月20日号) 「本田圭佑『眼球』の謎」(「週刊文春」6月20日号) 「AKB総選挙『下品すぎる前夜祭』撮った!」(「週刊文春」6月20日号) 「もう一度だけでいい20代の女性を抱いて死にたい」(「週刊ポスト」6月28日号)  このところフライデーに精彩がない。新聞広告はレイアウトを変えてオシャレにはなったが、タイトル本数が少なくなった。そのため、よほどの張り込みネタがないと、買う気が起こらないのだ。  いっそのことタイトルは全部出して、一番の売り物のタイトルを伏せ字にするか、空白にしておいて読者の関心を惹くとか、何か手を考えたほうがいいのではないか。フライデーOBとしては、心配で心配で夜も眠れない。  さて、今週の注目記事に載せていない特集がある。それは新潮のNHK朝の連続ドラマ『あまちゃん』の主役・能年玲奈(19)についての記事である。書き出しはこうなっている。 「今から20年ほど前までは、30%、40%を叩き出すのも珍しくなかったNHK朝の連続テレビ小説、通称“朝ドラ”の視聴率も、近年は20%の大台が遠くなり、2004年以降で初回視聴率が20%を超えたのは、06年の『芋たこなんきん』が最後だった。だから『あまちゃん』の20.1%という初回視聴率は、快挙だったのだが、むろん、すぐに失速するドラマもあるから、ぬか喜びは禁物である。ところが、『あまちゃん』はこれまでのところ、視聴率20%を連発」  これは、宮藤官九郎の脚本がいいのはもちろんだが、主役の能年の人柄が役とマッチしていて素晴らしいという人が多いようだ。  辛口のドラマ評で知られる作家の麻生千晶さんも、べた褒め。 「ボーッとしてるところがいいんですよ。彼女が演じる天野アキには飢餓感がない。ガツガツしていないんです。現代の孫世代の実態に則して脚本が作られてるんですね。そこに玲奈ちゃんがいかにもはまっています。顔立ちは整っていますが、普通の女の子に見える。  そういったタイプは万人に好かれます。最大公約数的な魅力を持っているんじゃないかしら。彼女を悪く言う声を聞いたことは、一度もありません」  彼女が生まれたのは兵庫県の中ほど、城で名高い姫路から電車で1時間弱の神崎郡神河町。美しい川と清涼な水田が印象的な、民家もまばらな山間の地であるという。彼女は『あまちゃん』のオーディションで1,953人の応募者からヒロインに選ばれ、カルピスのCMでも注目を集めた。母親の真理子さんがこう語る。 「自分の好きなことをやってくれたらええと思ってきました。悪いことはしないとか、朝出かける時はみんなに挨拶するとか、基本的なことは教えてきましたけど、全然厳しくなかったと思います。ただ貧しいから、欲しいからって与えられへん。“ピアノを習いたい”とか言ってたけど、それは“ごめんなさい”って。  勉強はノータッチでしたけど、6年生のとき義務教育のシステムわかってなくて、“中学校に上がられへん”といって猛勉強したときもありました。服は好きで、2、3歳ごろから試着するのも嫌がらなくて、ファッションとか華やかなことには、元々興味があったんやろうなと思います」  温かな家庭でのびのび育ってきたことがうかがえる。  だがここから新潮は、能年の父親が今年2月に交通事故を起こしていたことを取り上げている。スターになれば、身内の不祥事を書かれるのは致し方ないが、まだ彼女はスターへの階段を上り始めたばかりである。父親も取材に対して真摯に答えている。  このことを取り上げる「必然性・公益性」があったのか? 私には腑に落ちないので、注目記事にはしなかった。  さて、このところ現代が還暦セックスを始め、ポストが追随し、エスカレートするばかりである。70代になり、現代はついに80代のセックスまで特集した。それほどの“需要”があるのかと思っていたら、この分野に文春までが参戦してきた。ということは、売れるということなのであろう。  今週のポストは、80歳まで生涯現役というモノクログラビア特集を組んでいる。  項目は「まず、『ジジイ好き女』を見極める」「『ステキジジイ』と『スケベジジイ』の境目」「20代女の『性器』と『愛し方』」とあるが、実用的なのは「それでもダメなら『5000円』フーゾクへ」であろう。ポストによれば、 「二極化が顕著なソープ業界では、手軽な予算で遊べる店が台頭し、早朝割引合戦に突入。しかも、激安店には20代の素人女性がどんどん参入してきているという。  吉原でも激安早朝ソープが覇を競っていて、ある店が、朝7時までなら30分で総額6000円と打ち出したところ、ライバル店も、同じ条件と同じ値段で対抗」 だそうである。時間帯や曜日にも注目すべきだという。 「HPで容姿年齢、出勤状況がチェックできます。学生やOLとプレイしたいなら、平日の17時以降の早めの時間帯、あるいは週末の昼過ぎが狙い目です」  本当に、80歳になっても風俗に行ってまでしたいのかね。そのうち80歳以上限定のキャバクラもできるかもしれない。老人パワー恐るべしか。  AKB48の総選挙なるバカ騒ぎは終わったが、AKB48の“天敵”文春が前夜の彼女たちのバカ騒ぎを報じている。  総選挙2日前の夜遅く、会場となった恵比寿の高級和食レストランに、板野友美、小嶋陽菜やAKBの運営会社社長の窪田康志氏などが集結。終わったのは午前0時を過ぎていたが、御一行たちは六本木へ移動。  文春によれば、その世界では有名なメンズサパークラブ「R」という店へ次々に突入していったという。六本木の飲食店に勤める黒服がこう話す。 「お下品な店ですよ、Rは(笑)。ショータイムには全裸の男たちが出てきて、アソコを団扇とかおしぼり、ペットボトルなんかで隠しながら曲に合わせて踊る。ポロリは当たり前、つか常にポロリなんです。それを見ながら、客はガンガンシャンパンを注文する。それをピッチャーに流し込んでイッキする。  六本木でいま最も勢いのある店ですね。会員制で、芸能人とかスポーツ選手もしょっちゅう来る。もともと新宿でホストクラブを何店舗も経営していたやり手オーナーが出店したんです」  このいかがわしすぎる店での前夜祭二次会には、窪田氏をはじめ、総監督の高橋みなみ、篠田麻里子、小嶋、板野、元SDNの佐藤由加理らが勢揃い。反省中の峯岸みなみもいたそうである。  テーブルにはウオッカの空き瓶が何本も並べられていたそうだ。強いね~、彼女たち。店から出てきたときにはひとりでは歩けない者もいたと、文春が書いている。  そして第5回になるAKB48総選挙では、文春でスキャンダルを書かれ、博多のHKT48に左遷されていた指原莉乃がまさかの1位になった。  私もテレビでこの中継をビールを飲みながら見ていたが、一人ひとりの女の子の容姿はどうということはないが、どの子も話だけはうまいのに感心した。劇場や握手会などで話す機会が多いからだろうか。  指原のセンターには批判も多いようだ。AKB48関係者が証言している。 「指原は秋元さんと直でメールや電話をする仲です。告げ口もする。影響力があるから誰も文句も言えず、その存在感、影響力はますます肥大化しています。二年ほど前は、前田敦子をはじめとする先発メンバーの腰ぎんちゃく的存在で、合コンなどにも呼ばれていましたが、文春スキャンダルで知名度は全国区に。態度は日に日に尊大になり、左遷先の博多では“天皇”と陰口を囁かれるほどです。今ではメンバー内に自分の派閥を作り、選抜メンバーからはただ煙たがられている。たとえ指原の自宅の近所で食事をしていても、彼女を誘う者はいません」  指原センターで、AKB48の崩壊が早まるかもしれない。  文春では以前、日本代表のエース・本田圭佑がレーシック手術に失敗したのではないかという「疑惑」を報じた。今回、オーストラリア戦やブラジル戦で活躍したが、それでも目の辺りの感じが、以前の本田と違うという声が多くあるし、私も。テレビを観ていて違和感を覚えた。  そこで文春は、またまた動いた。専門医を複数取材したが、その結果、レーシックではないだろうということになったらしい。  本田をよく知るというサッカー関係者がこう語る。 「本田はバセドウ病ではないかと言われています。本田がおかしいと気付いたのは、今年二月。最初は腎臓が悪いと思った。試合前から顔のむくみが気になったし、汗もかいていた。顔も全然変わってしまった」  もしそうだとしたら、疲れやすくなったり、動悸がしたりと、スポーツ選手には多いようだが、試合に支障は出ないのか。W杯の鍵を握る選手だけに、気になる「ウワサ」ではある。  新潮は以下のような、ショッキングな中国の水事情を特集している。 「世界的なコーヒーチェーン『スターバックス』の香港の店舗がトイレの水道でコーヒーを入れていたことが中国国内で報じられたのは5月30日。大盛況だった店は、一夜にして閑古鳥の巣と化したが、客が激怒したのは、取水場所がトイレだったことだけではない。  中国の場合、水道水は飲んだら危険な水として広く認知されているのだ。無論、日本の外務省のホームページでは北京ですら水道水の飲用は避け『ミネラルウォーターの使用を原則』とするように呼びかけている」  しかも、その水道水よりも基準がゆるい不純なミネラルウォーターが多く出回っているというのだから、何を飲めばいいのか。 「現在、中国では国内シェアトップのミネラルウォーターブランド『農夫山泉』(550ミリリットルで1.5元=約24円)の水質基準が大問題となっている。水源は浙江省の森林公園にある湖で、国が一級水源保護区に指定しているという安心感も手伝って人気を博してきた。  ところが、今年4月、北京の日刊紙『京華時報』によって『水質基準が水道水以下』と報じられた。カドミウム含有量などに関して農夫山泉が用いる浙江省のミネラルウォーター基準の方が国の水道の基準よりも甘かったのだ。さらに、浙江省の水質基準の策定に農夫山泉サイドが関わっていたこともスッパ抜かれた」  北京特派員がこう解説している。 「農夫山泉は京華時報を名誉棄損で訴えましたが、調べてみると、確かにペットボトル入りミネラルウォーターの国家基準は水道水よりもゆるいケースがあります。例えば、水道水では検出されてはならない大腸菌がミネラルウォーターでは微量ながらも許されている。実はミネラルウォーターに関しては、何十年も前の旧ソ連の衛生基準が今も使われているからです」  私も年に1回は中国へ行っているし、息子が昨年暮れから北京で仕事をしている。公害に水もダメだとすると、中国で暮らすのは大変なことだ。中国人は子どもの頃から水に慣れ親しんできているから平気なのかもしれないが、これでは中国で飲めるのはビールぐらいか。  上海在住のジャーナリストの調査によると「農夫山泉の取水を行っている浙江省の千島湖を調査したところ、ゴミが大量に浮いているゴミ溜めのような水域があちこち目に付きました。検査キット使って計ってみると、水質を示すCODは10~13。日本であれば下水のレベルだったのです」  また、中国事情に詳しい富坂聰氏もこういう。 「ミネラルウォーターの品質に対する疑念は中国人の誰もが抱いています。数年前にもCNNの潜入取材で、あるミネラルウォーターの製造工場でトイレの水道から水を引いていたことが発覚しました。その工場は摘発されましたが、同様のことが行われているケースは無数にあるはずですし、有名ブランドの偽造も横行しています」  ハンドバックや靴の偽造なら体には影響がないが、水となると……と考え込んでしまうね。  あれほどアベノミクスを礼賛した現代は、暴落以降、批判派に“大転向”して、今週はついに「株価1万円割れ、安倍退陣」という記事までやりだした。自民党閣僚経験者のこんな話を載せている。 「『これ以上、株価が下がり続けたら危険水域だ』と悲鳴が上がり始めた。もしも参院選で圧勝することに失敗し、“ねじれ”を解消できなければ、長期安定政権という首相の野望は潰えます。  日本株は投げ売りが加速し、本当に1万円を割り込み元の水準に戻ってしまう。安倍首相は選挙と失政の責任を取り、退陣せざるをえなくなるでしょう」  もしこのような事態になったら、現代はどのような責任をとるのか。そちらのほうも気になる。  アベノミクス批判だったら、ポストのほうが断然うまい。  安倍政権が高い支持率の陰で進めていたのは、国民の財産を掠め取り、雇用を失わせ、権力の維持のために老後の年金まで奪う「国民背信の政治」だったと書いている。  中でも6月3日に、社会保障制度改革国民会議で、安倍首相のブレーンとして知られる民間委員の伊藤元重・東大教授から「経済財政の視点からの社会保障改革」という資料が提示されたそうだが、その内容たるや、とんでもない代物である。増大する社会保障費の財源として「高齢者医療費をカバーする目的での死亡消費税の導入」の提案だというのだ。  立正大学法学部客員教授の浦野広明氏がこう語る。 「国は今後急速に増えていく社会保障費を賄いきれない。現役世代の負担にも限界がある。そこで消費税のように国民全員に死ぬときに財産から一定の税率を“社会保障精算税”として納めさせる。相続人ではなく、死者から取るから死亡消費税なのでしょう」  マイナンバー制度を導入したのも、そのためだそうである。  実際に導入されると、こんなことが起きるという。 「長年、介護してきた父が亡くなった。息子は介護のために会社を早期退職し、妻のパートで食べている。貯金も底を尽いた。遺産として同居していた家が残ったものの、評価額は3000万円。そこに『死亡消費税』の請求書が届く。消費税並みの5%なら150万円、消費税引き上げ後の税率10%なら300万円になる。とても払えず、家を手放すことになった──」  現在、個人の金融資産は1,545兆円。そのうち1,000兆円近くを高度成長期を支えた団塊の世代をはじめとする65歳以上の約3,000万人が保有しているといわれる。  そこに死亡消費税をかけるとどうなるか。65歳以上の世代が平均寿命を迎える今後15年間で、税率5%なら50兆円。消費税引き上げ後の10%だと100兆円の課税になるという。国民の財産を減らされ、国には途方もない金額が入ってくるというのである。  ポストは「棺桶を掘り返す“墓泥棒”」と難じているが、その通りである。第一、親を介護しても財産を手にできないとなれば、介護から逃げてしまう「親不孝」なガキどもが増えること間違いない。  アベノミクスをアホノミクスと命名した同志社大学大学院ビジネス研究科・浜矩子教授は、安倍首相が言っている「10年間で年収を150万円増やす」に対して、その見えすいた騙し方が「アホ」だと、こういう。 「国民総所得は『国民の給与所得』とは全く別の指標で、企業の利益や政府の公共投資が含まれる。たとえば企業が社員のクビを切って海外に工場を移転し、そこで利益をあげれば国民総所得は増えるし、政府が増税で公共事業をバラ撒いても増える。安倍内閣がこの指標を持ち出し『給料が上がる』と説明していますが、それは間違いなのです」  池田隼人元首相がいった「給料を2倍にする」とは、まったく違うのである。  さらにポストは、安倍首相が進めようとしているのは、サラリーマンの「首切り合法化」だという。 「これは、派遣や有期の契約社員など『非正規労働者』と『正社員』の中間形態として、勤務地域や職種を限定して採用する『限定正社員』(ジョブ型正社員)をつくるというものだ。  原則、正社員と同じ無期契約だが、正社員が『企業全体の業績の著しい悪化』などの4要件を満たさなければ解雇できないのに対して、限定正社員は企業の業績が良くても、その地域から工場や店舗を撤退したり、その職種が必要なくなった場合、企業の判断で解雇できるようにする」  労働問題に詳しいジャーナリストの溝上憲文氏がこう指摘している。 「雇用規制の緩和は財界の悲願です。現行制度で企業が個々の社員と解雇ルールを定めた契約を結ぶことができるといっても、裁判などで覆える可能性が高い。だから国に限定正社員を制度化させ、“首にしてもいい”というお墨付きが欲しいわけです」  また、安倍内閣は株価が大暴落を続けていた6月7日、厚労省傘下の「年金積立金管理運用独立行政法人」が突然、株の買い増しを決めたというのだ。  この組織はサラリーマンの厚生年金と自営業者の国民年金の積立金約120兆円を運用する「世界最大の年金ファンド」で、運用先は国債など国内債券が67%、国内株式11%、外国株式9%などと定められている。  ところが政府は、その資産運用配分を見直し、国内債権の割合を60%に引き下げ、かわりに国内株式を12%に引き上げた。わずか1%でも1兆円を超える。  社会保険労務士の北村庄吾氏は、厳しくこう指摘している。 「国民から預かっている公的年金の運用は手堅くすべきで、専門家の間にはリスクある株式での運用そのものに批判が強い。百歩譲って株を買うにしても、せめて株価上昇を始めた今年1~2月までに決めるべきでした。それなのにわざわざ株価急落の真っ最中に買い増しを決めたのは、国民の財産を政権維持のために使っているも同然です。株価がさらに暴落したら、国民の年金資金を失うことになる。その責任を一体、誰が取るのか」  アベノミクスのメッキが剥がれてきたようである。  今週の最後は、文春の猪瀬直樹都知事批判。この記事を読むと、「だから猪瀬は嫌われる」ことがよくわかる。 「『何であんな男が東京都知事になるの!』  昨年12月、猪瀬直樹氏が史上最多の約434万票の得票で東京都知事に就任したとき、私は思わずこう声をあげてしまいました。猪瀬氏の名前を聞くと、あの忌まわしい過去の記憶が蘇ってきてしまう。猪瀬氏は私と出会った後、政治と関わり合うようになり、作家から政治家へ転身を遂げていきました。その処世術は見事の一言です。でも、本当にこれでいいのか。私は猪瀬氏が政治家として出世していく姿を見る度に、危機感を覚えずにはいられませんでした」  こう語っているのは、作家の中平まみ氏。中平氏は『ニュースセブン』(NET・現テレビ朝日)のアシスタントを経て作家デビューし、1980年に『ストレイ・シープ』で文藝賞を受賞した。父親は『狂った果実』で知られる映画監督・中平康氏。  二人が付き合っていたのは1991年当時だから、相当古い話である。それを今になって暴露され批判されるのは、猪瀬という人、よほど人徳がないのであろう。テレホンセックスまがいのやりとりもあるが、彼女の話の中で聞き捨てならないのは、酒を飲んで車を運転し事故を起こしたのに、そのままその場を逃げて、知らんふりをしたというくだりであろう。  猪瀬氏は中平氏の車を借りて横浜中華街に出かけ、彼女と一緒に酒を飲んでの帰りだという。 「帰り道、猪瀬氏がハンドルを握り高速道路走っていました。今思えばアルコールを飲み、あたりは暗く、路面は雨で濡れてと悪条件が揃っていた。私は猪瀬氏がスピードを出しすぎていたように感じていました。  そのとき、車列の前のほうで追突事故が起こり、私たちの前の車が急ブレーキをかけたのです。猪瀬氏は『あー!』と叫び、ハンドルを大きく切った。車は中央分離帯に激突、360度回転した。凄い音と衝撃でした。全身を打ちつけられる。衝撃で『死んだかも』と思ったほどでした。  私は当然、警察を待つのだと思っていました。ところがです。猪瀬氏は再びアクセルを踏み込んだ。フロントがグシャグシャの車で、ネズミ花火みたいな勢いで車を走らせ始めたのです。  かなりの距離を走ったと思います。もう大丈夫と思ったのか猪瀬氏は車を路肩に止めハンドルに突っ伏してハァハァと喘いでいる。脂汗がダラダラ流れていた」  猪瀬都知事は文春の取材に対して、彼女との不倫関係は認め、指摘されたことを深く反省すると答えているが、飲酒運転の事故に関しては、飲酒の事実はないと否定し、事故も「軽微な自損事故」だったとしている。  猪瀬氏は、中平氏が離れていって3カ月もしないうちに新しい女性にアプローチを始めたそうだが、その女性もこう語っている。 「彼は最初から私を女として口説きに来た。2月には彼に誘われて『オフィスイノセ』の契約社員にもなった。毎月40万円という給料は、今思えばそういうもの(俺の女になれという意味)が含まれていたのかもしません。でも、男女関係とはちょっと違う。いい思い出なんてありません。猪瀬さんは事務所スタッフや業界人から凄く嫌われていましたし、鳩や猫をパチンコやエアガンで打つような人でしたから」  早く都知事を辞めないと、これからもスキャンダルが次々噴出するかもしれない。辞める時期は、東京五輪招致がダメだとわかる9月がいいのではないだろうか。 (文=元木昌彦) ●もとき・まさひこ 1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。   

矢口だけじゃない!? 芸能人の最新下半身事情(6月上旬の人気記事)

ranking0617.jpg  6月上旬に注目を集めた記事を紹介する、日刊サイゾー人気記事ランキング。前回に引き続き、やぐっちゃんの不倫騒動ネタが独走状態ですが、そのほかにも小池徹平と芹那、藤原竜也の“千人斬り伝説”など、芸能人の下半身ネタが話題となりました。それでは早速、ランキングをどうぞ! 第1位 離婚でも幕引きできない!? 矢口真里の自宅不倫騒動に“相当ヤバい”展開が…… オイタが過ぎました。 第2位 イケメンを指名しまくっていた“合コン番長”矢口真里 擁護しているのは合コン仲間ばかり…… ヤリマンキャラで再出発! 第3位 離婚の矢口真里が女友達からも総スカン!「夫の暴力が原因じゃなかったの!?」 書きたい放題! 第4位 「20世紀最後の正統派アイドル」の面影はいずこ……初代『ショムニ』高橋由美子の現在に衝撃 「Good-P」と呼ばれていたとは、知りませんでした。 第5位 芹那と“Tバック熱愛”騒動の小池徹平が「人権侵害だ!」と激怒した意外な裏事情 セフレにも優しいんです。 次点 俳優・藤原竜也が9年間の交際を経て一般女性と結婚! 一方で気になる“千人斬り疑惑”は…… 「そこそこの数」って、8割くらい? 次々点 「えっちゃん……!」チャットモンチー橋本“結婚3年隠し”にファンも業界も騒然!  なかなか用心深いね。

男と女を結びつけているのは愛情か肉体か? 真木よう子主演の官能ドラマ『さよなら渓谷』

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かなこ(真木よう子)と俊介(大西信満)は、他人には話せない秘密で結ばれた夫婦だった。暑苦しい部屋で人目を避けるように暮らしている。
 結婚生活は愛情で結ばれた者同士が一緒に暮らすものだと思っていたが、ずいぶん後になってから、どうやらそうでないことに気がついた。男女を結びつけているのは恋愛感情や信頼関係といったプラス要素だけでなく、打算や妥協、さらには憎しみや哀しみといったマイナス要素も含めたものらしい。恋愛感情や肉体関係だけの結びつきは、意外なほど簡単にほどけてしまう。『さよなら渓谷』の主人公かなこと俊介の場合、2人は一般人が想像するよりも遥かに固い絆で結ばれている。しかも、その絆は恋愛感情や信頼関係ではなく、怒り、憎しみ、恨み、恐怖、憐れみ、罪悪感など様々な感情を束ねて編み上げた太い太い絆だ。真木よう子主演作『さよなら渓谷』は、その目には見えない“絆”を映像化することに成功している。  『さよなら渓谷』は吉田修一の同名小説が原作。2006年に秋田で起きた実母による児童殺害事件が物語の導入となっている。母親からの愛情を無条件で浴びることを信じていた幼い子どもが実の母親によって命を奪われた。映画の世界では女性は聖女として描かれることが多いが、本作では女性は聖女にもなりうれば、鬼女にもなりうる振り幅の大きな存在として語られる。事件が起きた渓谷に近い市営住宅にマスコミが群がる。児童殺害事件の容疑者・立花里美の素顔をカメラに収めるためだが、捜査に進展がないため記者たちは手持ちぶさた状態。そんな中、雑誌記者の渡辺(大森南朋)は隣で暮らす夫婦の姿が気になった。俊介(大西信満)とかなこ(真木よう子)の夫婦は水入らずで幸せそうだが、どこか世間の目から逃れたがっているようにも映る。ワケありそうな夫婦だった。
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『ベロニカは死ぬことにした』(06)以来の単独主演映画となった真木よう子。「簡単には演じられない役。台本を渡された時点で覚悟した」と話す。
 案の定、警察は俊介と立花里美は肉体関係があったという情報を得て、俊介を事情聴取のために連行していく。警察にそのことを通報したのは、俊介の妻かなこだった。この夫婦はどこかおかしい。渡辺は俊介の過去を調べ、俊介が大学時代は野球部のエースだったこと、証券会社に勤めていたエリートサラリーマンだったことを知る。俊介を引き立ててくれた先輩社員の妹との婚約も決まっていたらしい。約束されていた将来を全部棄てて、俊介はかなこと郊外にある簡素な市営住宅で暮らしていたのだ。それほどまでに俊介とかなこは深く愛し合っているのか。体の相性が抜群にいいのか。では、かなこが俊介を警察に売ったのは何故か? 妻(鶴田真由)との生活がしっくり行っていない渡辺にとって、俊介とかなこの夫婦関係は疑問だらけだ。やがて、俊介は15年前にある事件を起こし、俊介とかなこは口外できない秘密を共有する特殊な関係であることが浮かび上がっていく。  本作を撮ったのは大森立嗣監督。『ゲルマニウムの夜』(05)で監督デビューして以降、『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』(10)『まほろ駅前多田便利軒』(11)と社会の底辺で暮らす人々を一貫して撮り続けてきた。今年3月には秋葉原無差別殺傷事件を題材にした『ぼっちゃん』が公開されたばかりだ。男臭い世界を描き続けてきた大森監督にとって初めてのヒロインものが本作であり、ヒロインを務めたのは芸能界でもっとも“男気”溢れる女優・真木よう子。そして俊介役は『赤目四十八瀧心中未遂』(03)『キャタピラー』(10)で寺島しのぶの相手役を演じた大西信満。大森監督、真木よう子、大西信満の3人ががっちりスクラムを組む形で物語が進んでいく。  現在の日本映画界はテレビ放映を前提にしたテレビ局主導映画が主流となってしまい、人間の暗部にまで踏み込んだ作品は企画されにくい状況にある。だが、大森監督&真木&大西によるスクラムは、人間の心の奥の襞にまでずんずんと分け入って進んでいく。まるで愛情と憎しみと官能の果てに何が待っているのかを確かめようとしているかのようだ。蒸した部屋の中で抱き合った俊介とかなこは汗だくまみれで、2人の肉体は溶け合ってひとつのバターになってしまいそうなほど。慈しみと憎しみとが男と女の間をギッコンバッコンしていく。
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真木よう子の熱演ぶりが話題を呼んだ『ゆれる』(06)と同じく、今回も渓谷に架かる吊り橋がドラマの大きな分岐点となっている。
 この作品が出色なのはエンディングだ。決してハッピーエンドではなく、バッドエンディングに近いものだが、見終わった後に不思議な感慨が湧いてくる。ハッピーエンドでもバッドエンドでもない、このエンディングは何と呼べばいいのだろうか。とりあえず“第3のエンディング”と呼ぼう。幸せと悲しみがマーブル状になったこの“第3のエンディング”は、誰もがいつか見た光景(いつか見る光景)でもある。野球部のエースだった俊介も雑誌記者に転職するまでずっとラグビー一色の人生を送ってきた渡辺も体力には自信があるが、逆に若い頃の鋭敏さや繊細さが自分の肉体から消滅しつつあることを実感している。鮮やかなグリーン色に萌え上がる“さよなら渓谷”は青春の墓場であり、人生の折り返し点でもあるのだ。  物語が終わり、エンドロールで真木よう子が歌うエンディング曲「幸先坂」が流れる。いや、真木よう子ではなく、かなこが歌う「幸先坂」だ。渓谷に架けられた橋を渡ったかなこの姿はすでに見えないが、歌声だけどこからか聞こえてくる。今日のかなこはちょっと機嫌がよさそうだ。そして、その歌声は昔、ひどい別れ方をしてしまった恋人の声にも少し似ている。 (文=長野辰次) 『さよなら渓谷』 原作/吉田修一 脚本/高田亮、大森立嗣 撮影/大塚亮 監督/大森立嗣 出演/真木よう子、大西信満、鈴木杏、井浦新、新井浩文、木下ほうか、三浦誠巳、薬袋いづみ、池内万作、鶴田真由、大森南朋 配給/ファントムフィルム R15 6月22日(土)より有楽町スバル座、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー <http://sayonarakeikoku.com◆『パンドラ映画館』過去記事はこちらから

お疲れ気味の人にピッタリ、モツカレー

IMGP9151.jpg 料理の数だけダジャレがある――。ダジャレをこよなく愛する男が考案する、笑えるおいしいレシピ。  「ただいまー。夕飯の買い物をしてきたよ」  「あら、どうしたの? なんだか顔色悪いわね」  「うーん、疲れちゃって。はぁ」 IMGP9081.jpg  「早くも夏バテかしら。何か栄養のあるもの食べたほうがいいんじゃない?」  「そう思って、今日の夕飯は、お疲れ気味の人にピッタリのメニューにしました。材料はこれ」 IMGP9115.jpg  「あら、豚の白モツ。味噌で煮込むとおいしいのよね」  「これを、ちょっと変わった料理法にしてみようと思っているんだ。まず日本酒とショウガを加えたお湯で、白モツとニンジンを煮込みます」  「アク取りだったらまかせてね!」 IMGP9126.jpg  「ニンジンが柔らかく煮えたら、ここに味噌を少々溶かします」  「あら、ちょっと味噌の量が少なくない?」 IMGP9137.jpg  「この料理では、味噌は隠し味だから控えめでいいんだよ」  「味噌を入れてしばらく煮込んだら、ここにカレーのルーを加えます!」  「えー! モツ煮をカレーにしちゃうんだ!」 IMGP9142.jpg  「そう。モツの煮込みカレー。これをご飯の上に掛けて、刻んだネギを振りかけたらできあがりだよ」  「まさにモツ煮とカレーの中間という感じね」 IMGP9173.jpg  「これが疲れた体に最適なんだよ。お疲れの人のカレーだけに、名前は……」 男&女 「モツカレー(おつかれー)」  「夏バテのときに食べれば……」 男&女 「モツカレサマー(おつかれさまー)」 ■材料  ・豚白モツ ・ニンジン ・日本酒 ・ショウガ ・味噌 ・カレールー ・ネギ ・ご飯 ■作り方 1、豚白モツとニンジンを日本酒、ショウガを加えた水で煮込みます。 2、味噌とカレールーを溶かします。 3、ご飯に掛けて、ネギをちらせばできあがり。 ■玉置メモ ・お疲れ気味の時は、栄養たっぷりの豚白モツをカレーでどうぞ。 ・圧力鍋で煮込むと、モツが柔らかくなりますよ。 ・これにダイコンやコンニャクを入れてモツ煮寄りにするか、タマネギやジャガイモを入れてカレー寄りにするかは、あなた次第! ・辛党の人は、一味唐辛子をたっぷりと掛けると、よりおいしくなります。 (文=玉置豊) ◆「男のダジャレレシピ」過去記事を読む◆

メソメソしている自分を奮い立たせてくれる、狂気じみた社長の情熱『重版出来!』

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『重版出来!1』(小学館)
男だって、堂々と女子マンガが読みたい!――そんな内なる思いを秘めたオッサンのために、マンガライター・小林聖がイチオシ作品をご紹介!  世の中にはメンタルの強い人というのがいて、コケても打たれても、不屈の闘志で立ち上がり進んでいく。立派だと思うし、憧れもするけど、残念ながら僕はメンタルが弱く、そういう人間にちっとも近づけないまま年を取ってしまった。今でもちょっと衝撃を与えれば砕けるようなガラスのハートなので、しょっちゅう落ち込んで、人に知られないように自宅でメソメソ過ごしている。  そういう人間には、落ち込んだ気持ちをもう一度奮い立たせる何かが、自分の外に必要になる。で、それが友人でも恋人でもいいんだけど、僕の場合は基本的にマンガなのだ。だから、気持ちをグイッと上げてくれるマンガをいつでもいくつか心の中にストックしてあって、メソメソしているときに引っ張り出して読むことにしている。  そんなストックに最近加わったのが、出版業界を描いた『重版出来!』(松田奈緒子)だ。  お仕事マンガっていうのは「そこそこ面白いもの」になりやすい。ちょっと特別な職種だと、そこで働く人がどんなことをしているかなんて知らないことが多いので、マメ知識的な部分を掘り下げるだけでも結構面白く読める。たとえば、「重版出来」を「じゅうはんしゅったい」と読むなんて、ほとんどの人は知らなかったはずだ。そういうちりばめられたトリビアだけでも楽しめる。  けど、それは同時に「そこそこ面白い」だけになりやすいということでもある。読みやすいし、知識欲も満たしてくれるけど、ドハマリするほど面白くはない。そういう作品がよく出てくるのだ。  ケガで柔道の道をあきらめた主人公・黒沢心が、面接中に突然入ってきた暴漢を一本背負いで撃退し、見事採用を獲得する本作の第1話を読んだとき、面白いと思ったけれど、実は「よくある話かな」とも思った。よくできた出版業界モノ、ど根性編集物語……そんな感じかなと。  その予感は、ある程度は正しかった。人気が落ちてきている大御所作家の復活劇を描く第2話、マンガの単行本の発行部数決定やヒットへ結びつけるための営業、編集、書店の仕事を描く第4話から第6話までの3部作。さすが自分たちの業界だけあって、小ネタもいい。売れている作品の店頭在庫がなくなりかけて焦っているところに、追加注文分が届いて安堵する書店員のコマなんかは、リアル書店員の間でも「あるある(笑)」と話題になっていた。  でも、『重版出来!』がすごいのは、別にそういう小ネタ群ではない。この作品の根元には、一種の狂気じみたものがある。それが一番よく出ているのが第3話だ。  この第3話では、主人公・黒沢心が就職した出版社・興都館の社長の半生が描かれる。貧乏な家に生まれた彼は、出版社に入り、ヒットメーカーとなっていくのだが、彼がその中で手にした人生哲学が「運を貯めて、貯めた運をすべて仕事に注ぐ」というもの。仕事で勝つために、ギャンブルも辞め、ありとあらゆるラッキーを私生活から排除していく。  なぜそこまでするのかについて、彼は「本が私を人間にしてくれたからです。」と答える。見開き2ページをまるまる使って描かれるこのシーンは、第1巻の中でも屈指のシビれるシーンだ。と同時に、ここで描かれる社長の顔は、どこか狂気を感じさせる描かれ方をしている。すごくおっかないコマなのだ。  そもそも「運を貯める」という行動自体、ジンクス程度ならともかく、ここまで徹底するのはもはや正気ではない。彼はある意味、正常ではないキャラクターなのだ。  だけど、その狂気じみた情熱こそが、彼を押し上げたものであり、この作品の根底にあるものなのだと思う。ただ「仕事だからやる」という次元を超え、理屈をも超え、自分を自分たらしめる何かのために、仕事に仕える。そういう圧倒的な熱量があるからこそ、メソメソしているときの僕を支え、もう一度奮い立たせてくれるのだ。 (文=小林聖<http://nelja.jp/>)

メソメソしている自分を奮い立たせてくれる、狂気じみた社長の情熱『重版出来!』

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『重版出来!1』(小学館)
男だって、堂々と女子マンガが読みたい!――そんな内なる思いを秘めたオッサンのために、マンガライター・小林聖がイチオシ作品をご紹介!  世の中にはメンタルの強い人というのがいて、コケても打たれても、不屈の闘志で立ち上がり進んでいく。立派だと思うし、憧れもするけど、残念ながら僕はメンタルが弱く、そういう人間にちっとも近づけないまま年を取ってしまった。今でもちょっと衝撃を与えれば砕けるようなガラスのハートなので、しょっちゅう落ち込んで、人に知られないように自宅でメソメソ過ごしている。  そういう人間には、落ち込んだ気持ちをもう一度奮い立たせる何かが、自分の外に必要になる。で、それが友人でも恋人でもいいんだけど、僕の場合は基本的にマンガなのだ。だから、気持ちをグイッと上げてくれるマンガをいつでもいくつか心の中にストックしてあって、メソメソしているときに引っ張り出して読むことにしている。  そんなストックに最近加わったのが、出版業界を描いた『重版出来!』(松田奈緒子)だ。  お仕事マンガっていうのは「そこそこ面白いもの」になりやすい。ちょっと特別な職種だと、そこで働く人がどんなことをしているかなんて知らないことが多いので、マメ知識的な部分を掘り下げるだけでも結構面白く読める。たとえば、「重版出来」を「じゅうはんしゅったい」と読むなんて、ほとんどの人は知らなかったはずだ。そういうちりばめられたトリビアだけでも楽しめる。  けど、それは同時に「そこそこ面白い」だけになりやすいということでもある。読みやすいし、知識欲も満たしてくれるけど、ドハマリするほど面白くはない。そういう作品がよく出てくるのだ。  ケガで柔道の道をあきらめた主人公・黒沢心が、面接中に突然入ってきた暴漢を一本背負いで撃退し、見事採用を獲得する本作の第1話を読んだとき、面白いと思ったけれど、実は「よくある話かな」とも思った。よくできた出版業界モノ、ど根性編集物語……そんな感じかなと。  その予感は、ある程度は正しかった。人気が落ちてきている大御所作家の復活劇を描く第2話、マンガの単行本の発行部数決定やヒットへ結びつけるための営業、編集、書店の仕事を描く第4話から第6話までの3部作。さすが自分たちの業界だけあって、小ネタもいい。売れている作品の店頭在庫がなくなりかけて焦っているところに、追加注文分が届いて安堵する書店員のコマなんかは、リアル書店員の間でも「あるある(笑)」と話題になっていた。  でも、『重版出来!』がすごいのは、別にそういう小ネタ群ではない。この作品の根元には、一種の狂気じみたものがある。それが一番よく出ているのが第3話だ。  この第3話では、主人公・黒沢心が就職した出版社・興都館の社長の半生が描かれる。貧乏な家に生まれた彼は、出版社に入り、ヒットメーカーとなっていくのだが、彼がその中で手にした人生哲学が「運を貯めて、貯めた運をすべて仕事に注ぐ」というもの。仕事で勝つために、ギャンブルも辞め、ありとあらゆるラッキーを私生活から排除していく。  なぜそこまでするのかについて、彼は「本が私を人間にしてくれたからです。」と答える。見開き2ページをまるまる使って描かれるこのシーンは、第1巻の中でも屈指のシビれるシーンだ。と同時に、ここで描かれる社長の顔は、どこか狂気を感じさせる描かれ方をしている。すごくおっかないコマなのだ。  そもそも「運を貯める」という行動自体、ジンクス程度ならともかく、ここまで徹底するのはもはや正気ではない。彼はある意味、正常ではないキャラクターなのだ。  だけど、その狂気じみた情熱こそが、彼を押し上げたものであり、この作品の根底にあるものなのだと思う。ただ「仕事だからやる」という次元を超え、理屈をも超え、自分を自分たらしめる何かのために、仕事に仕える。そういう圧倒的な熱量があるからこそ、メソメソしているときの僕を支え、もう一度奮い立たせてくれるのだ。 (文=小林聖<http://nelja.jp/>)

メソメソしている自分を奮い立たせてくれる、狂気じみた社長の情熱『重版出来!』

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『重版出来!1』(小学館)
男だって、堂々と女子マンガが読みたい!――そんな内なる思いを秘めたオッサンのために、マンガライター・小林聖がイチオシ作品をご紹介!  世の中にはメンタルの強い人というのがいて、コケても打たれても、不屈の闘志で立ち上がり進んでいく。立派だと思うし、憧れもするけど、残念ながら僕はメンタルが弱く、そういう人間にちっとも近づけないまま年を取ってしまった。今でもちょっと衝撃を与えれば砕けるようなガラスのハートなので、しょっちゅう落ち込んで、人に知られないように自宅でメソメソ過ごしている。  そういう人間には、落ち込んだ気持ちをもう一度奮い立たせる何かが、自分の外に必要になる。で、それが友人でも恋人でもいいんだけど、僕の場合は基本的にマンガなのだ。だから、気持ちをグイッと上げてくれるマンガをいつでもいくつか心の中にストックしてあって、メソメソしているときに引っ張り出して読むことにしている。  そんなストックに最近加わったのが、出版業界を描いた『重版出来!』(松田奈緒子)だ。  お仕事マンガっていうのは「そこそこ面白いもの」になりやすい。ちょっと特別な職種だと、そこで働く人がどんなことをしているかなんて知らないことが多いので、マメ知識的な部分を掘り下げるだけでも結構面白く読める。たとえば、「重版出来」を「じゅうはんしゅったい」と読むなんて、ほとんどの人は知らなかったはずだ。そういうちりばめられたトリビアだけでも楽しめる。  けど、それは同時に「そこそこ面白い」だけになりやすいということでもある。読みやすいし、知識欲も満たしてくれるけど、ドハマリするほど面白くはない。そういう作品がよく出てくるのだ。  ケガで柔道の道をあきらめた主人公・黒沢心が、面接中に突然入ってきた暴漢を一本背負いで撃退し、見事採用を獲得する本作の第1話を読んだとき、面白いと思ったけれど、実は「よくある話かな」とも思った。よくできた出版業界モノ、ど根性編集物語……そんな感じかなと。  その予感は、ある程度は正しかった。人気が落ちてきている大御所作家の復活劇を描く第2話、マンガの単行本の発行部数決定やヒットへ結びつけるための営業、編集、書店の仕事を描く第4話から第6話までの3部作。さすが自分たちの業界だけあって、小ネタもいい。売れている作品の店頭在庫がなくなりかけて焦っているところに、追加注文分が届いて安堵する書店員のコマなんかは、リアル書店員の間でも「あるある(笑)」と話題になっていた。  でも、『重版出来!』がすごいのは、別にそういう小ネタ群ではない。この作品の根元には、一種の狂気じみたものがある。それが一番よく出ているのが第3話だ。  この第3話では、主人公・黒沢心が就職した出版社・興都館の社長の半生が描かれる。貧乏な家に生まれた彼は、出版社に入り、ヒットメーカーとなっていくのだが、彼がその中で手にした人生哲学が「運を貯めて、貯めた運をすべて仕事に注ぐ」というもの。仕事で勝つために、ギャンブルも辞め、ありとあらゆるラッキーを私生活から排除していく。  なぜそこまでするのかについて、彼は「本が私を人間にしてくれたからです。」と答える。見開き2ページをまるまる使って描かれるこのシーンは、第1巻の中でも屈指のシビれるシーンだ。と同時に、ここで描かれる社長の顔は、どこか狂気を感じさせる描かれ方をしている。すごくおっかないコマなのだ。  そもそも「運を貯める」という行動自体、ジンクス程度ならともかく、ここまで徹底するのはもはや正気ではない。彼はある意味、正常ではないキャラクターなのだ。  だけど、その狂気じみた情熱こそが、彼を押し上げたものであり、この作品の根底にあるものなのだと思う。ただ「仕事だからやる」という次元を超え、理屈をも超え、自分を自分たらしめる何かのために、仕事に仕える。そういう圧倒的な熱量があるからこそ、メソメソしているときの僕を支え、もう一度奮い立たせてくれるのだ。 (文=小林聖<http://nelja.jp/>)

メソメソしている自分を奮い立たせてくれる、狂気じみた社長の情熱『重版出来!』

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男だって、堂々と女子マンガが読みたい!――そんな内なる思いを秘めたオッサンのために、マンガライター・小林聖がイチオシ作品をご紹介!  世の中にはメンタルの強い人というのがいて、コケても打たれても、不屈の闘志で立ち上がり進んでいく。立派だと思うし、憧れもするけど、残念ながら僕はメンタルが弱く、そういう人間にちっとも近づけないまま年を取ってしまった。今でもちょっと衝撃を与えれば砕けるようなガラスのハートなので、しょっちゅう落ち込んで、人に知られないように自宅でメソメソ過ごしている。  そういう人間には、落ち込んだ気持ちをもう一度奮い立たせる何かが、自分の外に必要になる。で、それが友人でも恋人でもいいんだけど、僕の場合は基本的にマンガなのだ。だから、気持ちをグイッと上げてくれるマンガをいつでもいくつか心の中にストックしてあって、メソメソしているときに引っ張り出して読むことにしている。  そんなストックに最近加わったのが、出版業界を描いた『重版出来!』(松田奈緒子)だ。  お仕事マンガっていうのは「そこそこ面白いもの」になりやすい。ちょっと特別な職種だと、そこで働く人がどんなことをしているかなんて知らないことが多いので、マメ知識的な部分を掘り下げるだけでも結構面白く読める。たとえば、「重版出来」を「じゅうはんしゅったい」と読むなんて、ほとんどの人は知らなかったはずだ。そういうちりばめられたトリビアだけでも楽しめる。  けど、それは同時に「そこそこ面白い」だけになりやすいということでもある。読みやすいし、知識欲も満たしてくれるけど、ドハマリするほど面白くはない。そういう作品がよく出てくるのだ。  ケガで柔道の道をあきらめた主人公・黒沢心が、面接中に突然入ってきた暴漢を一本背負いで撃退し、見事採用を獲得する本作の第1話を読んだとき、面白いと思ったけれど、実は「よくある話かな」とも思った。よくできた出版業界モノ、ど根性編集物語……そんな感じかなと。  その予感は、ある程度は正しかった。人気が落ちてきている大御所作家の復活劇を描く第2話、マンガの単行本の発行部数決定やヒットへ結びつけるための営業、編集、書店の仕事を描く第4話から第6話までの3部作。さすが自分たちの業界だけあって、小ネタもいい。売れている作品の店頭在庫がなくなりかけて焦っているところに、追加注文分が届いて安堵する書店員のコマなんかは、リアル書店員の間でも「あるある(笑)」と話題になっていた。  でも、『重版出来!』がすごいのは、別にそういう小ネタ群ではない。この作品の根元には、一種の狂気じみたものがある。それが一番よく出ているのが第3話だ。  この第3話では、主人公・黒沢心が就職した出版社・興都館の社長の半生が描かれる。貧乏な家に生まれた彼は、出版社に入り、ヒットメーカーとなっていくのだが、彼がその中で手にした人生哲学が「運を貯めて、貯めた運をすべて仕事に注ぐ」というもの。仕事で勝つために、ギャンブルも辞め、ありとあらゆるラッキーを私生活から排除していく。  なぜそこまでするのかについて、彼は「本が私を人間にしてくれたからです。」と答える。見開き2ページをまるまる使って描かれるこのシーンは、第1巻の中でも屈指のシビれるシーンだ。と同時に、ここで描かれる社長の顔は、どこか狂気を感じさせる描かれ方をしている。すごくおっかないコマなのだ。  そもそも「運を貯める」という行動自体、ジンクス程度ならともかく、ここまで徹底するのはもはや正気ではない。彼はある意味、正常ではないキャラクターなのだ。  だけど、その狂気じみた情熱こそが、彼を押し上げたものであり、この作品の根底にあるものなのだと思う。ただ「仕事だからやる」という次元を超え、理屈をも超え、自分を自分たらしめる何かのために、仕事に仕える。そういう圧倒的な熱量があるからこそ、メソメソしているときの僕を支え、もう一度奮い立たせてくれるのだ。 (文=小林聖<http://nelja.jp/>)

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男だって、堂々と女子マンガが読みたい!――そんな内なる思いを秘めたオッサンのために、マンガライター・小林聖がイチオシ作品をご紹介!  世の中にはメンタルの強い人というのがいて、コケても打たれても、不屈の闘志で立ち上がり進んでいく。立派だと思うし、憧れもするけど、残念ながら僕はメンタルが弱く、そういう人間にちっとも近づけないまま年を取ってしまった。今でもちょっと衝撃を与えれば砕けるようなガラスのハートなので、しょっちゅう落ち込んで、人に知られないように自宅でメソメソ過ごしている。  そういう人間には、落ち込んだ気持ちをもう一度奮い立たせる何かが、自分の外に必要になる。で、それが友人でも恋人でもいいんだけど、僕の場合は基本的にマンガなのだ。だから、気持ちをグイッと上げてくれるマンガをいつでもいくつか心の中にストックしてあって、メソメソしているときに引っ張り出して読むことにしている。  そんなストックに最近加わったのが、出版業界を描いた『重版出来!』(松田奈緒子)だ。  お仕事マンガっていうのは「そこそこ面白いもの」になりやすい。ちょっと特別な職種だと、そこで働く人がどんなことをしているかなんて知らないことが多いので、マメ知識的な部分を掘り下げるだけでも結構面白く読める。たとえば、「重版出来」を「じゅうはんしゅったい」と読むなんて、ほとんどの人は知らなかったはずだ。そういうちりばめられたトリビアだけでも楽しめる。  けど、それは同時に「そこそこ面白い」だけになりやすいということでもある。読みやすいし、知識欲も満たしてくれるけど、ドハマリするほど面白くはない。そういう作品がよく出てくるのだ。  ケガで柔道の道をあきらめた主人公・黒沢心が、面接中に突然入ってきた暴漢を一本背負いで撃退し、見事採用を獲得する本作の第1話を読んだとき、面白いと思ったけれど、実は「よくある話かな」とも思った。よくできた出版業界モノ、ど根性編集物語……そんな感じかなと。  その予感は、ある程度は正しかった。人気が落ちてきている大御所作家の復活劇を描く第2話、マンガの単行本の発行部数決定やヒットへ結びつけるための営業、編集、書店の仕事を描く第4話から第6話までの3部作。さすが自分たちの業界だけあって、小ネタもいい。売れている作品の店頭在庫がなくなりかけて焦っているところに、追加注文分が届いて安堵する書店員のコマなんかは、リアル書店員の間でも「あるある(笑)」と話題になっていた。  でも、『重版出来!』がすごいのは、別にそういう小ネタ群ではない。この作品の根元には、一種の狂気じみたものがある。それが一番よく出ているのが第3話だ。  この第3話では、主人公・黒沢心が就職した出版社・興都館の社長の半生が描かれる。貧乏な家に生まれた彼は、出版社に入り、ヒットメーカーとなっていくのだが、彼がその中で手にした人生哲学が「運を貯めて、貯めた運をすべて仕事に注ぐ」というもの。仕事で勝つために、ギャンブルも辞め、ありとあらゆるラッキーを私生活から排除していく。  なぜそこまでするのかについて、彼は「本が私を人間にしてくれたからです。」と答える。見開き2ページをまるまる使って描かれるこのシーンは、第1巻の中でも屈指のシビれるシーンだ。と同時に、ここで描かれる社長の顔は、どこか狂気を感じさせる描かれ方をしている。すごくおっかないコマなのだ。  そもそも「運を貯める」という行動自体、ジンクス程度ならともかく、ここまで徹底するのはもはや正気ではない。彼はある意味、正常ではないキャラクターなのだ。  だけど、その狂気じみた情熱こそが、彼を押し上げたものであり、この作品の根底にあるものなのだと思う。ただ「仕事だからやる」という次元を超え、理屈をも超え、自分を自分たらしめる何かのために、仕事に仕える。そういう圧倒的な熱量があるからこそ、メソメソしているときの僕を支え、もう一度奮い立たせてくれるのだ。 (文=小林聖<http://nelja.jp/>)

現役最高騎手・藤田伸二が、騎手生命をかけてJRAに物申す!

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「週刊新潮」6月13日号 中吊り広告より
今週の注目記事 「『安倍昭恵』しゃしゃり出て『参院選候補』は元暴力団組長ご推薦」(「週刊新潮」6月13日号) 「三浦雄一郎(80歳)エベレスト登頂は、本当に快挙なのか」(「週刊文春」6月13日号) 「藤田伸二 競馬界への『遺言』」(「週刊現代」6月22日号) 「競馬新聞が書けない天才騎手横山典と藤沢厩舎『2度目の絶縁』内幕」(「週刊アサヒ芸能」6月13日号) 「自民党参院候補『ワタミ渡邊会長は“Mr.ブラック企業”』これだけの根拠」(「週刊文春」6月13日号) 「山岸舞彩にも毒牙が…日本テレビプロデューサー『密室セクハラ』の生贄たち」(「週刊文春」6月13日号) 「みんなの党『渡辺喜美代表』は資金ゼロ円だって!」(「週刊新潮」6月13日号) 「スキャンダル 中島知子」(「週刊ポスト」6月21日号)  ポストの現代批判が、苛烈さを増している。今週もポストは「『株価4万円』から一転して『米国発 すごい大暴落がやってくる』と手のひらを返した現代に至っては、もはや論評に値しないが、一応、同誌で『4万円説』を唱えたエコノミストの武者陵司氏にコメントを求めたところ、『海外出張のため答えられない』とのこと。残念」と書いている。  だが、続けて「とはいえ、“数字や恐怖は大きく書いた方が反応は大きく売れる”という発想の報道が、2年前の原発事故で国民に多大な“二次被害”を与えたことだけは忘れてはなるまい」と書いているのは、いかがなものだろうか。  現代が放射能の恐怖を煽ったことを指しているのだろうが、アベノミクス礼賛と一緒にしてはいけない。特に福島の子どもたちへの放射能の影響は、まだフォローが始まったばかりだし、早くもチェルノブイリ以上の甲状腺異常が出ているという報告もある。「心配するほどの影響はない」と軽々しく口にしては絶対にいけないということは、今さら言うまでもない。  その現代は「アベノミクスの信認は大きく傷ついた。損を強いられた個人投資家からは、すでに『アベノミス』『アホノミクス」などと非難の声が上がり始め、『結局、失敗だったんだ』と、悲観論も広がり始めている」と書き、さらにこう結んでいる。「誰もが何も考えず熱狂できる“宴”は終わった。これからは、アベノミクスの真価を注意深く見つめていかなければならない」。注意深く見ていかなくてはいけないのは現代のほうであろう。株価のように乱高下していては、読者が離れてしまうこと間違いない。地に足をつけ、判断力を磨くことである。  先週の話になるが、現代に対するある判決が6月4日に東京地裁で出たが、その報道に異議ありだ。  吉本興業に所属する漫才師・中田カウスと暴力団との関係や、同社の元社員への違法な監視を報じた週刊現代の記事に対して、吉本興業側が名誉毀損で訴えた件で、講談社に110万の賠償命令が出たと、多くの新聞が報じた。  しかし、この判決の一番重要な部分を“意識的”に無視した。それは、中田カウスと暴力団とのつながりは「真実」だと、裁判所が認定した箇所である。  現代編集部は「吉本興業と暴力団の親和性を認めた画期的な判決で、実質勝訴だ」と語っている。新聞は名誉毀損裁判の判決の時、“週刊誌側が敗訴”としか書かないから、週刊誌はいつもウソばっかりだという間違った世論が形成されてしまうのである。この裁判はたしかに“実質”勝訴である。  さて今週の注目記事、最初はポストの、お騒がせ女・元オセロの中島知子のセクシーグラビア。  彼女には「サイゾー」が6月号で「中島知子×苫米地英人、洗脳騒動の作られ方」というスクープ・インタビューをしている。  その中で彼女は、同居していた占い師に洗脳なんてされていないと語っているが、たしかに、このグラビアを見ても“目力”はあるし、一時のダブダブした体から、締まった豊満バディになっている。40は超えているはずだが、なかなかそそる体である。興味のある方は買ってご覧あれ。  先日公開された衆議院議員の資産報告書で、「該当なし」「資産ゼロ」と書いた議員が480人中62人に上った。実に全体の12%強である。その大半は当選1回か2回の若手だが、みんなの党の代表・渡辺喜美氏がゼロというのには、違和感を覚えた人は多いはずである。  鋭く追及している、新潮の記事に注目。 「渡辺喜美さんと言えば、言うまでもなく“ミッチー”の愛称で親しまれた自民党の大物、渡辺美智雄元副総理の長男です。1995年秋、ミッチーが亡くなった際、その遺産は約12億円と報じられました。その一部を引き継いだ喜美さんが資産ゼロとは俄に信じがたい話です」(全国紙の政治部デスク)  なぜこうなるのか。そのカラクリを資産公開に詳しいベテラン国会議員秘書がこう明かしている。 「実は、報告しなくてもよい資産が結構あります。[1]普通預金やタンス預金[2]配偶者や子どもの資産[3]資産管理会社など、法人名義の資産[4]未公開株や資本金1億円未満の会社の株など。つまり、今の制度は、本人の名義を変えれば、簡単に資産を隠すことができる。喜美さんの場合、この抜け道を非常にうまく使っているように見えます」  新潮は隠し資産を探す旅に出る。渡辺代表の地元・栃木県のJR宇都宮駅から車で約10分走ると、宇都宮市内の下戸祭地区に着く。この町の一画(約2000平方メートル)に「和三紫(わさし)ビル」が建っている。  このビルの名義上の所有者は、美智雄氏が71年に設立した和三紫という有限会社だが、現在は渡辺喜美後援会が入り、実質的には渡辺代表のものであろう。評価額は土地と建物合わせて2億円ぐらいはするという。 「04年と06年の資産公開では、喜美さんは、東京・渋谷区内に広さ60平方メートル位のマンションを一室所有していた。この部屋は、元々美智雄さんのもので、喜美さんが相続した。で、07年に資産管理会社の和三紫に売却したため、09年の資産報告書からは消えています」(元後援者)  なんのことはない。「資産ゼロ」にすることなど、容易いのである。だが、公党の代表たるもの、モラルに欠けると批判されても仕方なかろう。  文春は、日本テレビの報道番組『NEWS ZERO』の名物プロデューサーが、キャスターや女性スタッフへのセクハラ、パワハラ問題で更迭された前代未聞の醜聞を追っている。発端は、当欄のある「日刊サイゾー」が5月16日に報じた、複数の日テレ関係者による告発記事だった。  4月に『NEWS ZERO』のキャスターに就任したばかりの山岸舞彩が、番組プロデューサーのセクハラとパワハラに悩まされ、ノイローゼ寸前に陥っているというものだ。この記事がネットにアップされた時点で内部調査が行われ、調査結果を受けて、日テレは6月1日付の人事異動でプロデューサを更迭したのである。  『NEWS ZERO』の関係者がこう語っている。 「記事では名前が伏せられていましたが、すぐにピンと来ました。報道局生活文化部カルチャー班のトップ、A氏(本文では実名)です。実はA氏が山岸に迫っていたことは、ZEROの現場でも問題になっていた。用もないのに山岸のメイク室や衣装部屋に入り、個人的に指導したりといったようなA氏の行動は、上司の耳にも入っていたはずです」  A氏から山岸宛に送られたメールの文面には「2人で反省会をしよう」とか「飲みに行こう」とあったという。しきりに2人きりになりたがるのを、山岸は頑なに断り続けたことがA氏の逆鱗に触れ、彼女を無視するようになった。  A氏は40代前半。中央大学経済学部出身で、高校時代は野球、大学時代はアメフトに熱中したスポーツマンだった。 「ファッションやヘアスタイルは一見売れないミュージシャン風ですが、当人はいけると思っている。上司に媚、部下や目下の人間には、たとえ年上だろうが威張り腐るタイプで、人望はなかった。彼のパワハラでうつ病寸前に追い込まれたり、半年以上仕事を休んでいる制作会社のスタッフもいます」(番組関係者)  日テレには「日テレ・ホイッスル」と名付けられた、セクハラやパワハラなどの内部告発制度があるそうだ。そういったものを作らなければいけないほど、セクハラやパワハラが日常化しているということだろうか。  お次も文春。居酒屋チェーン「和民」創業者でワタミの渡邉美樹会長(53)が、7月の参院選に自民党から出馬することを表明した。本人は安倍首相から直々に要請を受けたと言っているそうだが、ワタミといえば“ブラック企業”という評判が高いが、大丈夫かと文春が噛みついている。  文春によれば「08年6月12日、和民京急久里浜駅前店に勤務していた森美菜さん(当時26)は、雨の降る中、社宅から六百メートル離れたマンションの7階と8階の踊り場から飛び降りた。  彼女の死は4年経った昨年2月、労災認定された。その決定書によれば、森さんは1日12時間から15時間勤務で、1カ月あたり141時間も時間外労働していたという。厚労省が定めている『過労死ライン』の月80時間残業を大幅に上回っている」という。  渡邉会長から社員へのメッセージがまとめられた「理念集」には、次のような言葉が掲載されている。 「365日24時間死ぬまで働け」  さらに、森さんの自殺の翌09年から昨年までに、時間外労働の上限時間を超えて従業員を働かせていたとして、労働基準監督所から10件の是正勧告を受けているというのである。ワタミの元社員がこう語っている。 「勤務時間は夕方から明け方まで12時間以上なのに休憩はとれても30分。ワタミの場合、その日の売り上げ目標から逆算して人件費の額が決められている。そのため、売り上げが少ない日は、人件費を抑えるため、社員がただ働きすることもある。私は3年いましたが、午前7時からの『早朝研修』やミーティングの後も営業し、36時間寝ないのがザラだった」  ワタミの08年のCSR報告書によれば、社員の平均勤続年数3.3年(09年以降は平均勤続年数を公表せず)だそうだ。まさに典型的なブラック企業ではないか、と文春は書く。 「社会問題化しているブラック企業は、解決が急がれる政策課題の一つだ。にもかかわらず、Mr.ブラック企業の渡辺氏に出馬要請した安倍首相、公認した自民党の責任はあまりに重い」  と結んでいる。従業員6000名を抱える飲食業大手だが、実体は過酷な労働条件と搾取の構造では、威張れたものではない。参院選が近づけばもっと内情が出てくるに違いない。渡辺氏は、出なければよかったと後悔するかもしれない。  先週も触れたと思うが、騎手・藤田伸二が書いた『騎手の一分』(講談社現代新書)が面白い。それを現代が取り上げ、藤田にインタビューしている。  藤田は23年に及ぶ騎手人生で、1万4000回を超える騎乗回数を誇り、重賞勝利数93は歴代8位。現役最高の騎手のひとりである。その藤田が、騎手生活を懸けてJRA批判をしている。騎手は免許制である。多くの騎手が引退後に望む調教師の道もJRAの許認可がなければ開業すらできないが、藤田は引退したら競馬界から離れると言っている。  最近、突然引退した安藤勝巳も調教師にはならないという。競馬界はそれほど魅力ないものになってしまったのだろう。  最近、武豊が終わったという声がよく聞かれる。05年には212勝を飾り、天才の名を欲しいままにしていたトップジョッキーが昨年わずか56勝だから、限界説が流れても仕方がない状況だった。 「でも決して豊さんの腕が落ちたわけではなかった。じゃなぜか? 答えは“いい馬に乗れなくなった”から。いくら豊さんでも、有力馬に恵まれなければ勝てませんよ。すべてはJRAにエージェント制度が導入されたことが理由です」(藤田)  かつては騎手はさまざまな厩舎を訪ね、自らが乗りたい馬を探し、調教師に騎乗したい旨を伝えるのが常だった。その活動の中で信頼関係を深めてゆくことができたのだが、10年ほど前から厩舎に顔の利く競馬記者などが、騎手に代わって乗りたい馬の調教師などにコンタクトを取り始めた。この交渉代行者をエージェントと呼ぶ。エージェントは調教師のみならず、より実権を持つ馬主にまで接触を図るようになった。 「大手馬主に強いコネを持つエージェントと契約した選手にばかり、騎乗依頼が集中する事態を生んだんだ。騎手と馬主・厩舎との信頼関係は希薄になり、馬主の“天の声”で安易に外国人ジョッキーへの乗り換わりが行われるようになった」(藤田)  30年前に250人以上いた騎手が今は130人になっている。競馬学校の受験者も97年には761人いたのが、2010年にはたった148人。2割以下になっている。「競馬に魅力がなくなっているんだ」と藤田はこう話す。 「今の競馬界があまりにもつまらなくなっているから。その原因は閉塞的な今のシステムを作り上げたJRAにあるとオレは思っている。いや、みんな思っているんやろうけど、やっぱりいろいろあって言えないんだろうね」  騎手の技術の低下にも警鐘を鳴らす。 「はっきり言って、うまくもないのにリーディング上位に入ってるやつが多くなってる。そうするとレースが面白くないから競馬ファンが減る。でもJRAは一部の大手クラブや有力馬主の顔色しか窺わない」  藤田がうまいとお墨付きを与えているのは武豊と、かつての岡部幸雄、田原成貴。ほかには横山典弘、四位洋文、ランフランコ・デットーリである。  岩田康誠騎手は認めていない。 「康誠のように馬の背中にトントンと尻をつけるような追い方だけは、絶対に認めたくない。いくらなんでも不格好だし、なにより、馬の背中を傷めてしまうから。(中略)馬は、康誠のああした乗り方のおかげで伸びているんじゃない。繰り返しになるけど、強い馬に乗っているから、康誠は勝てているんだ」(『騎手の一分』より)  外人ジョッキーにすぐ乗り換わらせてしまうやり方も批判している。 「それなのに、日本だけがなぜか外国人騎手をありがたがっている。それは、それぞれの国でリーディング上位になっている騎手だというのもあるけど、外国人騎手たちは、自国では馬主とその所有馬に最優先で乗るという条件で契約している。フランキー(ランフランコ・デットーリ騎手)なんて、モハメド殿下との契約だけで、年間何億円ももらっていたと言われている。ライアン(ライアン・ムーア騎手)だってウイリアムズ(クレイグ・ウイリアムズ騎手)だってそう。腐るほどお金を持っている。それでもなお、俺たち日本人騎手にオフシーズンはないけど、彼らは本国のオフシーズンを利用してお金を稼ぎに来ている。  そんな彼らのためになんでいい馬を回してさらに稼がせる必要があるのか。日本には十分に乗せてもらえず、稼げない騎手が山ほどいるのに。  エージェント制度の導入や外国人騎手の多用によって、長期的な視野で騎手を育てようとする風潮がなくなっているけど、このままでいいとJRAは本気で思ってるんだろうか」(『騎手の一分』より)  アサ芸はダービーでコディーノの主戦騎手である横山典が降ろされ、ウイリアムズに乗り代わりになったことを取り上げている。藤沢和雄調教師は、それを直接横山に伝えず、マスコミ報道でそれを知った横山は、相当ショックを受けていたと報じている。過去にも大レースで降ろされた騎手はいたが、横山ほどの天才騎手が降ろされるケースを、私は知らない。  私は、ウイリアムズのコジーンが負ければいいと思ってレースを見ていたが、案の定、折り合いを欠き惨敗してしまった。  藤田が腹をくくって語ったことを、真摯にJRAは聞くべきである。三連単、WIN5など、射幸心を煽るばかりでは、真っ当な競馬ファンはそっぽを向く。早急な「改革」が求められている。 「概算で約1億5000万円です。うち約1億円がスポンサー、約1800万円がサポーターの方々からの支援金です。残りの約3000万円は、三浦個人が講演料などで得た収入でまかないました。内訳は、今回のエベレスト登頂に要した費用は約3000万円です。エベレストの入山料700万円のほか、酸素ボンベが500~600万円、そして現地のシェルパの報酬、スタッフの保険料、航空券代などを合わせた額です」  三浦雄一郎氏の80歳7カ月でのエベレスト登頂は快挙だが、文春はそのためにいくらかかったかを関係者に聞いて報じている。余計なお世話、カネの問題ではないという声も聞こえてきそうだが、週刊誌というもの、素朴な疑問に答えるのが主要な役割の一つであるから私は、興味をもって読んだ。  テレビで見ても、三浦氏を助けるスタッフが多くいたことは見てとれる。私も、相当な費用がかかっただろうと推測し、1億から2億ぐらいかなと思っていた。  これだけカネを集められる三浦氏はすごいと思う。私の知っている世界的なクライマーは、アルバイトに精を出し、知り合いや企業を回ってスポンサーになってもらうことを頼み込み、何年かかけて、ようやく登頂する。失敗すればかなりの借金を抱える。また何年かは借金と再チャレンジの金を稼ぐためにアルバイトに精を出すのだ。  今回、三浦氏とは正反対に、カツカツのお金で、ヒマラヤの世界第7位の高峰ダウラギリ(8167メートル)登頂を目指した河野千鶴子さん(66)は、三浦氏がエベレストの山頂に到達した5月23日の夜、疲労で体が動かなくなり亡くなった。  河野さんの夫・昌治さんがこう語る。 「実はもうお金が尽きていたのです。今回の費用も、入山料、2人雇ったシェルパ代など、約200万円くらいはかかったと思います。最後の挑戦だったのだから、せめて頂上に立たせてやりたかった……。本人も悔しかったと思います」  公表されている三浦氏の遠征隊リストを見ると、錚々たる布陣である。アタック隊が三浦親子のほか日本人2名、アタック隊サポートメンバーが日本人2名、ベースキャンプサポートメンバーがドクターなど日本人3名。コックを含めたシェルパが18名の総勢27名の大部隊だった。  それでも三浦氏の超人的な体力がなくては叶わなかった快挙ではあるが、彼に触発されて中高年の無謀な富士登山が増えるのではないかと、静岡県警本部地域部山岳遭難救助隊の眞田喜義隊長が警鐘を鳴らしている。 「中高年の登山者は15年ほど前から増え始めました。富士山頂には毎年『高齢者番付』という登頂者の年齢を順位付けした記録が出ますが、それに載りたいために無謀な登山をする高齢者もいます。昨年は富士山も含め県内の山で11名の中高年の方が亡くなっています」  気をつけよう、暗い夜道と富士登山。  新潮は安倍首相の奥さん、アッキーこと昭恵さんが「安倍内閣」のアッキーレス腱になるのではないかと書いている。それは、参院選比例代表の自民党公認候補になる2人が、昭恵さんからの推薦枠だと思われ、いささか問題ありというのである。  その2人とは「東京プリン」の歌手・伊藤洋介氏(49)とドックトレーナーの田辺久人氏(53)のことだそうだ。伊藤氏は昭恵さんの父親が社長を務めていた森永製菓の元社員で、古い付き合いのようだ。問題なのは、田辺氏のほうだという。 「彼が公認された背景を詳(つまび)らかにするには、昭恵氏と“ある人物”の関係に触れておかなければならない。その人物とは、京都にある動物愛護団体『UKC JAPAN』(以下UKC)代表理事の細康徳氏(52)だ。氏の経歴を知るのに便利な本が出てるのでここで紹介したい。書名は『組長をカタギに変えた犬 命どぅ宝』  著者である細氏の妻は、こう書いている。 〈私が惚れて結婚した男は“ヤクザ”!ほんまもんの“ヤクザの中のヤクザ”です〉」(『新潮』)  細氏の人生は1匹の犬との出会いによって大きく変容したそうである。アメリカンピットブルテリアの“タッズ”。米国では闘犬競技に使われることが多い犬種だという。  細氏はその美しさと賢さに魅せられて、30代半ばに差し掛かった時にヤクザ稼業から足を洗ってカタギになることを決断した。  昭恵さんと知り合ったのは昨年3月ごろ。きっかけはもちろん犬だった。細氏の妻がこう語る。 「昭恵さんのご友人が渋谷で一頭のワンちゃんを保護し、その飼い主を探していらっしゃったのですが、それを私たちもお手伝いしていた。で、結果的に飼い主が見つかり、昭恵さんがフェイスブックを通じて“細さんのおかげです。ありがとうございます”とお礼を言ってくれたのです」  以来、交流が始まった。その後、昭恵さんは「UKC」の名誉顧問に就任している。  細氏は参議院選に挑むことを考えたが、過去があるため、田辺氏に白羽の矢を立てたというのである。ドックトレーナーとしては十分な知識を有する人物だというが、知名度はゼロだから、昭恵さんの後押しがなければ、自民党公認を得られたかどうか、はなはだ疑問だと新潮は追及する。  そうしたことに、昭恵さんご本人はこう答えている。 「細さんは刺青が入っているし、指もないかもしれませんが、まさにヤクザから社会に貢献する人へと再チャレンジをして努力を重ねてきました。彼のことは夫も知っています。首相夫人だから問題だと言うのかもしれませんが、私の夫は再チャレンジをしてきた人でもあります。今の細さんはしっかりとした方ですから、“UKC”の名誉顧問の職を降りる気はありません」  2人が公認を得たことに対しては、 「2人とも私の知り合いで、自民党には“私の友人よ”ということくらいは言ったかもしれませんが、推薦というか、押し込んだということはありません」  ファーストレディとしては軽率だと思わざるを得ないが、政治アナリストの伊藤惇夫氏も、こう苦言を呈する。 「彼女ほどハッキリと目に見える形で候補者選定に介入する総理夫人は聞いたことがない。普通ではあり得ないことで、安倍総理や他の議員が止めなければならないのですが、総理は彼女をコントロールできていない」  女房一人操縦できなくて国の舵取りができるのか。安倍政権の心配の種がまた一つ増えたようである。 (文=元木昌彦)