主演のディーン・フジオカが、今にも「だから、ハダカラ……」と言い出しそうな優しい声で脅迫屋を演じる『今からあなたを脅迫します』(日本テレビ系)。5日放送の第3話の平均視聴率は、前回より0.7ポイントアップの6.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)。相変わらず、『明日の約束』(フジテレビ系)や『刑事ゆがみ』(同)と三つ巴の下位争いを繰り広げています。
もう1人の主演・武井咲はというと、来春出産予定というだけあって、お腹の“ポッコリ”が目立ってきました。第3話の時点ですでに席を譲られるレベルですから、今後、大きなお腹でどのように「恋愛経験ゼロの大学生」を演じるか、注目ですね。
ちなみに、発売中の「週刊新潮」(新潮社)によれば、つわりのひどい武井が、撮影現場で「あれもできない、これもできない」と言い出したため、ディーンが「俺の初めての民放連続ドラマ主演作をどうしてくれるのか」と激怒しているとか。もし本当だったら、バーのマスター役で出演している蛭子能収が、「険悪なムードだね。クフフフフ……(笑)」と空気を読まずに吹き出していそうですね。さて、今週もあらすじを振り返りましょう。
■この脅迫屋は「脅迫返し」OKなの?
澪(武井)と同じ大学に通う益子(浅香航大)を脅迫するため、大学にやってきた脅迫屋の千川(ディーン)。結婚詐欺師だった母親(昨年、死亡)の子である益子を「1週間以内に500万円用意しろ。さもないと、君の母親の秘密をバラす」と脅迫。就職の内定を取り消されたくない益子は、これを受け入れます。
その後、「脅迫してほしい人がいる」と千川に50万円で依頼する益子。バイト先のホテルで経理を担当している真希(南沢奈央)が、ホテルの支配人・戸田(東幹久)から無理やり愛人にさせられており、そんな真希を「自由にしてほしい」と言います。
アジトに戻った千川は、益子と真希の写真を見ながら「これは、神のいたずらか……」と意味深。なんと、益子の脅迫を依頼したのは、真希なんだとか。真希の父親は、益子の母親の詐欺の被害者。益子はそれを知らずに、真希に恋してしまったようです。
早速、男子トイレで放尿中の戸田に、「萩沼真希を自由にしろ。さもないと、不倫の事実を世間に公表する」と脅す千川。これに戸田はすかさず「真希をホテルから辞めさせないでくれ」と逆に依頼。報酬は「そっちの10倍(500万円)出す」と言い、千川はこの依頼をあっさり引き受けます。
えー! これがまかり通ってしまうとなると、脅迫屋に頼んでも無駄ってことじゃ……。そもそも実在する「別れさせ屋」なんかは、自分が「別れさせ屋」であることは明かさずに、別れられるように仕向けるようですが、千川は最初に「脅迫屋だ」ってあっさり自己紹介しちゃいますから。なんだか主人公の稼業を、悪い意味で根底から揺るがすストーリーのような……。
■オヤジギャグを言わされるおディーン様
そんな中、ハッカーの栃乙女(島崎遥香)が戸田の秘密をゲット。どうやら、2年前にホテルの爆破事件が起きた後、改修費用のうち1億円を戸田が横領。しかし、これが発覚したとしても、真希の責任になるようデータが偽装されているといいます。
とはいえ、証拠がなく、「打つ手がナイチンゲール! あるいは、打つ手がナイアガラ」と頭打ちになる千川。この状況を受け、政界のドンの孫である澪は、親しい国会議員の新戸部(袴田吉彦)に頼み、戸田が横領した証拠となる資料を用意させます。
その後、「真希を自由にしてほしい」と依頼した益子、「益子から500万円を脅し取ってほしい」と依頼した真希、「真希を脅して、ホテルから辞めさせないでほしい」と依頼した戸田の3人を同じ部屋に集める千川。益子の依頼と戸田の依頼の矛盾を解決するため、澪が用意した証拠資料を見せながら「萩沼真希を自由にしろ。さもないと、1億円横領したことを告発する」と戸田を脅し、依頼料の500万円の現金を受け取ったあげ句、ホテルを辞めることも約束させます。
次に、千川は真希に「ホテルを辞めるな」と言って、戸田の依頼をクリア。最後に、益子に「真希に500万円払え」と脅しますが、益子が用意できたのは50万円のみ。そこで、さっきの500万円を益子に貸し、それが真希に渡り、全ての依頼がクリアに。最後に、益子と真希がラブラブになり、一件落着です。
■とにかく眠い……
依頼の矛盾を生むためとはいえ、この展開は……。もし戸田が横領していなかったら、一体、どう解決するつもりだったのでしょうか。なんにせよ、ここで描かれる脅迫屋が、金さえ積めば「脅迫返し」をしてくれる脅迫屋であることはわかりました。
まあ、そんなストーリーの強引さはさておき、このドラマ、ゲストのラインナップが「深夜か?」「刑事ドラマか?」ってくらい激渋なんですよね。前回は大後寿々花や小木茂光、今回は東、南沢、浅香ですから。ディーンは見た目も話し方も一本調子だし、武井は化粧も衣装も役柄も超地味(っていうか、出番少ない)。しかも脚本が退屈なので、せめて華のあるゲストを欲してしまう私がいます……。だって、眠くなるんだもん、このドラマ。
というわけで、おディーン様も武井も、誰一人として得をしていない印象の同作。次回は心躍る展開を期待したいと思います。
(文=どらまっ子TAMOちゃん)