続々とスタートした民放プライム帯の冬ドラマ。初回平均視聴率をランキングで振り返ります。
■トップは我らがキムタク!
トップ10は以下の通り(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。※クール跨ぎ、テレビ東京系除く。
1位『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)15.7%
2位『99.9 -刑事専門弁護士- SEASON II』(TBS系)15.1%
3位『もみ消して冬 ~わが家の問題なかったことに~』(日本テレビ系)13.3%
4位『アンナチュラル』(TBS系)12.7%
5位『きみが心に棲みついた』(TBS系)9.4%
6位『anone』(日本テレビ系)9.2%
7位『海月姫』(フジテレビ系)8.6%
8位『トドメの接吻』(日本テレビ系)7.4%
9位『FINAL CUT』(フジテレビ系)7.2%
10位『隣の家族は青く見える』(フジテレビ系)7.0%
トップは、主演の元SMAP・木村拓哉が番宣に奔走していた『BG~身辺警護人~』。今月スタートした鈴木亮平主演のNHK大河ドラマ『西郷どん』の初回15.4%をも上回りました。結局、なんだかんだ言って、みんなキムタクが大好きなんですね~!
と思いきや、視聴者からは「脇役が豪華だから見たけど、面白くなかった」「どう考えても、(SP役の)江口洋介が主役のほうが見応えあった」「キムタクの演技が悪目立ちしてる」といった声が目立ちます。
同作は江口、上川隆也、斉藤工、石田ゆり子、菜々緒といった豪華役者がズラリ。キムタクドラマは、脇役を主役級で固める“大河ドラマ化”が進んでいますから、視聴率はおのずとついてくるのかもしれません。
また、最近のキムタクは、西島秀俊路線を狙っているのかなと。SMAP分裂騒動後、悲壮感が漂っている(ように見える)キムタクですが、それを大人の渋い色気に換えることはできるでしょうか?
■ジャニーズがトップ3を独占!
2位は、またもやジャニーズドラマの嵐・松本潤主演『99.9 -刑事専門弁護士- SEASON II』。約2年前に放送された前シーズンは、第2話と最終回で19.1%を記録した人気シリーズなだけあって、ファンは多いようです。
なお、前シーズンでは、榮倉奈々演じるプロレス好き(オカダ・カズチカファン)の弁護士がヒロイン的ポジションでしたが、榮倉が育児に専念しているためか、シーズン2では“アメリカ留学中”という設定に。その代打として、今シーズンでは木村文乃が投入されました。
しかし、視聴者からは「榮倉奈々のほうがよかった」の大合唱。木村文乃演じる役柄に「うざい」「感じ悪い」「真面目すぎて面白みがない」と厳しい声が飛び交い、木村にとっては少々気の毒な状況となっています。
3位は、またもやジャニーズドラマのHey! Say! JUMP・山田涼介主演『もみ消して冬 ~わが家の問題なかったことに~』。上記ランキングでは、ジャニーズドラマがトップ3を独占しました。
ドラマ資料によれば、「笑いながら見る痛快『どコメディ』ホームドラマ」とのことですが、山田ファンではない筆者としては、サムい! とにかくサムい! 簡単に言ってしまえば、約1時間に渡るコントなのですが、「これなら、東京03のコント見るよ……」と言いたくなります。
ただ、昨年放送の長瀬智也主演『ごめん、愛してる』では、演技に違和感しかなかった中村梅雀が、同作では“ヤベー父親役”がばっちりはまっています。中村のアンパンマンのような表情は、コメディ作品のほうがしっくりくるのかもしれません。
4位は、架空の研究機関・不自然死究明研究所を舞台にした石原さとみ主演の『アンナチュラル』。石原が死臭漂う中、血みどろになりながら死体を解剖していくシーンから、底知れないエロさを感じたのは筆者だけでしょうか。
脚本は、最終回が20%超えを記録した『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)の野木亜紀子氏。初回は、大きな展開も多く、スピード感も抜群で見応え十分。解剖医役の井浦新が、もじゃもじゃ髪型のせいか、もしくは太ったせいか、近藤真彦にしか見えない点も要注目です。
■満足度トップは、深キョンドラマか?

ランキング下位には、例のごとくフジテレビ系ドラマが密集。放送前から「大コケ必至」と言われていた芳根京子主演の月9『海月姫』も、案の定な結果となっています。
また、プライム帯のジャニーズドラマで唯一コケているのが、KAT-TUN・亀梨和也主演『FINAL CUT』。どう考えても、元SMAP・草なぎ剛主演で企画で進められていたであろう同ドラマですが(関連記事 http://www.cyzo.com/2017/11/post_143493.html)、復讐に燃える主人公役に、亀梨では迫力不足な感も……。今後、大胆な面白展開が期待できそうな同作ですが、やはり草なぎの“憑依系演技”で見たかった……というのが、正直なところです。
今期の民放プライム帯ドラマ最下位(テレ東除く)は、深田恭子と松山ケンイチが妊活に励む夫婦を演じる『隣の家族は青く見える』。脚本は、スペシャルドラマ化もされた石原主演『地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子』(日本テレビ系)の中谷まゆみ氏。同作は「みんなの力で心を軽く!」をキャッチコピーに、厚生労働省とタイアップを行っているそうです。
視聴率は振るわなかったものの、視聴者の評判はかなり高い! 内容的に女性視聴者が多いようですが、満足度は「今クール、トップ」と言ってもいいのでは? 長らく数字が取れず“死に枠”と化している「木曜劇場」ですが、前クールで好評だった浅野忠信主演『刑事ゆがみ』しかり、今後は「数字は低いけど、面白さはピカイチ」というイメージが定着するかもしれませんね。
というわけで、「視聴率≠評判」であるということが如実に現れた形の冬ドラマ。ジャニーズドラマは、このまま上位を独占できるでしょうか?
(文=どらまっ子TAMOちゃん)