産休に入る武井咲の“後継者”は吉本実憂? フジ『さくらの親子丼』でのヤンキー役で評価高める

 オスカープロモーション所属の主力女優・武井咲が、現在出演中の日本テレビ系『今からあなたを脅迫します』を最後に産休に入るとみられているが、同事務所が、その後継者として、白羽の矢を立てそうなのが、若手の吉本実憂だ。

 吉本は2012年の『第13回全日本国民的美少女コンテスト』でグランプリを獲得した“正統派”の美人。その後、13年に結成されたガールズユニット「次世代ユニットX21」のリーダーとして活動。そして、14年7月期の『獣医さん、事件ですよ』(日本テレビ系)で女優デビューを果たし、同12月公開の映画『ゆめはるか』では主演を務めた。

 以後、NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』、『アイムホーム』(テレビ朝日系)、『表参道高校合唱部!』(TBS系)、『5→9~私に恋したお坊さん~』(フジテレビ系)、『時をかける少女』(日本テレビ系)、NHK連続ドラマ小説『とと姉ちゃん』、『ウチの夫は仕事ができない』(日本テレビ系)などに出演。このキャリアで、すでにNHKの大河、朝ドラに出演した実績をもつあたりは、オスカーの豪腕ぶりが垣間見える。

 これまでは、正直“ゴリ押し”のイメージもなくはなかったが、そんな声を一掃しそうな気配も出てきた。それは、11月25日に最終回を迎えた、フジテレビ系の深夜ドラマ『さくらの親子丼』(真矢ミキ主演)での奮闘だ。

 同ドラマで、吉本は“2番手”扱いで、古書店店主の主人公・九十九さくら(真矢)の息子を殺した女の娘・二宮あざみ役を演じた。ヤンキーの設定であったため、毛先を金髪に染めるなど、これまでの“清純派”のイメージとはガラリと変わって、役に徹した。

 低視聴率に苦しむフジの深夜ドラマとあって、視聴率は2~3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)台に低迷。最終回(第8話)も3.3%と低調だったが、ヤンキー役で新境地を開拓した吉本の評価は上々で、残したインパクトは主演の真矢以上ともいえた。

「オスカーとしては、当面武井が休むことで、取って代わる女優が必要です。吉本は、これまで事務所のプッシュを受けながらも、出演ドラマで、なかなかインパクトを残せませんでした。しかし、今回、ヤンキー役をしっかり演じ切ったことで、評価を高めたとみていいでしょう。役の幅が広がれば、当然チャンスも増えていきます。“清純派イメージ”も大事でしょうが、今後はいろんな役に対応できる女優として、事務所も売り出しやすくなるはずです」(テレビ誌関係者)

 これまで、キャリアの割には、多くの連ドラに出演してきた吉本。オスカーが武井の“後継者”に、吉本を指名することになれば、来年は“飛躍”の年になりそうだ。
(文=田中七男)

産休に入る武井咲の“後継者”は吉本実憂? フジ『さくらの親子丼』でのヤンキー役で評価高める

 オスカープロモーション所属の主力女優・武井咲が、現在出演中の日本テレビ系『今からあなたを脅迫します』を最後に産休に入るとみられているが、同事務所が、その後継者として、白羽の矢を立てそうなのが、若手の吉本実憂だ。

 吉本は2012年の『第13回全日本国民的美少女コンテスト』でグランプリを獲得した“正統派”の美人。その後、13年に結成されたガールズユニット「次世代ユニットX21」のリーダーとして活動。そして、14年7月期の『獣医さん、事件ですよ』(日本テレビ系)で女優デビューを果たし、同12月公開の映画『ゆめはるか』では主演を務めた。

 以後、NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』、『アイムホーム』(テレビ朝日系)、『表参道高校合唱部!』(TBS系)、『5→9~私に恋したお坊さん~』(フジテレビ系)、『時をかける少女』(日本テレビ系)、NHK連続ドラマ小説『とと姉ちゃん』、『ウチの夫は仕事ができない』(日本テレビ系)などに出演。このキャリアで、すでにNHKの大河、朝ドラに出演した実績をもつあたりは、オスカーの豪腕ぶりが垣間見える。

 これまでは、正直“ゴリ押し”のイメージもなくはなかったが、そんな声を一掃しそうな気配も出てきた。それは、11月25日に最終回を迎えた、フジテレビ系の深夜ドラマ『さくらの親子丼』(真矢ミキ主演)での奮闘だ。

 同ドラマで、吉本は“2番手”扱いで、古書店店主の主人公・九十九さくら(真矢)の息子を殺した女の娘・二宮あざみ役を演じた。ヤンキーの設定であったため、毛先を金髪に染めるなど、これまでの“清純派”のイメージとはガラリと変わって、役に徹した。

 低視聴率に苦しむフジの深夜ドラマとあって、視聴率は2~3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)台に低迷。最終回(第8話)も3.3%と低調だったが、ヤンキー役で新境地を開拓した吉本の評価は上々で、残したインパクトは主演の真矢以上ともいえた。

「オスカーとしては、当面武井が休むことで、取って代わる女優が必要です。吉本は、これまで事務所のプッシュを受けながらも、出演ドラマで、なかなかインパクトを残せませんでした。しかし、今回、ヤンキー役をしっかり演じ切ったことで、評価を高めたとみていいでしょう。役の幅が広がれば、当然チャンスも増えていきます。“清純派イメージ”も大事でしょうが、今後はいろんな役に対応できる女優として、事務所も売り出しやすくなるはずです」(テレビ誌関係者)

 これまで、キャリアの割には、多くの連ドラに出演してきた吉本。オスカーが武井の“後継者”に、吉本を指名することになれば、来年は“飛躍”の年になりそうだ。
(文=田中七男)

『ドクターX』が大迷走中!? シャーロットのセリフが聞き取りづらい! バーター女優の出演シーンは不要!

 女優・米倉涼子が、性格には難があるが腕はめっぽう立つ天才外科医を演じるドラマ『ドクターX ~外科医・大門未知子』(テレビ朝日系)第5期の第7話が23日に放送され、平均視聴率20.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。相変わらずの好調ぶりをキープしています。

 さて今回は、犬のオペシーンからスタート。外科医だけでなく獣医のライセンスも持つ大門未知子(米倉涼子)は、医療界のトップに君臨する日本医師倶楽部の会長・内神田景信(草刈正雄)の妻・小百合(戸田菜穂)の愛犬を手術するよう依頼されたのです。

 オペは無事終了。これに気分を良くした小百合は、東帝大学病院の外科医の中から従妹の萌々香(小飯塚貴世江)の見合い相手を紹介してほしいと、病院長・蛭間重勝(西田敏行)に申し出ます。そして、“年齢的に手頃”ということで白羽の矢が立ったのが、原守(鈴木浩介)でした。

 その見合い当日、未知子が乱入。原がロシアの病院に勤務していた頃に交際していたナナーシャ・ナジンスキー(シャーロット・ケイト・フォックス)を連れてきたのです。外科医として超一流の腕をもつナナーシャですが、原が恋しくて仕事を辞めて会いに来たとのことで、熱烈なハグ。その姿を見た小百合が激怒し、見合いの話はおじゃんになってしまいました。

 ナナーシャが再会を喜ぶ一方、原は腑に落ちません。振ったのはナナーシャの方なのに、今さらなぜ? という気持ちがあるのです。そんな中、新人外科医・西山直之(永山絢斗)らがネット検索したところ、ナナーシャが最後のオペで医療ミスを犯し、患者から訴えられていることが発覚。それを聞いた未知子は、ナナーシャの手が微かに震えていたことを思い出し、すぐに検査をします。

 診断の結果、ナナーシャは極めて切除が難しい脳腫瘍を患っていることがわかります。未知子はすぐさま執刀を申し出るものの、ナナーシャはこれを拒否。術中に死ぬリスクのあるオペをするよりも、原と残りの時間を一緒に過ごしたいというのです。

 そんなナナーシャの気持ちを原は尊重。見合いが破談になった件で蛭間から怒りを買い、しばらく休んでいるように申し渡されたこともあり、ナナーシャの余生に付き合うことに決めました。

 しかし、病院を離れナナーシャと旅行に出たものの、原の脳裏には未知子から言われた「患者に寄り添ったって病気は治らない」という言葉がこびりついて離れません。そして、ナナーシャがふと口にした「桜が見たい。春まで生きたい」という言葉をきっかけに、無理にでもオペをすることを決意するのです。

 執刀医は未知子。腫瘍の切除箇所をわずかでも間違えれば死に至る困難なオペですが、未知子は施術中に全身麻酔を中断して覚醒させ、ナナーシャの手にマヒ症状がないか確認しながら慎重に切除を行い、無事に成功させます。

 また、ナナーシャは、内神田が以前からコネクションを得たかったというアメリカン・メディカルクラブの副会長の娘であることがわかり、見合いの件も一件落着となったのでした。

 さて感想ですが、今回はナナーシャ役のシャーロットのセリフが聞きとりづらい、の一言に尽きました。ナナーシャが原に会いに来た理由もいまいち曖昧でしたし、オペが無事に成功したら「バイバイ」というのも納得がいきませんでした。話題作りのためにシャーロットを強引にねじ込んだ感が否めなかったんですよね。

 米倉とシャーロットは共にブロードウェイ・ミュージカル『CHICAGO』でロキシー・ハート役を演じた経験がありますが、それが何か絡んでいるんですかね? そんな勘ぐりをしてしまいたくなるぐらい無理やりなキャスティングでした。

 ついでに言ってしまえば、今シーズンは米倉が所属するオスカープロモーションの女優のゴリ押しがこれまで以上に強く感じられます。第1シーズンから病院長の秘書役は米倉の後輩がバーター出演するのが恒例となっていましたが、今シーズンは看護師・長森陽菜役で久住小春が出演。西山と交際しているという設定で前回からちょくちょく出演シーンが増えましたが、無理やり挿入している感じが強く、ストーリーの邪魔になってしまっているんですよね。

 さらに久住だけに留まらず、第9話では、同事務所が主催する『全日本国民的美少女コンテスト』で今年度グランプリを獲得した井本彩花が女優デビューするとのことで、素人演技を見せられてしまうことになってしまいそうです。ただ、米倉ありきで高視聴率を獲得しているだけに、テレビ朝日も強く出られないのでしょうね。

 次回は西山にスポットライトが当たるということで、久住がむやみやたらに出しゃばらないことを祈りつつ放送を待ちたいと思います。
(文=大羽鴨乃)

『ドクターX』が大迷走中!? シャーロットのセリフが聞き取りづらい! バーター女優の出演シーンは不要!

 女優・米倉涼子が、性格には難があるが腕はめっぽう立つ天才外科医を演じるドラマ『ドクターX ~外科医・大門未知子』(テレビ朝日系)第5期の第7話が23日に放送され、平均視聴率20.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。相変わらずの好調ぶりをキープしています。

 さて今回は、犬のオペシーンからスタート。外科医だけでなく獣医のライセンスも持つ大門未知子(米倉涼子)は、医療界のトップに君臨する日本医師倶楽部の会長・内神田景信(草刈正雄)の妻・小百合(戸田菜穂)の愛犬を手術するよう依頼されたのです。

 オペは無事終了。これに気分を良くした小百合は、東帝大学病院の外科医の中から従妹の萌々香(小飯塚貴世江)の見合い相手を紹介してほしいと、病院長・蛭間重勝(西田敏行)に申し出ます。そして、“年齢的に手頃”ということで白羽の矢が立ったのが、原守(鈴木浩介)でした。

 その見合い当日、未知子が乱入。原がロシアの病院に勤務していた頃に交際していたナナーシャ・ナジンスキー(シャーロット・ケイト・フォックス)を連れてきたのです。外科医として超一流の腕をもつナナーシャですが、原が恋しくて仕事を辞めて会いに来たとのことで、熱烈なハグ。その姿を見た小百合が激怒し、見合いの話はおじゃんになってしまいました。

 ナナーシャが再会を喜ぶ一方、原は腑に落ちません。振ったのはナナーシャの方なのに、今さらなぜ? という気持ちがあるのです。そんな中、新人外科医・西山直之(永山絢斗)らがネット検索したところ、ナナーシャが最後のオペで医療ミスを犯し、患者から訴えられていることが発覚。それを聞いた未知子は、ナナーシャの手が微かに震えていたことを思い出し、すぐに検査をします。

 診断の結果、ナナーシャは極めて切除が難しい脳腫瘍を患っていることがわかります。未知子はすぐさま執刀を申し出るものの、ナナーシャはこれを拒否。術中に死ぬリスクのあるオペをするよりも、原と残りの時間を一緒に過ごしたいというのです。

 そんなナナーシャの気持ちを原は尊重。見合いが破談になった件で蛭間から怒りを買い、しばらく休んでいるように申し渡されたこともあり、ナナーシャの余生に付き合うことに決めました。

 しかし、病院を離れナナーシャと旅行に出たものの、原の脳裏には未知子から言われた「患者に寄り添ったって病気は治らない」という言葉がこびりついて離れません。そして、ナナーシャがふと口にした「桜が見たい。春まで生きたい」という言葉をきっかけに、無理にでもオペをすることを決意するのです。

 執刀医は未知子。腫瘍の切除箇所をわずかでも間違えれば死に至る困難なオペですが、未知子は施術中に全身麻酔を中断して覚醒させ、ナナーシャの手にマヒ症状がないか確認しながら慎重に切除を行い、無事に成功させます。

 また、ナナーシャは、内神田が以前からコネクションを得たかったというアメリカン・メディカルクラブの副会長の娘であることがわかり、見合いの件も一件落着となったのでした。

 さて感想ですが、今回はナナーシャ役のシャーロットのセリフが聞きとりづらい、の一言に尽きました。ナナーシャが原に会いに来た理由もいまいち曖昧でしたし、オペが無事に成功したら「バイバイ」というのも納得がいきませんでした。話題作りのためにシャーロットを強引にねじ込んだ感が否めなかったんですよね。

 米倉とシャーロットは共にブロードウェイ・ミュージカル『CHICAGO』でロキシー・ハート役を演じた経験がありますが、それが何か絡んでいるんですかね? そんな勘ぐりをしてしまいたくなるぐらい無理やりなキャスティングでした。

 ついでに言ってしまえば、今シーズンは米倉が所属するオスカープロモーションの女優のゴリ押しがこれまで以上に強く感じられます。第1シーズンから病院長の秘書役は米倉の後輩がバーター出演するのが恒例となっていましたが、今シーズンは看護師・長森陽菜役で久住小春が出演。西山と交際しているという設定で前回からちょくちょく出演シーンが増えましたが、無理やり挿入している感じが強く、ストーリーの邪魔になってしまっているんですよね。

 さらに久住だけに留まらず、第9話では、同事務所が主催する『全日本国民的美少女コンテスト』で今年度グランプリを獲得した井本彩花が女優デビューするとのことで、素人演技を見せられてしまうことになってしまいそうです。ただ、米倉ありきで高視聴率を獲得しているだけに、テレビ朝日も強く出られないのでしょうね。

 次回は西山にスポットライトが当たるということで、久住がむやみやたらに出しゃばらないことを祈りつつ放送を待ちたいと思います。
(文=大羽鴨乃)

『監獄のお姫さま』“女優”の過去が明かされ、伊勢谷友介フル稼働も視聴率大幅ダウン!

“クドカン”こと人気脚本家・宮藤官九郎による復讐コメディードラマ『監獄のお姫さま』(TBS系)の第7話が28日に放送され、平均視聴率5.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から2.4ポイント大幅ダウンとなってしまいました。

 まずは、これまでのあらすじを少し。2017年のクリスマス・イブ、元囚人の馬場カヨ(小泉今日子)、大門洋子(坂井真紀)、足立明美(森下愛子)、勝田千夏(菅野美穂)と元刑務官の若井ふたば(満島ひかり)の5人は、EDOミルク社・社長の板橋吾郎(伊勢谷友介)を誘拐。その背景には、6年前に起こった横田ユキ(雛形あきこ)殺害事件の罪を、当時婚約者だった“爆笑ヨーグルト姫”こと江戸川しのぶ(夏帆)に吾郎が押しつけたことを証言させ、再審請求しようという目的があったのです。

 その吾郎・監禁シーンと、カヨたちが出会い親密になっていく女子刑務所シーンとが行き交うカタチでドラマは展開。前回は、しのぶが刑務所で出産した息子・勇介を奪われたことでカヨたちが吾郎に対して怒りを覚え、復讐を決意するまでが描かれました。

 さて、一時期は“勇介ロス”に襲われ無気力だったカヨたちですが、吾郎への復讐という共通目的ができたことで活気づきます。また、カヨは担当検事・長谷川信彦(塚本高史)に愛の告白を受けウキウキ状態になるのでした。

 そんな中、2014年秋に洋子が出所。そこから復讐計画の流れは一旦ストップして、洋子が2.5次元ミュージカル俳優の大洋泉(全盛期は伊勢谷友介、人気低迷後はAMEMIYAが演じた)に惚れ込み、追っかけのための資金欲しさに詐欺を働き、大洋へのストーカー規制法違反も含めて7年の実刑判決をくらった過去が明かされるのです。

 洋子の回想が終わるとふたたび女子刑務所シーンへ。復讐計画を考えていたある日、しのぶはふと思い出します。横田ユキが殺された日の昼間、殺害実行犯のプリンス(ナリット)と吾郎が何やら話し込んでいたことを。そのことを書き留めるカヨですが、ある時ノートをうっかりと置き忘れてしまい、復讐計画がふたばに筒抜けになってしまうのです。

 一方、吾郎・監禁シーンでは前回、吾郎の秘書をしているふたばの姿が見えないことを刑事が怪しみ始めたため、ふたばは仕方なく顔を見せることに。そして今回、ふたばは刑事の疑いを解くため、実行犯のコードネーム(カヨは“冷静に”、洋子は“女優”、明美は“姐御”、千夏は“財テク”)をバラしてしまうのです。

 ふたばの証言はすぐにマスコミに漏れて報道されてしまったのですが、そのことを知ったカヨたちの脳裏にふと、「ふたばは裏切者なのでは?」という疑惑が浮かんだところで終了となりました。

 今回は吾郎への復讐計画が本格的に動き出す回となり、これまで以上におばさんたちがノリノリ状態。また、前回までは演技ではなく病気なのではないかと心配になるぐらい青白い顔をしていたしのぶの表情も明るくなり、刑務所内でのシーンは楽しさを増しました。それだけに、途中でガッツリと洋子の回想シーンが挿入されたのは残念。テンポが悪くなってしまった印象が否めませんでした。

 確かにこれまで、メインキャストの中では洋子の過去だけが明かされておらず、気になるところではありました。ただ、洋子は皆がワァワァと騒いでる時にボソッと小言でボケるという一歩引いたスタンスが持ち味だっただけに、今回いきなり“私の話を聞いて”といわんばかり強引に過去の話を始めたのには違和感を感じてしまいました。

 とはいえ、ストーカー相手だった大洋泉のスター時代を伊勢谷に、落ちぶれてからをお笑い芸人のAMEMIYAに演じ分けさせた意外性は面白かったと思います。伊勢谷に関しては、カヨたちの回想シーンだけでなく、刑務所内で流れているテレビドラマやバラエティ番組の登場人物など、もはや1人何役かわからないぐらいのフル稼働ぶり。民放の連続ドラマに出演するのは今回が初とのことですが、クドカン・ワールドにどっぷり浸かり、思う存分にそれぞれのキャラクターを楽しんでいるのが伝わってくるため見ていて楽しいです。

 ふたば役を演じる満島もまた、看守という立場をいいことに先輩女優たちに向かって躊躇なく「盛りのついたメスババア」だの「ただの面倒くさいおばさん」だのと言いたい放題なところが毎回笑えます。さらに今回、“実は吾郎の味方なのでは?”という疑いがかけられたため、カヨたちの復讐劇に付き合うことになったいきさつや真意も気になるところです。

 次回は、ふたばが吾郎の妻・晴海(乙葉)に頼まれて吾郎の監禁現場へ連れて行くとのことで、また一波乱ありそうな予感。残すところあと3話となり、巧妙に張られた伏線もそろそろ回収され始めるでしょうから、ますます目が離せません。

(文=大羽鴨乃)

綾瀬はるかは“民放向き”女優? 『奥様は、取り扱い注意』は好調も、『精霊の守り人』シーズン3は爆死スタート

 綾瀬はるかが主演するNHK総合『放送90年 大河ファンタジー「精霊の守り人」』シーズン3(土曜午後9時~)の初回が25日に放送され、視聴率は6.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と大爆死した。これは、これまでのシリーズで自己ワーストタイの低い数字で、極めて厳しいスタートとなった。

 現在、綾瀬は日本テレビ系連続ドラマ『奥様は、取り扱い注意』でも主演を務めているが、こちらは第8話までオール2ケタで安定しており、平均は12.3%と好調。『精霊の守り人』とは、くっきり明暗を分ける格好となってしまった。

『精霊の守り人』は、昨年3月にシーズン1(全4話)が放送されたが、平均9.1%と2ケタに届かず。今年1月から3月にオンエアされたシーズン2(全9話)は、オール1ケタで平均7.0%にとどまった。シーズン3は全9話の予定だが、初回でさえ、この低視聴率なのだから先が思いやられる。

 綾瀬は2013年のNHK大河ドラマ『八重の桜』で主演したものの、平均14.6%で大河としては厳しい数字に終わった。その後、14年10月期に主演した『きょうは会社休みます。』(日本テレビ系)は、年下の恋人役の福士蒼汰とのコンビが好評で、平均16.0%のヒットを飛ばした。

 ところが、昨年1月期のTBS系『わたしを離さないで』は、“臓器移植”を題材とした重く暗い作品であったため、視聴者になかなか受け入れられず、平均6.8%と爆死。皮肉なことに、同ドラマの原作者である日系英国人小説家カズオ・イシグロ氏がノーベル文学賞を受賞したが、「ドラマ向きの作品ではなかった」として、綾瀬に同情的な意見も多かった。

 昨年来、主演ドラマの不振が続いていた綾瀬だが、『取り扱い注意』が好調なことで、“主役級女優”として一定の信頼を回復したのは確か。ただ、『精霊の守り人』シーズン3は低視聴率で終わることが予想され、“数字が取れる女優”なのかどうか、その評価も定まらないことになってしまいかねない。

「『八重の桜』は一般的に、あまり知られていない新島(山本)八重が主人公ということで、視聴者の関心をあまり呼ばなかったのは事実。『精霊の守り人』は、これだけNHKが力を入れても、この視聴率しか取れないんですから、『つまらない』ということでしょう。主演が綾瀬でなくても、コケていたはず。いずれの作品も、綾瀬に低視聴率の責任はあまりないのでは?」(テレビ誌関係者)

『八重の桜』をきっかけに、NHKとのつながりが強くなった綾瀬は、19年の大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』への出演が決定。主人公・金栗四三(中村勘九郎)の妻・春野スヤ役を演じるが、そのキャラクターはどちらかといえば、NHKより民放向きといえそう。来年、大河の撮影が始まる前に、もう1作くらい、民放ドラマに出演してほしいものだが……。
(文=田中七男)

イジメ被害者同士による“復讐代行”という深い闇!! 善と悪の境界線が消滅した『明日の約束』第6話

「あなたも子どもを持てば、きっと私の気持ちが分かるはずです。母親にとって子どもの存在は人生のすべてなんです。それを奪われたつらさや苦しみは、子を持つ親にならないと理解できません」

 とんでもない展開を迎えつつある井上真央主演の社会派ミステリー『明日の約束』(フジテレビ系)。息子を自殺で失った毒親・吉岡真紀子(仲間由紀恵)とスクールカウンセラーとして自殺の真相に迫る日向先生(井上真央)が、第6話の冒頭で直接対決を果たします。お互いに話し方こそ穏やかですが、言葉の裏側には敵意が隠されており、素人の目には見えない激しいジャブの応酬が繰り広げられます。

 これまでにも日向先生と真紀子は、吉岡家や葬儀場でも火花を散らしましたが、今回は日向先生のホームグラウンドである高校の相談室でのタイマン対決です。日向先生は落ち着いた口調で、真紀子の亡くなった息子・圭吾(遠藤健慎)が送った「僕は、先輩のせいで死にます」というラストメールと死亡時刻が合わないという矛盾点を指摘します。「お前の企みは、すべてまるっとお見通しだ」と言わんばかりの日向先生を前にして、真紀子がついにモンスターとしての本性を現わすのでした。

「私が送りました。それが圭吾の本当の気持ちだったからです。あの子は遺書を残さず、誰のことも責めず、理由も言わずに命を絶ちました。あの子のことをいちばん理解している私が気持ちを代弁して何が悪いんでしょうか?」

 日向先生にとって聖なる職場である学校の相談室が、モンスターマザーの毒気と理不尽さが渦巻く恐怖の底なし沼へと変貌していきます。モンスターを覚醒させてしまった日向先生の背筋に悪寒が走ります。折しも、日向先生は恋人である本庄(工藤阿須加)からプロポーズされたばかり。日向先生が抱いていた結婚や家庭といった理想像まで、真紀子が振りまく毒素によって汚染されていくかのようです。

 真紀子は、圭吾が自殺する前夜に日向先生と2人っきりで秘密の会話をしていたことが許せません。「あの子の心を乱したのは、あなたです」「何を話したんですか?」「ふざけないでください。圭吾を死なせたことへの負い目があるんじゃないですか?」と日向先生へ畳み掛けるようなボディブローの連打を浴びせます。裁判前の前哨戦でズタボロにされてしまった日向先生。「ま、今日はこのへんで勘弁しといたろ」と池乃めだか級のギャグで返せる人だったらよかったのですが……。

 

■尚子の背中を見るだけで、日向先生も視聴者もドキドキ!

 

 日向先生が対峙しなくてはいけない毒親は、真紀子だけではありません。実の母親である尚子(手塚理美)に、そろそろ本庄から結婚を申し込まれたことを伝えなくてはいけません。日向の看病の甲斐あって、すっかり体調を取り戻した尚子。文鳥のピッピちゃんの世話をしている尚子の背中に向かって、日向は本庄からプロポーズされたことを報告します。振り返った瞬間、尚子の表情が鬼顔なのか優しい母親顔なのか、日向先生も視聴者もドキドキです!

「ふ~ん、よかったじゃない。おめでとう! ピッピ、結婚だって~」

 尚子が鬼顔じゃなくて、ホッとひと安心です。母娘で盛り上がるはずのプロポーズ報告シーンですが、日向先生は心の中で「母は自分の決めた理想からはみ出さない限り、怒らない人だから」と呟くだけで、素直に喜ぶことができません。自分の行動基準が、母親である尚子を怒らせないかどうかになっていることを恨めしく感じる日向先生でした。尚子の毒は、今なお日向先生の心を侵蝕したままなのです。

 そして本庄の実家に、あいさつへと出向く日向先生。本庄の優しく温和そうな両親に迎え入れられ、胸を撫で下ろします。ところが11年前に交通事故で亡くなったという本庄の兄のことが話題に上がると、その途端に本庄が顔をしかめます。日向が仏壇に手を合わせることすら嫌がっているようです。いつも明るく裏表のない本庄にも、実は暗い影が差し込んでいることを知って、むしろ日向先生は安心したようです。

 本庄家のダークサイドを知った日向先生は、ついつい過去の自分のWARU自慢に走ります。尚子と日向との最大のトラウマとなっている神社の石段からの転落事故ですが、尚子の入院中に日向は志望校をこっそり変え、東京の大学を受験したことを本庄に明かします。母親の不幸に付け込むことで、日向先生は臨床心理士という道を見つけ、本庄とも出会ったのでした。生徒たちの心の闇に向かい合う日向先生も、決して純粋無垢な善の存在ではなかったのです。

 

■暗い情熱をほとばしらせるミッチー!

 

 バスケ部顧問の辻先生(神尾佑)とキャプテンの長谷部(金子大地)を血祭りにした謎の襲撃犯の続報です。長谷部が襲われた現場にいたマネジャー・増田(山口まゆ)の証言によって、逃げ出したのは背の高い痩せた女性だったことが分かります。これで襲撃犯=圭吾の幼なじみ・香澄(佐久間由衣)説がほぼ確定しました。さらに香澄が2年途中で退学したときの担任だった宮崎先生(馬渕英里何)からも「香澄のことが心配」と相談されます。いつも日向先生を邪険にしていた宮崎先生ですが、実は生徒想いの情の深い教師でした。『白線流し』(96年/フジテレビ系)の頃の輝いていた馬渕を見ていたファンにはうれしいひとコマです。香澄に言わせれば「不器用だけど、いい先生」とのこと。逆に、すべてソツなくこなす霧島先生(及川光博)に対しては、香澄は心を閉ざしていたようです。

 何度もスマホに連絡を入れ、ようやく香澄を捕まえた日向先生。そこは歩道橋の上でした。その歩道橋は、香澄をイジメていた女子生徒が何者かに突き落とされて重傷を負った事件現場でもあったのです。当初は香澄が犯人として疑われていたのですが、香澄はバイト中だったというアリバイがあり、無罪放免となったのでした。

 ところが、香澄の口からヒッチコック映画ばりの巧妙な犯罪トリックが明かされます。香澄がイジメられていることを知った年下の圭吾が復讐代行したのです。動機のない人間は容疑者リストに上がりません。そのことを恩義に感じていた香澄は、圭吾が亡くなった後、圭吾をイジメていたとネット上で噂された辻先生や長谷部を襲ったのです。イジメられっ子同士による“復讐同盟”が存在したという驚がくの展開です。しかも、香澄は「もう1人、やらなくちゃいけない」と不気味な犯行予告を残して歩道橋から駆け下りていくのでした。

 気になるのは、ミッチー演じる霧島先生の動向です。超マジメ教師と思われていた霧島先生ですが、第5話では長谷部が校内で暴れている動画をマスコミにリークした疑いが浮上してきました。体育の授業中に生徒たちの所持品をひとつずつ舐めるように検査していたのでしょうか。今回の霧島先生は誰もいない職員室で、せっせと2ちゃんねるのようなネット掲示板に「悪いのは母親。母親は毒親。モンスターペアレント」と真紀子ディスのコメントを熱心に書き連ねています。暗い情熱をほとばしらせるミッチー。2ちゃんねるに一心不乱に書き込む姿が絵になるスターって、ミッチーぐらいでしょうね。

 もはや『明日の約束』の登場人物たちは、善と悪の二元論では語ることができなくなってしまいました。善人面した人々よりも、ハイエナのように事件にたかる週刊誌記者・小嶋(青柳翔)のほうが「記事のネタになるなら何でも美味しくいただく」というブレのない姿勢に思えてきます。人間は誰もが、表の顔と裏の顔を使い分けることでこの社会を生きているようです。圭吾はそのことを受け止めることができずに、この世を去っていったのかもしれません。大人たちは憎しみ、傷つけあう中で、圭吾だけが永遠に16歳のままなのです。

 残念なことに、第6話の視聴率は過去最低の4.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)とついに禁断の5%台を切ってしまいました。凝ったミステリー構成と高尚すぎるテーマ性が仇となってしまったようです。視聴率的には今秋のプライムタイム枠の連ドラの中で最下位を独走する『明日の約束』ですが、ここまで来たら従来のTVドラマが到達できなかった深遠なる境地を目指し、伝説のドラマになってほしいと願います。今週の『明日の約束』も最後までしっかり見届けることを約束します。

(文=長野辰次)

キムタク新ドラマ『BG』は「フジ月9」で放送予定だった! “棚ぼた”テレ朝は、予算1話1億円の大盤振る舞いで……

 来年1月より、ジャニーズ事務所・木村拓哉の主演ドラマ『BG~身辺警護人~(仮)』が、テレビ朝日にてスタートする。このキャスティングを見て、「誰が主演かわからない」という感想を持ったのは、果たして筆者だけだろうか?

 当初、この“キムタクドラマ”はフジテレビで、この秋から月9ドラマとして放送する予定だった。しかし、木村を推していたフジの前社長・亀山千広氏が低視聴率による業績悪化の責任を取り、更迭されたことで白紙に戻ってしまったのだという。

 そこで、テレ朝に棚ぼたで“キムタクドラマ”のチャンスが回ってきた。現在、高視聴率を維持し続ける『ドクターX~外科医・大門未知子~』と同じ、“木曜ドラマ枠”に持ってきたことからもわかるように、テレ朝にとってジャニーズ事務所との関係を壊さないためにも、絶対に失敗は許されない状況だ。

 木村は同ドラマで、かつて敏腕ボディーガードだった過去を隠し、民間警備会社に新人ボディーガードとして着任する主人公を演じる。木村の脇を固めるキャストには、主人公が所属する身辺警護課の仲間役に斎藤工、間宮祥太朗、菜々緒、同課の課長役には上川隆也、主人公と対立する警視庁のSP役として江口洋介が出演する。

 間宮、菜々緒はともかくとして、江口、斎藤、上川は、いずれも主演クラスの役者だ。江口はかつて、フジの“トレンディドラマ”で大ブレーク。その後も、フジの『救命病棟24時』シリーズなどの主演を何本もこなし、最近ではWOWOWの話題作『石つぶて』に主演し、注目を集めている。

 斎藤は上戸彩と共演のドラマ『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』(フジテレビ系)が平均13.4%(関東地区、ビデオリサーチ調べ/以下同)の好視聴率を記録。今年の6月には続編として、映画版『昼顔』が公開となり、興行収入23億円を超える大ヒットとなった。

 同作は“上海国際映画祭”でも上映されて大反響を呼び、中国での斎藤の俳優としての人気は、いまや木村以上だという。そして、上川はテレ朝の人気ドラマシリーズ『遺留捜査』の主演を張る俳優だ。11年に放送された第1回目の『遺留捜査』の平均視聴率は14.3%、第2シリーズは12.5%、第3シリーズは11.5%、今年の7月期に放送された第4シリーズも平均視聴率10.4%と、今まで一度も1ケタ台に甘んじたことがない好調ぶりである。

 これだけの錚々たるメンバーが揃ってしまっては、“キムタクドラマ”と謳っているものの、もはや誰が主演かわからない。しかも、この3人に加えて、“ドラマ出演ごとにギャラが上がる”といわれるほどの人気女優である石田ゆり子も出演することが決まっている。主演の木村と江口、斎藤、上川、石田の5人だけでも、1話当たりのギャラは軽く1,000万円を超える。さらに、未だ発表されていないヒロインの女優がこれに加われば、その額は2,000万円近くに上るだろう。

 本作は、ボディーガードが主人公なだけに、自動車を大破させるなど、派手なアクション展開が予想される。関係者の試算によると、ギャラ、制作費、それに諸経費を加えると、1本当たりの金額は、『ドクターX』と変わらない1億円以上になるという。この金額は、20%前後の視聴率を取らないと採算の合わない数字である。

 今年の1月期にTBS系で放送された木村主演のドラマ『A LIFE~愛しき人~』は、豪華キャスト陣の出演にもかかわらず、平均視聴率14.5%だっただけに、今回の“キムタクドラマ”も苦戦が予想される。ただ、これだけの好条件を揃えていることもあり、『BG』が木村の俳優生命を懸けた作品となることは間違いないだろう。
(文=本多圭)

『陸王』が持つドラマとしての強さ──和田正人と吉木りさの結婚発表も“計算済み”か!?

 日曜劇場『陸王』(TBS系)は第6話も視聴率16.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と好調キープ。というわけで、さっさと振り返りましょうね。泣いてしまいましたよ。

前回までのレビューはこちらから

 前回、第5話の90分拡大版には数多くのエピソードが含まれていましたが、今回は大筋で2つ。はっきりと前後半に分かれる構成でした。

 前半では、ついに「陸王」を履いてレースに臨むことになった茂木くん(竹内涼真)が出場する「ニューイヤー駅伝」の様子が描かれます。茂木くんにとってこのレースはケガで途中リタイアした豊橋国際マラソン以来の復帰戦となります。茂木くんにとっても、茂木くんのケガを目の当たりにしたことで「陸王」の開発を決意した主人公・宮沢社長(役所広司)が率いる足袋業者・こはぜ屋にとっても、ひとつの“到達点”となるレースです。

 なので、ここまで登場してきた人物たちが「ニューイヤー駅伝」が行われた群馬に、一堂に会しています。まさに『陸王』オールスター状態。さらに、大観衆として7,000人のエキストラも。

 宮沢社長と息子・大地(山崎賢人)は、大手メーカー・アトランティスとケンカ別れしたカリスマシューフィッター・村野さん(市川右團次)とともに巨大モニター前に陣取ります。事あるごとに助言してくれるスポーツショップの有村さん(光石研)が、陸王のソール材「シルクレイ」開発者で先週暴漢にボコられたばかりの飯山さん(寺尾聰)を連れてやってきました。

 実際に「陸王」を縫っていた縫製おばちゃんたちは、3時間も前から茂木くんが走る6区のスタート地点で、横断幕を用意して待っています。リーダー・あけみさん(阿川佐和子)は今日も元気でかわゆいです。

 憎まれ役がすっかり板についてきたアトランティスの小原(ピエール瀧)と佐山(小籔千豊)も、ご自慢の最新鋭シューズ「RII(アール・ツー)」を携えて憎たらしい顔をしています。今レースでRIIを履く主な選手は、茂木くんの同僚で「ダイワ食品」のエース格・立原(宇野けんたろう)と、茂木くんと同じ6区を走る永遠のライバル・毛塚(佐野岳)です。茂木くんがケガをしている間に、毛塚はすっかり日本中の注目を集めるランナーに成長。レース前、茂木くんが陸王を履いているのを見つけると、「ふっふふふっ、勝つ気あんの?」と小バカにしてくるなど、レースへの機運は自ずと高まってきました。

 

■茂木くん、チーターになる

 

 6区。8位でタスキを受け取る瞬間までの茂木くんの様子が、まずは丹念に描かれます。テンションを上げるでもなく、真摯で、覚悟を決めた男の顔。静かに燃えるアスリートの闘志。毛塚の挑発にも、心を乱されることはありません。その心中を、倒産経験者の飯山さんが代弁します。

「緊張もしてるだろうが、今のアイツには、それ以上に感じるものがあるはずだ。また走れる喜びだ。俺がそうだった──」

 この飯山さんのセリフによって、茂木くんとこはぜ屋一同の思いがひとつになります。こういうとこなんだろうなーと思うんですよね。視聴者が何に感動すればいいかを、ちゃんと丁寧にセリフで説明してくれるから、万人にとって見やすいドラマになってる。その丁寧さの際たるものがリトグリちゃんの「Jupiter」を流すタイミングで、「はい、今週はここですよ!」と教えてくれるわけです。まあ、この歌については賛否両論のようですけど、間口を広げようという作り手側の意図は、すごく理解できるところで。

 で、8位でタスキを受けた茂木くんは、快走を見せます。解説者も「神がかってますね」「魔法にかかった走りです」「チーターですよ」と興奮を隠せない走りで次々に先行ランナーをかわすと、いよいよ3位を走る毛塚との一騎打ちとなります。

 エキストラに囲まれたコーナーから、まずは毛塚が姿を見せます。その瞬間、映像はスローモーションに、アウトフォーカスの向こうに茂木が姿を見せる。毛塚も思わず振り返る。BGMがかき鳴らされ、7,000人のエキストラがエキサイトする中、強い風が吹いている。茂木は毛塚のスリップストリームに入り、毛塚が突風にバランスを失ったスキに、一気に抜き去っていきます。

 結果、茂木は6区の区間賞を獲得。完全復活を果たすとともに、陸王が優れたシューズであることを証明して見せました。こはぜ屋一同も、もちろん大喜び。でも、ここで「Jupiter」は鳴らないんです。

 

■オールスター戦なのに、主役は番手の低い2人でした

 

 ここまでの総決算となるニューイヤー駅伝で、中盤のクライマックスで、主役となったのは、陸王もアトランティスも履いていない、主人公たちにまったく関係のない2人の男でした。

 ダイワ食品のアンカーは、このレースでの引退を決めている平瀬(和田正人)。平瀬が、泣きながら激走を見せます。

 その様子を見ていたのが、ダイワの城戸監督(音尾琢真)でした。この人、登場からずっと必要以上に怖い、物わかりのよくない人物として描かれてきました。宮沢社長も、何度冷たくあしらわれたかわからない。

 その城戸が、平瀬の走りを見てブチ切れているんです。

「あんなオーバーペースで、バテるに決まっとろうが!」

 そして、涙を流しているのです。このギャップ! 一気に、城戸監督という人物の心の中が、爆発的に表現される瞬間。ここぞとばかりに「Jupiter」。泣いちゃうよねえ~。泣いちゃうよ。『水曜どうでしょう』(HTB)では、ろくに顔も出さず釣りだけしていた音尾くんの顔面に泣かされることになるとは……。

 それにしても、ここまで平瀬のエピソードに比重が置かれたことには意表を突かれました。「ひとりのランナーの引退レース」という設定が内包する訴求力を、加工せず生のまま投げつけられたような、筋を追うだけではない「ドラマとしての強さ」を意識した作劇だったと思います。

 和田正人と吉木りさの結婚発表も、おそらくは展開に配慮した(もしくはドラマが求めた)タイミングだったのではないでしょうか。第6話で最大の見せ場を和田さんに設定しておいて、その直前に芸能ニュースで和田さんの顔をお茶の間に浸透させた……というのは、ちょっとうがちすぎかな。

 

■後半ではアトランティスの逆襲が

 

 長くなったので後半はさくっといきましょう。

 茂木くんの快走で調子に乗った宮沢社長は「陸王」を製品化しますが、しょせんはマイナーブランドですので、売れ行きはよくありません。

 そんな中、いよいよ陸王がホンモノだと判断したアトランティス・小原は、そのアッパー素材の調達先であるベンチャー企業「タチバナラッセル」の橘社長(木村祐一)に大量ロットの発注をかけ、こはぜ屋との取引中止を迫りました。橘社長も、背に腹はかえられず、アトランティスと契約することに。

 こはぜ屋はアッパー素材の供給元を失い、またまたピンチです。来週から登場するという松岡修造は、果たして敵か味方か。というか、松岡さんが演じる御園って、けっこう難役だと思うんですが、大丈夫なのか。うーん、目が離せません。
(文=どらまっ子AKIちゃん)

SMAP解散が原因!? “ジャニーズだらけ”の1月期ドラマに「見る気がしない」の声

 タッキー&翼の滝沢秀明が来年2月3日スタートのフジテレビ系ドラマ『家族の旅路~家族を殺された男と殺した男~』で主演を務めることをマスコミが一斉に報じる中、来年1月期の連続ドラマが「ジャニーズドラマだらけ」だと話題だ。

 ジャニーズタレントが主演の来期民放連ドラは、土曜深夜放送の『家族の旅路』のほか、月曜深夜のジャニーズWEST・藤井流星&同・濱田崇裕ダブル主演『卒業バカメンタリー』(日本テレビ系)、火曜夜9時台のKAT-TUN・亀梨和也主演『FINAL CUT』(フジテレビ系)、木曜夜9時台の元SMAP・木村拓哉主演『BG~身辺警護人~(仮)』(テレビ朝日系)、土曜夜10時台のHey! Say! JUMP・山田涼介主演『もみ消して冬 ~わが家の問題なかったことに~』(日本テレビ系)、そして、日曜夜9時台の「日曜劇場」で放送される嵐・松本潤主演『99.9-刑事専門弁護士- SEASON II』(TBS系)の計6本。加えて、NHKのBSプレミアでは少年隊・東山紀之主演『大岡越前4』が金曜夜8時台でスタートする。なお、これは発表済みの作品のみで、まだ増える可能性も。

「ジャニーズドラマがここまで被るクールは珍しく、ジャニヲタは歓喜。ちなみに、主演のキャスティングは1年ほど前までに決まることが多いのですが、その頃はSMAPのゴタゴタでジャニーズ事務所が大きく揺れ、内部が組織改革をした時期。テレビ局を囲い込むためにも、大慌てで民放各局のドラマにタレント突っ込んだ結果、放送時期が重なったと見られます」(テレビ局記者)

 ネット上では、ジャニーズファンから「来期はジャニーズドラマ祭りだね!」「もちろん全部チェックします」といった声が上がる一方で、「ジャニーズってだけで、簡単に主演になれるのか」「1月期のドラマはアイドルばかりで期待できない」「もっと演技できる役者いるだろ」といった批判も見受けられる。

「ジャニーズドラマというだけで視聴意欲が失われる視聴者は多く、特にアイドル感が強い山田が主演を務めるコメディ『もみ消して冬』あたりは派手にコケそうな予感も。もし、視聴率が全滅でもしたら、ドラマ界に“ジャニーズ不要論”が飛び交いそう」(同)

 ほとんどの曜日でジャニーズドラマが放送され、テレビ界がジャニーズ帝国に牛耳られている印象すら受ける来期。偏ったキャスティングにより、視聴者のテレビ離れがますます進まなければいいが……。