1月期プライム帯連ドラ視聴率ランキング! 首位『刑事ゼロ』の沢村一樹は“新・視聴率男”襲名か!?

 1月期プライム帯の連続ドラマがすべて終了した。そこで、全話平均視聴率によるランキング形式で、今期を振り返ってみたい。ただし、昨年10月期から2クールまたぐ、水谷豊主演『相棒season17』(テレビ朝日系)は対象外とする。

 今期は高視聴率ドラマがなく、低レベルでの争いとなったが、11.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)をマークした、沢村一樹主演『刑事ゼロ』(同)が首位に立った。

 同作は、記憶を失った敏腕刑事・時矢暦彦(沢村)が、佐相智佳(瀧本美織)とのコンビで、新たな視点で事件を解決していくストーリー。

 かつて、沢村は主演した『DOCTORS~最強の名医~』(同)シリーズが大ヒットしたが、近年は、『レンタル救世主』(日本テレビ系)、『ユニバーサル広告社~あなたの人生、売り込みます!』(テレビ東京系)が不振に終わった。しかし、昨年7月期にオンエアされた『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』(フジテレビ系)が2ケタを突破し、低迷していた“月9”に風穴を開けた。そして、今回の『刑事ゼロ』も2ケタに乗せたことで、“新視聴率男”の称号を襲名したといってもよさそう。

 4月期は、中条あやみ、水川あさみ主演『白衣の戦士』(日本テレビ系)に出演し、脇役に徹するが、今後は各局で争奪戦となるのは必至。ただ、これまでの実績があるテレビ朝日系が一歩も二歩もリードしているのは確かのようだ。

 11.47%を獲得した、菅田将暉主演『3年A組―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)は堂々の2位。同作は、NHK連続ドラマ小説『半分、青い。』を大ヒットに導いた永野芽郁が朝ドラ後、初のドラマ出演をすることでも注目を浴びた。ただ、なんせ日本テレビの日曜ドラマは“死に枠”と称されるほど、数字が取れない枠で不安視されていたが、菅田、永野の名演技が、そんな不安など一掃。全10話中、9話で2ケタに乗せる好調ぶり。最終回は15.4%で、今期のプライム帯の連ドラ(『相棒』除く)で最高値をマークし、有終の美を飾った。菅田、永野共に、今後もオファーが殺到するのは間違いなさそうだ。

『3年A組』とわずか0.01%差で3位になったのは、北川景子主演『家売るオンナの逆襲』(日本テレビ系)。同作は2016年7月期にオンエアされた『家売るオンナ』の第2弾。第1弾も11.6%と高視聴率を記録したが、今シリーズも安定した数字で推移。全話2ケタは、今期の連ドラでは同作のみ。いささか、主人公の不動産屋・三軒家万智(北川)のキャラづくりの度が過ぎる感はあったが、それでも変わらぬ人気で続編への期待も大だ。

 4位につけたのは、関ジャニ∞・錦戸亮主演『トレース~科捜研の男~』(フジテレビ系)で10.8%。これまで、錦戸は主演ドラマでなかなか数字を取れなかった。また、タイトルも沢口靖子主演『科捜研の女』(テレビ朝日系)のパクリとあって、前評判は決して高くなかった。それでも、作品自体の評価で、下馬評を覆して2ケタに乗せたのは、大いに評価される。これで、低迷が続いていたフジ月9ドラマは3クール連続の2ケタ台をマークし、本格的に復活ののろしを上げた。

 僅差の10.6%で5位に入ったのは、杉咲花主演『ハケン占い師アタル』(同)。杉咲は前回の主演作『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系)が8.3%と伸びなかっただけに、同作も下馬評は低かった。しかし、人気ドラマ『刑事ゼロ』の後番組であることも功を奏したのか、全9話中、7話で2ケタを突破。毎回、違う出演者を中心にしたストーリー展開で、杉咲は主演なのに、登場シーンが少ないという異色のつくりだった。とはいえ、2ケタ取ったことで、杉咲も株を上げることになりそうだ。

 高畑充希主演『メゾン・ド・ポリス』(TBS系)は10.3%で6位。初回から第4話までは2ケタで好発進だったが、第5話から第9話まで5回連続1ケタ台で苦しんだ。それでも、平均はなんとか2ケタに乗せた。高畑はNHK連続ドラマ小説『とと姉ちゃん』でヒロインを務めた後、『過保護のカホコ』(日本テレビ系)、今作と、プライム帯で主演に起用された作品で2作続けて10%超え。結果を残したことで、今後も主演オファーが続きそうだ。

 平均で2ケタに乗せたのは、前述の6作品となったが、TBSの看板枠「日曜劇場」で常盤貴子が主演した『グッドワイフ』は9.8%で1ケタ台に終わった。もはや常盤で数字を取るのは難しいということか。

 坂口健太郎主演『イノセンス~冤罪弁護士~』はインパクトを残せず、9.1%。坂口は昨年4月期『シグナル 長期未解決事件捜査班』(フジテレビ系)に続き、主演ドラマが2作連続で1ケタ台。結果を出せなかったことで、当面プライム帯での主演機会はないかもしれない。

 深田恭子主演『初めて恋をした日に読む話』(TBS系)は一度も2ケタに乗せられず、8.5%にとどまった。深田は昨年1月期『隣の家族は青く見える』(フジテレビ系)に続いて、主演ドラマが1ケタ台に終わった。その人気自体は、まだまだ健在だが、作品に恵まれない部分もありそうだ。

 ワーストに目をやると、民放では、テレビ東京系「ドラマBiz」枠の真木よう子主演『よつば銀行 原島浩美がモノ申す!~この女に賭けろ~』で、4.5%。真木にとっては、低視聴率と、自身のSNSでの迷走ぶりで話題を振りまいた、17年7月期『セシルのもくろみ』(フジテレビ系)以来の連ドラ主演。所属事務所も変わって、心機一転で臨んだはずだが、ビジネスドラマ枠で、枠自体、数字をもっていないとあって、5%にも届かなかった。ただ、この枠では毎クールのことで、真木も悲観することはなかろう。次回作に期待したい。

 リアルワーストは、小芝風花主演『トクサツガガガ』(NHK総合)で3.9%。連ドラ初主演の小芝が隠れ特撮オタク役を演じ、注目を集めたが、2ケタを取った『メゾン・ド・ポリス』の裏とあっては、いささか分が悪かったようだ。

 次クールは、福山雅治主演『集団左遷!!』(TBS系)、山下智久主演『インハンド』(同)、吉高由里子主演『わたし、定時で帰ります。』(同)、V6・井ノ原快彦主演『特捜9 season2』(テレビ朝日系)、天海祐希主演『緊急取調室』第3シリーズ(同)、二階堂ふみ、KAT-TUN・亀梨和也主演『ストロベリーナイト・サーガ』(フジテレビ系)、原田知世、田中圭主演『あなたの番です』(日本テレビ系)などがオンエアされるが、どのドラマが高視聴率を挙げられるか注目される。

(文=田中七男)

 

★2019年1月期プライム帯の連続ドラマ平均視聴率ランキング

1位 11.6% 『刑事ゼロ』テレビ朝日系 木曜20時
2位 11.47% 『3年A組―今から皆さんは、人質です―』 日本テレビ系 日曜22時半
3位 11.46% 『家売るオンナの逆襲』 日本テレビ系 水曜22時
4位 10.8% 『トレース~科捜研の男~』 フジテレビ系 月曜21時
5位 10.6% 『ハケン占い師アタル』 テレビ朝日系 木曜21時
6位 10.3% 『メゾン・ド・ポリス』 TBS系 金曜22時
7位 9.8% 『グッドワイフ』 TBS系 日曜21時
8位 9.1% 『イノセンス~冤罪弁護士~』 日本テレビ系 土曜22時
9位 8.5% 『初めて恋をした日に読む本』 TBS系 火曜22時
10位 7.1% 『記憶捜査~新宿東署事件ファイル~』 テレビ東京系 金曜20時
11位 6.8% 『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』 フジテレビ系 木曜22時
12位 6.4% 『みかづき』 NHK総合 土曜21時
13位 6.3% 『後妻業』 フジテレビ系 火曜21時
14位 4.5% 『よつば銀行 原島浩美がモノ申す!~この女に賭けろ~』(テレビ東京系月曜22時)
15位 3.9% 『トクサツガガガ』 NHK総合 金曜22時

※2クールをまたぐ『相棒season17』(テレビ朝日系)は対象外

『さすらい温泉』遠藤憲一と元ICONIQが、石崎ひゅーいの演奏で熱唱! 金剛地武志も加わる豪華ユニット

「遠藤憲一が俳優を引退する決意のもと、温泉で派遣の仲居をやっている」という設定のフェイクドキュメンタリー風人情ドラマ『さすらい温泉 遠藤憲一』(テレビ東京系)第10話。

 今回は、改名してなお美人度が加速する伊藤ゆみ(元ICONIQ)がマドンナ。主題歌を担当する石崎ひゅーいの演奏で遠藤とデュエットを披露。振りかえります。

(前回までのレビューはこちらから)

本当の遠藤も温泉好き

 今回も、遠藤のリアル知人に「彼が引退を考えてるらしい」と投げかけるインタビューからスタート。ある知人は「それはない」と否定するが、ある知人は「全然不思議じゃない。あいつだったら辞めちゃいますね」とやけに納得している。

 ただ前回「あんまり驚かないかも、もしそうだったとしても。ていうのは……」と、思わせぶりな編集で終わった知人(伊藤さん)の続きは無し。気になります。

 ちなみに今月発売された本『さすらい温泉 遠藤憲一 極上温泉ガイド』(TAC出版)によると遠藤は本当に温泉好きで、3日くらい休みが続くとすぐ温泉に行くという。

 奥さんの実家が北海道のニセコで温泉だらけとか、昔そこの露天風呂に入ってたらラグビー部の集団が入ってきて、細い身体を見られるのが嫌でのぼせてるにもかかわらず、なかなかお湯から上がれなかったなど、温泉エピソード多し。

 

おしんでも登場する銀山温泉は『千と千尋』のモデル?

 今回の舞台は山形・銀山温泉。

 昨今は大正ロマン溢れる街並みがなんとか映えするらしくさらに人気のよう。

 調べてみるとたしかにテーマパークのような異国感があり、特に夕暮れのトワイライト時に街の灯りが燈ると、一気にその雰囲気は倍増、物語の一場面のよう。

 世に数多とある「『千と千尋の神隠し』のモデルとなった」説がここにもあるのだが、行った人の感想を見ると建物や橋、街灯りなど、近い雰囲気が確かに感じられるよう。

 ちなみに、宮崎先生いわく「いろいろな温泉が入ってて特定のモデルはないけれど、道後温泉は確かに入ってる」と愛媛の道後温泉以外は、特定の地名での明言はしてはいない(第4話で出てきた渋温泉の金具屋旅館もモデルによくあげられる旅館)。

 だが「お墨付き」はなくとも、幻想的な雰囲気や唯一無二の存在感に変わりはない。

 ちなみに劇中でも触れているがこの温泉を一気に有名にしたのはNHKの朝ドラ『おしん』で、おしん(小林綾子・乙羽信子)の母親(田中裕子)がこの温泉街で働いてました。

 

手島優がいざなうテレ東感

 冒頭、女将役の手島優が登場した瞬間、ジブリ気分もおしん気分も吹き飛ぶ。

 何もしなくてもテレ東感が一気に増強される絶妙なキャスティング。もちろん入浴シーンもありました。

 ちなみにマドンナは手島でなく、歌謡歌手をしていた父親の痕跡を探しにやって来た尾藤優美(伊藤ゆみ)。

 健さん(遠藤は仲居の時は中井田健一と名乗っている)と手島女将で優美の身の上話を聞くシーンは、内容といいメンバーといい同局の『じっくり聞いタロウ』を彷彿とさせる。

 そこで提示された父親・ペリー尾藤の写真。古めかしい青いジャケットに蝶ネクタイ、マッシュルームカットでポーズを決める男性。よく見たら金剛地武志。

 配役に何クセかある今回。面白い。

 30年前、歌手として最後に訪れた地であるこの温泉街で、父親がやり残したと語っていたことを知りたいという優美。生前、仲が悪かった分、その思いは強いようだ。

 尾藤父の手がかりを探す中、健さんが道端でギターを弾いていたミュージシャンに声をかけると、なんと番組の主題歌を歌う石崎ひゅーい。

 一瞬のカメオ出演かと思いきや、「ねえ、こけし好き?」と意味深な質問をぶつけてくる。

 実はこの石崎演じる磯崎はこけし職人。

「この子はよしえって言います」

「名前ついてるんだ……」

 巨大なこけしを抱いた磯崎と健さんのやりとりの後ろで固まってる優美。楽しい。

 よしえを生きた赤ん坊のように撫でたり健さんに抱かせたりする磯崎。

 今をときめく菅田将暉やあいみょんとプライベートで演奏したりしてる人なのに、何をしているんだ石崎ひゅーい。

 ちなみに調べてみると『おしん』で、売られていくおしんに母がこけしを持たせてやるシーンがあるのだが、それがここのこけしらしい。

 感動のアイテムが悠久の時を経てコントの小道具に。ここのこけしを指定したという橋田壽賀子先生も驚かれていることだろう。ご覧になっていたらの話だが。

 

遠藤憲一が初歌唱

 磯崎の話によると、磯崎父が実行委員をやっていたという「銀山温泉歌謡ショー」でオーバーブッキングがあったという。チラシに尾藤父の名前はなく、出演したと思い込んでいた優美はショックを受ける。

 健さんは、いつものようになんでも出てくるトランクバッグから取り出した、なぜか持ってるペギー尾藤と全く同じステージ衣装に身を包み、磯崎の演奏で歌い出す。

 父との思い出の曲「見上げてごらん夜の星を」を聞いて優美は思い出す。

 オーバーブッキングした歌謡ショーのスタッフに無下に断られ、引退を決めていた記念のステージを踏めず泣きながら土下座して出演許可を請う父の姿を。

 金剛地武志の「最後のステージ」にこだわる芝居が胸を打つ。

 優美は忘れていたが、その時横で見ていたのだ。頭を地べたに擦り付けて土下座する父の姿を。娘に約束した最後の勇姿を見せられずもがく男の涙を。

 歌う健さんが本物のペギーの姿になっている。幼い優美が笑顔で拍手を送っている。

 そして健さんの姿に戻ったかと思うともう一本のマイクを優美に渡す。デュエットだ。

 感動的なシーンなのだが、驚異的にマッシュルームヘアが似合っていない健さん。爬虫類顔に丸みを帯びたフォルムは収まりが悪いのか、顔だけアイコラみたいに見えてくる。

 だが、そんなことは御構い無しに銀山温泉の夜景をバックに「親子」の歌声が響く。

 ここは最後金剛地武志の姿にしてあげたい気もしたが、えもいわれぬパワーのあるシーン。後藤庸介監督はバックショットを効果的に使いますね。

 さらに、父が亡くなる前に一人で近くの神社を訪れ、絵馬で娘の幸せを願う願掛けをしていたことがわかる。

 父のやり残したことが全て自分のためだったとわかり感無量の優美。

 健さんはほぼ毎回、その地にゆかりのある歌を口ずさんでいるのだが(今回は花笠音頭)、本気の歌は初めてで、わかっていたけどそんなに上手くはない。しかしまっすぐで誠実な歌い方でした。

 そして、ラストは石崎本人によるギター一本での生エンディング演奏。後ろに普通にお年寄りが足湯に入ってるのに、ギターをかき鳴らしシャウト。かっこいい。

 カオスながら感動的な回となった今回。

 そろそろ最終回かと思いきや、月をまたぎつつ、残り2回ある模様。Paraviで過去作も見られるので復習しながら待ちましょう。
(文=柿田太郎)

『さすらい温泉』遠藤憲一と元ICONIQが、石崎ひゅーいの演奏で熱唱! 金剛地武志も加わる豪華ユニット

「遠藤憲一が俳優を引退する決意のもと、温泉で派遣の仲居をやっている」という設定のフェイクドキュメンタリー風人情ドラマ『さすらい温泉 遠藤憲一』(テレビ東京系)第10話。

 今回は、改名してなお美人度が加速する伊藤ゆみ(元ICONIQ)がマドンナ。主題歌を担当する石崎ひゅーいの演奏で遠藤とデュエットを披露。振りかえります。

(前回までのレビューはこちらから)

本当の遠藤も温泉好き

 今回も、遠藤のリアル知人に「彼が引退を考えてるらしい」と投げかけるインタビューからスタート。ある知人は「それはない」と否定するが、ある知人は「全然不思議じゃない。あいつだったら辞めちゃいますね」とやけに納得している。

 ただ前回「あんまり驚かないかも、もしそうだったとしても。ていうのは……」と、思わせぶりな編集で終わった知人(伊藤さん)の続きは無し。気になります。

 ちなみに今月発売された本『さすらい温泉 遠藤憲一 極上温泉ガイド』(TAC出版)によると遠藤は本当に温泉好きで、3日くらい休みが続くとすぐ温泉に行くという。

 奥さんの実家が北海道のニセコで温泉だらけとか、昔そこの露天風呂に入ってたらラグビー部の集団が入ってきて、細い身体を見られるのが嫌でのぼせてるにもかかわらず、なかなかお湯から上がれなかったなど、温泉エピソード多し。

 

おしんでも登場する銀山温泉は『千と千尋』のモデル?

 今回の舞台は山形・銀山温泉。

 昨今は大正ロマン溢れる街並みがなんとか映えするらしくさらに人気のよう。

 調べてみるとたしかにテーマパークのような異国感があり、特に夕暮れのトワイライト時に街の灯りが燈ると、一気にその雰囲気は倍増、物語の一場面のよう。

 世に数多とある「『千と千尋の神隠し』のモデルとなった」説がここにもあるのだが、行った人の感想を見ると建物や橋、街灯りなど、近い雰囲気が確かに感じられるよう。

 ちなみに、宮崎先生いわく「いろいろな温泉が入ってて特定のモデルはないけれど、道後温泉は確かに入ってる」と愛媛の道後温泉以外は、特定の地名での明言はしてはいない(第4話で出てきた渋温泉の金具屋旅館もモデルによくあげられる旅館)。

 だが「お墨付き」はなくとも、幻想的な雰囲気や唯一無二の存在感に変わりはない。

 ちなみに劇中でも触れているがこの温泉を一気に有名にしたのはNHKの朝ドラ『おしん』で、おしん(小林綾子・乙羽信子)の母親(田中裕子)がこの温泉街で働いてました。

 

手島優がいざなうテレ東感

 冒頭、女将役の手島優が登場した瞬間、ジブリ気分もおしん気分も吹き飛ぶ。

 何もしなくてもテレ東感が一気に増強される絶妙なキャスティング。もちろん入浴シーンもありました。

 ちなみにマドンナは手島でなく、歌謡歌手をしていた父親の痕跡を探しにやって来た尾藤優美(伊藤ゆみ)。

 健さん(遠藤は仲居の時は中井田健一と名乗っている)と手島女将で優美の身の上話を聞くシーンは、内容といいメンバーといい同局の『じっくり聞いタロウ』を彷彿とさせる。

 そこで提示された父親・ペリー尾藤の写真。古めかしい青いジャケットに蝶ネクタイ、マッシュルームカットでポーズを決める男性。よく見たら金剛地武志。

 配役に何クセかある今回。面白い。

 30年前、歌手として最後に訪れた地であるこの温泉街で、父親がやり残したと語っていたことを知りたいという優美。生前、仲が悪かった分、その思いは強いようだ。

 尾藤父の手がかりを探す中、健さんが道端でギターを弾いていたミュージシャンに声をかけると、なんと番組の主題歌を歌う石崎ひゅーい。

 一瞬のカメオ出演かと思いきや、「ねえ、こけし好き?」と意味深な質問をぶつけてくる。

 実はこの石崎演じる磯崎はこけし職人。

「この子はよしえって言います」

「名前ついてるんだ……」

 巨大なこけしを抱いた磯崎と健さんのやりとりの後ろで固まってる優美。楽しい。

 よしえを生きた赤ん坊のように撫でたり健さんに抱かせたりする磯崎。

 今をときめく菅田将暉やあいみょんとプライベートで演奏したりしてる人なのに、何をしているんだ石崎ひゅーい。

 ちなみに調べてみると『おしん』で、売られていくおしんに母がこけしを持たせてやるシーンがあるのだが、それがここのこけしらしい。

 感動のアイテムが悠久の時を経てコントの小道具に。ここのこけしを指定したという橋田壽賀子先生も驚かれていることだろう。ご覧になっていたらの話だが。

 

遠藤憲一が初歌唱

 磯崎の話によると、磯崎父が実行委員をやっていたという「銀山温泉歌謡ショー」でオーバーブッキングがあったという。チラシに尾藤父の名前はなく、出演したと思い込んでいた優美はショックを受ける。

 健さんは、いつものようになんでも出てくるトランクバッグから取り出した、なぜか持ってるペギー尾藤と全く同じステージ衣装に身を包み、磯崎の演奏で歌い出す。

 父との思い出の曲「見上げてごらん夜の星を」を聞いて優美は思い出す。

 オーバーブッキングした歌謡ショーのスタッフに無下に断られ、引退を決めていた記念のステージを踏めず泣きながら土下座して出演許可を請う父の姿を。

 金剛地武志の「最後のステージ」にこだわる芝居が胸を打つ。

 優美は忘れていたが、その時横で見ていたのだ。頭を地べたに擦り付けて土下座する父の姿を。娘に約束した最後の勇姿を見せられずもがく男の涙を。

 歌う健さんが本物のペギーの姿になっている。幼い優美が笑顔で拍手を送っている。

 そして健さんの姿に戻ったかと思うともう一本のマイクを優美に渡す。デュエットだ。

 感動的なシーンなのだが、驚異的にマッシュルームヘアが似合っていない健さん。爬虫類顔に丸みを帯びたフォルムは収まりが悪いのか、顔だけアイコラみたいに見えてくる。

 だが、そんなことは御構い無しに銀山温泉の夜景をバックに「親子」の歌声が響く。

 ここは最後金剛地武志の姿にしてあげたい気もしたが、えもいわれぬパワーのあるシーン。後藤庸介監督はバックショットを効果的に使いますね。

 さらに、父が亡くなる前に一人で近くの神社を訪れ、絵馬で娘の幸せを願う願掛けをしていたことがわかる。

 父のやり残したことが全て自分のためだったとわかり感無量の優美。

 健さんはほぼ毎回、その地にゆかりのある歌を口ずさんでいるのだが(今回は花笠音頭)、本気の歌は初めてで、わかっていたけどそんなに上手くはない。しかしまっすぐで誠実な歌い方でした。

 そして、ラストは石崎本人によるギター一本での生エンディング演奏。後ろに普通にお年寄りが足湯に入ってるのに、ギターをかき鳴らしシャウト。かっこいい。

 カオスながら感動的な回となった今回。

 そろそろ最終回かと思いきや、月をまたぎつつ、残り2回ある模様。Paraviで過去作も見られるので復習しながら待ちましょう。
(文=柿田太郎)

主演ドラマで高橋一生が歌手デビュー! ディーン・フジオカの二の舞を心配する声

 4月13日スタートのドラマ『東京独身男子』(テレビ朝日系)で、俳優の高橋一生が主題歌を担当。「きみに会いたい -Dance with you-」という楽曲を歌うのだが、彼の歌手デビューには賛否両論の声が上がっている。

 同ドラマは「あえて(A)」「結婚しない(K)」男子=“AK男子”にスポットを当てたラブコメディで、高橋はメガバンク勤務の優良物件アラフォー男子・石橋太郎役で主演を務める。

 そんなドラマで高橋は主題歌も担当するわけだが、楽曲提供&プロデュースはエレファントカシマシの宮本浩次が担当。カリスマミュージシャンとの共同作業に、高橋も「未だに夢のようです。それも浩次さん初のプロデュースに。畏れ多いのですが、同時に光栄でもあって。夢中で歌っていたと思います」と恐縮していた。

 一方の宮本は高橋について、「竹を割ったような性格の大変男らしい方だと私は感じました。歌声もまっすぐでしかも相当に歌のうまい方です。デリケートな歌い回しなど表現力もさすがでした」とコメント。彼にとっても楽曲提供&プロデュースは初めてのことだが、確かな手ごたえを感じているようだ。

「完璧なお膳立てで歌手デビューする高橋ですが、ネット上では『よくある“俳優の寒い歌手デビュー”になりそう』『嫌な予感しかない』『なぜちょっと人気出た俳優はすぐに迷走しちゃうんだろう』といった声が。また『ディーン・フジオカの二の舞になるかも』とも指摘されていました。ディーン・フジオカも自身が出演したドラマ『今からあなたを脅迫します』(日本テレビ系)で主題歌を担当するなど、歌手としても精力的に活動。ラップを披露している楽曲もあるのですが、『声量はあるけどカラオケレベル』『ラップが聴いてて恥ずかしくなる』などと言われていました」(芸能ライター)

 やはり世間では“餅は餅屋”という思想が根強いようで、二足の草鞋を履くと批判されがち。しかし高橋には、「歌手としても成功するのでは?」と期待する人も少なくない。

「高橋はミュージカルへの出演経験もあり、もともと美声には定評のある俳優。映像作品でも、映画『デトロイト・メタル・シティ』(2008年)やドラマ『カルテット』(TBS系)などで歌声を披露しています。また彼の弟は『never young beach』という実力派バンドのボーカル・安部勇磨。そのため『弟がめっちゃ歌うまいし、兄も才能がありそう』といった声も寄せられていました」(同)

 高橋の歌手デビューはどのように転ぶのか、今後の活動に注目したい。

ピエール瀧「コカイン逮捕」から2週間……“極秘出演”のNetflix『全裸監督』はどうなる?

 コカインを使用したとして麻薬取締法違反容疑でピエール瀧が逮捕されて、早2週間。出演していた映画、ドラマの放映他の扱いを巡り、いまだ騒動は収束するどころか、波紋が広がっている。

 一部では代役のキャスティング、撮り直しやCMなどの損害賠償は数億円にも及ぶという声も上がっているが、そんな中、瀧があの話題作にも出演していることがわかった。

「実は今夏放送予定のNetflixのドラマ『全裸監督』にもキャスティングされ、すでに撮影も終わっています。主演の山田孝之がAV監督の村西とおる役を演じていますが、瀧も村西監督と懇意の業界関係者として重要な役どころを任されています。今回は舞台が1980年代の、なんでもありのアダルト業界だけに、ひと癖もふた癖もある役ばかりですが、その中でも瀧の演技は際立っていました。現場でもいつもと変わりませでしたし、コカインを使用していたかはわかりません……。スタッフだけでなく、共演者も釘付けになるような怪演をみせていました」(ドラマ関係者)

 映画でさまざまなアウトロー役を演じていたこともありキャスティングされたようだが、制作サイドの判断なのか、先日発表された出演者一覧に瀧の名前はなかった。

「瀧がキャスティングされていることは公になっていなかったので、改めて表沙汰にして騒ぎになるのは避けたかったようです。結局、編集処理などで出演シーンは削られるようです。Netflixは地上波よりは表現規制も少ない。世界180カ国向けに放送予定で世界がマーケットになるだけに、そこまで神経質にならなくてもいいような気もしますが……」(同)

 作品に罪はない……騒動後はそんな議論も巻き起こっているが、改めて考え直す時期に来ているのかもしれない。

【校正待ち】錦戸亮『トレース~科捜研の男~』視聴率11.5%で有終の美、粗もなく完成度の高い“月9”作品に!

(これまでのレビューはこちらから

 3月18日(月)放映のトレース最終話。

 良い意味でも悪い意味でも「救いのない話だった」「壇(千原ジュニア)が怖過ぎる」といった意見が目立った。それでも視聴率は前回より0.9%上昇の11.5%。それだけ最終話に釘付けになった視聴者が多かったのだろう。次章より感想を交えつつ、最終話の内容を振り返りたい。

■千原ジュニア演じる壇の狂気

 最終話は、真野礼二(錦戸亮)が家族を失った25年前の武蔵野一家殺人事件の真相までたどり着く回。

 誰が家族を刺殺したのかは書かないでおくが、事件に密接に絡んでくるのは刑事部長である壇(千原)。彼のDNAと姉のお腹の子のDNAが一致せず、壇が家族を刺殺していない事が明らかとなり、物語は大きなうねりを見せる。事態は、礼二が壇にナイフを突きつける中、壇が25年前の真実を告げる局面にまで発展する。

 ここからは私の感想となるが、壇という男は物語のラスボスとして相応しい存在だった。

 ボタボタ血が流れるまでDNA検査キットで口内をこすったり、礼二の歪む顔が見たくて真実に辿り着かせようとしたり、そういった猟奇的な部分も魅力ではある。だがそれ以上に、【主観と臆測を嫌い、真実こそが人を前に進ませる】というポリシーを持つ礼二から主観を引きずり出し、残酷な真実を突きつけるというポジションが悪役として本懐を成していた。

 科捜研の男として働く礼二に唯一許された主観は、「家族が優しかった」という想い出。

 壇は、礼二に、姉が武蔵野一家殺人事件の起きた一因となっていたと語る。姉はとある復讐を遂げるため「お兄ちゃんはどうでもいい」と、兄をイジメていた壇を頼る。そして、復讐しようとした相手が家族を刺殺する結果を招いてしまった。

 さらに、家族を殺したという兄の汚名をそそごうとしていた礼二に対して、壇は「『弟を殺されたくなければ家族殺しの汚名を被って自殺しろ』と言った」と真実を告げる。兄は優しいがゆえに弟・礼二を守るために死を選んだ。そんな立ち直れないほどの真実を突きつけた上で、壇は礼二に「(復讐を果たすためには)俺を殺すしかない」と銃を渡す。

 礼二は壇を殺すことができず、「俺は前に進みたいだけなんだ」と悲痛に叫び、壇や実行犯の命を泣く泣く助ける事になってしまう。

 

■錦戸と船越のラブストーリー、初志貫徹でハッピーエンド

 救いのない真実を突きつけられた礼二が立ち直り、一歩前に進めたのは、虎丸(船越英一郎)やノンナ(新木優子)が本気で心配してくれたから。

 虎丸は懲戒免職を覚悟で壇の別荘に不法侵入し礼二を助けようとする。ラストで礼二が「(そこまでするのは)気持ち悪いですね」と言うも、「でも来てくれて嬉しかった」と本作で初めて、心からの笑顔を見せる。9話では礼二の怒り、10話では涙を見せ、ラストは笑顔で締めるはからいは視聴者への最高のファンサービスだったと感じる。

 以前、メインキャストが対談する企画で、「これは礼二と虎丸のラブストーリーなんです」と、プロデューサーから言われたエピソードを船越が明かしていた。それは反発し合う礼二と虎丸が互いを認め合っていくというコンセプトを分かりやすく説明するための例え話。

 その言葉どおり礼二と虎丸の衝突に始まり、2人の和解の握手で物語は幕を閉じた。連ドラは評判やスケジュールなどで当初の目論見からズレが生じる事はザラにある。それでも、初志貫徹できるコンセプトを置くことができたプロデューサーは優秀だと感じた。

■キャストもスタッフも素晴らしい『トレース~科捜研の男~』

 本レビューも最終回なので、トレースという作品の感想を交えつつ、僭越ながら記事を書いた上での想いを綴りたい。

『トレース』は機能美に優れたドラマだと考えていたし、それは全話見終わった今でも変わらない。完成度が高い作品である故に、「ここが良い」「ここが悪い」と指摘するのが難しかった。粗は見つけづらいし、「凄い作品だろ?」と言わんばかりの押し付けがましさもない。だからこそ、この作品の良さを伝えたくて、スタッフの過去の作品や、テレビドラマの制作現場の実状を調べたりもした。勉強するほど、この作品の良さに気づかされていった。

 今になって思うのは、本当に素晴らしいモノほど魅力に気づきにくいということ。毎日当たり前に使う食器や家具。機能美が優れるものほど、感想を抱かずに日常に溶け込んでしまう。

『トレース』はそんな作品だったように思える。メインキャストの3人も、作品のコンセプトやテイストから逸れないよう、互いを見て演技の押し引きをする奥ゆかしさを感じた。

 レビューを書く立場上、さまざまなドラマを見なければならず、演技を上手いと思わせようとする役者や、社会的意義や斬新さを押し付けて来る作品の歪んだ承認欲求に食あたり気味だった。そんな中、分かりやすくて面白いというエンターテインメントの姿勢を貫いた『トレース』のレビューを書けて本当によかった。

『トレース』の続編だけでなく、全ての役者やスタッフの方々の次回作を楽しみにしています。

(海女デウス)

『相棒17』安定の15%台で有終の美! 好評価の反町隆史は当分安泰!?

 テレビ朝日系の鉄板ドラマ『相棒season17』(水谷豊主演)の最終回(第20話)が20日に放送され、視聴率は14.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。今シーズンの全話平均は15.3%となり、有終の美を飾った。

 同ドラマは“2代目”神戸尊(及川光博=シーズン7最終回~シーズン10)、“3代目”甲斐亨(成宮寛貴=シーズン11~シーズン13)が“相棒”を務めていた当時はハイレベルな視聴率をマーク。シーズン9では平均で20.4%と大台を超えたほどの人気を誇った。前任の成宮時代も3シーズン連続で17%台を維持していた。

 しかし、シーズン14から“4代目”の冠城亘(反町隆史)に代わると、視聴率は15.3%と急降下。反町には、“早期降板説”が飛び交った。その後のシーズン15,シーズン16も、共に15.2%と伸びず。シーズン17も15.3%で終えた。

 及川や成宮が共に3シーズンで降板したことを思えば、反町が4シーズン務め、そろそろ“交代”の時期ではあるが、そんなウワサはとんと流れてこない。

「“相棒”が反町に代わった当初は、視聴率が極端に落ち、主人公・杉下右京役の水谷もヤキモキしたようです。確かに、及川、成宮時代より、数字は落ちましたが、ドラマで視聴率が取れない、この時代に4シーズン連続で15%超えを果たしているのはたいしたものです。しかも、今シーズンは15%割れしたのが5回しかなく、出色の安定感でした。目新しさもそろそろ必要ではありますが、水谷と反町のコンビは、すっかりファンに浸透しましたし、なかなか替えづらくなってきました。それに、キャスティングの権限をもつとされる水谷が、反町をいたく気に入っており、プライベートでも仲良くしているだけに、当分反町の降板はないんじゃないでしょうか」(テレビ誌関係者)

 反町は、水谷の“相棒”に就任して以降、ほかの仕事をセーブし、『相棒』にほぼ専念しているあたりも、テレ朝、水谷から評価されている模様。右京(水谷)行きつけの店の女将・月本幸子(鈴木杏樹)は卒業となったが、よほどのことがない限り、シーズン18も反町が“相棒”を務めることになりそうな気配だ。
(文=田中七男)

『相棒』最終回が「タイムスリップ展開」で視聴者混乱! 「暴君」とウワサされる水谷豊は今

 相棒最新シリーズ『相棒 season17』(テレビ朝日系)が3月20日、最終回を迎えた。ラストを締めくくったのは、視聴者の誰もが予想しなかった“SF設定”だっただけに、ネット上では「ついていけない」と話題になった。それと同時に、一時期メディアを賑わせた、水谷豊の“暴君説”が、再燃しているようだ。

 最終回は、2019年に起こる「致死率100%のパンデミック」を阻止するため、2070年から兄妹がタイムスリップするSF展開。刑事ドラマでは考えられない設定に、放送中からネット上には「これが最終話で大丈夫なの?」という戸惑いの声が溢れかえっていた。

「主人公・杉下右京を演じる水谷は、単なる演者としてだけでなく、配役やストーリーにまで大きく関与していると、『相棒』の大ヒットが続いていた頃に、たびたび報道が出ました。初代のパートナー役だった寺脇康文の“卒業”は、水谷の意向が大きく働き、ここ数年は、脚本のコンペにも参加して、監督やプロデューサーに意見を出しているそうです。スタッフにとっては“暴君”的な存在になっていったとか」(週刊誌記者)

 水谷のこうした“スタンス”は、現場でヒンシュクを買ってしまったのか、数年ほど前に各週刊誌が、水谷についてネガティブな記事を連発するようになった。

「『相棒』ファンの間でも、水谷がドラマ内容にまで大きな影響力を持っているとウワサになっていましたが、2016年頃には関係者の証言による報道が続出したことで、水谷の“暴君ぶり”はほぼ公然の事実となりました。同時期、水谷は視聴率低下のため焦りを感じていたようで、さらに“現場介入”が激しくなったと言われています」(同)

 しかし、ここ数年ほどはマスコミ界隈に、こういった話が出回ることもなくなっているという。

「原因としては、水谷が自らメガホンを取った、肝いりの主演映画『TAP THE LAST SHOW』の大コケだと考えられます。『相棒』でタッグを組む東映が制作しましたが、まったく話題にならず『相棒』という土台なしには立ち行かないと痛感し、自らを律したのかもしれません」(配給会社関係者)

 また、相次ぐネガティブ報道で、現場への“箝口令”がより厳しくなったのでは、という声も。

「証言者はテレ朝、それも『相棒』チームの内部犯行だと考えられ、水谷も相当ピリピリしていたそう。しかし、本人が『降板する』と言い出してしまうと、局としては大損失となるため、情報漏えいについて対策が講じられていました」(芸能プロ関係者)

 今後も『相棒』シリーズは末永く続くとみられるだけに、ファンを混乱させず、かつ飽きさせない作品を作り続けてほしいものだ。

坂口健太郎『イノセンス』真犯人・武田真治が急に登場! 視聴者「いきなりすぎ」とブーイングの嵐!

(これまでのレビューはこちらから

 坂口健太郎主演ドラマ『イノセンス~冤罪弁護士~』の第9話が3月16日に放送され、平均視聴率8.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録しました。

 やっと、最終章を迎えた同ドラマ。拓に弁護士となるきっかけを与えた幼馴染が起こしたとされる殺人事件がメインということで、波乱の展開を迎えそうな予感ですが……

 ではでは、今週もあらすじから振り返ってきましょう!

■連続殺人事件が11年前の事件と類似し、動揺する拓!

 美大生が殺される事件が起こり、彼女に付きまとっていた富士田(坂本真)が逮捕され、弁護を担当することとなった拓(坂口)と楓(川口春奈)。この事件は拓の幼馴染が起こしたとされている事件と類似する点がいくつもあり、疑いを持つ拓は、真犯人は別にいると考え始め、調べ始める。

 そんな中、新たな遺体が発見され、富士田が再逮捕されたとの連絡が入る。連続殺人事件ということで、世間の脚光を浴び、拓と過去の事件の関係も掘り起こされ、拓は窮地に。

 裁判後、落ち込む拓は楓に「一人にしてくれ」と言い、夜道を一人歩いていた。そんな時、楓は新情報を手に入れる。それを早く拓に伝えようと後を追いかけるも、ある人物に刺されてしまうのだった、というのが今回のストーリーでした。

■最後の章はお約束「権力の圧力」

 今週やっと最終章を迎えましたが、リーガルドラマだけに、最後はやっぱり権力の圧力がテーマ。別にこれに関しては、弁護士がメインなので、検察・検事側を悪く描くのは仕方ないと思います(検事ドラマだと弁護士が悪く描かれますしね)。

 ですが、これまで、ちゃんと現実に起こった事件を元にストーリーを作ってきており、日本テレビには珍しい本格派ドラマだと思っていたんですが、急にここで「権力の圧力」をテーマに持ってくるとは……正直、別のドラマでもよくやるじゃないですか。このテーマって。なんだか、「あ~結局これですか~」ってガッカリしたんですよね。

 もっと現実社会で起こった冤罪事件にスポットを当てられるような最終章を期待してたんですが……。ちょっと残念です。

■急に恋愛要素をぶっこんできて萎える……

 今週、急に拓と楓の関係が急展開するようなシーンがいくつか放送されたんです。ですが、急な展開に、「え? この恋愛になりそうな展開は期待していないんだけど」と思わず、ツッコミ。だって、今までそんな兆候はなく、いきなりぶっこんできたんですから。

 で、最後は楓が拓の代わりに刺されてしまう……って、この展開もどうかと。だって普通に考えて、相当好きじゃないと代わりに刺されるなんてことしないでしょ(笑)。

 なんでしょうか、この展開は……。真面目に見ていて騙された気分になりました。

■あら、真犯人から会いに来てくれるなんて……

 楓を刺したのは、拓の幼馴染が疑われた事件と今回の連続殺人事件の真犯人である人物で、演じるのは武田真治。自分が起した事件が注目を浴びる中、怖くなって拓を刺しにきたんでしょうか、それとも拓に恨みがあるのか、動機は次回にならないとわかりません。

 ですが、ひとついえるのは、武田真治の登場が急すぎるんです(笑)。これまで、幼馴染の事件に関しては毎回さらっと冒頭や終わりで広げてきていたんです。で、「冤罪っぽいな、誰だ真犯人は?」なんていわれていたんですが、突如今回の9話でシンディーが登場。まったく脈絡がありませんでしたからね、案の定ネットは騒然。「え? 急に出てきた武田真治が犯人だったの?」「推理とかさせてくれないんだね(笑)」「あれだけ、冤罪かもなんてストーリー広げて、じゃあ誰が犯人? ってなったら、急に出てきた武田真治って、視聴者なめてる展開(笑)」とブーイングの嵐でしたよ(苦笑)。で、ここまでこの事件を引っ張っておいて、次回予告では武田真治が自白する展開になる様子。

 もうね、急に出てきた登場人物が決定的なぼろ出して、全部かぶせて終わりって……これで本当に終わるのでしょうか? もっと考えて欲しんですけど(笑)。こんな展開は視聴者も期待していないですからね。ちょっと次回の放送を待たずにガッカリしてしまったのは否めないですね。

■楓が前の事務所で受けたセクハラ事件の件は?

 拓の事件ばかりが目立ちますが、過去に楓が前の事務所でセクハラ事件を受けたというシーンがあったんです。そのセクハラした上司が別のセクハラ事件で注目を浴びたときに、どうしようと悩んでいた姿が放送されていたんですが、この件が一向に解決していないんですよ。もしかして、それで終わりなんでしょうか? だったら、別に拾う必要なかったんじゃ……?

 最終回にちゃんとこのセクハラの件が回収されるのか、そこにも注目して欲しいです。

 以上9話のレビューでした。

 次回ついに最終回を迎えますが、一体どんな最後を迎えるのか、気になる! 最終回も見逃せません。

(どらまっ子KOROちゃん)

視聴率2ケタ回復で有終の美! 高畑充希『メゾン・ド・ポリス』役得だったのは、野口五郎と竜星涼か

 15日についに最終回を迎えた高畑充希主演『メゾン・ド・ポリス』(TBS系)。視聴率は10.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、前回から0.8ポイントアップ! 初回で12.7%の高視聴率を記録したものの、その後は徐々に下がり続け、第7話では8.3%まで転落してしまいましたが、最後の最後で2桁台に返り咲き、全話平均視聴率は10.3%と、有終の美を飾りました。

 前回、元警察OBで高遠建設渉外部部長兼常務取締役の野間仁(佐野史郎)の策略により、バラバラになってしまったおじさんたち。絶体絶命のこのピンチをどう乗り越えるのか、まずはあらすじから振り返っていきましょう。

(前回までのレビューはこちらから)

いよいよラスボス戦!

 上層部から自宅謹慎を命じられ、誰もいないメゾンにやってきたひより(高畑)は責任を感じて落ち込みますが、野間とのチェスから帰ってきた伊達さん(近藤正臣)は、「年をとると諦めが悪くなる」「みんな 久しぶりに燃えている」とひよりを慰めつつ、闘争心を燃やします。

 すると、娘・小梅ちゃん(水谷果穂)の無事を確認した高平さん(小日向文世)が両手に買い物袋を抱えてメゾンに帰ってきます。「こういうのはしっかり腹ごしらえをしないと勝負にならないの!」と、野間と戦う気マンマン。

 それは他のおじさんたちも同じでした。夏目さんは警察から逃げながら、野間と繋がっている青戸組の大黒(中野英雄)が部下の若林(笠松将)を殺した証拠となる血が付着した靴を押収したり、野間が出入りしていたバーの店長を力ずくで押さえ込んで情報を収集。

 若林殺しの罪を着せられ、警察に捕まった迫田さんは、かつての部下である新木(戸田昌宏)に警察内部の裏切り者探しを頼み、爆発に巻き込まれ怪我を負った藤堂さんは病院を抜け出し、夏目さんがコッソリ届けてくれた大黒の靴底を調べます。

 ひよりも、夏目さんが集めた情報と、野間によって殺されてしまった市野沢和子(宮地雅子)が最後に残した言葉をヒントに、死んだ父の遺品の中から、野間と大黒の癒着の証拠となる不正会計の裏帳簿を発見。ジャーナリストの館林真琴(東風万智子)に頼んで、世間に公表しようと試みます。

 しかし、真琴を裏で脅していた野間は、メゾンに集まったおじさんたちやひよりを捕らえ、証拠隠滅のために真琴から預かった裏帳簿ごとこの世から消し去ろうとします。揚げ句、「ちっぽけな正義で私の邪魔をしたんだ」と、不正会計の口封じのためにひよりの父を殺したことをペラペラと自白。

 すると、メゾンに仕掛けられていた盗聴器で全てを聞いていたメゾンの三河屋兼人事一課の草介(竜星涼)が、ひよりの合図に合わせてSITともに現れ、野間や大黒を確保。SITの隙をつき、野間が銃を構えたところを、「一度ぶっ放してみたかったんですよ」と、意外にも銃撃が得意だった高平さんが野間の腕を撃ち抜き、何事もなく、事件も無事幕引きに。

 後日、強引な独自捜査を進めていた夏目さんには、傷害罪や器物損壊罪で逮捕状が下り、

「最強の刑事になるんだろ。頑張れよ」

 と両手を突き出す夏目さんに、ひよりが涙ぐみながら手錠をかけます。

 その後、捜査一課に異動を命じられたひよりが事件現場に向かうと、保釈中の夏目さんを含めた、見覚えのあるおじさんたち5人の姿が。チームメゾン・ド・ポリスの捜査は、まだまだ続きそうな予感です――。

 全ての黒幕は野間であることはすでにわかっているし、この手のドラマの性質上、だいたいは主人公側が勝つことが大前提にありますから、最終回は絶体絶命のピンチからどうやって野間を追い詰めるかが鍵となりました。

 間宮警視正が警察内部の裏切り者だったことはなんとなく予想がついたし、草介が後々味方につくことは、9話でのひよりの「信じてます」発言からわかりきっていた展開だと言えるでしょう。

 でもだからこそ、助けに駆けつけたときは、“待ってたよ〜!”という気持ちになれたし、「ちわ~っス! 極上SIT一個小隊お持ちしました〜」と、いつもの口調でやってきたことも、警察としてではなく、三河屋としてメゾンのおじさんたちを助けに来たことがわかって、戦隊モノでいう、追加戦士が現れたときのようなワクワク感がありました。おじさんたちが草介の正体に気がついていなかったことは意外でしたが……。

 意外といえば、最後に夏目さんがひよりに逮捕されたこと。視聴者たちも「えぇ‼ この展開は想像してなかったぞ……」などと驚きの声を上げていました。

 ただ、あのシーンがあったおかげで、ハッピーエンドだけの、ただの予定調和にならず、ドラマ全体を通しても、緩急のメリハリが効いたドラマになったんだと思います。

 そういえば、作中、エプロン姿で家事をする西島さんが「PanasonicのCMに見える」との声が上がっていたことを受けてなのか、今回、ひよりが堂々とPanasonic製品のアイロンを使うシーンが。同社のお偉いさんに、このドラマのファンがいたんですかね。シャレが効いた楽しいシーンでした。

 

続編の可能性は……?

 今回のツッコミどころとしては、

・メゾンで爆発が起きた時、草介が仕掛けていた盗聴器はなぜ壊れずに無事だったのか

・真琴の娘・桃香役の子役がシーンごとに替わっていたのはなぜか(スケジュールの問題なのか、季節柄インフルエンザにでも罹ってしまったのかもしれませんが)

 この2点が気になりましたが、全体的に視聴者の評価は高め。「オチに捻りがあって良かった 」「最近のドラマの中では久々にスッキリしたラストだったなぁ」「みんなかっこよくてスッキリ終わる最終回とか最高」「またメゾンドポリスのみなさんに会いたい」などなど、好意的な声が寄せられています。

 加藤実秋さんの原作小説はシリーズ化されていますから、今後コンテンツに困ったら続編製作の可能性もあるかも!? その際は、ぜひともキャストはそのままでお願いしたいところです。

 

役得だったのは、野口五郎と竜星涼

 ありきたりな脚本&設定に粗さはあったものの、このドラマが視聴者に支持されたのは、誰一人として役に合わない、無理している感のない見事な配役と、役者陣の演技力あったからこそだと思います。

 主人公でヒロインの高畑充希ちゃんは、初回のレビューで、「『過保護のカホコ』(日本テレビ系)の箱入り娘や『忘却のサチコ』(テレビ東京系)の鉄の女編集者に比べると印象が薄い」と書きましたが、ラストで涙ぐみながら夏目さんを逮捕するシーンや、捜査一課に配属されたシーンでは、初回のオドオドした雰囲気とは比べ物にならないくらい、自信に満ちた凛々しい顔つきになっていましたし、おじさんたちにもまれて一人前の刑事へと成長する過程を、全10話の中でよく表現されていたなぁと思います。最初は不気味に見えた彼女の黒目がちの瞳も、すっかり気にならなくなりました。あの大御所の中で堂々とヒロインを演じきれる女優さんは、なかなかいないんじゃないでしょうか。

 しかし、そんな高畑充希ちゃん以上に絶賛の声が上がっていたのが、最終回でいいところをかっさらっていった草介役の竜星涼と、今回、久々の民放連ドラ出演となった藤堂さん役の野口五郎。

 8話のレビュー(記事はこちらから)で書いた通り、二面性ある役を好演した竜星くんについては、草介の登場シーンで、「あの登場の仕方はズルい」「三河屋とヒトイチの時のギャップ…SITを従えてきたのかっこよすぎて全てをもってかれた……」「こんなスタイルのいいSIT極上にも程があるのでは?」「メゾンドポリス観てから、竜星涼くん好きになった」と女性視聴者から黄色い声が。

 女好きのチャラ男・藤堂さんを演じた野口五郎には、「西島秀俊より野口五郎の方に魅せられてしまった 」「コメディもシリアスもいけるのね!ってびっくり」「藤堂さんでスピンオフ作って欲しい(笑)」「もっとドラマ出た方が良いわ」「あんなに芝居が上手いの知らなかった」と、今後を期待する声が多数上がっています。

 野口さん、昨年12月に食道がんの手術を受けられたそうで、病気のことで迷惑をかけないか不安を抱えながらの撮影だったそうですが、そんなことを一切感じさせない明るくお茶目なキャラクターを魅力たっぷりに演じていらっしゃいました。若い世代には、俳優としてのイメージはあまりなかったかもしれませんが、今作でマルチプレヤーぶりを如何なく発揮し、名俳優たちの中でも存在感を放っていたように思います。

 2人にとって、この作品は間違いなく、代表作の一つになったんじゃないでしょうか?

 最後に、一つ欲を言うなれば、メゾンに草介や藤堂さんの元妻である杉岡さん(西田尚美)とかを呼んで、お決まりのカラオケ大会でどんちゃん騒ぎするシーンも見たかったような……。まぁ、そちらは続編とともに期待したいと思います。

(文=どらまっ子TAROちゃん)