長澤まさみ『コンフィデンスマンJP』、まさかの映画版ヒットで低視聴率ドラマの続編内定か

 これぞ、まさしく一発逆転というべきかーー。昨年4月期に長澤まさみ主演でオンエアされた連続ドラマ『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)の映画版「ロマンス編」が、よもやのヒットを飛ばしている。

 同作はコンフィデンスマン(信用詐欺師)のダー子(長澤)を主人公に、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)の3人が、さまざまな業界を舞台に、欲望にまみれた人間たちから大金をだまし取るストーリー。

 ドラマ版は当時低迷していた“月9”枠で、満を持して放送されたものの、ただの1度も2ケタ台に乗せることができず、平均視聴率は8.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と爆死。にもかかわらず、最終回を前に映画化がアナウンスされ、“自爆行為”として世の失笑すら買っていた。

 その映画版はドラマ版から11カ月の月日をへて、5月17日に公開されたが、初週の土日2日間で動員28万4,000人、興行収入3億8,600万円を挙げ、「週末観客動員数ランキング」(興行通信社調べ)で堂々の首位スタート。「週間観客動員数ランキング」(同)でも初登場から2週連続トップに立つなど絶好調。9日までの動員は169万人、興収は22億円を突破し、その勢いはまだまだ衰えておらず、早くも映画版第2弾の制作が決まった。

 連ドラが大コケしながらも、映画版はヒットするという稀有なケースとなった背景には何があったのだろうか?

「『コンフィデンスマンJP』の脚本家は、フジ系の『リーガル・ハイ』シリーズ、『デート~恋とはどんなものかしら~』、映画『ミックス。』などで知られる古沢良太氏です。随所にコメディ要素が散りばめられた古沢氏の作品のファンは多いのですが、好き嫌いがハッキリ分かれます。特に、ドラマ版『コンフィデンスマンJP』は古沢ファンからは絶大な支持を受けましたが、コメディ要素満載だったこともあり、敬遠した視聴者も多かったのでしょう。また、『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』(2017年10月期)、『海月姫』(昨年1月期)が2作連続で視聴率6%台に沈むなど、“月9”ドラマの人気が、まさに底で、その枠自体が数字をもっていない時期だったという不運もありました。それがなければ、2ケタ台には乗せていたと思われます。皮肉なことに、“月9”は『コンフィデンスマンJP』が放送された次クールの同7月期から2ケタ台を続けています。復活の兆しをつくったのが同作であり、映画版がヒットしたのもふしぎではありませんよ」(テレビ誌関係者)

 こうなると、映画版のみならず、ドラマ版の続編も期待感が高まりそうだが、果たしてどうなのか?

「映画が封切りになった直後の5月18日、フジはスペシャルドラマ『コンフィデンスマンJP 運勢編』をオンエアし、10.3%と上々の視聴率を残しました。この結果で、フジのドラマ制作班も連ドラ続編に意欲をもったといいます。ただ、映画の続編も制作しなければなりませんので、長澤や、脇役で超売れっ子である小日向のスケジュール調整も簡単ではないでしょう。しかし、映画がヒットしたことで、長澤も気分はいいはず。第2弾映画の公開と前後する形で、連ドラの続編が実現する可能性は十分あるでしょう」(同)

 連ドラ続編にこぎつけるようなことがあれば、ぜひとも爆死した前回のリベンジを果たしてほしいものだ。

『わたし、定時で帰ります。』ユースケ・サンタマリアが怖すぎ! 士気上げる福永に「お前も働け」の声殺到

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 吉高由里子主演ドラマ『わたし、定時で帰ります。』(TBS系)の第9話が6月11日に放送され、平均視聴率10.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録しました。

 またまた二ケタになりました(拍手)! この調子で、来週の最終回も二ケタ、さらにk自己最高ってなって欲しいですね!

 それでは、今週もあらすじからいきましょう!

残業続きでチーム崩壊の危機?

 星印工業の案件のチーフを任されることとなった結衣(吉高)はチームが残業しないようにと意気込むが、部長の福永(ユースケ・サンタマリア)の策略により、結衣の知らないところで、サービス残業を強いられていることを知る。それを知った種田(向井理)は福永に電話し、「サービス残業ではなく、会社で残業するように。それでも仕事が進まないなら自分がその分の穴埋めをするから」と言う。

 一方、見かねた結衣も残業をするように。すると、婚約者の巧(KAT-TUN中丸雄一)とのすれ違いが増えてしまいなかなか上手くいかず……。

 そんな中、後輩の来栖(泉澤祐希)が倒れてしまう。結衣は来栖に休むようにと言うが、来栖は「種田さんみたいになりたい」という信念を持っており、言うことを聞かず、悩む結衣。そんな結衣に種田の弟でニートの柊(桜田通)が「来栖に会ってみたい」と提案。柊は来栖に、自分がどうしてにーとになったのかを説明。その上で、死ぬ気で頑張るなんて考えないで欲しい、僕のようになってはいけない、と告げる。それを聞いた来栖は改心する。

 そんな折、星印工業の担当者が変更に。新しい担当者はホームページの制作は任せるが、運営はコンペで決めたいと言い、ライバル会社であるベイシック・オンの名前が出てきて、結衣たちは困惑。その帰り道、ベイシック・オンの担当者が巧と知りさらに困惑するのだった……、というのが今週のストーリーでした。

 今回は残業を推奨する福永との戦いがメインでした。

 まあ、この福永が結構嫌なヤツでして。管理部の人から「残業は80時間まで」と言われて、星印チームの面々を言いくるめて、ファミレスでサービス残業をさせるという暴挙を見せ、本当にずるがしこいというか……。

 その上、部長というだけでチームのフォローもせず。するといったら、飲み物運びだけ(笑)。あとはただ見ているだけで、種田のようにフォローもしないんですよ。

 案の定というか、やっぱりそんな福永の働いてない姿が鼻につくようで、視聴者からは「お前も働けよ!」との声が殺到。一応に嫌悪感を持ったようです(そう思わせるユースケの演技力に脱帽です!)

 それだけ嫌われてしまった福永ですが、来週どうやって結衣が彼を成敗するのか。そこがポイントとなるだけに、変な風にまる~く収めるってのはやって欲しくない! きちんとダメなことはダメと相手が上司でも教えてあげる、というストーリーを期待しています!

やたら年上女とくっつく火曜10時ドラマ

 今週、最後の最後で巧が「結婚できない」と宣言し、家を出てってしまうという展開となったんですが、これに対し、ネットは「上等だよ!」といった様子。事故物件扱いされていたためこんな反応ばかりでした(笑)。

 その一方で、気になるのは2人の今後。なんだか、巧がバツイチ女上司といい感じになりそうなフラグが今回立ってたんですよ~! もしかしたらですが、結衣は種田と元サヤに。巧はその女上司といい感じになるのかな~と思っているんですが、どうでしょうか? まあ、これが一番いい展開だと思います(笑)。

 で、これを考えながら、ふと思ったのが、「火曜10時枠ってやたらと主人公の元カレ的な立ち位置の人物が年上女とくっつくよな~」と思ったんです!

『中学聖日記』でも主人公の元婚約者が年上女上司と仲良くなってたし、『ダメな私に恋してください』でも主人公にプロポーズした2人の男性のうち一人は一夜とともにした年上女性とデキてたような! それに『義母と娘のブルース』も40歳過ぎの主人公に青年が恋するというストーリー! ほら、火曜10時ドラマは年上女性にやさしい時間なんですよ(笑)!

 やっぱり、アラサーアラフォーあたりの女性視聴者が多いための、忖度なのか……? でも、いいですよね~! 夢があって。 わたしもアラサーなんでこういう展開好きです。(ただ、同ドラマに関しては、中丸くんより、向井理のほうがいいですが(笑))。

 まあ来週、恋模様も最終回を迎えますので、それを楽しみに一週間過しましょう!

 以上、9話のレビューでした。

 正直、今週はあまり取り上げるような部分が少なくて……(苦笑)。面白くなかったわけではないんですが、ほかの回と比べるとあまり面白くなったというのが本音です。ですが、来週は最終回! 最高な終わり方を期待して放送を待ちたいなと思います。 

(どらまっ子KOROちゃん)

本当の気持ちに気づいた二人の心の行方は?――ドラマ『パーフェクトワールド』第8話

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 東日本大震災の時、私は東京にいた。ビルの6階にあった事務所で、今まで経験したこともないような揺れを感じ、机の下にもぐりこみながら「これはヤバイかも」と思っていた。

 都内の電車はすべて止まり、道には人と車が溢れていた。親戚や知り合いと連絡を取りながら、30kmほど離れたところにある自宅まで、都内を歩いた。幸い、私自身や近い身内は大きな被害を受けずに済んだのだが、あの日の経験は、忘れることが出来ない記憶となって残り、その後の生き方にも影響したと思っている。

 ドラマ『パーフェクトワールド』(フジテレビ系)第8話は、そんな地震によるアクシデントから始まった。

 

地震によって気づく本当の思い

 樹(松坂桃李)とつぐみ(山本美月)が、仕事で松本へ戻っていた時、長野県地域を地震が襲う。実家にいたつぐみは、樹のことが心配になり連絡を取ろうとするが、電話は繋がらず、行き先もわからない。まずは行きそうなところを探そうと、家を飛び出す。

 その頃樹は、震源地近くのモデルルームで、倒れてきた木材の下敷きになっていた。人を呼んでも誰もおらず、圏外で電波も繋がらない。排尿ができない状況のため、尿毒症、さらには命の危険にまでさらされていた。薄れゆく意識の中で、樹はつぐみとの日々を思い出す。極限の状態で心の中に浮かんだ人。樹は改めて、つぐみが自分にとってどれほど大切な存在か気づいたことだろう。

 東京では、地震を知ったつぐみの婚約者・是枝(瀬戸康史)と、樹のヘルパー・長沢(中村ゆり)が、合流して松本に向かうことになる。

 松本で、樹の救出に向かったつぐみは、なんとか場所を突き止め、樹を救い出すことに成功する。「無事でよかった」と涙を流すつぐみを、樹は思わず抱きしめるのだった。

 無事に救い出された樹だが、道が通行止めになっているため家に帰ることはできず、やむなく避難所に泊まることとなる。しかも、避難所でも場所が空いていないということで、スタッフの車の中で一夜を過ごすことになるのだ。

 樹に付き添うつぐみ。樹は、「このまま死ぬのかもと思った時、つぐみのことを思い出した」と告白する。それを聞いてつぐみは涙を流す。「樹と別れ、是枝と結婚するという自分の決断は間違っていなかったのか」そんな思いに苛まれていたのかもしれない。

 翌朝、助けに来た是枝と長沢が避難所にやってくる。つぐみは是枝と、樹は長沢と抱きしめ合う。そんな姿を、それぞれがそれぞれの思いを抱いて見ている。

 もし、愛情の深さを数値化できるとしたなら、それぞれの思いは、どんな大きさになっているのだろう。樹のことを思う長沢とつぐみ。そして、つぐみを思う樹と是枝。誰の気持ちが一番大きいのか。現実にそんなことはないのだけれど、より強い愛情を持っている人が、幸せになってほしいと考えてしまう。

 是枝に昨夜のことを聞かれたつぐみは、車の中ではなく避難所で休んだと嘘をつく。樹はそれを聞いて、つぐみとの間にまた新たな秘密を持ってしまったことを感じる。そして、是枝は、ふとしたことから、つぐみが一緒に車の中にいたことを知ってしまう。

 愛情、嫉妬、疑念、迷い。そんな気持ちを抱いたまま、是枝はつぐみとの結婚の準備を進める。

 一方、東京に戻った樹は、今まで以上にバリバリと仕事をこなしていた。そして、松本の案件は、後輩の沢田(池岡亮介)に引き継ぐことにした。つぐみとは、次の地鎮祭で会うのが、最後になる。

 地鎮祭を終え、東京に戻る車中、樹はふいに車を降り、つぐみの元に引き返す。つぐみも樹の元に向かう。改めて再会した二人は、しっかりと向き合い、気持ちを口にする――。

 今回は、見ていてハッとした点が2つあった。

 ひとつは、地震の後、久しぶりに食べ物を口にした樹と是枝の言葉だ。どちらもひと口食べた後、言うのだ「生き返る」。もしかして、このシンクロは、樹と是枝がどこか似ているところがあるという、製作者側のメッセージではないだろうか。タイプは違って見えても、ともにつぐみを愛し、つぐみに愛されているのだ。その根底に、似たものがあっても不思議はない。

 そして、もうひとつはスローモーションの使い方である。今回、それが印象的に使われたシーンが2つある。

 まずは、避難所から、つぐみと是枝が帰っていくシーン。これは、樹の目線と心の動きを表したものだろう。次に、地鎮祭が終わり、つぐみと樹が分かれるシーン。こちらは、双方の目線、そして心情が表れているように思う。

 思いが溢れて、心が現実に追いつかない。そんな状況を、スローモーションという手法で表現したのではないか。確かに、このシーンで切なさが伝わってきた。演出は成功と言える。

 今回、地震というアクシデントを経験して、二人は本当の気持ちに気づいてしまった。心にフタをして忘れようとしていた気持ち。気づいてしまった以上、あとは、判断だ。多分、どの道を選んだからといって、不幸になるわけではない。是枝と一緒になれば、そういう幸せがあるし、樹と一緒になれば、また違った幸せがあるのだ。状況をしっかりと見つめ、自分の心に問いかける。彼女たちが出す結論は、一体どんなものなのか。終盤に向け、波乱の展開がやってきそうだ。

(文=プレヤード)

『白衣の戦士!』安田顕の涙に視聴者もらい泣き! 中条と水川は恋愛描写増で「お仕事ドラマ」の体が崩れる

 中条あやみと水川あさみがW主演を務める『白衣の戦士!』第8話が6月5日に放送され、平均視聴率は8.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回より0.7ポイントアップと、7話に引き続き、今回も微増しました。連続ドラマは終盤になると視聴率が上がりやすい傾向にありますが、この作品にも同じことが言えそうです。

“ヤスケン”こと安田顕の良い医者っぷり以外、正直、何がプラス要素になったのかまったくわからなかった第8話ですが、今週もあらすじから振り返っていきたいと思います。

(前回までのレビューはこちらから)

 

結婚式に命を懸ける花嫁

 前回ラストで、お互いが“イイ感じ”の恋愛関係であることを知ったはるか(中条)&斎藤(小瀧望/ジャニーズWEST)と、夏美(水川)&本城(沢村一樹)の4人は、まるでWデートのごとく食事に行き、それぞれの関係を秘密にしようと話し合うのですが、同じ店で一人飲みをしていた柳楽先生(安田顕)とたまたま鉢合わせ、病院でも冷やかされてしまうハメに……。

 そんな柳楽先生はというと、元ナースの妻・静香(遼河はるひ)に浮気を疑われ、家を追い出されていました。13年前にも腹膜炎の手術を担当した腸閉塞の入院患者・沙織(足立梨花)が結婚式を直前に控えていると知って嬉しさを感じつつも、幸せいっぱいの彼女とその旦那に夫婦円満の秘訣を聞かれ、複雑な表情を浮かべます。

 その後無事退院し、1年前から予約していたという、婚活中の夏美も憧れる人気の式場で結婚式を挙げるものの、お腹の痛みを我慢して無理をしていたせいか、式当日にその場に倒れてしまう沙織。会場の様子と沙織のドレス姿をチラッと見ようとその場を訪れていた夏美とはるかの的確な対処と、柳楽先生による緊急オペで一命をとりとめますが、自分のせいで式を台無しにしてしまったと悲観的になります。

 そんな彼女に柳楽先生は、昔沙織が入院していたときに仲の良かった少女の命を救えなかったこと、その少女は生きたかったけど生きることができなかったことを話し、命の尊さに気付いた沙織は、改めて柳楽に感謝し、命を大切にして生きていくことを誓いました。

 こうして沙織の命を救った柳楽先生に、今度は本城から救いの手が。元部下である静香を説得したおかげで、家に帰ってきていいと静香からお許しをもらい、無事仲直り。

 一方、イイ感じの雰囲気でありながら、なかなか進展がないはるかと斎藤は、いつもの居酒屋で斎藤から「俺は、立花のこと……」と話を切り出したものの、100円のビールを目当てに乱入してきた先輩ナースたちに邪魔されるというオチでした。

ツッコミどころ満載の演出に萎える

 挙げるとキリがないのですが、はるかと斎藤が2人で訪れた定食屋さんで、はるかが注文した料理を、「おいしそう! 映える~!」とスマホでパシャパシャ写真に撮る傍若無人なカップルたちの姿は、脚本家のインスタ映えを狙う若者イメージはこうなんだろうなぁと、なんだか虚しい気持ちになりました。

 また、呼ばれもしない結婚式に「ちょっとだけなら……」と顔を出すはるかと夏美も、あまりにも非常識ではないかと。そもそも部外者が入れるかという疑問があります。

 さらに、結婚式当日に倒れ、「一生の思い出になるはずだった」「みんなに合わせる顔がない」「このまま 消えてなくなりたい」とネガティブモード全開の花嫁・沙織については、その気持ちは分からなくもないのですが、「事前キャンセルなら招待客も美容室行ったり、着付けしたりしなくて済んだのに」「余計迷惑かけてること、いい加減気づいて」といったごもっともな意見が、視聴者からも上がっていました。

「まぁ、ドラマだから……」の一言で済むことではあるのですが、コメディとはいえ、リアリティとかけ離れた演出はいかがなものかと……。

 なお、沙織役でゲスト出演した足立梨花について「こんな顔だったっけ?」「顔パンパンだけどどうしたの?」「浮腫んでる?」「役作り?」といった声も上がっていました……。

 

ヤスケンはいい。

 今回はヤスケン演じる柳楽先生のメイン回。夏美役の水川あさみと本城役の沢村一樹との居酒屋のシーンは、落ち着いた大人の雰囲気と3人の安定感のあるお芝居が見ていて心地良かったし、このドラマに滅多に出てこない手術シーンも、ヤスケンは違和感なく演じていました。

 医師として1人でも多くの命を救おうと、昔救ってあげられなかった少女にもらったペンを自分への戒めとして持ち続けていた柳楽先生。「一生の思い出なんかより、命のほうが大事だ」「命さえあれば、また新しい明日が来る」と、目に涙をいっぱい溜めながら沙織を諭す姿は、優しさのなかに医師としての責任と力強さを感じるいいシーンだったと思います。「柳楽先生の涙ずるいわ……泣いたわ……」「医者役似合うよなぁ」「良い役者さんだな~」などと、ネット上の視聴者たちも、ヤスケンのお芝居に圧倒されたようでした。

 

でも、中条あやみと水川あさみが主人公なはずじゃ……?

 が、肝心の主人公・はるかと夏美の見せ場はほとんどありません。今話も、お互いの恋愛模様にキャッキャウフフしたり、病院でも病院の外でもお互い相手とイチャイチャしてみせるだけ。

 公式サイトには、「仕事に恋に悪戦苦闘! 白衣の天使ならぬ戦士が、病院という『命と戦う場所』で、笑って、泣いて、成長する痛快お仕事ドラマ」とあるのですが、このところはどちらかといえば恋に比重が偏っていて、とても「お仕事ドラマ」とは言いがたい状況になっているような気が……。

 4話の時点(レビューはこちらから)からすでに中条あやみちゃんは“ガヤ芸人”的ポジションで水川あさみメインのストーリーを盛り上げていましたが、片瀬那奈演じる主任ナースの不倫を描いた5話あたりから、徐々に水川さんもそちら側へポジショニングを替え、ついには主役の2人ともがサブ的扱いに。本来、メインが魅せるべきお仕事要素を、他に任せっぱなしって、どうなんでしょうか。

 極端な話、主人公2人がいなくても成立するエピソードが続いているし、主人公がナースである必要性をあまり感じません。

 特に、夏美のほうは看護師の仕事にやりがいを見出し、結婚相談所を退会。結婚相手に立候補してきた本城とイイ感じ――と変化がみられたものの、はるかの仕事ぶりをみていると、まだ“一人前”とは呼びがたい状況で、成長したとは言い切れませんし、斎藤とも(おそらく)両想いながら、くっつくまでには至らずで、視聴者を焦らしまくります。

 最終回まで残り2話。スッキリ納得のいくラストに向けて、主人公2人にフォーカスを絞った展開を期待したいところです。

(文=どらまっ子TAROちゃん)

窪田正孝『ラジエーションハウス』本田翼の髪色がどんどん明るく!? “やる気のなさ”の表れか

(これまでのレビューはこちらから)

 窪田正孝主演ドラマ『ラジエーションハウス』(フジテレビ系)の第10話が6月10日に放送され、平均視聴率13.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録しました。

 自己最高視聴率タイということで、来週の最終回はもっと上がりそうな予感が!? 

 ではでは、前置きはこのぐらいにして、今週もあらすじから振り返りましょう!

骨折続く乳児、本当の病を暴く!

 甘春病院に前院長で杏(本田翼)の父である正一(佐戸井けん太)がやってくる。もともと人望があった正一だが、うつ病になり引退。一気に老けた姿に、ラジエーションハウスの面々はショックを隠せず。そんな中、正一が病院の受付で倒れ、鏑木(浅野和之)がちょうど発見。大事には至らなかったものの、唯織(窪田)は不審に思う。

 時同じくして、甘春病院に嶋田光という乳児が来る。泣きやまず、「何かの病気では?」という母親の茜(西原亜紀)に対し、辻村(鈴木伸之)はレントゲン検査を指示。すると、たまき(山口紗弥香)は3カ月前にも光が骨折でレントゲン検査を受けたことを思い出す。検査を行なうと、今回は鎖骨を骨折していることがわかり、虐待の疑惑も浮上する。

 だが、骨折しやすいというと点に疑問を持った辻村は、唯織に相談。一緒に病気の正体が「くる病」だと突き止める。安心して帰る茜だったが、その帰り道、光の様態が悪化。唯織は神経餓死を併発しているかもといい、緊急手術を行なうことに。しかし、患者は乳児。大人とはわけが違うため、困難を極めてしまうのだが、そこへ鏑木がやってきて……、というストーリーでした。

 今回は、鏑木先生が大活躍の回でした!

 同ドラマでは結構、意地悪でいつも唯織に敵意むき出しのため、“無能感”が漂ってたんですが、一気に花開いた感が(笑)。ちなみに原作では唯織に対し、それなりに優しさもあり、ドラマほど意地悪じゃないんですけど、ドラマで一気にいい人感出すには、意地悪度を上げて正解だったと思います! 

 ですが、鏑木の活躍ぶりに賞賛が起こっていた反面、一部からは「予告詐欺だ」という声も。というのも先週の予告で、足だけ写るシーンがあり、もう1人登場人物が出てきそうな雰囲気だったんです。そのため、「誰だ? 誰だ?」とネットは騒いでいたんですが、蓋を開けたら、鏑木先生。ちょっとガッカリしてしまったようです。

 でもでも、仕事はすごいけど、プライベートは可哀想というギャップも面白かったし、「いい回だった」「面白かった」という声が多く、みんな満足したんじゃないでしょうか?

本田翼の髪色が1話と違う!

 気になったのが、やっぱり本田翼なんですが……。今回気になったのは演技ではなく髪色。細かいといわれてしまいそうですが、髪色が1話と全然違うんですよ。すごく明るくなっていて。ここまで明るいと「ストーリー全体の繋がりは大丈夫?」って心配ぐらいに明るくなっていたんです……。

 もしかしたら、色が落ちてきたのかもしれないと思ったんですが、根元から同じ色で落ちることってありますか? 意図的に染めてるとしか思えないですよね(笑)。

 ちょっと、女優としてありえないと思うんですよね。撮影中に急に髪色変えるって。そういうところが、彼女の“やる気のなさ”を物語るというか……(笑)。

 もうね、このドラマ終わったら、YouTuberもう一回始めて、そっちに専念したほうがいいと思います!!

もうスペシャル版放送の雰囲気が……

 次週で最終回を迎える同ドラマですが、なんだか、雰囲気的にスペシャル版とか二期の放送がありそうなフラグが立っていると、実はネットで話題になっているんです。

 というのも、最終回は杏の父・正一の手術で唯織がついに医者だとバレるというストーリーだけで進むと予測されており、そうなると、尺的に杏が消えた幼少期時代の記憶を取り戻すという下りは「放送できないのでは?」と言われているんです。

 う~ん。確かに、そのくだりを次週入れると結構てんやわんやして「ぶっこみすぎ」と批判が起こりそうですよね~。

 そうなると、スペシャル版や二期をやったほうがいいのかも……なんて思ってしまいますよね~。でも、結構面白いし、それはそれで嬉しい! ちょっと、期待してもいいかなと思います。

以上、10話のレビューでした。

 次週ついに最終回です! 唯織が医者としてどう活躍するのか……最後まで目が離せません! 放送を楽しみに待ちましょう!

(どらまっ子KOROちゃん)

山口智子、フジ月9出演も“演技”に不安!? 「古臭い」「ロンバケの頃で止まってる」と指摘も

 7月期のフジテレビ系「月9」ドラマ『監察医 朝顔』に、女優の山口智子が出演すると発表された。山口が同局「月9」枠に出演するのは23年ぶりで、1996年に木村拓哉とダブル主演を務めた大ヒットドラマ『ロングバケーション』以来。久しぶりの登場に盛り上がるかと思いきや、ネット上では「今さらなんで?」「山口智子はもう“過去の人”」という声が上がっている。

 同ドラマは、同名の医療漫画が原作で、主人公の新米法医学者・万木朝顔は、上野樹里が演じる。朝顔がさまざまな事件と向き合い、人間として成長していくヒューマンストーリーになるようだ。

「山口が演じるのは、主人公の朝顔が勤める大学の法医学教室の主任教授・夏目茶子。神出鬼没で謎に包まれている一方、仕事は完璧にこなすなど、主人公が頼りにしている人物であり、ドラマの中でも“キーパーソン”となりそうです。山口自身、原作のキャラクターに合わせて髪を10センチ以上カットするなど、久しぶりの月9出演に意欲を燃やしているようですね」(芸能ライター)

 しかし、ネット上では「今さらどこに需要があるの?」「山口智子がすごかったのは過去の話でしょ」など、辛辣な意見が散見される。また、「ドラマの中で山口だけ浮きそう」「この人、演技が微妙じゃない?」といった指摘も。

「月9出演は久しぶりの山口ですが、現在、NHK連続テレビ小説『なつぞら』に出演中です。かつて人気ダンサーとして活躍し、今は新宿の路地裏でおでん店を営む女将を演じていて、その個性的な服装とキャラクターが注目されています。ネット上では、『山口智子ってわからなかった!』『いつまでも変わらずお綺麗ですね』と好評ですが、その一方、『演技が「ロンバケ」の頃で止まってるな』『昔は好きだったけど、今見ると演技が古臭く感じる』など、演技面で違和感を覚える視聴者は少なくないようです」(同)

 2000年代に入り、女優業をセーブしていた山口。近年は少しずつドラマ出演を増やしているが……。

「一部では『何で急に出てきたの?』『まさか離婚の前兆とかじゃないよね?』と、心配の声も上がっているようです。夫である唐沢寿明は、過去にバラエティ番組で『一番の宝物は“妻”』と語っていたことがあるので、そのような心配はないと思いたいですが……」(同)

 かつて「月9」で一世風靡した山口だが、今回の作品で“新境地”を開拓することはできるだろうか。

福山雅治主演ドラマの脚本家を終盤にきて変更!! ドラマ制作の正義とは何か『集団左遷!!』第8話

 視聴率が低迷していることで話題となっている福山雅治主演ドラマ『集団左遷!!』(TBS系)。エンドロールにクレジットされる脚本家の名前も変わり、ますます『半沢直樹』(TBS系)そっくりになってきました。終盤になってからのテコ入れ、吉と出るか凶となるか。第8話を振り返りたいと思います。

(前回までのレビューはこちらから)

 脚本家が野球ドラマ『ROOKIES』(TBS系)のいずみ吉紘から、今年2月に公開された池井戸潤原作の企業サスペンス映画『七つの会議』の脚本に参加していた李正美に変わりました。第2章本部編からは三友銀行に勤める片岡(福山雅治)の奥さま・かおり(八木亜希子)も、岩盤浴仲間だった幼なじみ(パパイヤ鈴木、赤堀雅秋)らも姿を消してしまいました。確実に数字が期待できる香川照之と三上博史らだけが残り、まったく別の企業ドラマになった感があります。

 蒲田支店が廃店となり、三友銀行本部の融資部へ異動となった片岡。融資担当の隅田常務(別所哲也)から、横山専務(三上博史)の怪しい動きを探るように命じられます。なんだか高橋克典が主演した『特命係長・只野仁』(テレビ朝日系)みたいな展開です。残念なことに、お色気シーンはありませんが。

 片岡は日本橋支店の副支店長となっていた真山(香川照之)と連絡を取り合い、日本橋支店に三友銀行の重大な秘密が隠されていることを察知します。入居率90%という人気を誇るシェアハウスを経営する「レジーナ・ホームズ」に横山専務は多大な融資を進めていましたが、ネット上での評判はよくありません。そこで片岡と真山が「レジーナ・ホームズ」に出向いて直接問いただすと、入居率90%は表向きなもので、実際は50%だったことがあっさりと判明します。三友銀行本部の審査部は何をしていたのでしょうか?

 この不正事実を片岡たちが隅田常務に報告すると、横山専務は先手を打って、みずから「レジーナ・ホームズ」の不正を暴露します。三友銀行の株価は下落しますが、寸前のところで横山専務は逃げ切ったのです。素晴しい危機回避能力です。

 

ついに明かされたメガバンクの闇とは?

 この騒動の煽りを喰らったのは、日本橋支店の支店長・金村(川原和久)でした。不正に気づかなかった責任を問われて退職。代わりに横山専務への忠誠心が厚い鮫島(小手伸也)が新しい支店長に就任します。日本橋支店に代々伝わる三友銀行上層部の秘密を守ろうとします。

 横山専務らが必死で隠そうとする巨大企業の闇とは、いったい何でしょうか? 三友銀行から去った金村のもとを訪ねた片岡が、「これは金村さんにとって正しいことなんでしょうか」と中学校の学級委員みたいな台詞を口にすると、金村はあっさりゲロします。日本橋支店は代々にわたって秘密口座を管理し、役員たちに裏金を流していたのでした。

 裏金を受け取っていた役員たちの名前がリスト化された金村メモは、反横山派である藤田頭取(市村正親)の手に渡ります。藤田頭取はその場で歌い踊り出しそうなほど大喜びです。雌雄を決する役員会議の日がやってきました。意気揚々と会議の場でリストを公表する片岡。しかし、そのリストからは横山専務の名前だけが忽然と消えていました。土壇場になって、藤田頭取は横山専務と手を組むことにしたのです。またしても横山専務に先回りされてしまいした。横山専務は邪魔な役員たちを一掃でき、満面の笑みです。思わず、苦虫を噛み潰す片岡でした。

 前回はカルロス・ゴーン逮捕ネタでしたが、今回はスルガ銀行の不正事件とレオパレスの偽装問題を一緒にしたような内容でした。とりあえず時事ネタを取り上げて、社会派ドラマっぽくしています。また、役員会議の日を迎えたことを知らせるように、あざとく太陽が映し出されます。思いっきり、『半沢直樹』まんまの世界となった本部編でした。

 さて、第8話の気になる視聴率は? 第1章蒲田編の完結となった第6話が7.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、第2章本部編が始まった第7話が9.4%、そして今週の第8話は11.9%! よもやの2ケタ台復帰です。福山雅治の出世作『ひとつ屋根の下』(フジテレビ系)で妹・小梅を演じた大路恵美が金村の奥さん役でゲスト出演するも1シーンだけで見せ場なし……などの不満はいろいろありましたが、恥も外聞もなく、池井戸潤ドラマふうにしたことで視聴率が劇的に回復したのでした。

 第3話の10.1%以来の視聴率二ケタ復帰で、福山雅治やプロデューサーたちは大喜びでしょう。でも、そこでふと思うのは、福山演じる片岡がよく口にする「銀行員にとっての正しいこと」という台詞です。節操なく路線変更して視聴率を10%台に戻した『集団左遷!!』ですが、ドラマ制作者にとっての正しいこととは何だろうかと考えさせます。ドラマ制作者としての正義、もちろんそれは少しでも高い視聴率をとることでしょう。でも、数字を稼ぐことだけが正義なら、それはちょっと寂しいことです。

 

クライマックスのキーパーソンは!?

 第8話の演出を担当した平川雄一朗ディレクターは、『ROOKIES』をヒットさせた他にも『白夜行』(TBS系)や『義母と娘のブルース』(TBS系)などの秀作ドラマを手掛けてきました。組織の論理では計れないものを描いてきたディレクターです。『半沢直樹』や7月から始まる日曜劇場『ノーサイド・ゲーム』の福澤克雄ディレクターがTBS社員なのに対し、平川ディレクターは社外スタッフです。そんな平山ディレクターがどんなサラリーマンものを描くのか、少しだけ期待していました。でも、数字の論理の前で、平川色は出せないままとなっています。

 横山派の一員となった梅原(尾美としのり)は窓際族となった宿利部長(酒向芳)の後任部長へと出世しましたが、リストラの危機に遭いながらも銀行員としての正義を貫こうとする同期入社の片岡のことを冷たく拒絶することができずにいます。自分の身の安全、そして家族のことを優先して考える梅原は、「がんばる」から「銀行員としての正義」が口癖になった片岡よりも、人間味を感じさせるキャラクターです。平山ディレクターもいちばん感情移入しているのではないでしょうか。クライマックスのキーパーソンとなりそうな梅原の動向に注目したいと思います。

(文=長野辰次)

『あなたの番です』いよいよ木村多江の狂気がやってくる!?

 

 6月2日に放送された『あなたの番です』(日本テレビ系)の第8話。

 手塚菜奈(原田知世)は、久住譲(袴田吉彦)と細川朝男(野間口徹)が倉庫のエレベーターから転落した事故について警察から取り調べを受ける。ネットの掲示板に細川の殺害依頼の書き込みがあり、菜奈の仕業だと警察は疑ったが、これは久住が行ったものと判明して菜奈は釈放された。

 菜奈がマンションに戻ってくると、引っ越し中の北川澄香(真飛聖)を石崎洋子(三倉佳奈)が止めていた。自分だけ逃げる気なのかと澄香を責める洋子。今度は自分が殺されるかもしれないとパニック状態の洋子は「私、殺されるの! この人のせいで!」と菜奈にもつかみかかった。

 疲れ果てて帰宅した菜奈を、夫・翔太(田中圭)が抱きしめる。菜奈の苦悩を受け止めようとする翔太だが、菜奈は翔太に相談する元気すらなくなっていた。菜奈のために真相を突き止めようと、翔太は103号室の田宮淳一郎(生瀬勝久)を訪ねた。翔太は田宮に懇願し、彼が書いた名前と引いた紙に書かれていた名前を聞き出すことに成功。田宮が書いた名前は「こうのたかふみ」で、引いた紙には「ゴミの分別ができない人」と書かれていたとのこと。「こうのたかふみ(甲野貴文)」とは、田宮が以前勤めていた銀行の部下である。

 翔太は菜奈を連れて、甲野が勤めていた銀行を訪ねる。甲野は、翔太たちが自分を襲いに来たのかと勘違いして嫌悪感を示す。翔太は去っていく甲野を追いかけ、肩に手をかける。振り返った甲野は、翔太の前で吐血。彼は、何者かに襲われていた。

ようやく、狂気の木村多江が来る

 今回の一番のインパクトは、次回(9話)予告映像だった。榎本早苗(木村多江)が402号室(榎本宅)にいる翔太に向かって「ダメ~~~ッ!」と絶叫しているシーンだ。まさに、木村多江がいよいよ来たという感じ。この人がただの温厚な女性で終わるとは、誰も思っていなかったはずである。

 8話で早苗がどんな行動を取っていたか、振り返りたい。まず、マンション内で転倒した北川そら(田中レイ)が、半開きになった402号室のドアを凝視。中から見えた何かを前にフリーズし、そらはおびえた。直後、早苗がそらを連れてマンションのエントランスに現れた。ここでも、そらはおびえ続けている。

 このくだりで、早苗が子どもを抱っこし慣れているのが気になるのだ。やはり、榎本夫妻の間には子どもがいるのだろうか? 理由として、早苗が夫・正志(阪田マサノブ)のことを「パパ」と呼んでいること、榎本家に食器が3人分あること、生活を見ていると明らかに隠し部屋(子ども部屋?)があること、等が挙げられる。

 早苗は、翔太から「引いた紙の名前についてウソをついているのでは?」と疑われた。それを正志に話した早苗。そこからの夫婦の会話は以下だ。

正志「そこまで言われて言い返さなかったの?」

早苗「何を言い返すの? ウソをついてるのは本当なんだから」

正志「ウソって言うなよ。ウソとは違うだろ。こっちはこっちで愛情だろ? このままいろいろバレたら、俺たち家族の愛情があっちの夫婦に負けたみたいで悔しいわ!」

早苗「そうだね!」

「あっちの夫婦」が手塚夫妻のことを指すのなら、自分たちのことを「家族」と呼んでいるのが不自然だ。夫婦以外に息子か娘がいるから「家族」という言葉を使ったのではないか?

 ただ、「あっちの夫婦」が手塚夫妻のことを指していない可能性もある。とにかくこのドラマ、匂わせがすごい。

 今回、拍子抜けしたのは久住についてである。4話でエレベーターに同乗した菜奈が降りる後ろ姿を見て、久住がニヤリとする場面があった。あれは、久住がエレベーターマニアで、到着音が鳴らないように細工をした彼が「アンジェリーナ(エレベーターに付けた愛称)がおしとやかになった」と、1人で自己満足していただけだったというのだ。もはや、「ミスリードでどこまでだませる?」と企む脚本家と視聴者の対決みたいな様相である。確かにこのドラマは続きが気になるが、それはおあずけを食って引っ張られる心理を視聴者が利用されているところがあると思う。

 今回、ほかに気になった住人は尾野幹葉(奈緒)である。そもそも、前管理人の床島比呂志(竹中直人)からもらった表札は、なぜファーストネームの「MIKIHA」なのだろう? あと、翔太から床島との関係を聞かれても平然としていたのに、浮田啓輔(田中要次)との関係を聞かれたら一瞬固まっていたのも意味深だった。

 尾野に付きまとわれ、迷惑していたはずの翔太も怪しげな行動を見せた。菜奈が帰宅した際、尾野の部屋から普通に出てきているのだ。何をしていたのか? 普通に脇が甘すぎる。

伏線がただの匂わせで終わる可能性大

 菜奈が引いた紙に書いてあった甲野貴文(鈴木勝大)が、やはり死亡した。しかし、菜奈の元に脅迫状は届いていない。つまり、交換殺人ゲームはもう破綻している。

 また、銀行から出てきた甲野に「襲うつもりですか?」と問われ、「何か、誤解が……」「襲ったりしないです。その逆です」と答えた菜奈が、また指を組みかけていたのだ。指を組む動作は、彼女がウソをつく時に出てしまう癖である。あと、手塚夫妻が銀行へ入る直前、ちゃっかり田宮が銀行から出てきているし……。

 伏線は数え切れないが、久住のアンジェリーナのくだりのように、ただの匂わせで終わる可能性だってある。まだ、我々はおあずけを食っている。

(文=寺西ジャジューカ)

 

 

2ケタ視聴率はもう無理? 吉高由里子『わたし、定時で帰ります。』低迷のネックは恋愛要素にあり

 吉高由里子が主演するTBS系連続ドラマ『わたし、定時で帰ります。』(火曜午後10時~)が厳しい戦いを強いられている。

 初回は9.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で1ケタ発進だったが、第2話で10.4%と2ケタに乗せた。だが、大型連休中の第3話で6.5%と急降下。その後、第4話=8.4%、第5話=9.8%と上げていき、第6話、7話は共に10.3%と2ケタ台を記録したが、第8話では9.1%と再び下げた。ここまでの平均は9.3%で、全話平均で2ケタ台に乗せるのは難しい状況となっている。

 同ドラマは、世の中で「働き方改革」が叫ばれる中、「残業しない」「定時で帰る」をモットーにしたワーキングガールの主人公・東山結衣(吉高)が、曲者そろいのブラック上司や同僚たちの間で奮闘する姿を描いた作品。WEB制作会社のディレクターとして働く結衣はダラダラと仕事をして、定時が来るのを待つといった性格ではなく、極めて能力が高く、効率よく時間内でキッチリ仕事を終わらせるタイプ。残業をしないのは、プライベートも充実させたいからだ。

 ドラマのメインストーリー自体は、吉高らしくはない“お仕事ドラマ”であり、ある意味、社会問題を提起した作品でもあるだけに、共感する視聴者も少なくないはずだ。しかしながら、吉高主演ドラマにしては視聴率が低迷している要因は何なのだろうか?

「制作側は、単なる“お仕事ドラマ”で数字を取るのは難しいとの判断で、恋愛要素と半々の設定にしています。そのため、ジャニーズのKAT-TUN・中丸雄一を、主人公・結衣の恋人役にキャスティングして、結衣の元婚約者で上司役の向井理との三角関係の構図に持ち込んでいます。しかし、せっかく社会派ドラマとして、好評を得ているのに、恋愛要素が邪魔しているようでなりません。女性視聴者の視点では、中丸と向井との対比も見どころになっていますが、この部分がなければ、かなりクオリティの高い作品に仕上がるはず。話が恋愛の方に展開することで興醒めする視聴者も多いのでは? 恋愛要素をなくせとはいいませんが、弱めにしていれば、もっと視聴率が取れたんじゃないかと思います」(テレビ誌関係者)

 吉高はヒロインを務めたNHK連続ドラマ小説『花子とアン』(2014年前期)が平均22.6%と高視聴率を挙げて、大いに評価を高めた。17年1月期『東京タラレバ娘』(日本テレビ系)も11.4%と2ケタに乗せたが、前回の主演作『正義のセ』(昨年4月期、同)は9.8%で1ケタ台に甘んじた。

『わた定』も1ケタ台で終わるようだと、吉高は主演ドラマが2作連続でヒットしなかったことになり、主役級女優としての評価を落としかねない。なんとか残りの2回で、挽回してほしいものだが……。

『俺のスカート、どこ行った?』吐血した古田新太が示唆するのは『3年A組』と同じ着地点?

 6月1日に放送された『俺のスカート、どこ行った?』(日本テレビ系)の第7話。

 明智秀一(永瀬廉)は学校に行かなくなり、退学届を提出した。長井あゆみ(松下奈緒)たちが明智の父・純一(板尾創路)と話したいと言うと、「呼んでも絶対来ないですよ」と答える明智。

 長井は純一に会うため、明智の家を訪ねる。明智は家を出て、父とは暮らしていなかった。純一は自らの過ちをきっかけに仕事を失って以来荒れてしまい、家族に暴力を振るうように。明智の母は家を出ていき、明智は母が彼のために残した200万円を使って生活するしかなかった。そのことを知った純一は、200万円は自分の金だから返せと明智に要求していた。純一は長井に向かって、「金を稼いで返してもらうために。秀一には学校を辞めさせる」と言い放つ。

 原田のぶお(古田新太)は明智と純一、そして2年3組の生徒をある場所に呼び出す。そこにはリングがあり、試合で決着をつけろと原田は提案した。「親子でボクシングで闘って勝ったほうの言うことを聞く」というルールだ。ゴングが鳴っても純一を殴ろうとせず、一方的に殴られる明智。純一から受け続けた暴力の痛みを思い出した明智は「俺、あいつと一緒なのか?」「ごめんな、若林。つらかったよな」と、今までいじめの標的にしていた若林優馬(長尾謙杜)に謝罪した。背後から純一に殴られて気絶した明智に代わり、今度は原田と純一が対戦することに。この試合は原田が圧勝する。

 しかし、明智は学校を辞めると言い張る。素直になれず「どうせ裏切るんだろ? 最後は俺を置いてくに決まってんだよ」と、人間不信の目を原田に向ける明智。原田は「好きなだけ私を殴りなさい。私は絶対に殴り返さない。私がもし気絶したら、その間に学校辞めていいよ」と提案。殴りながら「やり返せよ。お前、俺より強えだろ?」と叫ぶ明智に「世の中には約束を守る大人もいるっていうのをあんたに教えてんのよ!」と返す原田。泣き崩れた明智はクラスメイトたちと和解した。

 その後、自宅に帰った原田は咳き込み、血を吐いた。

 7話は、ラスボスと目されていた明智が主役の回だった。父の仕事が破綻する以前の彼を見ると、サッカーが好きで笑顔を絶やさない素直な少年だったことがわかる。明智が闇を抱えたのは、暴力を振るう父、そして「いつか迎えに来る」と偽り、父の元に息子を置き去りにした母に原因があった。

  一方、明智と純一の血のつながりをうかがわせるシーンも散見された。殴ると見せかけて「冗談だよ」と息子をびびらせた父親。この場面には既視感がある。第1話でクラスメイトを殴ろうとし、すんでで「冗談だよ」とごまかしたことが明智にはあった。

 父子のわだかまりの解決法として、原田はボクシングマッチの場を設けた。

「暴力が好きなあんたらにふさわしいと思わない? あんた(純一)は息子への肉体的な暴行。明智は若林への精神的な暴行」(原田)

 暴力を振るう2人だけに、ボクシングは落としどころとして最適だという論理だ。肉体的暴力を振るわれた明智をただの被害者として扱わず、過去のいじめをウヤムヤにしないこのストーリーを肯定したい。「仲良くなったら過去のことはチャラ」という流れにはしないのだ。

 試合が始まると、明智は殴られっぱなし。1発も打ち返さなかった。「お前もこの父親と一緒なんだ」という指摘は、DVに苦しんできた明智にとって最も身につまされる言葉だった。殴られながら、自分が行ってきた精神的な暴力に気づく明智。この気づきがあるから「ごめんな、若林。すっげえつらかったよな」の言葉が生きてくる。

 ただ、明智の人間不信の根は深い。純一からは「人に頼ったら裏切られるからダメなんだ」と教わってきた。事実、彼は信頼する父と母に裏切られている。

「どうせ、お前も裏切んだろ? 最後は俺を置いてくに決まってんだよ」(明智)

 明智の痛みを受け止めるため、明智は殴られ続けた。「約束を守る大人もいる」と身をもって証明したのだ。

『3年A組』と同じ着地点になるか?

 ラスボスと目されていた明智の問題が解決し、次回からは新展開に突入する。

“やりたいことリスト”を書いたノートを手に、原田は吐血した。以前より、彼は薬を服用している。「ダイエットの薬よ」とごまかしていたが、明らかに怪しい。そういえば、原田は普段からよく保健室で仮眠をとっていた。授業の説明は副担任の田中みちる(桐山漣)に任せ、座っていることも多い。それらはすべて伏線だったのだろうか? だとしたら、これまでの破天荒な授業内容にも納得がいく。原田は命懸けで教師をしていたということ。ただ、この流れだと、菅田将暉主演『3年A組―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)と同じ着地点になってしまうが……。

 あと、今回のボクシングマッチの盗撮動画をチェックしていた矢野伸也(小市慢太郎)の存在も気になる。バツ16で、校長になる寸前で寺尾綴(いとうせいこう)に取って代わられたベテラン教師だ。役者・小市慢太郎がただのいい人で終わるとは思わなかったが、もしかしてラスボスはこの人なのだろうか? 父子によるボクシング試合を取り上げ、問題にされなければいいのだが……。

(文=寺西ジャジューカ)