視聴率急落10.1%! シシド・カフカ演じるカンナの恋敵役が中途半端なキャラで残念な『カンナさーん!』第3話

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TBS系『カンナさーん!』番組公式サイトより
 お笑い芸人の渡辺直美が主演を務めるドラマ『カンナさーん!』(TBS系)の第3話が1日に放送され、平均視聴率10.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から2.5ポイント下落してしまいましたが、何とか2桁台はキープしました。  前回のラストシーンで、元夫・鈴木礼(要潤)とその恋人・草壁真理(シシド・カフカ)、ひとり息子の麗音(川原瑛都)が3人で遊んでいる場面に出くわしてしまった河東カンナ(渡辺直美)。真理は礼と浮気し、離婚の原因となった相手なだけに、麗音とこっそり会っていたことにカンナは激怒します。おまけに、売れっ子空間デザイナーだという真理はスタイリッシュでクール。そのどこか見下したような態度にカンナは反発心を抱くのです。  そんな大人たちの事情を知らない麗音の提案で、礼の母・柳子(斉藤由貴)と父・徹三(遠山俊也)も誘い、週末に皆で海水浴へ行くことに。真理が礼だけではなく麗音も奪おうとしているのではないかと危機感を抱いたカンナは、海水浴場で真理に向かい「気に食わない」と噛みつきます。それに対して真理はただ微笑み返すばかり。眼中にないといった態度に、カンナの怒りはさらに燃え上がります。  そして、お互いに本気モードになってのビーチバレー対決に発展。その勝負には負けてしまったカンナですが、ランチタイムになると、気合を入れて作ってきたキャラクター弁当を取り出し、良き母親ぶりをアピール。自分の分の弁当しか作ってこなかったという真理に対して優越感を抱くのです。  しかし、真理は実際には、皆が食べられる分の弁当を用意してきていたんですね。キャラ弁によろこぶ麗音の姿を見て気兼ねしたのだと悟ったカンナは、真理が実は思ったほど冷たい人間ではないのだと考え直し、わだかまりが解けます。  その日の帰り道にカンナは、礼をよろしくと真理に伝えて去ります。しかし、真理は礼の気持ちがカンナにあることに気づき、別れを告げます。そして、カンナと礼の復縁か? という予感を抱かせたところで第3話は終了となりました。  さて、感想ですが、カンナと真理が初顔合わせした前回のラストシーンと今回の序盤のシーンは、波乱を感じさせるものとなっていました。なにせ、カンナからすれば真理は家庭を壊した張本人。真理は真理で、それまでの礼との会話の端々にカンナへのライバル心をのぞかせていたからです。  そんなわけで、今回はかなり激しい戦いが見られるのではないかと期待していたのですが、カンナが真っ向から不満をぶちまけて勝負を挑んでも、真理は何も言い返さず。唯一の“直接対決”として描かれたビーチバレーのシーンも特に盛り上がるわけでもなく、ランチタイムになるとあっさり争いは終焉を迎えてしまいました。  そして、礼の心が自分よりもカンナにあると悟った真理は、「礼のことは本気じゃなかった」と別れを告げ、礼から離れた場所でボソッと「愛してる、永遠に」と呟つぶやいて去って行きます。つまり、礼への想いはありながらも、カンナと麗音の幸せのために譲ったということだったのですが、そんな気遣いができるならなぜ、それまで礼に対して離婚を催促するような言動をしていたのでしょうか? 真理のキャラクターが支離滅裂に思えてしまいました。  今回、いまいち盛り上がりに欠けたのは、見た目も内面もカンナとは対照的だという真理の役柄設定と、その役をシシドに任せたことが中途半端だったためではないでしょうか。確かにシシドは、渡辺とは身長と体重差があり、クールな顔立ちも含めて外見的にギャップがあります。ただ、コメディードラマですからもっと露骨に、グラマーなボディの女優を登場させて渡辺とのボディラインの違いを見せたり、原作の真理のようにおしとやかで家庭的なタイプにしたりと、はっきりとカンナとコントラストが出るキャラを登場させた方が良かったのではないでしょうか。わざわざ海まで行って、肌を露出させているのが渡辺だけというのも、ビジュアル的にキツイものがありました。  その一方、真理からの「本気じゃなかった」を真に受け、さらに自分自身のカンナへの気持ちに改めて気づき、復縁を考えるゲス夫・礼の都合の良さはもはや笑えるレベル。ドラマのメインターゲットである主婦層が礼に対して反感を抱くかどうかが、今後の視聴率推移のキーポイントになっていきそうな気がします。  さて、次回は、カンナと礼が復縁するのかどうかも見どころですが、ファッション業界のカリスマ・ニック難波(加藤雅也)にデザインの才能を認められたカンナが、キャリアアップに奮闘する姿も見逃せない展開になっていきそうです。 (文=大羽鴨乃)

“巨乳エロギャル”川栄李奈が股間をぺろーん!『僕たちがやりました』原作改変の功罪は?

巨乳エロギャル川栄李奈が股間をぺろーん!『僕たちがやりました』原作改変の功罪は?の画像1
関西テレビ『僕たちがやりました』番組公式サイトより
 1日に放送された『僕たちがやりました』(フジテレビ系)第3話の視聴率は6.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、ほぼ横ばいでした。相変わらずJK今宵ちゃん(川栄李奈)が主人公・トビオ(窪田正孝)のおちんちんを「うえーい」したり、伊佐美(間宮祥太朗)がおちんちんに導かれて帰宅したりと、健全なご家族から敬遠されそうな演出てんこ盛りですが、ドラマそのものは面白いので、数字はあんまり下がらないと思います。めっちゃ上がることもないと思うけど。 (前回までのレビューはこちらから)  さて、ほんのイタズラ心で仕掛けたおもちゃの爆弾が謎の大爆発を起こして、矢波(ヤバ)高生10人を殺害してしまったトビオ、伊佐美、マル(葉山奨之)の凡下(ボケ)高2トリオ。彼らの手元には各々300万円の現金と、重すぎる罪悪感が残っています。  彼らに300万円の口止め料を渡してプーケットに高飛びしようとしていた主犯格のパイセン(今野浩喜)は、空港のロビーであえなく逮捕。一緒に行こうと思っていたトビオは、途方に暮れてしまいました。伊佐美は300万円を受け取った日に「これからは赤の他人ってことで」と言い残して姿を消してしまったし、マルも携帯を解約してしまったようで、連絡が付きません。  街中の誰もが自分を監視しているような強迫観念にかられているトビオに、非通知の着信が。受話器の向こうでは、聞き慣れたベソ泣き声が聞こえます。 「マルか?」  マルでした。マルも一緒にプーケットに行くと言っていましたが、ハナから行く気はなかったそうです。パイセンとトビオの2人が日本から消えれば、自分は自由になれる。そう思って連絡を絶ったものの、パイセンが逮捕されたニュースを見て、いてもたってもいられなくなったそうです。  トビオはマルをいつものカラオケボックスに呼び出すと、ブスかわいい金髪の女がやってきました。女装したマルでした。ひとしきり爆笑したトビオは、とりあえず2人で逃亡することを決意。死ぬまでにやりたいことを全部紙に書き出して、あみだくじで初手を決めることにしました。  美術館で壺を割る、京都で舞妓さんと野球拳……2人とも無理やりテンションを上げながら、夢を書き連ねていきます。 「オレがホントにやりたいことは、時間を巻き戻したい。そこそこ楽しかったあの時に戻ってやり直したい。それが俺のホントにやりたいことだ」  トビオの心中はそんな感じでしたが、あみだの行方は「SEX」。それはそれで、やりたいことには変わりありません。  童貞なので、どんな店に行けばSEXができるのかわからない2人。間違えてキャバクラに行ってしまいます。トビオは、こうした行為が単なる現実逃避であるという自身の姑息さにテンションが下がってきますが、お気楽なのはマルです。嬢のおっぱいを触りまくっていると、卓越したマイクパフォーマンスで店内を盛り上げていたボーイさん(とろサーモン・久保田和靖)につまみ出されてしまいました。  その後、2人でネット喫茶に入って、風俗サイトを見ながらSEX作戦を練り直しますが、トビオが寝ている隙にマルは姿を消します。テーブルの上には、ヘタクソな字で「ごめん」と書かれた万札が1枚だけ。トビオがマルに裏切られたのは、プーケットの件に続いて2回目です。まるで学習能力がありません。もう金もありません。  これ以上ないほど途方に暮れたトビオの前に現れたのは、伊佐美の彼女・今宵ちゃんでした。伊佐美とは連絡が付かないし、もう別れたつもりでいるんだそうです。今宵ちゃんは巨乳でヤリマンのくせにすごくいいやつで、トビオにシャワーを貸してくれ、バスタオルを持ってきてくれ、ついでにおちんちんをぺろーんと触ってくれました。あと、レバニラ炒めを作ってくれて、家に泊めてくれました。  夜中にふとトビオが目を覚ますと、今宵ちゃんの巨乳が目の前に。思わず手を伸ばそうとすると、巨乳も目を開けますが、そのまま「いいよ」とか言ってくれます。すわ、童貞喪失か!  と思ったら、玄関のドアが乱暴に開いて、伊佐美がなだれ込んできました。トビオには目もくれず、“元カノ”である今宵ちゃんに襲い掛かります。必死で抵抗する今宵ちゃん。トビオも、嫌がる女性に強引な行為をしようとする伊佐美に激怒しますが、いつの間にか今宵ちゃんが「さみしかった~」とか言いながら伊佐美の首に腕を回して抱きついたりしてるので、すごすごと押入れの中で時を過ごすしかありません。  伊佐美はあの日の後、街をさまよって、あちこちで吐いたりしながら、結局首を吊って自殺を図ったのだそうです。それで、ロープがほどけて気を失って、気が付いたら「生きてる!」そんで、「やりたい!」と思って、走って帰ってきて今宵ちゃんを抱いたと、そういうことのようです。  3人は、しばらく今宵ちゃんの家に住むことにしました。翌日、ニュースを見ていると、爆破事件の詳細について報道されています。どうやらトビオたちが仕掛けた爆弾がプロパンガスに引火したことは間違いないようですが、その設置場所が、なんか変です。パイセンが作った計画書では、プロパンの近くに設置する予定はありませんでした。  パイセン逮捕の決め手になったのは、目撃者である矢波高の教師(森田甘路)からの聞き取りによって描かれた似顔絵でした。あの日あの場所には、自分たちのほかに、あの教師もいたのです。そういえば、担任の菜摘ちゃん(水川あさみ)も、「なんであんな時間にいたのかしら?」と疑問を持っていたし、あの教師が自校の生徒にボコられていたことも知っています。  あいつが、爆弾をプロパンの近くに移動したのか。復讐したのか。  真犯人は、俺たちじゃない。トビオと伊佐美の顔が、みるみる罪悪感から解放されていきます。「僕たちはやってませんでした」というわけです。  しかし、そんなこと知らんのが当の矢波高生たちです。瀕死の重傷を負って車いすの市橋(新田真剣佑)らが、「逮捕される前に処刑する」と、トビオたちを追い詰めるのでした。というところで、第3話はおしまいです。 ■トビオだけが、何も自分で決めていない  さて、事件を起こした4人が最初にとった行動については、いちおうの決着を見ました。  パイセンはプーケットに高飛びしようとして失敗、逮捕され、取り調べでは意味不明な言語を発したり、何かを吟じたりしています。  マルはパイセンの誘いに乗るフリをして、パイセンとトビオの2人を国外に追い出し、身の安全を確保しようとしましたが、逃げ切れませんでした。  伊佐美は、ほかの3人と縁を切ることで生き抜こうとしましたが、それは無理でした。そして、一度死んで、生き返りました。  それぞれに事件を深刻に受け止め、もうどうにも戻れないことを悟り、「こう生きていく」あるいは「もう死ぬ」と、能動的に決めて動いている中で、主人公のトビオだけが受け身です。この期に及んで「そこそこでいい」「そこそこの人生を歩みたい」という未練が捨てられません。要するに、本気じゃないんです。どこかで、いつも「時間を戻したい」という妄想に逃げ込んで、ヘラついているんです。  で、何が言いたいかというと、何事にも本気じゃない人の芝居にリアリティを出すのって、本気の人を演じるより、ずっと難しいんだろうなということで。生き返った伊佐美の雄叫びも、怯えきったマルの泣き言も、やりきってしまえばいいわけですが、トビオという人物は、常に余白を残している。状況的にとことん追い詰められながら、余白がある人、という風にトビオが見えるので、窪田くんはすごく役に合致したお芝居をしているのだと思います。 ■ところで、原作の根底を覆す改変が行われました  第2話まで、ほぼ原作をトレースしてきた『僕たちがやりました』でしたが、小さな改変は行われていました。原作では、パイセンの似顔絵は防犯カメラから割り出されていましたが、ドラマでは、ここに目撃者の矢波高教師を配置していたのです。この意図が、この第3話で明らかになりました。  それが、この教師を“真犯人の疑いのある人物”とすることだったわけです。  これ、すごく大きな改変だと思うんです。トビオたちは原作では終始、「どう考えても僕たちがやりました」という重すぎる現実から逃れられない人物でした。他の可能性がゼロだったからこそ、激しく自責し、激しく荒れ、激しく苦しむことになった。  前回のレビューで、彼らはその苛烈な罪悪感から過剰なセックスに走ることになるが、過激なエロを出せないドラマでその心情を描き切れるのか、といったことを書きました。  今回の改変で、とりあえずですが、トビオたちは苛烈な罪悪感から解放されることになります。物語の根底にあった「枷」が外されたのです。「描き切れなそうな罪悪感をどう描くか」ではなく「あんまり描かない」という方向に舵が切られたということです。そのかわりに「真犯人を探せ!」というミステリー要素がプラスされました。  決して悪いことじゃないと思うんです。『僕たちがやりました』という原作のグロさは、トビオたちの心理描写のグロさです。追い込まれ過ぎた彼らの頭には、ちょっとこれはテレビドラマには耐えられないよなーというくらいグロい思考が次々に浮かんできます。  それをそのままやらずに、ポップな方向で「ミステリー&逃亡劇」っぽいドラマを作っていくことにしたのだとしたら、それはそれでテレビ向けに正しい改変だと思いますし、よりドラマオリジナルの展開が楽しみになりました。あと、毎度ですがパイセンラブです。 (文=どらまっ子AKIちゃん)

山下智久『コード・ブルー』脚本家チェンジに賛否! 一番気になる“アレ”に触れずモヤモヤ……

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 山下智久が胸筋をムキムキさせながらオペをする月9『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~THE THIRD SEASON』(フジテレビ系)。先月31日放送の第3話の平均視聴率は、14.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。初めて15%を切ってしまいました。  今シーズンから『大貧乏』(同)や『失恋ショコラティエ』(同)を手掛けた安達奈緒子氏に脚本が変わり、ネット上では「泣けない」「緊迫感が足りない」「恋愛要素いらない」といった否定的な意見も。裏を返せば、それだけ過去のシーズンが愛されていたということでしょう。  さて、第3話のあらすじを振り返りましょう。

安藤政信の扱いが心配

 今回は、命と引き換えに“命より大切なもの”を失うとわかったとき、人はどうするのか、ということがテーマのようです。こういう患者が、何人も出てきます。  まず1人目は、14歳の天才ピアニストの奏(田鍋梨々花)。脳腫瘍に犯され、手術をすれば命は助かるものの、ピアノが弾けなくなるかもしれないんだそうです。両親はすぐに手術をさせたいと望みますが、本人が拒否し続けています。  なお、奏の担当医は、今シーズンから登場の新海(安藤政信)。奏が藍沢(山下)に懐いているため、安藤の出演シーンがかなり少ないのですが、これから目立ってくるんでしょうか? 安藤の扱いが、回を追うごとに心配になってきました。  2人目は、渓流で足を滑らせ、頸椎を損傷した有名料理人・緒方(丸山智己)。「サカナ、イワナ、店の生簀に早く、あああ……」と、痛がりながらも客に出すイワナのことで頭がいっぱい。手の痺れのせいでもう包丁が握れないかもしれないことを知ると、一時はショックを受けますが、最終的には「起きちまったことはしょうがない。なら、この瞬間をどう生きるかですよ」と前向きにリハビリに励みます。

『名探偵コナン』でおなじみのやつ

 3人目は、認知症の新薬の開発競争に敗北し、公園で服毒自殺を図った研究者・秋本(戸田昌宏)。藍沢たちのおかげで助かりますが、病院の渡り廊下からダイブ。肝臓が破裂したものの、ガーゼで応急処置をするダメージコントロールにより、再び一命を取りとめます。自殺を繰り返す夫に、妻は「夫は、生きたいと思ってるんでしょうか」と苦悩しますが、藍沢は「ダメージコントロールは、患者さんの生命力に問いかける行為です。秋本さんの体は生きたいと答えてくれた」と説明。心はどうであれ、体は必死で生きようと頑張ってるってことを言いたげです。  また、搬送中のドクターヘリで秋本の吐瀉物を浴びた冴島(比嘉愛未)が気絶。空気が汚染され、同乗していた白石(新垣結衣)や灰谷(成田凌)も眩暈や嘔吐に苦しみました。って、公園で倒れてる人が発見された場合も、救急車じゃなくてドクターヘリが駆けつけてくれるんですね。呼吸が弱いから? まあ、いっか。  いつもはデクノボーの灰谷ですが、ヘリ内で「甘いにおいがした」ことを覚えていたため、秋本が飲んだ毒物がシアンであることが判明。意識のない冴島に解毒剤が投与され、ラストでは意識が戻り、藤川(浅利陽介)からプロポーズを受けました。ちなみにシアンは、40%の人しかにおいを感じ取ることができず、白石は感じなかったそうです。そういえば、『名探偵コナン』(日本テレビ系)でも、「口からアーモンド臭がしたら、青酸カリ(シアン化カリウム)で決まり」って言ってましたね。

胎児への影響に全く触れない脚本

 というわけで、いつもの「あー、忙しい、忙しい」という感じのバタバタ感はなかったものの、複数の患者を紹介していた第3話。秋本と緒方がベッドの上で小競り合いをしたりと、病院内の地味なシーンが続いたため、『コード・ブルー』っぽい派手さはなく、物足りない視聴者も多かったようです。  また、シアン中毒になったあと、薬物をドボドボと投与されていた冴島ですが、胎児への影響が心配ですね……。その辺、劇中で全く説明がないんですが、心配無用ということですか? でも、シアン化合物ってタバコにも含まれるし、早産とか心配……。モヤモヤ、モヤモヤ。  そして、なんといっても切ないのが、橘(椎名桔平)と三井(りょう)の10歳の息子・優輔(歸山竜成)ですよ。拡張型心筋症を患い、常に補助人工心臓を付けている優輔ですが、前回は小児科の子どもたちが水遊びしているのを遠くから見ることしかできないのに「僕、楽しいよ!」と笑顔を見せたり、今回は新聞を読みたいと言い出したと思ったら、子どもの事故をチェックしてドナーになりそうな子どもを探したり、ああ、つらい! 病気の子どもは見ていてつらい! フィクションだけどつらい! こんなんでは、『24時間テレビ』(日本テレビ系)は、今年も見られないでしょう。はい、見ません。  そんなわけで、総じて地味だった第3話。次回は、優輔の容態が急変し、吐血しちゃうんだそうです。ひどい! もう優輔を苦しめるのはやめて! でも、見たくないけど、見ます! (文=どらまっ子TAMOちゃん)

TOKIO・長瀬智也が大島優子を「バカな女」呼ばわり!? “留学女”に痛烈『ごめん、愛してる』

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 思わず「えー!」と叫びたくなってしまうぶっ飛びシーン連発の日曜劇場『ごめん、愛してる』(TBS系)。30日放送の第4話は、平均視聴率9.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と自己最低ながら、ほぼ横ばいが続いています。  現在、TBSのグッズショップでは、麗子(大竹しのぶ)が律(TOKIO・長瀬智也)に送った指輪のレプリカが3,500円で販売されており、長瀬ファンが群がっているようです。ってこれ、サイズは12号だけなんですね。一応、ペンダントにできるように黒紐が付いているそうですが、薬指に通らない長瀬ファンがひっそりと涙を流してそうで、気が気でありません。  さて、前回のラストでは、律が凛華(吉岡里帆)に膝枕を迫った挙げ句、いきなりブチューッ! イケメンだからこそなせる技を見せつけましたが、その後、2人はどうなったのでしょうか? あらすじを振り返ります。

ナレーション消滅、やったあ!

 前回、冒頭部分のネットリとしたナレーションが「癪に障る」「浮いてる」と書きましたが(前回のレビュー)、なんと、今週はナレーションがきれいさっぱりなくなっていました! やったあ! それにしても、あのヘンなナレーションがないだけで、こんなにいい感じになるんですね! 誰が声をやっていたのかは謎ですが、賢明な判断だと思います。  さて、ブチューッとした後の2人ですが、凛華は「ちょっと! 何してんの!? 膝枕してあげたくらいで」と律を突き飛ばし、「気持ち悪い」と不機嫌に。これに律は、「お前だって受け入れてたじゃねえかよ!」と至極真っ当な意見で反論します。ところで、24年間サトルに片思いしている凛華ですが、これがファーストキスってことでしょうか? そう思うと、付き合ってもない男に奪われて、かわいそうですね。  後日、音楽番組に出演するサトル(坂口健太郎)を送り届けた律が、仕事が終わるのを駐車場で待っていると、そこへ偶然、塔子(大西礼芳)が。すると、律に近づくや否や、「あたしストライクゾーンも広いのよねえ」と突然、ブチュー。ちなみに、塔子のキスシーンは、大物俳優・島田彗、サトルに続き、これで3人目。あばずれ設定のため、ほぼ毎回、誰かとキスしています。  一方、サトルと塔子がラブラブなことに絶えられなくなった凛華は、サトルの付き人を辞めて渡米することを決意。しかし、律に「語学留学して、英語の勉強しようかなって」と告げると、「なんだそれ、バカな女に限ってやることねえと、勉強するとか言い出すんだよな。カラッポな頭に何入れても頭よくならないぞ、ボケチン」とバカにされてしまいます。  1年間、語学留学すると発表した元AKB48・大島優子が見てたら、再びアノ帽子を目深に被りそうなシーンですね。そういえば、夏菜も16日放送の『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)で、朝ドラ『純と愛』(NHK)で散々叩かれた挙げ句、仕事から逃げるため「海外に語学留学風なことをした」と話していました。

偶然のオンパレード!

 サトルや麗子に別れを告げた凛華は、律の運転で空港へ。律は「アメリカに何があるんだよ!」「お前がいなくなると、俺はさみしい」と引きとめようとしますが、凛華は「1回キスしたくらいで、いい気にならないで!」と言い放ち、ずんずん空港へ向かいます。しかし、空港に着いた直後、急に苦しみ始める律。凛華は律が暮らす家まで送り、介抱します。    そのまま律の住まいに一泊し、あくる日、スーツケースを持って空港へ向かう凛華。しかし、男から売春を迫られ、ケガを負わされている若菜(池脇千鶴)に偶然、遭遇。若菜の手当てをし、この日もアメリカに行きそびれます。  そうこうしているうちに、若菜たちの「役に立ちたい」と言い出す凛華。律が「ここにいろ、ずっと。俺が死ぬまで」「この日本でもう一度出会ったのは、運命だと思うんだ」とロマンチックなセリフを吐いた後、タラタラタラ~と鼻血が。ついに、律が弱り始めました。  今回は、塔子がいきなり池に飛び込むような爆笑シーンは無かったものの、偶然、偶然、偶然……の連続で、実に同作らしいベタな展開の連続でした。  そして、予告映像によると、次回から「第2章」が始まるんだそうです。今にも凛華に襲いかかりそうな勢いで好き好きアピールをしている律ですが、2人は無事、結ばれるのでしょうか? ちなみに、8月6日の放送は『世界陸上ロンドン』でお休み。しばし、ぐいぐいの長瀬には会えませんが、同じくらい圧のある織田裕二で我慢しましょう。 (文=どらまっ子TAMOちゃん)

仕事ができないシーンが皆無の錦戸亮『ウチの夫は~』は、『しょんぼりクン』に改題すべき!

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「日テレ無料 by 日テレオンデマンド」より
 関ジャニ∞・錦戸亮の“しょんぼり顔”が素晴らしい『ウチの夫は仕事ができない』(日本テレビ系)の第3話。平均視聴率は前回から0.6%ダウンの8.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。残念ながら、初回から右肩下がりとなっています。  入社してから7年間のうちに、8回も部署をたらい回しにされるほど“仕事ができない”という設定の主人公ですが、第2話までに明確に仕事ができないシーンは皆無。それどころか、第2話のラストでは、上司から期待を掛けられ、新たな大きな仕事まで振られました。  現在の部署に異動になるまでに、どれだけ仕事ができなかったのかは不明ですが、そろそろ仕事のできなさっぷりを拝みたいものです。  いやあ、それにしても、放送後に最新回が無料で見られるサイト「日テレ無料 by 日テレオンデマンド」は、CMが入らなくて快適ですね~。日テレさん、ありがとうございます。それに引き換え、フジテレビの公式動画配信サービル「FOD」は、テレビ放送と同じ本数のCMが入っていて、イライラしちゃいますね~。いや、オンタイムで見ろよって話ですし、CM入れるのは企業努力だと思いますし、フジは今いろいろ大変だと思うんですけど、比べちゃうと、ねえ。  というわけで、第3話のあらすじを振り返ります。 ※前回のレビュー

今度こそは、仕事ができないシーンを!

 土方チームリーダー(佐藤隆太)からショッピングモールの集客イベントの企画出しを命じられた司(錦戸)は、妻・沙也加のアドバイスで企画を10本出すことに。姉のみどりや沙也加にも案を出してもらい、10本を提出します。  社内では、128本もの企画が出されたそうですが、その中で土方の目に止まった1本は、司が考えた世界的デザイナーのレイジ・カキタニの個展企画。ただ、レイジ・カキタニほどのデザイナーがショッピングモールで個展を開くとは考えにくいため、後輩の田所(Hey! Say! JUMP・薮宏太)が考えた、来場者にTシャツを配る企画とコラボさせろと命じます。  Tシャツのデザインを頼むため、レイジ・カキタニの元を訪れる司と田所。司は、レイジ・カキタニの著書に書いてあった好物「さくらんぼ餅」を山形から取り寄せ、お土産に持参。一方、田所は、デザインの納期が2週間後にもかかわらず、「2カ月待てます」とレイジ・カキタニに嘘をつき、強引に話を進めようとします。が、司が「スケジュールを確認したほうが」と口を挟み、一端持ち帰ることに。  あくる日、「嘘をついてまで、仕事を決めるってどうなんだろう」とモヤモヤしている司は、Tシャツ工場へダッシュ。徹夜で工場の仕事を手伝い、なんとか納期を1週間だけ延ばしてもらいます(すぐやってくれるTシャツメーカー探すほうが早そう……)。  次の日、再びレイジ・カキタニの家を訪れる司と田所。田所は、マスコミ発表をした後に「納期が早まった」と嘘をつこうとしますが、嘘が嫌いな司がこれを制止。司が「納期、本当は3週間後なんです」と暴露すると、田所の考えを察したレイジ・カキタニが「今回は、お断りさせていただくよ」と一変。その後、司は沙也加がレイジ・カキタニのファンであることや、「妻にTシャツ着せてやりたいなあって」と理由を説明し、家を後にします。  仕事を断られた田所は、司の胸ぐらを掴み「なんでお前みたいな仕事できねえやつがサラリーマンやってるんだよ。お前、仕事ができるってどういう意味かわかんのか!?」と激怒。帰社後も司への愚痴をこぼす田所に、黒川(壇蜜)は「そのやり方では2度目はない」「(大事なのは)信頼関係を築けること」と説教。黒川の中では「司>田所」のようです。評価されるのが早い!  すると、部署のFAXにレイジ・カキタニから「デザインが浮かんでしょうがない」と、カバのイラストが送られてきます。どうやら、司の思いを聞いて思い直したか、司と田所の関係を見てインスピレーションが沸いたかのどちらかのようです。 ■イケメンのサクセスストーリーにしか……  128本の中から自分の企画が選ばれ、デザイナーへの手土産に好物を用意し、結果的にプロジェクトを成功させ、教育係の黒川からも目をかけられている司の、どこが仕事ができないんでしょうか……。それとも、この部署に移った途端、仕事ができるようになった? 「プレゼンがヘタ」という設定の主人公ですが、はっきりいって話は上手です。仕事先で会った人もみんな司を受け入れています。もはや、「マックスエンターテインメント」が“毒会社”なだけとしか……。今回、田所から「お前、仕事ができるってどういう意味かわかんのか!?」と言い放たれた司ですが、この脚本にそっくりそのままお返ししたい気分です。  と、なんでこんなにディスっているかというと、このドラマが、そしてこの主人公が大好きだからです。主人公が仕事ができちゃってるところ以外は、大好きです。筆者個人的には、今期のドラマで一番楽しく見ています。  ただ、タイトルが内容に合ってない……。初回で過去の“仕事ができないエピソード”が1つも描かれなかったのが悪夢の始まりだと思うのですが、この内容なら『ウチの夫は自信がない』とか、『ウチの夫はスマホを忘れる』とか、『しょんぼりクン』とか、『がっかりクン』とかのほうがぴったりです。それとも、内容で仕事のできなさを描かないのは、タイトルで説明してるからいいだろってこと? いや、ダメだろ。  といいつつ、錦戸くんのしょんぼり顔を見るだけでも価値がある『ウチの夫は仕事ができない』。次回こそ、「主人公って仕事できないなあ。でも、にくめないなあ」という気持ちにさせてください。 (文=どらまっ子TAMOちゃん)

「泥棒猫!」鬼気迫る高畑淳子と仲里依紗のバトル、武井咲の色気に目が離せない『黒革の手帖』第2話

「泥棒猫!」鬼気迫る高畑淳子と仲里依紗のバトル、武井咲の色気に目が離せない!『黒革の手帖』第2話の画像1
テレビ朝日系『黒革の手帖』番組公式サイトより
 女優・武井咲が、銀座を舞台に暗躍する悪女役を演じるドラマ『黒革の手帖』(テレビ朝日系)の第2話が27日に放送され、平均視聴率は12.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を獲得。前回よりも0.6%アップしました。  前回、脱税者の名前を記した“黒革の手帖”を脅しのネタに、派遣社員として勤めていた東林銀行から1億8,000万円を横領することに成功した原口元子(武井咲)。その資金を元手に銀座の一等地にクラブ『カルネ(フランス語で手帖の意)』をオープンさせました。  今回は、クラブをオープンさせてから幾ばくかの月日が経過したところからスタート。煌びやかな服に身を包み、我が物顔で銀座の街を歩く元子ですが、その内実はというと資金繰りに苦戦しています。“銀座で1番若いママ”をウリに集客できたのは最初の頃だけだったのです。  そんな折、銀行員時代の同僚・山田波子(仲里依紗)に遭遇します。聞けば、波子は彼氏に貢いだ金の返済に追われているとのこと。波子の素人っぽさに目をつけた元子は、カルネで働いてみないかと持ちかけます。  最初はリボ払いの返済が終わるまでという条件で働き始めた波子ですが、ホステスとしての頭角をメキメキと現し、クラブの常連である楢林クリニック院長・楢林謙治(奥田瑛二)にタワーマンションの一室や高級外車を貢がせるまでに成長を遂げます。  しかし、客を横取りするなど、なりふり構わない営業スタイルが火種となり、他のホステスたちと乱闘騒ぎに発展。その結果、波子はクラブを辞めるのですが、次に元子の前に現れた時、楢林の出資で自身のクラブをオープンすることを宣言します。  その出店場所はなんと、カルネと同じビルの2つ上のフロアで、面積は2倍あるとのこと。オープンすれば、カルネの客がそちらへ流れてしまうことは必至です。恩を仇で返された元子は、波子を叩き潰す秘策に打って出ます。  実は、“黒革の手帖”には、楢林の名前も記されているのですね。東林銀行に脱税用の借名口座を設けているのですが、それを管理しているのが、楢林クリニックで30年以上も看護師長として働き、楢林の愛人でもある中岡市子(高畑淳子)。元子はその市子に、楢林が波子に総額で2億円以上も貢いでいることを密告。そして、ご丁寧にも、波子の住むマンションの住所まで教えます。  嫉妬に狂った市子は、その足で波子の住むマンションに怒鳴り込み、殴り合いの修羅場を演じます。そこへ楢林が駆け付け、結局、市子が捨てられることに。ただ、このまま市子が引き下がるわけもなく、遺恨を残したところで第2話は終了となりました。  さて、今回の感想。前回、武井は前評判を覆すような悪女ぶりを見せ、いい意味で期待を裏切ってくれました。今回はカルネのオープンから月日が経ったということですが、ママ役が板についてきた印象です。放送前に着物姿を披露した際には「貫禄がない」との批判が少なくありませんでしたが、ドラマ内では23歳とは思えない妖艶な色気を発揮。目力があるだけに悪女役がぴったりと合い、特に企み顔をしている時はゾクゾクとさせるような魅力を放っています。  しかし、今回は武井以上に波子役の仲里依紗の演技が秀逸でした。見た目も性格も地味で男に貢ぐ側だった普通の女の子から、楢林に2億円以上も貢がせる悪女へと変身するまでに、放送時間にしてわずか30分たらず。ともすれば性急に過ぎる展開といえたのですが、仲は違和感なく、金の魔力に憑りつかれ、女の武器の使いように目覚めていく波子の内面の変化を、わずか数シーンで表現してみせました。  また、その波子に楢林を奪われてしまう市子役の高畑淳子も、さすがの存在感を示していました。市子は、楢林クリニックがまだ下町のイチ皮膚科だった頃から楢林を支え、美容施術のノウハウや経営法を一緒に考えるだけでなく、身近な世話までしてきました。さらに、他の看護師や事務員たちから“ケチケチババア”と陰口を叩かれようとも気にせず、節約に徹して新病院設立のための資金を蓄えてきたのです。  それを波子にあっさりと横取りされてしまったのですから、怒り心頭に発するのも当然。原作では波子との直接的な対立は描かれていませんでしたが、実際には殴りたくもなるでしょう。「泥棒猫!」というセリフを連呼するのは失笑ものでしたが、髪を掴んで殴り合うガチンコバトルは鬼気迫るものがありドラマを盛り上げていました。  さて、気になる次回。元子は、脱税をばらすと楢林を脅し、波子への出資を止めさせます。それを知った波子が元子を恨み、復讐していく展開になるということで、どんな激しいバトルが繰り広げられていくのか楽しみに待ちたいと思います。 (文=大羽鴨乃)

「泥棒猫!」鬼気迫る高畑淳子と仲里依紗のバトル、武井咲の色気に目が離せない『黒革の手帖』第2話

「泥棒猫!」鬼気迫る高畑淳子と仲里依紗のバトル、武井咲の色気に目が離せない!『黒革の手帖』第2話の画像1
テレビ朝日系『黒革の手帖』番組公式サイトより
 女優・武井咲が、銀座を舞台に暗躍する悪女役を演じるドラマ『黒革の手帖』(テレビ朝日系)の第2話が27日に放送され、平均視聴率は12.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を獲得。前回よりも0.6%アップしました。  前回、脱税者の名前を記した“黒革の手帖”を脅しのネタに、派遣社員として勤めていた東林銀行から1億8,000万円を横領することに成功した原口元子(武井咲)。その資金を元手に銀座の一等地にクラブ『カルネ(フランス語で手帖の意)』をオープンさせました。  今回は、クラブをオープンさせてから幾ばくかの月日が経過したところからスタート。煌びやかな服に身を包み、我が物顔で銀座の街を歩く元子ですが、その内実はというと資金繰りに苦戦しています。“銀座で1番若いママ”をウリに集客できたのは最初の頃だけだったのです。  そんな折、銀行員時代の同僚・山田波子(仲里依紗)に遭遇します。聞けば、波子は彼氏に貢いだ金の返済に追われているとのこと。波子の素人っぽさに目をつけた元子は、カルネで働いてみないかと持ちかけます。  最初はリボ払いの返済が終わるまでという条件で働き始めた波子ですが、ホステスとしての頭角をメキメキと現し、クラブの常連である楢林クリニック院長・楢林謙治(奥田瑛二)にタワーマンションの一室や高級外車を貢がせるまでに成長を遂げます。  しかし、客を横取りするなど、なりふり構わない営業スタイルが火種となり、他のホステスたちと乱闘騒ぎに発展。その結果、波子はクラブを辞めるのですが、次に元子の前に現れた時、楢林の出資で自身のクラブをオープンすることを宣言します。  その出店場所はなんと、カルネと同じビルの2つ上のフロアで、面積は2倍あるとのこと。オープンすれば、カルネの客がそちらへ流れてしまうことは必至です。恩を仇で返された元子は、波子を叩き潰す秘策に打って出ます。  実は、“黒革の手帖”には、楢林の名前も記されているのですね。東林銀行に脱税用の借名口座を設けているのですが、それを管理しているのが、楢林クリニックで30年以上も看護師長として働き、楢林の愛人でもある中岡市子(高畑淳子)。元子はその市子に、楢林が波子に総額で2億円以上も貢いでいることを密告。そして、ご丁寧にも、波子の住むマンションの住所まで教えます。  嫉妬に狂った市子は、その足で波子の住むマンションに怒鳴り込み、殴り合いの修羅場を演じます。そこへ楢林が駆け付け、結局、市子が捨てられることに。ただ、このまま市子が引き下がるわけもなく、遺恨を残したところで第2話は終了となりました。  さて、今回の感想。前回、武井は前評判を覆すような悪女ぶりを見せ、いい意味で期待を裏切ってくれました。今回はカルネのオープンから月日が経ったということですが、ママ役が板についてきた印象です。放送前に着物姿を披露した際には「貫禄がない」との批判が少なくありませんでしたが、ドラマ内では23歳とは思えない妖艶な色気を発揮。目力があるだけに悪女役がぴったりと合い、特に企み顔をしている時はゾクゾクとさせるような魅力を放っています。  しかし、今回は武井以上に波子役の仲里依紗の演技が秀逸でした。見た目も性格も地味で男に貢ぐ側だった普通の女の子から、楢林に2億円以上も貢がせる悪女へと変身するまでに、放送時間にしてわずか30分たらず。ともすれば性急に過ぎる展開といえたのですが、仲は違和感なく、金の魔力に憑りつかれ、女の武器の使いように目覚めていく波子の内面の変化を、わずか数シーンで表現してみせました。  また、その波子に楢林を奪われてしまう市子役の高畑淳子も、さすがの存在感を示していました。市子は、楢林クリニックがまだ下町のイチ皮膚科だった頃から楢林を支え、美容施術のノウハウや経営法を一緒に考えるだけでなく、身近な世話までしてきました。さらに、他の看護師や事務員たちから“ケチケチババア”と陰口を叩かれようとも気にせず、節約に徹して新病院設立のための資金を蓄えてきたのです。  それを波子にあっさりと横取りされてしまったのですから、怒り心頭に発するのも当然。原作では波子との直接的な対立は描かれていませんでしたが、実際には殴りたくもなるでしょう。「泥棒猫!」というセリフを連呼するのは失笑ものでしたが、髪を掴んで殴り合うガチンコバトルは鬼気迫るものがありドラマを盛り上げていました。  さて、気になる次回。元子は、脱税をばらすと楢林を脅し、波子への出資を止めさせます。それを知った波子が元子を恨み、復讐していく展開になるということで、どんな激しいバトルが繰り広げられていくのか楽しみに待ちたいと思います。 (文=大羽鴨乃)

フェロモンあふれるヒロイン・深田恭子の登場で一気に華やかに! ドラマ『ハロー張りネズミ』第2話

フェロモンあふれるヒロイン・深田恭子の登場で一気に華やかに! ドラマ『ハロー張りネズミ』第2話の画像1
TBS系『ハロー張りネズミ』番組公式サイトより
 頭が弱くてスケベだけど情に厚い。そんな人情味あふれる探偵・五郎を俳優の瑛太が演じているドラマ『ハロー張りネズミ』(TBS系)。その第2話が21日に放送されました。  今回の依頼主は四俵蘭子(深田恭子)。その依頼というのは、25年前、土地買収に失敗しそうになった引責でサンダー貿易の副社長職を追われ、それを苦に自殺したと見なされている、育ての父・四俵乙吉(平田満)の死の真相を調査して欲しいというものでした。  蘭子は、父・乙吉の死は自殺ではなく他殺だったと主張。当時、社内で乙吉と派閥争いを繰り広げていた、現・サンダー貿易会長の舞原(中原丈雄)にハメられたのだと訴えます。  まず、事件の発端となった土地買収というのは、こういった内容でした。アラブ系の企業が巨大レジャーランドの建設を計画していると聞きつけた乙吉が、会社の株を担保に建設候補地を200億円で購入。その土地をレジャー会社に転売することを画策したのです。  しかし、レジャーランドの建設計画は頓挫。会社が傾きかねない大損失になるところだったのですが、それを防いだのが舞原でした。舞原は、原発の建設地として政府に250億円でその土地を売りつけることに成功したのです。これにより社内での力を強めました。  その一方、乙吉は経営者としての能力を疑われ、それを苦に自殺したのだと見なされました。しかし、蘭子は、舞原が最初から乙吉を追い落とすため、建設大臣らと手を組んでレジャーランド建設という嘘の情報を流したのではないかと疑っているのです。  蘭子がそのような疑惑を抱いたのにはわけがあります。最近、匿名で送られてきたというCDに、乙吉が何者かに襲われているらしき音声が録音されていたからです。また、襲われる直前、乙吉は「書類はミナミに渡した」というメッセージも残していました。  その“ミナミ”は、当時総会屋をしていた、サンライズ出版社長・南謙次郎(リリー・フランキー)だということが判明。五郎が会いに行くと、南は、25年前、舞原と政治家との癒着関係を証明する資料を乙吉から受け取ったことを覚えていました。しかし、その資料は雑然とした社内のどこかに埋もれているとのことで、探し出すように頼み、五郎は事務所へ戻ります。  その事務所では、所長の風かほる(山口智子)が、乙吉が自殺した当時の現場検証書類一式を手に待っていました。それらに目を通した五郎は、四俵の遺体が写る写真に「ARABIAN」と読めるダイイングメッセージらしきものがあることに気づきます。  そのメッセージから、レジャーランド建設を計画していたアラブ系の企業関係者が犯人なのではないかと推論を立てる五郎。そこへ南から電話がかかってきて、資料が見つかったという報告があるのですが、次の瞬間、電話口から爆発音が聞こえてきます。南の事務所に手榴弾を投げ込まれたのです。そこで第2話は終了となりました。  今回、蘭子の依頼に疑問を抱いた視聴者は少なくなかったのではないでしょうか。25年前の事件をなぜ今更になって調査するのか、ということについてです。  そもそも原作ではまず、蘭子の生き別れた双子の姉・尾津蓮子が先に登場し、五郎と恋人関係になります。しかし、蓮子は昔付き合っていた覚せい剤の売人に殺されてしまうのです。失意のどん底に陥る五郎ですが、蓮子には双子の妹がいることを知り、大阪にいる蘭子を探し当てます。  原作での蘭子は、“2年前に”自殺した乙吉の死の背景に、蔵本(ドラマの舞原にあたる人物)と政治家との癒着関係があったことを知ったため命を狙われ、大阪に逃げているという設定でした。それが、五郎と恋仲となり東京へ移ったことで再び命を狙われるようになり、それに対抗して五郎ら探偵事務所のメンバーが蔵本の癒着を暴くという展開になったのです。乙吉の死の真相を追求する動機付けとしては、こちらの方がより自然でドラマティックだったと思います。  しかし、原作では蓮子が元カレにシャブ漬けにされたり、五郎がえげつないリンチに遭うなど暴力的な描写が多いため、やむなく蘭子をいきなり登場させることになったのかもしれません。また、放送枠の制限もあるのでしょう。  その辺の事情は定かではありませんが、深田恭子を蘭子役にキャスティングしたのは正解だったと思います。原作の蘭子は黒髪ロングでスレンダーボディのクールビューティータイプ。こちらはこちらで魅力的なのですが、フェロモンを放ちまくる深田が登場したことで、第1話では五郎と小暮久作(森田剛)の2人がほぼ出ずっぱりでむさ苦しかった画面がパッと華やいだ印象を受けました。  さて、次回は、そんな蘭子のお色気シーンや五郎のアクションシーンが盛り込まれつつ、乙吉の死の真相が明かされるということで、放送を心待ちにしたいと思います。 (文=大羽鴨乃)

フェロモンあふれるヒロイン・深田恭子の登場で一気に華やかに! ドラマ『ハロー張りネズミ』第2話

フェロモンあふれるヒロイン・深田恭子の登場で一気に華やかに! ドラマ『ハロー張りネズミ』第2話の画像1
TBS系『ハロー張りネズミ』番組公式サイトより
 頭が弱くてスケベだけど情に厚い。そんな人情味あふれる探偵・五郎を俳優の瑛太が演じているドラマ『ハロー張りネズミ』(TBS系)。その第2話が21日に放送されました。  今回の依頼主は四俵蘭子(深田恭子)。その依頼というのは、25年前、土地買収に失敗しそうになった引責でサンダー貿易の副社長職を追われ、それを苦に自殺したと見なされている、育ての父・四俵乙吉(平田満)の死の真相を調査して欲しいというものでした。  蘭子は、父・乙吉の死は自殺ではなく他殺だったと主張。当時、社内で乙吉と派閥争いを繰り広げていた、現・サンダー貿易会長の舞原(中原丈雄)にハメられたのだと訴えます。  まず、事件の発端となった土地買収というのは、こういった内容でした。アラブ系の企業が巨大レジャーランドの建設を計画していると聞きつけた乙吉が、会社の株を担保に建設候補地を200億円で購入。その土地をレジャー会社に転売することを画策したのです。  しかし、レジャーランドの建設計画は頓挫。会社が傾きかねない大損失になるところだったのですが、それを防いだのが舞原でした。舞原は、原発の建設地として政府に250億円でその土地を売りつけることに成功したのです。これにより社内での力を強めました。  その一方、乙吉は経営者としての能力を疑われ、それを苦に自殺したのだと見なされました。しかし、蘭子は、舞原が最初から乙吉を追い落とすため、建設大臣らと手を組んでレジャーランド建設という嘘の情報を流したのではないかと疑っているのです。  蘭子がそのような疑惑を抱いたのにはわけがあります。最近、匿名で送られてきたというCDに、乙吉が何者かに襲われているらしき音声が録音されていたからです。また、襲われる直前、乙吉は「書類はミナミに渡した」というメッセージも残していました。  その“ミナミ”は、当時総会屋をしていた、サンライズ出版社長・南謙次郎(リリー・フランキー)だということが判明。五郎が会いに行くと、南は、25年前、舞原と政治家との癒着関係を証明する資料を乙吉から受け取ったことを覚えていました。しかし、その資料は雑然とした社内のどこかに埋もれているとのことで、探し出すように頼み、五郎は事務所へ戻ります。  その事務所では、所長の風かほる(山口智子)が、乙吉が自殺した当時の現場検証書類一式を手に待っていました。それらに目を通した五郎は、四俵の遺体が写る写真に「ARABIAN」と読めるダイイングメッセージらしきものがあることに気づきます。  そのメッセージから、レジャーランド建設を計画していたアラブ系の企業関係者が犯人なのではないかと推論を立てる五郎。そこへ南から電話がかかってきて、資料が見つかったという報告があるのですが、次の瞬間、電話口から爆発音が聞こえてきます。南の事務所に手榴弾を投げ込まれたのです。そこで第2話は終了となりました。  今回、蘭子の依頼に疑問を抱いた視聴者は少なくなかったのではないでしょうか。25年前の事件をなぜ今更になって調査するのか、ということについてです。  そもそも原作ではまず、蘭子の生き別れた双子の姉・尾津蓮子が先に登場し、五郎と恋人関係になります。しかし、蓮子は昔付き合っていた覚せい剤の売人に殺されてしまうのです。失意のどん底に陥る五郎ですが、蓮子には双子の妹がいることを知り、大阪にいる蘭子を探し当てます。  原作での蘭子は、“2年前に”自殺した乙吉の死の背景に、蔵本(ドラマの舞原にあたる人物)と政治家との癒着関係があったことを知ったため命を狙われ、大阪に逃げているという設定でした。それが、五郎と恋仲となり東京へ移ったことで再び命を狙われるようになり、それに対抗して五郎ら探偵事務所のメンバーが蔵本の癒着を暴くという展開になったのです。乙吉の死の真相を追求する動機付けとしては、こちらの方がより自然でドラマティックだったと思います。  しかし、原作では蓮子が元カレにシャブ漬けにされたり、五郎がえげつないリンチに遭うなど暴力的な描写が多いため、やむなく蘭子をいきなり登場させることになったのかもしれません。また、放送枠の制限もあるのでしょう。  その辺の事情は定かではありませんが、深田恭子を蘭子役にキャスティングしたのは正解だったと思います。原作の蘭子は黒髪ロングでスレンダーボディのクールビューティータイプ。こちらはこちらで魅力的なのですが、フェロモンを放ちまくる深田が登場したことで、第1話では五郎と小暮久作(森田剛)の2人がほぼ出ずっぱりでむさ苦しかった画面がパッと華やいだ印象を受けました。  さて、次回は、そんな蘭子のお色気シーンや五郎のアクションシーンが盛り込まれつつ、乙吉の死の真相が明かされるということで、放送を心待ちにしたいと思います。 (文=大羽鴨乃)

第3話12.0%の好調『過保護のカホコ』高畑充希の“怪演”と「セーフティネット」としての竹内涼真

第3話12.0%の好調『過保護のカホコ』高畑充希の怪演と「セーフティネット」としての竹内涼真の画像1
日本テレビ系『過保護のカホコ』番組公式サイトより
 現実では、あんまり子育てが上手くいかなかったっぽい三田佳子お婆ちゃんの娘役が、これまた現実では子育てでいろいろあったっぽい黒木瞳ママ。で、その黒木瞳が演じる母親・泉によって過保護に過保護に育てられた結果、なんだかぽやーんとした娘に育ってしまったカホコ(高畑充希)の成長を描く遊川和彦脚本のドラマ『過保護のカホコ』(日本テレビ系)も第3話。視聴率は12.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、過去最高を記録しました。  前回、神経の病気でチェリストの夢破れた従妹の糸ちゃん(久保田紗友)に、よかれと思って余計なおせっかい発言を連発し、ブチ切れられてしまったカホコ。生まれて初めて真正面から嫌悪の感情をぶつけられて、大変ショックを受けてしまいました。これまでは何かあればいつだって泉ママに相談していましたが、今回の件はママに言うと、ママと糸ちゃんママの節ちゃん(西尾まり)との関係が悪くなりそうなので、相談できません。  そんなカホコを救ってくれたのが、同じ大学に通う画家志望の麦野くん(竹内涼真)です。話を聞いてくれて、「思い切り泣け」「ママに言えないことはなんでも相談しろ」と言ってくれた麦野くん。泣き疲れて眠ってしまった自分を、二度も家まで背負って届けてくれた麦野くん。カホコはその夜、麦野くんの夢を見ました。夢の中でカホコは、麦野くんにキスを求めていました。現実のカホコは恋もキスもしたことがありません。  目覚めても、麦野くんのことを考えると胸がドキドキします。カホコが、これが初恋なのだと知るのに時間はかかりませんでした。  しかし、ママはカホコと麦野くんが会うことすら許してくれません。なぜなら、あの年頃の男の子はみんなオオカミだから、何かあったあとじゃ遅いからだと言います。ママは、カホコが恋愛することは別にいいと思っているし、カホコが選ぶ男の人なら誰でもOKだと言います。ただし、長男と一人っ子はNGで、お金はあったほうがいいけど社長は何があるかわからないからNGで、容姿は人並みであればいいけど下品なのはNGで、優しくて頭がよくてママのことも大事にしてくれる人がよくて、遠くに住んでいる人もNGなんだそうです。で、カホコにはママがいい相手を見つけてくれるんだそうです。まるで、麦野くんには当てはまりません。  一方、カホコが恋をしてしまった麦野くんのタイプは、清楚で頭がよくて、サバサバしていて、そこはかとないエロさがあって、夢とかやりたいことをちゃんと持っている女の子だそうです。これはカホコが直接麦野くんから聞き出した情報ですが、まるでカホコには当てはまりません。麦野くんはカホコに好きな人ができたことは察しますが、まさかそれが自分だとは思っていません。  そんな折、カホコは糸ちゃんママに「糸のお見舞いに行ってあげて」と頼まれます。つい先日ブチ切れられたばかりなので、超行きづらい。カホコは麦野くんに、代わりに行ってもらうことにしました。  夢を追う画家志望の麦野くんと、夢に破れたばかりの糸ちゃん。2人は芯の部分で共鳴したのでしょう、すっかり意気投合してしまいました。しかも、糸ちゃんは麦野くんのタイプにピンズドです。麦野くんはカホコの気持ちも知らず、「ぼやぼやしてると、(好きな男を)ほかの女に獲られちゃうよ」とか言ってきます。  ネットで「片想いの人に告白する方法」も調べました。パパに頼んで、素敵なワンピースも買ってもらいました。しかし、ママに接見禁止令を出された後も麦野くんとコソコソ会っていたことがバレてしまいました。 「今まではそんなことなかったじゃない」 「ママは一番傷ついたの、カホコに裏切られたみたいで」  ママは完全に被害者みたいな振る舞いです。今までだってカホコの言うことをちゃんと聞いてくれたことなんてなかった。今だって「世の中で一番関わっちゃいけないのは役者とミュージシャンと画家の卵なの」とかワケのわからない理由で麦野くんを罵倒してる。麦野くんのこと、なんにも知らないくせに……。 「あたし、こんなの初めて……」  カホコの瞳に火が灯ります。今日までカホコがママの言うとおり生きてきたのは、ママと思っていることが同じだからでした。初めて、ママが自分の気持ちと違うことを言っている。その事実がカホコを興奮させているようです。 「麦野くんの悪口はやめてくれないかな」 「ママが何言おうと、カホコは麦野くんと会いたいから、会うから」  ママが「ちょっとカホコ……」と口を挟もうとすると、カホコの興奮は頂点に達します。 「黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ! うるさいうるさいうるさい! もうこれ以上カホコの邪魔しないで!」  カホコはそのテンションのまま家を飛び出し、いつもは電車で通っている大学まで疾走。いつものようにアトリエにこもっている麦野くんに「ハジメくん!」と駆け寄ります。ちなみにカホコが麦野くんを「ハジメくん」と呼ぶのは、告白するときは下の名前で呼んだ方がいいとネットに書いてあったからです。  勢いでそのまま「カホコが好きなのはハジメくんなの!」と言い切ってしまい、「あああああああああああ」となって、カホコは家まで逃げ帰ったのでした。 ■高畑充希の“怪演”と、がっつり噛み合う竹内涼真が尊い  このドラマの主人公であるカホコは、純粋無垢なぶっ飛びトリックスターとして登場しました。いわば、自我がゼロの状態からさまざまな事態にリアクションを取っていくことで、人物を変化させていくわけです。そうした特異な人物に実存感を与えている高畑充希の怪演には、毎回目を瞠ります。  パソコンで「告白の方法」を調べているときにパパが部屋に入ってくる。あるいは、秘密のワンピースを着てみているときにママが部屋に入ってくる。そのときに慌てふためいたカホコが出した奇声は、あれは脚本で書ける言葉ではないですもんね。でも、カホコならあんな感じだろうなって、自然と受け取れますもんね。  一方で竹内涼真が演じる麦野くんは、母・泉の“王国”の外にいる、ほとんど唯一の人物として登場します。つまり、カホコと世界を結ぶ唯一の接点が彼なのです。その竹内が、常識から外れない範囲で、かつ好感度が高く、まるでリアクション芸ともいうべき芝居を披露していることが作品の“地に足が着いてる感”にすごく貢献していると思います。カホコならずとも、麦野くんに嫌悪感を抱く視聴者はほとんどいないんじゃないかと思います。  今回、黒木瞳の泉ママは、パパを落とすためのお弁当を実はお母さんに作ってもらってたことがバレてしまったり、糸ちゃんがチェロを弾けなくなって以来、なんだか張り切っていることを喝破されたり、どんどんイヤな奴になってきています。  もとよりカホコは理解不能だし、時任パパは頼りないし、この家族にはなかなか感情移入しづらい設定のドラマだと思うんですが、とりあえず麦野くんが画面に現れると、「こいつは信用できるな」という気がしてくる。安心できる。ドラマでどこまで人間を醜く描いても、こういう信用できる人がひとりいると、視聴者としても救済される感じがしてすごく見やすいんです。ひとりの役者の芝居が、作品全体のセーフティネットとして機能している。竹内涼真は今回、役割以上に大きな仕事をしているように思います。  ともあれ、かなり面白いので次回も楽しみですよ~。 (文=どらまっ子AKIちゃん)