中国センター試験にドローン投入!? 最新カンニンググッズとのいたちごっこに四苦八苦

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試験会場に入る学生たち。警察官や警備員の厳しいチェックを受けている
 日本の「大学入試センター試験」に相当する「高考(中国 全国統一考試)」が6月7~8日の日程で行われた。中国教育省によると、今年の受験者数は942万人を超えたという。日本のセンター試験の受験者数は56万人(2015年)だから、その多さはさすがというしかない。さて、さまざまな事件やエピソードが報じられる高考だが、今年も入試初日から多くの事件が勃発した。早速、ご紹介したい。 ■カンニング対策にドローン投入!  河南省洛陽市内の試験会場では、なんとカンニング対策のためドローンを投入。各種カンニンググッズは無線電波で信号を送受信して行われるため、無線状況を監視するドローンを会場周辺に飛行させてチェックしたのだという(「BBC中国」8日付)。
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カンニング防止のため、ドローンを飛ばす地元警察
■替え玉受験組織が暗躍!  中国の大学入試で毎年必ず起こるのが、替え玉受験。今年も例に漏れず、各所で発生した。「新京報」(9日付)によると、入試初日7日、中国江西省南昌地区の試験会場で、替え玉受験を行ったとして関係者9人を逮捕。事件発覚のきっかけは「南方都市報」の記者による、替え玉受験組織への潜入調査だった。  この記者はインターネット上で替え玉受験を請け負う組織に接触、偽造された身分証と本物の受験票を組織から受け取り、7日の試験に臨んだ。その後、記者は現地警察に報告し、事件が明るみになった。記者の潜入取材に関して賛否両論はあるが、多くのネットユーザーからは、記者のおかげで不正が暴かれたと、称賛の声が多く寄せられた。現在も詳しい捜査が行われている。 ■4年後に発覚! 裏口入学詐欺事件  ご想像の通り、賄賂社会の中国では裏口入学は珍しくない。5月28日付の「新浪新聞」は、まるで小説のような裏口入学を報じている。中国屈指の名門大学・武漢大学に4年前に入学した(と信じていた)学生20人が卒業式間近になって、学籍さえも与えられていない、ただの大学部外者だと気がついた。  事の発端は、4年前の裏口入学だった。当時、大学入試に失敗したある学生は、父親のコネで15万元(約300万円)の裏金を支払い、武漢大学への入学通知書を手に入れた。武漢大学では経済管理を専攻し、仲介業者の手配により、大学院生用の宿舎も与えられた。授業前の出席確認も、自分の名前は呼ばれなかったが、仲介業者の「特別枠の学生だから」と言う、訳のわからない言い分を信じ、4年間を過ごした。その間も、学生証が発行されないことや、大学内の図書館にすら入れないことも仲介業者の巧みな話術で納得させられていたという。  仲介業者には、毎年授業料や宿舎費の名目で1万5,000元(約30万円)を支払った。結果的に、4年間の青春を武漢大学の学生として過ごしたその男を含む20人は、卒業証明書が発行されなかったことでようやく自分たちがだまされていたことに気がついたのだ。日本では信じられない事件だが、それにしても裏口入学とはいえ、4年間を無駄にした彼らには少しばかり同情してしまう。 ■最新カンニンググッズ  かつて日本でも、カンニングをテーマにした映画がブームとなったことがある。中国では、小型電子化された最新のカンニンググッズがインターネットで販売されている。人気カンニンググッズ1位は、イヤホン型グッズ。外部からの音声電波を受信するためのものだ。数年前からこのイヤホン型が普及したが、バレないように小型化していった結果、耳の奥に入ったまま取り出せなくなった人も続出。中には、化膿して耳を切開した学生もいたというから要注意だ。
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こんな小さなイヤホンを耳に入れてカンニングするのだ
 続いて2位は、消しゴム型グッズ。外部からの電波をキャッチし、包装紙の下の液晶に、正解が表示されるという。3位はスマートウォッチ型の腕時計だ。こちらも外部からの電波をキャッチし、時計の液晶に正解が表示される。価格は200~600元(4,000~1万2,000円)と、お手頃だ。
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消しゴム型はバレにくいと評判のようだが……
 中国では、上記のカンニンググッズがネット販売を中心に飛ぶように売れている。また、カンニング防止のための電波遮断機器や、金属探知機なども実際に試験会場で使用されることが多くなってきた。一方、今年はすべての試験会場で「Apple Watch」が持ち込み不可になったという。  ドローンの監視やスマートウォッチの装着禁止でますますカンニングをめぐる状況が厳しくなる中、来年には新しいグッズが誕生するかもしれない!? (文=青山大樹)

新商品バカ売れで思い出される、辛ラーメン「ゴキブリ混入事件」 “一人勝ち”農心の不安すぎる衛生管理

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韓国で大ヒット中の農心「チャワン」
 異物混入騒動により販売を休止していたカップやきそば「ペヤング」が、首都圏での販売を再開し、注目を集めている。「ペヤング」復活にファンが盛り上がる中、韓国インスタントラーメン業界では、熾烈なシェア争いが勃発している。  韓国のインスタントラーメンで不動の人気No.1商品として君臨しているのは、日本でもおなじみの「辛ラーメン」。インスタント食品メーカー、農心の商品で、累計売り上げは1,000億ウォン(約100億円)を超える。しかし最近は、新製品の勢いに押され気味だということをご存じだろうか? 下剋上を果たそうとしているのは、同じく農心から4月20日に発売された、ジャージャー麺風のインスタント麺「チャワン」だ。  「チャワン」は発売からわずか40日間で売り上げ130億ウォン(約13億円)を突破。大手デパートであるロッテマートの5月上旬の販売集計では、辛ラーメンより30%も多く売り上げたそうだ。1袋が約1,500ウォン(約150円)なので、単純計算で850万食以上売れたことになる。ちなみに、世界ラーメン協会の調べ(2014年)によると、韓国人が1年で消費するインスタントラーメンの数は、1人当たり約74.1個。個人単位での消費量は、世界最多となるそうだ。  そんな“インスタントラーメン大国”で、「チャワン」は売り切れ続出の大ヒットとなり、流通現場からも「供給を増やして!」というラブコールが殺到。農心側は既存の生産工場だけではなく、辛ラーメンの製造ラインまで使って、フル稼働で対応しているという。  ただ、フル稼働する農心の製造ラインには、一抹の不安を感じざるを得ない。というのも、農心は過去に何度も異物混入騒動を起こすなど、衛生面での問題点を指摘されてきたメーカーだからだ。  辛ラーメンには08年、約13ミリの大きさのクロゴキブリが混入する事件があった。日本のペヤングと同様の不祥事だが、まるか食品が非を認め数十億円の代償を払った一方で、農心は「流通での混入は認めるが、製造では問題がなかった」と、一切の回収や賠償に応じなかった。なんとも厚顔で、問題解決を目指そうとする姿勢が備わっていないメーカーであることがわかるだろう。  現在、韓国では「チャワン」が「辛ラーメン」からシェアを奪えるかと、大きな注目を集めているが、どちらに転んでも喜ぶのは農心だ。しかし、商品が売れれば売れるほど、品質管理は難しくなるもの。辛ラーメン同様、「チャワン」で“ゴキブリ混入事件”が起こらないことを願うばかりだが……。

カナダで逮捕された中国人“偽装結婚”仲介人 当局もだまされた、巧妙な手口とは?

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トロントの裁判所に出廷した仲介人の女
 昨年上半期、在留資格や国籍の取得を目的とした偽装結婚の日本における摘発件数は60件で、165人が検挙されている。国籍別では中国人が44人と、ダントツの1位だ。   一方、中国人が関与する偽装結婚に、いま最も手を焼いているのがカナダだ。中国人に人気が高い移住先の一つとなっているカナダでは、ここ数年、年間3,000件以上の偽装結婚が行われており、その多くが“妻が中国人”というケースだという。  そんな中、トロントで偽装結婚を斡旋していた40代の中国人の女が逮捕された。5月31日付の「人民網」によると、彼女は過去7年間で、女子留学生を中心に約130名もの中国人女性の偽装結婚を仲介しており、報酬として一人当たり3万5,000元(約70万円)を受け取っていた。   これほど大々的に偽装結婚ビジネスに手を染めながら、これまでこの女が逮捕されなかった理由は、その巧妙な偽装工作にある。  女は偽装結婚を希望する中国人女性から手数料を受け取ると、偽装結婚相手の現地カナダ人男性と旅行に出かけさせ、大量のツーショット写真を撮影。さらに、大がかりな結婚式を行い、エキストラを雇って友人や親戚に扮して参列させるなどして、当局の目を欺いていた。  その後の裁判では、女に脳腫瘍があることや3人の子どもがいることなどが考慮され、自宅軟禁729日という温情判決が言い渡された。  これに対し中国版Twitter「微博」では、刑が軽すぎるとの声が高まっている。中には「カナダは、病気だったらなんやっても許されるのか! 俺もやろう」「カナダ人になれるなら、5万元(約100万円)くらい安いものだ」といった書き込みも。  同国では、1980年代頃から福建省出身者による偽装結婚や不法滞在などの犯罪が増加し始め、移民局は近年、中国人の入国審査を厳しくしているというが、偽装結婚を試みる中国人は。今後も後を絶たなそうだ……。 (文=青山大樹) 

マスクバカ売れ、繁華街はガラガラ、海外避難組まで……韓国「MERSショック」現地レポ

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イメージ画像(anytka / PIXTA)
 感染が拡大しているMERS(中東呼吸器症候群)によって、さまざまな分野でダメージを受けている韓国。感染者は122人を超え、隔離者は3,400人を超えている(11日時点)。筆者はソウルから遠く離れた釜山に暮らしているが、釜山でも患者が出ており、ウイルスは事実上全国に広まっているといえる。初期対応が遅れた政府への怒りとウイルス感染への恐怖で震えている韓国国民だが、この事態に日常生活にも変化が起きている。  例えば、風邪をひいてもめったにマスクを使わない韓国人だが、さすがに致死率40%のウイルスはインパクトが強かったのだろう、全国的にマスクがバカ売れしている。特に「医療用のN95マスクがいい」というウワサが広がり、薬局などに問い合わせが殺到。「マスクは不要だ」と公言しておきながら、N95マスクを着けて公の場に現れた保健福祉部長官の姿がさらに火をつけ、品切れ騒ぎが起こった。  こうしたこともあり、街を歩く人の半分以上はマスクを着用。地下鉄などでは、マスクをしないまま、あるいは、せめて口を手でふさがないままクシャミや咳をすると、周りから冷たい目で見られたり、文句を言われたりするほどだ。    また、MERS感染者と確認された医師が1日に江南区で行われた大型地区イベント(1,500人規模)に参加していたことが発覚したことから、“MERSショック地域”といわれるソウル・江南のマンションでは「エレベーターのボタンは指ではなく、ヒジで押してください」と貼り出された案内文が登場。ここまでくると少しやりすぎな気もするが、住人たちは手袋をはめてボタンを押すなど、他人が触れたものは極力避けている様子である。  ちなみに韓国といえば、一つの鍋や大皿料理をみんなでつつきあう食文化であるが、それにも変化が。最近は、なるべく一緒につつかないメニューを選び、他人の箸やスプーン、唾液を警戒しながら食事をする人が多いようだ。同じメンバーでランチをすることの多いサラリーマンたちは、特に気をつけているとか。  ところで、MERSの一番の予防策は、他人との接触を避けることだが、最近は外出を控える韓国人が増えている。地下鉄の代わりに車を利用する人が増え、通勤ラッシュ時も地下鉄はさほど混んでいない。駅や公園、映画館、デパート、大型スーパーなど、いつも混雑しているはずの場所は、人影が通常の3分の1程度。おかげで、ネット通販が盛況だという。  さらには、外に出ないだけでは安心できないという“MERS避難民”まで登場。ブログやSNSでは、長期休暇を取って子どもたちを連れて田舎に帰ったり、当分の間、海外に滞在することにした人たちの報告があふれる。すでに休校している学校も多いが、10代の患者も出たということで、保護者たちは夏休みの繰り上げを要求。昨年のセウォル号転覆事故の影響で全面中止された修学旅行は、今年もやはり禁止になった。  盛り上がっていた韓国プロ野球も、大ダメージを受けている。筆者が暮らす釜山は、韓国で最も熱狂的なファンが多いロッテ・ジャイアンツの本拠地であり、ホームスタジアムである社稷野球場は連日満員を記録していたが、すっかりガラガラ状態。先日も試合を見に行ったが、数少ない観客がまばらに座って試合を眺めていたほど。こうした光景は釜山だけではなく、全国の野球場で、今シーズン観衆動員数ワースト記録を更新中である。  また、韓国は熱心なクリスチャンが多いことでも有名だが、教会では日曜の定期礼拝に空席が続出。ある信者は「散々悩んだ挙げ句、出席することにした」と言ってマスクを着けたまま礼拝に参加していた。多くの教会では事態を考慮し、インターネットで礼拝のライブ中継を実施。MERSが信仰心を揺るがしかねないという、笑えない状態なのである。  セウォル号転覆事故に続き、今年はMERSショックが起き、もはや厄災ノイローゼとなっている韓国。政府がこの事態をどう解決するのか、注目したいところだ。 (取材・文=李ハナ)

その御御足で踏んでくれ!! 驚異の“股下115cm”脚長モデルが中国で話題

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こうやって見ると、彼女の足の異様な長さがよく分かる
 人口13億人を誇る中国で、“脚が長すぎる”女性モデルが注目されている。身長182cmで、股下はなんと115cmだというから、「頭から下はすべて脚」と言われているのもむべなるかな。  彼女の名前は董蕾(ドン・レイ)さん。安徽省蕪湖市出身、21歳のモデルだ。中国メディアの報道によると彼女は、中学入学時はクラスで前から6番目という普通の身長だったが、それからぐんぐん背が伸びていき、中3の時には後ろから2番目となり、16歳の時にはすでに180cmになっていたという。
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モデルというより、アイドルのような容姿
 周囲からは「モデルの卵」ともてはやされたが、高校卒業後は両親の勧めで幼児教育の専門学校に入学。しかし、同級生たちと比べて自分はあまりにも背が高く、違和感を覚えていたという。  そこで2012年末、試しにモデルコンテストに出場したところ、全国第2位に。その後、モデルエージェンシーと契約し、活動を始めたという。
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背の高さは両親譲り。父親は186センチ、母親は172センチだとか
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 彼女の人気に火が着いたのは、今年3月から放映されているリアリティショー『愛上超模』(英語名:I Supermodel)に出演してから。その脚の長さに注目が集まり、「腿腿(トゥイトゥイ)」というあだ名がついたほど。  さて、股下115cmという長さだが、これはかつて「世界一の長足モデル」としてギネスに登録されていたドイツのスーパーモデル、ナジャ・アウアマンの113cmより2cmも長いということで、「ギネス記録を破った!」と中国のマスコミは騒いでいる。
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こちらはギネス記録保持者のスロバキア人モデル、アドリアナ・カレンブー
 しかし、よく調べてみると、現在のギネス記録はスロバキア人モデル、アドリアナ・カレンブーの125cm(モデルに限らなければ、最も足の長い女性のギネス記録は132cm)。というわけで、残念ながら彼女の記録がギネスブックに載ることはなく、結局は“ものすごく足の長いモデル”止まりのようだ。  それならばいっそのこと“世界一足の長い幼稚園の先生”として、股の間を幼稚園児にくぐらせて遊ばせる姿のほうが、見てみたい気もするのだが……。 (文=佐久間賢三)

“禁煙大国”北京で「最強禁煙条例」施行も、レストラン&喫煙者はどっちらけ!

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 日本では6月1日より自転車の危険運転に関して道路交通法が改正され、厳罰化に対するさまざまな意見が噴出しているが、お隣中国でも新しい条例が施行され、侃々諤々の議論を呼んでいる。  喫煙大国である中国の首都・北京では、1日から「北京市控煙条例」が施行されたのだ。「中国広播網」(5月31日付)によると、今回の条例は史上最も厳しい禁煙条例になるという。レストランなどの屋内はもちろん、屋外での喫煙も、一部の喫煙所を除き原則禁止となり、違反者には罰金刑が科されるという。実質的に、自宅以外での喫煙は許されなくなるのだ。罰金額50元(約1,000円)で、悪質な場合200元(約4,000円)となる。今回の禁煙条例に際し、北京市は約1,000名の喫煙監視職員を病院、学校、ホテル、レストランに配置。公共の場所で喫煙している者がいれば、一般市民も当局に通報できるシステムだという。  今回、北京市がこのような決断をしたのは、喫煙大国ならではの事情がある。中国控煙協会の発表したデータによると、中国国内の喫煙者数は約3億5,000万人で、受動喫煙者数は約7億4,000万人といわれている。世界保健機関は、中国国内で喫煙が原因の疾病患者数は100万人を超えたと発表。さらに、2012年の世界の肺がん発症者数182万人のうち、中国人の数は65万人に上ったと報告。中国人の肺がん発症率の異常な高さは、喫煙と大いに関係あると結論付けた。  中国人の喫煙率の高さを物語るデータは、ほかにもある。「広播網」の調査によると、03~14年の11年間で、中国国内の市場に流通したタバコの本数を計算すると約25兆本に上る。中国のタバコの平均的な長さは88ミリ。これを一本につなぎ合わせると、なんと地球5万2,000周分にもなるのだ。  今回の史上例を見ない禁煙政策について、北京市内で日本料理店を経営する日本人男性(58)はこう証言する。
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北京五輪でスタジアム掲げられた、禁煙キャンペーンの横断幕
「北京市内の至るところに、通報用の電話番号を書いた紙が貼られており、当局の気合を感じますね。ただし、路上喫煙する人は相変わらず多く、一般市民もあまり注意して見ていません。飲食業界では、すでに20店舗近くのレストランが禁煙条例違反で指導を受けたと聞いていますが、条例に従っている飲食店はほとんどありませんよ。中国のレストランは個室も多いので、そこに入ってしまえばわからないし、店側も黙認です。ただ店側は、当局の要請で灰皿はすべて撤去しているので、吸い殻は床に捨てたり、コップの中に入れています。そのため、逆に汚くなった店もありますよ(苦笑)」 「上に政策あれば、下に対策あり」とは、まさにこのことか。「北京晩報」によると、記者が市内のいくつかの飲食店に客として訪れ、店員にタバコを吸っていいか聞いたところ、すべての店で喫煙が可能だった。店員に禁煙条例について聞いたところ、ほとんどの店員が条例自体を知らないと答えた。一方で、北京市内の有名高級レストランのオーナーは「条例違反となれば、店側は罰金1万元(約20万円)だから大変」とに語ったという。  北京市内に住む日本人商社マンが懸念するのは、トラブルの急増だ。 「北京は中国全土からお上りさんや出稼ぎ労働者が来ますからね。安い白酒で悪酔いした農民工に『禁煙です』と言っても、通じるとは思えない。条例施行前の話ですが、ある禁煙レストランで電子タバコを吸っていた若者を店員が何度も注意していたら、酔っていたこともあり、椅子を投げ飛ばすほどの大乱闘に発展。横に座っていた私にも食べ物が降りかかってきて、とんだ災難でしたよ。私は絶対こうしたトラブルが増えると思います」 条例自体、まだ市民に浸透していないため、今後も違反者が続出すると思われる。果たして、中国の喫煙者はどこまで減るのだろうか? (取材・文/青山大樹)

「2年前から対策を練っていたのに、なぜ?」MERS感染拡散で判明した、韓国政府の無能ぶり

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イメージ画像(anytka / PIXTA)
 韓国で「MERS(マーズ=中東呼吸器症候群)」感染防止のために隔離されている人数が3,000人に肉薄している。保健福祉部によると、6月9日午前までで隔離者は2,892人に達し、今後も続々と増えていく可能性があるとの予測も出ている。  非常事態の中、朴槿恵大統領は9日、国務会議を開いて「MERSは確実な統制が可能な状況」と語り、「過敏に反応して経済活動が萎縮してはならない」と強調した。また、「我々は世界的な水準の医療技術と防疫体制を備えており、政府は国民のみなさんとともにこの状況を必ず克服する」と決意した。  韓国の医療技術が世界レベルにあるかどうかはさておき、MERS感染者が増え続けている現状を見る限り、最も信用できないのは韓国政府だと言わざるを得ない。というのも、政府は2013年からすでにMERS対策を練っていたからだ。  韓国の健険福祉部は13年5月に「MERS対策班」を結成し、昨年8月までに6回の対策会議を行っていた。また、専門家による懇談会も2度にわたって開いており、各種フォーラムを開催するなどして、「MERS対策マニュアル」を作成していたという。つまり、韓国政府は以前からMERSの危険性を十分に認識しており、必要な対策案も準備していたわけだ。しかし現実は、感染者と接触した人たちを見逃しただけでなく、感染力を過小評価し、初期対応にも失敗している。今回のMARS拡散によって、政府が作成していた対策マニュアルが無意味であることが証明されてしまったわけだ。  実際に、教育部(日本の文部科学省に相当)は6月5日、全国各地の教育庁に「MERSの学校対応マニュアル-幼・初・中等学校用」を送付。慶尚南道庁などは、そのマニュアルを2日後の7日に各学校へ送っている。しかし、教育部は8日にマニュアルの“修正バージョン”を再送。なんでも、発熱確認の措置条項にミスがあったそうだ。  例えば、最初のマニュアルには「37.5℃以上の発熱がある場合は(生徒を)帰宅させ、保護者に連絡して、近くの医療機関で診察を受けるようにする」とある。しかし、修正されたマニュアルには、「37.5℃以上の発熱がある場合は(生徒を)帰宅させ、任意で医療機関を訪問するのではなく、コールセンターに連絡して、医療チームが訪問するまで待機する」となっている。いかに韓国政府側が右往左往しているかが、手に取るようにわかるだろう。事前に対策を練っていたにもかかわらずこのありさまなのだから、政府に対する不信が高まるのも無理はない。  朴大統領の強気な発言とは裏腹に、現状、政府には具体的な対策案がまったくない可能性すらある。これ以上の感染者を出さないためには、国家的な対策が急務なのだが……。

「日本限定なら、ゆきりんだろ!」HKT48指原莉乃、総選挙1位に韓国人が反発!

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 6月6日に福岡ヤフオク!ドームで行われた「第7回AKB48選抜総選挙」は、お隣・韓国でも大きく報じられた。投票権付きシングルCD「僕たちは戦わない」リリース時にも、「投票権欲しさに1日だけで150万枚発売、AKB48総選挙が日本列島を揺るがす」「日本の選挙よりも熱いAKB48総選挙開始」(総合ニュースメディア「NEWSen」)、「オタク最大の祝祭 AKB48総選挙開始」(総合ニュースメディア「時事ウィーク」)と開票前の状況が報じられたが、投票結果も詳しく報じられた。  経済ニュースサイト「ヘラルド経済」は「オタク戦争、成功裏に終わる」と題した記事の中で、今回の総選挙を昨年6月に行われた韓国の地方選挙と比較してこう分析している。 「今回のAKB48総選挙の総投票数は268万票。昨年のわが国の総選挙において、釜山市の総投票数は162万9,167票、大邱市が105万2,638票だった。AKB48総選挙はこれらを凌駕するだけでなく、ソウル市長に当選したパク・ウォンスン氏の得票数275万2,171票にも肉薄する。しかも、誰でも投票できるわけではない。投票したければ、CDを買わなければならない。まさに268万票という投票数には、感嘆せずにいられない。日本のAKB48人気は、単なるオタク文化だとバカにできる水準ではない」    そんな韓国メディアのAKB48評で興味深いのは、「NEWSen」の分析だ。「僕の推しメンを舞台に…270万人が投票した日本ガールズグループ選挙」と題した記事の中で、同メディアはこう評価している。 「AKB48を見つめる日本芸能界の視線は両極端だ。停滞期にある日本の歌謡界を活火山のように盛り上げる救世主として見つめる一方、度が過ぎたオマケ商法という声もある。AKB48のせいで日本歌謡界の多様性が抹殺されているという批判もある。デビュー当時はオタクのための占有物だったが、今では日本の国民的アイドルといっても過言でない。(中略)いずれにしてもAKB48は、現代日本の大衆文化を代表する商品になった。280万人が“僕の推しメンをセンターに”“せめてステージに立たせたい”と願い、CDを買い漁り投票する姿は、選挙のたびに最低投票率を更新する日本の政界と比べ、とても皮肉な現実であることは間違いないだろう」  日本の政治状況を引き合いに出しながらチクリと揶揄するあたりがいかにも韓国らしいが、ネット住民たちの反応はさまざまだ。  「指原は最強です!!」「さっしー、おめでとう。今日のキミは、目に入れても痛くないかわいさだ」「指原、AKBチャンピオンズリーグ優勝!!」といった声のほか、今回の選挙で注目を集めた中国票に言及するコメントも。 「さっしーは中国票か。クックックッ。あー、むかつく」 「さっしーはバラエティで人気があるのが現実で、コンサートや公演を見てAKBを好きになった中国人のほとんどは、まゆゆ(渡辺麻友)が好きなはず」 「さっしーは中国票多い? どうした日本のファン、本土(日本)限定ならゆきりん(柏木由紀)だろ!!」 「ゆきりん以上の中国票を集めたまゆゆのほうが怖い」  韓国人ファンだけでなく、メディアからも注目を集めたAKB48総選挙。来年は、韓国人の“太客”が出現するかも!?

被害件数は冬場の6倍超! 初夏のソウル地下鉄内は“盗撮天国”だった!?

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画像はイメージ Photo By yann Chapellon from Flickr.
 ソウルの女性たちを脅かす、衝撃的な数字が明らかになった。国会の国土交通委員会に属する与党セヌリ党がソウル市から入手した情報によると、2014年度にソウル市内を走る地下鉄内で起こった痴漢や盗撮といった性犯罪の被害者件数は1,356件。過去のデータを見ると12年1,031件、13年1,307件と年々増加傾向にあるが、昨年もその記録を更新してしまったことになる。  特に悩ましいのは、近年増えている盗撮だろう。1,356件のうち、女性の下半身や胸元を隠し撮りしていた盗撮件数は631件。あるメディアの調査によると、昨年1~3月までに発生した盗撮事件は38件だったが、4~6月になると230数件に増えたという。まさに初夏のソウル地下鉄内は“盗撮天国”というわけだが、今年5月にはその汚名に拍車をかける盗撮事件が連続した。  5月10日、信者数9万人を超える某キリスト教団の牧師が、エスカレーターの下から女性のスカートの中をスマートフォンで盗撮して現行犯逮捕。28日には、ソウルから南に約230キロ離れた地方都市・全州に暮らす30代のロースクール学生が逮捕。この学生はわざわざソウルまで上京して地下鉄内で盗撮を繰り返しており、押収したパソコンには13年から撮りためていた数百枚の盗撮写真と動画が収められていた。「盗撮牧師」「遠征盗撮」などのあだ名が付けられた2人が、マスコミから糾弾されたのはいうまでないが、なぜソウルの地下鉄で盗撮が増えているのか? ある女性弁護士は、テレビ出演でこう語っている。 「スマートフォンやIT技術の発達もあるが、何よりも盗撮する側に罪の意識がまったくないことが問題。接触しないからいい、と思っているようだが、刑罰は痴漢よりも重い」  韓国には、性暴力犯罪の処罰などに関する特例法というものがあり、「カメラなどを利用した撮影罪」に該当する盗撮は、5年以下の懲役もしくは1,000万ウォン(約110万円)以下の罰金に処される。1年以下の懲役もしくは300万ウォン(約33万円)以下の罰金に処される痴漢よりも重いが、盗撮を犯す男たちに罪の意識が希薄だというのだ。しかもソウル警察庁の調査によると、ソウル市内の地下鉄で盗撮した加害者たちの職業別状況は、サラリーマンが437名、無職が181名、学生が181名、自営業者が37名、サービス業が28名と、サラリーマンが圧倒的に多い。職場や家庭のストレス解消などで盗撮に走ってしまうという分析もあるが、女性からすればたまったものではないだろう。前述の女性弁護士も「盗撮で捕まる加害者たちは初犯ではなく、常習しているケースが多い。厳しい処罰を」と声を荒ららげていた。  ちなみに、前出のイ議員がソウル市から入手した情報によると、痴漢や盗撮などの性犯罪被害女性たちを年齢別に見ると、20代(304名)、30代(330名)が最も多く、40代(174名)や10代(28名)はもちろん、50代(70名)、60代(31名)、70代(12名)と高齢者も多いのだから驚きだ。韓国の性犯罪者たちは、熟女好きが多いのだろうか? 1号線から9号線まである路線の中でも、2号線の舎堂(サダン)駅で最も多いとされるソウル地下鉄性犯罪。ソウルへ観光に訪れる日本の女性たちも、痴漢や盗撮には十分注意が必要だ。

まるでスケキヨ!? 中国“覆面マスク”おばちゃん、今年もビーチに参上!「7月には新作も……」 

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 早くもすっかり夏日和となった中国東部沿岸の都市・青島(チンタオ)のビーチに、今年も異様なフェイスマスクをかぶった水着姿のおばちゃんたちが現れた。マスクで顔が隠れているのにどうしておばちゃんとわかるかというと、それは体形。その肉付きは、もはや年齢を隠しようがないほどに“熟成”している。  さてこのフェイスマスク、今ではすっかり青島の“夏の風物詩”となった感があるが、おばちゃんたちが世界を驚愕させたのは、米「ニューヨーク・タイムズ」紙が写真とともに紹介した2012年夏のこと。フェイスとビキニにひっかけて「フェイスキニ」と命名され、その年の米「タイム」誌では「2012年驚きの写真」の1枚にも選ばれている。
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映画『犬神家の一族』の佐清(すけきよ)を彷彿とさせる姿(といっても、若い読者の方々には意味不明かも)
 しかし実際には、05年ごろにはすでに青島のビーチに出現していたらしい。中国では日焼けした顔の女性は“外で働く貧しい女性”というイメージがあり、日焼け防止のためにこのマスクが発明されたのだという。  ところで、いったい誰が最初にこのフェイスキニを作ったのかについては2つの説がある。1つは、水泳を趣味にしていた袁学英という女性が2004年に工場の制服の切れ端で作ったものが最初で、それが周囲の水泳愛好家たちに広まり、それを見た水泳用具店の張式範という女性が真似て作ったものを売り出した――というもの。しかし、当の張さんのほうは「誰がなんと言おうと、私が最初に作ったのよ」と言い張っているのだという。袁さんのほうはすでに亡くなっており、今となっては真偽のほどは確かめようがないのだが、現在では張さんが“公認の発明者”ということになっているようだ。  その張さん、今年の夏に向けてフェイスキニの新作を発表した。これまでは色とりどりだが無地のものしかなかったが、そこにデザインを加えたのだ。
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中高年にウケるようにと、京劇風のデザインを施したフェイスキニを発表した張式範さん
 今は試作品の段階だが7月ごろには発売されるそうで、京劇マスクをかぶったおばちゃんたちの姿がビーチに登場するのも間もなくのようだ。とはいっても、特に見たくもないのだが……。 (文=佐久間賢三)