不振続きで、消滅の危機に瀕しているフジテレビの月9ドラマ。そんな状況下でスタートした、今クールの山下智久主演『コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-THE THIRD SEASON』は好調。21日放送の第6話までの平均視聴率は14.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、目下今期の連ドラの中では、断トツトップだ。 こうなると、フジ上層部にも色気が出てくるのは当然のこと。これまで、ドラマに力を入れてきた亀山千広前社長が6月に退陣した影響もあり、「月9は今年いっぱいで打ち切り」とのウワサも流れたが、『コード・ブルー3』のヒットで、延命する可能性が出てきた。 そうなると、10月期の篠原涼子主演『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』に、存続するか否かが懸かってくるといってもよさそうで、2ケタ死守は至上命題になるだろう。篠原自身にとっては、同局の2015年10月期『オトナ女子』で主演を務めたものの、平均8.7%と惨敗しているだけに、なんとしてもリベンジを果たしたいところ。 『民衆の敵』は、フリーターの夫と保育園に通う子ども1人を抱える40代の普通の主婦・佐藤智子(篠原)が、パート先をクビになり、就職活動として市議会議員選に立候補することを決意。市政にはびこる悪や社会で起きている問題を、素人目線、女性目線でぶった斬っていく、痛快で爽快な市政エンターテインメント作だという。脚本は、これまでウルトラシリーズなどにかかわってきた黒沢久子氏が担当するが、これといったヒット作がなく、民放の連ドラを全話手掛けるのは初めてとあって、いささか不安がよぎる。 準主役は、人気急上昇中の高橋一生で、主人公の智子と選挙戦で議席を争うライバルで、代々続く政治家一家の次男として育った市政のプリンス・藤堂誠役。そのほかのキャストは、石田ゆり子、古田新太、前田敦子、千葉雄大、若旦那、細田善彦、余貴美子、大澄賢也、田中圭らで、なかなかの豪華メンバーだ。 そんな中、“奇策”ともいえるキャスティングとなるのが、お笑いコンビ・トレンディエンジェルの斎藤司の起用だ。斎藤といえば、今期の『黒革の手帖』(テレビ朝日系/武井咲主演)初回の冒頭シーンに登場し、視聴者の失笑を買ったのは記憶に新しいところ。これまで、連ドラに単発出演したことこそあれ、レギュラー出演は初。役どころは、智子と選挙戦で闘うライバルで、代々農家の家庭で育った園田龍太郎役。 今クールの『カンナさーん!』(TBS系)でも渡辺直美が主演を務めているが、昨今、各局ともドラマに芸人を積極的に起用することが増えている。同じフジでは、ブレーク中の女芸人・ブルゾンちえみが、前クールの『人は見た目が100パーセント』に出演。視聴率は低調だったが、ブルゾンは予想以上の適性を見せ、役者としてのポテンシャルの高さを示したばかり。 フジにとっては、斎藤が演技力を発揮し、視聴者の受けもよければ、ブルゾンに続く、“二匹目のドジョウ”を狙える。だが、こればかりはフタを開けてみなければわからない。果たして、斎藤の起用は吉と出るか、凶と出るか? それは、ドラマの成否にもかかわってくるといっても過言ではなさそうだ。 (文=田中七男)
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フジ「月9」存続なるか!? 10月期、篠原涼子主演『民衆の敵』“奇策”トレエン・斎藤司の起用は吉か凶か?
不振続きで、消滅の危機に瀕しているフジテレビの月9ドラマ。そんな状況下でスタートした今クールの山下智久主演『コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-THE THIRD SEASON』は好調。21日放送の第6話までの平均視聴率は14.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、目下今期の連ドラの中では断トツトップだ。 こうなると、フジ上層部にも色気が出てくるのは当然のこと。これまでドラマに力を入れてきた亀山千広前社長が6月に退陣した影響もあり、「月9は今年いっぱいで打ち切り」とのウワサも流れたが、『コード・ブルー3』のヒットで延命する可能性が出てきた。 10月期の篠原涼子主演『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』に存続か否かが懸かってくるといっても過言ではなく、2ケタ死守は至上命題になるだろう。篠原自身にとっては、同局の2015年10月期『オトナ女子』で主演を務めたものの、平均8.7%と惨敗しているだけに、なんとしてもリベンジを果たしたいところ。 『民衆の敵』は、フリーターの夫と保育園に通う子ども1人を抱える40代の普通の主婦・佐藤智子(篠原)が、パート先をクビになり、就職活動として市議会議員選に立候補することを決意。市政にはびこる悪や社会で起きている問題を、素人目線、女性目線でぶった斬っていく、痛快で爽快な市政エンタテインメント作だという。脚本は、これまでウルトラシリーズなどに関ってきた黒沢久子氏が担当するが、これといったヒット作がなく、民放の連ドラを全話手掛けるのは初めてとあって、いささか不安がよぎる。 準主役は、人気急上昇中の高橋一生で、主人公の智子と選挙戦で議席を争うライバルで、代々続く政治家一家の次男として育った市政のプリンス・藤堂誠役。そのほかのキャストは、石田ゆり子、古田新太、前田敦子、千葉雄大、若旦那、細田善彦、余貴美子、大澄賢也、田中圭らで、なかなかの豪華メンバーだ。 そんな中、“奇策”ともいえるキャスティングとなるのが、お笑いコンビ・トレンディエンジェルの斎藤司の起用だ。斎藤といえば、今期の『黒革の手帖』(テレビ朝日系)初回の冒頭シーンに登場し、視聴者の失笑を買ったのは記憶に新しいところ。これまで連ドラに単発出演したことこそあれ、レギュラー出演は初。役どころは、智子と選挙戦で闘うライバルで、代々農家の家庭で育った園田龍太郎役。 今クールの『カンナさーん!』(TBS系)でも渡辺直美が主演を務めているが、昨今、各局ともドラマに芸人を積極的に起用することが増えている。同じフジでは、ブレーク中の女芸人・ブルゾンちえみが、前クールの『人は見た目が100パーセント』に出演。視聴率は低調だったが、ブルゾンは予想以上の適性を見せ、役者としてのポテンシャルの高さを示したばかり。 フジにとっては、斎藤が演技力を発揮し、視聴者の受けもよければ、ブルゾンに続く“二匹目のドジョウ”を狙える。だが、こればかりはフタを開けてみなければわからない。果たして斎藤の起用は吉と出るか、凶と出るか? (文=田中七男)
イイ女ぶるカンナにイラッ! イケメン2人との三角関係が非現実的!『カンナさーん!』第6話
お笑い芸人の渡辺直美が主演を務めるドラマ『カンナさーん!』(TBS系)の第6話が22日に放送され、平均視聴率9.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。2度目の2ケタ割れとなってしまいました。 まずはこれまでのあらすじを少し。ファッションデザイナーとして働く河東カンナ(渡辺直美)は、元夫・鈴木礼(要潤)の不倫が原因で離婚。息子・麗音(川原瑛都)をひとりで育てることを決意するのですが、その直後、ファッション業界の世界的権威・ニック難波(加藤雅也)にデザイナーとしてだけでなく女性としても見初められ、公私ともにパートナー関係を結ぶことになります。 その一方、ニックの存在など知らない礼は、カンナと復縁するためにマンションを購入することを計画。当人たちが知らぬ間に三角関係が進行したところで前回は終了となりました。 さて、ここからが今回の話。なんとかローンを組んでマンションを購入した礼は、早速カンナの元へ向かいます。しかし、そこにはニックの姿が。カンナと麗音の3人でピクニックへ行く約束をしていたのです。ここで男同士の直接対決が始まるのかと思いきや、ニックが大人の対応。礼と一緒にいたそうな麗音の様子を察して、ピクニックを中止にするのです。 ニックの存在にショックを受けつつも、礼はカンナと麗音をマンションへ連れて行くことに。このサプライズにカンナは「勝手なことしないで」と怒るのですが、今まではダラしなかった礼の変わりようや、「会った瞬間にオレ負けてる(と思った)」と、男としてニックに完敗したことを認め、寂しそうに去って行く後ろ姿を見て心を動かされます。 そんなカンナの気持ちに気づいたニックが自ら身を引き、カンナは礼が購入したマンションに引っ越すことに決めます。しかし、間が悪いことにカンナとニックが付き合うものだと思った礼は、母・柳子(斉藤由貴)の勧めで緒川俊子(泉里香)とお見合い。次回からまた新たな三角関係問題が勃発か、というところで今回は終了となりました。 さて、ここから感想になります。今回、序盤でニックと礼が初めて相対するシーンがあったのですが、改めて思いました。こんなイケメン達がカンナを取り合うか? そんな魅力があるのか? と。どちらか一方といるシーンならまだしも、3人で並ぶ絵面を見るとあまりに非現実的に思えてしまうんですよね。それにもかかわらず、「オレにないスペック全部もってる」と、礼がニックのことを褒めた際、「じゃないと、私も好きにならないから」と、カンナが妙に上から目線な発言をしていたのにはイラっとさせられました。 また、ニックに会った途端に礼があっさり負けを認めてしまいますが、これでは3週にわたって三角関係を煽っていたのは一体なんだったんだ、ということになってしまいます。しかも結局、カンナは礼が購入したマンションに住むことに決めるのですが、そんなに簡単に復縁を決めるのならば最初から離婚なんてしなければ良かったのではないでしょうか。 この身勝手な両親の1番の被害者は、ひとり息子の麗音でしょう。カンナとニックが日毎に親密さを増していくものの、自分はいまいちニックに馴染めない。その一方、実の父親である礼と会う時間は次第に削られていってしまう。その寂しさに耐えきれなくなり、保育園に礼を呼び出して泣きじゃくる姿は胸を打つものがありました。 ただ、ふと冷静にこれまでの放送を振り返ってみると、麗音は礼の不倫相手・草壁真理(シシド・カフカ)にはあっさりなつき、公園で楽しく遊んでいました。女性には目がないというゲス男の遺伝子を脈々と受け継いでいるのですかね。そう考えると、泣き演技で心を動かされたのもバカらしい。同じように感じた視聴者は少なくなかったかもしれません。ちなみにこれはあくまでも子役ではなく、脚本と演出への批判です。 次回からはまた、礼の浮気癖のせいでカンナとの関係がこじれ、結局は元鞘に収まるという同じパターンが繰り返されることになるのでしょうか。たまにいますよね、周囲を巻き込んで散々騒いでおきながら、いつのまにか仲直りするカップル。結局は、仲の良さをアピールしたかっただけなんじゃないかって疑いたくなる男女。周囲の人間は段々、そのやり取りにウンザリして取り合わなくなるのですが、ドラマの場合はそれが視聴者離れということになってしまいます。マンネリ化を回避するため、次回からの展開が重要になってくるのではないでしょうか。 (文=大羽鴨乃)TBS系『カンナさーん!』番組公式サイトより
視聴率続落5.2%でも『僕たちがやりました』に、どんどん期待が高まるワケ
カンテレ制作『僕たちがやりました』第6話。視聴率は前回から0.2ポイント下げて5.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と過去最低を記録。反面、物語はギアを一段上げた感じで盛り上がってきました。今まででいちばん面白かった回だと思います。というわけで、振り返りです。 (前回までのレビューはこちらから) 10人の死者を出した矢波高爆破事件の容疑者として逮捕されていたパイセン(今野浩喜)でしたが、どっかから真犯人を名乗る男が出頭してきたおかげで、無事に無罪放免。「ええ響きやなー、冤罪!」とニッコニコ顔で、トビオ(窪田正孝)をご自慢のBMWに乗せて伊佐美(間宮祥太朗)とマル(葉山奨之)を迎えに行きます。 トビオはパイセンが逮捕されて以降、雲隠れしている間に伊佐美の彼女である今宵ちゃん(川栄李奈)とセックスしたり、マルに300万円を盗まれたりで、どんな顔で彼らに会ったらいいか逡巡していますが、まあどうでもいいことです。パイセンと“共犯者”の3人の高校生に、普通の日常が戻ってきたのですから。 「ただいま、そこそこの人生──」 トビオが久しぶりに家に帰ると、母さんは大好物のハンバーグカツカレーを作って待っていてくれました。童貞を捨てることに焦ってカラオケボックスで襲い掛かってしまった幼なじみの蓮子(永野芽郁)も、「気にしてない」と言ってくれます。それどころか、「また一緒にカラオケ行かない?」とまで。なんだか蓮子と付き合えそうな雰囲気ですし、むしろ事件前より「そこそこの人生」がいい感じになっています。 ここで描かれるのは、トビオも伊佐美もマルも、事件で10人の高校生が死んだことについては、たいして心を痛めていなかったという事実です。自分たちが犯人でさえなければ、死んだヤツらのことなんてどうでもよかった。彼らは、自分たちが殺したという罪悪感「だけ」に苦しんでいたのでした。だからその罪悪感から解放されてしまえば、もう事件のことなんでどうでもよかったのです。彼ら3人のうちの誰かは「どうでもいいと思い込もう」としていたのかもしれないし、誰かは本当に「どうでもよかった」のかもしれません。ともあれ、何も考えずに4人でスポッチャに通う日常が戻ってきました。 ■そうはいかないよね、そりゃ。 しかし、フットサル場で軽いノリで始めた「暴露大会」で、とんでもないことが起こってしまいました。トビオは逃亡中にホームレスのヤングさんに尻を掘られそうになったエピソードを披露し、爆笑をさらいます。 この暴露大会のルールは、「おもろなかったやつドリンクバー全部混ぜジュース」というもの。トビオの話でハードルが上がってしまったパイセンは、なんとかそれ以上の暴露をひねり出そうとして、言わなくていいことを言ってしまうのです。 「矢波高爆破事件の犯人な、あれやっぱ俺らやねん」 「真犯人、出てきたやろ、でっちあげやねん」 パイセンは「たっはー! そりゃそうやでなー!」とケラケラ笑っていますが、トビオたちは笑えるわけありません。パイセンは自分の暴露トークがスベッたと思ってカメムシ味のジュースを飲み干しますが、そんな問題じゃない。 「今の話、マジっすか……」 茫然とする3人にパイセンが説明したところによると、闇社会のドンであるパイセンパパがホームレスを拾ってきて整形手術させて、自首させたんだそうです。パイセンパパは警察ともズブズブなので、それで捜査を打ち切らせることも容易なんだとか。 「俺らが黙っといたら問題ないやろが!」 うろたえる3人を、パイセンが一喝。切り替えの早いマルは、すぐに「黙ってれば普通に生きていける」と納得しました。伊佐美も「10人殺したけど、闇の中だ……」と、現状を理解したようです。パイセンと3人で、「闇の中! 闇の中!」と闇の中音頭を歌い始めます。 「11人だ、ホームレスも死刑になれば、俺たちが殺したことになる。闇に埋めても、消えない──」 トビオが闇の中音頭に乗れないでいると、そのトビオの心境をダメ押しする人物がやってきます。事件を追っていた刑事・飯室(三浦翔平)です。 事件の真相に辿りついていたという飯室は、「法が許しても俺がお前らを許さない」などというアホでも思いつくようなセリフを言いに来たわけじゃありません。4人に、死んだ10人の高校生の写真を見せながら、「幸せを感じるたびに思い出せ、人の命を奪ったということを」と告げます。そして「一生、苦しめ」と。 ■追っ手がいなくなったことで追い詰められる逃亡者 飯室は、これ以上捜査するつもりはないと言いました。「真実を訴えても、最悪、俺が消される」と。つまり、警察からのオフィシャルな回答として、4人を追う者はもう誰もいないということです。『僕たちがやりました』が逃亡劇だとすれば、もう追っ手がいないので、物語としては一件落着となります。 しかし、トビオはこの日を境に、さらに追い詰められることになります。家に帰ればスキヤキが用意されていて、母さんも妹もなんだかんだ優しくしてくれる。蓮子からは「カラオケいつ行く?」とLINEが入る。そのすべてに吐き気を催す。「幸せが気持ち悪い」トビオはトイレでゲロを吐き続けます。 蓮子へのLINEに返信できないままのトビオ。学校に行けば、マルは平気な顔でクラスの女子に逃亡トークを面白おかしく話している。友だちから金を盗んでもヘーキ、10人殺してもヘーキ、誰にも言わなければヘーキ、それはマルのクズさであり、生き抜く強さでもあります。 「あいつみてえには、なれねえなあ」とトビオ。 廊下の向こうから、伊佐美が来ました。爆破事件の直後に首吊り自殺を図ったこともあった伊佐美は、やっぱりマルよりずっとナイーブです。笑顔で友人と話しながら歩いてきますが、トビオとは目を合わせることもありません。まるで、トビオとコンタクトすることであふれ出てしまいそうな何かにフタをするように、シカトして通り過ぎていきます。 この日、フットサル部の部室には、トビオしか来ませんでした。部活が終わる時間を告げる校内放送が鳴っています。トビオはいつものように、家に帰ろうとします。 画面からはエンディングテーマが流れています。 「♪生きろー、死ぬな、生きろ、生きろ」 夕陽に魅入られるように、トビオはカバンを捨てて駆け出します。その顔には、笑みさえ浮かんでいました。 「♪自由を追いかけてー」 そのままの勢いでトビオは屋上の腰壁を踏み越え、虚空に身を投げてしまいました。というところで、今回はおしまい。 まあ歌詞とシーンのシンクロがびしっと決まって、シーンとして実に気持ちいいラストでした。 ■シーンとして気持ちいいんですけど 今回、パイセンの出番が多かったこともあって、特に前半はだいぶコメディ寄りでしたが、パイセンと飯室の告白以降のシークエンスは心理的に超えぐかったです。 そもそも自分が真犯人だと知っていたのに、作品世界がコメディ寄りに見えてしまうくらい普通にハシャいでいたパイセンもえぐいですし、真相を知った後でもヘーキでいられるマルもえぐい。平静を装いながら全然平静じゃない伊佐美の心中も察するにあまりあるところですし、衝動的に屋上から身を投げてしまうというトビオもえぐいし、それに「♪自由を追いかけてー」という歌詞をかぶせる演出もえぐい。 ポップなフリしてますが、物語は、罪を犯し、その罪を償う機会が与えられないがゆえに苦しむ人間が、それぞれに心の血を流すパートに入ってきました。痛快青春ドラマのように見えて、実にえぐい。 原作がドラマ向きじゃないのは、エログロよりむしろ心理的なグロさだと思うんですが、ここまでは寄り道しつつも本質的な部分はちゃんとトレースしてきているような気がします。なので、そういう心理的ホラー、もしくは心理的スプラッターともいうべき作品が視聴率30%とかの国民的ドラマになるようだと社会がヤバい感じがするので、まあこの程度の視聴率でいいんじゃないかと思います。むしろ、変にライトにならずにちゃんと面白くなりそうなので、期待が高まるところです。 (文=どらまっ子AKIちゃん)関西テレビ『僕たちがやりました』番組公式サイトより
連ドラ主演は時期尚早だった!? 山崎育三郎のテレ朝『あいの結婚相談所』大爆死で……
ちまたでは、真木よう子主演のフジテレビ系連続ドラマ『セシルのもくろみ』の低視聴率ぶりが話題となっているが、山崎育三郎主演の『あいの結婚相談所』(テレビ朝日系/金曜午後11時15分~)もまた、壮絶な爆死を遂げている。 「金曜ナイトドラマ」枠で放送されている同ドラマは、元動物行動学の准教授・藍野真伍(山崎)が所長を務める結婚相談所が舞台。入会金200万円、会員は恋愛禁止をうたいながら成婚率は100パーセント。藍野は元動物行動学者の知識を生かして、依頼者に適した相手を紹介するというストーリー。劇中で山崎が披露する得意の歌とダンスも“売り”になっている。ヒロインは高梨臨で、そのほか中村アン、前田美波里、鹿賀丈史、山賀琴子、中尾暢樹らが出演している。 初回は5.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、かろうじて5%を超えたが、その後は3.6%→3.3%と爆死が続き、18日オンエアの第4話も横ばいの3.3%と振るわなかった。ここまでの平均は3.8%と苦戦が続いている。 深夜帯ながら、毎クールそこそこの視聴率を取ってきた同枠ドラマ。2016年以降で見ると、栗山千明主演『不機嫌な果実』が7.7%、TOKIO・松岡昌宏主演『家政婦のミタゾノ』も7.7%と高視聴率をマークするなど、存在感を発揮してきた。“低視聴率女優”と揶揄される剛力彩芽が主演した前クールの『女囚セブン』でさえ、5.5%を記録しており、『あいの結婚相談所』の不振はひときわ目立っている。 山崎はもともとミュージカル界のトップスターとして活躍してきたが、14年に研音に移籍したことをきっかけに、本格的にテレビドラマに進出。その端正なルックスと演技力を武器に、『下町ロケット』(TBS系)、『お義父さんと呼ばせて』(フジテレビ系)、『グッドパートナー 無敵の弁護士』(テレビ朝日系)、『突然ですが、明日結婚します』(フジテレビ系)、『あなたのことはそれほど』(TBS系)などに立て続けに出演し、名バイプレーヤーとして評価を高めてきた。そして今回、初めての連ドラ主演となったが、山崎では力不足だったのか? 「演技派ですが、まだテレビドラマの世界では脇役にすぎません。まずは、ゴールデン・プライム帯の準主役あたりで存在感を示して、確固たるポジションを確立するのが先決だったのでは? その意味では、時期尚早といえなくもないでしょう。ゲストには小沢真珠、釈由美子、内山理名、谷村美月といった、そうそうたるメンバーが出演していますし、テレ朝的には、この低視聴率は大きな誤算だったと思われます。それに、『下町ロケット』以降、毎クールのように連ドラに出演して、視聴者も食傷気味になっていたのでは?」(テレビ誌関係者) この調子でいけば、『あいの結婚相談所』は平均5%を下回りそうな気配。深夜帯とはいえ、人気ドラマ枠だけに、なんとかここから巻き返してほしいものだが……。 (文=田中七男)テレビ朝日『あいの結婚相談所』番組公式サイトより
山下智久 月9『コード・ブルー』自己最低視聴率! “恋愛描写ゼロ”に軌道修正か?
山下智久が胸筋をムキムキさせながら患者の頭にギコギコ穴を空ける月9『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~THE THIRD SEASON』(フジテレビ系)の第6話。初回平均視聴率16.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と好スタートを切った同作ですが、今回は13.7%と過去最低を記録してしまいました。 確かに、第3話以降、院内での人間ドラマ中心で、「ヘリ飛ばせ!」「外のヘンテコな場所でオペしろ!」と野次を飛ばしたくなる回が続いていました。特に、戸田恵梨香演じる緋山の恋愛展開には、「私が見たいのは、こんな『コード・ブルー』じゃない!」と白けてしまった視聴者が多いのかも……。 今回は、『コード・ブルー』ファンを満足させる展開となっているでしょうか? あらすじを振り返ります。
ドクターヘリ大放出!
今回のドクターヘリ要請は、冷凍倉庫内での荷崩れ事故。早速、ヘリで藍沢(山下)や藤川(浅利陽介)、新人看護師の雪村(馬場ふみか)が駆けつけ、複数の患者への治療を開始。患者を救命センターに搬送する藤川は、灰谷(成田凌)と横峯(新木優子)と現場を交代します。 藍沢の指示で、灰谷と横峯は冷凍室内で挟まって動けなくなっている患者の元へ。救出に時間はかかるものの、患者も元気そうで、肩の骨折だけのようです。 灰谷と横峯が倉庫に入った途端、入り口を誰かが閉めちゃったんですけど、普通、開けっ放しにしませんか? 灰谷も横峯も、超寒がってますけど……。中に入ってる冷凍食品がとけちゃうからですかねえ? とか思っているうちに、送電施設に落雷があり、倉庫が停電に。案の定、扉は電気式のため、灰谷と横峯と患者が閉じ込められてしまいました。ほうら、扉開けっ放しにしとかないから。 倉庫内で骨折の治療にあたっていると、どこかで電話の鳴る音が……。灰谷が懐中電灯片手に音のほうへ近づいていくと、新たに何かの下敷きになった患者のモリグチさんを発見。2,000ccくらい出血していて、「もって10分」だそうです。 倉庫の外では、藍沢が意識不明の患者のオペで手が離せないため、救命センターにいる白石がアシストすることに。灰谷の胸に仕込まれたカメラの映像を見ながら、「足を切開して」と指示を出します。 しかし、「麻酔もないのに? 患者さん意識あるんだよ」とガクブルの灰谷。そんな臆病者の灰谷を見かね、横峯が「いい、私やる」と覚悟を決めます。 白石の指示で、倉庫内のミックスベジタブルで患部を冷やし、感覚を麻痺させてから切開する横峯。切開時は痛がらなかったものの、中の血管を探しているうちに、「いたーーい!! ああああー!!」と絶叫するモリグチさん。結局、切る位置がズレていたため、お目当ての血管が見つかりません。 白石が「もう一度切って」と指示するも、「やめてください。お願いします」と涙を流して懇願するモリグチさん。横峯も怖気づき、「麻酔なしで無理です」と治療をやめてしまいます。こんな患者を不安にさせる医者にあたったら、地獄だわ……。 そんな時、シーバーで「もう一度切れ」と灰谷を説得する藍沢。2度目の切開は灰谷が行い、出血を止めることに成功します。 患者全員の処置を無事に終え、病院へ戻る藍沢たち。今回は、放送時間の前半半分ほどが、外でのドタバタ治療のシーンでした。治療の専門的なことはよくわからないけど、この緊迫感あってこその「コード・ブルー」!! 一方、翔北救命センターでは、17歳の男子高校生・匠くんが、脳死。オペ室には、クーラーボックスやアタッシュケースを抱えた医者が何十人もゾロゾロ……。黙祷を捧げた後、匠くんの心臓、肺、肝臓、すい臓、腎臓、小腸が全国の病院に次々と持ち出されていきます。 心臓の移植が必要な息子を持つ部長の橘(椎名桔平)は、順番が回ってくるかもしれないと期待していましたが、順番は2位。別の病院へ運ばれていく心臓をじっと見つめ、その後、なんだかんだあって、第6話は終了です。不評を目の当たりにし、大慌てで軌道修正か?
冷凍庫の扉をなんで閉めちゃうのよ……といった多少の力技は気になったものの、事態がリアルタイムで変化していく現場の緊迫感が味わえただけでも、今回は満足度高めでした。 そして、なんといっても恋愛描写ゼロ! 緋山(戸田恵梨香)が不倫しかけた緒方(丸山智己)の登場シーンもゼロ! 冴島(比嘉愛未)は先週、流産してしまったため、ドクターヘリに復帰! やっと、『コード・ブルー』の基本体制に戻りました。やったー。 これは、あまりにも院内ドラマ路線が不評だったために、軌道修正したということでしょうか? 最近はヘリのシーンすら申し訳程度にしか出てきませんでしたが、今回は2回もバタバタバタと飛び立ちましたし、正真正銘の『コード・ブルー』でした。 また、フィクションであっても、脳死患者が息を引き取る瞬間や、大人たちが寄ってたかって臓器を持ち出すシーンが淡々と描かれるというのは貴重ですよね。なんとも言えない迫力があり、一生、頭に残りそうな深いシーンでした。 最近では、昔ほど大きなニュースにはならない臓器提供の話題ですが、これをきっかけに臓器提供の意思について考える人が増えるといいですね。ちなみに、今年は臓器移植法施行20周年だそうで、日本臓器移植ネットワークのサイトでは、特設サイトも設置されていました(こちら)。 というわけで、筆者的には大満足だった今回の『コード・ブルー』。今後もこの路線でお願いします! (文=どらまっ子TAMOちゃん)TBS『ごめん、愛してる』は上原多香子こそ見るべき!! 麗子(大竹しのぶ)が37年前の不倫を認めた!
登場人物が、けが人、病人、障がい者のオンパレードも、展開がぶっとんでるせいか「全く泣けない」と話題のTOKIO・長瀬智也主演の日曜劇場『ごめん、愛してる』(TBS系)。20日放送の第6話の平均視聴率は、前回より0.1ポイントアップの9.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)でした。 では早速、あらすじを振り返りましょう。
塔子の淫乱っぷりが最高!
有名ピアニスト・麗子(大竹しのぶ)と、病死した天才指揮者・黒川龍臣との37年前の不倫と、2人の間に生まれた隠し子の存在がフリージャーナリスト・加賀美(六角精児)の手によって公となり、麗子の元へマスコミが殺到。麗子は記者会見を開き、不倫は認めたものの、妊娠した子は「死産でした」と説明。さらに、この出来事を「若い頃の失敗」「消してしまいたい過去」と畳み掛けます。 これをテレビで見ていた麗子の息子・律(長瀬)は、しょんぼり。気を紛らわすためか、凛華を誘い、海へ。波打ち際で水をかけ合ったり、追いかけっこをしたり、バス停で手を握ったり、肩を組んだり、そのまま寝ちゃったり、高校生カップルのようにイチャイチャイチャイチャ……。 一方、アイドルピアニストのサトル(坂口健太郎)と婚前旅行のために箱根を訪れていたあばずれサックス奏者・塔子(大西礼芳)は、サトルを連れて植物状態で入院中の父親の元へ。サトルが父親の手を握り「塔子さんを幸せにします」と言った次の瞬間、「ウウウ……」と容態が悪化。そのままご臨終となりました。もはやコント! この直後、塔子が行方不明に。探し回るサトルをよそに、塔子はバーに偶然居合わせた男を家に連れ込み、おセックス。そこへ表れ呆然とするサトルに、塔子は「あなたと結婚しようと思ったのも、パパに見せ付けるためだった。パパのせいで人生めちゃくちゃにされたけど、私はちゃんと幸せになれるって言ってやりたかったの」「私、あなたのこと好きになったこと、一度もないの」と言い放ちます。 振られたショックで自暴自棄になったサトルは、峠を車で暴走。その最中に心臓発作が起き、工事現場に突っ込んで血だらけです。 そんなサトルからの着信にも気付かず、律とガチャガチャをしたり、天ぷら蕎麦の天ぷらを交換したりとイチャついていた凛華は、次の日、やっと帰宅。律といたことを知り「あいつだけはダメだ!」に激オコの父親・恒夫(中村梅雀)に向かって、「あたし、あの人のことが好き」と言い放ち、第6話は終了です。SPEED・上原多香子は見ているか?
とっても今さらなのですが、凛華の父親役の梅雀の演技がしっくりこないのは私だけでしょうか……? どうしても凛華の父親ではなくタヌキに見えるし、ビックリ顔がコミカルすぎてなんか浮いてるんですよね……。ほかのドラマでは違和感ないので、今回の共演者との相性が悪いんだと思います。 そんな梅雀演じる恒夫ですが、ネット上では「サトルの父親なのでは?」との臆測がささやかれていますね。そうなると、坂口健太郎の父親ってことか。ウソだろ……。 で、おそらく今後は、これまで不自然なほど触れられなかったサトルの父親が誰かっていうのが、視聴者へのサプライズになると予想できますが、劇中の世間的には誰ってことになってるんですかねえ? 麗子が記者会見を開いたとき、マスコミは誰も麗子の結婚歴や、「サトルの父親も黒川龍臣なのでは?」的なことについては触れていなかったようですが……。その辺、ぜひ最終回までにはっきりさせてほしいです。 また、今回、37年も前の不倫疑惑を説明するために記者会見を開いた麗子ですが、どうしても3年前の不倫が報じられたSPEED・上原多香子と比較せずにはいられません。小倉智昭は16日放送の『とくダネ!』(フジテレビ系)で「3年も前のことで、芸能活動を休まなきゃいけないのかと思っちゃいますよね」と首を傾げてまいましたが、麗子なんて37年前ですよ。上原さん、見てますか! 不倫に時効はないってことですよ! というわけで、上原が麗子のように堂々と記者会見を開くことを期待しつつ、第6話のレビューを終わりたいと思います。 (文=どらまっ子TAMOちゃん)
不振が続く綾瀬はるかに正念場! 10月期、日テレ「水10」枠『奥様は、取り扱い注意』で主演
綾瀬はるかが、10月期の日本テレビ系「水10」ドラマ『奥様は、取り扱い注意』に主演することがわかった。綾瀬が同局の連ドラで主演するのは、2014年10月期『きょうは会社休みます。』以来、3年ぶりとなる。 かつては、『ホタルノヒカリ』シリーズ(同)などのヒット作に恵まれた綾瀬だが、13年に主演したNHK大河ドラマ『八重の桜』は平均14.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、大河としてはイマイチの数字に終わった。 大河後、初の連ドラ主演となった『きょうは会社休みます。』(同)は、当時まさに旬の若手俳優だった福士蒼汰との名コンビで人気を集め、平均16.0%の高視聴率を獲得し、あらためてその存在感を示したものだ。 しかし、その後に主演した『わたしを離さないで』(TBS系)は、“臓器移植”を題材とした重く暗い作品であったため、視聴者の総スカンを食って平均6.8%と、よもやの爆死。昨年3月よりNHK総合で3シーズンにわたって放送されている『放送90年 大河ファンタジー「精霊の守り人」』では主演を務めているが、シーズン1(全4話)は平均9.1%と2ケタに届かず。今年1月から3月に放送されたシーズン2(全9話)は、オール1ケタで平均7.0%にとどまった。11月からファイナルのシーズン3(全9話)がスタートするが、この調子では低視聴率になるのは目に見えており、その潜在視聴率に疑問符が付くことになりそうだ。 一方、映画の世界では、フジテレビ、所属事務所のホリプロ、東宝が合同で製作した主演映画『本能寺ホテル』が1月に公開されたが、興行収入は10億1,000万円どまり。昨年12月以降に公開された同じ東宝系の映画では、『昼顔』(上戸彩主演)、『帝一の國』(菅田将暉主演)、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(福士主演)、『土竜の唄 香港狂騒曲』(生田斗真主演)、『ひるなかの流星』(永野芽郁主演)、『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』(広瀬すず主演)、『追憶』(岡田准一主演)の興収を下回る惨敗を喫した。 主演ドラマ、映画が相次いで不振に終わり、“高視聴率女優”の称号は過去のものとなりつつある綾瀬。その意味で、『取り扱い注意』は、まさに正念場となりそうだ。 本作では初の人妻役に挑戦する綾瀬だが、夫役をはじめ、そのほかのキャストには、そうそうたるメンバーが名を連ねるといわれている。それだけに、『きょうは会社休みます。』以来のヒットを飛ばして、その健在ぶりを示したいところだろう。 (文=田中七男)綾瀬はるか写真集 『BREATH』(集英社)
不振が続く綾瀬はるかに正念場! 10月期、日テレ「水10」枠『奥様は、取り扱い注意』で主演
綾瀬はるかが、10月期の日本テレビ系「水10」ドラマ『奥様は、取り扱い注意』に主演することがわかった。綾瀬が同局の連ドラで主演するのは、2014年10月期『きょうは会社休みます。』以来、3年ぶりとなる。 かつては、『ホタルノヒカリ』シリーズ(同)などのヒット作に恵まれた綾瀬だが、13年に主演したNHK大河ドラマ『八重の桜』は平均14.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、大河としてはイマイチの数字に終わった。 大河後、初の連ドラ主演となった『きょうは会社休みます。』(同)は、当時まさに旬の若手俳優だった福士蒼汰との名コンビで人気を集め、平均16.0%の高視聴率を獲得し、あらためてその存在感を示したものだ。 しかし、その後に主演した『わたしを離さないで』(TBS系)は、“臓器移植”を題材とした重く暗い作品であったため、視聴者の総スカンを食って平均6.8%と、よもやの爆死。昨年3月よりNHK総合で3シーズンにわたって放送されている『放送90年 大河ファンタジー「精霊の守り人」』では主演を務めているが、シーズン1(全4話)は平均9.1%と2ケタに届かず。今年1月から3月に放送されたシーズン2(全9話)は、オール1ケタで平均7.0%にとどまった。11月からファイナルのシーズン3(全9話)がスタートするが、この調子では低視聴率になるのは目に見えており、その潜在視聴率に疑問符が付くことになりそうだ。 一方、映画の世界では、フジテレビ、所属事務所のホリプロ、東宝が合同で製作した主演映画『本能寺ホテル』が1月に公開されたが、興行収入は10億1,000万円どまり。昨年12月以降に公開された同じ東宝系の映画では、『昼顔』(上戸彩主演)、『帝一の國』(菅田将暉主演)、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(福士主演)、『土竜の唄 香港狂騒曲』(生田斗真主演)、『ひるなかの流星』(永野芽郁主演)、『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』(広瀬すず主演)、『追憶』(岡田准一主演)の興収を下回る惨敗を喫した。 主演ドラマ、映画が相次いで不振に終わり、“高視聴率女優”の称号は過去のものとなりつつある綾瀬。その意味で、『取り扱い注意』は、まさに正念場となりそうだ。 本作では初の人妻役に挑戦する綾瀬だが、夫役をはじめ、そのほかのキャストには、そうそうたるメンバーが名を連ねるといわれている。それだけに、『きょうは会社休みます。』以来のヒットを飛ばして、その健在ぶりを示したいところだろう。 (文=田中七男)綾瀬はるか写真集 『BREATH』(集英社)
「帰らせないよぉ」性獣・橋田がふたたび暴走も元子の目力が制す!『黒革の手帖』第5話
脱税者の情報を記した“黒革の手帖”を脅しの武器に、武井咲が銀座で暗躍する悪女役を演じるドラマ『黒革の手帖』(テレビ朝日系)の第5話が17日に放送され、平均視聴率10.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から0.3ポイント減らしましたが、何とか2ケタ台には踏みとどまりました。 さて、まずは前回のあらすじを少し。銀座で1番のクラブ・ルダンが3億円で売りに出されているというウワサを耳にして以来、原口元子(武井咲)は何がなんでも手に入れたいと切望します。現在経営しているクラブ・カルネを売りに出せば1億円が手に入る。残りの2億円をカルネの常連客で大手予備校の理事長を務める橋田常雄(高嶋政伸)から奪い取ろうと画策するのです。 元子の目当ては最初、橋田が裏口入学を斡旋して得た巨額の脱税金だったのですが、神楽坂にある料亭・梅村を2億円で購入し、転売して5千万円の利益を得ようと計画していることを知り、それを横取りするプランを立てます。 その計画の相棒として元子は、カルネに転職してきたばかりの島崎すみ江(内藤理沙)を選びます。ホテルに来いと強引に迫る橋田の元へ、100万円の報酬ですみ江を身代わりに行かせ、橋田が斡旋している裏口入学者のデータを盗ませることに成功。そこで前回は終了となりました。 さて、ここからが今回の話。橋田が梅村を2億円で購入したという情報を得た元子は、脱税と裏口入学斡旋の情報を週刊誌に売りつけると脅し、橋田から梅村を2千万円で買い取ることに成功。梅村とカルネがまだ売れていないにもかかわらず、性急にもルダンの売り主・長谷川庄治(伊東四朗)の元へと向かいます。そして、半月以内に総額3億円を用意できなければ、1億円の違約金が発生するというシビアな契約にその場で応じてしまうのです。 その交渉の場に居合わせた、カルネの常連客で故・国土交通大臣の秘書をしていた安島富夫(江口洋介)が閉店後のカルネに現れ、政財界のフィクサーである長谷川の恐ろしさを説き、契約を取りやめるように助言してきます。しかし、元子はまったく聞き耳もたず。逆に、自身が選挙で有利になるため、お世話になった故・大臣のスキャンダルをリークして、その夫人・若槻貴子(長野里美)の選挙出馬を辞退させた安島の腹黒さの方が恐ろしいと指摘して追い返すのです。 夢の実現に向けて意気揚々となる元子ですが、銀座の街中でふと足を止めて“暗闇”を見つめ、「誰かが私を飲み込もうとしている」と不吉な予感を抱いたところで、今回は終了となりました。 さて、感想。前回の放送で元子と橋田が一緒に梅村を訪れた際、酔いの回った橋田が突如として「愛が欲しいんだ!」と元子に抱きつき、強引に押し倒すシーンについて筆者は「唖然とした」と書いたのですが、今回も同じようなシーンがありました。しかも今回は白昼堂々と理事長室で。逃げようとする元子に対して「帰らせないよぉ」とドアの前に立ちはだかり迫るのですが、時間と場所を問わず襲いかかる様はまさに性獣のようでした。 そして、そんなインパクトのある演技をする高嶋に対して、まったく引けを取っていない武井は見事。声を低めに抑えてのセリフ回しは若干、単調に思えてきましたが、それを補って余りあるほどに目力が凄い。性獣と対峙しても負けない迫力がありました。妖艶な美しさも回を重ねる毎に増し、悪女役をものにしている感があります。 また、今回は安島が、スキャンダルをリークして恩人を裏切るという、利己的な本性をあらわした重要な回にもなりました。同ドラマにおいて重要な役割を担いながらも他の脇役たちのキャラが濃すぎるため、今までは存在感が薄かった安島ですが、ようやくキャラが立ち始めた印象です。 しかし気になるのは、原作では元子と安島が恋仲になるという点。いくら武井が実年齢よりも大人びて見えるとはいえ、親子ほどに年齢差がある江口が相手では無理が生じてしまうのではないでしょうか。視聴者からの批判も殺到しかねません。とはいえ、原作では肉体関係を結んで元子が妊娠。それがクライマックスに向かい重要な設定となるだけに、次回あたりから深い関係へと踏み入っていくことになるのか、あるいは原作を無視するのか。そんなところも見どころになってくると思います。 その次回ですが、これまでは黒革の手帖を武器にトントン拍子で欲しい物を手に入れてきた元子に対して、被害者たちが一斉に復讐を開始。仲里依紗や高畑淳子ら濃いメンツが再登場するということで、波乱必至の展開が期待できそうです。 (文=大羽鴨乃)テレビ朝日系『黒革の手帖』番組公式サイトより








