「こんな時期に正気か!?」ソウルのど真ん中で開かれた“天皇誕生パーティー”に大バッシング!

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『知られざる天皇明仁』(講談社)
 来る12月23日は「天皇誕生日」だ。毎年、皇居で行われる一般参賀の様子がニュースで流れたりするわけだが、実はお隣の国・韓国でも、天皇誕生日がひそかに祝われている。  12月8日、グランドハイアット・ソウルの1階大ホールにて「ナショナルデイ・レセプション」と題した、今上天皇の誕生日前祝いパーティーが行われた。2014年から毎年12月に行われているこのパーティーは、いまや日本の各在外公館による恒例行事。在韓日本国大使館によると、韓国政財界の主要人物や在韓外交使節など、大使館が招待状を送った人のみ参加できる非公開パーティーだという。  ただ、パーティーに対する韓国人の反発は想像に難くない。特に最近は朴槿恵大統領のスキャンダルで世間が慌ただしく、パーティーの翌日には朴大統領の弾劾に関する採決が行われる予定だったこともあり、抗議の声が殺到した。  Twitter上では、「パーティーに参加した奴ら、正気じゃないよな」「会場を貸したグランドハイアットに抗議しよう」「なんで韓国警察が会場を守るわけ?」などといった書き込みが。朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長も、自身のSNSに「こんな厳粛な時期に天皇誕生パーティー? 今日は従軍慰安婦被害者であるパク・スギさんの告別式が開かれた日ですよ」とツイートした。  昨年の同パーティーでも、会場近くで反日団体によるデモがあった。デモ隊は、「朝鮮の独立運動家・安重根(アン・ジュングン)の銅像があるソウル・南山で天皇の誕生日パーティーが行われるのは痛嘆すべきことだ。参加者名簿を公開しろ!」と書かれた横断幕を掲げ、旭日旗を踏みつけるパフォーマンスを行った。  天皇陛下へ祝いのスタンド花を贈った趙亮鎬(チョ・ヤンホ)大韓航空会長や朴三求(パク・サムグ)錦湖アシアナグループ会長、キム・ソンヒャン韓国赤十字社副総裁などには、当然のごとくバッシングが相次いだ。  2014年には、ある中年女性がパーティー参加者の車両に向かって罵詈雑言を浴びせたことが話題に。その女性が「パーティー参加者は自爆しろ」「恥を知れ」「クソ水でもくらえ」などと2時間も怒鳴り続ける動画は、今もネット上でシェアされている。  いずれにせよ、韓国で天皇誕生日の記念パーティーが行われる限り、反発は避けられないと思うのだが、果たして……。

地雷で右脚を失っても、補償金はたったの80万円! 韓国「兵役義務」の厳しい現実

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大けがを負ったコウさん(dispatchより)
 今年7月28日、韓国の江原道(カンウォンド)にある中部戦線最前線で地雷の爆発事故が起こった。現場で国防の業務に当たっていた陸軍一等兵・コウ(仮名、21歳)さんは、右脚を失う大けがを負った。  その事故をめぐり、軍や政府の対応に批判が集まっている。「兵役義務に従事させられていた若者に対するケアが、あまりにも不十分である」というのだ。  事件当時、コウさんは現場で、前日の雨でごみがたまってしまったダム水門周辺の清掃活動を行っていた。すると突然、足元で何かが爆音とともに吹き飛んだ。爆発したのは「M14対人地雷」だったのだ。  息子が大けがを負ったという知らせに、コウさんの母親は動転。すぐに病院へ駆けつけ、治療の経過を見守ったが、母親は、その後の軍の対応に憤慨することになる。というのも、見舞金として、たった800万ウォン(約80万円)しか支給されなかったからだ。国が兵役義務を課し、21歳という前途有望な若者の未来を奪ったのにもかかわらずだ。  母親は「国を守る過程で地雷の爆発が起こり、脚を失ったにもかかわらず、たったの800万ウォンの補償がすべてだなんて悔しい。私の息子を消耗品として扱っている」と、軍当局に対して悔しさを吐露した。  コウさんの姉も、メディアの取材に対して「21歳の若者の脚を800万ウォンと交換するような現実を受け入れなければならないなんて。(中略)弟の夢は、小さい頃から俳優になることだった。それなのに、こんな仕打ちはあまりにも残酷です」とコメントしている。  なお、国軍首都病院によれば、韓国では「兵役義務で軍に従事した人の障害補償金は、最高で800万ウォン。それ以上の補償を受けるためには、除隊後に国家有功者の申請をする必要がある」という。つまり、普通に兵役に就いただけでは、事故があってもほとんど補償が受けられないことになる。  国防部は、批判の高まりを受けてか「軍の任務中に負ったけがは、基本的には国家報勲処(愛国者と退役軍人に関する政策の立案と実施を行う機関)から補償することを原則とする(中略)コウ一等兵の場合、報勲処の審査を経て、毎月報勲給与(135万ウォン=約13万5,000円)を支給する予定 」と発表。加えて、各名目で追加支給ができるように努力するという。  大統領のスキャンダルで揺れる韓国社会だが、特に若者に対する冷遇ぶりは以前から問題になっている。今回の件も、家族やメディアが騒がなければ無視されていた可能性が高いだろう。今後、政府は若者たちの未来にどう責任を取るのか? 注目が集まる。 (文=河鐘基)

地雷で右脚を失っても、補償金はたったの80万円! 韓国「兵役義務」の厳しい現実

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大けがを負ったコウさん(dispatchより)
 今年7月28日、韓国の江原道(カンウォンド)にある中部戦線最前線で地雷の爆発事故が起こった。現場で国防の業務に当たっていた陸軍一等兵・コウ(仮名、21歳)さんは、右脚を失う大けがを負った。  その事故をめぐり、軍や政府の対応に批判が集まっている。「兵役義務に従事させられていた若者に対するケアが、あまりにも不十分である」というのだ。  事件当時、コウさんは現場で、前日の雨でごみがたまってしまったダム水門周辺の清掃活動を行っていた。すると突然、足元で何かが爆音とともに吹き飛んだ。爆発したのは「M14対人地雷」だったのだ。  息子が大けがを負ったという知らせに、コウさんの母親は動転。すぐに病院へ駆けつけ、治療の経過を見守ったが、母親は、その後の軍の対応に憤慨することになる。というのも、見舞金として、たった800万ウォン(約80万円)しか支給されなかったからだ。国が兵役義務を課し、21歳という前途有望な若者の未来を奪ったのにもかかわらずだ。  母親は「国を守る過程で地雷の爆発が起こり、脚を失ったにもかかわらず、たったの800万ウォンの補償がすべてだなんて悔しい。私の息子を消耗品として扱っている」と、軍当局に対して悔しさを吐露した。  コウさんの姉も、メディアの取材に対して「21歳の若者の脚を800万ウォンと交換するような現実を受け入れなければならないなんて。(中略)弟の夢は、小さい頃から俳優になることだった。それなのに、こんな仕打ちはあまりにも残酷です」とコメントしている。  なお、国軍首都病院によれば、韓国では「兵役義務で軍に従事した人の障害補償金は、最高で800万ウォン。それ以上の補償を受けるためには、除隊後に国家有功者の申請をする必要がある」という。つまり、普通に兵役に就いただけでは、事故があってもほとんど補償が受けられないことになる。  国防部は、批判の高まりを受けてか「軍の任務中に負ったけがは、基本的には国家報勲処(愛国者と退役軍人に関する政策の立案と実施を行う機関)から補償することを原則とする(中略)コウ一等兵の場合、報勲処の審査を経て、毎月報勲給与(135万ウォン=約13万5,000円)を支給する予定 」と発表。加えて、各名目で追加支給ができるように努力するという。  大統領のスキャンダルで揺れる韓国社会だが、特に若者に対する冷遇ぶりは以前から問題になっている。今回の件も、家族やメディアが騒がなければ無視されていた可能性が高いだろう。今後、政府は若者たちの未来にどう責任を取るのか? 注目が集まる。 (文=河鐘基)

白血病の娘をダシに、父親が3,200万円の募金詐欺? 実は3軒の高級不動産を所有する富裕層で……

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笑笑ちゃん(新浪新聞)
 先月、「心臓病の甥を救うため」として、都内に住む女性が1億円以上の募金を呼び掛けていたものの、後に虚偽だったことが判明した事件があったが、人の善意につけ込む募金詐欺は、お隣・中国でも続発している。 「狐捜網」(12月5日付)などによると、広東省深セン市で暮らす5歳の女の子・笑笑ちゃんは今年9月、白血病と診断された。関係者の話によると、笑笑ちゃんの母親は入院した娘のため、3カ月以上も病室に寝泊まりし、必死に看病をしているという。そんな中、父親は11月25日、インターネット上で娘の治療費を工面すべく、募金を呼び掛けた。すると、かわいらしい笑笑ちゃんの写真が多くの人々の心を動かしたのか、わずか5日間で200万元(約3,200万円)もの募金が集まったのだ。  30日、父親は募金が目標額に達したことを発表。すると、多くのネットユーザーから安堵の声が寄せられた。ところが、あるユーザーがSNSに投稿した書き込みがきっかけで、この父親の社会的評価は、「娘を愛する優しい父親」から「募金詐欺の犯人」へと一変する。実は、父親は市内に3軒の高級不動産と2台の車を所有する富裕層だったのだ。そればかりか、治療費も保険が適用されるため、3万元(約50万円)で済むというのだ。  父親はメディアの取材に対し、この告発の内容をおおむね認めた上で、「不動産は書類の不備の関係で売却することができなかった。募金の余ったお金は、難病の子どもたちのための基金設立に充てるつもりだった。しかし、こうなった以上、全額返金したい」と話しているが、地元警察は詐欺事件の疑いで捜査を開始した。
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002=募金詐欺を行ったとされる疑惑の父親(網易新聞)
 今年2月には浙江省の若い夫婦が、白血病の子どもを救いたいと、治療費名目で30万元を募金で集めたものの、その後、高級車を乗り回し、豪遊している写真を自らSNSに掲載。それがきっかけで詐欺の疑いが持ち上がり、批判の的となったばかりだった(参照記事)。  続発する募金詐欺の背景について、中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏はこう話す。 「2008年の四川大地震以降、中国では募金文化が根付いている。しかし、相手が本当に困窮しているかどうかをよく見極めず、『慈善行為をしたという事実をカネで買う』との行動原理に基づいた募金も少なくないんです」 「やらない善よりやる偽善」とはよく言ったものだが、せっかくの偽善も本当に困っている人のもとへ届かなければ意味がない。 (文=青山大樹)

白血病の娘をダシに、父親が3,200万円の募金詐欺? 実は3軒の高級不動産を所有する富裕層で……

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笑笑ちゃん(新浪新聞)
 先月、「心臓病の甥を救うため」として、都内に住む女性が1億円以上の募金を呼び掛けていたものの、後に虚偽だったことが判明した事件があったが、人の善意につけ込む募金詐欺は、お隣・中国でも続発している。 「狐捜網」(12月5日付)などによると、広東省深セン市で暮らす5歳の女の子・笑笑ちゃんは今年9月、白血病と診断された。関係者の話によると、笑笑ちゃんの母親は入院した娘のため、3カ月以上も病室に寝泊まりし、必死に看病をしているという。そんな中、父親は11月25日、インターネット上で娘の治療費を工面すべく、募金を呼び掛けた。すると、かわいらしい笑笑ちゃんの写真が多くの人々の心を動かしたのか、わずか5日間で200万元(約3,200万円)もの募金が集まったのだ。  30日、父親は募金が目標額に達したことを発表。すると、多くのネットユーザーから安堵の声が寄せられた。ところが、あるユーザーがSNSに投稿した書き込みがきっかけで、この父親の社会的評価は、「娘を愛する優しい父親」から「募金詐欺の犯人」へと一変する。実は、父親は市内に3軒の高級不動産と2台の車を所有する富裕層だったのだ。そればかりか、治療費も保険が適用されるため、3万元(約50万円)で済むというのだ。  父親はメディアの取材に対し、この告発の内容をおおむね認めた上で、「不動産は書類の不備の関係で売却することができなかった。募金の余ったお金は、難病の子どもたちのための基金設立に充てるつもりだった。しかし、こうなった以上、全額返金したい」と話しているが、地元警察は詐欺事件の疑いで捜査を開始した。
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002=募金詐欺を行ったとされる疑惑の父親(網易新聞)
 今年2月には浙江省の若い夫婦が、白血病の子どもを救いたいと、治療費名目で30万元を募金で集めたものの、その後、高級車を乗り回し、豪遊している写真を自らSNSに掲載。それがきっかけで詐欺の疑いが持ち上がり、批判の的となったばかりだった(参照記事)。  続発する募金詐欺の背景について、中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏はこう話す。 「2008年の四川大地震以降、中国では募金文化が根付いている。しかし、相手が本当に困窮しているかどうかをよく見極めず、『慈善行為をしたという事実をカネで買う』との行動原理に基づいた募金も少なくないんです」 「やらない善よりやる偽善」とはよく言ったものだが、せっかくの偽善も本当に困っている人のもとへ届かなければ意味がない。 (文=青山大樹)

白血病の娘をダシに、父親が3,200万円の募金詐欺? 実は3軒の高級不動産を所有する富裕層で……

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笑笑ちゃん(新浪新聞)
 先月、「心臓病の甥を救うため」として、都内に住む女性が1億円以上の募金を呼び掛けていたものの、後に虚偽だったことが判明した事件があったが、人の善意につけ込む募金詐欺は、お隣・中国でも続発している。 「狐捜網」(12月5日付)などによると、広東省深セン市で暮らす5歳の女の子・笑笑ちゃんは今年9月、白血病と診断された。関係者の話によると、笑笑ちゃんの母親は入院した娘のため、3カ月以上も病室に寝泊まりし、必死に看病をしているという。そんな中、父親は11月25日、インターネット上で娘の治療費を工面すべく、募金を呼び掛けた。すると、かわいらしい笑笑ちゃんの写真が多くの人々の心を動かしたのか、わずか5日間で200万元(約3,200万円)もの募金が集まったのだ。  30日、父親は募金が目標額に達したことを発表。すると、多くのネットユーザーから安堵の声が寄せられた。ところが、あるユーザーがSNSに投稿した書き込みがきっかけで、この父親の社会的評価は、「娘を愛する優しい父親」から「募金詐欺の犯人」へと一変する。実は、父親は市内に3軒の高級不動産と2台の車を所有する富裕層だったのだ。そればかりか、治療費も保険が適用されるため、3万元(約50万円)で済むというのだ。  父親はメディアの取材に対し、この告発の内容をおおむね認めた上で、「不動産は書類の不備の関係で売却することができなかった。募金の余ったお金は、難病の子どもたちのための基金設立に充てるつもりだった。しかし、こうなった以上、全額返金したい」と話しているが、地元警察は詐欺事件の疑いで捜査を開始した。
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002=募金詐欺を行ったとされる疑惑の父親(網易新聞)
 今年2月には浙江省の若い夫婦が、白血病の子どもを救いたいと、治療費名目で30万元を募金で集めたものの、その後、高級車を乗り回し、豪遊している写真を自らSNSに掲載。それがきっかけで詐欺の疑いが持ち上がり、批判の的となったばかりだった(参照記事)。  続発する募金詐欺の背景について、中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏はこう話す。 「2008年の四川大地震以降、中国では募金文化が根付いている。しかし、相手が本当に困窮しているかどうかをよく見極めず、『慈善行為をしたという事実をカネで買う』との行動原理に基づいた募金も少なくないんです」 「やらない善よりやる偽善」とはよく言ったものだが、せっかくの偽善も本当に困っている人のもとへ届かなければ意味がない。 (文=青山大樹)

クレーマーにもほどがある! 相談窓口に2,000回超の「セクハラ電話」をかけた男が逮捕

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 お隣・韓国はクレーマーが多く、オールシーズンを通して、地下鉄の温度調整などに関して、「暑すぎる」「寒すぎる」といった苦情がひっきりなしだという。最近はそんなクレーマーたちによる暴走が相次ぎ、問題となっている。  11月16日、悪質電話の常習犯・イ容疑者(51)が逮捕された。イ容疑者は、今年4月15日から8月5日までの間、学校暴力通報センターにしつこく電話をかけ続けては、女性蔑視発言やセクハラ発言などを繰り返していたという。  イ容疑者が同センターに狙いを定めたのは、原則的に女性警察官が相談員を務めているから。さらに、同センターが緊急通話に対応しており、どんな電話からでもかけられるところに目を付けて、未契約の携帯端末を使用していたという。    身バレしないことに味を占めたイ容疑者は、なんと4カ月の間に2,018回もの悪質電話を繰り返したという。しかし、あまりにも調子に乗りすぎた。警察は本来の業務に支障を来すと判断し、イ容疑者の声を録音して科学捜査による分析を実施。あえなく御用となった。  また11月25日には、泥酔して釜山(プサン)市庁に乗り込んで暴れた60代男が逮捕された。この男は2013年から逮捕される直近まで、同庁へしつこく電話をかけたり、直接訪ねたりするなどして、50回以上にわたってクレーム行為を行っていたことも明らかになっている。     一方、京畿道(キョンギド)のコールセンターでは、こうしたセクハラ行為やクレーマーへの対処に成功している。このコールセンターは12年、「悪質なクレームに対しては告訴も辞さない」とする方針を発表すると、年間1,300件以上あったクレーム数が翌年には大幅に減少。さらに、この地域では16年に、暴言やセクハラ電話を3回以上すれば、検察に告訴されるスリーアウト制を導入。効果は上々で、9月末までの悪質電話は600件ほどに落ち着いているそうだ。    電話を通せば、相手の顔を見ないで言いたいことを言える。しかし、対応する相手も人間である以上、我慢の限界がある。クレームがすべて悪いわけではないが、節度を持って行ってほしいものだ。

「これが本場の味!?」火鍋店で客の残飯を再利用する“唾液スープ”がまん延中

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南昌の火鍋店。看板下に「人民のための服務(サービス)」と掲げられているが、唾液スープも人民のためのサービス!?
 中国で以前、工場などの排水溝や下水溝にたまった油をろ過して精製した「地溝油(下水油)」が社会問題となり、日本でも大きく報じられたが、今度は火鍋店で新手の手法が流行している。客が残したスープをろ過し、再利用した「口水油」がそれである。「口水」は中国語で唾液の意味。つまり、「唾液スープ」ということだ。 「江南都市報」(11月21日付)によると、江西省南昌市にある火鍋チェーンでこの唾液スープが利用されていたことが、店員による告発で発覚した。
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客が残したスープをろ過して取り出し、一晩寝かせたと思われる油。これを煮込んで再利用する
 その店員は働き始めたばかりだったため、何も事情を知らずに客が帰った後のテーブルを片付けようとしたところ、先輩店員に怒鳴られたという。その時はなぜ怒られたのかがわからなかったが、厨房に入って、その意味がわかった。客が残した具材は水洗いし、鍋のスープはろ過して桶にため、再加工。それらを別の客に再提供していたのだ。  いまや懐かしの、「船場吉兆」のささやき女将もびっくりの残飯使い回しだが、似たようなケースはこのところ中国各地で多発している。10月には、広東省深セン市にある火鍋店で内部告発があった。「騰訊新聞」(10月30日付)などによると、同店では、前日に客が残したスープをろ過し、水を足すなど手を加え、翌日、別の客に提供していたという。告発者がオーナーに、どうしてこんなことをするのかと尋ねると、「これは重慶火鍋の基本であり、辛味と香りが増す」と豪語したとか。ところが客の中には、食後に体の不調を訴える者が少なくないと、告発者は指摘している。
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リツ陽の火鍋店の唾液スープ製造の様子
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5厨房というよりも、工場と表現したほうがしっくりくる
ほかにも浙江省温州市、江蘇省リツ陽市と、ここ2カ月半の間に唾液スープ事件は多発している。どうしてこのような現象が起きているのだろうか? 上海市の食品商社に勤める日本人駐在員は、こう指摘する。 「四川や重慶の料理だった火鍋は、庶民食として中国全土に広がった。しかし、全国チェーンを展開する大手も増えて過当競争が進んだ結果、もともと薄利多売だった業界にさらなるコストダウンが迫られている。そんな中、こうした常軌を逸した手段に走る店が増えているというわけ。もともと四川や重慶の家庭においては、具材やスパイスの味が染み出た料理の残りスープを再利用する習慣があったので、罪悪感も小さいようです」  老舗うなぎ店の「つぎ足しのタレ」とは、ワケが違うのだ……。 (文=中山介石)

映画『未来を花束にして』講演会で考えた、女性が活躍できない日本社会

 国会議員秘書歴20年以上の神澤志万です。

 秘書仲間にはいろいろな人がいて、帰国子女も多いです。「人材のグローバリゼーションが進んでいる」と言いたいところですが、実際の永田町は、全く違います。古臭い男尊女卑が横行し、セクハラやパワハラが横行しているのです。その上、自分の言動がセクハラだとまったく気づいていない議員も多いんですよね。

 しかし、「紳士の国」とか「レディーファースト」のイメージが強く、女性の首相が2人も誕生しているイギリスでさえ、女性に男性と同等の参政権が与えられたのは、1928年のことだったそうです。イギリスも女性の地位が非常に低く、当時の女性の労働者の賃金は男性の2分の1から6分の1だった時代があったと知り、驚きました。

 このイギリスにおける女性参政権運動をテーマにした映画『未来を花束にして』が、2017年1月に日本でも公開されるそうで、公開に先駆け、日本でも講演会が行われました。

■イギリスの国会でも、いまだにセクハラは存在する

 この映画は、普通の女性たち(映画では“名もなき花”と表現されています)の日々の生活と参政権運動をリアルに描いており、運動を熱心にしていた女性たちが、決して「男勝り」ではなく、自分たちらしい服装と感性で働きながら子育てや家事をしていたごくごく普通の女性たちだったという部分が、とても印象に残ると思います。主演のメリル・ストリープは「すべての娘たちはこの歴史を知るべきであり、すべての息子たちはこの歴史を心に刻むべきである」というメッセージを出しています。

 ストリープ演じる主人公、エメリン・パンクハーストのひ孫にあたるヘレン・パンクハーストさんが来日し、「政治分野における女性の参画と活躍を推進する議員連盟」の特別講師として議員会館で講演をされ、イギリスでの女性の社会進出の取り組みや効果的な手法などをお話ししてくださいました。

 意外だったのは、イギリスの国会でも、いまだにセクハラは存在するということです。でも、国会がテレビ中継され、セクハラを受けた女性議員もその都度SNSにアップしたりするので、かなり減ってきたそうです。

 そういえば日本でも、2014年の東京都議会の塩村文夏議員が受けた「結婚しろ」「自分が子どもを産め」というセクハラヤジの映像がネットに出回り、批判であふれたことから、ヤジを飛ばした男性議員がかなりの社会的制裁を受けたことがありましたよね。

 でも、永田町では、こんな程度のセクハラなんて日常茶飯事です。日本の中心である永田町からセクハラがなくならない限り、女性が日本社会で活躍できないことは明白です。

■女性秘書も「愛人」と思われたい!?

 パンクハーストさんのお話をお聞きして、「権利は勝ち取るもの」だと実感しました。永田町にずっといると、もはやセクハラにも感覚がマヒしてしまいがちなのですが、やはり怒っていかなければならないなあとも思います。

 たとえば永田町では、おばさんになると女性扱いされません。これは一般企業や官庁も同じかもしれませんけどね。おばさんの前では、オッサンたちが平気で下ネタをしゃべります。年齢を重ねても女性であることは変わらないし、不快に思う気持ちも変わらないのにと憤りを感じることもしばしばです。

 それに、男性議員と女性秘書は、事あるごとに愛人関係を疑われます。これには女性秘書のほうにも問題があることが多いです。デキてもいないのに「デキてる」と言われたら、普通は怒ると思うのですが、それを女性秘書自身が「愛人と疑われているうちは華よねー」なんて言うんです。自分を納得させるためなのか、間違った感覚を洗脳されているのかわかりませんが、そんなことを言わなくてもいいのにと思います。

 「女性秘書=愛人」という考え方は、本当にどうにかしてほしいと思う日々。自他ともに認める「年増」になった神澤ですが、それでも「愛人」だと思われて仕事に支障の出ることがあります。それを愚痴ると、逆に「よかったね」などと言うのが永田町の感覚なんです。要するに「まだ女性として見られてよかったね」という皮肉なんでしょう。

■永田町では「年増の女は不要」

 さらに、政党職員の採用では、履歴書の審査の段階で、一定年齢以上の女性ははじかれます。「年増はダメだ」と公然と言う国会議員が多いのです。秘書としての経験値の高い人の方が即戦力として役立つはずなのに、年齢や外見を重視するのです。男性職員の採用の場合は、経験値と能力を重視するのに……。

 そして、それも女性差別だと気づいていないのです。一部の議員は「女性を優遇して何が悪い」とまで言い放ちます。女性のみ「年齢重視、外見重視の、どこが優遇なんだ!?」と叫びたくなります。

 それに、秘書同士でも、「女性としての賞味期限が、あと少しですよ」なんてことを言う人がいます。それもセクハラだと思いますが、ハラスメントだと気づいていないんです。「それ、セクハラですよ」と指摘すると「え、なんで? まだまだきれいだって褒めたつもりなんだけど?」などと反論するレベルなんですよ。

 もちろん容姿について、あれこれ言われるのも、女性秘書に対してだけです。最近、芸能人に使うように「劣化している」なんて言葉が永田町でも聞こえてきますが、それも女性議員や女性秘書に対してしか使われていません。

■女性の活躍は期待できない?

 議員秘書は基本的に立場が不安定で、議員の落選や失職、辞職などにより、突然職を失うこともあります。そんな時、女性の元秘書だけは「旦那さんがいるんだから、少し休んだら?」などと周囲に言われることがあります。気遣っているつもりなのですが、同じ言葉を男性秘書にも言えますか? と思うんです。

 男性の元秘書に対しては「家族もいるから大変だよね、早く次の職場が見つかるといいね」などと声をかけます。これも立派なセクハラですが、やはり気づいていない。独身の女性秘書から言わせると「議会は、ただでさえパイが少ない職場。旦那さんがいる人は、働かないでほしいのが本音」なのだそうです。

 きっと男性も同じ論理で、競争率を減らすために、夫のいる女性秘書には、先のような声がけをしてしまうのでしょう。でも、男女平等の感覚があれば、決して出てこない発言です。

 こんな残念な永田町ですから、世界経済フォーラム(WEF)が調査している男女の平等格差を表す「ジェンダーギャップ指数」(2015年)が145カ国中で日本は101位と、先進国ではダントツに低い状況というのにも納得がいきます。

 安倍総理から「女性の活躍」という発言を聞くたびに、正直、「本気でやる気はないくせに……」と、ため息をついています。

映画『未来を花束にして』講演会で考えた、女性が活躍できない日本社会

 国会議員秘書歴20年以上の神澤志万です。

 秘書仲間にはいろいろな人がいて、帰国子女も多いです。「人材のグローバリゼーションが進んでいる」と言いたいところですが、実際の永田町は、全く違います。古臭い男尊女卑が横行し、セクハラやパワハラが横行しているのです。その上、自分の言動がセクハラだとまったく気づいていない議員も多いんですよね。

 しかし、「紳士の国」とか「レディーファースト」のイメージが強く、女性の首相が2人も誕生しているイギリスでさえ、女性に男性と同等の参政権が与えられたのは、1928年のことだったそうです。イギリスも女性の地位が非常に低く、当時の女性の労働者の賃金は男性の2分の1から6分の1だった時代があったと知り、驚きました。

 このイギリスにおける女性参政権運動をテーマにした映画『未来を花束にして』が、2017年1月に日本でも公開されるそうで、公開に先駆け、日本でも講演会が行われました。

■イギリスの国会でも、いまだにセクハラは存在する

 この映画は、普通の女性たち(映画では“名もなき花”と表現されています)の日々の生活と参政権運動をリアルに描いており、運動を熱心にしていた女性たちが、決して「男勝り」ではなく、自分たちらしい服装と感性で働きながら子育てや家事をしていたごくごく普通の女性たちだったという部分が、とても印象に残ると思います。主演のメリル・ストリープは「すべての娘たちはこの歴史を知るべきであり、すべての息子たちはこの歴史を心に刻むべきである」というメッセージを出しています。

 ストリープ演じる主人公、エメリン・パンクハーストのひ孫にあたるヘレン・パンクハーストさんが来日し、「政治分野における女性の参画と活躍を推進する議員連盟」の特別講師として議員会館で講演をされ、イギリスでの女性の社会進出の取り組みや効果的な手法などをお話ししてくださいました。

 意外だったのは、イギリスの国会でも、いまだにセクハラは存在するということです。でも、国会がテレビ中継され、セクハラを受けた女性議員もその都度SNSにアップしたりするので、かなり減ってきたそうです。

 そういえば日本でも、2014年の東京都議会の塩村文夏議員が受けた「結婚しろ」「自分が子どもを産め」というセクハラヤジの映像がネットに出回り、批判であふれたことから、ヤジを飛ばした男性議員がかなりの社会的制裁を受けたことがありましたよね。

 でも、永田町では、こんな程度のセクハラなんて日常茶飯事です。日本の中心である永田町からセクハラがなくならない限り、女性が日本社会で活躍できないことは明白です。

■女性秘書も「愛人」と思われたい!?

 パンクハーストさんのお話をお聞きして、「権利は勝ち取るもの」だと実感しました。永田町にずっといると、もはやセクハラにも感覚がマヒしてしまいがちなのですが、やはり怒っていかなければならないなあとも思います。

 たとえば永田町では、おばさんになると女性扱いされません。これは一般企業や官庁も同じかもしれませんけどね。おばさんの前では、オッサンたちが平気で下ネタをしゃべります。年齢を重ねても女性であることは変わらないし、不快に思う気持ちも変わらないのにと憤りを感じることもしばしばです。

 それに、男性議員と女性秘書は、事あるごとに愛人関係を疑われます。これには女性秘書のほうにも問題があることが多いです。デキてもいないのに「デキてる」と言われたら、普通は怒ると思うのですが、それを女性秘書自身が「愛人と疑われているうちは華よねー」なんて言うんです。自分を納得させるためなのか、間違った感覚を洗脳されているのかわかりませんが、そんなことを言わなくてもいいのにと思います。

 「女性秘書=愛人」という考え方は、本当にどうにかしてほしいと思う日々。自他ともに認める「年増」になった神澤ですが、それでも「愛人」だと思われて仕事に支障の出ることがあります。それを愚痴ると、逆に「よかったね」などと言うのが永田町の感覚なんです。要するに「まだ女性として見られてよかったね」という皮肉なんでしょう。

■永田町では「年増の女は不要」

 さらに、政党職員の採用では、履歴書の審査の段階で、一定年齢以上の女性ははじかれます。「年増はダメだ」と公然と言う国会議員が多いのです。秘書としての経験値の高い人の方が即戦力として役立つはずなのに、年齢や外見を重視するのです。男性職員の採用の場合は、経験値と能力を重視するのに……。

 そして、それも女性差別だと気づいていないのです。一部の議員は「女性を優遇して何が悪い」とまで言い放ちます。女性のみ「年齢重視、外見重視の、どこが優遇なんだ!?」と叫びたくなります。

 それに、秘書同士でも、「女性としての賞味期限が、あと少しですよ」なんてことを言う人がいます。それもセクハラだと思いますが、ハラスメントだと気づいていないんです。「それ、セクハラですよ」と指摘すると「え、なんで? まだまだきれいだって褒めたつもりなんだけど?」などと反論するレベルなんですよ。

 もちろん容姿について、あれこれ言われるのも、女性秘書に対してだけです。最近、芸能人に使うように「劣化している」なんて言葉が永田町でも聞こえてきますが、それも女性議員や女性秘書に対してしか使われていません。

■女性の活躍は期待できない?

 議員秘書は基本的に立場が不安定で、議員の落選や失職、辞職などにより、突然職を失うこともあります。そんな時、女性の元秘書だけは「旦那さんがいるんだから、少し休んだら?」などと周囲に言われることがあります。気遣っているつもりなのですが、同じ言葉を男性秘書にも言えますか? と思うんです。

 男性の元秘書に対しては「家族もいるから大変だよね、早く次の職場が見つかるといいね」などと声をかけます。これも立派なセクハラですが、やはり気づいていない。独身の女性秘書から言わせると「議会は、ただでさえパイが少ない職場。旦那さんがいる人は、働かないでほしいのが本音」なのだそうです。

 きっと男性も同じ論理で、競争率を減らすために、夫のいる女性秘書には、先のような声がけをしてしまうのでしょう。でも、男女平等の感覚があれば、決して出てこない発言です。

 こんな残念な永田町ですから、世界経済フォーラム(WEF)が調査している男女の平等格差を表す「ジェンダーギャップ指数」(2015年)が145カ国中で日本は101位と、先進国ではダントツに低い状況というのにも納得がいきます。

 安倍総理から「女性の活躍」という発言を聞くたびに、正直、「本気でやる気はないくせに……」と、ため息をついています。