金正恩主導で堂々インチキ商売!? 万能すぎる北朝鮮「パワー水」に中国人バイヤーもドン引き!

powerw03
粉末タイプもある生活活性水(北朝鮮のサイト「ネナラ」より/以下同)
 国民生活センターが、高い濃度の水素が含まれるなどとうたって 販売されている水素水や、その生成器の一部の商品について、健康増進法や景品表示法などに抵触する恐れがあるとして、業者に文言の改善を要望したが、水ビジネスが盛んなのは日本だけではない。  核開発問題で揺れる北朝鮮も、「パワー水」商戦に参戦していた。糖尿病や心臓病の克服だけでなく、老化防止や睡眠不足解消といった効能をうたう 水を対外宣伝サイトに掲載しているが、その圧倒的なうたい文句 に、得意先の中国人バイヤーはドン引きしているんだとか……。 「疲労回復、人体内のすべての器官 、臓器、細胞の機能回復および増進、精力亢進、老化防止、睡眠補充に効果がある」  金正恩党委員長の功績を紹介する北朝鮮の対外宣伝サイト「ネナラ(わが国)」に最近、自国の貿易 製品を紹介するコーナーが開設された。そのラインナップをにぎわすのが「パワー水」の数々だ。冒頭の一文は、新商品の「生物活性水」を紹介したものだ。  紹介文は続く。「最近、国土環境保護省は病気の治療と予防、皮膚の保護によい生物活性水を研究、完成した」。この活性水を他の水商品と交互に飲むと、肌が美しくなるそうだ。
powerw02
長寿わき水製造工場
「パワー水」は、これだけではない。南西部に位置する黄海北道の山麓には「わき水工場」が建設されたという。  紹介文によると、周辺には長寿の人たちが住む村があり、わき水と長寿は因果関係があると断定。「60日以上習慣化して飲めば、糖尿病と大腸炎をはじめとする各種の疾病の治療に特効がある」と、長寿だけでなく糖尿病の特効薬とうたい、「老化を遅延し、がん を予防する」と、確たる根拠を示さずに結んでいる。
powerw01
磁化水製造器
 さらに、水に不思議なパワーを送り込む技術も確立したという。「磁化水製造器」なる浄水器のようなユニットは、「磁化力 が強い希土類永久磁石と遠赤外線、ミリ波を水に浸透させる技術が導入された」。この水を 使った料理は「食品の保管期日もはるかに延ばすことができる」。さらに「部屋に置けば健康によい陰イオン環境をつくる」「人体内の老廃物と毒物を除去し、食物の味と消化吸収をよくする」 とあるが、写真を見る限り、あまり体によくなさそうな雰囲気だ。  日朝を行き来するビジネスマンは、金党委員長が企業や工場に対して対外貿易を許可したの が、過激な「パワー水」ビジネスを加速させたと指摘する。 「日本でも同じだが、水に箔を付ける悪質商法は簡単にできて、信じ込む一定の消費者がいる。水は日常 的に飲むので、よく売れる。北朝鮮には誇大広告の規制がなく、そもそも国家が加担している。水道水が汚く、健康志向の強い 中国人がターゲットだが、あまりにウソくさくて、中国人バイヤーもドン引きして手を出さないだろう」(同)  金党委員長鳴り物入りで始まった水ビジネスだが、どうやら早くも手詰まりになっているようだ。

金正恩主導で堂々インチキ商売!? 万能すぎる北朝鮮産「パワー水」に中国人バイヤーもドン引き!

powerw03
粉末タイプもある生活活性水(北朝鮮のサイト「ネナラ」より/以下同)
 国民生活センターが、高い濃度の水素が含まれるなどとうたって 販売されている水素水や、その生成器の一部の商品について、健康増進法や景品表示法などに抵触する恐れがあるとして、業者に文言の改善を要望したが、水ビジネスが盛んなのは日本だけではない。  核開発問題で揺れる北朝鮮も、「パワー水」商戦に参戦していた。糖尿病や心臓病の克服だけでなく、老化防止や睡眠不足解消といった効能をうたう 水を対外宣伝サイトに掲載しているが、その圧倒的なうたい文句 に、得意先の中国人バイヤーはドン引きしているんだとか……。 「疲労回復、人体内のすべての器官 、臓器、細胞の機能回復および増進、精力亢進、老化防止、睡眠補充に効果がある」  金正恩党委員長の功績を紹介する北朝鮮の対外宣伝サイト「ネナラ(わが国)」に最近、自国の貿易 製品を紹介するコーナーが開設された。そのラインナップをにぎわすのが「パワー水」の数々だ。冒頭の一文は、新商品の「生物活性水」を紹介したものだ。  紹介文は続く。「最近、国土環境保護省は病気の治療と予防、皮膚の保護によい生物活性水を研究、完成した」。この活性水を他の水商品と交互に飲むと、肌が美しくなるそうだ。
powerw02
長寿わき水製造工場
「パワー水」は、これだけではない。南西部に位置する黄海北道の山麓には「わき水工場」が建設されたという。  紹介文によると、周辺には長寿の人たちが住む村があり、わき水と長寿は因果関係があると断定。「60日以上習慣化して飲めば、糖尿病と大腸炎をはじめとする各種の疾病の治療に特効がある」と、長寿だけでなく糖尿病の特効薬とうたい、「老化を遅延し、がん を予防する」と、確たる根拠を示さずに結んでいる。
powerw01
磁化水製造器
 さらに、水に不思議なパワーを送り込む技術も確立したという。「磁化水製造器」なる浄水器のようなユニットは、「磁化力 が強い希土類永久磁石と遠赤外線、ミリ波を水に浸透させる技術が導入された」。この水を 使った料理は「食品の保管期日もはるかに延ばすことができる」。さらに「部屋に置けば健康によい陰イオン環境をつくる」「人体内の老廃物と毒物を除去し、食物の味と消化吸収をよくする」 とあるが、写真を見る限り、あまり体によくなさそうな雰囲気だ。  日朝を行き来するビジネスマンは、金党委員長が企業や工場に対して対外貿易を許可したの が、過激な「パワー水」ビジネスを加速させたと指摘する。 「日本でも同じだが、水に箔を付ける悪質商法は簡単にできて、信じ込む一定の消費者がいる。水は日常 的に飲むので、よく売れる。北朝鮮には誇大広告の規制がなく、そもそも国家が加担している。水道水が汚く、健康志向の強い 中国人がターゲットだが、あまりにウソくさくて、中国人バイヤーもドン引きして手を出さないだろう」(同)  金党委員長鳴り物入りで始まった水ビジネスだが、どうやら早くも手詰まりになっているようだ。

「その発想はなかった!!」近所のブル・テリアを盗んで食べた男が逮捕!

bull.jpg
『バクステール/ぼくを可愛がってください。さもないと何かが起こります。』(IVC,Ltd.)
 ヨーロッパなど欧米諸国から非難され始めて久しい、アジア地域の犬食文化だが、またまた世界を驚かせる犬食ニュースが報じられた。  韓国・仁川西部警察署は12月20日、窃盗容疑で65歳の男を書類送検したと発表。男は18日午前、同市内の住宅の庭から、飼い主の目を盗んでブル・テリアを盗み出した上、屠畜場に連れて行って食べてしまったというのだ。  一方、家にいたはずの愛犬がいなくなったことに気づいた飼い主は、慌てて近所を探し回るも、なかなか見つからない。そこで、自宅に設置していた 監視カメラの映像を確認すると、近所に住む男が愛犬を連れ去る姿が映っていた。怒り狂った飼い主は、公園にいた男を自らの手で捕まえ、警察に突き出した。  警察の取り調べに対し、男は「飼い主のいない犬が歩き回っていたので、近くの屠畜場で知人と一緒に食べた」と供述しているという。  警察関係者によると「男が供述した屠畜場の正確な位置と、そこが合法の屠畜場かどうかについて捜査中」で、 また「たとえ一緒に食べたとして、知人には犬の窃盗容疑は適用されない」という。問題は窃盗そのものについてや、どうかであって、食べたこと自体は問題にならないようだ。  ネット上では「飼い主と顔見知りになのに、食べるのか?」「人間じゃないな」「ブル・テリアを食べようと思う発想がすごい」などといった声が寄せられている。  一方、このところ韓国国内でも、犬食文化について賛否両論がある。 「犬をペットとして飼っている人も多いですし、強烈な反感を持っている人も少なくない。メディアでも、犬食文化を野蛮だと伝える論調が増えています。とはいえ、まだまだ犬料理を出す店は多い。もともと犬を食べる風習があった世代の減少とともに、徐々に姿を消すのではないでしょうか」(韓国現地記者)  犬食文化の是非はわきに置いたとしても、他人のペットを勝手に食べてしまうこと自体が大きな問題。新しい時代のペット文化と、旧時代の犬食文化が交わる過渡期ならではの珍事件ではないだろうか?

「その発想はなかった!!」近所のブル・テリアを盗んで食べた男が逮捕!

bull.jpg
『バクステール/ぼくを可愛がってください。さもないと何かが起こります。』(IVC,Ltd.)
 ヨーロッパなど欧米諸国から非難され始めて久しい、アジア地域の犬食文化だが、またまた世界を驚かせる犬食ニュースが報じられた。  韓国・仁川西部警察署は12月20日、窃盗容疑で65歳の男を書類送検したと発表。男は18日午前、 国民生活センターが、高い濃度の水素が含まれるなどとうたって 販売されている水素水や、その生成器の一部の商品について、健康増進法や景品表示法などに抵触する恐れがあるとして、業者に文言の改善を要望したが、水ビジネスが盛んなのは日本だけではない。  核開発問題で揺れる北朝鮮も、「パワー水」商戦に参戦していた。糖尿病や心臓病の克服だけでなく、老化防止や睡眠不足解消といった効能をうたう 水を対外宣伝サイトに掲載しているが、その圧倒的なうたい文句 に、得意先の中国人バイヤーはドン引きしているんだとか……。に連れて行って食べてしまったというのだ。  一方、家にいたはずの愛犬がいなくなったことに気づいた飼い主は、慌てて近所を探し回るも、なかなか見つからない。そこで、自宅に設置していた 監視カメラの映像を確認すると、近所に住む男が愛犬を連れ去る姿が映っていた。怒り狂った飼い主は、公園にいた男を自らの手で捕まえ、警察に突き出した。  警察の取り調べに対し、男は「飼い主のいない犬が歩き回っていたので、近くの屠畜場で知人と一緒に食べた」と供述しているという。  警察関係者によると「男が供述した屠畜場の正確な位置と、そこが合法の屠畜場かどうかについて捜査中」で、 また「たとえ一緒に食べたとして、知人には犬の窃盗容疑は適用されない」という。問題は窃盗そのものについてや、どうかであって、食べたこと自体は問題にならないようだ。  ネット上では「飼い主と顔見知りになのに、食べるのか?」「人間じゃないな」「ブル・テリアを食べようと思う発想がすごい」などといった声が寄せられている。  一方、このところ韓国国内でも、犬食文化について賛否両論がある。 「犬をペットとして飼っている人も多いですし、強烈な反感を持っている人も少なくない。メディアでも、犬食文化を野蛮だと伝える論調が増えています。とはいえ、まだまだ犬料理を出す店は多い。もともと犬を食べる風習があった世代の減少とともに、徐々に姿を消すのではないでしょうか」(韓国現地記者)  犬食文化の是非はわきに置いたとしても、他人のペットを勝手に食べてしまうこと自体が大きな問題。新しい時代のペット文化と、旧時代の犬食文化が交わる過渡期ならではの珍事件ではないだろうか?

妊娠中に買い手探しも……ギャンブルや猫のために我が子を売り飛ばす母親たち

kichiku001.jpg
ネットに流出した、人身売買の現場の様子。2歳の次女が売られた現場で、金勘定をする母親の横にいるのが4歳の長女
 日本では子どもの虐待事件が後を絶たないが、それはお隣・中国でも同じようだ。ギャンブルと肉欲に溺れた母親が、金を工面するために実の子どもを売り飛ばすという事件が発生。その上、子どもを売買する決定的瞬間がネット上に流出し、大きなニュースになっている。 「人民日報」(12月21日付)によると、広西チワン族自治区南寧市の警察署に「妻と子どもが行方不明になった」という通報が入った。通報者によると、自宅から突然、妻と2歳・4歳の2人の幼い子どもが消えたというのだ。警察は誘拐の可能性も視野に入れ、捜査を開始。付近の住民に聞き込みをすると、まず行方不明になった母親にはギャンブルによる多額の借金があることがわかった。さらに、母親と共に行方不明になっている2人の女児によく似た子どもの目撃情報が、市内の住民から複数寄せられたという。  捜査が進むに連れ、驚愕の真相が明らかになっていった。なんと母親は、2人の子どもを他人に売り飛ばしていたのだ。警察は人身売買容疑で、子どもたちを買い取った人物を取り調べた結果、ギャンブルの借金の返済に行き詰まった母親から路上で子どもの売買を持ちかけられ、応じたと供述した。
kichiku002.jpg
こちらは長女の治療費を賄うため兄弟を売る母親の姿(2015年、広州市)。日本では信じられない光景だ
 その後、逃亡していた母親も逮捕され、長女を1万3,000元(約22万円)で、次女を1万9,000元(約32万円)で売り飛ばしたことを認めた。警察は、母親には不倫相手がいたことも突き止め、子どもを売った金を交際費に充てていたとみている。母親には懲役刑が課せられ、現在服役中だという。  中国では、今回のように驚くべき理由で我が子を売り飛ばすという事件が少なくない。同27日にも浙江省で、26歳の女が産まれたばかりの女児をネットを通じて2万元(約34万円)で売り飛ばすという事件も発生している。警察の調べによると、この女は妊娠中からネット上に子どもを売ろうと複数のサイトにその趣旨の内容を書き込んでいたという。その“計画性”にはあきれてしまうが、動機について「どうしても買いたいネコが高かったので、子どもを売った」と、信じられない供述をしている。  いずれの事件も農村部や内陸部で発生しており、女児ばかりが売られていたことからもわかるように、中国の地方都市にはいまだ男尊女卑がはびこっている。子どもは親を選んで生まれてくるなどと言うが、この現実には虚しくなるばかりだ。 (文=青山大樹)

妊娠中に買い手探しも……ギャンブルや猫のために我が子を売り飛ばす母親たち

kichiku001.jpg
ネットに流出した、人身売買の現場の様子。2歳の次女が売られた現場で、金勘定をする母親の横にいるのが4歳の長女
 日本では子どもの虐待事件が後を絶たないが、それはお隣・中国でも同じようだ。ギャンブルと肉欲に溺れた母親が、金を工面するために実の子どもを売り飛ばすという事件が発生。その上、子どもを売買する決定的瞬間がネット上に流出し、大きなニュースになっている。 「人民日報」(12月21日付)によると、広西チワン族自治区南寧市の警察署に「妻と子どもが行方不明になった」という通報が入った。通報者によると、自宅から突然、妻と2歳・4歳の2人の幼い子どもが消えたというのだ。警察は誘拐の可能性も視野に入れ、捜査を開始。付近の住民に聞き込みをすると、まず行方不明になった母親にはギャンブルによる多額の借金があることがわかった。さらに、母親と共に行方不明になっている2人の女児によく似た子どもの目撃情報が、市内の住民から複数寄せられたという。  捜査が進むに連れ、驚愕の真相が明らかになっていった。なんと母親は、2人の子どもを他人に売り飛ばしていたのだ。警察は人身売買容疑で、子どもたちを買い取った人物を取り調べた結果、ギャンブルの借金の返済に行き詰まった母親から路上で子どもの売買を持ちかけられ、応じたと供述した。
kichiku002.jpg
こちらは長女の治療費を賄うため兄弟を売る母親の姿(2015年、広州市)。日本では信じられない光景だ
 その後、逃亡していた母親も逮捕され、長女を1万3,000元(約22万円)で、次女を1万9,000元(約32万円)で売り飛ばしたことを認めた。警察は、母親には不倫相手がいたことも突き止め、子どもを売った金を交際費に充てていたとみている。母親には懲役刑が課せられ、現在服役中だという。  中国では、今回のように驚くべき理由で我が子を売り飛ばすという事件が少なくない。同27日にも浙江省で、26歳の女が産まれたばかりの女児をネットを通じて2万元(約34万円)で売り飛ばすという事件も発生している。警察の調べによると、この女は妊娠中からネット上に子どもを売ろうと複数のサイトにその趣旨の内容を書き込んでいたという。その“計画性”にはあきれてしまうが、動機について「どうしても買いたいネコが高かったので、子どもを売った」と、信じられない供述をしている。  いずれの事件も農村部や内陸部で発生しており、女児ばかりが売られていたことからもわかるように、中国の地方都市にはいまだ男尊女卑がはびこっている。子どもは親を選んで生まれてくるなどと言うが、この現実には虚しくなるばかりだ。 (文=青山大樹)

「産まない自由を強調していきたい」北原みのり×佐藤優が語る、国家に支配される性

 時事問題や普遍的テーマをジェンダーの観点から説く作家であり、女性のためのセックストーイショップの経営者でもある北原みのりさんと、元外交官のキャリアを生かして国内外の政治、社会について考察し、メディアで発信し続ける作家・佐藤優さん。ふたりが“性”の視点から国家を考え、論を交わした『性と国家』(河出書房新社)が発売された。12月下旬、同書の発売を記念して行われた北原、佐藤両氏によるトークイベントをレポートする。

■フェミニズム、売買春の是非、AVをめぐる知の格闘

 同書は、両氏に共通する「逮捕経験」がきっかけで生まれた。佐藤さんは2002年に逮捕、起訴される。512日間に及ぶ勾留体験をまとめた『獄中記』(岩波書店)に「これからはフェミニズムだ」といった内容が記されていることに、北原さんは惹かれた。また、佐藤さんは14年に北原さんが自身のショップに女性器をモチーフとした作品を展示したことで逮捕された後の対応と、それに対する世間からのバッシングに、彼女の「闘い方」を見る。

 「逮捕されたとき、ブラジルかニカラグア、ベネズエラに逃げればよかったのに。これらの国は犯罪者でも引き渡さないから(笑)」という佐藤さんの冗談から始まったトークは1時間半に及んだ。同書の内容をさらにふくらませながらも、アカデミズムというそもそもマッチョな世界でフェミニズムを学ぶ難しさから、売買春の是非、昨今大きな注目を集めるAVの出演強要問題、一夫一婦制……などテーマが複合的に交錯し、知の格闘が披露された。

 ここでは来場者から寄せられた質問と、両氏の回答を紹介したい。いずれも私たちの“性”が国家によっていかに管理され、不自由を強いられているかがわかる内容だったからだ。ちなみに、どちらの質問も男性からのものである。

■マッチョというのは小さな声を潰していく力

ーーフェミニズムを勉強したことがなく、この本を皮切りに学びたいと思いました。この世界がマッチョ(男性優位的)であることについて知りたいとき、どういう本を読めばいいのでしょう?

佐藤 フェミニズムは教科書を読めばわかる形の“知”ではないんですよ。私の解釈では、根っこにあるのは“男のほうが筋力が強い”ということ。その筋力の差が、社会システム全体に埋め込まれている。しかもそれは固定のものではなく、時代や状況に合わせて常に変化していくがゆえに、なかなか気づかない。これを知るには、いい小説、映画に触れることです。マッチョな人がいない作品ではなく、むしろマッチョなるものが描かれた作品。たとえば角田光代さんの『八日目の蝉』(中央公論新社)。出てくるのは弱い男、無責任な男、不要な男……そんなのばかりで、生殖を別にして考えると、男がいることによってこの社会は男も女も誰も幸せにならないことがわかります。映画も小説も、マッチョであることの究極の無責任さを突きつけてきますよ。

北原 私は、笙野頼子さんの『ひょうすべの国―植民人喰い条約』(河出書房新社)をおすすめします。この小説は、マッチョというのは小さな声を潰していく力だということを教えてくれます。ひょうすべとは妖怪の名ですが、作中では“NPOひょうげんがすべて”の略なんです。暴力もレイプも表現の自由とするマッチョな力と、それによって傷つき苦しむ女性たちを嘲笑する流れ……いまの日本をこうしたものが支配していることが、よく理解できる1冊です。

佐藤 あとは、北原さんが書いたものを、時系列に沿って読んでいくのがいいんじゃないかな。『フェミの嫌われ方』(新水社)ぐらいまでさかのぼって。

■個人の生活、生き方に国家が介入するのは危険

ーー大学でフェミニズムの授業をとったとき、「中絶は女性の権利である」と強調されたが、生まれてくる生命に対する切り捨てのように感じて違和感を覚えました。それについてどう思われますか?

北原 生殖の問題は、フェミニズムにおいても一大テーマです。女たちは産む産まないを自分で決めることができず、生涯ずっと産むしかない時代が何千年も続いてきました。だから20世紀になってウーマンリブやフェミニズムの観点から「産む産まないは、自分が決める」という考えが出てきたとき、どれだけ多くの女の人たちを動かしたか、それによって自分の人生を手に入れられた人がどれだけいたか……と考えると“中絶する権利”という言葉で簡単にまとめられるような話ではないと私は思います。

 もちろん命の問題については、今後もあきらめずに言葉を尽くして考えていくべきことですが、現在は国が「中絶するな」「どんどん産んでください」と推し進めているところですよね。いつの時代においても、女の身体は国家に利用されてきて、生殖はその最たるもの。男性と女性とでは、そのことで感じる恐怖や身体感覚の度合いが、まったく違うのではないでしょうか。

佐藤 いまの政府が、少子高齢化対策としてできるだけ多くの子どもを産むことを奨励しているという文脈の中で、私は意図的に「産まない自由」を強調していきたい。産まない自由が担保されたうえで、少子高齢化を考えなければいけないということです。個人の生活、生き方に国家が介入するのは危険です。ひとりひとりの生殖に国家が口を出して、しかも生殖によって経済的利益を得られるというやり方は、私は国家の過剰介入だと見ています。

 

 同書のイシューは沖縄、慰安婦、戦争、性売買、性暴力など多岐にわたっているが、上記で紹介したように、生殖をはじめとする私たちの身近にある問題ともつながっている。子育てや介護はなぜ女性の仕事とされるのか、街を歩いているだけで目に入ってくる児童ポルノ的な表現を異常と思うほうがおかしいのか、なぜドラマやCMなどを通じて女性蔑視的な視点に出くわさなければいけないのか……この違和感や不自由はすべて“国家”と切り離せないのだと気づかずにはいられない1冊である。
(三浦ゆえ)

日中関係の悪化が原因で……!? 中国でカモられる韓国人が急増中!

chinacity.jpg
イメージ画像(Thinkstockより)
 ここ最近、中国を訪れた韓国人が、繁華街でボッタクリ被害に遭うケースが増えているという。  駐中韓国大使館は12月上旬、悪質な客引きに気をつけるよう、渡航者に注意を促した。2015年だけでボッタクリ事件は103件発生しており、ここ最近も増加傾向にあるという。  近年、多くの中国人観光客が韓国を訪れているが、逆に中国の博覧会や展示会に足を運ぶ韓国人も増えているという。そんな中、韓国人が宿泊するホテルの近くに、客引きが多数出没しているそうだ。  客引きは「安くていいバーやマッサージ店を紹介する」と言って声をかけ、タクシーで一緒に移動。強引に酒を勧め、ターゲットを酔わせる。その後、コワモテの従業員が現れ、高額な料金を請求。これを拒否すると、凶器をちらつかせて恐喝したり、時に暴行を働くという。さらに、パスポートなどの身分証を撮影し、警察に通報させないようにする用意周到ぶりだ。仮に警察に通報したとしても、店の位置は頻繁に変わるため、ほとんどお手上げ状態だそうだ。  実際、客引きに連れていかれた風俗店やマッサージ店で、日本円で30~50万円もボッタクられた、という被害は後を絶たない。  いったいなぜ、韓国人が狙われるのか? 中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏は言う。 「これまで、中国では日本人相手のボッタクリが多かった。ただ、最近では日中関係の悪化から、駐在員や旅行客の数が激減している。そのしわ寄せが、相対的に増えた訪中韓国人に向かっているのではないでしょうか」  いずれにせよ、中国でも、客引きにはついていかないほうが賢明だろう。 (文=河鐘基)

日中関係の悪化が原因で……!? 中国でカモられる韓国人が急増中!

chinacity.jpg
イメージ画像(Thinkstockより)
 ここ最近、中国を訪れた韓国人が、繁華街でボッタクリ被害に遭うケースが増えているという。  駐中韓国大使館は12月上旬、悪質な客引きに気をつけるよう、渡航者に注意を促した。2015年だけでボッタクリ事件は103件発生しており、ここ最近も増加傾向にあるという。  近年、多くの中国人観光客が韓国を訪れているが、逆に中国の博覧会や展示会に足を運ぶ韓国人も増えているという。そんな中、韓国人が宿泊するホテルの近くに、客引きが多数出没しているそうだ。  客引きは「安くていいバーやマッサージ店を紹介する」と言って声をかけ、タクシーで一緒に移動。強引に酒を勧め、ターゲットを酔わせる。その後、コワモテの従業員が現れ、高額な料金を請求。これを拒否すると、凶器をちらつかせて恐喝したり、時に暴行を働くという。さらに、パスポートなどの身分証を撮影し、警察に通報させないようにする用意周到ぶりだ。仮に警察に通報したとしても、店の位置は頻繁に変わるため、ほとんどお手上げ状態だそうだ。  実際、客引きに連れていかれた風俗店やマッサージ店で、日本円で30~50万円もボッタクられた、という被害は後を絶たない。  いったいなぜ、韓国人が狙われるのか? 中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏は言う。 「これまで、中国では日本人相手のボッタクリが多かった。ただ、最近では日中関係の悪化から、駐在員や旅行客の数が激減している。そのしわ寄せが、相対的に増えた訪中韓国人に向かっているのではないでしょうか」  いずれにせよ、中国でも、客引きにはついていかないほうが賢明だろう。 (文=河鐘基)

「全世界をだましてやった!」と店員ドヤ顔……焼き肉チェーンが、鴨の汚肉を牛肉と偽装!

fakebeef-2.jpg
 成形された鴨肉
 ダンボール肉まん、下水溝油、プラスチック米など、後から後から出てくる中国の偽装食品。道端で売られている肉の串焼き類もどんな肉を使っているかわからず、当の中国人でさえあまり手を出さない。  となると、外食するならやっぱり信用のおける店で食べるのが一番なわけで、全国チェーンのレストランなどは、材料も調理方法も比較的安全といわれている。  そんな中、食べ放題の焼き肉チェーン店が偽装肉を使っていたことがわかり、偽装食品の存在に慣れているはずの人民たちをも震撼させている。  北京に本部がある「漢麗軒」は、一人49元(約830円)で焼き肉が食べ放題ということで、人気が出ていたチェーン。ところが、この値段で牛肉やアワビまでもが食べ放題ということに疑問を持ったテレビ局の記者が、湖南省長沙市にある店舗に潜入取材を行い、その安さの秘密を探った。  1カ月にも及ぶ取材の結果、驚くべき真相が判明した。チェーン店で出されている牛肉は、すべて鴨肉を加工して作ったものだったのだ。  調理場の奥の床に置かれているのは、冷凍された鴨肉の塊。床が汚水で汚れているにもかかわらず、裸のまま置かれている。それを従業員は足で踏んだりして扱い、肉の成形機に入れていく。しかも、床に落ちた肉もそのまま拾って、また成形機の中に入れていく。
fakebeef-3.jpg
大きなボウルを汚い床に置いて、鴨肉に調味料を混ぜていく
fakebeef-4.jpg
出来上がった“牛肉”は、そのまま店頭へ
 従業員として店に潜入した記者が従業員に聞くと、それらの鴨肉の中には、2~3日前に賞味期限が切れた肉も混じっているという。  そのようにして成形して作った鴨肉のスライスをボウルに入れ、今度は怪しげな赤い調味料を混ぜていく。すると、肉が赤みがかり、牛肉のような色合いに変わってくる。 「これを店に出して、客にバレないの?」と記者が聞くと、従業員は「これまでバレたことはないわ」とシレッと答える。さらには、記者が「(ここまで客をうまくだませて)達成感があるでしょ?」と聞くと、「そうね」と答え、「全世界をだましてやったわ」とドヤ顔。  記者がさらに調査を進めていくと、店内の冷蔵庫の中には牛肉がどこにもない。このチェーン店の食材はすべて本部から送られてきたものを使っていることから、偽装はこの店だけではなく、全国のチェーン店ぐるみで行っている可能性も出てきた。  そこで記者が北京の本部に問い合わせたところ「この長沙市の店はフランチャイズ店で、材料は本部から送ったものではなく、店独自に買い入れたものを使っている」と答えている。  このところ、中国では各地で大気汚染が深刻な状況になっており、空気も食品も、カラダに入るものはすべて汚染されているといっても過言ではない。中国の金持ちたちがわれ先にと外国に移住していくのも、納得である。 (文=佐久間賢三)