マジか? 晴海埠頭がカーセックス(?)スポットになっている!!

 夜の晴海埠頭と聞いて、人は何を思い浮かべるだろうか。そこには、決して足を踏み入れてはならない危険な香りがあるのではなかろうか。

 実に晴海埠頭は危険だというイメージが強い。かつて名作ゲーム『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ』で描かれた、死体が上がるスポットのように。

 でも、そんな晴海埠頭は今や妙なデートスポットになっている。

 最近まで、確かに夜の晴海埠頭はヤバさが漂っていた。埠頭の脇には交番もあるのだけれど海に面した公園は森に囲まれた闇の世界。時折、豪華客船などがやってくるターミナルも、夜はまったくの闇に包まれているのだから。

 だが、オリンピック選手村に向けた工事によって、その風景は変わっている。今の晴海埠頭へと向かう道は、深夜でも灯りが煌々と輝いているのだ。おまけに、時折パトロールの車が走っているので治安は格段にアップしているといえるだろう。そうした安全性さえあれば、晴海埠頭は途端に素敵スポットとなる。目の前にはレインボーブリッジ。そして、サイバーパンクのような夜景が広がるのだから。

 そうした環境の変化は、次第に知られるようになっている。深夜、晴海埠頭へと向かうと、常に数台の車が何もない岩壁に向けて、車を走らせているのだ。

 そう、いつの間にか晴海埠頭は、密やかなクルマでやってくるデートスポットになっていたのである。

 岩壁のあたりまでいくと、週末には常に数台の車が。中までは見えないが、どう考えても中でカップルがいちゃついているのは容易に想像ができる。

 どうも、駐車をしやすい場所から、よい感じに交番が離れているロケーション。安全かつ車デートでイチャつく、あるいは口説くスポットとしては最良のものになっているようだ。

 今はまだ知られていないスポットゆえにか、デート中っぽい車の数が増えたとはいえ、数は限られている。東京五輪に向けた工事の進展によって、その光景も変わっていくだろう。

 今のウチに、夜の闇に生まれる非日常な空間を観ておいてもよいかも!?
(文=大居候)

もう中国に未来はない!? 妊婦たちが「子どもの米国籍」求めてサイパンに殺到中!

 日本人にもビーチリゾートとして人気の高い北マリアナ諸島の島・サイパンに、大勢の中国人観光客が訪れるようになっている。それだけならサイパンの観光産業を大いに潤おすことになるので、地元の人たちは大歓迎なのだが、その一方で、歓迎されざる別の問題も起こっているという。

 それを伝えているのは、アメリカの新聞「ウォール・ストリート・ジャーナル」で、中国のニュースサイト「謄訊網」がそれを引用する形で伝えている。

 記事によると、サイパンはアメリカの領土だが、2009年に中国人観光客に対するビザ免除政策が実施されて以来、中国人はノービザでサイパンに45日間滞在できるようになった。上海や広州などの大都市から飛行機で4~5時間ほどで来られることもあって、大勢の中国人観光客が訪れるようになり、今ではサイパンを訪れる外国人観光客の3分の1強を占めているという。

 その一方で、ノービザであることを利用して、中国人の妊婦たちがノービザでサイパンにやってきて、地元の病院で出産するケースが増えている。ノービザ政策が始まった09年にサイパンで生まれた中国人の子どもはわずか4人だったが、16年には472人にまで増加。その年にサイパンで生まれた赤ん坊のうち、7割以上がABC(American-born Chinese=アメリカで生まれた中国人)となっているのだ。

 中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏は、こういったサイパンでの中国人妊婦たちによる“出産ツーリズム”についてこう説明する。

「それは、アメリカが国籍について出生地主義を取っているため、アメリカの領土であるサイパンで出産すれば、その子どもにはアメリカ国籍が与えられるから。サイパンは中国から近いので、アメリカ本土に行くより費用が安く済みます。以前は子どもに香港の戸籍を取らせるために香港で出産することがブームとなっていましたが、その数があまりにも多くなってしまったため、香港は13年から中国人妊婦の受け入れを禁止する処置を取っています。結局、中国人たちは自分の国である中国に未来はないと思っているから、子どもたちに外国籍を取らせたがっているのです」

 こういった中国人の出産ツーリズムに対し、サイパンの地元政府の当局者は状況を把握しているものの、医療費用を払う以上、中国人がサイパンで出産することは違法行為ではないと述べている。

 さらに、わずか数百人の中国人妊婦の入国を防ぐために、サイパンに来る何万人もの中国人観光客に対するノービザ旅行を制限するのは、ビジネスの観点から見てナンセンスだとも答えている。

 アメリカのトランプ大統領は、国境を接するメキシコからの不法移民の流入を防ぐため、メキシコとの間に「国境の壁」を設置することを宣言しているが、果たして中国人妊婦に対しても、サイパンに「海の壁」ともいえる入国制限処置を取るだろうか。
(文=佐久間賢三)

 

不妊女性に自分の精子を注入した医師、23人の子どもを生ませるも「行為は犯罪ではない」として執行猶予へ

 米中西部に位置するインディアナ州の州都・インディアナポリスで12月半ばに行われた、ある注目の裁判で、裁判官は今年79歳になる元医師ドナルド・クラインに対し、執行猶予1年の刑を言い渡した。

 これに対し被害者たちは、もっと重い刑を科すべきだと不満の声を上げていたという。

 地元紙の「インディ・スター」が報じたところによると、クラインはすでに引退しているが、かつては不妊治療を専門とする医師をしており、過去に、自分のクリニックで、数十人の女性患者に対して内緒で自らの精子を使って体外受精を行っていたのだという。

 コトが発覚したのは3年前。30年ほど前にクラインのクリニックで体外受精を受けて生まれた子どもたちの多くが、遺伝子検査によって異母兄弟・姉妹であることが判明したのである。

 この検査判定によって、彼ら親たちは大きな疑念を抱くこととなった。というのも、当時クラインは女性患者に対して、同じ精子提供者の精子は、3人以上には使わないと明言していたからである。後に彼らがオンライン上の遺伝子検査サービスで検査を行ったところ、彼らの子ども生物学的にクラインが父親であることが判明したという。

 これは、明らかに犯罪的行為である。ところが、インディアナ州の法律では、医師が患者に自分の精子を使って体外受精を行うことを禁止しておらず、訴訟を起こすことができない。そのため彼らは消費者として苦情を申し立てるしか方法がなかったのだ。

 苦情を受けた調査機関がクラインに対して聞き取りを行ったところ、クラインは疑惑を否定。そのため、次にクラインは調査官に対して偽証を行ったとして起訴され、裁判が開かれることになったという。

 地元裁判所で行われた公判で、クラインは調査官に対して偽証をしたことは認めたものの、クラインの弁護士は口頭弁論で「この裁判は偽証に対して行われるもので、何十年も前にクリニックで彼が行ったことに対してではない」と何度も強調。最後に「30年前に起こったことは犯罪ではない」と述べている。

 裁判資料には、クラインは疑惑を訴えてきたかつての患者に対して、かつて50回ほど自身の精子を体外受精に使っており、それは他の提供者からの新鮮な精子を調達することができなかったからだと告白したと残っている。

 すでに被害者たちが個人的に行ったDNAテストでは、23人がクラインの生物学上の子どもであることが判明しており、その数はさらに増える可能性もあるとしている。

 しかし、裁判では2つの偽証罪のみについて審理が行われ、結局、クラインは刑務所に入ることなく、執行猶予となったわけである。

 この判決に怒りが収まらないのが、この裁判で傍聴に押し寄せた被害者たちである。「彼の行為が私たちに対して与えた精神的な苦痛は甚大なもの。もっと重い刑を科すべきだ」と、大きな声を上げているという。

 生物のオスは、自らの遺伝子を持つ子孫をできるだけ多く残そうとする本能を持っているといわれているが、それはメスとの生殖行為を通じてのこと。生殖行為もせずに勝手に遺伝子だけメスに植え付けることは、それこそ自然の摂理を冒涜する行為だといえるかもしれないが……。

編集方針は金正恩へのゴマすり……北朝鮮謹製! 2018年「自慢の逸品カレンダー」が味わい深い

 傍若無人なミサイル発射を繰り返す北朝鮮が、2018年新作カレンダーを発行した。平壌の高層マンション街や映画俳優、朝鮮料理といった複数のジャンルが確認されているが、新テーマ「自慢の逸品」が出現し、マニアや研究者の間で話題になっている。缶ビールや革靴、シャンプー&リンスといった西側諸国ではあり得ないモチーフをドーンと掲載するあたり、「さすがは北朝鮮だ!」とマニアを唸らせているのだ。

 企業の粗品として重用されるカレンダー。北朝鮮では国営企業の朝鮮出版物輸出入社が一括してカラー印刷し、国内外で販売される。わずかだが外貨稼ぎの足しになる上、1年にわたって国力をアピールできるため、毎年、変に気合いの入った仕上がりになる。

 新テーマ「自慢の逸品」は縦長サイズで、1月は「開城(ケソン)高麗人参加工品」というオーソドックスな特産物からスタートする。故・金正日総書記の誕生日が赤字で図太く印字された2月は、松茸加工品だ。チンコケースみたいなガラス容器に入った松茸酒が異様に目立つ。その手前には「松茸抗がん免疫復活薬」……。日本だと薬事法か何かですぐに逮捕されそうな、詐欺っぽいネーミングだ。そもそも、秋が旬なのに、2月にくるセンスが不思議過ぎる。

 3月は「春の香り」化粧品のセット。伝統的に美肌の多い北朝鮮女性が愛用する数少ないお役立ちアイテムだ。4月は「電子製品」。スマホや薄型テレビが北朝鮮にもあると必死にアピールする。

 5月になって「平壌体育機材工場の製品」と、いきなり具体的な工場名が出てサッカーボールやユニホームが並ぶ。金正恩党委員長が肝いりで建設を指示した工場で、正恩氏も2016年6月に現地指導するため足を運んでいる。

 6月は「龍岳山(リョンアクサン)石鹸工場製品の品々」で、シャンプーやリンスがどーんと出ている。7月の「靴」は元山(ウォンサン)にある靴工場が製造したモノだ。どちらの工場も近年に正恩氏が現地指導した報道があり、奇妙なアイテムが続々と登場する背景には「正恩氏への“ゴマすり”」という編集方針を読み取ることができる。

 8月は海外輸出の実績もある大同江(テドンガン)ビール。瓶が主流で、中国への輸出実績もあるブランドだが、17年にようやく缶ビールが新発売となり、ここぞとばかりに缶をアピールする。

 9月の「健康時計」は、着用するだけで皮下の血液を浄化して健康になるというサイキックな効能が売りだ。同様の技術(?)で血液浄化できる指輪やネックレスも写っている。プラシーボ(思い込み)効果だけはありそうだが、血液浄化の効能は、北朝鮮に行って確認するしかない。

 10月はフルーツ入り菓子、11月は酒、12月は銅製の酒器という、割と普通のアイテムで締めくくっている。

 カレンダーで「自慢の逸品」をアピールしたまではいいが、12月の国連安全保障理事会制裁決議で、多くの製品が禁輸品に……。2018年は北挑戦にとって厳しい1年となりそうだ。

編集方針は金正恩へのゴマすり……北朝鮮謹製! 2018年「自慢の逸品カレンダー」が味わい深い

 傍若無人なミサイル発射を繰り返す北朝鮮が、2018年新作カレンダーを発行した。平壌の高層マンション街や映画俳優、朝鮮料理といった複数のジャンルが確認されているが、新テーマ「自慢の逸品」が出現し、マニアや研究者の間で話題になっている。缶ビールや革靴、シャンプー&リンスといった西側諸国ではあり得ないモチーフをドーンと掲載するあたり、「さすがは北朝鮮だ!」とマニアを唸らせているのだ。

 企業の粗品として重用されるカレンダー。北朝鮮では国営企業の朝鮮出版物輸出入社が一括してカラー印刷し、国内外で販売される。わずかだが外貨稼ぎの足しになる上、1年にわたって国力をアピールできるため、毎年、変に気合いの入った仕上がりになる。

 新テーマ「自慢の逸品」は縦長サイズで、1月は「開城(ケソン)高麗人参加工品」というオーソドックスな特産物からスタートする。故・金正日総書記の誕生日が赤字で図太く印字された2月は、松茸加工品だ。チンコケースみたいなガラス容器に入った松茸酒が異様に目立つ。その手前には「松茸抗がん免疫復活薬」……。日本だと薬事法か何かですぐに逮捕されそうな、詐欺っぽいネーミングだ。そもそも、秋が旬なのに、2月にくるセンスが不思議過ぎる。

 3月は「春の香り」化粧品のセット。伝統的に美肌の多い北朝鮮女性が愛用する数少ないお役立ちアイテムだ。4月は「電子製品」。スマホや薄型テレビが北朝鮮にもあると必死にアピールする。

 5月になって「平壌体育機材工場の製品」と、いきなり具体的な工場名が出てサッカーボールやユニホームが並ぶ。金正恩党委員長が肝いりで建設を指示した工場で、正恩氏も2016年6月に現地指導するため足を運んでいる。

 6月は「龍岳山(リョンアクサン)石鹸工場製品の品々」で、シャンプーやリンスがどーんと出ている。7月の「靴」は元山(ウォンサン)にある靴工場が製造したモノだ。どちらの工場も近年に正恩氏が現地指導した報道があり、奇妙なアイテムが続々と登場する背景には「正恩氏への“ゴマすり”」という編集方針を読み取ることができる。

 8月は海外輸出の実績もある大同江(テドンガン)ビール。瓶が主流で、中国への輸出実績もあるブランドだが、17年にようやく缶ビールが新発売となり、ここぞとばかりに缶をアピールする。

 9月の「健康時計」は、着用するだけで皮下の血液を浄化して健康になるというサイキックな効能が売りだ。同様の技術(?)で血液浄化できる指輪やネックレスも写っている。プラシーボ(思い込み)効果だけはありそうだが、血液浄化の効能は、北朝鮮に行って確認するしかない。

 10月はフルーツ入り菓子、11月は酒、12月は銅製の酒器という、割と普通のアイテムで締めくくっている。

 カレンダーで「自慢の逸品」をアピールしたまではいいが、12月の国連安全保障理事会制裁決議で、多くの製品が禁輸品に……。2018年は北挑戦にとって厳しい1年となりそうだ。

白血病少女が歌い、踊る……中国動画配信で広がる“募金の輪”「この子の歌声は天使の歌声だ!」

 危険も恥もいとわない中国の過激な動画配信事情についてはこれまでもたびたび報じてきたが、命をつなぐため自ら動画配信を行う女児が話題となっている。

 紅星新聞(2017年12月20日付)によると、河南省鄭州市にある鄭州大学病院に入院している6歳女児の念念ちゃんが、病室で歌を歌う様子や、ベッドの上で踊りを披露する動画の配信を続けている。

 念念ちゃんは、一昨年9月に白血病を発症し入院、現在にいたるまで化学療法を11回も行っているが病状は回復せず、むしろ悪化の一途をたどっているという。

 父親の劉さんによると、念念ちゃんの治療のため、これまでに治療費として80万元(約1,400万円)を支払ったが、一向に回復しなかった。そして財産は底をつき、今後治療を続けることは難しい状況となっていたという。

 そんな中、念念ちゃんの両親は、病室で安静にすることしかできない念念ちゃんに、せめて友達を作ってあげたいと思い、ネット上で歌を歌う様子や踊る様子を動画サイトにアップ。すると多くの視聴者から、「この子の歌声は天使の歌声だ!」などと大きな反響を呼んだのだった。そして、念念ちゃんが死の淵に立たされていることを知った視聴者から、募金が寄せられるようになったという。

 その一方で、病気は念念ちゃんを刻一刻と蝕んでいった。担当医によると、念念ちゃんを救える唯一の方法は骨髄移植しかないという。骨髄移植をするには、さらに30万元(約500万円)が必要になるというが、念念ちゃんに寄せられた募金はまだ数千元で、目標金額にはほど遠く、手術の見通しは立っていない。

 最近の念念ちゃんの動画を見ると、がん細胞が転移しているためか、話をすることも辛そうで、歌を歌ったり踊ったりすることは、もはやできないようだ。それでも善意の輪は少しずつ広がり、募金は毎日寄せられているという。

 医療保険の整備が未だ不十分の中国では、治療費が払えないために命を落とす者はまだまだ多い。何かと世間を騒がせている動画配信だが、こんな時にこそ役に立ってほしいものだ。
(文=青山大樹)

白血病少女が歌い、踊る……中国動画配信で広がる“募金の輪”「この子の歌声は天使の歌声だ!」

 危険も恥もいとわない中国の過激な動画配信事情についてはこれまでもたびたび報じてきたが、命をつなぐため自ら動画配信を行う女児が話題となっている。

 紅星新聞(2017年12月20日付)によると、河南省鄭州市にある鄭州大学病院に入院している6歳女児の念念ちゃんが、病室で歌を歌う様子や、ベッドの上で踊りを披露する動画の配信を続けている。

 念念ちゃんは、一昨年9月に白血病を発症し入院、現在にいたるまで化学療法を11回も行っているが病状は回復せず、むしろ悪化の一途をたどっているという。

 父親の劉さんによると、念念ちゃんの治療のため、これまでに治療費として80万元(約1,400万円)を支払ったが、一向に回復しなかった。そして財産は底をつき、今後治療を続けることは難しい状況となっていたという。

 そんな中、念念ちゃんの両親は、病室で安静にすることしかできない念念ちゃんに、せめて友達を作ってあげたいと思い、ネット上で歌を歌う様子や踊る様子を動画サイトにアップ。すると多くの視聴者から、「この子の歌声は天使の歌声だ!」などと大きな反響を呼んだのだった。そして、念念ちゃんが死の淵に立たされていることを知った視聴者から、募金が寄せられるようになったという。

 その一方で、病気は念念ちゃんを刻一刻と蝕んでいった。担当医によると、念念ちゃんを救える唯一の方法は骨髄移植しかないという。骨髄移植をするには、さらに30万元(約500万円)が必要になるというが、念念ちゃんに寄せられた募金はまだ数千元で、目標金額にはほど遠く、手術の見通しは立っていない。

 最近の念念ちゃんの動画を見ると、がん細胞が転移しているためか、話をすることも辛そうで、歌を歌ったり踊ったりすることは、もはやできないようだ。それでも善意の輪は少しずつ広がり、募金は毎日寄せられているという。

 医療保険の整備が未だ不十分の中国では、治療費が払えないために命を落とす者はまだまだ多い。何かと世間を騒がせている動画配信だが、こんな時にこそ役に立ってほしいものだ。
(文=青山大樹)

中国“犬食”文化の断末魔! 業者の相次ぐ廃業と、毒針で飼い犬を殺して持ち去る「闇ルート」の存在

 中国でたびたびに問題になっている犬肉食。世界中から、これまでさんざん「野蛮だ」と指摘され、中国内でも犬肉食に対するバッシングが広がっている。ペットが増えたことで動物愛護の意識が芽生えており、犬肉をめぐっては、もはや中国内を二分する論争になりつつある。

 そんな中、犬を殺すための毒針や毒矢が大量に流通し、摘発が相次いでいる。香港メディア「東方日報」(2017年12月25日付)などによると、南京市の「毒針製造工場」で7,000本の毒針が押収される事件が起こったという。毒針に加え、日本で犬猫の殺処分で使用されることもある筋弛緩薬・スキサメトニウムや、猛毒のシアン化合物、工業用アルコールも押収されたという。この工場は、オンラインで注文を受け、顧客に発送。これまで中国全土6万本の毒針を販売していたという。

 中国では昨年10月にも安徽省で毒針工場が摘発され、1万本以上の毒針が押収されるなど、類似の摘発事案が数多く報じられている。なぜこうした需要があるかというと、ボーガンや吹き矢を使って犬を殺し、死体を食肉業者に販売する輩が急増しているからだ。

 例えば杭州市では昨年、ペット犬が行方不明になる事件が多発していた。警察が犯人グループを逮捕してみると、アジトには死んだ犬が20匹も貯蔵されていたという。犯人グループは毒針とボーガンで他人のペットを殺害。食肉業者に1匹あたり800~1,200円程度で卸していたという(台湾メディア「聯合新聞」12月15日付)。

 近年、犬泥棒がペットをさらったり、殺して持ち去る事件が中国で相次いでいるが、背景には何があるのか。中国在住のジャーナリスト・吉井透氏はこう指摘する。

「中国ではここ3~4年、動物愛護が盛んに叫ばれるようになり、食用犬養殖業者や畜業者はもちろん、レストランも含め犬肉食関連の業者へのバッシングが高まっている。経済成長で豚肉や牛肉の供給が急増している昨今、あえて犬肉を食べる必要もないという理屈です。世間から冷たい目で見られ、正規の犬肉と畜業者や養殖業者が続々と廃業に追い込まれている。代わって出てきたのが犬を捕獲・殺害して売る連中です。先日、訪れた広州市近郊でもたまたま目撃したんですが、いきなり小型バンが路地にやってきて、中から2人の男がやってきてペット犬をさらっていった」

 この問題は「食の安全」という、もうひとつの問題も孕んでいる。ボーガンや吹き矢によって毒殺された犬の肉に、人体に有害な毒が残留している可能性が高いことは言うまでもない。食品の安全性に神経を尖らせる当局も、毒殺された犬肉に関する健康被害調査に乗り出したという。しかし、犬肉を好んで食す人がまだ存在する限り、こうした事件がすぐになくなることはないだろう。
(取材・文=五月花子)

最大の価値が出るのは「これからの未来」──高須院長が3,000万円で落札した『昭和天皇独白録』って!?

 ニューヨークでオークションにかけられた『昭和天皇独白録』の原本を、美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長が約3,000万円で落札し話題になっている。

 高須院長は「国の宝であり、国外へ持ち出すべきものではない」「歴史研究の意味でも原本は日本にあるのが一番」と、落札した原本を皇室へ提供(いったん宮内庁へ)する意向を示している。

 そんな話題の『昭和天皇独白録』とは、どんなものか?

 昭和天皇の事績については、現在、宮内庁が編纂した『昭和天皇実録』(東京書籍)が刊行されている。名前は似ているが『昭和天皇独白録』は、初めて聞いたという人も多いのではないだろうか。

 同書は、1946年に御用掛として昭和天皇の通訳を担当していた寺崎英成氏が作成した談話録である。GHQによる占領を受けて、昭和天皇が戦争期の記録を作る意向を示し、作成されたものであることは、当時侍従であった木下道雄氏の『側近日誌』(文藝春秋)にも記されている。

 今回『昭和天皇独白録』という名前で大きく注目されているが、これまで明らかになっている側近の記録に示されたものと比べると、内容に新発見はない。その内容はすでに1990年に明らかになって出版され、現在は単行本・文庫版などで読むことができるからだ。

 つまり、今回、原本が落札されたことで「知られていなかった昭和史の真実」が出てくることはないだろう。

 それでも、この史料が重要なのは、それが日本にあることである。

 すでに活字になっているとはいえ、本格的に研究をするのであれば原本を読まなければならないのが歴史学の基本。そこでは、刊行されているものとの異同、あるいは、本文と無関係の走り書きのようなものに価値があったりするからだ。今後、昭和史は歴史学の分野でさまざまな研究対象となっていくだろう。そうした時に肝心の史料が海外のどこかの大学の所蔵や、あるいはコレクターが所蔵していて、誰も触れることができない……などということは、起こりがち。

 そうした歴史研究の原原点といえる貴重な史料を、国内に取り戻した価値は大きい。

 近年、日本では大衆文化に関わる史料なども、どんどんと海外へ流出する現象が見られている。ぜひ、高須院長の財産で、そうした流出を防いでもらいたいものだ。

最大の価値が出るのは「これからの未来」──高須院長が3,000万円で落札した『昭和天皇独白録』って!?

 ニューヨークでオークションにかけられた『昭和天皇独白録』の原本を、美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長が約3,000万円で落札し話題になっている。

 高須院長は「国の宝であり、国外へ持ち出すべきものではない」「歴史研究の意味でも原本は日本にあるのが一番」と、落札した原本を皇室へ提供(いったん宮内庁へ)する意向を示している。

 そんな話題の『昭和天皇独白録』とは、どんなものか?

 昭和天皇の事績については、現在、宮内庁が編纂した『昭和天皇実録』(東京書籍)が刊行されている。名前は似ているが『昭和天皇独白録』は、初めて聞いたという人も多いのではないだろうか。

 同書は、1946年に御用掛として昭和天皇の通訳を担当していた寺崎英成氏が作成した談話録である。GHQによる占領を受けて、昭和天皇が戦争期の記録を作る意向を示し、作成されたものであることは、当時侍従であった木下道雄氏の『側近日誌』(文藝春秋)にも記されている。

 今回『昭和天皇独白録』という名前で大きく注目されているが、これまで明らかになっている側近の記録に示されたものと比べると、内容に新発見はない。その内容はすでに1990年に明らかになって出版され、現在は単行本・文庫版などで読むことができるからだ。

 つまり、今回、原本が落札されたことで「知られていなかった昭和史の真実」が出てくることはないだろう。

 それでも、この史料が重要なのは、それが日本にあることである。

 すでに活字になっているとはいえ、本格的に研究をするのであれば原本を読まなければならないのが歴史学の基本。そこでは、刊行されているものとの異同、あるいは、本文と無関係の走り書きのようなものに価値があったりするからだ。今後、昭和史は歴史学の分野でさまざまな研究対象となっていくだろう。そうした時に肝心の史料が海外のどこかの大学の所蔵や、あるいはコレクターが所蔵していて、誰も触れることができない……などということは、起こりがち。

 そうした歴史研究の原原点といえる貴重な史料を、国内に取り戻した価値は大きい。

 近年、日本では大衆文化に関わる史料なども、どんどんと海外へ流出する現象が見られている。ぜひ、高須院長の財産で、そうした流出を防いでもらいたいものだ。