狂気か芸術か……男女がお互いの肉を食らう「人肉食ショー」がFacebookで生中継され批判殺到

 ベンチに座った男女の背後に、白衣を着た女がしゃがみ込む。白衣姿の女は、手に持ったメスを使い、彼らの背中から肉片を採取する。

 背中から鮮血がしたたり落ちる男女の前で、白衣の女はそれらの肉片をフライパンで調理。塩コショウを振りかけて味付けをする一幕も。

 その後、男女を向かい合わせに立たせると、調理されたばかりそれぞれの肉片を、互いの口に運んだのだった。男女は味わうようにゆっくりと咀嚼し、のみ込んでいく……。

 目をそむけたくなるような人肉食ショーが行われたのは、ラトビアの首都・リガにある美術館。同地在住のコンテンポラリー・アーティスト、アルトゥス・ベルジンズ氏によるアートパフォーマンスで、世界の食糧資源が底を尽いたときに人類に何が起こるかを問いかけるための作品なのだという。

 このパフォーマンスはFacebook上でも生中継され、視聴者からは「人肉食は倫理に反する」「こんなのは芸術ではない」などと批判の声も相次いだ。

 こうした批判を受けて、地元警察も調査を開始したというが、そもそもショーの中で実際にパフォーマーらが口にしたのが本物の肉片だったのかどうかも定かではなく、法的な問題点もはっきりしていないという。

 2012年には東京杉並区のライブハウスで、切除した男性器を参加者に食べさせる人肉食イベントが開催され、世界的に議論が巻き起こった。事態を重く見た杉並区は、イベントを主催した男性を、わいせつ物陳列の疑いで警視庁杉並署に告発しているが、その後、男性が逮捕されたというニュースは報じられていないようだ。

 有史以来、文明社会では一貫してタブー視されてきたカニバリズムだが、こうした“アート”として表現されるケースは決して少なくない。多くの人が受け入れられないのも、もっともだが……。

 

狂気か芸術か……男女がお互いの肉を食らう「人肉食ショー」がFacebookで生中継され批判殺到

 ベンチに座った男女の背後に、白衣を着た女がしゃがみ込む。白衣姿の女は、手に持ったメスを使い、彼らの背中から肉片を採取する。

 背中から鮮血がしたたり落ちる男女の前で、白衣の女はそれらの肉片をフライパンで調理。塩コショウを振りかけて味付けをする一幕も。

 その後、男女を向かい合わせに立たせると、調理されたばかりそれぞれの肉片を、互いの口に運んだのだった。男女は味わうようにゆっくりと咀嚼し、のみ込んでいく……。

 目をそむけたくなるような人肉食ショーが行われたのは、ラトビアの首都・リガにある美術館。同地在住のコンテンポラリー・アーティスト、アルトゥス・ベルジンズ氏によるアートパフォーマンスで、世界の食糧資源が底を尽いたときに人類に何が起こるかを問いかけるための作品なのだという。

 このパフォーマンスはFacebook上でも生中継され、視聴者からは「人肉食は倫理に反する」「こんなのは芸術ではない」などと批判の声も相次いだ。

 こうした批判を受けて、地元警察も調査を開始したというが、そもそもショーの中で実際にパフォーマーらが口にしたのが本物の肉片だったのかどうかも定かではなく、法的な問題点もはっきりしていないという。

 2012年には東京杉並区のライブハウスで、切除した男性器を参加者に食べさせる人肉食イベントが開催され、世界的に議論が巻き起こった。事態を重く見た杉並区は、イベントを主催した男性を、わいせつ物陳列の疑いで警視庁杉並署に告発しているが、その後、男性が逮捕されたというニュースは報じられていないようだ。

 有史以来、文明社会では一貫してタブー視されてきたカニバリズムだが、こうした“アート”として表現されるケースは決して少なくない。多くの人が受け入れられないのも、もっともだが……。

 

「地元といえば、崖」福井県の観光施策「がけっぷちリゾート」ネーミングの意図を聞いた!

 あまりにもインパクトが大きすぎるネーミングじゃあるまいか。

 福井県の坂井・あらわ両市が始めた新たな地域観光促進事業が、その強烈なネーミングで注目を集めている。

 地域観光ブランド「がけっぷちリゾート」が、それである。

 このネーミングセンスにインパクトを感じた後に、誰もが脳裏に浮かぶのはひとつの疑問。「で、坂井市とあらわ市というのは福井県のどのあたりにあるの?」ということ。

 この、ふたつの市があるのは福井県の北部。そんな地域の名所として知られるのが、日本海に面した東尋坊である。

 東尋坊といえば、巨大な垂直に切り立った崖が続く有名な岩壁。風光明媚ではあるが、同時に自殺の名所として、全国的に知られる場所。

 確かに「がけっぷちリゾート」と聞いた後に、東尋坊と続けば二度と忘れられないインパクトがありそうだ。

 そんなインパクト絶大、不謹慎ギリギリのネーミングは、地元の人々も交えた会議の中で提案されたものだという。

「叱られるようなネーミングではないか? という意見もあったんですが、インパクトの強さが支持されました。それに、漢字だと尖った印象ですけど、ひらがなにすることで、柔らかさが出るということでまとまったんです」(坂井市観光産業課の村中美帆さん)

 この施策の目的は、2023年に予定されている北陸新幹線の金沢――敦賀(福井県)延伸開業だ。現在、首都圏からはとてつもなく遠い福井県だが、この延伸によって数時間で行ける観光地へと変貌する。それを前に、観光客を呼び込むべく始まったのが「がけっぷちリゾート」というわけだ。

「地元といえば、崖。だから、そこを中心に一帯をリゾートゾーンに見立てて魅力を発信しようというのが、がけっぷちリゾートというわけです」(同)

「地元といえば、崖」というのは、なかなかのパワーワード。4月7日から利用できる「がけっぷちリゾート周遊チケット2018春」も販売中。何かヒリヒリするようなキーワードゆえに、単なる観光ではないものを期待してしまう。

 ちなみに最寄りの新幹線駅名は「JR芦原温泉駅」に決まっているが、そちらの知名度向上にもインパクトのある展開を期待してしまう。
(文=昼間たかし)

眞子さま&小室圭さん問題どころじゃない? 「即位の礼」と「大嘗祭」に向け、決めなきゃならぬことはめじろ押し過ぎる!

 秋篠宮家の長女・眞子さまと小室圭さんの結婚延期騒動に騒いでいる場合ではない。前代未聞の事態とされる結婚延期騒動だが、それよりも、近代以降は前代未聞の生前退位と、新たな天皇陛下の即位の礼が、来年に迫っているからだ。

 3月末、政府は来年の即位の礼と大嘗祭の日程の方針を決定。これで、退位から即位の礼までの基本的なスケジュールが決まった。

 これによれば、来年4月30日に今上天皇が退位される「退位礼正殿の儀」を行い、翌5月1日に三種の神器と御璽・国璽を継承する「剣璽等承継の儀」、三権の長ら国民代表と会う「即位後朝見の儀」を挙行。この日をもって、改元が行われることも決まっている。

 その後、10月22日に即位の礼。11月14、15日に大嘗祭が行われることになっている。

 すでに新聞などで報道されている部分だけを見ても、儀式の数は多い。でも、これはまだ、ほんの一部。実のところ宮中で実施される儀式は、まだまだある。今上天皇の即位の礼・大嘗祭の時の場合だと、一連の儀式が挙行された年となる平成2年1月、天皇陛下が自ら宮中三殿(皇居にある賢所、皇霊殿、神殿の総称)に、儀式の期日を奉告する儀式に始まり、勅使を派遣して神武天皇陵及び前四代の天皇陵への期日の奉告が行われた。

 さらに、大嘗祭で用いられる稲を収穫する「斎田」を決める「斎田点定の儀」などなど、とにかく、儀式は次々と行われる。

 そして、一連の儀式は前例があるようでない部分も多いのである。

 我が国の歴史において即位の礼・大嘗祭は連綿と続いてきた(ただ、戦国時代などには大嘗祭は中断。そのため、大嘗祭が行われるということは、世の中が治まっているという見方もできるとか)。

 ただ、その儀式の次第は時代と共に変化している。例えば平安時代後期の史料では、密教の要素を取り入れた儀式が行われたとある。その後の時代では、仏教要素を排除する形で、儀式が行われた時代も。

 つまり、即位の礼・大嘗祭というものは、伝統的でありながら時代に合わせて変化をしてきたものでもある。今回の即位の礼・大嘗祭は、もっとも近い前例は今上天皇の時のもの。この今上天皇の即位の礼・大嘗祭というのは、現行の憲法と皇室典範で行われた唯一の例。そこに加えて、今回は近代以降は前例のない生前退位が加わる。

 例えば、即位の礼・大嘗祭の際に上皇となられている今上天皇は、どこにどういう形で席を設けられるのかなど、儀式のスケジュールが公開されるごとに「いったい、どうするのだろう」と疑問を持つ人も多いはずだ。

 大嘗祭に使う稲を収穫する田んぼも、そうだ。この田んぼは国の東側を悠紀、西側を主基と呼ぶ。これを平成の大嘗祭の際には、新潟・長野・静岡を基準に東西を決めたのだが、それ以前は京都で二分だった。ならば、今回はどうするのかも決めなくてはいけなかったりする。

 これからさまざまな報道を通じて、話題になりそうな一連の儀式。歴史的背景を踏まえてみると、ロマンに胸が高鳴るんじゃないだろうか。
(文=昼間たかし)

眞子さま&小室圭さん問題どころじゃない? 「即位の礼」と「大嘗祭」に向け、決めなきゃならぬことはめじろ押し過ぎる!

 秋篠宮家の長女・眞子さまと小室圭さんの結婚延期騒動に騒いでいる場合ではない。前代未聞の事態とされる結婚延期騒動だが、それよりも、近代以降は前代未聞の生前退位と、新たな天皇陛下の即位の礼が、来年に迫っているからだ。

 3月末、政府は来年の即位の礼と大嘗祭の日程の方針を決定。これで、退位から即位の礼までの基本的なスケジュールが決まった。

 これによれば、来年4月30日に今上天皇が退位される「退位礼正殿の儀」を行い、翌5月1日に三種の神器と御璽・国璽を継承する「剣璽等承継の儀」、三権の長ら国民代表と会う「即位後朝見の儀」を挙行。この日をもって、改元が行われることも決まっている。

 その後、10月22日に即位の礼。11月14、15日に大嘗祭が行われることになっている。

 すでに新聞などで報道されている部分だけを見ても、儀式の数は多い。でも、これはまだ、ほんの一部。実のところ宮中で実施される儀式は、まだまだある。今上天皇の即位の礼・大嘗祭の時の場合だと、一連の儀式が挙行された年となる平成2年1月、天皇陛下が自ら宮中三殿(皇居にある賢所、皇霊殿、神殿の総称)に、儀式の期日を奉告する儀式に始まり、勅使を派遣して神武天皇陵及び前四代の天皇陵への期日の奉告が行われた。

 さらに、大嘗祭で用いられる稲を収穫する「斎田」を決める「斎田点定の儀」などなど、とにかく、儀式は次々と行われる。

 そして、一連の儀式は前例があるようでない部分も多いのである。

 我が国の歴史において即位の礼・大嘗祭は連綿と続いてきた(ただ、戦国時代などには大嘗祭は中断。そのため、大嘗祭が行われるということは、世の中が治まっているという見方もできるとか)。

 ただ、その儀式の次第は時代と共に変化している。例えば平安時代後期の史料では、密教の要素を取り入れた儀式が行われたとある。その後の時代では、仏教要素を排除する形で、儀式が行われた時代も。

 つまり、即位の礼・大嘗祭というものは、伝統的でありながら時代に合わせて変化をしてきたものでもある。今回の即位の礼・大嘗祭は、もっとも近い前例は今上天皇の時のもの。この今上天皇の即位の礼・大嘗祭というのは、現行の憲法と皇室典範で行われた唯一の例。そこに加えて、今回は近代以降は前例のない生前退位が加わる。

 例えば、即位の礼・大嘗祭の際に上皇となられている今上天皇は、どこにどういう形で席を設けられるのかなど、儀式のスケジュールが公開されるごとに「いったい、どうするのだろう」と疑問を持つ人も多いはずだ。

 大嘗祭に使う稲を収穫する田んぼも、そうだ。この田んぼは国の東側を悠紀、西側を主基と呼ぶ。これを平成の大嘗祭の際には、新潟・長野・静岡を基準に東西を決めたのだが、それ以前は京都で二分だった。ならば、今回はどうするのかも決めなくてはいけなかったりする。

 これからさまざまな報道を通じて、話題になりそうな一連の儀式。歴史的背景を踏まえてみると、ロマンに胸が高鳴るんじゃないだろうか。
(文=昼間たかし)

わずか17円でデートできちゃう!? ショッピングモールの「シェア彼女」「シェア彼氏」サービスが熱すぎる!!

 シェアカーにシェア自転車、シェア傘と、シェアリング・エコノミー先進国中国で、新たなサービスが流行の兆しを見せている。それは“シェア彼女”だ。

「站長之家」(3月27日付)などによると、広東省河源市のショッピングモール「万隆城」が、シェア彼女サービスの提供を開始した。黄色いブースに立つ15名の女性は番号札を下げており、それぞれにQRコードが振られている。ユーザーは、好みの女性を選んだら、スマートフォンでQRコードを読み込み、料金を支払うというわけだ。

 その額は、なんと1元(約17円)。モール内で3,000元(約5万1,000円)以上消費した人だけが利用できるという条件はあるものの、わずか17円で20分間、選んだ女性を独占することができるという。派手な服装をした女性が並ぶ姿は、まるで中国のカラオケクラブでホステスを選ぶ際に見られる“ひな壇”のようだ。報道を受け、ネット民は大興奮。「ナイトクラブがショッピングモールに出現した」「お持ち帰りできるの?」などの書き込みが殺到した。

 同様のサービスは中国各地で行われているようで、中国版Twitter「微博(ウェイボー)」では、同月18日、福建省福州市のレンタカー業者がシェア彼女を利用したキャンペーンを行った様子が投稿された。中国は男女の人口バランスが不均等で、男性の数が圧倒的に多い。そういった意味では、彼女をシェアするという発想は理にかなっているのかもしれない。

 ところが、シェアされるのは女性だけではなかった。「重慶時間」(同月25日付)によると、重慶市の商業施設では“シェア彼氏”が登場した。男性はタキシードなど正装で決め、まるでホストのよう。やはり1元を払うと、60分間モール内をデートできるという。

 客寄せのため、こうしたシェア彼女・シェア彼氏は今後ますます増えていきそうだが、その存在が当たり前になると、より過激さを競うようになるだろう。そうなった時には、当局から規制されるに違いない。シェア彼女はいまのうちに利用しておきたい!?
(文=中山介石)

100体限定人形「ロリーナ」買い占めは転売目的? 「違法性ナシ」「高島屋はナンセンス」弁護士解説

 京都高島屋が、100体限定で受注販売した人形「ロリーナ」。画家の故・中原淳一氏の絵を再現したロリーナは、レトロポップな衣装を身にまとった妖艶な表情の女の子で、1体12万4,200円という高額だが、ファンにとっては喉から手が出るほどほしい一体だろう。高島屋は、「1人につき2体まで」との制限を設け、3月31日に受注販売の受付を開始。同店には、開店前から約200人の行列ができており、先着50名に整理券を配布したという。

 しかし、最初に購入した男性客が、ほかの客の代金を一括で支払うという事態が勃発。つまり、整理券を得た人たちはこの男性客の関係者であり、ロリーナ100体を彼が“独り占め”していたことがわかったのだ。ネット上では、「あきらかに転売目的の買い占め」「許されない行為」「なぜ本当に欲しい人の手に行き渡らないの?」という怒りの声が飛び交い、現在、男性客の顔写真まで拡散されている状況だ。高島屋は、今回の事態に、「転売目的かどうか確認できない。契約も成立してしまっている」として、ロリーナを男性客に引き渡す予定なのだという。

 “限定品の買い占め騒動”で、転売疑惑が浮上する事例は、これが初めてではない。2016年1月、東京・世田谷の「スターバックスコーヒー 二子玉川ライズドッグウッドプラザ店」が発売した108個の福袋を、先頭グループの5人が全て買い占めていたことが発覚。その後、ネットオークションサイトで、同福袋が高額転売されていることがわかり、大炎上に発展したのだ。また、昨年1月~3月に開催されたイベント「スウィート・ダッフィー」でも、ダッフィーとシェリーメイのグッズを大量購入する者が続出。「転売目的としか思えない」と、ディズニーファンからの“告発”がネットで噴出することになった。

転売目的であったとしても法的に問題ない

 しかし、こうして目に見える形で問題視されるのはあくまで一部。転売目的で限定品を購入する行為は日常的に行われている状況にある。人々の怒りを買い続ける“転売屋”を法的に罰することはできないのだろうか。弁護士法人ALG&Associatesの山岸純弁護士に話を聞くと、

「“売買”は、買う人と売る人が、物と代金を特定すれば成立しますので、転売目的であったとしても無効にはなりません。また、大麻や覚せい剤など、“違法”とされている物の売買ではない限り、違法とされたり、刑罰が科せられることはありません」

とのこと。今回のロリーナ買い占め騒動を起こした男性が、どれだけ人に批判されようとも、“転売に違法性はない”のが実情であり、この男性客が罰せられることはないという。

 しかし一方で、ジャニーズなどの人気コンサートチケットの転売が罰せられた事例はあるが……。

「いわゆる“ダフ屋行為”が禁止されているからです。各都道府県や市町村は、東京都迷惑防止条例(※)のような条例を制定しており、この中で、(インターネットで転売することなども含む)ダフ屋行為に対し、6月以下の懲役か50万円以下の罰金が科せられています」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(※)東京都迷惑防止条例第2条

何人も、乗車券、急行券、指定券、寝台券その他運送機関を利用し得る権利を証する物又は入場券、観覧券その他公共の娯楽施設を利用し得る権利を証する物(以下「乗車券等」という。)を不特定の者に転売し、又は不特定の者に転売する目的を有する者に交付するため、乗車券等を、道路、公園、広場、駅、空港、ふ頭、興行場その他の公共の場所(乗車券等を公衆に発売する場所を含む。以下「公共の場所」という。)又は汽車、電車、乗合自動車、船舶、航空機その他の公共の乗物(以下「公共の乗物」という。)において、買い、又はうろつき、人につきまとい、人に呼び掛け、ビラその他の文書図画を配り、若しくは公衆の列に加わつて買おうとしてはならない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 チケットを“転売目的”で買ったかどうかの判断については、「高額で転売していたり、多数のチケットを転売していれば、『ハナから転売目的でチケットを買った』と評価されます。たまたま用事ができていけなくなったので、友人に同額で譲渡するのは“転売目的”にはならないわけです」(山岸弁護士)。

 このような“ダフ屋”に当たらない場合、違法にはならないという転売。ロリーナを男性客1人に買い占められた高島屋は、「今回のことを真摯に受け止め、販売方法を改善したい」とのコメントを出しているが、山岸弁護士は「とは言いつつ、違法でもなんでもないんで、店側が対策すること自体がナンセンス」と語る。

 また「せいぜい、『多くの方に買ってもらいたい』という目的のために、『1人〇個まで』というシバリを設けるくらいでしょうか」というが、そもそもロリーナ買い占めは、「1人2体まで」とルールを決めていたにもかかわらず起こってしまった騒動だった。転売屋を法的に罰することができない以上、買う側が“転売品には手を出さない”ことを徹底し、転売屋を“商売上がったり”状態に追い込むしか、問題の解決策はないのかもしれない。

100体限定人形「ロリーナ」買い占めは転売目的? 「違法性ナシ」「高島屋はナンセンス」弁護士解説

 京都高島屋が、100体限定で受注販売した人形「ロリーナ」。画家の故・中原淳一氏の絵を再現したロリーナは、レトロポップな衣装を身にまとった妖艶な表情の女の子で、1体12万4,200円という高額だが、ファンにとっては喉から手が出るほどほしい一体だろう。高島屋は、「1人につき2体まで」との制限を設け、3月31日に受注販売の受付を開始。同店には、開店前から約200人の行列ができており、先着50名に整理券を配布したという。

 しかし、最初に購入した男性客が、ほかの客の代金を一括で支払うという事態が勃発。つまり、整理券を得た人たちはこの男性客の関係者であり、ロリーナ100体を彼が“独り占め”していたことがわかったのだ。ネット上では、「あきらかに転売目的の買い占め」「許されない行為」「なぜ本当に欲しい人の手に行き渡らないの?」という怒りの声が飛び交い、現在、男性客の顔写真まで拡散されている状況だ。高島屋は、今回の事態に、「転売目的かどうか確認できない。契約も成立してしまっている」として、ロリーナを男性客に引き渡す予定なのだという。

 “限定品の買い占め騒動”で、転売疑惑が浮上する事例は、これが初めてではない。2016年1月、東京・世田谷の「スターバックスコーヒー 二子玉川ライズドッグウッドプラザ店」が発売した108個の福袋を、先頭グループの5人が全て買い占めていたことが発覚。その後、ネットオークションサイトで、同福袋が高額転売されていることがわかり、大炎上に発展したのだ。また、昨年1月~3月に開催されたイベント「スウィート・ダッフィー」でも、ダッフィーとシェリーメイのグッズを大量購入する者が続出。「転売目的としか思えない」と、ディズニーファンからの“告発”がネットで噴出することになった。

転売目的であったとしても法的に問題ない

 しかし、こうして目に見える形で問題視されるのはあくまで一部。転売目的で限定品を購入する行為は日常的に行われている状況にある。人々の怒りを買い続ける“転売屋”を法的に罰することはできないのだろうか。弁護士法人ALG&Associatesの山岸純弁護士に話を聞くと、

「“売買”は、買う人と売る人が、物と代金を特定すれば成立しますので、転売目的であったとしても無効にはなりません。また、大麻や覚せい剤など、“違法”とされている物の売買ではない限り、違法とされたり、刑罰が科せられることはありません」

とのこと。今回のロリーナ買い占め騒動を起こした男性が、どれだけ人に批判されようとも、“転売に違法性はない”のが実情であり、この男性客が罰せられることはないという。

 しかし一方で、ジャニーズなどの人気コンサートチケットの転売が罰せられた事例はあるが……。

「いわゆる“ダフ屋行為”が禁止されているからです。各都道府県や市町村は、東京都迷惑防止条例(※)のような条例を制定しており、この中で、(インターネットで転売することなども含む)ダフ屋行為に対し、6月以下の懲役か50万円以下の罰金が科せられています」

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(※)東京都迷惑防止条例第2条

何人も、乗車券、急行券、指定券、寝台券その他運送機関を利用し得る権利を証する物又は入場券、観覧券その他公共の娯楽施設を利用し得る権利を証する物(以下「乗車券等」という。)を不特定の者に転売し、又は不特定の者に転売する目的を有する者に交付するため、乗車券等を、道路、公園、広場、駅、空港、ふ頭、興行場その他の公共の場所(乗車券等を公衆に発売する場所を含む。以下「公共の場所」という。)又は汽車、電車、乗合自動車、船舶、航空機その他の公共の乗物(以下「公共の乗物」という。)において、買い、又はうろつき、人につきまとい、人に呼び掛け、ビラその他の文書図画を配り、若しくは公衆の列に加わつて買おうとしてはならない。

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 チケットを“転売目的”で買ったかどうかの判断については、「高額で転売していたり、多数のチケットを転売していれば、『ハナから転売目的でチケットを買った』と評価されます。たまたま用事ができていけなくなったので、友人に同額で譲渡するのは“転売目的”にはならないわけです」(山岸弁護士)。

 このような“ダフ屋”に当たらない場合、違法にはならないという転売。ロリーナを男性客1人に買い占められた高島屋は、「今回のことを真摯に受け止め、販売方法を改善したい」とのコメントを出しているが、山岸弁護士は「とは言いつつ、違法でもなんでもないんで、店側が対策すること自体がナンセンス」と語る。

 また「せいぜい、『多くの方に買ってもらいたい』という目的のために、『1人〇個まで』というシバリを設けるくらいでしょうか」というが、そもそもロリーナ買い占めは、「1人2体まで」とルールを決めていたにもかかわらず起こってしまった騒動だった。転売屋を法的に罰することができない以上、買う側が“転売品には手を出さない”ことを徹底し、転売屋を“商売上がったり”状態に追い込むしか、問題の解決策はないのかもしれない。

“食人エスカレーター”再び!? 地下鉄でエスカレーターの足元が崩れ、男性が飲み込まれる……

 エスカレーターのステップが突然崩れ、たまたま上に乗っていた人を飲み込んでしまう“食人エスカレーター事件”は、お隣の国・中国でよく発生しているが(参考記事)、それが、洋の東西が交わる国トルコでも発生した。

 あってはならない事故が起こったのは今年2月だが、このほど防犯カメラが捉えた衝撃映像が公開されている。

 現場となったのは、トルコの首都・イスタンブールの北部にあるアヤザガという街にある地下鉄駅。地上から改札口に向かって降りていくエスカレーターは故障中だったのだが、その脇にある階段は狭く、通勤時間帯だったこともあって、多くの人が動かないエスカレーターの階段を降りていった。

 エスカレーターの階段は普通の階段に比べて段差や奥行きが大きいため、歩きにくい。そのため、下りであれば足を踏み下ろすたびにドン、ドン、といった感じでステップに体重を乗せながら降りていくことになる。

 その衝撃に耐えられなかったのだろうか。故障で止まっていたはずのエスカレーターが、いきなり下に向かって動き出した。

 多くの人がバランスを崩して尻もちをつく。すると突然、いくつかのステップが崩れ落ちるようにはずれ、ポッカリと穴が空いた。

 ちょうどその位置にいた男性は、ハンドレールに捕まってなんとか下に落ちないようにしたものの、足の置き場がなく、あえなく落下してしまった。そして、そこに覆いかぶさるようにして後ろからステップが降りてきて、男性はそのままエスカレーターに飲み込まれていってしまった。

 ここで思い出されるのは、上のリンクにある参考記事でお伝えした事件。これは中国で起こったものだが、エスカレーターの階段手前の踏み板が突然下に落ち、たまたまそこを通った一人の女性が下に落ちてしまい、機械に巻き込まれて死亡してしまった事件だ。

 トルコの事故映像も男性がエスカレーターの階段の下に飲み込まれてしまい、姿が見えなくなってしまうショッキングなものだが、救助隊が駆けつけ救出にあたったところ、1時間ほどで無事に助けられた。幸いこの男性は軽傷で済んだという。

 ちなみに、駅では故障中だったこのエスカレーターの前に案内板を立て、故障中だから階段を降りるように通行客たちを誘導していたのだが、多くの人がそれを無視してエスカレーターの階段を降りていたのだという。どうやら駅では、案内板を置くだけでエスカレーターの乗降口に点検柵などの障害物を置いて人が通れなくする処置は取っていなかったらしい。

 ともあれ、当然のことながら故障中のエスカレーターには足を踏み入れるべきではないということだ。

運営会社の自転車操業の破綻で地獄に……シェアハウス入居者が遭遇する“兵糧攻め”って!?

 大手新聞などでも話題の女性向けシェアハウス「かぼちゃの馬車」などを運営する不動産会社・スマートデイズをめぐる問題。先日からシェアハウス用物件の購入者(オーナー)らが提訴の構えを見せている中、入居者はもっと悲惨な目に遭っていた……。

 もともと、スマートデイズのビジネスモデルは、以下のようなものだ。同社が販売するのは、シェアハウス用の物件。その上で、同社は購入者に代わって入居者から家賃を集め、購入者に支払うというシステム。ここで同社は購入者に長期の借り上げ保証があると説明。つまり、入居者がいなくても毎月固定額を支払うとしていた。

 これを信じ、多くの人がローンを組んで物件を購入していたのだが、今年1月から支払いがストップしてしまったのだという。実際には、入居者から得られる賃料は微々たるもので、その不足分を新規の物件販売で穴埋めする自転車操業状態が続いていたという。

 こうした状況の中で、投資目的で物件を所有していた人々は、少しでも損害を減らそうと、所有する物件の売却を始めているのである。

「3月末に、これまで行っていたWi-Fi無料も止めると言ってきたんです」

 そう話すのは、スマートデイズが運営していた男性向けシェアハウス「ステップクラウド」の入居者。「かぼちゃの馬車」が女性向けに制限されているのとは別に、こちらは主に男性や外国人をターゲットにするなど、多様な入居者を募っていた。

 東北地方から上京してきたというこの入居者の男性も、家賃は格安で家具付き、さらに、ネットもあるし、一週間に一度は共有スペースを掃除してもらえるという点に魅力を感じたという。

「安いから壁はめちゃくちゃ薄いんです。外国人の人は、Wi-Fi無料なので母国とSkypeで電話をしまくってましたが、その声が夜中でもずっと聞こえてます。それでも、なにかと便利なので満足していたんですが……」

 ところが、早々と所有者が物件を売却したことで、2月頃から事情は一変してしまった。

「掃除は来なくなり、台所は汚れ放題です。どうも、一度入居者を一掃してしまいたいみたいですね」

 この男性の住むシェアハウスは、西武新宿線で、新宿まで10分あまりの好立地。激安のシェアハウスよりも別の使い道を、新たな所有者は考えているようだ。

 Wi-Fiの停止が通告されたことで、この男性も退去を決めたが、そのことを管理会社に告げると、満面の笑みで「あ~そうですか」と言われたという……。

 恐るべき現代版兵糧攻めは、あちこちで始まっているようだ。
(文=昼間たかし)