「マンガ」カテゴリーアーカイブ
華やかでエロティックな遊郭を舞台に、花魁の愛と悲しみを描く『蝶のみちゆき』
<p> 2015年1月は近年まれに見る当たり月でした。前編で紹介した九井諒子先生の『ダンジョン飯』1(KADOKAWA/エンターブレイン)を筆頭に、以下の2作も年間ベストに食い込みうる高いクオリティを持った作品たちです。</p>
根拠ない自信と希望的観測の“ドリーマー男”をめぐる、女たちの来し方と行く末
代表的マンガランキング『このマンガがすごい!2015』、順位より大事な“読み解き方”
少女と少年の“ちょっと大人になった”夏が鮮やかに満ちる、『子供はわかってあげない』
<p> 『このマンガがすごい!』(宝島社)などのランキングは大抵が前年の10月からその9月までに発売された作品を対象とします。そんなギリギリ9月の、しかもギリギリ月末に発売された田島列島先生の『子供はわかってあげない』上・下(講談社)は、確実に今年の賞レースに食い込んでくるものと思われる大傑作です。</p>
相次ぐマンガ誌休刊の中、“売れるマンガ”の役割と少女マンガ誌の危ういスタンス
「少女」たちの恋心が向かう先は――? 『わたしのマーガレット展』が語る恋愛の“時代”
現在、六本木ヒルズ・森アーツセンターで開催中の『わたしのマーガレット展~マーガレット・別冊マーガレット 少女まんがの半世紀~』(10月19日まで)。集英社が誇る、少女まんが誌の創刊から現在までをカラーを含む原画や貴重な資料で辿っており、あらためてその歴史を俯瞰してみることができる。
しかし、同展を「少女まんが史の軌跡」という一面的な見方だけで見るにはあまりにもったいない。『わたしのマーガレット展』は、戦後から現在まで、「少女」たちが恋する心をどうやって培い発芽させてきたのか、その歴史をも示しているからだ。
それを感じさせてくれるのが、入場してすぐに案内される「カレイドスコープシアター」というブースだ。たった3分間半ほどの映像だが、「あなたに出会えてよかった。」「こんな気持ちは一生のうち最初で最後だと」と恋に震え、“永遠”を祈るようなセリフとともに、マーガレット・別冊マーガレットの名作の中から珠玉のシーンがひとつの物語のように紡ぎだされる。「100のキス…・Love & Kiss Forever」と名付けられた映像の後半には、名作のキスシーンが畳みかけるように幾重にも映し出され、その甘酸っぱい世界観に恥ずかしくなってしまうほど。純粋に恋に焦がれ、将来の自分がどんな恋愛をするのか(そもそも恋愛ができるのか)と、あこがれと不安がせめぎ合う「少女」だった日々を思い出すだろう。
永遠と幻を信じること――少女アイドルの内面を掘り下げた作品『5つ数えれば君の夢』
<p> マンガには、なんだって盛り込むことができます。感動したり、笑ったりする以外にも、歴史を学んだり、おいしいお店やレシピを教えてもらったり……。グレゴリ青山先生の『薄幸日和』全1巻(小学館)は、幸福論であり、京都案内であり、映画や本のガイドでもあるという、世にもおトクな総合マンガです。<br /> </p>
女子マンガで描かれる“女バトル”! 『夢の雫、黄金の鳥籠』こそ“女の総合格闘技!?
<p> 現実は時にマンガ以上にマンガ的で、たとえば例の「バカ息子」落書き事件。江角マキコさんが対立するママ友=長嶋一茂さんの妻を疎んじて、マネジャーに命じて長嶋家の塀に「バカ息子」と落書きさせたのではないかと騒動になっている一件ですが、登場人物といい動機といい行動といいボキャブラリーといい、全てが心底バカバカしくて文句のつけようがありません。当人たちは至って大真面目なところも高ポイント。<br /> </p>
