【マンガ】2.5次元の推しゴト!!~イケメンにハマりましたルポ~【4~7回まとめ読み】

 城田優、斎藤工、宮野真守など、有名俳優も多く輩出している“2.5次元“の世界。

 「注目度の高いジャンルであることは知りつつも、なかなか一歩が踏み出せない……」そんな読者のために、ひょんなきっかけから2.5次元にハマった漫画家・吉田にくが、2.5次元素人の編集・ちーとともに、その楽しさとおっかけ舞台裏、人気のイケメン情報までを全力レポート!

 こちらの記事では、過去に配信された第4回~第7回のマンガを一挙とりまとめ。2.5次元に嵌ってる人も、これから嵌りたい人もぜひどうぞ!

第4~7回まとめよみ:2.5次元は”ガチ恋”に落ちるべからず!?

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※バーイベ=俳優のバースデーイベント、誕生日イベントのこと。

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(毎週日曜日・次回は6月10日更新)

吉田にく(よしだ・にく)
バリ島と2.5次元にどっぷりハマり続ける漫画家。
趣味は旅行と漫画を描くこと、2.5次元舞台歴まだ2年ちょいながらも、自由業であることを活かし平日も舞台に通っている。
2018年の推しメンは前山剛久、櫻井圭登、荒牧慶彦他にもわさわさ。
先行抽選チケットを勝ち取るために日々徳を積む事を心がけています!
近著に『バリ島だらだら旅』(ワニブックス)。

【マンガ】涙酒だよおっかさん! 新幹線でエンドレス泥酔の旅【お酒がやめられない】

「酒に強くも弱くもないわたしは、よくお酒に飲まれる」――。

20代から酒に飲まれつづけた漫画家・緑丘まこが酒と出会いと黒歴史を綴る、飲んだくれコミックエッセイ。土曜のひとり飲みのおともにどうぞ。

(第1回はこちら:酒飲みの聖地・赤羽に、女ひとりでやってきたのだ)
(第2回はこちら:赤羽のユミコさんに見た「酔っぱらいの法則」)
(第3回はこちら:渋谷のコインロッカーに挟まれた三十路の夜)
(第4回はこちら:安ワインが招いた“三日酔い”と血染めバスタブのゆくえ)

第5回:車窓を見ながらビールをプシュッと

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(隔週土曜日・次回は6月16日更新予定)

緑丘まこ(みどりおか・まこ)
兵庫県育ちの30代独女。漫画とゲームとお酒をこよなく愛する。
センベロ居酒屋やレトロなレストランを発掘するのが休日の楽しみ。
お酒は最高の友達。

Twitter

note

【マンガ】涙酒だよおっかさん! 新幹線でエンドレス泥酔の旅【お酒がやめられない】

「酒に強くも弱くもないわたしは、よくお酒に飲まれる」――。

20代から酒に飲まれつづけた漫画家・緑丘まこが酒と出会いと黒歴史を綴る、飲んだくれコミックエッセイ。土曜のひとり飲みのおともにどうぞ。

(第1回はこちら:酒飲みの聖地・赤羽に、女ひとりでやってきたのだ)
(第2回はこちら:赤羽のユミコさんに見た「酔っぱらいの法則」)
(第3回はこちら:渋谷のコインロッカーに挟まれた三十路の夜)
(第4回はこちら:安ワインが招いた“三日酔い”と血染めバスタブのゆくえ)

第5回:車窓を見ながらビールをプシュッと

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(隔週土曜日・次回は6月16日更新予定)

緑丘まこ(みどりおか・まこ)
兵庫県育ちの30代独女。漫画とゲームとお酒をこよなく愛する。
センベロ居酒屋やレトロなレストランを発掘するのが休日の楽しみ。
お酒は最高の友達。

Twitter

note

まだ終わらない騒動……「漫画村に代わる無料サイト」「漫画タウンの代わりは」のリンク先にあるのは?

 もうどうなっているんだろうか。

 世間を賑わす海賊版サイト「漫画村」の騒動は終わらない。

 数々の報道や批判を受けて、4月11日にアクセスできない状態となった「漫画村」。すわ、逃亡かと思いきや、まだ同運営は諦めてはいなかった。

 翌12日には、同じ運営実態と思われるサイト「漫画タウン」が登場。公式と見なされているTwitterアカウントでは「漫画村が漫画タウンとして復活したよ」と宣言し「漫画村復活したよ! ありがとうみんな! 批判してた人は絶対に使わないでね」と、さらなる挑発と宣伝を始めたのである。だが、そんな「漫画タウン」も継続されることはなく消滅。

 件のTwitterアカウントは、4月26日にnoteの運営している「出版社へのクリエイター紹介プログラム」を取り上げ「出版社に媚びを売らなくても、描きたいものを描いて、読み手側が評価して、出版する時代。評価者は出版社じゃなくて読み手。実は作家の活躍場所は増えてるんだよ」と、出版社を挑発するかのような言葉を並べた後に、沈黙。

 その後、さらに「漫画村の新たな公式」を謳うTwitterアカウントが登場したり、得体の知れない状況は、なおも継続している。

 さらにカオスを生み出しているのは、漫画村を利用していた人々を巧みに誘導するサイトが次々と登場していること。「漫画村の代わりはここ」だとか「漫画タウンは閉鎖されたが漫画シティーが……」など、さまざまな情報が、検索結果として表示される。

 そうしたサイトにアクセスすると、これまた怪しさが満点だ。タイトルには「漫画村の代わりになるサイト」「漫画タウン」「漫画シティー」などの言葉を用いつつ、そうしたサイトは危険なので、もっと安全なサイトがあると主張する。

 そしてリンク付きで紹介されるのは、スマホで利用できる各種の公式有料電子書籍の配信サービスだ。

 これらのサイト。明らかに「漫画村」や「漫画タウン」といったキーワードで誘導されてきた人々を利用して、アフィリエイトで稼ごうという意図が見て取れる。

「漫画村に代わる無料サイト」「漫画タウンの代わり」などを謳いつつも、リンク先がどこかの公式なのはよしとする。でも、どのサイトも似たような構成になっているのはいったい……?

 漫画村を利用してきた不届きなヤツらを、まだ利用しようとする「闇」が存在しているのは確かなようだ。
(文=特別取材班)

【エッセイマンガ】統合失調症にかかりました~32話~

 100人に1人の割合で発症するといわれていわれている「統合失調症」。身近な病気であるにもかかわらず、多くの人が病気に対する知識や理解が不足し、根深く社会的な差別や偏見存在するという現状がある。

 「統合失調症とはどのような病気なのか?」決して他人事ではないこの病気を“知るきっかけ”の一端として、インスタグラムで現在連載中の闘病エッセイマンガ『統合失調症にかかりました』(著:たかもりさいこ)最新話を、サイゾーウーマンで先行公開します。

統合失調症にかかりました ~32話【回復期編】~ /作・たかもりさいこ

32_話

ー次回最終話。6月5日(火)更新予定です。

【過去記事はこちらから】
自己紹介編
まとめ前編1~9話/まとめ後編10~18話
19話/20話/21話/22話/23話/24話/25話/26話/27話/28話/29話/30話/31話

※現役の医療従事者協力のもと、注釈を入れています。
※本作品は個人の経験に基づいたものです。統合失調症の症状もあくまでもその一部であり、絶対ではありません。個人差がありますことをご理解ください。

たかもりさいこ/@takamorisaiko
インスタグラムにて、統合失調症にかかった自身の体験マンガを日々投稿。
https://www.instagram.com/takamorisaiko/

【エッセイマンガ】統合失調症にかかりました~31話~

 100人に1人の割合で発症するといわれていわれている「統合失調症」。身近な病気であるにもかかわらず、多くの人が病気に対する知識や理解が不足し、根深く社会的な差別や偏見存在するという現状がある。

 「統合失調症とはどのような病気なのか?」決して他人事ではないこの病気を“知るきっかけ”の一端として、インスタグラムで現在連載中の闘病エッセイマンガ『統合失調症にかかりました』(著:たかもりさいこ)最新話を、サイゾーウーマンで先行公開します。

統合失調症にかかりました ~31話【回復期編】~ /作・たかもりさいこ

31_話

ー毎週、火・木曜日に最新話を先行配信。次回32話は5月31日(木)更新予定です。

【過去記事はこちらから】
自己紹介編
まとめ前編1~9話/まとめ後編10~18話
19話/20話/21話/22話/23話/24話/25話/26話/27話/28話/29話/30話

※現役の医療従事者協力のもと、注釈を入れています。
※本作品は個人の経験に基づいたものです。統合失調症の症状もあくまでもその一部であり、絶対ではありません。個人差がありますことをご理解ください。

たかもりさいこ/@takamorisaiko
インスタグラムにて、統合失調症にかかった自身の体験マンガを日々投稿。
https://www.instagram.com/takamorisaiko/

【マンガ】2.5次元オタの家には「必ずある」!? 2.5次元と“神棚”の存在【推しゴト!!】

 城田優、斎藤工、宮野真守など、有名俳優も多く輩出している“2.5次元“の世界。

 「注目度の高いジャンルであることは知りつつも、なかなか一歩が踏み出せない……」そんな読者のために、ひょんなきっかけから2.5次元にハマった漫画家・吉田にくが、2.5次元素人の編集・ちーとともに、その楽しさとおっかけ舞台裏、人気のイケメン情報までを全力レポート!

(第1回はこちら:『ガラスの仮面』も2.5次元!? 見えないモノを見せる“技術”とは)
(第2回はこちら:”2.5次元ネットワーク”は侮れない!? 海をも超える「ヲタ活」の実態)
(第3回はこちら:宮崎秋人はハンガリーでも愛される!? 2.5次元愛と”チケットの壁”)
(第4回はこちら:「推し」は触れずに愛でるもの!? 2.5次元と”ガチ恋”とは)
(第5回はこちら:小越勇輝は「いい匂い」!?  “誕生日イベント”と握手の魔力)
(第6回はこちら:2.5次元俳優の愛は「課金で示す」!? 生身のキャラへの“愛情表現”)

第6回:2.5次元オタの家には「神棚」がある!?

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(毎週日曜日・次回は6月3日更新)

吉田にく(よしだ・にく)
バリ島と2.5次元にどっぷりハマり続ける漫画家。
趣味は旅行と漫画を描くこと、2.5次元舞台歴まだ2年ちょいながらも、自由業であることを活かし平日も舞台に通っている。
2018年の推しメンは前山剛久、櫻井圭登、荒牧慶彦他にもわさわさ。
先行抽選チケットを勝ち取るために日々徳を積む事を心がけています!
近著に『バリ島だらだら旅』(ワニブックス)。

【エッセイマンガ】統合失調症にかかりました~30話~

 100人に1人の割合で発症するといわれていわれている「統合失調症」。身近な病気であるにもかかわらず、多くの人が病気に対する知識や理解が不足し、根深く社会的な差別や偏見存在するという現状がある。

 「統合失調症とはどのような病気なのか?」決して他人事ではないこの病気を“知るきっかけ”の一端として、インスタグラムで現在連載中の闘病エッセイマンガ『統合失調症にかかりました』(著:たかもりさいこ)最新話を、サイゾーウーマンで先行公開します。

統合失調症にかかりました ~30話【回復期編】~ /作・たかもりさいこ

30話

ー毎週、火・木曜日に最新話を先行配信。次回31話は5月29日(火)更新予定です。

【過去記事はこちらから】
自己紹介編
まとめ前編1~9話/まとめ後編10~18話
19話/20話/21話/22話/23話/24話/25話/26話/27話/28話/29話

※現役の医療従事者協力のもと、注釈を入れています。
※本作品は個人の経験に基づいたものです。統合失調症の症状もあくまでもその一部であり、絶対ではありません。個人差がありますことをご理解ください。

たかもりさいこ/@takamorisaiko
インスタグラムにて、統合失調症にかかった自身の体験マンガを日々投稿。
https://www.instagram.com/takamorisaiko/

少女マンガの仮面をかぶった昼ドラ!? 夫婦交換マンガ『ママレード・ボーイ』は男子には刺激が強すぎる!

 少女マンガに縁がなかった男子たちに、突発的に少女マンガの名作をご紹介しがちな本コラム。今回は現在、実写版映画公開中の『ママレード・ボーイ』をご紹介します。

『きまぐれオレンジ☆ロード』と共に“柑橘系ラブコメ”の2大巨頭といわれる『ママレード・ボーイ』は「りぼん」(集英社)で1992~95年まで連載され、ほぼ同時期にアニメ化もされていました。

 アニメ主題歌の歌詞にも象徴される「甘くて苦いママレード」なイケメン男子・松浦遊と女子高生・小石川光希の恋物語で、一見すると超さわやかな正統派少女マンガですが、家族構成がかなり特殊で、そこいらの昼ドラでは太刀打ちできないレベルのドロドロ設定になっています。 

 ごく普通の女子高生が、超イケメン男子とひょんなことから同居するようになる……これだけだと少女マンガでよくあるパターンのように思えますが、その同居の理由にインパクトがありすぎるのです。

 

■小学生向けのマンガで、まさかのスワッ◯ング

 なんの予兆もなくある日突然、光希の両親と遊の両親が、それぞれ離婚。そして夫婦の組み合わせをそっくりそのまま交換して再婚するという、「え? そんなの日本の法律で許されるの?」ぐらいすさまじい展開です。

 しかも、小石川夫妻と松浦夫妻は仲良し、家族ぐるみのお付き合いということで、光希と遊を含む、2ファミリー計6人が、一つ屋根の下で同居することになります。これは相当な異常事態といえるでしょう。

 ちょっ、りぼん読者にス◯ッピングの話はまだ早すぎるだろ……と心配してしまうところですが、そこは「りぼん」ですから心配はご無用。当然のことながら、ス◯ッピングのスの字も出てきません。

 大人だと、どうしても背徳的な目線で見てしまうパートナー交換の設定も、少女マンガの中では単なるヒロインとイケメンが同居するためのこじつけ理由にすぎません。理由はどうあれ、とにかくイケメンと同居しなければ始まらない、細かいことはどうでもいいのです。

■ムチャクチャな状況でも明るく生きるヒロイン・光希

 当然ながら、光希は自分の置かれた異常な境遇に大混乱。自分を産んだ母親がある日突然、初対面の男子の義理の母になるという……気持ちの持って行き場がわかりません。

 光希の唯一の救いは、超絶イケメン男子の遊と同居できることです。イケメンと一つ屋根の下、しかも同じ学校に通う同級生です。ワクワクせざるを得ませんね。ただ、これはあくまで遊がイケメンだったからです。同居するのがフツメン、ブサメンだったら、まったくワクワクすることはないでしょう。少女マンガの掟です。

 しかしそんな光希は、母親に「遊くんに恋しちゃダメよ」と、くぎを刺されます。これ以上、家族関係をややこしくしたくない、という理由からなのですが……お前ら大人はいけしゃあしゃあとスワッ◯ングしといて、どの口が言うのか! ひどい、ひどすぎる。これは間違いなくグレるパターンですよね(グレないけど)。

 

■イケメン男子・遊の境遇が悲惨すぎる

 イケメンでテニスがうまく、学校でもモテモテの遊。見た目はスウィートですが、ちょっとクールで意地悪なところがある「ママレード・ボーイ」。「ツンデレ男子」よりもオシャレでファッショナブルな言い回しは、さすが少女マンガです。

 光希と同様、異常な家庭環境で動揺しているはずの遊ですが、常にクールで、そんなそぶりをまったく見せません。しかし、遊には誰にも話していない、ある秘密を抱えていました。

 実は、自分の父親・松浦要士は本当の父親ではなく、母親が昔付き合っていた別の男が本当の父親だということを偶然知ってしまい、誰にも告げずに一人思い悩んでいるのでした。周りを心配させないよう、両親にも光希にも内緒で、一人孤独に本当の父親探しをする遊。大変な境遇ですよね。

 そんな息子の悩みも知らず、パートナー交換をして浮かれてる両親’s(ズ)。これはグレても仕方ありません(グレないけど)。

 

■今のご時世なら絶対アウトなロリコン教師「なっちゃん」

 光希と遊の担任である名村先生は生徒からの信望が厚く、「なっちゃん」と呼ばれて慕われている教師ですが、実は光希の親友・茗子とこっそり付き合っていたことが発覚してしまいます。

 未成年の、しかも卒業前の教え子とのリアルタイム交際、これは完全アウトですよね。今のご時世なら「名村メンバー」と呼ばれて、同僚に「正直あなたは病気です」とか「野菜の味は変わりません」などと言われてもおかしくない事案です。

 結局、なっちゃんは学校を去ることになり、茗子は自宅謹慎となるのですが、その後、茗子が駆け落ち同然でなっちゃんの元へ行き、結婚することになります。倫理的にはアウトですが、少女マンガ的には素敵な純愛ストーリーといえましょう。

■子どもたちの人生を無意識にもてあそぶ両親’s

 本作品では、夫婦交換の結果、人間関係がややこしくなりすぎたため、小石川夫妻・松浦夫妻をひとまとめで両親’sと呼んでいます。この両親’s、一見するといい人たちに見えますが、やってることは随分と身勝手です。

 両親’sの手前、ずっとお互いの気持を抑えていた光希と遊は、作品後半でとうとう正式なカップルとなるのですが、幸せムードの絶頂の中で、両親’sの隠されていた衝撃の過去が発覚し、2人の愛が引き裂かれる事態に陥ります。

 隠しごとが多すぎて、子どもの人生をメチャクチャに狂わせてくれる、毒親ならぬ毒両親’s。子どもたちがこれでグレていないのは奇跡といえるでしょう。

 

■続編『ママレード・ボーイ little』で、さらに状況は複雑に

 現在、集英社の少女マンガ誌「Cocohana」で連載中の「ママレード・ボーイ little」という続編があります。これは、『ママレード・ボーイ』の13年後が舞台で、タイトルからも想像できる通り、夫婦交換後の小石川家・松浦家にそれぞれ生まれた、朔(♂)と立夏(♀)という子どもたちの話。一つ屋根の下、きょうだい同然に育った男女が中学生になり、お互いに恋を意識し始める……という、血は争えない展開に。

 さらに、名村と茗子の間に生まれた息子・名村碧も恋のライバルとして参戦してきて……という、もはや何がなんだか、それキンシン◯ーカンじゃないの? え、ギリギリセーフなの? みたいな、ややこしすぎる人間模様が繰り広げられます。

 というわけで、「さわやかコーティングが施された昼ドラ」ともいえる少女マンガ『ママレード・ボーイ』をご紹介しました。少女マンガに免疫のない男子諸君は、あまりのあり得ない設定に打ちのめされるかもしれませんが、大ヒットする作品っていうのは、こういう他の追従を許さない突き抜けた部分があるものですよね。

(文=「BLACK徒然草」管理人 じゃまおくん <http://ablackleaf.com/>)

◆「ザオリク的マンガ読み」過去記事はこちらから

 

少女マンガの仮面をかぶった昼ドラ!? 夫婦交換マンガ『ママレード・ボーイ』は男子には刺激が強すぎる!

 少女マンガに縁がなかった男子たちに、突発的に少女マンガの名作をご紹介しがちな本コラム。今回は現在、実写版映画公開中の『ママレード・ボーイ』をご紹介します。

『きまぐれオレンジ☆ロード』と共に“柑橘系ラブコメ”の2大巨頭といわれる『ママレード・ボーイ』は「りぼん」(集英社)で1992~95年まで連載され、ほぼ同時期にアニメ化もされていました。

 アニメ主題歌の歌詞にも象徴される「甘くて苦いママレード」なイケメン男子・松浦遊と女子高生・小石川光希の恋物語で、一見すると超さわやかな正統派少女マンガですが、家族構成がかなり特殊で、そこいらの昼ドラでは太刀打ちできないレベルのドロドロ設定になっています。 

 ごく普通の女子高生が、超イケメン男子とひょんなことから同居するようになる……これだけだと少女マンガでよくあるパターンのように思えますが、その同居の理由にインパクトがありすぎるのです。

 

■小学生向けのマンガで、まさかのスワッ◯ング

 なんの予兆もなくある日突然、光希の両親と遊の両親が、それぞれ離婚。そして夫婦の組み合わせをそっくりそのまま交換して再婚するという、「え? そんなの日本の法律で許されるの?」ぐらいすさまじい展開です。

 しかも、小石川夫妻と松浦夫妻は仲良し、家族ぐるみのお付き合いということで、光希と遊を含む、2ファミリー計6人が、一つ屋根の下で同居することになります。これは相当な異常事態といえるでしょう。

 ちょっ、りぼん読者にス◯ッピングの話はまだ早すぎるだろ……と心配してしまうところですが、そこは「りぼん」ですから心配はご無用。当然のことながら、ス◯ッピングのスの字も出てきません。

 大人だと、どうしても背徳的な目線で見てしまうパートナー交換の設定も、少女マンガの中では単なるヒロインとイケメンが同居するためのこじつけ理由にすぎません。理由はどうあれ、とにかくイケメンと同居しなければ始まらない、細かいことはどうでもいいのです。

■ムチャクチャな状況でも明るく生きるヒロイン・光希

 当然ながら、光希は自分の置かれた異常な境遇に大混乱。自分を産んだ母親がある日突然、初対面の男子の義理の母になるという……気持ちの持って行き場がわかりません。

 光希の唯一の救いは、超絶イケメン男子の遊と同居できることです。イケメンと一つ屋根の下、しかも同じ学校に通う同級生です。ワクワクせざるを得ませんね。ただ、これはあくまで遊がイケメンだったからです。同居するのがフツメン、ブサメンだったら、まったくワクワクすることはないでしょう。少女マンガの掟です。

 しかしそんな光希は、母親に「遊くんに恋しちゃダメよ」と、くぎを刺されます。これ以上、家族関係をややこしくしたくない、という理由からなのですが……お前ら大人はいけしゃあしゃあとスワッ◯ングしといて、どの口が言うのか! ひどい、ひどすぎる。これは間違いなくグレるパターンですよね(グレないけど)。

 

■イケメン男子・遊の境遇が悲惨すぎる

 イケメンでテニスがうまく、学校でもモテモテの遊。見た目はスウィートですが、ちょっとクールで意地悪なところがある「ママレード・ボーイ」。「ツンデレ男子」よりもオシャレでファッショナブルな言い回しは、さすが少女マンガです。

 光希と同様、異常な家庭環境で動揺しているはずの遊ですが、常にクールで、そんなそぶりをまったく見せません。しかし、遊には誰にも話していない、ある秘密を抱えていました。

 実は、自分の父親・松浦要士は本当の父親ではなく、母親が昔付き合っていた別の男が本当の父親だということを偶然知ってしまい、誰にも告げずに一人思い悩んでいるのでした。周りを心配させないよう、両親にも光希にも内緒で、一人孤独に本当の父親探しをする遊。大変な境遇ですよね。

 そんな息子の悩みも知らず、パートナー交換をして浮かれてる両親’s(ズ)。これはグレても仕方ありません(グレないけど)。

 

■今のご時世なら絶対アウトなロリコン教師「なっちゃん」

 光希と遊の担任である名村先生は生徒からの信望が厚く、「なっちゃん」と呼ばれて慕われている教師ですが、実は光希の親友・茗子とこっそり付き合っていたことが発覚してしまいます。

 未成年の、しかも卒業前の教え子とのリアルタイム交際、これは完全アウトですよね。今のご時世なら「名村メンバー」と呼ばれて、同僚に「正直あなたは病気です」とか「野菜の味は変わりません」などと言われてもおかしくない事案です。

 結局、なっちゃんは学校を去ることになり、茗子は自宅謹慎となるのですが、その後、茗子が駆け落ち同然でなっちゃんの元へ行き、結婚することになります。倫理的にはアウトですが、少女マンガ的には素敵な純愛ストーリーといえましょう。

■子どもたちの人生を無意識にもてあそぶ両親’s

 本作品では、夫婦交換の結果、人間関係がややこしくなりすぎたため、小石川夫妻・松浦夫妻をひとまとめで両親’sと呼んでいます。この両親’s、一見するといい人たちに見えますが、やってることは随分と身勝手です。

 両親’sの手前、ずっとお互いの気持を抑えていた光希と遊は、作品後半でとうとう正式なカップルとなるのですが、幸せムードの絶頂の中で、両親’sの隠されていた衝撃の過去が発覚し、2人の愛が引き裂かれる事態に陥ります。

 隠しごとが多すぎて、子どもの人生をメチャクチャに狂わせてくれる、毒親ならぬ毒両親’s。子どもたちがこれでグレていないのは奇跡といえるでしょう。

 

■続編『ママレード・ボーイ little』で、さらに状況は複雑に

 現在、集英社の少女マンガ誌「Cocohana」で連載中の「ママレード・ボーイ little」という続編があります。これは、『ママレード・ボーイ』の13年後が舞台で、タイトルからも想像できる通り、夫婦交換後の小石川家・松浦家にそれぞれ生まれた、朔(♂)と立夏(♀)という子どもたちの話。一つ屋根の下、きょうだい同然に育った男女が中学生になり、お互いに恋を意識し始める……という、血は争えない展開に。

 さらに、名村と茗子の間に生まれた息子・名村碧も恋のライバルとして参戦してきて……という、もはや何がなんだか、それキンシン◯ーカンじゃないの? え、ギリギリセーフなの? みたいな、ややこしすぎる人間模様が繰り広げられます。

 というわけで、「さわやかコーティングが施された昼ドラ」ともいえる少女マンガ『ママレード・ボーイ』をご紹介しました。少女マンガに免疫のない男子諸君は、あまりのあり得ない設定に打ちのめされるかもしれませんが、大ヒットする作品っていうのは、こういう他の追従を許さない突き抜けた部分があるものですよね。

(文=「BLACK徒然草」管理人 じゃまおくん <http://ablackleaf.com/>)

◆「ザオリク的マンガ読み」過去記事はこちらから