『人は見た目』『逃げ恥』ミステリアスな役で物語をかき乱す、俳優・成田凌の存在感

 

星野楽人 #ニワトリスター

成田凌さん(@_naritaryo_)がシェアした投稿 –

 成田凌が出てくるとドラマがざわつく。例えば、この間まで放送されていた『人は見た目が100パーセント』(フジテレビ系)。“女子モドキ”を自称する、城之内純(桐谷美玲)たち冴えない理系女子研究員たちが、メイクやファッションといったオシャレの研究をして女子力を高めようと日々奮闘するドラマで、成田が演じたのは城之内があこがれるイケメン美容師の榊圭一。

 榊は自分に自信のない城之内にとって王子様的存在で、やがて榊に告白され2人は付き合うことになる。しかし、榊に別の彼女がいることが判明。そこまではよくある展開だが、恋人がいることをあっさり認めた榊は「2人とも彼女ですよ」と、二股を前提として付き合いたいと言うのだ。

 これが最終話の手前で起きたのだから、多くの視聴者が「え~!」と、SNSで反応した。正直言うとドラマ自体に関しては、企画先行のバラエティ的作品で、ブルゾンちえみをうまく使いこなせていないことも含めて不満が多かったが、この展開によって、妙な爪痕を残す作品となった。

 二股とわかっていながら榊としばらく付き合う城之内だが、榊がパーティに行く城之内のメイクや洋服を選び「理想の美女」に仕上げることで、彼女から主体性を奪っていく姿は、今まで本性を隠していたラスボスの攻撃が始まったという感じで、とても面白かった。最終的に城之内は榊と別れて自立するが、榊が立ちはだかることで「オシャレは自分のためにするのだ」という本作のテーマが、より際立ったと思う。

 成田は榊を演じるにあたって、最初から最後までふわっとした同じトーンを保っている。そのことのよって、善人とも悪人とも言い切ることが難しい、何を考えているのかわからない不気味さを倍増させていた。後から考えると、こういう役に起用されるのは、実に成田凌らしいと言える。

 例えば、出世作となった『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系、2016年)で演じた、会社員の梅原ナツキも面白い役柄だった。石田ゆり子が演じる女上司の土屋百合のことを好きなのではないか、と物語上で匂わされたまま、最終話で意外な真実が明らかになり、多くの視聴者を驚かせた。

 『大貧乏』(フジテレビ系、17年)でも企業犯罪に立ち向かうシングルマザーと弁護士とチームを組む、敵か味方かわからない謎の男・加瀬春木を演じていたが、変幻自在でつかみどころがないミステリアスなイケメンを演じさせたら、今一番面白いのが成田だろう。彼がドラマに登場すると、何かとんでもないことが起きるのではないかと思って目が離せなくなる。

 成田凌は現在23歳。美容学校在学中に就職活動をしていた際、ファッション雑誌「MEN’S NON-NO」(集英社)のモデルオーディションを受けて見事、合格。以降はファッションモデルとして活躍する一方、俳優志望であることから、2014年にフジテレビNEXTで制作されたオリジナルドラマ『FLASHBACK』で高梨臨とのダブル主演を果たし、これが俳優デビュー作となる。

 以降は『学校のカイダン』(日本テレビ系、15年)や映画『キセキ―あの日のソビト―』などに出演し、俳優としてのキャリアを積んでいく。特に、安達奈緒子脚本のドラマに立て続けに出演していて、失踪した女子高生の恋人を演じたドキュメンタリータッチの学園ドラマ『She』(フジテレビ系、15年)、長谷川京子が演じる専業主婦と恋愛する年下男性を演じた不倫ドラマ『ふれなばおちん』(BSプレミアム、16年)、そして『大貧乏』だ。

 三浦春馬が高校教師を演じた『大切なことはすべて君が教えてくれた』(フジテレビ系、11年)や小栗旬がITベンチャー企業の若手社長を演じた『リッチマン、プアウーマン』(同、12年)など、イケメン俳優の見せ方に定評のある安達作品と成田の相性はよく、それぞれ印象深い役を演じている。

 そして、7月期にも安達が脚本を手がける月9ドラマ『コード・ブルー ‐ドクターヘリ緊急救命‐ 3rd season』(同)が決まっている。救急救命センターを舞台にした医療ドラマの第三弾となる人気作で、成田が演じるのは新レギュラーとなるフライトドクターの候補生・灰谷俊平。

 真面目で優しいが医師としてのスキルに劣等感を持っている青年とのことで、山下智久、戸田恵梨香、新垣結衣、といった豪華俳優陣が名を連ねる中、どこまで存在感を見せることができるのか楽しみだ。おそらく成田が大きく飛躍する勝負作となるのだろう。

 『大貧乏』以降、フジテレビのドラマに連続して登板していることから、おそらくフジは自社の看板となるような若手イケメン俳優として、成田を育てたい思惑があるだろう。過去の成功体験に縛られて低迷続きのフジテレビに今一番必要なのは作家性の強い脚本家が物語を紡ぎ、若手俳優が面白い役を演じるフレッシュなドラマである。安達奈緒子のドラマに出演する成田が、その期待に応えることができるか、じっくり見守りたい。
(成馬零一)

『人は見た目』『逃げ恥』ミステリアスな役で物語をかき乱す、俳優・成田凌の存在感

 

星野楽人 #ニワトリスター

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 成田凌が出てくるとドラマがざわつく。例えば、この間まで放送されていた『人は見た目が100パーセント』(フジテレビ系)。“女子モドキ”を自称する、城之内純(桐谷美玲)たち冴えない理系女子研究員たちが、メイクやファッションといったオシャレの研究をして女子力を高めようと日々奮闘するドラマで、成田が演じたのは城之内があこがれるイケメン美容師の榊圭一。

 榊は自分に自信のない城之内にとって王子様的存在で、やがて榊に告白され2人は付き合うことになる。しかし、榊に別の彼女がいることが判明。そこまではよくある展開だが、恋人がいることをあっさり認めた榊は「2人とも彼女ですよ」と、二股を前提として付き合いたいと言うのだ。

 これが最終話の手前で起きたのだから、多くの視聴者が「え~!」と、SNSで反応した。正直言うとドラマ自体に関しては、企画先行のバラエティ的作品で、ブルゾンちえみをうまく使いこなせていないことも含めて不満が多かったが、この展開によって、妙な爪痕を残す作品となった。

 二股とわかっていながら榊としばらく付き合う城之内だが、榊がパーティに行く城之内のメイクや洋服を選び「理想の美女」に仕上げることで、彼女から主体性を奪っていく姿は、今まで本性を隠していたラスボスの攻撃が始まったという感じで、とても面白かった。最終的に城之内は榊と別れて自立するが、榊が立ちはだかることで「オシャレは自分のためにするのだ」という本作のテーマが、より際立ったと思う。

 成田は榊を演じるにあたって、最初から最後までふわっとした同じトーンを保っている。そのことのよって、善人とも悪人とも言い切ることが難しい、何を考えているのかわからない不気味さを倍増させていた。後から考えると、こういう役に起用されるのは、実に成田凌らしいと言える。

 例えば、出世作となった『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系、2016年)で演じた、会社員の梅原ナツキも面白い役柄だった。石田ゆり子が演じる女上司の土屋百合のことを好きなのではないか、と物語上で匂わされたまま、最終話で意外な真実が明らかになり、多くの視聴者を驚かせた。

 『大貧乏』(フジテレビ系、17年)でも企業犯罪に立ち向かうシングルマザーと弁護士とチームを組む、敵か味方かわからない謎の男・加瀬春木を演じていたが、変幻自在でつかみどころがないミステリアスなイケメンを演じさせたら、今一番面白いのが成田だろう。彼がドラマに登場すると、何かとんでもないことが起きるのではないかと思って目が離せなくなる。

 成田凌は現在23歳。美容学校在学中に就職活動をしていた際、ファッション雑誌「MEN’S NON-NO」(集英社)のモデルオーディションを受けて見事、合格。以降はファッションモデルとして活躍する一方、俳優志望であることから、2014年にフジテレビNEXTで制作されたオリジナルドラマ『FLASHBACK』で高梨臨とのダブル主演を果たし、これが俳優デビュー作となる。

 以降は『学校のカイダン』(日本テレビ系、15年)や映画『キセキ―あの日のソビト―』などに出演し、俳優としてのキャリアを積んでいく。特に、安達奈緒子脚本のドラマに立て続けに出演していて、失踪した女子高生の恋人を演じたドキュメンタリータッチの学園ドラマ『She』(フジテレビ系、15年)、長谷川京子が演じる専業主婦と恋愛する年下男性を演じた不倫ドラマ『ふれなばおちん』(BSプレミアム、16年)、そして『大貧乏』だ。

 三浦春馬が高校教師を演じた『大切なことはすべて君が教えてくれた』(フジテレビ系、11年)や小栗旬がITベンチャー企業の若手社長を演じた『リッチマン、プアウーマン』(同、12年)など、イケメン俳優の見せ方に定評のある安達作品と成田の相性はよく、それぞれ印象深い役を演じている。

 そして、7月期にも安達が脚本を手がける月9ドラマ『コード・ブルー ‐ドクターヘリ緊急救命‐ 3rd season』(同)が決まっている。救急救命センターを舞台にした医療ドラマの第三弾となる人気作で、成田が演じるのは新レギュラーとなるフライトドクターの候補生・灰谷俊平。

 真面目で優しいが医師としてのスキルに劣等感を持っている青年とのことで、山下智久、戸田恵梨香、新垣結衣、といった豪華俳優陣が名を連ねる中、どこまで存在感を見せることができるのか楽しみだ。おそらく成田が大きく飛躍する勝負作となるのだろう。

 『大貧乏』以降、フジテレビのドラマに連続して登板していることから、おそらくフジは自社の看板となるような若手イケメン俳優として、成田を育てたい思惑があるだろう。過去の成功体験に縛られて低迷続きのフジテレビに今一番必要なのは作家性の強い脚本家が物語を紡ぎ、若手俳優が面白い役を演じるフレッシュなドラマである。安達奈緒子のドラマに出演する成田が、その期待に応えることができるか、じっくり見守りたい。
(成馬零一)

『ひよっこ』峯田和伸の笑顔に視聴者大号泣!? ビートルズへの熱い思いの裏に戦争体験

ニッポンのお茶の間をわかし続ける国民的番組“朝ドラ”――そのあらすじと視聴者からの反響を、サイゾーウーマンが週1回(金曜日)お届けします!

『ひよっこ』(NHK総合/月~土、午前8時) 茨城県北西部の村に生まれたヒロイン・谷田部みね子(有村架純)が主人公。みね子が集団就職での上京を経て、様々な経験を積みながら自分の殻を破っていく姿を描いた成長物語だ。

【サイ女の朝ドラ通信バックナンバー】
<75話~77話>『ひよっこ』みね子はクズギャンブラー!? 親切心につけこんだ押し売りに視聴者から「不快」の声
<72話~74話>『ひよっこ』みね子が“脱・いい子ちゃん”を果たして視聴者大喜び!「自分を爆発させた」
<69話~71話>『ひよっこ』、元AKB48・島崎遥香が“跳ねっ返り娘”役で登場! ぱるるらしい塩対応で大好評!?

■7月1日(土)/78話~7月7日(金)/83話
 みね子の叔父・宗男(峯田和伸)が、ビートルズの来日に合わせて突然あかね荘を訪れた78話。みね子は宗男と共に、父の実(沢村一樹)が最後に目撃された場所に足を運ぶ。79話では、あかね荘やすずふり亭の仲間たちと親交を深める宗男だったが、ある夜みね子は、宗男が寝言で「死にたくない」「助けてくれ」とうなされていることを知る。すずふり亭の料理長である省吾(佐々木蔵之介)は何かを察し、みね子に宗男の年齢を問う。

 80話では、ビートルズのコンサートで働く警備員600人分の弁当を安請け合いした和菓子屋店主・柏木(三宅裕司)のために、大量の赤飯作りを手伝うことになったみね子たちの姿が描かれた。その休憩中、省吾は宗男に戦争中のことを問いかける。歴史的大敗を喫した「インパール作戦」に参加していたという宗男は、いつ死ぬかもわからない状況の中、1人の若い英兵と鉢合わせになったと話す。お互い銃を突きつけ向かい合ったのだが、その英兵はなぜかにっこり笑って宗男のことを見逃し、結果自分は生きているのだという。その時、英兵は笑ったのに、自分は笑えなかったことが悔しくて、今、笑って生きていると語る宗男に、視聴者からは「自分の意志で笑顔であろうとする宗男さんの笑顔が大好きです!」「拾った命だから笑って生きようって宗男さんの思いに朝から涙が……」と感動の声が続出した。

 赤飯作りが一段落ついた81話。あかね荘に住む大学生・島谷(竹内涼真)は、宗男の英兵とのエピソード、そしてイギリスのロックバンド・ビートルズへの思いを聞いて、親から送られてきたビートルズのチケットを宗男に譲ろうとする。しかし宗男はその話を断り、「俺にくれるくらいなら」と、チケットがなくて泣いている少女に譲るのだった。

 82話では、なんと宗男の妻・滋子(南海キャンディーズ・山崎静代)が上京。滋子が手作りしてきたTシャツを着て、宗男と滋子はビートルズのコンサート会場に向かう。チケットがないため会場には入れないが、2人は会場の外から精一杯感謝の気持ちを叫び続けるのだった。視聴者は、滋子に「愛する人のために泣きながら感謝を伝えられる滋子さん、最高にいい女」「宗男さんの念願のこの日をどうしても一緒に迎えたかったんだろうな……すごくいじらしくて可愛らしい」と思わず心打たれたよう。

 宗男が茨城に帰る様子が描かれた83話では、なんとすずふり亭の前を実が横切る。少しタイミングがずれれば再会できていたみね子と実の姿に「みね子、後ろ後ろ~~!」「少しの偶然で会えなかった! でも、実さん、生きてる!」と視聴者も大興奮。2人の再会の日が待ち遠しい。

『ひよっこ』峯田和伸の笑顔に視聴者大号泣!? ビートルズへの熱い思いの裏に戦争体験

ニッポンのお茶の間をわかし続ける国民的番組“朝ドラ”――そのあらすじと視聴者からの反響を、サイゾーウーマンが週1回(金曜日)お届けします!

『ひよっこ』(NHK総合/月~土、午前8時) 茨城県北西部の村に生まれたヒロイン・谷田部みね子(有村架純)が主人公。みね子が集団就職での上京を経て、様々な経験を積みながら自分の殻を破っていく姿を描いた成長物語だ。

【サイ女の朝ドラ通信バックナンバー】
<75話~77話>『ひよっこ』みね子はクズギャンブラー!? 親切心につけこんだ押し売りに視聴者から「不快」の声
<72話~74話>『ひよっこ』みね子が“脱・いい子ちゃん”を果たして視聴者大喜び!「自分を爆発させた」
<69話~71話>『ひよっこ』、元AKB48・島崎遥香が“跳ねっ返り娘”役で登場! ぱるるらしい塩対応で大好評!?

■7月1日(土)/78話~7月7日(金)/83話
 みね子の叔父・宗男(峯田和伸)が、ビートルズの来日に合わせて突然あかね荘を訪れた78話。みね子は宗男と共に、父の実(沢村一樹)が最後に目撃された場所に足を運ぶ。79話では、あかね荘やすずふり亭の仲間たちと親交を深める宗男だったが、ある夜みね子は、宗男が寝言で「死にたくない」「助けてくれ」とうなされていることを知る。すずふり亭の料理長である省吾(佐々木蔵之介)は何かを察し、みね子に宗男の年齢を問う。

 80話では、ビートルズのコンサートで働く警備員600人分の弁当を安請け合いした和菓子屋店主・柏木(三宅裕司)のために、大量の赤飯作りを手伝うことになったみね子たちの姿が描かれた。その休憩中、省吾は宗男に戦争中のことを問いかける。歴史的大敗を喫した「インパール作戦」に参加していたという宗男は、いつ死ぬかもわからない状況の中、1人の若い英兵と鉢合わせになったと話す。お互い銃を突きつけ向かい合ったのだが、その英兵はなぜかにっこり笑って宗男のことを見逃し、結果自分は生きているのだという。その時、英兵は笑ったのに、自分は笑えなかったことが悔しくて、今、笑って生きていると語る宗男に、視聴者からは「自分の意志で笑顔であろうとする宗男さんの笑顔が大好きです!」「拾った命だから笑って生きようって宗男さんの思いに朝から涙が……」と感動の声が続出した。

 赤飯作りが一段落ついた81話。あかね荘に住む大学生・島谷(竹内涼真)は、宗男の英兵とのエピソード、そしてイギリスのロックバンド・ビートルズへの思いを聞いて、親から送られてきたビートルズのチケットを宗男に譲ろうとする。しかし宗男はその話を断り、「俺にくれるくらいなら」と、チケットがなくて泣いている少女に譲るのだった。

 82話では、なんと宗男の妻・滋子(南海キャンディーズ・山崎静代)が上京。滋子が手作りしてきたTシャツを着て、宗男と滋子はビートルズのコンサート会場に向かう。チケットがないため会場には入れないが、2人は会場の外から精一杯感謝の気持ちを叫び続けるのだった。視聴者は、滋子に「愛する人のために泣きながら感謝を伝えられる滋子さん、最高にいい女」「宗男さんの念願のこの日をどうしても一緒に迎えたかったんだろうな……すごくいじらしくて可愛らしい」と思わず心打たれたよう。

 宗男が茨城に帰る様子が描かれた83話では、なんとすずふり亭の前を実が横切る。少しタイミングがずれれば再会できていたみね子と実の姿に「みね子、後ろ後ろ~~!」「少しの偶然で会えなかった! でも、実さん、生きてる!」と視聴者も大興奮。2人の再会の日が待ち遠しい。

『やすらぎの郷』加賀まりこの熱演が「心に響く」と視聴者絶賛! 死ぬ直前、誰に手紙を送る?

ニッポンのお茶の間をわかし続ける“昼ドラ”――そのあらすじと視聴者からの反響を、サイゾーウーマンが週1回(木曜日)お届けします!

『やすらぎの郷』(テレビ朝日/月~金、昼12時30分) テレビ業界人専用の老人ホーム「やすらぎの郷 La Strada」を舞台に、家族、財産(遺産)、過去の栄光、恋、死への恐怖、芸術への心残り……、さまざまな思いを抱える老人たちと、彼らに翻弄される脚本家・菊村栄(石坂浩二)の姿を描く物語。

【サイ女の昼ドラ通信バックナンバー】
<62話~64話>『やすらぎの郷』、倉本聰が百田尚樹を痛烈批判!? 「保守的な発言をして体制派から可愛がられている」
<60話~61話>『やすらぎの郷』、八千草薫が向井理演じる若手俳優に恋する老女優を好演……「可愛い」と評判
<57話~59話>『やすらぎの郷』、向井理演じる“シノ”のモデルは嵐・二宮!? 「狂ったほど豪華な構図」と視聴者歓喜

■6月30日(金)/65話~7月5日(水)/68話
 65話では、姫こと九条摂子(八千草薫)が憧れのシノこと人気若手俳優・四宮道弘(向井理)とついに対面したのだが、無口なシノはほとんど口を開かない。しかし栄の入居者仲間である任侠スター・高井秀次(藤竜也)の名前を聞いた途端、シノの態度が豹変。栄の紹介によってシノと秀次が対面することに。憧れの人の前で挙動不審になるシノだが、秀次はシノに興味を示さない。視聴者からは直立不動でどもりながらしゃべるシノの姿に「本当に憧れの人と会ってしまったオタクの姿だ(笑)」「シノのコミュ障感がむしろ可愛い」との声が上がっていた。さらに秀次はシノにかまわず栄だけを自分の部屋へと連れて行き、自殺してしまった犬山小春(冨士眞奈美)の大きな肖像画を披露する。

 時が流れ、「やすらぎの郷」に秋の気配が漂い始めた66話。入居者の三井路子(五月みどり)が、自分の構想を盗んで小説『流されて』を書いたと疑われる人気新人作家“濃野佐志美”の正体を暴くため、呪いの儀式「ナスの呪い揚げ」をするとのうわさが栄の耳に入ってくる。以前、ナスの呪い揚げをした時に、その効果か偶然か不明だが、呪い揚げられた人のうちの1人が死亡するという事件が起きたため、濃野佐志美の正体が井深凉子(野際陽子)であることを知っている栄は心配になる。その夜、栄はAEDの使い方を教わるという理由をつけて、介護士の野村(芳野史明)と非番の貫井医師(小野了)をバーカサブランカに誘い、万が一に備えるのだった。

 67話では、しゃっくりが止まらなくなる、ということ以外特に凉子に何も起きず一安心する栄の姿が。そんな中、濃野佐志美が書いた小説『流されて』の舞台化が決まる。主演候補はお嬢こと白川冴子(浅丘ルリ子)で、演出家は、なんと栄が脚本を書くことを舞台化の条件にしているという。その夜、栄の元に脚本を書いてくれとお嬢が頼み込みに来る。

 68話では、お嬢と水谷マヤ(加賀まりこ)がなぜか険悪な雰囲気に。断捨離にハマり女優への未練も捨てたというマヤは、久々の仕事のオファーに舞い上がるお嬢の姿に苛立っていたのだ。しかし、そんなマヤにも捨てられないものがあった。それは、小春が自殺直前に、40年以上絶縁状態のマヤに送って来た手紙だった。マヤは栄に、自分が死ぬ直前になった時、誰も手紙を出す相手がいないと考えると、どうしても手紙を捨てられない、と語りながら泣き崩れる。そんなマヤの姿に視聴者からは「加賀さんの演技に純粋に泣かされた」「周りにたくさん人がいたのに最期に手紙を出したい人がいない。ものすごく悲しくて寂しくて、でも共感できる台詞だった」「泣き叫ぶような、絞り出すような加賀まりこの言葉が心にズンと響いてくる」との声が続出。死ぬ直前、手紙を出す相手は誰なのか、視聴者自身が深く考えさせられたようだ。

『ひよっこ』みね子はクズギャンブラー!? 親切心につけこんだ押し売りに視聴者から「不快」の声

ニッポンのお茶の間をわかし続ける国民的番組“朝ドラ”――そのあらすじと視聴者からの反響を、サイゾーウーマンが週2回(火・金曜日)お届けします!

『ひよっこ』(NHK総合/月~土、午前8時) 茨城県北西部の村に生まれたヒロイン・谷田部みね子(有村架純)が主人公。みね子が集団就職での上京を経て、様々な経験を積みながら自分の殻を破っていく姿を描いた成長物語だ。

【サイ女の朝ドラ通信バックナンバー】
<72話~74話>『ひよっこ』みね子が“脱・いい子ちゃん”を果たして視聴者大喜び!「自分を爆発させた」
<69話~71話>『ひよっこ』、元AKB48・島崎遥香が“跳ねっ返り娘”役で登場! ぱるるらしい塩対応で大好評!?
<66話~68話>『ひよっこ』増田明美のナレーション多用に、「最高」「面白さ半減」と賛否の声

■6月28日(水)/75話~6月30日(金)/77話
 75話では、ビートルズ来日を知り、浮き足立つみね子の叔父・宗男(峯田和伸)の姿が描かれた。しかし、浮かれきった宗男は妻である滋子(山崎静代)に怒られてしまう。一方、東京では鈴子(宮本信子)の提案で、みんなであんみつを食べることに。みね子は、すずふり亭のスタッフだけでなく、中華料理屋、和菓子屋といった近所の人々とビートルズの話をして、共に楽しい休憩時間を過ごす。その夜、あかね荘でもビートルズの話題になる。ビートルズよりクラシックの方が好きだと語っていた島谷(竹内涼真)が、唯一美しいと感じるという曲『イエスタデイ』の歌詞を聞いて、みね子は思わず行方不明の父・実(沢村一樹)を思い出すのだった。

 茨城も東京もビートルズで大騒ぎの76話。宗男にコンサートのチケットをプレゼントしたいと考えたみね子は、チケットが当たるキャンペーンをしている歯磨き粉を大量に買いこむ。その結果、お金がなくなったみね子は、すずふり亭や近所の人々に歯磨き粉を買い取ってくれと頼み込むのだった。みね子の宗男への想いを聞いた人々は買い取ってくれるのだが、みね子はそのお金でまたもや歯磨き粉を追加購入。この様子に視聴者からは、「ずっといい子ちゃんだったみね子の嫌な部分に苦笑いしつつホッとしてたら、追加で歯磨き粉買いだして、それはダメだろって……」「自分の身の上話まで持ち出して、強引に売りつけてるのえぐい」「頼み込んで買い取ってもらった金で、さらに買うとか典型的なクズギャンブラーかよ……」「今回の歯磨き粉に関するみね子の一連の行動は、総じて不快」と批判の声が続出した。そして後日、もし当たっていればビートルズのチケットが郵送で届く日になる。

 ビートルズのチケットが当たらず、激しく落ち込むみね子の姿が描かれた77話。みね子は協力してくれた人々にも謝って回る。一方、茨城の宗男も抽選に応募していたがチケットは当たらずじまい。しかし居ても立っても居られなくなり、ビートルズが日本にいる間、宗男は東京にいようと、みね子の住むあかね荘に押しかけてくるのだった。

 ビートルズが来日した日付である6月29日に合わせるように放送されている同エピソード。ビートルズはみね子の人生にどのような彩りを加えるのだろう。

『やすらぎの郷』、倉本聰が百田尚樹を痛烈批判!? 「保守的な発言をして体制派から可愛がられている」

ニッポンのお茶の間をわかし続ける“昼ドラ”――そのあらすじと視聴者からの反響を、サイゾーウーマンが週2回(月・木曜日)お届けします!

『やすらぎの郷』(テレビ朝日/月~金、昼12時30分) テレビ業界人専用の老人ホーム「やすらぎの郷 La Strada」を舞台に、家族、財産(遺産)、過去の栄光、恋、死への恐怖、芸術への心残り……、さまざまな思いを抱える老人たちと、彼らに翻弄される脚本家・菊村栄(石坂浩二)の姿を描く物語。

【サイ女の昼ドラ通信バックナンバー】
<60話~61話>『やすらぎの郷』、八千草薫が向井理演じる若手俳優に恋する老女優を好演……「可愛い」と評判
<57話~59話>『やすらぎの郷』、向井理演じる“シノ”のモデルは嵐・二宮!? 「狂ったほど豪華な構図」と視聴者歓喜
<55話~56話>『やすらぎの郷』、野際陽子の訃報と元女優の死——明暗別れた最期に視聴者から驚きの声

■6月27日(火)/62話~6月29日(木)/64話
 62話では、図書室で文献を漁る栄の姿が描かれた。売れっ子新人作家・濃野佐志美こと井深凉子(野際陽子)が書くまで聞いたこともなかった、特攻基地への女優の慰問が、どのように記録されているのか知りたくなったのだ。どれだけ探しても関連する記述は見つからなかったが、その代わりに特攻計画に関するページだけが切り取られた一冊の本を発見する。

 そんな中、姫こと九条摂子(八千草薫)の過去をモデルにした濃野の未発表小説『散れない桜』をベースにしたドラマ台本の第一稿が「やすらぎの郷」に到着。栄は理事長の名倉修平(名高達男)にドラマの台本を描いた脚本家“みうらはるき”について尋ねられ、「視聴率を稼ぐ力はあるが哲学がなく、若くて戦時中のことを知らないくせに保守的な発言をして、体制派から可愛がられている」と回答。ドラマの台本は濃野の原作と違う陳腐なメロドラマに仕立てられており、栄は戦争の中で生きた人間の心情を理解しない、今の時代への怒りと悲しみを抱くのだった。

 視聴者は、脚本家“みうらはるき”のモデルが小説『永遠の0』(講談社)で知られる作家の百田尚樹ではないかと推測。百田の作品は映画監督の井筒和幸や宮崎駿から「特攻隊を美談にしている」「嘘八百を書いた架空戦記」と批判を受けているため、視聴者からは「視聴率はあるけど、史実を安っぽい恋愛ドラマに書き換えた本の作者で、体制派に可愛がられている“みうらはるき”って百田尚樹かな」「清々しいほどの百田尚樹ディス」「栄さんのセリフ、まんま倉本さんが思ってることでしょ(笑)」との声が上がっていた。

 63話で栄は、真野六郎(ミッキー・カーチス)、岩倉正臣(山本圭)と3人でおとぎ話についてくだらない考察をしながら釣りをしているやすらぎの時間の中でも、思わず姫の過去をモデルに描かれたドラマについて考えてしまう。凉子にもドラマの台本を読ませるのだが、凉子も「こんなものを描きたかったんじゃない」と怒りを露わにする。

 64話では、ドラマに主演する人気俳優のシノこと四宮道弘(向井理)の訪問日が突然に決まり、「やすらぎの郷」のスタッフも入居者も全員が興奮。不在の理事長・修平に代わり、栄が、名倉みどり(草刈民代)とともに、国営テレビの若松プロデューサー(天宮良)との打ち合わせに同席することになる。若松は、姫にとって二度と思い出したくない特攻隊員との最後の食事についてだけは質問しないという条件を了承。シノも無口な男なので心配いらないと言う。かくして、シノと姫との“世紀の対面”が幕を開けた。

 まるで倉本自身のようにも感じられる主人公の栄。倉本は栄の口を借りてこれから先どのような思いを吐き出すのだろう。

『ひよっこ』みね子が“脱・いい子ちゃん”を果たして視聴者大喜び!「自分を爆発させた」

ニッポンのお茶の間をわかし続ける国民的番組“朝ドラ”――そのあらすじと視聴者からの反響を、サイゾーウーマンが週2回(火・金曜日)お届けします!

『ひよっこ』(NHK総合/月~土、午前8時) 茨城県北西部の村に生まれたヒロイン・谷田部みね子(有村架純)が主人公。みね子が集団就職での上京を経て、様々な経験を積みながら自分の殻を破っていく姿を描いた成長物語だ。

【サイ女の朝ドラ通信バックナンバー】
<69話~71話>『ひよっこ』、元AKB48・島崎遥香が“跳ねっ返り娘”役で登場! ぱるるらしい塩対応で大好評!?
<66話~68話>『ひよっこ』増田明美のナレーション多用に、「最高」「面白さ半減」と賛否の声
<63話~65話>『ひよっこ』時間外労働にパワハラ、現代の働き方を批判! 「すずふり亭がいい職場すぎる」

■6月24日(土)/72話~6月27日(火)/74話
 72話では、みね子の働くすずふり亭の料理長・省吾(佐々木蔵之介)が、娘・由香(島崎遥香)について語る姿が描かれた。省吾は、突然倒れて亡くなった妻のこと、そして妻の死が省吾、そして省吾の母・鈴子(宮本信子)の責任だと感じた由香が反発するようになったことをみね子に話す。一方、すずふり亭の裏にある広場では、考えごとをしていた鈴子に、昔なじみでもある和菓子屋の店主・一郎(三宅裕司)が話しかける。全てが燃えた日を思い出していたという鈴子は、いまだに戦争の借金を払い続けている気分だと自身の心情を吐露するのだった。

 行方不明のみね子の父・実(沢村一樹)を探してくれていたが、家庭の事情で故郷・茨城に帰った元警察官の綿引(竜星涼)が、みね子のもとを突然訪れた73話。綿引はみね子に、日雇い労働者を狙うひったくりに給料を奪われそうになった実が、ひったくりに追いすがり、頭を木の棒で殴られたのだという新事実を伝える。その後、怖くなったひったくりは現場に様子を見に戻るが、すでに実の姿はなく、綿引が確認したところ病院や行き倒れで死亡した人の中に当てはまる人物はいなかったため、現在の実の生死は不明状態。不安に駆られるみね子に綿引は、実が行方不明になる直前まで家族のことを思っていたのだと訴える。

 74話では、みね子が実について電話で母・美代子(木村佳乃)と話しているのを聞いたあかね荘の住人たちの姿が描かれた。早苗(シシド・カフカ)は、仲良くなれたと感じていたみね子が隠しごとをしていたと怒り、理由を説明するよう迫る。そんな早苗に対してみね子は、怒られるのは理不尽だと言い返しながらも、家の事情を説明するのだった。これまであまり見ることのなかった、みね子が大きな声で言い返したり、不機嫌さをあらわにする場面に、「これまでいい子ちゃんだったみね子の、いい子ちゃんじゃない一面を引き出した早苗さんナイス!」「みね子が自分を爆発させられたのが、自分でお金を稼いで手に入れた場所っていうのがいいな」「プリプリしながら焼うどん食べてるの、ものすごい末っ子感があっていい」と視聴者からは喜びの声が続出。

 74話ラストでは、奥茨城に住むみね子の叔父・宗男(峯田和伸)から「ビートルズガヤッテクル」という電報が。「ビートルズ来日」によってどのような騒動が巻き起こるのか、楽しみにしていよう。

『ひよっこ』みね子が“脱・いい子ちゃん”を果たして視聴者大喜び!「自分を爆発させた」

ニッポンのお茶の間をわかし続ける国民的番組“朝ドラ”――そのあらすじと視聴者からの反響を、サイゾーウーマンが週2回(火・金曜日)お届けします!

『ひよっこ』(NHK総合/月~土、午前8時) 茨城県北西部の村に生まれたヒロイン・谷田部みね子(有村架純)が主人公。みね子が集団就職での上京を経て、様々な経験を積みながら自分の殻を破っていく姿を描いた成長物語だ。

【サイ女の朝ドラ通信バックナンバー】
<69話~71話>『ひよっこ』、元AKB48・島崎遥香が“跳ねっ返り娘”役で登場! ぱるるらしい塩対応で大好評!?
<66話~68話>『ひよっこ』増田明美のナレーション多用に、「最高」「面白さ半減」と賛否の声
<63話~65話>『ひよっこ』時間外労働にパワハラ、現代の働き方を批判! 「すずふり亭がいい職場すぎる」

■6月24日(土)/72話~6月27日(火)/74話
 72話では、みね子の働くすずふり亭の料理長・省吾(佐々木蔵之介)が、娘・由香(島崎遥香)について語る姿が描かれた。省吾は、突然倒れて亡くなった妻のこと、そして妻の死が省吾、そして省吾の母・鈴子(宮本信子)の責任だと感じた由香が反発するようになったことをみね子に話す。一方、すずふり亭の裏にある広場では、考えごとをしていた鈴子に、昔なじみでもある和菓子屋の店主・一郎(三宅裕司)が話しかける。全てが燃えた日を思い出していたという鈴子は、いまだに戦争の借金を払い続けている気分だと自身の心情を吐露するのだった。

 行方不明のみね子の父・実(沢村一樹)を探してくれていたが、家庭の事情で故郷・茨城に帰った元警察官の綿引(竜星涼)が、みね子のもとを突然訪れた73話。綿引はみね子に、日雇い労働者を狙うひったくりに給料を奪われそうになった実が、ひったくりに追いすがり、頭を木の棒で殴られたのだという新事実を伝える。その後、怖くなったひったくりは現場に様子を見に戻るが、すでに実の姿はなく、綿引が確認したところ病院や行き倒れで死亡した人の中に当てはまる人物はいなかったため、現在の実の生死は不明状態。不安に駆られるみね子に綿引は、実が行方不明になる直前まで家族のことを思っていたのだと訴える。

 74話では、みね子が実について電話で母・美代子(木村佳乃)と話しているのを聞いたあかね荘の住人たちの姿が描かれた。早苗(シシド・カフカ)は、仲良くなれたと感じていたみね子が隠しごとをしていたと怒り、理由を説明するよう迫る。そんな早苗に対してみね子は、怒られるのは理不尽だと言い返しながらも、家の事情を説明するのだった。これまであまり見ることのなかった、みね子が大きな声で言い返したり、不機嫌さをあらわにする場面に、「これまでいい子ちゃんだったみね子の、いい子ちゃんじゃない一面を引き出した早苗さんナイス!」「みね子が自分を爆発させられたのが、自分でお金を稼いで手に入れた場所っていうのがいいな」「プリプリしながら焼うどん食べてるの、ものすごい末っ子感があっていい」と視聴者からは喜びの声が続出。

 74話ラストでは、奥茨城に住むみね子の叔父・宗男(峯田和伸)から「ビートルズガヤッテクル」という電報が。「ビートルズ来日」によってどのような騒動が巻き起こるのか、楽しみにしていよう。

『あなそれ』で、“体育会系リア充”の嫌な男を完璧に演じた劇団EXILE・鈴木伸之

 

あなたのことはそれほど #撮影 #2話まで #あと3日‼️

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 賛否を巻き起こした『あなたのことはそれほど』(TBS系)が先日、最終回を迎えた。本作はいくえみ綾の女性向け漫画を原作(祥伝社)とする、W不倫を題材としたドラマだ。

 渡辺涼太(東出昌大)と結婚した美都(波瑠)は、中学の時に好きだった有島光軌(鈴木伸之)と再会し、夫がいる立場でありながら肉体関係を結んでしまう。ここまではよくある展開だが、見ていてあぜんとしたのは、美都が有島と一線を超えることに対してなんの躊躇もなかったことだ。

 近年なら『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』(フジテレビ系)が顕著だが、普通の不倫ドラマは、結婚している主人公には家庭に居場所がなく夫が浮気をしているなどといった、不倫をしても仕方がない理由を与える。居場所のない男と女が、家庭と愛する人の間で葛藤するからこそ、不倫ドラマは視聴者の共感を呼ぶのだが、美都にあるのは昔好きだった男と結ばれたいという気持ちだけだ。

 不倫相手となる有島も、美都とホテルに行った時はすでに結婚しており、妻の麗華(仲里依紗)のおなかには赤ん坊が宿っていて出産間近だった。美都と温泉へと不倫旅行した日、有島は妻に子どもが生まれたと告げる。そこで美都は、自分も結婚していることを伝えて「無茶なこと言わないから安心して」と言い、それを聞いた有島は「何だ。よかった。本当、変な奴」と言って、頭を軽く撫でた後、妻の元へと向かう。

 その後、2人の関係は続いていくのだが、深く考えずに不倫をしている2人に対してまったく感情移入をすることができず、昆虫の生態でも見ているかのような不気味さが序盤にはあった。

 その後、不倫に気づいた夫の涼太がおかしくなっていき、美都とは別れないと言う一方で、有島夫婦に会いに行くといった奇行を繰り返すようになる。麗華も無言の圧力で有島を追い詰めていき、最終的に不倫をした美都と有島が制裁を受けるという、いびつだが道徳的な説教に落ち着いた。

 その意味で、本作の見せ場は涼太が美都を追い詰める姿だったといえる。だが、話題になった東出のわかりやすく気持ち悪い演技には心惹かれるものがなく、ドラマの中にしかいない記号的なキャラクターだとしか思えなかった。

 それに対して、美都と有島の方が見ていてゾワゾワするのは、そこに薄気味悪いリアリティがあったからだ。

 特に、説得力があったのが、鈴木伸之が演じた有島光軌である。有島はスクールカースト上位のモテる高校生がそのまま大人になったような好青年だ。仕事もちゃんとしているし、奥さんも子どももいて、客観的にみれば非の打ちどころがないカッコいい男である。

 そんな有島が美都とあっさり不倫をしてしまうのが本作の恐いところだ。その流れがすごく自然なので、今までも、寄ってくる女と浮気してたんだろうなぁと想像させる。有島にとって美都は単なる浮気相手でしかなく、一番は麗華であり生まれたばかりの子どもである。この優先順位は絶対に崩れず、しかし下半身だけは欲望に忠実で、とりあえず美都とも、ヤレたからヤッただけなのだろう。

 そのあたりのバランス感覚が、モテる男のメンタリティという感じで、“リア充”の恐いところを見せられたなぁと思った。

 有島を演じる鈴木伸之は現在24歳。劇団EXILEに所属する俳優だ。テレビドラマにおいて鮮烈な印象を残したのは、池井戸潤原作のドラマ『ルーズヴェルト・ゲーム』(TBS系)で演じた社会人野球チームのピッチャー・如月一磨だろう。傲慢な性格の如月は、相手を見下したような表情で薄笑いを浮かべながらボールを投げ、その時の憎たらしい顔は今でも覚えている。

 その次に出演した『水球ヤンキース』(フジテレビ系)では、主人公のライバル校の水球部の選手・郷田剛を演じていて、コイツも嫌な奴だった。映画『霧島、部活やめるってよ』ではバレー部の副キャプテンを演じていたが、どの役にも共通するのは、運動部の先輩が後輩を顎で使う時の“いじめっ子感”で、「こういう奴いたわ」と学生時代の記憶が刺激される。こういう体育会系“リア充”のマイナス面を演じさせたら鈴木伸之は完璧である。

 映画やドラマといった多ジャンルで展開する『HiGH&LOW』シリーズの成功もあってか、劇団EXILEの町田啓太や、三代目J Soul Brothersの岩田剛典といったEXILEの若手がテレビドラマに進出し、大きな役を演じることも多くなっている。

鈴木もその1人だが、彼がほかのEXILE俳優と違うのは、憎たらしい悪役が演じられることだろう。今回演じた有島はその極致であると同時に、芝居にわざとらしさがなく、自然に振る舞っているだけで嫌な感じがにじみ出ていたことに、役者としての成長を感じさせる。

 最終的には、わかりやすく気持ち悪い涼太を演じた東出昌大が話題を全部持っていったような終わり方となってしまい、後半になると有島の面白さが失速して終わってしまったのが残念だが、本作で片鱗を見せた「体育会系リア充」の空気感を生かし、鈴木伸之には今後もイヤな奴を演じ続けてほしい。
(成馬零一)