『ザ・ノンフィクション』火事を起こした元ラーメン屋・のぼるは“孤独死”なのか?「酒と涙と女たちの歌2 ~塙山キャバレー物語~ 前編」

 日曜昼のドキュメント『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)。1月15日の放送は「酒と涙と女たちの歌2 ~塙山キャバレー物語~ 前編」。

『ザ・ノンフィクション』あらすじ

 茨城県北部、日立製作所の企業城下町でもある日立市。全国チェーン系の商業施設や、飲食店が並ぶ国道沿いには、昭和で時が止まったかのような簡素な青いトタン張りのスナックや居酒屋が並ぶ「塙山(はなやま)キャバレー」と呼ばれる一画がある。60年ほど前に誕生し、現在は14軒が営業中だ。

 塙山キャバレーを支えてきたのは店を切り盛りするママたちの働きぶりと、ママ同士の絆、何より塙山への愛情だ。「みんと(以下もカギカッコ名は店名)」のママは、客に出すビールが切れてしまった際は塙山内の別の店「めぐみ」でもらってきて、と客に伝える。

 客がジョッキ片手にビールをもらいにいった先の「めぐみ」は、家族連れの客も多く、和やかなでくつろいだ雰囲気だ。

 塙山を訪ねる客の事情もさまざま。肺がんのステージ4の女性客は、ママが好きだからと「みき」を訪ね、また、仕事が続かない息子と話し合いたい父親は、話し合いの場に「ふじ」を選ぶ。息子はカウンターで気持ちを吐露し、「ふじ」のママは「真面目すぎるんだよ」と伝えていた。

 そんな常連の一人・のぼるは、もともと塙山キャバレー内でラーメン店を開いていたものの、店からの漏電が原因で、5軒が全焼する火事を起こしてしまう。塙山キャバレーは店が外周を囲むように並んでおり、中央に店が密集する「島」の部分もあったのだが、その島が焼け落ちる形となり、今でもその場所はぽっかりと空いたままだ。

 のぼるはその後、脳梗塞を患い、生活保護で生活している。「働いていないと狂う」のだといい、塙山キャバレー周辺の草むしりをした後、塙山で飲む一杯のビールを楽しみにしていたのだが、のぼるは2022年2月に自宅で亡くなる。第一発見者はのぼるの幼なじみで「めぐみ」のママだった。

 のぼるは苦難の多い人生だった。幼少期に飲んだ薬の副作用で身長が伸びず、学校の入学は3年ほど遅れていたという。両親が離婚し児童養護施設で過ごし、船乗りに憧れ海洋高校を目指すも、身長制限でそれもかなわなかった。職を転々とした中でようやく塙山で自分の店を持つも、それも漏電による火災で失うことに。

 亡くなる前日、のぼるは回転寿司チェーン店「スシロー」で、塙山キャバレーのママたちに寿司をふるまっていたそうだ。ママや塙山の常連客たちは、のぼるの火葬に立ち会いたいと市役所に相談するも、市役所からは法的な理由で難しいとの回答で、有志のママが集まり、店で遺影を前にのぼるを偲ぶ。

 ある日、「めぐみ」のママに43歳の息子から連絡が入るが、電話をしながら車を運転していたところ、警察の検問に引っかかってしまったため、2万5,000円の違反金を立て替えてほしいとの話だった。息子は足場を組む仕事をしており、朝から晩まで働き詰めなのだが、息子の妻が宗教にハマり金を使い込んでしまっているとママは話す。

 また「ラブ」のママは、長年連れ添った内縁の夫を癌で亡くし、傷心の中、店をやめようかと思い悩む。

(↓前回2021年放送の塙山キャバレーレビューはこちらから。「ラブ」のママの詳細もあります)

『ザ・ノンフィクション』のぼるの死は本当に“孤独死”なのか?

 「亡くなったときに独りだった」「親交のあった人々が葬式で別れを告げられない」という意味では、のぼるは孤独死なのかもしれない。ただ、のぼるは亡くなった前日、最愛の塙山キャバレーのママたちに寿司をふるまっていた。「亡くなる前に、好物を好きな人とおいしく食べる」 という時間を持てる人は、少ないのではないだろうか。

 また、のぼるは、もらい火になってしまった店のママとは疎遠になってしまったようだが、火事を出した罪悪感からか塙山に通い続けていた。スシローには疎遠になったママも誘い、久々に話すことができたという。のぼるは人間関係に対し、諦めが悪い。そのタフさがいい。

 のぼるは苦労人だったのだろうが、流されずに困難に立ち向かっていた人に見えた。塙山というかけがえのない場所とママたちが心の中心にあり、つながりを持ち続けたのぼるは「孤独死ではない」と筆者は思う。

『ザ・ノンフィクション』番組スタッフの冴えた質問

 ちなみに、「めぐみ」ママの息子の妻が宗教にかなり金をつぎ込んでいることが明かされた際、番組スタッフの質問が非常に冴えていた。

スタッフ「今話題のあの宗教?」
めぐみママ「違う違う、あれじゃないやつ」

 「宗教」「献金」で多くの視聴者の頭をよぎったであろうものを、ぬかりなく訊ねた輝かしい質問だった。

 家族関係に暗い影を落としかねないほどの“献金”を要求する宗教は、ほかにもあるのだろう。宗教なのに罪深い。財布に優しい料金でほっとくつろげる塙山キャバレーのほうが、よほど人を慰め、救っている。

 次週は今週の続編。店を閉めようか思いあぐねる「ラブ」のママの決断は……。

『ねほりんぱほりん』千鳥ノブ似はマッチングアプリなら切っている? 顔を出さないTwitter婚活のメリット【2022年シーズン7】

 NHK Eテレの人気番組『ねほりんぱほりん』のシーズン7が昨年10月7日よりスタートした。かわいらしいモグラの人形ねほりん(山里亮太)とぱほりん(YOU)が、ブタの人形に扮した“顔出しNG”の訳ありゲストに、聞きにくい話題を“ねほりはほり”聞き出す新感覚トークショーだ。

※本記事は『ねほりんぱほりん』シーズン7「Twitter婚活 後編」のネタバレを含みます

ねほりんぱほりん「Twitter婚活」、「いいねドーピング」で憂さ晴らし

 今回は「Twitter婚活」の後編。前回に引き続き、ゲストには女性のリス子さん(Twitter婚活歴6カ月・Twitter婚活で出会った彼氏持ち)、男性の交差点さん(歴6カ月・1人彼女ができたが最近破局)とハンバーグさん(歴7カ月・苦戦中)の3人が登場し、Twitterならではの婚活エピソードを語った。

 前回で「Twitter婚活赤ちゃん」と異名が付いたハンバーグさん。一向に彼女はできないが婚活仲間はたくさんできたそうで、Twitter婚活の魅力を「みんなで励まし合える」と語った。ハンバーグさんがTwitter内のトーク機能「スペース」で恋愛失敗談を披露しているうちに、彼の恋愛を応援したいという“ハンバーグ軍団”ができたそうで、彼らにアドバイスを受けながら婚活に励んでいるという。

 ある時、広瀬すずの写真をアイコンにした女性からリプがあったハンバーグさん。「もう絶対かわいい子だと思って」「もう、すずちゃんバリにかわいい子なんだな~と思って」と勝手にテンションが上がった彼は(アイコンがステキな有名人の写真だと勝手に期待値が上がるのもTwitter婚活あるあるだとか)、ハンバーグ軍団のアドバイスを受けつつ、食事デートにこぎつけた。

 実際に会ってみたら、「本当にすずちゃんが来て。そっくりで、むっちゃかわいい子来たんですよ!」というミラクルな展開だったが、食事中に「遠距離恋愛はムリ」と言われ、遠回しにフラれてしまったそう。その傷心を慰めてくれたのも、ハンバーグ軍団の面々。「コロナ禍でも人との距離を縮めてくれるんで、そこはほんとに助けになってる」と、感謝していた。

 そんなハンバーグさん、ハンバーグ軍団による「いいねドーピング」も行っているとのこと。「(ハンバーグ軍団の)1人が、『ハンバーグのプロフィール(投稿)にみんなで“いいね”しようぜ』ってプッシュしてくれて、そしたら(いいねが)爆増した」とか。

 結果、プロフィール投稿の「いいね」が100を超えたら人気とされるTwitter婚活で、ハンバーグさんは200程の「いいね」をゲット。この「いいねドーピング」はモテにはつながっていないようだが、「(ほかの男性のプロフィール欄の『いいね』の数をチェックして、)自分よりも(いいね数が)低いと『こいつ雑魚じゃん』って思える」など、やはり精神的な助けにはなっているようだ。令和の「電車男」的ロマンを感じた。

 Twitter婚活猛者のリス子さんも、婚活仲間が多数。「リアルで集まってバーベキューとかお花見とかしたり」と交流があるそう。そこで恋が生まれそうなものだが、「あるにはあるんですけど、意外と迂闊に動けないんですよ」とのこと。「例えば、私が男性にフラれたら、『リス子、誰誰さんにフラれたらしいよ』みたいな。うわさも全部出回りますし」「Twitter婚活って狭い村社会みたいな感じなんです」と語った。ネットの人間関係いうと、そういう面倒くささがないドライなイメージだったが、そうでもないようだ。

 その村社会を実感する出来事が、ほかの女性とのデートをTwitterで匂わせる「匂わせツイート男」との一件。一時はいい感じになるもうまくいかず、「フラれたの?」「破局した?」などTwitter内でうわさになり、詮索もされたとか。

 「村社会で婚活をすると、こういうことになるんだなっていうのを実感」したそうで、リス子さんはTwitterをやめることを決断。捨て身で「Twitterやめます。気になってる方いらっしゃったらDM下さい。LINE交換しましょう」とツイートしたところ、DMをくれた男性の中に「ひと際キラキラ光るお魚」を発見。それが現在の彼氏だという。

 リス子さんは、彼との初対面を「顔を見たら千鳥のノブさんそっくりな人がいて。『これ、セーフ! 抱ける抱ける!』と思って」と回想。「もし彼とマッチングアプリで出会ってマッチしたかというと、ちょっと……顔で切ってた可能性もあるので。これがTwitter婚活だ! と。やっててよかったなってその時に思いましたね」と、Twitter婚活のメリットを語った。ノブにナチュラルに失礼ながら、幸せそうで何よりである。
 

 一方、破天荒な一人しゃべりのスペースが話題になり、フォロワーが激増した交差点さん。「一番いいときに1カ月に20名ほどの方とデート」するなど、Twitter婚活界の人気者となったが、スペースでの破天荒キャラと素の人格とのギャップで悩むようになったとか。

 「オフ会とか行くと、『あの交差点さんですか? 握手してください!』って言われて、ちょっとした有名人みたいな気分になっちゃった」そうだが、素の交差点さんはスペースで演じているキャラとは違い、「至って普通の真面目な会社員」。デートした女性たちからは「スペースと全然雰囲気が違う」とガッカリされたそうだ。そこで交差点さんは、「あえてTwitter婚活の中でもフォロワーの少ない、Twitterにどっぷりつかっていない女性」に声をかけ、お付き合いすることに。

 しかし、その女性とも3週間で破局してしまう。その理由は、“交差点というキャラクターを手放せなかった”ことだそう。「彼女から、Twitter上で『彼女ができた』と公表してほしいって言われたんですよ」「でも、ちょっと僕は公表したくないって思っちゃったんですよね」と言う交差点さん。

 「結婚するまでが婚活で、お別れする可能性もあるので……。僕は“交差点”というキャラを取っておきたかったんですよ」「僕はもう、この“交差点さん”というキャラクターを使わないと結婚できない。このネームバリューに頼るしかないんで、どうしてもそれはできなかった」とのことだった。

 Twitter婚活界隈でのみ通用する「ネームバリュー」にそれほどの価値はあるのか? とも思うが、Twitterでのキャラと素の自分の距離の取り方は難しいようだ。そのバランスをうまく取れるリス子さんのような人には、向いている婚活法なのかもしれない。

 世界中の人とつながれる……というイメージがあったTwitter婚活の世界だが、意外と狭いコミュニティーであるらしい。この放送をきっかけに新規も多く参入しそうだが、Twitter婚活の世界の安寧が保たれることを祈りたい。

『ねほりんぱほりん』Twitter婚活、モラハラ男やかまってちゃんオジサンの見分け方に感服【2022年シーズン7】

 NHK Eテレの人気番組『ねほりんぱほりん』のシーズン7が昨年10月7日よりスタートした。かわいらしいモグラの人形ねほりん(山里亮太)とぱほりん(YOU)が、ブタの人形に扮した“顔出しNG”の訳ありゲストに、聞きにくい話題を“ねほりはほり”聞き出す新感覚トークショーだ。

※本記事は『ねほりんぱほりん』シーズン7「Twitter婚活 前編」のネタバレを含みます

『ねほりんぱほりん』Twitter婚活、マッチングアプリより内面重視!?

 2023年最初のテーマは「Twitter婚活」。ゲストには、女性のリス子さん(Twitter婚活歴6カ月・Twitter婚活で出会った彼氏持ち)、男性の交差点さん(歴6カ月・1人彼女ができたが最近破局)とハンバーグさん(歴7カ月・苦戦中)の3人が登場した。年齢は3人とも30歳以上という。リス子さんによれば、アカウントを作成し、性別・年齢・身長・趣味・職業・年収などを記したプロフィールに、「#Twitter婚活」を付けて呟けば、Twitter婚活のスタートとなるそうだ。

 ネット上の婚活といえばマッチングアプリが思い浮かぶが、Twitter婚活には「お金(登録料・月会費)がかからない」というメリットが。さらに「顔写真を出さない」というルールもあるため、リス子さんはマッチングアプリに比べて「内面重視の婚活というイメージ」があるという。

 以前はマッチングアプリを使っていたという3人。しかしハンバーグさんはマッチングに至らず、「イケメンじゃないんで、1人もマッチしなくって。お金も払って何でこんなに惨めな思いしなきゃいけないのって思って……」と無料のTwitterへ移行したそうだ。交差点さんにも「頑張ってマッチングして、メッセージのやりとりしても、途中でメッセージがなくなったりとか……」「やり直し感が本当にイヤでイヤで」と苦労した過去が。

 深く頷いたハンバーグさんは、「マッチングアプリは、いわばセーブできない『ドラクエ』なんすよ。死んだらそこで終わりで、もうそのワールドは終わるんです。またレベル1からやり直しです」と過酷さを語った。

 一方、リス子さんはマッチングアプリで4,500ほどの「いいね」が付く人気ぶりだったが、「それだけ『いいね』きたら、さばくのに必死で。顔で判断するしかないんですよ」と、別の苦労があった様子。マッチングアプリでイケメンと交際に至ったが、モラハラ男だった経験もあり、「結局、内面で選ばないと婚活終わらない」という思いからTwitter婚活に踏み出したと語った。

 Twitter婚活には、暗黙のルールが多数存在しているという。婚活苦戦中のハンバーグさんが、「10件前後DM送って、1件も返って来なかったんですよ」と嘆くと、リス子さんは「ダメですね」「(いきなりDMは)Twitter婚活赤ちゃんのムーブですよね」とバッサリ。

 「まずはリプライっていう形でやりとりを深めて、この人こういう人なんだなってところまで行ったら、個人のメッセージに移行する」のが暗黙のルールなのだと語った。ほかにも、「デートの感想を呟いちゃいけない」「デート相手の顔や場所を写してはいけない」などのルールがあるという。

 リス子さんいわく、ルールはTwitter内の機能「スペース」(集まった利用者が音声だけでコミュニケーションできる機能)で生まれているそうだ。「スペースで“婚活ムカつくあるある”みたいなのが話されているうちに、だんだんマナーになっていったんです」とのこと。内面重視といわれるTwitter婚活だが、暗黙のルールにどれだけ早く気づけるか、という適応能力も試されるようだ。

 Twitter婚活では、まずはフォロワー数を稼ぐことが大事だそう。Twitter婚活猛者のリス子さんは、過去の恋愛失敗談を投稿してフォロワーを増やす作戦に出たといい、その時のツイート例も公開した。

「アプリで出会ったモラハラ男とのデートで、その日の服を全否定された。目の前にいたシェフすら気まずそうだった」
「初彼と行ったカラオケで六甲おろしを三番まで歌った女、ワイ」

といった具合だ。

 「おもしれー男」が好きだというリス子さん。自分基準の面白さ+自分の趣味嗜好が伝わるツイートを心がけており、自分好みのフォロワーを増やすことに成功したという。
 
 また交差点さんは、トークライブのように1人で話す「一人しゃべりスペース」を開催。独り身の愚痴を一人語りする内容がウケ、フォロワーが増えたと語った。ほかにも番組では、「婚活川柳」をツイートする30代男性、スペースで「宇宙の話」を披露する20代男性を紹介していた。自己アピール力や、ときには笑いのセンスやトーク力まで問われるTwitter婚活、かなりハードルが高く感じてきた。

 過去の経験から、モラハラ男は徹底して避けるように心掛けたというリス子さんは、Twitterでのモラハラ男の見分け方も伝授。リス子さんが返信を避けるリプは「こんにちは! よかったら仲良くしてください!」というありがちなあいさつや、「たいへんだ!」という一言リプだそう。

 前者は「こっちがどう返事をたらいいかわからないんですよね。こういうリプ送る人って、こういうことを送ったら、相手からこう返ってくるだろうなとかいう想像力がおそらくないだろう(人)。もしくはナンパ師、数打ちゃ当たる系のどちらか」。後者は「気になりそうな一言をとりあえず送って、相手の反応を待つみたいな。相手の気を引こうとする、かまってちゃんオジサンだと私は見てます」と解説した。そのリス子さんの高度な分析に感服してしまう。

 リプが合格ラインだった相手に対しては、次に「ツイート内容」をチェックするというリス子さん。飲食店の料理に点数を付けている人をはじめ、「この前、銀座SIXで買った財布、かなり使いやすい!」といったツイートをしている人は候補から外すとのこと。

 いわく、「ちょっと匂いません? “銀座SIX”っていうワードいります?」「この言葉、どういう精神性から来るかっていうと、肥大化した承認欲求だと思うんですね」と分析していた。そもそもTwitterから承認欲求を取ったら何も残らないのではとも思うが、「肥大化した」という部分が重要なのかもしれない。

 ツイート内容が合格であれば、「いいね」欄もチェック。「たまにあるのが、エロ画像に『いいね』してる人。あと巨乳の女性にしか『いいね』してないとか」などは候補から外すそうで、これは、“地雷”を避けるのに役立つらしい。リス子さんは「Twitterって本当に、その人の内面を映し出す鏡なんですよね」と、しみじみ語っていた。

 今回の放送を見て、Twitterは、自分の“素の内面”を出せる場所であることに気づかされた。Twitterをはじめ、ネットは、“いくらでも上辺を取り繕える場所・嘘をつける場所”というイメージを持っていたが、それはもはや過去の話なのだろうか!? Twitter上の人格こそが、その人そのものという時代が来ているようだ……と考えさせられる。

 次回の「Twitter婚活 後編」では、さらにリス子さんのTwitter婚活講座が聞けるとのことで、楽しみにしたい。

『ザ・ノンフィクション』暴走する婚活女性・ミナミ、父親の介護をするゲーム芸人・フジタ……2022年放送回で「印象的だった人物」3選

 日曜昼のドキュメント『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)。2022年は43回放送され、さまざまな人間模様が放送された。今回はその中から、私見で特に印象的だった人物を3人選びたい。

『ザ・ノンフィクション』年始から強烈だった婚活女性・ミナミ

 印象に残った人1人目は、「結婚したい彼女の場合 ~コロナ禍の婚活漂流記~」(1月16日、23日)に登場した31歳の婚活女性・ミナミだ。これは、番組ファンも納得のチョイスではないかと思う。

 理想の高い専業主婦希望のミナミの言動に度肝を抜かされた人も多かったと思うが、一方で、婚活市場には多いのであろう“寡黙な男性”相手にも、明るく振る舞い、場を取り持つなど、健気で常識的な面も垣間見えた。

 しかし、やはりミナミは「独りよがりが暴走する」度合いが半端ない(上記の後編参照)。人間誰しも“独りよがり”なところはあると思うが、ミナミのそれは「私はそうは思わないけど、そう思う人の気持ちもわかる」という範疇をはるかに超え、「なぜミナミがそう思うのか、まるで見当がつかない」というものに見えた。

 ミナミという名称は仮名だろうが、彼女はモザイクなしで登場していた。放送された前後編で、彼女は成婚に至らなかったため、番組出演は今後の婚活に影響を及ぼすのではなかろうかと心配していたが、ウェブサイト「東洋経済オンライン」に掲載された植草美幸氏(ミナミが通った結婚相談所の所長)の記事によると、ミナミは無事、婚約に至ったよう。植草氏の敏腕ぶりがすごい。そして、ミナミが末永く幸せであることを願う。

『ザ・ノンフィクション』父親の“正妻”のようだったフジタ

 2人目も、SNS上で大きな反響を巻き起こした、「あの日僕を捨てた父は~孤独な芸人の悲しき人生」(10月23日、30日)の45歳ゲーム芸人・フジタ。フジタは母親を幼くして亡くしている。残された父親・陽人は本来フジタを養育する立場でありながら、フジタの同級生の母親であるシングルマザー・朱美と恋仲になり、フジタを家に置き去りにして朱美の家で生活をする。番組では、認知症が始まった80代の陽人と、それをかいがいしく介護するフジタの様子が放送された。

 印象的だったのは、フジタが“とんでもない父親”に思える陽人には優しく接し、内縁の妻である朱美に対してネガティブな感情を向けていた点だ。そんな彼は、愛人(朱美)にのめりこんだ不実な夫(陽人)が、悪びれもせず家に帰ってきてくれたことを喜ぶ“正妻”のようにも見え、切なかった。

『ザ・ノンフィクション』ミナミ、フジタに続く3人目はこの人!

 22年の『ザ・ノンフィクション』を象徴する人として、ミナミとフジタはすぐ出てきたが、3人目は大いに迷った。同番組を見ていると「やるせない」「腹が立つ」「登場人物の言動に驚く」などの感情が湧くことが多いが、最後は「カッコよさ」を感じさせた、「花子と大助 ~余命宣告とセンターマイク 夫婦の1400日~」(4月17日)の芸人・宮川花子を選びたい。同放送では、彼女ががんの闘病生活から舞台に返り咲いた姿を取り上げていた。

 2年前の20年3月にも、前後編で伝えられていた花子の闘病の様子。

 花子のがんが発覚したのは18年3月。20年放送回は、花子が自宅の介護ベッドから上半身だけ起こし、大介とともに年始恒例の漫才特番を見ながら笑っている姿で終わっていた。花子はNGK(なんばグランド花月)へ復帰したいとの抱負を語っていたが、正直20年の放送を見た際は、かなり難しいようにも思えた。しかし、その後の22年の放送で、花子は見事NGKの舞台に返り咲く。

 特にグッときたのは、NGKの前、2年半ぶりの復帰舞台となった地元・生駒市でのトークショーの舞台裏だ。楽屋でヘアセットをしてもらいながら、鏡をキッと見据える花子は、それまでの闘病生活の姿から一変し、プロ芸人としての風格を漂わせていて、それはそれはカッコよかった。花子が舞台で生きてきた長い年月を、一瞬で感じさせるシーンだった。

小栗旬、『鎌倉殿』北条義時は今だからこそ演じられる役――脱イケメン俳優に悪戦苦闘した過去と現在

――ドラマにはいつも時代と生きる“俳優”がいる。『キャラクタードラマの誕生』(河出書房新社)『テレビドラマクロニクル1990→2020』(PLANETS)などの著書で知られるドラマ評論家・成馬零一氏が、“俳優”にスポットを当てて名作ドラマをレビューする。

 小栗旬主演の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK、以下『鎌倉殿』)がクライマックスに向けて盛り上がりをみせている。

 三谷幸喜氏が脚本を務める本作は、源頼朝(大泉洋)を支え、頼朝亡き後も、頼家(金子大地)、実朝(柿澤勇人)と、鎌倉殿(源氏の棟梁)に仕えた北条義時(小栗旬)の生涯を描いたドラマだ。小栗は熾烈な権力闘争の中に放り込まれた義時を好演しており、純粋で優しかった義時が闇落ちしていく姿に、筆者は毎週、戦慄している。

 何より、本作を見ていて感じるのは俳優・小栗旬の円熟だ。義時の変容には、彼の俳優としての歴史がすべて刻まれている。

 小栗は11歳の時に内田有紀に憧れて、俳優オーディションに応募。芸能事務所に合格後、エキストラからキャリアをスタートし、学園ドラマ『GTO』(1998年/フジテレビ系)のいじめられっ子役で、連続ドラマの初レギュラーを獲得する。

 その後、学園ドラマ『ごくせん』(2002年/日本テレビ系)のヤンキー役で注目され、大ヒットドラマ『花より男子』(05年/TBS系)の花沢類を演じたことで、若手イケメン俳優のホープとして躍り出ることに。

 ここからの人気はうなぎのぼりで、08年には『貧乏男子 ボンビーメン』(日本テレビ系)で連ドラ初主演を果たした。なお、本作で小栗が演じたのは、多額の借金を抱える人脈の広い人気者の大学生。コメディテイストのヒューマンドラマだった。

 しかし、当たり役となった『ごくせん』や映画『クローズZERO』(07年)のヤンキー役とも、花沢類のようなイケメン役とも違う“等身大の若者”だったこともあり、ファンが求める小栗像と噛み合わず、ヒット作とはならなかった。

 ただ、その直後も小栗は単発ドラマ版『夢を叶えるゾウ 男の成功篇』(08年/日本テレビ系)や『東京DOGS』(09年/フジテレビ系)といったコメディテイストのドラマに出演。

 一方、舞台では『ハムレット』(03年)や『カリギュア』(07年)といった故・蜷川幸雄氏の舞台に定期的に出演しており、俳優として着々と成長していたのだが、この頃、小栗が出演したドラマや映画を見ていると『花男』で定着したイケメン俳優のイメージから脱却するために悪戦苦闘していたように思える。

 映画『タイタニック』(97年)以降のレオナルド・ディカプリオがそうだが、華やかなルックスでキャリアを確立した若手俳優ほど、イメージと違う役を演じることで実力派俳優へと脱却を目指す傾向がある。当時の小栗も同じ心境だったのかもしれない。

 それが強く現れていたのが、深夜ドラマ『荒川 アンダー ザ ブリッジ』(11年/TBS系)だ。同作で小栗はカッパのコスプレをした“村長”というキャラクターを怪演。小栗からの誘いで山田孝之も星のかぶり物をした姿で元売れっ子ミュージシャンの“星”を演じている。

 小栗も山田も、00年代のイケメン俳優ブームに乗って頭角を現した俳優だが、プライムタイムの民放ドラマで主演を果たす立場になってからは、「自分はこのままでいいのだろうか?」という迷いが生じ、あえて個性的な役を演じることで、若手イケメン俳優から脱却を図ろうとしていた。

 その結果、山田は『闇金ウシジマくん』シリーズ(10年・14年・16年/TBS・MBS系)や『全裸監督』シリーズ(19年・21年/Netflix)で脱イケメン俳優化し、ドラマや映画の制作に積極的に関わるようになっていく。

 一方、小栗も監督を務めた映画『シュアリー・サムデイ』(10年)や、鈴木亮平が主演を務めた福田雄一監督の映画『HK 変態仮面』(13年)の脚本協力など、若手俳優をフックアップする日本のエンタメ業界のオピニオンリーダー的存在へと変わっていった。

 だが、自身の俳優業は山田とは違い、12年のドラマ『リッチマン、プアウーマン』(フジテレビ系)でITベンチャー企業の若手カリスマ社長を演じて以降、正統派イケメン俳優路線へと回帰していく。

 確かに小栗は、どんな役を演じても隠しきれない華やかさが魅力ではあるものの、その華やかさゆえに、悪役や三枚目に染まりきれないことが彼の弱点だった。かつての小栗は、その華やかさを消すことで、実力派俳優に脱皮しようと悪戦苦闘していたのだが、『リチプア』を経てからは、隠しきれない華やかさを武器として使いこなせるように変化した。その結果、華やかさはそのままに、映画『銀魂』シリーズのようなコメディもこなせるようになった。

 そして、役柄も『リチプア』の若手社長や『日本沈没-希望のひと-』(21年/TBS系)の若手官僚といった、多くの人を束ねるカリスマ的人物を演じる機会が増えていく。こういった役に説得力が宿るのは、彼自身が映画『シェアリー・サムデイ』等を通して、若手俳優たちをとりまとめる座長的存在へと成長したからだろう。その集大成が『鎌倉殿』の北条義時であることは、言うまでもない。 

 闇落ちこそしていないが、鎌倉幕府をまとめることで坂東武士の時代を作ろうと奔走する義時の姿と、俳優と日本のエンタメ業界のために奔走している小栗の姿はどこか重なる。隠しきれない華やかなオーラの中にコミカルな愛嬌と残酷なカリスマ性を内包する三谷史観の義時は、今の小栗にしか演じられない大役だったのだ。

『ザ・ノンフィクション』中国から日本の離島へ――救急医の妻子が直面する言葉の壁「遠く故郷を離れて ~この国で命を救う人になる~」

 日曜昼のドキュメント『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)。12月18日は「遠く故郷を離れて ~この国で命を救う人になる~」というテーマで放送された。

『ザ・ノンフィクション』あらすじ

 鹿児島県の東半分を占める大隅半島の大隅鹿屋病院で研修医として働く、中国人の朱海(36歳)。

 朱はもともと、中国で医師をしていたが30歳で来日。日本語診療能力調査、医師国家試験にそれぞれ2回落ちるも、病院で働く傍ら勉強を続け、4年半かけて両方の合格を勝ち取る。浪人生活中は中国に帰ろうかと思ったこともあったようだが、妻・薇薇(ウェイウェイ)の支えや、恩師である千代孝夫救急医の存在も大きかったよう。今は妻子を大阪に残し、研修医として鹿児島で多忙な生活を送っている。研修後は大阪で救急医となる予定だ。

 朱が来日したのは、日本に行った優秀な同級生たちへの憧れや、『ドラえもん』(小学館)『SLAM DUNK』(集英社)といった日本の漫画のファンだったことも理由だと話す。

 朱の日本語は、医師という繊細な言語能力が求められる仕事をする上でもまったく問題がないように見えた。しかし、敬語をはじめとする言葉遣いではまだ戸惑うこともあるそう。一方、大阪で暮らす朱の8歳の娘・美熹(ビキ)は2歳で来日したため、日本語が母国語状態で、朱とも日本語で会話をする。美熹は、中国語は聞けるが話せないという。

 なお、薇薇は日本語を話せない。美熹が大阪で病院にかかったときは、医師に症状を伝えられず、テレビ電話で鹿児島の朱が説明したこともあったそうだ。

 研修医はさまざまな科を回るため、各科の手術、訪問診療、また学生と共にAED講習を受けるなど、朱の生活は目まぐるしい。また、大隅半島において少なくない「マムシ被害」についてなど、その地域ならではの治療の理解も、地域医療においては重要だ。

 番組の最後では、朱は研修医生活の締めくくりとして九州と沖縄県の中間にある離島、徳之島の徳之島徳洲会病院へと異動し、太平洋を眼前に見渡す病院で多くの患者を受け持っていた。

『ザ・ノンフィクション』親子間の言葉の壁

 朱一家は、母・薇薇は中国語しか話せず、娘・美熹は日本語しか話せない。美熹に悩みごとがあっても「薇薇には相談できないのでは?」という番組スタッフの質問に、朱は「あるでしょう」と答え、「正直、もしこんな感じだと事前に知っていたら、(日本に)来ないかも。怖くて」「ある意味甘く考えてたかも」と心中を明かしていた。

 薇薇が日本語を勉強中なのか、日本語を習得する気がないのかはわからないが、来日6年という状況を考えるとおそらく後者だろう。ただ、「大人になってから第二言語を習得する」というのは泣きたいくらいの苦行であることは、私自身、挫折した身なのでよくわかる。

 また、言語の習得は大人より子どもの柔らかい頭のほうがはるかにスムーズだと留学先で痛感したので、薇薇も自分が日本語を習得するより、美熹が中国語を習得してくれるのを待つ方針なのかもしれない。美熹の中国語は「聞けるが話せない」レベルなので、そちらのほうが手っ取り早そうだ。

 朱は救急医として日本に骨をうずめる覚悟のよう。言葉が通じない国で一生暮らす、というのはかなりストレスな状況だと思うが、薇薇はどう感じているのだろうか。

『ザ・ノンフィクション』は“番宣映え”する媒体?

 なお、今回番組のナレーションを務めたのは女優の生田絵梨花で、最後は生田も看護師役で出演している映画『Dr.コトー診療所』(公開中)の紹介で締められていた。同映画と朱の生活は「過疎地域医療」という点でつながりがあるが、『ザ・ノンフィクション』が“番宣”のようなことをするのは、私が見てきた限り初めてだと思う。

 別に番宣を非難するつもりはない。よくあるバラエティ番組の最後に行われる番宣は、ただ右から左に抜けていくだけだが、同番組での番宣は思いがけなさすぎて、とても印象に残った。その点では、“番宣映え”する媒体なのかもしれない。

『ザ・ノンフィクション』甘酸っぱくない訳アリ依頼も「ラブレターを書く人 ~愛を伝えたい人々と代筆屋~」

 日曜昼のドキュメント『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)。12月11日は「ラブレターを書く人 ~愛を伝えたい人々と代筆屋~」というテーマで放送された。

『ザ・ノンフィクション』あらすじ

 IT企業の取締役である小林慎太郎はラブレターの代筆を副業にしている。8年前から代筆を始め、これまで綴ったラブレターは160通以上。ただ、当初、小林が想定していたような甘酸っぱい依頼はほとんどなく、「訳アリ」な依頼が多い。料金は1通1万円。事前に対面の打ち合わせをしたり、文面ができたあとも対面で確認を取ったりと、かなり手間がかかっているようだ。

 番組では小林に代筆依頼をした2人の男性を紹介していた。1人目の依頼者は45歳の寺木。手紙を送りたいのは、推しの地下アイドル・ヒカリ(仮名)だ。寺木は半年前から“推し活”をしており、ヒカリとのツーショット写真をチェキ帳に大事に保管している。週に3回以上ライブ会場へ足しげく通っていたのだが、ヒカリの所属しているアイドルグループが解散することになり、最後のコンサートの場で渡す手紙を小林に依頼した。

 小林は寺木の誘いでヒカリのライブ会場にも足を運び、ラブレターを渡す相手に会い代筆し始めた。手紙にはヒカリへの感謝と、よかったら食事を一緒にしたい、としたためられていた。その後、これまでヒカリからの返事はないというが、区切りをつけられた寺木はすっきりとした様子だった。

 思いを込めたラブレターを代筆している小林だが、一方で家庭では寡黙なようだ。妻は小林から手紙をもらったことは付き合う前にあったきりだそうで、結婚も3年の交際を経て、妻から「結婚するか別れるか」と言い寄られた末だったという。

 妻は小林について「何考えてるんだろうって思うこともあるし、そんなに自分のこと言わないから。私に対しても、興味がないって言ったら変なふうに聞こえちゃうかもしれないけど」と“暖簾に腕押し”な状況だと話す。そんな妻の切実な言葉に対しても、小林は目を合わすこともなく「なるほど」と返すだけだった。

 2人目の代筆依頼者は、横浜で町中華を営む81歳の阿部。手紙を送りたいのは40年間音信不通の娘だ。阿部は脱サラして中華料理店を始めたのだが、子育ては妻に任せきり。妻はサラリーマンに戻ってほしかったようで、夫婦はすれ違っていき、娘が4歳の時に離婚した。その後、阿部は子どもたちの養育費は払ってはいたものの、一度も会っていないという。

 今になって阿部が娘に会いたいと思ったのは、20年連れ添った女性を昨年亡くしたことが影響しているように思われた。小林は阿部の店にも足を運び、常連がくつろぐ店で阿部の料理を食べる。そして、代筆した手紙には阿部の娘が小さかった頃の思い出や、よかったら店に来てほしいという願いを綴る。投函から1カ月たっても娘からの返信はないようだが、送ったこと自体は、阿部にとっていい区切りになったようだった。

『ザ・ノンフィクション』ラブレターにも“センス”が問われる

 学生の頃、女友達がもらったラブレターを見せてもらったことがあるが、見事なポエムで度肝を抜かれた。女友達も、自分一人ではその愛の重さに耐えきれなかったのだろう。送り主は同級生の男子で、私もその人のことは知っていたが、こんなラブレターをしたためるような人には見えず、そこにもびっくりした。

 その彼にしてみれば、これがベストで全力の、最高のラブレターだったのだろう。歌に“音痴”がいるように、ラブレターにおいても壊滅的にセンスのない人はいるのだと知った。今回の放送を見て「ラブレターくらい自分で書けば」と思った人もいるだろうが、代筆サービスを利用したほうがいい人は案外いるのかもしれない。

 小林の代筆するラブレターは、受け取った側の重荷にならないよう配慮が行き届いており、かつ、状況が目に浮かぶ描写力がある。ただ、文章ではそんな気遣いを見せる小林だが、前述のように、家族、特に妻の前では寡黙で素っ気ない。

 「妻の前では配慮や気遣いスイッチがオフになる夫」自体は珍しくないが、小林の場合、副業でラブレターを書いているのだから、やろうと思えば愛情や感謝を表現することは、むしろ人並み以上にできそう。なのにその態度はないだろうと、妻のやるせなさを思う。

 番組内では小林家を取材していたシーンもあったが、台所でカレーをよそいながら妻は「こうやってご飯作るの、愛情表現だと思っているので」と話していて、これは小林が綴る美文よりも愛情表現として力強い説得力があった。愛は一時の耳障りのいい言葉ではなく、相手を思う日々の継続した行動でこそ伝わるものではなかろうか。

 次週は日中共同制作第11弾「遠く故郷を離れて ~この国で命を救う人になる~」。山間部に多くの過疎地域を抱える鹿児島県・大隅半島――「地域医療最後の砦」といわれる大隅鹿屋病院で働く中国出身の朱海医師に密着するという。言葉の壁、新型コロナウイルス、そして迫りくる観測史上最大級の台風の中で奮闘する姿を見つめる。

『ねほりんぱほりん』シングル里親の背中を押した、ひとり親・YOUの涙のエール【2022年シーズン7】

 NHK Eテレの人気番組『ねほりんぱほりん』のシーズン7が10月7日よりスタートした。かわいらしいモグラの人形ねほりん(山里亮太)とぱほりん(YOU)が、ブタの人形に扮した“顔出しNG”の訳ありゲストに、聞きにくい話題を“ねほりはほり”聞き出す新感覚トークショーだ。

※本記事は『ねほりんぱほりん』シーズン7「シングル里親」のネタバレを含みます

『ねほりんぱほりん』シングル里親、妻の急逝で里子と二人きりに……

 今回のテーマは、単身で里子を育てる「シングル里親」。ゲストには、妻を突然亡くし、1人で3歳の里子を養育するシンさん(男性・40代)が登場した。

 シンさんは、高校の同級生だった奥様と結婚。もともと妻からは子どもができない体質だと知らされており、それを承知の上で結婚したそう。「2人の生活にまったく不満はなかった」が、友人に子どもができると気持ちに変化が。「『子育てって大変』って言いながらも、みんな楽しそうなんですよね、顔がね」「子どもを育てながら、わいわい生活していくっていうのも、そういうプラスアルファがある生活に惹かれていった」といい、結婚15年目で0歳児の里子を受け入れた。

 子育てを通じ、「自分以外の誰かですよね……その子のために何かをしてあげられるっていうのが、私たち夫婦が求めていたことなのかなというふうには感じましたね」というシンさんだが、今年に入って妻が急逝してしまう。

「去年、(妻が)急に耳が聞こえなくなったと。頭のMRIを撮ったら、ちょっと大きめの脳腫瘍があったと。手術を受けるという話になったんですけども、手術前の処置の段階でくも膜下出血になってしまって、そのまま意識がなくなって。そこから3カ月くらい頑張ったんですけれども……」と、振り返るシンさん。子どもの今後について話し合う暇もない、突然のお別れだった。

 里子契約を解除される可能性もあったが、シンさんは児童相談所に、このまま単身で育てたいと相談。「『うちの管轄では、男性のひとり親で育てている前例はありません』と言われ、そこから話し合いが始まったんですけれども」「児童相談所の方もすごく親身になってくれて、子どもが私に懐いているっていうのも理解してくれた」そう。妻を亡くした悲しみを抱えつつ、子どもを1人で育てることになった。

 シングル里親の大変な点を聞かれると、「もうしょっちゅう、何もかもですけど……」「妻がいれば、私が怒っちゃっても妻がフォローしてくれたな~とか、妻だったらきっとこういうふうには言ったりしないんだろうな~だとか。そういうことを思うと、やっぱり泣けてきちゃう」と吐露。

 仕事・育児・家事をすべて1人でこなしていれば当然、疲れてしまう。シンさんは自分の親や、里子を一時的に預かってくれる制度「レスパイト・ケア」に助けられながら奮闘しているそう。

 「自分に本当に余裕がなくなると、子どもに優しくできなくなっちゃうんですよね。『子どもを1人でちゃんと育てていく』っていう覚悟を、ずっと継続させていくためには、やっぱりまずは自分が無理せずちゃんと生活できないと、子どもに優しくすることもできないし、人の面倒見るなんてことも、まずできないんだなって思うようになったので、そこからはもうあんまり抵抗なく(レスパイト・ケアを)使おうと思っています」と語った。

 「子どもを育てていく覚悟を継続させるために制度を使う」という言葉、シングル里親だけでなく、子育てをしている多くの人の胸に沁みるのではないだろうか。

 また、シンさんは里親ならではの葛藤も抱えている。「結局、里親っていう制度なので、両親がそろっている里親さんに育ててもらうこともできるんです」と言い、「自分としては育てたいですけど、子どもからしたら、両親がいる環境でちゃんと育ったほうがいいんじゃないかって思うところはあります」「今私が育てているっていうのは、ある意味、私が育てたいっていうエゴで……」と悩みを打ち明けた。

「彼が大きくなったとき、今の記憶って多分ないんじゃないかなって思うと……。里子としてマックス18歳まで預けられるとしたら、このあと(別の里親のもとに行けば)15年間、両親がそろって幸せな家庭っていう記憶が残るので、そっちのほうがいんじゃないかなって」

 そう逡巡するシンさんに、熱いエールを贈ったのは、ぱほりん(中身はYOU)だった。

 1997年に男児を出産し、途中からはシングルマザーとして息子を育て上げたYOUには思うところがあったようで、「そこを慮っちゃうのはわかるんですけど、なんか、みんなで育てる感じでいいような気がします。それこそ学校も、親御さんとか養護施設の方とかも、これから出会う方たちとも、みんなで育てる感じでいいような気がします」と、涙で声を詰まらせながら語りかけた。

 そして、「私も大事に育てたんですけど、結局、親の言うことなんか聞かないじゃないですか。他人の言うことばっか聞くんですね、子どもって。なんか急にバイトの店長の言うことのほうを聞くようになったりとか。そう考えると、みんなで育てていこうっていうふうに思いますね。みんなで育てましょう!」と、シンさんの背中を押した。これは、シンさんはもちろん、子育て中の多くの人に響く言葉ではないだろうか。

 シンさんは番組内で、「やっぱり皆さん、戸籍だとか血がつながってるとかっていうのに、結構こだわるんですよね。そもそも夫婦って、血もつながってないし他人じゃないですか。他人なんだけど、夫婦って結婚したら家族じゃないですか。なんで子どもは血がつながって戸籍が一緒じゃないと、家族って言ってもらえないのかなっていうふうには思います」と話していた。

 血のつながりがない里子を1人で育てるってめちゃくちゃ大変そう……と先入観を持って見てしまったが、里子・実子に違いはなく、シンさんとお子さんは「家族」なのだと教えられた。

『ザ・ノンフィクション』犯罪被害者家族を誹謗中傷する人とは?「美咲をさがして ~帰りを信じた家族の3年~」

 日曜昼のドキュメント『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)。12月4日は「美咲をさがして ~帰りを信じた家族の3年~」というテーマで放送された。

『ザ・ノンフィクション』あらすじ

 千葉県でトリミングサロンを営む小倉とも子。とも子の娘、美咲さん(当時7歳)は2019年9月、山梨県道志村のキャンプ場で行方不明になった。警察、自衛隊のべ1,700人以上(1日最大300人)が動員される捜索が行われたが、有力な手掛かりは見つからないまま、16日間で大規模捜索は打ち切りになる。

 とも子はその後も、千葉から道志村を何度も訪れ捜索を続けた。毎日保育園の送迎をしていた車で美咲さんを迎えに行ってあげたいという思いから、とも子は今も同じ車に乗っており、その走行距離は13万キロを超えている。

 とも子は情報提供につながればとビラを配り、マスコミのカメラの前に立ち続けるのだが、そんなとも子を真犯人扱いするような中傷も届く。とも子のSNSのダイレクトメールと思われる画面には「早く自主しろや 殺してやる」(自首の誤りと思われる)「殺す」の連投など、見るに堪えない暴言が並んでいた。とも子は「普通の人が普通にすることをするだけで、人に何か言われる3年間だった」と話す。

 誹謗中傷する人たちが自宅に来る危険性から警察に避難を勧められるが、とも子は美咲さんを「自宅で迎えたい」と、自宅で暮らし続ける。

 美咲さんが行方不明になり、小倉家の家族の暮らしも一変したよう。もともとは、とも子と夫、長女、次女である美咲さんの4人暮らしだったと思われるが、夫はふさぎ込むこともあったという。明言はしていなかったものの、今は夫と一緒に生活していないようだった。

 また、とも子と一緒に暮らす長女は、美咲さんの行方不明以降、学校には行けたり行けなかったりの状況。「友達とうれしい話とか楽しい話をしていると、その時、美咲のことを考えていない自分がいて」と、その罪悪感を泣きながらとも子に話していたという。

 美咲さんの帰りを待ち続けたとも子だったが、22年4月、美咲さんが行方不明になったキャンプ場から500m離れた場所で、子どものものと思われる骨が見つかり、翌月には美咲さんが当時履いていたものと同じ靴が発見される。そして、発見された人骨はDNA鑑定で美咲さんのものと一致した。

 鑑定直後は、「まだあきらめていない」と話すとも子。捜索ボランティアとともに人骨が発見された枯れ沢を登るが、苔むす岩場で、斜度もきつい場所だった。とも子には警察から、美咲さんが尾根から転落した可能性も伝えられていたものの、その尾根に至る道も40度近い急斜面。枯れ沢も、尾根に向かう道も7歳児が1人で歩くにはかなり険しい道のりであり、捜索に参加した元刑事のボランティアは、美咲さんが事件に巻き込まれた可能性について話していた。

 その後、とも子は情報提供用として開設したホームページに、捜索に参加してくれた人々への感謝と、美咲さんについて「『守ってあげられなくて本当にごめんなさい。帰ってきてくれてありがとう。お帰りなさい。』と伝えたい」と綴る。番組の最後、とも子は、美咲さんが戻ってくるまでと願かけで伸ばしていた髪を切り、「前を向いて時間を過ごしていきたいと思っています」と語った。

『ザ・ノンフィクション』どういう人が誹謗中傷をするのか

 とも子は、ネット上で誹謗中傷した相手を訴えており、名誉棄損の有罪判決が下りた71歳男性は、こういった事件にしては珍しく、被告の実名も報道されていた。二審の結審後も被告は「おかしいでしょ、今回の事件」と発言するなど、反省している様子は見えてこない。

 うんざりするような誹謗中傷がある一方で、とも子の長女のある発言に、筆者は「表現力がすごい」と感じた。美咲さんの死を受け入れなくてはならないという心境になったであろうとも子が、お彼岸の日、特攻兵だったとも子の祖父の話を車中でしようとした際、長女が「言い方悪いけどそういう話、今いい!」と叫び、助手席でフリースの毛布にくるまるシーンだ。

 死について今は考えたくないとの思いを伝えたのだが、その前に「言い方悪いけど」とフォローもしている。他人も自分も大切にした発言であり、長女の聡明さを感じた。

 美咲さんを失う、という大きな悲しみと苦しみと理不尽を味わった小倉家の人たちが、死を受け入れた後、「普通の暮らし」をすることにも罪悪感を覚える、という“第二の矢”が刺さり続けていることがつらい。願うことしかできないが、小倉家の穏やかな時間が増えることを祈ってやまない。

 次週は「ラブレターを書く人~愛を伝えない人々と代筆屋~」。令和の時代に「手紙」で思いをつづるラブレター代筆屋・小林慎太郎。多感な若者からの胸キュンラブレター代筆依頼が多いのかと思いきや、実態は結構違うようで……。

『ねほりんぱほりん』転売ヤーは罪悪感ほぼなし! 儲けの手口と「メーカーが悪い」という持論【2022年シーズン7】

 NHK Eテレの人気番組『ねほりんぱほりん』のシーズン7が10月7日よりスタートした。かわいらしいモグラの人形ねほりん(山里亮太)とぱほりん(YOU)が、ブタの人形に扮した“顔出しNG”の訳ありゲストに、聞きにくい話題を“ねほりはほり”聞き出す新感覚トークショーだ。

※本記事は『ねほりんぱほりん』シーズン7「転売ヤー」のネタバレをみます

『ねほりんぱほりん』転売ヤー、現役弁護士や「転売」を起業と言い張る女性らが登場

 今回のテーマは、プレミアのつく人気の品などを買い占め、正規の値段より高く売って儲ける「転売ヤー」。ゲストには、現役転売ヤーのヒロシさん(40代、歴23年)、ユーリさん(30代、歴5年)、タイヘイさん(30代、歴10年)の3人が登場した。詐欺まがいの転売で荒稼ぎする人たちってヤクザみたいな感じなんでは? と先入観を持っていたのだが、3人は話を聞く限り至って普通の人々だった。

 ヒロシさんは3人の子を育てる既婚者。「ほかにお金を稼ぐ能力がないので転売をやっている」という専業転売ヤーであり、転売で稼いだお金で一家を支えているそう。ユーリさんは「転売したかったというより独立したかった。要は起業です」と、転売を起業と言い張る女性。実業家の“秒速で1億稼ぐ男”こと与沢翼に憧れを抱き、「こんなふうに自分の力で稼いで、ビジネスをして生きていくってめっちゃいいなって思って転売にたどり着きました」と語っており、ちょっとズレた意識高い系であることがうかがえるが、あっけらかんとしており、本人に悪意は感じられない。

 そしてタイヘイさんは、都内で働く現役の弁護士とのこと。「ちゃんとルール(法律)を守ってやれば、まったく問題ないです」と転売を正当化し、「中古品を扱うときは古物営業法の許可が必要であるとかですね」「税金ちゃんと納めないと脱税になりますよ、とかですね」などと解説する。今回の3人は、全員「古物商許可」を取得しており、それを免罪符かのように掲げていた。 

『ねほりんぱほりん』転売ヤーの「儲ける方法」とは?

 転売ヤーはどれくらい、どうやって稼いでいるのか!? というのは、気になるところ。ヒロシさんの儲けは、23年間で「1億ちょっと」。ユーリさんは「年間で300万円」、タイヘイさんは「10年で2000~3000万円」だとか。

 ヒロシさんはプレミアのつくおもちゃやスマホなどを転売するほか、「無在庫転売」なる商売もしているそう。実際には在庫を持っていないにもかかわらず、他ECサイトで販売しているある商品の情報をコピーし、値段を釣り上げて自身のショップサイト掲載。注文が入った時点でそのECサイトから購入し、高く売って差額を儲けにする仕組みだそう。ヒロシさんは「調べない、情報に弱いお客様、ありがとうございます!」と開き直っており、情報弱者から詐欺まがいの方法でお金を取っていることは自覚している様子だ。

 別の転売問題に詳しい弁護士の解説によれば、無在庫転売という儲けの手口は、法律では特に禁止されていないそうだが、ECサイト・転売サイトでは禁止されているケースもあり、「購入者が在庫がないなら買わなかったといった場合は、詐欺罪・詐欺未遂罪がありうる」「ECサイトへの業務妨害罪が成立する可能性もある」とのこと。安易にマネするのは危険そうだ。

 ユーリさんは、フリマアプリで安く購入したブランド品を、同じフリマアプリで高値で転売しているそう。「3万円で仕入れたものが、キレイに写真を撮るだけで8万円で売れたんですね。それ見た瞬間に『買う人いるんだ~(笑)』って。『正規品で買ったおうがよくない?』って思いました」と、購入者をあざ笑う彼女だが、転売の基礎は30万円を払って「転売コンサル」を受け、「師匠から教えてもらった」とのこと。

 「(フリマアプリの)ページのリンクを送るんですよ、師匠に。送ったら『これは〇〇円までなら仕入れOKです、これは偽物です』っていうのを教えてくれる」システムだそうだ。与沢翼に憧れ、怪しげな「転売コンサル」を師匠と呼んで30万円払うとは……ユーリさん自身も情報弱者側に入るのではと思えてくる。

 師匠の教えを実践し、儲けを得るようになったユーリさんは、やがて自らコンサルに回るように。「Twitterで『稼ぎたい』ってつぶやいてる人とか、お金に関するインフルエンサーをフォローしている人に対して、ローラー作戦でDMを送りまくる」方法で、年間20人ほどの顧客をゲット。1人30万円で転売コンサルを行ったそうで、それだけで600万円稼いだことになる。情報弱者が情報弱者を食う詐欺まがいの連鎖にしか見えないが、「それで最終的に独立しました!」と得意げに語るユーリさんに、やはり罪悪感はなさそうだ。

 現役弁護士のタイヘイさんは、もっとお遊び感覚。「遊ぶ金ほしさ」のため、5回司法試験に落ちたロースクール時代から転売に手を染め、「けっこう簡単で、インターネットに(転売の)情報が普通に落ちてるんですよ。転売情報ブログみたいなものが『これ売れるぜ』って書いてあって」と明かした。

『ねほりんぱほりん』転売ヤーは、罪の意識がほぼない

 ヒロシさんは転売に後ろめたさがあるようで、「転売ヤーっていうのはもう存在しなくてもいいかなと」「俺らがいなければ確実に買える人たちは存在してるんで」「将来的には辞めたいです」と語っているが、ほか2人には罪の意識がほぼなさそうなのが印象的だった。

 ユーリさんは「自分だったら絶対買わないけど、買っちゃう人いるんだーって。それはそれでいいかな」と笑い、タイヘイさんは「私はむしろ、ありがとうと言ってほしい」と主張。

 「だって並ばずに買えたり、本当は買えなかったものを買えたりしますよね。ちょっとマージンはもらいますけど」「基本的に品薄っていうのは供給側が悪いんですよ。売れるTシャツは2倍作ればいいんですよ。文句言われるのは転売ヤ―ではなくメーカーだと思います」と持論を展開する。

 本業・弁護士のステイタスを掲げ、「弁護士業って、事件が1個クローズすると100、200万入ったりすることってまあまああるんすよ。プレステ5(の転売)で1台、2台売って3万、6万入ったって何なの? っていうとこで。正直、生活がどうとうことでは全然ないんですけど」と視聴者を煽りつつ、「(転売が)趣味なんですよね」「得することがレジャーなんですよ。スーパーで卵が50円で売ってたら、ちょっと寄ってこうかなってなりません? 同じです」と言ってのけた。

 法の隙をつき、罪悪感もほぼない転売ヤーを撲滅することは難しそう。転売ヤーに憧れる人を増やすのではなく、転売ヤーに怒りを抱く人を増やすのが撲滅の第一歩なのかもしれない。その意味では、視聴者をイラつかせたタイヘイさんは、いい仕事をしたといえそうだ。