『ザ・ノンフィクション』日光さる軍団で働く新人1年生「就職先はさる軍団 ~師匠と弟子と新入社員~」

日曜昼のドキュメント『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)。3月22日の放送は「就職先はさる軍団 ~師匠と弟子と新入社員~」。

あらすじ

 猿と家族同然に過ごし、師匠から弟子へ受け継がれてきた伝統のスタイルも今や昔。「日光さる軍団劇場」を運営する株式会社モンキーエンタープライズは、週休2日と働き方改革に対応している。2019年春に7人の新入社員が入るが、早々に2人脱落していた。

 新入社員は同社のボスでもあり、“反省ザル”次郎と共に一世を風靡した村崎太郎氏を怖がっている。週2回、会社で行われる宴会では、酔った太郎のご高説を、固まった表情で聞く。20歳すぎの彼ら彼女らはテレビ出演も多かった反省ザルの頃の太郎を知らない。

 一方で、そんな新入社員を指導する41歳のゆりあも苦労する。ゆりあ自身は、しごかれ、泣けばそれをさらに厳しく叱責されるという厳しい環境下で芸を磨いてきた。しかし、伝統芸を受け継ぐというより、会社に入社する感覚の今の若手社員に、これまでのやり方が通じないことも理解している。模索しながらの指導が続くも、ゆりあの情熱は徐々に新入社員に伝わっていく。

 新入社員の一人、夢子は猿回しについて「稽古で10割(猿が)できても舞台では6割」と、動物芸ならではの難しさを話す。入社から約1年後、新入社員のお披露目の場となる新人公演が始まるが……。

頑張っても報われるとは限らない仕事

 今回は、働く大人が忘れかけそうな“初々しさ”を思い出させてくれる良回だった。日光さる軍団に新入社員で入った、面倒を避けたがる覇気に欠ける若者たちが、1年をかけて仕事に情熱を注ぐ社会人のキリッとした顔つきに変わっていく。

 新入社員の一人、吉澤は人との交流が苦手で、観光牧場への就職を希望していたがかなわず、さる軍団の「飼育係」希望で入社した。週末に一人でゲームをするのが楽しみな今どきの青年だったが、ゆりあの指導で火がつき、休日も稽古に勤しむようになる。

 新人公演の日は、吉澤の両親も遠方から駆けつけた。しかし、ほかの新入社員が猿を連れて並ぶ中、吉澤のパートナーである猿のなごみちゃんだけは満員の客席にパニックになってしまう。当たり前だが猿にも性格があり、なごみちゃんは臆病なのだ。あわてふためく様子を愛嬌だと笑っていた客も、それが数分続けばざわついてくる。

 吉澤のデビューは「何もできない」という非常にほろ苦いものとなった。公演を終え、肩を落とす吉澤を太郎は抱きしめ「悔しがれ、いっぱい悔しがれ、負けんなよ。お前自身に負けんなよ」 と太郎自身も涙する。頑張ったところで報われるとも限らないのが仕事だ。そもそも仕事に限らず人生のすべてが頑張ったから報われるとは限らない。ツラく、しんどいことも多い。しかし、悔しいと思える機会すらない状態、諦めの日々をただ過ごすことのほうが「負け」なのではないかと、悔しがる吉澤の姿を見て感じた。

 なお、番組の最後では最近撮影された、吉澤となごみちゃんの猿回しの様子が流れた。なごみちゃんは見事に舞台でハードルの幅跳びをジャンプを決めて喝采を浴びていた。吉澤もなごみちゃんも負けなかったのだ。

 同じく新入社員の夢子はパートナーとして、新人には少々扱いづらい6歳の発情期のオス「はん君」を選ぶ。夢子は早く舞台に出たがっていたが、高尾山さる園での初公演ではん君は何もしてくれず、夢子のデビューもほろ苦いものとなった。しかし、その後の新人公演ではん君は夢子の掛け声に合わせてバク転5連続を華麗に決めた。

 夢子が社会人になって初めての帰省では、母親に女の子からファンレターをもらったことなどを話していた。その後、夢子は旧友と再会し、大学生の友人の一人は夢子の仕事ぶりに涙していた。一足先に大人になった夢子がまぶしかったのだろう。新人の夢子にとっても、母親や友人に、自分のここ一年の軌跡を話せたことは、強い励みになったはずだ。

 日々の暮らしの中で、自分の仕事の話をする人が少ないように思う。特に年を重ねた人ほど少ない。それでも誰かに聞いてもらいたい気持ちがあるから、愚痴や自慢を聞いてくれるキャバクラやスナックは潰れないのだろう。「仕事でこんなことをした」「頑張ったね」と仕事の話を上手に聞いて、聞かれてという行為がもっと自然になれば、心の調子を崩す人は減るのではないかと、私は思っている。

 なお、モンキーエンタープライズのホームページを見ると、日光の劇場以外でも、上野公園など関東を中心に路上公演を行っている。夢子や吉澤の活躍も見られるかもしれない。

 次週のザ・ノンフィクションは今週同様若者の新生活をテーマにした『夢と涙の六本木 ~モモとチャムの上京物語~』。夜の六本木でダンサーとして働くため香川から上京したモモと、中学生の時、年齢を偽りキャバクラでアルバイトをしていた栃木から上京したチャムの話。

『ザ・ノンフィクション』金を稼いでほしい/話を聞いてほしい――夫婦それぞれの主張「3つの病と闘う怜奈~結婚5年目のさざ波~」

日曜昼のドキュメント『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)。12月22日の放送は「3つの病と闘う怜奈 ~結婚5年目のさざ波~」。

あらすじ

 福田怜奈33歳。幼少期の頃からさまざまな病気を抱え暮らしてきた。今、怜奈を苦しめている病気は脳脊髄液減少症(外出時に杖がいる。定期的な点滴も必要)、反応性低血糖症(血糖値の乱高下が激しく、超糖質制限のある暮らし)、難治性重症便秘症(薬ナシでは便通が難しい)の3つだ。

 怜奈は自身の経験をもとに低糖質スイーツを開発、販売する会社を興すも、自分の給料すら払えない生活が続く。体調不良を押して仕事に邁進する怜奈を、結婚5年目の夫・竜平は支えつつ不満も覚えている。一方の怜奈は、自分が体調不良の際にもう少し竜平に構ってほしいという不満がある。番組の最後で、怜奈は竜平に自分の考えを訴えるが……。

「仕事で金を稼いでほしい」「話を聞いてほしい」双方の主張

 結婚5年目、微妙にギクシャクしている夫婦がそれぞれに抱える主張は、このようなものだ。

竜平:仕事で金を稼げるようになってほしい
怜奈:体調が悪いときにちょっと話を聞いてほしい。「俺に言ったって治んないよ」と言わないでほしい。

 番組を見ている限り、この二人の主張は竜平の言い分のほうが納得できる。というのも、怜奈は無理の利かない体調を押して次々に事業を展開するものの、それで稼げているわけでもない“手弁当”状態だ。無理のし過ぎでさらに体調を崩しているのでは、とも見えるシーンもあった。現状では怜奈の治療費は竜平が出している。竜平の主張としては「金を稼げるようになってほしい」だが、「金を稼げない仕事で体調を崩す状況はいかがなものか(無理をしない範囲で仕事をしたほうがいいのではないか)」という、心配のほうが大きいように見えた。
 
 この二人のぼんやりとした食い違いは、どう解決するのか。番組の最後で怜奈は「(怜奈自身が体調不良の際)騒がれてうっとうしいのはわかるんだけど『はぁ』みたいなのは、ちょっと傷つく。横になってテレビ見て、夜中、ゲームの時間を1分だけちょうだい」 と訴える。そして竜平は、自身の「仕事で金を稼いでほしい」という要望が受け入れられているとは思い難い状況下で、この主張を受け入れた。

 この結果になったのは怜奈の理屈以外の交渉術の巧みさだろう。その“うまさ”とは、上記の怜奈の訴えにも表れている。「ソファーでテレビやらスマホやら、いつも随分忙しいですね」といった嫌味がまったくなく、相手を立てている。内容だけでなく話し方もゆっくりと間を取っていて、頭に血が上った状態で話していないのだ。家でスマホにうつつを抜かしている男性にイラついている女性は全国に数多いるだろうが、この怜奈のテンションで「交渉」できる人はかなり少ないと思う。

 番組内で怜奈は超低糖質のクリスマスケーキを製造し、販売するだけでなく希望者に無償で配る企画も行っていた。

 事業を興して日が浅いときや自信のないときほど、「タダで働く」ことに手を出しがちで、私も関わっていた事業に「タダで」参画したことがあるが、その経験から、それはやってはいけないと思っている。「タダ」は次にまったくつながらない、とまでは言わないが「タダだから」利用する人も多く、結局は自己満足で終わると学んだからだ。

 怜奈のケーキを無償で受け取った母親の一人は、ケーキを食べさせたいと思っていた息子はイチゴが嫌いだと、受け取り時に話す。だが、怜奈のケーキは中にイチゴクリームがサンドされており、結局、息子はクリームのピンク色が見えただけで嫌がって口にしなかった。イチゴが嫌いなのだから仕方ない。イチゴクリームがサンドされていることを怜奈側が伝えていなかったのか、母親側がチェックしていなかったのかはわからないが、これがもし「有償」であったら、事前に双方がもっと細やかにチェックし、対応できたはずだ。

 「タダ」は提供する側・受け取る側、双方の判断が甘くなりがちになる。そして互いがそんな甘い状況下で進んだ物事は、本来目指すべき次のステップである「お金が絡んだ局面」の参考にならないのだ。お金が絡んだほうが両方に良い意味での緊張感が走る。

 番組の最後で、怜奈は自分の治療費くらいは稼ぎたいと話していた以上、「無償」はやめたほうがいい。竜平が指摘する通り、金を受け取らなければ仕事ではない。怜奈は自分の給料を回して事業を手広くしようとするより、対価をしっかり受け取る覚悟を決めるほうが得るものは大きいのではないかと思う。

 次週の『ザ・ノンフィクション』は「就職先はさる軍団 ~師匠と弟子と新入社員~」。猿と家族同然に過ごし、師匠から弟子へ厳しい指導で受け継がれてきたスタイルも今や昔、「日光さる軍団劇場」を運営する株式会社モンキーエンタープライズは週休2日と働き方改革にも対応している。同社に入社した今どきの若者はどう成長していくのか?

【テラスハウスレビュー】夢に突然のキス、そして微笑――社長の「キモ面白さ」をおさらい

 『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』(Netflix先行配信)公式サイトより 見ず知らずの男女6人が、シェアハウスで共同生活する様子を記録したリアリティ番組『テラスハウス』。現在、Netflixにて「TOKYO 2019-2020」が配信中で、ファンは個性豊かな面々の恋愛模様を、一喜一憂しながら、固唾を呑んで見守っている。そんな『テラハ』を愛する“テラハウォッチャー”が、3月前半の配信分から、グッときた“名(珍)シーン”をピックアップし、思いのままにレビューする。

社長、クリスマスパーティーで無視される(テラスハウス第35話)

 メンバー全員が揃ったクリスマスパーティーでのこと。和やかな雰囲気の中、IT企業社長である「社長」こと俊幸は、突然「はい、じゃあ一番簡単なゲームやります」と言い出す。取り出したのは、ひと昔前の合コンで用いられていたような、ゲスなカードゲーム。

 誰もノッてこないが、社長は有無を言わせず「はい引いて。まだ見ないで。いっせーのせ! で開けます。いっせーのせ!」と取り仕切る。カードの指示通り、ハリウッド女優志望・ビビの耳に息を吹きかけ、一人はしゃぐ社長。

 ほかのメンバーはというと、引いたカードに無視を決め込み、大学生モデル・志遠は「夢さん、ちょっとプレールームに……」と、社長がロックオンしている会社員兼グラビアモデル・夢を誘って中座。スタンドアップコメディアン志望・快も、気になっている女子プロレスラー・花と男子部屋に行ってしまう。

 社長なりに盛り上げようとしたのかもしれないが、あまりに悲しい結果に。あれほどきれいに全員から無視されてもキレたりしない社長は、キモくても、穏やかな人物ではあるのかもしれない。

社長、待ちぶせて腹筋(テラスハウス第35話)

 社長は、夢がカードゲームを無視し、志遠とプレイルームに行ってしまったことで気もそぞろに。二人を追いかけ、プレイルームのドアの前で聞き耳を立てる。しかし会話は聞き取れなかったのか、深刻な表情のままポケットに手を入れ、夢が出てくるのをドアの真ん前でじっと待つ。

 黄色のサンタ帽をかぶり、首からはキラキラのモールを下げた格好のまま、薄暗い廊下に立ち尽くす姿はホラー映画から抜け出たようで、35話のタイトル「廊下のモンスター」そのものだった。

 夢と志遠が出てくるなり、にこやかに「こんばんはー。ちょっと行こうよ」と夢をプレイルームに押し戻すモンスター。そのまま、やや強引にドライブデートの約束を取り付けると、いきなり「腹筋したくなってきた」。夢に足を押さえてもらうと腹筋運動を始め、「アッ……いいねいいね! 効いてる、いいよいいよ。やばいやばい、イイ感じ、気持ちいい……」と勝手に恍惚としていく。そこで35話は幕を閉じ、社長のキモ面白さを象徴する素晴らしいシーンとなっていた。

 クリスマス当日の夜、レインボーブリッジ方面にドライブをすることになった社長と夢。夢が「初めて車で迎えに来てもらった」と言うと、「マジで? バージン奪ったね!」と社長。「レインボーブリッジ通ったことない」にも、「レインボーブリッジバージン、奪えて良かったわ」。

 社長がよく使う言葉「グルテンフリー」「カゼインフリー」「競合他社」「〇〇っしょ」「〇〇っつって」に、新たに「バージン」が加わった。

社長、もうキス(テラスハウス第36話)

 ドライブの後、イルミネーションに囲まれたひと気のない場所に夢を誘いこんだ社長。「ささやかなんだけど」と、「ジョー マローン」の指で塗るタイプのリップクリームをプレゼントする。

 このあたりから視聴者には悪い予感がしていたが、社長は案の定、「開けてみて。めっちゃ潤うらしいよ。つけてみて」と、その場で即つけることを強要。「じゃあ俺が塗るよ。めちゃめちゃに潤うらしいからさ」と自らの指で夢の唇にベタベタと塗り出し、「ごめんね、めっちゃついちゃったね」などと言いつつ顔を寄せ、悪い予感が的中し、キスした。「分け合いっこしたね☆」と微笑んだ顔は、コメディーでありホラーだった。

動じない夢の清々しさ(テラスハウス第36話)

 夢は、社長からのキスに「突然じゃない?」と笑っていたものの、特に動じるわけでもなく、その直後に自ら「写真、撮りたくないです?」と提案。社長と頬を寄せ合い、笑顔で自撮りしていた。

 女子部屋でキスを報告したときも、「びっくりした。嫌ではない、でも別に好きとはならない。まだ(出会って)1週間ぐらいだからさ」と、あっけらかんとしている。

 後日にも、社長から食べかけのキウイを差し出され、特に拒絶せず食べた夢には、どこか“プロ”な感じが漂う。34話で卒業してしまった大学生(休学中)・愛華がキス後にかましたセリフ、「恥ずかし~、ヤダ、あんな男慣れしてるみたいな雰囲気だしといてさ、全部がバレる!」のわざとらしさと比べると、夢のプロっぽさは清々しくもある。

 35話で、お互いの気持ちを確かめ合った快と花。「ごめん、普通にしゃべんなきゃダメだよね」と照れる花に、微笑みながら「いや別に全然、花でいていいよ」と返す快は、モンスター社長との対比も加わって、他人の気持ちを考えられる優しい人間に見える。

 だが優しすぎるゆえ、花と二人で行く約束だった水族館デートに、社長が「俺ら(俺と夢)もジョインしようかな」と言い出しても、「いいね」と承諾してしまう。さらに「いや泊まるっしょ」という社長の意向により、いつの間にか、京都への泊まりデートになっている。

 快自身は、優しさがコメディアンとしての弱みだと感じているようで、「もうちょっと、いかつい思考になりたい。ほんわりしてる、自分。優しすぎる。だからこそ坊主にしたい」と言い出し、長髪だった頭をバリカンで丸めてしまった。優しき坊主の快&モンスター社長の率いるお泊まりデートはどうなるのか、次回を楽しみにしたい。

『ザ・ノンフィクション』人が集まることの意味と力「映画館に暮らす一家の物語 ~廃墟に移住した切替家の6年~」

 日曜昼のドキュメント『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)。3月8日放送のテーマは「映画館に暮らす一家の物語 ~廃墟に移住した切替家の6年~」。

あらすじ

 電気通信工事の会社を営む切替義典は、東日本大震災を機に東北での仕事が増えたために、千葉から家族で秋田県の北部、青森に接した大館市に移住する。築65年、敷金・礼金ゼロ、フロなし、家賃わずか5万円の物件。そこは映画館の廃墟だった。映画好きで、安く住めればという義典の思い付きによるものだ。雨漏りもひどく廃墟同然の建物を修復していくうちに、周辺住民から「映画館が復活するのか」という声が多く上がり、義典は一念発起。クラウドファンディングで資金を集め、取り壊し寸前のこの物件を買い取り、映画館として復活させる。

 しかし観客ゼロの日も少なくなく、苦しい経営を強いられる。義典は、道の駅の駐車場で積み上げた雪をスクリーンにして、ドライブインシアターを開催するプランや、高齢者のために無料でマイクロバスを走らせ、映画を見た後にスーパーに立ち寄るなどの生活支援を推進。妻の桂がそれを支えている。

寒さで夢も見られない――厳しい映画館での暮らし

 切替家は秋田なのに風呂もない。宮城出身の私は「北国で自宅に風呂がないなんて、冬場は絶対我慢できない。これは切替家、北国の人じゃないな」と思ったが、案の定千葉からの移住だ。このように北国の人間が、非北国の人間の寒さに対する認識の甘さを、呆れた様子でマウントするのは「北から目線」とネット上で呼ばれ、鬱陶しがられている。それを承知の上での北から目線をご容赦いただきたい。

 そもそも切替家は映画館であり、居住のために作られた造りでない。そのうえ築65年なのでのため近年の建材や建築技術の恩恵をまったく受けていない。これが、秋田で最近建てられた普通の家だったならば、北国ならではのさまざまな防寒設備が標準として備わっていただろうし、寒くて寝付けないとぼやいていた長男もぐっすり眠れたと思う。

 この家に越してきたのは、家長であり映画好きの義典の思い付きで、家族に相談もなく決まったという。電気工事の仕事をしている義典は全国を飛び回っているため、雪解け水が雨漏りする家に洗面器を置くのは妻の桂だ。番組の最後で義典は「僕は楽しんでますけど嫁はかわいそうですね」と話し、桂は「私はつらいよ、悪いけど」 と話す。義典の自由の代償を一身に引き受けているのだろう。雪かきがつらくて涙が出ても、その涙も凍るという。長男の「すごく非常識なお父さんを支えるお母さんが一番すごい」 という言葉は冷静だ。桂は義典の思い付きに対し意見を言うことすら諦めているようにも見えて、「我慢しないで」と思わずにはいられない。

 一方で、切替家のいいところは、子どもが自主的に見えるところだ。寝ても寒さで起きてしまい、夢すら見られなかった長男は、進学とともに千葉に戻る。一方、小学生の長女は館内の立ち見用の手すりで鉄棒をしたり、友達を家に呼んだり、住み込みで働いている映写技師を顎で使ったりと、映画館ライフをなかなか楽しんでいるようにも見える。

 桂いわく、大館の人が年に一度でも映画館に足を運べば映画館の収益は賄えるそうだが、常に経営はカツカツだという。新型コロナウイルスがさらに追い打ちをかけてしまったのではないかと心配だ。

 「人が集まること」に対し抵抗が大きくなった今だからこそ、人が集まる場の持つ力や意味を思う。義典と桂は廃墟だった映画館を復興させ、映写技師を雇い、ボランティアで絵看板を描く人も訪ねてくるなど、「人が集う場」を作った。絵を描くのが好きなボランティアはいきいきと絵を描き、ストーブであぶったイカで満足げに一服していたのが印象的だった。「ここに来たら何かいいことがあるのでは」と思える場所がある人は強いし、そういう場を提供、維持できる人も凄いと、今改めて思う。

 先日別件の取材で、浅草ロック座に足を運んだ。今この厳しい中で興行を行い、そこに足を運ぶ観客たちがいるという事実には、強く励まされるものがあった。ネット上でなく、目の前に人が集まるというのはそれだけで何か特別な力を持っている。御成座もそういう場所の一つなのだ。

 次週の『ザ・ノンフィクション』は「3つの病と闘う怜奈 ~結婚5年目のさざ波~」。福田怜奈33歳。幼少期からさまざまな病気と闘っており、外出時には杖が欠かせない。自身が糖質制限を余儀なくされているため超低糖質のスイーツを販売する会社を始める。夫の竜平は怜奈を献身的に支えるも、妊活より仕事を優先する怜奈に不満もあり……。夫婦の不協和音は解消できるのか?

【テラスハウスレビュー】西野亮廣を意識!?  社長の「瓶吸い3回」「壁ドン宣言」のヤバさ

 『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』(Netflix先行配信)公式サイトより 見ず知らずの男女6人が、シェアハウスで共同生活する様子を記録したリアリティ番組『テラスハウス』。現在、Netflixにて「TOKYO 2019-2020」が配信中で、ファンは個性豊かな面々の恋愛模様を、一喜一憂しながら、固唾を呑んで見守っている。そんな『テラハ』を愛する“テラハウォッチャー”が、2月後半の配信分から、グッときた“名(珍)シーン”をピックアップし、思いのままにレビューする。

愛華、キス後の説明セリフ(テラスハウス第33話)

 よみうりランドでデートする大学生(休学中)愛華と、リリー・フランキーの付き人トパス。トパスが「付き合ってください」と告白すると、愛華は「よろしくお願いします。ただのポンコツですけど、私でよければ」とOKした。

 デート中、手をつなぐのをやんわりと拒否するなど、そこまでトパスを好きに見えなかった愛華がOKしたことに、スタジオメンバーは驚愕していたが、その後、愛華とトパスはキスまで交わす。その初キス直後、「恥ずかしい、やだ、なんか、あんな男慣れしてるみたいなさ、雰囲気だしといてさ、全部がバレる」と、テラハで叩かれたキャラを弁解する説明セリフを言えるのは、さすが愛華。インスタグラムにリア充な写真を多数投稿するなど、‟見せたい自分”を演出するのが得意に見える愛華。トパスのことも‟視聴者に見てほしい自分”を見せるための道具として扱っている気がしないでもない。

 新メンバーとして、退職代行サービスの会社を経営する新野(にいの)俊幸(30)が入居した。キングコング・西野亮廣を意識したようなヒゲと髪形でヤリ手の社長っぽさを演出しているが、ところどころで、そこはかとないキモさも醸し出す。

 例えば、しゃべっているとどんどんほっぺたが赤くなったり、予定を書くリビングのボードには「仕事してきます♪ にの」と書き、「♪」マークについて「俺なりの音符」と解説したり、「一応グルテンフリーを若干やってる」「しょう油にも(グルテン)入ってる」「このパンケーキがグルテンフリーはちょっと信じられない」「十割そばはグルテンフリーだしね」とグルテンフリーアピールがうるさかったり……など。

 “一応グルテンフリー”とは、どの程度のレベルを言うのだろう。「ペスカタリアン(植物性食品と魚介類中心で肉は食べない)」と言うビビや、“一応グルテンフリー”を目指す俊幸の食生活を観察するという、新しいテラハの楽しみ方も加わった。

愛華、最後の水商売トーク(テラスハウス第34話)

 愛華の卒業前最後の夜。俊幸が「新メンバー、めちゃめちゃ楽しみ」と言うと、愛華は「そんなこと言わないでくださいよ~」と得意の水商売ふうトークを繰り出す。目の前にトパスがいるにもかかわらず、愛華は俊幸に「わかんないよ、今日、芽生えちゃうかもしんないじゃん。私、167cmあるんで、スラッとしては見えると思う。プレイルーム行っちゃいますか?」と、くねくねしながらサービストーク。

 このところ、ネットやスタジオの声を気にしてか、おとなしかった愛華だが、最後に本来の彼女らしい姿が見られてよかった。トパスは愛華にいいように利用され、わずか1カ月で卒業することになってしまったけれど、今後の活躍を祈りたい。

 愛華とトパスの代わりに、IT企業OL兼グラビアモデルの吉田夢(24)と、立教大学に通うモデルの鈴木志遠(22)がメンバーに加わった。

 夢は白のピッタリとしたニットワンピース姿で、女子プロレスラーの花に「おっぱいがすごい」と言われるスタイルを披露。「IT企業でOLしながら芸能の仕事をしている」と言い、「芸能のお仕事が入らない日に、その会社に勤めててって感じで」と説明していたが、そのような都合の良い勤務ができる一般企業があるのか!? という疑問と、「OL」というちょっと古い響きが、違和感につながる。具体的にどのような仕事をしているのか、これからぜひ明かされてほしい。

社長のキモさ、すでに知れ渡る(テラスハウス第34話)

 前話までは「ちょっとキモい人なのかな?」程度だった俊幸のヤバさが、早くも34話で全開となる。夢と対面する前から、「会ってないけど1位夢ちゃん。おっぱい基準だね!」と言い、メンバー全員がテラハ配信を見ている途中、「ちょっとお手洗い」と抜け出すと、そのまま一人でリビングへ。仕事から帰宅する夢を、目をギラつかせて待ち構えた。

 ちょうど帰ってきた夢と二人きりになると、「みんな今テラハ見てて。俺はちょっと仕事しようかなって」とサラリと嘘をつき、「ビール飲む?」と瓶ビールをコップもなしに直で勧める。夢が飲むと、俊幸はあからさまに間接キスを狙い、「俺もひと口だけもらおう」。どさくさ紛れで3回も瓶を吸った。

 もう夢にメロメロの俊幸は、男子部屋に戻ると「(夢に)壁ドンしちゃおっかな。チャンスがあれば行く。やるとしたら『俺と行くっしょ』っつってドーン、チュッ」と宣言。ヘタしたら犯罪者にもなりそうだが、貴重なキモキャラ・俊幸のテラハ加入を祝福したい。

『ザ・ノンフィクション』自分のためにNGKに戻ると語る花子「ザ・ノンフィクション 花子と大助 ~余命宣告から夫婦の700日~ 後編」

日曜昼のドキュメント『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)。3月1日放送のテーマは「ザ・ノンフィクション 花子と大助 ~余命宣告から夫婦の700日~ 後編」。

あらすじ

 2019年12月。宮川大助・花子による会見が行われ、花子はがんの治療中で、復帰の目処はまだ立っていないことが発表された。花子の病気は18年3月、突然立つこともままならなくなり発覚。血液のがんのひとつ、症候性多発性骨髄腫と診断され、余命半年を宣告される。当初は放射線治療が功を奏したが全身に再発。寝たきりの生活で、自力で歩くこともできなくなった。

 花子と大助は1975年、駆け出しの芸人だった頃にたまたま同じ興行で知り合い、9カ月後に結婚。大助はガードマン、花子は警察官に転身する。娘にも恵まれ、花子は家庭生活に幸せを見出していたが、大助はずっとネタを書き続け、花子を説き伏せる形で夫婦漫才として芸能界に復帰する。仕事では成功を収めるも花子は流産や胃がんなど苦難が続く。一方で大助が脳出血で倒れた際は、花子は劇場に一人立ち、病気の大助をネタにするなどセンターマイクを守る。

 2017年に二人が紫綬褒章を受章した際、花子は会見の席で涙を流す大助に「漫才に誘っていただいて本当にありがとうございました」 と話す。19年の年末年始に、花子は一時帰宅し、大助と普段は自分たちも出演していた正月恒例の漫才番組を居間で楽しそうに見ていた。

「公演を中止する」と「今まで通りのスタイルで公演する」の間にあるもの

 花子は戻りたい場所に「NGK(なんばグランド花月)のセンターマイク」を挙げた。自分のために戻る、戻ろうと何度も口にした。生粋の舞台人なのだ。番組が伝えていた今年の年始の頃までは、「花子が体調を取り戻せば」舞台に戻れるはずだった。

 しかし日本は今、自然災害やテロなどの事件とはまた違った困難、新型コロナウイルス感染症の拡大に直面している。明確な被災地が存在せず、どこに潜んでいるのかが見えない。

 この状況下で多くのコンサート、舞台が中止となっており、花子が復帰を誓うなんばグランド花月も「3月2日から当面の間、全ての公演を中止又は延期すること」を決定している。花子が満員のなんばグランド花月で客を沸かす光景は、明日も続いていく当たり前の日常のように見えて、安全や健康の上に成り立っているかけがえのないことだったのだ。

 コロナウイルスの影響で軒並み、舞台、コンサート、講演が中止になる中で、劇作家の野田秀樹氏は感染症が撲滅されるべきであることには意義申し立てをするつもりはない、とした上で「劇場閉鎖の悪しき前例をつくってはなりません」「それは『演劇の死』を意味しかねません」「劇場公演の中止は考えうる限りの手を尽くした上での、最後の最後の苦渋の決断であるべき」と、自身のサイト「野田地図」で表明した。

 「0(=公演をただ中止する)」と「1(=劇場で、今まで通りのスタイルで公演する)」の間にあるものの模索が、急務で求められている。自分の体験からして、「実際に生で見る舞台」と「撮影したものをDVDや動画配信で見る」では、伝わる迫力が残酷なまでに違うことを知っている。

 生の迫力にはかなわないが、VR(ヴァーチャル・リアリティ)など、通常の映像配信より臨場感が伝わる媒体を活用した配信、という形も手段の一つなのかもしれない。0と1の間にどういった選択肢があるのかは今多くの舞台人や関係者が必死で模索しているはずだ。そしてこのやり方の模索は「劇場に行かないと見られない」という舞台において、新しい観劇スタイルの誕生にもつながるかもしれない。脅威に対し「なすすべもない」が続くのは精神的にもつらい。何か画期的なものが危機的状況から生まれるという希望を持って待ちたい。

 次週のザ・ノンフィクションは「映画館に暮らす一家の物語 ~廃墟に移住した切替家の6年~」。秋田県大館市にある築65年、敷金・礼金ゼロ、フロなし、家賃わずか5万円の物件は、映画館の廃墟だった。切替家はなぜここを選び、ここでどうやって暮らしているのか?

『ザ・ノンフィクション』難病宣告を本人にしなかった時代「ザ・ノンフィクション 花子と大助 ~余命宣告から夫婦の700日~ 前編」

 日曜昼のドキュメント『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)。2月23日放送のテーマは『ザ・ノンフィクション 花子と大助 ~余命宣告から夫婦の700日~ 前編』。

あらすじ

 2019年12月。宮川大助・花子による会見が行われ、花子はがんの治療中で、復帰の目処はまだ立っていないことが発表された。花子の病気は18年3月、イベント『淀川寛平ウォーク』中に突然立つこともままならなくなり発覚。血液のがんのひとつ、症候性多発性骨髄腫と診断され余命半年を宣告される。翌月の4月、二人の紫綬褒章受章記念のイベントが開催され、花子はステージでいつもの調子で漫才を披露するも、楽屋ではずっと寝たきりで、横の大助はそんな花子を「坐骨神経痛」なのだと周囲のスタッフに話す。二人と一人娘のさゆみ、マネジャーと弟子しか花子の病気を知らない中での闘病生活が始まる。

 花子の腰にできたがんへの放射線治療が奏を功し、一時は弟子の結婚祝いに駆けつけるほど復調するも、全身に再発。放射線治療から化学療法へと切り替わり、寝たきりの生活で、体を前と後ろから支える人がいないと歩くこともままならなくなった。そんな花子を大助は毎日見舞う。

 19年12月の会見の当日、花子は半年ぶりに病院の外に出て、なんばグランド花月にて車いすで会見に臨み、大助に感謝の気持ちを伝えた。

かつて胃がんを知らされなかった花子

 花子は以前もがんを患ったことがある。人気絶頂の1988年に胃がんが見つかり、その際に大助は花子に病名を告げず、病室に泊まり込みで看病していた。当時は、難病名が本人に告げられないケースは多かったように思う。自分の本当の病名を知らずに亡くなった人は今よりはずっと多かったはずだ。

 がんとは思ってもいない花子は、病気が治った後も生活はすさむ一方で、夜も家に帰って来なかった頃、大助は夫婦喧嘩の中でかつて花子ががんだったことをはずみで話してしまう。命を落としていたかもしれない大病を患っていたことをあとから知る心境というのは、想像もできない。その晩、二人は一晩中話したといい、きっとこの夫婦の歴史にとって大きな転換点になる一日だったのだと思う。

 それから約30年後の2019年の会見で、症候性多発性骨髄腫の治療を続ける花子は、いつものしっかりと通る声でこう話した。

「復帰会見ということになっていますが、まだ復帰の目処はまったく立っておりません。退院の日にちもまだハッキリ決まっておりません。それでも生きている。生きれることが自分で証明できましたし、これからも証明していきたいので、皆さん方に諦めずに治療して、命を一日でも大切に伸ばしていってもらいたいなと思って、今回この会見に臨みました」

 花子がこう言えるのは自分の病名を知っていたからこそだろう。しかし30年前とて、医療機関も大助も意地悪で告知しなかったのではなく、それが本人にとって善かれと思って黙っていたのだ。「国立がん研究センターがん情報サービス」のウェブサイトに、部位別のがん死亡率の推移グラフ「部位別がん年齢調整死亡率の推移【女性1958~2015年】」がある。これを見ると男女とも、「胃がん」は時代が進むにつれ明らかな右肩下がりになっている。ほかのがんよりも治療方法が発展したといえるだろう。

 しかし花子が胃がんになった1988年時点を見ると、どのがんより死亡率は高い。こういった背景が、“告知しない決断”に影響したのは想像に難くない。それでも、自分を苦しめる病気の正体が、知らされているものとは違うのではないか? と家族や医療関係者に疑いを抱きつつ、病の苦しみに向き合う状況は想像するだけで孤独で恐ろしい。

 それから30年後の現在、告知が当然となったのは大きな変化だ。もしかしたらこの先30年後、2050年の医療水準や価値観で現在を見たら、不思議としか言いようのない言動があるのかもしれない。最善の手法なんてものは、時とともに変わるのだろう。

 次週の『ザ・ノンフィクション』は今回の続編となる『花子と大助 ~余命宣告から夫婦の700日~ 後編』。車いすで会見に臨んだ花子が、舞台のセンターマイクで大助と漫才をすることを願い、リハビリに励む日々を伝える。

国立がん研究センターがん情報サービス

『月とオオカミちゃんには騙されない』メンバー11人のプロフィール&SNS!【ネタバレあり】

 真実の恋をしたい男女が本気の恋に落ちていくまでを検証する、恋愛リアリティショー『オオカミちゃんには騙されない』。ただし、女子の中には好きなふりをする嘘つきオオカミちゃんが最低1人混ざっている……。2020年1月から現在放送中の7期『月とオオカミちゃんには騙されない』は、参加人数歴代最多の11人(男性メンバー5人、女性メンバー6人)となりました。

 その出演者はモデルやテニスプレーヤー、現役女子高生、アーティスト、女優、モデルなど多様な顔ぶれ。女の子が1名多く、その1人こそが「嘘つきオオカミちゃん」……この仕掛けによって波乱万丈な物語が生まれるのです! では、今シーズンのメンバーを見ていきましょう。

岡田結実の同級生で恋愛興味ナシ:しょうたろう(19歳・本名 岡田翔太郎)俳優:『月とオオカミちゃんには騙されない』

 
 
 
 
 
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岡田翔大郎です。 Instagramを始めました! よろしくお願いいたします。 #岡田翔大郎

岡田翔大郎 shotaro okada(@okadashotaro_official)がシェアした投稿 -

【特徴】
・岡田結実の同級生
・恋愛には無頓着
・騙されない自信がある

 しょうたろうは岡田結実さんの同級生。前後の席で授業を受けていたんだとか。学生時代はマイペースだったという彼も今は一人の俳優。仕事で演技をしている側だからか「騙されない自信がある」と余裕たっぷりで話していました。その余裕、あっけなく崩されるのでは? インタビューで「恋愛には無頓着」と答えているのですが、だったらなぜ参加した!? 仕事欲しさか!?

誕生日:2000年7月6日
出身地:京都
特技:ランニング、バスケットボール、陸上

あざとさナンバー1男子:りょうすけ(22歳・本名 曽田陵介)大学生インフルエンサー/TikToker:『月とオオカミちゃんには騙されない』

@s24ry

😎 #スミマセン

♬ Crystal Dolphin - Engelwood

【特徴】
・TikiTokでは決め顔の自撮り多発
・子犬系のあざとい顔が得意

 TikTokで注目を浴びて大人気になった大学生。彼のTikTokを覗いてみたのですが、決め顔の自撮り多し! ネタに振り切っている変顔系ティックトッカ―ではなく、女性ユーザーの「可愛い~。癒やされる~」ニーズに合致しているタイプのようです。ほっぺをぷくっとさせたり、上目遣いに子犬のような目でこっちを見ていたり……といったあざとい表情を提供しています。自分の顔に絶対的自信のある男子は、どんなふうに女子と恋愛を繰り広げるのか? 注目できそうです。

誕生日:1997年10月24日
出身地:島根県
特技:スケボー
インスタグラム
ツイッター
TikTok 

胡散臭いほどに経歴・外見がイケメン:とおる(20際・本名 堀江亨)テニスプレイヤー:『月とオオカミちゃんには騙されない』

 
 
 
 
 
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【特徴】
・テニスプレイヤーとして全米Jr.カレッジランキング最高実績1位
・極真空手で全国優勝、クラシックバレエで全国大会出場
・まるで漫画のようなモテ男の雰囲気

 極真空手で全国優勝というスポーツ万能、秀才かつイケメンという漫画のようなモテ男の雰囲気を持つ男の子です。私は大学時代に「東大出身で空手部の主将でイケメン」みたいなハイスペすぎる年上の男の子と知り合いになったのですが、飲みに行く約束をした当日、待ち合わせ場所に彼は来ず。しびれを切らして30分後に電話したら「仕事で忙しくていけない!」とあっさり言われて一言の謝罪もなし……あれは悲しかった。とおるくんは私が出会った東大生ボーイのような、実はイヤなヤツではなければい いのですが……。今後の言動を要チェックしたいと思います。

出身地:岐阜県関市
インスタ
ツイッター

「メンノン」モデル:ルーク(19歳・本名 岸本琉球)モデル:『月とオオカミちゃんには騙されない』

 
 
 
 
 
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【特徴】
・「Men’s non-no」専属モデル
・オタ芸が趣味
・アンニュイなルックス
・第2話であずさからデートに誘われる
・ヒナに振られるも6話で「あきらめない」宣言

 「Men’s non-no」の専属モデルであるルーク。一言で「何系」と言い表せないアンニュイなルックスで、「この顔がめちゃくちゃ好き!」という女子にはビターッとハマるであろうタイプです。彼の趣味は「オタ芸」らしいのですが、アイドルが好きなのかな? それともアニメや漫画? 恋リアファンはオタクネタをどう捉えるのか正直わかりません。

出身地:沖縄県
趣味:ラップ、オタ芸風
特技:ダンス
インスタ

赤髪の硬派系ラッパー:コア(18歳・本名 佐竹太朗)アーティスト・ラッパー:『月とオオカミちゃんには騙されない』

 
 
 
 
 
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【特徴】
・ラッパー
・ファッションが個性的
・赤髪

 「Novel Core」というラッパー名の由来には、Novel(革新的な)Core(核)「既存の概念に囚われない世界の核になる」という想いが込められているのだとか。インスタでは、個性的なファッションに身を包んだ写真がいっぱい出てきました。赤い髪も似合ってます。同じように革新的なマインドを持つ女子を好きになるのか、はたまた普通の女子を選ぶのか。個性派男子がどんな子と恋愛するのか楽しみです。

誕生日:2001年1月18日
出身地:東京都
インスタ
ツイッター

男子人気ナンバー2:あずさ(19歳・本名 大原 梓)女優:『月とオオカミちゃんには騙されない』

 
 
 
 
 
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【特徴】
・格闘技とアラビア語、「目を見て話すこと」が得意
・目標は樹木希林
・高校で服飾科
・男子メンバー人気ナンバー2

あずさの特技はクラヴマガ(格闘技)・アラビア語。個性派の要素がすごいですね。また、相手の『目を見て話すこと』が得意なのだとか。目標の女優さんは樹木希林さんだそうで、個性派女優を目指す女の子です。この番組、樹木希林要素は一切ないのに……。

出身地:福岡県糸島市
趣味:洋服を作ること・食べること
特技:クラヴマガ(格闘技)・アラビア語
インスタグラム

「Ray」専属のザ・ハーフモデル:ナナ(21歳・加藤ナナ)モデル:『月とオオカミちゃんには騙されない』

 
 
 
 
 
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【特徴】
・Ray専属のモデル
・誰とでも仲良くなれる
・オランダ人の父と日本人の母とのハーフ
・これぞ「女子」の見た目と中身

 ナナちゃんはRay専属のモデルさん。「誰とでも仲良くなれる」のが特技なんだそう。良くも悪くも多くの人に愛されて育ち、ネガティブ要素のない天真爛漫な女の子というイメージ。「ザ・女の子」です。

出身地:群馬県伊勢崎市
趣味:お風呂
特技:料理
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男子人気ナンバー1:ヒナ(22歳・本名???)アーティスト:『月とオオカミちゃんには騙されない』

 
 
 
 
 
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【特徴】
・エイベックス所属のグループ「FAKY」メンバー
・ぱっつん前髪の秋元梢風情
・男子メンバー人気ナンバー1

 ヒナちゃんの活動しているグループ「FAKY」は、アイドル系ではなくセクシーでかっこいい系。衣装も蛍光イエローや紫のヒョウ柄で、「日本の若い女の子グループ」にありがちな従順性をアピールするコンセプトとは真逆。なんと、倖田來未さんが楽曲提供しているそう。秋元梢風のミステリアスな美人で、芯が強そうな女の子――これは女性人気が高まるかも!

出身地:京都府
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「Seventeen」専属モデル:りおん(18歳・本名 岡本莉音)モデル:『月とオオカミちゃんには騙されない』

 
 
 
 
 
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【特徴】
・「Seventeen」専属モデル
・男子と話が合うのが特技
・ドラマ『恋の病と野郎組』(BS日テレ、Hulu)などテレビ出演多数
・ぐいぐいキャラ

りおんちゃんは「Seventeen」専属モデル。2016年にエイジアプロモーション(芸能事務所)が主催したオーディションで1万1,613人のなかからグランプリに選ばれています。ほかに2016年にはミス・ユニバースガールズジャパンの愛媛大会で優勝しており、業界内でコンテスト荒らしの異名がついていてもおかしくないですね。そんなりおんちゃんは「男子と話が合う」のが特技なのだとか。男子もいろいろですが、どんなタイプもいけるのでしょうか?

出身地:愛媛県
特技:ダンス、バレーボール
インスタ
Twitter

「non-no」専属モデル:ななか(21歳・本名 松川菜々花)モデル:『月とオオカミちゃんには騙されない』

 
 
 
 
 
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ななかちゃんはnon-noの専属モデル。上品な顔立ちの美人さんで、中学生の頃から何度も芸能界にスカウトされていたのだとか。ななかちゃんの情報は探ってもあまり出てこず……まだなんとも言えませんが、ただぼーっとしていても、「アンニュイな表情で可愛い!」とか勝手に惚れられてしまいそうな独特の雰囲気を感じます。

出身地:埼玉県
趣味:音楽鑑賞
特技:書道、卓球
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最年少の現役JK、「Popteen」モデル:りこ(17歳・本名???)モデル:『月とオオカミちゃんには騙されない』

 
 
 
 
 
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りこちゃんはPopteen専属モデル。まだ女子高生です。TikTokはマネージャーにやれと言われてイヤイヤ始めたそうですが、今では趣味となっているそう。そんなりこちゃんのTikTokを覗いてみると、あどけない笑顔の動画がいっぱい出てきました。最年少なのにりこちゃんがオオカミだったら……みんな騙されてしまうのでは……?

出身地:神奈川県
趣味:TikTok
特技:ゴルフ
インスタ 
Twitter
TikTok

『月とオオカミちゃんには騙されない』第1話:あずさがグイグイ早くも誘う!

 女子人気はイケメン・とおるにぐっと集まり、男子人気はあずさとヒナが二分する形となった初日。2日目にはメンバー全員でアパレルショップを作ることに。高校の時に服飾科にいたあずさがリーダーを務めるのですが、その夜、早速「太陽LINE」を使ったことで、メンバーは驚愕。

 説明しましょう! 太陽LINE/月LINEとは、メンバーをデートに誘うLINE。チャンスは1回ずつです。太陽LINEは内容がメンバー全員に公開され、そのデートには誰でも参加することができます。そのため、デートに誘った相手以外の子が来てしまうことも。

 対して月LINEラインは誘った相手にだけLINEが届きます。ほかのメンバーはLINEの内容と送った相手はわかりませんが、誰が月LINEを使ったのかはわかります。

今回、あずさが太陽LINEで「一緒に古着屋にいきませんか?」と誘った相手は――ルーク! メンバー全員が「絶対ルークはないと思った」と驚愕です。たしかにルークはオシャレだけど……あずさが第一印象で気になっていたのはとおるのはず。どうしてルークを選んだ!?

 ここで1話目は終了。あずさは何を思ってルークを選んだのか? 

 2話以降のネタバレはこちらから!

【テラスハウスレビュー】愛華、卒業宣言! トパスは「好感度上げ」の道具と化すのか?

 『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』(Netflix先行配信)公式サイトより 見ず知らずの男女6人が、シェアハウスで共同生活する様子を記録したリアリティ番組『テラスハウス』。現在、Netflixにて「TOKYO 2019-2020」が配信中で、ファンは個性豊かな面々の恋愛模様を、一喜一憂しながら、固唾を呑んで見守っている。そんな『テラハ』を愛する“テラハウォッチャー”が、2月前半の配信分から、グッときた“名(珍)シーン”をピックアップし、思いのままにレビューする。

凌「トイレに行ったと信じてる」(テラスハウス第32話)

 バスケットボール選手の凌は、告白してくれたモデルのビビにハッキリとした答えを出さないまま、テラスハウス卒業を宣言。「チームの監督に『そろそろテラハを出てほしい』って言われてて……」と、監督を言い訳に使うあたりがセコい。

 ビビは「トイレ行ってくる」と言い残し、メンバーに隠れて涙するが、凌は「トイレに行ったと信じてる」と言い、ビビを放置した。

 「トイレに行ったと信じてる」――。バスケットボール選手としての人気を守りたい凌が、女子との面倒な接触から逃げるために生み出した名(迷)ゼリフだった。

凌、土壇場の悪あがき(テラスハウス第32話)

 凌にずっと片思いしていたプロレスラーの花は、あらためて「2カ月半好きでした」と告白した。凌はフッた上で、「そういうふうに見られなかった理由は、別に花ちゃんがプロレスラーだからっていう理由じゃないよ」と、イメージ回復に精を出す。

 「すごいキレイだと思うし、これは嘘じゃないよ?」「元気なバイブスっていうのは帰ってくるときに楽しみだった」「自分に自信を持って、これからいい人と出会って頑張って」と用意してきたような言葉を次々と並べた。

 また、ビビからも誘われてプレイルームへ。そこでビビに促され、告白の返事を「ビビちゃんがアメリカに行くっていうのが頭に残ってたし、だから恋人とかはイメージができなかった」「最初からテラハで恋愛する気はなかった」と、やっと告げる。しかしその直後、「一生こんないい子でキレイな子に会うことないかもしれないし、後悔するかもしれないけど」とも付け加える。

 卒業前に少しでもイメージを回復するため、悪あがきするその姿は、体育のバスケの時間、試合終了間際に絶対に届かないところからロングシュートしちゃう男子小学生を思わせた。

 凌としては、このまま女子と接近せず、バスケファンをキープしていきたい気持ちだったのだろうか。しかし、ビビがそれを阻止した。フラれた直後のプレイルームでビビは、上からのしかかるようにして凌にキス。生々しい音を立てながらのキスは約40秒も続き、その間、凌は受け入れるのみ。されるがままの横顔からは、「これ見られたらバスケファンに叩かれそうだなぁ」という思いが漏れている気がした。

 悲劇のヒロインモードに入ったビビは、キス後も「泣きそうだなと思った、今。だけど泣きたくない。あなたの前で泣きたくない!」「あなたが私の“日本に残る理由”になるのかなと思ってた。もうっ、大嫌い大嫌い大嫌い!」と言い募ったが、凌からの反応は特になかった。

 フラれた直後に40秒の一方的ベロチューをかませる最強メンタルの秘密は、ビビがこの配信の直後、2月5日に投稿したインスタの長文から紐解けそうなので、興味のある方はぜひ。

愛華、まだ凌をディスる(テラスハウス第32話)

 「凌くんは売名」と陰口を叩いていた大学生(休学中)の愛華も、凌の卒業宣言には「寂しい」と号泣した。しかしその後の、花とのトークでは再び凌叩きに転じ、「何だかんだ、テラスハウスにいるうちは、凌くんは『横浜ビー・コルセアーズのキャプテンの凌くん』だよ」「凌くんって別に、自分の最低限のことはするけど、みんなのために何かするとか、洗い物、ゴミ出し、掃除とかはしてないよね!」と笑顔でディスる。翌日卒業する凌に、もうそこまで言わなくても……。二面性が恐ろしい。

 メンバーはプレイルームの大画面で、愛華が凌に銀座で1万2,000円の寿司をおごらせて花にマウントを取った「ザギンでシースー事件」の配信(第24話)を鑑賞。愛華は、自分の醜態とスタジオメンバーの批判的なリアクションを見て号泣し、友人に長々と電話して愚痴る。

 愛華に思いを寄せているリリー・フランキーの付き人・トパスは、「(ザギンでシースー事件を見ても)マジで俺は何も思わなかった。周りにいる俺らが愛華の魅力をわかってればいいんじゃないの」と慰めるが、「ハア、それでいいやって思える気持ちがほしい。弱いし……。テラハに出る人間じゃなかったと思う……」とグズグズ。その後、トパスがどさくさ紛れに3回告白したが、スルーした。

 翌朝、愛華はスッキリした顔でトパスの前に現れると、テラハ卒業を宣言。ドロドロの軽井沢編を経た視聴者からすれば、「え、あれしきのことで!?」と拍子抜けである。

 最後まで、なぜテラハに出たかよくわからない人物だった。凌を「売名」とディスり、ネットやスタジオの意見にやたら反応するあたり、「ただの一般テラハファンだったのに、たまたま出ちゃった!」的なものだったのだろうか。トパスに「私も好きだなって思ってる。卒業前に、もう一回お出かけしようよ」と告げた愛華。トパスが、最後の好感度上げの道具として使い捨てされないことを祈りたい。

『ザ・ノンフィクション』日本的ではないという武器「もう一度 お父さんに逢いたい ~ホストの僕とフィリピンパブ嬢の母~」

 日曜昼のドキュメント『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)。2月16日放送のテーマは『もう一度 お父さんに逢いたい ~ホストの僕とフィリピンパブ嬢の母~』。

あらすじ

 大阪のホストクラブで働くレオ、23歳。フィリピンパブで働く母と日本人の父の間に生まれた4人きょうだいの次男。だが父親は全員別々で、その父親に会ったのも13歳の時のたった一度きり。レオは高校を卒業し就職するもうまくいかず、ホストクラブの店長との出会いから居場所を見つける。レオはホストとして店に貢献したいが、営業成績は振るわない。

 ハーフとしての個性を生かしたほうがいいという店長からのアドバイスもあり、自分のことをもっと知りたい、とレオは母親の住む浜松へ。フィリピンパブ嬢の横のネットワークを生かし、ついに父親と再会。父親と息子は10年ぶりに静岡県のご当地レストラン「さわやか」で食事をする。

字面では、とんでもなさそうな両親の実態

 レオの母親は4人の子どもがいて全員、父親が違う。父親は母親がフィリピンパブで働いていた時の客で、レオが13歳で日本に来て日も浅いときに一度会ったきりになる。当時のレオは日本語がまだわからず、初めて会った父親と、ほぼ会話らしい会話もないままだった。それから10年が経過している。

 こうして字面で見ると、グレてもいいくらいの環境で育ったように思えるのだが、不思議とレオにはいじけた感じがない。親や自分の境遇に恨み言を言うわけでもない、感じのいい青年だ。

 番組が進むにつれ、両親の実態が明らかになっていく。まず帰省した先の浜松で、今もフィリピンパブで働く母親が出てくるが、明るくキュートで、微塵の暗さもない。浜松まで突然訪ねてきたレオに驚きつつもかわいがり、またレオも母親を気遣い、父親に会いたいと切り出すまでモジモジしていたりと「普通にいい親子関係」なのだ。

 フィリピンパブを舞台にしたシリーズは『ザ・ノンフィクション』の十八番で、前にも共にフィリピンパブで働く母親と日本人の父親の間に生まれたお笑いコンビを追った回があった。そのときの2人は、ハーフである自分自身にコンプレックスを抱いていた。しかしレオには、そういった部分が感じられない。

 そして番組の終盤には父親も登場するが、この父親は不思議なくらい飄々としていた。レオに、ホストで儲かっているのか、と何度も茶化すように尋ねていて、むしろレオのほうがあれこれ気を使っていた。この父親はろくでなしだとは思うが、こちらの毒気が抜かれるような雰囲気がある。レオの母親同様、明るくて暗さがない。一度しか会ったことのない息子が10年ぶりに自分を訪ねて来るのだ。「不義理にしていて申し訳ない」という気持ちだったり、逆にあまりの気まずさからそっけない態度を取ってしまうこともあるだろうが、そんなことは一切なかった。“日本人離れ”した父親だ。

 『ザ・ノンフィクション』は今回に限らず親子関係をテーマにしたものが多い。「親子関係」は番組のテーマとして鉄板なくらい普遍的で、それほど複雑で難しいケースがあるのだろう。番組に登場したいろいろな親子関係を見てきて思うのは、「子どもが今、幸せなら、それでいいのではないか」ということだ。視聴者が疑問を感じるような親でも、子どもが幸せならそれでいいのではないか。

 その点でレオと父親の関係は、再会したことでレオがより前を向けるようになったという、その一点で「良い」のだろう。

 10年ぶりに再会したレオと父親は、いい感じに会話をしていた。今、日本のたいていの「父と成人した息子」は彼らより会話ができないように思える。しかし、一度しか会ったことがないのに、その後も関係を続けたい、と息子から思われ、いい感じに会話しているレオの父親は「ズルいな」と思ってしまった。一方で、その「責任を果たしていると思えないのに関係を続けるなんてズルい」と思う感覚は、日本的なものだなとも思う。

 レオが働くホストクラブの店長は、レオのハーフという出自は「武器」 だと番組の初めにレオに話していた。最初、この言葉は単なる励ましのように思えたのだが、その後レオの両親のキャラクターや、そしてそんな両親や自分の境遇にわだかまりを抱えていない様子のレオを見ると、店長の言っていたことは本当なのだと思った。

 日本的な家族観では、レオの家庭はヘビーに見えるが、グレもいじけもせず、かといって「父親を許容する」という上からの目線もなく、父親との関係をただ続ける。レオのおおらかさは、生きていくにおいて絶対に役に立つものだと思う。そして、それを培ったのはフィリピン人の明るい母親のキャラクターであったり、フィリピンで育った幼少期によるところも大きいのではないだろうか。

 少なくない日本人が、日本に閉塞感や息苦しさを感じているように思える。治安や国の豊かさで言えば世界でもトップクラスなのに、なぜか苦しいのは、そういった人がいつの間にか背負い、共有している「日本的価値観」がそもそも閉塞的で息苦しいからではないだろうか。 なので、「違う国にもルーツがある(日本的価値観に染まっていない)」というのは、日本で生活する上において弱点のようで、店長の言うとおり、むしろそれはアドバンテージなのだろう。

 次週の『ザ・ノンフィクション』は『花子と大助 ~余命宣告から夫婦の700日~ 前編』。日本を代表する夫婦漫才コンビ宮川大助・花子。2018年3月、骨髄腫により花子は余命半年の宣告を受け、周囲に病気を隠しての放射線治療が始まる。病と闘う700日を見つめる。