月9『カインとアベル』、サブタイトルが“暴走”!? 「放送見てもわからない」展開に

  漫画家・柴門ふみが、人気コミック『東京ラブストーリー』(小学館)の続編を26年ぶりに再開した。同作はフジテレビの「月9」枠でドラマ化され、最終回は32.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)という高視聴率を叩き出し、社会現象を巻き起こした伝説の作品。しかし4半世紀たった現在、そんな超人気のブランド枠だった「月9」は、何をやっても当たらない、まさに低迷期に突入している。

「現在放送中の『カインとアベル』は、視聴率が上がる気配すらありません。これは、旧約聖書の『創世記』の第4章に登場する兄弟・カインとアベルが原案となっていますが、そう言われてもあまりピンと来ない方もいると思います。要は、兄と弟の立場が逆転する物語で、優秀な兄・高田隆一(桐谷健太)が副社長を務める大手不動産会社に、まったく期待されていない弟・優(山田涼介)が入社してきて、あることを境にその関係が変わっていくという展開です」(芸能ライター)

 そんな同作で、ドラマ本編とは別に話題なのが、各回のサブタイトルだという。

「1話目は『僕とアニキの2つの三角関係』という比較的軽い印象のフレーズでした。しかし、この初回が8.8%というまさかの1ケタスタート。すると2話目のサブタイトルは『ハートを掴め!!恋も仕事も驚きの大逆転』と少しあおり気味で来たのです。しかし、結果は前回より0.2ポイント減の 8.6%で終わりました」(同)

 サブタイトルは毎回プロデューサーが頭を悩ませるポイント。脚本家やスタッフと一緒に決める場合もあるが、いかに多くの人を惹きつけられるかがカギとなる。そして続く3話目のサブタイトルは、さらに大仰なものだったという。

「10月31日にオンエアされた3話目はなんと、『超緊急事態!最大のピンチを乗り越えろ』というものでした。もはや何のドラマかさえわからず、暴走状態です。そして、これが6.9%という最低視聴率を更新してしまいます」(同)

 もはやサブタイにあった「超緊急事態」や「最大のピンチ」はドラマの登場人物のことを指しているのではなく、低迷にあえぐ自分たちスタッフが自虐の意味も込めてつけたのではと勘ぐってしまう。ドラマに限らずバラエティでも、数字が下がると「新展開」「急展開」「衝撃」「驚愕」というフレーズを使いたがるが、3話目にして早くも非常時の対応だ。

 そして、気になる4話目のサブタイトルは……。

「『奇跡の大逆転!運命を変えたひらめき』というものでした。しかし、この『ひらめき』が何だったのか、放送を見た視聴者にもわからなかったのではないでしょうか」(同)

 この回で、隆一はバンコクの都市開発の資金繰りに失敗し、失踪するが、その前夜、優に自分が大切にしていた万年筆をプレゼントする。その万年筆は、兄弟2人が少年時代、家族で葉山の別荘に滞在していたときのことを思い出させる品。優はそこで、「もしかしたから兄貴は別荘に身を寄せているかもしれない」と葉山に向かうが、これがサブタイトルの「ひらめき」だったとしたら、お粗末としか言えないだろう。

 とは言え、ドラマ本編とは異なる味わいを届けてくれる『カインとアベル』。サブタイトルを楽しみするのも一興かもしれない。
(後藤港)

月9『カインとアベル』、サブタイトルが“暴走”!? 「放送見てもわからない」展開に

  漫画家・柴門ふみが、人気コミック『東京ラブストーリー』(小学館)の続編を26年ぶりに再開した。同作はフジテレビの「月9」枠でドラマ化され、最終回は32.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)という高視聴率を叩き出し、社会現象を巻き起こした伝説の作品。しかし4半世紀たった現在、そんな超人気のブランド枠だった「月9」は、何をやっても当たらない、まさに低迷期に突入している。

「現在放送中の『カインとアベル』は、視聴率が上がる気配すらありません。これは、旧約聖書の『創世記』の第4章に登場する兄弟・カインとアベルが原案となっていますが、そう言われてもあまりピンと来ない方もいると思います。要は、兄と弟の立場が逆転する物語で、優秀な兄・高田隆一(桐谷健太)が副社長を務める大手不動産会社に、まったく期待されていない弟・優(山田涼介)が入社してきて、あることを境にその関係が変わっていくという展開です」(芸能ライター)

 そんな同作で、ドラマ本編とは別に話題なのが、各回のサブタイトルだという。

「1話目は『僕とアニキの2つの三角関係』という比較的軽い印象のフレーズでした。しかし、この初回が8.8%というまさかの1ケタスタート。すると2話目のサブタイトルは『ハートを掴め!!恋も仕事も驚きの大逆転』と少しあおり気味で来たのです。しかし、結果は前回より0.2ポイント減の 8.6%で終わりました」(同)

 サブタイトルは毎回プロデューサーが頭を悩ませるポイント。脚本家やスタッフと一緒に決める場合もあるが、いかに多くの人を惹きつけられるかがカギとなる。そして続く3話目のサブタイトルは、さらに大仰なものだったという。

「10月31日にオンエアされた3話目はなんと、『超緊急事態!最大のピンチを乗り越えろ』というものでした。もはや何のドラマかさえわからず、暴走状態です。そして、これが6.9%という最低視聴率を更新してしまいます」(同)

 もはやサブタイにあった「超緊急事態」や「最大のピンチ」はドラマの登場人物のことを指しているのではなく、低迷にあえぐ自分たちスタッフが自虐の意味も込めてつけたのではと勘ぐってしまう。ドラマに限らずバラエティでも、数字が下がると「新展開」「急展開」「衝撃」「驚愕」というフレーズを使いたがるが、3話目にして早くも非常時の対応だ。

 そして、気になる4話目のサブタイトルは……。

「『奇跡の大逆転!運命を変えたひらめき』というものでした。しかし、この『ひらめき』が何だったのか、放送を見た視聴者にもわからなかったのではないでしょうか」(同)

 この回で、隆一はバンコクの都市開発の資金繰りに失敗し、失踪するが、その前夜、優に自分が大切にしていた万年筆をプレゼントする。その万年筆は、兄弟2人が少年時代、家族で葉山の別荘に滞在していたときのことを思い出させる品。優はそこで、「もしかしたから兄貴は別荘に身を寄せているかもしれない」と葉山に向かうが、これがサブタイトルの「ひらめき」だったとしたら、お粗末としか言えないだろう。

 とは言え、ドラマ本編とは異なる味わいを届けてくれる『カインとアベル』。サブタイトルを楽しみするのも一興かもしれない。
(後藤港)

「うらやましい」「残されたユートピア」民放が嫉妬する「自由すぎるEテレ番組」3選

 「Eテレ」で放送している人形劇が、「攻めすぎている」と話題になっている。Eテレといえば、『ひょっこりひょうたん島』や『プリンプリン物語』、近年では『新・三銃士』などの名作人形劇で知られているが、話題の作品はどんな内容なのだろうか?

「『ねほりんぱほりん』という番組です(水曜午後11時~)。ドラマではなくトーク番組で、ゲストとして登場するのは、顔出しNGの人や、顔を出したら物議を醸しそうな人。彼らがかわいらしいブタの人形に扮してトークを展開し、MCを務める南海キャンディーズ・山里亮太とYOUの2人もモグラの人形で登場します」(芸能ライター)

 収録の様子はというと、ゲストと山里、YOUの3人は直接面と向かって話し、その後、別のスタジオでスタッフが3体の人形をしゃべりに合わせて動かしていくのだという。これまでのゲストを見ると、確かに顔出しが“難あり”な人たちばかりだ。例えば、SNSでは東京の“リア充”生活を発信しながらも、実際は田舎暮らしの「偽装キラキラ女子」、かつて覚せい剤の売人と我が子の3人で暮らしていたという「元薬物中毒者」、抱き枕に好きなキャラクターのウィッグをつけて添い寝する「2次元しか本気で愛せない女」、「東大以外は人間ではない」と断言する「ハイスペ婚の女」など、いずれも顔を出していたら「大炎上」間違いなしのラインナップである。

「『ハイスペ婚の女』の回では、東大卒、年収1800万円、6歳年上の会計士の男性と7年前に結婚した31歳セレブ妻が出演。『出会った夫は勉強ばかりして転がしやすそう』『でも週5でほかの東大卒と合コンし、彼をキープしつつ、ほかも物色していた』『夫には愛はない。お金だけ』など、男性をゲットするまでの過程や、今の結婚生活を話していました。ただ、『退職金が出る仕事かどうかは大事』『男性の実家が遠いかということもポイント。姑と必要以上に会わずに済む』といった、“なるほど”とうなずきたくなるようなことも話していましたね。時折出る『うふふ、うふふふ』という、セレブったらしい上品笑いには山里とYOUも引いていましたが」(前出ライター)

 通常、元犯罪者や炎上を招きそうな人物がテレビに出演する場合は、モザイクを施して放送することが多い。しかし、この番組は「Eテレといえば人形劇」と世間のイメージをうまく使っているといえよう。

 そしてほかにも、面白いという声が上がっているEテレの番組がある。

「ヒップホップ・アーティスト、DJみそしるとMCごはんが毎回音楽とアーティスティックな映像にのせて、1つの料理レシピを紹介する『ごちそんぐDJ』。そして、国内外の美術作品を歌とアニメで見せる『びじゅチューン!』です。これは、風神と雷神がなぜか恋人同士という設定でドライブデートをする『風神雷神図屏風デート』や、国宝名画『鳥獣戯画』の中で擬人化された動物が、川下りや相撲を取っている姿をモチーフに、それらをダイエットメニューに変えて紹介する『鳥獣戯画ジム』など、シュールな作品を放送しています」(同)

 そんな遊び心満載のコンテンツを作っているNHKに対し、他局のスタッフは「うらやましい」と嘆く。

「視聴者からのクレーム→スポンサーからのお達し→テレビ番組の萎縮・均一化、そしてそれによる視聴者のフラストレーション。もはや民放は、こうした負のスパイラル状態に陥っており、面白いものを作れなくなりました。残されたユートピアは、もうNHKだけです」(同)

 保守的で古いイメージがつきまとっていたNHKだが、いまや民放が嫉妬するほど発想力豊かな番組が増えているようだ。5年後、10年後の民放番組がどうなっているかわからないが、Eテレの番組は伸び伸びと育っていくだろう。
(後藤港)

「うらやましい」「残されたユートピア」民放が嫉妬する「自由すぎるEテレ番組」3選

 「Eテレ」で放送している人形劇が、「攻めすぎている」と話題になっている。Eテレといえば、『ひょっこりひょうたん島』や『プリンプリン物語』、近年では『新・三銃士』などの名作人形劇で知られているが、話題の作品はどんな内容なのだろうか?

「『ねほりんぱほりん』という番組です(水曜午後11時~)。ドラマではなくトーク番組で、ゲストとして登場するのは、顔出しNGの人や、顔を出したら物議を醸しそうな人。彼らがかわいらしいブタの人形に扮してトークを展開し、MCを務める南海キャンディーズ・山里亮太とYOUの2人もモグラの人形で登場します」(芸能ライター)

 収録の様子はというと、ゲストと山里、YOUの3人は直接面と向かって話し、その後、別のスタジオでスタッフが3体の人形をしゃべりに合わせて動かしていくのだという。これまでのゲストを見ると、確かに顔出しが“難あり”な人たちばかりだ。例えば、SNSでは東京の“リア充”生活を発信しながらも、実際は田舎暮らしの「偽装キラキラ女子」、かつて覚せい剤の売人と我が子の3人で暮らしていたという「元薬物中毒者」、抱き枕に好きなキャラクターのウィッグをつけて添い寝する「2次元しか本気で愛せない女」、「東大以外は人間ではない」と断言する「ハイスペ婚の女」など、いずれも顔を出していたら「大炎上」間違いなしのラインナップである。

「『ハイスペ婚の女』の回では、東大卒、年収1800万円、6歳年上の会計士の男性と7年前に結婚した31歳セレブ妻が出演。『出会った夫は勉強ばかりして転がしやすそう』『でも週5でほかの東大卒と合コンし、彼をキープしつつ、ほかも物色していた』『夫には愛はない。お金だけ』など、男性をゲットするまでの過程や、今の結婚生活を話していました。ただ、『退職金が出る仕事かどうかは大事』『男性の実家が遠いかということもポイント。姑と必要以上に会わずに済む』といった、“なるほど”とうなずきたくなるようなことも話していましたね。時折出る『うふふ、うふふふ』という、セレブったらしい上品笑いには山里とYOUも引いていましたが」(前出ライター)

 通常、元犯罪者や炎上を招きそうな人物がテレビに出演する場合は、モザイクを施して放送することが多い。しかし、この番組は「Eテレといえば人形劇」と世間のイメージをうまく使っているといえよう。

 そしてほかにも、面白いという声が上がっているEテレの番組がある。

「ヒップホップ・アーティスト、DJみそしるとMCごはんが毎回音楽とアーティスティックな映像にのせて、1つの料理レシピを紹介する『ごちそんぐDJ』。そして、国内外の美術作品を歌とアニメで見せる『びじゅチューン!』です。これは、風神と雷神がなぜか恋人同士という設定でドライブデートをする『風神雷神図屏風デート』や、国宝名画『鳥獣戯画』の中で擬人化された動物が、川下りや相撲を取っている姿をモチーフに、それらをダイエットメニューに変えて紹介する『鳥獣戯画ジム』など、シュールな作品を放送しています」(同)

 そんな遊び心満載のコンテンツを作っているNHKに対し、他局のスタッフは「うらやましい」と嘆く。

「視聴者からのクレーム→スポンサーからのお達し→テレビ番組の萎縮・均一化、そしてそれによる視聴者のフラストレーション。もはや民放は、こうした負のスパイラル状態に陥っており、面白いものを作れなくなりました。残されたユートピアは、もうNHKだけです」(同)

 保守的で古いイメージがつきまとっていたNHKだが、いまや民放が嫉妬するほど発想力豊かな番組が増えているようだ。5年後、10年後の民放番組がどうなっているかわからないが、Eテレの番組は伸び伸びと育っていくだろう。
(後藤港)

『チーム・バチスタ』に続け? フジ『レディ・ダ・ヴィンチ』、吉田羊にかかる鼻息

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『メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断』(フジテレビ系)公式サイトより

 秋ドラマも中盤に向けて、さらなる展開を見せているが、今クールで特徴的なのは刑事・警察ドラマがとにかく多いことだ。

「シリーズ15作目となる『相棒』(テレビ朝日系)を筆頭に、その主人公、杉下右京(水谷豊)の口調をマネていると評判の、織田裕二主演『IQ246〜華麗なる事件簿〜』(TBS系)、阿部寛が人並み外れた嗅覚で事件を解決するNHKの土曜ドラマ『スニッファー 嗅覚捜査官』、プロ級の料理の腕前を持つ警部が、料理で犯人を追い詰める『コック警部の晩餐会』(TBS系)など。こうした刑事ドラマは1話完結のものが多く、視聴者を取り込みやすい。また数人の脚本家がローテーションで担当することができ、負担を減らせます。1クール分(10~11話分)を執筆できるほど腕のいい書き手が少なくなっている今、刑事ドラマはますます増えていくことでしょう」(制作会社関係者)

テレビ番組は長いCM? 関係者が明かす、今どきのキャスティング事情

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Photo by mxmstryo from Flickr

 テレビ番組を見ていてCMに変わったとき、番組に出演していたタレントのCMが流れて「あれ?」と思ったことはないだろうか? その理由には最近のキャスティング事情が深く関係しているという。

「テレビ局のスポンサーのCMが流れるわけですが、長らく続く不況で企業も広告費を削減しているし、若者のテレビ離れでテレビの影響力は低くなっていますからね。テレビの黄金期と比べたら、宣伝という意味ではテレビはあまりおいしくないんです。でも、自分たちの会社のイメージモデルを務めるタレントが出演していれば、スポンサーについてくれることが多いですから」(制作会社社員)

 ゴールデンタイムの総世帯視聴率(HUT)は1998年下半期が71.2%だったが、2014年下半期は63.3%。さらに15年下半期には61.8%と下降している。見たい番組があってもリアルタイムで見ずに、ハードディスクなどに録画して時間があるときに見る人が多いのもその一因だ。

 スポンサーがつかなければ製作費が下がり、ギャラが高い人気タレントをキャスティングすることも難しくなる。しかし、テレビをつければ、必ずといってよいほどベテランから若手まで人気のお笑い芸人や俳優、そして“人気急上昇中”の新人が出演している。某芸能事務所代表のW氏は、それが近年のテレビ事情を顕著に表していると話す。

「大手芸能事務所がスポンサーについているんです。大阪の超大手お笑い事務所が大口スポンサーになって、番組に売り出し中の若手を出演させるのは有名な話ですが、俳優系の事務所でも同じことをやっています。たとえば、ゴールデン枠のドラマに数字をとれる人気俳優・女優を出演させるとしますよね? さらにスポンサーになり、代わりにそのドラマに新人を脇役で出演させたり、バラエティ番組にキャスティングさせたりするんです。『人気急上昇中の新人!』というテロップ付きでね(笑)。いわゆるバーターというやつで、最近では同じ事務所の藤原紀香や、系列事務所の稲森いずみのバーターで篠田麻里子がドラマに出演したのでは、なんて話題になりましたが、あれがいい例ですよ」(W氏)

 それでも、篠田のように、出演したところで、役どころや演技力についてはなんの話題にもならず、かえって評価を落とすケースもある。それに、新人のバーター出演の場合は、ギャラは通常の出演者よりも低くなることが多い。それでも、各芸能事務所が売り出し中の新人を番組に出演させることは、スポンサー料を払うだけの大きなメリットがあるという。

「テレビの影響力は昔に比べて低くなったといいますが、視聴率だけで判断するのは早計です。タレントにとって大切なのは、視聴率は別として視聴者にその存在を認知されることです。仮にリアルタイムで番組を見なかったとしても、録画をしておいて後で番組を見る人はたくさんいるし、もし録画していなかったとしても、ネット配信で後から見ることもできますからね。そうした番組がきっかけでタレントがブレイクすれば、スポンサー料なんてすぐ回収できます」(同)

 W氏によれば、その番組が視聴率をとることももちろんだが、番組に出ていたという事実が大切なのだという。

「何度もテレビで見るようになれば、見た側は『この人、最近テレビによく出ているな』と思いますよね。まずはそれが第一歩です。中にはりゅうちぇるみたいに一度のチャンスをものにして大ブレイクなんて化け物もいますが……あの子は別格ですね(笑)。たとえ事務所のゴリ押しでの出演だとしても、何度も番組に出演すれば空気を読む力も身につくし、度胸もつきます。それに、どんな形にせよキャラがつけば、ほかの番組にもキャスティングされやすくなりますからね。それに、爆笑をとったり、共演者との絡みがうまくいったりすれば、ネットニュースで拡散されて、さらに認知度が上がり、いつの間にかブレークしている……なんてことになるんです。いわば、大手芸能事務所がスポンサーの番組は長いCMのようなもので、テレビ関係者の中には『番組の私物化だ』なんて怒っている人もいるようですが、この世界、売れたら勝ちですからね」(同)

 そうして意図的に生まれた“人気急上昇中の新人”は意外と多い。しかし、この方法には大きなリスクがある。急造された人気タレントは、人気に対して実力がついていかないケースが多く、いずれ飽きられて消えていく。少し前までは毎日のように見ていたタレントが、あるときを境に番組から消えていく……。ここ数年はそれが顕著だったように思える。

「芸能事務所もバカじゃないから、ゴリ押ししているタレントが期待に応えなければ、簡単に見放しますからね。中には有吉とかオリエンタルラジオみたいに、一度落ちても、実力をつけてどん底からはい上がってくる本物もいるし、ゴリ押しされて世に出て、そのまま人気をキープする実力者もいますから。本当に出演させたい俳優やタレントをキャスティングできないと悩むテレビマンもいますが、このやり方が一定の成功を収めている以上、しばらくの間はこの状況が変わることはないと思います」(同)

 こうした事情は視聴者には何の関係もないことだ。しかし、多くの番組に出演して歓声を浴びている人気タレントたちの陰に、チャンスをつかめずに消えていった“ブレークタレント候補”たちがいたことには、一抹の寂しさを感じる。

テレビ番組は長いCM? 関係者が明かす、今どきのキャスティング事情

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Photo by mxmstryo from Flickr

 テレビ番組を見ていてCMに変わったとき、番組に出演していたタレントのCMが流れて「あれ?」と思ったことはないだろうか? その理由には最近のキャスティング事情が深く関係しているという。

「テレビ局のスポンサーのCMが流れるわけですが、長らく続く不況で企業も広告費を削減しているし、若者のテレビ離れでテレビの影響力は低くなっていますからね。テレビの黄金期と比べたら、宣伝という意味ではテレビはあまりおいしくないんです。でも、自分たちの会社のイメージモデルを務めるタレントが出演していれば、スポンサーについてくれることが多いですから」(制作会社社員)

 ゴールデンタイムの総世帯視聴率(HUT)は1998年下半期が71.2%だったが、2014年下半期は63.3%。さらに15年下半期には61.8%と下降している。見たい番組があってもリアルタイムで見ずに、ハードディスクなどに録画して時間があるときに見る人が多いのもその一因だ。

 スポンサーがつかなければ製作費が下がり、ギャラが高い人気タレントをキャスティングすることも難しくなる。しかし、テレビをつければ、必ずといってよいほどベテランから若手まで人気のお笑い芸人や俳優、そして“人気急上昇中”の新人が出演している。某芸能事務所代表のW氏は、それが近年のテレビ事情を顕著に表していると話す。

「大手芸能事務所がスポンサーについているんです。大阪の超大手お笑い事務所が大口スポンサーになって、番組に売り出し中の若手を出演させるのは有名な話ですが、俳優系の事務所でも同じことをやっています。たとえば、ゴールデン枠のドラマに数字をとれる人気俳優・女優を出演させるとしますよね? さらにスポンサーになり、代わりにそのドラマに新人を脇役で出演させたり、バラエティ番組にキャスティングさせたりするんです。『人気急上昇中の新人!』というテロップ付きでね(笑)。いわゆるバーターというやつで、最近では同じ事務所の藤原紀香や、系列事務所の稲森いずみのバーターで篠田麻里子がドラマに出演したのでは、なんて話題になりましたが、あれがいい例ですよ」(W氏)

 それでも、篠田のように、出演したところで、役どころや演技力についてはなんの話題にもならず、かえって評価を落とすケースもある。それに、新人のバーター出演の場合は、ギャラは通常の出演者よりも低くなることが多い。それでも、各芸能事務所が売り出し中の新人を番組に出演させることは、スポンサー料を払うだけの大きなメリットがあるという。

「テレビの影響力は昔に比べて低くなったといいますが、視聴率だけで判断するのは早計です。タレントにとって大切なのは、視聴率は別として視聴者にその存在を認知されることです。仮にリアルタイムで番組を見なかったとしても、録画をしておいて後で番組を見る人はたくさんいるし、もし録画していなかったとしても、ネット配信で後から見ることもできますからね。そうした番組がきっかけでタレントがブレイクすれば、スポンサー料なんてすぐ回収できます」(同)

 W氏によれば、その番組が視聴率をとることももちろんだが、番組に出ていたという事実が大切なのだという。

「何度もテレビで見るようになれば、見た側は『この人、最近テレビによく出ているな』と思いますよね。まずはそれが第一歩です。中にはりゅうちぇるみたいに一度のチャンスをものにして大ブレイクなんて化け物もいますが……あの子は別格ですね(笑)。たとえ事務所のゴリ押しでの出演だとしても、何度も番組に出演すれば空気を読む力も身につくし、度胸もつきます。それに、どんな形にせよキャラがつけば、ほかの番組にもキャスティングされやすくなりますからね。それに、爆笑をとったり、共演者との絡みがうまくいったりすれば、ネットニュースで拡散されて、さらに認知度が上がり、いつの間にかブレークしている……なんてことになるんです。いわば、大手芸能事務所がスポンサーの番組は長いCMのようなもので、テレビ関係者の中には『番組の私物化だ』なんて怒っている人もいるようですが、この世界、売れたら勝ちですからね」(同)

 そうして意図的に生まれた“人気急上昇中の新人”は意外と多い。しかし、この方法には大きなリスクがある。急造された人気タレントは、人気に対して実力がついていかないケースが多く、いずれ飽きられて消えていく。少し前までは毎日のように見ていたタレントが、あるときを境に番組から消えていく……。ここ数年はそれが顕著だったように思える。

「芸能事務所もバカじゃないから、ゴリ押ししているタレントが期待に応えなければ、簡単に見放しますからね。中には有吉とかオリエンタルラジオみたいに、一度落ちても、実力をつけてどん底からはい上がってくる本物もいるし、ゴリ押しされて世に出て、そのまま人気をキープする実力者もいますから。本当に出演させたい俳優やタレントをキャスティングできないと悩むテレビマンもいますが、このやり方が一定の成功を収めている以上、しばらくの間はこの状況が変わることはないと思います」(同)

 こうした事情は視聴者には何の関係もないことだ。しかし、多くの番組に出演して歓声を浴びている人気タレントたちの陰に、チャンスをつかめずに消えていった“ブレークタレント候補”たちがいたことには、一抹の寂しさを感じる。

玉木宏『キャリア』、初回7.9%の消費税割れも……魔のフジ日曜9時で「健闘してる」ワケ

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『キャリア~掟破りの警察署長~』(フジテレビ)公式サイトより

 10月クールの新ドラマ『キャリア~掟破りの警察署長~』(フジテレビ)の第1話が9日に放送され、視聴率は7.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、消費税割れのスタートとなった。

 同作は人情に厚いキャリアの警察署長・遠山金志郎(玉木宏)が、現場の捜査員に疎まれながらも独自の捜査で事件を解決していく刑事ドラマ。第1話では、署長に着任した初日にバスジャック事件が起こり、遠山がそれを見事に解決。そして、指名手配中の連続強盗犯を捜査すべく、管轄内の落書きに注目して自ら現場に出る……という内容だった。

「山田涼介に月9務まるのか」「織田裕二は演技に幅ナシ」大爆死しそうな秋ドラマランキング

<p> 10月に突入し、2016年も残すところあと3カ月。ドラマも16年最後のクールとなり、新作秋ドラマが続々と放送されている。そこで、今回は男女100名を対象に「大爆死しそうな秋ドラマランキング」のアンケートを実施。すでに期待されていないドラマを調べてみた。(Sagooooワークス調べ/調査地域:全国/調査対象:年齢不問・男女/有効回答数:100)</p>

「向井理の舌が不快」「桐谷美玲は華がない」パッとしなかった夏ドラマ主演ランキング

<p> ドラマの顔といわれる主演俳優と女優。どのテレビ局も、視聴率獲得のため、キャスティングに力を入れている。それだけに、ドラマが爆死した際には、全てが主演のせいにされることもしばしば。7月クールのドラマでも人気俳優・女優が多数主演を務めたが、その評判はどうだったのだろうか? 今回は男女100名を対象に「パッとしなかった夏ドラマの主演ランキング」のアンケートを実施した。(Sagooooワークス調べ/調査地域:全国/調査対象:年齢不問・男女/有効回答数:100)</p>