群雄割拠の土日深夜スポーツ番組 王者・上田晋也に挑むピース又吉&ビビる大木に「足りないもの」

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『追跡 LIVE! SPORTS ウォッチャー』(テレビ東京)
 土・日の深夜といえば、スポーツニュース番組の最激戦区だ。民放各局では昨年度からずっと、下記4番組がほぼ同時間帯でしのぎを削っている。 『Going! Sports&News』(日本テレビ系/土・日:23時55分~) 『S☆1』(TBS系/土:24時30分~、日:24時~) 『追跡LIVE! SPORTSウォッチャー』(テレビ東京系/土:23時〜、日:22時54分~) 『スポーツLIFE HERO'S』(フジテレビ系/土:24時35分~、日:23時15分~)  この春、改編期に合わせて4者4様の衣替えを済ませた。それぞれの変化と狙いを見ていきたい。

■タレントを排したTBS、あくまでもタレントで攻めるテレ東

 今回の改編期に合わせ、最も様相が変わったのがTBS『S☆1』だ。爆笑問題の田中裕二、小島瑠璃子のMC2人が卒業し、伊藤隆佑アナと上村彩子アナ、局アナだけの進行に切り替わった。  一見すると、予算削減? 規模縮小? と感じてしまうが、リニューアル初週は二夜連続でイチローに独占インタビュー。企画・構成は、イチローに関する著書も多いスポーツライター・石田雄太とあって、掘り下げ方も独自の視点も、実に素晴らしかった。  第一夜は「43歳の衰えぬ体」。第二夜が「常識を超えた打撃」。 (周囲からの「年齢による衰えがくるはず」という言葉に対して) 「『そうであってほしい』という解釈ですよね。これから僕の絶頂期が来るって、どうして考えられないんだろう」 (パワーに依存しない体作りについて聞かれ) 「随分遠回りはしましたけど、随分無駄なことはしましたけど、やっぱりそうなんだ、って」 と、イチロー節も全開だった。  2週目はマスターズ中継のために短縮放送となったが、1週目の濃度がこのまま続くのかはまだ読めない。ただ、単なる予算削減ではなく、タレントのギャラ分で良質な取材が増えるのならば、その狙いは大歓迎だ。  一方で、あくまでもタレントによる番組作りを進めているのがテレ東の『SPORTSウォッチャー』だ。これまではピースの2人がMCを務めていたが、ニューヨークに渡る(予定の)綾部祐二に代わって、ビビる大木が新MCに加わった。  ビビる大木といえば筋金入りの巨人ファンだが、初登場となった8・9日の放送でも、やはりというか案の定というか、メイン企画は巨人について。特に9日の放送では、ゲストに阪神ファンでおなじみの千秋を招いて「巨人・阪神戦」の特集を組むなど、MCありきの番組構成になっていた感は否めない。  なお、9日のスポーツ番組で、トップニュースで「体操・内村航平10連覇」を扱わなかったのは『SPORTSウォッチャー』のみ。スポーツニュースの主役はあくまでも「スポーツの結果」か「アスリート」であるべきはずなのだが……。新MCというかせに縛られた番組作りが今後どうなっていくのか、心配な点ではある。  同番組では、『やべっちF.C.』(テレビ朝日系)以降、スポーツ番組でもすっかりおなじみになったワイプ芸も多用されているわけだが、正直なところ、矢部浩之ほど効果的とは思えない。野球知識が豊富な大木と、サッカー元大阪府代表だったという又吉直樹。それぞれの強みがもっと番組作りに生きてくることを願うばかり。マニー・ラミレスに独占密着した特集企画「Human watcher」など魅せる企画もあるだけに、タレントに頼らない企画を、もっともっと深めてもらいたい。

■新コーナーで攻める『Going!』と『HERO'S』の明暗

 アナウンサー陣の交代はあったものの、メインMCは代わらず、新コーナーで新年度を迎えたのが、『Going!』(日本テレビ系)と『HERO'S』(フジテレビ系)だ。 『HERO'S』の新コーナーは「影乃英雄」。勝利を裏側で支えたもう一人のヒーローにも目を向けよう、という内容。とても真摯でいい企画のはずなのだが、現状、ちょっと地味な印象も否めない。そりゃ、あえて「影」を取り上げているのだから致し方ない気もするのだが、今後、「このコーナーで取り上げられたい」という選手が増えて定着してくると、より深みが増してくるはず。粘り強く続けてもらいたい。  一方、解説陣のキャラクターをうまく生かした新コーナーを展開しているのが『Going!』。土曜日は元阪神・赤星憲広による「入り込み解説」。日曜日は江川卓による「昭和の怪物・江川が選ぶ、この選手『買物(かいぶつ)』です」。企画・目線の面白さもさることながら、結局のところ、『Going!』が飽きない理由は、MC上田晋也のコメント力によるところが大きい。『SPORTSウォッチャー』のビビる大木も又吉も、用意されたカンペを“読んでいる”感がアリアリとわかる。だから、ワイプでのコメントも視聴者に響いてこないのだ。  現状、視聴率では圧倒的な支持を集めている日曜夜の日本テレビ。その流れもあって、『Going!』の盤石さは今後も続いていきそうだ。 ***  日曜日夜のスポーツ番組といえば、NHKの『サンデースポーツ』に、この春20周年を迎えたテレ朝『Get Sports』、サッカーなら『やべっちF.C.』 と、ほかにも固定ファンのいる番組がひしめいている。だからこそ、それぞれ独自の切り口で、もっともっとスポーツファンをうならせてほしい。TBSの「イチロー特集」しかり、テレ東の「マニー・ラミレス特集」しかり。志と取材力のある企画には、視聴者もきっと食いついてくれるはずだ。 (文=オグマナオト) 熱血!スポーツ野郎』過去記事はこちらから

100人の女が全裸でシャワーの取り合い!?  女子刑務所の入浴は「仁義なき戦い」

 覚せい剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。

■女性刑務官は離職率が高い

 前回、ムショのお医者さんが足りてないというお話をちらっと書きましたが、ムショで足りないのはお医者さんだけではありません。刑務官も足りないんですね。バッチリ足りてる(ちゅうか多すぎる)のは収容者さんだけです。笑いごとじゃありませんけど(笑)。

 特に、女性刑務官は採用から3年未満で4割が辞めてしまい、実に男性刑務官の3倍近い離職率だそうです。一方で女性の受刑者は増加気味で、そのほとんどが覚せい剤事犯。って私もでしたが。

 この不況で、公務員なんてめっちゃ安定してるのに、すごい辞めっぷりですよね。私やったら絶対に辞めへんなぁ。もし私が刑務官なら、ひたすら働きますよ。いやホンマに。「つかんだら離すな、退職金!」とか言いながら、気合入れて仕事ビシビシしてるでしょうね。

■懲役の方が刑務官に向いてる?

 刑務官だけでなく、警察官も裁判官も同じだと思いますが、学校を出てすぐに現場に出たって、アカンでしょう。特に警察官なんか、こないだまで学生だった人がソッコーで拳銃を持てるんですよ。「勘違いすんなや」って言うほうがムリですよね。

 若い刑務官を見ては、就任前にもっともっといろんなこと体験して痛い目にあって、自分の心を鍛えな、この仕事では生きていかれへんなぁって感じてました。優越感とか制服とか、少しの正義感だけで刑務官を目指すなら、成り立てへん仕事やと思います。せやから、今から刑務官を目指してる人は、ホームレスの炊き出しとか「濃いめ」のボランティアでもやって、心を鍛えたほうがいいですよ。まあそれでもキビしい世界でしょうね。

 でも、まずは、どの受刑者も罪名を取ったら「普通の血の通った人間」というのはわかってほしいですね。1人の人間として扱えるようなら、きっと刑務官て仕事に誇りを持てると思います。「1人の人間なんて、アホ言うな。犯罪者なんか、まともに扱えるかいな」と思う方はまずムリですよ。

 偉そう言うてごめんなさい。犯罪は多くしてきたんですけど、その分たくさんの「先生」(受刑者は刑務官をこう呼びます)を見てきているからこその感想なので、お許しください。刑務官のお仕事は、むしろ懲役経験者の方が向いてると思いますね。懲役(受刑者)の手の内もわかってますしね。

 私らみたいな痛い目にあってきた海千山千の人間には、こんな安定した公務員さんにはお国様がならしてくれへんのですけど、大学出たばかりのお嬢さんにはやっぱり難しいですよ。

 もちろん刑務官といってもいろんな方がいて、いい方もいらっしゃいました。私も服役中に心から惚れて、「この先生のためならがんばろう」って思った刑務官もいてはりましたし。どの業界も、結局は「人格」ですよね。人情味のある方が一番です。

 話が横にそれちゃいましたので、戻しますね。

 報道だと、刑務官が早く辞める理由は「産休や育休が取りにくい」とか、「受刑者への対応の難しさ」となってますが、違います。そういうのもないとは言わないけど、辞める一番の理由は、刑務官同士のいじめだと思います。だって、すごかったですもん。

 刑務官の中に「派閥」があって、ボス的な存在が何人かいて、それぞれの派閥に分かれています。それだけならまだしも、それぞれの派閥に可愛がられている懲役たちがいるんです。これは、すべて「女性」の話です。念のため。オンナの園で起こっていることなんです。ちなみに女性の刑務所には男性刑務官も少しはいて、所長は男性のケースも多いです。そして、男性の刑務所に女性はいないです。いろんな意味で危険すぎますからね。

 そして、懲役の私たちも立場上、どこかの派閥に属さないとあかん雰囲気なんですね。かわいがってくれる先生の派閥に入るんです。つまり刑務官同士の勢力争いが受刑者のプレッシャーになっていました。刑務官は24時間体制ですから、自分の「敵対派閥」の刑務官が当直の日は特にタイヘンでした。誰かと目を合っただけで「今、合図したやろ?」とか、どうでもいいことでチェックされるんです。

 確実に先生が間違っていても「先生、それちゃいますやん?」なんて、口答えしようものなら大騒ぎです。「担当抗弁!」(刑務官にタテついたということです)とか叫ばれて、ほかの刑務官も走ってきます。こんなふうに、ちょっとしたことで「注意処分」を受けてしまったりしました。

 注意処分を受けると、翌朝の業務の引継ぎの時に自分を可愛がってくれている刑務官がハンメ(反目)の刑務官に叱られてしまうんです。なので、かなりピリピリしていました。それに、この注意処分を受けてしまうと、「進級」にかなり響きます。

 実は懲役にもランクがあるんです。マジメにやっていると、手紙や面会の回数、仮釈放の時期などで優遇してもらえるんですよ。さらには、慰問や記念日の集会で配られるお菓子にも影響します。注意処分を受けてしまうと、このお菓子をもらえなくなってしまうんです。

 私も半年間もらえなかったことがあります。こんなバカバカしい派閥争いのおかげで、何度お菓子を食べ損ねたことか……。数えるとキリがないです。今思い出してもガックリきます。懲役の楽しみなんて、お菓子くらいしかありませんから。いずれにしろかなり低レベルな話で、ホンマいい迷惑でしたが、こういうのになじめない新人の刑務官は、よくいじめられていました。

 「先生はこの仕事、向いてないんちゃう?」と何度か話したこともあります。腹を割ってくれる先生はトコトン話してくれるので、自分も情が移ってしまって、本気で(鉄格子挟んでになりますが)たくさん話してきました。「保母さんとかのが向いてるわ。先生は性格がよすぎるから、早く結婚して、こんなとこ辞めてまい」って言ってあげたくなる刑務官も多かったですよ。

 もちろん懲役同士のいじめもありました。特に新入りは「ドベ」と呼ばれて、何かにつけて意地悪をされます。さすがに蹴ったり殴ったりはありませんが、「ヨゴレ」とか「コ○キ」とか言葉の暴力はすごかったです。

 トイレ掃除はドベの仕事なんですが、「便器に手を突っ込んで洗え」と言われた時はびっくりしましたね。でも、そのほうがきれいになるんで、私もドベにはそう言ってました。これは、いじめと違います(笑)。誰もが通る道なんです。

 もう一つ、これもいじめじゃないけど、すごかったのは入浴です。あれはまさに「仁義なき戦い」でした。

 工場の班ごとに90人くらいでいっぺんに入るのですが、15分ですべて済ませなくてはならないので、シャワーの取り合いになります。勝負に負けてシャワーを取られへんかった人は「湯船のお湯」で洗髪です。いろんな人の垢とかがたくさん浮いてる湯船のお湯ですよ。ホンマに今考えたら、いじめというか差別でしかないですよね。感染症とかも心配やないですか。

 今はあちこちの施設で改築が進んでいて、シャワーの数も増えたようですが、私がいた頃は多くはなかったのです。100人近い全裸の女たちの戦いは、修羅場以外の何物でもありませんでしたね。血圧が高い人とかがこの戦場にいてたら、いつか倒れて亡くなる人も出てくると思うので、今後のさらなる改善を望みます。しかし、あれはすごい光景でした。

 やっぱり、刑務所はなるべくなら(笑)、行くところではありません。

中野瑠美(なかの・るみ)
1972年大阪・堺市生まれ。特技は料理。趣味はジェットスキーとゴルフ。『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)や『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)などへの出演でも注目を集める。経営するラウンジ「祭(まつり)

100人の女が全裸でシャワーの取り合い!?  女子刑務所の入浴は「仁義なき戦い」

 覚せい剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。

■女性刑務官は離職率が高い

 前回、ムショのお医者さんが足りてないというお話をちらっと書きましたが、ムショで足りないのはお医者さんだけではありません。刑務官も足りないんですね。バッチリ足りてる(ちゅうか多すぎる)のは収容者さんだけです。笑いごとじゃありませんけど(笑)。

 特に、女性刑務官は採用から3年未満で4割が辞めてしまい、実に男性刑務官の3倍近い離職率だそうです。一方で女性の受刑者は増加気味で、そのほとんどが覚せい剤事犯。って私もでしたが。

 この不況で、公務員なんてめっちゃ安定してるのに、すごい辞めっぷりですよね。私やったら絶対に辞めへんなぁ。もし私が刑務官なら、ひたすら働きますよ。いやホンマに。「つかんだら離すな、退職金!」とか言いながら、気合入れて仕事ビシビシしてるでしょうね。

■懲役の方が刑務官に向いてる?

 刑務官だけでなく、警察官も裁判官も同じだと思いますが、学校を出てすぐに現場に出たって、アカンでしょう。特に警察官なんか、こないだまで学生だった人がソッコーで拳銃を持てるんですよ。「勘違いすんなや」って言うほうがムリですよね。

 若い刑務官を見ては、就任前にもっともっといろんなこと体験して痛い目にあって、自分の心を鍛えな、この仕事では生きていかれへんなぁって感じてました。優越感とか制服とか、少しの正義感だけで刑務官を目指すなら、成り立てへん仕事やと思います。せやから、今から刑務官を目指してる人は、ホームレスの炊き出しとか「濃いめ」のボランティアでもやって、心を鍛えたほうがいいですよ。まあそれでもキビしい世界でしょうね。

 でも、まずは、どの受刑者も罪名を取ったら「普通の血の通った人間」というのはわかってほしいですね。1人の人間として扱えるようなら、きっと刑務官て仕事に誇りを持てると思います。「1人の人間なんて、アホ言うな。犯罪者なんか、まともに扱えるかいな」と思う方はまずムリですよ。

 偉そう言うてごめんなさい。犯罪は多くしてきたんですけど、その分たくさんの「先生」(受刑者は刑務官をこう呼びます)を見てきているからこその感想なので、お許しください。刑務官のお仕事は、むしろ懲役経験者の方が向いてると思いますね。懲役(受刑者)の手の内もわかってますしね。

 私らみたいな痛い目にあってきた海千山千の人間には、こんな安定した公務員さんにはお国様がならしてくれへんのですけど、大学出たばかりのお嬢さんにはやっぱり難しいですよ。

 もちろん刑務官といってもいろんな方がいて、いい方もいらっしゃいました。私も服役中に心から惚れて、「この先生のためならがんばろう」って思った刑務官もいてはりましたし。どの業界も、結局は「人格」ですよね。人情味のある方が一番です。

 話が横にそれちゃいましたので、戻しますね。

 報道だと、刑務官が早く辞める理由は「産休や育休が取りにくい」とか、「受刑者への対応の難しさ」となってますが、違います。そういうのもないとは言わないけど、辞める一番の理由は、刑務官同士のいじめだと思います。だって、すごかったですもん。

 刑務官の中に「派閥」があって、ボス的な存在が何人かいて、それぞれの派閥に分かれています。それだけならまだしも、それぞれの派閥に可愛がられている懲役たちがいるんです。これは、すべて「女性」の話です。念のため。オンナの園で起こっていることなんです。ちなみに女性の刑務所には男性刑務官も少しはいて、所長は男性のケースも多いです。そして、男性の刑務所に女性はいないです。いろんな意味で危険すぎますからね。

 そして、懲役の私たちも立場上、どこかの派閥に属さないとあかん雰囲気なんですね。かわいがってくれる先生の派閥に入るんです。つまり刑務官同士の勢力争いが受刑者のプレッシャーになっていました。刑務官は24時間体制ですから、自分の「敵対派閥」の刑務官が当直の日は特にタイヘンでした。誰かと目を合っただけで「今、合図したやろ?」とか、どうでもいいことでチェックされるんです。

 確実に先生が間違っていても「先生、それちゃいますやん?」なんて、口答えしようものなら大騒ぎです。「担当抗弁!」(刑務官にタテついたということです)とか叫ばれて、ほかの刑務官も走ってきます。こんなふうに、ちょっとしたことで「注意処分」を受けてしまったりしました。

 注意処分を受けると、翌朝の業務の引継ぎの時に自分を可愛がってくれている刑務官がハンメ(反目)の刑務官に叱られてしまうんです。なので、かなりピリピリしていました。それに、この注意処分を受けてしまうと、「進級」にかなり響きます。

 実は懲役にもランクがあるんです。マジメにやっていると、手紙や面会の回数、仮釈放の時期などで優遇してもらえるんですよ。さらには、慰問や記念日の集会で配られるお菓子にも影響します。注意処分を受けてしまうと、このお菓子をもらえなくなってしまうんです。

 私も半年間もらえなかったことがあります。こんなバカバカしい派閥争いのおかげで、何度お菓子を食べ損ねたことか……。数えるとキリがないです。今思い出してもガックリきます。懲役の楽しみなんて、お菓子くらいしかありませんから。いずれにしろかなり低レベルな話で、ホンマいい迷惑でしたが、こういうのになじめない新人の刑務官は、よくいじめられていました。

 「先生はこの仕事、向いてないんちゃう?」と何度か話したこともあります。腹を割ってくれる先生はトコトン話してくれるので、自分も情が移ってしまって、本気で(鉄格子挟んでになりますが)たくさん話してきました。「保母さんとかのが向いてるわ。先生は性格がよすぎるから、早く結婚して、こんなとこ辞めてまい」って言ってあげたくなる刑務官も多かったですよ。

 もちろん懲役同士のいじめもありました。特に新入りは「ドベ」と呼ばれて、何かにつけて意地悪をされます。さすがに蹴ったり殴ったりはありませんが、「ヨゴレ」とか「コ○キ」とか言葉の暴力はすごかったです。

 トイレ掃除はドベの仕事なんですが、「便器に手を突っ込んで洗え」と言われた時はびっくりしましたね。でも、そのほうがきれいになるんで、私もドベにはそう言ってました。これは、いじめと違います(笑)。誰もが通る道なんです。

 もう一つ、これもいじめじゃないけど、すごかったのは入浴です。あれはまさに「仁義なき戦い」でした。

 工場の班ごとに90人くらいでいっぺんに入るのですが、15分ですべて済ませなくてはならないので、シャワーの取り合いになります。勝負に負けてシャワーを取られへんかった人は「湯船のお湯」で洗髪です。いろんな人の垢とかがたくさん浮いてる湯船のお湯ですよ。ホンマに今考えたら、いじめというか差別でしかないですよね。感染症とかも心配やないですか。

 今はあちこちの施設で改築が進んでいて、シャワーの数も増えたようですが、私がいた頃は多くはなかったのです。100人近い全裸の女たちの戦いは、修羅場以外の何物でもありませんでしたね。血圧が高い人とかがこの戦場にいてたら、いつか倒れて亡くなる人も出てくると思うので、今後のさらなる改善を望みます。しかし、あれはすごい光景でした。

 やっぱり、刑務所はなるべくなら(笑)、行くところではありません。

中野瑠美(なかの・るみ)
1972年大阪・堺市生まれ。特技は料理。趣味はジェットスキーとゴルフ。『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)や『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)などへの出演でも注目を集める。経営するラウンジ「祭(まつり)

巨匠監督や人気俳優を続々期用! Amazonプライム無料お試し期間中に見るべき3作

 お試し期間中にトライしたい、配信サービスのオススメドラマ第2弾はAmazon編。オーケストラの舞台裏を描いたコメディ『モーツァルト・イン・ザ・ジャングル』や中年トランスジェンダーを主人公にしたファミリー・コメディ『トランスペアレント』など、賞レースで高く評価される作品も多いAmazonのオリジナル・シリーズ。先月には『ウディ・アレンの6つの危ない物語』が配信スタートしたように、巨匠監督・人気俳優などを起用したシリーズにも積極的だ。 ■『ナイト・マネジャー』
 その中でもオススメなのが、スパイ・サスペンス『ナイト・マネジャー』。ジョン・ル・カレの同名小説を元に、舞台を現代に移した本格ハードボイルド作品だ。主人公のジョナサン・パインを演じるのは、映画『マイティ・ソー』シリーズで人気急上昇の英国俳優トム・ヒドルストン。彼の宿敵リチャード・ローパーは『Dr.HOUSE』のヒュー・ローリーという、豪華キャストになっている。  元英国軍兵士でホテルの夜間マネジャーをしていたパインは、かつてカイロのホテルで有力者の愛人と親しくなり、ローパーの違法な武器取引の情報を手に入れ、英国情報機関に通報するが、それが漏れ、愛人は殺害されてしまう。4年後、スイスのホテルで働いていたパインは、ローパーに復讐するため再び情報機関に通報し 、スパイとして潜入する。息子ダニエルの誘拐事件を仕組み、彼を救出することでローパーの信頼を得たパインだが、彼の動向を探るうち、愛人ジェドと惹かれ合っていく……。  綱渡りのような潜入捜査を続ける パインと、大物武器商人であるローパーとの緊張感あふれるやりとり、そんな中で繰り広げられるローパーの愛人ジェドとのロマンス、ル・カレの原作が持つカラーを見事に写し取ったハードボイルドな作風と、実力派俳優たちの演技バトルに、くぎ付けになること間違いなしの 作品だ。 ■『スニーキー・ピート』
 もう少しライトな作品が好みなら、クライム・サスペンス『スニーキー・ピート』がオススメだ。近年のアメリカン・ドラマの中でも傑作の『ブレイキング・バッド』のライアン・クランストンが製作総指揮を務める本作は、凶悪なギャングに追われる一人の詐欺師の姿を描いた物語。主人公の天才詐欺師マリウスを演じるのは映画『アバター』などに出演している個性派俳優ジョヴァンニ・リビシ。ある詐欺事件により収監されていたマリウスは、疎遠になったという祖父母の話を、囚人仲間のピートから毎日のように聞かされていたが、仮出所直前、ギャングのボスが自分を追っていることを知り、ピートになりすまして彼の祖父母の家に転がり込む。保釈保証人をしている彼らの仕事を手伝うことになったピートことマリウスだったが、弟がギャングのヴィンスに捕らえられ、身代金を用立てなければならなくなる。保釈保証人の仕事を手伝うことで日常的に警察関係との関わりができてしまうという危険な日々を送る中、さらに弟救出のための身代金を工面しなければならない二重の綱渡り生活に陥ったマリウスが、詐欺師としての頭脳を駆使して相手を出し抜いていくさまが小気味良い。製作総指揮のブライアン・クランストン 演じるヴィンスも要所要所で抜群の存在感を発揮し、オフビートなコミカルさとスリリングな攻防が絶妙にミックスされたストーリーで一気にハマること間違いなし。 ■『弁護士ビリー・マクブライド』
 アメリカン・ドラマの中でも人気が高い法廷ドラマにも、オススメがある。『弁護士ビリー・マクブライド』はビリー・ボブ・ソーントンとウィリアム・ハートというアカデミー賞俳優が競演する法廷ドラマだ。ソーントン演じる主人公ビリーは、かつては大手法律事務所の創立パートナーとして法廷でも一目置かれた弁護士だったが、事務所を辞めた今ではアルコールに溺れる日々を送っている。そんな彼の元に、ひょんなことから大手兵器製造企業従業員ラーソンの爆死事件の訴訟が舞い込んでくる。相手企業の弁護は、彼の古巣であるクーパーマン・マクブライドだった。クーパーマンは打倒ビリーに執念を燃やし、執拗に彼を追い詰める。事件を隠ぺいしようとする企業側のもくろみで、周辺がどんどんキナ臭くなっていく中、ビリーは新米弁護士パティとたった2人で巨大企業に挑んでいく。  弁護士ドラマを数多く手掛けてきたデヴィッド・E・ケリーとジョナサン・シャピロが制 作しているだけに、法廷闘争も見ものだが、それ以上に強烈なのが個々のキャラクター。ドラマ『FARGO/ ファーゴ』でも怪演を見せたソーントンは、今作では絶妙な枯れ具合で、うらぶれた元エリート弁護士を熱演。そんな彼と対立するクーパーマンを演じるハートは、執念深く、かなり変態なキャラクターを異様な存在感で演じ切る。デヴィッド・E・ケリーが描くドラマのキャラクターには変わり者が多いが、今作はまさにそれが集約されている。法廷ドラマとしても、人間ドラマとしても、 非常に見応えのある作品だ。 ●まくた・ちひろ 映画・海外ドラマライター。『日経エンタテインメント!海外ドラマSpecial』『ゲーム・オブ・スローンズ パーフェクト・ガイド』(日経BP社)、『海外ドラマTVガイド WATCH』(東京ニュース通信社)、『映画秘宝EXドラマ秘宝vol.2~マニアのための特濃ドラマガイド』(洋泉社)等に寄稿。Twitterアカウントは@charumin

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 お試し期間中にトライしたい、配信サービスのオススメドラマ第2弾はAmazon編。オーケストラの舞台裏を描いたコメディ『モーツァルト・イン・ザ・ジャングル』や中年トランスジェンダーを主人公にしたファミリー・コメディ『トランスペアレント』など、賞レースで高く評価される作品も多いAmazonのオリジナル・シリーズ。先月には『ウディ・アレンの6つの危ない物語』が配信スタートしたように、巨匠監督・人気俳優などを起用したシリーズにも積極的だ。 ■『ナイト・マネジャー』
 その中でもオススメなのが、スパイ・サスペンス『ナイト・マネジャー』。ジョン・ル・カレの同名小説を元に、舞台を現代に移した本格ハードボイルド作品だ。主人公のジョナサン・パインを演じるのは、映画『マイティ・ソー』シリーズで人気急上昇の英国俳優トム・ヒドルストン。彼の宿敵リチャード・ローパーは『Dr.HOUSE』のヒュー・ローリーという、豪華キャストになっている。  元英国軍兵士でホテルの夜間マネジャーをしていたパインは、かつてカイロのホテルで有力者の愛人と親しくなり、ローパーの違法な武器取引の情報を手に入れ、英国情報機関に通報するが、それが漏れ、愛人は殺害されてしまう。4年後、スイスのホテルで働いていたパインは、ローパーに復讐するため再び情報機関に通報し 、スパイとして潜入する。息子ダニエルの誘拐事件を仕組み、彼を救出することでローパーの信頼を得たパインだが、彼の動向を探るうち、愛人ジェドと惹かれ合っていく……。  綱渡りのような潜入捜査を続ける パインと、大物武器商人であるローパーとの緊張感あふれるやりとり、そんな中で繰り広げられるローパーの愛人ジェドとのロマンス、ル・カレの原作が持つカラーを見事に写し取ったハードボイルドな作風と、実力派俳優たちの演技バトルに、くぎ付けになること間違いなしの 作品だ。 ■『スニーキー・ピート』
 もう少しライトな作品が好みなら、クライム・サスペンス『スニーキー・ピート』がオススメだ。近年のアメリカン・ドラマの中でも傑作の『ブレイキング・バッド』のライアン・クランストンが製作総指揮を務める本作は、凶悪なギャングに追われる一人の詐欺師の姿を描いた物語。主人公の天才詐欺師マリウスを演じるのは映画『アバター』などに出演している個性派俳優ジョヴァンニ・リビシ。ある詐欺事件により収監されていたマリウスは、疎遠になったという祖父母の話を、囚人仲間のピートから毎日のように聞かされていたが、仮出所直前、ギャングのボスが自分を追っていることを知り、ピートになりすまして彼の祖父母の家に転がり込む。保釈保証人をしている彼らの仕事を手伝うことになったピートことマリウスだったが、弟がギャングのヴィンスに捕らえられ、身代金を用立てなければならなくなる。保釈保証人の仕事を手伝うことで日常的に警察関係との関わりができてしまうという危険な日々を送る中、さらに弟救出のための身代金を工面しなければならない二重の綱渡り生活に陥ったマリウスが、詐欺師としての頭脳を駆使して相手を出し抜いていくさまが小気味良い。製作総指揮のブライアン・クランストン 演じるヴィンスも要所要所で抜群の存在感を発揮し、オフビートなコミカルさとスリリングな攻防が絶妙にミックスされたストーリーで一気にハマること間違いなし。 ■『弁護士ビリー・マクブライド』
 アメリカン・ドラマの中でも人気が高い法廷ドラマにも、オススメがある。『弁護士ビリー・マクブライド』はビリー・ボブ・ソーントンとウィリアム・ハートというアカデミー賞俳優が競演する法廷ドラマだ。ソーントン演じる主人公ビリーは、かつては大手法律事務所の創立パートナーとして法廷でも一目置かれた弁護士だったが、事務所を辞めた今ではアルコールに溺れる日々を送っている。そんな彼の元に、ひょんなことから大手兵器製造企業従業員ラーソンの爆死事件の訴訟が舞い込んでくる。相手企業の弁護は、彼の古巣であるクーパーマン・マクブライドだった。クーパーマンは打倒ビリーに執念を燃やし、執拗に彼を追い詰める。事件を隠ぺいしようとする企業側のもくろみで、周辺がどんどんキナ臭くなっていく中、ビリーは新米弁護士パティとたった2人で巨大企業に挑んでいく。  弁護士ドラマを数多く手掛けてきたデヴィッド・E・ケリーとジョナサン・シャピロが制 作しているだけに、法廷闘争も見ものだが、それ以上に強烈なのが個々のキャラクター。ドラマ『FARGO/ ファーゴ』でも怪演を見せたソーントンは、今作では絶妙な枯れ具合で、うらぶれた元エリート弁護士を熱演。そんな彼と対立するクーパーマンを演じるハートは、執念深く、かなり変態なキャラクターを異様な存在感で演じ切る。デヴィッド・E・ケリーが描くドラマのキャラクターには変わり者が多いが、今作はまさにそれが集約されている。法廷ドラマとしても、人間ドラマとしても、 非常に見応えのある作品だ。 ●まくた・ちひろ 映画・海外ドラマライター。『日経エンタテインメント!海外ドラマSpecial』『ゲーム・オブ・スローンズ パーフェクト・ガイド』(日経BP社)、『海外ドラマTVガイド WATCH』(東京ニュース通信社)、『映画秘宝EXドラマ秘宝vol.2~マニアのための特濃ドラマガイド』(洋泉社)等に寄稿。Twitterアカウントは@charumin

NHK朝ドラ出演者を続々輩出! TBSドラマ『表参道高校合唱部!』が視聴率5.9%なのに“伝説”へ

NHK朝ドラ出演者を続々輩出! TBSドラマ『表参道高校合唱部!』が視聴率5.9%なのに伝説への画像1
『表参道高校合唱部 DVD-BOX』( TCエンタテインメント)
 4月2日にスタートしたNHK連続テレビ小説『ひよっこ』。有村架純演じるヒロイン・谷田部みね子の幼なじみに、「昭和」が実に似合う、妙に演技の達者な役者がいる。  農家の三男坊・角谷三男を演じる泉澤祐希だ。  演技経験は5歳からというベテランで、2006年のドラマ『白夜行』(TBS系)において、主人公・山田孝之の幼少期で「父親殺し」の少年を演じた天才子役といえば、わかる人も少なからずいるかもしれない。  朝ドラでは過去に『すずらん』に子役で出演したほか、『マッサン』ではシベリア抑留による悪夢に悩まされる岡崎悟役を熱演した。また、大河ドラマ『功名が辻』『花燃ゆ』のほか、NHKドラマ10『はつ恋』や『実験刑事トトリ2』『ロング・グッドバイ』、NHK BSプレミアム『京都人の密かな愉しみ』『戦艦武蔵』『ちゃんぽん食べたか』などにも出演。主演を務めたNHKスペシャルの『東京が戦場になった日』は非常に高い評価を受け、モンテカルロ・テレビ祭の「モナコ赤十字賞」や、ニューヨークフェスティバルの金賞を受賞してもいる。  まだ23歳ながら、安定感ある高い演技力で、NHKの「秘蔵っ子」ともいえる存在だ。  ところで、そんな泉澤と、朝ドラ前作『べっぴんさん』でヒロインを演じた芳根京子の共通点をご存じだろうか?  それは、15年7月期に放送された『表参道高校合唱部!』(通称『オモコー』)仲間だということ。芳根はもともと「オーディション荒らし」という異名を持つ実力派で、初主演作『オモコー』は「ザテレビジョンドラマアカデミー賞主演女優賞」を受賞するなど、高い評価を得ていた。  また、『べっぴんさん』は作品自体がいまひとつ振るわなかったものの、認知度が一気に高まり、今後ますますの活躍が期待される。  さらに、この『オモコー』は、実は朝ドラ出演者たちを多数輩出している宝庫だという。あるテレビ誌記者は言う。 「『オモコー』には、『べっぴんさん』ヒロインの芳根、『ひよっこ』の泉澤のほか、今年下半期から始まる『わろてんか』のヒロイン・葵わかなも、芳根の親友役で出演していました。また、芳根の妹役で出演していたのは、『まれ』で土屋太鳳演じるヒロインの少女期を演じた松本来夢。ほかに、野球部から転部してくる堀井新太も、泉澤と同じく『マッサン』に出演していましたし、伴奏者 役の柴田杏花は『おひさま』で井上真央演じるヒロインの教え子役を演じています」 『オモコー』は、視聴率こそ全話平均5.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と苦戦したものの、実は熱い支持者が多数いて、ドラマ好きの編集者・ライターなどにもファンが多かったそう。 「朝ドラ出演者以外でも、高杉真宙、森川葵は『オモコー』出演時にすでに有名でしたが、メインの男子生徒役だった志尊淳は、このドラマからスターになっていきましたし、吉本実憂も後にさまざまなドラマで活躍しています」( 前出記者)  ついでに、主題歌の「好きだ。」を歌ったLittle Glee Monster(リトグリ)も、4thシングルだったこの曲がオリコンチャートで初のトップ10入りしたことで、一気にブレーク。今あらためて見ると、『オモコー』から羽ばたいた“出世魚”の多さに、驚かされる。 「ドラマの内容そのものは、謎の重病があっけなく回復したり、意味深に見えて何も意味がない設定があったり、予定調和だったりと、いろいろ粗さも目立ちます。でも、そんな粗さがどうでもいいと思えるほど、今どき珍しいくらい真っすぐで、愚直でさわやかで、キラキラまぶしい学園モノなんです。また、画面から出演者同士の仲の良さも伝わってきます。実際、今でもオモコー出演者同士はTwitterなどで頻繁にやりとりしており、それを楽しみに見守り続けているファンも多いんですよ」(同)  ちなみに現在、『表参道高校合唱部!』はHuluでも視聴できるので、ぜひチェックしてみてほしい。

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『表参道高校合唱部 DVD-BOX』( TCエンタテインメント)
 4月2日にスタートしたNHK連続テレビ小説『ひよっこ』。有村架純演じるヒロイン・谷田部みね子の幼なじみに、「昭和」が実に似合う、妙に演技の達者な役者がいる。  農家の三男坊・角谷三男を演じる泉澤祐希だ。  演技経験は5歳からというベテランで、2006年のドラマ『白夜行』(TBS系)において、主人公・山田孝之の幼少期で「父親殺し」の少年を演じた天才子役といえば、わかる人も少なからずいるかもしれない。  朝ドラでは過去に『すずらん』に子役で出演したほか、『マッサン』ではシベリア抑留による悪夢に悩まされる岡崎悟役を熱演した。また、大河ドラマ『功名が辻』『花燃ゆ』のほか、NHKドラマ10『はつ恋』や『実験刑事トトリ2』『ロング・グッドバイ』、NHK BSプレミアム『京都人の密かな愉しみ』『戦艦武蔵』『ちゃんぽん食べたか』などにも出演。主演を務めたNHKスペシャルの『東京が戦場になった日』は非常に高い評価を受け、モンテカルロ・テレビ祭の「モナコ赤十字賞」や、ニューヨークフェスティバルの金賞を受賞してもいる。  まだ23歳ながら、安定感ある高い演技力で、NHKの「秘蔵っ子」ともいえる存在だ。  ところで、そんな泉澤と、朝ドラ前作『べっぴんさん』でヒロインを演じた芳根京子の共通点をご存じだろうか?  それは、15年7月期に放送された『表参道高校合唱部!』(通称『オモコー』)仲間だということ。芳根はもともと「オーディション荒らし」という異名を持つ実力派で、初主演作『オモコー』は「ザテレビジョンドラマアカデミー賞主演女優賞」を受賞するなど、高い評価を得ていた。  また、『べっぴんさん』は作品自体がいまひとつ振るわなかったものの、認知度が一気に高まり、今後ますますの活躍が期待される。  さらに、この『オモコー』は、実は朝ドラ出演者たちを多数輩出している宝庫だという。あるテレビ誌記者は言う。 「『オモコー』には、『べっぴんさん』ヒロインの芳根、『ひよっこ』の泉澤のほか、今年下半期から始まる『わろてんか』のヒロイン・葵わかなも、芳根の親友役で出演していました。また、芳根の妹役で出演していたのは、『まれ』で土屋太鳳演じるヒロインの少女期を演じた松本来夢。ほかに、野球部から転部してくる堀井新太も、泉澤と同じく『マッサン』に出演していましたし、伴奏者 役の柴田杏花は『おひさま』で井上真央演じるヒロインの教え子役を演じています」 『オモコー』は、視聴率こそ全話平均5.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と苦戦したものの、実は熱い支持者が多数いて、ドラマ好きの編集者・ライターなどにもファンが多かったそう。 「朝ドラ出演者以外でも、高杉真宙、森川葵は『オモコー』出演時にすでに有名でしたが、メインの男子生徒役だった志尊淳は、このドラマからスターになっていきましたし、吉本実憂も後にさまざまなドラマで活躍しています」( 前出記者)  ついでに、主題歌の「好きだ。」を歌ったLittle Glee Monster(リトグリ)も、4thシングルだったこの曲がオリコンチャートで初のトップ10入りしたことで、一気にブレーク。今あらためて見ると、『オモコー』から羽ばたいた“出世魚”の多さに、驚かされる。 「ドラマの内容そのものは、謎の重病があっけなく回復したり、意味深に見えて何も意味がない設定があったり、予定調和だったりと、いろいろ粗さも目立ちます。でも、そんな粗さがどうでもいいと思えるほど、今どき珍しいくらい真っすぐで、愚直でさわやかで、キラキラまぶしい学園モノなんです。また、画面から出演者同士の仲の良さも伝わってきます。実際、今でもオモコー出演者同士はTwitterなどで頻繁にやりとりしており、それを楽しみに見守り続けているファンも多いんですよ」(同)  ちなみに現在、『表参道高校合唱部!』はHuluでも視聴できるので、ぜひチェックしてみてほしい。

滝沢カレンが国語のお勉強! 『NHK高校講座』の絶妙すぎるキャスティング

滝沢カレンが真面目に国語のお勉強! 『NHK高校講座』の絶妙すぎるキャスティングの画像1
滝沢カレン インスタグラムより(@takizawakarenofficial)
「四字熟語とか、とにかく字が好きで生まれてきたから」  四字熟語や本を読むのが好きであることを伝えたいがゆえに、飛躍した表現で訳がわからなくなってしまうのが、いま“変な日本語”で注目を浴びるモデルでタレントの滝沢カレンだ。  たとえば、『全力!脱力タイムズ』(フジテレビ系)の「THE絶景(美食)遺産」は、破壊的なナレーションで番組屈指の人気コーナーとなっている。  原稿を読めば、漢字の読みはもとより、カタカナの読みもおぼつかない。即興で実況をすれば、「○○とでも言うのでしょうか」とか「あの日がウソのように~」「まるで○○かのような」といった、おそらく彼女がカッコいいと思っている言い回しを駆使して、その間に挟まれる突拍子もない比喩や語彙が、そのアンバランスさを際立たせている。  父親がウクライナ人で母親が日本人のハーフ。だから、外国育ちで日本語がたどたどしいのかと思いきや、そうではない。東京のど真ん中に生まれ、ずっと日本で育ったというのだ。  それを説明する際も「生まれたのはずっと日本ですよ。日本に生まれて今も日本に……。だから日本人として生まれてきたようなものですよ」と、たどたどしい。  そんな滝沢が、なんと今年度から『NHK高校講座』(Eテレ)の生徒役に起用されたのだ。教科は「ベーシック国語」。国語を基礎から学ぼうというものである。実に見事なキャスティングだ。 『NHK高校講座』のキャスティングは侮れない。例えば、昨年度制作された「美術Ⅰ」にはアーティストのシシド・カフカ、ITのことを勉強する「社会と情報」には、パワーポイントを駆使したプレゼンテーションを得意技に持つプロレスラーのスーパー・ササダンゴ・マシンが起用されている。民放の一歩先行く人選だ。さらに、これはラジオだが、「保健体育」に壇蜜という、これ以上ない抜群のキャスティングも行っている。  今年度では、ほかに「物理基礎」に斉藤由貴を起用。斉藤に物理のイメージはないが、その初回のテーマは「ヨーヨーはなぜ戻ってくるのか?」。  娘役の福本莉子が「押し入れから、こんなのが出てきた」と某スケバンの刑事が使っていた柄のヨーヨーを持ってくると、「なんの因果か、懐かしいわね」と母親役の斉藤が答える。「やってみせてよ」と娘が促すと、斉藤は「ダメダメ。私がヨーヨーを持つと、誰かを必ず傷つけてしまうから……」と言うのだ。完全に遊んでいる。  その極めつきといえるのが、滝沢を起用した「ベーシック国語」なのだ。  教師役は、日本語学者の金田一秀穂。アシスタントには、オウムに扮したナイツの土屋伸之。「今日から1年間、あらためて国語を勉強していくけど、今の気持ちは?」と土屋が問うと「あんなに学校に通っていたのに、全然なんの気もなく、いつも国語の授業を受けてたから、それが今ではすごく引っかかってます……気持ち残りです」と早速、カレン節。すかさず「心残り、ね?」と土屋がフォローした。  番組では、滝沢にプチドッキリを仕掛け、ドラマの偽オーディションを敢行。彼女にセリフを読ませると、番組の思惑通り、「眺望」を「ぜんぼう」、「献上」を「こんがん」、「修繕」を「じゅうぜん」と読み間違えてしまう。  そんな滝沢に「この顔に悪い人はいない!」と評された金田一が、優しく漢字の仕組みを教えていくのだ。  例えば「献」は、分解して「犬」の部分だけを見ると、正しい読み方のヒントが隠されていると。  ちなみに彼女がなぜ「献」を「こん」と読んだのかといえば、「献立」の「こん」だからだという。適当に言っていたわけではなかった。どちらかといえば、特殊な読み方のほうを知っていたのだ。  そう、彼女の日本語がチグハグなのは、その知識のアンバランスさにある。その上で、ほかの「おバカ」タレントと一線を画するのは、彼女は自分を賢く見られたいという強い思いがあるからだ。だから、難しい文語的な言い回しをする。けれど、使い慣れていないし、ちゃんと意味を理解していないから、それがおかしなことになってしまう。そうした意識と知識のズレが、新鮮さと絶妙な面白さを生んでいるのだ。  僕ら視聴者は勝手なものだ。国語の授業に悪戦苦闘する彼女を見て楽しみながらも、こうして勉強していくことで、滝沢の魅力が損なわれてしまうのではないかと思ってしまう。このまま、知識を身につけず、変なままでいてほしいと思ってしまうのだ。  けれど、そんな心配は無用だったのかもしれない。  金田一からの教えを受け、晴れ晴れとした表情の滝沢に、土屋がこの日の授業のポイントを総括するように言う。  すると、驚愕の答えが返ってきた。 「ずばり、漢字は書き順から!」  まったくそんな話はしていないのに!  これには金田一も「素晴らしい!」と苦笑いするしかなかった。 (文=てれびのスキマ http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから

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『人生でムダなことばかり、みんなテレビに教わった』(文藝春秋)

滝沢カレンが国語のお勉強! 『NHK高校講座』の絶妙すぎるキャスティング

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滝沢カレン インスタグラムより(@takizawakarenofficial)
「四字熟語とか、とにかく字が好きで生まれてきたから」  四字熟語や本を読むのが好きであることを伝えたいがゆえに、飛躍した表現で訳がわからなくなってしまうのが、いま“変な日本語”で注目を浴びるモデルでタレントの滝沢カレンだ。  たとえば、『全力!脱力タイムズ』(フジテレビ系)の「THE絶景(美食)遺産」は、破壊的なナレーションで番組屈指の人気コーナーとなっている。  原稿を読めば、漢字の読みはもとより、カタカナの読みもおぼつかない。即興で実況をすれば、「○○とでも言うのでしょうか」とか「あの日がウソのように~」「まるで○○かのような」といった、おそらく彼女がカッコいいと思っている言い回しを駆使して、その間に挟まれる突拍子もない比喩や語彙が、そのアンバランスさを際立たせている。  父親がウクライナ人で母親が日本人のハーフ。だから、外国育ちで日本語がたどたどしいのかと思いきや、そうではない。東京のど真ん中に生まれ、ずっと日本で育ったというのだ。  それを説明する際も「生まれたのはずっと日本ですよ。日本に生まれて今も日本に……。だから日本人として生まれてきたようなものですよ」と、たどたどしい。  そんな滝沢が、なんと今年度から『NHK高校講座』(Eテレ)の生徒役に起用されたのだ。教科は「ベーシック国語」。国語を基礎から学ぼうというものである。実に見事なキャスティングだ。 『NHK高校講座』のキャスティングは侮れない。例えば、昨年度制作された「美術Ⅰ」にはアーティストのシシド・カフカ、ITのことを勉強する「社会と情報」には、パワーポイントを駆使したプレゼンテーションを得意技に持つプロレスラーのスーパー・ササダンゴ・マシンが起用されている。民放の一歩先行く人選だ。さらに、これはラジオだが、「保健体育」に壇蜜という、これ以上ない抜群のキャスティングも行っている。  今年度では、ほかに「物理基礎」に斉藤由貴を起用。斉藤に物理のイメージはないが、その初回のテーマは「ヨーヨーはなぜ戻ってくるのか?」。  娘役の福本莉子が「押し入れから、こんなのが出てきた」と某スケバンの刑事が使っていた柄のヨーヨーを持ってくると、「なんの因果か、懐かしいわね」と母親役の斉藤が答える。「やってみせてよ」と娘が促すと、斉藤は「ダメダメ。私がヨーヨーを持つと、誰かを必ず傷つけてしまうから……」と言うのだ。完全に遊んでいる。  その極めつきといえるのが、滝沢を起用した「ベーシック国語」なのだ。  教師役は、日本語学者の金田一秀穂。アシスタントには、オウムに扮したナイツの土屋伸之。「今日から1年間、あらためて国語を勉強していくけど、今の気持ちは?」と土屋が問うと「あんなに学校に通っていたのに、全然なんの気もなく、いつも国語の授業を受けてたから、それが今ではすごく引っかかってます……気持ち残りです」と早速、カレン節。すかさず「心残り、ね?」と土屋がフォローした。  番組では、滝沢にプチドッキリを仕掛け、ドラマの偽オーディションを敢行。彼女にセリフを読ませると、番組の思惑通り、「眺望」を「ぜんぼう」、「献上」を「こんがん」、「修繕」を「じゅうぜん」と読み間違えてしまう。  そんな滝沢に「この顔に悪い人はいない!」と評された金田一が、優しく漢字の仕組みを教えていくのだ。  例えば「献」は、分解して「犬」の部分だけを見ると、正しい読み方のヒントが隠されていると。  ちなみに彼女がなぜ「献」を「こん」と読んだのかといえば、「献立」の「こん」だからだという。適当に言っていたわけではなかった。どちらかといえば、特殊な読み方のほうを知っていたのだ。  そう、彼女の日本語がチグハグなのは、その知識のアンバランスさにある。その上で、ほかの「おバカ」タレントと一線を画するのは、彼女は自分を賢く見られたいという強い思いがあるからだ。だから、難しい文語的な言い回しをする。けれど、使い慣れていないし、ちゃんと意味を理解していないから、それがおかしなことになってしまう。そうした意識と知識のズレが、新鮮さと絶妙な面白さを生んでいるのだ。  僕ら視聴者は勝手なものだ。国語の授業に悪戦苦闘する彼女を見て楽しみながらも、こうして勉強していくことで、滝沢の魅力が損なわれてしまうのではないかと思ってしまう。このまま、知識を身につけず、変なままでいてほしいと思ってしまうのだ。  けれど、そんな心配は無用だったのかもしれない。  金田一からの教えを受け、晴れ晴れとした表情の滝沢に、土屋がこの日の授業のポイントを総括するように言う。  すると、驚愕の答えが返ってきた。 「ずばり、漢字は書き順から!」  まったくそんな話はしていないのに!  これには金田一も「素晴らしい!」と苦笑いするしかなかった。 (文=てれびのスキマ http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから

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業界評は高いのに、視聴率は低迷……関ジャニ∞を悩ます「7人グループの限界」

業界評は高いのに視聴率は低迷……関ジャニ∞を悩ます「7人グループの限界」の画像1
どうしてあのタレントは人気なのか? なぜ、あんなにテレビに出ているのか? その理由を、業界目線でズバッと斬る「ズバッと!芸能人」。  今回は、「関ジャニ∞」を取り上げる。今、彼らが担当する3番組がどれも面白いと、もっぱらの評判なのだ。  まずは最近、どのメディアでも高い評価を受けている『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系/日曜夜11時15分放送)。これは、今までの音楽トーク番組にあったような、名曲に隠された秘話でも、アーティストの素顔を掘り下げるものとも違う、「音楽業界人によるマニアックな音楽論」。  音楽プロデューサーや一流ミュージシャンなどが、自ら手がけたものだけではなく、思わず感心した新旧ヒット曲を題材に、歌が売れる法則や、琴線に触れる音作りを解説。Aメロ・Bメロ、コード進行、グルーヴなど、聞いたことはあるがピンときていなかった音楽用語を交えつつ、わかりやすく教えてくれる。音楽のすごさがわかる、ありそうでなかった専門プログラムだ。    続いて『関ジャニ∞クロニクル』(フジテレビ系/毎週土曜昼1時30分放送)は、「男子校の休み時間」ともいうべき、彼らの自由なノリが楽しめる。  企画もぶっ飛んでいて、リビングでくつろぐ7人(+ゲスト)のもとに、突然ボールが出現、そのままドッジボールをしなければならない「いきなりドッジ」。二重跳びや柔道の受け身、卓球のスマッシュなど、どんなスポーツをするときもカメラ目線でキメ顔を決めなければならない「イケメンカメラ目線スポーツ」など多彩。  番組では彼らの和やかな雰囲気を「ワチャワチャ」という言葉で表現しているが、まさに7人がテレビの中で「終わらない文化祭」を過ごし、ワチャワチャ遊んでいる姿が見られる。  そして3つ目の番組が、毎回人気芸能人を迎えて1時間トークする『関ジャニ∞のジャニ勉』(カンテレ/水曜深夜0時25分放送)。今年で放送丸10年。この収録のために、彼らは地元・大阪に隔週“帰省”しているというが、肩ひじ張らない、リラックスした彼らの姿が楽しめる。  だが、「評価」と「視聴率」が必ずしも結びつかないのが歯がゆいところ。『関ジャム』の3月26日の視聴率は5.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、3月25日の『クロニクル』は2.8%と芳しくない(通常は4~5%なのだが)。    思えば『クロニクル』が放送されている土曜昼のフジテレビでは長らく、嵐が番組を担当してきた。2002年の『なまあらし LIVE STORM』から始まり、『嵐の技ありッ!』『まごまご嵐』『GRA』と形を変えながら進化し、6年後の08年、待望のゴールデン番組『VS嵐』がスタートした。    そんな先輩が力をつけてきたのと同じ枠で番組を任されているということは、少なくとも局側にも、ゆくゆくはゴールデンタイムに昇格してほしいとの願いがあるのだろうが、番組は2年前に始まったばかり。まだ先になるだろう。  だが、そんな関ジャニについて毎回、俎上に上がるのが人数の多さだ。  制作的には、ファンにとっては酷かもしれないが、やはり5人グループのほうが助かる。事実、5人だと台本のセリフが割りやすいのだ。7人だとそれが難しくなり、どうしても、自由にしゃべらせる以外方法がなくなる。さらにはカメラ割りのとき、5人だと一列で撮れるのだが、7人だと2列に座らせなければならないため、カメラの台数によってはパン(カメラを対象に向けて振る操作)が追いつかなくなることもある。  それを言うならKis-My-Ft2だって7人だろうという声もあるだろうが、後列の4人が「舞祭組」というユニットを組んだことで、一気に使い方が広がり、それぞれキャラ立ちが明確になってきたのである。    では、9人いるHey!Say!JUMPはどうか? 彼らの冠番組『いただきハイジャンプ』(フジテレビ系)でも、スタジオでこそ全員でトークするが、それはロケVTRを見るため。ロケは週替わりで3~4人が選ばれており、9人全員が同時にロケすることはない。対して、例えば『SMAP×SMAP』(同)の「ビストロSMAP」や『TOKIOカケル』(同)のように、同時にメンバーにスポットが当たることはない。やはり、大人数のグループに在籍するメンバーがテレビ番組で認知度を高めていくのは至難の業。個々人が、それぞれ別のレギュラーを持つしかないのかもしれない。  関ジャニは、今年で結成15年。ファンの中にはSMAPや嵐、TOKIOのように、幅広い世代に愛されるグループになってほしいという思いはあるだろう。丸山隆平が、あんなに自由なキャラということは多くの視聴者は知らないし、一見クールな大倉忠義がヘタレだというのも驚きだろう。彼らの個々にスポットライトが当たる日を楽しみに、今後の活動に期待したい。 (文=都築雄一郎) 「ズバッと!芸能人」過去記事はこちらから