サイゼリヤ、“500円以下”コスパ最強テイクアウトメニュー9選! 「ダイエットにもいい」とプロ太鼓判の商品はコレ

「おいしいごはんが食べたい、でも自炊するのはめんどくさい!」そんなズボラ女子の救世主といえば、コンビニ・ファミレス・ファストフード! 毎日の食事をおいしく楽チンにするため、“お酒とおつまみ大好き”管理栄養士・川村郁子先生に、さまざまなテーマに合わせた「おすすめメニュー」を聞いちゃいます。

サイゼリヤ、テイクアウト“コスパ最強メニュー”を発見!

 「サイゼ飲み」や「カスタムメニュー」が話題になった、大人気ファミレス・サイゼリヤ。コロナ禍の今、テイクアウトの利用も可能で、高コスパなメニューがおうちでも楽しめます。前菜からメインメニューまでそろっていますが、何を注文しようか迷いますよね。ということで今回は、サイゼリヤのテイクアウトメニューを、コスパやカロリーの視点から管理栄養士の川村先生にチェックしてもらい、おすすめを教えてもらいました!

――テイクアウトメニューを見て、川村先生的に「これはコスパが高い」と思う一品を教えてください。

川村郁子先生(以下、川村) サイゼリヤのテイクアウトメニュー、どれも素晴らしいですよね。低価格が維持されていますし、店内で食べるよりお得なものもあります。

 単純に比較すれば、やはり定番の「ミラノ風ドリア」(290円、税込/以下同)はコスパが高い。チーズやホワイトソース、ミートソースの組み合わせなので、脂質がちょっと多めにはなりますが、300円未満で満足感も得られて、しかもおいしいなんてすごいです。ミートソースからはタンパク質や食物繊維、ホワイトソースやチーズからカルシウムなどの栄養素を補うこともできます。

 「エビクリームグラタン」(390円)も、トマトクリームソースのグラタンをこの価格で楽しめるのは魅力的。栄養面から見ても、エビは高タンパク質低カロリーで、ポイントが高いですね。ちなみに、外出自粛による運動不足などで、カロリーが気になる方も多そうですが、「ミラノ風ドリア」は521kcal、「エビクリームグラタン」は517kcalと大きな差はありません。

――今ちょうど話が出ましたが、「なるべくカロリーを抑えて食事を楽しみたい」という場合は、どんな主食メニューを選ぶといいですか?

川村 パスタメニューから選ぶなら、568kcalの「ミートソースボロニア風」か、550kcalの「たらこソースシシリー風」(どちらも390円)が、比較的低カロリーでしょうか。500kcal台でパスタを楽しめるのは、ダイエット中の方にもうれしいと思います。特にミートソースには、牛肉のタンパク質や鉄、玉ねぎの食物繊維、トマトのβカロテンやカリウムなど、いろんな栄養素が入っていておすすめです。

 ハンバーグ2品は、カロリー的にはどちらも変わらないようなので、お好みで選んで大丈夫。「ディアボラ風ハンバーグ」(490円)は玉ねぎがたっぷりのっているので、食物繊維やカリウム、ビタミンB6などを補えるのが魅力的ですね。

――栄養面でいうと、「糖質を抑えつつタンパク質を摂りたい」という、ダイエット中の人も多いと思います。そんな人におすすめのメニューはありますか?

川村 タンパク質を摂るなら、鶏肉を使った「辛味チキン(5ピース)」(290円)、ラム肉の「アロスティチーニ」(390円)、ベジタブル前菜の「柔らか青豆のサラダ」(190円)がいいでしょう。「アロスティチーニ」は2本で390円ですが、300円台でラム肉が食べられるのはすごい! かなりコスパが高いですね。

 しかし、栄養価や価格など総合的に考えると、この中では「柔らか青豆のサラダ」が最も高コスパなメニューかなと思います。食物繊維、タンパク質、βカロテン、鉄、亜鉛、カリウムなどが摂れる青豆に、タンパク質やビタミンB群を含む温泉卵がのっており、サラダとしても、タンパク質を補うダイエットメニューにもいいですね。しかも、お値段はイートインだと200円なので、テイクアウトで頼んだほうがお得なんです。お財布にもうれしく、栄養もたっぷり摂取できるメニューだといえます。

――その他、川村先生がおすすめしたい“注目メニュー”はありますか?

川村 ベジタブル前菜は2種類ありますが、「ほうれん草ソテー」も190円という低価格なのに、βカロテンや鉄、食物繊維、カリウムなどを補えていいですね。「柔らか青豆のサラダ」も先述した通り栄養豊富なので、どちらかを食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。

 カロリーは「ほうれん草のソテー」が123kcalと低めですが……総合的に考えると、やはり「柔らか青豆のサラダ」(214kcal)のコスパが最強。注目メニューを一品選ぶならば、今回は「柔らか青豆のサラダ」をイチオシします!
(文:佐藤真琴)

川村郁子(かわむら・いくこ)
管理栄養士。中村学園大学栄養科学部栄養科学科卒業。九州の病院栄養士経験を経て独立。レストランのヘルシーメニュー監修、栄養専門学校講師、企業・大学での食育講演を行いながら、「コンビニや外食との上手な付き合い方」「15分で作れるかんたん栄養めし」の提案をしている。
インスタグラム:@shokuikuko/WEBサイト:「酒好きの食育

日本一緊張感がない酒場「白木屋」、モンテローザの象徴で“雑に酒を飲む”という至福! 居酒屋ブームの火付け役はいま……

 酒飲みになにかと嘲笑されているモンテローザの素敵なところを、勝手に探求していく当連載。今回は、モンテローザの象徴的酒場、居楽屋「白木屋」で泥酔してきました。

モンテローザ10軒目:白木屋

 白木屋は、1983年に東京・中野南口駅前に1号店をオープンし、93年には100号店を達成。モンテローザグループの起源となった居酒屋、否、“居楽屋”です。なんと、居酒屋の定番メニューである「鶏なんこつの唐揚げ」と「たこわさ」は、白木屋が発祥だそうです。

 そんな居酒屋ブームの火付け役となった白木屋ですが、庶民から愛され求められていたのは一昔前。時代の移り変わりとともに磯丸水産や鳥貴族など、新しい酒場が登場してはブームになり、白木屋のチェーン居酒屋界での地位は下降の一途……。より安く、おいしいものを食べたいというコスパを重視する風潮を無視して、いまだに安いわけでもうまいわけでもない中途半端メニューで勝負しているのだから仕方ないのかもしれませんが。

 白木屋のアルコール類は、一番搾り中ジョッキ398円(税抜、以下同)、レモンサワー420円、ウーロンハイなどの定番サワーが398円……と、大衆的な酒場にしては若干高め。雰囲気のいいおしゃれなお店なら文句言いませんが、鳥貴族の298円均一に慣れている現代人にとってはやや抵抗がある価格帯ではないでしょうか。

 安さを求めるなら、ジムビームハイボール(298円)や、オリジナルむぎ焼酎白木屋(298円)を。この「白木屋」という焼酎は、ロック、水割り、炭酸割り、お湯割り……どの飲み方を選んでも同価格。タッチパネルで選べます。

 複数で飲むならボトルを頼んだほうがお得。安いのは700mlで1,148円の鏡月ボトルですが、酔いたいなら鏡月よりアルコール度数が高く(25度)、720mlで1,698円の泡盛大神が手っ取り早そうです。

  また、期間限定ではありますが、ポテトフライ食べ飲み放題というサービスが120分980円と破格。コスパを重視するならこのサービス一択かと……。また、3種類の唐揚げとハイボール食べ飲み放題も60分999円で開催されています。

 白木屋のつまみは、刺身、焼き鳥、だし巻き卵、ポテトフライ……など居酒屋の王道メニューが中心。価格はアルコール同様、安酒場よりは100円〜200円ほど高めで、オリジナリティや個性をあえて出さないようにしているのか、冒険しているのは、富山ブラックまぜ麺(798円)くらいです。

 1人飲みなら、料理を何品も頼むより、モンテローザ名物のもつ鍋がお得です。1人前(880円)から注文可能で、具はもやしでカサ増しされていますが、ちゃんともつが3〜4個入っていて、一口サイズの豆腐入り。九州醤油仕立てのスープが濃厚で酒のアテになります。

 300円程度で味がいいと感じたつまみは、味付け半熟玉子(298円)。半熟玉子にネギとマヨネーズがトッピングされている定番の品ですが、ネギが食感のアクセントになり、かつ食べごたえもあります。プラス100円で味玉が入ったおつまみ3種盛りも用意されているのですが、残りの2品がキムチとメンマというしょぼさなので(せめてチャーシューがほしい)、半熟玉子単品の方がお得感があります。

 また、子持ちししゃも(298円)も、小ぶりですが熱々のうちに食べればほくほくで美味。マヨネーズがたっぷりついてくるのもありがたく、値段相応の満足度でした。

 無個性なメニューが並ぶ中、唐揚げの卵とじ(398円)は、ちょっと攻めています。しかし、食べてみると濃厚な味付けの卵のせいで唐揚げの良さを台無しにしていて、飾られた三つ葉も枯れていました。

 アルコールの値段がやや高く、料理も系列店の魚民や笑笑同様、残念なクオリティの白木屋。しかも、お通し代に350円も取られます。

 おいしい酒と食事を求めるなら別の店に行った方がいいのは明白なのですが、どうでもいい空間で一切の気負いなく、雑に酒を飲むというのもある種の至福。

 例えば、はやりの店で1人飲みすると、まわりの客がおしゃれな美男美女ばかりだったりして、なんとなく虚しい気持ちになることも。また、しっかりおいしいお店だと、ちゃんと料理と向き合わないと……、インスタ用の写真を撮らないと……、などと心底リラックスできません。

 白木屋には、おしゃれな客も映える料理も皆無。日本一緊張感がない酒場なので、スマホでYouTubeでも見ながら、適当に飲み食いしたい日に最適なのです。

白木屋:総評

味 ★★☆☆☆
品数 ★★★☆☆
雰囲気 ★☆☆☆☆
コスパ ★★☆☆☆
また行きたい度 ★☆☆☆☆

ダウンタウン・とんねるずはなぜ「共演NG」なのか 不仲説の真相を暴露「テレビ局側が…」

ダウンダウンととんねるずの共演NG説について、2月18日のラジオ『おぎやはぎのメガネびいき』(TBSラジオ)でおぎやはぎが言及している。

 この日は番組冒頭で、南海キャンディーズの山里亮太の話に。山里は10年前のラジオ番組で品川庄司の品川祐について暴露トークをして以降、今もなお品川とは共演NGだと16日のラジオ番組で公言し話題になった。

 おぎやはぎの2人は山里に会うとついそのことを考えてしまうといい、「(今回の山里のラジオの話が)また品川くんの耳に入る」「めちゃくちゃキレられるよ」と山里を心配。そこから芸人の共演NGの話題に発展した。

 大御所芸人のとんねるずとダウンタウンは、共演NGだという噂が長年絶えない。その理由としては、「ダウンタウンの東京進出によってとんねるずの仕事が奪われた」「ダウンタウンがとんねるずを目の敵にしていた」などと囁かれているが、決定的なものはなかった。

 おぎやはぎによると本人たちは一切NGを出しておらず、テレビ局側が勝手に気を遣って2組を合わせないようにしていただけだという。矢作兼はとんねるずとダウンタウン双方に不仲説の真相を聞いたことがあるが、どちらも「嫌いじゃない」と答えていたそうだ。

 おぎやはぎの2人は芸人界隈においては「本人がNG出してるってことはあんまないんじゃない?」「俺らも出してないしね」と発言。以前、自分たちにも「おぎやはぎが大物司会者に共演NG」というニュースが出たことがあるものの、「(NGを)出せるような相手じゃない」と一蹴した。

 共演NGと言われている芸人の中には、テレビ局側など周囲のスタッフが気を遣っているだけというパターンも少なくないのかもしれない。一方で、山里亮太が品川祐との共年NGを告白したように、自ら共演NGをネタにしている芸人もいる。

千原せいじとなだぎ武は犬猿の仲「成立せえへんやろ」
 千原せいじとなだぎ武は「共演NG」を公言。せいじは2015年に出演したテレビ番組の中で、自らなだぎ武とは共演NGにしていると明かす。理由は<あいつ(なだぎ)は俺をイジるくせに、こちらがイジるとスカしよるから成立せえへんやろ。プロとしての仕事がでけへん。お互いが良いところを殺し合うから>とのことであった。

 昨年10月に放送された『水曜日のダウンタウン』(TBS系)では弟の千原ジュニアが兄となだぎ武は共年NGだと突然ぶっこみ、再び2人の不仲が注目を浴びる。バラエティ番組としては“美味しい話”に思うが、なぜかジュニアの暴露を聞いた他の出演者らは「今言わなあかんか?」「やめなよ~」と制止し、この話題は終了。現在はあまり触れない方がいい話題なのだろうか。

 また、とろサーモンの久保田かずのぶも、名前は出さなかったものの共演NG芸人が2人いると明かしたことがある。久保田が共演NGについて話したのは昨年10月放送の『じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告~』(テレビ東京系)でのこと。

 共演NGひとり目は芸人Mで、久保田いわく「やり方が姑息」とのこと。Mはイベントで久保田の悪口を言ったり、久保田の写真を床に置き、お客さんに踏み絵のようにして踏ませたこともあったそうだ。

 もうひとりは大阪時代の先輩芸人S。久保田はSに紹介された病院でレーシック手術を受けたというが、術後の通院に行かなかったという。それを知ったSは「お前がそんなことで目が見えなくなったら、他の後輩が治療できなくなるだろう」と激怒。久保田は後日、改めて謝罪したというが、Sの怒りは収まらず「覚えておけよ! お前らの仕事減らすから、マジで」と告げられ、実際に仕事が減ったという。

 久保田はこれらの芸人を「大嫌い」と明言したが、MCのネプチューン・名倉潤からは<お前も同じようなこと言うてるからね>とツッコまれていた。

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石橋貴明、『THE夜会』で“戦力外通告”発言語る……YouTubeで復活も「なぜテレビ視聴者から嫌われた」のか?

 とんねるず・石橋貴明が、2月18日放送の『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)にゲスト出演し、番組MCの嵐・櫻井翔と対談を行った。

 かつて石橋と中居正広がMCを務めた音楽番組『うたばん』(同)では、嵐・大野智が、先輩である中居に食ってかかるという「下剋上コント」が定番のネタになっており、これがきっかけで嵐のファンになったという人も多かったが、対談では、このコントが生まれたきっかけや裏話も披露。

 また、石橋は嵐と接すると「自分が親戚のおじさんのような気持ちになっちゃって」と、その心境を明かすとともに、昨年末の嵐の活動休止については「5人が出した答えだから、俺らはそれをちゃんと応援していくしかない」と、見守るような気持ちで見ていたとも話していた。

 一方、対談では、2018年に『とんねるずみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)が終了したことを、石橋が「戦力外通告」と表現したことも話題に。櫻井は、この発言を「意外だった」と語ったが、「ボロボロですよ」「ユニフォーム脱がされてしまうんだなって」と、当時の気持ちを吐露していた。

 ところが、石橋は20年にYouTubeチャンネル「貴ちゃんねるず」を開設し、これが大当たり。チャンネル登録者数は150万人を突破し、再生回数100万回を超える動画を連発するようになった。対談ではYouTubeを始める前までは精神的に落ち込んでいた時期もあったというが、現在ではYouTubeでの成功を機に、テレビ界からも再注目されている状況といえるだろう。

 そもそも石橋は、なぜテレビ界から戦力外通告をされたのか。『みなさんのおかげでした』が終了し、深夜番組『石橋貴明のたいむとんねる』がスタートした際には、ネット上で「石橋のバブルノリが嫌だ」という声が多数飛び交っていたものだったが、サイゾーウーマンでは当時、「バブルノリとは何か?」「なぜ今の時代に合わないのか?」について迫る記事を掲載していた。

 取材に協力いただいた、元吉本芸人で、“コミュニケーション学”や“笑い”に関する研究をしている桜美林大学講師・瀬沼文彰氏は、石橋のバブル期の武勇伝は「若者には“ギャグ”に聞こえない」と指摘、またその笑いについて「パワハラ上司的に見える」と評していた。また今から2年以上前に、瀬沼氏は早くもYouTubeに活路を見いだす可能性を示していたのだが、その理由とは……。石橋が“再ブレーク”を果たした今、同記事をあらためて掲載する。
(編集部)

(初出:2018年5月23日)

 「バブル世代に武勇伝を語られても面白くない」――そんな痛烈な批判を巻き起こしたのが、4月にスタートした深夜バラエティ『石橋貴明のたいむとんねる』(フジテレビ系)だ。

 今年3月、とんねるずのご長寿番組『とんねるずのみなさんのおかげでした』(同)が終了、そして新たに石橋をMCに据えて『たいむとんねる』が始まったのだが、「石橋貴明とミッツ・マングローブがゲストと『勝手に語り継ぎたい昔のアレコレ』を掘り起し『あったねぇ~!懐かしい~!』を共有する」(公式サイトより)という内容が視聴者にウケにくかったのか、工藤静香をゲストに迎えた「イケイケだった80年代テレビ業界」という初回の視聴率は、3.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と大コケしてしまった。

 いったい同番組の何が不評を買ったのか。ネット上に飛び交う初回視聴者の声を見ていくと、「石橋が80年代のイケイケ話をドヤ顔で語るってダサい」「バブル時代はとっくに終わってるんだけど……」「石橋はもうオワコンでしょ」など、「石橋×バブル」の組み合わせに、時代遅れ感を抱いている若い世代が多く見受けられた。しかし昨今メディアでは、バブルカルチャーを目にする機会が多い。特に昨年は、「OK!バブリー!!」のギャグで知られるバブル芸人こと平野ノラ、また大阪府登美丘高校ダンス部のバブリーダンスが若者を中心に大ブレーク。バブルカルチャーのリバイバルイベントも各地で盛んに行われているという。

 そんな人気コンテンツであるバブルが、石橋と組み合わさることで、なぜ人に煙たがられてしまうのだろうか? そんな疑問を解消すべく、元吉本芸人で、“コミュニケーション学”や“笑い”に関する研究をしている桜美林大学講師・瀬沼文彰氏に取材を行った。

若者はバブルを“ネタ”として消費する

 最初に、瀬沼氏は、若者間のバブルブームをどのように見ているのだろうか。

「若者は、バブルを“ネタ”として消費をしていると思います。そういった流れを牽引したのは、やはり平野ノラさんなのではないでしょうか。ノラさんから『バブルってこういうふうに見ると面白いよね』というヒントをもらい、若者がネタとして楽しむようになったと見ています。また、バブルの自由さ、存在感、キラキラした感じは、SNSとの相性がよく、例えば“バブル的な写真”をインスタグラムに投稿すると『いいね!』がもらえる……みたいなところから、ブームになっていったと感じています」

 いまの若者が、バブルを本気で実践しようとすると、圧倒的にお金が足りないのは事実。しかし、「今はシェアの文化が発達し、高級バックやハイブランドファッションのレンタルシステムがあったり、リムジンもみんなお金を出し合って借りることができるんです。あと、SNOWなど、デジタル加工が発達しているので、写真にバブル的なキラキラ加工を施せる。意外とバブルって実践できるんですよ」とのこと。

「若者は、バブル的なキラキラした日が、ずっと続くのではなく、“たまにあるといいな”という感覚のようです。リアルが充実していることをアピールしたい半面、『私、すごいでしょ?』と自慢して周りから浮くことを避けたいという思いがあるのでしょうね。バブルを“ネタ”として消費するのも、“これは冗談だよ”と予防線を張っているように思いますし、むしろ、バブル的なキラキラ感を楽しむのではなく、『私はバブルを面白いと思っている』という自分のセンスをSNSでアピールさえできれば、満足なのかもしれません」

 ただし、メディアで騒がれるバブルブームは、「マスコミ主導なブームという印象がある」という瀬沼氏。若者の間で生まれたのではなく、「ノラさんのような影響力のある人から“降りてきた”ものだと思います」。

 若者にとって、“周りから浮かない、適度なキラキラ感の自己演出ツール”の1つになっているというバブル。一方で、石橋はなぜ嫌われるのだろうか? まず瀬沼氏は、人々が石橋に感じる“バブル感”を紐解いてくれた。

「『みなさんのおかげでした』でよく見られた“フジテレビの大掛かりなセット”での企画がそういったイメージを生んだのかなと。また、『“イマココ”を最大限楽しむ、先のことを考えない』といったノリや、内輪の業界ネタ、上から目線でガンガンものを言うスタイルなども、バブルっぽいと受け止められるのではないでしょうか。あと石橋さん……というか、とんねるずは、素人として出場したお笑いコンクールで活躍し、デビューを果たしたんですが、そのままの勢いで、素人やアイドル、テレビにあまり出ていない俳優、ときには大御所までもイジる、スタジオを壊して暴れまくるといったノリでどんどん成り上がっていったコンビなんです。その勢いこそバブルノリだと捉えられるのではないでしょうか」

 そんな石橋のバブルノリが若い世代にウケないのは、ズバリ「“冗談だから”“ネタだから”という予防線が張り巡らされていないから」と瀬沼氏は考察を繰り広げる。

「石橋さんが『たいむとんねる』で語った80年代のイケイケエピソードは、視聴者の若者からしたら、直接的すぎてしまい、“ギャグ”に聞こえないと思うんです。もしかしたら本人は、ネタとして言っているのかもしれませんが、視聴者は、ガチの自慢話をされているとしか受け取れないのでは。あと単純に、昔話だから共感できないというのもあると思いますね。それから、いまの若者は、“話している内容+見た目”に面白さを見いだす傾向があり、ノラさんも、あの“見た目”でのバブル感もあるからこそ、若者にウケたと思うんです。そう考えると、石橋さんにはそういった見た目としての面白さは演出できていないので、ウケにくいのかもしれませんね」

 若者の感性に合わないという石橋のバブルノリは、同様に今の芸能界やバラエティの空気からもズレてしまい、“オワコン”化して見えるという。

「今の芸能界やテレビって、“礼儀と挨拶”が徹底され、番組内でも空気を乱さぬように謙虚にならざるを得ないんです。またバラエティでは、“よしもと的な笑い”が寡占化している状態。“よしもと的な笑い”とは、基本的にボケとツッコミの笑いが大半で、みんなで協力して盛り上げていくスタイルなのですが、これは1954年、よしもとが『吉本ヴァラエティ』(毎日放送)という新喜劇の前進となる舞台をテレビで放送し始めた頃から、ずっと受け継がれているものなんです。MCの仕切りがいて、誰かが何かを言ったらそれをみんなで拾う。また、面白いキャラの人がいてそれをみんなでイジる――そういった、みんなで面白くしていくスタイルの今のバラエティに、石橋さんのような1人のパワーで全てを壊せてしまうような人は合わないと感じます」

 確かに、石橋はワンマンスタイルで、みんなで協力し合って笑いを作り上げていくというタイプではない。一方で、わかりやすく濃いキャラの持ち主でもないだろう。

「“みんなで一緒に”という、よしもと的笑いに慣れた人からすると、石橋さんの場を壊すことによる笑いは、パワハラ上司的に見えるかもしれません。若手芸人と絡んでいても、接待されているように見え、“現実を忘れられる”というバラエティの良さを感じにくいんですね。また、コンプライアンス重視の今のテレビ局では、“めちゃくちゃやる”という芸風の石橋さんを起用しづらい面もありますね。以前、『みなさんのおかげでした』で保毛尾田保毛男をリバイバルした際、『差別的な笑いってどうなの?』と炎上したように、世間でポリティカル・コレクトネスが定着したことも、石橋さんが敬遠される理由だと考えられます」

 そんな石橋について、瀬沼氏は、「年とともにバブルノリ自体は弱まっていると思う」といった印象も受けるそうだ。

「『たいむとんねる』を見ると、昔に比べると落ち着いたなぁとも思います。当時の勢いを面白く求めている人は絶対にいると思うので、個人的には、ネットやSNSに活路を見いだしてほしいですね。本人はそういったものに否定的みたいですが、例えばTwitterでの素人いじり、YouTubeで大暴れするなど、“炎上”も含めて面白くなるのではないかと。規制のないところで、自由に暴れて、日本をかき乱してほしいです」

 ただ、『たいむとんねる』に対しても、このまま“大爆死”だけで終わるのはもったいないという。

「売れ続けている芸人って、ちょっとずつ新しいキャラをプラスしていこうとするんです。例えば、ダウンタウンの松本人志さん、ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんは、“知的な面”を出し、コメンテーターなどをするようになったのですが、一方で、石橋さんは、こうした“新たなキャラを見せること”をあまりしてこなかった。だからこそ、石橋さんは、『たいむとんねる』で新たなキャラを確立してみてはどうだろうと思いますね。過去のアレコレを振り返るという番組内容は、視聴者の『僕も、私も話したい!』という気持ちをくすぐると思うので、石橋さんには“人の共感を引き出す”新たなキャラを目指して、番組を盛り上げてほしいです」

 「バブル的な勢いを失くして落ち着いた」というネガティブな面も、見ようによっては、新たな魅力につながるということか。ご長寿番組が終わった今、石橋がどのような進化を遂げるのか見守っていきたい。

【著書紹介】
『ユーモア力の時代―日常生活をもっと笑うために』(日本地域社会研究所)
生活の中にユーモアがあると、自分が見ている世界や日常はもっと面白くなる――そんな“ユーモア”について分析、その効果の大きさと影響力を示すとともに、誰にでもできるユーモア力アップの方法と技術を具体的に紹介した1冊。

石橋貴明、『THE夜会』で“戦力外通告”発言語る……YouTubeで復活も「なぜテレビ視聴者から嫌われた」のか?

 とんねるず・石橋貴明が、2月18日放送の『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)にゲスト出演し、番組MCの嵐・櫻井翔と対談を行った。

 かつて石橋と中居正広がMCを務めた音楽番組『うたばん』(同)では、嵐・大野智が、先輩である中居に食ってかかるという「下剋上コント」が定番のネタになっており、これがきっかけで嵐のファンになったという人も多かったが、対談では、このコントが生まれたきっかけや裏話も披露。

 また、石橋は嵐と接すると「自分が親戚のおじさんのような気持ちになっちゃって」と、その心境を明かすとともに、昨年末の嵐の活動休止については「5人が出した答えだから、俺らはそれをちゃんと応援していくしかない」と、見守るような気持ちで見ていたとも話していた。

 一方、対談では、2018年に『とんねるずみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)が終了したことを、石橋が「戦力外通告」と表現したことも話題に。櫻井は、この発言を「意外だった」と語ったが、「ボロボロですよ」「ユニフォーム脱がされてしまうんだなって」と、当時の気持ちを吐露していた。

 ところが、石橋は20年にYouTubeチャンネル「貴ちゃんねるず」を開設し、これが大当たり。チャンネル登録者数は150万人を突破し、再生回数100万回を超える動画を連発するようになった。対談ではYouTubeを始める前までは精神的に落ち込んでいた時期もあったというが、現在ではYouTubeでの成功を機に、テレビ界からも再注目されている状況といえるだろう。

 そもそも石橋は、なぜテレビ界から戦力外通告をされたのか。『みなさんのおかげでした』が終了し、深夜番組『石橋貴明のたいむとんねる』がスタートした際には、ネット上で「石橋のバブルノリが嫌だ」という声が多数飛び交っていたものだったが、サイゾーウーマンでは当時、「バブルノリとは何か?」「なぜ今の時代に合わないのか?」について迫る記事を掲載していた。

 取材に協力いただいた、元吉本芸人で、“コミュニケーション学”や“笑い”に関する研究をしている桜美林大学講師・瀬沼文彰氏は、石橋のバブル期の武勇伝は「若者には“ギャグ”に聞こえない」と指摘、またその笑いについて「パワハラ上司的に見える」と評していた。また今から2年以上前に、瀬沼氏は早くもYouTubeに活路を見いだす可能性を示していたのだが、その理由とは……。石橋が“再ブレーク”を果たした今、同記事をあらためて掲載する。
(編集部)

(初出:2018年5月23日)

 「バブル世代に武勇伝を語られても面白くない」――そんな痛烈な批判を巻き起こしたのが、4月にスタートした深夜バラエティ『石橋貴明のたいむとんねる』(フジテレビ系)だ。

 今年3月、とんねるずのご長寿番組『とんねるずのみなさんのおかげでした』(同)が終了、そして新たに石橋をMCに据えて『たいむとんねる』が始まったのだが、「石橋貴明とミッツ・マングローブがゲストと『勝手に語り継ぎたい昔のアレコレ』を掘り起し『あったねぇ~!懐かしい~!』を共有する」(公式サイトより)という内容が視聴者にウケにくかったのか、工藤静香をゲストに迎えた「イケイケだった80年代テレビ業界」という初回の視聴率は、3.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と大コケしてしまった。

 いったい同番組の何が不評を買ったのか。ネット上に飛び交う初回視聴者の声を見ていくと、「石橋が80年代のイケイケ話をドヤ顔で語るってダサい」「バブル時代はとっくに終わってるんだけど……」「石橋はもうオワコンでしょ」など、「石橋×バブル」の組み合わせに、時代遅れ感を抱いている若い世代が多く見受けられた。しかし昨今メディアでは、バブルカルチャーを目にする機会が多い。特に昨年は、「OK!バブリー!!」のギャグで知られるバブル芸人こと平野ノラ、また大阪府登美丘高校ダンス部のバブリーダンスが若者を中心に大ブレーク。バブルカルチャーのリバイバルイベントも各地で盛んに行われているという。

 そんな人気コンテンツであるバブルが、石橋と組み合わさることで、なぜ人に煙たがられてしまうのだろうか? そんな疑問を解消すべく、元吉本芸人で、“コミュニケーション学”や“笑い”に関する研究をしている桜美林大学講師・瀬沼文彰氏に取材を行った。

若者はバブルを“ネタ”として消費する

 最初に、瀬沼氏は、若者間のバブルブームをどのように見ているのだろうか。

「若者は、バブルを“ネタ”として消費をしていると思います。そういった流れを牽引したのは、やはり平野ノラさんなのではないでしょうか。ノラさんから『バブルってこういうふうに見ると面白いよね』というヒントをもらい、若者がネタとして楽しむようになったと見ています。また、バブルの自由さ、存在感、キラキラした感じは、SNSとの相性がよく、例えば“バブル的な写真”をインスタグラムに投稿すると『いいね!』がもらえる……みたいなところから、ブームになっていったと感じています」

 いまの若者が、バブルを本気で実践しようとすると、圧倒的にお金が足りないのは事実。しかし、「今はシェアの文化が発達し、高級バックやハイブランドファッションのレンタルシステムがあったり、リムジンもみんなお金を出し合って借りることができるんです。あと、SNOWなど、デジタル加工が発達しているので、写真にバブル的なキラキラ加工を施せる。意外とバブルって実践できるんですよ」とのこと。

「若者は、バブル的なキラキラした日が、ずっと続くのではなく、“たまにあるといいな”という感覚のようです。リアルが充実していることをアピールしたい半面、『私、すごいでしょ?』と自慢して周りから浮くことを避けたいという思いがあるのでしょうね。バブルを“ネタ”として消費するのも、“これは冗談だよ”と予防線を張っているように思いますし、むしろ、バブル的なキラキラ感を楽しむのではなく、『私はバブルを面白いと思っている』という自分のセンスをSNSでアピールさえできれば、満足なのかもしれません」

 ただし、メディアで騒がれるバブルブームは、「マスコミ主導なブームという印象がある」という瀬沼氏。若者の間で生まれたのではなく、「ノラさんのような影響力のある人から“降りてきた”ものだと思います」。

 若者にとって、“周りから浮かない、適度なキラキラ感の自己演出ツール”の1つになっているというバブル。一方で、石橋はなぜ嫌われるのだろうか? まず瀬沼氏は、人々が石橋に感じる“バブル感”を紐解いてくれた。

「『みなさんのおかげでした』でよく見られた“フジテレビの大掛かりなセット”での企画がそういったイメージを生んだのかなと。また、『“イマココ”を最大限楽しむ、先のことを考えない』といったノリや、内輪の業界ネタ、上から目線でガンガンものを言うスタイルなども、バブルっぽいと受け止められるのではないでしょうか。あと石橋さん……というか、とんねるずは、素人として出場したお笑いコンクールで活躍し、デビューを果たしたんですが、そのままの勢いで、素人やアイドル、テレビにあまり出ていない俳優、ときには大御所までもイジる、スタジオを壊して暴れまくるといったノリでどんどん成り上がっていったコンビなんです。その勢いこそバブルノリだと捉えられるのではないでしょうか」

 そんな石橋のバブルノリが若い世代にウケないのは、ズバリ「“冗談だから”“ネタだから”という予防線が張り巡らされていないから」と瀬沼氏は考察を繰り広げる。

「石橋さんが『たいむとんねる』で語った80年代のイケイケエピソードは、視聴者の若者からしたら、直接的すぎてしまい、“ギャグ”に聞こえないと思うんです。もしかしたら本人は、ネタとして言っているのかもしれませんが、視聴者は、ガチの自慢話をされているとしか受け取れないのでは。あと単純に、昔話だから共感できないというのもあると思いますね。それから、いまの若者は、“話している内容+見た目”に面白さを見いだす傾向があり、ノラさんも、あの“見た目”でのバブル感もあるからこそ、若者にウケたと思うんです。そう考えると、石橋さんにはそういった見た目としての面白さは演出できていないので、ウケにくいのかもしれませんね」

 若者の感性に合わないという石橋のバブルノリは、同様に今の芸能界やバラエティの空気からもズレてしまい、“オワコン”化して見えるという。

「今の芸能界やテレビって、“礼儀と挨拶”が徹底され、番組内でも空気を乱さぬように謙虚にならざるを得ないんです。またバラエティでは、“よしもと的な笑い”が寡占化している状態。“よしもと的な笑い”とは、基本的にボケとツッコミの笑いが大半で、みんなで協力して盛り上げていくスタイルなのですが、これは1954年、よしもとが『吉本ヴァラエティ』(毎日放送)という新喜劇の前進となる舞台をテレビで放送し始めた頃から、ずっと受け継がれているものなんです。MCの仕切りがいて、誰かが何かを言ったらそれをみんなで拾う。また、面白いキャラの人がいてそれをみんなでイジる――そういった、みんなで面白くしていくスタイルの今のバラエティに、石橋さんのような1人のパワーで全てを壊せてしまうような人は合わないと感じます」

 確かに、石橋はワンマンスタイルで、みんなで協力し合って笑いを作り上げていくというタイプではない。一方で、わかりやすく濃いキャラの持ち主でもないだろう。

「“みんなで一緒に”という、よしもと的笑いに慣れた人からすると、石橋さんの場を壊すことによる笑いは、パワハラ上司的に見えるかもしれません。若手芸人と絡んでいても、接待されているように見え、“現実を忘れられる”というバラエティの良さを感じにくいんですね。また、コンプライアンス重視の今のテレビ局では、“めちゃくちゃやる”という芸風の石橋さんを起用しづらい面もありますね。以前、『みなさんのおかげでした』で保毛尾田保毛男をリバイバルした際、『差別的な笑いってどうなの?』と炎上したように、世間でポリティカル・コレクトネスが定着したことも、石橋さんが敬遠される理由だと考えられます」

 そんな石橋について、瀬沼氏は、「年とともにバブルノリ自体は弱まっていると思う」といった印象も受けるそうだ。

「『たいむとんねる』を見ると、昔に比べると落ち着いたなぁとも思います。当時の勢いを面白く求めている人は絶対にいると思うので、個人的には、ネットやSNSに活路を見いだしてほしいですね。本人はそういったものに否定的みたいですが、例えばTwitterでの素人いじり、YouTubeで大暴れするなど、“炎上”も含めて面白くなるのではないかと。規制のないところで、自由に暴れて、日本をかき乱してほしいです」

 ただ、『たいむとんねる』に対しても、このまま“大爆死”だけで終わるのはもったいないという。

「売れ続けている芸人って、ちょっとずつ新しいキャラをプラスしていこうとするんです。例えば、ダウンタウンの松本人志さん、ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんは、“知的な面”を出し、コメンテーターなどをするようになったのですが、一方で、石橋さんは、こうした“新たなキャラを見せること”をあまりしてこなかった。だからこそ、石橋さんは、『たいむとんねる』で新たなキャラを確立してみてはどうだろうと思いますね。過去のアレコレを振り返るという番組内容は、視聴者の『僕も、私も話したい!』という気持ちをくすぐると思うので、石橋さんには“人の共感を引き出す”新たなキャラを目指して、番組を盛り上げてほしいです」

 「バブル的な勢いを失くして落ち着いた」というネガティブな面も、見ようによっては、新たな魅力につながるということか。ご長寿番組が終わった今、石橋がどのような進化を遂げるのか見守っていきたい。

【著書紹介】
『ユーモア力の時代―日常生活をもっと笑うために』(日本地域社会研究所)
生活の中にユーモアがあると、自分が見ている世界や日常はもっと面白くなる――そんな“ユーモア”について分析、その効果の大きさと影響力を示すとともに、誰にでもできるユーモア力アップの方法と技術を具体的に紹介した1冊。

EXO・D.O映画デビュー作『明日へ』から学ぶ、“闘うこと”の苦しみと喜び――「働き方」から見える社会問題

近年、K-POPや映画・ドラマを通じて韓国カルチャーの認知度は高まっている。しかし作品の根底にある国民性・価値観の理解にまでは至っていないのではないだろうか。このコラムでは韓国映画を通じて韓国近現代史を振り返り、社会として抱える問題、日本へのまなざし、価値観の変化を学んでみたい。

『明日へ』

 日本に暮らして、まもなく20年。すっかり日本になじんでいる私は、たまに韓国に帰ると、異国にいるかのようにソワソワした感覚に陥ってしまう。このまま日本に骨をうずめる覚悟でいるので、これからもずっと日本にお世話になりながら、この地で生きていきたいというのが正直な気持ちだ。 
 
 だが、そんな私にも理解しがたい日本人の態度がある。それは、権力の不正や理不尽な仕打ちに対する怒りを“行動”として表明しないことだ。例を挙げればキリがないだろう。安倍政権下で起こった森友・加計問題や公文書偽造、河井克行・案里夫妻の公職選挙法違反、検察庁の不正に菅政権誕生の経緯、東京オリンピックをめぐる諸問題……。近年、後を絶たない権力側の疑惑に対して、多くの国民は納得できないものを感じているにもかかわらず、それが明確な行動として示されることはほとんどない。ごく一部の人がデモに集う一方で、「そんなことをしてもムダだ」という諦めのようなムードが国全体を覆っているように思えるのだ。 
 
 そんな様子を目にするたびに、韓国ではこれでは済まされないだろう、という思いが頭をよぎる。これまでのコラムでも言及してきたように、韓国では国民の怒りが現実を変えてきた歴史がある。光州事件に端を発する民主化運動、「トガニ法」の成立、#MeToo、セウォル号沈没事故と朴槿恵大統領の弾劾などなど。だがそれ以上に、韓国人は生活の中で権力に対して理不尽さを感じると、1人でも、たとえ勝ち目がなくても、「デモ」という形で怒りを表明する「文化」を持っている。 
 
 私自身、そんな韓国の文化から距離を置き、デモに明け暮れる大学生活に嫌気が差して軍隊に行ったクチなので、日本人にとやかく言う資格もないのだが、それでも自国で起こっている看過できない事態に対して、まるで他人事のように振る舞う日本人の姿に、納得できないものを感じてきたのは事実である。 
 
 今回は、そんな韓国の「異議申し立て」文化を如実に示した映画を取り上げたいと思う。スーパーマーケットの女性パート従業員たちが、不当解雇に立ち上がった実話を元にした『明日へ』(プ・ジヨン監督、2014年)だ。わかりづらい邦題だが、原題は『카트(カート)』といい、スーパーでのストライキを象徴的に示している。

 07年に起こった実際の出来事を映画化した本作は、社会の中で置き去りにされている非正規雇用の女性たちの姿を女性監督が描き、今の時代に大きな意味を持つ作品といえる。韓国で作られた商業映画として、初めて非正規雇用問題をテーマにしたことや、EXOのD.O(ド・ギョンス)が映画デビューを果たしたことでも、公開前から大きく注目されていた。

<物語> 

 大手スーパー「ザ・マート」のレジ系として働くソニ(ヨム・ジョンア)は、真面目に業務をこなし、サービス残業も積極的に引き受けてきたおかげで、正社員への登用が約束され幸せいっぱいだった。ところがある日、彼女を含む非正規の女性労働者たちは、会社から一方的に解雇を通報される。ろくに説明もない会社の理不尽な態度に、シングルマザーのヘミ(ムン・ジョンヒ)、清掃員のスルレ(キム・ヨンエ)らは憤り、団結して闘おうと労組を結成。ソニもリーダーの1人に抜てきされ、交渉を試みるも、会社側は彼女たちに向き合おうともしない。

 このままではらちが明かないと判断した彼女たちは、ストライキを敢行しスーパーの占拠に踏み切るが、「不法占拠」として警察から排除され、逆に会社から訴えられてしまう。仲間同士を分裂させようとする会社側のさまざまな妨害に遭いながら、人間としての尊厳を必死で守ろうとする女性たちだが、ギリギリの生活の中で、家族との関係にもひびが入ってしまう。果たしてソニらは「良き明日」を勝ち取ることができるだろうか? 

 先述したように、本作は2007年に大手スーパーチェーンのレジ系を担当する労働者たちが、会社の不当解雇に立ち向かい実際に起こしたストライキを再構成した映画作品。当初は1日で終わる予定だったそのストライキは結果、彼女たちが再びレジに戻るまで2年という歳月がかかる長い闘いになってしまった。だがそもそも、なぜ不当解雇がなされ、ストライキに至ったのだろうか? その背景を知るためには、1997年のIMF時代にまで遡らなければならない。 
 
 国家的な財政の立て直しに追われたIMF時代(詳しくは、当コラムの『国家が破産する日』を参照)、企業による大量のリストラが余儀なくされる中で、爆発的に増え始めたのが非正規労働者だった。そして同時に大きな問題となったのが、契約期間や賃金など、正社員に比べると圧倒的に不安定な非正規の雇用条件であり、そこから社会に深刻な格差が生まれていったことだ。

 当然、改善を求めるデモやストライキが韓国各地で盛んに行われ、その結果、IMFから10年がたった07年にようやく、非正規労働者への差別改善と社会の安定化を図った「非正規職保護法」が成立。その内容は、有期契約で2年以上働いた非正規労働者の正社員への転換、同一労働・同一賃金を実現し、正規と非正規の待遇差をなくそう、というものだ。 
 
 ただし、ここには盲点もあった。正社員への転換はあくまでも企業の努力義務であり、「経営上の理由」から転換が難しいと会社側が主張し、妥当であると判断されれば、そのまま非正規として雇い続けることもできるようにしたのだ。もう一つは、近年日本の「働き方改革」においても、無期契約への転換を前に雇い止めになる弊害が問題となっているが、韓国でも同様に、2年後の正社員への登用を盛り込んではいるものの、これを悪用して雇い止めにする事例が数多く発生した。

 本作の元になったストライキは、まさに法制定を前にして、直前に手を打とうとした会社側の横暴が原因となっている。法の成立とストライキが07年という同じ年に起こったのは、決して偶然ではないだろう。

 こうした背景があってストライキが起こったわけだが、当時は大きな問題として社会の注目を集めても、次第に人々の関心は遠のいていった。だが、当時の闘いを細部にわたって丁寧に再現した本作が公開されたことで、14年においてもいまだ問題が解決していない状況――ストライキの2年後、労働組合の執行部の復職放棄を条件に、労働者たちの職場復帰は果たしたが、全員の正社員転換が完了したのは18年である――を、再び韓国社会に喚起させたのである。

 映画によって、あらためて労働問題をめぐる現実を突きつけられた韓国では、公開後も、自動車工場の解雇労働者たちの復職運動や、高速道路料金所従業員たちの正社員登用をめぐるデモなどが盛んに行われてきた。とりわけ本作でも描かれたように、非正規労働者は男性に比べて女性が圧倒的に多い。ただでさえ男性を優先する社会構造が根深く、女性の声が社会に届きにくい韓国において、正規/非正規の問題のみならず、男女間の差別を明確にメッセージとして描いた本作の意義は大きいだろう。

 本作ではまた、現実においてほぼ不可視化されている、さらに深刻な問題をもう一つ取り上げている。映画が作られた2014年前後に浮かび上がってきた「若者の貧困」だ。映画で中心に描かれるのはスーパーでのストライキだが、女性たちが立ち上がる背景には必ず「家族」の存在があり、映画ではそれぞれの家庭事情についてもきちんと踏み込んでいる。

 例えば、夫が出稼ぎに出ているらしいソニの家では、息子のテヨン(EXO・D.O/ド・ギョンス)が給食費を払えずに昼ご飯を食べられなかったり、修学旅行の費用を稼ぐためにコンビニでアルバイトをすれば、店主からひどいパワハラを受けて悔しい思いをしたりする。テヨンの友人・スギョン(チウ)はさらに劣悪な貧困下にあるが、彼らは似たような境遇から次第に心を通わせていく。

 アルバイトに励む高校生は、社会の中で最も弱い立場にある労働者であり、彼らを保護するような法整備はいまだなされていない。また、スーパーの仲間の中にも、大学を卒業したものの就職ができず、非正規のレジ係として働くミジン(チョン・ウヒ)という人物がおり、彼女はまさに「若者の貧困」問題の象徴的な存在として描かれる。 
 
 韓国には「88万ウォン世代(88만원 세대)」と呼ばれる、雇用不安にさいなまれる20代を指し示す言葉がある。正社員として就職できず、非正規労働者になった若者で、その平均月収は最低限の生活を維持することもままならない「88万ウォン(約8万円)」であることから生まれた造語だ。そこには、民主化が進んだ90年代に私立大学の設立基準が緩和され、その結果、大学生の数が急増したという背景がある。

 学歴社会である韓国において大学の卒業証書は就職の必須条件であり、高校生は少しでも安定した未来を手に入れようと、必死で勉強に励む。設立基準を緩和して大学を増やし、入りやすい環境を作ることは本来、熾烈な受験戦争を解決するための政策だったはずだが、今となってみればそれが逆効果となり、実績の低い大学を政府が「リストラ」する動きにつながる。大学生の急増は就職難に直結し、さらなる非正規労働者を量産する結果となったのだ。

 入社試験に落ち、非正規労働者として闘うことを選ぶミジンは、まさに「88万ウォン世代」といえるが、この世代の現実を表す造語にもう一つ「サンポ世代(삼포세대、3つを放棄した世代)」というものがある。これは、就職難や不安定な労働環境、高騰する住宅価格、生活費の逼迫などによって「恋愛・結婚・出産」の3つを諦めざるを得ない若者たちを示すもので、韓国社会が抱える最大の課題を端的に表す用語として使われている。 
 
 こうして考えると、非正規労働者の問題は、ソニやヘミといった子どもを持つ親だけでなく、その子どもや若者、そして高齢者のスルレまで、ほぼ全世代に関わっていることがわかる。このままでは、高校生であるテヨンやスギョンの未来はミジンであり、ミジンの未来は子どもを育てながら必死で働くソニやヘミであり、ソニやヘミの未来は孤独な一人暮らしのスルレである可能性が非常に高い。

 これほどまでにつらく厳しい現実を、どうすれば次の世代に受け継がせずに断ち切れるのか。その答えこそが、デモでありストライキではないだろうか。社会から守られていない彼らは、理不尽な仕打ちに立ち向かい、不当な解雇と闘い、自らの権利を自らの手で勝ち取るしかないのだ。

 『明日へ』は、韓国で「11月13日」に公開された。この日は、韓国における労働運動の歴史を象徴する運動家「チョン・テイル(全泰壹)」の命日である。彼は1970年、劣悪な労働環境の改善を訴える運動の中で軍事政権から弾圧を受け、抗議の焼身自殺を果たした人物だ。「労働者は機械ではない」と叫びながら散っていったチョン・テイルの精神は、その後の労働運動に大きな影響を与えたといわれている。

 命を落としたソウルの清渓川(チョンゲチョン)には、彼の銅像が立っており、その意志は今もなお多くの人に受け継がれているのだ。映画の最後で「私たちを透明人間扱いしないで」と叫ぶソニの姿には、チョン・テイルの精神がはっきりと見える。 
 
 強制排除に出た警察が無差別に放つ放水に向かって、「カート」を武器に突進するところで画面は静止し、闘いが現在進行形であることを暗示して映画は終わる。彼女たちがその闘いに勝利することは、もちろん簡単ではない。だが、諦めずに立ち向かい、その果てに己の権利や正しさを勝ち取って初めて、そのカートの中は幸せで埋め尽くされるのだろう。

 独裁政権を打破し、自分たちの手で民主化を勝ち取ることに成功した韓国人は、闘いの苦しみとその果ての喜びを知っている。私は日本人にも、闘うことの苦しみと喜びを味わってほしい、そう思うのだ。

崔盛旭(チェ・ソンウク)
1969年韓国生まれ。映画研究者。明治学院大学大学院で芸術学(映画専攻)博士号取得。著書に『今井正 戦時と戦後のあいだ』(クレイン)、共著に『韓国映画で学ぶ韓国社会と歴史』(キネマ旬報社)、『日本映画は生きている 第4巻 スクリーンのなかの他者』(岩波書店)など。韓国映画の魅力を、文化や社会的背景を交えながら伝える仕事に取り組んでいる。

EXO・D.O映画デビュー作『明日へ』から学ぶ、“闘うこと”の苦しみと喜び――「働き方」から見える社会問題

近年、K-POPや映画・ドラマを通じて韓国カルチャーの認知度は高まっている。しかし作品の根底にある国民性・価値観の理解にまでは至っていないのではないだろうか。このコラムでは韓国映画を通じて韓国近現代史を振り返り、社会として抱える問題、日本へのまなざし、価値観の変化を学んでみたい。

『明日へ』

 日本に暮らして、まもなく20年。すっかり日本になじんでいる私は、たまに韓国に帰ると、異国にいるかのようにソワソワした感覚に陥ってしまう。このまま日本に骨をうずめる覚悟でいるので、これからもずっと日本にお世話になりながら、この地で生きていきたいというのが正直な気持ちだ。 
 
 だが、そんな私にも理解しがたい日本人の態度がある。それは、権力の不正や理不尽な仕打ちに対する怒りを“行動”として表明しないことだ。例を挙げればキリがないだろう。安倍政権下で起こった森友・加計問題や公文書偽造、河井克行・案里夫妻の公職選挙法違反、検察庁の不正に菅政権誕生の経緯、東京オリンピックをめぐる諸問題……。近年、後を絶たない権力側の疑惑に対して、多くの国民は納得できないものを感じているにもかかわらず、それが明確な行動として示されることはほとんどない。ごく一部の人がデモに集う一方で、「そんなことをしてもムダだ」という諦めのようなムードが国全体を覆っているように思えるのだ。 
 
 そんな様子を目にするたびに、韓国ではこれでは済まされないだろう、という思いが頭をよぎる。これまでのコラムでも言及してきたように、韓国では国民の怒りが現実を変えてきた歴史がある。光州事件に端を発する民主化運動、「トガニ法」の成立、#MeToo、セウォル号沈没事故と朴槿恵大統領の弾劾などなど。だがそれ以上に、韓国人は生活の中で権力に対して理不尽さを感じると、1人でも、たとえ勝ち目がなくても、「デモ」という形で怒りを表明する「文化」を持っている。 
 
 私自身、そんな韓国の文化から距離を置き、デモに明け暮れる大学生活に嫌気が差して軍隊に行ったクチなので、日本人にとやかく言う資格もないのだが、それでも自国で起こっている看過できない事態に対して、まるで他人事のように振る舞う日本人の姿に、納得できないものを感じてきたのは事実である。 
 
 今回は、そんな韓国の「異議申し立て」文化を如実に示した映画を取り上げたいと思う。スーパーマーケットの女性パート従業員たちが、不当解雇に立ち上がった実話を元にした『明日へ』(プ・ジヨン監督、2014年)だ。わかりづらい邦題だが、原題は『카트(カート)』といい、スーパーでのストライキを象徴的に示している。

 07年に起こった実際の出来事を映画化した本作は、社会の中で置き去りにされている非正規雇用の女性たちの姿を女性監督が描き、今の時代に大きな意味を持つ作品といえる。韓国で作られた商業映画として、初めて非正規雇用問題をテーマにしたことや、EXOのD.O(ド・ギョンス)が映画デビューを果たしたことでも、公開前から大きく注目されていた。

<物語> 

 大手スーパー「ザ・マート」のレジ系として働くソニ(ヨム・ジョンア)は、真面目に業務をこなし、サービス残業も積極的に引き受けてきたおかげで、正社員への登用が約束され幸せいっぱいだった。ところがある日、彼女を含む非正規の女性労働者たちは、会社から一方的に解雇を通報される。ろくに説明もない会社の理不尽な態度に、シングルマザーのヘミ(ムン・ジョンヒ)、清掃員のスルレ(キム・ヨンエ)らは憤り、団結して闘おうと労組を結成。ソニもリーダーの1人に抜てきされ、交渉を試みるも、会社側は彼女たちに向き合おうともしない。

 このままではらちが明かないと判断した彼女たちは、ストライキを敢行しスーパーの占拠に踏み切るが、「不法占拠」として警察から排除され、逆に会社から訴えられてしまう。仲間同士を分裂させようとする会社側のさまざまな妨害に遭いながら、人間としての尊厳を必死で守ろうとする女性たちだが、ギリギリの生活の中で、家族との関係にもひびが入ってしまう。果たしてソニらは「良き明日」を勝ち取ることができるだろうか? 

 先述したように、本作は2007年に大手スーパーチェーンのレジ系を担当する労働者たちが、会社の不当解雇に立ち向かい実際に起こしたストライキを再構成した映画作品。当初は1日で終わる予定だったそのストライキは結果、彼女たちが再びレジに戻るまで2年という歳月がかかる長い闘いになってしまった。だがそもそも、なぜ不当解雇がなされ、ストライキに至ったのだろうか? その背景を知るためには、1997年のIMF時代にまで遡らなければならない。 
 
 国家的な財政の立て直しに追われたIMF時代(詳しくは、当コラムの『国家が破産する日』を参照)、企業による大量のリストラが余儀なくされる中で、爆発的に増え始めたのが非正規労働者だった。そして同時に大きな問題となったのが、契約期間や賃金など、正社員に比べると圧倒的に不安定な非正規の雇用条件であり、そこから社会に深刻な格差が生まれていったことだ。

 当然、改善を求めるデモやストライキが韓国各地で盛んに行われ、その結果、IMFから10年がたった07年にようやく、非正規労働者への差別改善と社会の安定化を図った「非正規職保護法」が成立。その内容は、有期契約で2年以上働いた非正規労働者の正社員への転換、同一労働・同一賃金を実現し、正規と非正規の待遇差をなくそう、というものだ。 
 
 ただし、ここには盲点もあった。正社員への転換はあくまでも企業の努力義務であり、「経営上の理由」から転換が難しいと会社側が主張し、妥当であると判断されれば、そのまま非正規として雇い続けることもできるようにしたのだ。もう一つは、近年日本の「働き方改革」においても、無期契約への転換を前に雇い止めになる弊害が問題となっているが、韓国でも同様に、2年後の正社員への登用を盛り込んではいるものの、これを悪用して雇い止めにする事例が数多く発生した。

 本作の元になったストライキは、まさに法制定を前にして、直前に手を打とうとした会社側の横暴が原因となっている。法の成立とストライキが07年という同じ年に起こったのは、決して偶然ではないだろう。

 こうした背景があってストライキが起こったわけだが、当時は大きな問題として社会の注目を集めても、次第に人々の関心は遠のいていった。だが、当時の闘いを細部にわたって丁寧に再現した本作が公開されたことで、14年においてもいまだ問題が解決していない状況――ストライキの2年後、労働組合の執行部の復職放棄を条件に、労働者たちの職場復帰は果たしたが、全員の正社員転換が完了したのは18年である――を、再び韓国社会に喚起させたのである。

 映画によって、あらためて労働問題をめぐる現実を突きつけられた韓国では、公開後も、自動車工場の解雇労働者たちの復職運動や、高速道路料金所従業員たちの正社員登用をめぐるデモなどが盛んに行われてきた。とりわけ本作でも描かれたように、非正規労働者は男性に比べて女性が圧倒的に多い。ただでさえ男性を優先する社会構造が根深く、女性の声が社会に届きにくい韓国において、正規/非正規の問題のみならず、男女間の差別を明確にメッセージとして描いた本作の意義は大きいだろう。

 本作ではまた、現実においてほぼ不可視化されている、さらに深刻な問題をもう一つ取り上げている。映画が作られた2014年前後に浮かび上がってきた「若者の貧困」だ。映画で中心に描かれるのはスーパーでのストライキだが、女性たちが立ち上がる背景には必ず「家族」の存在があり、映画ではそれぞれの家庭事情についてもきちんと踏み込んでいる。

 例えば、夫が出稼ぎに出ているらしいソニの家では、息子のテヨン(EXO・D.O/ド・ギョンス)が給食費を払えずに昼ご飯を食べられなかったり、修学旅行の費用を稼ぐためにコンビニでアルバイトをすれば、店主からひどいパワハラを受けて悔しい思いをしたりする。テヨンの友人・スギョン(チウ)はさらに劣悪な貧困下にあるが、彼らは似たような境遇から次第に心を通わせていく。

 アルバイトに励む高校生は、社会の中で最も弱い立場にある労働者であり、彼らを保護するような法整備はいまだなされていない。また、スーパーの仲間の中にも、大学を卒業したものの就職ができず、非正規のレジ係として働くミジン(チョン・ウヒ)という人物がおり、彼女はまさに「若者の貧困」問題の象徴的な存在として描かれる。 
 
 韓国には「88万ウォン世代(88만원 세대)」と呼ばれる、雇用不安にさいなまれる20代を指し示す言葉がある。正社員として就職できず、非正規労働者になった若者で、その平均月収は最低限の生活を維持することもままならない「88万ウォン(約8万円)」であることから生まれた造語だ。そこには、民主化が進んだ90年代に私立大学の設立基準が緩和され、その結果、大学生の数が急増したという背景がある。

 学歴社会である韓国において大学の卒業証書は就職の必須条件であり、高校生は少しでも安定した未来を手に入れようと、必死で勉強に励む。設立基準を緩和して大学を増やし、入りやすい環境を作ることは本来、熾烈な受験戦争を解決するための政策だったはずだが、今となってみればそれが逆効果となり、実績の低い大学を政府が「リストラ」する動きにつながる。大学生の急増は就職難に直結し、さらなる非正規労働者を量産する結果となったのだ。

 入社試験に落ち、非正規労働者として闘うことを選ぶミジンは、まさに「88万ウォン世代」といえるが、この世代の現実を表す造語にもう一つ「サンポ世代(삼포세대、3つを放棄した世代)」というものがある。これは、就職難や不安定な労働環境、高騰する住宅価格、生活費の逼迫などによって「恋愛・結婚・出産」の3つを諦めざるを得ない若者たちを示すもので、韓国社会が抱える最大の課題を端的に表す用語として使われている。 
 
 こうして考えると、非正規労働者の問題は、ソニやヘミといった子どもを持つ親だけでなく、その子どもや若者、そして高齢者のスルレまで、ほぼ全世代に関わっていることがわかる。このままでは、高校生であるテヨンやスギョンの未来はミジンであり、ミジンの未来は子どもを育てながら必死で働くソニやヘミであり、ソニやヘミの未来は孤独な一人暮らしのスルレである可能性が非常に高い。

 これほどまでにつらく厳しい現実を、どうすれば次の世代に受け継がせずに断ち切れるのか。その答えこそが、デモでありストライキではないだろうか。社会から守られていない彼らは、理不尽な仕打ちに立ち向かい、不当な解雇と闘い、自らの権利を自らの手で勝ち取るしかないのだ。

 『明日へ』は、韓国で「11月13日」に公開された。この日は、韓国における労働運動の歴史を象徴する運動家「チョン・テイル(全泰壹)」の命日である。彼は1970年、劣悪な労働環境の改善を訴える運動の中で軍事政権から弾圧を受け、抗議の焼身自殺を果たした人物だ。「労働者は機械ではない」と叫びながら散っていったチョン・テイルの精神は、その後の労働運動に大きな影響を与えたといわれている。

 命を落としたソウルの清渓川(チョンゲチョン)には、彼の銅像が立っており、その意志は今もなお多くの人に受け継がれているのだ。映画の最後で「私たちを透明人間扱いしないで」と叫ぶソニの姿には、チョン・テイルの精神がはっきりと見える。 
 
 強制排除に出た警察が無差別に放つ放水に向かって、「カート」を武器に突進するところで画面は静止し、闘いが現在進行形であることを暗示して映画は終わる。彼女たちがその闘いに勝利することは、もちろん簡単ではない。だが、諦めずに立ち向かい、その果てに己の権利や正しさを勝ち取って初めて、そのカートの中は幸せで埋め尽くされるのだろう。

 独裁政権を打破し、自分たちの手で民主化を勝ち取ることに成功した韓国人は、闘いの苦しみとその果ての喜びを知っている。私は日本人にも、闘うことの苦しみと喜びを味わってほしい、そう思うのだ。

崔盛旭(チェ・ソンウク)
1969年韓国生まれ。映画研究者。明治学院大学大学院で芸術学(映画専攻)博士号取得。著書に『今井正 戦時と戦後のあいだ』(クレイン)、共著に『韓国映画で学ぶ韓国社会と歴史』(キネマ旬報社)、『日本映画は生きている 第4巻 スクリーンのなかの他者』(岩波書店)など。韓国映画の魅力を、文化や社会的背景を交えながら伝える仕事に取り組んでいる。

【付録レビュー】「JELLY」4月号、「これで880円は強い」とSNS大絶賛! EMODA6色パレット2個セット、全色試してみた!【女性誌】

 いまや付録で雑誌を選ぶのは当たり前。毎月魅力的な付録が登場し、どれにしようか迷いますよね。そこで、付録を実際に手にして、見た目や使い勝手を徹底レビューします!

今日の付録:「JELLY」2021年4月号「EMODAマルチグロス入り!ミラー付き!豪華すぎるワンマイルパレット2個セット 」

お得度:★★★★★(880円でワンマイルパレット2つはお得! グロスも2本付き!)
もっと使いたい度:★★★★★(その日の気分やTPOによって選べる2色のパレット♪)
おしゃれ度:★★★★★(ピンクもオレンジも使えば今ドキおしゃれ顔に☆)

 「JELLY」(文友舎)2021年4月号 の付録は、以下の2点!

・「EMODA マルチグロス入りワンマイルパレット」PINK PALETTE
・「EMODA マルチグロス入りワンマイルパレット」ORANGE PALETTE

 今回の付録は、前号同様、女性らしさがありながらも甘すぎないシンプルなデザインが人気のモード系アパレルブランド・EMODAとのコラボアイテム。おうちメイクやワンマイル圏内(ご近所)のお出かけメイクにピッタリな、ミニグロスとアイシャドウ3色、マルチバーム2色入りの鏡付きパレットが2つも付いてくる豪華版です! 

 Twitter上でも、「付録がかわいすぎて買ってしまった♪」「これで880円は強い」「友達とわけあっこしてもよさそう」「旅行や遠征に便利に違いない」と話題になっていました。

 早速、詳しく見ていきましょう♪

 パレットのサイズは、縦6×横9.4×高さ2.1(cm)の持ち歩きしやすいミニサイズ。パッケージにはそれぞれ「EMODA」のブランドロゴとともに「-PINK-」「‐ORANGE‐」と表記されているので、一目でパレットの色味がわかるようになっています。

 内容量は以下の通り。どちらのパレットも共通です。
・マルチグロス 1.3g
・アイシャドウ 1g×3
・クリームフェイスカラー 1.5g×2

 蓋の裏側には大きめの鏡が付いているので、メイクの際に便利ですよ。また、マルチグロスにも「EMODA」のロゴが。グロスはパレットに内蔵できるようになっているので、ひとまとめにして持ち運びすることが可能。これなら鞄やコスメポーチの中で行方不明になることもなさそうです。

 実際に、2つのパレットを全色スウオッチしてみました!

 まずは、ジューシーな血色メイクが出来ちゃうキュートな印象のPINK PALETTEから見ていきたいと思います☆ 

「EMODA マルチグロス入りワンマイルパレット」PINK PALETTE

1.カッパーレッド(マルチグロス)……強すぎない使いやすいレッド。唇にのせれば血色感がUP。
2.シャイニーフラミンゴ(アイシャドウ)……オーロラに輝く大きめのラメが綺麗。
3.チェリーブラウン(アイシャドウ)……程よい赤茶色。瞼を囲むメイクにピッタリ。
4.ダークロゼ(アイシャドウ)……ほんのり赤みがあって、洒落感のある締め色。アイライン代わりにしても◎
5.ホワイトパール(マルチバーム)……細かいパール入りで、ハイライトとして使いやすいカラー。
6.サテンピンク(マルチバーム)……薄膜のようにぴったりと密着して、肌色を美しく見せてくれます。

「EMODA マルチグロス入りワンマイルパレット」ORANGE PALETTE

 次に、ヘルシーな印象のオレンジカラーでトレンド感もたっぷりのCOOL派、ORANGE PALETTEを見ていきます。

7.ダスティーオレンジ(マルチグロス)……ブラウンの色味が強い、モードなオレンジ。ひと塗りで今っぽい顔に。
8.シャンパンアイボリー(アイシャドウ)……大粒のキラッとしたゴールドラメで、華やかな目元に。
9.スモーキーテラコッタ(アイシャドウ)……韓国メイクにぴったりな、絶妙なオレンジブラウン。
10.モカブラウン(アイシャドウ)……オレンジゴールドのラメ入りで、目元をゴージャスに引き締めてくれます。
11.メタリックゴールド(マルチバーム)……肌馴染みのいいカラーで、ハイライトはもちろん、リップの質感チェンジにも。
12.スキンベージュ(マルチバーム)……シェーデングに最適な、使いやすいベージュカラー。

 なお、どちらのパレットも、マルチグロス以外は指で塗ってありますが、全体的に薄付きな印象でした。色味をはっきり出したい場合は、チップを使うといいかもしれません。

 今回の付録は、880円(税込み)で、6色入りのメイクパレット2つが付いてくるのはとってもお得! ピンクカラーとオレンジカラーがセットになっているので、気分によって使うパレットを変えたり、普段しないカラーにも手軽に挑戦できるのも、この付録ならではです。大人気のため、店舗によっては売り切れもあるそうなので、お求めの方はお早めに!

※サイズはライターが測っているため、実際とは異なる場合があります。

【付録レビュー】「JELLY」4月号、「これで880円は強い」とSNS大絶賛! EMODA6色パレット2個セット、全色試してみた!【女性誌】

 いまや付録で雑誌を選ぶのは当たり前。毎月魅力的な付録が登場し、どれにしようか迷いますよね。そこで、付録を実際に手にして、見た目や使い勝手を徹底レビューします!

今日の付録:「JELLY」2021年4月号「EMODAマルチグロス入り!ミラー付き!豪華すぎるワンマイルパレット2個セット 」

お得度:★★★★★(880円でワンマイルパレット2つはお得! グロスも2本付き!)
もっと使いたい度:★★★★★(その日の気分やTPOによって選べる2色のパレット♪)
おしゃれ度:★★★★★(ピンクもオレンジも使えば今ドキおしゃれ顔に☆)

 「JELLY」(文友舎)2021年4月号 の付録は、以下の2点!

・「EMODA マルチグロス入りワンマイルパレット」PINK PALETTE
・「EMODA マルチグロス入りワンマイルパレット」ORANGE PALETTE

 今回の付録は、前号同様、女性らしさがありながらも甘すぎないシンプルなデザインが人気のモード系アパレルブランド・EMODAとのコラボアイテム。おうちメイクやワンマイル圏内(ご近所)のお出かけメイクにピッタリな、ミニグロスとアイシャドウ3色、マルチバーム2色入りの鏡付きパレットが2つも付いてくる豪華版です! 

 Twitter上でも、「付録がかわいすぎて買ってしまった♪」「これで880円は強い」「友達とわけあっこしてもよさそう」「旅行や遠征に便利に違いない」と話題になっていました。

 早速、詳しく見ていきましょう♪

 パレットのサイズは、縦6×横9.4×高さ2.1(cm)の持ち歩きしやすいミニサイズ。パッケージにはそれぞれ「EMODA」のブランドロゴとともに「-PINK-」「‐ORANGE‐」と表記されているので、一目でパレットの色味がわかるようになっています。

 内容量は以下の通り。どちらのパレットも共通です。
・マルチグロス 1.3g
・アイシャドウ 1g×3
・クリームフェイスカラー 1.5g×2

 蓋の裏側には大きめの鏡が付いているので、メイクの際に便利ですよ。また、マルチグロスにも「EMODA」のロゴが。グロスはパレットに内蔵できるようになっているので、ひとまとめにして持ち運びすることが可能。これなら鞄やコスメポーチの中で行方不明になることもなさそうです。

 実際に、2つのパレットを全色スウオッチしてみました!

 まずは、ジューシーな血色メイクが出来ちゃうキュートな印象のPINK PALETTEから見ていきたいと思います☆ 

「EMODA マルチグロス入りワンマイルパレット」PINK PALETTE

1.カッパーレッド(マルチグロス)……強すぎない使いやすいレッド。唇にのせれば血色感がUP。
2.シャイニーフラミンゴ(アイシャドウ)……オーロラに輝く大きめのラメが綺麗。
3.チェリーブラウン(アイシャドウ)……程よい赤茶色。瞼を囲むメイクにピッタリ。
4.ダークロゼ(アイシャドウ)……ほんのり赤みがあって、洒落感のある締め色。アイライン代わりにしても◎
5.ホワイトパール(マルチバーム)……細かいパール入りで、ハイライトとして使いやすいカラー。
6.サテンピンク(マルチバーム)……薄膜のようにぴったりと密着して、肌色を美しく見せてくれます。

「EMODA マルチグロス入りワンマイルパレット」ORANGE PALETTE

 次に、ヘルシーな印象のオレンジカラーでトレンド感もたっぷりのCOOL派、ORANGE PALETTEを見ていきます。

7.ダスティーオレンジ(マルチグロス)……ブラウンの色味が強い、モードなオレンジ。ひと塗りで今っぽい顔に。
8.シャンパンアイボリー(アイシャドウ)……大粒のキラッとしたゴールドラメで、華やかな目元に。
9.スモーキーテラコッタ(アイシャドウ)……韓国メイクにぴったりな、絶妙なオレンジブラウン。
10.モカブラウン(アイシャドウ)……オレンジゴールドのラメ入りで、目元をゴージャスに引き締めてくれます。
11.メタリックゴールド(マルチバーム)……肌馴染みのいいカラーで、ハイライトはもちろん、リップの質感チェンジにも。
12.スキンベージュ(マルチバーム)……シェーデングに最適な、使いやすいベージュカラー。

 なお、どちらのパレットも、マルチグロス以外は指で塗ってありますが、全体的に薄付きな印象でした。色味をはっきり出したい場合は、チップを使うといいかもしれません。

 今回の付録は、880円(税込み)で、6色入りのメイクパレット2つが付いてくるのはとってもお得! ピンクカラーとオレンジカラーがセットになっているので、気分によって使うパレットを変えたり、普段しないカラーにも手軽に挑戦できるのも、この付録ならではです。大人気のため、店舗によっては売り切れもあるそうなので、お求めの方はお早めに!

※サイズはライターが測っているため、実際とは異なる場合があります。

関ジャニ∞・大倉忠義、『知ってるワイフ』では「評判ものすごく悪い」!? Kis-My-Ft2の前で見せた「クズっぷり」

 Kis-My-Ft2の冠番組『キスマイ超BUSAIKU!?』(フジテレビ系)が2月18日深夜に放送された。この日は同局で放送中のドラマ『知ってるワイフ』の主演を務める関ジャニ∞・大倉忠義をゲストに迎え、同ドラマの第1話で描かれた“夫婦トラブル”への対応を競うこととなった。

 今回は、キスマイメンバーに加え大倉もこのお題に挑戦。ドラマ内では、大倉演じる主人公・剣崎元春が仕事に追われて子どもの迎えを忘れてしまい、代わりに迎えにいった妻が激怒するシーンがあった。おろおろするばかりの主人公を演じていた大倉は、この難問に自ら挑戦していたが、「(お迎え)18時やろ? 行ったけど……?」とすっとぼけるという、まさかの対応。

 さらに「なんで電話出なかったの?」と激怒する妻に、「電話出たやん。『今迎えに来たよ』って電話したやんか」と嘘をつくという“怪対応”で、スタジオは騒然。「あれじゃない? 疲れてるんじゃない? 記憶がごちゃごちゃになって怖いわ」と妻に責任を押し付けるという展開で、一般審査員から「ドラマの時よりクズ」「呆れた」などと酷評され、総合得点は17点に。この日の最下位となっていた。

 この結果に大倉は、「こういうところで、ドラマとは違うっていうのを見せたかったんです」と言いながら、「ドラマ自体の評判はいいですけど、僕の評判はものすごく悪いので……。挽回したかったですけど、ちょっとダメでしたね」と、自虐気味につぶやいていた。

 大倉に次ぐ低評価になったのは、横尾渉。激怒する妻に対し、「あとでちゃんと謝るから、とりあえずスミレ(子ども)に謝ってくる」と言って、怒る妻を残してリビングから脱出。子どもに謝りながら一緒に遊ぶ場面もあったが、総合得点は26点に。

 ゲスト審査員の大久保佳代子はこの対応に、「奥さんのクールダウンの時間を稼いでいるように見える」と指摘していたが、横尾は「そもそも約束を(破ったのは)子どもに一番ごめんだと思う。逃げてるって言われるのは、そうかなと思ったけど、まず子どもに謝るべきだし、そこにあなたが怒ってるのは違うんじゃないか、落ち着きなさいよってことで」と弁解。さらに、「まず子どもに謝って、その後、夜時間をかけてゆっくり謝る」と主張したが、大久保はこの言葉にカチンと来たのか、「ちょっと、じゃあそれ別撮りして、DVDもらっていい?」と返していた。

 一方、高得点を獲得し、この日の1位に輝いたのは、藤ヶ谷太輔。怒って物を投げる妻に「本当ごめんね」とすぐに謝り、少し落ち着いたあと、「忙しいのに迎えに行かせてしまって本当にごめんなさい」と真摯に謝罪。「1個のことに集中すると周りが見えなくなる」と自身の反省点を明かし、「今後、絶対ないようにするから」と宣言する場面も。また、最後には「今日疲れたでしょ? 俺、ご飯作るからちょっとゆっくりしてて」と妻への気遣いも忘れず、95点を獲得した。

 この日の放送にファンからは、「大倉くんがクズ超えて、サイコパス超えて、記憶喪失になってて笑った」「たっちょんのクズっぷり、むしろ面白かった」「大久保さん、横尾さんのDVD私にも見せてください(笑)」などのコメントが寄せられた。