羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。
<今回の有名人>
「彼は、テレビのことをまったく知らない」IMALU
『中井大輔と本田翼と夜な夜なラブ子さん』(TBS系、1月28日)
有名人の子どもに生まれれば、人生イージーモード。若い時は特にそう思いがちな気がするが、本当なのだろうか。
2月2日、ニュースサイト「週刊女性PRIME」が「Koki,と工藤静香、仲よし親子が“進路をめぐって激突”していた!」と報じた。シャネルのビューティーアンバサダーを務めていたKoki,だが、昨年、降板になったそうだ。しかし、ある広告代理店関係者は「降板ではなく契約満了」「次のアンバサダーも決まっている」と話しているという。
そんな中、Koki,やCocomiの売り出しに余念がない母・工藤静香は、娘に大学進学を望んだものの、Koki,が高校卒業後はモデル活動に専念したいというため、進路をめぐって揉めることもあると同誌は報じている。
降板か契約満了かは当事者でないとわからないことなのでアレだが、「ELLE JAPON」(ハースト婦人画報社)でいきなり表紙モデルを飾るという鮮烈なデビューを果たしたにもかかわらず、Koki,はキムタクと静香という14光を持っている割に、伸び悩んでいるといえるのではないだろうか。
Koki,は今年18歳。母親である静香は、同じ年齢の時に「MUGO・ん…色っぽい」で、『ザ・ベストテン』(TBS系)の1位を獲得している。モデルと歌手を比べることはできないが、頂点を取ったお母さんと比べて、どこか見劣りする感は否めない。お母さんを凌ぐ方法はただ一つ、自分がその世界で天下を取るしかない。世間にも認めてもらえる方法が、たった一つしかないというのは、私には酷な運命を背負って生まれてきたとしか思えないのだ。
そんなKoki,の悩みを一番理解できるのは、この人かもしれない。明石家さんまを父に、大竹しのぶを母に持つIMALUだ。2016年に『しくじりセンセイ 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系)に出演したIMALUは、デビュー直後から親のビッグネームの恩恵を受けて、ファッションモデル、連続ドラマ、製菓会社のCM、人気トークバラエティーのアシスタントなど、ビッグな仕事のオファーが舞い込んだ。しかし、結果が出せなかったために、それらを維持できなかったと話していた。はっきりと口にしてはいなかったが、IMALUは挫折感を味わったのではないだろうか。
◎「さんまとしのぶの娘」であることは恋愛にも影響?
親の立ち位置というのは、恋愛にも影響が及ぶものかもしれない。16年に『幸せ追求バラエティ金曜日の聞きたい女たち』(フジテレビ系)に出演した際、IMALUは元カレを嫌いになったきっかけを、こんなふうに話していた。
当時デート中、彼氏の上司と遭遇した。彼が頭を下げながら、仕事の話を始めたのを見て「超ペコペコしてんじゃん」と冷めてしまったのだという。さんまやしのぶが、仕事先の人に頭を下げる姿を見たことがなかったのかもしれないが、会社員なら上司や取引先に頭を下げるのは当たり前。それを見て「超ぺこぺこしている」と幻滅するのなら、会社員とは交際も結婚もできないだろう。となると、IMALUの相手は、頭を下げる必要のない、ごく一部の売れている芸能人やスポーツ選手など、職種が限定されてしまう。
さらに、父親であるさんまもネックだ。さんまはその昔、「IMALUに彼氏はつくらせない、結婚式にもいかない、孫ができたらあきらめる」とバラエティー番組で繰り返し話していた。IMALUが若い時の話だし、冗談だとは思うが、IMALUにアプローチすることは相当の覚悟が必要と推測される。IMALUは「大物の娘ゆえに」恋愛しにくい環境に置かれていたといえるだろう。
しかし、IMARUは恋をしていたようだ。
1月28日放送の『中居大輔と本田翼と夜な夜なラブ子さん』(TBS系)に出演したIMALUによると、交際中の男性は外国人とのミックスで、映画やCMの音楽製作をしている。「仕事につながるかもしれないから」という理由で友人が紹介してくれたが、男性の見た目がIMARUの好みだったことと、また高級店で食事をしたのにもかかわらず、彼がTシャツに短パンという軽装で来たことが、IMALUの心をとらえたらしい。
交際は3年目に突入し、さんま、しのぶ、彼氏とIMALUの4人で、合同誕生日会を行ったという。彼女の両親に挨拶をするというのは、男性にとって荷が重いと一般的にいわれるが、ましてやIMALUの親はさんまとしのぶである。さぞ、男性は緊張したと思われたものの、IMARUいわく、「彼は海外に住んでいたので、テレビのことをまったく知らない」「私のことはもちろん、母親のことも知らない、父親はなんとなく見たことあるかなレベル」なので、特に緊張していなかったようで、「すごくラク」と話していた。
◎IMALUの彼氏に感じる「野心」
確かめる術もないのにこんな言い方をしてなんだが、ウソじゃないかと私は思っている。「海外に住んでいた」といっても、「日本に住んだことがない」わけではない。長い間、ずーっとテレビに出ているさんまを、見ないようにするほうが難しいのではないだろうか。また、仕事の相手としてIMALUを紹介されたのなら、会う前に相手のことをリサーチするのはある意味当たり前で、本当にIMALUを知らなかったにしても、彼女やその両親がビッグネームであることに、すぐ気づくはずと思うのだ。
しかし、そんなことはどうでもよい。IMALUが「大物の娘と知らないで、自分を愛してくれる」と心から信じられていられるのなら、それが一番だ。
故やしきたかじんさんの夫人や、ロンドンブーツ1号2号・田村淳の夫人など、芸能人と結婚する一般人が、「相手が有名人だと知らなかった」と言うケースは多い。本当に知らないのか、作戦なのかはわからないものの、たかじん夫人は悪妻呼ばわりされ、淳夫人は、かゆいところに手が届く「プロ彼女」としてあがめられた。さて、IMALUの彼氏はどちらのパターンなのか。
1月30日放送の『ヤングタウン土曜日』(MBSラジオ)で、さんまはIMALUの彼氏に会ったことを認めた。さんまによると、家族で写真を撮ることになり、IMALUの彼が入ろうとしてきたので、「お前、まだ家族ちゃうし」とツッコんだそうだ(実際は、彼も交えて全員で写真を撮った)。さんまが笑わせようとして披露したエピソードだろうが、IMALUの彼氏のハートの強さ、もしくは野心を感じるのは私だけだろうか。
それはさておき、親が偉大すぎると、恋愛にも制限がかかってしまうとは、二世とはなかなか生きづらい。ぜひIMARUにはいい恋愛をして、「二世タレントの星」になってほしいものだ。

