【テラスハウスレビュー】ビビの「ブラ紐モロ見せ」に衝撃! 凌へのお色気作戦に見る強靭メンタル

 見ず知らずの男女6人が、シェアハウスで共同生活する様子を記録したリアリティ番組『テラスハウス』。現在、Netflixにて「TOKYO 2019-2020」が配信中で、ファンは個性豊かな面々の恋愛模様を、一喜一憂しながら、固唾を呑んで見守っている。そんな『テラハ』を愛する“テラハウォッチャー”が、12月後半の配信分から、グッときた“名(珍)シーン”をピックアップし、思いのままにレビューする。

愛華、アンチを気にしてひよる(テラスハウス第26話)

 イタリア人漫画家のペッペの卒業前、メンバーで集合写真を撮ることに。そこで現役大学生(休学中)の愛華は、ペッペの初連載が掲載された「週刊スピリッツ」(小学館)の上に飲み物が入ったグラスを置き、スマホを立てかけてカメラスタンドに仕立て上げた。

 ペッペにとって思い入れある人生初の掲載誌をぞんざいに扱った愛華だが、「ヤバイ、ヤバイ、『スピリッツ』の上でやっちゃった(笑)」と笑うだけで、本気で悪いと思っている様子はない。プロバスケットボール選手の凌が、「最悪じゃない?」と指摘してもそのままだった。

 しかし愛華、ネットで叩かれていることを気にし始めたらしく、この後から急におとなしくなる。凌をめぐって花と繰り広げていたバトルもいつの間にか収束していて、とても寂しい。愛華にはアンチを気にしてひよったりせず、ヒールに徹して盛り上げてほしかった……。

付き人すぎる新メンバー(テラスハウス第26話)

 第26話では、一気に3人の新メンバーが登場した。ドイツとロシアのハーフでハリウッド女優を目指すビビ、アメリカと日本のハーフでスタンドアップコメディアン志望の快、両親ともにフィリピン人でリリー・フランキーの付き人をしているトパス。

 何となく闇を抱えていそうなトパスは、硬い表情で「夜分遅くすみません。初めまして。よろしくお願いいたします」と礼儀正しくあいさつ。「つまらないものですが」と手土産のお菓子まで用意しており、「このテラスハウスを通して、いろんなライフスタイルを持つ人と生活を共にして、いい刺激になればなと思います」と折り目正しく語った。ベッドを決めるときも「年功序列ですから……」と快に選択権を譲る。

 スタジオの山ちゃん(南海キャンディーズ・山里亮太)が、「何か大きな失敗をやらかしそう」と言った通り、礼儀正しさの裏に底知れぬ危なさを秘めていることを感じさせる登場だった。

 プロレスラーの花は、思いを寄せる凌が試合で足をケガしたため、昼食を作ることに。ただ、凌に「これからスーパーに行って作るね」と告げたのが午前11時半で、スーパーからの帰宅が午後1時15分。そこからさらに、豆腐ハンバーグという手の込んだものを作り始める。

 待ちきれなかったらしい凌は、足を引きずって「おなか空いたからオレも作っていい?」とキッチンに登場。ようやく出来上がって食べている最中にも、花は「凌さんが頑張ってるところを見て勇気もらってる人いっぱいいるだろうし、私もその1人だし。凌さんはバスケットボールを持ったスーパーヒーロー。だから、『情けない』とか言ってると、悲しくなっちゃう」と励ます。

 花は、凌がケガにより、テンションが落ちていることに気づかないようで、さらに「ペッペとか流佳くんには何も思わないことを凌さんには思う。モヤモヤする、凌さんに対して。このモヤモヤを解析したいから、手伝ってほしい」と好意を匂わせて追い込む。苦笑いで「わかりました」としか言えない凌……。

 花の“片思いで暴走しがちな女子中高生”感は、見ている側に自らの過去の黒歴史を思い出させる効果が絶大で、とにかく胸が痛くなるシーンだった。

ビビのお色気作戦(テラスハウス第27話)

 花の凌への思いを知りながら、女優志望のビビも凌にアプローチをしかけ始める。「すごい私の元カレに似てる! めっちゃ思い出すんだけど」と言ってみたり、ピンクのバスローブで朝食を食べたり、ニットをずらして肩とブラ紐をモロ見せして接近したりと、お色気作戦もいとわない。

 「肩、めっちゃセクシーになってるけど。大丈夫?」と凌が指摘しても、「ありがとう!」と言うだけで直さないところには、あざとさを超えた強靭なメンタルを感じる。

花、『人生パンク道場』片手に泣く(テラスハウス第27話)

 花は、楽しそうに話す凌とビビを見て、こらえきれず泣き出してしまう。気づいた快が優しく「どうしたの?」と声をかけるが、涙が止まらない。そのとき、花が手に持っていた本は作家・町田康氏の『人生パンク道場』(角川文庫)であった。

 公式サイトによれば、同書は老若男女のお悩みを町田氏がパンクに斬りまくるというお悩み解決エッセー。掲載されている悩みには、「顔がきれいだけれど、心がどす黒い女に、簡単に騙される男が許せない」という項目も。花は、そこが読みたくて『人生パンク道場』を買ったのだろうか……と思わずにはいられない。

林家ぺーの狂気性、大噴出! 「ブログがまるで怪文書」問題の実情と原因を探る

 ほらさ、虎舞竜の「ロード」も歌詞を公募して㐧15章が作られるって話だし、世の中ますます「何でもないような事が幸せだったと思う」流れなんですよ。というわけでね、今年起こった「何でもないof何でもない」ニュースをまとめてお届けします。まずは月間MVPの発表から!

1月 亀田史郎が「YouTube企画」として「#亀田史郎と姫月に聞きたい事」のタグでTwitterユーザーに質問を募り、19件の質問が集まる

2月 西川きよしがレギュラー出演中の『ごごナマ・おいしい金曜日』(NHK)でゲストの要潤を前に、なぜか2019年イチのハイテンションとなり、大量のうどんを吸って気管に入り、ド派手にむせこんで、あわや放送事故に

3月 芸能界随一のグイグイタレント・山田まりやが、観月ありさ主催の花見会に呼ばれ、多勢のセレブに混じってご満悦。居合わせた芸能人の名前をいちいちハッシュタグにして書き連ね、大ハシャギでブログを3連チャン更新

4月 YouTuber・石原真理子が「YouTubeの運営が再生回数を改ざんしている!」と咆吼

5月 水素水に裏切られた藤原紀香が、今度は宝石水を激推し

6月 元NHKアナウンサー・後藤繁榮がインスタグラムで「逆さまにされると嫌なこともありますよね。特にカバさんは。カバーしきれません」というオールドスクールにもほどがあるダジャレを威風堂々と披露

7月 デヴィ夫人がYouTuberデビューし、シャンパンを飲みながら出会い系アプリ「斉藤さん」に初挑戦。若い女子との出会い待ち中の男性ユーザーに「アタクシが誰だかわかりますか? オホホ」と電話をかけて回り、次々と萎えさせる模様を撮影した動画を投稿

8月 布川敏和が「新たなペットちゃん」としてオオクワガタのつがいを飼い始めたことをブログで報告。しかしこの件については8月中に2回触れただけで、その後の成長記録はいっさいお目見えしなかった

9月 小泉進次郎の「coolでsexyに」発言に対し、ぜんじろうがTwitterで≪英語で人前でしゃべるの、何年やっても難しいです。特にかっこつける時(笑)≫と、海外進出の大先輩であり英語のエキスパートとしてありがたいアドバイスを授ける

10月 森脇健児が毎年恒例となっている「キンモクセイの香りコール」を高らかにぶち上げ、秋の訪れを知らせる

11月 林家ペー、ブログの字間が狂い出し、いよいよ怪文書めいてくる

12月 オール巨人がブログで、月亭八方が高座に上がる際だらしなく脱ぎ捨てた草履をそっと揃えてあげたことを報告

 どうですかお客さん。「閉店セール最終日、最後の最後まで売れ残った黄土色の靴下」みたいなこのラインナップ。続いていよいよベスト3の発表!

 「空は青い」「地球は丸い」と並んでもはや自明の理となっている「石原真理子のブログはヤバい」。そんな彼女の今年の脳内トレンドはもっぱら、3月に逝去した萩原健一と、デビュー35周年を迎える吉川晃司だったようだ。

 3月に萩原健一が亡くなるや、堰を切ったようにブログ「ふわっとした瞬間」とYouTubeを頻繁に更新し始める真理子神。「権利関係? 知るかよ」精神にて、無許可でショーケンの画像やライブ映像をつなぎ合わせ、アップリケ感覚で好き放題にテロップやキャプションつけてアレンジ、「ショーケンと私」と題したシリーズを次々と投稿した。まあ、宇宙と地球を司る神(自称)にとって、コンテンツの権利どうこうなど、砂の一粒より瑣末事なのだろう。彼女がつけたキャプションによると、ショーケンと真理子神は共に≪21世紀の神話を創成≫した仲であり、彼が天に召されることで、真理子神がすでに歩んでいる≪神の道≫にやって来たということらしい。

 上半期のショーケンブームが去り(おそらく関係者からクレームでも入ったのだろう)、入れ替わるように、こんどは空前絶後の吉川晃司ブームがやって来る。真理子神の脳内ストーリーによると、今年になって元カレの吉川とヨリを戻し、婚約したのだそうだ。うん、おめでとうございます。「晃と真理の歴史」と題してYouTubeに投稿されたシリーズ動画(もちろんこちらも権利関係など無視でライブ動画を使用)には、≪二人の愛は永遠の愛≫≪またこのカフェに行こうね(ハート)≫≪もう泣かなくて済んだね〜(ハート)≫など、ジャニコンうちわ風のコメントテロップを重ねている。

 だが、そんなキャッキャ気分とは裏腹に、同時進行していたブログ「ふわっとした瞬間」を開いてみれば、「YouTubeの再生回数が改ざんされている! 運営よ、情報開示せよ!」とチンピラマインドで絡んでいた。要約すると「『ショーケンと私 No3』の再生回数が1043回から1021回に減らされている! 陰謀だ!」ということらしい。ちなみに、YouTubeの再生回数のカウント方法については公にされてはいないものの、「不正防止のため、同一のIPアドレスからの重複アクセスを差し引いてカウントが減ることがある」というのが大方の見解である。

 ところが真理子神、この「1043-1021=22」という数字を元に謎の計算法で「全動画トータルで1日あたり-31680回も操作されている!」という結論を導き出し、≪日本政府さん、今こそサイバー警察を早急に作るべきです。何とかして下さい≫と激憤。政府が動かないとわかれば(当たり前です)、続いてなぜか老舗YouTuberのHIKAKINに援護を求め始めた。しまいには≪この嫌がらせ問題をヒカキンが知りつつも私に協力をしないのであれば彼も犯罪者の一味となってしまうということです≫と脅迫モードに突入、大立ち回りを演じた。今年も相変わらず「ふわっとした瞬間」の爆風がすごすぎた。

 森脇健児にとって秋は特別な季節だ。なんといっても彼の存在価値を全国に知らしめる唯一のチャンスである『オールスター感謝祭』(TBS系)が、毎年9月末〜10月頭のどこかで放送されるのだ。「謙虚! 感謝! 素直!」の精神で1年間積み上げてきたものの全てを、『感謝祭』の「赤坂5丁目ミニマラソン」に注ぎ込んでいるのだから無理もない。

 ところで、森脇にとって秋がかけがえのない季節である理由が、実はもう一つあった。毎年10月〜翌年3月放送の冠ラジオ番組『森脇健児のサタデーミーティング』(土曜午後6~9時20分、 KBS京都)がスタートするのだ。森脇はプロ野球シーズンの4〜9月の間、同局系列番組の『森脇健児のサタデースタジアム』(土曜正午~午後1時)にも出演しているが、そちらはナイター中継に枠を譲るため放送時間が昼間で、なおかつ時間も1時間と短い。放送時間が3時間20分とたっぷりで、番組内コーナーも多彩な『サタデーミーティング』(通称サタミ)の方に気合が入るのは自然の道理だ。『感謝祭』と『サタミ』の幕開けが森脇にとっての秋なのである。これは「謙虚! 感謝! 素直!」のシャドーボクシングに力が入らないはずがない。

 そんなわけで、毎年9月後半頃から、貧乏ゆすりをし始める森脇である。今年はTwitterで≪牛のヨダレ!≫≪感謝マジック!≫≪謙虚ドリル!≫など、ツイートの末尾で意味不明のワードを連呼していた。そして誰からも拾われないのが森脇健児の森脇健児たる所以だ。『感謝祭』の前日、9月27日には≪おっ!キンモクセイの香りがしてきた、≫とツイート。どうやら森脇にとって「キンモクセイ」は『感謝祭』と『サタミ』が始まる合図、いわば法螺貝の音のようなものらしい。そして10月17日、≪ここにきてまてキンモクセイの香りこの秋、二回目のキンモクセイ≫とツイート。このあたりからは完全にギアがハイに入った模様で、≪コツコツが勝つコツ≫≪スターにならなくていい、みんながヒーローになろう≫≪グチョグチョに愚直!≫などのアッパーなワードが目立つようになる。森脇がキンモクセイの香りを叫んだら秋。日本の二十四節気に「森脇嗅金木犀」を加えたいところだ。

 6年前、『私の何がイケないの?』(TBS系)の密着取材で、ペーのモラハラが露見して以来、おなじみ「ファハ〜ッ!」の笑い声を発するパー子が、飼い主に首輪をクッと引っ張られて無理やり鳴き声をあげさせられるチワワに見えてしょうがない……そんな林家ペーパー子夫妻。2年前に「フライデー」(講談社)で報じられた「パー子、ベランダで『助けて〜!』を叫ぶ事件」も追い打ちをかけ、ペーパー夫妻の闇は広く人の知るところとなった。

 そんな彼らの日常を伝える林家ペーパー子オフィシャルブログ「ペーパーの余談ですけど」は、ピンクを基調とした極彩色のヘッダー画像に相反して、夫婦の闇がガンガンに表出している。「かかりつけの病院で薬をもらってきた」とだけ書けばいいものを、「薬」の部分について全7薬品の正式名称と濃度(mg、%)を明記しなければ気が済まないペーの異常な神経質さが薄気味悪かったり、ロケ番組でパー子がしらす丼を食べて「おいしい!」を連発したことについて≪食事 に ナーバス な ?パー子 が 珍しく≫と書かれており、「ふだんペーのモラハラの締め付けがキツすぎて、食事も安心して摂れないのでは?」と妙な勘ぐりをしたくなるフレーズが散見されたりで、要注意だ。

 ブログに変化が訪れたのは、11月15日更新の記事「10日ぶりの近況」でのこと。≪この度 我が アイフォン が フリージング という 大きな 病?に 罹り 治療 に 2週間 も 要したのである それ故 後日談 & 近況 と 相成った 次第 で ある≫と切り出し、iPhoneの故障と機種変更により更新が滞ったことを伝えているのだが、字間がおかしいため怪文書みたいになってしまっている。2日後のエントリー「ごごナマ(NHK)に生出演」の≪予め お断り申し上げておきます パー子 は 異常 な 人見知り?です トンチンカン な リアクション ?! ご了解 下さいませ≫というくだりなんてもうサイコパス風味たっぷりだ。

 察するに、もともとペーは「。」「、」を使わず単語と単語の間をスペースで区切っていたのだろう。iPhoneの旧OSではスペースを打つと半角スペースが表示されていたのだが、機種変更した新しいiPhoneのiOS13では、全角スペースがデフォルトとなっている(もちろん任意で半角スペースに設定できるのだが、ペーはやらないだろう)。そのため単語の間が全角アキになって怪文書になってしまっているのだ。もともとアシッドな文体なうえに字間も空きすぎて、さらに酸味増し増しのペーブログ、これからもますます目が離せない。

 どうでした? この記事を読んだあなた、人生で2番目ぐらいに無駄な時間を過ごしましたね。ごめんなさいね。こんなことを毎年やってるんですわ。でも、あなたの2020年の「何でもないような事」が幸せであるように心から祈っています。良いお年を!

※文中≪ ≫内は本人による文章ママ

佃野デボラ(つくだの・でぼら)
ライター。くだらないこと、バカバカしい事象とがっぷり四つに組み、掘り下げ、雑誌やWebに執筆。生涯帰宅部。

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Kinki Kidsの解散報道を覆す? 剛と光一が語った「ジャニーズでのこれから」

 2018年は堂本剛の突発性難聴を考慮し、毎年恒例のカウントダウンコンサートを中止していたKinki Kids。しかし今年は復活。京セラドーム大阪にて、剛の身体に負担をかけないよう留意したかたちで単独カウントダウンコンサートを行う。

 そんなKinki Kidsだが、今年は剛、堂本光一ともに「ジャニーズ事務所退所」の報道、そして「キンキ解散」の噂が飛び交った。7月9日にジャニー喜多川氏が急逝したためだ。

 まず退所報道が出たのは剛の方だった。彼はジャニーズのタレントの中でも特にジャニー氏との距離が近いことで知られているが、ジャニー氏が入院中の時点で「辞めるだろう」と報じられたのだ。

 「週刊文春」2019年7月4日号(文藝春秋)によると、ジャニーズ事務所を取り仕切っているのは、ジャニー氏の姪・藤島ジュリー景子氏だが(ジャニー氏急逝後の新人事で事務所の代表取締役社長に就任)、その体制に不満を抱えるタレントは少なくなく、特に剛は「ジャニーさんが居なくなったら事務所を去る」と周囲に漏らしているとのことであった。

 これに続いて光一にも退所説が浮上。

 「週刊新潮」2019年7月11日号(新潮社)によれば、光一はかねてより後輩の指導をする立場を望んでいたが、滝沢秀明が芸能活動から引退して事務所スタッフになったことで(新体制では、ジャニーズアイランドの社長としてJr.の育成にあたると同時に、事務所の副社長にも就任)、その座を奪われてしまったことがその理由だという。

最初に退所したのは錦戸亮
 ジャニー氏が亡くなった後、ジャニーズ事務所は揺れに揺れ続けている。

 元SMAPメンバー3人(稲垣吾郎、香取慎吾、草なぎ剛)を出演させないようテレビ局に圧力をかけていた疑いがあるとして、公正取引委員会から「注意」を受けた。

 2020年いっぱいでの活動休止を待たずして嵐の二宮和也が結婚したことはファンに衝撃を与えた。このようにジャニー氏の存命中はなかなか考えにくかった展開が連続している。

 退所に踏み切ったメンバーもいた。関ジャニ∞の錦戸亮はかねてより退所を噂されていたが、それを実行に移し9月いっぱいで事務所を去った。翌月から早速ソロでの活動を始めている。

 こういった流れのなかで、Kinki Kidsのふたりも退所の決意を固めているのだろうか?

ジャニーイズムを継承する堂本光一
 彼らの胸中はわからないが、インタビューなどでの発言を確認していく限りでは、どうもそういうことはなさそうだ。

 「新潮」の報道とは裏腹に、光一は裏方として舞台を支える活動を始めている。9月に帝国劇場で上演した舞台「DREAM BOYS」で、後輩の指導にあたったのだ。

 「DREAM BOYS」はジャニー氏が作・構成・演出を手がけた舞台。光一は舞台への出演経験が豊富で、なおかつジャニー氏のイズムを知り尽くしているとして、滝沢が演技指導を依頼したという。

 9月4日に行われたジャニー氏のお別れの会でマスコミ取材に応じた光一は、舞台におけるジャニーイズムを“継承”すると宣言した。

<(ジャニー氏と)よくケンカもしました、演出を巡って。でも常にジャニーさんのことは超えられないと思ったし、これからも超えることはできない。これから出てくる若い子はジャニーさんの演出を受けることはできないわけですから、ジャニーさんの演出を受けられたことは幸せ。「継承」といったら重すぎるかな、力添えができるといいなと、今いるジャニーズ全員が思っていることだと思います>

「ジャニーズ音楽」も大事にする堂本剛
 一方の剛。彼はソロプロジェクト・ENDRECHERIでの活動が順調で、ここ最近はSUMMER SONICなどの夏フェスにも積極的に出演している。そうした活動を通じ、ジャニーズのアイドルに興味のなかった新たな層のファンを獲得し始めており、事務所のタレントではますます異色の存在となりつつある。

 そんな剛は「AERA」2019年12月9日号(朝日新聞出版)のインタビューで今後10年間の活動について質問された際、こんな言葉を残している。

<これからも僕がジャニーズという場所に対して貢献できることがあれば、貢献し続けたいと思っています。どういう形であれ、Kinki Kidsは、ずっと続けられたらいいなと思ってる。でも、10年後には僕も50歳でしょう。何してるんでしょうね?>

 光一と同じく、剛も裏方として事務所を支える仕事を始めている。

 今年10月に行われたA.B.C-Zの主演舞台「ジャニーズ伝説」のために「You…」という書き下ろし楽曲を提供した。

 「ジャニーズ伝説」は、ジャニーズ事務所最初のグループである(初代)ジャニーズ描いた舞台だが、そこにジャニー氏の口癖をタイトルにした楽曲を書いた経験は、彼の心にまた新たな決意を呼び起こしたようだ。

 「音楽と人」2020年1月号(音楽と人)でインタビュアーから「ジャニーさんは今後のKinki Kidsにどうあってほしいと願っていると思いますか?」と聞かれた剛は、このように答えている。

<ジャニーズという音楽の素晴らしさをKinki Kidsなりに、僕なりに、頑張って鳴らし続けてほしいって言ってるような気が僕はするんですよね。だから、後輩や先輩方に、楽曲を提供させていただく機会が増えていく未来も素敵だな、と思っていますね>

 光一は舞台の演技指導や演出家として、剛は楽曲提供者として。Kinki Kidsの活躍のステージは、また新たな段階に進み出している。

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これで2020年の家事が減る! プロが教える、“汚れ予防”プチテクニック8選

整理収納アドバイザー1級で収納ライターの伊藤まきが、家の中の “片付かない”ちょっとした悩みを“簡単で安く”解決するコツを提案します! 

今回の相談:せっかく大掃除しても、すぐリバウンドするから面倒くさい。

 2020年こそ、スッキリとした家と心で過ごしたい貴方へ……。年末の大掃除は、家族が共通意識を持って協力してくれるスペシャルイベントです。みんなで家中の汚れをリセットした後は、「汚れを溜めない8つのコツ」でキレイをキープしましょう。

大掃除後こそ「掃除が減る家」を作ろう!

 大掃除後は、汚れの繁殖を未然に防ぐ「予防掃除」と、毎日のちょっとした「ながら掃除」の習慣化でキレイをキープできます。もちろん、断捨離など大掃除までのプロセスも大切です。ちょっと大変に感じるけれど、これが出来れば「毎日のやらなくちゃ……」からも解放され、面倒な家事タイムをカットできます。今回はそんな予防掃除テクを8つ紹介しましょう。

[1]サランラップを「巻くだけ」で、保護シートに!

冷蔵庫や換気扇、棚具の上など視線の届かない場所もホコリがごっそり!サランラップを巻くだけで、手強い汚れもガードできます。ほか、洗濯機のホースにサランラップを巻くのも定番。使い捨ての保護シートとして便利な半面、変え時を忘れがちなので注意しましょう。

冷蔵庫のポケットやトレーに、ランチマットやキッチンペーパーを敷いて液漏れガード。調味料ボトルの下には、新聞紙が油漏れを吸水してくれます。引き出し内の角に溜まりがちなゴミや髪の毛も、厚めの紙を敷くだけで次の掃除が簡単に。100均のアルミシートは、ガスコンロや電子レンジの下などに。アルミが施された表面に防水加工があるため、中性洗剤で汚れを拭き取ることができます。

[3]アルミホイルを「置くだけ」で、減らす!

 排水口に、ふんわりと丸めたアルミホイルの玉を置くだけで「ぬめり」の防止に。下駄箱には、紙コップに入れた重曹を置くと「カビと湿気」の繁殖を抑える効果が期待できます。バスルームをピカピカにしたら、おふろの防カビくん煙剤を置いて完了。押入れを整理したら、除湿剤をセットするのはもはや定番ですね。

換気扇や通気口は、フィルターを貼って「ホコリの吸着」をキャッチ。長く付けていると生活感が出がちなので、こまめに交換したいところ。巾木(壁の継ぎ目)や窓のサッシ(溝の凹凸)、建具の隙間は、メンディングテープでカバー。ただし、テープの粘着でベタつくケースも多いので、早めのサイクルで交換を。

[5]コーティングを「塗るだけ」で水アカをブロック

 
 
 
 
 
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バスルームの鏡に付いた水アカを落とした後は、親水コートで水を弾き流します。対して、車用の撥水コートは水滴の玉になって落とすタイプで、キッチンのシンク、洗面ボウル、浴槽、窓ガラスなどに付く水アカをブロックしてくれます。

 トイレの便座マットとカバーは、「外すほど」掃除が簡単になります。布モノは、雑菌が洗濯する手間も増えます。公共トイレのように、使用時にプッシュ式のアルコール除菌で拭くほうが汚れの蓄積を防ぎます。水回りは、湿気によるカビが増殖しやすいため、布類はもちろん「モノの直置き」も避けたほうが無難。(陶器製の冷たい便座トイレ、保温機能がない場合除く)

[7]コンロ周りの汚れは「熱いうち」に

 
 
 
 
 
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コンロ周り、電子レンジ、オーブンは「熱いうち」に厚手のタオルで拭くと汚れがスルッと落とせます。熱で汚れが浮くので、力を入れて洗う作業と専門の洗剤を揃えるコストもカットできます。油汚れが強い場合は、カークランドの掃除シートを挟むとより効果的です。(※ミトンを付ける等、火傷に注意してください)

 何かのついでに掃除をすることを「ながら掃除」と言います。掃除が嫌いな方はもちろん、汚れが溜まるまで「見て見ぬ振り」をする方ほど「◯◯しながら」が楽ちん。例えば、テレビを見ながら絨毯をコロコロする。歯を磨きながら洗面ボウルを洗う。食器を洗いながら、シンクも洗う。お茶を沸かしながら、コンロを拭くなどです。動作とセットに、習慣化するほど掃除に対する面倒くさいが減らせます。

【2019年映画レビュー】劇場版『おっさんずラブ』に学ぶ、LGBTを“線引き”しないということ

 2019年に公開・配信された映画を、ジェンダーやフェミニズムの視点から紹介する本企画。第2回は、『マッチョになりたい!? 世紀末ハリウッド映画の男性イメージ』(彩流社)、『BL時代の男子学~21世紀のハリウッド映画に見るブロマンス~』(近代映画社)などの著書を持つ、男性ジェンダー研究家の國友万裕氏に「ジェンダー意識が高いオススメ作品」「ジェンダー意識が低いイマイチ作品」映画を聞いた。

第1回……フェミニスト視点で「オススメ」「イマイチ」作品は?/武蔵大学人文学部英語英米文化学科専任講師・北村紗衣氏

“実在の人物”だから、同性愛者が受賞? 「アカデミー賞」の惜しいところ

 この頃、あちこちでLGBTへの理解を深めるための催し等が行われています。これをきっかけに、LGBTへの理解が深まるのは悪いことではないと思いますが、しかし私は、“LGBT”と“非LGBT”の間にハッキリとした線引きをすることは、間違いだと思っています。ジェンダーやセクシュアリティはスペクトラムで、人によってグラデーションが違っているだけのこと。「100人いれば100通りの性がある」という考えにたどり着くのが、“性の解放”です。食べ物の好みのように、年齢によっても変わるものだという考えになれば最高ですね。

 私は、ジェンダーとセクシュアリティの角度から、長年映画を見てきました。その上で、映画でのLGBTの描き方は、着々と進化しているように感じます。アカデミー賞は“保守的な賞”とされていますが、年を追うごとにLGBTへの理解は深まっています。2006年に作品賞が本命視されていた『ブロークバック・マウンテン』が受賞を逃した時は、「ゲイ差別」だと騒がれましたが、16年には黒人のゲイを主人公にした『ムーンライト』が作品賞を受賞。今年2月に発表されたアカデミー賞では、主演男優賞(『ボヘミアン・ラプソディ』のラミ・マレック)、主演女優賞(『女王陛下のお気に入り』のオリヴィア・コールマン)、助演男優賞(『グリーン・ブック』のマハーシャラ・アリ)と、演技賞4部門のうち3部門が“同性愛者役”に行きました。

 ただ物足りないのは、今年アカデミー賞を受賞した同性愛者役の3人が、いずれも“実在の人物”を演じたということ。アーティストや歴史上の人物に同性愛者がたくさんいると知らない人も多いですから、それを世間に知らしめるためには、アカデミー賞の受賞で脚光を浴びるのは歓迎すべきことですが、そもそも『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』(11年)のメリル・ストリープや、『博士と彼女のセオリー』(14年)でスティーヴン・ホーキングを演じたエディ・レッドメインが主演で賞を獲得しているように、アカデミー賞が実在の人物役を好むことは有名。伝記としてではなく、LGBTのありふれた生活を描く映画で受賞が増えれば、理解が深まるのになあ、と思わずにはいられません。

ジェンダー意識が高いオススメ作品

『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』……これまでにない男性同士の恋愛を提示

 そういった意味で、2019年に放送されたドラマ『きのう何食べた?』(テレビ東京系)は、とても楽しいものでした。西島秀俊と内野聖陽がゲイカップルを演じていますが、料理を介して、男二人の微笑ましい共同生活が描かれていました。ただ、これも難を言えば、二人の性格が“ステレオタイプ”です。内野演じる矢吹賢二(ケンジ)は美容師ですが、デザイナーなども含め美を追求する職業は、ゲイの人の常套的な職業です。一方、西島演じる筧史朗(シロさん)は几帳面で、節約家の弁護士。彼のようにこだわりが強くてシニカルというのも、ゲイによくあるイメージです。つまり、両者ともゲイをステレオタイプ化してしまっているので、その部分がベタでした。「実際にはもっと違ったタイプのゲイもいると思うけど?」とツッコミを入れたくなります。それに、料理が得意な西島がネコ(女役)という“疑似男女”な設定もステレオタイプ。男女の関係を男同士の関係にすり替えるだけでなく、従来のLGBTのイメージを超えるような作品の登場を期待してしまいます。

 そこで私は、ドラマ『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)の映画版である、『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』を2019年のオススメ映画として挙げたいと思います。映画そのものはコメディで、ドラマを見ていない人には、その面白さが伝わらない部分もあると思われます。しかし、これまでにないタイプの男性同士の恋愛を提示したことで、この映画は記憶に残るものになったはずです。主役の田中圭が偏見のない、どこにでもいそうな男ぶりというのも好ましいですね。

 何よりも、ステレオタイプにしていない。田中扮する春田創一も、吉田鋼太郎扮する黒澤武蔵も、女性と付き合ったことがある“普通のサラリーマン”として描かれています。これはコメディでありドラマ・映画ですから、必ずしも現実に忠実である必要はありません。しかし、異性愛者が同性愛に目覚めることは実際にありますし、基本はゲイではないけども、相手次第では同性に恋するケースもあるはずです。「愛は国境を超えるる」「愛は年の差を超える」というケースは昔からありますが、「愛は性別を超える」という関係を示したことが、何よりもいいのです。

 『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』では、登場人物がサウナに大集合する場面で、“上裸の男たち”をたっぷりと見ることができます。ゲイ向けの映画では、男性の裸を“性的なもの”として描き、濃厚なベッドシーンを入れることもありますが、この映画では日常の風景として、男性の肉体美を見せていました。例えばトム・クルーズ主演の『トップガン』(86年)や、ブラッド・ピット主演の『ファイト・クラブ』(99年)といった“男同士の友情”をテーマにした映画でも、男性の裸を見せる場面が出てきます。要するに、男性同士の裸の付き合いは、ゲイの人だけではなく、ストレートの人にとっても美しく見えるもの。ゲイとストレートは、重なり合う世界だということです。

 『おっさんずラブ』はシリーズを通して、露骨に「ゲイ」という言葉がほとんど出てきません。これからの世の中、「僕、彼と“おっさんずラブ”なんです~!」なんて関係が増えていけば、人生はもっと楽しく、自由になると思います。

『天才作家の妻 40年目の真実』……時代錯誤な“内助の功”がマイナスポイント

 一方で、今年イマイチだった映画は『天才作家の妻 40年目の真実』です。この映画、これまで7度も候補になりながら、まだ一度もアカデミー賞を受賞していない名女優のグレン・クローズが主演で、今回ようやく主演女優賞に輝くだろうと期待されていたのですが、結局、『女王陛下のお気に入り』のオリヴィア・コールマンが受賞しています。

 クローズといえば、80年代に社会現象となった映画『危険な情事』(87年)で、キャリアを優先させたがために結婚のタイミングを逸し、妻子ある男をストーキングしてしまうヒロインを演じています。『天才作家の妻 40年目の真実』でも、ノーベル文学賞を受賞した夫の“ゴーストライター”である妻を演じました。クローズは1947年生まれで、60年代後半から70年代前半にかけて起こった「ウーマンリブ運動」の際、ちょうど20代に突入した世代。ちなみに、日本を代表するフェミニストの上野千鶴子さんと同世代です。「男女平等」が盛んに叫ばれる時代を生きた彼女が、“キャリアを持つ女性”を演じたいという気持ちはわかります。

 しかし、「成功する男の陰には女の力があった」という話は、これまでにもいくらでもあったため、クローズの演技以外は、これといって特筆すべきところのない映画になってしまいました。物静かでありながら、夫への激しい怒りと葛藤を内に秘める妻を演じたクローズの素晴らしさに見とれて、映画全体の不備は忘れてしまいますが、設定的にもかなりむちゃな話です。もっと小さな文学賞だったら、妻が裏で書いていたということもあり得るでしょうが、ノーベル賞となると話が大きすぎて、あり得ないと思えてしまいます。クローズの演技のみを見る、ワンウーマンショー的な映画だったと思います。

 映画では今も、妻がかいがいしく料理を作って、夫の面倒を見ている場面が出てきますし、“内助の功”に徹することが女の使命だと信じている女性はまだまだ多いのでしょう。しかし、それはもう時代に合っていない。もっと21世紀的なディテールを描いてもらわないと、今映画化する意味がありません。小品として見るのであれば悪くない映画ですが、アカデミー賞を与えるとなると「?」と判断されたのでしょう。気の毒だけど、クローズにはまた再度のオスカー受賞のチャンスがあることを願っています。

次回……『アナと雪の女王2』前作に比べ停滞感あり、メッセージ性も薄く/映画評論家・ 真魚八重子氏

【2019年映画レビュー】劇場版『おっさんずラブ』に学ぶ、LGBTを“線引き”しないということ

 2019年に公開・配信された映画を、ジェンダーやフェミニズムの視点から紹介する本企画。第2回は、『マッチョになりたい!? 世紀末ハリウッド映画の男性イメージ』(彩流社)、『BL時代の男子学~21世紀のハリウッド映画に見るブロマンス~』(近代映画社)などの著書を持つ、男性ジェンダー研究家の國友万裕氏に「ジェンダー意識が高いオススメ作品」「ジェンダー意識が低いイマイチ作品」映画を聞いた。

第1回……フェミニスト視点で「オススメ」「イマイチ」作品は?/武蔵大学人文学部英語英米文化学科専任講師・北村紗衣氏

“実在の人物”だから、同性愛者が受賞? 「アカデミー賞」の惜しいところ

 この頃、あちこちでLGBTへの理解を深めるための催し等が行われています。これをきっかけに、LGBTへの理解が深まるのは悪いことではないと思いますが、しかし私は、“LGBT”と“非LGBT”の間にハッキリとした線引きをすることは、間違いだと思っています。ジェンダーやセクシュアリティはスペクトラムで、人によってグラデーションが違っているだけのこと。「100人いれば100通りの性がある」という考えにたどり着くのが、“性の解放”です。食べ物の好みのように、年齢によっても変わるものだという考えになれば最高ですね。

 私は、ジェンダーとセクシュアリティの角度から、長年映画を見てきました。その上で、映画でのLGBTの描き方は、着々と進化しているように感じます。アカデミー賞は“保守的な賞”とされていますが、年を追うごとにLGBTへの理解は深まっています。2006年に作品賞が本命視されていた『ブロークバック・マウンテン』が受賞を逃した時は、「ゲイ差別」だと騒がれましたが、16年には黒人のゲイを主人公にした『ムーンライト』が作品賞を受賞。今年2月に発表されたアカデミー賞では、主演男優賞(『ボヘミアン・ラプソディ』のラミ・マレック)、主演女優賞(『女王陛下のお気に入り』のオリヴィア・コールマン)、助演男優賞(『グリーン・ブック』のマハーシャラ・アリ)と、演技賞4部門のうち3部門が“同性愛者役”に行きました。

 ただ物足りないのは、今年アカデミー賞を受賞した同性愛者役の3人が、いずれも“実在の人物”を演じたということ。アーティストや歴史上の人物に同性愛者がたくさんいると知らない人も多いですから、それを世間に知らしめるためには、アカデミー賞の受賞で脚光を浴びるのは歓迎すべきことですが、そもそも『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』(11年)のメリル・ストリープや、『博士と彼女のセオリー』(14年)でスティーヴン・ホーキングを演じたエディ・レッドメインが主演で賞を獲得しているように、アカデミー賞が実在の人物役を好むことは有名。伝記としてではなく、LGBTのありふれた生活を描く映画で受賞が増えれば、理解が深まるのになあ、と思わずにはいられません。

ジェンダー意識が高いオススメ作品

『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』……これまでにない男性同士の恋愛を提示

 そういった意味で、2019年に放送されたドラマ『きのう何食べた?』(テレビ東京系)は、とても楽しいものでした。西島秀俊と内野聖陽がゲイカップルを演じていますが、料理を介して、男二人の微笑ましい共同生活が描かれていました。ただ、これも難を言えば、二人の性格が“ステレオタイプ”です。内野演じる矢吹賢二(ケンジ)は美容師ですが、デザイナーなども含め美を追求する職業は、ゲイの人の常套的な職業です。一方、西島演じる筧史朗(シロさん)は几帳面で、節約家の弁護士。彼のようにこだわりが強くてシニカルというのも、ゲイによくあるイメージです。つまり、両者ともゲイをステレオタイプ化してしまっているので、その部分がベタでした。「実際にはもっと違ったタイプのゲイもいると思うけど?」とツッコミを入れたくなります。それに、料理が得意な西島がネコ(女役)という“疑似男女”な設定もステレオタイプ。男女の関係を男同士の関係にすり替えるだけでなく、従来のLGBTのイメージを超えるような作品の登場を期待してしまいます。

 そこで私は、ドラマ『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)の映画版である、『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』を2019年のオススメ映画として挙げたいと思います。映画そのものはコメディで、ドラマを見ていない人には、その面白さが伝わらない部分もあると思われます。しかし、これまでにないタイプの男性同士の恋愛を提示したことで、この映画は記憶に残るものになったはずです。主役の田中圭が偏見のない、どこにでもいそうな男ぶりというのも好ましいですね。

 何よりも、ステレオタイプにしていない。田中扮する春田創一も、吉田鋼太郎扮する黒澤武蔵も、女性と付き合ったことがある“普通のサラリーマン”として描かれています。これはコメディでありドラマ・映画ですから、必ずしも現実に忠実である必要はありません。しかし、異性愛者が同性愛に目覚めることは実際にありますし、基本はゲイではないけども、相手次第では同性に恋するケースもあるはずです。「愛は国境を超えるる」「愛は年の差を超える」というケースは昔からありますが、「愛は性別を超える」という関係を示したことが、何よりもいいのです。

 『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』では、登場人物がサウナに大集合する場面で、“上裸の男たち”をたっぷりと見ることができます。ゲイ向けの映画では、男性の裸を“性的なもの”として描き、濃厚なベッドシーンを入れることもありますが、この映画では日常の風景として、男性の肉体美を見せていました。例えばトム・クルーズ主演の『トップガン』(86年)や、ブラッド・ピット主演の『ファイト・クラブ』(99年)といった“男同士の友情”をテーマにした映画でも、男性の裸を見せる場面が出てきます。要するに、男性同士の裸の付き合いは、ゲイの人だけではなく、ストレートの人にとっても美しく見えるもの。ゲイとストレートは、重なり合う世界だということです。

 『おっさんずラブ』はシリーズを通して、露骨に「ゲイ」という言葉がほとんど出てきません。これからの世の中、「僕、彼と“おっさんずラブ”なんです~!」なんて関係が増えていけば、人生はもっと楽しく、自由になると思います。

『天才作家の妻 40年目の真実』……時代錯誤な“内助の功”がマイナスポイント

 一方で、今年イマイチだった映画は『天才作家の妻 40年目の真実』です。この映画、これまで7度も候補になりながら、まだ一度もアカデミー賞を受賞していない名女優のグレン・クローズが主演で、今回ようやく主演女優賞に輝くだろうと期待されていたのですが、結局、『女王陛下のお気に入り』のオリヴィア・コールマンが受賞しています。

 クローズといえば、80年代に社会現象となった映画『危険な情事』(87年)で、キャリアを優先させたがために結婚のタイミングを逸し、妻子ある男をストーキングしてしまうヒロインを演じています。『天才作家の妻 40年目の真実』でも、ノーベル文学賞を受賞した夫の“ゴーストライター”である妻を演じました。クローズは1947年生まれで、60年代後半から70年代前半にかけて起こった「ウーマンリブ運動」の際、ちょうど20代に突入した世代。ちなみに、日本を代表するフェミニストの上野千鶴子さんと同世代です。「男女平等」が盛んに叫ばれる時代を生きた彼女が、“キャリアを持つ女性”を演じたいという気持ちはわかります。

 しかし、「成功する男の陰には女の力があった」という話は、これまでにもいくらでもあったため、クローズの演技以外は、これといって特筆すべきところのない映画になってしまいました。物静かでありながら、夫への激しい怒りと葛藤を内に秘める妻を演じたクローズの素晴らしさに見とれて、映画全体の不備は忘れてしまいますが、設定的にもかなりむちゃな話です。もっと小さな文学賞だったら、妻が裏で書いていたということもあり得るでしょうが、ノーベル賞となると話が大きすぎて、あり得ないと思えてしまいます。クローズの演技のみを見る、ワンウーマンショー的な映画だったと思います。

 映画では今も、妻がかいがいしく料理を作って、夫の面倒を見ている場面が出てきますし、“内助の功”に徹することが女の使命だと信じている女性はまだまだ多いのでしょう。しかし、それはもう時代に合っていない。もっと21世紀的なディテールを描いてもらわないと、今映画化する意味がありません。小品として見るのであれば悪くない映画ですが、アカデミー賞を与えるとなると「?」と判断されたのでしょう。気の毒だけど、クローズにはまた再度のオスカー受賞のチャンスがあることを願っています。

次回……『アナと雪の女王2』前作に比べ停滞感あり、メッセージ性も薄く/映画評論家・ 真魚八重子氏

2019年「調味料ベスト3」! 調味料ソムリエに聞く、かけるだけで「カンタンおいしい」逸品

――あらゆる世界で激動続きだったこの1年を、個性豊かな著名人の方々に振り返っていただくコーナー「あの人が2019年を振り返る」。近年、「タレ」への関心が高まっているようだ。つけるだけ、かけるだけ、混ぜるだけ――それだけで味がキマる調味料は、持っていて損のないアイテムといえる。今回は、全国各地の知る人ぞ知る“ご当地調味料”やメーカーいちおしの調味料を発掘する「調味料選手権」を主催する調味料ソムリエ・MICHIKO氏に、2019年の「ベスト調味料ベスト3」を聞いた。

2019年、お気に入りの調味料ベスト3

【1位】「ゴールデンマスタード」GOLDEN MUSTARD株式会社 1,200円(税別)

 黄金色に輝く、キャビアのような粒マスタード! マスタードというと、サンドイッチやローストビーフに使われている、酸味が強くて少し辛みが強いものを想像しませんか? ビネガーを使うことが多いマスタードですが、この商品は、日本の伝統調味料である米酢と白醤油、みりんなどを使っていて、酸味と甘みのバランスの良い、辛味も抑えたマイルドな爽やかな味わいに仕上がっています。

 マスタードは昔からおなじみのスパイスのひとつで、独特の風味と辛みがあり、和からしもなども同じ仲間。この商品は、カナダ産のイエローマスタードを使い、大きな粒をそのままつぶさずに調味料に漬け込んでいます。口の中でマスタードシードがプチプチとはじけて、リズミカルでとても楽しい。マスタード界のキャビア、黄金色に輝くその姿から「ゴールデンマスタード」と名付けられたとか。色合いが美しく、料理にトッピングするだけで豪華な本格的な一皿に変身してくれます。全体がトロリとしているので、野菜などの素材にもよくなじみます。

オススメの食べ方:魚のカルパッチョやサラダ、ステーキや唐揚げ、野菜の蒸し物などにトッピング、スープのちょい足しに……。いつものドレッシングやマヨネーズ、タレ類にプラスしたり、小松菜などの野菜の炒め物の味付けに、カレーの隠し味にも。和洋中、どんな料理にも使える万能調味料です。調味料ソムリエ・MICHIKOのオススメは、「ぎょうざ」にトッピング! 是非、お試しあれ♪

【2位】「海かおる ホイスターソース」気仙沼水産資源活用研究会 700円(税別)

 磯の香りと旨みが、ギュッと詰まったソース! 三陸の海というと、きれいな海、カキやホヤを連想する人が多いのではないでしょうか。ホヤ、ちょっと形もデコボコしていて真っ赤な色合いが何とも……。ですが、海のパイナップルとも呼ばれているんですよ。好き嫌いが分かれることが多い食材の一つではあるものの、地元で新鮮なホヤを食べた時の感動をいまだに忘れることができません。

 ホヤは、黄色い肉厚な身、独特の風味と苦み、磯の香り、五原味が揃ったうま味が凝縮された「海の恵み」です。三陸の海でじっくり育ったこのホヤを使ったのが「海かおる ホイスターソース」。ホヤを濃縮し、醤油等の調味料と合わせてあります。ホヤ特有の臭みを醤油が消し、芳醇な味わいにしてくれていますよ。

オススメの食べ方:サラダや蒸し野菜、焼いた肉や魚にかけるだけで、ホヤの豊かな味わいが口の中に広がり、まろやかなオツな味に。ワンランクアップした料理になります。サラダやディップには、「海かおる ホイスターソース」にオリーブ油をプラスしてドレッシングで。またマヨネーズに加えて、ディップソースに。炒飯や野菜炒め、焼き肉などには、味付け調味料としてこのまま使いましょう。料理が時短になるだけでなく、デリシャスに。調味料ソムリエ・MICHIKOのオススメは、卵かけご飯! やみつきになるおいしさです。
是非、お試しあれ♪

【3位】「発酵のちから サクサクしょうゆアーモンド」キッコーマンこころダイニング株式会社 850円(税込)

 サクサク! おかずのような、デザートのような、食べる調味料! 一口食べたら、サクサクとした食感とオイルベースのまったり感に、「おいしい!」と声を上げてしまいそう。

 「発酵食品はカラダにいいらしい」、そんな言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。発酵食品である醤油の新しい世界を広げた一品です。醤油を絞る前に発酵と熟成が終わった「しょうゆもろみ」が使われていて、旨みとコク、深い味わいと香りがたっぷり詰まっています。このしょうゆもろみの醤油をフリーズドライにしておいしさを閉じ込め、ローストアーモンド、フライドガーリック、フライドオニオンなどサクサク具材の饗宴、満足感たっぷり。

 最近はナッツの栄養効果にも注目が集まっていて、中でも栄養豊かなアーモンドは健康や美容、ダイエットにと人気です。ベースは国内で絞られたなたね油を使っています。なたね油と言えば、江戸時代から食べられてきた油とか。ニオイなどのクセがなく、あっさりとした味わいが特徴です。

オススメの食べ方:このまま、ご飯にのせても、豆腐や茹でた野菜、卵焼きやローストビーフなどにトッピング、パスタやうどんと和えても、何に使ってもおいしくなること、間違いなし。調味料ソムリエ・MICHIKOのオススメは、そのままチーズとクラッカーにのせて、ワインのお供に! 是非、お試しあれ♪

ベスト3から外れたけど、紹介したい!

■「ふんわり 鯖ふりかけ」漁村女性グループめばる (大分県)2,180円(税込・送料込み

 朝に採れた鯖だけで作られたふりかけ! 大分県豊後水道の漁港に朝、水揚げされた鯖のみを使っています。カラダのためにも、魚はたくさん食べたいですよね。特にDHAたEPAが豊富な青魚。でも現実はなかなか難しいもの。漁師の奥さん、おばちゃんたちが、「もっと魚をたべてほしい!」という想いから、商品化したのがこの「ふんわり 鯖のふりかけ」。 地元の漁師の家の食卓には、鯖のふりかけは常備菜とか。

 このふりかけは、ほぐした鯖の身をそのまま食べているようなやわらかな口当たり。地元のわかめや生姜、椎茸の粉末が旨みをアップし、魚臭さも感じません。朝は白いご飯にのせて、夜はお茶づけにのせて、マヨネーズと和えてディップソースに、青菜などのお浸しにのせても。調味料ソムリエ・MICHIKOのオススメは、おにぎりの具材に! 是非、お試しあれ♪

2020年に注目している調味料ジャンルは?

健康志向を反映した
・食べる調味料系(地元の食材を使ったものなど)
・タレ系(そのままかけるだけで、味が決まるもの)

MICHIKO(みちこ)
調味料ソムリエ、野菜ソムリエ。「調味料選手権」審査委員長を務める。『KinKi Kidsのブンブブーン』(フジテレビ系)『教えてもらう前と後』(TBS系)ほか、テレビ出演多数。食養生士・料理研究家・調味料研究家
◎レシピ掲載:『心臓強化 病気を防ぎ克服する本』『塩ミカンで病気が治る!肌髪ツヤツヤ』(ともにマキノ出版 )

ジャニーズの俳優情勢2019――木村拓哉の圧倒的「面白さ」、ジャニーズWEST・重岡への「期待」

――『キャラクタードラマの誕生』(河出書房新社)『TVドラマは、ジャニーズものだけ見ろ』(宝島新書)などの著書で知られるドラマ評論家・成馬零一氏が、2019年のジャニーズ俳優事情を振り返る。

 今さら言うのもなんだが、ジャニーズ俳優としてはもちろんのこと日本の俳優で一番面白いのは木村拓哉ではないかと思う。それは彼が俳優・アイドルとして背負っているものが圧倒的に面白く、何を演じても、戦後最大のスター俳優であるキムタクの物語が、作品ににじみ出てしまうからだ。特にSMAP解散騒動以降に公開された3本の映画はどれも面白い。

 仲間を粛清した罪で“死ねない体”となってしまった剣士・万次を演じた三池崇史の映画『無限の住人』は、SMAP解散騒動でボロボロに傷つきながらもアイドルとして生きていかざるを得ない木村の孤独と苦悩が伝わってきた。映画自体は剣戟(けんげき)に特化しすぎてグダグダなところもあるが、画面の向こうに透けて見える彼の物語に圧倒された。

 嵐・二宮和也と共演した原田眞人監督映画『検察側の罪人』は、自分の正義を貫くために不正に手を染めてしまう検事を演じたが、その姿は、ヒットドラマ『HERO』(フジテレビ系)の主人公・久利生公平の“その後”を見ているようだった。『HERO』のチーフ演出だった鈴木雅之が監督した映画『マスカレード・ホテル』では、ホテルマンに扮して潜入捜査をする刑事を演じた。『HERO』の時は、ラフな服装で型破りな男だったキムタクが、客からの理不尽なクレームに丁寧語で対応しているのを見ていると、時代が変わったのだと感じた。

 3作に共通するのは、組織の中でがんじがらめになりながら自分の正義を貫こうとする姿と、時代に取り残された古い男という役どころだ。それは今年ドラマで演じた『グランメゾン東京』(TBS系)の主人公・尾花夏樹にも受け継がれている。

 パリで二つ星レストランを経営していた尾花は、ある事件をきっかけに逮捕され店が倒産。仲間と離れ離れになるが、3年後、日本で再スタートした尾花の元に、かつての仲間たちが集まるという物語で、どうしてもSMAP独立騒動の際にジャニーズ事務所の側に付き、結果的にSMAP解散の戦犯として扱われた木村拓哉の現状をなぞっているように思わされる。同時に、本作では時代遅れになった“キムタク”の姿をこれでもかと強調しており、まるで高倉健かクリント・イーストウッドかというヒーローになっている。つまり、時代の最先端を走っていた男が、時代に取り残された男を演じているのだが、それが「木村拓哉」という俳優にかつてない物語性と色気を与えている。

 かつての仲間が「新しい地図」として再スタートし、WEBを拠点にのして来ている一方で、旧メディアの“王様”として木村がドラマに出演し、中居正広はバラエティを主戦場にしている状況を見ていると、むしろ解散してバラバラになったことでSMAPの存在感が更に増したように感じる。ジャニーズに残った「木村拓哉」VS外に出た「新しい地図」という対立軸、何を考えているのかわからない「中居正広」という構図が際立つことで SMAPという物語が今も続いているように見えてくるのだ

むしろバラバラになったことでSMAPという神話はより強化されたように感じる。この物語性が機能している間は何を演じても面白いと言えるだろう。

 とは言え、ジャニーズ事務所で一番面白いのが木村というのは、やはり寂しいものがある。その意味で後進に期待したいのだが、どうにも新味がない。

 例えば風間俊介は倉本聰脚本の『やすらぎの刻~道~』(テレビ朝日系)で、生田斗真は『俺の話は長い』(日本テレビ系)で主演を務め、俳優としてV6 ・岡田准一、TOKIO・長瀬智也、山下智久に続く人気を獲得しているが、すでに彼らもベテランの域に達しつつあり、若々しさに欠ける。

 そんな中、あえて新鋭として期待できるのは『これは経費で落ちません!』(NHK)で誠実な営業マン・山田太陽を演じたジャニーズWESTの重岡大毅だが、彼自身、2016年の映画『溺れるナイフ』、18年のNetflixドラマ『宇宙を駆けるよだか』ですでに鮮烈な印象を残しており、新鋭とは言い難い。

 本来ならここで、これからのジャニーズを背負うニューカマーとしてKing&Princeの平野紫耀の名前を挙げることができれば、話の座りはいいのだろうが、今年の主演は映画『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』だけで、今作が彼の魅力を存分に表していたかというと評価は難しい。個人的には、平野はキラキラの王子様ではなく、かつてKinKi Kids・堂本剛が演じていたようなナイーブな青年の方がハマるのではないかと思う。

 今のジャニーズに必要なのはLDHにおける『HiGH&LOW』や『PRINCE OF LEGEND』のような自社の若手俳優を生かすための大型コンテンツではないだろうか。KinKi Kids・堂本光一主演のミュージカル『Endless SHOCK』シリーズがコアなジャニーズファンの間で、その役割を果たしているのかもしれないが、もっと開かれた場所、例えば深夜ドラマやNetflixで展開できれば、若手をめぐる状況は一気に覆るはずだ。

 平野たち若手が、LDHや2.5次元アイドルにどう立ち向かうかが、今後、問われるのではないかと思う。
(成馬零一)

テレビマン&業界人が告白! 1年たたずに消えた「大失速」のタレント2人

 2019年、さまざまな人気お笑い芸人が散っていった。振り込め詐欺グループの忘年会に参加して“闇営業”を行い、のちに所属事務所の吉本興業から「謹慎処分」が下された、雨上がり決死隊・宮迫博之、ロンドンブーツ1号2号・田村亮ら、約1億2000万円の所得隠しで活動自粛を発表したチュートリアル・徳井義実……。彼らはいずれも、“自滅”していったといえるだろう。

 そんな中、過ちを犯したわけでもないのに、すっかり需要がなくなって“消えた”芸能人がいる。ある意味、芸能界の正しい生き方ともいえる末路をたどったのは、あの“ジェンダーレス男子キャラ”の芸人だ。

「今年の1月1日に放送された『ぐるナイ おもしろ荘2019 若手にチャンスを頂戴!今年も誰か売れてSP!!』(日本テレビ系)の出演を機に注目された、夢屋まさるです。『パンケーキ食べたい』を繰り返す人、と言ったほうがピンとくるかもしれません。このフレーズは一瞬流行しましたが、彼は8.6秒バズーカーや、ひょっこりはんのような“ネタありき”の一発芸人ではなく、ビジュアルとインパクトだけのタレント。夏ごろまではメディア露出があったものの、下半期に大失速しています。今見たら、『懐かしい』と思う人も少なくないはず」(テレビ局関係者)

 ちなみに、夢屋は11月25日に初エッセー『パンケーキ食べたいの人です。本当はもなか食べたい。』(宝島社)を出版。実は慶応義塾大学経済学部在学中の“高学歴芸人”なので、来年はインテリキャラとして、再びお目にかかることになるかもしれない。

 もう一人は、「テレビ金沢の暴れ馬」と呼ばれた、あのフリーアナウンサーだ。

「アナウンサーらしからぬ“暴走キャラ”で話題を呼んだのが、元テレビ金沢の馬場ももこアナです。『今夜くらべてみました』『行列のできる法律相談所』『踊る!さんま御殿!!』(いずれも日本テレビ系)など、バラエティ番組へ立て続けに出演して脚光を浴びると、今年3月末でテレビ金沢を退社し、セント・フォースに所属。フリーアナウンサーとなりました」(スポーツ紙記者)

 しかし、この選択は最善だったのだろうか?

「現在は月に2〜3回、テレビで見かける程度。ドッキリ企画などの体を張ったバラエティ番組にも出演するようになり、もはや“タレント”の扱いになりつつあります。今年5月、馬場は『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演し、フリーアナウンサーになったことを、フットボールアワー・後藤輝基に報告。馬場が注目されるきっかけとなった『今夜くらべてみました』で共演するなど、ある意味“恩人”でもある後藤ですが、フリーになったことは祝福せず、『やめときて〜。“おかしな人が金沢におんで”がええねやんか!』とバッサリ切り捨てていました」(同) 

 『深イイ話』では、セント・フォースに所属することが「夢だった」と明かしている馬場。しかし、後藤からはきっぱりと“地方局のアナウンサー”であることが強みだったと言われてしまい、同番組では「そういうことですか……」と肩を落とす馬場の姿も映っていた。

 近年は、テレビで活躍したタレントがYouTubeに進出する流れもあり、「テレビで見なくなったから終わり」とも言い切れない。とはいえ、テレビから“退場”せざるを得なくなった人たちが、ネットの世界で活躍できるかというと、そう簡単にもいかないはずだ。どちらにしても、1年間すら世間の関心を惹きつけられなかった彼らの行く末は、厳しいものになるだろう。
(村上春虎)

テレビマン&業界人が告白! 1年たたずに消えた「大失速」のタレント2人

 2019年、さまざまな人気お笑い芸人が散っていった。振り込め詐欺グループの忘年会に参加して“闇営業”を行い、のちに所属事務所の吉本興業から「謹慎処分」が下された、雨上がり決死隊・宮迫博之、ロンドンブーツ1号2号・田村亮ら、約1億2000万円の所得隠しで活動自粛を発表したチュートリアル・徳井義実……。彼らはいずれも、“自滅”していったといえるだろう。

 そんな中、過ちを犯したわけでもないのに、すっかり需要がなくなって“消えた”芸能人がいる。ある意味、芸能界の正しい生き方ともいえる末路をたどったのは、あの“ジェンダーレス男子キャラ”の芸人だ。

「今年の1月1日に放送された『ぐるナイ おもしろ荘2019 若手にチャンスを頂戴!今年も誰か売れてSP!!』(日本テレビ系)の出演を機に注目された、夢屋まさるです。『パンケーキ食べたい』を繰り返す人、と言ったほうがピンとくるかもしれません。このフレーズは一瞬流行しましたが、彼は8.6秒バズーカーや、ひょっこりはんのような“ネタありき”の一発芸人ではなく、ビジュアルとインパクトだけのタレント。夏ごろまではメディア露出があったものの、下半期に大失速しています。今見たら、『懐かしい』と思う人も少なくないはず」(テレビ局関係者)

 ちなみに、夢屋は11月25日に初エッセー『パンケーキ食べたいの人です。本当はもなか食べたい。』(宝島社)を出版。実は慶応義塾大学経済学部在学中の“高学歴芸人”なので、来年はインテリキャラとして、再びお目にかかることになるかもしれない。

 もう一人は、「テレビ金沢の暴れ馬」と呼ばれた、あのフリーアナウンサーだ。

「アナウンサーらしからぬ“暴走キャラ”で話題を呼んだのが、元テレビ金沢の馬場ももこアナです。『今夜くらべてみました』『行列のできる法律相談所』『踊る!さんま御殿!!』(いずれも日本テレビ系)など、バラエティ番組へ立て続けに出演して脚光を浴びると、今年3月末でテレビ金沢を退社し、セント・フォースに所属。フリーアナウンサーとなりました」(スポーツ紙記者)

 しかし、この選択は最善だったのだろうか?

「現在は月に2〜3回、テレビで見かける程度。ドッキリ企画などの体を張ったバラエティ番組にも出演するようになり、もはや“タレント”の扱いになりつつあります。今年5月、馬場は『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演し、フリーアナウンサーになったことを、フットボールアワー・後藤輝基に報告。馬場が注目されるきっかけとなった『今夜くらべてみました』で共演するなど、ある意味“恩人”でもある後藤ですが、フリーになったことは祝福せず、『やめときて〜。“おかしな人が金沢におんで”がええねやんか!』とバッサリ切り捨てていました」(同) 

 『深イイ話』では、セント・フォースに所属することが「夢だった」と明かしている馬場。しかし、後藤からはきっぱりと“地方局のアナウンサー”であることが強みだったと言われてしまい、同番組では「そういうことですか……」と肩を落とす馬場の姿も映っていた。

 近年は、テレビで活躍したタレントがYouTubeに進出する流れもあり、「テレビで見なくなったから終わり」とも言い切れない。とはいえ、テレビから“退場”せざるを得なくなった人たちが、ネットの世界で活躍できるかというと、そう簡単にもいかないはずだ。どちらにしても、1年間すら世間の関心を惹きつけられなかった彼らの行く末は、厳しいものになるだろう。
(村上春虎)