紙より好条件?――電子コミックのギャラ事情

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ななかさんの印税生活入門1) (まんがタイムKRコミックス)

 一部のヒット作家を除き、生活が苦しい人が多いといわれるマンガ家。電子コミックとして作品を発表した場合は、収入はどうなるのか。

「最近は原稿料+電子印税の契約が増えています。原稿料はページ単価6,000円~1万円程度で、紙の場合とほぼおなじ。紙での連載の場合は、コミックスになってはじめて印税が発生するのが基本で、重版がかからないと印税はナシのケースもあるので、作家さんとしては紙での連載よりも好条件に感じられると思います」(電子コミック編集者)

 印税については「出版社によりまちまち」とのこと。

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“笑わない男”ラグビーの稲垣啓太、倉持明日香とのLINEでは「笑ってる」との証言

 今月発表された「新語・流行語大賞」でも、『ONE TEAM(ワンチーム)』が年間大賞に輝くなど、日本中の大きな話題を集めたラグビーW杯。

 ベスト8入りの偉業を果たした日本代表チームの選手たちは一躍時の人となり、テレビ番組でも引っ張りだことなっている。

「話題性はもちろん、キャラの立っている選手も多く、重宝しています。“ワンチーム”がまさに象徴していますが、競技の性質上、選手同士の仲が良さそうですし、献身的なプレーの印象が強く、好感度も高い。プロ野球やJリーガーなどの他のプロアスリートと異なり、それほど収入が高くないという点も視聴者の親近感を掻き立てるのか、とにかくイメージが良くて視聴率にも繋がっています」とは民放テレビ局のバラエティー番組スタッフ。

 日本代表チームの選手の中でも、とくに視聴者のヒキが強いのが“笑わない男”として知られるプロップの稲垣啓太選手という。

「“笑わない男”というキャッチーなフレーズが功を奏している印象です。外見はコワモテですが、じつは茶目っ気もあり、“空気”を読む力やトーク力もある。天然芝のグラウンドにするなど競技発展のため、母校の高校に300万円を寄付するなどのプライベートの美談も好感度の高さに繋がっているのでしょう」(同番組スタッフ)

 そんな稲垣選手といえば、アイドルグループ・AKB48の元メンバーでタレントの倉持明日香との交際も発覚して話題となった。

「双方とも熱愛報道を否定していないので交際は事実でしょう。稲垣選手は元々、女優の秋元梢さんのファンであることを明かすなど黒髪の似合う彫の深いエキゾチックな女性がタイプ。倉持さんも大のプロレス好きで以前から元レスラーの小橋建太さんを理想のタイプと事ある事に話していましたから、男らしい肉体派の稲垣選手はまさにピッタリでしょう。旬な著名人と芸能人が結ばれると批判的な見方をされるケースもありますが、2人の場合、以前から公言していた理想のタイプ同士の熱愛ということで世間のイメージも悪くなく、周囲も交際を温かく見守っている印象です。このままゴールインという可能性も十分ありますね」(芸能リポーター)

 2人の今後の恋の行方にも注目が集まるが、稲垣選手を知るラグビー関係者からは祝福まじりにこんな声も…。

「稲垣選手は一般的には“笑わない男”のイメージが強く、確かに試合中はまず笑わないけど、普段は笑うことも多いですよ。有名人になった最近は笑っているところ見られないように気を使っているようですが。それに、彼女とのメールやLINEでのやり取りではよく“(笑)”を使っているようで、そのことを仲の良いチームメイトからツッコまれているとか」

 今の彼女とゴールインしたあかつきには、ぜひとも満面の笑みを公然の場で見せてもらいたいものである。

からし蓮根がたどり着いた熊本弁漫才「背伸びするのをやめて、素の感じでできるようになろうと」

2画面左からボケの伊織とツッコミの杉本青空(撮影=荒熊流星)

 ついに明日、今年のNo.1漫才師が決まる。2019年『M-1』グランプリ決勝、なんと9組中7組が初の決勝進出というフレッシュな顔ぶれがそろう。中でも「優勝候補」と の呼び声が高いのが、熊本出身の同級生コンビ、からし蓮根。190センチの長身ボケが舞台狭しと動き回れば、独特のワードセンスを熊本弁にくるんだ小気味良いツッコミがそれをコントロールする。新しいのに懐かしいのは、その確かな技術ゆえ。霜降り明星がくさびを打ち込んだ「お笑い年功序列」に、今再び「第7世代」が襲いかかる。

***

――決勝を目前に控えた今のお気持ちは?

杉本青空(そら/以下、青空) まぁ、そうですね……怖いですね。まぁまぁ、楽しいですけど、決勝までのこの期間がね(※インタビューは12月17日)。

――今年の『M-1』の決勝は、出場者も年齢層もガラッと変わって……その象徴がからし蓮根さんなのかなと思い、インタビューをお願いしました。お2人も、そういう流れの変化みたいなものを感じていますか?

伊織 やっぱり去年、霜降り(明星)さんが優勝してからですね。若手が注目されるようになった。

青空 追い風ですね。ありがたいですね。

――第7世代……提唱者といわれている(霜降り明星の)せいやさんは、すごいその言葉を嫌がっていますが(笑)。

青空 確かに。こんな大変なことになるとは思ってなかったでしょうから。

伊織 ラジオでたまたま言った言葉がね~。

――からし蓮根さんは、「若さ」ももちろんですが、熊本弁での漫才というのも異色です。

青空 最初は違ったんです。標準語と関西弁が入り混じった、どこの言葉ともつかないものでやってたんですけど、たまたま方言をちょろっと入れてみてたら、お客さんの反応が良かったので。そっちのほうが僕らも楽だった。地元の言葉でやるほうが。

――最初からではなかったんですね。

青空 そうですね。なんか、熊本弁は受け入れられないと思ってたんで。

――テンポとか、言葉の意味が伝わらないとか?

青空 それもあるし、ネタの邪魔になると思ってて。

――でも、実際やってみたら、熊本弁のほうがしっくりきたんですね。

2人 そうですね、はい。

青空 上手にね……なりたいなと思ってたんです、漫才を。大阪弁とか標準語のほうが、高等なテクニックを使ってるような感じするじゃないですか。でも、もうそれをあきらめて。上手になるのは無理がある。

――おっしゃる感じはわかります。なんというか、方言の「あざとさ」みたいなものも、最初躊躇されていた要因なのかなって。

青空 そうなんですよ。ただちょっと背伸びするのをやめて、素の感じでできるようになろうと思って。やったらまぁ、自然と方言になった感じです。

――お2人は高校時代の同級生ですよね?

2人 そうです。

――青空さんは「高校生活があまり楽しくなかった」と、以前インタビューでおっしゃっていましたが。

青空 そうそうそう。入学して、僕ホームシックになったんです。高校は市内にあって、でも僕は田舎の中学校から入ってきて、ほんと友達も誰もいなかった。すぐに辞めようと思ってました。

――青空さんは内向的なタイプ……?

青空 めっちゃそうですね。

――そのインタビューによると、青空さんが辞めようと思ってるからなんとかしてくれと、先生が伊織さんに頼んだと。

伊織 そうですね。でも何もしてないです。ただしゃべっただけです。

――お互い気が合うなと思いましたか?

青空 気が合う……? うーん、そうですね、僕は小さい頃からお笑いがめっちゃ好きやって、中学の時に『M-1』でサンドウィッチマンさんやキングコングさんを見て、格好いいなと思って。一緒にお笑いやる人おったらなって探してたら、伊織がね、そんなんやらされてたんで、周りの友達に。

――一発ギャグ的なものを?

青空 それ見てたので、ちょっと誘いやすかったというか。

――内向的なタイプとおっしゃいましたが、人前に出てネタをやることに戸惑いはなかったですか?

青空 まぁそうですね。でも、テレビで見たギャグとかをぱっと覚えてて、親戚の集まりとかでちょっとふざけてやるみたいなのの、その快感はあったんですよ。この感覚すごいなぁって。

――勝手なイメージなんですけど、やっぱり熊本の、九州の男の人は無口で、どんと構えてという……

2人 そうです。基本はそうです。

青空 もちろん漫才はやりますけど、ほかのところでは本当にその通りですね。

――もともとは同級生だった友達が、一緒に仕事する仲間になって。関係性に変化はありますか?

2人 関係性……?

伊織 逆に高1の時しかクラス一緒じゃなかったんで、それも相まって、ちょうどいい関係性、ちょうどいい距離感でやってますね。

青空 そうじゃないと、やっていけないですよ。仲悪かったらやっていけない。良すぎても……ですけど(笑)。

――楽屋では、どんな感じなんですか?

青空 仲良い、しゃべりやすい人とはしゃべりますけど、新しく誰かに話しかけて……みたいなのは自分からはしないですね。話しかけてもらって、やっとです。

――伊織さんは?

伊織 僕は逆にいろんな人と仲良くなりたいんで、いろんな人としゃべってます。幅を広げていく感じです。

――同世代で、仲のいい芸人さんはいらっしゃいますか?

青空 先輩だと吉田たちさん。同期は、紅しょうがの熊元プロレスというマイナーな芸人がいるんですけど、そいつと仲いいです。

――吉田たちさんも準々決勝に進出していました。

青空 正直言うと、もう戦いたくないんですよ、本当に。(吉田さんたち)おったら、たぶん勝てない。だからよかったといえばよかったのかもしれないけど、悔しい気持ちもある。メチャクチャ面白いのに、なんであそこで落とされるんだ……って。でも、これが勝負の世界なんですね。

伊織 僕も、吉田たちさんは仲いいですね。同期だったら、レインボーの実方(孝生/現・ジャンボたかお)とか。あとはEXITの兼近(大樹)とか、四千頭身の都築(拓紀)とか、たくろうのきむらバンドとか。そんな感じです。

――今をときめく方々が!

伊織 今どきの人と。なんか広く(笑)。

――伊織さんとジャンボさんが一緒に歩いてるところ、ちょっと面白そう(笑)。

伊織 いつも東京来たら連絡するし、向こうが大阪来たら一緒に遊んでますね。

――青空さんが「出待ちに冷たい」というウワサを聞きましたが、それについてはいかがですか?

青空 そうですね。よく言われます(笑)。うれしいのは、うれしいんですよ!「キャー!」ってしてくれるのも。でも「この人たちも、いつかいなくなるもんや ……」と思って接しないと、たぶんやっていけないかなと。

――伊織さんは……?

伊織 僕は全然。どんどん来てくれ! っていう。全力でお相手します(笑)。

――本当に真逆ですね(笑)。伊織さんは現在、オール巨人師匠のところでアルバイトをしてらっしゃるんですよね。

伊織 たまたま師匠のスナックがあるエリアに僕が住んでて、「バイト来いよ」って誘われて、それからです。サイズが合うっていうのもあって、衣装のお下がり頂いたり、よくしてもらってます。

――ネタについて、アドバイスもらったりとかは?

伊織 ネタは……個人的に見てもらったりとかはしてないですね。アドバイスも「やめるな」って言われたぐらい。

――究極ですね。

伊織 最初の頃に「やめたらあかん」って。「続けといたらいつかチャンス来るから、やめずにおれ」と。全然「やめたい」とか言ってないんですけど(笑)。なんか基本、根っこの部分で、そこが大事やでってことだと思います。

――最初から、何かを見抜いてらっしゃったのかもしれないですね。

伊織 テレビでネタにできるエピソードが増えたり、先輩や師匠に「あ、お前スナックでバイトしてたな」って声かけてもらったり。ありがたいです!

青空 伊織が広げてくれた人脈に僕が入れてもらうという、そういう感じです。僕は、なんもしてないです……。

――なんもしないってことは……。

青空 いや、でもそうですね。僕は漫才考えるだけですね。

――かっこいい……。

青空 あぁ、まぁそうですね(照)。

――ネタは、どうやって作ってるんですか?

青空 いろいろですね。ツッコミから思いつくこともあるし、ボケから広げてくことも。

――からし蓮根さんの漫才は、見たことないけど懐かしい感じもあって、不思議な感覚です。

青空 設定自体は、だいたいみんなが漫才でやってるようなやつですし。でも、その中でも誰もやってないことを探す、みたいな感じですね。

――入り口は普通だけど、入ってみたら見たことのない世界。

青空 そうそうそう。それって、逆に誰も手を出さない気がする。みんなもっと新しいほう新しいほうへ行くんで。

――キーになるのはやはり伊織さんのキャラだと思うのですが、青空さんはどういう戦略でネタを作られているのですか?

青空 そうですね。生かすって感じでもない。伊織ができるかどうか、です。これ言えるかとか、ちゃんと思った通りに笑いにつなげられるかとか。

――なるほど……。

青空 伊織が無理してたら、全然おもんないですよ。

――伊織さんは「こういう表情や動きで笑わせよう」みたいな欲が、ものすごく薄いように思います。

青空 たぶんそれが見えると、本当に寒くなるというか。

――その押し付けがましくなさが、からし蓮根のすごいところだと。

伊織 僕はもう、やるだけなんで。

――正直、今年の『M-1』はいけるのではないかという、手応えみたいなものはあったのでしょうか?

2人 手ごたえ……?

青空 手ごたえ……いや、ないですね。

――そ、そうなんですね!

青空 去年は準決勝で、3回目ですね、準決は。(手ごたえのなさは)それもあるかもしれないです。最初に準決行けた時は、確実に手ごたえあったんですよ。まぁ初めてやったんで。そっからはもうなんか「大丈夫? これで」みたいな。だんだん自信なくなってきて、通過したら「よかった……よかった……」ってホッとする感じになってきました。

――『M-1』で準決勝に残ることがまずすごいわけですが、そこからさらに高い壁が「決勝」にはある。

2人 ありました。

――どんな壁なのでしょうか?

青空 なんでしょうね、あれは。

伊織 わかんないです(笑)。

青空 でもなんかもう……無理でした。1回目の(準決勝の)時は、本当にもうそんな感じ。1言目、2言目ぐらいで、2人ともたぶん「無理だ」ってわかってた。

――空気のような?

青空 空気ですね。やり始めた感じで、もうなんかわかる。

伊織 これはちょっとレベルが違うわ、みたいな。

――『M-1』決勝進出が決まった後の記者会見で、インディアンスさんが「漫才中に『「これいったな』」って思った」みたいなことをおっしゃってましたが、その逆もまたわかるんですね。

青空 そうですね。

伊織 でも、今年も、やってる時は正直わかんなかったです。ただ落ち着いてやってこうと。

青空 (準決勝の)映像を見返しましたけど、みんな「よっしゃ」みたいな感じで袖に戻ってくるんですけど、僕ら2人とも腕組んで歩いてて。

伊織 うーん、どうだろうって(笑)。

青空 「どうだろう?」だった。ただ、ウケてりゃいいなと思って。

――無心ということですね。

青空 そうですね。ちゃんと見ごたえのあるものになってるかなっていう、そのことしか考えてないです。

――今年は確実視されていた方が準決勝で姿を消したり、始まる前から波乱含みです。

青空 そうなんですよ、本当に。

――俺たちの時代がきてる……みたいな感覚は?

青空 時代ですか……。

伊織 時代はまったく……確かに若い世代が注目されてるなって感じはするんですけど、別に大阪はそんな感じでもないんですよ。第7世代がきてる感じはあまりしない。

――ああ、この異様な「第7世代」ムーブメントは、割と関東特有のものなのか!

伊織 そうだと思うんですよね。関西は、そんなに気にしてない感じで。

――それって、関西のお笑い界のほうが、うまいこと新陳代謝がなされているということでもあるんでしょうね。今、それが東京にも起こりつつあると。

青空 そうかもしれないです。若い……僕らぐらいにも仕事が来るように、やっとなってるのかもしれないですね。

――決勝に出たら、認知度もまたグーンと上がると思われますが、これからやってみたい仕事などありますか?

青空 なんやろう。レギュラーが欲しいですね、番組の。『ワンナイR&R』(フジテレビ系)とか好きやったんで、ああいう。『笑う犬』(同)もめっちゃ見てたな。でもとにかく、『M-1』で目に見える結果を出してからですかね。

――以前(霜降り明星)粗品さんが「『M-1』で優勝してから、やっと自由に漫才ができるようになった 」ということをおっしゃってましたが。

青空 あぁ、そうやと思います。

――アドリブを効かせてネタをするとか。

青空 確かに。今はメチャクチャ避けますね。まぁね、簡単ですもん。お客さんの目線に合わせようと思えば、たぶんいくらでも合わせてできる。そういうのなしで、普通にちゃんと漫才をしないと、今は。

伊織 とにかく、たくさんの方々に笑ってもらえるように頑張ります!

――なんか、でもドキドキしますね……。決勝組で、ライバル視してるコンビはいますか?

青空 決勝で? 誰やろう? ちょっとどんな感じになるのかわからない。

伊織 最近……思うんです。やっぱりネタの最初のほう、まだまだ緊張してるなって。やっていったら徐々に落ち着いてはいくんですけど。だからライバルは……自分自身。

――なんか……イチローみたい。優勝後に、またインタビューをさせてください。その時は……もうちょっと心を開いていただけるように、私も精進します(笑)。

伊織 なかなか開かないんで。(青空は)開かないタイプなんで。

青空 いや、そんなことは、いや。またよろしくお願いします。

――(開いてない……)
(取材・文=西澤千央)

岩井俊二最新作、手紙の行き違いで始まるラブストーリー映画『ラストレター』鑑賞券プレゼント

 松たか子の主演映画『ラストレター』が、1月17日より全国公開されます! 本作のメガホンを取るのは、『スワロウテイル』『リリイ・シュシュのすべて』『花とアリス』『リップヴァンウィンクルの花嫁』など数々の名作を世に送り出してきた岩井俊二監督。自身の出身地である宮城を舞台に、手紙の行き違いで始まった淡いラブストーリーを描くとのこと。一体どのような内容となっているのでしょうか。早速あらすじを見てきましょう!

 岸辺裕里(松たか子)は、姉・遠野未咲(広瀬すず)の葬儀で、姉の娘・鮎美(広瀬すず)と再会。そこで鮎美から、未咲宛ての同窓会の案内と、未咲が鮎美に残した手紙の存在を告げられる。鮎美は心の整理がついておらず、その手紙を読むことができない。裕里は未咲の同窓会で姉の死を伝えようとするが、同級生たちに未咲本人と勘違いされてしまう。そこで、初恋の相手・乙坂鏡史郎(福山雅治)と再会し、未咲のふりをしたまま彼と文通をすることに。やがて、1通の手紙が鮎美に届いてしまったことで、鮎美は鏡史郎と未咲、そして裕里の学生時代の淡い初恋の思い出を辿り始める……。

 本作は、岩井監督が1995年に手掛けた映画『Love Letter』に対するアンサー映画になっているといい、同作の主要キャストである中山美穂と豊川悦司も出演するとのこと。また、福山演じる鏡史郎の高校時代は、同じ事務所の神木隆之介が演じます。

 今回は、映画『ラストレター』の鑑賞券を3名の方にプレゼント。年末年始に実家に帰ると、感傷に浸りたくなってしまう……というサイ女読者の皆さまには、うってつけの一作かも? 奮ってご応募ください。お待ちしております!

※12月30日正午〆

ご応募はこちらから
カテゴリー: 未分類

岩井俊二最新作、手紙の行き違いで始まるラブストーリー映画『ラストレター』鑑賞券プレゼント

 松たか子の主演映画『ラストレター』が、1月17日より全国公開されます! 本作のメガホンを取るのは、『スワロウテイル』『リリイ・シュシュのすべて』『花とアリス』『リップヴァンウィンクルの花嫁』など数々の名作を世に送り出してきた岩井俊二監督。自身の出身地である宮城を舞台に、手紙の行き違いで始まった淡いラブストーリーを描くとのこと。一体どのような内容となっているのでしょうか。早速あらすじを見てきましょう!

 岸辺裕里(松たか子)は、姉・遠野未咲(広瀬すず)の葬儀で、姉の娘・鮎美(広瀬すず)と再会。そこで鮎美から、未咲宛ての同窓会の案内と、未咲が鮎美に残した手紙の存在を告げられる。鮎美は心の整理がついておらず、その手紙を読むことができない。裕里は未咲の同窓会で姉の死を伝えようとするが、同級生たちに未咲本人と勘違いされてしまう。そこで、初恋の相手・乙坂鏡史郎(福山雅治)と再会し、未咲のふりをしたまま彼と文通をすることに。やがて、1通の手紙が鮎美に届いてしまったことで、鮎美は鏡史郎と未咲、そして裕里の学生時代の淡い初恋の思い出を辿り始める……。

 本作は、岩井監督が1995年に手掛けた映画『Love Letter』に対するアンサー映画になっているといい、同作の主要キャストである中山美穂と豊川悦司も出演するとのこと。また、福山演じる鏡史郎の高校時代は、同じ事務所の神木隆之介が演じます。

 今回は、映画『ラストレター』の鑑賞券を3名の方にプレゼント。年末年始に実家に帰ると、感傷に浸りたくなってしまう……というサイ女読者の皆さまには、うってつけの一作かも? 奮ってご応募ください。お待ちしております!

※12月30日正午〆

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メルカリで汚実家の終活が円満に!隠れ資産は平均28万円!?

 書店へ行くと「親に寄り添う、実家のちょうどいい片づけ」「図解 親ともめずにできる これがリアルな実家の片づけです」など、実家の片付けに関する本がたくさん並んでいます。これらの本を見て、他人事ではないと思う方も多いのではないでしょうか。

 特に、現在子育て中の我々の世代にとって、実家が片づかない、モノが多くて困っているというのは、大きな悩みのひとつかもしれません。かく言うわたしも、その一人でした。

 実家に帰っては、親が残りの人生を心地よく過ごせるように、片づけの説得を何度も試みましたが、「終活しなければいけないことはわかっている」と、ネガティブな言葉を返されへこんだこともあります。

 ですが、親世代を一方的に批判することはできません。戦後のモノが十分ではなかった時代に幼少期を過ごし、高度経済成長期を支え、バブルの頃は、高級なモノを買い揃えることがステイタスだった。そんな親世代が、もったいない、いつか使えるかも……とモノを捨てられないのは、仕方のないことなのかもしれません。

 では、どうしたら円満かつ前向きに実家の片付けができるのか。悩んでいるのであれば、メルカリを活用してみるのはどうでしょうか?

隠れ資産は1人あたり平均28万円
 メルカリが全国の10代〜60代の男女2,536名を対象に調査したところ、日本全国のかくれ資産総額は、なんと推計37兆177万円! 1世帯あたり約70万円、国民1人あたり約28万円もあるんだそうです。

 なお、かくれ資産とは、自宅内の不要品の価値総額のことで、家の中で1年以上利用していない物の価格を、フリマアプリ「メルカリ」での平均取引価格で換算したものです。

 つまり実家は、およそ70万円のお宝が眠る宝島? はたまた、お城のような場所? 徳川埋蔵金は見つからずとも、実家に眠るお宝は、押し入れの扉を開ければ、すぐに見つけることができるはずです。

 モノだらけの実家に帰るのが、少し楽しみになってきませんか?

親を説得するベストな方法とは?
 しかし、お宝欲しさゆえの、軽はずみな言動は禁物です。

 親に「これ使ってる?」と聞けば、必ず「使っているよ」とか「今は使っていないけど、いつか使うから」などと返ってくることでしょう。「いつか使うの、いつかは絶対に来ない!」などと返したら、即交渉決裂。片付けは進みません。

【絶対にNGな言い方】
・「これいらないよね?」
・「絶対に使ってないでしょ?」
・「いい加減捨てたら?」
・「売っていい?」
 では、何と言えばいいのか。目の前にいるのは、あなたを育てた親です。親にとって、いくつになっても子どもは子ども。絶対に使っていないだろうお宝を手に、子どものような無邪気さで、「これ、もらっていい?」と伝えたならば、断る親はそうそういないのではないでしょうか。

 その上でわたしは、「メルカリの出品や発送はすべてわたしがやるので、売り上げの20%バックでどうだろうか?」と、親に対して取り分の“交渉”をし、“実家に眠る今も未来も使わないであろうモノ”を、大きな大きな段ボールに詰め、着払いで自分の住む家へ送りました。

 あとは、ひとつひとつていねいに写真に撮り、メルカリに出品するのみです。結果、着払いの支出など気にならないほどのお小遣いを得ることができました。

 “自分にとっての不要なモノ”が“誰かにとっての必要なモノ”であること。実家に眠る今後も使わないであろうモノは、誰かに使われることで、モノとしての役割を果たせるようになります。さらに、それによって、モノに溢れた実家が、少しばかり片付くのです。

 これぞ、メルカリの目指す循環型社会などと書いたところで、己の私腹を肥やしただけではないかと言われたら否定はできませんが……。

[wezzy_blogcard 71047]

 しかし、“隠れ資産”は隠しておいたままでは、実家が片付かない要因のひとつでしかありません。年末年始、帰省のタイミングで、実家の掃除や片付けを手伝いつつ、そこに眠る“お宝”を探してみてはいかがでしょうか。

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坂口杏里、シバターと“夫婦”YouTuberデビューするもアンチすらスルーの大惨事

 10月に炎上系YouTuber・シバターとの結婚を発表した元タレントの坂口杏里が、12日に自身のYouTubeチャンネルに動画を投稿した。

 当初から、2人の結婚はヤラセとの見方が多かったため、「シバターとの結婚について全てをお話します」との内容に、「ついにドッキリの種明かしか?」と、動画を見た視聴者もいたはず。しかし、「実は、2人は本当に入籍をしたそうで、今後は夫婦YouTuberとして、いろいろな動画を上げていくようです」と話すのは事情に詳しい芸能記者。さらに続ける。

「坂口杏里もシバターも、一時期よりアンチが減り、視聴者から飽きられつつあります。最近は、夫婦で活動する『しばなんチャンネル』や、美男美女のカップル系Youtuber・ヴァンゆんが注目を集めていますから、その流れに乗って、今回の結婚で2人して再浮上を狙っているのでしょう。しかし、前回の結婚時と同様、坂口の結婚を話題にしているネットユーザーは皆無で、コメント欄も炎上せず。もはや、アンチからも完全にスルーされるという散々な状況です」

 いまだ親族の顔合わせすら行っていないという2人。この結婚が、動画を炎上させるためのヤラセでないことを祈るばかりだ。

【米エンタメ2019年総決算】カニエ「宗教に傾倒」、カーダシアン家「コントロール不能」、ビヨンセは「優等生すぎ」!?【渡辺志保×辰巳JUNK(上)】

 1月3日に米ケーブル局「Lifetime」がR&B歌手R・ケリーの性的虐待告発ドキュメンタリー『Surviving R.Kelly(R・ケリーからの生還)』を放送するという衝撃的な出来事から始まった、2019年の米ショービス界。#Me Too以降は性暴力根絶、有害な男らしさへの警鐘といった機運が高まっており、さらには多様性ある社会を目指すためのポリティカル・コレクトネスが作品はもちろんアーティスト自身にも求められるなど、業界そのものの価値観が大きく変わろうとしている。

 そこで、ブラックミュージックやヒップホップに詳しいライターの渡辺志保さんと、ゴシップとカルチャーの両視点からショービズ界に斬り込むライター辰巳JUNKさんに、19年に起こったトピックを振り返りつつ、来年以降の動向を占ってもらった。

――今年も本当にいろんなことが起こりましたが、気になる出来事はありましたか?

渡辺志保さん(以下、渡辺) 例年に続き、個人的には今年もカニエ・ウェスト、キム・カーダシアン夫妻が気になっていました。1月にはカニエがサンデーサービス(※1)をスタートしたんですよ。最初はキムのインスタグラム・ストーリーでちょっと見られるぐらいだったのですが、徐々に参加していたミュージシャンもインスタに上げ始めて、「なんだこれ?」と広まっていったんです。4月に行われたアメリカ最大の音楽フェス「コーチェラフェスティバル」でも、出張版サンデーサービスを催して。もともとカニエは、今年のコーチェラにヘッドライナーとして出演する予定だったんですけど、ステージじゃなくてドームを作りたいと言いだしたんです。主催者側が「立地的に無理」と言ったら、「じゃあもう出ません」ということで、いったんは出演がキャンセルになった。結局メイン会場から離れた原っぱみたいなところを使い、かなりイレギュラーな形でサンデーサービスを持っていった。その際に、サンデーサービスが初めて世界中に生中継されて、その全容が明らかになったんです。そのぐらい、今年は宗教色の濃い活動が盛んでしたね。

 10月25日にアルバム『JESUS IS KING』を発売したんですが、制作期間中はスタッフに婚前交渉を禁止するとか、自分のアルバムでは下品な言葉は絶対使わないとか、そこまで徹底していたみたいで、もともと作っていた別のアルバムはお蔵入りになった。個人的に、いちファンとしてはカニエと周波数を合わせるのがちょっと大変な1年でした。

辰巳JUNKさん(以下、辰巳) だって1年ぐらい前は「妻の姉妹全員とヤリたい」みたいな下品な曲(「XTCY」)を作ってましたよね。

渡辺 そう。去年9月には米最大級のポルノサイト「Pornhub」の「Pornhub Awards」に、カニエのクロージングライン「イージー」からポルノ女優用の衣装を提供していたんですよ。しかも、ちゃんと特別に誂えた素敵な衣装で、おっぱいバーンって出てるみたいな。それ用に「I Love It」という曲を作ったり、そのリリックも「おまえは本当になんてヤリマンなんだ」といった歌詞で身もふたもない感じだったんですけど……。

――そこまで方向転換して、ファンはついていけてるんですか?

辰巳 あんまりついてきてない。

渡辺 でも『JESUS IS KING』はビルボードで1位になっていて、同時にクリスチャン・ミュージック部門でも1位を獲っているんです。賛否両論ある感じで、アルバムに対するレヴューも真っ二つに分かれているという印象です。

辰巳 サンデーサービスは、ブラッド・ピットらハリウッドセレブも参加してますよね。その流れのもとにありそうな存在が、ジャスティン・ビーバーやセレーナ・ゴメスらが通っていた「ヒルソング教会」。サンデーサービスと同じように音楽をメインとした礼拝なんですけれど。ニック・ジョナスも通っているし、キムエ夫妻(キム・カーダシアンとカニエ)の結婚式もヒルソングと近しい牧師に来てもらってました。カーダシアン姉妹の中では、コートニーが一番熱心に通っていました。一時期、ジャスティンがコートニーとウワサされたのは、同じ教会に通う信者だからかも。当時のジャスティンはセレーナ、いま妻となったヘイリー、コートニーら、信者仲間とばっかりウワサが出ている。Twitterを見ていておもしろいなと思ったのは、「『JESUS IS KING』を聞いて、ヒルソングからカニエ教会に移るセレブは多そう」という内容のツイートです。

※1 一般的な日曜礼拝とは異なり、牧師による説法ではなく、ゴスペルなどのパフォーマンスがメイン。もともとは一部の人しか参加できないクローズドな形だったが、回を重ねるごとに規模が大きくなり、最近では多くのセレブも参加している

――今年、こんなにもカニエの活動に宗教色が強くなった原因というのは?

渡辺 カニエは16年の8月から『ザ・セイント・パブロ・ツアー』と題したツアーで全米を回ってたんですが、12月に途中で切り上げて、精神疾患が原因で入院した。それも本人の意思にそぐわない形で入院し、治療の際にオピオイド(※2)が使われたそうで。それでカニエは「病院側にオピオイド中毒にされちまった」と歌の中でも言うようになった。加えて、昨年リリースされたアルバム『ye』ではかねてから患っていた双極性障害のことや自殺願望があったとくみ取れるようなことも歌うように。さらに10年以上前になりますが、07年には最愛の母親であるドンダを亡くし、かつ彼女の死に目にも会えなかった。なので、常に喪失感や虚無感、焦燥感といったものに襲われてたのかなと。そこで自分が信頼できる牧師に出会い、大きく宗教的なほうに傾いていったのではないかというのが、私の個人的な推察です。でも今、アメリカの若いアーティストはメンタルヘルスについてラップしたり、自殺問題を扱うドラマ作品が増えたりという状況下ですから、もしかすると宗教は次のトレンドになるんですかね?

辰巳 「ニューヨーク・タイムズ」によると、北米の若者は信仰心が薄くなってるらしいです。それなのに、一般的に保守的とされる福音派寄りのヒルソング教会がリベラル都市の若者に受けたから驚かれている。実際に教会に行った人に聞くと、すごく楽しいらしいんですよ。サンデーサービスと一緒で、厳粛な雰囲気というより、コンサート、フェスみたいな。だからカニエが新しい形のヤング受け教会っぽいものを始めたというのは確かにそうなんですけど、その前にはヒルソング・ブームがある。もともとあそこの牧師はロックスターみたいな感じで、サンローランの30万円のジャケットとか着てる。諸説ありますが、「金を稼いでもいい」的なビジネスマンを祝福する教えのようなので、セレブと相性がいいですよ。

渡辺 カニエって、お金を稼ぐことに対してはやっぱり貪欲なんですよね。ちゃんと金も稼ぎつつ、自分の教えや自分の愛をみんなに広めたいという姿勢がカニエなので、ヒルソングと共鳴することがあるのかも。

――今年の前半、ジャスティンも宗教的な言動が多かったですが、カニエほどの影響力はなかったように思います。その差はなんだと思いますか?

辰巳  いや、でも影響力ありますよ。だってヒルソングで飛び込みライブとかするんですもん。本気で追いかけるようなファンじゃなくても、Twitterを見ていて歩いて5分ぐらいの教会にジャスティンが来てると知ったら、とりあえず行く人は絶対いるじゃないですか。

渡辺 カニエはやり方が派手だし、賛否の「否」も多いから目立ってしまうんじゃないですかね。あと、もともと最近のカニエは「黒人性が薄い」というふうに皮肉っぽく言われることもあって、サンデーサービスも最初、ロサンゼルスのカラバサスだけで開催していたんです。カラバサスって、日本でいうと田園調布の奥の奥みたいな、一般市民が入れないくらいの高級住宅地なんですよ。だから、貧困や自分たちの置かれた環境の苦しさから、心の拠り所として宗教を信仰しているような、本来カニエが自分のコミュニティとしていてもおかしくないような一般的なアフリカン・アメリカンの人々が育ったコミュニティと全く真逆のところで、自分の宗教的イベントをスタートさせてるのはすごく皮肉だと思ったし、今のカニエっぽいなと同時に思いましたね。たぶん、ジャスティンは逆で、元の彼のイメージと信仰のイメージが乖離していないのかなとも思う。何不自由ない家庭で育てられた、みたいな。

辰巳 でもジャスティンのお母さんは、もともと福音派の信者なんですよ。シングルマザーで、そんなに裕福でもない。ジャスティンを妊娠したときはドラッグ中毒にも苦しんでいて、中絶も考えたけど、やっぱり産もうと。それで今は中絶禁止運動をしています。

渡辺 そうなんですね。今年は中絶禁止法がジョージア州やアラバマ州などで次々可決されたじゃないですか(※3)。福音派は、基本的には中絶禁止ですよね。アラバマで中絶禁止法が可決されたときに、若い男性ラッパーたちがSNSで反対の姿勢を示したんです。ジョージア州のときも、ミーゴスのオフセットが「これは現代の奴隷法と一緒」とツイートしていました。今後どんどんカニエが福音派に寄っていくことがあれば、そこでまた思想の対立が浮き彫りになってくるのかなと。と言いつつ、カニエは本当に言うことがコロコロ変わるので。そこが前提としてあるので、彼の今後を占うのは、非常に難しいんですが。

※2 麻薬性鎮痛薬。アメリカでは多くの依存症患者を生み出したことで社会問題になっており、2018年は1日に100人を超える人がオピオイドの過剰摂取で亡くなったとも報じられている
※3 今年に入って、アラバマ州やミズーリ州など9つの州で、中絶を禁止したり、制限をかけたりするような法案が次々と成立。性暴力による妊娠も例外としないなど厳しい規定を掲げる州もあり、多くの市民から反発が相次いだ。背景には、福音派を中心とする宗教保守の存在と、彼らの票を取り込みたいトランプ大統領の思惑の一致があるともいわれている

――一方、カニエの妻であるキム・カーダシアンは実業家としてはもちろん、近年、罪状に対して量刑の重い囚人の減刑を訴える活動家としても動いています。また今年は、司法試験受験資格の取得を公言しました。この動きはどう見ていますか?

渡辺 いつまでたってもお騒がせセレブ路線は厳しいというのはあるんじゃないですか。

辰巳 話題になった補正下着ブランド「SKIMS」は今までの商品と違って、多様性路線の広告を出しています。やっぱり世論的にも、ヴィクトリアズ・シークレット(※4)は「時代遅れなんじゃ?」といった感じなので、彼女は既存路線が社会的にシビアになってきたという時流を読んでいると思います。

渡辺 カーダシアン家のリアリティショー『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』を見ていても、台本通りにいかない現実がどんどん浮き彫りになっているように感じます。例えば、長女コートニーは、スコット・ディシックという恋人と、彼との間に生まれた子ども3人を抱えているのが番組の“テンプレ”だったんですが、この2人が別れちゃって。その後、スコットが義妹ケンダル・ジェンナーと仲の良いモデルと付き合いだしたり。今年でいえば、妹カイリーの親友ジョーディン・ウッズと、クロエの内縁の夫で娘のパパであるトリスタン・トンプソンの浮気疑惑というすごいゴシップもありました。しかもクロエが妊娠9カ月のときもトリスタンは浮気をしていて、子どもを産めば夫婦関係が落ち着くと思いきや、すぐジョーディンとの浮気が浮上。

 こうして、番組を仕切っている母クリスの想像を超える、ネガティブなリアルの部分が明るみになってきた。これまでテレビ的においしいと思ったら妊娠中の娘たちを常にカメラに追わせてきたんですが、昨年、カイリーが妊娠・出産したときは例外で、産むまで全く公表しなかった。この3~4年、みんなが面白がるようなお騒がせセレブリティ一家という枠には収まりきらなくなってしまっていると思います。姉妹5人がそれぞれにアイデンティティや、本当にやりたいことを考え始めているのかも。

辰巳 もともと剛腕なクリスお母さんの指揮のもと始まったリアリティショーで、娘たちは若かったこともあって、結構やらされてた仕事もあったんじゃないかと思います。特にジェンナー姉妹は、幼いころから自宅でカメラが回っているわけじゃないですか。クリスは常に生き生きしてるけど、カーダシアン姉妹はパリス・ヒルトンほど「カメラのフラッシュが大好き」ではなさそうだし。あと、キムはパリの強盗事件(※5)の影響が結構大きかったと思います。犯人は、キムのSNSの投稿を見て、居場所を特定したと言ってるので。それ以降は、きらびやかでゴージャスな私生活というのは前面に出していないし。

渡辺 私はキムの弁護士を目指すという動きは、非常にすばらしいなと思っています。40手前で、子どもを4人抱えて。キムが弁護士になったら、カニエがかねてから公言している2024年の大統領選出馬にも大きな支えになるのかな。

※4 アメリカ最大手のランジェリーブランド。世界的スーパーモデルがランウェイを練り歩く毎年恒例のファッションショーは、女性たちの羨望を集めていた。しかし、昨年同社の幹部がプラスサイズモデルやトランスジェンダーモデルは起用しないと明言。時代に逆行するような発言と同社の世界観は、性差別・多様性の欠如と非難されるようになり、徐々に売り上げにも影響が表れた。今年はショーを中止することが発表されている
※5 2016年10月、ファッションウィークのためにパリの高級プレジデンスに滞在していたキム・カーダシアンのもとに、警察官を装った5人組が押し入り、総額10億円ともいわれる宝石が盗まれた。キムは被害に遭う前に、SNSで巨大ダイヤがあしらわれた指輪やパリでの様子を投稿しており、犯人たちはこれを見て犯行を計画したという

――キムエ夫妻とは、夫同士は師弟関係にありながら、妻たちは性格も価値観もまったく合わなそうなジェイ・Z&ビヨンセ夫妻の今年はいかがでしょうか?

渡辺 昨年は2人でアルバムもリリースしていたけど、今年はあんまり夫妻としての印象がないかも。ビヨンセは映画『ライオン・キング』の声優を務め、同作に絡めたアルバムを作ってそこにジェイが1曲参加していましたけど。

――ビヨンセが双子を生んでから体形をコントロールできずに、なかなか表に出てこないという見方もあります。

辰巳 基本、あんまり出てこないじゃないですか。インタビューも媒体を絞っているし、例えば米「VOGUE」に出ても、自分で編集している。だけど『ライオン・キング』関連ではめちゃくちゃインタビューを受けていて、ディズニーパワーは半端ねぇなって思いました。

渡辺 本当、ディズニーパワー半端ないですよね。ビヨンセが声優を務めて、なおかつ彼女は、レーベル面ではソニー所属なのですが、ディズニーとソニーが組んでビヨンセのアルバム『ライオン・キング:ザ・ギフト』を発表した。一方で、『ライオン・キング』本編のサウンドトラックをまとめているのが、ファレル・ウィリアムズなんですね。なので、ビヨンセ、ジェイ・Z、そしてファレルのヒップホップ優等生三つ巴感が半端ないなと思って。こういう人たちが業界を牛耳っていくんだなと思いました。

 大企業と組んで自分の作品をすごくまっとうな形で出すというのもカニエとは正反対だし、ビヨンセには絶対ジェイが関わっているから、ジェイの抜け目なさもすごく感じた。『ザ・ギフト』は、本当にバランスがいいんですよね。今のアフリカで活躍しているアーティストたちを多くフィーチャーして、アルバムをまとめ上げた。そこに加えてジェイもいるし、ケンドリック・ラマーもいるし、同じく声優を務めたチャイルディッシュ・ガンビーノもいるし、百点満点! 今年もすごい優等生チックな動きだったかなと。

辰巳 今の時代に優等生といわれるのは、安心感というかレア感もありますよね。

渡辺 そうそう。今、一世代後の若いアーティストって――例えばリゾやビリー・アイリッシュもそうですが――既存のスタンダードじゃなくて、「どこかいびつでも、私はこうよ」って常識を打ち破っていくことが求められていると思うんですよ。ビヨンセは圧倒的な牽引力があるんだけど、優等生的な完璧主義者でもある。なので、どのようにして彼女が次世代にバトンを渡す時が来るのか、ちょっと気になります。 

 今年ネットフリックスで配信されて大きな話題となった『HOMECOMING: ビヨンセ・ライブ作品』(※6)も本当に素晴らしい作品で、ここでひとつ、彼女は自分のルーツのことも描いて、アーティストとして表現しきったっていうのはあると思う。だから次のビヨンセがどういう手を打ってくるのか、めちゃめちゃ気になっています。そうこうしている間に、例えばリアーナはビューティーやメゾンブランドを始めて大成功している。ビヨンセも10年くらい前にファッションブランドを立ち上げたけど、すぐ畳んだんですよ。だから、彼女たちが今の後輩たちをどう見ているのかも、すごく気になる。ただアイコンとしては不動の地位を築いているアーティストなので、ここから人気がガタ落ちするとか、変なアルバムを作って叩かれるとか、そういったことは絶対ない。どういう動きをするのか、そこに興味が集まっています。

(第2回に続く)

※6 2018年のコーチェラのヘッドライナーを務めるまでの彼女と、実際のステージを映し出したドキュメンタリー映画。前年の双子の妊娠・出産、産後の体形変化、黒人であることについて話す貴重な映像となっている

【米エンタメ2019年総決算】カニエ「宗教に傾倒」、カーダシアン家「コントロール不能」、ビヨンセは「優等生すぎ」!?【渡辺志保×辰巳JUNK(上)】

 1月3日に米ケーブル局「Lifetime」がR&B歌手R・ケリーの性的虐待告発ドキュメンタリー『Surviving R.Kelly(R・ケリーからの生還)』を放送するという衝撃的な出来事から始まった、2019年の米ショービス界。#Me Too以降は性暴力根絶、有害な男らしさへの警鐘といった機運が高まっており、さらには多様性ある社会を目指すためのポリティカル・コレクトネスが作品はもちろんアーティスト自身にも求められるなど、業界そのものの価値観が大きく変わろうとしている。

 そこで、ブラックミュージックやヒップホップに詳しいライターの渡辺志保さんと、ゴシップとカルチャーの両視点からショービズ界に斬り込むライター辰巳JUNKさんに、19年に起こったトピックを振り返りつつ、来年以降の動向を占ってもらった。

――今年も本当にいろんなことが起こりましたが、気になる出来事はありましたか?

渡辺志保さん(以下、渡辺) 例年に続き、個人的には今年もカニエ・ウェスト、キム・カーダシアン夫妻が気になっていました。1月にはカニエがサンデーサービス(※1)をスタートしたんですよ。最初はキムのインスタグラム・ストーリーでちょっと見られるぐらいだったのですが、徐々に参加していたミュージシャンもインスタに上げ始めて、「なんだこれ?」と広まっていったんです。4月に行われたアメリカ最大の音楽フェス「コーチェラフェスティバル」でも、出張版サンデーサービスを催して。もともとカニエは、今年のコーチェラにヘッドライナーとして出演する予定だったんですけど、ステージじゃなくてドームを作りたいと言いだしたんです。主催者側が「立地的に無理」と言ったら、「じゃあもう出ません」ということで、いったんは出演がキャンセルになった。結局メイン会場から離れた原っぱみたいなところを使い、かなりイレギュラーな形でサンデーサービスを持っていった。その際に、サンデーサービスが初めて世界中に生中継されて、その全容が明らかになったんです。そのぐらい、今年は宗教色の濃い活動が盛んでしたね。

 10月25日にアルバム『JESUS IS KING』を発売したんですが、制作期間中はスタッフに婚前交渉を禁止するとか、自分のアルバムでは下品な言葉は絶対使わないとか、そこまで徹底していたみたいで、もともと作っていた別のアルバムはお蔵入りになった。個人的に、いちファンとしてはカニエと周波数を合わせるのがちょっと大変な1年でした。

辰巳JUNKさん(以下、辰巳) だって1年ぐらい前は「妻の姉妹全員とヤリたい」みたいな下品な曲(「XTCY」)を作ってましたよね。

渡辺 そう。去年9月には米最大級のポルノサイト「Pornhub」の「Pornhub Awards」に、カニエのクロージングライン「イージー」からポルノ女優用の衣装を提供していたんですよ。しかも、ちゃんと特別に誂えた素敵な衣装で、おっぱいバーンって出てるみたいな。それ用に「I Love It」という曲を作ったり、そのリリックも「おまえは本当になんてヤリマンなんだ」といった歌詞で身もふたもない感じだったんですけど……。

――そこまで方向転換して、ファンはついていけてるんですか?

辰巳 あんまりついてきてない。

渡辺 でも『JESUS IS KING』はビルボードで1位になっていて、同時にクリスチャン・ミュージック部門でも1位を獲っているんです。賛否両論ある感じで、アルバムに対するレヴューも真っ二つに分かれているという印象です。

辰巳 サンデーサービスは、ブラッド・ピットらハリウッドセレブも参加してますよね。その流れのもとにありそうな存在が、ジャスティン・ビーバーやセレーナ・ゴメスらが通っていた「ヒルソング教会」。サンデーサービスと同じように音楽をメインとした礼拝なんですけれど。ニック・ジョナスも通っているし、キムエ夫妻(キム・カーダシアンとカニエ)の結婚式もヒルソングと近しい牧師に来てもらってました。カーダシアン姉妹の中では、コートニーが一番熱心に通っていました。一時期、ジャスティンがコートニーとウワサされたのは、同じ教会に通う信者だからかも。当時のジャスティンはセレーナ、いま妻となったヘイリー、コートニーら、信者仲間とばっかりウワサが出ている。Twitterを見ていておもしろいなと思ったのは、「『JESUS IS KING』を聞いて、ヒルソングからカニエ教会に移るセレブは多そう」という内容のツイートです。

※1 一般的な日曜礼拝とは異なり、牧師による説法ではなく、ゴスペルなどのパフォーマンスがメイン。もともとは一部の人しか参加できないクローズドな形だったが、回を重ねるごとに規模が大きくなり、最近では多くのセレブも参加している

――今年、こんなにもカニエの活動に宗教色が強くなった原因というのは?

渡辺 カニエは16年の8月から『ザ・セイント・パブロ・ツアー』と題したツアーで全米を回ってたんですが、12月に途中で切り上げて、精神疾患が原因で入院した。それも本人の意思にそぐわない形で入院し、治療の際にオピオイド(※2)が使われたそうで。それでカニエは「病院側にオピオイド中毒にされちまった」と歌の中でも言うようになった。加えて、昨年リリースされたアルバム『ye』ではかねてから患っていた双極性障害のことや自殺願望があったとくみ取れるようなことも歌うように。さらに10年以上前になりますが、07年には最愛の母親であるドンダを亡くし、かつ彼女の死に目にも会えなかった。なので、常に喪失感や虚無感、焦燥感といったものに襲われてたのかなと。そこで自分が信頼できる牧師に出会い、大きく宗教的なほうに傾いていったのではないかというのが、私の個人的な推察です。でも今、アメリカの若いアーティストはメンタルヘルスについてラップしたり、自殺問題を扱うドラマ作品が増えたりという状況下ですから、もしかすると宗教は次のトレンドになるんですかね?

辰巳 「ニューヨーク・タイムズ」によると、北米の若者は信仰心が薄くなってるらしいです。それなのに、一般的に保守的とされる福音派寄りのヒルソング教会がリベラル都市の若者に受けたから驚かれている。実際に教会に行った人に聞くと、すごく楽しいらしいんですよ。サンデーサービスと一緒で、厳粛な雰囲気というより、コンサート、フェスみたいな。だからカニエが新しい形のヤング受け教会っぽいものを始めたというのは確かにそうなんですけど、その前にはヒルソング・ブームがある。もともとあそこの牧師はロックスターみたいな感じで、サンローランの30万円のジャケットとか着てる。諸説ありますが、「金を稼いでもいい」的なビジネスマンを祝福する教えのようなので、セレブと相性がいいですよ。

渡辺 カニエって、お金を稼ぐことに対してはやっぱり貪欲なんですよね。ちゃんと金も稼ぎつつ、自分の教えや自分の愛をみんなに広めたいという姿勢がカニエなので、ヒルソングと共鳴することがあるのかも。

――今年の前半、ジャスティンも宗教的な言動が多かったですが、カニエほどの影響力はなかったように思います。その差はなんだと思いますか?

辰巳  いや、でも影響力ありますよ。だってヒルソングで飛び込みライブとかするんですもん。本気で追いかけるようなファンじゃなくても、Twitterを見ていて歩いて5分ぐらいの教会にジャスティンが来てると知ったら、とりあえず行く人は絶対いるじゃないですか。

渡辺 カニエはやり方が派手だし、賛否の「否」も多いから目立ってしまうんじゃないですかね。あと、もともと最近のカニエは「黒人性が薄い」というふうに皮肉っぽく言われることもあって、サンデーサービスも最初、ロサンゼルスのカラバサスだけで開催していたんです。カラバサスって、日本でいうと田園調布の奥の奥みたいな、一般市民が入れないくらいの高級住宅地なんですよ。だから、貧困や自分たちの置かれた環境の苦しさから、心の拠り所として宗教を信仰しているような、本来カニエが自分のコミュニティとしていてもおかしくないような一般的なアフリカン・アメリカンの人々が育ったコミュニティと全く真逆のところで、自分の宗教的イベントをスタートさせてるのはすごく皮肉だと思ったし、今のカニエっぽいなと同時に思いましたね。たぶん、ジャスティンは逆で、元の彼のイメージと信仰のイメージが乖離していないのかなとも思う。何不自由ない家庭で育てられた、みたいな。

辰巳 でもジャスティンのお母さんは、もともと福音派の信者なんですよ。シングルマザーで、そんなに裕福でもない。ジャスティンを妊娠したときはドラッグ中毒にも苦しんでいて、中絶も考えたけど、やっぱり産もうと。それで今は中絶禁止運動をしています。

渡辺 そうなんですね。今年は中絶禁止法がジョージア州やアラバマ州などで次々可決されたじゃないですか(※3)。福音派は、基本的には中絶禁止ですよね。アラバマで中絶禁止法が可決されたときに、若い男性ラッパーたちがSNSで反対の姿勢を示したんです。ジョージア州のときも、ミーゴスのオフセットが「これは現代の奴隷法と一緒」とツイートしていました。今後どんどんカニエが福音派に寄っていくことがあれば、そこでまた思想の対立が浮き彫りになってくるのかなと。と言いつつ、カニエは本当に言うことがコロコロ変わるので。そこが前提としてあるので、彼の今後を占うのは、非常に難しいんですが。

※2 麻薬性鎮痛薬。アメリカでは多くの依存症患者を生み出したことで社会問題になっており、2018年は1日に100人を超える人がオピオイドの過剰摂取で亡くなったとも報じられている
※3 今年に入って、アラバマ州やミズーリ州など9つの州で、中絶を禁止したり、制限をかけたりするような法案が次々と成立。性暴力による妊娠も例外としないなど厳しい規定を掲げる州もあり、多くの市民から反発が相次いだ。背景には、福音派を中心とする宗教保守の存在と、彼らの票を取り込みたいトランプ大統領の思惑の一致があるともいわれている

――一方、カニエの妻であるキム・カーダシアンは実業家としてはもちろん、近年、罪状に対して量刑の重い囚人の減刑を訴える活動家としても動いています。また今年は、司法試験受験資格の取得を公言しました。この動きはどう見ていますか?

渡辺 いつまでたってもお騒がせセレブ路線は厳しいというのはあるんじゃないですか。

辰巳 話題になった補正下着ブランド「SKIMS」は今までの商品と違って、多様性路線の広告を出しています。やっぱり世論的にも、ヴィクトリアズ・シークレット(※4)は「時代遅れなんじゃ?」といった感じなので、彼女は既存路線が社会的にシビアになってきたという時流を読んでいると思います。

渡辺 カーダシアン家のリアリティショー『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』を見ていても、台本通りにいかない現実がどんどん浮き彫りになっているように感じます。例えば、長女コートニーは、スコット・ディシックという恋人と、彼との間に生まれた子ども3人を抱えているのが番組の“テンプレ”だったんですが、この2人が別れちゃって。その後、スコットが義妹ケンダル・ジェンナーと仲の良いモデルと付き合いだしたり。今年でいえば、妹カイリーの親友ジョーディン・ウッズと、クロエの内縁の夫で娘のパパであるトリスタン・トンプソンの浮気疑惑というすごいゴシップもありました。しかもクロエが妊娠9カ月のときもトリスタンは浮気をしていて、子どもを産めば夫婦関係が落ち着くと思いきや、すぐジョーディンとの浮気が浮上。

 こうして、番組を仕切っている母クリスの想像を超える、ネガティブなリアルの部分が明るみになってきた。これまでテレビ的においしいと思ったら妊娠中の娘たちを常にカメラに追わせてきたんですが、昨年、カイリーが妊娠・出産したときは例外で、産むまで全く公表しなかった。この3~4年、みんなが面白がるようなお騒がせセレブリティ一家という枠には収まりきらなくなってしまっていると思います。姉妹5人がそれぞれにアイデンティティや、本当にやりたいことを考え始めているのかも。

辰巳 もともと剛腕なクリスお母さんの指揮のもと始まったリアリティショーで、娘たちは若かったこともあって、結構やらされてた仕事もあったんじゃないかと思います。特にジェンナー姉妹は、幼いころから自宅でカメラが回っているわけじゃないですか。クリスは常に生き生きしてるけど、カーダシアン姉妹はパリス・ヒルトンほど「カメラのフラッシュが大好き」ではなさそうだし。あと、キムはパリの強盗事件(※5)の影響が結構大きかったと思います。犯人は、キムのSNSの投稿を見て、居場所を特定したと言ってるので。それ以降は、きらびやかでゴージャスな私生活というのは前面に出していないし。

渡辺 私はキムの弁護士を目指すという動きは、非常にすばらしいなと思っています。40手前で、子どもを4人抱えて。キムが弁護士になったら、カニエがかねてから公言している2024年の大統領選出馬にも大きな支えになるのかな。

※4 アメリカ最大手のランジェリーブランド。世界的スーパーモデルがランウェイを練り歩く毎年恒例のファッションショーは、女性たちの羨望を集めていた。しかし、昨年同社の幹部がプラスサイズモデルやトランスジェンダーモデルは起用しないと明言。時代に逆行するような発言と同社の世界観は、性差別・多様性の欠如と非難されるようになり、徐々に売り上げにも影響が表れた。今年はショーを中止することが発表されている
※5 2016年10月、ファッションウィークのためにパリの高級プレジデンスに滞在していたキム・カーダシアンのもとに、警察官を装った5人組が押し入り、総額10億円ともいわれる宝石が盗まれた。キムは被害に遭う前に、SNSで巨大ダイヤがあしらわれた指輪やパリでの様子を投稿しており、犯人たちはこれを見て犯行を計画したという

――キムエ夫妻とは、夫同士は師弟関係にありながら、妻たちは性格も価値観もまったく合わなそうなジェイ・Z&ビヨンセ夫妻の今年はいかがでしょうか?

渡辺 昨年は2人でアルバムもリリースしていたけど、今年はあんまり夫妻としての印象がないかも。ビヨンセは映画『ライオン・キング』の声優を務め、同作に絡めたアルバムを作ってそこにジェイが1曲参加していましたけど。

――ビヨンセが双子を生んでから体形をコントロールできずに、なかなか表に出てこないという見方もあります。

辰巳 基本、あんまり出てこないじゃないですか。インタビューも媒体を絞っているし、例えば米「VOGUE」に出ても、自分で編集している。だけど『ライオン・キング』関連ではめちゃくちゃインタビューを受けていて、ディズニーパワーは半端ねぇなって思いました。

渡辺 本当、ディズニーパワー半端ないですよね。ビヨンセが声優を務めて、なおかつ彼女は、レーベル面ではソニー所属なのですが、ディズニーとソニーが組んでビヨンセのアルバム『ライオン・キング:ザ・ギフト』を発表した。一方で、『ライオン・キング』本編のサウンドトラックをまとめているのが、ファレル・ウィリアムズなんですね。なので、ビヨンセ、ジェイ・Z、そしてファレルのヒップホップ優等生三つ巴感が半端ないなと思って。こういう人たちが業界を牛耳っていくんだなと思いました。

 大企業と組んで自分の作品をすごくまっとうな形で出すというのもカニエとは正反対だし、ビヨンセには絶対ジェイが関わっているから、ジェイの抜け目なさもすごく感じた。『ザ・ギフト』は、本当にバランスがいいんですよね。今のアフリカで活躍しているアーティストたちを多くフィーチャーして、アルバムをまとめ上げた。そこに加えてジェイもいるし、ケンドリック・ラマーもいるし、同じく声優を務めたチャイルディッシュ・ガンビーノもいるし、百点満点! 今年もすごい優等生チックな動きだったかなと。

辰巳 今の時代に優等生といわれるのは、安心感というかレア感もありますよね。

渡辺 そうそう。今、一世代後の若いアーティストって――例えばリゾやビリー・アイリッシュもそうですが――既存のスタンダードじゃなくて、「どこかいびつでも、私はこうよ」って常識を打ち破っていくことが求められていると思うんですよ。ビヨンセは圧倒的な牽引力があるんだけど、優等生的な完璧主義者でもある。なので、どのようにして彼女が次世代にバトンを渡す時が来るのか、ちょっと気になります。 

 今年ネットフリックスで配信されて大きな話題となった『HOMECOMING: ビヨンセ・ライブ作品』(※6)も本当に素晴らしい作品で、ここでひとつ、彼女は自分のルーツのことも描いて、アーティストとして表現しきったっていうのはあると思う。だから次のビヨンセがどういう手を打ってくるのか、めちゃめちゃ気になっています。そうこうしている間に、例えばリアーナはビューティーやメゾンブランドを始めて大成功している。ビヨンセも10年くらい前にファッションブランドを立ち上げたけど、すぐ畳んだんですよ。だから、彼女たちが今の後輩たちをどう見ているのかも、すごく気になる。ただアイコンとしては不動の地位を築いているアーティストなので、ここから人気がガタ落ちするとか、変なアルバムを作って叩かれるとか、そういったことは絶対ない。どういう動きをするのか、そこに興味が集まっています。

(第2回に続く)

※6 2018年のコーチェラのヘッドライナーを務めるまでの彼女と、実際のステージを映し出したドキュメンタリー映画。前年の双子の妊娠・出産、産後の体形変化、黒人であることについて話す貴重な映像となっている

恐妻家キャラが崩壊? ジャガー横田の夫・木下医師、過去にもパワハラ動画で視聴者が騒然

 人気女子プロレスラー・ジャガー横田の夫で医師の木下博勝氏に新たな疑惑が持ち上がっている。

 勤務していた病院内で、助手の男性に繰り返しパワハラ行為を行ったことをスクープされたのだ。これを受け、木下医師のインスタグラムには、「記事が本当なら人として最低ですね」「いつか痛い目に遭いますよ」「もう二度とテレビに出るな」と、300件を超える批判コメントが殺到した。

 このニュースを見た芸能ライターは、過去にこの事件を匂わせる出来事があったことを明かす。

「10年以上前、ジャガーさんと木下医師が2人揃って生放送のバラエティー番組に出演した時のことです。いつもは元気なジャガーさんはこの日、『この人、家では亭主関白なんです。今日もスーツが見当たらないと言って機嫌が悪くなっていて……』と、うつむきながら暴露したんです。最近は、家族でYouTubeチャンネルを開設し、良いパパぶりを発揮していましたが、動画の中ではジャガーさんの発言を遮るなど『モラハラなのではないか?』と視聴者が騒然となったこともありました」

 今回のパワハラ疑惑により、恐妻家キャラが完全に崩壊してしまった木下医師。今後、テレビ業界からのオファーは激減しそうだ。