整理収納アドバイザー1級で収納ライターの伊藤まきが、家の中の “片付かない”ちょっとした悩みを“簡単で安く”解決するコツを提案します!
今回の相談:大掃除って、やらなきゃダメですか?
年末になると、「大掃除」の圧が迫ります。スッキリした新年を迎えるためにも、一掃したいけれど「やる気」が出ない方も多いのでは? その原因は、モノが多すぎるからかもしれません。ホームクリーニングを専門にしている方のお話に、そのヒントがありました。
「掃除依頼をする家ほど、モノが多すぎて時間と手間がかかります。私たちの仕事は、棚の上を拭くにもモノを元に戻さなければなりません。だから、頑固な汚れを落としてもすぐ元通りになります。実は、『モノを減らす』ほうが重要ですよ」

筆者も片付け訪問に伺うたびに、「モノの量=汚れの量」を実感しています。掃除が「メンドクサイ」と感じるのは、モノを動かす手間が目に見えるからです。例えば、写真のような状態なら? 掃除までの行程が遠く、気力を奪われます。
頑固な汚れが溜まる家には、共通点があります。一番の理由はモノが多すぎるからですが、住人自身が、「汚れる仕組み」を作っているのも問題です。

[1]キッチン周りにモノがいっぱい
キッチンのシンクやコンロ周りには、出しっぱなしのモノが多いため油汚れや水アカが増えます。水切りラックの周り、排水口の中もドロドロです。
[2]トイレは3点カバー付き
布モノは、定期的に洗わなければ不衛生に。細かく飛び散る汚れのため、プッシュ式のアルコール除菌で便座をマメに拭くほうが汚れも溜まりません。汚れを防止するラグやマット類を敷きっぱなしの家ほど、裏側が汚れています。
[3]床や棚上にモノが置きっぱなし
床にモノが散乱しているほど、掃除機をかける作業が面倒になります。棚やテーブルの上のホコリも、モノが少なければサッと拭くだけです。
[4]掃除グッズの種類が多い
場所別の洗剤、ナチュラル系の粉洗剤、100均の掃除シート、モップ類やブラシが多いなど、選択がありすぎて「使い分け」や「出し入れ」さえ疲れます。
[5]小物が仕分けされていない
引き出しやカゴの中も、ホコリが溜まります。細かいモノは、収納箱や袋に仕分けしましょう。箱の中からワンアクションで動かせるほど、簡単になります。
[6]家具や家電が重たい
重たい掃除機よりも、片手で持てるスティック型なら掃除力が上がります。空気清浄機にキャスターを付け、椅子に滑り止めシートを貼るだけで違いがわかります。
モノが多いほどいつか役に立つ、モノが手に届く範囲にあれば簡単になる……。そんな情報や思い込みに反して、やるべき家事が増えています。

大掃除の「やる気」が出ないなら、「捨てる」から始めましょう。面倒なのは、「片付け→断捨離→整理収納→掃除」と行程が長いからです。年末年始は、各自治体の「ゴミ出し〆切日」があります。その日をゴールと決めて、2019年に溜め込んだ「負を感じるモノ」&「不用品のモノ」と決別を!
とはいえ、その「捨てる」が難しい方は「10の呪縛」による恐れ、迷い、優しさによるものです。重度の汚部屋さんも、呪縛が解ければ驚くほど手放せます。
迷わない場所から「30秒で捨てる!」

また、片付けが苦手な人ほど「どこから手をつけるの?」と固まります。
まずは[1]クローゼットからスタートを! 身につけるモノほど、瞬時に判断できます。お気に入りの服なら30秒で「必要」と答えますが、高かったから、まだ使えるから、◯◯だから〜と「負の理由」を持つモノは、タンスの肥やしです。30秒以上迷ったら「保留箱」に分けて、再検討へ回します。
[2]の押し入れは、死蔵品が埋まっているケースばかり。[1]と[2]の片付けで、収納ケースや家電など「大型の不用品」が出てきます。余白が生まれるので、溢れたモノを置く場所の目処もつきます。[3]以降は、使用頻度を元に「負の理由」を持つモノと片をつけます。
[まとめ]
大掃除よりも、「捨てる」が先です! 不用品を転売した予算で、ホームクリーニングを依頼するほうが効率的です。プロによる掃除は、仕上がりも完璧で満足度も高めです。しかも、窓、ベランダ、屋外の掃除を真冬にやる必要もありません。掃除が簡単になる空間にすることが、「捨てる」の効果です。
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