面白さとそれっぽさの兼ね合いと歴史警察対策と。歴史監修はいかに行われているのか

【おたぽるより】

 女体化した戦国武将がミニスカートやビキニ姿で関ケ原の合戦をしているようなコンテンツも珍しくない中、一方で「歴史もの」は歴史警察が跋扈する世界でもある。コンテンツの「歴史監修」は果たしてどのように行われているのか。『学研まんがNEW日本の歴史』(学研)のプロットをはじめ、歴史に関する書籍を多数出版し、歴史監修の業務も行う株式会社榎本事務所、榎本秋氏に「歴史監修」の実態を聞いた。

■最初に行うのが「面白さ」と「それっぽさ」のすり合わせ

――「歴史監修」の仕事として、どのような依頼が来るのでしょうか?

榎本秋氏(以下、榎本)千差万別ですね。「この戦国武将はこういったアクセサリーをつけていて時代的に不自然ではないでしょうか」といったピンポイントな質問から「基本的には創作だから多少フィクションが入ってはいいものの、あまりにも当時の時代背景からすると違和感のあるイラストだけチェックして欲しい」みたいな依頼もあったりします。小説、ゲーム、アニメなど媒体もさまざまです。

 また、毎年夏頃に多いのが翌年のNHK大河ドラマに向けた本です。

――大河ドラマは事前に関連本が沢山出ますよね。

榎本 そういった関連本を出版前に一読し、違和感がないか教えてください、というような依頼もあったりしますね。

――大河ドラマは厳格だと思いますが、今だと歴史上の偉人が女体化してミニスカートを履いていたりとか、コンテンツによって歴史の「それっぽさ」の度合いは大きく異なりますよね。

榎本 ですので、その辺りの温度感の確認は最初に行います。どこまで「それっぽく」するかですね。髪型なども当時のものに忠実に合わせてしまうと、つまらなくなってしまう可能性もありますよね。

――女性向け戦国萌えコンテンツで、全員が剃り跡青々しく髷をきりりと結っていたら、「そこに萌え~」となる人はかなりの好事家に絞られるでしょうね。

榎本 私はあくまで「歴史家」ではなく「歴史が得意な作家兼編集者」という位置づけで監修の仕事を行っています。フィクション作品をより本当っぽく見せるお手伝いですね。

――どの時代の監修依頼が多いですか?

榎本 やはり戦国時代と江戸時代ですね。

 

■「それっぽく」見せるポイントは甲冑と武器と、大河ドラマ

――それっぽく見せるポイントの一例について教えてください。

榎本 例えば戦国ものの場合、防具と武器は重要ですね。1543年に鉄砲が普及したことによって、鉄砲に対応できるよう鎧や具足のデザインが大きく変わったんです。武器も、槍は戦国時代にどんどん長くなっていきました。そういったところはチェックしています。

 また「大河ドラマなど、有名な歴史系コンテンツ」と齟齬がないかも重要なポイントになります。大河ドラマに出てくる事を皆さん本当だと思いますから。違っていると違和感を持たれてしまうんです。

――たとえそれが史実的に本当であろうとも、大河ドラマと違うじゃないかと。

榎本 そうなんです。私は時代小説を書く作家としての仕事もしていますが、江戸時代だとやはり水戸黄門、大岡越前、暴れん坊将軍なんですよね。これらと齟齬があっても、おかしい、と思われてしまいがちです。

――「史実」のほかにも「超有名な歴史コンテンツ」との兼ね合いも求められるんですね。

■歴史警察対策最前線――警察に騒がれないために、避けるべきアレとは?

――歴史というと「歴史警察」もうるさいジャンルですよね。

榎本 そうですね。「断定」するような感じになってしまうと歴史警察の方から違うと言われてしまいますので、それは避けるようお話しすることもあります。「〇〇さんが作った鎧」みたいには書かず、この時代風、にとどめるとか。今は本当にネットユーザーの方が詳しい場合もあるので。 

――「歴史警察」は増えてきたのでしょうか。

榎本 もともといましたが、ネットが広がってきて言いやすくなったから目立ってきたというのはあるでしょうね。

――こういった「警察」の重箱の隅をつつくような指摘は、創作者側のやる気を失わせ、ジャンルを滅ぼすともいわれますが。

榎本 うーん、歴史「警察」だと思うからよくないのであって、そういった人たちも「ファン」なんですよね。 あとやっぱり知識のある人だと、自分の方が「上だ」みたいな気持ちが出てくる人もいますから。

 でも、知識欲があること自体はいいことですよね。そして今は実在の刀や軍艦、偉人や文豪などをテーマにしたコンテンツも増え、コンテンツをきっかけにそのテーマそのものに興味を持つ人も増えています。このこと自体はいいことだと思っています。

 ただ、今はネットにより、ユーザーが公式へ意見を言いやすくなりましたから、何か突っ込まれたときに説明はできるようにしましょうとはコンテンツ会社さんにお話はしています。「ここまでは分かる、これ以上はわからない」という線引きを明確にする。それが歴史監修の仕事だと思っています。 全部調べきれるものでもありませんし、そもそも調べようがない、というケースもありますから。

――「調べようがないケース」とはどういう状況でしょうか。

榎本 「日本に現存する日本刀を全て調べたい」みたいなケースですね。ですが、名の知れた名刀を所有はしているものの、保存上などの理由から公開されていないお宅もあるはずですよね。

 さらに「難易度や調査コストとの兼ね合い」も大切です。こちらは数値なども適当な例ですが「刀が光るエピソードを加えても違和感のない、妖刀っぽい逸話を持つ実在する刀を100本調べてほしい」という依頼の場合、そういった刀を80本調べるのは1か月程度でできるものの、それ以降は2ヶ月調査しても1本も出てこないかもしれず、調査費だけがかかってしまう場合は、それでも100本調べますか?と事前にお伝えします。

――フィクションといえども、むやみやたらに刀を光らせたいんじゃなくて「史実的に光る理由のある刀を光らせたい」というニーズがあるんですね。「ミニスカートの女子が関ケ原を駆ける」とか「ジャニーズみたいな髪型の戦国武将」とか好き勝手にやってるように見えて、結構コンテンツ側も「それっぽさ」を考えているんですね。

榎本 特に今は、戦国ゲームが流行っていますから。差別化を図っていかないと苦しいというところで 「それっぽさ」にもこだわられるところが増えたのかなとは思います。

**

 後編では引き続き榎本氏より「それっぽく」見せるためのポイントやトリビアをいくつか紹介する。これでもう歴史警察なんて怖くない!

(文/石徹白未亜 [http://itoshiromia.com/])


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◆石徹白未亜の過去記事はこちら(【おたぽる】【日刊サイゾー】)から◆

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指原莉乃、「涙袋がえげつない…」あまりに不自然なプライベート素顔に騒然

 指原莉乃のある写真がネット上で話題になっている。

 問題となっているのは、YouTuberのフワちゃんが25日に投稿したあるツイート。そこには「誕生日ケーキ直置きで出されてやんのゲラゲラゲラゲラゲラ」というコメントと、「Happy Birthday さっしー」と書かれたケーキがテーブルの上に直に置かれ、拗ねたような表情を浮かべた指原の顔写真が公開。指原のナチュラルメイクに近いすっぴん顔だった。

 また、指原自身はこの投稿を引用リツイートし、「あんた40分遅刻したね」とバッサリ。ふたりの仲の良さを感じさせる投稿となっていた。

 このやりとりにファンからは、「可愛いですね!」「めっちゃ仲良し!」といった声が寄せられていたが、指原の写真について涙袋が異様に膨らんで見えることから、ネット上では、「涙袋がえげつない」「なめくじ飼ってるみたい」「これで可愛いと思ってる?思ってるならヤバイよ」といった困惑の声が飛び交っていた。

 不自然な表情に整形疑惑まで指摘された指原。疑惑をさらに煽る事態になってしまったか。

「笑わない男」でブレイク! ラグビー日本代表・稲垣啓太の“笑えない過去”

 ラグビーW杯で一躍“時の人”となったのが、背番号「1」を付け、スクラムを支えた左プロップの稲垣啓太。ほとんど笑顔を見せないことから“笑わない男”との愛称を付けられ、目下バラエティ番組などに引っ張りだこだが、本業のラグビーでは笑えない過去を持っている。

 もともとは野球少年だっという稲垣は、中学3年生のときに兄の影響でラグビーを始めたが、その才能は傑出していた。高校時代は花園に2度出場して、U20日本代表候補にも選ばれ、進学先の関東学院大学でも活躍。パナソニックに入団すると、その年のトップリーグ新人賞に選ばれ、それ以来全シーズンでベスト15に選ばれており、2014年以降は日本代表にも定着している。そんな輝かしいラグビー人生における“唯一の汚点”が、大学4年生のときの不名誉な記録だ。ラグビーに詳しいフリーのスポーツライターがいう。

「ラグビーの日本代表は大半が大卒で、日本のラグビーは大学の強豪校がベースになっていますが、2000年代前半に大学ラグビー界を席巻したのが関東学院です。2000年から2006年までの7年間でリーグ戦を6度制し、その間、大学日本一にも4度輝きましたが、2012年にリーグ戦で全敗し、入れ替え戦にも敗れて、31季ぶりに2部に降格しました。その時の主将が稲垣です。その年の関東学院はボロボロで、東海大には100点以上の差を付けられて敗北しました」(スポーツライター)

 記録をたどると、07年以降はリーグ戦優勝を逃しているものの、降格前年(11年)は5勝2敗でリーグ3位。大学選手権でも準決勝まで駒を進めており、伝統に恥じぬ結果を残している。そこからわずか1年でリーグ戦全敗+降格とは、いったい何が起きたのか。

「関東学院のラグビー部は07年、部員2人が大麻栽培で逮捕され、その後の供述で10人以上の部員が大麻を吸っていたことが発覚。リーグ戦や大学選手権の出場を辞退する騒動がありました。これによって有望選手が一気に関東学院を避けるようになり、“貯金”が完全に無くなったのが、稲垣が主将の年でした。

 ただ、1998年に集団レイプ事件を起こした帝京大学のラグビー部は、その後、部の在り方を根底から見直し、大学ナンバー1の強豪へとのし上がりました。それにひきかえ、関東学院はその後も立て直しができず、1部と2部を行ったり来たりする状況が続いていますから、低迷期の歴代主将がそうであるように、稲垣にも責任の一端はあると言わざるを得ないでしょう。“笑わない男”として有名になりましたが、降格が決まった際には人目もはばからず涙を流していましたし、そのあたりは本人も自覚しているはずです」(同上)

「笑わない」のではなく「笑えない」という表現の方が正しいかも。

「笑わない男」でブレイク! ラグビー日本代表・稲垣啓太の“笑えない過去”

 ラグビーW杯で一躍“時の人”となったのが、背番号「1」を付け、スクラムを支えた左プロップの稲垣啓太。ほとんど笑顔を見せないことから“笑わない男”との愛称を付けられ、目下バラエティ番組などに引っ張りだこだが、本業のラグビーでは笑えない過去を持っている。

 もともとは野球少年だっという稲垣は、中学3年生のときに兄の影響でラグビーを始めたが、その才能は傑出していた。高校時代は花園に2度出場して、U20日本代表候補にも選ばれ、進学先の関東学院大学でも活躍。パナソニックに入団すると、その年のトップリーグ新人賞に選ばれ、それ以来全シーズンでベスト15に選ばれており、2014年以降は日本代表にも定着している。そんな輝かしいラグビー人生における“唯一の汚点”が、大学4年生のときの不名誉な記録だ。ラグビーに詳しいフリーのスポーツライターがいう。

「ラグビーの日本代表は大半が大卒で、日本のラグビーは大学の強豪校がベースになっていますが、2000年代前半に大学ラグビー界を席巻したのが関東学院です。2000年から2006年までの7年間でリーグ戦を6度制し、その間、大学日本一にも4度輝きましたが、2012年にリーグ戦で全敗し、入れ替え戦にも敗れて、31季ぶりに2部に降格しました。その時の主将が稲垣です。その年の関東学院はボロボロで、東海大には100点以上の差を付けられて敗北しました」(スポーツライター)

 記録をたどると、07年以降はリーグ戦優勝を逃しているものの、降格前年(11年)は5勝2敗でリーグ3位。大学選手権でも準決勝まで駒を進めており、伝統に恥じぬ結果を残している。そこからわずか1年でリーグ戦全敗+降格とは、いったい何が起きたのか。

「関東学院のラグビー部は07年、部員2人が大麻栽培で逮捕され、その後の供述で10人以上の部員が大麻を吸っていたことが発覚。リーグ戦や大学選手権の出場を辞退する騒動がありました。これによって有望選手が一気に関東学院を避けるようになり、“貯金”が完全に無くなったのが、稲垣が主将の年でした。

 ただ、1998年に集団レイプ事件を起こした帝京大学のラグビー部は、その後、部の在り方を根底から見直し、大学ナンバー1の強豪へとのし上がりました。それにひきかえ、関東学院はその後も立て直しができず、1部と2部を行ったり来たりする状況が続いていますから、低迷期の歴代主将がそうであるように、稲垣にも責任の一端はあると言わざるを得ないでしょう。“笑わない男”として有名になりましたが、降格が決まった際には人目もはばからず涙を流していましたし、そのあたりは本人も自覚しているはずです」(同上)

「笑わない」のではなく「笑えない」という表現の方が正しいかも。

妖精みたい? 可愛い? 羽生結弦の新CMが「オネエ過ぎる」と視聴者が騒然

 冬季五輪で2大会連続金メダルを取り、国民栄誉賞を史上最年少で受賞するなど、まさにスーパースターという称号が相応しい羽生結弦。先日、行われたNHK杯でも2位に大差をつけて優勝と、ますます進化を遂げる“ユヅ”だが、21日に公開された新たなCMに視聴者がざわついている。

 話題になっているのは、ロッテのチョコレート「ガーナ」のCMだ。その内容は、チョコレートをミルクの中に入れ、レンジで温めて飲む「ホットガーナ」を宣伝するもので、羽生はニットにマフラーを巻いた姿で登場。「ホットガーナで、今日もがんばって」「おつかれさまです。はい、ホットガーナ」と優しい笑顔で語りかける様子はまさに“王子様”だが、ネットでは、公開直後からこんな声が上がっているという。

「国民的スターの羽生の新CMだけに、ウェブで公開された際にはツイッターだけで数百件単位の書き込みがありましたが、『可愛すぎ』『妖精みたい』『透明感すごい』といったコメントに混じって、『ガーナチョコレートのCMの羽生くんオネエだなあ』『ロッテCMのフィギュア羽生がキモ過ぎる』「もう無理」といったコメントも寄せられました。確かに彼は中性的な雰囲気がありますが、今回のCMではそういった要素が特に強調されているため、そのような感想を抱いた人も少なくなかったようです」(週刊誌編集者)

 そもそもフィギュアスケートというスポーツ自体、腕や指先の表現などにバレエの要素が色濃く含まれており、フリルの付いた衣装とあいまって、女性的な印象になるのは否めない。ただ、羽生に“オネエ疑惑”が寄せられる理由はそれだけではない。スポーツジャーナリストはいう。

「羽生は過去にも“同性愛者ではないか”と囁かれたことがありますが、その第一の理由は、周囲にゲイをカミングアウトした人物が多すぎることです。コーチのブライアン・オーサーは世界選手権や五輪で何度も表彰台に上がった名選手ですが、引退後にゲイであることをカミングアウトしており、ソチ五輪で金メダルを取った時の振付師のデヴィッド・ウィルソンとジェフリー・バトル、衣装をたびたびデザインしてきたジョニー・ウィアーもゲイです。

 また、普段の仕草が女性的で、物腰や口調が極めて穏やかなこともそういった噂に拍車をかけており、くまのプーさんが大好きで、人形を肌身離さず持っているというエピソードも、それらを一層補強する材料になっているようです。昨年にはビートたけしが年末番組で『羽生結弦はホモ』と発言して、大炎上する事件もありました」

 CMでは「ホットガーナ」を連呼した羽生だが、そういった声は「ほっておく」のが一番のようだ。

妖精みたい? 可愛い? 羽生結弦の新CMが「オネエ過ぎる」と視聴者が騒然

 冬季五輪で2大会連続金メダルを取り、国民栄誉賞を史上最年少で受賞するなど、まさにスーパースターという称号が相応しい羽生結弦。先日、行われたNHK杯でも2位に大差をつけて優勝と、ますます進化を遂げる“ユヅ”だが、21日に公開された新たなCMに視聴者がざわついている。

 話題になっているのは、ロッテのチョコレート「ガーナ」のCMだ。その内容は、チョコレートをミルクの中に入れ、レンジで温めて飲む「ホットガーナ」を宣伝するもので、羽生はニットにマフラーを巻いた姿で登場。「ホットガーナで、今日もがんばって」「おつかれさまです。はい、ホットガーナ」と優しい笑顔で語りかける様子はまさに“王子様”だが、ネットでは、公開直後からこんな声が上がっているという。

「国民的スターの羽生の新CMだけに、ウェブで公開された際にはツイッターだけで数百件単位の書き込みがありましたが、『可愛すぎ』『妖精みたい』『透明感すごい』といったコメントに混じって、『ガーナチョコレートのCMの羽生くんオネエだなあ』『ロッテCMのフィギュア羽生がキモ過ぎる』「もう無理」といったコメントも寄せられました。確かに彼は中性的な雰囲気がありますが、今回のCMではそういった要素が特に強調されているため、そのような感想を抱いた人も少なくなかったようです」(週刊誌編集者)

 そもそもフィギュアスケートというスポーツ自体、腕や指先の表現などにバレエの要素が色濃く含まれており、フリルの付いた衣装とあいまって、女性的な印象になるのは否めない。ただ、羽生に“オネエ疑惑”が寄せられる理由はそれだけではない。スポーツジャーナリストはいう。

「羽生は過去にも“同性愛者ではないか”と囁かれたことがありますが、その第一の理由は、周囲にゲイをカミングアウトした人物が多すぎることです。コーチのブライアン・オーサーは世界選手権や五輪で何度も表彰台に上がった名選手ですが、引退後にゲイであることをカミングアウトしており、ソチ五輪で金メダルを取った時の振付師のデヴィッド・ウィルソンとジェフリー・バトル、衣装をたびたびデザインしてきたジョニー・ウィアーもゲイです。

 また、普段の仕草が女性的で、物腰や口調が極めて穏やかなこともそういった噂に拍車をかけており、くまのプーさんが大好きで、人形を肌身離さず持っているというエピソードも、それらを一層補強する材料になっているようです。昨年にはビートたけしが年末番組で『羽生結弦はホモ』と発言して、大炎上する事件もありました」

 CMでは「ホットガーナ」を連呼した羽生だが、そういった声は「ほっておく」のが一番のようだ。

ビートたけしが愛人と共に前社長を恫喝!? 「アウトレイジ」さながらの裏の顔が明らかに

 ビートたけしの10年来の弟子で忠実な運転手を務めてきた石塚康介さんが、たけしの愛人F女史からパワハラを受けたとして、F女史と「T.Nゴン」を提訴。被害の詳細を「週刊新潮」(新潮社)誌上で告発したが、その第2弾「『愛人』に籠絡されて『ビートたけし』『軍団』が『森氏』吊し上げ糾弾会の衝撃『音声データ』」が掲載された。

「先日の告発記事について、たけし側は“石塚さんのほうに問題があった”として提訴は不当だとコメントしていたでしょう。まさか、あれほどまでにたけしが開き直るとは思いませんでした。それだけに、たけしにとって致命的な告発が続くのではないかと思っていましたが、案の定、『週刊新潮』は2週連続で石塚さんの告発記事を載せましたね」(元オフィス北野関係者)

 昨年3月、たけしは「オフィス北野」から突如、独立したが、この直前、弟子のたけし軍団が「オフィス北野」の社長・森昌行氏の経営責任を追及したうえ、謝罪を求める声明文を発表。“軍団VS森氏”のバトルが注目された。

「そもそも、この時の騒動の本質は、たけしに独立をそそのかして新事務所『T.Nゴン』の役員に収まったF女史と、オフィス北野の対立だったんです。ところが、『週刊新潮』がそれを記事にした。たけしはこの愛人問題を隠蔽しようと、軍団に森氏がもらっている報酬額を吹き込み、追及をけしかけた。それで、“軍団VS森氏”の対立にすり替わってしまったんです」(芸能ライター)

 結局、軍団側の追及は、森氏が具体的に反論したことで正当性が崩れた格好だが、今回、「週刊新潮」が公開したのが、この騒動のさなかに、軍団が森氏を吊し上げた際の音声データだ。

 音声テープが録音されたのは昨年2月11日、場所は、東京都世田谷区にあるたけしの自宅兼事務所である、通称「等々力ベース」。軍団と事務所の会計士ら約10人を従えたたけしが、愛人と共に森氏を糾弾する様子が生々しく収められている。

「殿ご自身が経営には……」と話す森氏の声。その説明を遮り、「おい、刀出せ!」と叫ぶのは、明らかにたけしの声だ。

「刀ではありませんが、木の棒で殴りかかろうとするたけしを、石塚さんが羽交い締めにして棒を振り払ってことなきを得たんです。その後もたけしは森氏を罵り続け、軍団に株をわたすよう脅した。一歩間違えれば、刑事事件ですよ」(元事務所関係者)

 実際、音声データには、「なめてんじゃねーぞ、コノヤロー!」「(軍団)全員に何株かずつ返せよ。それで(株の)贈与税も全部テメエで払えよ」と語気を荒らげるたけしの声が収められている。

「この時の糾弾会の様子は、昨年も『週刊新潮』が一部を公開していましたが、そのときはダンカンが森氏に対して『映画ならいいけど、生のアウトレイジはきついですよ』と恫喝するような発言をしていて問題になったんです。まさか、たけしがダンカン以上の脅し文句を投げつけていたとは……」(たけしのレギュラー番組スタッフ)

「音声データを聞く限り、明らかにたけしは森氏を脅迫しているように聞こえます。それこそ『アウトレイジ』じゃないんですからね。シャレにならない。現在は、『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)や『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日系)に出演していますが、コメンテーターとしての資格を問われても仕方ありません」(ワイドショー関係者)

 今後、距離を置こうとするテレビ局関係者の動向も伝えられているが、他方、第1弾では「T.Nゴン」側の否定コメントを載せたスポーツ紙は、沈黙したままだ。

「事務所関係者が、メディアにプレッシャーをかけているからですよ」(テレビ関係者)

 たけしの真の素顔をメディアが報じない限り、愛人のパワハラによってたけしの元を去っていったマネジャーやスタイリスト、それにたけしの犠牲になって失職状態に陥っているたけし軍団は救われない。

 石塚さんは「殿、早く目を覚ましてください」と訴えているが、その願いが届く日は来るのだろうか。

ビートたけしが愛人と共に前社長を恫喝!? 「アウトレイジ」さながらの裏の顔が明らかに

 ビートたけしの10年来の弟子で忠実な運転手を務めてきた石塚康介さんが、たけしの愛人F女史からパワハラを受けたとして、F女史と「T.Nゴン」を提訴。被害の詳細を「週刊新潮」(新潮社)誌上で告発したが、その第2弾「『愛人』に籠絡されて『ビートたけし』『軍団』が『森氏』吊し上げ糾弾会の衝撃『音声データ』」が掲載された。

「先日の告発記事について、たけし側は“石塚さんのほうに問題があった”として提訴は不当だとコメントしていたでしょう。まさか、あれほどまでにたけしが開き直るとは思いませんでした。それだけに、たけしにとって致命的な告発が続くのではないかと思っていましたが、案の定、『週刊新潮』は2週連続で石塚さんの告発記事を載せましたね」(元オフィス北野関係者)

 昨年3月、たけしは「オフィス北野」から突如、独立したが、この直前、弟子のたけし軍団が「オフィス北野」の社長・森昌行氏の経営責任を追及したうえ、謝罪を求める声明文を発表。“軍団VS森氏”のバトルが注目された。

「そもそも、この時の騒動の本質は、たけしに独立をそそのかして新事務所『T.Nゴン』の役員に収まったF女史と、オフィス北野の対立だったんです。ところが、『週刊新潮』がそれを記事にした。たけしはこの愛人問題を隠蔽しようと、軍団に森氏がもらっている報酬額を吹き込み、追及をけしかけた。それで、“軍団VS森氏”の対立にすり替わってしまったんです」(芸能ライター)

 結局、軍団側の追及は、森氏が具体的に反論したことで正当性が崩れた格好だが、今回、「週刊新潮」が公開したのが、この騒動のさなかに、軍団が森氏を吊し上げた際の音声データだ。

 音声テープが録音されたのは昨年2月11日、場所は、東京都世田谷区にあるたけしの自宅兼事務所である、通称「等々力ベース」。軍団と事務所の会計士ら約10人を従えたたけしが、愛人と共に森氏を糾弾する様子が生々しく収められている。

「殿ご自身が経営には……」と話す森氏の声。その説明を遮り、「おい、刀出せ!」と叫ぶのは、明らかにたけしの声だ。

「刀ではありませんが、木の棒で殴りかかろうとするたけしを、石塚さんが羽交い締めにして棒を振り払ってことなきを得たんです。その後もたけしは森氏を罵り続け、軍団に株をわたすよう脅した。一歩間違えれば、刑事事件ですよ」(元事務所関係者)

 実際、音声データには、「なめてんじゃねーぞ、コノヤロー!」「(軍団)全員に何株かずつ返せよ。それで(株の)贈与税も全部テメエで払えよ」と語気を荒らげるたけしの声が収められている。

「この時の糾弾会の様子は、昨年も『週刊新潮』が一部を公開していましたが、そのときはダンカンが森氏に対して『映画ならいいけど、生のアウトレイジはきついですよ』と恫喝するような発言をしていて問題になったんです。まさか、たけしがダンカン以上の脅し文句を投げつけていたとは……」(たけしのレギュラー番組スタッフ)

「音声データを聞く限り、明らかにたけしは森氏を脅迫しているように聞こえます。それこそ『アウトレイジ』じゃないんですからね。シャレにならない。現在は、『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)や『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日系)に出演していますが、コメンテーターとしての資格を問われても仕方ありません」(ワイドショー関係者)

 今後、距離を置こうとするテレビ局関係者の動向も伝えられているが、他方、第1弾では「T.Nゴン」側の否定コメントを載せたスポーツ紙は、沈黙したままだ。

「事務所関係者が、メディアにプレッシャーをかけているからですよ」(テレビ関係者)

 たけしの真の素顔をメディアが報じない限り、愛人のパワハラによってたけしの元を去っていったマネジャーやスタイリスト、それにたけしの犠牲になって失職状態に陥っているたけし軍団は救われない。

 石塚さんは「殿、早く目を覚ましてください」と訴えているが、その願いが届く日は来るのだろうか。

武井壮「若ければ若い方がいい」発言に考える、エイジズムやルッキズムがなくならない理由

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます

<今回の有名人>
「若ければ若い方いい」武井壮
『有田哲平と高嶋ちさ子の人生イロイロ超会議』(TBS系、11月25日)

 タレント・小島慶子の新著『仕事と子育てが大変すぎて泣いているママたちへ!』(日経BP)の発売記念として、同書にも収録されているエッセイスト・犬山紙子との対談がネットで公開された。

 「容姿や年齢にとらわれる『呪い』はもう要らない」というタイトルで、子どもを持つ母親である小島、犬山両氏が、子育てや社会の問題を正面から語っている。

 その中で小島は、「残念ながら日本の社会にはセクシズム(性別を理由に差別すること。女性、男性はこうあるべきという考え方)とエイジズム(年齢を理由にした差別をしたり偏見を持ったりすること)とルッキズム(外見至上主義。見た目による差別をすること)の3点セットが深く根を下ろしていて、そういう言葉や態度のモデルがそこら中にある」と、日本社会における差別問題に言及。

 犬山も、特に「今の社会はルッキズムとエイジズムに偏りすぎていますね」と同調する。こうした呪いを解いていくのは自分たち世代という方向に議論は展開していくのだが、そう簡単にはいかないだろうと私は感じている。

 小島は大学卒業後、TBSの女子アナとなり、写真集では水着姿も披露している。犬山は20代のとき、美人なのにオトコに振り回されるオンナたちの生態を描いた『負け美女 ルックスが仇になる』(マガジンハウス)でデビューし、情報番組のコメンテーターも務めている。両氏の仕事もしくは経済活動に、若さや美貌が貢献してきた部分は大きいだろう(犬山自身は「負け美女」を自称していないと言っていたが)。

 エイジズムやルッキズムの恩恵を受けてきた彼女たちが、子育てをするようになって、エイジズムやルッキズムのおかしさに気づき、「そういう社会は間違っている」と言い出すのは、理屈としては通る。しかし、若さや美をもとにのしあがってきた人が、山の頂きに立ってから「若さや美で人を判断するのはナシにしましょう」と言っても、世間に「ずいぶんと都合がいいな」と受け取られてしまいかねないのだ。

 それでは、若さや美をもとにのしあがってきていない人が「若さや美で人を判断するのはナシにしましょう」と言ったら説得力があるのかと言えば、それもまた違うだろう。「ババア、ブスのひがみだ」というふうに決めつけられて話を聞いてもらえなかったり、発言者への個人攻撃に終始する恐れもある。

 エイジズムやルッキズムをやめようと提言する人は、エイジズムやルッキズム競争の覇者であっても、敗者であってもいけない。これこそ、我々の住む世界に、いかにエイジズムやルッキズムが浸透しているかの証明と言えるだろう。

■個人的な好みとして女性に若さを求めるのはアリ

 もう一つ、エイジズムやルッキズムがなくらないであろうと私が思う理由は、「エイジズムやルッキズムが正当化される領域が存在する」からである。11月25日放送の『有田哲平と高嶋ちさ子の人生イロイロ超会議』(TBS系)では、独身の男性芸能人を集めて「結婚できない理由」を探るという企画を放送していた。タレント・武井壮は、結婚相手に求めることとして、“若さ”を挙げ、「若ければ若い方いい」と発言していた。武井いわく「生物学的な年齢だけではない」「大人の社会的な常識があって、仕事もよくできる人に叱られるのがダメ」「高嶋(ちさ子)さんみたいな人が一番ダメ」ととどめを刺した。

 もし自分の個人的な好みを語る場ではなく、一般的なオフィスで、武井が一緒に働く女性を「若ければ若い方いい」と言ったり、「高嶋さんみたいな人が一番ダメ」と発言したら、これは完全なるセクハラだろう。また同番組の冒頭では、同じく独身男性芸能人である俳優・武田真治が、結婚相手の条件を語る中で「ぽっちゃりが苦手」とし、森三中・大島美幸に「実際にお太りになられている」と発言していたが、これも職場での発言なら、アウトだ。

 しかし、プライベートの世界、つまり恋愛や婚活で好みを追求するのはアリだ(男女とも年齢、外見が受け付けない人と恋愛や結婚をしたいと思う人は、ごく稀だろう)。セクハラ撲滅を目指すことに異論はないが、「年齢や外見で人を評価する」ことが完全悪かというと、そうとは言い切れない部分もあるのではないか。

 エイジズムやルッキズムというと、男性が自分は攻撃されない安全圏に身を置き、女性にとやかく言うイメージを持つ人もいるだろうが、同性間でも、特にルッキズムは発生しやすいのではないか。女性が「自分の個人的な好み」により、外見で女性を評価することは存在すると私は思っている。

 例えば、東日本大震災の際、被災した女性に化粧水や乳液、リップクリームなどの基礎化粧品を差し入れたら喜ばれたという話をニュースで見たが、スキンケアという美容は手洗いや歯磨きと同じような生活習慣の一つと言えるだろう。しかし、美容系の女性誌を見ると、愛用のコスメについて聞かれるのは、女優やモデル、女子アナなどの“キレイ職”の女性ばかりである。これは読み手の女性が、個人的な好みとして、「キレイな人」に憧れを抱いているからではないか。それを汲んだ作り手との間に、「キレイじゃない人が美容を語っても意味がない」という、「キレイな人>そうでもない人」との暗黙の了解も存在しているように感じる。

 差別をなくしたい人たちは、よく「自分がされて嫌だったから、後世に伝えない」と被害者として語るが、それだけでは不十分で、同時に「自分もなんとなく下に見てしまう人がいる」「その人を下に見たのはなぜか」という差別の実践者としての自分の意識も明らかにする必要があるだろう。しかし、これはなかなか難しい。またエイジズムやルッキズムと資本主義が組み合わさって賃金が発生していることもあるので、差別をなくすというのは、そう簡単なことではない。

■武井の問題点は、女性を感情のある人間として見ていないこと

 話を武井に戻そう。武井が若い女性が好んでも、それは個人の嗜好なので責められるものではない。経済力もあるし、武井と結婚すれば「有名人の妻」というポジションが得られるので、そのあたりに魅かれる若い女性もいるだろう。41歳のオードリー・若林正恭が、25歳の看護師と11月22日に結婚したことが発表されたが、女性の方が若い「年の差婚」をする人気芸能人も多い。

 しかし、武井の話を聞く限り、もし若い女性と結婚できたとしても、長くは続かないのではないか。武井は「女性の怒りの声や表情、しぐさがダメ。恋心がなくなる」と発言していたが、他人と一緒に暮らす中で、「怒らない」ことが一度もないなんて、お互いにあり得ないからである。武井の問題点は、若い女性を追い求めていることというより、女性を感情のある人間として見ていないことなのではないか。番組を見ながら、結婚できない理由は、案外そんなところにあるように思った。

仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。

「フェミニストって、なに?」座談会【後編】日常で“違和感”“疑問”を感じたら変わるとき

  日本国内でも「フェミニズム」や「フェミニスト」という言葉を耳にする機会が増えてい一方で、「フェミニスト」という言葉に「怖い」「ヒステリック」「男嫌い」といったイメージを抱き抵抗感を持っている人も少なくない。そんな「フェミニズム」に対する疑問のあれこれを、前回に続きフランス語翻訳家の相川千尋さん、編集・ライターの赤谷まりえさん、フェミニズムZINE『NEW ERA Ladies』を制作しているデザイナーの宮越里子さんとsuper-KIKIさんに投げかけた。

【座談会出席者プロフィール】
相川千尋……フランス語翻訳家。スウェーデン発の女性器・生理コミック『禁断の果実 女性の身体と性のタブー』(花伝社)の翻訳を手掛け、ヨーロッパの性関係書籍に造詣が深い。現在は、フェミニズムについてのコラムも執筆している。

赤谷まりえ……編集・ライター。日本とアメリカの大学でジェンダーを学び、女子中学生向け情報誌において同誌初となる“性のお悩み相談コーナー”を設け、思春期が持つ性への疑問の解消に努めた。

宮越里子……グラフィックデザイナー。「AERA×LUMINE」、あっこゴリラ・『GRRRLISM』、『ミュージック・マガジン』(ミュージック・マガジン)『ウーマン・イン・バトル』(合同出版)装丁など、エディトリアル、グラフィックデザインを中心に手がける。共同制作として、フェミニズムZINE『NEW ERA Ladies』企画・デザイン担当。

super-KIKI……2011年よりデモや抗議活動に参加しながら自分の身の周りに起きている問題から感じ取ったメッセージを、シルクスクリーンやステンシル等DIYツールを使いアパレルグッズなど身につけられるものに落とし込んだアイテムを中心に制作。『NEW ERA Ladies』ではイラスト、ファッション、漫画レビューを担当。

(■前編:「フェミニストって、なに?」座談会【前編】ネットでヒステリックで怖いと言われるのはなぜ?

“クソリプ”から見えた、女性を見下す社会構造

――フェミニズムの看板を掲げてSNSをやっている中で、クソリプ(まったくの見当外れで、気分を害するような返信)や心ない言葉を投げかけられたことはありますか。

全員 ありますね。

super-KIKI(以下、KIKI) 去年の4月に新宿の東口で「私は黙らない」という街宣をやったんですよ。財務省の福田淳一前事務次官が女性記者にセクハラをした時、麻生太郎副総理兼財務相が「こいつの人権はないのか」みたいなことを言ってかばったことがきっかけで、友人のフェミニストたちが声をあげて抗議街宣をやることに。10人ぐらいで写真を撮って、「FUCK SEXISM」と言うあおりをつけて、SNSに告知画像をアップしました。

宮越里子(以下、宮越) その写真自体はちょっとギャング風で、いわゆる「女性らしい」とされるイメージからは離したんです。

KIKI 私たちは意図的に下品と言われる言葉を使って「女性らしさから抵抗する」表現をしたんですけど、それが案の定炎上して。下品だっていう批判ならまあその通りなんで(笑)わかるんですが、「FUCK SEXISM」をGoogleで翻訳した人から、「『性差別とセックスしろ』っていう意味なんだけど大丈夫ですか(笑)?」という誤訳が送られてきました。この文言は、世界中の運動で使われているポピュラーなものだし、最初は「アホだな〜」とスルーしていたんですけど、それがもともとの告知投稿の倍近くRTされてまして。バイアスかかってない状態だったら、多くの人が誤訳だってわかると思うんです。でもそれを「こっちが正解だ」と歪曲せずにいられない。こうやって無理矢理にでも女性をバカな存在だと仕立て上げていく、社会的位置を下げていく。そうして今の男性優位社会が作られるんだなーと身に染みてわかった瞬間でしたね。

 あとは、「ブス」みたいなのはしょっちゅう来る。それが「女を傷つけるワード!」って思っていたら勘違い。そういうとこだぞって感じですね。

宮越 そうそう、「モテない」とかね。女性は男性に評価されて当然っていう思い込みが激しすぎる。「女は全員男が好き」「顔で人の価値が決まる」「全ての人に恋愛感情が必ずある」っていう前提は視野が狭い。見た目が「女性っぽい」からって、性別や性的指向、愛についてまで勝手にカテゴライズしてくるから想像力がないんだなって、同情しちゃいます。

相川 私は、たまにとんちんかんな人から返信がくるんですけど、基本スルー。リプライする時間がもったいないし、するなら1回500円とか1,000円とかもらいたいぐらいです。

宮越 私は反対にとんちんかんな返信に反論することで自分を訓練しています。個人的な趣味で、「SNS道場」って呼んでいるんですけどね(笑)。常にやっているわけではもちろんないんですけど、「あ、こう言ったら通じるんだ」と発見があるし「次、それをNEW ERAに書いてみよう」みたいな。だから全部私にとっては“肥やし”なんですよ。

赤谷まりえ(以下、赤谷) 「SNS道場」というとらえ方、すごい良いと思う! そのやりとりを見ている外野も「こう返せばいいのか」ってわかったりするよね。

相川 同じ考えを持っている人がいるというアピールにもつながるし、自分は言う勇気がなかった……っていう人の気持ちを代弁することになるかも。ただ、反論する勇気がなくて恥ずかしいと思うことがあるかもしれないけど、別に言えないことが悪いことじゃないと思います。

宮越 まったく悪いことじゃないですね! そこは強調した上で、SNS道場で学んだことですが、自分が伝えたい話を変えられても軸がブレなければ理解されることも多いです。Twitterから少し離れますが、ある男性から制作を依頼されて、材料費以外は対価をもらっていないのに「パトロンだった」と言われて。その男性に「事実ではないし、独立した女性に対して、保護者ヅラしているような態度は侮辱なのでは?」と疑問をぶつけたんです。そしたら、返ってきた言葉は謝罪ではなく「それは女性差別じゃない」という言い訳と言葉尻を捕まえた批判。普段は論理的な思考を持っている人であっても、間違いを指摘されると動揺して、別の話にそらそうとするんですよ。それでも、「最初の質問に答えていませんよね。話そらさないでください」って問い続けることで謝罪の言葉が出てきたので、最初の疑問を何度でも繰り返すことは重要です。この手法は、現実でもネットでも当てはめられるので割と効果があるかなって思ったり。

理解する気がない人に伝える難しさ

――フェミズムの活動をしている中で、なぜ伝わらないんだろう……と絶望を感じる瞬間ってありましたか。

相川 絶望というか、言っても無駄みたいな瞬間はありました。「古き良き日本」っていう文化が残っている会社に勤めている時に、冗談で守衛さんが「早く帰りなさいよ。レイプされちゃうから」って言ってきて。女性の上司に伝えたら「そんなの気にしないで大丈夫よ」って。言っても無駄なんだ……と思ってしまいました。

宮越 確かに女性で「そんなこと気にしなきゃいいのよ。強くなりなさいよ」っていう人いますよね。

KIKI きっとそうしないと生きていけなかったとか、その方が生きやすかったりとか、生き残り術を作った背景があったんでしょうね。切ない。

赤谷 私はとある編集会議で、プライドパレードが話題に上った時、「俺、本当にこういうの嫌なんだよね、ただ騒いでるだけでしょ」と言った男性編集者がいて。なぜ“騒いでいる”のかっていう部分が、大切なのに。セクシュアルマイノリティーがどうしてパレードをするのか、特に疑問を抱かないし、知ろうとしない。そのショックが大きすぎて「パレードには歴史があって、大事なお祭りなんですよ」しか言い返せなくて、すごく落ち込んだことがありました。

宮越 傷ついた方が、説明しないといけないしんどさっていうのは確かにありますね。

――「騒いでるだけ」は絶望して、対話する気を失いますね。

KIKI 絶望とはちょっと違うかもしれませんが、うちらの親世代(70代)というか50代以降の人と話すと、フェミニズムにかなり抵抗ある人が多いみたいで、この人たちに届けるのは相当な労力がいるなーと思ってますね。

宮越 もちろん、世代でカテゴライズはしたくないんですけどね。前に、「女性差別やLGBTQ差別をやめよう!」という主旨のワークショップに参加した際、60代ぐらいの男性が「勉強しにきました」って話していたのを見たことがある。速攻、失言をして怒られていたけど(笑)。でも、学ぼうって姿勢と叱られる準備ができている場は大事ですよね。

KIKI 親世代の人たちは幼い頃から家庭や社会で「男性は女性を守るもの」「男性が上に立たなくてはいけない」みたいな考えが正しいと言われてきたから。そういう考えを蓄積してきた世代が、私たちに何か言われたからって変わるのはすごく難しいなと思う。私の父も岩みたいな人間なので、動かすことは難しい……。でも身近な存在だからこそ言い続けますけどね。あと、政治家や目に見える権力者に対しては、声をあげ続けないといけないなぁと。

相川 一人一人にわかるまで丁寧に教えてあげる必要もないかなと思う。あとフェミニストの中でも言ってることがちょっと物足りないとか、方向性が違う人っているじゃないですか。そうなると連帯しづらいっていうのもあるんですが、でも、もっと大きな敵に向かって連帯しなきゃって思っています。

――最後に皆様の考えるフェミニズムについて教えてください。

宮越 最初に読んだベル・フックスの『フェミニズムはみんなのもの』(新水社)という本から引用させてもらうと、「フェミニズムとは性に基づく差別や搾取や抑圧をなくす運動や思想」という考えが第一にあります。シスヘテロ(生まれた時に法律で決められた性別と違和がなく、異性愛)の男性中心社会から開放された上で、新たな”中心”と”周縁”を作らないことが私の考えるフェミニズムです。

相川 フェミニズムの有名なスローガンで「個人的なことは政治的なこと」っていうのがあるんです。日常で自分が感じる、モヤモヤや引っかかり、ザラッとした違和感が制度や構造、社会など大きい部分につながっていくことだと理解するのが大切だと思っています。

赤谷 フェミニズムを宗教やルールのような存在にしてしまう人っているんですけど、私は「本人がより生きやすくなるために使う道具の一つ」だと思っています。フェミニズムは従う種類のものではない。誰もが生きやすくなるために使う一つの思想。「自分のことを決めてきたのは、実は自分ではなくて、社会や世間や他人の価値観・すり込みだったのかも」ということに気づくため、そして理解するための道具だととらえています。

KIKI まず、私たちが決められた性によって縛られていることや、抑圧されていることを認識するのがフェミニズムの一歩なのではないでしょうか。縛っているロープがどこへつながっているのか、誰がどうやって縛っているのか。そして、自分がそのロープを握ってしまってはいないか。さらに、どうやったら解けるのかと考えることがフェミニズムなのではと思います。“ロープ”は加害や暴力のシステムだったりするので、自分でもしていないか、誰かにされていないかを常に確認していきたいです。