ジャルジャル、YouTubeで年収数千万円? テレビ減っても週2日を動画制作に確保の本気度

 キングコング梶原雄太が「カジサック」として成功したことが影響しているのか、YouTubeでの活動に積極的な芸人が増加中だ。

 たとえば、霜降り明星は公式チャンネル「しもふりチューブ」でほぼ毎日10分前後のオリジナル動画を公開。チョコレートプラネットは1週間に2本程度のペースでネタ動画やウェブラジオ、オリジナル動画などをアップしている。

「芸人がアップする動画のなかでは、とにかくネタ動画の再生回数が多い。一方で、チャレンジ企画のような“YouTuberっぽい動画”はそこまで人気がない。カジサックのように本気でYouTuberをやろうとしている場合は別ですが、テレビや劇場をメインとしている芸人に求められているのは、片手まで作ったYouTuberっぽい動画ではなく、まさに本職の“ネタ”なのだと思います」(メディア関係者)

 YouTuberっぽい動画をアップして苦戦しているのがパンサー尾形貴弘だ。この11月に、仲が良い芸人を集めて“尾形軍団”としてYouTubeの公式チャンネルを開設した。

「コントなどのネタではなく、“尾形軍団メンバーで大量のカレーを作る”といったようなかなりゆるめの動画をアップしています。芸人としてのメリットをあまり活かせていないし、YouTuberとしてもまったく売れていないので、これじゃあ再生回数も全然増えないのももっともです」(同)

 そんななか、YouTubeに毎日ネタ動画をアップしているのがジャルジャルだ。2014年の開設からすでに1000本以上の動画を公開し、累計再生回数は2億5000万回を超えている。

「ジャルジャルが成功しているのは、YouTuber的な切り口ではなく、あくまでネタに特化しているからでしょう。ユーザーが芸人に求めるものをちゃんと形にして提供しているということです」(お笑い事務所関係者)

 動画の再生回数には多少のバラつきがあるが、数十万回を超える人気動画もコンスタントに作り出している。

「ジャルジャルはかなり本気でYouTubeに取り組んでいるようです。ネタ作りや収録にも時間をかけていて、現在では1週間のうち2日間をYouTubeの動画収録のために確保して、スケジュールを調整しているそうです」(同)

 これだけ力を入れているのだから、収益化も順調だという。

「YouTubeが軌道に乗ったことで、2人の収入は激増したとのこと。年収で数千万円クラスになっているとか」(同)

 テレビで見る頻度は少なくなったジャルジャルは、YouTubeの世界で起死回生を果たしていたということだ。

「ジャルジャルの成功にならって、YouTubeにチャンスを求める芸人が多いのは事実。でも、再生回数を稼ぐために本気で取り組まないと結果はついてこない。カジサックやオリラジ中田、そしてジャルジャルだって、動画にちゃんと時間をかけているから成功したわけで、決して簡単なことではないと思います」(同)

 片手間で結果が出るほど甘くはないYouTubeの世界。そういう意味では、スケジュールがパンパンな売れっ子芸人が片手間で取り組むよりも、時間がたっぷりある売れていない芸人のほうがYouTube向きなのかもしれない。

ジャルジャル、YouTubeで年収数千万円? テレビ減っても週2日を動画制作に確保の本気度

 キングコング梶原雄太が「カジサック」として成功したことが影響しているのか、YouTubeでの活動に積極的な芸人が増加中だ。

 たとえば、霜降り明星は公式チャンネル「しもふりチューブ」でほぼ毎日10分前後のオリジナル動画を公開。チョコレートプラネットは1週間に2本程度のペースでネタ動画やウェブラジオ、オリジナル動画などをアップしている。

「芸人がアップする動画のなかでは、とにかくネタ動画の再生回数が多い。一方で、チャレンジ企画のような“YouTuberっぽい動画”はそこまで人気がない。カジサックのように本気でYouTuberをやろうとしている場合は別ですが、テレビや劇場をメインとしている芸人に求められているのは、片手まで作ったYouTuberっぽい動画ではなく、まさに本職の“ネタ”なのだと思います」(メディア関係者)

 YouTuberっぽい動画をアップして苦戦しているのがパンサー尾形貴弘だ。この11月に、仲が良い芸人を集めて“尾形軍団”としてYouTubeの公式チャンネルを開設した。

「コントなどのネタではなく、“尾形軍団メンバーで大量のカレーを作る”といったようなかなりゆるめの動画をアップしています。芸人としてのメリットをあまり活かせていないし、YouTuberとしてもまったく売れていないので、これじゃあ再生回数も全然増えないのももっともです」(同)

 そんななか、YouTubeに毎日ネタ動画をアップしているのがジャルジャルだ。2014年の開設からすでに1000本以上の動画を公開し、累計再生回数は2億5000万回を超えている。

「ジャルジャルが成功しているのは、YouTuber的な切り口ではなく、あくまでネタに特化しているからでしょう。ユーザーが芸人に求めるものをちゃんと形にして提供しているということです」(お笑い事務所関係者)

 動画の再生回数には多少のバラつきがあるが、数十万回を超える人気動画もコンスタントに作り出している。

「ジャルジャルはかなり本気でYouTubeに取り組んでいるようです。ネタ作りや収録にも時間をかけていて、現在では1週間のうち2日間をYouTubeの動画収録のために確保して、スケジュールを調整しているそうです」(同)

 これだけ力を入れているのだから、収益化も順調だという。

「YouTubeが軌道に乗ったことで、2人の収入は激増したとのこと。年収で数千万円クラスになっているとか」(同)

 テレビで見る頻度は少なくなったジャルジャルは、YouTubeの世界で起死回生を果たしていたということだ。

「ジャルジャルの成功にならって、YouTubeにチャンスを求める芸人が多いのは事実。でも、再生回数を稼ぐために本気で取り組まないと結果はついてこない。カジサックやオリラジ中田、そしてジャルジャルだって、動画にちゃんと時間をかけているから成功したわけで、決して簡単なことではないと思います」(同)

 片手間で結果が出るほど甘くはないYouTubeの世界。そういう意味では、スケジュールがパンパンな売れっ子芸人が片手間で取り組むよりも、時間がたっぷりある売れていない芸人のほうがYouTube向きなのかもしれない。

剛力彩芽、NHK大河『麒麟がくる』沢尻エリカの代役をノーギャラ直訴していた!?

 

 あれほど得意だった「ゴリ押し」も通用しなかったようだ。

 合成麻薬MDMA所持の疑いで沢尻エリカ容疑者が逮捕されたことで、彼女が重要な役で出演予定だった来年1月スタートのNHK大河ドラマ『麒麟がくる』は、川口春奈が代役を務めることが発表された。

 代役をめぐっては、さまざまな女優の名が取り沙汰されてきたが、そのうちの一人として挙がっていたのが“あの主演級女優”だった。テレビ関係者が耳打ちする。

「剛力彩芽ですよ。彼女はZOZO前社長の前澤友作氏と破局したことで、スケジュールの余裕は十分あった。12月21日に放送される恋愛ドラマ『抱かれたい12人の女たち』(テレビ大阪)の最終話に登場し、約1年半ぶりにドラマ復帰を果たすことが決まっているように、本人は女優業への復帰に強い意欲を持っている。そこで、所属事務所のオスカープロモーションに、ノーギャラでの大河ドラマ出演を直訴していたそうです」

 しかし、それは程なく却下されることとなった。いったいなぜか。

「主演の長谷川博己が強く反対したんだそうです。沢尻の薬物逮捕によってドラマのイメージが大きく損なわれたところに、前澤氏に捨てられた剛力まで登場すれば、完全に『サゲサゲドラマ』となってしまう。あまりに縁起が悪いということでこの話は流れたと聞きました」(前出・テレビ関係者)

 これまで演技力に難ありと言われ、出演作がどれだけ爆死しても、事務所パワーで主演女優を続けてきた剛力。あらためて自分の置かれた現状を認識できたのかもしれない。

剛力彩芽、NHK大河『麒麟がくる』沢尻エリカの代役をノーギャラ直訴していた!?

 

 あれほど得意だった「ゴリ押し」も通用しなかったようだ。

 合成麻薬MDMA所持の疑いで沢尻エリカ容疑者が逮捕されたことで、彼女が重要な役で出演予定だった来年1月スタートのNHK大河ドラマ『麒麟がくる』は、川口春奈が代役を務めることが発表された。

 代役をめぐっては、さまざまな女優の名が取り沙汰されてきたが、そのうちの一人として挙がっていたのが“あの主演級女優”だった。テレビ関係者が耳打ちする。

「剛力彩芽ですよ。彼女はZOZO前社長の前澤友作氏と破局したことで、スケジュールの余裕は十分あった。12月21日に放送される恋愛ドラマ『抱かれたい12人の女たち』(テレビ大阪)の最終話に登場し、約1年半ぶりにドラマ復帰を果たすことが決まっているように、本人は女優業への復帰に強い意欲を持っている。そこで、所属事務所のオスカープロモーションに、ノーギャラでの大河ドラマ出演を直訴していたそうです」

 しかし、それは程なく却下されることとなった。いったいなぜか。

「主演の長谷川博己が強く反対したんだそうです。沢尻の薬物逮捕によってドラマのイメージが大きく損なわれたところに、前澤氏に捨てられた剛力まで登場すれば、完全に『サゲサゲドラマ』となってしまう。あまりに縁起が悪いということでこの話は流れたと聞きました」(前出・テレビ関係者)

 これまで演技力に難ありと言われ、出演作がどれだけ爆死しても、事務所パワーで主演女優を続けてきた剛力。あらためて自分の置かれた現状を認識できたのかもしれない。

川口春奈、NHKが「沢尻エリカの代役」に用意した1本100万円の超VIP待遇の中身

 合成麻薬MDMA所持で逮捕された女優・沢尻エリカ容疑者の代役として、来年のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』に織田信長の妻・濃姫役で出演することになった川口春奈。

 そんな彼女には、業界内から「よく引き受けた」と驚きの声があがったというが、その裏には手厚い“お土産”もしっかり用意されていたようだ。

「誰が代役に立っても沢尻と比較されるのは間違いないし、もし視聴率が悪ければ、“戦犯”扱いされかねない。さらには、沢尻より“格下”のイメージがつくデメリットもある。当初、NHKは川口のほかの女優たちに白羽の矢を立てていたようですが、いずれもスケジュールの都合を口実に断られたとか。そんななか、火中の栗を拾った川口の度胸はたいしたものですよ」(テレビ関係者)

 もっとも、川口がリスクを負ってでも出演するメリットも大きかったという。

「はっきり言って、かなりのVIP待遇ですよ。まずはギャラ。通常、大河ドラマの出演料はNHKへの貢献度によって決定されるのが慣例です。川口はこれまで大河ドラマの出演歴もありませんから、通常ならいいところ1本20~30万円となるところ。しかし、今回は1本100万円と破格。さらに、今後3年間は、NHKのドラマや番組への起用が確約されているのだとか。ここにきて、大みそかの『NHK紅白歌合戦』にもゲスト出演するとの噂が飛び交っています」(前出・テレビ関係者)

 ドラマは10週分が撮り直しとなることで、初回放送が 2週間延期となっている。川口は向こう半年間、休みなしの生活を余儀なくされそうだが、先日熱愛が発覚した総合格闘家の矢地祐介との愛を育むよりも、「NHKお抱え女優」になることを優先させたようだ。

沢尻エリカ、尿検査「シロ」――「10年前から薬物使用」の自白を“覆す可能性”を弁護士が解説

 11月16日、合成麻薬MDMAを所持していたとして、麻薬取締法違反容疑で逮捕された沢尻エリカ。2020年のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』で、重要な役どころにキャスティングされるなど、名実ともに日本を代表する女優と言える沢尻の薬物逮捕は、世間を激震させた。

 2012年には「週刊文春」(文藝春秋)に大麻使用を詳報されていた沢尻だが、警察の取り調べに対して「(逮捕時に押収された)MDMAは数週間前にイベント会場でもらった。これまでに大麻やLSD、コカインも使った」「10年以上前から違法薬物に手を染めていた」という趣旨の供述をしているそう。ネット上では、その常習性の高さに驚きの声が上がっていたが、一転して、尿鑑定の結果は「陰性」に。毛髪鑑定も残されているものの、「不起訴になる可能性が出てきた」とにわかにささやかれるようになった。

 使用の供述はしているが、検査結果は「シロ」――そんな状況に対し、『バイキング』(フジテレビ系)のMC・坂上忍は、11月22日放送回で、今後、沢尻が供述を覆す可能性について言及し、「今までの供述を貫いてくれた方が」と語っていたが、果たして、供述の変更に見込みはあるのだろうか。弁護士法人ALG&Associatesの山岸純弁護士に話を聞いた。

自白だけでは有罪にならない

 尿検査「陰性」の一報が伝わった途端、「不起訴」の可能性が高まったと一斉に報じられるようになった沢尻。そもそも「不起訴」とはどういったものなのだろうか。

「不起訴とは、検察が刑事裁判を始めないことを言います。その理由としては『(1)そもそも罪が成立しなかった』『(2)罪は成立するけど、被疑者が高齢である、反省している、また被害額が少ないなどの点を考えた末、起訴しない』『(3)罪は成立するけど証拠が薄い』が挙げられます」

 沢尻は、10年以上前からさまざまな薬物を使用してきたと自白しているだけに、ネット上では「いくら検査がシロでも、不起訴にはならないのでは?」といった疑問の声も出ているが……。

「実は、刑事裁判では、『私は罪を犯しました』という本人の自白だけでは、有罪にはできません。刑事訴訟法319条2項『被告人は、公判廷における自白であると否とを問わず、その自白が自己に不利益な唯一の証拠である場合には、有罪とされない』とあります。昔々、捜査機関が、自白を得るために、逮捕した人物への拷問を繰り返したことがあったため、自白以外のほかの証拠がなければ有罪にはしません、というルールが確立したのです。なので、『使用した』という自白があっても、尿検査で陽性となるなどの『客観的証拠』がない限り、有罪にはできないのです」

 では、検査結果を受け、沢尻が供述を覆す可能性についてはどうだろうか。ネット上では、「変えない方が、心証がいい気もするけれど」との指摘もあるが……。

「供述を変えることは、民事においても刑事においても、司法の世界ではそれだけで『信用性がない』と判断されます。要するに、『使用した』→『使用してない』と供述を変更する場合、結局、『供述を変えるということは信用ができないので、最初の言葉通り使用したんだろう』と捉えられてしまうのです。なので、彼女が『供述を変える可能性は低い』と考えられるのではないでしょうか」

 「陰性」と判明した今だからこその“たられば”だが、沢尻がもし取り調べにおいて、初めから「使用していない」と主張していれば、「『不起訴』の可能性は高かったでしょうね」と山岸氏。しかし「逆の見方として、『持っている』という自白と、『身辺から違法薬物が発見された』という『客観的証拠』において、起訴された可能性もあります」という。

 今回の逮捕により、沢尻は、『麒麟がくる』ほか、2本のCMを降板になっている。その違約金・賠償金は莫大であることが予想される。

「もともと日本は、違法薬物に対し、とても厳しい姿勢の国。これに加えて『芸能人による違法薬物使用』が、社会的に与えた影響は計り知れないだけに、その社会的制裁は重すぎることはないのではないでしょうか。自分で自分の芸を潰してしまうというのは、こういうことなのだと、しっかり彼女自身に認識させるべきだと、私は思います」

 沢尻の弁護団には、「無罪請負人」として知られる敏腕弁護士が起用されたとも報じられる中、果たして、この事件は、今後どんな展開を見せるのだろうか。

「ペンライト」「サイリウム」「キンブレ」「ケミカルライト」って、一体何が違うんですか?

「わざわざ調べるほどじゃないけど、なんか気になる」「知らなくても損しないけど、どうせなら覚えておきたい」……日常にあふれる“素朴なギモン”、ズバッと聞いてきました!

 アイドルファンなら、誰しも一度は手にしたことがあるだろう「ペンライト」。コンサートに華を添えるだけでなく、ギンギンに光らせて客席で目立ちたい、ライブ演出の一員になりたいなど、ファンのさまざまな思いが、あの美しい光に込められている。しかし、ひとくちに「ペンライト」と言っても、その形態はさまざま。アーティストの“公式グッズ”としてコンサート会場で販売されるオリジナルデザインのものもあれば、量販店で売っている使い捨てのもの、自分でカスタマイズできるものもある。

 ファンの間では、これらを「ペンライト」「サイリウム」「キンブレ」「ケミカルライト」と呼び分けている。その中でも、「キンブレ」はジャニーズファンの間で議論になることが多い。NEWS・小山慶一郎がパーソナリティを務めるラジオ番組『KちゃんNEWS』(文化放送、11月19日)では、ゲスト出演した増田貴久と「キンブレ」を批判する場面もあった。

NEWS、“キンブレ”の使用に苦言……「満場一致で嫌い」「演出の妨げ」と厳しく非難

 放送を聴いていたファンも、ネット上で「キンブレはホントに悪目立ちするし、演出の邪魔!」「近くで持ってる人がいると眩しいし、私も大嫌い」などと、キンブレに対する不満を爆発させていた。さらに、11月29日からスタートするHey!Say!JUMPのコンサートツアー『Hey! Say! JUMP LIVE TOUR 2019-2020 PARADE』をめぐっても、「キンブレは絶対に持ってこないで!」と呼びかけるファンが続出している。

 このようにジャニーズ界隈では、タレントもファンも「キンブレ」=「ペンライトとは違い、色鮮やかで強い光を放つもの」「演出の妨げになる迷惑なもの」という認識があるようだ。そりゃまあ、人様の迷惑になることをしちゃいけないという意見はごもっともなのだが、確かジャニーズJr.のコンサートで、“公式キンブレ”が販売されてなかったっけか? あれはみんなが言う「キンブレ」とは別物なのか? ていうかそもそも、「キンブレ」って何!?

 ちょっと調べたところ、「キンブレ」の正式名称が「キングブレード」だということが判明。これを製造・販売している、株式会社ルイファン・ジャパンに疑問をぶつけた。

「ペンライト」「サイリウム」「キンブレ」「ケミカルライト」 って、一体何が違うんですか?

ルイファン・ジャパン広報担当者(以下、担当者) 「ペンライト」とは電池によって発光するライト、 または化学発光による照明器具、その全般を指します。要するに、「サイリウム」「キンブレ」「ケミカルライト」はすべて、「ペンライト」 の一種です。その中で「キングブレード(キンブレ)」は、弊社ルイファン・ ジャパンの商品名・ブランド名であり、電池式LEDペンライトの一種です。また、「ケミカルライト」 とは、化学発光による照明器具を指します。「サイリウム」も商品名で、「ケミカルライト」の一種です。

――「キンブレ」は商品名の略称であって、実際は「LED発光のペンライトの一種」ってことなんですね。今だと、「強い光を放つもの」がすべて「キンブレ」と呼ばれているようですが……。

担当者 ひとくちに「キンブレ」と申しましても、弊社ではいろいろな種類の商品を出しています。高輝度タイプ、カラーチェンジタイプ、単色発光タイプ、小さいサイズのものや、明るさを抑えたタイプのものもあります。ただ、多くのみなさんが「キンブレ」については“明るく発光するもの”だと認識されているようで、その結果、「明るく光るタイプのペンライト」の代表格として、「キンブレ」という用語を使っていただくことがあるようです。しかし実際には、他社の商品でも、明るく光るタイプのペンライトはたくさんあります。

 ううむ、なるほど。私たちは「キンブレ」という商品名を、「明るく光る=キンブレ」だと勝手に解釈していたってことか。それで悪いイメージがついているとしたら、業者としては迷惑な話だろう。担当者さんから「誤解を解きたい」という思いがヒシヒシと伝わってくる。そんな中、追い打ちをかけるようで申し訳ないが、世間が持つイメージについても聞いてみた。

――「強い光が演出の妨げになる」といった理由で、“キンブレ= 悪”という印象を持っている人もいるようですが、 これはご存じでしたか?

担当者 はい、知っています。正直、「嫌い」と言われるのは悲しいですが、今は「キンブレ」以外のペンライトにも、同じように強い光を発するものがあり、ネット上では「キンブレ」だけ名指しで批判されるのが妥当なのか、疑問を呈される方も多くいます。間違った認識が減ることを願います。

 タレント、そしてファンの間で“勘違い”されている「キンブレ」。人知れず心を痛めていた担当者さんの思い、今までなんとな~く批判していたすべての人へ、どうか届きますように。
(有山千春)

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韓国映画『弁護人』、公開から6年後の今話題になる背景――「検察」という韓国社会の“怒り”の対象

近年、K-POPや映画・ドラマを通じて韓国カルチャーの認知度は高まっている。しかし作品の根底にある国民性・価値観の理解にまでは至っていないのではないだろうか。このコラムでは韓国映画を通じて韓国近現代史を振り返り、社会として抱える問題、日本へのまなざし、価値観の変化を学んでみたい。

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領が閣僚へ指名した8月からおよそ2カ月の間、韓国社会を真っ二つにし、賛否両論の中心に立っていた曺国(チョ・グク)法相が辞任した。韓国では、大統領が指名した閣僚候補者は、国会の聴聞会で資質や政策へのヴィジョンを検証される仕組みがあり、実はこれまでも多くの候補者たちが“プライベートな疑惑”に対する野党の追及に耐え切れず、聴聞会直後に自ら辞退してきた。

 もちろん最終任命権は大統領にあるため、まれにではあるが、聴聞会での判定にかかわらず大統領が任命を強行することもあり、曺氏の場合がこれにあたる。曺氏は聴聞会後もさまざまな疑惑(ただしこれらはあくまでも疑惑で、いまだ立証されていない)にさらされたが、野党の猛攻やメディアの一方的な報道を、驚くほど淡々とした態度で受け流していた。そんな曺氏の姿に、国民の関心は次第に“プライベートな疑惑”から、彼が文大統領と共に提唱している“検察改革”へと移っていった。検察改革とは何を意味するのか、なぜこれほどまでの攻撃を受けながら、彼は粘り強く耐えてきたのだろうか。

 そんな中、1本の映画がネット上で再び話題を呼んだ。日本では任期終了後に検察の追及を受けて自殺した人物として知られる、盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領をモデルにした『弁護人』(ヤン・ウソク監督、韓国では2013年公開)だ。6年前の映画がなぜ今さら?と思うかもしれない。それは彼こそが、曺氏や文大統領に先駆けて、検察改革を試みた史上初の大統領だったからだ。盧元大統領の改革は、検察側の組織的な反発を打ち破れず挫折したうえ、当時は国民からも、検察を政治から分離するという改革は理想的だが実現性が薄いと疑問視されてうやむやになってしまったのだが、16年たったこの時代に、検察改革を目指して奮闘する曺氏の姿に、忘れかけていた元大統領がオーバーラップしたのである。

 それでは映画『弁護人』を取り上げて、盧元大統領の目指した思いが、いかにして文大統領や曺国氏に受け継がれてきたかを考えてみよう。

<物語>

1980年の釜山、高卒の弁護士ソン・ウソク(ソン・ガンホ)は、金もうけのために税務関係の仕事ばかりを請け負い、周囲からは冷たい目で見られていた。ある日、かつて世話になった食堂の女将・スンエ(キム・ヨンエ)から、息子のジヌ(イム・シワン)がある事件に巻き込まれ、裁判を控えていると聞く。息子を助けてくれというスンエの頼みを断り切れず、一緒に拘置所へ面会に行ったウソクは、そこで拷問を受けて満身創痍になっているジヌの姿にショックを受け、事件の弁護を引き受けることにする。国家権力との壮絶な闘いを通して、俗物だったウソクは大きく変化を遂げていく。

 細かい部分では設定やエピソードにフィクションを交えているが、大筋は盧元大統領の実話である。映画は87年の民主化運動での逮捕で終わっているため、国家との闘いから政治界に身を投じ大統領に上り詰める経緯は描かれていないが、俗物弁護士から人権弁護士への変化を通して、その後の政治家としてのイメージが確立されていくさまがよくわかる作品になっている。

 ウソクが弁護を引き受ける事件とは「釜林(プリム)事件」(映画では釜読連<プドクリョン>事件と名を変えている)として知られる、韓国現代史上の重要な出来事を指している。81年、釜山で読書会に参加していた大学生や教師、会社員ら22名が、令状もないまま公安当局によって逮捕、拷問、起訴された。当時の軍事独裁政権は、国家保安法違反の名目で確たる理由もなく国民に次々と「アカ(=共産主義者)」のレッテルを貼り、不当な逮捕や暴力的な弾圧を繰り返しており、釜林事件でもその不当性は明らかだった。国家権力をかさに終始一方的に進められる裁判で、公安検事(国家保安法違反事件を担当する検事)を相手に次々と論破していくウソクの姿は、ソン・ガンホの熱演と相まって観客の涙を大いに誘い、この映画をきっかけに、2009年に自ら命を絶った盧元大統領の再評価が進んだ。だが、おそらく日本の観客にとって同作において印象的なのは、韓国社会に根深くはびこる「アカ」という存在ではないだろうか。

 同じ民族同士が殺し合った朝鮮戦争以降、北朝鮮と対峙してきた韓国にとって最大の統治理念となった「反共産主義」(反共)だが、実際は権力に抗う者を弾圧するための道具として度々利用されてきた。とりわけ1960年代から90年代初めまで続いた長い軍事独裁政権下では、共産主義者はもとより、反独裁や民主化を叫ぶ学生や活動家たちを「アカ」に仕立て上げることで、拷問をはじめ情け容赦のない仕打ちが正当化されていた。反共のスローガンの下、時の独裁者たちは権力維持のために、何のためらいもなく彼らにとって都合の悪い存在にアカのレッテルを貼り、人間としての尊厳も権利も奪ってきた。

 権力側によるこうした理不尽な仕打ちが、映画ではふんだんに描かれている。友人たちと読書会を開いただけで逮捕されたジヌは繰り返し拷問され、公安のチャ・ドンヨン警監(クァク・ドウォン)はなんとしてでもジヌを「アカ」に仕立てようと自白を強要する。拷問の恐怖と心身の疲労から、ジヌは反国家的行為を認め、自白してしまう。検察側はそれを証拠に裁判を進めようとするが、ウソクはやり口の強引さ、不当さを次々と暴いていく。

 ジヌが持っていた本のイギリス人の原作者が、ソ連に滞在したことがあるというだけで「不穏書籍」と決めつける検察に対し、ウソクはイギリス外務省から原作者が「共産主義者ではない」ことを証明する文書を手に入れる。そして、同書がソウル大学の推薦図書だった事実を指摘し、ならば国家のエリートたちは皆アカではないかと言い放つ彼の姿に、観客は高揚感をかき立てられるのだが、国家権力はそう簡単に負けを認めはしない。それでも、7年後、人権弁護士としてますます勢いづくウソクの姿と、彼の想いが確実に根を張っている様子がラストでは確認できる。

 盧元大統領は弁護士時代、このような経験を通じて強大な権力を振るう検察の弊害や理不尽さを身をもってかみ締めたのだろう。だからこそ彼は検察改革に取り組んだに違いないし、側近らにも「検察を権力から自由にさせたい」と漏らしていたそうだ。人権弁護士から大統領となった盧氏の、人間中心の哲学、脱権力の姿勢、庶民的な言動は多くの国民に愛され、韓国歴代大統領の中では唯一「ノ・サ・モ」(“盧武鉉を愛する人々の会”の略称)というファンクラブが存在したほどである。観客動員1,100万という大ヒットの背景には、このような「人間盧武鉉の魅力」へのノスタルジアとともに、80年代を一緒に闘い抜いた386世代(80年代に大学に入った、60年代生まれの、1990年代当時30代だった世代)からの支持や彼を死に追いやった横暴な検察への怒りなどがあるといえるだろう。

 そんな盧元大統領にとって、現在の文大統領は政治的同志であり親友でもあった。盧政権下で要職を務め、同じ志を持つ文氏が、盧元大統領が成し得なかった検察改革を目指すのは当然であり、研究者の立場から長年にわたって検察改革を主張してきた曺国氏を、多少の人間的瑕疵はあるにせよ、重用しようとしたのも十分に理解できる。

 かつての朴槿恵(パク・クネ)元大統領絡みのスキャンダルもあり、日本では曺国氏の家族をめぐる報道にばかり注目が集まるのも無理はないが、盧元大統領から曺国氏に至る流れを振り返ってみると、今回の曺氏の辞任には、正直もったいないという思いを禁じ得ない。ただし、曺氏は「人権保護捜査規則の制定」や「検察組織の縮小」など、最低限の手は打ってから辞任した。盧元大統領から受け継がれた検察改革は、まだスタートしたばかりである。

崔盛旭(チェ・ソンウク)

1969年韓国生まれ。映画研究者。明治学院大学大学院で芸術学(映画専攻)博士号取得。著書に『今井正  戦時と戦後のあいだ』(クレイン)、共著に『韓国映画で学ぶ韓国社会と歴史』(キネマ旬報社)、『日本映画は生きている 第4巻  スクリーンのなかの他者』(岩波書店)など。韓国映画の魅力を、文化や社会的背景を交えながら伝える仕事に取り組んでいる。

映画『弁護人』DVD発売中
\3,800(税抜)販売元:TCエンタテインメント(C)2013 Next Entertainment World & Withus Film Co. Ltd. All Rights Reserved.

韓国映画『弁護人』、公開から6年後の今話題になる背景――「検察」という韓国社会の“怒り”の対象

近年、K-POPや映画・ドラマを通じて韓国カルチャーの認知度は高まっている。しかし作品の根底にある国民性・価値観の理解にまでは至っていないのではないだろうか。このコラムでは韓国映画を通じて韓国近現代史を振り返り、社会として抱える問題、日本へのまなざし、価値観の変化を学んでみたい。

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領が閣僚へ指名した8月からおよそ2カ月の間、韓国社会を真っ二つにし、賛否両論の中心に立っていた曺国(チョ・グク)法相が辞任した。韓国では、大統領が指名した閣僚候補者は、国会の聴聞会で資質や政策へのヴィジョンを検証される仕組みがあり、実はこれまでも多くの候補者たちが“プライベートな疑惑”に対する野党の追及に耐え切れず、聴聞会直後に自ら辞退してきた。

 もちろん最終任命権は大統領にあるため、まれにではあるが、聴聞会での判定にかかわらず大統領が任命を強行することもあり、曺氏の場合がこれにあたる。曺氏は聴聞会後もさまざまな疑惑(ただしこれらはあくまでも疑惑で、いまだ立証されていない)にさらされたが、野党の猛攻やメディアの一方的な報道を、驚くほど淡々とした態度で受け流していた。そんな曺氏の姿に、国民の関心は次第に“プライベートな疑惑”から、彼が文大統領と共に提唱している“検察改革”へと移っていった。検察改革とは何を意味するのか、なぜこれほどまでの攻撃を受けながら、彼は粘り強く耐えてきたのだろうか。

 そんな中、1本の映画がネット上で再び話題を呼んだ。日本では任期終了後に検察の追及を受けて自殺した人物として知られる、盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領をモデルにした『弁護人』(ヤン・ウソク監督、韓国では2013年公開)だ。6年前の映画がなぜ今さら?と思うかもしれない。それは彼こそが、曺氏や文大統領に先駆けて、検察改革を試みた史上初の大統領だったからだ。盧元大統領の改革は、検察側の組織的な反発を打ち破れず挫折したうえ、当時は国民からも、検察を政治から分離するという改革は理想的だが実現性が薄いと疑問視されてうやむやになってしまったのだが、16年たったこの時代に、検察改革を目指して奮闘する曺氏の姿に、忘れかけていた元大統領がオーバーラップしたのである。

 それでは映画『弁護人』を取り上げて、盧元大統領の目指した思いが、いかにして文大統領や曺国氏に受け継がれてきたかを考えてみよう。

<物語>

1980年の釜山、高卒の弁護士ソン・ウソク(ソン・ガンホ)は、金もうけのために税務関係の仕事ばかりを請け負い、周囲からは冷たい目で見られていた。ある日、かつて世話になった食堂の女将・スンエ(キム・ヨンエ)から、息子のジヌ(イム・シワン)がある事件に巻き込まれ、裁判を控えていると聞く。息子を助けてくれというスンエの頼みを断り切れず、一緒に拘置所へ面会に行ったウソクは、そこで拷問を受けて満身創痍になっているジヌの姿にショックを受け、事件の弁護を引き受けることにする。国家権力との壮絶な闘いを通して、俗物だったウソクは大きく変化を遂げていく。

 細かい部分では設定やエピソードにフィクションを交えているが、大筋は盧元大統領の実話である。映画は87年の民主化運動での逮捕で終わっているため、国家との闘いから政治界に身を投じ大統領に上り詰める経緯は描かれていないが、俗物弁護士から人権弁護士への変化を通して、その後の政治家としてのイメージが確立されていくさまがよくわかる作品になっている。

 ウソクが弁護を引き受ける事件とは「釜林(プリム)事件」(映画では釜読連<プドクリョン>事件と名を変えている)として知られる、韓国現代史上の重要な出来事を指している。81年、釜山で読書会に参加していた大学生や教師、会社員ら22名が、令状もないまま公安当局によって逮捕、拷問、起訴された。当時の軍事独裁政権は、国家保安法違反の名目で確たる理由もなく国民に次々と「アカ(=共産主義者)」のレッテルを貼り、不当な逮捕や暴力的な弾圧を繰り返しており、釜林事件でもその不当性は明らかだった。国家権力をかさに終始一方的に進められる裁判で、公安検事(国家保安法違反事件を担当する検事)を相手に次々と論破していくウソクの姿は、ソン・ガンホの熱演と相まって観客の涙を大いに誘い、この映画をきっかけに、2009年に自ら命を絶った盧元大統領の再評価が進んだ。だが、おそらく日本の観客にとって同作において印象的なのは、韓国社会に根深くはびこる「アカ」という存在ではないだろうか。

 同じ民族同士が殺し合った朝鮮戦争以降、北朝鮮と対峙してきた韓国にとって最大の統治理念となった「反共産主義」(反共)だが、実際は権力に抗う者を弾圧するための道具として度々利用されてきた。とりわけ1960年代から90年代初めまで続いた長い軍事独裁政権下では、共産主義者はもとより、反独裁や民主化を叫ぶ学生や活動家たちを「アカ」に仕立て上げることで、拷問をはじめ情け容赦のない仕打ちが正当化されていた。反共のスローガンの下、時の独裁者たちは権力維持のために、何のためらいもなく彼らにとって都合の悪い存在にアカのレッテルを貼り、人間としての尊厳も権利も奪ってきた。

 権力側によるこうした理不尽な仕打ちが、映画ではふんだんに描かれている。友人たちと読書会を開いただけで逮捕されたジヌは繰り返し拷問され、公安のチャ・ドンヨン警監(クァク・ドウォン)はなんとしてでもジヌを「アカ」に仕立てようと自白を強要する。拷問の恐怖と心身の疲労から、ジヌは反国家的行為を認め、自白してしまう。検察側はそれを証拠に裁判を進めようとするが、ウソクはやり口の強引さ、不当さを次々と暴いていく。

 ジヌが持っていた本のイギリス人の原作者が、ソ連に滞在したことがあるというだけで「不穏書籍」と決めつける検察に対し、ウソクはイギリス外務省から原作者が「共産主義者ではない」ことを証明する文書を手に入れる。そして、同書がソウル大学の推薦図書だった事実を指摘し、ならば国家のエリートたちは皆アカではないかと言い放つ彼の姿に、観客は高揚感をかき立てられるのだが、国家権力はそう簡単に負けを認めはしない。それでも、7年後、人権弁護士としてますます勢いづくウソクの姿と、彼の想いが確実に根を張っている様子がラストでは確認できる。

 盧元大統領は弁護士時代、このような経験を通じて強大な権力を振るう検察の弊害や理不尽さを身をもってかみ締めたのだろう。だからこそ彼は検察改革に取り組んだに違いないし、側近らにも「検察を権力から自由にさせたい」と漏らしていたそうだ。人権弁護士から大統領となった盧氏の、人間中心の哲学、脱権力の姿勢、庶民的な言動は多くの国民に愛され、韓国歴代大統領の中では唯一「ノ・サ・モ」(“盧武鉉を愛する人々の会”の略称)というファンクラブが存在したほどである。観客動員1,100万という大ヒットの背景には、このような「人間盧武鉉の魅力」へのノスタルジアとともに、80年代を一緒に闘い抜いた386世代(80年代に大学に入った、60年代生まれの、1990年代当時30代だった世代)からの支持や彼を死に追いやった横暴な検察への怒りなどがあるといえるだろう。

 そんな盧元大統領にとって、現在の文大統領は政治的同志であり親友でもあった。盧政権下で要職を務め、同じ志を持つ文氏が、盧元大統領が成し得なかった検察改革を目指すのは当然であり、研究者の立場から長年にわたって検察改革を主張してきた曺国氏を、多少の人間的瑕疵はあるにせよ、重用しようとしたのも十分に理解できる。

 かつての朴槿恵(パク・クネ)元大統領絡みのスキャンダルもあり、日本では曺国氏の家族をめぐる報道にばかり注目が集まるのも無理はないが、盧元大統領から曺国氏に至る流れを振り返ってみると、今回の曺氏の辞任には、正直もったいないという思いを禁じ得ない。ただし、曺氏は「人権保護捜査規則の制定」や「検察組織の縮小」など、最低限の手は打ってから辞任した。盧元大統領から受け継がれた検察改革は、まだスタートしたばかりである。

崔盛旭(チェ・ソンウク)

1969年韓国生まれ。映画研究者。明治学院大学大学院で芸術学(映画専攻)博士号取得。著書に『今井正  戦時と戦後のあいだ』(クレイン)、共著に『韓国映画で学ぶ韓国社会と歴史』(キネマ旬報社)、『日本映画は生きている 第4巻  スクリーンのなかの他者』(岩波書店)など。韓国映画の魅力を、文化や社会的背景を交えながら伝える仕事に取り組んでいる。

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\3,800(税抜)販売元:TCエンタテインメント(C)2013 Next Entertainment World & Withus Film Co. Ltd. All Rights Reserved.

ネトフリ“全裸監督”は序章にすぎなかった!? 借金50億円からの脱出『M 村西とおる 狂熱の日々』

 

 2019年の流行語大賞に“全裸監督”と“表現の不自由”は、なぜノミネートすらされなかったのだろうか。自粛、忖度がはびこり、“表現の不自由”な国となった日本において、Netflixオリジナルドラマ『全裸監督』は黒船級のインパクトを与えた(参照記事)。業界の常識にとらわれずに、裏本やAVの世界でのし上がっていく村西とおるのギラギラとした生き様が、山田孝之の熱演を介してパソコン画面から伝わってきた。

 村西がAV界で成功を収め、絶頂期を迎えたところで、Netflixオリジナルドラマ『全裸監督』全8話は終わりを迎えた。村西が率いたビデオメーカー「ダイヤモンド映像」は、年収100億円を稼ぎ出したという。だが、それだけでは、村西とおる伝説のごく一部分にしか触れていないことになる。バブル経済が弾け、「ダイヤモンド映像」は倒産。「空からスケベが降ってくる」をキャッチフレーズに、衛星放送事業に手を出した村西には多額の負債が残った。借金総額は50億円。年収100億円から借金50億円生活へ。ものすごい落差だ。

 バブル崩壊後、多くの人が借金に追われて失踪し、命を絶った。ドラマの原作となった『全裸監督 村西とおる伝』(太田出版)には、村西も闇金に手を出し、自殺を強要されたことが記されている。死の淵を何度も覗くことになった村西だが、それでも彼は今も生きている。ドキュメンタリー映画『M 村西とおる 狂熱の日々』には、そんな村西が借金まみれになりながらも懸命に再起をはかる姿が記録されている。

 本作のベースとなっているのは、あるVシネマのお蔵入り状態となっていたメイキング映像だ。1996年8月。借金50億円を抱え、どん底状態にあった村西は起死回生を狙って、北海道へと旅立つ。業界初となるDVDでの上映時間4時間をこえる超大作Vシネマをロケ撮影し、同時に35本のヘアヌードビデオを撮ろうとする。撮影期間は2週間。このときの様子を追ったメイキング映像は、ベータテープで120本にも及んだ。この未公開映像を編集し、2017年時の村西へのインタビューなどを新たに加えて、構成したものとなっている。

 村西は夏の北海道が大好きだった。北国の夏はとても短いが、そんなはかなさを村西は愛していた。また、北海道は村西が「北大神田書店」という裏本の販売網をつくって村西伝説の第一章を生み出した出発点でもある。思い入れの強い北海道での復活を、村西は考えていた。

 北海道の広々とした大草原を、40人近い全裸の女の子たちが列をつくって歩き、馬跳びをし、童謡を合唱する。異様な光景である。しかも、ヘアヌードビデオの撮影と同時に、超大作Vシネマも監督しなくてはならない。だが、脚本はまだ白紙状態。あまりにも無謀な強行軍だった。

 おそらく、絶頂期の村西だったら、こんな無茶なスケジュールでも乗り切ってみせただろう。才能とパワーみなぎる村西のもとには、知性と淫乱さのギャップが魅力だった黒木香、巨乳ブームを巻き起こした松坂季実子、メガネ美女の野坂なつみ、アイドル級のルックスを誇った桜樹ルイ……といった逸材が次々と集まった。だが、今回の北海道ロケのために掻き集められたヌードモデルたちは、どうもパッとしない。現場が寒々しいのは、北海道の気候のせいだけではなかった。

 撮影現場の雰囲気は最悪だった。全裸姿で草原を歩かせられていたモデルたちは、プロ意識が薄く、撮影スケジュールがグダグダなことに文句をつける。黒木香は「圧倒的な才能には屈服するしかありません」と村西のことを評したが、以前のような神通力は村西から失われている。Vシネマの脚本がまとらず、徹夜続きだった村西はブチ切れてしまう。撮影現場だけでなく、宿泊先のホテルにも気まずい空気が流れる。結局、村西の気に入らないモデルたちは退場を命じられる。そのことからスタッフ間にも亀裂が生じ、現場のテンションはますます下がっていく。まさに泥沼状態、負のスパイラルだった。

 ヘアヌードビデオの撮影がうまく進まず、Vシネマもトラブルが続出する。クランクイン直前になって、男優の配役が入れ替わり、メインキャストから外された男優は東京へ帰ると言い出す。撮影本番では女優の直前で止まるはずだった劇車のブレーキが効かず、女優を轢いてしまう大アクシデントに見舞われる。現場はもうトラブルの連続。それでも村西はカメラを回すことを諦めようとしない。

 ヌードモデルたちを引き連れた村西は、人里離れた渓流を登っていく。このシーンで流れるBGMは、ワーグナー作曲「ワルキューレの騎行」だ。村西が『地獄の黙示録』(79)のカーツ大佐(マーロン・ブランド)に思えてくる。どんなにボロボロの落ち目のAV監督でも、村西はこのヘアヌードビデオとVシネマの撮影現場を仕切る最高責任者であり、絶対的な権力を持つ王さまなのだ。王さまに逆らう者は容赦なく、王国から追放される。でも、体を張って王国のために尽くす女の子には、王さまは優しい言葉でねぎらうことを忘れない。Vシネマの撮影では、村西はアイパッチ姿の悪役を楽しげに演じてみせる。裸の王さま、ここにあり。50億円もの借金を抱えている男とは、到底思えない。

 お蔵入り状態のメイキング映像の存在を知り、一本のドキュメンタリー映画に仕立てたのは、『アジアの純真』(09)や『いぬむこいり』(17)などエッジの効いたインディーズ映画を放ってきた片嶋一貴監督。アダルト業界で脚光を浴びた村西とは、直接的なつながりはない。それゆえに客観的な立場から、村西という男の面白さ、タフさを浮かび上がらせていく。

 北海道でさんざん苦労した超大作Vシネマは『北の国から 愛の旅路』というタイトルで何とか完成するも、50億円という多額の借金の前では焼け石に水だった。このシーンで、甘粕正彦の辞世の句が紹介される。

「大ばくち 身ぐるみ脱いで すってんてん」

 甘粕正彦は「満州国」建国の際に暗躍した軍人。ベルナルド・ベルトリッチ監督作『ラストエンペラー』(87)では、坂本龍一が甘粕役を演じたことでも知られている。甘粕は満州映画協会(満映)の理事長を務めた映画人でもあったが、終戦直後の1945年8月20日に服毒自殺を遂げた。幻の満州国をつくった男と幻のアダルト帝国を築いた男の生き様を、片嶋監督は映画の中でクロスさせてみせる。

 軍人とAV監督とではジャンルがまるで異なるが、どちらも途方もないスケールの夢を抱き、それを実現しようと試みた。誰にも忖度することなく形容するならば、2人は大のロマンチストだった。幻に終わった王国のことを想うとき、人は少しだけセンチメンタルになる。

 映画の終盤、インタビューに答える現在の村西のコメントが奮っている。あの丁寧な口調で、村西はこう振り返る。

「50億の借金を抱え、前科7犯の私が言うとお叱りを受けそうですが、本当にラッキーな人生だったなと思います」

 幸せな人生を送った人は、実は人生の半分しか楽しんでいない。なぜなら、幸福と不幸の両方を体験しなければ、本当の人生を味わったことにはならないからだ。絶頂とどん底の両方を満喫した村西は、人生という名のフルコースを味わい尽くした男だといえるだろう。

 70歳を過ぎた村西は、まだ再起を諦めていない。バブル期にある中国で、アダルト産業を興すという野望を抱いているそうだ。村西はアダルト版「満州国」の建国を夢見ているのかもしれない。

(文=長野辰次)

 

『M 村西とおる 狂熱の日々 完全版』
監督/片嶋一貴 プロデューサー/丸山小月
出演/村西とおる、本橋信宏、玉袋筋太郎、西原理恵子、高須克弥、松原隆一郎、宮台真司、片岡鶴太郎、卑弥呼、桜樹ルイ、乃木真梨子、野坂なつみ、沙羅樹、松坂季実子、黒木香
配給/東映ビデオ R15+ 11月30日(土)よりテアトル新宿、丸の内TOEIほか全国順次公開
(c)2019 M PROJECT

※11月30日(土)丸の内TOEI2、12月7日(土)福岡中洲大洋映画劇場、12月13日(金)アースシネマズ姫路、12月14日(土)テアトル梅田、12月15日(日)名古屋シネマスコーレにて、村西とおる舞台挨拶ツアーを予定。https://m-kyonetsu.jp