ダイエットに無意味!? ジムで見かける「間違った筋トレ/運動」をする人をプロトレーナー・腹筋王子が指摘

 ダイエット目的でフィットネスジムに通っているという人も多い昨今。専属トレーナーの管理の下、体づくりに勤しむ人もいる一方、自己流でトレーニングに励んではいるものの、「効果をあまり実感できない」「なんとなく運動しているだけ」という人も少なくないのではないか。特に「自由な時間に利用ができる上に、手ごろな定額制」という理由で、最近人気がある24時間制ジムの利用者は、こうした状態に陥りやすいと考えられる。

 そこで今回、そんなトレーニング初心者やこれからジムでダイエットを始めようと考えている人に向けて、「腹筋インストラクター」として知られる“腹筋王子”カツオさんに「ジムで見かける『意味のない運動』をするダイエッターたち」の問題点をズバリ指摘してもらった。併せて、美しく均整の取れた筋肉の持ち主で、なんと体脂肪率は7パーセントというカツオさんによる「間違った腹筋」「正しい腹筋」の仕方も紹介する。

「トレーニングの原理・原則」を知らないとアウト?

 まずトレーニングの効果を出すためには、「トレーニングの原理・原則」に沿ったトレーニングをすることが大事。この原理・原則から外れると、基本的に、「間違ったトレーニング」につながります。ちなみに、この原理・原則は、僕が出身校の国立鹿屋体育大学で最初に習ったことでもあります。

【原理】
・特異性の原理
トレーニングの種類によって鍛えられる機能は異なる
→例えば、「長い距離を走りきれるような心肺持久力をつけたいから、体を大きくするようなトレーニングをしています」というのは何か違うと感じるでしょう。メリハリのある体を作りたいのに、有酸素運動しか行わないなども同じことが言えます。目的に沿っていないトレーニングをするのはあまり意味がありません。

・過負荷の原理(オーバーロードの原理)
ある器官の機能をより発達させるには、日常レベル以上にその器官を使う必要がある
→同じ負荷でトレーニングを繰り返していては、筋肉はある程度は強化されても、その負荷をかけた以上の効果は認められません。負荷をかけないかたちでのエクササイズ(特に二の腕などの末端部)をずっと繰り返していてもあまり意味がないのです。

・可逆性の原理
トレーニングをやめると元に戻る
→トレーニングは続けていかなければならず、そこに「終わり」はないのです。ある一定の期間だけ火がついたようにトレーニングをして、そしてまたある期間は燃え尽きたようにまったくトレーニングをしなくなる……その繰り返しでは、あまり意味がありません。

【原則】
・全面性の原則
全身のバランスがとれるようにトレーニングを行う
→気になる箇所だけ部分的に鍛えるのはNG!

・意識性の原則
その運動が体にどのような影響を与え、どのような効果が期待できるのかをしっかり意識する
→トレーニング時の筋肉の位置をイメージすること、またトレーニングプランを作ることだけでなく、この運動は「何のため」のものなのかといったことも、しっかり意識しましょう。そうすることで、“なんとなく運動しているだけ”となるのを防ぐことができます。

・漸進性の原則
トレーニングの質・量を上げていく
→ずっと同じ質・量のトレーニングをしていても、それ以上の効果は期待できません。トレーニング時はこれをしっかりと意識し、”なんとなく運動している”状態にならないようにしたいものです。

・反復性の原則 
トレーニングは反復して行うことによって、初めて効果が出るもの
→トレーニング自体を1セットやって終わりにするのではなくて、2セット、3セットと繰り返し行うと効果的です。また、トレーニングは散発的、またはある一定の期間だけ集中的に行うのではなく、定期的に行うべきと言えます。

・個別性の原則
年齢や性別、スタート時の体形などでトレーニング内容を決める
→例えば、「体脂肪20%と30%の人」では、必要なトレーニングも変わってきます。はやりなどに流されず、自分に合ったトレーニングを作成していきたいものです。

「意味のない運動」をするダイエッター6例

1.「部分痩せ」したい箇所ばかりトレーニングする人

 例えば「二の腕を引き締めたい」という人が、二の腕のトレーニングばかりするケースがありますが、間違いではないものの、これは「全面性の原則」に反しています。また、部分的なトレーニングばかりしている上に、効果のない運動をしている人も。引き締めるためには、どこの位置の筋肉が縮まっているのかイメージを持つとよいのですが、そのイメージと動きが一致していないトレーニング(二の腕のトレーニングなのに胸のトレーニングをしている)をしていたり……。全身バランスよく、かつ正しいイメージを持ってトレーニングすることが大切です。

2.太ももやふくらはぎなど……「下半身痩せ」したいのに筋トレを拒む人

 「下半身痩せしたいけれど、逆に脚が太くなりそうだから筋トレはしない」と言う人がよくいますが、それはNG。恐らく「痩せる」というイメージが漠然としているがゆえに、こうした考えに至るのでしょうが、本来「痩せる」とは、筋肉を残して脂肪を落とすことを指し、それには、脂肪を落とすような食事をするのと「筋トレ」が必要。筋肉に刺激を与えないと、引き締まった脚にはならないんです。効果的なやり方は、低負荷によるトレーニングを繰り返し、たくさん行うこと。例えば、100回、もしくは50回×3セットなど、超高回数行うなどです。たくさん筋トレをやると、血流が促されますし、有酸素運動的な効果も期待できるので、下半身痩せにつながることでしょう。

3.「痩せたい」のに、ひたすらランニングマシンで走っているだけの人

 ランニングマシンでずっと走っている人をよく見かけます。心肺機能を高めたい場合は効果的ではあるものの、「痩せること」を考えると、ちょっともったいない気がしますね。確かに、有酸素運動では体重を落とすことができます。しかし“引き締まった”ではなく“やせ細った”体になってしまいます。全身に刺激を与えられるような、筋トレも追加していけるといいです。

 ランニングなどの有酸素運動は、あくまで、痩せるための一つの「手段」として用いるといいと思います。筋トレをすると、脂肪が分解されるのですが、その分解された脂肪を有酸素運動ではエネルギーとして使ってくれます。うまく利用することで、痩せることにつながるでしょう。

4.ダイエット効果が欲しいのにストレッチばかりする人

 意外に、痩せると思い込み、ジムでストレッチを一生懸命やっている人がいます。しかしどれだけ一生懸命やっていても、負荷が弱すぎるので、ダイエットとしては効果はあまり期待できません。血流は良くなりますし、もちろん大事ではありますが、それだけではなく、やはり筋トレと有酸素運動も取り入れてほしいですね。

5.十分な回数をこなさず、筋トレを1セットだけやって終える人

 筋トレを1セットだけで、しかも十分な負荷をかけきらずに終えてしまうのはNGです。登山に例えるなら、山の頂上まで行かずに下山してしまうようなもの。ぜひ2セット、3セットは行ってもらいたいですね。逆に、登りきった後にずっとトレーニングをやり続けるのも、疲労がたまるだけ。ちょうど頂上、もうこれ以上、負荷をかけられないというところまで行ってOKとしたいものです。

 また、ジムにあるいくつかのマシンを順々に使っていく場合、ダイエット目的であれば、それぞれのマシンで筋トレを「1セットずつ行い、3周する」より、「3セットずつ行い、1周で終える」方が効果的です。「1セットずつ行い、3周する」というサーキット形式でのやり方は、心肺機能や筋持久力を上げたい場合にはいいと思います。

6.ジムに通うのが週1だけという低頻度、もしくは週3以上の高頻度な人

 トレーニングは、低頻度で長時間行うより、短い時間でも集中して行う方が効率は良いです。週2回のトレーニングの効果を「100」とすると、週1回は「75」程度。週3回同じ部位をトレーニングする場合も、週2回に比べると、その効果は「75」ほどという調査結果もあるんです。なので、やりすぎるのもオススメしませんね。

 ただ、「忙しいので、仕事帰りに週1回ペースしか無理」という方も多いと思います。その場合は、「大きな筋肉」を意識したトレーニングがオススメ。それプラス、二の腕など自分が引き締めたいところを狙ってトレーニングする。滞在時間が限られてる場合、ジムではランニングマシンを使わず、帰宅時に歩くなどして、効率よくトレーニングしてください。

間違った「腹筋トレーニング」に喝! 腹筋の効果的な鍛え方とは?

 ちなみに、腹筋運動(腹直筋のトレーニング)に関しても、間違った方法で何百回もやっている人が結構いるんですよ! 腹筋ってそもそも「骨盤と肋骨の間を縮める」という動きなのですが、それをわかっておらず、頭や首を動かしているだけの人も。どこの筋肉をどう縮めるのかをしっかりイメージして行わないと、何回やっても効果はありません【写真1、2参照】

 また、女性だと、くびれをつくりたいという人も多いと思いますが、その場合、腹筋だけに精を出してもあまり意味がなく、脇腹とおなかの奥の筋肉を鍛えるべきです。むしろ腹筋はおまけ程度でOK。脇腹を鍛えるには、脇腹を上部と下部に分け、特に上部を中心に鍛えるといいでしょう。脇腹上部のトレーニングは、上体をひねるという動きが筋肉の付き方からみて向いています【写真3、4参照】

 さらに、脇腹の上部の効果的なトレーニングとしてろっ骨を狭めるような動きがおすすめです。腕で体を支えるというかたちは脇腹の活動量をあげますので、腕で体を支えながらろっ骨を狭めるような上下運動を行ってトレーニングするといいでしょう【写真5、6参照】

 おなかの奥の筋肉は、息を吐いておなかをへこますことを基本とします。その際のポイントは、おなかの「表面」の筋肉をやわらかいままの状態で行うこと。これができていると、おなかの奥の筋肉を使えている状態となります。自分でおなかを触りながらチェックしてみてください。慣れたら、座った状態、立った状態、そして、つま先立ち姿勢というかたちで行ってみるといいでしょう。そうすることで、おなかの奥の筋肉の活動量を上げることができますよ【写真7参照】

筋トレ・ジム通い・ダイエットのモチベーションを保つには?

 ジムに通い続けるためには、どのようにモチベーションを保つかが重要になってきます。みなさん、スタートダッシュのように入会した時だけ一生懸命通っても、だんだんとジムから足が遠のいてしまった経験があるのではないでしょうか。

 ダイエット目的だったら、簡単な「目的」を設定した方がいいです。「5キロ痩せる」より、「〇〇のために痩せる」という方が、モチベーションを保ちやすい気がします。結婚式などイベントを控えている方の多くがダイエットに成功されるように。

 結婚式のような大きなイベントではなくても、「水着を着るために」とか、「このワンピースを着るために」とか、自分で小さなイベントを設定して、それをクリアしていく。クリアしたら、また新たな目的を設定してクリアを目指す。その繰り返し。トレーニングが、歯磨きと同じような「習慣」になったらこっちのものです。でも、そこまでいくのがなかなか大変なんですけどね(笑)。

腹筋王子カツオ(ふっきんおうじ・かつお)
鹿屋体育大学 体育学部卒業。2009~13年、ディズニーランドステージショーに出演。その後、カポエイラインストラクターとして活動。現在はゴールドジムを中心としたスタジオなどで腹筋クラスを行うほか、フィットネス企業での腹筋の相談役などを務め、腹筋で生活をしている。腹筋に関する研究論文からヒントを得て、自ら腹筋メニューを作成。笑顔でパワフルなレッスンは高く評価されている。
公式ブログ

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◎取材協力
【FitBox】PRIVATE GYM SHARING

2019年、東京・池袋にオープンした個室ジムシェアリング施設。
セッション利用のパーソナルトレーナーや、パワーラックを独占使用したい個人トレーニーを中心に会員を増やしている。基本料金は1人1時間800円。経験や資格のあるトレーナーは「登録トレーナー制度」を利用することで、何名入室でも1時間800円で利用できる。

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「ヤクザの腕を切り落とした男」の更生ストーリーに涙! 元極妻が考える半グレ問題

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

■怒羅権創設メンバー・汪楠さんのドキュメンタリー

 9月22日放映の『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)の「半グレをつくった男 ~償いの日々…そして結婚~」を、とても興味深く見ました。全国放送ではないのが残念ですが、すばらしい内容でした。

 「半グレ」として知られる中国残留孤児二世、三世のグループ「怒羅権(ドラゴン)」創設メンバーの一人である汪楠(ワン・ナン)さんの現在を追ったドキュメンタリーです。

 「半グレ」とは、今やネット事典「ウィキペディア」にも掲載されている言葉ですが、朝日新聞の解説には、「元暴走族や遊び仲間などがつながったグループ。『半分ぐれている』が語源とされる。近年、都市部を中心に台頭し、警察庁が『準暴力団』と位置付けて取り締まりを強化している。暴力団に属さず、繁華街で集団暴力行為を繰り返したり、特殊詐欺などの犯罪行為で資金を得たりしているとみられている。暴力団排除条例などの影響で表立って活動できなくなった暴力団が、半グレを利用しているとの指摘もある」(2018年12月13日)とあります。

 これまでに、怒羅権以外にもたくさんの半グレのグループの存在が報道されていますが、盃を交わすヤクザのような厳格なタテ社会ではなく、参加も自由で、場合によっては未成年の少年や女の子もいるのが特徴です。一方で、半グレでヤクザの組織にも籍を置く例もあります。汪さんも、一時期は日本のヤクザ組織に所属していたそうです。

■世の中に対する「怒り」しかなかった

 半グレのグループでも特に有名な怒羅権は、日本でいじめられた中国残留孤児の二世や三世の少年たちを中心に、1980年代後半に結成されました。

 報道によると、汪さんも14歳の時に日本に来て、壮絶ないじめを受けています。中国ではエリート医師だったお父さんが中国残留孤児の女性と再婚したことで、お継母さんの連れ子も含めた一家7人での来日でした。でも、新しい家族となじめず、居場所がなかったのだそうです。また、お父さんの医師免許が日本では役に立たず、生活も苦しくなりました(毎日新聞15年11月22日付)。

「人って誰かを殴るときにためらうじゃないですか。でも俺らは、何度も喧嘩を繰り返しているうちに、その感覚が麻痺してしまった。相手が死ぬかもしれないとわかっていても、一切躊躇はなかった。俺たちにあったのは、世の中のすべてに対する“怒り”。それだけです」(「FRIDAY」19年5月10・17日号/講談社)

 汪さんは、週刊誌にこう明かしています。いじめや差別、貧困が怒羅権を生み出したことには胸が痛みます。オットの若い衆たちも、そんな子たちばかりでした。

 世間で怒羅権の存在が知られるようになったのは、いつ頃だったでしょうか? 結成された80年代後半から10年ほどの間に、メンバーは800人ともいわれるほど膨れ上がり、13年には警察庁から暴対法の「準暴力団」の指定を受けています。

 いじめから仲間を守る自警団的な意味合いはすぐになくなり、盗んだバイクで暴走し、シンナーを吸ったり、日本の暴走族とケンカしたり、さらにはピッキングなどの窃盗や、みかじめ料の強要などにも手を染めていきました。ヤクザも今は半グレと一緒に活動することが多いようですが、80年代のヤクザは、怒羅権のことは「若造」という感じで見ていたと思います。番組でも、それを思わせる汪さんのお話がありました。

「俺の財布を盗んだヤクザから、『お詫びに一杯飲もう』と言われて飲んだら、今度はその飲み代も払わせようとしたから、殴って日本刀で腕を切り落として、まだ怒りが収まらずに首を切り落とそうとして。やっぱり切れなかった……硬くて」

 怖くて切れないんじゃなくて、硬くてって……。この時の汪さんは19歳だったそうで、ヤクザは汪さんを若造として見下していたから、やられたのかなと思いました。今どきの若いコがこれを言ったら、ちょっとウソっぽいですが、「あの怒羅権」の元幹部が話すとリアルに聞こえますよね。「コイツは怒らせたら何をするかわからない」と思わせるのが、不良なんですよ。

■受刑者に本をプレゼント

 そんな汪さんは13年の服役を経て出所し、今は受刑者の更生支援をするNPO法人「ほんにかえるプロジェクト」で受刑者に本を送っています。中国では優等生だったこともあって、獄中でなんと3000冊の本を読んだそうです。

 更生のきっかけは、判決公判での裁判官の説諭でした。

「君の人生や生い立ちには、共感できるところもある。罪を受け止めて償ってほしい」

 そう言われて、裁判官が自分に向き合ってくれていると実感し、怒りも消えたそうです。もともとは豊かな家庭に育っていたから、更生も早かったんでしょうね。逮捕と服役もあって日本国籍が取れないので生活はラクではないようですが、多くの方に支援され、素敵なお連れ合いとも出会えて、まずは順調のようです。現在の怒羅権のメンバーと会って、更生について話し合うこともあるのだとか。

 ネットなどでは冷たい視線もありますし、今後も試練はあるでしょうが、がんばっていただきたいですね。少なくとも私は、「今にコケよるで」的な見方はしていません。

余裕がない教員、精神疾患による休職は「年間5,000人」――キャリア教育の現状と学校の悲鳴

 2020年度からスタートする、小中高校生が学校生活の目標を設定して、どの程度を達成できたのかを自己評価するための「キャリア・パスポート」。法政大学 キャリアデザイン学部教授・児美川孝一郎氏の解説によると、児童生徒が、自らの学習や活動を振り返ることで成長を実感し自己肯定感を高めるものであり、教員は成績の評価につなげるのではなく指導の材料にするというのが、本来の狙いとのこと。しかし、「キャリア・パスポート」をいい方向に生かすには、各学校や教員の力量によるところが大きいそうだ。現在、教員の過重労働が社会問題化しているが、そんな中「キャリア・パスポート」を導入して、果たしてうまく機能するのだろうか。

(前編はこちら)

キャリア教育が「やりっぱなし」になる可能性も

――「キャリア・パスポート」が学校現場に導入される背景について教えてください。

児美川孝一郎氏(以下、児美川) いわゆる学校での「キャリア教育」ですが、02年に文部科学省内に「キャリア教育の推進に関する総合的調査研究協力者会議」が設置され、04年にその報告書「児童生徒一人一人の勤労観、職業観を育てるために」が発表されました。それから15年ほどたち、学校では「職業調べ」「職場体験」「社会人講話」などが行われていますが、「やりっぱなし」という批判・反省があるのです。キャリア教育をやっても、結局「やりっぱなし」で、児童生徒の「日常」につながっていない、だから、児童生徒も、その内容をすぐに忘れてしまい、役に立っていない。また、小中高と学校間の連携が弱く、同じことを繰り返すなど継続的な指導にもなっていません。その点を工夫しようということで、「キャリア・パスポート」ができた……ということでしょう。理屈だけ見れば納得できなくはありません。しかし、そもそもなぜ「やりっぱなし」で「連携」ができていないのか、問題の原因が考えられていないようにも思います。

――「やりっぱなし」というのは、具体的にどういうことでしょうか。

児美川 例えば、多くの学校で実施されている職場体験。何のために行くのか、生徒に細かい事前指導をしないまま行かせてしまう。行った後にどういうことがわかったか、生徒の気付きを細かく引き出してあげることもない。「作文を書かせて終わり」という学校も少なくないようです。

 その理由は、「先生にそこまで余裕がない」から。生徒の希望する職場をマッチングして割り振って、かつ最低限の礼儀とマナーを教え込むだけで精いっぱい。しっかり指導する環境や条件ができてない。「キャリア・パスポート」にしても、その理屈は納得できても、条件を整えないまま実施してどう機能するのか……という懸念がありますね。

――20年度からの教育改革では小学5、6年生で英語が教科化され、プログラミング教育も導入されるなど教員の負担増が懸念されています。「キャリア・パスポート」も、ただでさえ余裕がない先生に、さらに余計な任務を負わせるだけなのではないか、とネット上で指摘されていました。

児美川 その通りです。教員の病気休職(精神疾患)が年間約5,000人。07年度以降、5,000人前後という高水準で推移しており、学校の忙しさを反映していると思われます。条件を整備しないで、上は「やれやれ」とどんどん言う、これは日本の教育の大きな課題です。スクラップアンドビルドではなくビルドアンドビルド、次から次へといろいろな課題が下りてくるんです。これでは、新たな取り組みをこなしきれないのも当然です。1クラスが今の半分の人数だったら、あるいは先生が持っている授業コマ数が今の3分の2であれば、もう少し余裕が出るでしょう。文科省はそうした条件を整備した上で新たな教育課題に取り組めるようにすべきだと感じます。

 現場の先生は形合わせだけはやらざるを得ません。となると、「キャリア・パスポート」は宿題にして書かせるでしょう。そうすると生徒は「やらされている」と感じる。それならやる意味がないですし、時間が取られる分やらない方がいいのではないかという気もしてしまいます。先生は少なくとも年に1回は、「キャリア・パスポート」を基に、児童生徒と対話をするなどしてほしいですが、それも難しいとなると、「キャリア・パスポート」の展望は明るくありません。「狙いは悪くないけど、現実にはね……」となる可能性が十分あります。

――現状のキャリア教育の問題点はありますか。

児美川 問題点の1つ目としては、キャリア教育が「ワークキャリア」に偏りすぎていることが挙げられます。働いている最中も「生活」はありますし、人生100年時代、仕事を引退したあとも長い時間があります。だからこそ「ライフキャリア」についても教える必要があるのではないでしょうか。

――確かに学校のキャリア教育は「何の仕事をしたいか?」ばかりにスポットが当たっている気がします。

児美川 夢追い主義、プランニング主義が強すぎるのも問題だと思っています。夢はあってもいいのですが、全員が夢を実現できるわけではありません。約85%の人は、「もともと考えていた仕事には就いていない」という調査結果もあります。「夢とは違う仕事だけど、やりだしたら面白くなった」という人だって、たくさんいますよね。「夢・目標に向かって、真っすぐ突き進んでいく」ということだけが、正しいわけではないですから。

 学校の先生というのは、「先生になる」と決めてなった人。だから、児童生徒たちに、夢を持つように指導しがちなのかもしれません。職場体験が実施される職業も小売・販売業か専門職が多く、企業社会の仕組みを学習する機会がないので、児童生徒たちも「将来の夢は?」と言われても困ってしまいます。最近「YouTuberになりたい小学生が増えている」などと言いますが、それは「世の中にどんな仕事があるのか、よくわかっていないから」「専門職しか知らないから」というのもあると思います。夢を専門職にしぼると選択肢を狭めることにもなってしまいます。

――確かに、「就職活動の段階」になって、初めて社会にはさまざまな業界・職種があることを知るというケースが多いですよね。ほかにも問題点はありますか?

児美川 キャリア教育が、イベント化していることです。職場体験などがそうですね。もっと児童生徒の「日常」に根ざした形でのキャリア教育をすべきだと感じていますし、たとえイベントだとしても、児童生徒がそこでの学びを内在化する時間を学校の日常において取る必要がある。

 本当にキャリア教育がうまく機能していれば、児童生徒の通常の教科に対するモチベーションも上がるはずなんです。社会の仕組みがわかることで、「毎日受けている授業は大切なんだ」と理解できるはずだからです。ただ、そこまでできている学校はありませんね。今のキャリア教育は、私から見ると歪んでいる。子どもの実情に合っているのか、その段階の発達課題に合っているのかちゃんと点検していなければ。それにはやはり教員に余裕がないと。

――子どもに自分の仕事の話をする保護者も、あまりいないのかもしれませんね。

児美川 そうですね。「世の中にはこんな仕事がある」「社会は誰が支えているのだろうか」といった会話は、もっと家庭のなかでされてもいいと思います。専門的に深める部分は学校で行うとしても、社会の仕組みに子どもが興味を持つようなアンテナづくりは、家庭で行うべき。そのアンテナがあれば、学校での職業調べや職場体験も、興味深く主体的に行うことができるでしょう。

 「キャリア・パスポート」も同様です。書いたものを先生が40人分、全てきっちり見て応答するのは、現状では無理があります。親が感想を言うくらいにすれば、もっと効果的に使えるでしょう。学校だけでなく家庭も地域も含め、社会全体で子どもを育てていく必要があると思います。

児美川孝一郎(こみかわ・こういちろう)
1963年生。東京大学教育学部卒、東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。法政大学文学部教育学科専任講師、助教授を経て、2003年よりキャリアデザイン学部助教授、教授(現職)。著書に『若者とアイデンティティ』(法政大学出版局)『権利としてのキャリア教育』(明石書店)『若者はなぜ「就職」できなくなったのか』(日本図書センター)『「親活」の非ススメ』(徳間書店)『キャリア教育のウソ』(ちくまプリマー新書)などがある。

北京冬季五輪のマスコットはまたパンダ! ネット上で酷評相次ぐ

 来年に控える東京五輪のカウントダウンが始まるなか、お隣中国では2022年北京冬季五輪・パラリンピックの公式マスコットキャラクターが発表された。大会まで900日を切り、マスコットキャラクターの発表をきっかけにいよいよ盛り上がっていくかと思いきや、必ずしもそうではないようだ。

「聯合新聞網」(9月18日付)などによると、発表されたばかりのキャラクターに酷評が相次いでいるという。

 五輪のキャラクター「ピン・トゥントゥン」はパンダと氷の結晶を掛け合わせたデザイン。顔を囲むカラフルな線は、スピード競技のコースと第5世代通信(5G)技術を表しているという。

 一方、パラリンピックのキャラクター「シュエ・ロンロン」は、ちょうちんをモチーフにしたデザイン。目の周りだけが白く、キティちゃんがかぶり物をかぶっているようにも見える。“ゆるキャラ”と言ったほうがしっくりくるが、ピン・トゥントゥンとの統一感はまったくない。

 ネット上では「かわいい」「2008年の北京五輪のマスコットよりいい」という評価もある一方、「醜すぎる」「新しさがまるでない。中国にはデザイナーが存在しないのか?」といった辛辣な批判も相次いでいる。

 また、「首なし冷凍パンダ」「パンダアイスキャンディ」といった揶揄や、北京アジア大会、北京五輪、北京冬季五輪と、パンダのマスコットキャラクターが続いていることから「あんなに候補があったのに、結果またパンダか」といったような失望の声も多かった。中国は昔からパンダ外交を展開しているが、いまだにパンダの呪縛から逃れられないようだ。

 早くも10月5日からキャラクターグッズの販売を開始するとのことだが、東京五輪では、パクリ疑惑が浮上した大会エンブレムや、デザインが酷評されたボランティアの制服はその後改められた過去がある。中国の大会組織委員会は、 マスコットキャラへの不満にどう対処するのだろうか?

(文=中山介石)

「シフト制を理解できない」「様子がおかしい」バイトの“クビ”告白で賛否集めた芸能人3人

 女優・本田翼が、9月15日放送の『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)に出演。番組では「気になる○○を白黒ハッキリさせますスペシャル」というテーマで、ゲストが過去を振り返り、気になっていることを告白したが、本田は10年前に寿司屋のアルバイトを無断欠勤してクビになっていたことを明かした。

「当時、高校生だった本田は、週3回ぐらいのペースでオーディションを受けるものの、不合格続きだったとか。オーディションに行くための電車賃にすら困るようになったため、個人経営の寿司屋でアルバイトを始めたそうですが、2年目のある日、オーディションの日にアルバイトが入っていることを忘れ、無断欠勤してしまい結局クビに。本田はすぐに謝罪したといいますが、大将からは『もう明日から来なくていいよ』と言われてしまったそうです」(芸能ライター)

 本田は「あんな終わり方をしてしまったのが、今でも心残りです」と心境を語ると、スタジオに10年前のその日から会っていなかった大将が登場した。本田の告白に、ネットユーザーからは「謝罪したいと思えるってことは、精神的に成長した証拠」と好意的なコメントがある一方で、本田が寿司店の店名を覚えていなかったことから、「2年も働いた上に、謝罪したい大将がいるお店の名前を忘れる?」「1回の無断欠勤でクビとか、もともと態度悪かったんじゃない?」と厳しい意見も飛び交った。

「本田以外にも、アルバイトをクビになったエピソードをテレビ番組で語った芸能人がいます。4月29日放送の『中居くん決めて!』(TBS系)で、お笑いコンビ・三四郎の小宮浩信は、25歳のときに焼肉店でのアルバイトをしていたそうなのですが、接客時に言う『喜んで』という掛け声について、客から『喜んでねぇよ』とクレームが入ってしまったため、クビになったことを明かしました」(同)

 さらに、居酒屋のホールでアルバイトをした際は、普通に客を見ていただけで「目つきが悪い男がいる」と苦情があったといい、目つきの悪さを緩和させようと、目を見開いて仕事をしたところ、今度は「様子がおかしい男がいる」とクレームが入ったと振り返った。小宮の体験談に、ネット上では「面接の時に笑顔を確認しなかった店が悪い」「外見が気に入らないという理由でクレームを入れるのは、悪質すぎる」と店や客に批判の矛先が向けられたものの、一部から「かわいそうだけど、接客業を避けるべきだったんじゃない?」と小宮への指摘もあった。

「また、俳優・堺雅人も、下積み時代のアルバイトについて言及しています。2017年11月8日に放送された『スッキリ』(日本テレビ系)のコーナー『クイズッス』にVTR出演した堺は、スタジオの出演者たちに、『バイトをクビになった変わった理由とは?』というクイズを出しました」(同)

 クイズの答えは、堺が“シフト制”という働き方を理解していなかったから。なんでも「今日は暇だから」と勝手に出勤し、店長に「なんで堺がいるんだ?」と注意されても「いやいや働きます」と悪気なく答えていたといい、ほかにも千円単位でお釣りを間違えることもあったそうだ。堺の告白に、ネット上では「俳優という適職が見つかって良かった」などのフォローと、「早稲田大学に行っていたのに、シフトを理解できないなんて本当?」「今だから笑えるけど、バイト先にいたらかなり迷惑」といった否定的な声が入り交じっていた。

 アルバイト先でのさまざまな失敗や経験が、少しでも何かの“成長”につながっていればいいのだが……。
(立花はるか)

戸田恵梨香、「15歳」の役作りで起きたプロ根性ゆえの強烈なエロハプニングとは?

 広瀬すずには負けられない?

 NHK朝ドラ『スカーレット』が9月30日にスタートするが、現場ではヒロインを務める戸田恵梨香が奮闘しているようだ。

「広瀬主演の『なつぞら』は朝ドラ100作目とあって、絶対に失敗が許されない中、視聴率20%台(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をキープし続ける大ヒットとなりました。広瀬と戸田は共に俳優の成田凌との熱愛が噂されたこともあり、戸田がライバル心を燃やしていることは確実。演技力は自分のほうが上だと見せつけたいところでしょう」(芸能記者)

 同作の序盤の見どころといえば、現在31歳の戸田がヒロインの15歳時を演じるという点。戸田が本格的に出演し始めるのは2週目後半頃で、いきなり15歳の設定での登場となる。9月11日に行われた『スカーレット』の試写会では戸田も「15歳って、元気だなと思いました」「カットと同時に息切れしました」と笑顔を浮かべていたものだった。

 作中で見せる戸田のセーラー服姿が話題になりそうだが、彼女は役作りにおてい身も心も15歳になりきっていたという。

「日頃の食事から15歳が好きそうなものを選ぶように心がけ、もちろん男断ちも徹底。また、終戦後の15歳少女という時代背景から、ノーブラ、デカパンを履いて撮影に臨んでいたそうです。彼女はもともと胸が大きいわけではないため、衣装の生地越しに乳首のポッチが浮き出てしまい、濃い色のものや柄ものに変更になるなど、衣装担当者は苦労したそうです」(テレビ関係者)

 そのプロ根性はあっぱれだが、白地が確実にあるセーラー服姿では、戸田の胸元を凝視していればナニかが見えるかも?

戸田恵梨香、「15歳」の役作りで起きたプロ根性ゆえの強烈なエロハプニングとは?

 広瀬すずには負けられない?

 NHK朝ドラ『スカーレット』が9月30日にスタートするが、現場ではヒロインを務める戸田恵梨香が奮闘しているようだ。

「広瀬主演の『なつぞら』は朝ドラ100作目とあって、絶対に失敗が許されない中、視聴率20%台(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をキープし続ける大ヒットとなりました。広瀬と戸田は共に俳優の成田凌との熱愛が噂されたこともあり、戸田がライバル心を燃やしていることは確実。演技力は自分のほうが上だと見せつけたいところでしょう」(芸能記者)

 同作の序盤の見どころといえば、現在31歳の戸田がヒロインの15歳時を演じるという点。戸田が本格的に出演し始めるのは2週目後半頃で、いきなり15歳の設定での登場となる。9月11日に行われた『スカーレット』の試写会では戸田も「15歳って、元気だなと思いました」「カットと同時に息切れしました」と笑顔を浮かべていたものだった。

 作中で見せる戸田のセーラー服姿が話題になりそうだが、彼女は役作りにおてい身も心も15歳になりきっていたという。

「日頃の食事から15歳が好きそうなものを選ぶように心がけ、もちろん男断ちも徹底。また、終戦後の15歳少女という時代背景から、ノーブラ、デカパンを履いて撮影に臨んでいたそうです。彼女はもともと胸が大きいわけではないため、衣装の生地越しに乳首のポッチが浮き出てしまい、濃い色のものや柄ものに変更になるなど、衣装担当者は苦労したそうです」(テレビ関係者)

 そのプロ根性はあっぱれだが、白地が確実にあるセーラー服姿では、戸田の胸元を凝視していればナニかが見えるかも?

「性格悪すぎ」「哀れだからやめたほうがいい」“マウンティング”でドン引きされた有名人

 9月23日に放送された『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)にて、同局・滝菜月アナウンサーの私服を、モデルの藤田ニコルがコーディネートするという企画が行われた。“ダサい”とされる滝アナがオシャレに変身し、その姿を見た先輩女子アナたちも驚いていたが、ネット上では「女子アナ同士の“マウンティング”を見せられて怖い」と、騒ぎになっていた。

「人間関係におけるマウンティングとは、“相手よりも自分のほうが優位、上位にあることを示す言動”を指します。近年、ネット上でも“マウンティングする人”は嫌われる傾向が強く、今回の『ヒルナンデス!』でも物議を醸しました」(芸能ライター)

 番組では、滝アナの私服の一例として、「ボーダー柄のトップスに黄色のカーディガンを合わせ、デニムを穿いたカジュアルな服装」の写真を公開。これが「ダサい」という前提で話が進み、藤田によって、流行を取り入れたオシャレな装いとなった滝アナは、東京・表参道で開かれた先輩アナとの“女子会”に参加したが……。

「いつもと雰囲気が違う滝アナの登場に、郡司恭子アナは『滝ちゃんどうした?』『(トップスに)なんか穴開いてるけど大丈夫?』と発言。トップスは片方の方や鎖骨周りを“肌見せ”するデザインのものでしたが、尾崎里紗アナも『ちょっと、ここどうしたの?』と便乗し、笹崎里菜アナは『ヒールも履いてますよ! カバン小さい!』などとイジっていました。その後、スタッフが“ネタばらし”すると『かわいい』『似合ってる』といった褒め言葉も出てきましたが、ネットユーザーからは『真っ先にからかうような言葉が出たのは、3人が普段から滝アナのことを見下してるからでは?』『服のデザインや持ち物へのツッコミ、感じ悪くてドン引きした』『日テレのアナウンサー、性格悪すぎない?』という声が寄せられていました」(同)

 このように、“マウンティングトーク”でネットユーザーをドン引きさせた例はほかにも。歌舞伎俳優・片岡愛之助の元交際相手、タレント・熊切あさ美がその一人だ。

「2016年10月放送の『サンデー・ジャポン』(TBS系)に熊切が生出演した際に、片岡の話題が飛び出しました。片岡は同年3月に女優・藤原紀香と結婚していますが、一方の熊切は、『二股されて捨てられた』などと報じられ、注目を集めていたさなかです」(同)

 『サンジャポ』MCの爆笑問題・田中裕二は、片岡がとあるテレビに出演した際、家では妻が何でもしてくれるため、自分は「動かない」と語っていたことを持ち出した。すると、熊切が「今もそうなんですね」とコメントしたため、ネット上には「こういうマウンティングしてくる元カノいる! ウザい!」「これって紀香に対するマウンティングだよね? 旦那の元カノからこんなこと言われたら、めっちゃムカつくだろうな」といった声が続出。また、「熊切の気持ちもわかるけど、哀れだからやめたほうがいいよ……」「最初は同情してたけど、いつまでも“愛之助ネタ”を引っ張るのはどうなの?」との苦言も寄せられていた。

「17年5月の『グサッとアカデミア~中山&林先生の女性に刺さる幸せ講義~』(日本テレビ系)では、大食い・ママタレントとして活動するギャル曽根の発言が反感を買いました。11年に結婚したギャル曽根は、当時独身だったフリーアナウンサー・小林麻耶に対し、『賢くてキレイだけじゃ、結婚はたどりつけない』『キレイな人は怠けると崩れ落ちるだけ』と、主張したんです」(マスコミ関係者)

 ネット上には「既婚者から独身者への典型的なマウンティング」「偉そうだし失礼。まるで麻耶ちゃんが努力してないみたいじゃん」「どこから目線で物を言ってるの? “既婚者様”ですか?」などと非難の声が噴出。

「さらにこの頃、ギャル曽根と仲が良いことで知られるタレント・小倉優子が不倫されて離婚したばかりとあって、『その発言、ゆうこりんの前でもできるの?』『友達が大変な時に……。発言には気をつけたほうがいい』『本当はギャル曽根と小倉も仲良くないのかも』との指摘も少なくありませんでした」(同)

 ちなみに、タレントの手島優は、今年7月に出演したラジオ番組『サッポロビール presents 博多大吉 愛のスコールアワー』(TOKYO FM)で、自分がマウンティングされた場合、「『さすがだよね!』『やっぱり、そうだよね!』と下手に出る」という“対処法”を明かし、「うまいこと転がしたら『なんかいい気になってら~!』みたいな感じで、せいせいできます」と語っていた。マウンティングでは、本当の意味で「相手より優位に立つこと」ができないと、手島の一言から感じ取れるだろう

坂上忍、「2年後に壮大なブーメラン?」森田健作千葉県知事への痛烈批判に眉を潜める関係者

 芸能界で新たな遺恨が生まれたかもしれない。それも2年後に――。

 9月9日午前に台風15号が千葉県を通過。大規模停電や住宅の損壊など、甚大な被害をもたらした。約1万戸に上る住宅被害では、飛ばされた屋根瓦をブルーシートで覆うなど応急処置でしのいでいる状態だ。

「県が災害対策本部を設置したのは停電発生から丸1日たった10日で、市町村に職員を派遣したのは、台風直撃から3日後の12日。千葉県知事の森田健作氏が被災現場の南房総市を視察したのは5日後の14日だった。こうした対応の遅れに対し、「知事をリコールすべきだ!」という声は日増しに大きくなっている。

 そんな森田知事を痛烈に批判したのが、自身も千葉県在住で被災した坂上忍だった。

「18日放送の『バイキング』(フジテレビ系)では、初動が大幅に遅れたことについて、『(森田知事の)顔が見えない。個人的な意見としては真ん中に位置している県の責任がかなり重いと思っています』と猛批判。翌19日の放送でも、対応の遅れはないとする森田氏の反論について、『首長さんだったら、前に出て行って責任を取りにいくような陣頭指揮を執ってくれないと』と苦言を呈しました」(テレビ誌ライター)

 こうした坂上の森田バッシングについて、テレビ関係者は眉を潜める。

「坂上は森田氏がどれだけの人物なのかわかっていない。確かに現在は県知事という公人の立場ですが、彼は有名芸能人を多数抱える老舗芸能プロ・サンミュージックの第一号タレントで、現在も所属しています。同事務所のカンニング竹山も世間の森田批判について、『森田健作さん、サンミュージックの一番上の人なのよ。文句言えねえだろ』と、口をつぐんだほど。いわばサンミュージックを作ったとも言える人物で、音事協にも顔が利く大物ですよ。それを痛烈に批判したのだから、サンミュージックを敵に回したのも同然です」

 また、民放プロデューサーもこう続ける。

「2017年に3選した森田氏の任期は21年春まで。その後は芸能界に復帰し、フジの情報番組のキャスターに内定しているとの噂もまことしやかに流れている。もし坂上が何かスキャンダルでも起こした日には、利子をつけてお返しされるのでは」

 坂上は言い過ぎたと今頃、反省しているかもしれない。

『しゃべくり』『今くら』……「この人、誰?」ゲストが示すマス(大衆)の限界

 9月9日放送の『しゃべくり007』(日本テレビ系)を見て、「おや?」と思った人は多いだろう。前半ゲストの元AKB48・前田敦子の後にゲストで登場した人物について、「え?誰?」「まじで、誰?」「誰かわかんないけど、嵐の話してる」とネット上に声が飛び交った。それもそのはず、地上波ではほとんど見かけない男性だったのだ。

「元ラグビー選手で元日本代表主将でもあった廣瀬俊朗です。先日、最終回を迎えた日曜劇場『ノーサイド・ゲーム』(TBS系)に登場するラグビー選手・浜畑譲役で俳優デビュー。経験者による本物のプレーが感動を呼びました。今回の日テレ出演は、異例の他局ドラマの番宣でしたが、ラグビーを盛り上げたい日テレの思惑と合致したのでしょう。ちなみに、嵐・櫻井翔は廣瀬と慶應義塾大学で同級生だった縁から、最終回に登場しています」(芸能ライター)

 ドラマを見ていない者にとっては、初めて見る顔だったのだろう。だが実は最近、『しゃべくり』では、こうした知名度の低い人物がゲストに登場するケースが増えている。

「6月10日放送回に若手女優・関水渚が単体で登場しました。初主演映画の宣伝を兼ねていたのですが、正直お茶の間は『誰?』状態。また、4月29日放送には、アイドルグループ『ゆるめるモ!』あのが登場。一流豪華なゲストがトークを披露するという『しゃべくり』の番組イメージからは、程遠い人選といえるでしょう」(同)

また、同局の『今夜くらべてみました』に登場するゲストに関しても、「誰?」状態に陥る人は多いだろう。

「4日放送回は、『意外と地味な愛知女』ということで愛知県出身の女性タレントが登場。“名古屋イチ可愛いJK !Popteen専属モデル”という肩書で、生見愛瑠(ぬぐみ・める)という女性が出てました。同誌の読者には絶大な支持を集めているとのことで、ネット上ではファンから『めるる、ばり可愛い!』『めるたん可愛すぎました~!』などの声が上がったものの、一般層は無反応の様子。ちなみに、愛知のデートスポットの話題になったとき、突然『私、マジ、デートしたことなくて。あたしー』と発言。指原莉乃に『してても、していなくてもいいんですけど、聞いてないんですよ、そんなこと』と冷たくあしらわれていました」(同)

 また同番組の8月14日放送回のテーマは「変わり者天才音楽女子」で岩本梨々愛、上原りさ、木嶋真優、松岡みやび、山中千尋、盧佳那といった音楽家が登場。木嶋は、『人生が変わる1分間の深イイ話』(同)『ジャニ勉』(関西テレビ)『うたコン』(NHK)など数多くの番組への出演経験があるため、そこそこ知られているものの、他5人はお茶の間のほとんどが「はじめまして」状態だ。

 どんなゲストでも、ある程度“おいしく”なる構成力と、番組MCの技量でなんとか成立しているが、なぜ日テレは、ネームバリューの低いゲストをトーク番組に呼ぶのだろうか?

「まずは致命的なタレント不足。もはや、どのチャンネルも同じ顔ばかりが増えています。タレントがブレークすると、たちまちオファーが殺到して年間出演本数も200本以上と跳ね上がる。それにより消費速度も速くなり、旬の人気タレントを使い回すことで番組を活性化させてきた日テレとしては、新しい人材を発掘することは緊急課題なのです。またSNSの時代、そのコミュニティーだけの、非常に“局地的人気”の人間が増えていることも、ゲスト選びを難しくしている背景にあります」(放送作家)

 タレントの消費スピードの加速化と、コミュニティーの細分化。日テレのゲストが示す状況は、つまるところマス(大衆)に向けたメディアの限界なのかもしれない。
(村上春虎)