【五所純子/ドラッグ・フェミニズム】子を愛せない母・エリがアヤワスカ茶会で探した“さみしさ”

――覚醒剤、コカイン、大麻、向精神薬……クスリに溺れる女たちを嗤うのはたやすい。だが、彼女らの声に耳を澄ませば、セックスやジェンダーをめぐる社会の歪みが見えてくる。これは、文筆家・五所純子による“女とドラッグ”のルポであり、まったく新しい女性論である。

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エリがアヤワスカのお茶を飲むと、視界がキラキラと輝いたが、やがて強烈な吐き気を催した。(写真/草野庸子)

「2011年3月11日、震災の夜、主人が帰ってこなかったんです。『仕事が終わらないから事務所に泊まる』って。私は息子と家にいて、すごく不安でした。あのとき、主人は浮気してたんですよね。表参道のカフェで食事をしてたら、主人がスマホのロックナンバーに知らない数字を打ち込んでました。もとは息子の誕生日だったのに。それでも私は妙に自信があって、まさか自分が浮気されるわけないと高をくくってたんです。主人が帰らない夜が増えてきて、しかも帰るとすぐお風呂に入る。わかりやすい。バカな人だなって。あの3月は息子が卒園して小学校入学という時期で、私は慌ただしくて、世の中も震災で慌てふためいていて、そんななかで夫の浮気に気づいて、人生終わったと思いました」

 エリは夫の浮気を知って失調した。眠れない、息が切れる、心がたえずわだかまる。まさか自分が鬱病になるわけがないと思っていたが、気がつくと心療内科に向かっていた。ベテラン女性医師の医院には、杖をついて歩く若い女性や、身を震わせる女子の姿があった。「へぇ、鬱病ってこんななんだ。でも私は違うから」とエリは思う。「鬱状態だね」と医師は診断をくだし、抗不安剤と睡眠導入剤を処方した。「ちょうどいいよ、これ飲めば痩せるから」という医師の言葉が引っかかる。痩せたら夫との不和が解消するのだろうか。痩身は夢を叶える魔法ってか。「ショートカットのババア医者でしたよ」とエリは言い捨てた。

「薬は飲むほど増えて、ときどき意識が途切れて、仕事も家事もできなくなってきました。会社を出て、家の最寄り駅に着くとイライラが募って、今日は何をぶっ壊してやろうかとワクワクしてました。食器、服、鏡、電化製品。主人のものは包丁で切りつけました。浮気は止まったんですけど、それでも私は夫の帰宅時間を見計らって、玄関で血だらけになって待ちました。『俺に見せつけたくてわざとやってんだろ』と言われても、てめぇがやらせてんだろって思ってました。私が死んだらこいつを加害者にできると考えて、自殺未遂をくりかえしました」

 夫には心の傷を形にして見せつけたい。でも息子には破壊行為を見せたくない。子が帰宅する前、子が寝静まった後、その時間をエリは狙う。散らかった部屋で「ママ、ごはんつくらなくなっちゃったね」と子はつぶやいた。

「そもそも堕ろせばよかったんです」と、前触れもなくエリは言った。

「22歳で妊娠したとき、産みたくないと思いました。でも主人に伝えたら、土下座して『よろしくお願いします』と言われちゃったんですよ。これを逃したら私は結婚も出産も一生ないだろうと思って。10代、20代と私はたくさんの男性とフィジカルな関係があって、そんなふうに誰かに求められないと生きてる心地がしなかった。自分から愛するということがわからなかったんです。子どもができたら何か変わるかなっていう期待もあって、結婚して、出産して。でもやっぱり夫も息子も全然好きじゃないんです。顔は可愛いんですよ。でも、可愛くないんです」

 エリの言う“可愛くない”は“接し方がわからない”だ。子が自分より弱い存在だと認められない。だから相手を守り育てる必要性が迫ってこない。夫が自分と異なる意思をもつのだと認めがたい。だから相手の想定外の行動が背信としか感じられない。

「誰にも言えなかったです。『子どもは産めば可愛いものだ』ってよく言われるじゃないですか、『住めば都』みたいに。そんなことないです。息子が失敗すると『こいつ、なんでできないの』と思ったし、泣いたり怒ったりすると『空気読めよ』とか平気で言ってました。子どもは懸命に生きてるだけなのに、自分と同じ目線で子どもを見てたんです。いま息子を育ててるのは、愛情というより責任感だと思います」

 エリには理想の家庭像があった。見栄えのする家族、洗練された家具調度、趣味のよい遊び方、センスのある友人たち。人に羨ましがられる体裁、それが幸福の秘訣だと思った。DIYで本棚を作り、家庭菜園でパクチーを育て、インテリアに多肉植物を置き、食事にマクロビを取り入れ、シュタイナー教育を調べて。「ハッタリですよ、全部」。メディアで紹介される生活スタイルを実践したが、そうした流行をエリは鼻で笑う。その笑いは自虐でなく軽蔑のニュアンスで、かつての実践は脇に置き、まるで自分に釣り合わない低俗な文化だと忌み嫌うようだった。

 両親は多趣味な人で、家には「大きなスピーカー」や「父のシャツ専用クローゼット」があった。けれどプロダクトデザイナーの父は家に帰らず、洒落者の母は夜になると友達に電話して「さみしい」と泣いていた。

「パパには空洞がある。私生子で生まれて養子縁組で育って、家庭の作り方がよくわからないんだと思う。私がパパと会ったのは通算30分くらいで、それも怒られた記憶しかない。さみしかったですよ。この感覚はアヤワスカ【註1】をやるまでずっと続きました」

「こんにちは。遅れてすみません」と立瀬が合流した。立瀬は自身が主催する“お茶会”にエリを誘った人物だ。「彼はほんとに頭がよくて、すべて見透かされてる気がするんです。ちょっと怖いくらい」とエリは評する。

お茶会での嘔吐で蘇った子ども時代の欠落感

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美 少年スタッフの発言に非難轟々、HiHi Jetsのサムネ画像にファン感激【Jr.チャンネル週報】

 ジャニーズ事務所が動画配信サイト・YouTubeに開設した「ジャニーズJr.チャンネル」。現在、Snow Man(水曜)Travis Japan(木曜)7 MEN 侍(金曜)美 少年(土曜)HiHi Jets(日曜)がオリジナル動画を投稿中だが、その出来ばえは実にさまざま。そこで、「しょせんジャニオタ向け」と切り捨てるにはもったいない動画と、「ジャニオタでもしんどい」動画をジャニーズウォッチャー・中村チズ子が解説&ツッコミ! 今回は、9月19日~25日公開の動画をチェックします!

Travis Japan・七五三掛、ゲーム企画でメンバーを振り回す

 19日の動画は「Travis Japan【全力の本気】異なる競技でスピード勝負…ガチです!」(再生回数は27日時点で30万台)。二手に分かれ、それぞれ別の司令に挑戦してどちらが早くクリアできるかを競うスピード対決を実行。進行・審判役は川島如恵留が務め、チームの組み合わせは中村海人率いる松田元太、宮近海斗チームと、七五三掛龍也がリーダーの松倉海斗、吉澤閑也チーム。第1回戦は「20m往復ダッシュVS熱々小籠包」だったが、具体的には20mのコースを全力で1人1往復×3人、熱々の小籠包を1人2つ食べきる×3人と、明らかに早食いの方が過酷なチャレンジになっていた。

 じゃんけんによって小籠包ミッションは七五三掛チームに決まったものの、やはり結果は想像通りダッシュ組の勝利。2回戦も「うさぎ跳びダッシュVS絡んだイヤホンほどき」と、イマイチ釣り合わない争いで、イヤホンほどきに挑んだ七五三掛たちが連敗。次の対決を前に、吉澤は「無理難題が過ぎるわ」と抗議し、ダッシュとミッションの担当を対戦ごとに変えたいと申し出た。ここは優しい松田があっさりと許可し、続いては「お玉ピンポン球ダッシュVSコスプレ早着替え」対決へ。七五三掛は「コスプレっていうのは、3人とも着替えなきゃいけないの?」と確認し、松倉が「ピンポンダッシュの方が目に見えるじゃん。コスプレだとさ、苦戦するじゃん。何が出てくるかわからない」と、ダッシュ側を選ぶべきだと主張した。

 しかし、「どっちがやりたいの?」(宮近)と決断を迫られた七五三掛は「結局は……コスプレ」と、難しそうなコスプレを希望。ピンポン球ダッシュは「落としたら最初からやり直し」の緊急ルールが加わり、3戦目にしてようやく拮抗した試合展開となったが……。中村チームが逃げ切り、せっかく桃太郎(七五三掛)、金太郎(吉澤)、浦島太郎(松倉)に変身した3人は残念ながら3連敗してしまった。実はこの段階で七五三掛チームの負けは確定していたが、川島の判断で試合続行。「側転ダッシュVS風船爆破」でも、七五三掛はなぜか頑なに手こずりそうなミッション(風船5個を爆破)をチョイスし、リーダーの暴走に松倉はガックリと崩れ落ちていた。

 決着はつかず、ラスト試合の「手押し車ダッシュVS腕立て伏せ」に持ち越し。七五三掛に関して「聞いた話によると、桃太郎、昔はめっちゃ筋トレしてたらしいから」(中村)「高校2年生ぐらいの時ですか、『ハルク』って言われてましたから」(川島)との証言が飛び出た際は、当人が「普段、『桃太郎』って言わないでよ。反応できない」と、コメント。2人の暴露に照れるどころか、「桃太郎」呼びに引っかかるという、天然キャラ・七五三掛らしいリアクションだった。そして、「勝機があるのは手押し車」と吉澤&松倉ともに意見が一致したはずが、七五三掛は相変わらずキツめの腕立て伏せ(3人で合計100下位)を指定。思わず、吉澤は「お~い! おかしいだろ!」と、呆れ返っていた。

 腕立て伏せ自体は吉澤が残り50回を担当し、中村チームとほぼ同時にフィニッシュ。最後の最後で逆転勝ちできるかと思いきや、ジャッジを任された七五三掛が「俺たちは……負けです」と、降参。負けたチームは、後日のお食事会で代金を支払うという罰ゲームが決定しており、勝利チームの予想が外れた川島を含む4人が会計係に。“わちゃわちゃ系動画”とあって、今回は「7人がずっと笑い合ってて素敵すぎる。平和でこっちまで幸せになるよ」「トラジャが身体を張るのではなく、身体を動かす企画は面白い!」「結局、しめちゃんの言う通りにするトラジャが可愛すぎる」と、高評価が目立っていた。

 20日に配信されたのは「7 MEN 侍【ガチ企画会議】奇想天外なネタ提案します!」。SixTONESに代わって8月より参入後、Travis Japan、美 少年、HiHi Jets、Snow Manとコラボレーションしてきた7 MEN 侍。グループ単体企画が本格始動し、今回は「YouTubeでやりたいこと」を語り合う企画会議を開催している。個室に入り、まずは矢花黎が「企画を考えていきましょう」と進行すると、今野大輝が「そうなの?」と、まさかのオトボケ発言。矢花は「何しにきたの!? 『そうなの?』じゃないでしょ」と驚きつつも、「聞いてたでしょ? それ」と、優しい口調で指摘した。

 気を取り直して、得意のバンド演奏を生かした「音楽企画」について話し合うメンバー。Travis Japanも初期に曲作りを経験しているが、自分たちで演奏できる7 MEN 侍の場合はまた違った展開が期待できるため、ほかのグループにはない強みだろう。中村嶺亜が「コメント欄で歌詞もらって、それで作る」とアイデアを出すと、矢花は「確かにコメント欄あるから。(エンタメサイト)ISLAND TVとかとは違って、YouTubeはコメントがつくから」と、賛同。視聴者を巻き込んだ曲作りが実現すれば、7 MEN 侍オリジナルのキラーコンテンツになり得るかもしれない。

 また、本高克樹が「イントロドンクイズってあるじゃん? あれをドラムだけでやる」との案を出した時、ドラム担当の佐々木大光は“やりたくない感MAX”の真顔に。すかさず、矢花は「スゴい非協力的な顔してる。え? 悟り開いた? ヤバッ」と実況してその場を和ませた。さらに、これまで6人で食事をしたことがないという彼らは「グルメ企画」を思いつくも、佐々木が「需要ないけどね」と、ボソリ。しかし、ファンの気持ちを理解している様子の菅田琳寧が「いや、でも食べてる姿って貴重だよ。あ、左利きなんだとか、野菜から食べるんだ~とかさ」と、力説した。矢花は「誰が知りたいんすか、野菜から食うの」と言い返していたが、大半のファンは7 MEN 侍の食事風景に興味津々だろう。

 以降も「大食いチャレンジ」「矢花&今野VS本高&佐々木の体重増減対決」や、さまざまな「体当たり企画」など、多種多様な着想を得た7 MEN 侍。こうした会議を見て筆者が感じたのは、思いのほか矢花がツッコミも、イジられる側にも対応できる“万能型”だということ。昨年11月頃に加入した彼だが、現在のグループ内においては声や表情で他者の気持ちを読み取りながら、会話をつなぐ重要な役割を担っているのではないだろうか。楽器もベース、ギター、ドラムを特技としており、幅広く器用にこなせるタイプなのかもしれない。終盤、怒涛の“矢花イジり”によって本人がテーブルに突っ伏してしまうと、メンバーから「ごめんね」「いつもありがとう」と謝罪や感謝の言葉が飛んでいた場面も、“愛されキャラ”ぶりが伝わる一幕だった。

 そんな今回の動画に関して、ネット上のファンは「矢花くん、北斗に声似てない? 気のせいかな……」「矢花の声、北斗に似てる気がする」「矢花くんの声が北斗に似てて仕方ない。しゃべる度に笑っちゃう」と、矢花とSixTONES・松村北斗の声を重ね合わせた人も少なくないようだ。再生回数は27日時点で19万台。

 21日の動画は「美 少年【Bi shonen in USA】Myojoの裏側大公開!!」(再生回数は27日時点で20万台)。9月7日配信回から続くアメリカ編シリーズで、今回は「Myojo」2019年11月号(集英社)の撮影に密着している。美 少年6人に加えて、Jr.内ユニット・少年忍者の織山尚大もラスベガスでのロケに参加。まずは「ラスベガスで楽しみにしていること」を聞かれ、金指一世は「ショーを観劇するのが楽しみです、めっちゃ。想像つかないっていうのもあるし、僕そんなに舞台あんまり見たことがないんで。ほかの海外のスゴい、舞台を見てみたいっていうのもあるし。嵐の松本潤くんと、ご飯に初めて、美 少年と僕6人で。あと織山くんかな。で、行かせてもらったんですけど。『とにかくショーがスゴい』と。『何回でも見れる』って言ってたんで」と、アメリカ旅に同行していたとされる松本とのエピソードを明かした。

 那須雄登は「昨日までは『二世週日本祭(二世ウィーク)』と、高野山(米国別院)でのパフォーマンスがあって。ジャニーさん(ジャニー喜多川社長)との、言っちゃえばまぁ、最後の約束だったので。それを果たすっていうプレッシャーはやっぱり、自分が思っている以上にたぶん大きかったのかなと思いますね。自分たちが思ってる(より)。昨日のショーが終わった後、みんなホッとして、みんな爆睡したらしいんで。僕もしっかり寝ましたし。ラスベガスはもう撮影と、そういうショーと、アメリカの文化を触れるっていう。なんだろう、完全に楽しい雰囲気なので、ジャンジャンちょっと盛り上がっていきたいと思います」と、リラックスした表情でコメント。ジャニー社長が亡くなった現実を受け止めていながらも、「最後の約束」の一言で胸が締め付けられた視聴者も多いだろう。

 一行はカリフォルニア州サンバーナーディーノに到着。広大な砂浜をブローカートと呼ばれる乗り物で駆け抜けるなど、束の間のお遊びタイムをエンジョイするメンバーたち。「Myojo」のスタッフらしき男性が「直樹グッド! そんな感じ、そんな感じ!」(4分25秒頃)と藤井を褒める一幕や、カメラに向かってダッシュする場面は「そんなわざとらしくじゃなくていいって! ダメダメ、全然! だからさ、10メーターダッシュしろって! ちゃんとバシッと!」と、ダメ出しする様子も公開。「普段はこんなふうに撮影しているのか……」と、雑誌撮影現場の雰囲気が少し垣間見えた。

 浮所飛貴は「撮ってもらっていいですか?」「せっかくなんで」とスタッフにお願いし、砂浜で華麗なアクロバットを披露。そのスタイルは、スロー再生しても体操選手並みに美しい仕上がりで、引き締まった上半身もじっくりと堪能できるお宝シーンだ。昼食タイムは、「Myojo」カメラに笑顔を向けたはずが、一瞬にして目つきが変わり、お肉に夢中になる若者たちにも注目(特に浮所、織山、佐藤龍我)。筆者は、佐藤の「めっちゃおいしいです、これ。豚? わかんないです。めっちゃ柔らかい」というおバカな発言にも癒やされた。

 続いては、ネバダ州のバレー・オブ・ファイアー州立公園へ。スマートフォンで目の前の絶景を撮る岩崎大昇は「こりゃ最高ですね。いっぱい写真に撮って、記録と記憶に残したいと思います。ホントだったら目に一番焼き付けて、忘れないっていうのが一番なんですけど」と浸っていたが、ここで突如「Jr.チャンネル」スタッフが「頭悪いからね。覚えられない」と、爆弾を投下。岩崎はすぐさま「いや、何を言うてるんですか!」「そんな急な毒舌、ヤバくないですか!?」と抵抗し、「ごめんなさい」(スタッフ)「急にはっきり言いましたよね!」(岩崎)「ちょっと本音が出ちゃいました」(スタッフ)「いやいや、暑いから。ちょっと確かに。暑いんでちょっと疲れて本音出ちゃいますけど。やめてくださいよ。そこは耐えましょうよ。グッと。グッとこらえて、こうオブラートに……」(岩崎)「ありがとうございます」(スタッフ)と、やりとり。ブラックジョークに “大人の対応”を見せた。

 さらに、岩崎は「(ジャニー社長がアメリカに住んでいた時代は)カメラとかあんまりそこまで普及してなかったと思うんです。だからジャニーさんは口で僕たちに『こういうここはこうで』って話をしてくれるんですけど。スゴいなというか。全部頭、情景が浮かぶというか。想像できるようにジャニーさん、いつも話してくれてて。こういうのも僕もしっかり目に焼き付けといて。写真に撮るのもいいんですけど。こうやって人に話して、人が行きたくなるような、ワクワクさせられるように……」と、真面目にトーク。恩人との思い出に触れつつ、自分の経験を人に伝えていきたい……との熱い思いにジーンとさせられた。

 しかし、ネット上のファンの間ではこのスタッフの「頭悪い」発言が物議を醸している。「私は大昇くんのことを頭のいい子だと思ってるので、『頭悪いからね』発言はちょっと不快だった」「大昇は、ライブMCでのワードセンスが天才的で、ナイスタイミングでメンバーをフォローしてくれたりする能力に長けているから、『頭悪い』は聞き捨てならない」「気心知れた間柄だから出たんだと思うけど、当然いい気分はしなかった。ただ、その後の大昇くんの返し方で変な空気にならずに済んだところを見て、むしろ彼の頭の良さを再確認した」「大昇くんは頭の回転が早くて、周りが良く見えている。決して頭悪くなんかない。そういうイジりは面白くない」と、非難轟々だ。

 勉強ができるかできないかはさておき、筆者も動画などを通じて、彼はクレバーな人だという印象を持っている。その場にいる人たちにしかわからない会話のノリもあるだろうが、こういう場面を切り取ると、双方の関係性や、流れを知らないファンが不快に感じてしまうのも仕方ない。金指などではなく、岩崎なら“ノッてくれる”と踏んだ上でのボケとみられるが、ファンの機嫌を損ねる結果となってしまった。

 HiHi Jetsの動画は「HiHi Jets【名人誕生?】ドローン最速王は誰 !?」(22日公開)。前週に続いて、芸能活動自粛中の作間龍斗&橋本涼を除き、猪狩蒼弥、井上瑞稀、高橋優斗の3人が撮影に参加。企画はタイトル通り「ドローンで遊ぶ」というシンプルなもので、オープニングからひたすらハイテンションの猪狩が「こんにちは~! どうもぉ~! フゥ~!」と、挨拶。両サイドで見守る2人は、やや困惑気味に笑っていたが、筆者は2人の分まで場を盛り上げようとする健気な猪狩に胸を打たれた。

 そんな元気いっぱいの猪狩らが行うのは、おもちゃのトイドローンを使ったタイムアタック。コースの途中には、今年3月公開の「【1000円コーデ】オシャレに髙橋優斗を改造セヨ!!第2弾」で高橋が出会ったピンクのクマのぬいぐるみ(おそらく電子メールソフト・PostPetのキャラクターであるモモ)の姿が。「いつかのために」と、メンバーも知らない間にスタッフが購入していたそうで、高橋自身は「俺もビックリした」と、驚いた。そして3人は、コントローラーとして機能するスマートフォンでドローンを操作。まず練習を始めると、高橋のドローンがいきなり天井に引っかかってしまい、助けに向かった井上のドローンもプロペラが外れるなど大騒ぎ。かたや、うまく使いこなしている猪狩は2人に操作方法を教えるほどの余裕を見せていた。

 第1走者の井上は、植木や最大の難所・ピンクの浮き輪に苦戦しつつも3分15秒でゴール。高橋は練習よりグダグダの9分30秒で終わり、思わず井上は「こんなん、小休憩よ」とバッサリ。また、優勝候補だった猪狩に至っては、運に見放されて散々な目に。「モーター過熱により再起動」と不具合が生じ、クラッシュしてWi-Fiをつなぎ直すためにタイムロス。それでも3分29秒と高橋を上回っていたが、猪狩は「もう1回やらせてください!」「俺の全力を知ってほしい!」と、願い出た。リベンジでは2分20秒を叩き出し、「いいタイムやん!」とゴキゲン(この日の猪狩はツバを後ろにした帽子の被り方も相まってわんぱく少年ふう)。ちなみにレース中、度々見切れるぬいぐるみが映像にシュールさを醸し出しており、筆者は“クマ越しのドローン”に何度か吹き出して笑ってしまった。

 一方、動画のサムネイル画像には赤く縁取られたドローンが5台並んでいただけに、ファンは「ドローンが5台あるのもスタッフさんの優しさを感じる」「スタッフさんも計算してるよね? HiHi Jetsは5人だよって伝えてくれてる」「サムネ一つにも細かい愛情を感じて……スタッフさん、ありがとう」「サムネのドローン5つは……そういうことか! 泣ける」と、スタッフの配慮に感激している。ファンが再生回数を増やそうと努力しているようで、27日時点で30万台と、好調だった。

 25日の動画は「Snow Man【クイズ!正解は佐久間】奇想天外な発想に爆笑!?」。イジられキャラゆえに、人狼ゲーム回などでいつも可哀想な扱いを受けている佐久間大介の主役回。ファンは、かねてよりコメント欄で「佐久間さんのご褒美企画をお願いします」と要望していた上に、公開日の9月25日は、佐久間にとってジャニーズ事務所入所日(2005年)でもあったとか。「ついに、佐久間回! しかも佐久間くんの入所日に……ありがとうございます!」と、「Jr.チャンネル」サイドに感謝の声が多く寄せられている。

 “佐久間と同じ答えなら正解”となるクイズはロケバス車内で行われ、第1問の「最も強い動物は?」から開始。しかし、独特なセンスの持ち主である佐久間が基準とあって、いきなり全員不正解という先行き不安なスタートを切ってしまった(ちなみに正解は意外なシロクマ)。その後は「佐久間が思うアニメ界で最も強いキャラクターは?」とのコアな問いが出題されたほか、「佐久間を漢字一文字で表すと何?」では、メンバーの佐久間に対するイメージが判明。「笑」を選んだ宮舘涼太が「自分も笑ってるし、周りも笑顔にさせるじゃん」とベタ褒めすると、「なんかこの企画スゴくいいな~」と、ご満悦になる佐久間だった。

 また、「子どもが好きな食べ物第3位は?」(第5問)の問題については、「普通に佐久間、関係ねぇし」(岩本照)との指摘が。佐久間いわく、子どもの設定は「小学校2年生」だそうで、思わず渡辺翔太は「範囲狭すぎだろう!」と、ツッコんだ。この流れで「Jr.チャンネル」スタッフが「佐久間さん、小学2年生の時、どんな子どもだったんですか?」と話を振り、本人はやや照れ笑いを浮かべながら「引っ込み思案で……恥ずかしがり屋で。人とあんまりしゃべらない子だった」と、回顧。その後ろの席で耳を傾けていた渡辺は「お前の小2の時とかどうでもいいわ!」と、ズバッと言い放った。

 最終問題は「佐久間がメンバーに言われて一番うれしかった言葉は?」で、「ここからは佐久間のポイントを稼ぐ会だから。解答によっては正解になるかもしれないから」(佐久間)とのこと。目黒蓮が「おもしろいね!」の一言を予想すると、佐久間は「いいね。俺好きだよ。最終的にそういうことだね」と納得していたが、厳しい渡辺は「それ書けや、お前」と、呆れ顔に。ところが、「キレキレだね」と書いた渡辺自身は「踊りがこんなもう、キレキレな人、あんまやっぱいないですから。いつも最高な踊りありがとうございます」と、手の平返しでヨイショ(あからさまで面白い)。素直な佐久間は「気持ちよくなってくるなぁ~」と、ゴキゲンになっていた。

 最後は同点だった岩本、阿部亮平、深澤辰哉、ラウールでじゃんけんし、佐久間とあいこになったラウールが優勝(ここまでのクイズが無意味に……)。エンディングは「最も佐久間に近い男」に輝いたラウールと、佐久間による絶妙に噛み合わないツーショットトークも公開されていた。再生回数は配信後2日時点で32万台と、ハイペースで伸びている。
(中村チズ子)

美 少年スタッフの発言に非難轟々、HiHi Jetsのサムネ画像にファン感激【Jr.チャンネル週報】

 ジャニーズ事務所が動画配信サイト・YouTubeに開設した「ジャニーズJr.チャンネル」。現在、Snow Man(水曜)Travis Japan(木曜)7 MEN 侍(金曜)美 少年(土曜)HiHi Jets(日曜)がオリジナル動画を投稿中だが、その出来ばえは実にさまざま。そこで、「しょせんジャニオタ向け」と切り捨てるにはもったいない動画と、「ジャニオタでもしんどい」動画をジャニーズウォッチャー・中村チズ子が解説&ツッコミ! 今回は、9月19日~25日公開の動画をチェックします!

Travis Japan・七五三掛、ゲーム企画でメンバーを振り回す

 19日の動画は「Travis Japan【全力の本気】異なる競技でスピード勝負…ガチです!」(再生回数は27日時点で30万台)。二手に分かれ、それぞれ別の司令に挑戦してどちらが早くクリアできるかを競うスピード対決を実行。進行・審判役は川島如恵留が務め、チームの組み合わせは中村海人率いる松田元太、宮近海斗チームと、七五三掛龍也がリーダーの松倉海斗、吉澤閑也チーム。第1回戦は「20m往復ダッシュVS熱々小籠包」だったが、具体的には20mのコースを全力で1人1往復×3人、熱々の小籠包を1人2つ食べきる×3人と、明らかに早食いの方が過酷なチャレンジになっていた。

 じゃんけんによって小籠包ミッションは七五三掛チームに決まったものの、やはり結果は想像通りダッシュ組の勝利。2回戦も「うさぎ跳びダッシュVS絡んだイヤホンほどき」と、イマイチ釣り合わない争いで、イヤホンほどきに挑んだ七五三掛たちが連敗。次の対決を前に、吉澤は「無理難題が過ぎるわ」と抗議し、ダッシュとミッションの担当を対戦ごとに変えたいと申し出た。ここは優しい松田があっさりと許可し、続いては「お玉ピンポン球ダッシュVSコスプレ早着替え」対決へ。七五三掛は「コスプレっていうのは、3人とも着替えなきゃいけないの?」と確認し、松倉が「ピンポンダッシュの方が目に見えるじゃん。コスプレだとさ、苦戦するじゃん。何が出てくるかわからない」と、ダッシュ側を選ぶべきだと主張した。

 しかし、「どっちがやりたいの?」(宮近)と決断を迫られた七五三掛は「結局は……コスプレ」と、難しそうなコスプレを希望。ピンポン球ダッシュは「落としたら最初からやり直し」の緊急ルールが加わり、3戦目にしてようやく拮抗した試合展開となったが……。中村チームが逃げ切り、せっかく桃太郎(七五三掛)、金太郎(吉澤)、浦島太郎(松倉)に変身した3人は残念ながら3連敗してしまった。実はこの段階で七五三掛チームの負けは確定していたが、川島の判断で試合続行。「側転ダッシュVS風船爆破」でも、七五三掛はなぜか頑なに手こずりそうなミッション(風船5個を爆破)をチョイスし、リーダーの暴走に松倉はガックリと崩れ落ちていた。

 決着はつかず、ラスト試合の「手押し車ダッシュVS腕立て伏せ」に持ち越し。七五三掛に関して「聞いた話によると、桃太郎、昔はめっちゃ筋トレしてたらしいから」(中村)「高校2年生ぐらいの時ですか、『ハルク』って言われてましたから」(川島)との証言が飛び出た際は、当人が「普段、『桃太郎』って言わないでよ。反応できない」と、コメント。2人の暴露に照れるどころか、「桃太郎」呼びに引っかかるという、天然キャラ・七五三掛らしいリアクションだった。そして、「勝機があるのは手押し車」と吉澤&松倉ともに意見が一致したはずが、七五三掛は相変わらずキツめの腕立て伏せ(3人で合計100下位)を指定。思わず、吉澤は「お~い! おかしいだろ!」と、呆れ返っていた。

 腕立て伏せ自体は吉澤が残り50回を担当し、中村チームとほぼ同時にフィニッシュ。最後の最後で逆転勝ちできるかと思いきや、ジャッジを任された七五三掛が「俺たちは……負けです」と、降参。負けたチームは、後日のお食事会で代金を支払うという罰ゲームが決定しており、勝利チームの予想が外れた川島を含む4人が会計係に。“わちゃわちゃ系動画”とあって、今回は「7人がずっと笑い合ってて素敵すぎる。平和でこっちまで幸せになるよ」「トラジャが身体を張るのではなく、身体を動かす企画は面白い!」「結局、しめちゃんの言う通りにするトラジャが可愛すぎる」と、高評価が目立っていた。

 20日に配信されたのは「7 MEN 侍【ガチ企画会議】奇想天外なネタ提案します!」。SixTONESに代わって8月より参入後、Travis Japan、美 少年、HiHi Jets、Snow Manとコラボレーションしてきた7 MEN 侍。グループ単体企画が本格始動し、今回は「YouTubeでやりたいこと」を語り合う企画会議を開催している。個室に入り、まずは矢花黎が「企画を考えていきましょう」と進行すると、今野大輝が「そうなの?」と、まさかのオトボケ発言。矢花は「何しにきたの!? 『そうなの?』じゃないでしょ」と驚きつつも、「聞いてたでしょ? それ」と、優しい口調で指摘した。

 気を取り直して、得意のバンド演奏を生かした「音楽企画」について話し合うメンバー。Travis Japanも初期に曲作りを経験しているが、自分たちで演奏できる7 MEN 侍の場合はまた違った展開が期待できるため、ほかのグループにはない強みだろう。中村嶺亜が「コメント欄で歌詞もらって、それで作る」とアイデアを出すと、矢花は「確かにコメント欄あるから。(エンタメサイト)ISLAND TVとかとは違って、YouTubeはコメントがつくから」と、賛同。視聴者を巻き込んだ曲作りが実現すれば、7 MEN 侍オリジナルのキラーコンテンツになり得るかもしれない。

 また、本高克樹が「イントロドンクイズってあるじゃん? あれをドラムだけでやる」との案を出した時、ドラム担当の佐々木大光は“やりたくない感MAX”の真顔に。すかさず、矢花は「スゴい非協力的な顔してる。え? 悟り開いた? ヤバッ」と実況してその場を和ませた。さらに、これまで6人で食事をしたことがないという彼らは「グルメ企画」を思いつくも、佐々木が「需要ないけどね」と、ボソリ。しかし、ファンの気持ちを理解している様子の菅田琳寧が「いや、でも食べてる姿って貴重だよ。あ、左利きなんだとか、野菜から食べるんだ~とかさ」と、力説した。矢花は「誰が知りたいんすか、野菜から食うの」と言い返していたが、大半のファンは7 MEN 侍の食事風景に興味津々だろう。

 以降も「大食いチャレンジ」「矢花&今野VS本高&佐々木の体重増減対決」や、さまざまな「体当たり企画」など、多種多様な着想を得た7 MEN 侍。こうした会議を見て筆者が感じたのは、思いのほか矢花がツッコミも、イジられる側にも対応できる“万能型”だということ。昨年11月頃に加入した彼だが、現在のグループ内においては声や表情で他者の気持ちを読み取りながら、会話をつなぐ重要な役割を担っているのではないだろうか。楽器もベース、ギター、ドラムを特技としており、幅広く器用にこなせるタイプなのかもしれない。終盤、怒涛の“矢花イジり”によって本人がテーブルに突っ伏してしまうと、メンバーから「ごめんね」「いつもありがとう」と謝罪や感謝の言葉が飛んでいた場面も、“愛されキャラ”ぶりが伝わる一幕だった。

 そんな今回の動画に関して、ネット上のファンは「矢花くん、北斗に声似てない? 気のせいかな……」「矢花の声、北斗に似てる気がする」「矢花くんの声が北斗に似てて仕方ない。しゃべる度に笑っちゃう」と、矢花とSixTONES・松村北斗の声を重ね合わせた人も少なくないようだ。再生回数は27日時点で19万台。

 21日の動画は「美 少年【Bi shonen in USA】Myojoの裏側大公開!!」(再生回数は27日時点で20万台)。9月7日配信回から続くアメリカ編シリーズで、今回は「Myojo」2019年11月号(集英社)の撮影に密着している。美 少年6人に加えて、Jr.内ユニット・少年忍者の織山尚大もラスベガスでのロケに参加。まずは「ラスベガスで楽しみにしていること」を聞かれ、金指一世は「ショーを観劇するのが楽しみです、めっちゃ。想像つかないっていうのもあるし、僕そんなに舞台あんまり見たことがないんで。ほかの海外のスゴい、舞台を見てみたいっていうのもあるし。嵐の松本潤くんと、ご飯に初めて、美 少年と僕6人で。あと織山くんかな。で、行かせてもらったんですけど。『とにかくショーがスゴい』と。『何回でも見れる』って言ってたんで」と、アメリカ旅に同行していたとされる松本とのエピソードを明かした。

 那須雄登は「昨日までは『二世週日本祭(二世ウィーク)』と、高野山(米国別院)でのパフォーマンスがあって。ジャニーさん(ジャニー喜多川社長)との、言っちゃえばまぁ、最後の約束だったので。それを果たすっていうプレッシャーはやっぱり、自分が思っている以上にたぶん大きかったのかなと思いますね。自分たちが思ってる(より)。昨日のショーが終わった後、みんなホッとして、みんな爆睡したらしいんで。僕もしっかり寝ましたし。ラスベガスはもう撮影と、そういうショーと、アメリカの文化を触れるっていう。なんだろう、完全に楽しい雰囲気なので、ジャンジャンちょっと盛り上がっていきたいと思います」と、リラックスした表情でコメント。ジャニー社長が亡くなった現実を受け止めていながらも、「最後の約束」の一言で胸が締め付けられた視聴者も多いだろう。

 一行はカリフォルニア州サンバーナーディーノに到着。広大な砂浜をブローカートと呼ばれる乗り物で駆け抜けるなど、束の間のお遊びタイムをエンジョイするメンバーたち。「Myojo」のスタッフらしき男性が「直樹グッド! そんな感じ、そんな感じ!」(4分25秒頃)と藤井を褒める一幕や、カメラに向かってダッシュする場面は「そんなわざとらしくじゃなくていいって! ダメダメ、全然! だからさ、10メーターダッシュしろって! ちゃんとバシッと!」と、ダメ出しする様子も公開。「普段はこんなふうに撮影しているのか……」と、雑誌撮影現場の雰囲気が少し垣間見えた。

 浮所飛貴は「撮ってもらっていいですか?」「せっかくなんで」とスタッフにお願いし、砂浜で華麗なアクロバットを披露。そのスタイルは、スロー再生しても体操選手並みに美しい仕上がりで、引き締まった上半身もじっくりと堪能できるお宝シーンだ。昼食タイムは、「Myojo」カメラに笑顔を向けたはずが、一瞬にして目つきが変わり、お肉に夢中になる若者たちにも注目(特に浮所、織山、佐藤龍我)。筆者は、佐藤の「めっちゃおいしいです、これ。豚? わかんないです。めっちゃ柔らかい」というおバカな発言にも癒やされた。

 続いては、ネバダ州のバレー・オブ・ファイアー州立公園へ。スマートフォンで目の前の絶景を撮る岩崎大昇は「こりゃ最高ですね。いっぱい写真に撮って、記録と記憶に残したいと思います。ホントだったら目に一番焼き付けて、忘れないっていうのが一番なんですけど」と浸っていたが、ここで突如「Jr.チャンネル」スタッフが「頭悪いからね。覚えられない」と、爆弾を投下。岩崎はすぐさま「いや、何を言うてるんですか!」「そんな急な毒舌、ヤバくないですか!?」と抵抗し、「ごめんなさい」(スタッフ)「急にはっきり言いましたよね!」(岩崎)「ちょっと本音が出ちゃいました」(スタッフ)「いやいや、暑いから。ちょっと確かに。暑いんでちょっと疲れて本音出ちゃいますけど。やめてくださいよ。そこは耐えましょうよ。グッと。グッとこらえて、こうオブラートに……」(岩崎)「ありがとうございます」(スタッフ)と、やりとり。ブラックジョークに “大人の対応”を見せた。

 さらに、岩崎は「(ジャニー社長がアメリカに住んでいた時代は)カメラとかあんまりそこまで普及してなかったと思うんです。だからジャニーさんは口で僕たちに『こういうここはこうで』って話をしてくれるんですけど。スゴいなというか。全部頭、情景が浮かぶというか。想像できるようにジャニーさん、いつも話してくれてて。こういうのも僕もしっかり目に焼き付けといて。写真に撮るのもいいんですけど。こうやって人に話して、人が行きたくなるような、ワクワクさせられるように……」と、真面目にトーク。恩人との思い出に触れつつ、自分の経験を人に伝えていきたい……との熱い思いにジーンとさせられた。

 しかし、ネット上のファンの間ではこのスタッフの「頭悪い」発言が物議を醸している。「私は大昇くんのことを頭のいい子だと思ってるので、『頭悪いからね』発言はちょっと不快だった」「大昇は、ライブMCでのワードセンスが天才的で、ナイスタイミングでメンバーをフォローしてくれたりする能力に長けているから、『頭悪い』は聞き捨てならない」「気心知れた間柄だから出たんだと思うけど、当然いい気分はしなかった。ただ、その後の大昇くんの返し方で変な空気にならずに済んだところを見て、むしろ彼の頭の良さを再確認した」「大昇くんは頭の回転が早くて、周りが良く見えている。決して頭悪くなんかない。そういうイジりは面白くない」と、非難轟々だ。

 勉強ができるかできないかはさておき、筆者も動画などを通じて、彼はクレバーな人だという印象を持っている。その場にいる人たちにしかわからない会話のノリもあるだろうが、こういう場面を切り取ると、双方の関係性や、流れを知らないファンが不快に感じてしまうのも仕方ない。金指などではなく、岩崎なら“ノッてくれる”と踏んだ上でのボケとみられるが、ファンの機嫌を損ねる結果となってしまった。

 HiHi Jetsの動画は「HiHi Jets【名人誕生?】ドローン最速王は誰 !?」(22日公開)。前週に続いて、芸能活動自粛中の作間龍斗&橋本涼を除き、猪狩蒼弥、井上瑞稀、高橋優斗の3人が撮影に参加。企画はタイトル通り「ドローンで遊ぶ」というシンプルなもので、オープニングからひたすらハイテンションの猪狩が「こんにちは~! どうもぉ~! フゥ~!」と、挨拶。両サイドで見守る2人は、やや困惑気味に笑っていたが、筆者は2人の分まで場を盛り上げようとする健気な猪狩に胸を打たれた。

 そんな元気いっぱいの猪狩らが行うのは、おもちゃのトイドローンを使ったタイムアタック。コースの途中には、今年3月公開の「【1000円コーデ】オシャレに髙橋優斗を改造セヨ!!第2弾」で高橋が出会ったピンクのクマのぬいぐるみ(おそらく電子メールソフト・PostPetのキャラクターであるモモ)の姿が。「いつかのために」と、メンバーも知らない間にスタッフが購入していたそうで、高橋自身は「俺もビックリした」と、驚いた。そして3人は、コントローラーとして機能するスマートフォンでドローンを操作。まず練習を始めると、高橋のドローンがいきなり天井に引っかかってしまい、助けに向かった井上のドローンもプロペラが外れるなど大騒ぎ。かたや、うまく使いこなしている猪狩は2人に操作方法を教えるほどの余裕を見せていた。

 第1走者の井上は、植木や最大の難所・ピンクの浮き輪に苦戦しつつも3分15秒でゴール。高橋は練習よりグダグダの9分30秒で終わり、思わず井上は「こんなん、小休憩よ」とバッサリ。また、優勝候補だった猪狩に至っては、運に見放されて散々な目に。「モーター過熱により再起動」と不具合が生じ、クラッシュしてWi-Fiをつなぎ直すためにタイムロス。それでも3分29秒と高橋を上回っていたが、猪狩は「もう1回やらせてください!」「俺の全力を知ってほしい!」と、願い出た。リベンジでは2分20秒を叩き出し、「いいタイムやん!」とゴキゲン(この日の猪狩はツバを後ろにした帽子の被り方も相まってわんぱく少年ふう)。ちなみにレース中、度々見切れるぬいぐるみが映像にシュールさを醸し出しており、筆者は“クマ越しのドローン”に何度か吹き出して笑ってしまった。

 一方、動画のサムネイル画像には赤く縁取られたドローンが5台並んでいただけに、ファンは「ドローンが5台あるのもスタッフさんの優しさを感じる」「スタッフさんも計算してるよね? HiHi Jetsは5人だよって伝えてくれてる」「サムネ一つにも細かい愛情を感じて……スタッフさん、ありがとう」「サムネのドローン5つは……そういうことか! 泣ける」と、スタッフの配慮に感激している。ファンが再生回数を増やそうと努力しているようで、27日時点で30万台と、好調だった。

 25日の動画は「Snow Man【クイズ!正解は佐久間】奇想天外な発想に爆笑!?」。イジられキャラゆえに、人狼ゲーム回などでいつも可哀想な扱いを受けている佐久間大介の主役回。ファンは、かねてよりコメント欄で「佐久間さんのご褒美企画をお願いします」と要望していた上に、公開日の9月25日は、佐久間にとってジャニーズ事務所入所日(2005年)でもあったとか。「ついに、佐久間回! しかも佐久間くんの入所日に……ありがとうございます!」と、「Jr.チャンネル」サイドに感謝の声が多く寄せられている。

 “佐久間と同じ答えなら正解”となるクイズはロケバス車内で行われ、第1問の「最も強い動物は?」から開始。しかし、独特なセンスの持ち主である佐久間が基準とあって、いきなり全員不正解という先行き不安なスタートを切ってしまった(ちなみに正解は意外なシロクマ)。その後は「佐久間が思うアニメ界で最も強いキャラクターは?」とのコアな問いが出題されたほか、「佐久間を漢字一文字で表すと何?」では、メンバーの佐久間に対するイメージが判明。「笑」を選んだ宮舘涼太が「自分も笑ってるし、周りも笑顔にさせるじゃん」とベタ褒めすると、「なんかこの企画スゴくいいな~」と、ご満悦になる佐久間だった。

 また、「子どもが好きな食べ物第3位は?」(第5問)の問題については、「普通に佐久間、関係ねぇし」(岩本照)との指摘が。佐久間いわく、子どもの設定は「小学校2年生」だそうで、思わず渡辺翔太は「範囲狭すぎだろう!」と、ツッコんだ。この流れで「Jr.チャンネル」スタッフが「佐久間さん、小学2年生の時、どんな子どもだったんですか?」と話を振り、本人はやや照れ笑いを浮かべながら「引っ込み思案で……恥ずかしがり屋で。人とあんまりしゃべらない子だった」と、回顧。その後ろの席で耳を傾けていた渡辺は「お前の小2の時とかどうでもいいわ!」と、ズバッと言い放った。

 最終問題は「佐久間がメンバーに言われて一番うれしかった言葉は?」で、「ここからは佐久間のポイントを稼ぐ会だから。解答によっては正解になるかもしれないから」(佐久間)とのこと。目黒蓮が「おもしろいね!」の一言を予想すると、佐久間は「いいね。俺好きだよ。最終的にそういうことだね」と納得していたが、厳しい渡辺は「それ書けや、お前」と、呆れ顔に。ところが、「キレキレだね」と書いた渡辺自身は「踊りがこんなもう、キレキレな人、あんまやっぱいないですから。いつも最高な踊りありがとうございます」と、手の平返しでヨイショ(あからさまで面白い)。素直な佐久間は「気持ちよくなってくるなぁ~」と、ゴキゲンになっていた。

 最後は同点だった岩本、阿部亮平、深澤辰哉、ラウールでじゃんけんし、佐久間とあいこになったラウールが優勝(ここまでのクイズが無意味に……)。エンディングは「最も佐久間に近い男」に輝いたラウールと、佐久間による絶妙に噛み合わないツーショットトークも公開されていた。再生回数は配信後2日時点で32万台と、ハイペースで伸びている。
(中村チズ子)

深田恭子は華奢なのに“ぽっちゃり”の代名詞にされている

 深田恭子主演の連続ドラマ『ルパンの娘』(フジテレビ系)が26日に最終回を迎えた。深田演じる泥棒一家の娘・三雲華と、瀬戸康史演じる警察一家の息子・桜庭和馬の涙ながらのキスシーンには視聴者から感動の声も寄せられ、惜しまれつつのラストとなった。

今回のドラマでは、深田がボディラインのわかる泥棒スーツを着ていることも話題になり、ネット上では「深田恭子のぽっちゃりボディ」などという記事が頻出したが、果たして深田恭子は本当に“ぽっちゃり”なのだろうか?

深田恭子は“ぽっちゃり”ではなく“スリム”
 深田恭子といえば、10代の頃から体型の変化が激しい、つまり「太りやすい」と揶揄されてきた。ネット上では過去の写真と比較し、“激太り”などと揶揄する記事も多い。いつからか「ぽっちゃり女優」の代名詞のようになっている。

 しかし実は、深田恭子が他の女優と並ぶとき、とても「ぽっちゃり」には見えない。むしろスリムだ。2017年の「UQ mobile」のイベントで、CMに三姉妹として出演している深田、永野芽郁、多部未華子が舞台に並んだが、深田の体型は二人と変わらず華奢そのものだった。永野と多部は「ぽっちゃり」と揶揄されたことがない女優で、実際、深田は二人と同様にスリムなのだろう。

深田恭子の「華奢だけど健康で色っぽい」肉体美
 そんなスリムな体型を維持する深田恭子は、トレーニングやスポーツに励んでいるようだ。

 深田は9月下旬、ボディメイクトレーナー・樫木裕実氏のInstagramに登場。深田は月に1回ほどのペースで樫木氏のスタジオに通っているといい、タンクトップとショートパンツ姿で『ルパンの娘』の“泥棒ダンス”を披露していた。

 実は2歳の頃から水泳を習っており、彼女が水泳好きなことはファンの間では有名だ。昨年9月に発売された深田恭子の写真集『Blue Palpitations』(講談社)には、30歳から始めたというサーフィンやサップヨガに興じる姿が収められている。その他、彼女のInstagramには、アイススケートのレッスンをする様子などが見られ、定期的に運動をしているようだ。

 運動によってつくられた深田恭子のボディは、“ぽっちゃり”ではなく、健康的かつセクシーな肉体美といえるだろう。

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DAIGO、自民党からの出馬情報が錯綜も「北川景子の妊活」で新たな展開に!?

 実現すれば安倍晋三総理としては、改憲に向けて完璧すぎる体制となるのは間違いないが……。

 9月26日発売の「女性セブン」(小学館)が政界で囁かれる仰天情報を掲載し、話題を呼んでいる。なんと歌手でタレントのDAIGOの出馬を安倍総理が狙っているというのだ。

「安倍改造内閣では国民人気の高い小泉進次郎氏が環境相に抜擢されました。しかし、安倍総理は過去2度の総裁選で進次郎氏が“反安倍”の石破茂議員に投票したことをいまだ根を持っており、また、父の純一郎氏が安倍批判を繰り返していることもよく思っていない。そこでDAIGOを新次郎氏の“対抗馬”としつつも、2枚看板で悲願の憲法改正を実現したい考えのようです」(週刊誌デスク)

 DAIGOといえば、母方の祖父は元衆議院議員で第74代内閣総理大臣の竹下登氏。もし、DAIGOが出馬して妻・北川景子が応援すれば、ぶっちぎりで当選するのは確実だろう。

「DAIGOの政界進出の話は、北川との結婚直後からこれまで何度も浮上していました。もちろん、彼には政治家の資質十分で知名度や好感度も高い。しかし、政治家の妻は女優業と二足のわらじではとても務まらない。そのため、DAIGOは固辞し続けていると言われています。ところがここにきて、登氏の地盤を継いだ竹下亘衆議院議員が、今年1月に食道がんを公表し、治療に専念する考えを示しました。亘氏には息子がいますが、地元からはDAIGO待望論が強くなってきています」(業界関係者)

 こうした声をDAIGOも無視はできなくなってきているようだが、芸能関係者はこう言って否定する。

「どうやらDAIGO本人には政界進出の気持ちはないようです。しかし、もし北川との間に子供が生まれた際には、政治家にしてもいいという考えはあるようですね。ちょうど、北川は10月公開の映画『ヒキタさん!ご懐妊ですよ』でヒロインを演じており、役の影響から妊活には前向きになっているといいます。いずれにせよ、自民党や亘氏の地元関係者はDAIGOジュニアが成人するまであと20年以上は待たされることになるのでは」

 進次郎vs.DAIGOの自民党の”人寄せパンダ”対決を見てみたかった気もするが……。

有料老人ホーム、職員の“全員辞職”で起こった変化――「入居者を守る」の意味

“「ヨロヨロ」と生き、「ドタリ」と倒れ、誰かの世話になって生き続ける”
――『百まで生きる覚悟』春日キスヨ(光文社)

 そんな「ヨロヨロ・ドタリ」期を迎えた老親と、家族はどう向き合っていくのか考えるシリーズ。親に介護サービスを提供する側である有料老人ホームの管理職、山岸恵美子さん(仮名・44)の話を続けよう。

どうせ怒られるのなら、入居者のためになることを堂々とやろう

 離婚しシングルマザーになった山岸さんは、昔取得したヘルパー資格を生かし、自宅近くの有料老人ホームの介護職員になった。しかし、介護主任をはじめ介護職員全員から、就職してすぐに無視されるようになる。主任からは、「入居者の家族と一切しゃべるな」など理不尽な命令をされ、そんな空気を察した入居者から避けられることもあった。理由のない集団いじめにさらされ、毎日がつらく、家に帰ると涙が出てしまう。それでも娘を育てるために仕事を辞めるわけにはいかないと、重い足を引きずるようにして出勤した。

 そして、そんな日が1年続いた。

「究極までいじめられました。それが、あるときスーっと心がラクになったんです」

 開き直った、と山岸さんは振り返る。

「辞めるのはいつでもできる。ご家族としゃべるなと言われていても、どうせ叱られるのなら主任の言いなりではなく、入居者のためになることは堂々とやろうと気持ちを切り替えました。そして、これまでとは違うホームをつくろうと決心したんです。意地だったと思います。私が辞めずに毎日出勤すれば、先輩たちはあからさまにイライラするし、『まだ辞めないんだ』と嫌味を言われたりしますが、私は辞めない。ざまあみろ、と思うことにしました」

 山岸さんが、「入居者のために頑張ろう」と決意するきっかけとなったできごとがある。

「まったく言葉を発しない入居者の方が、就寝前の口腔ケアでどうしても口を開けてくれませんでした。そのとき、先輩がその方の歯茎を強く押して、無理やり口を開けさせたんです。さっさと済ませて早く帰りたかったのでしょう。口腔ケアが終わったあとで、私はその方に謝りました。『●●さんの気持ちがわかるのに、守ってあげられなくてごめんなさい』と。すると、その入居者の方は涙を浮かべて、私の頭をなでてくれたんです。それからは、私にだけは口を開けてくださるようになりました。自分では何もできない入居者の方でも、嫌なことはわかります。私がいじめられるなんて大したことではない。ここで生活している入居者の方を守らないといけないと思いました」

 そんな気持ちをホーム長にも伝えた。主任やほかの職員はとうとう「山岸さんを辞めさせないのなら、私たちが辞める」と言い出した。ホーム長が「山岸さんが何をしたんですか」と聞いても、山岸さんに非はないのだから答えられるはずがない。

「ホーム長にとっては、ベテランの職員が辞めてしまうことの方が、私を守るよりもずっと困るはずです。たちまち人手不足になって、ホーム長も現場に出ないといけなくなるのは、目に見えていました。本社からも問題視されるでしょう。それでも、それらを覚悟のうえで、私を守ることにしてくれたんです。ホーム長には本当に感謝しています」

 結局、徐々にではあるが、職員は全員が辞めたという。山岸さんの入居者に対する態度が評価され昇進したことも、いじめていた職員には耐えられないことだったようだ。

「私をいじめの標的にすることで、ほかの職員は一致団結できていたんだと思います。学校と同じ。閉鎖された空間はこうなるんですね」

 山岸さんをいじめていた職員が全員辞めた後は、職員を募集しつつ、派遣スタッフを雇うなど何とかやりくりしながらしのいだという。

「ホーム長は本社から叱られたと思いますが、私には何もおっしゃいませんでした。その恩返しをしないといけないと思っています」

 しかし、それまでの職員が辞めたことで、ホームは風通しのよい組織に生まれ変わった。

「職員がものを言えるようになりました。これまで主任の言うことが全てだったのが、職員から『こうした方がよいのでは』とか『レクリエーションを考えてもいいですか』など、入居者のことを考え自発的にホームの改善点を提案してくれるようになりました。その気持ちを尊重し、得意なことを生かして役割を担ってもらうようにしています」

 今、山岸さんは管理職として、職員採用にもかかわるようになった。「ホームの良し悪しは職員に左右される」という信念は、これまでの経験から導き出したものだ。介護技術は入ってからでも身につくので、入居者の方への思いや人柄を重視して採用するようにしていると言い切る。

 同時に、人の上に立つことの難しさも感じている。

「なあなあになってもいけないし、職員を怒るのも難しい。悩むところですが、私が常に正しいわけでもない。何か考えがあってやったことなのかどうかを判断基準にしています。職員がストレスを抱えると、虐待などにつながります。ここから介護のイメージを変えていきたいんです」

 山岸さんには、もう一つ夢がある。それは入居者を一人ずつでもいいので、思い出の場所や昔住んでいた場所に連れて行くことだ。

「皆さん、最期まで家に帰りたいと思い続けていらっしゃいます。それをかなえてあげられない限り、私は後悔し続けることになるでしょう。入居者には事情を抱えている方もたくさんいます。『私の娘も、今ごろはあんたくらいになっているんだろうな』と言われることもあり、胸が痛みます。私は娘さんの代わりにはなれませんが、自分の親にしてあげたいと思うことをここで実現したいと思っています」

 離婚したとき中学生だった娘は大学生になり、保育を学んでいる。

「子どもは未来に向かって成長していきますが、入居者の方の多くはよくても現状維持。でも保育と介護は似ていると思うんです。入居者の方がリハビリによって状態が改善することがあるのですが、『回復の過程と子どもの発達とは似ているね』とか、『コミュニケーションが大事なところは共通しているよね』などと、娘と会話できるようになったのがうれしいですね。これまでどんなにつらくてもがんばってきてよかった。娘に負けないよう、私ももっと学ばないといけないと思っています」

 「介護は人」だ。親がどんな介護を受けるかは、介護を提供する職員次第なのだ。職員の入れ替わりが激しかったり、一度に多くの職員が辞めたりした施設は要注意だと言われているし、筆者もそう訴えてきた。が、山岸さんのホームのような例もあることを思えば、一概にそれが悪い施設だとは断言できないだろう。職員が入れ替わったことで、よい方に生まれ変わるのならば、入居者にとっても幸運だ。もし山岸さんのホームがこれまでのままだったら、入居者はどういう毎日を送っていたのだろう――。それを考えると恐ろしくもある。

坂口鈴香(さかぐち・すずか)
終の棲家や高齢の親と家族の関係などに関する記事を中心に執筆する“終末ライター”。訪問した施設は100か所以上。 20年ほど前に親を呼び寄せ、母を見送った経験から、 人生の終末期や家族の思いなどについて探求している。 

【老いゆく親と向き合う】シリーズ

介護施設は虐待が心配――生活が破綻寸前でも母を手放せない娘
父は被害者なのに――老人ホーム、認知症の入居者とのトラブル
・父の遺産は1円ももらっていないのに――仲睦まじい姉妹の本音
明るく聡明な母で尊敬していたが――「せん妄」で知った母の本心
認知症の母は壊れてなんかいない。本質があらわになっただけ

【介護をめぐる親子・家族模様】シリーズ

ダイエットに無意味!? ジムで見かける「間違った筋トレ/運動」をする人をプロトレーナー・腹筋王子が指摘

 ダイエット目的でフィットネスジムに通っているという人も多い昨今。専属トレーナーの管理の下、体づくりに勤しむ人もいる一方、自己流でトレーニングに励んではいるものの、「効果をあまり実感できない」「なんとなく運動しているだけ」という人も少なくないのではないか。特に「自由な時間に利用ができる上に、手ごろな定額制」という理由で、最近人気がある24時間制ジムの利用者は、こうした状態に陥りやすいと考えられる。

 そこで今回、そんなトレーニング初心者やこれからジムでダイエットを始めようと考えている人に向けて、「腹筋インストラクター」として知られる“腹筋王子”カツオさんに「ジムで見かける『意味のない運動』をするダイエッターたち」の問題点をズバリ指摘してもらった。併せて、美しく均整の取れた筋肉の持ち主で、なんと体脂肪率は7パーセントというカツオさんによる「間違った腹筋」「正しい腹筋」の仕方も紹介する。

「トレーニングの原理・原則」を知らないとアウト?

 まずトレーニングの効果を出すためには、「トレーニングの原理・原則」に沿ったトレーニングをすることが大事。この原理・原則から外れると、基本的に、「間違ったトレーニング」につながります。ちなみに、この原理・原則は、僕が出身校の国立鹿屋体育大学で最初に習ったことでもあります。

【原理】
・特異性の原理
トレーニングの種類によって鍛えられる機能は異なる
→例えば、「長い距離を走りきれるような心肺持久力をつけたいから、体を大きくするようなトレーニングをしています」というのは何か違うと感じるでしょう。メリハリのある体を作りたいのに、有酸素運動しか行わないなども同じことが言えます。目的に沿っていないトレーニングをするのはあまり意味がありません。

・過負荷の原理(オーバーロードの原理)
ある器官の機能をより発達させるには、日常レベル以上にその器官を使う必要がある
→同じ負荷でトレーニングを繰り返していては、筋肉はある程度は強化されても、その負荷をかけた以上の効果は認められません。負荷をかけないかたちでのエクササイズ(特に二の腕などの末端部)をずっと繰り返していてもあまり意味がないのです。

・可逆性の原理
トレーニングをやめると元に戻る
→トレーニングは続けていかなければならず、そこに「終わり」はないのです。ある一定の期間だけ火がついたようにトレーニングをして、そしてまたある期間は燃え尽きたようにまったくトレーニングをしなくなる……その繰り返しでは、あまり意味がありません。

【原則】
・全面性の原則
全身のバランスがとれるようにトレーニングを行う
→気になる箇所だけ部分的に鍛えるのはNG!

・意識性の原則
その運動が体にどのような影響を与え、どのような効果が期待できるのかをしっかり意識する
→トレーニング時の筋肉の位置をイメージすること、またトレーニングプランを作ることだけでなく、この運動は「何のため」のものなのかといったことも、しっかり意識しましょう。そうすることで、“なんとなく運動しているだけ”となるのを防ぐことができます。

・漸進性の原則
トレーニングの質・量を上げていく
→ずっと同じ質・量のトレーニングをしていても、それ以上の効果は期待できません。トレーニング時はこれをしっかりと意識し、”なんとなく運動している”状態にならないようにしたいものです。

・反復性の原則 
トレーニングは反復して行うことによって、初めて効果が出るもの
→トレーニング自体を1セットやって終わりにするのではなくて、2セット、3セットと繰り返し行うと効果的です。また、トレーニングは散発的、またはある一定の期間だけ集中的に行うのではなく、定期的に行うべきと言えます。

・個別性の原則
年齢や性別、スタート時の体形などでトレーニング内容を決める
→例えば、「体脂肪20%と30%の人」では、必要なトレーニングも変わってきます。はやりなどに流されず、自分に合ったトレーニングを作成していきたいものです。

「意味のない運動」をするダイエッター6例

1.「部分痩せ」したい箇所ばかりトレーニングする人

 例えば「二の腕を引き締めたい」という人が、二の腕のトレーニングばかりするケースがありますが、間違いではないものの、これは「全面性の原則」に反しています。また、部分的なトレーニングばかりしている上に、効果のない運動をしている人も。引き締めるためには、どこの位置の筋肉が縮まっているのかイメージを持つとよいのですが、そのイメージと動きが一致していないトレーニング(二の腕のトレーニングなのに胸のトレーニングをしている)をしていたり……。全身バランスよく、かつ正しいイメージを持ってトレーニングすることが大切です。

2.太ももやふくらはぎなど……「下半身痩せ」したいのに筋トレを拒む人

 「下半身痩せしたいけれど、逆に脚が太くなりそうだから筋トレはしない」と言う人がよくいますが、それはNG。恐らく「痩せる」というイメージが漠然としているがゆえに、こうした考えに至るのでしょうが、本来「痩せる」とは、筋肉を残して脂肪を落とすことを指し、それには、脂肪を落とすような食事をするのと「筋トレ」が必要。筋肉に刺激を与えないと、引き締まった脚にはならないんです。効果的なやり方は、低負荷によるトレーニングを繰り返し、たくさん行うこと。例えば、100回、もしくは50回×3セットなど、超高回数行うなどです。たくさん筋トレをやると、血流が促されますし、有酸素運動的な効果も期待できるので、下半身痩せにつながることでしょう。

3.「痩せたい」のに、ひたすらランニングマシンで走っているだけの人

 ランニングマシンでずっと走っている人をよく見かけます。心肺機能を高めたい場合は効果的ではあるものの、「痩せること」を考えると、ちょっともったいない気がしますね。確かに、有酸素運動では体重を落とすことができます。しかし“引き締まった”ではなく“やせ細った”体になってしまいます。全身に刺激を与えられるような、筋トレも追加していけるといいです。

 ランニングなどの有酸素運動は、あくまで、痩せるための一つの「手段」として用いるといいと思います。筋トレをすると、脂肪が分解されるのですが、その分解された脂肪を有酸素運動ではエネルギーとして使ってくれます。うまく利用することで、痩せることにつながるでしょう。

4.ダイエット効果が欲しいのにストレッチばかりする人

 意外に、痩せると思い込み、ジムでストレッチを一生懸命やっている人がいます。しかしどれだけ一生懸命やっていても、負荷が弱すぎるので、ダイエットとしては効果はあまり期待できません。血流は良くなりますし、もちろん大事ではありますが、それだけではなく、やはり筋トレと有酸素運動も取り入れてほしいですね。

5.十分な回数をこなさず、筋トレを1セットだけやって終える人

 筋トレを1セットだけで、しかも十分な負荷をかけきらずに終えてしまうのはNGです。登山に例えるなら、山の頂上まで行かずに下山してしまうようなもの。ぜひ2セット、3セットは行ってもらいたいですね。逆に、登りきった後にずっとトレーニングをやり続けるのも、疲労がたまるだけ。ちょうど頂上、もうこれ以上、負荷をかけられないというところまで行ってOKとしたいものです。

 また、ジムにあるいくつかのマシンを順々に使っていく場合、ダイエット目的であれば、それぞれのマシンで筋トレを「1セットずつ行い、3周する」より、「3セットずつ行い、1周で終える」方が効果的です。「1セットずつ行い、3周する」というサーキット形式でのやり方は、心肺機能や筋持久力を上げたい場合にはいいと思います。

6.ジムに通うのが週1だけという低頻度、もしくは週3以上の高頻度な人

 トレーニングは、低頻度で長時間行うより、短い時間でも集中して行う方が効率は良いです。週2回のトレーニングの効果を「100」とすると、週1回は「75」程度。週3回同じ部位をトレーニングする場合も、週2回に比べると、その効果は「75」ほどという調査結果もあるんです。なので、やりすぎるのもオススメしませんね。

 ただ、「忙しいので、仕事帰りに週1回ペースしか無理」という方も多いと思います。その場合は、「大きな筋肉」を意識したトレーニングがオススメ。それプラス、二の腕など自分が引き締めたいところを狙ってトレーニングする。滞在時間が限られてる場合、ジムではランニングマシンを使わず、帰宅時に歩くなどして、効率よくトレーニングしてください。

間違った「腹筋トレーニング」に喝! 腹筋の効果的な鍛え方とは?

 ちなみに、腹筋運動(腹直筋のトレーニング)に関しても、間違った方法で何百回もやっている人が結構いるんですよ! 腹筋ってそもそも「骨盤と肋骨の間を縮める」という動きなのですが、それをわかっておらず、頭や首を動かしているだけの人も。どこの筋肉をどう縮めるのかをしっかりイメージして行わないと、何回やっても効果はありません【写真1、2参照】

 また、女性だと、くびれをつくりたいという人も多いと思いますが、その場合、腹筋だけに精を出してもあまり意味がなく、脇腹とおなかの奥の筋肉を鍛えるべきです。むしろ腹筋はおまけ程度でOK。脇腹を鍛えるには、脇腹を上部と下部に分け、特に上部を中心に鍛えるといいでしょう。脇腹上部のトレーニングは、上体をひねるという動きが筋肉の付き方からみて向いています【写真3、4参照】

 さらに、脇腹の上部の効果的なトレーニングとしてろっ骨を狭めるような動きがおすすめです。腕で体を支えるというかたちは脇腹の活動量をあげますので、腕で体を支えながらろっ骨を狭めるような上下運動を行ってトレーニングするといいでしょう【写真5、6参照】

 おなかの奥の筋肉は、息を吐いておなかをへこますことを基本とします。その際のポイントは、おなかの「表面」の筋肉をやわらかいままの状態で行うこと。これができていると、おなかの奥の筋肉を使えている状態となります。自分でおなかを触りながらチェックしてみてください。慣れたら、座った状態、立った状態、そして、つま先立ち姿勢というかたちで行ってみるといいでしょう。そうすることで、おなかの奥の筋肉の活動量を上げることができますよ【写真7参照】

筋トレ・ジム通い・ダイエットのモチベーションを保つには?

 ジムに通い続けるためには、どのようにモチベーションを保つかが重要になってきます。みなさん、スタートダッシュのように入会した時だけ一生懸命通っても、だんだんとジムから足が遠のいてしまった経験があるのではないでしょうか。

 ダイエット目的だったら、簡単な「目的」を設定した方がいいです。「5キロ痩せる」より、「〇〇のために痩せる」という方が、モチベーションを保ちやすい気がします。結婚式などイベントを控えている方の多くがダイエットに成功されるように。

 結婚式のような大きなイベントではなくても、「水着を着るために」とか、「このワンピースを着るために」とか、自分で小さなイベントを設定して、それをクリアしていく。クリアしたら、また新たな目的を設定してクリアを目指す。その繰り返し。トレーニングが、歯磨きと同じような「習慣」になったらこっちのものです。でも、そこまでいくのがなかなか大変なんですけどね(笑)。

腹筋王子カツオ(ふっきんおうじ・かつお)
鹿屋体育大学 体育学部卒業。2009~13年、ディズニーランドステージショーに出演。その後、カポエイラインストラクターとして活動。現在はゴールドジムを中心としたスタジオなどで腹筋クラスを行うほか、フィットネス企業での腹筋の相談役などを務め、腹筋で生活をしている。腹筋に関する研究論文からヒントを得て、自ら腹筋メニューを作成。笑顔でパワフルなレッスンは高く評価されている。
公式ブログ

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◎取材協力
【FitBox】PRIVATE GYM SHARING

2019年、東京・池袋にオープンした個室ジムシェアリング施設。
セッション利用のパーソナルトレーナーや、パワーラックを独占使用したい個人トレーニーを中心に会員を増やしている。基本料金は1人1時間800円。経験や資格のあるトレーナーは「登録トレーナー制度」を利用することで、何名入室でも1時間800円で利用できる。

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https://biz-journal.jp/fitness/

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「ヤクザの腕を切り落とした男」の更生ストーリーに涙! 元極妻が考える半グレ問題

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

■怒羅権創設メンバー・汪楠さんのドキュメンタリー

 9月22日放映の『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)の「半グレをつくった男 ~償いの日々…そして結婚~」を、とても興味深く見ました。全国放送ではないのが残念ですが、すばらしい内容でした。

 「半グレ」として知られる中国残留孤児二世、三世のグループ「怒羅権(ドラゴン)」創設メンバーの一人である汪楠(ワン・ナン)さんの現在を追ったドキュメンタリーです。

 「半グレ」とは、今やネット事典「ウィキペディア」にも掲載されている言葉ですが、朝日新聞の解説には、「元暴走族や遊び仲間などがつながったグループ。『半分ぐれている』が語源とされる。近年、都市部を中心に台頭し、警察庁が『準暴力団』と位置付けて取り締まりを強化している。暴力団に属さず、繁華街で集団暴力行為を繰り返したり、特殊詐欺などの犯罪行為で資金を得たりしているとみられている。暴力団排除条例などの影響で表立って活動できなくなった暴力団が、半グレを利用しているとの指摘もある」(2018年12月13日)とあります。

 これまでに、怒羅権以外にもたくさんの半グレのグループの存在が報道されていますが、盃を交わすヤクザのような厳格なタテ社会ではなく、参加も自由で、場合によっては未成年の少年や女の子もいるのが特徴です。一方で、半グレでヤクザの組織にも籍を置く例もあります。汪さんも、一時期は日本のヤクザ組織に所属していたそうです。

■世の中に対する「怒り」しかなかった

 半グレのグループでも特に有名な怒羅権は、日本でいじめられた中国残留孤児の二世や三世の少年たちを中心に、1980年代後半に結成されました。

 報道によると、汪さんも14歳の時に日本に来て、壮絶ないじめを受けています。中国ではエリート医師だったお父さんが中国残留孤児の女性と再婚したことで、お継母さんの連れ子も含めた一家7人での来日でした。でも、新しい家族となじめず、居場所がなかったのだそうです。また、お父さんの医師免許が日本では役に立たず、生活も苦しくなりました(毎日新聞15年11月22日付)。

「人って誰かを殴るときにためらうじゃないですか。でも俺らは、何度も喧嘩を繰り返しているうちに、その感覚が麻痺してしまった。相手が死ぬかもしれないとわかっていても、一切躊躇はなかった。俺たちにあったのは、世の中のすべてに対する“怒り”。それだけです」(「FRIDAY」19年5月10・17日号/講談社)

 汪さんは、週刊誌にこう明かしています。いじめや差別、貧困が怒羅権を生み出したことには胸が痛みます。オットの若い衆たちも、そんな子たちばかりでした。

 世間で怒羅権の存在が知られるようになったのは、いつ頃だったでしょうか? 結成された80年代後半から10年ほどの間に、メンバーは800人ともいわれるほど膨れ上がり、13年には警察庁から暴対法の「準暴力団」の指定を受けています。

 いじめから仲間を守る自警団的な意味合いはすぐになくなり、盗んだバイクで暴走し、シンナーを吸ったり、日本の暴走族とケンカしたり、さらにはピッキングなどの窃盗や、みかじめ料の強要などにも手を染めていきました。ヤクザも今は半グレと一緒に活動することが多いようですが、80年代のヤクザは、怒羅権のことは「若造」という感じで見ていたと思います。番組でも、それを思わせる汪さんのお話がありました。

「俺の財布を盗んだヤクザから、『お詫びに一杯飲もう』と言われて飲んだら、今度はその飲み代も払わせようとしたから、殴って日本刀で腕を切り落として、まだ怒りが収まらずに首を切り落とそうとして。やっぱり切れなかった……硬くて」

 怖くて切れないんじゃなくて、硬くてって……。この時の汪さんは19歳だったそうで、ヤクザは汪さんを若造として見下していたから、やられたのかなと思いました。今どきの若いコがこれを言ったら、ちょっとウソっぽいですが、「あの怒羅権」の元幹部が話すとリアルに聞こえますよね。「コイツは怒らせたら何をするかわからない」と思わせるのが、不良なんですよ。

■受刑者に本をプレゼント

 そんな汪さんは13年の服役を経て出所し、今は受刑者の更生支援をするNPO法人「ほんにかえるプロジェクト」で受刑者に本を送っています。中国では優等生だったこともあって、獄中でなんと3000冊の本を読んだそうです。

 更生のきっかけは、判決公判での裁判官の説諭でした。

「君の人生や生い立ちには、共感できるところもある。罪を受け止めて償ってほしい」

 そう言われて、裁判官が自分に向き合ってくれていると実感し、怒りも消えたそうです。もともとは豊かな家庭に育っていたから、更生も早かったんでしょうね。逮捕と服役もあって日本国籍が取れないので生活はラクではないようですが、多くの方に支援され、素敵なお連れ合いとも出会えて、まずは順調のようです。現在の怒羅権のメンバーと会って、更生について話し合うこともあるのだとか。

 ネットなどでは冷たい視線もありますし、今後も試練はあるでしょうが、がんばっていただきたいですね。少なくとも私は、「今にコケよるで」的な見方はしていません。

余裕がない教員、精神疾患による休職は「年間5,000人」――キャリア教育の現状と学校の悲鳴

 2020年度からスタートする、小中高校生が学校生活の目標を設定して、どの程度を達成できたのかを自己評価するための「キャリア・パスポート」。法政大学 キャリアデザイン学部教授・児美川孝一郎氏の解説によると、児童生徒が、自らの学習や活動を振り返ることで成長を実感し自己肯定感を高めるものであり、教員は成績の評価につなげるのではなく指導の材料にするというのが、本来の狙いとのこと。しかし、「キャリア・パスポート」をいい方向に生かすには、各学校や教員の力量によるところが大きいそうだ。現在、教員の過重労働が社会問題化しているが、そんな中「キャリア・パスポート」を導入して、果たしてうまく機能するのだろうか。

(前編はこちら)

キャリア教育が「やりっぱなし」になる可能性も

――「キャリア・パスポート」が学校現場に導入される背景について教えてください。

児美川孝一郎氏(以下、児美川) いわゆる学校での「キャリア教育」ですが、02年に文部科学省内に「キャリア教育の推進に関する総合的調査研究協力者会議」が設置され、04年にその報告書「児童生徒一人一人の勤労観、職業観を育てるために」が発表されました。それから15年ほどたち、学校では「職業調べ」「職場体験」「社会人講話」などが行われていますが、「やりっぱなし」という批判・反省があるのです。キャリア教育をやっても、結局「やりっぱなし」で、児童生徒の「日常」につながっていない、だから、児童生徒も、その内容をすぐに忘れてしまい、役に立っていない。また、小中高と学校間の連携が弱く、同じことを繰り返すなど継続的な指導にもなっていません。その点を工夫しようということで、「キャリア・パスポート」ができた……ということでしょう。理屈だけ見れば納得できなくはありません。しかし、そもそもなぜ「やりっぱなし」で「連携」ができていないのか、問題の原因が考えられていないようにも思います。

――「やりっぱなし」というのは、具体的にどういうことでしょうか。

児美川 例えば、多くの学校で実施されている職場体験。何のために行くのか、生徒に細かい事前指導をしないまま行かせてしまう。行った後にどういうことがわかったか、生徒の気付きを細かく引き出してあげることもない。「作文を書かせて終わり」という学校も少なくないようです。

 その理由は、「先生にそこまで余裕がない」から。生徒の希望する職場をマッチングして割り振って、かつ最低限の礼儀とマナーを教え込むだけで精いっぱい。しっかり指導する環境や条件ができてない。「キャリア・パスポート」にしても、その理屈は納得できても、条件を整えないまま実施してどう機能するのか……という懸念がありますね。

――20年度からの教育改革では小学5、6年生で英語が教科化され、プログラミング教育も導入されるなど教員の負担増が懸念されています。「キャリア・パスポート」も、ただでさえ余裕がない先生に、さらに余計な任務を負わせるだけなのではないか、とネット上で指摘されていました。

児美川 その通りです。教員の病気休職(精神疾患)が年間約5,000人。07年度以降、5,000人前後という高水準で推移しており、学校の忙しさを反映していると思われます。条件を整備しないで、上は「やれやれ」とどんどん言う、これは日本の教育の大きな課題です。スクラップアンドビルドではなくビルドアンドビルド、次から次へといろいろな課題が下りてくるんです。これでは、新たな取り組みをこなしきれないのも当然です。1クラスが今の半分の人数だったら、あるいは先生が持っている授業コマ数が今の3分の2であれば、もう少し余裕が出るでしょう。文科省はそうした条件を整備した上で新たな教育課題に取り組めるようにすべきだと感じます。

 現場の先生は形合わせだけはやらざるを得ません。となると、「キャリア・パスポート」は宿題にして書かせるでしょう。そうすると生徒は「やらされている」と感じる。それならやる意味がないですし、時間が取られる分やらない方がいいのではないかという気もしてしまいます。先生は少なくとも年に1回は、「キャリア・パスポート」を基に、児童生徒と対話をするなどしてほしいですが、それも難しいとなると、「キャリア・パスポート」の展望は明るくありません。「狙いは悪くないけど、現実にはね……」となる可能性が十分あります。

――現状のキャリア教育の問題点はありますか。

児美川 問題点の1つ目としては、キャリア教育が「ワークキャリア」に偏りすぎていることが挙げられます。働いている最中も「生活」はありますし、人生100年時代、仕事を引退したあとも長い時間があります。だからこそ「ライフキャリア」についても教える必要があるのではないでしょうか。

――確かに学校のキャリア教育は「何の仕事をしたいか?」ばかりにスポットが当たっている気がします。

児美川 夢追い主義、プランニング主義が強すぎるのも問題だと思っています。夢はあってもいいのですが、全員が夢を実現できるわけではありません。約85%の人は、「もともと考えていた仕事には就いていない」という調査結果もあります。「夢とは違う仕事だけど、やりだしたら面白くなった」という人だって、たくさんいますよね。「夢・目標に向かって、真っすぐ突き進んでいく」ということだけが、正しいわけではないですから。

 学校の先生というのは、「先生になる」と決めてなった人。だから、児童生徒たちに、夢を持つように指導しがちなのかもしれません。職場体験が実施される職業も小売・販売業か専門職が多く、企業社会の仕組みを学習する機会がないので、児童生徒たちも「将来の夢は?」と言われても困ってしまいます。最近「YouTuberになりたい小学生が増えている」などと言いますが、それは「世の中にどんな仕事があるのか、よくわかっていないから」「専門職しか知らないから」というのもあると思います。夢を専門職にしぼると選択肢を狭めることにもなってしまいます。

――確かに、「就職活動の段階」になって、初めて社会にはさまざまな業界・職種があることを知るというケースが多いですよね。ほかにも問題点はありますか?

児美川 キャリア教育が、イベント化していることです。職場体験などがそうですね。もっと児童生徒の「日常」に根ざした形でのキャリア教育をすべきだと感じていますし、たとえイベントだとしても、児童生徒がそこでの学びを内在化する時間を学校の日常において取る必要がある。

 本当にキャリア教育がうまく機能していれば、児童生徒の通常の教科に対するモチベーションも上がるはずなんです。社会の仕組みがわかることで、「毎日受けている授業は大切なんだ」と理解できるはずだからです。ただ、そこまでできている学校はありませんね。今のキャリア教育は、私から見ると歪んでいる。子どもの実情に合っているのか、その段階の発達課題に合っているのかちゃんと点検していなければ。それにはやはり教員に余裕がないと。

――子どもに自分の仕事の話をする保護者も、あまりいないのかもしれませんね。

児美川 そうですね。「世の中にはこんな仕事がある」「社会は誰が支えているのだろうか」といった会話は、もっと家庭のなかでされてもいいと思います。専門的に深める部分は学校で行うとしても、社会の仕組みに子どもが興味を持つようなアンテナづくりは、家庭で行うべき。そのアンテナがあれば、学校での職業調べや職場体験も、興味深く主体的に行うことができるでしょう。

 「キャリア・パスポート」も同様です。書いたものを先生が40人分、全てきっちり見て応答するのは、現状では無理があります。親が感想を言うくらいにすれば、もっと効果的に使えるでしょう。学校だけでなく家庭も地域も含め、社会全体で子どもを育てていく必要があると思います。

児美川孝一郎(こみかわ・こういちろう)
1963年生。東京大学教育学部卒、東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。法政大学文学部教育学科専任講師、助教授を経て、2003年よりキャリアデザイン学部助教授、教授(現職)。著書に『若者とアイデンティティ』(法政大学出版局)『権利としてのキャリア教育』(明石書店)『若者はなぜ「就職」できなくなったのか』(日本図書センター)『「親活」の非ススメ』(徳間書店)『キャリア教育のウソ』(ちくまプリマー新書)などがある。

北京冬季五輪のマスコットはまたパンダ! ネット上で酷評相次ぐ

 来年に控える東京五輪のカウントダウンが始まるなか、お隣中国では2022年北京冬季五輪・パラリンピックの公式マスコットキャラクターが発表された。大会まで900日を切り、マスコットキャラクターの発表をきっかけにいよいよ盛り上がっていくかと思いきや、必ずしもそうではないようだ。

「聯合新聞網」(9月18日付)などによると、発表されたばかりのキャラクターに酷評が相次いでいるという。

 五輪のキャラクター「ピン・トゥントゥン」はパンダと氷の結晶を掛け合わせたデザイン。顔を囲むカラフルな線は、スピード競技のコースと第5世代通信(5G)技術を表しているという。

 一方、パラリンピックのキャラクター「シュエ・ロンロン」は、ちょうちんをモチーフにしたデザイン。目の周りだけが白く、キティちゃんがかぶり物をかぶっているようにも見える。“ゆるキャラ”と言ったほうがしっくりくるが、ピン・トゥントゥンとの統一感はまったくない。

 ネット上では「かわいい」「2008年の北京五輪のマスコットよりいい」という評価もある一方、「醜すぎる」「新しさがまるでない。中国にはデザイナーが存在しないのか?」といった辛辣な批判も相次いでいる。

 また、「首なし冷凍パンダ」「パンダアイスキャンディ」といった揶揄や、北京アジア大会、北京五輪、北京冬季五輪と、パンダのマスコットキャラクターが続いていることから「あんなに候補があったのに、結果またパンダか」といったような失望の声も多かった。中国は昔からパンダ外交を展開しているが、いまだにパンダの呪縛から逃れられないようだ。

 早くも10月5日からキャラクターグッズの販売を開始するとのことだが、東京五輪では、パクリ疑惑が浮上した大会エンブレムや、デザインが酷評されたボランティアの制服はその後改められた過去がある。中国の大会組織委員会は、 マスコットキャラへの不満にどう対処するのだろうか?

(文=中山介石)