野猿がまさかの復活? 石橋貴明のインスタに”あの人気メンバー”が登場でファン歓喜

 とんねるずの石橋貴明が9月5日、自身のインスタグラムを更新。「久しぶりにこの人たちと食事をした。誰だかわかる~?」というコメントとともに写真を投稿した。

 石橋の両サイドを固めていたのは、なんと20年ほど前に番組の企画で誕生し、大ヒット曲を連発した人気音楽グループ、野猿の元メンバーの2人だったのだ。

 番組が終了した今でもメンバーとの付き合いがあることにファンは歓喜。「野猿だぁぁー!」「待ってました!交流があるのが嬉しいです」「まさかの野猿復活の打ち合わせですか?」と、歓喜のコメントが殺到した。

「この石橋の投稿には、早くも4万件のいいねと1,000件を超えるコメントが寄せられています。野猿は解散後も根強いファンからグループ復活を待ち望む声が多いですが、一番人気でメインボーカルを務めていた“カンちゃん”こと神波憲人氏は、ファンイベントやライブなどの芸能活動もし始めているんです。彼の動きや石橋の投稿を見たファンたちは、『もしかしたら一夜限りのグループ復活もあるかも?』と、かつてないほど期待値が上がっているようです」(芸能ライター)

 実際、石橋は以前から野猿の復活には意欲的だという。

「今年1月放送の『石橋貴明のたいむとんねる』(フジテレビ系)では、野猿の楽曲がAAAにカバーされていることを聞かされると、『もう一回やるかな…』と思わず前のめりに。石橋によれば、メンバーの消息は今でも掴めているそうで、唯一、行方不明なのが木梨憲武だと笑っていました」(テレビ誌ライター)

 野猿ファンはしばらくの間、石橋のインスタから目が離せそうにない?

HiHi Jetsが女スキャンダルでコメ欄大荒れ、7 MEN 侍・菅田は意気消沈【ジャニーズJr.週報】

 ジャニーズ事務所が動画配信サイト・YouTubeに開設した「ジャニーズJr.チャンネル」。現在、Snow Man(水曜)Travis Japan(木曜)7 MEN 侍(金曜)美 少年(土曜)HiHi Jets(日曜)がオリジナル動画を投稿中だが、その出来ばえは実にさまざま。そこで、「しょせんジャニオタ向け」と切り捨てるにはもったいない動画と、「ジャニオタでもしんどい」動画をジャニーズウォッチャー・中村チズ子が解説&ツッコミ! 今回は、8月29日~9月4日公開の動画をチェックします!

Travis Japan、福岡の水族館でほのぼのロケ

 29日の動画は「Travis Japan【イルカをジャンプ】水族館で謎解きバトルin福岡」(再生回数は9月6日時点で28万台)。福岡県の水族館「マリンワールド海の中道」で、2チームに分かれて謎解きバトルを行っている。組み合わせは川島如恵留、宮近海斗、吉澤閑也の「とんこつチーム」と、七五三掛龍也、中村海人、松倉海斗、松田元太による「めんたいチーム」。ちなみに、8月15日配信の「【宮近ドッキリ】博多でファッション企画のはずが…」で罰ゲームを課せられた松倉&吉澤は語尾に「とんこつ」(吉澤)「めんたい」(松倉)をつけて終始コメントしている。

 最初のミッションは「シロワニと写真を撮りインフォメーションの係員に見せろ」。さっそく、水族館内に入った両チームはイルカやアザラシ、大水槽エリアをチェックしていった。途中で松田が「いたっ!!」と叫んだ場面では、お目当てのシロワニを見つけたかのと思いきや、どうやら膝を長椅子にぶつけた様子。「低速ダンス」チャレンジ(4月配信)で、うっかり自身の足で松田のスネを攻撃した中村は「俺さ、元太が足ぶつけるのめっちゃ好きなんだよね。ハハハハハ!」と、腹を抱えて大爆笑していた(ひどい)。先に「シロワニ」(サメの別称)を発見したのは川島たちだったが、偶然にも3人の姿を捉えためんたいチームは後を追って1問目をクリア。

 2つ目のお題は「アシカのエサ1箱10kgを10箱運べ」で、ロケ開始時から長靴を履いて準備万端な7人がそれぞれ重労働を任された。しかし、特別にバックヤードに入れてもらえるとわかり、うれしそうなとんこつチーム。極寒冷凍庫でエサをピックアップすると、「3箱ぐらい持っていけるわ」と、男気を見せる吉澤。2箱抱えた川島は「チャカ、1個でいいからね」と気遣うも、宮近自身は1人少ないチーム編成である点を気にしていたのか、「2個持ってきちゃった!」と、力を振り絞っていた。続くもう1チームも「3箱無理!」(七五三掛)「いいよ」(中村)とフォローし合い、ミッション達成。

 最後は「イルカに指示を出し歌わせた後ジャンプさせろ」というもので、両チームがイルカと“夢の共演”を果たしている。個人的には、吉澤がイルカになりきるシーン(12分52秒頃、14分10秒頃)もお気に入りポイント。定期的に生物たちを「さん」付けしながら見学する、またはペンギンに夢中になって司令を放置……といったTravis Japanメンバーの様子が微笑ましい動画となっていた。負けためんたいチームの松倉は、次回の動画で語尾に「ぎょぎょ」をつけて話さなければならないとのことで、彼の“さかなクン”ぶりに注目したい。

 30日にアップされたのは「7 MEN 侍【超カオス!】美 少年と気配斬り対決!!」。2020年のCDデビューが決まり、一足先に「Jr.チャンネル」を卒業したSixTONESに変わって新加入した7 MEN 侍(中村嶺亜・菅田琳寧・本高克樹・佐々木大光・今野大輝・矢花黎)。前週はTravis Japanとコラボレーションしたが、今回は美 少年と一緒に撮影に挑んでいる。6月公開の「美 少年【大流行】気配斬り王は誰だ!?」をもとに、2組が目隠しをして相手の気配を感じ取る“気配斬り”で対決。

 まずは、グループを代表して、7 MEN 侍・本高、美 少年・藤井直樹が個人戦を始めると、なぜか見学側の菅田が「いいよ、なぁくん行け!」「藤井くん、今、今、今!」と、大声で敵にエールを送った。仲間に見捨てられた本高が「待って、俺の味方どこ!?」と助けを求めたところ、その声で居場所を把握した藤井が本高を攻撃。7 MEN 侍メンバーに「声出しちゃダメだよ!」「声出したらバレるって!」と責められた本高が不憫で仕方ない。

 2回戦は本高・藤井を除いて5対5で勝負(刀を振る回数は1回のみ)。仲間に斬られてもアウトというルールだったが、さっそく佐々木の刀が矢花にヒットしてしまった。続いて、果敢に美 少年の方向に進んでいった今野が浮所飛貴に斬られて脱落。4分4秒頃、目元のタオルをとる今野からは「チッ」と、舌打ちのような音が聞こえ、近くにいた菅田は思わず後ずさり。今野はそもそも気配を感じ取っている最中もポケットに片手を突っ込んだままで、この場面だけだと「気だるそうな子」「カッコつけ方を間違っている子」に見えてしまうと感じたのは、筆者だけだろうか。

 その後、中村が岩崎大昇を斬った直後に、佐々木の刀が中村に直撃。かたや、気配斬り経験者の美 少年はしゃがんで固まり、仲間の位置を確認しながら同士討ちを防いでいた。しまいには佐々木が残っていた菅田も斬り、4対1の構図に。“うきなす”こと浮所&那須雄登コンビの潰し合い、コミカルな動きの佐々木(内股歩きがマヌケ)を見て周囲は盛り上がりつつ、最後は金指一世のナイスプレーで美 少年チームが勝利。ちなみに、派手な柄シャツを着ている佐藤龍我がタオルをおでこに巻く姿は“お祭りの屋台の人”の雰囲気を醸し出しており、白いシャツに黒いタオルの佐々木は“ラーメン屋の店員”スタイルになっていた(家系ラーメンを作っていそう)。そんな佐々木は、罰ゲームのノニジュース(激酸っぱい&独特なニオイ)を5杯も飲むハメになり、浮所は「7 MENエグいわ~」と、やや引き気味だ。

 3回戦は、「1分以内に気配斬りの中を駆け抜けろ」ゲーム。ここは1ポイント差で7 MEN 侍が勝つも、ノニジュースを飲めなかった那須のため、佐々木が大活躍。「那須くんのファンは絶対俺のこと叩かないで」とお願いした上で、6杯目のノニジュースを完飲していたのだった。Twitterでは「聞き間違いじゃなかったら、浮所が今野のこと斬ったら舌打ちしなかった?」「気配切りの時、今野が舌打ちしてた。空気が悪くなったように感じた」「侍に詳しくないから今野のキャラクターを知らないけど、あそこで舌打ちする!? さすがにヤバくない?」と、今野の態度に反応する声も。

 7 MEN 侍ファンは、メンバー6人での動画を待ち望んでいるかもしれないが、ひとまず最初に1グループずつ挨拶回りしていく手法は、双方のファンに良い影響をもたらすのではないだろうか。正直、7 MEN 侍は5グループ内で最も人気・知名度がないものの、これによって他グループのファンがメンバーに興味を持つ可能性もある。再生回数は公開後1週間で28万台だった。

 31日の動画は「美 少年【ワードウルフ】7 MEN 侍と一緒にワイワイ!」(再生回数は9月6日時点で24万台)。こちらも7 MEN 侍との合同企画で、昨年6月に美 少年(当時は東京B少年)が行った「新しい【人狼ゲーム】ワードウルフをやってみた!」の第2弾。ワードウルフとは、与えられたワードについて話し合いながら、 “1人だけ違うワードを持つ人を当てる”というゲーム。1回戦は美 少年から浮所、那須、金指、7 MEN 侍は中村、矢花、佐々木の3人ずつが参加し、お題は岩崎、佐藤、藤井が作成したとのこと。その内訳は「忍者」(5人)「侍」(1人)だったが、外野の菅田は「良いお題だね、これ」「見た、2人のやつ」と、矢花&佐々木を指差した。この瞬間、勘が鋭い浮所は「『良いお題』って言っちゃった時点で、この2人が違うのが(わかる)」と、指摘。それでも、おバカな佐々木は「え、何が?」と、ポカーンとしていた。

 以降は、Jr.内ユニットの少年忍者を思い浮かべて会話する人たち、明らかに「侍(7 MEN 侍)」を連想して発言する人……と、探り合いを展開。浮所、那須、金指、中村、矢花は明らかに意見が食い違っている佐々木をウルフだと睨んだ。実際、横並びだった矢花と佐々木のスケッチブックには、それぞれ「忍者」「侍」と書かれてあり、菅田のポロリ発言は周囲にとって相当なヒントになってしまっていた。

 2回戦のメンバーは美 少年・藤井、岩崎、佐藤、7 MEN 侍・今野、菅田、本高。佐々木、中村、矢花が考えたテーマは「ジャニーズJr.」(5人)「美 少年」(1人)で、最初に菅田は「好きですよ」と、切り出した(『大好き、大好き~』のあざとい岩崎が可愛い)。中村が「具体的にどこが好き?」と質問すると、「個性があって」(本高)「十人十色と言いますか」(今野)などとコメント。ここで、またしても菅田が「6人で6色って感じ」と、お題が特定できるようなワードをうっかり漏らした。浮所に「結構言いましたね、今」とツッコまれ、間違いに気づいた菅田は「今、結構言っちゃったね……。終わったかな……」と、意気消沈。5人のお題を予想したウルフが会話を合わせることができてしまうだけに、「このゲーム向いてないっすね。たぶん」(本高)と言われた菅田は下を向いて“マジヘコみ”。

 そして、「うれしいですね、そんな言ってもらえると」(佐藤)「ステップアップの場かなと思う。そこからステップアップしていく場所かなって思う」(今野)といった話を受け、ウルフは今野だと突き止められていた。

 最終戦は12人全員が参戦し、スタッフが出したお題は「ペンライト」(10人)「うちわ」(2人)。開口一番、浮所は「どうですか? これは。光るもの?」と、ペンライトを匂わせる言葉を口にした。ほかには「綺麗じゃん」(今野)「これを見るとうれしい気持ちになる」(岩崎)「必需品じゃないけど、ある場所では」(浮所)と、ふんわりとした表現が相次ぐ中、浮所は「何もしゃべってない、藤井くん」「若干、本高くん黙り気味ですけど」「矢花くんの顔色がおかしいです」と、冷静に見極めてターゲットを絞っていく。

 さらに、那須は「いっぱいあるのうれしいですけど、それでね、迷惑かかるとまたあれかな」「ほかの人もいるから、こうやってやったら(頭より高く上げたら)ちょっと危ない」と、“胸の高さ”で持つよう、ファンマナーについても言及していた。各々の解答は割れてしまうも、那須を疑う声が多数(同じグループの金指はなぜか『那登』と書いている)。本当のウルフは本高&菅田で、正解者はゼロだったものの、「申し訳ないけど。俺、一番最初に浮所が『光る』とか言ったから、もう俺、わかっちゃったの。その時点で」(本高)「あ、ペンライトだ! ってなった」(菅田)と明かしており、積極的に取り組んでいた浮所の一言が仇となったようだ。

 戦犯の浮所が罰ゲームを受けるはずが、再び佐々木に視線が集中。男前な佐々木は、体を張ってノニジュースを飲みきっていた。ちなみに、浮所たちの話しぶりで、美 少年がコンサート『パパママ一番 裸の少年 夏祭り!』(7~8月開催)終演後にこの撮影に参加していることがわかるが、矢花の背後に見える時計の針は9時50分頃を指している。ステージに立った後、こんなに遅くまで体力や頭を使う気配斬り&ワードウルフにチャレンジしていたとは……。そんな情報も加味して視聴すると、また違った面白い発見があるのかもしれない。

 9月1日に配信されたのは「HiHi Jets【ドラマ現場潜入】いなさくに続き…はちみずコンビ誕生!」。HiHi Jets・猪狩蒼弥、作間龍斗、高橋優斗が出演する7月開始の連続ドラマ『恋の病と野郎組』(BS日テレ)の撮影現場に井上瑞稀&橋本涼が陣中見舞いしている1本だ。撮影場所を訪れた“はしみず”コンビは、メンバー3人と美 少年・岩崎&佐藤、7 MEN 侍・中村、少年忍者・織山尚大を発見。井上は手持ちカメラで佐藤を撮りながら「画になるなぁ」とつぶやき、「織山も可愛い」と、メロメロだった。

 段取り確認の模様を見学した後は、企画の本題へ。なお、ドラマ出演者である関西Jr.内ユニット・Aぇ! groupの正門良規はスケジュールの都合で不在だといい、今回はうちわで収録に参加している。進行役の2人は「皆さん疲れていらっしゃるということで」(橋本)「甘い物とかさ、食べたくないですか?」(井上)として、7月配信の動画「HiHi Jets【覚醒】色んな缶詰食べてみたら意外にイケた!」にも登場した缶詰セットを差し入れ。前回、昆虫食のいなご(甘露煮)を食べ、「仕事始まって一番キツイ」と嘆いた作間は、いなごの缶詰を見つけ、「いるじゃん!! おい!! おい!!」と、絶叫(正門のうちわを激しく叩きつけている)。

 事情を知らない人たちのためにも、井上は「ジャニーズの中で、“シンメ愛”みたいのあるの知ってる? 例えば、“はしみず”だったりとか、“うきなす”とか。で、この僕らのYouTube上で新たに誕生したコンビっていうのが、いなごと作間の“いなさく”。今、めちゃくちゃ人気で」と、説明した。まずは、HiHi Jetsの動画に初めて出演する中村、「Jr.チャンネル」初登場の織山に味わってほしいと指名。すると、中村は「同期っていうコンビもあるじゃん。瑞稀と俺も結構、コンビで人気だから。一緒に食べようかなっていう……」と、井上を巻き添えに。井上は「ふざけんなよ! おい! ちゃうやん!」と抵抗し、寝転がってまで駄々をこねる始末。

 覚悟を決め、新入荷の蜂の子をお互いに食べさせ合うと、中村は「意外と俺、大丈夫かも!」と、平然とした顔をしていた。かたや、井上はあまり蜂の子を噛みたくなかったのか、顎がしゃくれた状態で食感をレポート。続いて、織山はいなご1つを試食した後、何かが吹っ切れたように大量のいなごを口内に入れ、「おいしいです」と、引きつった笑顔を見せた(健気……)。

 一方でHiHi Jetsといえば、作間&橋本の“寝顔写真”が流出したほか、性事情が暴露され、大きな騒ぎになったばかり。コメント欄は「ファンをなんだと思っているの?」「プロ意識の低さにガッカリした」「あなたたちは一般的人じゃない。プロ意識を高くもってほしかった」「君たち、バイバイジェッツって言われてるの知ってる? HiHi Jetsが好きで仕方なかったから、恥ずかしくて、悔しくてつらい」「いろいろあったけど、解散だけはやめて」「謝れば済む問題じゃない。1度なくした信頼は取り戻せない」といった批判的な言葉がズラリ。動画の感想は埋もれてしまい、かなり悲惨な状況となっている。書き込みは普段の2倍にあたる3,300件を優に超え、再生回数は36万台(6日時点)だった。

 4日の動画は「Snow Man【達人登場!】目黒蓮が本領発揮…ザリガニ釣り!」(再生回数は6日時点で39万台)。4月配信の「【10問10答】新メンバー意識調査!なぜかあの人も参戦 !?」の中で、目黒蓮が「特技」だと語っていたザリガニ釣り企画がついに実現。都内の「足立区桑袋ビオトープ公園」にて、ロケを行っている。今回はAチーム(目黒・阿部亮平・宮舘涼太・佐久間大介)と、Bチーム(岩本照・深澤辰哉・ラウール・渡辺翔太・向井康二)に分かれ、制限時間1時間内に釣れた数で勝負。ザリガニ釣り未経験者は阿部、向井、深澤で、組み合わせが決まった段階では、目黒もいないBチームが不利に思われたが……。

 言い出しっぺの目黒は「こんな盛大に俺、釣り竿とかいらない。俺、いつもヒモだけだから」と、自信満々。素人の阿部は施設のスタッフにアドバイスをもらい、狙い目のポイントを聞いてさっそく釣り上げていた。「やったぁ、うれしい!」と喜ぶ阿部の表情は、一時期Twitter上で流行したハッシュタグ「#彼氏とデートなうに使っていいよ」を思い出すほど、“彼氏感”あふれるナチュラルなリアクションだった。その頃、Bチームは別のスポットを見つけて釣りを開始。岩本に当たりがあるも、バケツが間に合わずに逃してしまい、「照にぃごめん」(向井)「いいよ」(岩本)と、“岩本兄弟”のほっこりする絡みも。

 向井が1匹目を確保し、立て続けに2匹目もヒット。数を稼がなければいけないゲームにもかかわらず、向井は「だが、こいつは子どもだ! 逃がす」と宣言し、深澤に「逃がすな、逃がすな、逃がすな。バカ!」と、怒られてしまった。「【柔軟王選手権】一番身体が柔らかいのは誰だ?」(8月26日配信)での金魚の扱い同様に、生き物にも優しい向井に胸キュンするシーンだ。また、ザリガニが苦手な渡辺は、バケツの中を覗いて「うわぁぁぁぁ!」と怯え、「ダメなんだね」(スタッフ)「俺、ダメっすね……」(渡辺)と、すっかり参っている様子。しまいには、ラウールを指差して「見てあれ。何が面白いの、あれ」「もう~! なんなのこの企画!」と、ボヤいていた。

 一方、Aチームの達人・目黒は竿を引き揚げるのも上手で、次々とザリガニを捕獲。絶好調の彼らは入れ食い状態とあって、「やっぱザリガニ釣り楽しいっすね。最高だわ」(目黒)と、かなりエンジョイ。対照的に、相変わらず浮かない顔のBチーム・渡辺は「もうね、ザリガニに遊ばれてるわ。俺らが。こんなシュールなこと、今までありました? これ7 MEN 侍とかもさ、新しく(Jr.チャンネルに)入ってさ、いろいろ参考にするわけじゃない。俺らのやつを……」と、小言は止まらず。じっと待つのが嫌いだというラウールも「もう~、なんだよぉ……」とふてくされ気味で、ザリガニに逃げられた時も「やっぱ好かれてないんだ……」と、落ち込んだ。

 さらに、もう釣りを放棄したのか、ベンチに腰掛けて呆然とする渡辺を見た向井は「日曜日のおじいちゃんや」と、表現(まさに)。対決の結果は、想像通りのBチーム4匹、Aチーム29匹と圧倒的な差だった。うじゃうじゃとバケツ内で動くAチームのザリガニを目にし、向井、ラウール、渡辺は「うわぁ~!」と、まるで女子のような動きでビクビク。屋外でのロケだけに、前半の穏やかなBGM、終始聞こえるセミの鳴き声も相まってひたすら平和な映像であり、夏の終りにピッタリの癒やし系動画となっていた。
(中村チズ子)

平野紫耀がどれだけ“親密”アピールしてもファンから叩かれない橋本環奈の強み

 映画『かぐや様は告らせたい』の番宣のため、バラエティ番組に引っ張りだこのKing & Prince・平野紫耀と橋本環奈。各所で二人の“仲の良さ”が話題になっている。

 平野は今ジャニーズでもっとも人気急上昇中といえるアイドルであり、平野のファンは気が気でないかと思いきや、橋本のSNSには「仲良しで楽しそう」「仲の良さが癒される」など、二人の関係を好意的に受け入れるコメントばかり。

 他の若手女優ではこうはいかない。映画で共演した平祐奈は「交際を匂わせている!」と一部の平野ファンに叩かれ続けており、ドラマで共演した飯豊まりえも「あざとい」「接近しすぎ」等と叩かれた。

 なぜ、橋本環奈は平野紫耀のファンにも嫌われず、愛されているのだろうか。

平野紫耀と橋本環奈のやり取りは「夫婦漫才」のよう
 二人は親密さが窺えるエピソードを多数披露している。

 先月7日、『かぐや様は告らせたい』の完成披露試写会で、平野紫耀は橋本環奈のことを「カンカン」と呼んでいると明かした。さらに平野は、橋本が年齢や性別関係なく、スタッフたちと距離を縮められることを絶賛。また、お互いに「ハスキーボイス」である点にも、親近感を持っているそうだ。

 一方の橋本環奈は、“天然ボケ”な平野のツッコミ役を担っている。今月5日放送の『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』(TBS系)に出演した二人は、カフェで一般の女性と相席するというドッキリを仕掛けることに。和歌山県から来たという女性に平野が「だって和歌山って九州でしょ?」「和歌山県でしょ? 島でしょ?」と天然節を炸裂すると、橋本は「なんでやねん!」と、すかさずツッコミ。このやり取りに視聴者からは「夫婦漫才みたい」との声が上がった。

橋本環奈の突出した“女子ウケ”の良さ
 一歩間違えれば、平野紫耀ファンから袋叩きにあいそうな距離の近さだが、橋本環奈が叩かれない理由にはリアルサバサバ女子と評価される“女子ウケ”の良さがある。

 バラエティ番組での橋本は、大きな口をあけながら「ゲラゲラ」と爆笑していることが多い。その気取らない姿には、「友達になりたい」と思わせるような魅力がある。レギュラー出演していた『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)のゴチレースでも、高級グルメをモリモリ食べながら大爆笑するシーンが多かった。

 そんなふうに「よく食べてよく飲む」ことも、橋本の女子ウケポイントのひとつだ。今年5月に放送された『ボクらの時代』(フジテレビ系)では、きゃりーぱみゅぱみゅと最上もがが、橋本はネットでの「太った」などの容姿バッシングは気にも留めず「ご飯をかっこんでいる」「おっさんみたい」と明かしていた。

 今年2月に20歳になった橋本環奈は、お酒が大好きであることも公言。先月29日放送の『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)では、どんなに多忙で睡眠時間が削られていても、呼ばれれば飲み会に参加すると話した。ビールをよく飲むと言い、「2杯くらいまでは休肝日かなと思ってます」と、飲まない日はないそうだ。橋本は酔っぱらうと陽気になるタイプで、IKKOのような口調になるという。ただ、番組内では橋本の悪玉コレステロール値が140近くもあることが判明。健康にだけは気を付けて欲しい。

 1000年に1人の美少女ともてはやされた一方で、ミステリアスな雰囲気をあえて作らず自然体を極める橋本環奈。そこが、平野紫耀ファンも認める彼女の“強み”なのだろう。

カテゴリー: 未分類

少年犯罪や非行少女は他人事じゃない【刑務所のアイドルPaix2(ペペ)×元レディース・中村すえこ】

 元レディースの総長で少年院送致の経験もある中村すえこさんが監修・監督を務めた教育映画『記憶 少年院の少女たちの未来への軌跡』が完成、上映会が続いている。映画では、少年院を出院(≒卒業)する直前の4人の少女が中村さんに収容の経緯や今の思いを明かし、一部に再現ドラマも織り込んだ。今回、少年院や刑務所の慰問で「Prisonコンサート」を続けている“刑務所のアイドル”こと女性デュオPaix2(ペペ)のお2人と中村さんが対談。前編では、少年院の少女たちの家庭環境や更生について話を聞いたが、後編では、それぞれの活動を続ける意味と今後について語ってもらった。

(前編はこちら)

■やり直したいと思っている子たちを応援したい

――後編では、映画のお話とともに、中村さんとPaix2(ペペ)のお2人の活動についてもお聞きしたいと思います。作品は商業映画ではなく、クラウドファンディングや寄付を募って資金を集めて「教育映画」として製作されていますね。

中村すえこ(以下、中村) はい。学校などでの上映も目指しているので、入場料は無料です。今後も月に1回ほどのペースで無料上映会を予定しています。

――中村さんは、少年院出院者を支援する団体「NPO法人セカンドチャンス!」に参加されて女子少年院での講話を続けていらっしゃるほか、働くシングルマザーで、大学生でもあるんですね。

中村 はい。国内にある9カ所の女子少年院全部に伺いました。「人生、何度でもやり直せるよ。この私だってできたから、大丈夫!」というようなお話をさせていただいています。やり直したいと思っている子たちを応援したいですね。大学では、社会科の高校教員免許を取得するために学んでいます。大学の授業でライフストーリーを語る機会があり、私が少年院時代のことを含めて話した時に、「非行は他人事ではない」と、周りの学生たちにも理解してもらえたんです。直接話すことや映像は伝わるんだなと、改めて思いましたね。

――Paix2(ペペ)のお2人は、全国の少年院や刑務所での「Prisonコンサート」の活動とともに、保護司、矯正支援官としてもご活躍です。

Megumi(井勝めぐみ) はい。2014年に保護司、15年に矯正支援官に就任させていただき、今年は7月から北海道・月形町の「観光典獄」にも任命していただきました。典獄とは所長のことです。

Manami(北尾真奈美) 保護司の仕事を通じて、加害者である受刑者の皆さんと被害者の皆さんとの間にいる「第三者的な立場」が重要だと実感しています。

――なるほど。少年院や刑務所の収容者を励ます時に、被害者の方にも思いをはせられているんですね。「Prisonコンサート」はボランティアで行われているそうですが、採算は合うんですか?

Megumi まったく合いません(笑)。矯正支援官は交通費と宿泊費など実費はいただけますけど、全額を賄えるほどではないんです。

Manami それでも続けているのは、いろんな出会いがあるからですね。出所した方がコンサートに来てくださったり、CDを買ってくださったりすると、「この方は、もう再犯することはないんだな」と思います。

Megumi 私たちの音楽活動を知って、お米を送ってくださる方もいて。コンサートを通じて、人の心の温かさをたくさん知ることもできました。

――すばらしいことですね。お2人は、歌手になる前に、別のお仕事をされていたんですよね。

Manami はい、私は大学の研究室にいて、Megumiは看護師でした。別々に「日本縦断カラオケ選抜歌謡祭」の鳥取大会に出場して、主催者から「デュオでやってみてはどうか」と声をかけられたんです。

――今のマネジャーさんですね。デビュー後は、地元のテレビやラジオに出演されて、「一日警察署長」も務められています。

Manami それで、署長さんから「歌がさわやかだから、刑務所で慰問をしてはどうか」と言われたんです。

――怖くなかったんですか?

Megumi 怖かったというより、最初は刑務所の雰囲気に圧倒されて、とても緊張しました。

Manami 今はだいぶ変わりましたけど、以前はみんな灰色の服装で、色のない世界だったんです。

Megumi 慰問の際、受刑者の皆さんに許されているのは、歌い終わった後の拍手だけ。それ以外は何もしてはいけないので、とても静かで。「私たちがコンサートして、本当によかったのかな」って落ち込みました。でも、あとで感想文をいただいて、「楽しかったんだ……」とわかりました。

中村 それが今では刑務所のアイドルですからね。ストーカーとか、怖い思いはしないんですか(笑)?

Manami・Megumi (2人同時に)今のところはないです(笑)。

Megumi 一般のライブの時に、物販コーナーに黙って1万円札を置いて立ち去っていく人がいて。慌てて追いかけると、「いや、何かの足しにしてください」と言って帰っていかれました。

――その方も、元受刑者さんなのでしょうね。

Megumi たぶんそうだと思います。

中村 でも、1万円札を置いていけるということは、出所後も生活できてるということですよね。

Manami そう思います。刑務所でもらう「作業報奨金」の封筒を、封を切らずに持ってきてくださった方もいらっしゃいます。さすがにいただけなくて、福祉施設に寄付させていただきました。

中村 報奨金はすごいですね(笑)。いろんな方に応援されているんですね。お2人が、お金が目当てじゃないって伝わっているんでしょうね。

――最近の少年犯罪についてもお聞きします。少子化の影響で少年院の収容者数も減り、全国の施設で統廃合が進んでいると報じられていますね。一方で、少年犯罪の件数自体は減っていても、「振り込め詐欺」の受け子などで摘発される子どもたちは増えています。警察庁の調査などによると、刑法犯で摘発された少年は2万3,489人で、戦後最少を更新しています。でも、振り込め詐欺事件で2018年の1年間に摘発された20歳未満の少年は750人、前年の約1.6倍に上り、約8割が現金受け取り役の「受け子」です。

中村 最近の「受け子」にはワルっぽくない、いわゆる普通のイケメンふうの男の子も多いようです。罪の意識がないのでしょうね。建設現場で一日汗を流して働いても1万円にもならないのに、「受け子」なら2万円か3万円くらいにはなりますから、真面目に働く気はなくなりますよ。少女の売春も同じで、短時間で高額のお金をもらえますから、検挙されても、また同じことを繰り返します。摘発の件数は減っていても、再犯者は多いんですね。また、薬物犯罪も増えています。

――警視庁管内での大麻取締法違反の検挙件数は6年連続で増加しており、少女の覚せい剤取締法違反の事案も後を絶たないようですね(警視庁生活安全部少年育成課・平成30年中の「少年育成活動の概況」)。しかし、中村さんと、Paix2(ペペ)のお2人の「失敗しても人生を諦めないで、前を向いて歩いてほしい」というメッセージは、多くの方に伝わっていくと思います。

中村 はい。少年院に入って、社会に出て、また失敗しても諦めないでほしいです。映画にも、そういう思いを込めています。

Manami 私たちも「元気だせよ」をはじめとして、刑務所や少年院だけではなく、いろいろな方への応援歌をたくさん作っているので、ぜひ一般の方にも聴いていただきたいです。

――お2人の夢は、『NHK紅白歌合戦』への出場だそうですね。

Megumi はい、それだけが夢ではありませんが、もしも、そのような機会があれば、刑務所のグラウンドからの中継で出演させてほしいです。紅白は、大みそかの家族だんらんの象徴です。社会の皆さんに、幸せとはどういうことかを考えてもらえる機会になるのではないかと思うからです。塀の中で過ごす人もいれば、家族と過ごす人もいる。幸せの対比を幅広く伝えることができれば、少しでも犯罪の抑止につながるのではないかと思っています。

――ありがとうございました。

Paix2(ペペ)
Manami(マナミ、北尾真奈美)とMegumi(メグミ、井勝めぐみ)によるデュオ。01年に日本コロムビアよりメジャーデビュー。アルバムに『逢えたらいいな』(05年)、著書に『逢えたらいいな―プリズン・コンサート三〇〇回達成への道のり』(12年、鹿砦社)など。デビュー1年前から全国の刑務所や少年院などでの公演「Prisonコンサート」を続け、「受刑者のアイドル」と呼ばれる。14年に保護司、15年に矯正支援官に就任。16年 には「Prisonコンサート」400回の功績に対して法務大臣より感謝状を授与された。ユニット名はフランス語で「平和」を意味するpaix (発音は「ぺ」)を二つ重ねている。2019年7月より北海道・月形町の「月形観光大使(観光典獄)」に就任。「典獄」は「刑務所長」の意。
公式サイト

中村すえこ
ドキュメンタリー教育映画『記憶 少年院の少女たちの未来への軌跡』監修・監督。15歳で少女たちの暴走族・レディースの総長となり、傷害事件を起こして少年院に1年間収容される。結婚、出産、離婚を経験してシングルマザーとして働きながら、09年に創設された少年院出院者を支援する団体「NPO法人セカンドチャンス!」に参加、多くの出院者と交流を続ける。著書『紫の青春 ~恋と喧嘩と特攻服~』(08年、ミリオン出版)が『ハードライフ~紫の青春・恋と喧嘩と特攻服~』(関顕嗣監督)として11年に映画化。
『記憶 少年院の少女たちの未来への軌跡』公式サイト
法務省東京矯正管区主催上映会
日程:2019年9月22日(日)
場所:矯正研修所講堂(東京都昭島市もくせいの杜2-1-20)
上映時間:上映開始11:10〜中村すえこ舞台挨拶(終了13:10)
入場料:無料
主催:東京矯正管区
問い合わせ:東京矯正管区第三部 048-600-1500

少年犯罪や非行少女は他人事じゃない【刑務所のアイドルPaix2(ペペ)×元レディース・中村すえこ】

 元レディースの総長で少年院送致の経験もある中村すえこさんが監修・監督を務めた教育映画『記憶 少年院の少女たちの未来への軌跡』が完成、上映会が続いている。映画では、少年院を出院(≒卒業)する直前の4人の少女が中村さんに収容の経緯や今の思いを明かし、一部に再現ドラマも織り込んだ。今回、少年院や刑務所の慰問で「Prisonコンサート」を続けている“刑務所のアイドル”こと女性デュオPaix2(ペペ)のお2人と中村さんが対談。前編では、少年院の少女たちの家庭環境や更生について話を聞いたが、後編では、それぞれの活動を続ける意味と今後について語ってもらった。

(前編はこちら)

■やり直したいと思っている子たちを応援したい

――後編では、映画のお話とともに、中村さんとPaix2(ペペ)のお2人の活動についてもお聞きしたいと思います。作品は商業映画ではなく、クラウドファンディングや寄付を募って資金を集めて「教育映画」として製作されていますね。

中村すえこ(以下、中村) はい。学校などでの上映も目指しているので、入場料は無料です。今後も月に1回ほどのペースで無料上映会を予定しています。

――中村さんは、少年院出院者を支援する団体「NPO法人セカンドチャンス!」に参加されて女子少年院での講話を続けていらっしゃるほか、働くシングルマザーで、大学生でもあるんですね。

中村 はい。国内にある9カ所の女子少年院全部に伺いました。「人生、何度でもやり直せるよ。この私だってできたから、大丈夫!」というようなお話をさせていただいています。やり直したいと思っている子たちを応援したいですね。大学では、社会科の高校教員免許を取得するために学んでいます。大学の授業でライフストーリーを語る機会があり、私が少年院時代のことを含めて話した時に、「非行は他人事ではない」と、周りの学生たちにも理解してもらえたんです。直接話すことや映像は伝わるんだなと、改めて思いましたね。

――Paix2(ペペ)のお2人は、全国の少年院や刑務所での「Prisonコンサート」の活動とともに、保護司、矯正支援官としてもご活躍です。

Megumi(井勝めぐみ) はい。2014年に保護司、15年に矯正支援官に就任させていただき、今年は7月から北海道・月形町の「観光典獄」にも任命していただきました。典獄とは所長のことです。

Manami(北尾真奈美) 保護司の仕事を通じて、加害者である受刑者の皆さんと被害者の皆さんとの間にいる「第三者的な立場」が重要だと実感しています。

――なるほど。少年院や刑務所の収容者を励ます時に、被害者の方にも思いをはせられているんですね。「Prisonコンサート」はボランティアで行われているそうですが、採算は合うんですか?

Megumi まったく合いません(笑)。矯正支援官は交通費と宿泊費など実費はいただけますけど、全額を賄えるほどではないんです。

Manami それでも続けているのは、いろんな出会いがあるからですね。出所した方がコンサートに来てくださったり、CDを買ってくださったりすると、「この方は、もう再犯することはないんだな」と思います。

Megumi 私たちの音楽活動を知って、お米を送ってくださる方もいて。コンサートを通じて、人の心の温かさをたくさん知ることもできました。

――すばらしいことですね。お2人は、歌手になる前に、別のお仕事をされていたんですよね。

Manami はい、私は大学の研究室にいて、Megumiは看護師でした。別々に「日本縦断カラオケ選抜歌謡祭」の鳥取大会に出場して、主催者から「デュオでやってみてはどうか」と声をかけられたんです。

――今のマネジャーさんですね。デビュー後は、地元のテレビやラジオに出演されて、「一日警察署長」も務められています。

Manami それで、署長さんから「歌がさわやかだから、刑務所で慰問をしてはどうか」と言われたんです。

――怖くなかったんですか?

Megumi 怖かったというより、最初は刑務所の雰囲気に圧倒されて、とても緊張しました。

Manami 今はだいぶ変わりましたけど、以前はみんな灰色の服装で、色のない世界だったんです。

Megumi 慰問の際、受刑者の皆さんに許されているのは、歌い終わった後の拍手だけ。それ以外は何もしてはいけないので、とても静かで。「私たちがコンサートして、本当によかったのかな」って落ち込みました。でも、あとで感想文をいただいて、「楽しかったんだ……」とわかりました。

中村 それが今では刑務所のアイドルですからね。ストーカーとか、怖い思いはしないんですか(笑)?

Manami・Megumi (2人同時に)今のところはないです(笑)。

Megumi 一般のライブの時に、物販コーナーに黙って1万円札を置いて立ち去っていく人がいて。慌てて追いかけると、「いや、何かの足しにしてください」と言って帰っていかれました。

――その方も、元受刑者さんなのでしょうね。

Megumi たぶんそうだと思います。

中村 でも、1万円札を置いていけるということは、出所後も生活できてるということですよね。

Manami そう思います。刑務所でもらう「作業報奨金」の封筒を、封を切らずに持ってきてくださった方もいらっしゃいます。さすがにいただけなくて、福祉施設に寄付させていただきました。

中村 報奨金はすごいですね(笑)。いろんな方に応援されているんですね。お2人が、お金が目当てじゃないって伝わっているんでしょうね。

――最近の少年犯罪についてもお聞きします。少子化の影響で少年院の収容者数も減り、全国の施設で統廃合が進んでいると報じられていますね。一方で、少年犯罪の件数自体は減っていても、「振り込め詐欺」の受け子などで摘発される子どもたちは増えています。警察庁の調査などによると、刑法犯で摘発された少年は2万3,489人で、戦後最少を更新しています。でも、振り込め詐欺事件で2018年の1年間に摘発された20歳未満の少年は750人、前年の約1.6倍に上り、約8割が現金受け取り役の「受け子」です。

中村 最近の「受け子」にはワルっぽくない、いわゆる普通のイケメンふうの男の子も多いようです。罪の意識がないのでしょうね。建設現場で一日汗を流して働いても1万円にもならないのに、「受け子」なら2万円か3万円くらいにはなりますから、真面目に働く気はなくなりますよ。少女の売春も同じで、短時間で高額のお金をもらえますから、検挙されても、また同じことを繰り返します。摘発の件数は減っていても、再犯者は多いんですね。また、薬物犯罪も増えています。

――警視庁管内での大麻取締法違反の検挙件数は6年連続で増加しており、少女の覚せい剤取締法違反の事案も後を絶たないようですね(警視庁生活安全部少年育成課・平成30年中の「少年育成活動の概況」)。しかし、中村さんと、Paix2(ペペ)のお2人の「失敗しても人生を諦めないで、前を向いて歩いてほしい」というメッセージは、多くの方に伝わっていくと思います。

中村 はい。少年院に入って、社会に出て、また失敗しても諦めないでほしいです。映画にも、そういう思いを込めています。

Manami 私たちも「元気だせよ」をはじめとして、刑務所や少年院だけではなく、いろいろな方への応援歌をたくさん作っているので、ぜひ一般の方にも聴いていただきたいです。

――お2人の夢は、『NHK紅白歌合戦』への出場だそうですね。

Megumi はい、それだけが夢ではありませんが、もしも、そのような機会があれば、刑務所のグラウンドからの中継で出演させてほしいです。紅白は、大みそかの家族だんらんの象徴です。社会の皆さんに、幸せとはどういうことかを考えてもらえる機会になるのではないかと思うからです。塀の中で過ごす人もいれば、家族と過ごす人もいる。幸せの対比を幅広く伝えることができれば、少しでも犯罪の抑止につながるのではないかと思っています。

――ありがとうございました。

Paix2(ペペ)
Manami(マナミ、北尾真奈美)とMegumi(メグミ、井勝めぐみ)によるデュオ。01年に日本コロムビアよりメジャーデビュー。アルバムに『逢えたらいいな』(05年)、著書に『逢えたらいいな―プリズン・コンサート三〇〇回達成への道のり』(12年、鹿砦社)など。デビュー1年前から全国の刑務所や少年院などでの公演「Prisonコンサート」を続け、「受刑者のアイドル」と呼ばれる。14年に保護司、15年に矯正支援官に就任。16年 には「Prisonコンサート」400回の功績に対して法務大臣より感謝状を授与された。ユニット名はフランス語で「平和」を意味するpaix (発音は「ぺ」)を二つ重ねている。2019年7月より北海道・月形町の「月形観光大使(観光典獄)」に就任。「典獄」は「刑務所長」の意。
公式サイト

中村すえこ
ドキュメンタリー教育映画『記憶 少年院の少女たちの未来への軌跡』監修・監督。15歳で少女たちの暴走族・レディースの総長となり、傷害事件を起こして少年院に1年間収容される。結婚、出産、離婚を経験してシングルマザーとして働きながら、09年に創設された少年院出院者を支援する団体「NPO法人セカンドチャンス!」に参加、多くの出院者と交流を続ける。著書『紫の青春 ~恋と喧嘩と特攻服~』(08年、ミリオン出版)が『ハードライフ~紫の青春・恋と喧嘩と特攻服~』(関顕嗣監督)として11年に映画化。
『記憶 少年院の少女たちの未来への軌跡』公式サイト
法務省東京矯正管区主催上映会
日程:2019年9月22日(日)
場所:矯正研修所講堂(東京都昭島市もくせいの杜2-1-20)
上映時間:上映開始11:10〜中村すえこ舞台挨拶(終了13:10)
入場料:無料
主催:東京矯正管区
問い合わせ:東京矯正管区第三部 048-600-1500

保育園の副園長から「娘の服装」を注意……ママ友LINEでの疎外感が「つらい」現状

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。


 子どもを保育園に通わせているママにとって、服装や持ち物の悩みは尽きない。近年は、認可や認証など、保育園の種類も細分化されているため、とりあえず一時的に入園し、条件の良い園へと転園を繰り返しているケースや、上の子と下の子が別々の園に通っているケースなどがあるが、それぞれ園によってルールが違うため、ママは混乱してしまうという。

 関東近県にある認可保育園に、3歳になる女児を通わせている舞子さん(仮名)は、子どもの服装が原因でママ友と険悪な雰囲気になってしまったという。

 舞子さんは「うちの子は、2歳までは小規模の認証保育所に通っていました。空きが出た認可保育園に4月から転園できたのですが、そこは認証保育所とは違って、細かなルールが多かったんです。最初にもらう“入園のしおり”みたいなものは、コピーされた数ページの冊子。服装については、枚数など最低限のことしか書いていなかったため、どういう服はNGなのか、わかりませんでした」と、トラブルの発端は園の説明不足にあると語った。

「これまでの園では、チュニックやワンピースも可で、暑い日はノースリーブも大丈夫だったのですが、新しい園は、Tシャツ以外全てNG。散歩など課外活動で汗をかくため、夏は3回ほど着替えもすることもあるとかで、服の数が足りなくなってしまいました。さらに、ボトムも飾りなどがついていないズボンのみで、子どもが好きなスカートとズボンや一体化したスカッツもダメでした。先生から、口頭で注意されただけだったので、しばらくダメな服も着せて登園させていました」

 認可保育園に転園すると、すぐにリーダー格のママから、LINEのグループチャットに招待されたという。もともと、あまりメッセージを送る習慣のなかった舞子さんは、ほとんど読むだけになっているという。

「私は普段、web媒体の編集をしているのですが、土曜も在宅で仕事をしているため忙しく、LINEの通知が頻繁になるのが、正直うっとうしい時もあります……。これまでの小規模保育所では、3歳になるとみんな卒園しなければならないので、あいさつ程度の付き合いだけでした。でも認可保育園では、0歳からずっとクラスのメンバーが固定で持ち上がっているので、結束が固いんですよね」

 LINEの普及によって、ママ友同士も気軽に連絡先を交換できるようになったが、交流自体を避けることができないストレスもあるようだ。

「私はママ友付き合いが面倒なのもあって、保護者会などの行事には参加しない方針でいたんです。だいたい、保護者会の内容はグループチャットで確認できるし、前の園では、全体での保護者会などはなかったので、出席しなくても大丈夫かなと思っていました」

 しかし、今の園では保護者会や意見交換会などの集まりの後に、気の合うママ友同士でランチ会などが行われていたそうだ。

「普段のお迎えではゆっくり話す機会がないので、保護者会の後にママ同士でランチをしたりして情報交換をしているようでした。保護者会で、服装について飾りがあるようなものはダメなど、細かく注意があったため、ランチ会では娘の名前が挙がっていたようです……。お迎えなどで、同じクラスのママと会っても、なんだかよそよそしいなと感じるようになりました」

 保育園の服装は、年齢によっても、園によってもまちまちで、ルールが統一されていない。また同じ園でも、保育士の方針によっては、たとえルールに反した服装であっても、厳しく言われないケースもある。

「保育園は、入園してみないと持ち物や服装などの決まりがわかりづらい部分があり、困っています。先生によっては見て見ぬふりですし、となるとこちらも『これくらい大丈夫でしょ』という思いがあるので、どうしてもNGな服を着せてしまうんです。でも、うちの子が、フリルの付いているカットソーや、ショートパンツを穿いていると、『同じクラスの女児が着たがる』と言って、副園長から『やめてください』と直々に注意されました」

 LINEのグループチャットでは、舞子さんの娘の服装については誰も何も触れないという。彼女は、「それが逆につらいんです」と語った。

 都内で4歳になる男児を育児中の真琴さん(仮名)は、プールの帽子を入れ忘れたため、「息子だけプールに入られなかったのが悔しい」と語った。彼女の息子が通っている保育園は、夏の間、園庭に小さなビニールプールを出して学年ごとにプール遊びをしているという。

「園のプールは、子どものひざ下くらいの水位なので、泳いだりはせず、水浴び程度。今年も猛暑だったため、息子はプールの日をいつも以上に楽しみにしていました。でも、私が水泳帽を入れ忘れてしまった日があり、保育士から『プールには入れないですが、プールサイドでホースを使った水浴びができます』と言われたんです。それなら、まあいいかと思って、帽子を取りに帰る時間がなかったので、息子には『今日は水浴びだけだよ』と伝えました」

 しかし、お迎えに行くと、プールバッグの中身が使われていないことに気付いたという真琴さん。

「息子が通っている園は、先生の入れ替わりが激しくて、朝は補助の先生が対応してくれたんです。その人はルールを理解していなかったようで、実際には、水泳帽がないと水浴びも一切できないようでした。息子は風邪などで入ることができない子と一緒に、部屋で本など読んで過ごしたそうです。あれだけプールを楽しみにしていたのに、別部屋に連れていかれたと知って、思わず、『水浴びはできるって言ったじゃないですか!』と、その場で保育士を問いただしました」

 真琴さんは、2年前からこの園に通っているが、水泳帽に関するルールは初めて聞いたという。

「園側のルールが一転、二転するので、ママ友たちのグループチャットで、『帽子を忘れたら、水浴びもできないっていうルール、聞いたことがありましたか?』と聞いてみたんです。みんなモンペと思われるのが嫌なのか、『そういえばそうだったかも……』とすっきりしない返事ばかりでしたね」

 このように、ルールが明確化されていないため、混乱が生じることは少なくないというが、真琴さんは、グループチャットを見ていると、「保育園を批判するようなことを言う人はあまりいないんだな」と感じたという。幼稚園とは違い、0歳児で入園すると6年間登園する保育園において、「ママたちは、保育園となるべくトラブルを起こしたくないというのが本音かもしれませんね」。

 0歳になる男児と、1歳になる女児を育児中の光代さん(仮名)は、「持ち物が複雑すぎる。準備を夫に任せられないほどです」とため息をつく。

 光代さんが子どもを預けている園では、オムツやスタイ、口拭きタオルなど、全ての持ち物に名前を書かなければならず、前日に準備するのが一苦労だという。

「ママ友が預けている園では、オムツは園が準備したものを使うので、一個一個に名前を書く手間がないそうなんです。お昼寝のシーツも貸してもらえ、荷物も少ない。うちは外遊びの帽子も、昼寝用のシーツも全部持参しなければならず、月曜の朝は、大荷物で自転車がひっくり返りそうなんです。LINEでよく愚痴を聞いてもらってますよ」

 光代さんは、必要なものが入園前にわかれば、今の園を選ばなかったというが、実際は、行きたい園を選んで入園することは、「今の制度上、難しいのでは」と光代さん。園側も人手不足からか、事前に「何が必要か」を保護者にしっかり説明できない面もあるのかもしれない。

 そうなると、ママたちも右往左往してしまうのは致し方ない。情報交換のため、グループチャットをうまく活用できるようになるといいものだが……。
(池守りぜね)

保育園の副園長から「娘の服装」を注意……ママ友LINEでの疎外感が「つらい」現状

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。


 子どもを保育園に通わせているママにとって、服装や持ち物の悩みは尽きない。近年は、認可や認証など、保育園の種類も細分化されているため、とりあえず一時的に入園し、条件の良い園へと転園を繰り返しているケースや、上の子と下の子が別々の園に通っているケースなどがあるが、それぞれ園によってルールが違うため、ママは混乱してしまうという。

 関東近県にある認可保育園に、3歳になる女児を通わせている舞子さん(仮名)は、子どもの服装が原因でママ友と険悪な雰囲気になってしまったという。

 舞子さんは「うちの子は、2歳までは小規模の認証保育所に通っていました。空きが出た認可保育園に4月から転園できたのですが、そこは認証保育所とは違って、細かなルールが多かったんです。最初にもらう“入園のしおり”みたいなものは、コピーされた数ページの冊子。服装については、枚数など最低限のことしか書いていなかったため、どういう服はNGなのか、わかりませんでした」と、トラブルの発端は園の説明不足にあると語った。

「これまでの園では、チュニックやワンピースも可で、暑い日はノースリーブも大丈夫だったのですが、新しい園は、Tシャツ以外全てNG。散歩など課外活動で汗をかくため、夏は3回ほど着替えもすることもあるとかで、服の数が足りなくなってしまいました。さらに、ボトムも飾りなどがついていないズボンのみで、子どもが好きなスカートとズボンや一体化したスカッツもダメでした。先生から、口頭で注意されただけだったので、しばらくダメな服も着せて登園させていました」

 認可保育園に転園すると、すぐにリーダー格のママから、LINEのグループチャットに招待されたという。もともと、あまりメッセージを送る習慣のなかった舞子さんは、ほとんど読むだけになっているという。

「私は普段、web媒体の編集をしているのですが、土曜も在宅で仕事をしているため忙しく、LINEの通知が頻繁になるのが、正直うっとうしい時もあります……。これまでの小規模保育所では、3歳になるとみんな卒園しなければならないので、あいさつ程度の付き合いだけでした。でも認可保育園では、0歳からずっとクラスのメンバーが固定で持ち上がっているので、結束が固いんですよね」

 LINEの普及によって、ママ友同士も気軽に連絡先を交換できるようになったが、交流自体を避けることができないストレスもあるようだ。

「私はママ友付き合いが面倒なのもあって、保護者会などの行事には参加しない方針でいたんです。だいたい、保護者会の内容はグループチャットで確認できるし、前の園では、全体での保護者会などはなかったので、出席しなくても大丈夫かなと思っていました」

 しかし、今の園では保護者会や意見交換会などの集まりの後に、気の合うママ友同士でランチ会などが行われていたそうだ。

「普段のお迎えではゆっくり話す機会がないので、保護者会の後にママ同士でランチをしたりして情報交換をしているようでした。保護者会で、服装について飾りがあるようなものはダメなど、細かく注意があったため、ランチ会では娘の名前が挙がっていたようです……。お迎えなどで、同じクラスのママと会っても、なんだかよそよそしいなと感じるようになりました」

 保育園の服装は、年齢によっても、園によってもまちまちで、ルールが統一されていない。また同じ園でも、保育士の方針によっては、たとえルールに反した服装であっても、厳しく言われないケースもある。

「保育園は、入園してみないと持ち物や服装などの決まりがわかりづらい部分があり、困っています。先生によっては見て見ぬふりですし、となるとこちらも『これくらい大丈夫でしょ』という思いがあるので、どうしてもNGな服を着せてしまうんです。でも、うちの子が、フリルの付いているカットソーや、ショートパンツを穿いていると、『同じクラスの女児が着たがる』と言って、副園長から『やめてください』と直々に注意されました」

 LINEのグループチャットでは、舞子さんの娘の服装については誰も何も触れないという。彼女は、「それが逆につらいんです」と語った。

 都内で4歳になる男児を育児中の真琴さん(仮名)は、プールの帽子を入れ忘れたため、「息子だけプールに入られなかったのが悔しい」と語った。彼女の息子が通っている保育園は、夏の間、園庭に小さなビニールプールを出して学年ごとにプール遊びをしているという。

「園のプールは、子どものひざ下くらいの水位なので、泳いだりはせず、水浴び程度。今年も猛暑だったため、息子はプールの日をいつも以上に楽しみにしていました。でも、私が水泳帽を入れ忘れてしまった日があり、保育士から『プールには入れないですが、プールサイドでホースを使った水浴びができます』と言われたんです。それなら、まあいいかと思って、帽子を取りに帰る時間がなかったので、息子には『今日は水浴びだけだよ』と伝えました」

 しかし、お迎えに行くと、プールバッグの中身が使われていないことに気付いたという真琴さん。

「息子が通っている園は、先生の入れ替わりが激しくて、朝は補助の先生が対応してくれたんです。その人はルールを理解していなかったようで、実際には、水泳帽がないと水浴びも一切できないようでした。息子は風邪などで入ることができない子と一緒に、部屋で本など読んで過ごしたそうです。あれだけプールを楽しみにしていたのに、別部屋に連れていかれたと知って、思わず、『水浴びはできるって言ったじゃないですか!』と、その場で保育士を問いただしました」

 真琴さんは、2年前からこの園に通っているが、水泳帽に関するルールは初めて聞いたという。

「園側のルールが一転、二転するので、ママ友たちのグループチャットで、『帽子を忘れたら、水浴びもできないっていうルール、聞いたことがありましたか?』と聞いてみたんです。みんなモンペと思われるのが嫌なのか、『そういえばそうだったかも……』とすっきりしない返事ばかりでしたね」

 このように、ルールが明確化されていないため、混乱が生じることは少なくないというが、真琴さんは、グループチャットを見ていると、「保育園を批判するようなことを言う人はあまりいないんだな」と感じたという。幼稚園とは違い、0歳児で入園すると6年間登園する保育園において、「ママたちは、保育園となるべくトラブルを起こしたくないというのが本音かもしれませんね」。

 0歳になる男児と、1歳になる女児を育児中の光代さん(仮名)は、「持ち物が複雑すぎる。準備を夫に任せられないほどです」とため息をつく。

 光代さんが子どもを預けている園では、オムツやスタイ、口拭きタオルなど、全ての持ち物に名前を書かなければならず、前日に準備するのが一苦労だという。

「ママ友が預けている園では、オムツは園が準備したものを使うので、一個一個に名前を書く手間がないそうなんです。お昼寝のシーツも貸してもらえ、荷物も少ない。うちは外遊びの帽子も、昼寝用のシーツも全部持参しなければならず、月曜の朝は、大荷物で自転車がひっくり返りそうなんです。LINEでよく愚痴を聞いてもらってますよ」

 光代さんは、必要なものが入園前にわかれば、今の園を選ばなかったというが、実際は、行きたい園を選んで入園することは、「今の制度上、難しいのでは」と光代さん。園側も人手不足からか、事前に「何が必要か」を保護者にしっかり説明できない面もあるのかもしれない。

 そうなると、ママたちも右往左往してしまうのは致し方ない。情報交換のため、グループチャットをうまく活用できるようになるといいものだが……。
(池守りぜね)

錦戸亮、ジャニーズ退所であの黒歴史再び⁉ 今後の活動に影響を与えそうな2人の男とは?

 関ジャニ∞・錦戸亮が9月末日をもってジャニーズ事務所を退所することになった。

 錦戸は会員サイトで「21年間お世話になったジャニーズ事務所を退所させて頂く運びとなりました。僕なりの形で、僕なりのエンターテイメントとは何なのかを、改めて考え、これからも発信し、恩返しできるよう努めていきたいと思います」と報告。ジャニーズの“圧力”が世間の関心を浴びるなか、今後どんな活動をしていくのか注目が集まっている。

 そんな錦戸には、今後の活動に影響を与えそうな人物が2人いるという。芸能記者が明かす。

「一人は親友である元KAT-TUN・赤西仁。彼はアジア圏で活躍しており、現在はジャニーズ時代よりも高収入を得ている。錦戸がそれに感化された部分はあるようです。そしてもう一人が俳優の山田孝之。錦戸はNetflixで配信されて話題を呼んでいる山田主演のドラマ『全裸監督』に触発されたそうで、会員向けの日記に『憧れに似た嫉妬も交えて…』と感想を綴っています。『ジャニーズのアイドル』という制約からクールなキャラや好青年の役が多かった錦戸ですが、山田のようにあらゆる役を演じられる俳優を目指しているからこその嫉妬でしょう」

 一方で、錦戸は音楽活動にも意欲的だといい、そのことから一部ではあの“黒歴史”の悪夢が甦るのではないかとの心配の声も出ているという。

「赤西と山田は2016年にユニット『JINTAKA』を結成し、デビューシングル『Choo Choo SHITAIN』をリリースしています。発売初週で約2万7000枚を売り上げるも、世間にはまったく浸透しなかった。2人がまともに歌唱しているのは『Choo Choo SHITAIN』というワードのみで、それ以外の部分は『メロメロ』『ワクワク』などの擬音語が繰り返されているのみ。視聴したファンからは批判が殺到したものでした。そんな声が耳に入ったのか、発売記念イベントでは、次曲をバラードにしたい山田とロックにしたい赤西との間に意見の相違があったことを明かし、デビュー即、解散宣言となっています。確かに、赤西つながりで錦戸との『RYOUTAKA』結成なんて可能性もありえそうですが……」(音楽ライター)

 山田と組むのなら、できればドラマや映画にしてもらいたい?

「ケーキもイケメンも小さな物語。今こそ物語が必要」脚本家・小説家、木皿泉インタビュー

 『すいか』『野ブタ。をプロデュース』(ともに日本テレビ系)、『昨夜のカレー、明日のパン』『富士ファミリー』(ともにNHK)など、熱狂的なファンを生んできたドラマの脚本家・木皿泉。放送から十数年という時を経ても、いまだにファンイベントが開催されるほど、その世界観は支持され続けている。そんな木皿泉の新作は、エッセイ集『ぱくりぱくられし』(紀伊國屋書店)。『すいか』に通じる幻の処女作『け・へら・へら』をはじめ、産経新聞などでの連載を収録した作品だ。「木皿泉」とは、妻鹿年季子(めがときこ)と和泉務(いずみつとむ)による夫婦共同執筆で用いられるペンネームだが、今回は妻の妻鹿氏に、処女作執筆時の思いや、現在の女性や人々の抱える“苦しさ”、ひいてはフィクションが持つ力について語ってもらった。

――デビュー作の『け・へら・へら』は昭和62年の作品とのことですが、今の女性もハッとさせられるフレーズが飛び交っていました。元同僚の女性2人が婚活を名目に逃避行する物語を、当時、どのような思いで書かれたのですか?

木皿泉氏(以下、木皿) その頃は、「女の人はこうあるべきだ」みたいな世間からの締め付けが、すごくつらい時代だった。今でこそセックスって、ちょっと安くなっちゃったけど、セックスというもの自体に高値がついていたというか。処女が偉いとか価値があるとか、そういう時代。いつの間にか知らないうちに、自分に値段がついちゃってる感じが、今よりも強かったのかなと思います。これを書いている時は、親が期待している「良き花嫁」みたいなものと、自分との間にギャップを感じていたし、会社で働いていても、いわゆる「OL」と自分は違う。そういうギャップが、すごくつらかったんです。

――適齢期になったら処女のまま結婚して、仕事は辞めるのが正しい、みたいな時代ですね。

木皿 私が内側から見ている自分や、私が求めている自分の姿と世の中が求める自分は違うんだけどなって思ってたんですよ。だから昔は、「自分探し」みたいなのがはやったんですけどね。でも結局、母にしてみたら、そんな小難しいことよりも、「平凡でもいいから、普通に結婚してくれたらいいのに」と。勤め先の会社からしたら、チャチャッと仕事を能率よくやってさえくれればいい。でも、そういうふうに思われていること自体が、私以外のところで自分に価値を付けられているようで嫌だった。私の価値は私がつけたい。一言で言えば、自分の稼いだお金でおいしいものを食べたりとか(笑)、そういうことをしたかったんじゃないのかなって思います。

――自分探しというと、その後しばらくしてから「等身大」という言葉が出てきましたよね。

木皿 はやりましたね。等身大ってコトバ。昔は見栄を張るのが当たり前だったから。でも、今の人たちはみんな等身大なんじゃない? さっきの話の続きになるけど、80年代は内需拡大で物を買わなきゃいけないっていう時代。バブルがあって、自分を実感よりも大きく見せなきゃいけないみたいな、結構、無理していた時代ね。自分の価値をちょっと大きく、それこそ見た目から大きく、強く見せる。だって、肩パットが入っている服を着てたんだから(笑)。

 そういえば、80年代に絶対に買いたくないって思ってたシャネルのネックレスがあって。イケイケでバブリーな人が身につけるような、大きな鎖があったの。フリーハンドで描いたような花の形のものがついたネックレスなんだけど、なんかパワーがあるんですよ。今の時代、逆に面白いなと思って、最近買ってみたのね。それを身につけると、ちょっと自分が偉くなったみたいな気分になる。等身大とは反対に、ちょっと偉そうな感じで歩けるから面白いんですよ(笑)。

――自分を大きく強く見せるために、着るもので気持ちをつくってたんですね。

木皿 ただ、そういう物を身につけていた時代なので、結構無理していたんじゃないかな。この姿は嘘の自分じゃないか? 自分が考える本当の自分は? みたいなものを探していたから「等身大」みたいな言葉がはやったのかなって思いますね。

――今回の本では、いくつかの章にわたって「承認欲求」に触れていましたよね。TwitterなどのSNSとの関わり方も承認欲求と切り離せないのですが、その欲求をコントロールするのが難しくなってきています。

木皿 私の若い頃、80年代の「結婚」っていうのは、まさに承認欲求ですよ。「結婚しない私」っていうのが不安だった。誰かに認めてもらいたいんだけど、誰かに認めてもらうには、結婚しないと認めてもらえない。今だったら、別に結婚しなくてもいいんじゃない? っていうのが一般的になったけれども、承認欲求を求める気持ちはまだ残っている。

 だからフォロワー数といった、「数字」で認められたと感じる。昔の承認欲求は、もっと抽象的なものですよ。なんていうのかな、近所のおばちゃんの評判とか、本当に周囲500メートルくらいの人たちが、自分のことを「良いお嫁さんだね」って言ってくれたら、もうそれでいいんですよね(笑)。それだけで全然生きていけるんですけど。今はもうそういう共同体もないし、結婚したらOKみたいなパスポート、黄門様の印籠みたいなのもないから。そうなると、やっぱりネットで得られる「数」。それがリアルかどうかはわからないし、本当に見てくれているかどうかもわからないけど、「いいね!」っていうのがあれば、とりあえずはOKと思えるから。

――認められたかどうか、目に見える数字で確認してしまうのは仕方ないんでしょうか?

木皿 でも、そんな数字だけの世界っていうのは、人が救いを求めている時には、あんまり助けにはならないんですよね。そうじゃないところでしか救われないから、人間って。何かを目標にがんばっていたりするときに、数字はすごく励みになって役に立つんだけど、いったんレールから外れちゃったりした時に、すごくえげつなく迫ってくるじゃない? それは例えば、視聴率とか本の販売部数といった数字で結果を測る世界と同じで、成果主義というか、そういう感じがしますよね。でも、目に見える数字だけじゃなくて、“ないもの”が支えになったりする時があるわけですよ。

――“ないもの”が支えになる、というのは?

木皿 フィクション、虚構というか。今ここにないものを想像して、それでちょっと心が豊かになったり、慰められたり、「また明日、がんばろうか」って思ったりすることがある。すべてリアルにあるものだけで賄おうとするからつらくなる。今の世界は数字だけの、言ってしまえば本当に身も蓋もないえげつない世界っていうかね、夢も希望も何もないみたいなところで、みんな生きている気がします。

 今のままでは、数字で価値が決められてしまって、本当に良いものもどんどん潰されちゃう。作っても作っても売れない、評価されないとか、商売としてまったく成り立たないとかね。ウチみたいに、商売として成り立てばOKだと思うんですよ、なんとか食べていければ。でも、それも今は難しくなっちゃってる。

――数字を中心に回っている世界に、フィクションがもっと増えると苦しみは和らぐんでしょうか?

木皿 今だって、いっぱいあるじゃないですか。でも、「数字」に太刀打ちできる物語が今はないということです。昔はあったんですよ。でもその物語が崩れたのが「ポストモダン」だと思うんです。家族も潰れるし、学校も病院も効率の悪い所は潰れるしかない。80年代に、こういう時代が来るぞ来るぞとずっと言われ続けてきた。けど、その時はうまくイメージできなかった。なってみて、なるほどこういうことかと思った。

――数字や効率性が優先されすぎた結果、共同体が潰れて物語を持てなくなってしまった。

木皿 やっぱり両方必要なんじゃないかな。小さいフィクションはみんな持っていると思う。その日その日、男前を見たら癒やされる、800円のスイーツで癒やされるっていうのもフィクションだから。特別なデコレーションとか、普段食べないようなチョコレートとか、こんな珍しい果物使ってます、みたいな物語がある。日常の本当にちっちゃなフィクションね。でも、それは傷口に絆創膏を貼るみたいなもので、昔みたいに大きなフィクションはもうない。「働き方改革」で余暇の時間が増えたとしても、夢をみたり希望を持ったりとか、そうしたことが極端になくなってしまっている。

――そういう意味での小さなフィクションは、今の世の中に豊富にありますね。大きなフィクションというのは?

木皿 例えば昔で言うなら「立身出世」ですよね。自分が偉くなって社会的地位も高くなる。地位が高くなって何するのかって言ったら、良い家に住んだりとか車を買ったりとか、交際費がちょっとたくさん使えるようになったから、ちょっと良いところでご飯食べるとか、そんなことしかないわけなんですけどね(笑)。たぶんそういうことに気づいちゃったのね。がんばっても、その程度の幸せなんだって。

 昔のそういう立身出世物語のような、誰もがその目標に向かってがんばるという「大きな物語」がぜんぶ崩れちゃったから、自分たちでその物語を作らなきゃいけない。みんなが信じられる、それは価値があるなぁという物語っていうか。でも、もう同じ物語を日本人全員が持つっていうこと自体が難しくなってるから。いろんな価値観があるからね。

 だから、みんなが安心して暮らせるような、誰にもしわ寄せがいかない、無理なく楽しく生きていけるような、そういう物語をどこかで作っていかないと、逃げ場所がない。イケメンを見たら癒やされるとかは、ほんとにささやかな逃げ場所だと思います。日常よりちょっとだけ盛られた感じのもの。実際にはあり得ないもの。そんなものを見て、ちょっと自分を癒やしたり、明日もがんばろうと活を入れるっていうのかな? なんか今の人たちは、そんな感じがしますね。インスタグラムも、同じなのかなって思いますね。

――インスタグラムはフォロワーの数で承認を得る一方で、手軽なフィクションでもあるんですね。

木皿 フィクションなんですよね。それは日常じゃない私。それはそれでいいんだけど、その日暮らしのバンドエイドみたいなフィクションだから。スイーツとかイケメンとかインスタグラムを絆創膏として貼り続ける中で、何年かたって「ハッ」と気づいた時に、「え! ほんとは何もないんだ」「私を支えてるものって、貯金通帳の金額だけ」とか、そんなふうになった時、「ちょっともう無理」と思う時も来たりするわけよ、人間って不思議なもので(笑)。「お金はこんなに持ってるのに不幸」みたいなことって、多分あると思うの。

 そういう意味じゃ、そのことに少しでも疑問を感じたり、不安を感じたりして、スイーツとかでやっていくのも「もう、いっぱいいっぱいです」みたいな人には、私が書いてるものもバンドエイドのようなものではあるけど、それよりもう少しだけ長く効くフィクションになればいいなって。そのためにやっているような気はします。

――木皿作品が、熱狂的に支持されているのもそうしたところにあるんでしょうね。

木皿 いやでもね、まだ必要な人に届いてないと思ってるんですけどね。私は、舞台やドラマや小説、あとアニメもつくったりしているんです。漫画原作も、話がくればたぶんやる。テレビしか見ない人、本しか読まない人、スマホだけの人とか、みんないろいろですからね。いろんなジャンルでやっていくことは、いろんな人に、自分のつくった物語を「こんなの救いになりませんか?」と提出することだと思っていて。そういう仕事の仕方も悪くないなって思っています。

木皿泉(きさら・いずみ)
和泉務と妻鹿年季子による夫婦脚本家。第22回向田邦子賞を受賞した『すいか』(03年)をはじめ、『野ブタをプロデュース。』(05年)『セクシーボイスアンドロボ』(07年)『Q10』(10年)「富士ファミリー」(16年)などのドラマを手がける。著書は『昨夜のカレー、明日のパン』(河出書房新社)『さざなみのよる』(同)『カゲロボ』(新潮社)など多数。

「ケーキもイケメンも小さな物語。今こそ物語が必要」脚本家・小説家、木皿泉インタビュー

 『すいか』『野ブタ。をプロデュース』(ともに日本テレビ系)、『昨夜のカレー、明日のパン』『富士ファミリー』(ともにNHK)など、熱狂的なファンを生んできたドラマの脚本家・木皿泉。放送から十数年という時を経ても、いまだにファンイベントが開催されるほど、その世界観は支持され続けている。そんな木皿泉の新作は、エッセイ集『ぱくりぱくられし』(紀伊國屋書店)。『すいか』に通じる幻の処女作『け・へら・へら』をはじめ、産経新聞などでの連載を収録した作品だ。「木皿泉」とは、妻鹿年季子(めがときこ)と和泉務(いずみつとむ)による夫婦共同執筆で用いられるペンネームだが、今回は妻の妻鹿氏に、処女作執筆時の思いや、現在の女性や人々の抱える“苦しさ”、ひいてはフィクションが持つ力について語ってもらった。

――デビュー作の『け・へら・へら』は昭和62年の作品とのことですが、今の女性もハッとさせられるフレーズが飛び交っていました。元同僚の女性2人が婚活を名目に逃避行する物語を、当時、どのような思いで書かれたのですか?

木皿泉氏(以下、木皿) その頃は、「女の人はこうあるべきだ」みたいな世間からの締め付けが、すごくつらい時代だった。今でこそセックスって、ちょっと安くなっちゃったけど、セックスというもの自体に高値がついていたというか。処女が偉いとか価値があるとか、そういう時代。いつの間にか知らないうちに、自分に値段がついちゃってる感じが、今よりも強かったのかなと思います。これを書いている時は、親が期待している「良き花嫁」みたいなものと、自分との間にギャップを感じていたし、会社で働いていても、いわゆる「OL」と自分は違う。そういうギャップが、すごくつらかったんです。

――適齢期になったら処女のまま結婚して、仕事は辞めるのが正しい、みたいな時代ですね。

木皿 私が内側から見ている自分や、私が求めている自分の姿と世の中が求める自分は違うんだけどなって思ってたんですよ。だから昔は、「自分探し」みたいなのがはやったんですけどね。でも結局、母にしてみたら、そんな小難しいことよりも、「平凡でもいいから、普通に結婚してくれたらいいのに」と。勤め先の会社からしたら、チャチャッと仕事を能率よくやってさえくれればいい。でも、そういうふうに思われていること自体が、私以外のところで自分に価値を付けられているようで嫌だった。私の価値は私がつけたい。一言で言えば、自分の稼いだお金でおいしいものを食べたりとか(笑)、そういうことをしたかったんじゃないのかなって思います。

――自分探しというと、その後しばらくしてから「等身大」という言葉が出てきましたよね。

木皿 はやりましたね。等身大ってコトバ。昔は見栄を張るのが当たり前だったから。でも、今の人たちはみんな等身大なんじゃない? さっきの話の続きになるけど、80年代は内需拡大で物を買わなきゃいけないっていう時代。バブルがあって、自分を実感よりも大きく見せなきゃいけないみたいな、結構、無理していた時代ね。自分の価値をちょっと大きく、それこそ見た目から大きく、強く見せる。だって、肩パットが入っている服を着てたんだから(笑)。

 そういえば、80年代に絶対に買いたくないって思ってたシャネルのネックレスがあって。イケイケでバブリーな人が身につけるような、大きな鎖があったの。フリーハンドで描いたような花の形のものがついたネックレスなんだけど、なんかパワーがあるんですよ。今の時代、逆に面白いなと思って、最近買ってみたのね。それを身につけると、ちょっと自分が偉くなったみたいな気分になる。等身大とは反対に、ちょっと偉そうな感じで歩けるから面白いんですよ(笑)。

――自分を大きく強く見せるために、着るもので気持ちをつくってたんですね。

木皿 ただ、そういう物を身につけていた時代なので、結構無理していたんじゃないかな。この姿は嘘の自分じゃないか? 自分が考える本当の自分は? みたいなものを探していたから「等身大」みたいな言葉がはやったのかなって思いますね。

――今回の本では、いくつかの章にわたって「承認欲求」に触れていましたよね。TwitterなどのSNSとの関わり方も承認欲求と切り離せないのですが、その欲求をコントロールするのが難しくなってきています。

木皿 私の若い頃、80年代の「結婚」っていうのは、まさに承認欲求ですよ。「結婚しない私」っていうのが不安だった。誰かに認めてもらいたいんだけど、誰かに認めてもらうには、結婚しないと認めてもらえない。今だったら、別に結婚しなくてもいいんじゃない? っていうのが一般的になったけれども、承認欲求を求める気持ちはまだ残っている。

 だからフォロワー数といった、「数字」で認められたと感じる。昔の承認欲求は、もっと抽象的なものですよ。なんていうのかな、近所のおばちゃんの評判とか、本当に周囲500メートルくらいの人たちが、自分のことを「良いお嫁さんだね」って言ってくれたら、もうそれでいいんですよね(笑)。それだけで全然生きていけるんですけど。今はもうそういう共同体もないし、結婚したらOKみたいなパスポート、黄門様の印籠みたいなのもないから。そうなると、やっぱりネットで得られる「数」。それがリアルかどうかはわからないし、本当に見てくれているかどうかもわからないけど、「いいね!」っていうのがあれば、とりあえずはOKと思えるから。

――認められたかどうか、目に見える数字で確認してしまうのは仕方ないんでしょうか?

木皿 でも、そんな数字だけの世界っていうのは、人が救いを求めている時には、あんまり助けにはならないんですよね。そうじゃないところでしか救われないから、人間って。何かを目標にがんばっていたりするときに、数字はすごく励みになって役に立つんだけど、いったんレールから外れちゃったりした時に、すごくえげつなく迫ってくるじゃない? それは例えば、視聴率とか本の販売部数といった数字で結果を測る世界と同じで、成果主義というか、そういう感じがしますよね。でも、目に見える数字だけじゃなくて、“ないもの”が支えになったりする時があるわけですよ。

――“ないもの”が支えになる、というのは?

木皿 フィクション、虚構というか。今ここにないものを想像して、それでちょっと心が豊かになったり、慰められたり、「また明日、がんばろうか」って思ったりすることがある。すべてリアルにあるものだけで賄おうとするからつらくなる。今の世界は数字だけの、言ってしまえば本当に身も蓋もないえげつない世界っていうかね、夢も希望も何もないみたいなところで、みんな生きている気がします。

 今のままでは、数字で価値が決められてしまって、本当に良いものもどんどん潰されちゃう。作っても作っても売れない、評価されないとか、商売としてまったく成り立たないとかね。ウチみたいに、商売として成り立てばOKだと思うんですよ、なんとか食べていければ。でも、それも今は難しくなっちゃってる。

――数字を中心に回っている世界に、フィクションがもっと増えると苦しみは和らぐんでしょうか?

木皿 今だって、いっぱいあるじゃないですか。でも、「数字」に太刀打ちできる物語が今はないということです。昔はあったんですよ。でもその物語が崩れたのが「ポストモダン」だと思うんです。家族も潰れるし、学校も病院も効率の悪い所は潰れるしかない。80年代に、こういう時代が来るぞ来るぞとずっと言われ続けてきた。けど、その時はうまくイメージできなかった。なってみて、なるほどこういうことかと思った。

――数字や効率性が優先されすぎた結果、共同体が潰れて物語を持てなくなってしまった。

木皿 やっぱり両方必要なんじゃないかな。小さいフィクションはみんな持っていると思う。その日その日、男前を見たら癒やされる、800円のスイーツで癒やされるっていうのもフィクションだから。特別なデコレーションとか、普段食べないようなチョコレートとか、こんな珍しい果物使ってます、みたいな物語がある。日常の本当にちっちゃなフィクションね。でも、それは傷口に絆創膏を貼るみたいなもので、昔みたいに大きなフィクションはもうない。「働き方改革」で余暇の時間が増えたとしても、夢をみたり希望を持ったりとか、そうしたことが極端になくなってしまっている。

――そういう意味での小さなフィクションは、今の世の中に豊富にありますね。大きなフィクションというのは?

木皿 例えば昔で言うなら「立身出世」ですよね。自分が偉くなって社会的地位も高くなる。地位が高くなって何するのかって言ったら、良い家に住んだりとか車を買ったりとか、交際費がちょっとたくさん使えるようになったから、ちょっと良いところでご飯食べるとか、そんなことしかないわけなんですけどね(笑)。たぶんそういうことに気づいちゃったのね。がんばっても、その程度の幸せなんだって。

 昔のそういう立身出世物語のような、誰もがその目標に向かってがんばるという「大きな物語」がぜんぶ崩れちゃったから、自分たちでその物語を作らなきゃいけない。みんなが信じられる、それは価値があるなぁという物語っていうか。でも、もう同じ物語を日本人全員が持つっていうこと自体が難しくなってるから。いろんな価値観があるからね。

 だから、みんなが安心して暮らせるような、誰にもしわ寄せがいかない、無理なく楽しく生きていけるような、そういう物語をどこかで作っていかないと、逃げ場所がない。イケメンを見たら癒やされるとかは、ほんとにささやかな逃げ場所だと思います。日常よりちょっとだけ盛られた感じのもの。実際にはあり得ないもの。そんなものを見て、ちょっと自分を癒やしたり、明日もがんばろうと活を入れるっていうのかな? なんか今の人たちは、そんな感じがしますね。インスタグラムも、同じなのかなって思いますね。

――インスタグラムはフォロワーの数で承認を得る一方で、手軽なフィクションでもあるんですね。

木皿 フィクションなんですよね。それは日常じゃない私。それはそれでいいんだけど、その日暮らしのバンドエイドみたいなフィクションだから。スイーツとかイケメンとかインスタグラムを絆創膏として貼り続ける中で、何年かたって「ハッ」と気づいた時に、「え! ほんとは何もないんだ」「私を支えてるものって、貯金通帳の金額だけ」とか、そんなふうになった時、「ちょっともう無理」と思う時も来たりするわけよ、人間って不思議なもので(笑)。「お金はこんなに持ってるのに不幸」みたいなことって、多分あると思うの。

 そういう意味じゃ、そのことに少しでも疑問を感じたり、不安を感じたりして、スイーツとかでやっていくのも「もう、いっぱいいっぱいです」みたいな人には、私が書いてるものもバンドエイドのようなものではあるけど、それよりもう少しだけ長く効くフィクションになればいいなって。そのためにやっているような気はします。

――木皿作品が、熱狂的に支持されているのもそうしたところにあるんでしょうね。

木皿 いやでもね、まだ必要な人に届いてないと思ってるんですけどね。私は、舞台やドラマや小説、あとアニメもつくったりしているんです。漫画原作も、話がくればたぶんやる。テレビしか見ない人、本しか読まない人、スマホだけの人とか、みんないろいろですからね。いろんなジャンルでやっていくことは、いろんな人に、自分のつくった物語を「こんなの救いになりませんか?」と提出することだと思っていて。そういう仕事の仕方も悪くないなって思っています。

木皿泉(きさら・いずみ)
和泉務と妻鹿年季子による夫婦脚本家。第22回向田邦子賞を受賞した『すいか』(03年)をはじめ、『野ブタをプロデュース。』(05年)『セクシーボイスアンドロボ』(07年)『Q10』(10年)「富士ファミリー」(16年)などのドラマを手がける。著書は『昨夜のカレー、明日のパン』(河出書房新社)『さざなみのよる』(同)『カゲロボ』(新潮社)など多数。