フジテレビ番組Pがジャニーズに反旗! 稲垣吾郎に起きていた「本当にあったジャニーズの怖い圧力」

 香取慎吾が8月28日放送の『スッキリ』(日本テレビ系)に出演したのに続き、今度は稲垣吾郎が10月12日に放送される『本当にあった怖い話 20周年スペシャル』(フジテレビ系)に16年連続で出演することが決まった。

「元SMAPのメンバーはジャニーズ事務所を退所後、地上波に出演する機会が激減。ジャニーズ側は退社した3人を出演させないようにテレビ局に圧力をかけた疑いがあるとして、公正取引委員会から口頭注意を受けていました。フジテレビは9月2日に10月期の番組改編を発表しましたが、斎藤翼編成部長は稲垣が出演することが決まった『ほん怖』について、ジャニーズ事務所からの『圧力はない』と断言。『20周年のメモリアルにふさわしいということで出演していただく。(ジャニーズを辞める)騒動の前から出演していただいている』と説明しました」(芸能記者)

 そんななか、コラムニストのジャンクハンター吉田氏が、9月4日のツイッターで『ほん怖』の内幕をこう暴露し、話題を呼んでいる。

〈昨年の「ほん怖」製作時にジャニーズ事務所から稲垣吾郎氏を起用しないようCX側は強く言われたものの、プロデューサーが頑張って阻止した素敵なエピソードを知っているだけに今年も起用という素晴らしい結果。ジャニーさんのお別れ会に水差すようだけど事実なので……〉

 吉田氏がどういう経緯でこの情報を入手したのかは定かでないものの、ネット上では「本当にあった怖い圧力」「事実を述べてくださりありがとうございます」「現場では戦ってくださってる方がきっとたくさんいらっしゃるのですよね」「後藤博幸プロデューサーに心より御礼を言いたい」「マツ◯に言わせると使うメリットもない……という話だったのに現場はこんなに頑張ったのですね」といったコメントが書き込まれている。

「後藤プロデューサーは2009年に草なぎ剛が主演したドラマ『任侠ヘルパー』(フジテレビ系)を企画し、12年の映画版をプロデュースした人物。そのため、草なぎ陣営とは深い交流があったのでしょう。 マツコは、レギュラー出演する『5時に夢中!』(TOKYO MX)で稲垣吾郎がキャスティングされそうになった際、共演を拒否したと『週刊文春』(文藝春秋)に報じられ、稲垣ら3人がテレビで起用されないのは『需要がないから』とブッタ斬っていました。しかし、吉田氏のツイッターでは『誰が嘘つきなのかよくわかる』と叩かれ、またぞろ印象を悪くしています」(芸能ライター)

 同じようにジャニーズと闘う現場スタッフが増えれば、時代遅れな慣習もなくなっていくのかもしれない。

フジテレビ番組Pがジャニーズに反旗! 稲垣吾郎に起きていた「本当にあったジャニーズの怖い圧力」

 香取慎吾が8月28日放送の『スッキリ』(日本テレビ系)に出演したのに続き、今度は稲垣吾郎が10月12日に放送される『本当にあった怖い話 20周年スペシャル』(フジテレビ系)に16年連続で出演することが決まった。

「元SMAPのメンバーはジャニーズ事務所を退所後、地上波に出演する機会が激減。ジャニーズ側は退社した3人を出演させないようにテレビ局に圧力をかけた疑いがあるとして、公正取引委員会から口頭注意を受けていました。フジテレビは9月2日に10月期の番組改編を発表しましたが、斎藤翼編成部長は稲垣が出演することが決まった『ほん怖』について、ジャニーズ事務所からの『圧力はない』と断言。『20周年のメモリアルにふさわしいということで出演していただく。(ジャニーズを辞める)騒動の前から出演していただいている』と説明しました」(芸能記者)

 そんななか、コラムニストのジャンクハンター吉田氏が、9月4日のツイッターで『ほん怖』の内幕をこう暴露し、話題を呼んでいる。

〈昨年の「ほん怖」製作時にジャニーズ事務所から稲垣吾郎氏を起用しないようCX側は強く言われたものの、プロデューサーが頑張って阻止した素敵なエピソードを知っているだけに今年も起用という素晴らしい結果。ジャニーさんのお別れ会に水差すようだけど事実なので……〉

 吉田氏がどういう経緯でこの情報を入手したのかは定かでないものの、ネット上では「本当にあった怖い圧力」「事実を述べてくださりありがとうございます」「現場では戦ってくださってる方がきっとたくさんいらっしゃるのですよね」「後藤博幸プロデューサーに心より御礼を言いたい」「マツ◯に言わせると使うメリットもない……という話だったのに現場はこんなに頑張ったのですね」といったコメントが書き込まれている。

「後藤プロデューサーは2009年に草なぎ剛が主演したドラマ『任侠ヘルパー』(フジテレビ系)を企画し、12年の映画版をプロデュースした人物。そのため、草なぎ陣営とは深い交流があったのでしょう。 マツコは、レギュラー出演する『5時に夢中!』(TOKYO MX)で稲垣吾郎がキャスティングされそうになった際、共演を拒否したと『週刊文春』(文藝春秋)に報じられ、稲垣ら3人がテレビで起用されないのは『需要がないから』とブッタ斬っていました。しかし、吉田氏のツイッターでは『誰が嘘つきなのかよくわかる』と叩かれ、またぞろ印象を悪くしています」(芸能ライター)

 同じようにジャニーズと闘う現場スタッフが増えれば、時代遅れな慣習もなくなっていくのかもしれない。

橋本環奈、『かぐや様』激太り舞台挨拶に最速劣化の懸念「広瀬すずを見習え! 」の声も

 かぐや様を痩せさせたい!

 9月6日、女優の橋本環奈が都内で行われた映画『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』公開初日舞台あいさつに出席。映画の内容にちなみ、「プライドが邪魔してできないこと」を告白することに。

「橋本によれば、『玄関には靴を1足しか置かないとか、バスタオルは干して乾かしてからじゃないと洗濯しないとか、洗面台に何も置かないとか。なぜかそれを自分に課している』と、厳しい“マイルール”があることを明かしました。そのため、家でも気を抜くことができないそうです」(映画ライター)

「1000年に一人の美少女」と言われてブレイクした橋本だが、この日は顔がパンパンに下膨れていたため、写真を見たネット民からは「かんなちゃん顔丸くなった」「体型は自分に甘だらしないね」「体型管理に目を向けたほうが良い」「前は美肌だったのに、今はくすんでるね」「透明感がなくなった顔から下は一般人」と辛らつな声が飛び交っている

「橋本はこのところ映画の番宣でテレビに出ずっぱり。しかし、改めて見てみるとどの番組でも体のラインが出ないブカブカな衣装を着ており、体型を隠そうとしていたのは明らか。彼女は8月29日に放送された『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)で、かなりの酒豪であることが発覚。飲みに誘われたら必ず行くそうで、10日間ほどドイツに出かけた際には、昼間から閉店までドイツビールを飲み続けていたというトンデモ酒豪エピソードも披露しています。彼女曰く『2杯までは休肝日』だそうで、悪玉コレステロールの数値は基準値を大幅にオーバーしていることも判明した。ライバルの広瀬すずは、格闘技を趣味にするなどスタイルに関してはストイックにジムで鍛えていますから、ここから大きく差がつくかもしれませんね」(芸能記者)

 20歳にしてかなりヤバイ状況になっている橋本。このまま「芸能界最速劣化」となってしまうのだろうか。

有村架純&坂口健太郎が気仙沼で出会う! 映画『劇場版 そして、生きる』鑑賞券プレゼント

 映画『劇場版 そして、生きる』が9月27日より全国公開されます! 本作はWOWOWで放送された連続ドラマ『そして、生きる』を再編集したもので、ドラマでは放送されなかった未公開シーンも盛り込まれているとのこと。連続テレビ小説『ひよっこ』(NHK)で知られる脚本家・岡田惠和氏が脚本を手掛け、主人公の生田瞳子を『ひよっこ』で岡田とタッグを組んだ有村架純が演じます。一体どのような内容となっているのでしょうか。早速あらすじを見てきましょう!

 生田瞳子は、3歳の時に交通事故で両親を亡くすも、岩手県・盛岡で理髪店を営む伯父・生田和孝(光石研)に引き取られ、天真爛漫な少女へと成長していく。地元アイドルとして活躍するうちに、女優を志すようになった瞳子は、東京で開催されるオーディションに挑もうとするも、その前日の2011年3月11日、東日本大震災が発生してしまう。震災後、瞳子はカフェで一緒に働く韓国人・ハン・ユリ(知英)と共に、気仙沼のボランティア活動に参加。そこで、学生ボランティア団体の運営メンバーである東京の大学生・清水清隆(坂口健太郎)と出会い、いつしか互いに特別な感情を抱いていく。

 メガホンをとったのは映画『君の膵臓をたべたい』を手掛けた月川翔監督。月川監督はインタビューで「劇場版はテレビドラマ版の単なるダイジェストではなく、濃縮された1本の新作という感覚があります」とコメントしています。

 今回は、映画『劇場版 そして、生きる』の鑑賞券を3名の方にプレゼント。すでにドラマ版をチェック済みの方も、“新作映画”として劇場に足を運んでみるのはいかがでしょうか? 映画サイ女読者の皆さま、奮ってご応募ください。お待ちしております!

※9月16日正午〆

ご応募はこちらから
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覚醒剤、万引、パパ活、整形――少年院の少女たちの事情【元レディース総長・中村すえこ×刑務所のアイドル・Paix2】

 元レディースの総長で少年院送致の経験もある中村すえこさんが監修・監督を務めた教育映画『記憶 少年院の少女たちの未来への軌跡』が完成、上映会が続いている。映画では、少年院を出院(≒卒業)する直前の4人の少女が中村さんに収容の経緯や今の思いを明かし、一部に再現ドラマも織り込んだ。今回、少年院や刑務所の慰問で「Prisonコンサート」を続けている“刑務所のアイドル”こと女性デュオPaix2(ペペ)と、中村さんの対談で、少女たちの更生について話してもらった。

■「こんな少女たちがいる」と知ってほしくて

――この映画には、佳奈、沙羅、美和、遥香(いずれも仮名)の4人の少女たちが登場します。佳奈は乳児院と児童養護施設で育って覚醒剤にまで手を出し、沙羅は薬物依存症で生活保護を受けている母のために万引を続け、美和は整形手術を繰り返し、「パパ活」で稼いだ600万円をホストに貢ぎ、遥香は男の言いなりになって美人局に加担して検挙され、それぞれ少年院に収容されました。顔にはモザイクがかかっていますが、少女たちの「記憶」はとてもリアルに伝わってきますね。

中村すえこ(以下、中村) そうなんです。私は少年院の出院者を支援する団体「NPO法人セカンドチャンス!」の活動として全国の女子少年院を回ってきたのですが、今どきの「不良少女」たちの抱える複雑な事情は、私の子どもの頃とは違うなと実感しています。私の頃はなんでも暴力で解決して、もっと単純だった気がします(笑)。

 収容の期間を終えて出院したところで、少女たちが社会で生きていくにはハードルがたくさんあります。直接助けてあげられなくても、まず「こんな子たちがいるんだ」と多くの方に知ってほしくて、ドキュメンタリー映画を作りたいと考えてきました。

――中村さんの少女時代を綴った著書『紫の青春 ~恋と喧嘩と特攻服~』(ミリオン出版)も映画化されていますね。   

中村 はい。この時に「映画の発信力ってすごいな」と思ったんです。今回は法務省にも協力をいただいているので、かなり突っ込んだ取材ができました。全部で110分と長めなんですが、カットしたくない場面もたくさんありました。

――Paix2(ペペ)のお2人は、映画を見て、どのように感じましたか? お2人は、2000年から国内の少年院や刑務所などで「Prisonコンサート」を開催されており、公演回数は9月7日現在で487回にも上っていますね。

Manami(北尾真奈美) 一言でいえば、作品は「重かった」ですね。少年院の子どもたちとは、コンサートの時しか接することがないので。

――「Prisonコンサート」では、子どもたちはとても楽しそうにしていますね。

Manami はい。みんないい顔をしているので、「(罪を犯して少年院にいても)法務教官の先生方に守られて、助けられているんだな」と思っていたんです。でも、この映画を見て、それだけではないんだなと気づきました。少年院について、私たちはまだまだ知らないこともあるし、先生も大変だなと思いました。

Megumi(井勝めぐみ) 本当に先生方は大変ですね。私もそう思いました。Manamiと同じで、公演を通じてしか知らなかった少年院の少女たちについて、いろいろ知ることができました。また、彼女たちがカメラの前で自分を表現できているのは素晴らしいとも思いました。私たち大人が「こういう人生もある」と知り、今後できることや問題点などを考えることができる作品です。いろんな葛藤があっても、少年院での経験は将来、報われるんじゃないかなあとも考えています。

中村 はい、むしろ少年院に行かずに矯正教育を受けなかった子たちのほうが心配です。逮捕されないまま悪いことを続けて大人になって、刑務所に行ったら、もう矯正は難しいですね。刑務官の指示に従っていればいい刑務所と違って、少年院は、とにかく先生たちが自分に向き合わせて考えさせますから、すごく厳しいんです。でも、それが結局は自分のためになります。私も少年院に行って多くのことを学びました。まあ最初から逮捕されるようなことをしてはダメなんですけれども(笑)。

Manami なるほど。ある少年院のコンサートで、入ったばかりの女の子と出会って、たまたま1年後に同じ施設で再会したことがありました。1年間で表情がまったく違いましたね。出院が間近で、生き生きとしていました。先生方がきちんと向き合ってくれたからでしょうが、出院してから自分を保っていくのは大変だろうなと、かわいそうに思ったことがあります。

中村 たしかに出院後のほうが心配ですね。出てからの「居場所」、つまり住むところと働く場所の問題はとても大きいです。そもそも少年院に行くような子たちは家庭も崩壊しているし、まず帰るところがありません。映画には、せっかくの居場所からいなくなってしまう子が登場します。詳しくは映画を見ていただいて(笑)。

――出演している少女たちは、それぞれ親との葛藤を抱えていました。保護者の考え方もそれぞれですし、少年院の先生である法務教官にもいろいろな方がいらっしゃるのだと思いますが、子どもたちに寄り添うことの難しさがわかります。

中村 非行に走る原因は、たいていは親との関係です。その親もいい育ち方をしていないことがほとんどです。親に愛されたことがないから、うまく愛情が表現できないのも、彼女たちの特性ですね。自分のことも好きじゃないんです。

Megumi それ、わかります。以前、コンサートの後にいただく感想文に、「こんな私と握手をしてくれて、うれしかった」と書かれていたことがありました。私は「公演を聴いてくれてありがとう」という気持ちで、普通に握手をしただけなんですが、まだ子どもの彼女たちが「こんな私」と言っていて……。反抗も、したくてしているのではないのでしょう。自分がどうしていいかわからない子どもたちと、距離を縮められたらいいですね。

中村 私もそうでしたけど、子どもたちは寂しいんです。当時は、それすらわかりませんでした。それで、私の場合は暴走族ですが、知り合った仲間次第で窃盗や美人局、男の子ならオレオレ詐欺の受け子などの非行に関わっていくんですね。そういう子どもたちは「加害者」ではあるんですが、その前に家庭が貧困だったり、虐待や育児放棄をされていたりした「被害者」なんです。

――そんな環境で生まれ育ったら、「いい子になれ」というほうがムリですね。

中村 でも、世間の大半の人たちは、加害者である少年が被害者という事実は知らないし、知ろうともしません。「少年院に収容された非行少年」と言う印象しか持っていません。事件を起こして少年院で学び直しても、社会に出てまた挫折してしまう子どもたちもいることを、多くの方に知っていただきたいと思っています。

――私たち大人が温かい目で見守れば、状況は変わるかもしれませんね。

中村 作品が別世界の話ではないと感じてほしいです。こうした事実を知ることで、人も社会も変われると信じています。

Megumi 私は、たまたま学校に行かせてもらえたけれど、そうではない子どもたちもたくさんいる。直接彼らに何かをできなくても、それを「知ること」から始まるんですね。
(後編に続く)

Paix2(ペペ)
Manami(マナミ、北尾真奈美)とMegumi(メグミ、井勝めぐみ)によるデュオ。2001年に日本コロムビアよりメジャーデビュー。アルバムに『逢えたらいいな』(05年)、著書に『逢えたらいいな―プリズン・コンサート三〇〇回達成への道のり』(12年、鹿砦社)など。デビュー1年前から全国の刑務所や少年院などでの公演「Prisonコンサート」を続け、「受刑者のアイドル」と呼ばれる。14年に保護司、15年に矯正支援官に就任。16年には「Prisonコンサート」400回の功績に対して法務大臣より感謝状を授与された。ユニット名はフランス語で「平和」を意味するpaix (発音は「ぺ」)を二つ重ねている。2019年7月より北海道・月形町の「月形観光大使(観光典獄)」に就任。「典獄」は「刑務所長」の意。
公式サイト

中村すえこ
ドキュメンタリー教育映画『記憶 少年院の少女たちの未来への軌跡』監修・監督。15歳で少女たちの暴走族・レディースの総長となり、傷害事件を起こして少年院に1年間収容される。結婚、出産、離婚を経験してシングルマザーとして働きながら、09年に創設された少年院出院者を支援する団体「NPO法人セカンドチャンス!」に参加、多くの出院者と交流を続ける。著書『紫の青春 ~恋と喧嘩と特攻服~』(08年、ミリオン出版)が『ハードライフ~紫の青春・恋と喧嘩と特攻服~』(関顕嗣監督)として11年に映画化。
『記憶 少年院の少女たちの未来への軌跡』公式サイト

法務省東京矯正管区主催上映会
日程:2019年9月22日(日)
場所:矯正研修所講堂(東京都昭島市もくせいの杜2-1-20)
上映時間:上映開始11:10〜中村すえこ舞台挨拶(終了13:10)
入場料:無料
主催:東京矯正管区
問い合わせ:東京矯正管区第三部 048-600-1500

格闘技中継RIZINにラストチャンス? フジテレビのコンテンツ不足で大みそかも消極的選択か

 フジテレビが中継を続けてきた格闘技イベント・RIZINにラストチャンスが与えられたようだ。

 同団体では10月12日にエディオンアリーナ大阪で『RIZIN.19』を開催するが、同大会が同日のゴールデン帯で、基本的に生放送されることがわかった。中継されるのは午後7時から8時54分で、異例の延長対応もありだというから、その扱いは破格だ。

 同局では、同団体が旗揚げした2015年末から4年連続で、『NHK紅白歌合戦』の裏となる、大みそかのゴールデン帯でRIZINの中継をしてきた。しかし、視聴率はまるで振るわず、『紅白』どころか、民放トップの日本テレビ系『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 大晦日年越しスペシャル!』には遠く及ばず。

 昨年末は、莫大なファイトマネーをはたいて、プロボクシングで世界5階級を制覇し、50戦無敗の戦績を誇るフロイド・メイウエザーを招へい。RIZINのエースといえるキックボクシングの那須川天心と、スペシャルエキシビションマッチを実現させたが、視聴率は最高の時間帯となった第4部(午後10時50分~11時45分)で7.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・以下同)と爆死した。

 今年に入っても、同局では従来通り、日曜ゴールデン帯の『ニチファミ!』枠でRIZINの中継を続けたが、4月21日の『RIZIN.15』が5.8%。“一番人気”の那須川が出場した6月2日の『RIZIN.16』も6.9%どまりで振るわず。

 ついに、断を下した同局では『RIZIN.17』(7月28日)、『RIZIN.18』(8月18日)は、大会6日後の土曜深夜2時からの録画中継に降格させた。しかも、『RIZIN.17』は関東と福岡地区のみ、『RIZIN.18』は関東のみのローカル放送となったのだ。

 これをもって、同局がRIZINを見切った感もあったが、『RIZIN.19』では3大会ぶりに、ゴールデン帯での中継が復活する。その背景には、同局のどんな意図があるのだろうか?

「『RIZIN.19』では、『RIZINライト級グランプリ』が開催されますが、スペシャルマッチを含めて、出場選手はまだ決まっていません。ただ、エースの那須川が出た『RIZIN.16』でさえ、視聴率6%台だったのですから、放送曜日が日曜から土曜に変わっても、高望みはできないでしょうね。延長対応ありにしたのは、『RIZIN.19』で、那須川の試合途中にCMを入れたところ、その間に那須川がダウンを奪い、決定的瞬間を流せないという失態を演じたことが大きい。この日は同局にクレームが殺到したので、そういったことが起きないよう万全の態勢を敷いたのでしょう」(スポーツ紙記者)

 フジとしては、RIZINに代わる大みそか特番を企画しようにも、なかなか妙案が出てこない社内事情もあるようで、「その選択肢にRIZINが残っている。その意味で、RIZINサイドとしては、『RIZIN.19』でできるだけ高い視聴率を挙げることが求められている」(前出・スポーツ紙記者)という。

 同局では13年大みそかに放送した『祝!2020東京決定SP』が2%台しか獲れず。14年末にオンエアした番組も、『THE FACE OF 2014世界が選ぶ今年の顔!アワード』(午後6時~9時)が4.0%、『ワンピース エピソードオブチョッパー+ 冬に咲く、奇跡の桜』(9時~11時)が3.3%、『2014→2015 ツキたい人グランプリ~ゆく年つく年~』(11時~深夜2時)が2.5%と壮絶な大爆死を遂げている。コンテンツ不足で通常番組を年末特番に昇華できていないのは明らかだ。

 それだけに、「新たな番組を制作して大コケするようり、5〜7%は獲れるRIZINを放送した方がまだマシ」との意見もあろう。果たして、同局はRIZINの大みそか特番を今年も継続するのかどうか気になるところだ。

刑務所で食らった本とは? A-THUGとBESが激白するラッパーの“獄中読書”

――先ごろ、再始動した伝説的ヒップホップ・グループのSCARS。リーダーのA-THUGと重要メンバーのBESは刑務所に服役したことがあるが、収監中にどのような読書をしていたのだろうか――。獄中で喰らった本たちについて、2人が赤裸々に語る!

 “言葉”を生業とするラッパー。その中には刑務所にブチ込まれることになった者も少なくない。“塀の中”といえば、世間の情報が限りなくシャットアウトされているはずだが、そうした環境で彼らはどのようにして本に触れ、そこに書かれた言葉に何を感じたのか――。

 折しも、2000年代のいわゆるハスリング(ドラッグ売買を意味するスラング)・ラップ・ブームを牽引した伝説的グループ、SCARSが再始動した今、そのメンバーであり、“諸般の事情”により複数回の服役経験があるA-THUG(以下、A)とBES(以下、B)に話を聞かないわけにはいかない。ストリートの現実をラップし、数々のパンチラインでヘッズをうならせてきた2人のリリシストに、“獄中の読書”体験を語ってもらった。

「XXL」まで読める! 収監中にゲトれた雑誌

A BES君は何回刑務所に行ったんだっけ?

B 2回かな。最初に入ったときは「シャバに戻ったら派手に稼いでやる」って思ってたけど、2回目はさすがに心が折れた。もう2度と行きたくない。

A 何がそんなにキツかったの?

B やっぱ、雑居(房)での人間関係だね。些細なことで足をすくおうとしたり、しょうもない見栄を張ってマウンティングしてきたり。そういうクソめんどくせぇヤツらとかかわりたくなかった。トニー君(A-THUGの別称)は4回入ってるんだよね?

A うん。初犯のときの刑務所は雑居にいたけど、再犯以降はほとんど独居(房)だった。確かに、雑居はめんどくさいよね。整理整頓もちゃんとしなきゃいけないし、初犯だとオナラやゲップするときは申告して「失礼しました」って言わなきゃいけないから。でも、独居はそういうのは全然ないから、靴下とかそこらへんに脱ぎ捨ててたもん(笑)。

B 俺の場合、雑居はウザかったけど、部屋長が本当に優しい人でね。だから、その人の刑期が終わるまで残って、見送った後に独居に移った。刑務所って問題のある人間が集団生活してるから、そのへんはオヤジ(刑務官)たちも臨機応変に対応してるみたい。独居では本を読むようになったな。あと、雑誌も。
 

A 雑誌は意外と読めるよね。拘置所や刑務所の面会所に売店があるから。俺は「週刊プレイボーイ」(集英社)が好きだった。娯楽から社会の動きまで、いろんな記事が載ってて面白い。

B どの施設にも雑誌や書籍を取り寄せる目録があって、雑誌は好きなヤツが結構読めるよね。でも、買うためには当然金が必要。刑務作業ですずめの涙程度の金はもらえるけど、あんなんじゃ全然足りない。

A そうそう。だからシャバの仲間から差し入れてもらえる金が重要になってくる。一回に受け取れる本の冊数は決まってるけど。差し入れだと、俺がいた月形刑務所では海外の雑誌も読めたよ。施設によっては読めない場合もあるけど、「XXL」みたいなヒップホップ雑誌を読めたこともある。

B 注文できる雑誌は刑務所によって違うけど、基本的にヤクザ系や刺青系はダメ。最初は「実話時報」(休刊)くらいだったけど、2回目のときは「実話ナックルズ」(大洋図書)、「週刊実話」(日本ジャーナル出版)もダメって言われた。あと、エロ本も。規制がどんどん厳しくなってるみたい。

A マジで!? 「べっぴんDMM」(現「月刊FANZA」)ももうダメなのかな? 298円で安いから、大人気だった。性犯罪で捕まるヤツが増えたから、エロ本も見れなくなったのかも。だとしたら、懲役が懲役の首を絞めてるようなもんだ……。

B 俺は差し入れてもらったヒップホップ系ファッション誌の「411」(休刊)をよく読んだ。いっぱいウェアやスニーカーが紹介されていて、売ってる店や値段も書いてあったから、眺めるだけで楽しかった。

A 「シャバに出たら、これ買いたいなぁ」ってね。そういう意味では、俺らは恵まれてたと思うよ。ほとんどの受刑者はシャバに仲間がいなくて、差し入れなんてしてもらえないんで。俺は中にいたとき、友達が「FREE A-THUG」って言ってくれてるのを知って、スゲー感動したのを覚えてるよ。だって、中には身寄りのいない人たちもいっぱいいるからさ。

A そういう金がない人たちは、よく官本を借りて読む。

B 官本っていうのは、施設が貸してくれる本だよね。わかりやすく言えば図書館みたいなシステムだけど、蔵書量としては本棚レベルって感じかな。でも、量は施設によって違う。あと、官本は基本的には拘置所や刑務所にしかないけど、本が読める留置場もたまにある。

A ここでパクられてからの流れを簡単に説明しておくと、まず警察署の留置場に入れられる。その後、起訴された場合、保釈の許可が下りたら一回シャバに出られるけど、そうじゃないと裁判が終わるまで3〜4カ月は拘置所にいなきゃいけない。で、裁判で実刑判決が下ると、どの刑務所に入るか決める分類センターに行かされて、面接がある。

B 留置場、拘置所、刑務所はどこも朝6時か6時半に起床。留置場だと昼間は結構ゴロゴロできるけど、拘置所だとそうもいかない。ものすごく細かい規則がたくさんあって、少しでも違反すると懲罰。刑務所の場合、昼間は刑務作業がある。自由時間は夕方5時くらいからで、消灯は夜9時。

A 娯楽はテレビ、ラジオ、読書って感じ。本は購買部、目録で取り寄せ、差し入れ、官本のどれかで手に入れる。ただ、官本は古い本が多いかも。その中だと、ケータイ小説の『Deep Love』(スターツ出版)を読んだ。
B どの施設にも官本の目録があって、読みたい本の番号と自分の番号を書いて提出すると、「掃夫」っていう役割の懲役が部屋まで持ってきてくれる。一回に借りられるのは大体3冊までかな。で、受刑者が施設の本を全部読みきっちゃうと、「官本交換」といって新しい本棚が来る。500冊とか。交換する時期は施設で違うけど、俺がいたところは2週間に1回くらいだった。

A 川越少年刑務所にいたときは、手塚治虫のマンガを読んだよ。『ブラック・ジャック』(秋田書店)、『ブッダ』(潮出版社)、『火の鳥』(朝日新聞出版)とか。特に『ブッダ』は全巻読んで超感動した! あと、『火の鳥』のどのエピソードか忘れたけど、「若い頃はマリファナ吸って、クラブに行って女の子をナンパしろ」って書いてあった(笑)。

B 『ブッダ』は全巻揃ってなかったなぁ。俺は『ゴーマニズム宣言』(扶桑社)を読んでみたんだけど、難しすぎて全然わかんなかったわ。

A わかんないといえば、村上春樹。官本で読んだけど、マジでどこが面白いのかさっぱりわかんねぇ!

B 『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(新潮文庫)とかの人でしょ? 頭がおかしくなりそうになって、途中でぶん投げた(笑)。

A それだったら、映画とミュージカルが有名な『アニー』【1】なんかを読んだほうがいい。アニーって人生をめっちゃストラグル(もがく)しててさ。あれを読んで、信念を曲げずに生きることの大切さを学んだ。最後にすごく幸せなことが起こるし、イイ本だね。

B 本は差し入れてもらうことも多いよね。

A うん、俺は映画の原作本をいっぱい差し入れてもらったな。『スカーフェイス』『カリートの道』『ブロウ』みたいなギャングものが多かったけど、映画『スラムドッグ$ミリオネア』の原作である『ぼくと1ルピーの神様』【2】も読んだ。インドの悲惨なゲトーで育った少年がクイズ番組でとんでもない賞金をゲトる話だけど、俺も川崎のストリートでサバイブしてきたから、かなりグッときた。

B 俺が印象に残ってるのは、シュン君(DJ/トラックメイカーのONE-LAW)が差し入れてくれた『ヘルズ・キッチン』【3】。登場人物の男がいろいろやらかして刑務所に入るんだけど、そこでレイプされちゃうシーンがあってね。そしたら俺が入ってるときに、おっちゃん同士でヤッて懲罰受けた人たちがいてさ。それはレイプじゃないんだけど、リアルに感じて衝撃を受けたよ。

A それはエグいなぁ……。

B エンタメ系もわりと読んだね。伊坂幸太郎の『陽気なギャングが地球を回す』【4】とか。違うスキルを持った4人の犯罪者が強盗をやる話なんだけど、基本的には会話劇でさ。テンポがいいから、スゲー読みやすい。ひとつのトピックに対して4人それぞれが違う視点を持ってるのが面白かった。あと、馳星周の『生誕祭』【5】もよかったね。

A 昔、新宿でバーテンやってて、映画にもなった『不夜城』(角川文庫)を書いた人だよね?

B そうそう。『不夜城』の原作は暴力描写がスゴいけど、『生誕祭』のテーマは暴力じゃなくて欲望。80年代後半の東京が舞台で、主人公はもともと六本木のディスコの黒服なんだ。バブル時代の東京でいろんな人と知り合って、地上げでものスゴい大金を動かすようになる。

A 普通に面白い系だと、都市伝説の本をよく読んだな。ちなみに、俺はオバケも宇宙人もまったく信じてないんだけど、横浜拘置所にはマジでオバケが出る! あそこの独居に入ると、耳鳴りはスゴいし、何度も金縛りに遭った。もちろん体は疲れてないのにね。霊感なんて全然ないんだけど、あの独居だけはもう行きたくない……。

B 音楽系の本もちょくちょく読んだね。例えば、ボブ・マーリーの奥さんのリタ・マーリーが書いた『ボブ・マーリーとともに』【6】。ボブ・マーリーって聖人みたいなイメージがあるけど、意外とゲスいこともやらかしてる人なんだなって思った。

A そうなんだ(笑)。でも俺、ボブ・マーリーの詩集『バイブス ボブ・マーリィの波動』(宝島社)には結構パワーもらったよ。

B そういうのを読んで、獄中でリリック書いたりした? 俺は無理だった。少なくとも雑居じゃ書けない。イラついて全然集中できない。

A ちゃんとしたリリックじゃないんだけど、本を読んで気になったフレーズはノートにメモってたよ。50セントの『ゲット・リッチ・オア・ダイ・トライン』【7】って自伝小説に書いてある、「夜明け前は一番暗い」とかね。「冬の寒いなか路上で夜中にクラック【註:アメリカの貧困地区で蔓延したクラック・コカインのこと】を売っても、時給8ドルで働いてるマックの店員より稼げないことはある」という一文も、スゲー共感した。ほかには『タルムード』【8】にもインスパイアされたんだけど、知ってる?

B 知らないなぁ。

A ユダヤ教の聖典で、人生の究極みたいなことしか書いてないんだ。「たとえ右手がなくなったとしても、左手でできることを考えろ」「足がなくなっても、首があることに感謝しろ」とかね。人生っていろいろつまずくじゃん。でも、そんなんで気持ちを持ってかれちゃうのはダセーぞってことが、延々と書かれてるんだよ。

B なるほど。やっぱ、ムショにいるときはアガる本がいいね。そういう意味では、日本人がアメリカの刑務所に入ってチカーノ・ギャングになった『KEI チカーノになった日本人』【9】とか、日系2世のアメリカ人がイタリアン・マフィアの大幹部にまで登り詰めた『モンタナ・ジョー マフィアのドンになった日本人』(小学館)みたいな自伝、ノンフィクションが超面白かったよ。まあ、どっちも俺とはスケールが違いすぎて、あそこまでタフにはなれないんだけど。

A 結局、シャバにいたって人は裸一貫で生きてかなきゃいけないってことなんだよ。「GUNS AND BUTTER」っていう黒人のことわざがあってさ。“BUTTER”は富の象徴で、金とかドラッグみたいに持ってるとイキがれるもの。けど、いざというときに身を守ってくれるのは“GUN”なわけじゃん。つまり、人生は戦いってことだと思うんだ。暴力的になれってことじゃなくてね。俺は刑務所の読書でそういう人生のヒントを得た。
B でも、俺はもう2度と入りたくないな……。

A そんなに難しく考えなくてもいいんじゃない? ムショも社会のシステムのひとつにすぎないから。俺の趣味はイリーガルなものばかりだから、またキャッチされるかもしれない。けど、俺らはこのシステムで生きていくしかないわけで。

B トニー君は本当に強い人だよね。だから、前向きに考えられるし、逆境をチャンスに変えられると。ドラッグで壊れちゃったこともある俺はそこまで強い人間じゃないけど、信念だけはしっかり持たなきゃいけないと思ってる。それはムショの中で学んだし、こうしてトニー君と本の話をしても強く感じた。

A BES君も『タルムード』を読みなよ。SCARSのメンバーとして、一緒に生きていこう。Live for everything, die for nothing!(月刊サイゾー7月号『ヤバい本150冊』より)

A-THUG(エーサグ)


1980年、川崎市川崎区生まれ。2000年代、SCARSのリーダーとして頭角を現わす。その後、ソロ・アルバム『BRIGHT SON!!』などを発表。最新作はEP『PLUG』。近年は、KNZZやKILLA EAT、DJ J-SCHEMEと共にDMF(DAWG MAFIA FAMILY)としても活動している。

 

 

 

 

 

BES(ベス)

1978年、東京生まれ。SWANKY SWIPEのメインMCとして活動を始め、SCARSに加入。2007年に「UMB」で準優勝に輝き、08年発表の1stソロ・アルバム『REBUILD』は高く評価された。近作に『CONVECTION』、ISSUGIとの『VIRIDIAN SHOOT』がある。


 

 

 

 

 

◇◇◇

 

【1】『アニー』
トーマス・ミーハン/三辺律子訳/あすなろ書房(14年)
11歳の孤児の少女アニーが孤児院を抜け出し、まだ見ぬ両親を探しにいく。苦難の連続を乗り越えた先で、アニーを待つものとは――。そんな超人気ミュージカルの小説版が、こちら。


 

 

 

【2】『ぼくと1ルピーの神様』
ヴィカス・スワラップ/子安亜弥訳/ランダムハウス講談社(06年)
舞台はインド。孤児ラムはクイズ番組で難問を正解し、超高額賞金を獲得するが、不正が疑われて逮捕。ラムはなぜ難問に答えられたのか? 映画『スラムドッグ$ミリオネア』の原作。


 

 

 

【3】『ヘルズ・キッチン』
ジェフリー・ディーヴァー/澁谷正子訳/ハヤカワ・ミステリ文庫(02年)
主人公ペラムは、放火犯として逮捕された老婦人の無実を証明するため、真犯人を探す。ニューヨークのヘルズ・キッチンを舞台に、ギャングや孤児など土地に根づいた人間が登場。


 

 

 

【4】『陽気なギャングが地球を回す』
伊坂幸太郎/祥伝社文庫(06年)
それぞれ違うスキルを持った4人が銀行強盗を実行。見事成功したかのように見えたが、逃走中に「売上」を横取りされてしまう。映画を観ているかのようなスピード感ある文体が特徴の本作は、著者の出世作である。


 

 

 

【5】『生誕祭』
馳星周/文春文庫(06年)
80年代後半、バブル全盛期の東京。六本木のディスコでバイトする彰洋は、幼馴染みの麻美と偶然再会し、若き不動産屋の美千隆を紹介される。彰洋は美千隆に影響され、地上げで大金を動かす楽しさを知ってしまう。


 

 

 

 

【6】『ボブ・マーリーとともに』
リタ・マーリー/山川真理訳/河出書房新社(05年)
ボブ・マーリーの妻リタ・マーリーの自伝。夫であるボブを「レゲエの神様」ではなく、ひとりの人間として見た彼女の貴重な証言が綴られる。妻しか知り得ないボブの意外な逸話もアリ。


 

 

 

【7】『ゲット・リッチ・オア・ダイ・トライン』
50セント/江口研一訳/青山出版社(06年)
「9発の銃弾を撃ち込まれた男」こと50セントの自伝小説。ニューヨーク・クイーンズのゴロツキだった彼が、ラッパーとして成り上がる過程が描かれる。書名は自身の大ヒット作から。


 

 

 

【8】『タルムード入門Ⅰ』
A・コーヘン/村岡崇光訳/教文館(98年)
ユダヤ教徒の信仰、生活の基になっているといわれる聖典『タルムード』。もともとはラビ(僧侶)が『旧約聖書』をさまざまな角度から解釈した対話を記録したものとされる。本書をはじめ、解釈本が多数刊行されている。


 

 

 

【9】『KEI チカーノになった日本人』
KEI/東京キララ社(09年)
FBIの囮捜査で捕まったKEIはLAの刑務所に服役した。獄中でたったひとりの日本人として孤立した彼は、チカーノ(メキシコ系アメリカ人)・ギャングのボスと運命的に出会う。そうした壮絶な半生の記録である。

『べしゃり暮らし』第6話で思い出した、関西の有望株若手コンビ「ベイブルース」

 8月31日に放送された『べしゃり暮らし』(テレビ朝日系)の第6話。衝撃的な藤川則夫(尾上寛之)の死去、残された相方・金本浩史(駿河太郎)1人だけのラジオ生放送という展開で思い出すのは、周囲から成功を期待された関西のある若手コンビだ。

第6話あらすじ 「死んでどないすんねん、ボケ。俺ら、ここからやろ!」

 念願だったNMC(ニッポン漫才クラシック)決勝進出の切符を手にしたデジタルきんぎょ。金本浩史(駿河太郎)は前の晩、相方・藤川則夫(尾上寛之)から「絶対おまえを笑わしたる」というメッセージを携帯に受け取っていた。

 藤川から関西弁をやめるよう指摘された上妻圭右(間宮祥太朗)は、藤川と同じ考えを持つ辻本潤(渡辺大知)と激しく衝突する。そんな2人に、突然、藤川の訃報が入った。

 全員が悲しみに暮れる中、金本だけは藤川の遺体を見て「しょうもない。何がおもろいねん」と吐き捨て、レギュラーを務めるラジオ番組に向かった。その態度に憤りを覚えた圭右は「藤川さんはあんたの相方でいられて誇りに思うって言ってたんすよ!」と、藤川の思いを金本にぶつけた。

 金本は圭右をラジオ局まで連れていき、藤川の席に圭右を座らせて生放送に臨んだ。すでに藤川の死はニュースになっており、リスナーも事実を知っていたが、金本は「我々デジタルきんぎょ、NMC決勝進出いたしました!」と発表。しかし、涙をこらえる金本は言葉が続かない。すると、黙って座っていた圭右が金本をフォローしようと勝手にしゃべり出し、なんとか場をもたせる。その後、ハガキのコーナーで友だちとケンカしたというリスナーからの投稿を読んだ金本は、涙を流して藤川のことを語り出した。

「言うべきことは言えるときにちゃんと言わなあかん」

「死んでどないすんねん、ボケ! 俺を絶対笑かすて送ってくれたんとちゃうんか? NMC決勝残ったんやぞ。笑わせろや、藤川! 俺ら、ここからやろ。死んだらあかんやろ。嫁子ども残してどないすんねん!?」

 かつて、金本はピンの仕事で2カ月アメリカへ行き、帰国後の漫才で藤川の急成長に驚いたことがある。

「努力する才能ってこういうことかって。誇りに思うてたんは俺のほうや」。

 そして、金本はNMC準決勝の出番直前に藤川に伝えたかったことを明かした。

「お前、たぶん、今一番おもろいぞ」

 NMC決勝当日、金本は圭右の実家の蕎麦店を訪れた。圭右の父・潔(寺島進)は金本にざるそばを振る舞い、金本は蕎麦を食べながら静かに泣いた。翌日、圭右はエセ関西弁をやめることを辻本に宣言し、お笑い養成所へ入学することを2人は約束した。

 先の展開が展開だけに、駿河のラジオが始まる直前は原作を読んでいても緊張した。

 あくまで“普段どおり”の放送を駿河は自分に課す。今、デジきんのようなコンビがいたら即刻事務所からストップが掛かると思うが、『べしゃり暮らし』連載が始まったのは2005年。ラジオでしゃべった発言が翌日(ヘタしたらリアルタイム)のネットニュースに取り上げられる現代と違い、あの頃の芸人ラジオにはまだ密室感があった。演者とファンの共犯関係がまだ成立していた頃の話である。

 相方を残して逝った芸人はたくさんいる。カンニング竹山を残して逝った中島忠幸、鼻エンジンの村田渚。特に、今回の『べしゃり暮らし』が描くシチュエーションが思い出させるのは、大阪NSC7期(雨上がり決死隊など)の出世頭コンビ「ベイブルース」の河本栄得である。

 河本が死去したその日、ベイブルースにはラジオの生本番が控えていた。相方の高山知浩は河本の死を受け止めながら「あいつは大丈夫やから」と事実を隠し通し、その翌日に河本の死去は発表された。高山はその後のラジオ番組で「隠しててごめんなさい。嘘をついてました」とファンに謝罪をしている。

 今回のデジきんはベイブルースとは若干異なり、尾上の死はすでにマスコミに発表済みだ。なのに、駿河は笑いながらトークを始め、しかも雪の日に凍死した尾上をイジるように「俺らがネタやってるときはさっぽろ雪まつりの映像を流す」「雪のアンコールワットを見せつける」と不謹慎なギャグを飛ばし続けた。しかし、次第に感情が破裂し「死んでどないすんねん、ボケ!」と悲しみと哀愁をさらけ出した。芸人として正しい態度かは議論の余地があるが、これも選択肢の1つだ。

 はっきり言ってこのドラマ、デジきんの物語みたいになっている。全8話だとすでに発表されているので、残すはあと2話。最終回間近だというのに、主役は間宮&渡辺というより駿河&尾上という印象。しかも、『べしゃり暮らし』はこの6話が間違いなくピークだ。

 次回予告を見る限り、7話以降の展開に嫌な予感がしている。『べしゃり暮らし』初回は異常な駆け足だった。膨大な量のエピソードを消化しようとし、結果、ただのエピソード版みたいな仕上がりに。すべてが雑すぎて視聴者からは不評を買った。

 今夜放送第7話にも多くのエピソードが詰め込まれる模様。また、ダイジェスト版のような仕上がりになりはしないだろうか? という不安があるのだ。何しろ、間宮も渡辺もようやく養成所に入ったばかりである。

 エピソードの詰め込み過ぎによる弊害は、あからさまに悪影響を及ぼしている。間宮がエセ関西弁をやめるくだりと尾上の死のリンクの仕方があまりにポップで、感動を薄めてしまっているのだ。駿河が寺島の蕎麦を食べに行く流れも、原作未読派には取って付けたような印象を与えただろう。

 今夜から始まる最終章を境に、急激な尻すぼみになる恐れがある。いい意味で予想を裏切ってほしい。筆者の予感がただの杞憂で終わることを祈るばかりだ。

(文=寺西ジャジューカ)