宇垣美里アナの「コーヒーぶちまけ事件」真相と「台本ぶん投げ事件」に見る凛々しさ

 今年3月末でTBSを退社し、フリーアナウンサーとして活躍する宇垣美里アナ。物怖じしない言動やジェンダー観から、“従来の女性アナ像”とは違うキャラクターを確立し、女性人気も高い。彼女のヘアメイクやファッション、そして話題の「マイメロ論」などの処世術を参考にする若い女性も多いようだ。

 しかし局アナ時代はむしろ、彼女のはっきりした性格が「TBS内では煙たがられている」という報道が後を絶たなかった。こうした声は“女子アナ”について回るものだが、そのこと自体、テレビ局の旧態依然とした体質を表しているといえるだろう。

 宇垣美里アナに関して言えば、特に象徴的なのが「コーヒーぶちまけ事件」と「怒りのフルヌード」である。

 

理不尽な番組降板と「コーヒーぶちまけ事件」
 宇垣美里アナの「コーヒーぶちまけ事件」というのは、昨年3月に「週刊現代」(講談社)が伝えたもの。宇垣アナはその月をもって、入社以来レギュラー出演していた『あさチャン!』を降板。『あさチャン!』のプロデューサーから降板を伝えられた宇垣アナは、「なんで私が辞めなきゃいけないんですか!」と激怒し、泣き叫びながらコーヒーを壁に向かってぶちまけるなど大暴れしていた、という内容の記事だった。

 宇垣アナは2016年に、「週刊文春」(文藝春秋)によってジャニーズタレントであるHey! Say! JUMP伊野尾慧との熱愛が浮上。伊野尾がフジの女性アナウンサーと宇垣アナに“二股”をかけているという内容で、ジャニーズ事務所は珍しくている。もちろん答えはなく、代わりに所属するジャニーズ事務所が「本人は、憶測を招くような軽率な行動により、関係各位に多大なご迷惑とご心配をお掛けしましたことを深くお詫びしておりました」とコメントを出していた。

 この熱愛報道以降、ジャニーズファンによる苦情などもあり、宇垣アナの降板が決定したと見られているが、だとすれば確かに「どうして辞めなくてはいけないのか」と怒るのもおかしなことではない。彼女が悪事をはたらいたわけではなく、辞める理由に納得できないとしても無理ないからだ。しかし局内ではそんな彼女を「扱いづらい」と敬遠する向きもあったという。

 そして宇垣アナがTBS退社を発表した際には、局を追われた恨みから「怒りのフルヌード写真集」を出版するなどという報道もあったが、彼女自身はラジオ番組『アフター6ジャンクション』(TBSラジオ)で一蹴している。

<(TBSの中で宇垣アナは)居場所がないないと言いますけど、そんなことないぞと。私は意外とこの会社で愛されていました>

<「宇垣アナ、居場所なくついに怒りの退社、フルヌード」みたいな。なるわけねーし、バカかって思うんですけど>

 「コーヒーぶちまけ事件」についても、「現代」と同じ講談社の「FRIDAY」が今年4月、「プロデューサーから渡されたコーヒーを彼女が排水口に捨てただけ」「局内にも彼女のファンは多かった」と、今になって“脚色した記事だった”ことを伝えていた。

 

宇垣美里アナには「台本ぶん投げ事件」もあった
 ヒステリックに怒鳴るようなことはないが、宇垣美里アナが仕事において自身の意思をはっきりと示してきたことは確かなようだ。

 今月5日放送の『スッキリ』(日本テレビ系)に出演した宇垣アナは、ある番組で『スッキリ』MCの極楽とんぼ・加藤浩次と共演した際、加藤から「台本を見るな」と注意されたことにイラっとし、「もう台本いらん」と台本をバッと捨てたと告白。スタジオにいた加藤も「台本を目の前のADにバーンってぶん投げたの。この子、けっこう凶暴な子なの」と証言した。この「台本ぶん投げ事件」がきっかけで、加藤は宇垣アナのことを気に入ったという。

 上司から理不尽なことで怒られたり、無茶な要求をされたりした経験のある人は少なくないだろうが、“反論”するのは勇気がいる。若ければなおさらだ。なぜ、宇垣美里アナは職場においても自己主張することが出来たのだろうか。

 劇団雌猫「だから私はメイクする 悪友たちの美意識調査」(柏書房)収録のインタビューで宇垣アナは、自分の好きでしているファッションを中傷してくる人に出会うと、傷つくどころか、むしろ「してやったり」という気持ちになると語っている。

<私に、私の生き方と違ったものを求めてくる人が近寄ってこないのは、私にとってすごく心地よいことですから>

 人に気に入られるために自分の意思を押し殺して愛想笑いしたり、相手に合わせたりせず、はっきり自己主張することで「そういうあなたが好き」な人しか周りにはいなくなる。誤解や軋轢を生むどころかかえって解消し、妙な期待もされなくなるだろう。

 もちろん目上の人間に従わなければならず、「自分は悪くないのに謝らなければいけないとき」など理不尽な場面は日々あり、宇垣アナもそうだろう。そんなときに心を落ち着かせる方法も宇垣アナはラジオやコラムで紹介している。

 思わずメイクをマネしたくなる可愛らしさだけでなく、こうした処世術や価値観なども、彼女が女性に支持されるゆえんなのだろう。

King&Prince・神宮寺勇太、『ZIP!』で「ダサい」と一蹴した五輪選手命名の“リングネーム”とは?

 朝の情報番組『ZIP!』(日本テレビ系)にて、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックに向け、King&Princeがさまざまなスポーツに挑戦するコーナー「MEDAL RUSH」が放送。7月8~12日は、神宮寺勇太が「ボクシング」に挑戦した。

 今回は、ロンドン五輪の銅メダリストで、現在はプロとして活躍している清水聡選手に指導してもらうことに。実は神宮寺、学生時代に空手の全国大会で2位になった実力を持つ有段者。そこで早速「3分1ラウンド、一発でも顔にパンチを当てたら神宮寺が勝利(清水選手は攻撃なし)」というルールで、勝負をしてみることとなった。

 「え? 簡単じゃない?」と言ってのけた神宮寺だが、いざやってみると、清水選手にパンチが一発も当たらないどころか、その運動量の多さに「はぁ、はぁ……ちょっと待って、参りました!」と、たまらず「K.O.(勝手に終わる)」宣言をしてしまう。スタッフから感想を求められてもノーコメントで、しゃべる体力すら残っていないほどだった。

 イチから神宮寺を鍛え直していくことになったのだが、その前に、清水選手が“リングネーム”として、神宮寺を「タイガー神」と命名。これには神宮寺も「ちょっとダサいので、変更っていうのはできないですか?」と戸惑いを見せていたが、清水選手は意に介さず。

 気を取り直して、まずは3キロの重りが入ったトレーニングボールで、体幹と腹筋を鍛えるトレーニングに挑戦。かなりキツいトレーニングのようだが、神宮寺は何度か自分の“カメラ映り”を気にする素振りを見せ、まだまだ余裕がある様子。

 次のパンチ練習に入る前、神宮寺が空手で鍛えた“自慢の一発”を披露したのだが、これには「あぁ、違いますね、全然」と清水選手からダメ出しが。型にはまっている空手のパンチとは違って、ボクシングでは体重移動も重要なのだとか。コツを掴み、ボクシングらしい重いパンチが打てるようになった神宮寺は、清水選手から「タイガー成長してる!」と褒められる。先ほどまで「ダサい」と文句を言っていたにもかかわらず、神宮寺は「えー、うれしい! 初めてタイガーって言われてうれしい!」と、満面の笑みを浮かべていた。

 続いて、繰り出されるパンチをかわす“守備”の練習に入るも、神宮寺は恐怖心のあまり、「ちょっと待って!」とわずか3秒でギブアップ。すっかり腰が引けてしまっていた神宮寺だったが、意を決して前傾姿勢で“攻めのディフェンス”をやり遂げる。そして最後には、「1分で80発以上のミット打ち」「1分間ひたすら攻撃を避け続けるパンチ棒ディフェンス」「1分間で1発当てればクリアのワンパンチャレンジ」と3つの課題に挑戦。

 初日で勝手に負けを宣言していた「ワンパンチャレンジ」では、残り時間数秒というところで、神宮寺の見事な右ストレートが清水選手の顔面にクリーンヒット。これには清水選手から「才能あります、うまい!」と絶賛され、練習の成果を存分に発揮したのだった。

 放送を見ていたファンの間では、すっかり“タイガー神”が浸透しており、「タイガー神すごかった……めちゃくちゃかっこよかった!」「タイガー神って名前、かなり気に入った! これからも呼ばせてもらおう(笑)」「私も最初はダサいなと思ったけど、だんだんそのダサさがクセになってきた」と好評を得ていた。
(華山いの)

ジャニーさん後継者問題に暗雲……「メンバー選定人事権」をめぐって、ジュリー副社長と滝沢秀明が対立も

 7月9日に亡くなったジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長(享年87)。業界内では、ジャニー氏亡き後のジャニーズ事務所の新体制に注目が集まっている。

「誰がジャニーズ事務所のトップに立つのか、正式には発表されていませんが、ジャニーズに近いメディアはジャニー氏の姪である、藤島ジュリー景子・現副社長が社長に就任するのではないかと報じています。まあ、そもそもジュリー副社長は現時点ですでに事実上の経営トップですからね」(ベテラン芸能記者)

 ジュリー副社長がジャニーズ事務所の社長となることは、もはや既定路線といったところだろうか。しかし、ジャニー社長が掌握していた「メンバー選定の人事権」については、流動的だという。

「ジャニー社長は会社の経営にはあまり触れず、タレントの育成のみに力を注いでいました。そして、ジャニーズJr.内でのユニットやメジャーデビューするグループのメンバー選定を担っていたのがジャニー社長。この人事権を誰が握ることになるかで、ジャニーズ事務所の社内政治がかなり動いてくるでしょう」(同)

 メンバー選定権をジュリー副社長が握るのか、もしくはジャニー社長の後継者としてJr.の育成を担っている滝沢秀明氏が握るのか――その点に注目が集まっている。

「歴代のジャニーズJr.がジャニー社長を慕っていたのは、結局のところデビューするユニットのメンバーに選んでもらいたいから。ジャニー社長のお気に入りになることが、デビューへの近道となるのです。経営トップのジュリー副社長よりも、ジャニー社長の方がタレントに愛されていたのはそういう理由。でも、もしも今後ジュリー副社長がメンバー選定の権限を持つこととなったら、強大な権力はジュリー副社長に集中することになる。ジャニー社長よりも強い存在になるでしょう」(芸能事務所関係者)

 しかし、メンバー選定の人事権は、すでに滝沢秀明氏が一部を引き継いでいると見られている。

「今年から滝沢氏は、ジャニーズJr.の育成を担当し、早速Jr.内ユニットである『Snow Man』を増員しました。増員メンバーは滝沢氏が選んだとのことで、まさにジャニー社長の後継者としての働きを見せたといえる。滝沢氏はタレントとしても多くの後輩たちから尊敬されているし、そのうえで“人事権”を持ったということならば、Jr.たちは断然“滝沢派”になるでしょうね。それをジュリー副社長が許すかどうかが重要なポイントとなると思います」(同)

 これまでジュリー副社長は創業者であるジャニー社長に逆らうことはできなかったが、相手が滝沢となれば話は別。権力を振りかざす可能性も出てくるだろう。

「今までは現場のジャニー社長、経営のジュリー副社長という形で役割分担ができていましたが、今後ジュリー副社長がすべてを掌握しようとするかもしれない。そこで滝沢氏との対立構造ができあがる可能性はゼロではないでしょう。もしかしたら、お家騒動が待っているかもしれません」(同)

 ジャニー社長というカリスマの死による影響は、想像以上に大きなものとなりそうだ。

アレク、ファミリー沖縄旅行の費用公開で批判殺到「この夫婦の金銭感覚分からない」「成金って感じ」

 タレントのアレクことアレクサンダーが家族旅行の費用について明かした。  

 今月5日から家族で沖縄に旅行していたアレク。旅行中も高頻度でブログを更新し、沖縄を満喫したことをファンに伝えていた。

 8日には帰京したアレクだが、同日に、「沖縄旅行の費用のんちゃんに聞いてみた!」というタイトルのエントリーを投稿。「おーい のんちゃんいくらぐらいかかったの?」と妻でタレントの川崎希に聞いたものの、「のんちゃんは中々お金の事言いたがらないからね」と続けた。

 川崎からは「えー 値段わからない気にしてないからね」という回答が返って来たとのことで、それでもアレクが食い下がると、「でも全部で30万ぴったりかな?後レンタカー4万かな?」と、総額34万円ほどだったことを知らされたという。アレクは「うん 安い また連れてって」と締めくくっていた。  

 しかし、このエントリーにネットからは、「全然安くないけど……」「30万が安いっていうこの夫婦の金銭感覚分からないわ……」「わざわざ金額を公表するのって品がないと思う。成金って感じ」といった厳しい声が集まっていた。

 先日は2億円超えの豪邸を建てたことで話題になっていたアレク夫妻。家族旅行に関しても、金銭感覚の違いに多くのネットユーザーがドン引きしていた。

辻希美、渾身の変顔写真がガチすぎて大不評!「気分が悪くなる」「閲覧注意って書いて」

 辻希美が11日、自身のインスタグラムを更新した。

 辻といえば現在、これまでの仕事と子育てのみならず、YouTuberとして活躍の場を広げ同世代の女性から一定の支持を得ているものの、ネット上からは相変わらず批判の声が度々寄せられてしまっている。

 そんな辻がこの日の投稿で「今日の私は2つ団子ヘアで撮影しております!!wwww#32歳#4児の母#2つ団子ヘア#イタイ#わかってる #笑#でも#お許しください」とつづり、ツインお団子ヘアーをしている自身の自撮りを公開した。

 1枚目はバッチリきめ顔の写真なのだが、2枚目は以前から不評を買っている変顔写真だった。

 こうした辻の投稿にネット上では「閲覧注意って書いといてくれないと……」「髪型は痛いし、顔面はやばいし」「お許しくださいってわかってるならやるなよ」「気分が悪くなるほどの変顔、やめてほしい」などの非難の声が渦巻いている。

 最近、変顔写真を頻繁に更新している辻。ネット上では大不評だが、辻の中では変顔がマイブームとなっているようだ。

元SMAPはジャニー喜多川社長のお別れ会に出席できる? ジュリー氏と飯島元マネが和解に前進も

 ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長が7月9日、解離性脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血で亡くなった。87歳だった。葬儀・告別式は、ジャニーズ事務所所属タレントとジャニーズJr.のみでの家族葬となる予定。また、それとは別に「お別れ会」を開催するという。

「『お別れ会』は、業界内外の関係者を招いて開かれるようです。一説によると、ジャニーズタレントたちによるパフォーマンスもありそうとのこと。かなり大きな会場で行う可能性もあるようですね」(音楽業界関係者)

 ここで気になるのが、「お別れ会」の出席者だ。ジャニー社長が育てたタレントたちが出演するならば、絶対に無視できない存在がいる。

「元SMAPのメンバーたちが出席するかどうかが最大の関心事。ジャニーズ事務所に残っている中居正広と木村拓哉は出席するとして、新しい地図の3人をどうするかが問題。この3人を無視したら、世間からバッシングを受けることとなるでしょう」(同)

 ジャニー社長のためとはいえ、新しい地図の3人を呼び寄せることは、次期社長と目される藤島ジュリー景子副社長にとっては屈辱的なことだろう。

「元SMAPの3人がジャニーズ事務所を辞めたのは、元マネージャーである飯島三智氏がジャニーズを退社したからにほかならない。そして、飯島氏が退社した背景には、ジュリー副社長との確執がある。元SMAPの3人をお別れ会に出すには、ジュリー副社長から飯島氏への詫びが必要となるでしょう。ジュリー副社長が簡単に頭を下げるとは思えないですけどね……」(芸能事務所関係者)

 ただ、このお別れ会はジュリー副社長にとってみれば大きなチャンスでもある。

「これまでジャニーズ事務所は、退所したタレントとは一線を引いてきた。それこそ“ジャニーズを辞めたら一生干される”というくらいに、“なかったこと”にしてきているわけです。でも、もしもジャニー社長のお別れ会に辞めたジャニーズを呼ぶことができたら、ジャニーズ事務所の変革を強くアピールできる。それこそSMAPの解散騒動で悪化したイメージも回復できるかもしれない。ジャニーズ事務所をさらに大きくする絶好の機会です」(同)

 しかし、仮に新しい地図の3人がジャニー社長のお別れ会に出席した場合、飯島氏が自身の立場を強く主張する可能性もある。

「もしも3人が“脇役”のような扱いをされたなら、飯島氏は黙っていないはず。お別れ会の演出そのものにも飯島氏は意見を挟み込んでくるでしょう。そうなったら、またジュリー副社長との確執が生まれてしまいかねない。ジュリー副社長は、相当に大変なミッションを任されてしまったと言えますね」(同)

 芸能界を揺るがす大きな決断をする時が近づいている。

マリファナ解禁しました!! 世界で初めて大麻を合法化したウルグアイ産映画『ハッパGoGo』

 人気アイドルグループ「KAN-TUN」の元メンバー・田口淳之介、元女優の小嶺麗奈が逮捕されたことで、注目度が急上昇した大麻(マリファナ)。タバコや酒より中毒性は低いんだから大騒ぎしなくてもいいんじゃないかという声がある一方、ドラッグの売り上げは裏社会に流れるから絶対にダメという否定派も少なくない。『テッド』(12)など米国のコメディ映画ではおなじみのマリファナだが、医療用大麻も禁じられている今の日本ではなかなかその実像は見えてこない。日本人が感じるモヤモヤ感をすっきり晴らしてくれるのが、南米ウルグアイ産の映画『ハッパGoGo 大統領極秘指令』(原題『Get the Weed』)だ。

 本作のキーパーソンとして登場するのは、ウルグアイの前大統領ホセ・ムヒカ、愛称ペペ。報酬のほとんどを貧しい人たちに寄付し、町はずれの農家に奥さんと2人きりで暮らし続けていることから“世界でいちばん貧しい大統領”と呼ばれ、一躍有名となった。また、2013年にはウルグアイを世界初の大麻合法国にしたことでも知られている。そんな個性派大統領がノリノリで出演している『ハッパGoGo』は、リアルとフィクションがブレンドされたユニークなドラマとなっている。

 ムヒカ大統領が大麻合法化に踏み切った理由はとても明快だ。かつては“南米のスイス”と呼ばれるほど民度が高かったウルグアイ。だが近年は犯罪が急増し、ドラッグ常用者も増えている。そこでムヒカ大統領は、大麻を合法化してしまえば、密輸業者に打撃を与え、裏社会へと流れる闇マネーを止めることができると考えた。また、大麻を国が統制すれば、大麻に過度に依存してしまう人を減らすこともできるはずだと。実際にウルグアイでは、2017年から国が指定した薬局で大麻が市販され、一般市民が購入できるようになっている。

 そんなリアルな状況を背景にして、物語は進行する。大麻合法化のニュースに飛びついたのは、薬局を営む若者アルフレド(デニー・ブレックナー)。経営難に陥っている店を立て直すチャンスとばかりに、試験販売と称して自家製「大麻入りブラウニー」を売り出したところ、大行列ができる賑わいに。大麻景気に喜ぶアルフレドだったが、ブラウニーに混ぜていた大麻が闇業者から購入したものだったことがバレ、あえなく逮捕されてしまう。

 ここでムヒカ大統領が登場。大麻を合法化はしたものの、ウルグアイで大麻を栽培し、市販化するまでにはしばらく時間が掛かる。そこで、獄中にいたアルフレッドに司法取引が持ち掛けられる。ムヒカ大統領は、オバマ大統領と米国ホワイトハウスで2014年5月に会談することが決まっていた。その前に米国へ行き、大麻供給ルートを秘密裏に確保してこいと命じられる。頼れる仲間のいないアルフレドは、母親のタルマ(タルマ・フリードレル)に大麻のイロハを教え、2人で米国へと向かう。行き当たりばったりな、実の親子のおかしな大麻探しの旅が始まる。

 本作の面白さは、アルフレドとタルマの実の親子と途中から助っ人として参戦するウルグアイの元麻薬捜査官タト(タト・オルモ)のメインキャスト3人はフィクショナリーな存在だが、物語そのものはドキュメンタリータッチで進んでいくというところ。米国入りしたアルフレド親子は、まずは大麻に関する情報を収集しようと大麻合法州であるコロラド州の州都デンバーへ。デンバー市民が一斉にマリファナ煙草を吸う「420ラリー」、マリファナの国際的品評会「カンナビス・カップ」などのイベントに参加。シンポジウムでアルフレドが「世界初の大麻合法国ウルグアイから来ました」とスピーチすると会場中から拍手を浴びるなど、リアルとフィクションとがシームレスな状態となっている。

 コロラド州で大麻は手に入るものの、州外へは持ち出せないことを知ったアルフレドたちは、ニューヨークへ。街で観光客たちに愛想を振りまいているディズニーやミニオンズの着ぐるみキャラクターたち(中身は中南米からの移民)に「どこに行けば、ハッパは手に入る?」と聞き込みを続ける。地道な努力のかいあって、一行はついに世界で最もホットなジャマイカルートとつながる売人との接触に成功。ドラマは一気にクライマックスを迎える。

 ジャマイカルートとコンタクトできたことで、浮かれるアルフレドたち。宿泊先のビルの屋上で、さっそく入手したマリファナを楽しむ。他愛もない言葉で、ゲラゲラと大笑いするアルフレドとタト。大麻吸引シーンをリアルに撮影しているほかにも、いろんな大麻トリビアが本作には盛り込まれている。ウルグアイは大麻を1グラム=1ドルで販売されることを知って、米国人は驚く。NYでの相場は20ドルだからだ。ちなみに日本での末端価格は、1グラム=3,000〜5000円(武蔵野大学出版『大麻大全 由来からその功罪まで』より)。ウルグアイと比べて、値段が異様に高いことが分かる。それだけ裏社会が潤っているということになる。

 本作は決してマリファナ解禁のためのプロパガンダ映画というわけではない。大麻入りブラウニーを知らずに朝ご飯代わりに食べてしまったアルフレドの母タルマが「気分が悪い」と訴え、ウルグアイ駐米大使館でぐったりしてしまうシーンも撮影されている。緑内障の治療薬であり、抗うつ剤としても知られている大麻だが、人によって、またその日の体調によって効果が違ってくるので、誰でもいつでも「超ハッピー♪」というわけではなさそう。過剰摂取には気をつけたい。

 学生時代にマリファナをやっていたことで有名なオバマ大統領との会談を終えたムヒカ大統領と、アルフレドたちはいよいよ合流。どんな結末が待っているかは、劇場で楽しんでほしい。ムヒカ大統領の退任後、ウルグアイは大麻の栽培に成功し、国内販売にこぎ着けたわけだが、大麻関係者と関わることを嫌う銀行からは大麻を扱う薬局は取り引きを断られるなど、想定外の問題も派生している。

 その一方、米国のカリフォルニア州やカナダでも2018年からは大麻が完全合法化に、さらにニューヨークやスペインでは未成年や営利目的以外での少量の大麻利用は犯罪として扱わないなど、大麻を容認する方向へと海外では進みつつある。いちいち大麻を取り締まるのに、膨大な税金を費やすのは無駄だと考えるようになったわけだ。世界でいちばん貧しい大統領が始めたこの実験的政策は、やがて日本でも受け入れられることになるだろうか。

(文=長野辰次)

 

『ハッパGoGo 大統領極秘指令』

監督/デニー・ブレックナー、アルフォンソ・ゲレロ、マルコス・ヘッチ

出演/デニー・ブレックナー、タルマ・フリードレル、グスタボ・オルモス、イグナシオ・ロケ、ペペ・ムヒカ

配給/Action Inc.+Smoke

7月13日(土)より新宿K’s cinemaにてロードショー ※13日と14日(日)は監督が来日してのK’s cinemaでのトークショーあり。

(C)Loro films

https://www.8855movie.com

 

『パンドラ映画館』電子書籍発売中!
日刊サイゾーの人気連載『パンドラ映画館』
が電子書籍になりました。
詳細はこちらから!

 

マリファナ解禁しました!! 世界で初めて大麻を合法化したウルグアイ産映画『ハッパGoGo』

 人気アイドルグループ「KAN-TUN」の元メンバー・田口淳之介、元女優の小嶺麗奈が逮捕されたことで、注目度が急上昇した大麻(マリファナ)。タバコや酒より中毒性は低いんだから大騒ぎしなくてもいいんじゃないかという声がある一方、ドラッグの売り上げは裏社会に流れるから絶対にダメという否定派も少なくない。『テッド』(12)など米国のコメディ映画ではおなじみのマリファナだが、医療用大麻も禁じられている今の日本ではなかなかその実像は見えてこない。日本人が感じるモヤモヤ感をすっきり晴らしてくれるのが、南米ウルグアイ産の映画『ハッパGoGo 大統領極秘指令』(原題『Get the Weed』)だ。

 本作のキーパーソンとして登場するのは、ウルグアイの前大統領ホセ・ムヒカ、愛称ペペ。報酬のほとんどを貧しい人たちに寄付し、町はずれの農家に奥さんと2人きりで暮らし続けていることから“世界でいちばん貧しい大統領”と呼ばれ、一躍有名となった。また、2013年にはウルグアイを世界初の大麻合法国にしたことでも知られている。そんな個性派大統領がノリノリで出演している『ハッパGoGo』は、リアルとフィクションがブレンドされたユニークなドラマとなっている。

 ムヒカ大統領が大麻合法化に踏み切った理由はとても明快だ。かつては“南米のスイス”と呼ばれるほど民度が高かったウルグアイ。だが近年は犯罪が急増し、ドラッグ常用者も増えている。そこでムヒカ大統領は、大麻を合法化してしまえば、密輸業者に打撃を与え、裏社会へと流れる闇マネーを止めることができると考えた。また、大麻を国が統制すれば、大麻に過度に依存してしまう人を減らすこともできるはずだと。実際にウルグアイでは、2017年から国が指定した薬局で大麻が市販され、一般市民が購入できるようになっている。

 そんなリアルな状況を背景にして、物語は進行する。大麻合法化のニュースに飛びついたのは、薬局を営む若者アルフレド(デニー・ブレックナー)。経営難に陥っている店を立て直すチャンスとばかりに、試験販売と称して自家製「大麻入りブラウニー」を売り出したところ、大行列ができる賑わいに。大麻景気に喜ぶアルフレドだったが、ブラウニーに混ぜていた大麻が闇業者から購入したものだったことがバレ、あえなく逮捕されてしまう。

 ここでムヒカ大統領が登場。大麻を合法化はしたものの、ウルグアイで大麻を栽培し、市販化するまでにはしばらく時間が掛かる。そこで、獄中にいたアルフレッドに司法取引が持ち掛けられる。ムヒカ大統領は、オバマ大統領と米国ホワイトハウスで2014年5月に会談することが決まっていた。その前に米国へ行き、大麻供給ルートを秘密裏に確保してこいと命じられる。頼れる仲間のいないアルフレドは、母親のタルマ(タルマ・フリードレル)に大麻のイロハを教え、2人で米国へと向かう。行き当たりばったりな、実の親子のおかしな大麻探しの旅が始まる。

 本作の面白さは、アルフレドとタルマの実の親子と途中から助っ人として参戦するウルグアイの元麻薬捜査官タト(タト・オルモ)のメインキャスト3人はフィクショナリーな存在だが、物語そのものはドキュメンタリータッチで進んでいくというところ。米国入りしたアルフレド親子は、まずは大麻に関する情報を収集しようと大麻合法州であるコロラド州の州都デンバーへ。デンバー市民が一斉にマリファナ煙草を吸う「420ラリー」、マリファナの国際的品評会「カンナビス・カップ」などのイベントに参加。シンポジウムでアルフレドが「世界初の大麻合法国ウルグアイから来ました」とスピーチすると会場中から拍手を浴びるなど、リアルとフィクションとがシームレスな状態となっている。

 コロラド州で大麻は手に入るものの、州外へは持ち出せないことを知ったアルフレドたちは、ニューヨークへ。街で観光客たちに愛想を振りまいているディズニーやミニオンズの着ぐるみキャラクターたち(中身は中南米からの移民)に「どこに行けば、ハッパは手に入る?」と聞き込みを続ける。地道な努力のかいあって、一行はついに世界で最もホットなジャマイカルートとつながる売人との接触に成功。ドラマは一気にクライマックスを迎える。

 ジャマイカルートとコンタクトできたことで、浮かれるアルフレドたち。宿泊先のビルの屋上で、さっそく入手したマリファナを楽しむ。他愛もない言葉で、ゲラゲラと大笑いするアルフレドとタト。大麻吸引シーンをリアルに撮影しているほかにも、いろんな大麻トリビアが本作には盛り込まれている。ウルグアイは大麻を1グラム=1ドルで販売されることを知って、米国人は驚く。NYでの相場は20ドルだからだ。ちなみに日本での末端価格は、1グラム=3,000〜5000円(武蔵野大学出版『大麻大全 由来からその功罪まで』より)。ウルグアイと比べて、値段が異様に高いことが分かる。それだけ裏社会が潤っているということになる。

 本作は決してマリファナ解禁のためのプロパガンダ映画というわけではない。大麻入りブラウニーを知らずに朝ご飯代わりに食べてしまったアルフレドの母タルマが「気分が悪い」と訴え、ウルグアイ駐米大使館でぐったりしてしまうシーンも撮影されている。緑内障の治療薬であり、抗うつ剤としても知られている大麻だが、人によって、またその日の体調によって効果が違ってくるので、誰でもいつでも「超ハッピー♪」というわけではなさそう。過剰摂取には気をつけたい。

 学生時代にマリファナをやっていたことで有名なオバマ大統領との会談を終えたムヒカ大統領と、アルフレドたちはいよいよ合流。どんな結末が待っているかは、劇場で楽しんでほしい。ムヒカ大統領の退任後、ウルグアイは大麻の栽培に成功し、国内販売にこぎ着けたわけだが、大麻関係者と関わることを嫌う銀行からは大麻を扱う薬局は取り引きを断られるなど、想定外の問題も派生している。

 その一方、米国のカリフォルニア州やカナダでも2018年からは大麻が完全合法化に、さらにニューヨークやスペインでは未成年や営利目的以外での少量の大麻利用は犯罪として扱わないなど、大麻を容認する方向へと海外では進みつつある。いちいち大麻を取り締まるのに、膨大な税金を費やすのは無駄だと考えるようになったわけだ。世界でいちばん貧しい大統領が始めたこの実験的政策は、やがて日本でも受け入れられることになるだろうか。

(文=長野辰次)

 

『ハッパGoGo 大統領極秘指令』

監督/デニー・ブレックナー、アルフォンソ・ゲレロ、マルコス・ヘッチ

出演/デニー・ブレックナー、タルマ・フリードレル、グスタボ・オルモス、イグナシオ・ロケ、ペペ・ムヒカ

配給/Action Inc.+Smoke

7月13日(土)より新宿K’s cinemaにてロードショー ※13日と14日(日)は監督が来日してのK’s cinemaでのトークショーあり。

(C)Loro films

https://www.8855movie.com

 

『パンドラ映画館』電子書籍発売中!
日刊サイゾーの人気連載『パンドラ映画館』
が電子書籍になりました。
詳細はこちらから!

 

柏木由紀、「AKBはリハから汗だく、乃木坂のみんなは……」皮肉発言を繰り返す”焦りと自嘲”

 7月6日に放送された音楽特番『THE MUSIC DAY 2019 ~時代~』(日本テレビ系)で、AKB48と乃木坂46によるコラボパフォーマンスが披露されたが、AKBの柏木由紀が乃木坂に対して皮肉交じりのコメントをしたことで波紋が広がっている。

 同番組で乃木坂とのコラボについてコメントを求められたAKBメンバーだったが、総監督の向井地美音は「リハーサルからいい匂いがした」「AKBはこんなにいい匂いしない」などと興奮気味に話せば、柏木も「AKBはリハからめっちゃ汗だく。乃木坂のみんなはそのまま本番に出られるほどキレイ」と、両グループの違いを自嘲気味に語った。

 だが、この柏木の発言が、“AKBはリハからしっかりやっているのに、乃木坂は汗もかかずに適当にやっている”と皮肉っていると、乃木坂ファンの反発を招いている。

「柏木のコメントが乃木坂を揶揄しているのか、実際のところはわかりませんが、以前から乃木坂に対して皮肉っぽいコメントを繰り返しているのは事実。レギュラー出演しているラジオ番組『アッパレやってまーす!』(MBSラジオ)では、共演のケンドーコバヤシが乃木坂の話題を始めると、柏木が『私の前で乃木坂の話は止めてください!』と即座に応じるのが、同番組の定番ネタになっています」(芸能ライター)

 同番組の2017年10月18日放送回では、AKBをしのぐほどの人気グループに成長した乃木坂について柏木は、「世の中は、乃木坂はAKBの公式ライバルだってこと忘れている」と発言。あくまでもAKBが“主”で乃木坂が“従”だと、グループ誕生当初のコンセプトを強調した。

 さらに、「AKBはクラスで真ん中ぐらいのルックスの子が集まるのに対し、乃木坂はみんなクラス一顔がキレイ」「そんな子たちがライブもやって、握手会もやってというのはもうスゴイですね」「応援するんならキレイな子のほうがいいよね、という世の流れを感じつつある」などと、乃木坂に対して弱気とも焦りとも思える発言を繰り返していた。

「同じ放送回で、AKBの『ヘビーローテーション』や『恋するフォーチュンクッキー』のような誰もが口ずさめる大ヒット曲を乃木坂に出されたら、もう敵わないとも発言しています。でも、これって裏を返せば、AKBのような大ヒット曲がない乃木坂にはまだ負けていない、と言っているのと同じことですよね。乃木坂の脅威を語りつつ、さりげなくディスっています(笑)」(同)

 柏木としてはビジュアルだけの乃木坂に対し、AKBは曲のよさやパフォーマンスの真剣さで勝っていると言いたいようだが、果たして双方のファンはどう受け取るか。