【「ご近所の悪いうわさ」(宙出版)より】
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こんにちは、保安員の澄江です。
今年の梅雨は、長いですね。ここのところ駅から遠い現場が続いているので、雨の中を歩いて出勤しなければならないことが多く、毎日の通勤が憂鬱でなりません。本音を言えば転ばないためにも、防水性の高い靴や長靴を履いて出勤したいところですが、余計な足音がたってしまって仕事にならないですし、歩く時には1日に2万歩以上も歩く仕事なので、あきらめています。この季節は、靴の中に浸み込む雨水の不快さを堪えて、よちよちと歩くほかないのです。
長年の経験から言えば、雨の日は晴れの日に比べると万引きする人が少なく、この時期の捕捉率は低くなります。雨天時は客足が悪くなるので、やる側の心理からすると、目立ってしまう気がするのでしょう。混み合う店内の人混みのなかで、どさくさに紛れて万引き行為に至る人の方が圧倒的に多いのです。それでも、まったくないというわけではないので、私たちが油断することはありません。今回は、大雨の日に捕らえた被疑者の中でも、特に印象深かった中年カップルの末路について、お話ししていきたいと思います。
当日の現場は、東京の繁華街にあるホテル街、その脇に位置する中規模総合スーパーD。土地柄なのか、外国人やホームレス、水商売風のお客さんが目立ち、どことなく落ち着けない雰囲気のお店です。前の契約が終了して以降、しばらくご無沙汰していたお店ですが、ここのところ夜間の被害が頻発しているようで、この日は午後2時から10時までの勤務となりました。繁華街における夜の勤務は客質が悪く、いつもより強い緊張を強いられるので、はっきり言って苦手です。
(こんな時間からホテルに入るなんて、どんな関係なのかしら……)
年齢様々な複数のカップルと行き交いながら、小雨降りしきるホテル街を抜けて現場に向かうと、小太りで妙に顔色の悪い店長が満面の笑みで出迎えてくれました。
「お、今日は忙しくなるかな。最近、ちょこちょこと怪しいのを見かけているので、よろしく頼みますね」
控えめな言い回しですが、言われている側の私からすれば、こうした一言が大きなプレッシャーになります。
(たくさんいるから、捕まえろ。あんた、そのために来たんだろう?)
万引き被害は賞与査定に影響するというので、このような本音が聞こえてくる気がしてしまうのです。
(早く捕まえて、楽になりたい)
その一心で閑散とした店内の巡回を始めると、1時間ほど経過したところで、肩に提げたトートバッグに手を差し入れている中年女性を発見しました。一見して40代前半くらいに見えますが、胸やお尻の形が強調された黒のワンピースに赤いハイヒールという典型的とも言える水商売風の服装が、その年齢を不詳にさせます。髪の毛も茶色で、お顔を確認すれば、秘書を暴行して問題になった元女性議員さんに似ておられました。男好きのするいい女と言えば聞こえはいいでしょうが、正直なところ昔で言う“尻軽女”といった雰囲気で、私の苦手とするタイプです。
(何を出したのかしら……)
遠巻きに行動を見守っていると、トートバッグから出しされた手は握られたままで、なにかを取り出したように見えます。不審な動向を見極めるべく追尾を続ければ、ドラッグコスメのコーナーでいくつかの化粧品と0.01ミリの避妊具、マッサージオイル、それに続けて一番高価なユンケルをカゴに入れた彼女は、この店一番の死角と言える狭い通路に向かっていきました。すると、カゴの中にある商品を左手で掴んだ彼女は、右手に握っていたらしい小型カッターの刃を使って、いくつかの商品に貼られている防犯シールを切り裂き、それらを次々とトートバッグに隠していきました。防犯シールは、小さく丸められて、最終的にはキャベツの外葉を捨てるポリバケツに投げ込まれています。
(風俗関係の人かしら……)
そんなことを想像しながら目を離さないでいると、歯磨きセットとミントタブレット、2本の缶コーヒーを棚から手にした彼女は、そのままレジに入っていきました。チラチラと後方に視線を飛ばしているところを見れば、悪いことをしている認識はあるのでしょう。いくつかの商品を精算することで、お客さんとして帰るつもりのようですが、自分の心はごまかしきれないようです。レジ店員の視線を気にして、トートバッグの口を脇の下で固く抑えた彼女は支払いを済ませると、どこか憮然とした様子で屋上駐車場に向かうエレベーターに乗り込んでいきました。同乗者は誰もおらず、同時に乗り込めば瞬時に気付かれてしまう感じです。扉が閉まり、エレベーターが動き出すのを見届けた私は、老体に鞭を打って階段を駆け上がります。
屋上駐車場のエレベーターホールに辿りつくと同時に、エレベーターから降りてくる彼女の姿が見えました。幸いなことに、降りしきる雨に躊躇しているのか、出口前で足を止めてくれています。その隙に、閉じかけた扉の奥を覗いて隠した商品が出されていないか確認すると、それらしきモノは一つも見当たりません。
(間違いない)
声をかけることに決めて彼女の動向を見守ると、営業車に見えるワゴン車が、彼女の前に横付けされました。
「おまたせー」
猫撫で声を出しながら、後部座席の扉を開けた女性が、トートバッグを車内に置いたところで声をかけます。
「お客さん、すみません。お店の者ですけど、何かお忘れじゃないでしょうか?」
「はあ? なんですか?」
眉間にしわを寄せ、目を大きく見開いた彼女は、麻生太郎さんのように口元を歪めて私を睨みつけてきました。カッターのことが気になって手を確認しましたが、いまは持っていないので、その表情に怯むことなく要件を簡潔に伝えます。
「そのトートバッグに入れた商品、お金払ってないですよね。一緒に事務所まで来てもらえますか?」
「……ごめんなさい。でも、この人は関係ないので、わからないようにしてもらっていいですか?」
「お話することはないから大丈夫ですよ」
動じなかったことが功を奏したのか、途端に表情を変えて犯行を認めた彼女は、後部座席にあるトートバッグを取り出しながら男性に言いました。
「忘れ物しちゃったみたいだから、もう少し待ってて……」
余計なことは聞かれたくなかったのでしょう。男性の返事を聞くことなく、その場から逃れるように扉を閉めた彼女は、自ら進んでエレベーターホールに戻っていきました。事務所に向かう道中、いつのまにか泣いていた彼女が、私の袖口を掴んで言います。
「お金払ったら、警察には行かないですよね?」
「それは店長さんが決めることで、私にはわからないのよ」
「あの人に、待っててもらって、大丈夫でしょうか?」
「どちらにせよ、お迎えは必要になると思いますけどね。お天気も悪いし……」
事務所に連れて行き身分を確認すると、彼女は46歳のパート従業員で、仕事帰りに同僚と立ち寄ったと話していました。今回の被害は、計7点、合計1万円ほど。所持金を聞けば、3万円ほど持っているというので、経済的な理由で盗んだわけではなさそうです。一連のことを店長に報告すると、よくやってくれたと破顔の笑みで褒められ、すぐに警察を呼ぶことになりました。彼女に聞かれないように注意しながら通報を済ませて、警察官が到着するまでの間は、他愛のない話をしてつなぎます。警察を呼んだと知られた途端に暴れ出して、逃走を図る被疑者もいるので、気を逸らすことが重要なのです。
「防犯シールをカッターで切るなんて、なかなかできないことだと思いますけど、いつもやってらっしゃるの?」
「本当にすみません。お金払うので、警察だけは……」
そんなやりとりをしているうちに、彼女のことを心配した男性が事務所に現れました。間の悪いことに、その後方には3人の警察官が続いています。
「どうしてこうなるの……」
一気に修羅場を迎えて激しく動揺したらしい彼女は、顔を覆ってうずくまると、大声で泣き始めました。警察官の質問にも答えられないほどの乱心ぶりで、ようやくに状況を理解したらしい男性は、彼女をかばうことなく呆然としています。
「あんたたちは、どんな関係よ? ご夫婦?」
「いえ、ネットで知り合って、さっき初めて会ったんです。本当の名前も知らないくらいの関係なんですよ」
「買春するつもりじゃないだろうな?」
「ち、違いますよ……」
警察官の質問に飄々と答えた男性は、どこか蔑んだ目で彼女を見下ろすと、その場を離れていきました。どうやら二人は、出会い系サイトを介して知り合った関係らしく、これから近くのホテルで一緒に時間を過ごす予定だったようです。
「お願い、主人には言わないで!」
ようやく泣き終えた彼女が、警察官に放った断末魔の叫びは、いまも耳に残っています。
(文=澄江、監修=伊東ゆう)
【監修・伊東ゆうからの告知】
「7月16日午後6時55分より、テレビ東京系列にて放送される『悪い奴を見逃すな!THE犯罪特捜ファイル【万引き& 盗聴現場を激撮SP】』に登場いたします。前回同様、自分の出番は、最初と最後の二部構成。タオル巻きおばあちゃんとの死闘は、 自分史上に残る闘いとなりました。ぜひ全編を通してご視聴いただき、世の中を憂いてくださいませ」
こんにちは、保安員の澄江です。
今年の梅雨は、長いですね。ここのところ駅から遠い現場が続いているので、雨の中を歩いて出勤しなければならないことが多く、毎日の通勤が憂鬱でなりません。本音を言えば転ばないためにも、防水性の高い靴や長靴を履いて出勤したいところですが、余計な足音がたってしまって仕事にならないですし、歩く時には1日に2万歩以上も歩く仕事なので、あきらめています。この季節は、靴の中に浸み込む雨水の不快さを堪えて、よちよちと歩くほかないのです。
長年の経験から言えば、雨の日は晴れの日に比べると万引きする人が少なく、この時期の捕捉率は低くなります。雨天時は客足が悪くなるので、やる側の心理からすると、目立ってしまう気がするのでしょう。混み合う店内の人混みのなかで、どさくさに紛れて万引き行為に至る人の方が圧倒的に多いのです。それでも、まったくないというわけではないので、私たちが油断することはありません。今回は、大雨の日に捕らえた被疑者の中でも、特に印象深かった中年カップルの末路について、お話ししていきたいと思います。
当日の現場は、東京の繁華街にあるホテル街、その脇に位置する中規模総合スーパーD。土地柄なのか、外国人やホームレス、水商売風のお客さんが目立ち、どことなく落ち着けない雰囲気のお店です。前の契約が終了して以降、しばらくご無沙汰していたお店ですが、ここのところ夜間の被害が頻発しているようで、この日は午後2時から10時までの勤務となりました。繁華街における夜の勤務は客質が悪く、いつもより強い緊張を強いられるので、はっきり言って苦手です。
(こんな時間からホテルに入るなんて、どんな関係なのかしら……)
年齢様々な複数のカップルと行き交いながら、小雨降りしきるホテル街を抜けて現場に向かうと、小太りで妙に顔色の悪い店長が満面の笑みで出迎えてくれました。
「お、今日は忙しくなるかな。最近、ちょこちょこと怪しいのを見かけているので、よろしく頼みますね」
控えめな言い回しですが、言われている側の私からすれば、こうした一言が大きなプレッシャーになります。
(たくさんいるから、捕まえろ。あんた、そのために来たんだろう?)
万引き被害は賞与査定に影響するというので、このような本音が聞こえてくる気がしてしまうのです。
(早く捕まえて、楽になりたい)
その一心で閑散とした店内の巡回を始めると、1時間ほど経過したところで、肩に提げたトートバッグに手を差し入れている中年女性を発見しました。一見して40代前半くらいに見えますが、胸やお尻の形が強調された黒のワンピースに赤いハイヒールという典型的とも言える水商売風の服装が、その年齢を不詳にさせます。髪の毛も茶色で、お顔を確認すれば、秘書を暴行して問題になった元女性議員さんに似ておられました。男好きのするいい女と言えば聞こえはいいでしょうが、正直なところ昔で言う“尻軽女”といった雰囲気で、私の苦手とするタイプです。
(何を出したのかしら……)
遠巻きに行動を見守っていると、トートバッグから出しされた手は握られたままで、なにかを取り出したように見えます。不審な動向を見極めるべく追尾を続ければ、ドラッグコスメのコーナーでいくつかの化粧品と0.01ミリの避妊具、マッサージオイル、それに続けて一番高価なユンケルをカゴに入れた彼女は、この店一番の死角と言える狭い通路に向かっていきました。すると、カゴの中にある商品を左手で掴んだ彼女は、右手に握っていたらしい小型カッターの刃を使って、いくつかの商品に貼られている防犯シールを切り裂き、それらを次々とトートバッグに隠していきました。防犯シールは、小さく丸められて、最終的にはキャベツの外葉を捨てるポリバケツに投げ込まれています。
(風俗関係の人かしら……)
そんなことを想像しながら目を離さないでいると、歯磨きセットとミントタブレット、2本の缶コーヒーを棚から手にした彼女は、そのままレジに入っていきました。チラチラと後方に視線を飛ばしているところを見れば、悪いことをしている認識はあるのでしょう。いくつかの商品を精算することで、お客さんとして帰るつもりのようですが、自分の心はごまかしきれないようです。レジ店員の視線を気にして、トートバッグの口を脇の下で固く抑えた彼女は支払いを済ませると、どこか憮然とした様子で屋上駐車場に向かうエレベーターに乗り込んでいきました。同乗者は誰もおらず、同時に乗り込めば瞬時に気付かれてしまう感じです。扉が閉まり、エレベーターが動き出すのを見届けた私は、老体に鞭を打って階段を駆け上がります。
屋上駐車場のエレベーターホールに辿りつくと同時に、エレベーターから降りてくる彼女の姿が見えました。幸いなことに、降りしきる雨に躊躇しているのか、出口前で足を止めてくれています。その隙に、閉じかけた扉の奥を覗いて隠した商品が出されていないか確認すると、それらしきモノは一つも見当たりません。
(間違いない)
声をかけることに決めて彼女の動向を見守ると、営業車に見えるワゴン車が、彼女の前に横付けされました。
「おまたせー」
猫撫で声を出しながら、後部座席の扉を開けた女性が、トートバッグを車内に置いたところで声をかけます。
「お客さん、すみません。お店の者ですけど、何かお忘れじゃないでしょうか?」
「はあ? なんですか?」
眉間にしわを寄せ、目を大きく見開いた彼女は、麻生太郎さんのように口元を歪めて私を睨みつけてきました。カッターのことが気になって手を確認しましたが、いまは持っていないので、その表情に怯むことなく要件を簡潔に伝えます。
「そのトートバッグに入れた商品、お金払ってないですよね。一緒に事務所まで来てもらえますか?」
「……ごめんなさい。でも、この人は関係ないので、わからないようにしてもらっていいですか?」
「お話することはないから大丈夫ですよ」
動じなかったことが功を奏したのか、途端に表情を変えて犯行を認めた彼女は、後部座席にあるトートバッグを取り出しながら男性に言いました。
「忘れ物しちゃったみたいだから、もう少し待ってて……」
余計なことは聞かれたくなかったのでしょう。男性の返事を聞くことなく、その場から逃れるように扉を閉めた彼女は、自ら進んでエレベーターホールに戻っていきました。事務所に向かう道中、いつのまにか泣いていた彼女が、私の袖口を掴んで言います。
「お金払ったら、警察には行かないですよね?」
「それは店長さんが決めることで、私にはわからないのよ」
「あの人に、待っててもらって、大丈夫でしょうか?」
「どちらにせよ、お迎えは必要になると思いますけどね。お天気も悪いし……」
事務所に連れて行き身分を確認すると、彼女は46歳のパート従業員で、仕事帰りに同僚と立ち寄ったと話していました。今回の被害は、計7点、合計1万円ほど。所持金を聞けば、3万円ほど持っているというので、経済的な理由で盗んだわけではなさそうです。一連のことを店長に報告すると、よくやってくれたと破顔の笑みで褒められ、すぐに警察を呼ぶことになりました。彼女に聞かれないように注意しながら通報を済ませて、警察官が到着するまでの間は、他愛のない話をしてつなぎます。警察を呼んだと知られた途端に暴れ出して、逃走を図る被疑者もいるので、気を逸らすことが重要なのです。
「防犯シールをカッターで切るなんて、なかなかできないことだと思いますけど、いつもやってらっしゃるの?」
「本当にすみません。お金払うので、警察だけは……」
そんなやりとりをしているうちに、彼女のことを心配した男性が事務所に現れました。間の悪いことに、その後方には3人の警察官が続いています。
「どうしてこうなるの……」
一気に修羅場を迎えて激しく動揺したらしい彼女は、顔を覆ってうずくまると、大声で泣き始めました。警察官の質問にも答えられないほどの乱心ぶりで、ようやくに状況を理解したらしい男性は、彼女をかばうことなく呆然としています。
「あんたたちは、どんな関係よ? ご夫婦?」
「いえ、ネットで知り合って、さっき初めて会ったんです。本当の名前も知らないくらいの関係なんですよ」
「買春するつもりじゃないだろうな?」
「ち、違いますよ……」
警察官の質問に飄々と答えた男性は、どこか蔑んだ目で彼女を見下ろすと、その場を離れていきました。どうやら二人は、出会い系サイトを介して知り合った関係らしく、これから近くのホテルで一緒に時間を過ごす予定だったようです。
「お願い、主人には言わないで!」
ようやく泣き終えた彼女が、警察官に放った断末魔の叫びは、いまも耳に残っています。
(文=澄江、監修=伊東ゆう)
【監修・伊東ゆうからの告知】
「7月16日午後6時55分より、テレビ東京系列にて放送される『悪い奴を見逃すな!THE犯罪特捜ファイル【万引き& 盗聴現場を激撮SP】』に登場いたします。前回同様、自分の出番は、最初と最後の二部構成。タオル巻きおばあちゃんとの死闘は、 自分史上に残る闘いとなりました。ぜひ全編を通してご視聴いただき、世の中を憂いてくださいませ」
ジャニーズ事務所社長で、プロデューサーとしてらつ腕を振るったジャニー喜多川氏が9日午後4時47分、解離性脳動脈瘤破裂による、くも膜下出血で都内の病院で亡くなった。享年87。数多くのタレントを育て上げた、その手腕は、大いに評価すべきで心から追悼の意を表したい。
この情報が解禁されたのは、同日午後11時30分で、テレビ各局や、スポーツ紙のWEB版などが一斉に速報で伝えたが、その訃報に関する報道が、本格化したのは翌10日午前からだった。
民放各局は朝、昼の情報番組で、長い時間を割いて、ジャニーさんの訃報を詳報した。TBS系『ビビット』は、ジャニーズ事務所所属のTOKIO・国分太一がメインキャスターを務めているとあってか、国分の泣きながらのあいさつから始まり、ほとんど“追悼番組”さながらの状態だった。
情報番組が芸能ニュースに多くの時間を割くのは当然として、報道番組も追随。10日夜のテレビ朝日系『報道ステーション』は、参院選など、ほかのニュースを差し置いて、冒頭から約10分にわたって、ジャニー氏の訃報を“重大ニュース扱い”で伝えた。街頭インタビューで、一般の人の声を拾うなど念の入れ方は半端ではなかった。
民放各局のこういった一連のジャニーさん訃報に関する過剰ともいえる報道に、違和感を覚えた視聴者は少なくないだろう。
「民放各局の報道の仕方は、ほとんど国民的大スターが死去したかのようなものでした。ジャニーさんが偉大なプロデューサーであったのは確かですが、タレントではなく裏方。しかも表には一切出ない人だったので、一般の人にとっては親近感も思い入れも、あまりなかったのではないでしょうか。その顔すら、亡くなった際のニュースで初めて見た人も多かったはず。従って、なぜテレビ各局が、これだけ大ニュースとして報じるのか疑念を感じた視聴者は多かったと思いますね。ほかの有力芸能プロの社長が亡くなったとしても、これほどの扱いはしないでしょう。ちょっと尋常じゃなかったですね」(芸能関係者)
それでは、各局はなぜタレントでもないジャニー氏の訃報をこのように“重大ニュース”案件にしたのか?
「さすがに、ジャニーズ事務所から『大きく報道しないと、今後所属タレントを使わせない』といった主旨の圧力があったわけではないですが、そうならないように各局が忖度して、このような大々的な報道になったのでしょうね。情報解禁時間の9日午後11時30分というのは、最もジャニーズと懇意にしている日本テレビの『news zero』の放送時間を意識したものでしょう。そのために、午後11時台に報道番組をもつTBSやフジテレビは恩恵を受け、テレ朝は損してしまいました。それでも、テレ朝は翌日の『報ステ』の冒頭で報じて、ジャニーズの顔色を伺った格好でしょう」(芸能プロ関係者)
外野から見れば、正直、裏方だったジャニー氏の訃報が、これだけ大々的にていねいに報道されるのは奇異に見えた。スポーツ紙の報じ方も尋常ではなかったが、テレビにおいては、より一層目立った。それだけ、テレビ業界では、ジャニーズの影響力がいまだ絶大ということか?
「みるきー」こと元NMB48の渡辺美優紀が、ニューアルバム『17% -Repackage-』を7月10日にリリース。リード曲である『Cheek-tic-Cheek』のミュージックビデオが解禁となった。
「ミュージックビデオは韓国で撮影され、約3年ぶりとなる水着撮影にも挑戦。7月15日に実施される購入者抽選特典イベントは1部が女性限定イベントとなっており、ドレスコードは水着や濡れても大丈夫な服ということから渡辺も水着で登場することが期待されています。彼女は7月1日のツイッターで『この曲好き たのしい おちり。笑』とのコメント共にダンス動画を投稿。2012年に発売された写真集では、布面積が少ないビキニを披露していますが、その魅力的なヒップはさらに女性らしさを増したようです」(芸能記者)
そんな中、7月10日発売の「週刊新潮」(新潮社)にて、ファンを心配させるトラブルが報じられた。
「記事によれば約2年前、渡辺はモデルの小南光司と半同棲状態だったそうで、ある日、酒に酔った小南が彼女に暴行を働き、警察沙汰になったとのこと。騒動後、2人は一旦仲直りしたものの、結局、3カ月ほどして別れたそうです。また関係者によると、小南は無類の女好きで、知り合ったタレントやモデルだけでなく、舞台関係者のスタッフまで口説いていくのだとか」(同)
渡辺のことが心配になるような男だが、小南にはさらに赤っ恥の過去がある。
「小南は3年前、バラエティ番組『ラストキス』(TBS系)で、元AKB48の永尾まりやとプールで長時間の濃厚なキスをした際、水中カメラに“アソコが元気”(笑)な下半身が映り込み大炎上したことがあります。その映像を見る限り、彼はプライベートでも非常に性欲が強いと考えられ、渡辺もそんな彼の猛アタックにやられてしまったのかもしれません。渡辺は14年にもモデルの藤田富とのお泊まり愛がスクープされ、藤田が彼女を『セフレ』にしていたような発言をしたことで、ファンを落胆させた。渡辺の男運の悪さはドン引きするレベルです」(同)
現在、渡辺は順調に活動の幅を広げているだけに、今後は男運も向上していくといいのだが。
弁護士の大渕愛子が投稿したブログエントリーがネット上で批判を集めている。
現在仕事を抱えつつ、3人の子どもを育てている大渕。ブログでも子育ての様子をたびたび語っているが、9日に「テレビがハサミで切られる事件発生!!」というタイトルのブログエントリーを投稿した。
その日の朝、大渕が支度をしていると、次男が道具類をあさっていたといい、その行動をなんとなく認識はしていたが、次の瞬間、「『テレビ、ハサミで切ったよー』という明るい声」が聞こえたきたという。
大渕が驚いて見ると、次男がハサミでテレビを傷つけていたといい、「『どうして?と聞くと、『うーん』と、特に理由はない様子でした」と告白。大渕は「イタズラしている気持ちはあったかな〜 机に落書きする感覚ですよね、きっと」と次男の行動を分析し、「『切ったら見れなくなっちゃうから、切ってはダメ』と言うと、『わかった!』と元気よく言っていました」と母子のやり取りも明かしていた。
最後には傷の写真をアップしつつ、「私の責任なので、何も言えません 怪我がなくてよかったです…」「ふぅ。。。反省」とつづっていた大渕。
しかし、こうしたエピソードにネットからは、「子どもがハサミをふつうに持てる場所に置いてあるって怖すぎる」「普通にハサミとか手の届くところに置かないでしょ。危機感の無さにビビる」「もっとちゃんと叱らないとダメだってことが分からないと思う」といった厳しい声が集まっていた。
まだ2歳半の次男。重大な事故につながりかねない可能性もあったため、非難の声が寄せられるのも致し方ないところか。
作家・山内マリコさん(38)と笹井都和古さん(25)が考える「地方と東京」に迫った前編。後編はさらに、笹井さんの著書『県民には買うものがある』(新潮社)で重要なテーマとして描かれる「SNS」や「消費活動」について語り合った。
――笹井さんの著書『県民には買うものがある』(新潮社)で描かれる世界は、SNSやネットと密接につながっているのも印象的です。ネットで県外の情報が簡単に得られるようになったことは、“県民”に何らかの変化をもたらしましたか?
笹井都和古さん(以下、笹井) 私の下の世代は特にそうだと思います。よくインスタグラムで女子高生のプリクラを見るんですけど、どこに住んでいる子かわからないんです。みんな一緒で、同じものを持っているから。ネットで見たものをすぐに買える、ネット通販ができるのは大きいですね。だから「ここには何もない」という感覚はないかな。でも、ネットで買うのってなんか違いますよね。
山内マリコさん(以下、山内) 東京にいてもネットで服買っちゃうけど、なんか違うよなあと思う。
笹井 魅力が半減するというか……。小学5年生の時、家族旅行で東京に行って渋谷の109-2で買い物をしたんですが、その時「私はイケてる!」ってすごく思ってました。学校ではイケてる感じじゃないけど、東京で買い物をすることにより、「私は今、イケてる!」って。同じ洋服は滋賀県でも買えるけど、東京で買ったものって特別だと思いましたね。そういう輝きが、ネット通販にはないのかも。
――“物を手に入れる=満足”ではないんですね。
笹井 家で物を受け取ったときは満足してるけど、実際に東京へ行くと、全然違うなあと。わかった気になっていたってことに、東京へ行くまで気づけなかったです。今の中高生は、代引きでネット通販できるのが当たり前だから、そもそも東京に行きたい気持ちが薄い気がします。インスタグラムで見て「この店に行きたい」と思うことはあるかもしれないけど、似たような店は地方にもあるし。大阪の都心部に引っ越してから近所のカフェに行くと、平日なのにものすごい混んでるんですよ。こういうところには、都会の不便さを感じましたね。
山内 都会こそ、ネットで買い物しないと生活が回らない。田舎はスーパーとドラッグストア、ショッピングモールを回ればだいたい必要なものが揃うけど、都会は「あれってどこに売ってるんだろう?」って迷子になる。ホームセンターは都心にないし。田舎の方がその点すごく便利だし、物欲を満たしてくれるおしゃれな郊外の店も増えたけど、やっぱり車で大型店舗を回って用事を済ませる生活には、情緒的な物足りなさを感じてしまう。うーん……。
笹井 実家にいるとき、「ZOZOTOWN」のダンボールがえらいことになったことがありました。“買う体験”ってなんなんでしょう。ネットで買うとバーチャル的で、手元にあってもバーチャルに感じます。店で買う感覚とまったく違う。ネット通販は“乾いている”感じがします。
山内 でも、ユニクロで両手がふさがるほど大量買いしたときも、乾いてない?
笹井 確かに。絶対に必要なものを買ったときは乾いていますね。
山内 潤いになり得る買い物って、無駄なものを買ったときなのかもね。無駄は人生の宝……。
――『県民には買うものがある』の収録作「シー・イズ・メイ」では、Twitterが物語の核となり、登場人物を動かしています。お2人がTwitterを始めたのはいつでしたか。
山内 私は2010年。
笹井 私も2010年、高校2年生の頃です。その時はまだガラケーで、「yubitter」というサービスを使ってました。高校時代は、もうずーっとTwitterを見てました、移動教室の時とか。高校時代の思い出が“Twitterの画面”と言っても過言ではないほどです。私も「シー・イズ・メイ」に登場する“メイちゃん”のように、友達がいない高校時代を過ごしていたので、文章だけで笑わせるツイートを投稿してました。生み出した別人格が、よりどころになっていたように思います。
山内 現実の自分のキャラに満足していないと、余計にやりがいがありそう。友達が多いリア充の子はTwitterとかやっていましたか?
笹井 中学の頃から、ヤンキーもガラケーで個人ホームぺージを作っていた時代だったんですよね。今日の出来事を羅列して、日記を書いていたような。ヤンキーがネットで幅を利かせていたので、非リア充が黎明期のTwitterに逃げた感じです。その後、大学に入るとリア充もTwitterをやり始めて……そうなるとこっちは、アカウントを分けるようになりましたね。
山内 今、何個ぐらいアカウントあるの?
笹井 10個くらいです。
一同 えーーーー!?
笹井 作家の名前と、リアル用と、リアルの中でも“厳選”した人たち用と、オタク用と、グッズ取引用と……。
――何のオタクなんですか?
笹井 「A3!」という、イケメン育成アプリです。
山内 完全に未知の世界だ……!
笹井 高校時代は「mixi」もまだ活気があって、人と出会ったりしてました。本当に、表題作通りの展開です。
山内 mixiとは書いてないんだけど、「これ、mixiのことだ!」ってすぐわかりました。私、一番思い入れあるSNSはmixiだから(笑)。笹井さんは、1994年生まれということは2000年代前半に小学生だったってことですよね。デジタルネイティブというか、SNSネイティブ。それが小説にもすごく表れてました。
――「mixiで人に出会う」というのは、友達づくりですか?
笹井 いえ、友達は学校にいるし事足りてるんで、その友達と盛り上がって、一緒に男の人を探したりしていました。多分、すっごく暇だったんです。恐怖心は少しだけありましたが、友達とキャッキャしながら、「こんな返事来たよ」「えー、会いなよー」「会ってみようかなあ」なんて報告し合うのが楽しかったですね。
山内 抵抗感のなさ(笑)。
――山内さんはmixiに愛着があった一方、笹井さんはTwitterをよく利用されていたようですが、どんな情報を得ていたんですか?
笹井 最初は元から知っている友達とつながって、徐々に何でつながったのかわからない子とつながりだして、最終的に、Twitterばっかりやっている“ツイ廃”みたいなユーザーをよく見ていました。朝起きたら「むくり」とつぶやくような人です。あとは「京都でイベントしてます!」みたいな、バンドマン界隈の人たちともつながったんですが、嫌な感じの人もいましたね。
わたしはサブカル系でもないし、ファッションにこだわりもないから、そういう男性たちに、すごく舐められている感じがあったんです。アイコンを見た段階で「こいつは違うな」ってはじかれるというか。アイコンの雰囲気から、“品定め”されている感じがありました。
――そういう男性にとっての“正解”の女性のアイコンって、どんなものですか……?
笹井 モノクロで遠くから自分を捉えている感じとか、映画のワンシーンとか、映画『レオン』のマチルダとかですかね。
山内 へぇ〜マチルダのスタイルアイコンぶり、すごいな。サブカルは死んだけど、マチルダだけは時代を超えて生きてる(笑)。
――Twitterで出会った人と、恋愛として関係を深めることはありますか。
笹井 Twitterで出会った人といい感じになったことはありますが、よかったかと聞かれたら、どうなんだろう……。恋愛じゃなく、一夜限りだったとしても、Twitterでその人の中身を見た上で行為に及ぶのって、なんだかスッキリしない感じがします。実際に会う前から「この人、こんなこと考えてるんだ」とわかってしまうって、あまり健全ではないですよね。
山内 人ってリアルとTwitterで全然違うしね。私はmixiでSNSのいろはみたいなものを学んで、あんまり消耗しないよう距離とってたりするけど、笹井さん世代は青春真っただ中にSNSを全力でやって、SNSに適応しつつ、でもやっぱりけっこう摩耗してるんだなぁと、『県民には買うものがある』読んでて思いました。pixivにはpixivのすり減り方があるってこと、知らなかった。これが今の、地方都市の青春なのか〜と。すごく面白かったです。
(番田アミ)
■山内マリコ(やまうち・まりこ)
1980年富山県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒。2008年「 女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞し、 2012年刊行のデビュー作『ここは退屈迎えに来て』は、 2018年に映画化された。 主な著書に『アズミ・ハルコは行方不明』『 さみしくなったら名前を呼んで』『パリ行ったことないの』『 かわいい結婚』 『東京23話』 『買い物とわたし お伊勢丹より愛をこめて』『あのこは貴族』 『皿洗いするの、どっち? 目指せ!家庭内男女平等』 『メガネと放蕩娘』 『選んだ孤独はよい孤独』 など。 最新刊は短編小説&エッセイ『あたしたちよくやってる』。
■笹井都和古(ささい・とわこ)
1994年滋賀生まれ、滋賀育ち。京都精華大学人文学部中退。2016年「県民には買うものがある」で第15回「女による女のためのR-18文学賞」友近賞を受賞。ドラえもんとハムスターがすき。
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皇室が特別な存在であることを日本中が改めて再認識する機会となった、平成から令和への改元。最近では、女性・女系天皇論争の皇位継承者問題や秋篠宮家の長女・眞子さまの婚約者・小室圭を巡る一連の騒動などが注目されているものの、実は、こんなのは大した騒動ではなかった……? 「皇族はスーパースター」と語る歴史エッセイストの堀江宏樹さんに、歴史に眠る破天荒な天皇家のエピソードを教えてもらいます!
―――第1回では、平安時代の天皇家にさかのぼり、白河法皇(1053~1129)のエピソードをうかがいました。白河法皇にはイケメンかつ家柄が良い友人・藤原公実(ふじわらのきんざね)がおり、彼が亡くなった後、公実の娘の璋子を引き取ったんですよね。しかし、父娘という関係を超えた「あやしい」ことをしていた……と『今鏡』という歴史物語に書かれていたみたいですが、「あやしいこと」って一体なんでしょうか?
堀江宏樹(以下、堀江) 当時、璋子ちゃんの年齢は小学生くらいでしょうか。最高権力者・白河法皇のもとを、現在でいえば総理大臣にあたる関白が用事で訪れたのです。すると、御簾のむこうの白河法皇は、何を思ったか「璋子の足を自分のふところに差し込んでいた」というのです! 美少女を両腕で抱っこしているだけでは飽き足らず、彼女の足を自分の胸に密着させようとしていたのでしょう。季節についての詳しい記述はありませんが、寒い日だったのかも(笑)。璋子の足が冷たいということで、それを「私が温めてやらなきゃ」とでも思ったのでしょうか。そして、総理大臣にあたる関白に対し、白河法皇は「私は今、手が離せないんだ~」などと言ってのけたかもしれません。それにしても、わざわざ自分の胸をカイロがわりに、ポカポカしてやる必要もないわけですが(笑)。
そして、文芸評論家・白洲正子が執筆した『西行』によれば璋子ちゃんが13歳の時、白河法皇はどうにも我慢ができなくなり、彼女と“肉体的”に結ばれ、彼女を自分の寵姫の一人にしてしまったようです……。
―――13歳って……。ロリコンというか、現在なら犯罪ですよ! そして二人の年齢差は48歳。璋子が13歳ということは、白河法皇は61歳。還暦過ぎて、夜の方もお元気だったということですね。天皇だった方がそんな、加藤茶より衝撃的な関係を持っていたとは、付いていけません!
堀江 権力者は、業が深いんですよ。ただ、この頃は初潮を迎えれば成人したという感覚があり結婚もしていたので、そう考えれば大丈夫なんです。それ以前の年齢の女子との関係だと、当時でも変態枠なんですが。しかし……養女と養父の関係という近親相姦チックなところに加え、璋子はかつて自分の愛した男の忘れ形見ですからねぇ。おまけに、というか白河法皇、現代の年齢感覚でいえば76歳くらいに相当するので、周囲から、相当「お元気」だと思われていたでしょう。確実に“変態枠”のお話だと思われます……。
―――資料によると、さらにびっくりな「事実」があるんですよね。璋子ちゃんに固執する一方、白河法皇は彼女の“幸せな結婚”ものぞんでいて、自分の孫で、後に鳥羽天皇となる皇子と璋子を結婚させています。しかし、璋子は結婚後も、夫と寝所をともにすることを拒み続けたという記録があるのですが、もしかして“おじいさん好き”だったとか?
堀江 そう! ていうか、璋子と白河法皇の関係は知れ渡っていて、白河法皇が正式に璋子と結婚させようとした相手から「ボクは彼女と結婚したくない」と断わられたりもしています。実際には、鴨川の水や僧兵以外にも、意のままにならないことがたくさんあったんですね(笑)。その一番が璋子だったのかも。
さて、璋子は崇徳天皇“とも”仲良くなり、崇徳天皇となる皇子を産みます。ですが、その父親は鳥羽天皇ではなく、“白河法皇”であるという説があるのです。これは同時代から囁かれていました。昭和時代に角田文衛という大学者が、璋子の「生理周期」を彼女の侍女の書いた記録から計算したところ、オギノ式でいう危険日に白河法皇と璋子は会っていた……。しかもその頃は、夫・鳥羽天皇とはほとんど会ってもいなかったということもわかっています。この時、璋子18歳。白河法皇66歳。ティーンの美少女から恋い慕われて、れっきとした恋愛が出来る「魔性のおじいちゃん」って、現代でもなかなかいませんよねぇ。
―――芸能人でたとえると、66歳の男性は吉幾三や水谷豊。18歳の美少女は浜辺美波ちゃん。ちょっと、想像するのはやめておきます……。話は戻りますが、璋子の夫はどういう反応を?
堀江 2012年NHK大河ドラマ『平清盛』では、伊東四朗演じる“タフマン”白河法皇に、檀れい演じる璋子が抱かれるというシーンが描かれましたが、ネット上では「こんなこと、描いてはいけない!」と主に政治的意識の高い方々による怒りの声が聞こえたとか。
当然、璋子の夫・鳥羽天皇は反感を抱いたものの、史実でいうと“嫉妬”からくる具体的な言動や、白河法皇に当ったというような話はないようです……。鳥羽天皇も、一番エラい人が白河法皇であることがわかっており、彼に愛されなくてはなにも自分はできないと悟っていたからかも。
あとね、璋子からすると、鳥羽からも白河からも愛されちゃう、モテる自分最高! みたいな感じで、名誉に思っていたのかもしれませんね。その後も彼女は自分自身に満足しており、気も強いんです。
―――今でも、彼氏や夫がハイスペックだと、自分も同じレベルになったかのように勘違いする女性がいますよね~。まぁ璋子の場合、もともと家柄も良いですが……。その後、璋子は年上に飽きてしまったのか、17歳下の出家前の西行法師、俗名・佐藤義清(さとうのりきよ)とデキちゃっていたという「伝説」があるとか。
堀江 彼らと同時代ではなく、また正式な歴史の記録ではないものの、軍記物語『源平盛衰記』には、璋子に本気になりかけた西行が「私とセックスしたくらいで、彼氏面するのはしつこい」なんて言われて……という一節も出てきます。この言葉にショックを受けた西行は、結婚もしていて家族もいたのですが、何もかもを捨てて出家してしまったとか。
ところで、48歳年上の相手とのガチな恋愛って想像できますか?
―――いやー、私は無理かな……。男性というか、おじいちゃんにしか思えない!
堀江 正直でよろしいです(笑)。ただ、ときどき芸能界でもすごく若い子と、有名なシニアの「年の差カップル」って出てきたりするじゃないですか。それこそ加藤茶とか、離婚しちゃったけど虎舞竜の高橋ジョージ、沢尻エリカの話もそうですね。結局、わざわざかなり年上の男性と付き合うメリットって、彼の持っている財力・権力が大きな媚薬、フェロモンとして働くからかもしれない。「男は顔、イケメン万歳」とか言ってる女性とは価値観がまったく異なるかもしれません(笑)
若くて賢い女の子ほど、人生経験豊富で優秀な男性に「プロデュースしてほしい!」という欲求があるような気がするんです。だから権力者との関係は、成功への近道だけでなく、権力者と関わることで成長する自分を実感できるものなんでしょうかねぇ。
―――男社会だと、若い女が評価を得る手っ取り早い方法は、名声あるオジサンにプロデュースしてもらうことですもんね。でも、それって結構「ダサい」ことだと最近は思われてます(笑)。しかし、璋子さんみたいな女は、皇室はもちろん現代でも見かけません。
堀江 一昔前までは、プロデューサーとデキちゃってる女性アーティスト、すごく多かったよね。最近はみんな地に足ついてるから。そこまでして、成り上がりたくないっていう生き方が主流になってるんでしょうねぇ。
次回以降も、歴史の中の破天荒な天皇家の方々の姿を追いかけていきたいと思います!
堀江宏樹(ほりえ・ひろき)
1977年、大阪府生まれ。出身作家・歴史エッセイスト。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業。日本・世界を問わず歴史のおもしろさを拾い上げる作風で幅広いファン層をもつ。2019年7月1日、新刊『愛と欲望の世界史』が発売。好評既刊に『本当は怖い世界史 戦慄篇』『本当は怖い日本史』(いずれも三笠書房・王様文庫)など。
Twitter/公式ブログ「橙通信」
昨年2月、宮内庁から「2020年までの結婚延期」が発表された秋篠宮家の長女・眞子さまと小室圭さん。延期の背景には、小室さんの母・佳代さんが元婚約者との間に抱える“借金問題”が関係しているようだが、いまだ結婚への具体的な話は進んでいないように見える。そんな中、6月21日、ポーランドとフィンランドへの公式訪問前の記者会見に臨んだ秋篠宮ご夫妻が、眞子さまの結婚の見通しについて、「娘から話を聞いていないので、どのように今なっているのかわからない」と発言。世間からは「結婚をめぐって、親子の仲に溝ができているのではないか」「このような状況では破談も近い」といった声が飛び出す中、皇室ウォッチャーX氏は、秋篠宮さまの発言をどう受け止めているのか、また結婚問題はどのような決着を迎えると考えているのか。話を聞いた。
――秋篠宮さまの「娘から話を聞いていないので、 どのように今なっているのかわからない」というご発言について、率直な感想をお教えください。
皇室ウォッチャーX氏(以下、X) 「肩すかし」という印象が強かったですね。週刊誌やテレビ、新聞の関係者は、事前に宮内記者から「結婚問題」についての質問が出ることを把握していたそうなので。世間的にも、昨秋のお誕生日会見時のような踏み込んだご発言(「私は今でも二人が結婚したいという気持ちがあるのであれば、やはりそれ相応の対応をするべきだと思います」「やっぱり多くの人がそのこと(結婚)を納得し、喜んでくれる状況、そういう状況にならなければ、私たちは、いわゆる婚約に当たる納采の儀というのを行うことはできません」など)があるかと期待していたのではないでしょうか。
そもそも秋篠宮さまは、会見の数週間前には質問をご確認になっていたそうですし、その中に、結婚の見通しについての箇所があることも了承されていたはずです。今回のご発言には、逆に深い意味が込められているのかと勘繰ってしまいました。
――ネット上では「親子断絶ではないか?」「まるで他人事」といった声も散見されました。
X 他人事のような言いようだとは感じましたが、親子断絶までとは言えないと思います。眞子さまはご両親と公務にお出ましになるなど、お仕事の面ではコミュニケーションを取られているはずです。ただ、小室さんとの結婚に関しては、世間からのバッシングも当然ご存じでしょうし、家庭内で話題を出しづらい状況なのだと思います。それに加えて、秋篠宮さまは昨秋のお誕生日会見で、小室さんに対して“やるべきこと”をおっしゃっているわけですから、あえて親子間で結婚問題を話題に出す必要性がないということなのかもしれません。
――小室さんは昨年8月から米フォーダム大学へ留学しており、現在は夏季休暇中とのこと。眞子さまとのご結婚のために、“やるべきこと”をしているのでしょうか。
X 秋篠宮さまは、「金銭トラブルの解決」と「国民から祝福される状況にすること」を小室さんに求められています。そこで彼は、母親の元婚約者に対して、話し合いの機会を持つために文書を送付していますが、元婚約者側がなかなか動かない状態で膠着しています。そういった意味では、小室さんは、すでに現状できることを行動に移しているとも言えます。ただ、婚約内定者という身でありながら、夏休みに帰国しないのは問題だと思います。日本でこれだけ批判されている状況もあるので、一旦帰国して、トラブルの進捗状況や留学の近況などを秋篠宮さまに直接お会いして報告するのが筋でしょう。その辺りはまだ不誠実な対応だと感じます。
――小室さんに不信感を募らせる国民からは、「秋篠宮さまが強制破談させるべきでは」といった厳しい声もありますが。
X 秋篠宮さまは小室さんとの結婚に反対のようですし、かつ強制的に破談させられないわけではないでしょうが、実際に行うとは思えません。というのも、秋篠宮さまが眞子さまの意思を尊重する方だからです。ご自身も紀子さまとも大学で出会い、自らの意思で結婚されたように、眞子さまにもお見合いなどではなく、ご自分で選ばれたお相手と結婚してほしいとの思いがあるのではないでしょうか。さらに秋篠宮さまも、そのことを了解した手前、いまさら破談させることはできないとお考えだと思います。これまでずっと、娘を信頼し、彼女の意思を尊重し続けてきたからこそ、眞子さまのお気持ちに従われるでしょう。眞子さまが今の状況を見て、今後どうするのかの判断を下されるのを待っておられると思います 。
――眞子さまの結婚問題は、どのような結末を迎えると思いますか。
X 今年中の決着はないでしょうね。以前にも話しましたが、今年は即位関連の儀式があるので。もっと言えば、 来年中に決着するのも疑わしくなってきました。金銭トラブルの解決に向けての話し合いが一向に進まず、一方、先日の北欧訪問前の会見で秋篠宮さまは、「眞子さまからのアクションを待っている」ようでしたし、ご自分からは動かない意思を見せられたからです。ヘタをしたら、小室さんが留学から帰国した後に、やっと話が動き始める可能性すらあります。
個人的には、これだけ批判されている小室さんとの結婚には賛成できません。しかし、眞子さまのお気持ちや今後のことを考えたら、1億5000万円程の一時金を辞退してもらうなどの条件付きで結婚していただくべきなのかもしれません。大学時代からずっとお付き合いされ、20代の大半を小室さんに捧げてきた眞子さまからすれば、どうしても彼と結婚したいはず。もしここで破談になれば、ほかの相手が見つかる保証はないですし、一生が台無しになる可能性があります。秋篠宮さまも眞子さまの意思を尊重されるスタンスなので、税金から捻出される一時金を辞退して国民の怒りを抑えることで結婚される形が、眞子さまにとって一番いい形だとも考えられるでしょう。
湿度や気温が高くなると心配されるのが食中毒。お弁当の定番メニューであるおにぎりは、その中でも特に注意が必要だという。きれいにしているつもりの手指でも、食中毒を引き起こす細菌やウイルスを完全に排除するのは困難なため、おにぎりを握る時にラップを使うと衛生的だとされ、おにぎり用の抗菌ラップなども販売されている。
しかし、いくら配慮されていても、他人が握ったおにぎりを食べられない人もいるだろう。タレントで医師の西川史子は、元AKB48の篠田麻里子が握ったおにぎりの試食を拒否し、物議を醸した。
6月16日放送の『サンデー・ジャポン』(TBS系)に出演した篠田が、今朝作ったという玄米おにぎりを持って登場。西川をはじめとする番組レギュラー陣に配っていると、「人の握ったおにぎりって、ちょっと……」と西川は拒絶するような反応を見せ、篠田がラップを使ったことが判明した後も「人のおにぎりはちょっと私、苦手ですね」とやはり拒絶。その後、司会の爆笑問題・田中裕二から「うるせえ、黙って食べろ」とツッコまれ、「食べますよ、食べりゃいいんでしょう」と無理やりおにぎりを口にした。
「この様子に、ネットユーザーからは『苦手だとしても、あの場でいちいち言う必要ある?』『ラップを使っているなら食べられるでしょ』と西川への批判が寄せられる一方、『これは共感する。素人の握ったおにぎりは食べたくない』と同意する声も上がりました」(芸能ライター)
King&Princeは、所属事務所の先輩であるTOKIO・国分太一の握ったおにぎりを敬遠し、批判を集めた。2018年8月15日、情報番組『ビビット』(TBS系)で、多忙を極めていたKing&Princeのため、国分自らがおにぎりを握って差し入れする企画を放送。King&Princeのコンサートの楽屋におにぎりを置いて、メンバーの反応を隠しカメラで撮影する内容で、おにぎりには「国分太一より」「梅入ってるよ」とメッセージを添えてスタンバイ。
「差し入れに気づいた神宮寺勇太は、しきりにおにぎりのニオイを嗅いだ後、一度手にするも、結局戻して退散。高橋海人は『梅食べれないもん』と言い、平野に至っては『これ、太一さんの“手あか”がついてるってこと?』と発言しまいた。このリアクションに、ネットユーザーは『常温で放置された手作りのおにぎりは食べたくない』と理解を示す声もありましたが、『先輩に失礼すぎる。かなり引いた』『一生懸命作った太一がかわいそうだった』とさまざまな意見が飛び交いました」(同)
さらに、歌手の西川貴教も15年3月26日配信のインターネット番組『西川貴教のイエノミ!!』の中で、ゲスト出演したアイドルグループ・ベイビーレイズJAPANのメンバー・高見奈央が握ったおにぎりを拒否して、さまざまな声が上がることとなった。
高見は、「今日のために初めておにぎり握ってきました!」とうれしそうに、西川におにぎりを差し入れ。しかし、西川は「まじかー」とうつむき、「俺、人の母ちゃんが握ったおにぎりとか食べられへんタイプ」と告白し、「人の手には雑菌がたくさんついている」などと理由を付けて実食を拒否。結局、高見の熱意に負け、おにぎりを半分ほど口にしたものの、「高見は3日洗っていない靴下を履いている」「高見の衣装だけ手袋にカビが生えた」など、西川の気持ちに追い打ちをかけるような不潔なエピソードが披露された。
「かたくなに拒否し続けた西川に対し、ネット上からは『作ってくれた人を侮辱しているとは思わないのかな』というコメントがあるにはあったのですが、『不潔な人が作ったおにぎりは絶対に食べたくない』『神経質までいかない自分でも無理』といった同情の声が多数寄せられました」(同)
ネットユーザーの共感も集まる話題だが、握ってくれた相手への配慮も必要なのかもしれない。
(立花はるか)
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