『脱力タイムズ』から考える、”番宣”俳優の正しい取り扱い方

 

テレビウォッチャーの飲用てれびさんが、先週(7月7~13日)見たテレビの気になる発言をピックアップします。

中村倫也「脳にシナプスってあるじゃないですか」

 ドラマの改編期である。バラエティ番組にも主役級の俳優が数多く出演し、ドラマの宣伝、いわゆる番宣をしている。

 で、番宣でゲスト出演をするそんな俳優たちについては、芸人や若槻千夏などが以前からこんなふうにネタにしてきた。しゃべらない、つまらなそうにしている、トークが面白くない――。なるほど、確かにそういう俳優もいるような気がする。そんな俳優がいると、いくら画面上は楽しそうに番組が進行していても、見ている側は真顔で虚空を見つめてしまうかもしれない。

 ただ、実際のところ、番宣だけして帰るみたいな俳優はもうあまりいない。バカリズムも以前、こんなことを言っていた。

「番宣に来たイケメン俳優さんが、全然しゃべらなくててこずるってことは昔からよくあるじゃないですか。最近はもう、そうじゃない人のほうが多いじゃないですか。イケメンなのに全然気取ってなくて、しゃべりが達者で性格がいい、みたいな」(『アメトーーク!』テレビ朝日系、2019年6月20日)

 バカリズムのトークはこの後、「あんなにチヤホヤされてんのに、ねたむ隙すら与えてくれない。どうしていいかわかんないから、そういう人たちは僕、性格悪いって見なすようにしてる」というねたみを交えたネタに展開していくのだけれど、性格の良し悪しはともかく、俳優が積極的にバラエティ番組に参加する姿を見る機会が増えているのは確かだ。

 たとえば、11日放送の『櫻井・有吉 THE夜会』(TBS系)。この日は、新ドラマ『凪のお暇 』の番宣で、黒木華と中村倫也が出演していた。

 中村は言う。自分は割と周囲から「冷静だね」と評価されることが多い。何があっても動じない、感情をコントロールしている、冷静でいられる。そんな自分は「まったく動じない王」である、と。

 中村はさらに語る。いつも冷静でいるにはコツがある。これを自分は、高校時代のアルバイト中に編み出した。

「高校生のとき飲食店の厨房でバイトしてたんですけど、揚げ物とかすると油がはねたりして、『熱っ!』てなるじゃないですか。それが何回か続いたときに、『熱っ!』てなるのめんどくさいなと思ったんですよ。熱がるのやめようって決めたんですよ」

「脳にシナプスってあるじゃないですか。あれを外せばいいんじゃないかなと思ったんですよ。それをやってみようと思ったら、油がはねても熱くなくなったんですよ」

 シナプスを外す。この時点で話はすでにトンチキなゾーンに入っているわけだけれど、番組は続けて「動じなさ」の検証へと移る。中村の目の前に運ばれたのは、日本一酸っぱいといわれているポン酢を入れたところてんだ。果たしてこれを、自称「まったく動じない王」は、むせずに食べきれるのか?

「確認します。……(シナプスは)外れてます」

 そう神妙な顔つきで前置きした上で、ところてんを一気にかっ込む中村。しかし、見事にむせてすべて吐き出す。「まったく動じない王」や「シナプスを外す」という設定のけったいさと、中村の真剣な顔とのギャップ、そしてところてんを吐き出す勢いの良さに思わず笑った。中村のシナプスは外れなかったし、僕のシナプスも快楽物質をたくさん伝達した。

 確かにこの面白さは、有吉や平成ノブシコブシ・吉村、島崎和歌子らバラエティ番組の手だれが「なんだシナプスって」とかツッコんで盛り上げることで、成立しているものかもしれない。だがいずれにしても、番宣に来た俳優がつまらなそうにしているみたいな話は、もう実態とズレているのは確かだ。

 だから、たまに真顔で虚空を見つめてしまう。芸人や若槻千夏がそういう話をしているのを聞くと。

 バラエティ番組に番宣で出演する俳優は、いまや笑いを生む重要なファクターになっている。そして、多くのバラエティ番組では常時ゲストを迎え、何かしらの番宣をやっている。

 とはいえ、番宣それ自体は、バラエティ番組の中では余計な部分かもしれない。なくても番組は成立するかもしれない。

 他方で、番宣自体を番組の笑いに欠かせない要素として組み込んでいるバラエティもある。たとえば、『全力!脱力タイムズ』(フジテレビ系)である。12日のゲストは志田未来。月9『監察医 朝顔』の番宣での出演だった。

 この日の番組のテーマは、コミュニケーション力を上げる会話術。解説員の元TBSアナウンサー・吉川美代子によるレッスンを踏まえた上で、初対面の相手と対談する実践コーナーが始まった。対談のために用意されたセットに、芸人ゲストのダイアン・津田が向かう。対談相手として登場したのは、コワモテの反社会的な感じのお兄さん2人組である。

津田「ご職業は?」

男性 「あ?」

 冒頭からそんな感じで始まった対談は、終始お兄さんの側がケンカ腰。コワモテを前に、汗をかきながら会話を成立させようと奮闘する津田が笑いを誘う。もちろん、『脱力タイムズ』の視聴者ならおわかりのように、これらはすべて津田以外には渡されている台本通りのやりとりである。

 続けて、同じセットに志田が向かう。対談相手として出てきたのは、先ほどと同じコワモテのお兄さんたち。この対談も成立せずに終わるのか。そう匂わせて始まった会話だが、徐々に男性のトーンは柔和になる。

志田「普段は何されてますか?」

男性「そうだなぁ……パチンコ」

志田「パチンコですか。勝ちますか?」

男性「まぁまぁだな。ねーちゃん行かねーの? パチンコ」

志田「ちょっと仕事が忙しくて、行ったことはないです」

男性「何やってる人?」

志田「一応、女優をやってます」

男性「へー、女優。何に出てんの?」

志田「えっと、月曜9時からのドラマに出演させてもらいます」

男性「なんてドラマ?」

志田「『監察医 朝顔』というドラマです」

 会話が成立しないと思われたコワモテのお兄さんが、流れるようなコミュニケーションで俳優を番宣へと誘導する展開。もちろんすべて台本通りなわけだけれど、一部始終をスタジオで見ていた津田も叫ぶ。

「巧妙な番宣!」

 志田がドラマの内容を説明し始めると、コワモテのお兄さんはドスの利いた声で尋ねた。

「見どころとかあんの?」

 バラエティ番組に俳優が番宣で出演する際は、その俳優の素顔やプライベートが、「意外な一面」と共に披露されることが多い。なんだか番宣は、「意外な一面」と引き換えにされるご褒美のようにも見える。番組冒頭から番宣を始めようとする俳優に、周囲の芸人らが「まだまだ!」とストップをかけるという展開もおなじみだ。言ってみれば、茶番だが。

 けれど『脱力タイムズ』は、そんなよくある展開とは反対に、俳優に台本通りの演技をさせる。もちろん、これはこれで茶番なわけだけれど、意図的に仕組まれた茶番であることをすべての前提にしている分、そこから意図せずあふれ出てしまっているように見える部分(芸人のリアクションにこらえきれずに笑ってしまうところとか、逆にまったく動じず真顔を貫くところとか)に、俳優の「素」を感じたりもする。何より、番組が用意する毎回異なる番宣の仕掛け、その巧妙さにはいつも驚かされる。

 バラエティ番組の中で、余計な部分であるようにも感じる番宣。そんな番宣それ自体に「見どころとかあんの?」と問われたら、僕は迷わず『脱力タイムズ』を番宣しようと思う。

 だからといって、俳優はいつも番宣を目的にバラエティ番組に出るわけではない。たとえば、7日放送の『モヤモヤさまぁ~ず2』(テレビ東京系)には、安藤サクラが代打アシスタントとして出演していた。特に番宣とかはなく、単に番組のファンだからという理由で。ポーカーフェイスでババ抜きをしたり、お面をつけて運動器具にぶら下がったりしていた。

 あるいは、8日の『テレビ千鳥』(テレビ朝日系)に出ていた佐藤健。彼もまた、番組のファンだからという理由だけで出演していた。冒頭の千鳥とのトークから、佐藤の番組愛は止まらない。

「いま一番おもしろい番組です、これが。テレビの1位です」

 この日の企画は「ガマンめし」。普段当たり前に食べているファストフードも、極限まで我慢して食べるとめちゃくちゃウマいのではないか。そんな想定のもと、食べたい気持ちを抑える過程や、ようやく食べたときの喜び、その一部始終をお送りする企画である。

 今回我慢するのは、すき家のキムチ豚生姜焼き丼。このメニューが大好きで週5で食べていた時期もあるという佐藤は、前日の昼から何も食べずに収録に臨んでいた。カメラが回るずっと前から、すでに佐藤の我慢は始まっていたのである。

 空腹の佐藤を、次々と試練が襲う。ビニール袋に閉じ込めた厨房の空気を店外で吸引するなどし、丼への気持ちを高めていく。高まったところで、あえて店に入らず30分ほど散歩する。そうしてようやく店内へ。が、まだ食べない。まずは、キムチ豚生姜焼き丼のスーパースロー映像を見る。そして、いよいよ本物を目にする時間。目の前に運ばれたキムチ豚生姜焼き丼を見た佐藤はつぶやく。

「完璧な料理だ……」

 嗅覚に続き、視覚も刺激された佐藤。しかし、その後も我慢は続く。体格のいいスタッフが丼をかっ込む様子を見る。空のどんぶりと箸を手に持ち、エアーで食べる。改めて一度ロケバスに戻り、20分ほどドライブする。紅生姜を3ミリだけ食べる、大勢のスタッフがキムチ豚生姜焼き丼を食べる様子をただただ見る。そんな苦行が延々と続くロケに、「想像以上にしんどいっすね……」と佐藤からも弱音が漏れる。

 そうやって我慢に我慢を重ねた末に、ようやく注文。キムチ豚生姜焼き丼をまっすぐ 見つめ、「いただきます」と手を合わせる佐藤。ロケ開始からすでに2時間。食事を抜いてからは、もはや30時間。極限まで我慢して口にした味は、果たして。

「おいしい~」

 口に含んだ瞬間に思わず笑みがこぼれた佐藤から出てきた感想は、積み重ねた時間の長さや我慢の過程の紆余曲折さとは裏腹に、とても短くてプリミティブだった。そんなうれしそうな佐藤を見ているこちらも、なぜだか笑ってしまうから不思議だ。

 番宣のために出演したバラエティ番組でつまらなそうにしている俳優は、もはやほとんどいない。多くはトークやリアクションなどで場を盛り上げている。そんな俳優についてバカリズムは、「性格悪いって見なすようにしてる」とねたみ目線でネタにした。しかし、今回の佐藤に至っては、もはや番宣ですらない。動機は単純な番組愛である。

 どうやら、ねたみを差し挟む最後の余地すらふさがれてしまったようだ。

(文=飲用てれび<http://inyou.hatenablog.com/>)

『脱力タイムズ』から考える、”番宣”俳優の正しい取り扱い方

 

テレビウォッチャーの飲用てれびさんが、先週(7月7~13日)見たテレビの気になる発言をピックアップします。

中村倫也「脳にシナプスってあるじゃないですか」

 ドラマの改編期である。バラエティ番組にも主役級の俳優が数多く出演し、ドラマの宣伝、いわゆる番宣をしている。

 で、番宣でゲスト出演をするそんな俳優たちについては、芸人や若槻千夏などが以前からこんなふうにネタにしてきた。しゃべらない、つまらなそうにしている、トークが面白くない――。なるほど、確かにそういう俳優もいるような気がする。そんな俳優がいると、いくら画面上は楽しそうに番組が進行していても、見ている側は真顔で虚空を見つめてしまうかもしれない。

 ただ、実際のところ、番宣だけして帰るみたいな俳優はもうあまりいない。バカリズムも以前、こんなことを言っていた。

「番宣に来たイケメン俳優さんが、全然しゃべらなくててこずるってことは昔からよくあるじゃないですか。最近はもう、そうじゃない人のほうが多いじゃないですか。イケメンなのに全然気取ってなくて、しゃべりが達者で性格がいい、みたいな」(『アメトーーク!』テレビ朝日系、2019年6月20日)

 バカリズムのトークはこの後、「あんなにチヤホヤされてんのに、ねたむ隙すら与えてくれない。どうしていいかわかんないから、そういう人たちは僕、性格悪いって見なすようにしてる」というねたみを交えたネタに展開していくのだけれど、性格の良し悪しはともかく、俳優が積極的にバラエティ番組に参加する姿を見る機会が増えているのは確かだ。

 たとえば、11日放送の『櫻井・有吉 THE夜会』(TBS系)。この日は、新ドラマ『凪のお暇 』の番宣で、黒木華と中村倫也が出演していた。

 中村は言う。自分は割と周囲から「冷静だね」と評価されることが多い。何があっても動じない、感情をコントロールしている、冷静でいられる。そんな自分は「まったく動じない王」である、と。

 中村はさらに語る。いつも冷静でいるにはコツがある。これを自分は、高校時代のアルバイト中に編み出した。

「高校生のとき飲食店の厨房でバイトしてたんですけど、揚げ物とかすると油がはねたりして、『熱っ!』てなるじゃないですか。それが何回か続いたときに、『熱っ!』てなるのめんどくさいなと思ったんですよ。熱がるのやめようって決めたんですよ」

「脳にシナプスってあるじゃないですか。あれを外せばいいんじゃないかなと思ったんですよ。それをやってみようと思ったら、油がはねても熱くなくなったんですよ」

 シナプスを外す。この時点で話はすでにトンチキなゾーンに入っているわけだけれど、番組は続けて「動じなさ」の検証へと移る。中村の目の前に運ばれたのは、日本一酸っぱいといわれているポン酢を入れたところてんだ。果たしてこれを、自称「まったく動じない王」は、むせずに食べきれるのか?

「確認します。……(シナプスは)外れてます」

 そう神妙な顔つきで前置きした上で、ところてんを一気にかっ込む中村。しかし、見事にむせてすべて吐き出す。「まったく動じない王」や「シナプスを外す」という設定のけったいさと、中村の真剣な顔とのギャップ、そしてところてんを吐き出す勢いの良さに思わず笑った。中村のシナプスは外れなかったし、僕のシナプスも快楽物質をたくさん伝達した。

 確かにこの面白さは、有吉や平成ノブシコブシ・吉村、島崎和歌子らバラエティ番組の手だれが「なんだシナプスって」とかツッコんで盛り上げることで、成立しているものかもしれない。だがいずれにしても、番宣に来た俳優がつまらなそうにしているみたいな話は、もう実態とズレているのは確かだ。

 だから、たまに真顔で虚空を見つめてしまう。芸人や若槻千夏がそういう話をしているのを聞くと。

 バラエティ番組に番宣で出演する俳優は、いまや笑いを生む重要なファクターになっている。そして、多くのバラエティ番組では常時ゲストを迎え、何かしらの番宣をやっている。

 とはいえ、番宣それ自体は、バラエティ番組の中では余計な部分かもしれない。なくても番組は成立するかもしれない。

 他方で、番宣自体を番組の笑いに欠かせない要素として組み込んでいるバラエティもある。たとえば、『全力!脱力タイムズ』(フジテレビ系)である。12日のゲストは志田未来。月9『監察医 朝顔』の番宣での出演だった。

 この日の番組のテーマは、コミュニケーション力を上げる会話術。解説員の元TBSアナウンサー・吉川美代子によるレッスンを踏まえた上で、初対面の相手と対談する実践コーナーが始まった。対談のために用意されたセットに、芸人ゲストのダイアン・津田が向かう。対談相手として登場したのは、コワモテの反社会的な感じのお兄さん2人組である。

津田「ご職業は?」

男性 「あ?」

 冒頭からそんな感じで始まった対談は、終始お兄さんの側がケンカ腰。コワモテを前に、汗をかきながら会話を成立させようと奮闘する津田が笑いを誘う。もちろん、『脱力タイムズ』の視聴者ならおわかりのように、これらはすべて津田以外には渡されている台本通りのやりとりである。

 続けて、同じセットに志田が向かう。対談相手として出てきたのは、先ほどと同じコワモテのお兄さんたち。この対談も成立せずに終わるのか。そう匂わせて始まった会話だが、徐々に男性のトーンは柔和になる。

志田「普段は何されてますか?」

男性「そうだなぁ……パチンコ」

志田「パチンコですか。勝ちますか?」

男性「まぁまぁだな。ねーちゃん行かねーの? パチンコ」

志田「ちょっと仕事が忙しくて、行ったことはないです」

男性「何やってる人?」

志田「一応、女優をやってます」

男性「へー、女優。何に出てんの?」

志田「えっと、月曜9時からのドラマに出演させてもらいます」

男性「なんてドラマ?」

志田「『監察医 朝顔』というドラマです」

 会話が成立しないと思われたコワモテのお兄さんが、流れるようなコミュニケーションで俳優を番宣へと誘導する展開。もちろんすべて台本通りなわけだけれど、一部始終をスタジオで見ていた津田も叫ぶ。

「巧妙な番宣!」

 志田がドラマの内容を説明し始めると、コワモテのお兄さんはドスの利いた声で尋ねた。

「見どころとかあんの?」

 バラエティ番組に俳優が番宣で出演する際は、その俳優の素顔やプライベートが、「意外な一面」と共に披露されることが多い。なんだか番宣は、「意外な一面」と引き換えにされるご褒美のようにも見える。番組冒頭から番宣を始めようとする俳優に、周囲の芸人らが「まだまだ!」とストップをかけるという展開もおなじみだ。言ってみれば、茶番だが。

 けれど『脱力タイムズ』は、そんなよくある展開とは反対に、俳優に台本通りの演技をさせる。もちろん、これはこれで茶番なわけだけれど、意図的に仕組まれた茶番であることをすべての前提にしている分、そこから意図せずあふれ出てしまっているように見える部分(芸人のリアクションにこらえきれずに笑ってしまうところとか、逆にまったく動じず真顔を貫くところとか)に、俳優の「素」を感じたりもする。何より、番組が用意する毎回異なる番宣の仕掛け、その巧妙さにはいつも驚かされる。

 バラエティ番組の中で、余計な部分であるようにも感じる番宣。そんな番宣それ自体に「見どころとかあんの?」と問われたら、僕は迷わず『脱力タイムズ』を番宣しようと思う。

 だからといって、俳優はいつも番宣を目的にバラエティ番組に出るわけではない。たとえば、7日放送の『モヤモヤさまぁ~ず2』(テレビ東京系)には、安藤サクラが代打アシスタントとして出演していた。特に番宣とかはなく、単に番組のファンだからという理由で。ポーカーフェイスでババ抜きをしたり、お面をつけて運動器具にぶら下がったりしていた。

 あるいは、8日の『テレビ千鳥』(テレビ朝日系)に出ていた佐藤健。彼もまた、番組のファンだからという理由だけで出演していた。冒頭の千鳥とのトークから、佐藤の番組愛は止まらない。

「いま一番おもしろい番組です、これが。テレビの1位です」

 この日の企画は「ガマンめし」。普段当たり前に食べているファストフードも、極限まで我慢して食べるとめちゃくちゃウマいのではないか。そんな想定のもと、食べたい気持ちを抑える過程や、ようやく食べたときの喜び、その一部始終をお送りする企画である。

 今回我慢するのは、すき家のキムチ豚生姜焼き丼。このメニューが大好きで週5で食べていた時期もあるという佐藤は、前日の昼から何も食べずに収録に臨んでいた。カメラが回るずっと前から、すでに佐藤の我慢は始まっていたのである。

 空腹の佐藤を、次々と試練が襲う。ビニール袋に閉じ込めた厨房の空気を店外で吸引するなどし、丼への気持ちを高めていく。高まったところで、あえて店に入らず30分ほど散歩する。そうしてようやく店内へ。が、まだ食べない。まずは、キムチ豚生姜焼き丼のスーパースロー映像を見る。そして、いよいよ本物を目にする時間。目の前に運ばれたキムチ豚生姜焼き丼を見た佐藤はつぶやく。

「完璧な料理だ……」

 嗅覚に続き、視覚も刺激された佐藤。しかし、その後も我慢は続く。体格のいいスタッフが丼をかっ込む様子を見る。空のどんぶりと箸を手に持ち、エアーで食べる。改めて一度ロケバスに戻り、20分ほどドライブする。紅生姜を3ミリだけ食べる、大勢のスタッフがキムチ豚生姜焼き丼を食べる様子をただただ見る。そんな苦行が延々と続くロケに、「想像以上にしんどいっすね……」と佐藤からも弱音が漏れる。

 そうやって我慢に我慢を重ねた末に、ようやく注文。キムチ豚生姜焼き丼をまっすぐ 見つめ、「いただきます」と手を合わせる佐藤。ロケ開始からすでに2時間。食事を抜いてからは、もはや30時間。極限まで我慢して口にした味は、果たして。

「おいしい~」

 口に含んだ瞬間に思わず笑みがこぼれた佐藤から出てきた感想は、積み重ねた時間の長さや我慢の過程の紆余曲折さとは裏腹に、とても短くてプリミティブだった。そんなうれしそうな佐藤を見ているこちらも、なぜだか笑ってしまうから不思議だ。

 番宣のために出演したバラエティ番組でつまらなそうにしている俳優は、もはやほとんどいない。多くはトークやリアクションなどで場を盛り上げている。そんな俳優についてバカリズムは、「性格悪いって見なすようにしてる」とねたみ目線でネタにした。しかし、今回の佐藤に至っては、もはや番宣ですらない。動機は単純な番組愛である。

 どうやら、ねたみを差し挟む最後の余地すらふさがれてしまったようだ。

(文=飲用てれび<http://inyou.hatenablog.com/>)

【毒親マンガ】プロポーズ、幸せの絶頂!――のはずなのに、身体がこわばるのはなぜ?【32話】

「君ってなんだか、僕の母に似てるんだよね」――。

イケメン彼氏の「不可解」な婚約破棄と、それに伴う顛末を描いた実録コミックエッセイ
婚約破棄で訴えてやる!~毒親持ち彼氏と167日間壮絶バトル~』の前日談。

婚約していた彼は、なぜ突然手のひらを返したのか?
あんなに嫌悪していたはずの“毒母”側についたのはどうして?

交際していた当時の記憶から
あの頃の彼の心理と背景を掘り下げてみると、意外な事実が見えてきた――!

幸せの言葉

――『私の彼が毒親から逃れられない!』は毎週月・火更新。お楽しみに!

このマンガへのコメントを読む・書く


<バックナンバーはこちら>

■第1回……婚約破棄から10年、残る疑問
■第2回……彼のママは専業主婦だった
■第3回……「辞表出しといた」って!?
■第4回……我が子にセックス回数を暴露!?
■第5回……実家暮らしだった彼と、恋に落ちるまで
■第6回……彼の誕生日に、何度も電話が……。
■第7回……彼母の「息子依存」が過剰すぎる? 
■第8回……朝4時、彼は電話で謝罪中
■第9回……バツイチの私、義母からの印象は?
■第10回…いよいよ彼母と初対面の日
■第11回…初めて会った彼母は……!
■第12回…「過去の彼女」と比較された
■第13回…彼母に受け入れられた……!
■第14回…「君は、僕の母に似てるね」
■第15回…両家の顔合わせも上々で…?
■第16回…実家とアパートを往復する彼
■第17回…母に「汚い」って言われたんだ
■第18回…母にエロ原稿を見られた
■第19回…実母に「クズ」と罵られた
■第20回…我が子の仕事を否定
■第21回…彼母の抱える「トラウマ」
■第22回…「月5万払え」って!?
■第23回…月イチで「毒親被害」に遭う彼
■第24回…DVの構造そっくり!
■第25回…彼の努力が報われた!
■第26回…印税が入ってくる!
■第27回…印税を毒母に渡したら
■第28回…「恥知らず」の「汚れたカネ」
■第29回…彼母は普通の親じゃない?
■第30回…もう逃げるしかないね
■第31回…彼母は更年期障害?

■前作……『婚約破棄で訴えてやる!』1-3話

***

前作『婚約破棄で訴えてやる!』は、電子書籍にてすべてご覧いただけます。

★★★各電子書店にてお買い求めいただけます★★★

renta

音咲椿(おとさき・つばき)
男性向けグラビア誌編集長を経て、ポット出版社刊「女の子×女の子のためのエロチックブック・Carmilla」にてイラスト・漫画家デビュー。
単行本「イケメン外国人たちとベッドで異文化交流した結果。」(ぶんか社刊)好評発売・配信中。
マンガ「『こんな大きいなんて聞いてない!』~外国人と異文化SEX、ヤりまくりました。」「婚約破棄で訴えてやる!~毒親持ち彼氏と167日間壮絶バトル~」配信中。

音咲椿Twitter@otosaki6666

【毒親マンガ】プロポーズ、幸せの絶頂!――のはずなのに、身体がこわばるのはなぜ?【32話】

「君ってなんだか、僕の母に似てるんだよね」――。

イケメン彼氏の「不可解」な婚約破棄と、それに伴う顛末を描いた実録コミックエッセイ
婚約破棄で訴えてやる!~毒親持ち彼氏と167日間壮絶バトル~』の前日談。

婚約していた彼は、なぜ突然手のひらを返したのか?
あんなに嫌悪していたはずの“毒母”側についたのはどうして?

交際していた当時の記憶から
あの頃の彼の心理と背景を掘り下げてみると、意外な事実が見えてきた――!

幸せの言葉

――『私の彼が毒親から逃れられない!』は毎週月・火更新。お楽しみに!

このマンガへのコメントを読む・書く


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■第1回……婚約破棄から10年、残る疑問
■第2回……彼のママは専業主婦だった
■第3回……「辞表出しといた」って!?
■第4回……我が子にセックス回数を暴露!?
■第5回……実家暮らしだった彼と、恋に落ちるまで
■第6回……彼の誕生日に、何度も電話が……。
■第7回……彼母の「息子依存」が過剰すぎる? 
■第8回……朝4時、彼は電話で謝罪中
■第9回……バツイチの私、義母からの印象は?
■第10回…いよいよ彼母と初対面の日
■第11回…初めて会った彼母は……!
■第12回…「過去の彼女」と比較された
■第13回…彼母に受け入れられた……!
■第14回…「君は、僕の母に似てるね」
■第15回…両家の顔合わせも上々で…?
■第16回…実家とアパートを往復する彼
■第17回…母に「汚い」って言われたんだ
■第18回…母にエロ原稿を見られた
■第19回…実母に「クズ」と罵られた
■第20回…我が子の仕事を否定
■第21回…彼母の抱える「トラウマ」
■第22回…「月5万払え」って!?
■第23回…月イチで「毒親被害」に遭う彼
■第24回…DVの構造そっくり!
■第25回…彼の努力が報われた!
■第26回…印税が入ってくる!
■第27回…印税を毒母に渡したら
■第28回…「恥知らず」の「汚れたカネ」
■第29回…彼母は普通の親じゃない?
■第30回…もう逃げるしかないね
■第31回…彼母は更年期障害?

■前作……『婚約破棄で訴えてやる!』1-3話

***

前作『婚約破棄で訴えてやる!』は、電子書籍にてすべてご覧いただけます。

★★★各電子書店にてお買い求めいただけます★★★

renta

音咲椿(おとさき・つばき)
男性向けグラビア誌編集長を経て、ポット出版社刊「女の子×女の子のためのエロチックブック・Carmilla」にてイラスト・漫画家デビュー。
単行本「イケメン外国人たちとベッドで異文化交流した結果。」(ぶんか社刊)好評発売・配信中。
マンガ「『こんな大きいなんて聞いてない!』~外国人と異文化SEX、ヤりまくりました。」「婚約破棄で訴えてやる!~毒親持ち彼氏と167日間壮絶バトル~」配信中。

音咲椿Twitter@otosaki6666

【ダイソーずぼらシュラン】匂いは強力でも……「冷感ミスト160mlメントール」の効果は一瞬!?

安くてお得に日用品を買いに行ったつもりが、あれもこれもとカゴに入れてしまう100均ショップ。「超便利!」とほくそ笑むグッズもあれば、「買わなきゃよかった……」なトホホなグッズも潜む、魑魅魍魎な100均ワールドをズボラなアラサー女子がご案内! 私見全開でアイテムを斬る「ダイソーずぼらシュラン」開店です★

今日のダイソーアイテム【冷感ミスト 160ml メントール】

便利度:★★☆☆☆(ひんやり効果持続時間は短めです)
コスパ:★★★★☆(160mlで容量はたっぷり!)
メントール臭:★★★★☆(メントールの匂いが強かった……)

 夏の暑い日は、冷房が効いた部屋から出るのも一苦労。外に出れば“ムワッ”とした空気にさらされて、一気に汗が出てきますよね。せめて駅に着く間だけでも、涼しい思いをしたい……。そんな時にダイソーで見つけたのが「冷感ミスト 160ml メントール」。着用前の服に吹きかけることで、服がひんやりとするスプレーだそうです。衣服に吹きかけて、効果を実証していきましょう!

 同商品は縦約20センチで、内容量は160ml。持ち運びに便利そうなサイズ感です。ロックを解除して、衣類に「シュッ」とスプレーすると、メントールの香りがいっぱいに広がりました。嫌いな匂いではないものの、香水などの香りを消してしまわないか不安になるレベルです。ただ、メントールの「スーッ」とした清涼感はありました。



 しかし、肝心の“ひんやり感”は期待したほどではありません。多少は“ヒヤッ”と感じましたが、5分もしないうちにひんやり感は消失。メントールの匂いだけが、切なく衣服に残っていました……。ちなみに、Amazonで販売している冷感ミストは500~1,000円と少々お値段は張るものの、消臭機能や持続力もプラスされているようです。「冷感ミスト 160ml メントール」はお手頃な価格ですし、お試しとしては購入するのはいいかもしれませんが、賛否は分かれるアイテムでしょう。

※サイズはライターが測っているため、実際とは異なる場合があります。

【ダイソーずぼらシュラン】匂いは強力でも……「冷感ミスト160mlメントール」の効果は一瞬!?

安くてお得に日用品を買いに行ったつもりが、あれもこれもとカゴに入れてしまう100均ショップ。「超便利!」とほくそ笑むグッズもあれば、「買わなきゃよかった……」なトホホなグッズも潜む、魑魅魍魎な100均ワールドをズボラなアラサー女子がご案内! 私見全開でアイテムを斬る「ダイソーずぼらシュラン」開店です★

今日のダイソーアイテム【冷感ミスト 160ml メントール】

便利度:★★☆☆☆(ひんやり効果持続時間は短めです)
コスパ:★★★★☆(160mlで容量はたっぷり!)
メントール臭:★★★★☆(メントールの匂いが強かった……)

 夏の暑い日は、冷房が効いた部屋から出るのも一苦労。外に出れば“ムワッ”とした空気にさらされて、一気に汗が出てきますよね。せめて駅に着く間だけでも、涼しい思いをしたい……。そんな時にダイソーで見つけたのが「冷感ミスト 160ml メントール」。着用前の服に吹きかけることで、服がひんやりとするスプレーだそうです。衣服に吹きかけて、効果を実証していきましょう!

 同商品は縦約20センチで、内容量は160ml。持ち運びに便利そうなサイズ感です。ロックを解除して、衣類に「シュッ」とスプレーすると、メントールの香りがいっぱいに広がりました。嫌いな匂いではないものの、香水などの香りを消してしまわないか不安になるレベルです。ただ、メントールの「スーッ」とした清涼感はありました。



 しかし、肝心の“ひんやり感”は期待したほどではありません。多少は“ヒヤッ”と感じましたが、5分もしないうちにひんやり感は消失。メントールの匂いだけが、切なく衣服に残っていました……。ちなみに、Amazonで販売している冷感ミストは500~1,000円と少々お値段は張るものの、消臭機能や持続力もプラスされているようです。「冷感ミスト 160ml メントール」はお手頃な価格ですし、お試しとしては購入するのはいいかもしれませんが、賛否は分かれるアイテムでしょう。

※サイズはライターが測っているため、実際とは異なる場合があります。

『音楽の日2019』中居×嵐共演よりグッときた、KinKi Kidsを聞く安住紳一郎アナの姿

 ジャニオタ的見どころが満載だった、7月13日放送の『音楽の日2019』(TBS系)。

 特に注目となったのは、嵐の初登場。というのも、中居正広が司会を務めた2009年の『NHK紅白歌合戦』を除き、中居と嵐の絡みがしっかりと見られるのは『うたばん』(TBS系)以来のこと。この番組恒例だった中居×大野智の「下剋上コント」が久しぶりに見られたことには、ジャニオタ以外の世間も大いに沸いた。

 そして、もう一つの大きな柱となったのは、言うまでもなく滝沢秀明氏のジャニーズJr.プロデュース企画だ。滝沢氏による故・ジャニー喜多川氏への追悼の手紙を中居が代読した後、Snow Manのパフォーマンスと、HiHi Jetsによるローラースケートでの「心臓破りの坂」上り、Snow Man+HiHi Jetsらによる「腹筋太鼓」が披露された。

 「腹筋太鼓」といえば、舞台『滝沢歌舞伎』の名物であり、上裸で寝そべり、腹筋を見せながら太鼓を打ち鳴らすというもの。本来は舞台に足を運ぶ人だけが、その迫力を間近で体感できる「有料コンテンツ」なわけだが、それをテレビの前で無料で見られるというのは、出血大サービスの試みである。

 実際、Twitterのトレンドにも「腹筋太鼓」がランクイン。ジャニーズファンの間でかなりの盛り上がりを見せたわけだが、その一方で、世間一般の引いた目で考えてみると、気になってしまうことがたくさんあった。

 なにせジャニーズJr.だけの企画で15分9秒。この長尺を、世間的にはわからない人たちに割き、Perfumeなどの有名アーティストは第2部に回されている。しかも、同じジャニーズ事務所のA.B.C-ZとジャニーズWESTは、なぜか恒例の第2部行き。第2部には、総合司会の中居も安住紳一郎アナウンサーもいない。ちなみに、この2組はテレビ東京でレギュラー番組を持っているにもかかわらず、『テレ東音楽祭』(テレビ東京系)では毎年、スタジオではなく駐車場や通路でパフォーマンスするという憂き目にも遭っている。

 まるで法事でよく知らない親戚が大量に集まるときに、その家の子どもたちがスリッパ出しをしたり、用意や片付けをする合間に、台所の隅で残り物を食べさせられるような冷遇ぶりだ。

 よく知らない一般人が『音楽の日』を見たら、まさかSnow ManらがデビューしていないジャニーズJr.で、A.B.C-ZやジャニーズWESTの方がデビュー組だとは思わないのではないか。そして、営業力抜群の滝沢氏がJr.を率いていく限り、こうしたデビュー組との逆転現象は、今後ますます進むのだろうことを、あらためて感じてしまった。

 また、「腹筋太鼓」を先輩方が見守る図が、まるで授業参観日のようで、非常にシュールで面白かったことも話題になっていた。そんな中でも、気になって仕方なかったのは、一番ノリノリで、なんなら仲間に入ってみたそうだったKAT-TUN・上田竜也と、まるで全員が我が子であるかのように誇らしげに手を叩いて「身内感」をアピールするA.B.C-Z・河合郁人。滝沢氏の勢力が広がる中、その右腕のようにJr.たちをまとめる河合の事務所内地位が、今、かつてない高みに来ている気がする。

ところで、個人的に一番グッときてしまったのは、KinKi Kidsと中居の絡み。KinKi Kidsを「元KANZAI BOYA」とイジる中居、SMAPのバックをした頃の思い出を語る堂本光一、中居の手の叩き方が古いとイジる堂本剛の3人の様子を見ていると、大量のジャニーズが出演しているにもかかわらず、ここだけが中居の「ホーム」なのではないかと感じてしまった。

何より驚いたのは、KinKi Kidsが「Hey!みんな元気かい?」を歌うとき、中居の傍らで安住が泣きそうになっていたこと。ネット上では、「安住さん泣きそう」「安住さん泣きそうな顔してるのはなぜ?」「泣きそうな安住さんを見て泣きそうになってる」「安住アナも泣きそうですよね? 中居くんの心情を思ってのことなのかな?」といった反応が相次いだ。

実は安住は意外にも涙もろいタチで、『2017年レコード大賞』で、つばきファクトリーが最優秀新人賞を受賞したときの涙につられ、もらい泣きしたことが話題になった過去があるほど。

 しかし、今回の場合は、一体どんな涙だったのか。剛の突発性難聴など、さまざまな事情を抱えつつも二人が心を合わせてギターを弾き、楽しそうに演奏する姿に心打たれたのか。それとも、ジャニー氏の逝去に、誰よりショックを受けている一人のはずなのに、涙を流すこともできない中居の心情を慮ってのことか。あるいはそんな悲しみの中で笑顔を見せる3人の平和そうな姿に対してなのか。それとも、KinKi Kidsの楽曲と声が醸し出す、切ない青春のニオイに胸がいっぱいになったのか。

 真相は明かされないが、唇を震わせながら泣きそうになるのをこらえ、わざとおどけてみせる安住の顔に、うっかりもらい泣きしそうになった。
(南山ヒロミ)

『音楽の日2019』中居×嵐共演よりグッときた、KinKi Kidsを聞く安住紳一郎アナの姿

 ジャニオタ的見どころが満載だった、7月13日放送の『音楽の日2019』(TBS系)。

 特に注目となったのは、嵐の初登場。というのも、中居正広が司会を務めた2009年の『NHK紅白歌合戦』を除き、中居と嵐の絡みがしっかりと見られるのは『うたばん』(TBS系)以来のこと。この番組恒例だった中居×大野智の「下剋上コント」が久しぶりに見られたことには、ジャニオタ以外の世間も大いに沸いた。

 そして、もう一つの大きな柱となったのは、言うまでもなく滝沢秀明氏のジャニーズJr.プロデュース企画だ。滝沢氏による故・ジャニー喜多川氏への追悼の手紙を中居が代読した後、Snow Manのパフォーマンスと、HiHi Jetsによるローラースケートでの「心臓破りの坂」上り、Snow Man+HiHi Jetsらによる「腹筋太鼓」が披露された。

 「腹筋太鼓」といえば、舞台『滝沢歌舞伎』の名物であり、上裸で寝そべり、腹筋を見せながら太鼓を打ち鳴らすというもの。本来は舞台に足を運ぶ人だけが、その迫力を間近で体感できる「有料コンテンツ」なわけだが、それをテレビの前で無料で見られるというのは、出血大サービスの試みである。

 実際、Twitterのトレンドにも「腹筋太鼓」がランクイン。ジャニーズファンの間でかなりの盛り上がりを見せたわけだが、その一方で、世間一般の引いた目で考えてみると、気になってしまうことがたくさんあった。

 なにせジャニーズJr.だけの企画で15分9秒。この長尺を、世間的にはわからない人たちに割き、Perfumeなどの有名アーティストは第2部に回されている。しかも、同じジャニーズ事務所のA.B.C-ZとジャニーズWESTは、なぜか恒例の第2部行き。第2部には、総合司会の中居も安住紳一郎アナウンサーもいない。ちなみに、この2組はテレビ東京でレギュラー番組を持っているにもかかわらず、『テレ東音楽祭』(テレビ東京系)では毎年、スタジオではなく駐車場や通路でパフォーマンスするという憂き目にも遭っている。

 まるで法事でよく知らない親戚が大量に集まるときに、その家の子どもたちがスリッパ出しをしたり、用意や片付けをする合間に、台所の隅で残り物を食べさせられるような冷遇ぶりだ。

 よく知らない一般人が『音楽の日』を見たら、まさかSnow ManらがデビューしていないジャニーズJr.で、A.B.C-ZやジャニーズWESTの方がデビュー組だとは思わないのではないか。そして、営業力抜群の滝沢氏がJr.を率いていく限り、こうしたデビュー組との逆転現象は、今後ますます進むのだろうことを、あらためて感じてしまった。

 また、「腹筋太鼓」を先輩方が見守る図が、まるで授業参観日のようで、非常にシュールで面白かったことも話題になっていた。そんな中でも、気になって仕方なかったのは、一番ノリノリで、なんなら仲間に入ってみたそうだったKAT-TUN・上田竜也と、まるで全員が我が子であるかのように誇らしげに手を叩いて「身内感」をアピールするA.B.C-Z・河合郁人。滝沢氏の勢力が広がる中、その右腕のようにJr.たちをまとめる河合の事務所内地位が、今、かつてない高みに来ている気がする。

ところで、個人的に一番グッときてしまったのは、KinKi Kidsと中居の絡み。KinKi Kidsを「元KANZAI BOYA」とイジる中居、SMAPのバックをした頃の思い出を語る堂本光一、中居の手の叩き方が古いとイジる堂本剛の3人の様子を見ていると、大量のジャニーズが出演しているにもかかわらず、ここだけが中居の「ホーム」なのではないかと感じてしまった。

何より驚いたのは、KinKi Kidsが「Hey!みんな元気かい?」を歌うとき、中居の傍らで安住が泣きそうになっていたこと。ネット上では、「安住さん泣きそう」「安住さん泣きそうな顔してるのはなぜ?」「泣きそうな安住さんを見て泣きそうになってる」「安住アナも泣きそうですよね? 中居くんの心情を思ってのことなのかな?」といった反応が相次いだ。

実は安住は意外にも涙もろいタチで、『2017年レコード大賞』で、つばきファクトリーが最優秀新人賞を受賞したときの涙につられ、もらい泣きしたことが話題になった過去があるほど。

 しかし、今回の場合は、一体どんな涙だったのか。剛の突発性難聴など、さまざまな事情を抱えつつも二人が心を合わせてギターを弾き、楽しそうに演奏する姿に心打たれたのか。それとも、ジャニー氏の逝去に、誰よりショックを受けている一人のはずなのに、涙を流すこともできない中居の心情を慮ってのことか。あるいはそんな悲しみの中で笑顔を見せる3人の平和そうな姿に対してなのか。それとも、KinKi Kidsの楽曲と声が醸し出す、切ない青春のニオイに胸がいっぱいになったのか。

 真相は明かされないが、唇を震わせながら泣きそうになるのをこらえ、わざとおどけてみせる安住の顔に、うっかりもらい泣きしそうになった。
(南山ヒロミ)

藤原紀香、「小顔加工がすごい!」親友・大黒摩季との2ショットを披露するもツッコミの嵐

 藤原紀香が自身のブログに投稿した内容が話題となっている。

 藤原といえば先日、知人の米寿のお祝いをしに東北新幹線で仙台へ向かったことを報告し新幹線内で撮影した写真を投稿したところ、ネット上では乗車したのが新幹線の特別車両「グランクラス」だったことから、「紀香は鉄子なのでは?」と鉄道ファンから注目されたばかり。

 そんな藤原が12日に「大黒マッスル!」というタイトルでブログを更新した。

 ブログ内では「相変わらず、パワフルでした!全国ツアー中の、まきぞうさん。大黒摩季ミュージックマッスルツアーなので、このポーズ。最高のステージに酔いしれ中、まきぞうさんにステージに連れられるハプニング!最高にかっこいいメンバーの中に入れてもらうと言う贅沢なことに」と、親友で歌手の大黒摩季のライブに行き、ライブ中にステージに呼ばれるサプライズがあったこと報告。さらに大黒との2ショット写真も公開した。

 この投稿にファンからは「二人ともかっこいい!」「素敵な1日だったんですね!」といった声が寄せられていた。

 しかし、その一方でネット上では「小顔加工がすごい!」「紀香の顔どうなっているの?加工が怖いよ!元々美人なのに」「加工写真見るとなんか笑っちゃう」など、過度な画像加工に多くのツッコミの声が飛び交っていた。

 写真を見ると顔だけが妙に小さく写っており、顔から下の体型がやたら大きく見えてしまったことで「女子プロレスラー?」といった声もちらほら。藤原の姿に違和感を抱いた人が少なくなかったようだ。

宮迫博之、闇営業問題めぐり「記者会見開きたい」と要望!? それでも吉本が許可しない理由

 7月15日放送の『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ系)にて、トレンディエンジェル・斎藤司が、闇営業問題で謹慎中の雨上がり決死隊・宮迫博之の“進退”について持論を展開した。あくまで自身の「勝手な想像」としながらも、宮迫は責任感から「もう(芸能界を)辞めるぐらいまで、自分でいっちゃう可能性もある」と深刻な面持ちで話していたが、実際に宮迫は、「責任感うんぬんは別として、吉本から見放される可能性が浮上中」(テレビ局関係者)と言われているという。

 斎藤の「すごい責任を感じてると思います。正義感もあって、後輩思い」というフォローとは裏腹に、宮迫は一連の闇営業騒動以降、周囲から呆れられてしまうような言動を何度も繰り返しているようだ。

「その最たる例が、闇営業問題を『フライデー』(講談社)がスクープした直後の言い訳。『詐欺グループ主催とは知らなかった』という点はいいとしても、金銭をもらっていないと嘘をつき、さらに、後輩芸人らに『受け取らなかった』と口裏合わせをするよう要求していたんです。その後、吉本による再三の“事情聴取”によって、金銭授受を認め、100万円の現金を受け取っていたことが公表されました」(スポーツ紙記者)

 当初は反社会的勢力との交流や金銭授受が、騒動の焦点となっていたものだが、現在では宮迫らが「事務所や世間に対し、嘘をついていた」ことが、「最も問題視されている向きもある」(同)という。

「金銭授受に関する嘘が発覚したため、宮迫は当初の厳重注意より重い“活動謹慎”という処分を受けることに。それでも彼は、騒動が明るみになった段階から、一貫して『記者会見を開きたい』と、吉本関係者に要望を出していたそうです。もしも厳重注意の段階で、宮迫が会見をしていたら、嘘を重ねたことによって大炎上に発展してしまった、ベッキーの不倫騒動と同じ流れになっていたことでしょう」(前出・テレビ局関係者)

 吉本からすれば、会社に対しても嘘の説明を行った“危険人物”を、公の場で話させることなどできるはずもない。

「そのため、宮迫の『記者会見を開きたい』という希望は、いまだにかなえられていない状況です。先日、吉本サイドは、所属芸人たちが闇営業で受け取った金額を公表し、謹慎期間についても『宮迫やロンドンブーツ1号2号・田村亮以外の若手は、8月中の復帰を検討している』と、一部の取材に回答していますが、もはや宮迫の謹慎期間は、『無期限』に近いものになっているんです」(同)

 現在も宮迫は、自宅で謹慎の日々を送っているとされているが、今後本当に心を入れ替えて反省することができなければ、入江と同じ結末を迎えてしまうかもしれない。