【海外のインフルエンサー・マーケティング最前線】山火事に便乗してプロモーション? セレブたちがSNSに広告垂れ流し

――海外では企業のデジタルマーケティングにSNSで話題のインフルエンサーを起用する「インフルエンサー・マーケティング」が巨大市場になりつつある。一方で、倫理観の欠如から、騒ぎに乗じたり巻き込まれたりで炎上し、“フォロワー”も“広告主”も騙すようなインフルエンサーが出現し始めていて……。

 大量のインフルエンサーを広告に起用したが、大失敗に終わった「Fyre Festival」のドキュメンタリー番組を、NetflixとHuluは同時期に配信開始していた。

 インスタグラムやYouTubeで人気を集め、世間に与える影響力が大きいインフルエンサー。そんなSNS上で多くのフォロワー数を持つ彼らに、企業が商品の宣伝やPRを依頼する「インフルエンサー・マーケティング」が、日本でも勢いづいている。デジタル産業の市場調査を行う「デジタルインファクト」によると、国内市場規模は2018年時点ですでに219億円となっており、10年後には933億円まで膨れ上がるとされている。

「日本でも」と述べたが、欧米ではすでにケタ外れの市場となっており、インフルエンサー・マーケティングの代理店「mediakix」の概算によると、昨年の世界市場の規模は3000~6000億円。今後5年間で1兆円にまで成長するという予測もある。

 インフルエンサーはYouTuberなどの「有名な素人」程度の者から、ハリウッド映画に主演するような世界的なセレブまで幅広い人種をカバーし、00年代生まれの物心がついたときからインターネットが当たり前のように存在する「デジタルネイティブ」な世代から多大なる人気を博している。

 一方でインフルエンサーを起用したマーケティングは、時に彼らの言動をスポンサーがコントロールできないため、彼らの不適切な言動によって炎上し、製品のブランドイメージに傷がつくこともあり、また、誇大広告や詐欺まがいの商品をフォロワーたちに拡散してしまう危険性もはらんでいる。

 そんな中でも象徴的な事件とされるのが17年に起きた「Fyre Festival」騒動だろう。かつて、麻薬王のパブロ・エスコバルが所有していたバハマの離島でメジャー・レイザーやG.O.O.D. Musicに所属する豪華アーティストらが出演する音楽フェスを開催すると謳い、ケンダル・ジェンナー(インスタグラムのフォロワー数約1億人/以下同)やベラ・ハディッド(約2400万人)、エミリー・ラタコウスキー(約2200万人)、ジャスティン・ビーバーの妻ヘイリー・ビーバー(約1900万人)といった、セレブ系インフルエンサーたちを惜しみなく起用。カリブの孤島で集まり、2週間に渡って海辺でお酒を飲みながらヨットとシェフまで付いてくる高級ヴィラに宿泊して、贅沢な時間を過ごす――。そんな触れ込みでインフルエンサーたちが自身のインスタグラムで「#fyrefestival」と、ハッシュタグを付けて写真を投稿したところ、17万~132万円の高額チケットにも関わらず、48時間以内に95%も売れたという。

 しかし、いざ参加者たちが島に到着すると、そこには豪華なヴィラなんてものはなく、建設現場のようなフェス会場には災害時に使うテントが水浸しで置かれているという、劣悪な環境だった。しかも、出演アーティストは誰ひとりとしておらず、暴動も発生したため、フェスは当日になって中止。その後、主催者は詐欺罪で逮捕されたが、その顛末はNetflixとHuluでドキュメンタリー番組として配信された(Huluは終了)。

 さらに、主催者たちだけではなく、SNSで「虚構のフェス」を拡散したインフルエンサーたちも問題視され、彼女たちも訴訟を起こされてしまった。その結果、この市場のことをフォロワーを騙す「情弱ビジネス」だと揶揄する声も上がっている。そこで本稿では、海外におけるインフルエンサー・マーケティングの最前線に迫りたい。

■スポンサード投稿1回で1億円稼ぐインフルエンサー

 まず、インフルエンサー・マーケティングとは、ユーザーとの距離感が近いSNSやYouTubeの人気者に、企業がアプローチし、彼らに自社製品をSNSで宣伝してもらって、インフルエンサーは企業から報酬を受け取るというもの。例えばインスタグラムの場合は「#ad」や「#PR」などのハッシュタグが付いているものが、スポンサード投稿だ。

 この市場はいつ頃から始まったのだろうか? 『戦略PR 世の中を動かす新しい6つの法則』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)などの著作を持つPRストラテジスト・本田哲也氏に話を聞いた。

「インフルエンサー・マーケティングや口コミ・マーケティングが、米国で始まったのは05年頃。当時のインフルエンサーと呼ばれる人は主にブロガーでしたが、その中でも有名な人々は商品をPRするというよりも、テック関連の情報発信をするような、シリコンバレーにいるテック系のジャーナリストのほうが多かった。一方で、P&Gの『トレモア』というプログラムなど、商品をPRするインフルエンサー・マーケティングの原型も出現しました」

「トレモア」は、ティーンのインフルエンサーにゲームや音楽といったクライアントの商品を提供し、それを友人に広めてもらい対価を得るプログラムだ。今でこそ、日本でもこの市場が活況になったが、広告文化の違いもあって、根付くまでにはだいぶ時間がかかった。

「日本でも06年頃からブログやmixiブームが起き、インフルエンサーが登場するようになりました。私が設立したブルーカレント・ジャパンや、サイバー・バズなど、インフルエンサーを扱う企業が登場するのもこの年です。しかし、インフルエンサーは当時の日本の広告文化とは相容れませんでした。PR文化が根付いている米国と違って、日本の広告は媒体売りですし、インフルエンサーと聞いても広告のモデルくらいでしか使い道がないと思われていたのです。そうしているうちに08年のリーマンショックが起きてインフルエンサーのブームは沈静化。流れが持ち直すのは10年代に入ってスマホが普及し、インスタグラムなどのSNSが登場してから。ここでようやくインフルエンサーが活躍するインフラが整えられた、といった感じですね」(同)

 現在、インフルエンサーと呼ばれる人々は冒頭でも述べたように素人からセレブまで幅広い。ただ、インフルエンサー・マーケティングに限っていえば、前述のように企業から報酬を支払われる場合は、スポンサード投稿であることを明示しなければならないため、日本ではYouTuberなどのスポンサード投稿は多くても、かつてのステマ騒動が尾を引いてるのか、芸能人によるものはあまり目立っていない。

 その一方で、米国の場合はYouTuberだけではなく、ハリウッド映画のスター俳優であるドウェイン・ジョンソン(約14億人)、カーダシアン家のケンダル&カイリー・ジェンナー(約13億人)姉妹や、2世モデル姉妹のベラ&ジジ・ハディッド(約4700万人)が、インフルエンサーとして容赦なくスポンサード投稿で稼いでいる。米国のポップカルチャーに詳しいライターの辰巳JUNK氏は、こう語る。

「今ではセレーナ・ゴメス(約15億人)やクリスティアーノ・ロナウド(約16億人)など、多くのスーパースターがスポンサード投稿を行っているとされていますが、その中でも話題性があるのはイットモデル(ファッション界以外でも認知されているモデル)たちですよね。例えば、Fyreのプロモーションにも参加していたエミリー・ラタコウスキーはインフルエンサー業をオープンにしており、『収入の大半がスポンサード投稿。この稼ぎがあるから映画で役を選ぶことができる』と、語っています。こうしたイットモデルたちが支持されているのは、やっぱり彼女たちが、『多くの人々の憧れ』だからなんですよね。彼女たちを取り巻く『イケてる商品や体験』をフォロワーたちは渇望しているんです」

 ちなみに、インスタグラムの予約投稿ツール「Hopper HQ」はSNSに投稿されるインフルエンサーのギャランティ・ランキングを発表しているが、昨年もっとも高額だったのはカイリー・ジェンナーで、その額は一投稿あたり1億円と推測している。今や、セレブたちもインスタグラム投稿で巨額の富を得る時代となっているのだ。

■山火事に便乗してPR! 不謹慎インフルエンサー

 他方で、デジタルマーケティングに詳しいウェブ編集者A氏によると、一般人ながらインスタグラムのフォロワー数が10万人前後のいわば「有名な素人」層である“マイクロ・インフルエンサー”たちが、今は注目されていると語る。

「従来のイメージだと、広告はどんなものでも『いかに広い範囲に告知できるか』という、リーチが目的と思われるでしょう。ですが、マイクロ・インフルエンサーや、それよりもっとフォロワー数の少ないナノ・インフルエンサーを利用する広告主は、リーチだけを目的にしているわけではありません。インフルエンサーが活躍するプラットフォーム、特にフェイスブックやインスタグラムでは、アルゴリズムによってユーザーと関係値が高い人物の投稿が優先的に表示されます。そのため、それぞれの興味に特化した分野の商品のPRでは、(特にその商品と関連のない)セレブの投稿よりも確実に表示され、相互作用が高まる。つまり、リーチよりも、いわゆるエンゲージメントを重要視しているのです」

 つまり、宣伝したい商材によっては、誰もが知っている有名人よりも、特定の層で話題のインフルエンサーを起用したほうが、ターゲティングしやすいということだ。

 また、特定の層の有名人とはいえ、マイクロ・インフルエンサーから大成することもある。例えばジャスティン・ビーバー(約1億人)も、当初は無名のYouTuberだった。今、米国にはジャスティンのようにSNSから注目を集めて、セレブの仲間入りを果たすインフルエンサーも雨後の筍のごとく登場している。

 だが、数が多いだけにさまざまな人間がいるのもまた事実。いまだにフォロワー数をカネで水増しするインフルエンサーの存在が問題視されているが、そんなことはまだかわいいほうで、中には詐欺まがいの行為を働く者もいる。

 次記事でもいくつか紹介しているが、海外で起こったマイクロ・インフルエンサーの騒動を追ってみると、「私の美容法教えます」や「絶対に痩せるフィットネス」といった情報商材を2万5000~5万円程度で販売し、「効果がない」「音沙汰がない」などとクレームが続出して炎上するといったものが多い。

 しかし、こうした騒動の中でも批判が多かったのは、昨秋発生した「カリフォルニア州の山火事」をインフルエンサーたちが自身の宣伝に使ったことだろう。

 糾弾されたインフルエンサーたちは、インスタグラムのユーザーが火事に関する被害状況や現地の写真を求め、ハッシュタグ検索することを見越して「#californiafire」や「#californialove」といった山火事に関するハッシュタグに、山火事と関係のない海岸で笑顔で飛び跳ねていたり、全裸で佇む自らの写真を形式的な追悼コメントにくっ付けて商品のプロモーション投稿をしていたのだ。こうした行為は話題になっている事柄に関連する言葉を、自らの利益のために利用する「keyword squatting(キーワード無断占拠)」だと非難された。

 このような形で炎上したインフルエンサーのほとんどは謝罪に追い込まれ、時には自ら謹慎や引退といった代償を支払っているが、中には炎上すればするほどフォロワーを増やし、結果としてスポンサード投稿のギャラが上がるという、焼け太りインフルエンサーも存在する。

「Fyreに関わったモデルたちは騒動当時、総じて炎上しましたが、むしろ今はインフルエンサー・マーケティングの市場拡大に伴い、彼女たちのスポンサード料金は増加しています。例えば、その知名度ゆえに騒動時、もっともバッシングされたケンダル・ジェンナーのスポンサード投稿の推定料金は17年に4000万円だったのが、昨年は5500万円に増えています」(辰巳氏)

 ちなみに、ケンダルはFyreに関するPRをインスタグラムに1回投稿するごとに、2700万円も支払われたとも報じられている。もはや、「やったもん勝ち」「炎上商法上等」というような市場になりつつあるようにも思えるが、前出の本田氏はこう語る。

「皮肉なことですが、Fyreはインフルエンサー・マーケティングの可能性と影響力というのを証明したかもしれませんね。結果的には騙されましたが、アッという間に人が動いた。また、悪質なインフルエンサーでも儲かってしまうという仕組みがある以上、こういった人間はいなくならないでしょうし、これからは倫理観のあるインフルエンサーと、そうでないもので二極化していくと思います。消費者にも『インフルエンサーの背後では企業が動いているケースもある』という、情弱というよりも、新しいタイプのリテラシーが求められるようになったと思います」

 そのため、業界自体は今、健全化のためにあらゆる取り組みを進めている。例えば、昨年フランスで行われた「カンヌライオンズ」という広告祭では、ユニリーバの最高マーケティング責任者が「フォロワーをカネで購入するようなインフルエンサーは起用しない」と宣言し、「フォロワーを水増ししているインフルエンサーたちを、根絶するため積極的に取り締まる」とも、述べた。

 それと連動するように、米国の「Mavrck(マーベリック)」というインフルエンサー・マーケティング会社は、インフルエンサーのフォロワーやエンゲージメントの購入履歴に基づき、詐欺行為のリスクを高、中、低の3段階で定義するシステムを、昨夏にリリースしている。このような動きは今、世界各国で起きているという。

「国内でもTHECOO株式会社などではインフルエンサーの評価・分析ツールを提供しています。こうした施策やサービスが広く普及すれば、今後は自浄作用が働いて(倫理のないインフルエンサーや企業の)淘汰は進むと思います」(A氏)

 ちなみに本田氏によると「コンプライアンス研修をインフルエンサーに対して行う事業者も出始めた」とのこと。このような取り組みも行われているため、今後、インフルエンサー・マーケティングが情弱ビジネスではなく、まっとうな市場になる可能性は高いかもしれない。とはいえ、お騒がせインフルエンサーたちがいなくなるのも、それはそれで寂しい。(月刊サイゾー5月号『情弱ビジネスのカラクリ』より)

工藤静香、15年前の古びたブランドバッグを披露も微妙な反応「普通にダサいね」「自慢してる?」

 工藤静香が17日、自身のインスタグラムを更新して話題になっている。 

 工藤といえば先日、「最近お気に入りのヘアオイル。バラのエキスが入っていていい香りヘアオイルと言うか、美容オイルのようです!」というコメントを添えて艶のあるサラサラヘアーを披露して、大きな反響を集めていたばかり。

 そんな工藤はこの日、「やっぱりティーレックスの方が強そうだな。右はcoachのバッグだけど、左のChloé はもう15年くらい前のお古でもう持つ所が切れていてダメだね 何処かで修理しよう」とコメントを添え、長年愛用しているという「coach」と「Chloé」のバッグを披露した。

 15年ほど愛用しているバッグには愛着があるのだろう。新しいお気に入りのバッグチャームをつけて何とか蘇らせたいという工藤の意向がうかがえる。それぞれのバッグには恐竜と馬のバッグチャームが付けられており、工藤らしいスタイルとなっている。

 この投稿を見たファンからは「ステキなカバンですね」「しーちゃんにピッタリなデザイン!ティレックスが合ってるね」「しーちゃんにすっごく似合いそぉ」などの称賛コメントが寄せられる一方で、「普通にダサいね」「クロエにコーチ付けちゃう!」「手入れもしてないブランドバッグだしてさりげなく自慢してる」という手厳しい声もあがっていた。

 物持ちの良い工藤の意外な一面が見えた投稿だった。

『天気の子』低評価レビュー全削除 前作超える“賛否両論”呼ぶ?

 7月19日午前9時から、新海誠監督の新作アニメーション映画『天気の子』が全国の劇場359館で一斉公開される。2016年に大ヒットを記録した『君の名は。』から、はや3年――新海誠監督の新作としても前評判は上々だが、同作は“ある理由”から「一般向け試写会なし」という異例の作品となったこともあり、SNSでは公開を待ちきれないファンの声が続出していた。

 前作に続いて主題歌をつとめる人気ロックバンドRADWIMPSのボーカル・野田洋次郎は、6月28日にTwitterを更新し、驚愕の事実を伝えた。

<信じられないでしょうがつい昨日も新海さん川村さんスタッフで途中の状態を観ながら大激論打ち合わせをしたところです。(略)7/19公開とは思えない綱渡り感。無事公開できたら新海さんをみんなで胴上げしたい気持ちです>

 公開日を約3週間後に控えたこの時点で、作品は未完成。さらに、7月2日に都内で開かれた「製作報告会見」では、新海監督が自ら「今もスタジオでスタッフが作業中」と語り、現在進行形で作業に当たっていることを明かした。

 これにファンはザワつき、一部では作品の公開を危ぶむ声さえ上がった。ただし、不眠不休の急ピッチで作業を進めるスタッフを励まし、完成を祈る声も大きかった。

 そして7月7日、新海監督はTwitterを更新。<終わったー!!完成です!>とタイトルバックの画像をアップし、作品の完成をようやく報告した。ギリギリとなったが、公開予定日にはなんとか間に合い、無事に封切りへと漕ぎつけたのだった。

 しかし、公開前の騒動はこれだけでは終わらなかった。「Yahoo!映画」のレビューには、上映前にも関わらず100件を超えるレビューがついており、コメントは荒れ気味。本作は前述の理由から一般向けの試写会は行われていないにもかかわらず、「関係者なので試写会で見ましたがひどい作品でした」「新海誠作品とは思えない」などといったコメントが書き込まれ、2.71 点(18日正午時点)という低評価となっていた。その後、レビューはすべて削除されている。

新海誠監督「賛否分かれる作品を」
 新海監督はここ十数年間、コンスタントにアニメーション作品を発表し続けてきたが、過去作の『秒速5センチメートル』(2007年)や『星を追う子ども』(2011年)、『言の葉の庭』(2013年)は上映規模が小さく、興行収入も1~1.5億円ほどであった。

 しかし『君の名は。』(2016年)が興行収入200億円(日本映画では歴代4位)を超える大ヒットとなったことで、新海監督も一躍“時の人”に。作品の出来とは直接的には関係のないところで話題になる、あるいはアンチに貶されるというのは、ありがちなことともいえる。

 

 「日経エンタテインメント!」8月号(日経BP社)のインタビューでは、新海誠監督が『天気の子』に込めた思いについて次のように語っている。

<『君の名は。』の次ですから、興行的にも超メジャーなものになります。であれば、多くの人々の価値観が対立するような映画を作りたい。見てくれた誰かと誰かの価値観と価値観がぶつかるような映画でなければいけない、とも考えました>

<もともと僕の作品は、ファンの方が見てくれて、見るはずのない人たちは見ないタイプの映画でした。ところが『君の名は。』で観客のスケールが大きくなったことで、『天気の子』は、本来、僕の映画を見ない人たちも見てくれる可能性があるわけです。想定していなかった人とも、きっと不可避に出会ってしまう>

 新海監督は、<賛否が分かれるかどうかは公開してみないと分からないことですが……。でもそれが、今、一番楽しみにしていることです>と結んでいる。
 
 『天気の子』が賛否を呼ぶ作品に仕上がっていることは間違いなさそうだ。

ジャニーズ事務所、公取委の「注意」めぐりーーSMAPファンとジャニーズファンが泥沼“対立”

 ジャニーズ事務所が民放テレビ局などに対して、元SMAP・稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の3人を出演させないよう“圧力”をかけたとされる問題が大きな騒ぎになっている。ジャニーズ事務所が発表した公式コメントを受け、ジャニーズファンとSMAPファンの意見が対立。収拾のつかない状況に陥っている。

 7月17日夜、NHKのニュースがこの件について速報で「公正取引委員会は独占禁止法違反につながるおそれがあるとして、17日までにジャニーズ事務所を注意しました」と、報道。共同通信社など複数のメディアがこれに続き、ニュースサイト・朝日新聞デジタルの記事(18日午前0時台配信)では関係者の話として、公取委が聞き取り調査などを実施していたものの、「違反行為を認定するには至らなかったという」と伝えた。

 記事によれば、公取委による注意は「違反行為の存在を疑うに足る証拠が得られなくても、違反につながるおそれのある行為がみられた場合に、未然防止を図る観点から行われている」とのこと。2017年度に公取委が処理した118件の中で、違反事実を認定して排除措置命令を出したのは13件、違反の疑いを踏まえた警告が3件、注意は88件だったそうだ。

「NHKの報道後、ジャニーズサイドはコーポレートサイトに『2019年7月17日報道に関するご報告』と題したお知らせを掲載。公取委から『注意を受けたとされる報道につきまして』と前置きした上で、テレビ局に圧力などをかけた事実はないと否定。『公正取引委員会からも独占禁止法違反行為があったとして行政処分や警告を受けたものでもありません』と、“注意”を受けたことには触れず、最後には『このような当局からの調査を受けたことは重く受け止め、今後は誤解を受けないように留意したいと思います』と、コメントしました」(ジャニーズに詳しい記者)

 ジャニーズファンは事務所の公式見解、朝日新聞の記事をきっかけに、速報を出したNHKや、稲垣らをマネジメントする元ジャニーズ事務所社員の飯島三智氏サイドに激怒。「違反行為はなかったのに、NHKが印象操作をするかのような報道をしたのが怖い」「『違反行為は認定できなかった』という部分をしっかり拡散するべき。認定できないものを速報で流した局もどうなのか」と批判が飛び交った。また、7月9日にジャニー喜多川社長が亡くなったばかりとあって、「このタイミングは飯島さんの策略?」「長年ジャニーズ事務所にいたんだから、テレビに出られないのは承知で辞めたんでしょ?」といった非難の声が相次いでいる。

「17日には放送プロデューサーのデーブ・スペクターがTwitterで『独禁法違反につながつながる恐れのある行為が認められた→全国民が一気に「やっぱり」と思った』などとツイートしていましたが、そこにも攻撃的なリプライ(返信)が寄せられています。『朝日新聞に「違反行為を認定するには至らなかった」と書いてあります。無責任なことを言わないで訂正してください』『どの行為が認められたと出ていますか? 有名人は嘘をついてもいいんですね』『独占取引禁止法の注意と警告の違いぐらい見てください』といったもので、それら投稿をしたTwitterユーザーのアイコンやプロフィールを見ると、ほとんどがジャニーズファンでした」(同)

 事務所を擁護するファンたちはTwitter上で「#ジャニーズ事務所に圧力なしと認定」のハッシュタグをつけ、正当性をアピールする投稿を連発。18日には、数時間にわたってTwitterのトレンド入りを果たしていたが、一般のネットユーザーは「『#ジャニーズ事務所に圧力なしと認定』ってタグが作られて、トレンド入りしてるのが闇」「『#ジャニーズ事務所に圧力なしと認定』のタグ、一部ジャニオタが盲目的に『圧力なかった!』みたいなこと言ってて、ヤバいな……」と、ドン引きしていた。「圧力なしと認定したんじゃない。それに足る証拠はないが、そういう事実が認められるからやめなさいと注意された。イエローカードだよ。レッドカードになったら事務所や所属タレントはどうなる?」と、ドン引きしていた。

 一方で、冷静に事態を受け止めたジャニーズファンは「注意だから問題ないじゃなくて、そもそも公取委が動くことがおかしい。論点がずれてる」「事務所を擁護してるジャニオタは自担(自分が応援するタレント)の会社がブラック企業でもいいの?」「事務所を擁護したいとは思わないけど、改善してほしい。自担がホワイトな企業で活躍してほしい」「自担が退所してから干される可能性があるというのに、擁護しますか。ファンだからこそ圧力や忖度を許してはダメ」と、憤りをあらわにしている。

「そもそも、SMAP&新しい地図のファンはジャニーズ側の圧力やテレビ局が忖度しているのではないかと、公取委に調査を働きかけるなど、地道な活動をしてきました。今回の報道で、『事実じゃないのに速報で報道するな、って言ってる人がいるけど、3人がテレビに出てないことが報じられてよかった』『民放がニュースで取り上げてると「あなたの局もだろ」と思うけど、ファンじゃない一般の人に知ってもらうためにも、公取委ありがとうと思う』と、ひとまず一歩前進したことにホッとしているようです」(同)

 今後、SMAP時代のように3人の姿が民放のテレビ局で見られる日はやって来るのだろうか。

視聴率V字回復の『あなたの番です』元ネタは名探偵コナン? 西野七瀬の役名に注目集まるワケ

 真実はいつもひとつ? 

 7月14日に放送されたドラマ『あなたの番です』(日本テレビ系)の視聴率が10.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録し、初の2桁台となった。

 2クール放送の同ドラマは一時、視聴率が6%台まで落ち込み、爆死が心配されていたが、SNSでは放送のたびに犯人の考察祭りとなるなど、V字回復している。

「ドラマはオリジナル原作ですが、ネット上では人気漫画『名探偵コナン』が“元ネタ”に使われていると盛り上がっています。主演の手塚菜奈(原田知世)と翔太(田中圭)は推理小説が大好きな夫婦で、家の本棚には『コナン』の単行本が揃っている。劇中では翔太がそれを読むシーンがあり、その単行本の巻数に掲載された事件や小ネタがドラマで使われていることが確定しています。『コナン』のアニメは日テレ系で放送されていますから、原作者も快く協力しているのでしょう」(女性誌ライター)

 目下、犯人候補の筆頭となっているのが、黒島沙和(西野七瀬)。さらに、後編から準主役扱いで登場している二階堂忍(横浜流星)との関係性がにわかに注目を浴びているのだが、ここにも『コナン』つながりのヒントが隠されている可能性がある。

「コナンは『黒の組織』によって体を小さくされましたが、この組織に属する人間は皆、コードネームに酒の名前を冠しています。焼酎の銘柄には『黒島美人』『二階堂』がありますから、2人が黒幕ではないかと見ている人が多いようです」(同)

 こうした伏線が“ひっかけ”だったときは、「あれれー?おっかしいぞー?」とごまかすしかない?

吉本興業の銭ゲバ体質を象徴するスクールビジネス”NSC”の危うさ「卒業生の多くは生活困窮者」

 吉本芸人を中心とした闇営業騒動は一向に沈静化の気配を見せない。

 吉本興業はここに来て、雨上がり決死隊の宮迫博之が100万円、ロンドンブーツ1号2号の田村亮が50万円など、反社会的勢力のパーティーで闇営業を行い、現在謹慎中の所属芸人らが受け取った報酬額を公表するとともに、若手7人について8月中の復帰を検討していることを明らかにした。

 吉本興業ホールディングスの大崎洋会長が複数の大手メディアのインタビュー取材に応じるなど“火消し”に躍起になっているが、いまだ世間の風当たりは強いのが実情だ。民放テレビ局の情報番組スタッフはこう明かす。

「ウチの局もバラエティーを中心に数多くの番組に吉本さんの芸人を起用していますが、最近はタレント個人というよりも『吉本芸人を番組に使うな!』といった趣旨の視聴者からのクレームの電話も局に入るようになり頭を悩ませています。芸人による反社勢力との“闇営業”そのものもそうですが、それ以上に今回の騒動に対する吉本さんの対応への根深い不信感を感じます」

 実際、ネット上の掲示板などでは所属芸人を闇営業へと走らせる同社の薄給ぶりに対する批判の声も数多く挙がっているわけだが、別の芸能事務所のマネジャーはその根底にあるスクールビジネスの危うさを指摘する。 

「現在、テレビ番組などで活躍している吉本芸人の多くは、1期生の『ダウンタウン』を筆頭に、吉本興業直轄の芸能スクール『NSC(=吉本総合芸能学院)』の出身です。そもそも、吉本興業は約6,000人の芸人を抱えていると言われるけど、そうした尋常ならざるタレント数を擁している背景には『NSC』の存在がある」

 そのうえで、こう続ける。

「スクールビジネス自体は他の芸能事務所も手掛けていますが、『NSC』に関しては、ほかの芸能プロ同様、高額な授業料をとる一方、“芸能人になりやすい”というのがウリで、実際に卒業生の大半は『よしもとクリエイティブ・エージェンシー』と事実上の専属となる。とはいえ、テレビや劇場などプロの芸人たちの活躍の場となる“パイ”は限られているわけで、いわゆる芸能人として食べていけるのはほんの一握り。卒業生の多くは生活困窮者で、本業だけでは到底生活できない状況に追い込まれるわけです。一部の売れっ子を除く、大半の吉本芸人が薄給に苦しんでいる裏には、スクールビジネスありきで、預かりタレントの数を無軌道に増やし続けてきた会社の銭ゲバ体質があるといっても過言ではないでしょう」

 最近では教育事業への本格参入も取り沙汰されている同社だが、曲がりなりにも「教育」を語るのであれば、新規事業参入の前にまずは自社のスクールビジネスの元“生徒”たちが大半を占める6,000人の専属タレントたちに対し、自活の道を示す方が先決なのかもしれない。

藤原紀香、「お腹を引っ込めてない!」画像加工なしの全身ショットで”初老体型”疑惑に反論

 藤原紀香が”修正なし”の自身の写真を公開した。

  現在、9月から始まる舞台「サザエさん」を控えているほか、26日から始まるドラマ10『これは経費で落ちません!』(NHK総合)の第1話にゲスト出演することもアナウンスされている藤原。ブログでも多忙な日々を送っていることを明かしている。

 そんな藤原だが、17日にブログを更新し、「よっしゃ~」というタイトルのエントリーを投稿。その中で、「いつものトレーニングしてから現場入り~」「年齢を重ねても、それなりに努力して、それなりにがんばってまーす」とつづり、自身の全身ショットを披露した。

 写真に映る藤原は黒いハットを被り、黒いTシャツを着用。タイトなジーンズを履いていたが、藤原は写真について「修正なしっ お腹も引っ込めてないよ」と断言。「変わりなく今日も元気です」とつづっていた。

 実は今月10日にアップしたブログエントリーの中の全身写真について、ネット上から「下っ腹が出てる」「ぽっこり腹」「初老の体型」などの指摘が相次いでいた藤原。それを受けての写真だったのか、ファンからは、「相変わらず素敵なプロポーション!」「素敵です!」「トレーニング動画も公開してほしいです」といった声が寄せられていた。

 アラフィフにも関わらず完璧なプロポーションを保っている藤原。お門違いの”ぽっこり腹”の批判は我慢ならなかったようだ。

TOKIO、もう過酷ロケは無理だった!『鉄腕!DASH‼』が原因でジャニーズ退所を決意か

 日本テレビが7月第2週(7月8日~14日)の週間視聴率で前週に続き、全日、プライム、ゴールデンすべてでトップを獲得。「三冠王」を獲得したことがわかった。

 昨年度まで5年連続で視聴率三冠王を獲得し続けている日本テレビだが、日曜20時台で20%超え(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)もあった『世界の果てまでイッテQ!』が、テレビ朝日系の『ポツンと一軒家』に抜かれ、前後の『ザ!鉄腕!DASH‼』や『行列のできる法律相談所』の数字も落ちている。

 「TOKIOがメインを務める『鉄腕!DASH‼』はどうにか及第点の視聴率をキープ。特に若い世代が観ているという調査結果が出ているので、いまは視聴率の数字以上にスポンサーが付きやすい。とはいえ、ここ最近はメンバーのモチベーションが急低下しており、局内では番組の先行きに不安を感じている向きが多いようです」(テレビ誌ライター)

 番組内では無人島を開拓、干潟を作ったりとさまざまなことにチャレンジを続けているTOKIOだが、やはりあの元メンバーが不在なのが番組にとって、ボディブローのように効いてきているという。

 「本物の大工さながらに作業を行ってきた山口達也がいなくなったことで、他のメンバーにしわ寄せが来ている。リーダーの城島茂は山口の抜けた穴を何とか埋めようと気を吐いているが、過酷なロケに老人のように疲れ切っていて痛々しい。他のメンバーも決して頑張っていないわけではないのですが、拘束時間も長く、体力的にもつらくなってきたということを口にするメンバーも出始めてきた。テンションのバラつきが視聴率に影響してきたことを不安視する関係者もいます」(同)

 最近では城島が政府主催の『農福連携等推進会議』に有識者として出席するなど、番組の内容そのものが評価されているだけに、日テレも終わらせるわけにはいかない状況とも。

「とはいえ、終わりの見えないことで逆に、過酷ロケに嫌気が差したメンバーが、ジャニー喜多川社長の死去を機にジャニーズ退所を決意する可能性もありそうです」(芸能記者)

 視聴率が落ちていく中で、TOKIOメンバーたちの気力と体力はいつまで持つか気になるところだ。

廃墟への道をひた進む、韓国版「東武ワールドスクウェア」

 ソウル市のお隣・富川(プチョン)市にある、世界の建築物のミニチュアを展示するテーマパーク「アインスワールド」を訪れた。2003年のオープン以来、地域住民に愛されてきたが、近年は施設の老朽化とともに客足も減り、ますますの珍スポ化が進んでいるという。

 バスを降り、人気のないエントランスに立った私は、その荒涼とした景色に息をのんだ。アスファルトの隙間からは雑草が伸び放題。音楽どころか物音すら聞こえず、券売所は閉ざされたままで、底のない倦怠感があたりに充満していた。

 券売所ではなく入場ゲートで直接お金を払い、いよいよ公園内へ。入場料は1万ウォン(約1,100円)。週末の夜だけに行われるライトアップ時なら1万30,00ウォンと、この規模にしてはちょっと高めだ。

 最初に現れたのはイギリスのタワーブリッジ(の模型)。園内はイギリスゾーン、フランスゾーン、ロシアゾーンと分かれ、写真で見たことのある世界の建造物の模型が次から次へと現れる。パンフレットによると「25カ国67個の有名建築物」が展示されているという。

 それぞれの建物は実に精巧だ。しかし、ところどころ破損し色落ちし、雑草は伸び放題、植木は蜘蛛の巣に覆われるなど、管理のずさんさが際立ち、腰砕け感は否めない。周囲には私以外に誰もおらず、まるで人類滅亡後の世界を見学しているような気分になる。

 ヨーロッパを抜け、次に現れたのはアフリカゾーン。そこに大々的に展示されていたのが「キリマンジャロ山」だ。もはや建築物でもない。

 雑草が生い茂る空き地や、もぬけの殻となった売店などを横目に見ながら、やがて登場したアメリカゾーンだ。これぞニューヨークな景色はこの公園のクライマックスといえるが、その朽ちかけた様子に思わず変なため息が出る。よく見ると、ワールドトレードセンターの壁が一部はがれ落ちているのだが、これって倫理的にまずいのではないか。

 その裏にあるのはお待ちかね日本ゾーンだ。展示されていたのは姫路城と熊本城という、日本のことわかってる感のあるラインナップ。背景に描かれた、インチキくさい居酒屋を思わせる「ザ・日本」なイラストがたまらない。

 インドのタージマハールやカンボジアのアンコールワット、最後に韓国ゾーンを見て、地球一周の旅は終わり。所要時間は30分。ミニチュアがただそこにあるだけの、そしてまともに雑草も抜いていないこの場所に、安くもない入場料を払う必要はあったのかというモヤモヤが胸によぎった。

 あらためてネットに書かれた訪問客のレビューを読むと、「高い」「ボロい」「見るものはない」といったネガティブな意見のほかに、「夜なら比較的楽しめる」との意見も目立った。暗いから施設の破損はそれほど気にならない、というのがその理由らしい。

 珍スポ好きの皆さまは、ぜひ太陽が燦燦と降り注ぐ日中に訪れ、ポカーンとしたワールドの細部をじっくり堪能してほしいところである。

(文・写真=清水2000@simizu2000

 

●アインスワールド                                  

住所 京畿道富川市遠美区跳躍路1

休館日 なし

営業時間 10:00~18:00(冬季~17:00、週末・祝日~23:00)

HP www.aiinsworld.com