ジャニーズ事務所の新社長に就任することが確実視される、藤島ジュリー景子氏とは、どんな人物なのか――。素顔に迫る当シリーズ。
ジュリー氏が学生時代に館長を務めた「アイドルワンダーランド」の役員に名を連ねた、俳優の津川雅彦は、共に仕事をするジュリーの性格について、「頭は切れるけど、誰にでも好かれる子」と評していた。
「要は、これといった個性が見いだしにくい優等生ということでしょう。ジャニーさんなら、『You、やっちゃいなよ』といった数々の語録が知られていて、メリーさんやSMAPのチーフマネジャーだった飯島(三智)さんも、その剛腕ぶりがさまざまに語られていて、良くも悪くもクセのあるキャラクターが見えてくる。しかし、ジュリーさんにはそうしたエピソードがほとんどありませんからね」(ワイドショー関係者)
そんなジュリー氏の性質をあらわしているのは、過去のこんな発言だ。
6歳にしてステージに立ち、10代ではテレビドラマへ出演するなど芸能活動を行い、ジャニーズ事務所黎明期の功労者、郷ひろみの元妻“二谷友里恵似”とも言われた彼女には、大学卒業後に女優・タレントとして再稼働する可能性も囁かれていた。そんな中、週刊誌の直撃を受けてこう答えているのだ。
「デビューする気はありません。母を見て、ヒトを扱う難しさは分かっているので、モノを扱う仕事をしていきたいです」(「週刊読売」1987年3月22日号)
再デビューはなかったが、そんなジュリー氏が、現在行っているのは、言うまでもなくモノではなくヒトを扱うマネジメント、プロデュース業。現在も、その難しさを日々感じているに違いない。
「TOKIOや嵐を人気者に育て上げたことは間違いありませんが、TOKIOは山口達也を失い、嵐はリーダー・大野智の20年での活動休止が決まっており、関ジャニ∞も錦戸亮、大倉忠義の脱退のうわさが消えません。ジャニー氏という重しがなくなった今、ほかにも離脱者が出そうな気配です。ジャニーズ事務所を出た者たちが、その後、テレビでまともな芸能活動ができなくなることは、テレビから消えた元SMAPの3人を見れば明らかですが、先日は公正取引委員会からの“圧力”に対する注意もありましたし、今後は変わっていくでしょう」(同)
しかし実際のところ、ジュリー氏がトップに立つことで圧力や忖度はなくなるのだろうか。
「ジュリーさんのライバルといわれていた飯島さんは、SMAPを国民的アイドルグループに育て上げたことで、ドラマのキャスティングから脚本選びにまで口を挟み、やりたい放題でした。しかし、SMAPという最強の交渉カードを持つ飯島さんを怒らせては、メンバーの起用はかないませんから、各局は飯島さんの言いなりとなり、その影響力は“女帝”と呼ばれるまでに拡大していきました。タレントたちにしてみたら、そんな飯島さんの下にいれば、相手よりも常に上位にいられるため仕事がしやすい。しかし、常識人で品のいいジュリーさんはそうした無茶苦茶な手法が取れないんです」(同)
タレントが不祥事を起こした時の対応からも、そんなジュリーの性質はよくわかる。
「2018年6月、NEWSの小山慶一郎に未成年女性との飲酒問題が浮上し、キャスターを務めていた日本テレビ系『news every.』への出演を自粛。結局、そのまま12月に降板となった。メリー氏や飯島氏なら、『代わりにこのタレントを出しなさい。じゃないと、日テレから嵐の番組を引き上げる』と強烈に迫ってくるところですが、ジュリー氏はそうした要求もせず引き揚げました」(番組関係者)
元TOKIOのメンバー・山口達也による女子高生への強制わいせつ事件への対応も、ジュリー氏の方針がよくわかる。
「ほかの芸能人、芸能事務所なら、謝罪会見は必須ですが、ジャニーズに限ってはこれがほとんど行われてきませんでした。しかし、ジュリー氏は事件が明るみになるや、すぐに会見を開いた。ところが、明らかに事前の打ち合わせ不足で、山口は『TOKIOに席があるなら戻りたい』と甘えた発言をしてしまった。これが批判の炎に油を注ぐこととなり、結局、退所が避けられなくなってしまいました。飯島氏なら、グループのイメージやCDの売り上げ、ファンクラブ会員数、コンサートへの動員に影響が出ないよう、ここぞとばかりにマスコミに“アメとムチ”のアメを大盤振る舞いし、報道コントロールに奔走しますが、ジュリー氏は正しい動きをしてしまう。それはそれで美しいことですが、タレントたちからしてみたら、“いざというときに守ってくれない人”と映ってしまうのでは」(スポーツ紙ジャニーズ担当記者)
公取委によるジャニーズ事務所への「注意」を始め、吉本興業の岡本社長が発言したとされる「テレビ局は吉本の株主だから大丈夫」発言など、芸能界とテレビ局の歪んだ関係に世間の目が集まっている現在、ジュリー氏のスタンスは時代を読んだ真っ当なものだ。メリー氏や飯島氏が行っていたマスコミコントロールが現在でも跋扈していたら、“告発”のリスクは免れないだろう。ただ、これまでマスコミに対し圧倒的な権力を笠に着てきたジャニーズ事務所が、それを捨てた時、威光を維持することは可能なのだろうか。
(渡邊孝浩)
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