加藤浩次、『スッキリ』謝罪は「吉本に懐柔された」? 岡村隆史は「辞めさせない」主張

 吉本興業の経営陣刷新を求め、退社も辞さない構えを示していた極楽とんぼ・加藤浩次が、7月26日放送の情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)にて、自身の発言により「事が大きくなっている」として謝罪。加藤が大きく態度を変えたことに、ネットユーザーからさまざまな声が上がっている。

「“闇営業”問題に揺れる吉本興業をめぐっては、雨上がり決死隊・宮迫博之とロンドンブーツ1号2号・田村亮が20日に開いた謝罪会見で、岡本昭彦社長から『(会見を開いた場合)全員連帯責任でクビにする』と言われていたことを暴露。22日放送の『スッキリ』では、番組MCの加藤が吉本サイドへの不信感をぶちまけ、『経営陣が変わらないなら僕は辞める』と断言していました」(芸能ライター)

 すると23日には、加藤と大崎洋会長の話し合いの場が設けられることに。同日の『スッキリ』でも「気持ちは決まっている」と強気な姿勢を見せた加藤に、業界内外から注目が集まっていたが……。

「24日放送の『スッキリ』で、加藤は『平行線のまま』に吉本側との話し合いが中断されたことを報告。大崎会長から『持ち帰らせてくれ』と言われたためだと説明しましたが、『これからまた引き続き話をしながら決定していきたい』ということで、加藤の去就も保留となりました」(同)

 そして25日、吉本はコンプライアンスやマネジメント体制を強化するための「経営アドバイザリー委員会」を設置すると発表。26日放送の『スッキリ』でもこの話題を取り上げ、加藤は「見届けたい」などとコメントした。

「さらに、『僕がこういうことを発言したことで事が大きくなっていることは、本当にお詫びと謝罪したいと思う』と、自身の言動が騒動を広げてしまった点について謝罪。これに対し、ネット上には『加藤に便乗するかのごとく、若手芸人からも事務所批判が続出して、本来の問題が見えにくくなってた』『発言の重みや影響力を考えてなかったのなら、情報番組のMCとしてどうなの?』『吉本を批判する加藤の姿勢を評価してたのに、ここで謝っちゃうなんてカッコ悪い』『結局、吉本に懐柔されたのでは?』と、加藤に苦言が寄せられています」(同)

 その一方で、「加藤が勇気ある発言をしなければ、状況は何も変わらなかったと思う。謝る必要はない!」「一回仕切り直しをする意味で、冷静になるのも大事」と擁護の意見も。ネット上では、加藤の謝罪をめぐって意見が分かれている状況だが、芸人仲間からは「辞めさせない」との発言が飛び出した。

「加藤が『スッキリ』で謝罪をする前日の25日深夜に放送された、ナインティナイン・岡村隆史がパーソナリティを務めるラジオ『ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)では、岡村が『加藤浩次が辞める必要性はどこにもない』『勝手に言いますけど、加藤浩次は辞めません』と主張。岡村は加藤と直接電話で話したらしく、『感情的になったらあかん』『吉本興業にいないといけない人間やし、いなくなったら困る』などと説得したことも明かしていました」(同)

 加藤はこのまま吉本興業や芸人仲間に手懐けられてしまうのか、それとも再び“狂犬”が牙をむくのか――今後の動きを注視したい。

【ダイソーずぼらシュラン】キッチンから車まで一つでOK、万能掃除グッズ「マジックタオル」を検証

安くてお得に日用品を買いに行ったつもりが、あれもこれもとカゴに入れてしまう100均ショップ。「超便利!」とほくそ笑むグッズもあれば、「買わなきゃよかった……」なトホホなグッズも潜む、魑魅魍魎な100均ワールドをズボラなアラサー女子がご案内! 私見全開でアイテムを斬る「ダイソーずぼらシュラン」開店です★

今日のダイソーアイテム【マジックタオル】

便利度:★★★★★(シンクの汚れがよく落ちる!)
コスパ:★★★☆☆(2枚入りなら最高でした…)
吸水性:★★★★★(驚くほど水が染みこむ!)

 家の水回りがイヤ~な臭いを放ってきました。原因は水アカだろうなと思いつつも、本格的に動くのは正直めんどくさい。それに、お掃除グッズっていろいろ種類がありすぎて、逆に選べないんですよね。これ一つで全て解決! みたいな、魔法のようなグッズがあればいいのに……。そんな私のずぼら心を読んでいたかのような、まさに求めていた商品をダイソーで発見!  「マジックタオル」は、キッチン、お風呂場、窓、食器と家中のあらゆる場所で使える拭き掃除アイテムです。

 サイズは約30×30cmとなっており、材質はPVA樹脂。聞きなれない材質ですが、主な用途は紙加工剤や接着剤とのこと。触り心地はぶよぶよしていて、なんだかちょっとクセになりそう。

 水で濡らしてから使用するんですね。塩素系洗剤や漂白剤は使用不可とのこと。「カビハイター」(塩素系)や「キッチンハイター」(漂白剤)などはダメです!

 さっそく水で濡らしてみると、想像以上に吸水する! ほとんど水を弾かず、あっという間にずっしりと水が染みこみました。すこし絞って水気を抜けば、これだけで準備オーケー。

 水で濡らした同商品で、シンクの汚れを拭いてみます。すると、軽くサッとこすっただけで汚れがタオルに付着。水垢をごっそりと取ることができて、シンクがピカピカになりました。すごいなPVA樹脂!

 乾きが早いのも、このアイテムの特徴。使った後の台拭きって、生乾きだとイヤ~な臭いがしてきますよね? これなら速乾だから臭いに悩むことはなさそうです。ネットでの評判をみると、食器拭きに使ったり、シンクやお風呂場の壁についた水滴を拭うのに使っている人も。なるほど、水滴の処理はカビ対策によさそうですね! 簡単な掃除グッズを探している人は、「マジックタオル」を使ってビックリしてみては?

山田優、セクシーな補正下着姿を公開するも「そもそも肉ついてないでしょ」の声

 山田優が24日、自身のインスタグラムを更新し話題となっている。

 山田といえば先日、「選挙に行ってきました。自分達の未来に子供達の未来に少しでも考えて行動する事が出来れば。」というコメントを添えて、投票所を示す張り紙の画像を投稿。投票に行くように促す格好となり、ネット上で称賛の声が飛び交ったばかり。

 そんな山田はこの日、「私の体をずっと見てきてもらってる高橋ミカさんがプロデュースしているSlineBODYのボディシェイパー。(中略)背中の肉とワキ肉を胸に移動させてバストアップも。そして、背中はスッキリ、背筋もぴーんとなるからシルエットがキレイに見える!」とコメントし、肌色の補正下着姿を公開した。

 写真には後ろ姿の山田が写っており、無駄な贅肉などが一切ない完璧なバックスタイル。この投稿を見たファンからは、「気になってましたー購入します!」「バストがみたいです!」「やっぱり姿勢って大事、なんだなぁ。。。」「細い!羨ましい」などの賛辞が寄せられている一方で、「ゆうちゃん、そもそも背中やわきに肉ついてないでしょ」という声もあがっている。

 確かにスタイル抜群のモデルとして第一線で活躍する山田に補正下着が必要なのかと疑問を抱くのは当然か。とはいえ完璧スタイルを追求する努力は素直に讃えるべきかも。

宮迫博之、謝罪会見でもウソ? 金塊強奪犯の新証言で「明石家興業」入りは頓挫か

「引退」せずに済むのかは、いまだ不透明な状況だ。

『スポーツニッポン』が雨上がり決死隊の宮迫博之が“明石家興業”での出直しを希望していると報じ、話題を呼んでいる。

「明石家さんま自身は吉本興業所属ですが、税務対策として個人事務所『オフィス事務所』を構えており、騒動後、一早く個人事務所への受け入れを申し出ていました。吉本は契約解除を撤回していますが、宮迫本人は『新たな場所でやっていきたい』という気持ちになっているそうで、さんまを後ろ盾に復帰を目指したい考えのようです。松本人志もさんま同様、『松本興業』を立ち上げて、受け入れようとしていましたが、大崎洋会長、岡本明彦社長ほか経営陣の大多数が“ダウンタウン一派”である現体制こそが、“松本興業”そのもと気付いたのかもしれませんね」(芸能ライター)

 そんななか、7月26日売りの「FRIDAY」(講談社)が、前号に続いて半グレ金塊強奪犯との“ギャラ飲み”を追撃。それによると、宮迫が謝罪会見でウソをついた可能性もあるという。

「先日の会見で、宮迫は半グレとのギャラ飲み疑惑については『トイレがから出てきたところで無理やり撮影させられた』『ギャラは受け取っていない』と反論していました。今回、『FRIDAY」は当事者の野口和樹被告を獄中インタビュー。『無理やり席に連れてきていない』『(自分の)入れ墨ははっきり見えていた』との言質を引き出しています。また、前号で登場した目撃者もあらためて『宮迫さんは同席者から現ナマで5万~10万円を渡されていた』と断言しており、宮迫がここでもウソをついていたとなると、今度こそ、さんまもかばいきれなくなるでしょう」(週刊誌記者)

 芸人の反社繋がりや闇営業の問題が社長のパワハラ問題みたいにすり替わった感があるが、一周まわって世間の空気も「宮迫は引退やむなし」となっていくかもしれない。

安住アナも不快感! 宇垣美里「TBS同期にビンタ」「セット蹴り飛ばし」狂暴な余罪発覚

 選べるほど仕事が来るのはいつまで? 

 7月18日放送の『グサッとアカデミア』(日本テレビ系)に元TBSアナの宇垣美里が出演。フリー転身後の悩みを明かした。

「番組では今年3月にTBSを退社した宇垣が、コスプレや執筆活動で話題になったことを紹介。これを受け、彼女は『これからどうやってお仕事を選んでいけばいいのかな』『どういう風な姿勢でやっていけばいいのかな』というのが最近の悩みだと話し、今後の方向性に迷っているといいました。そんな宇垣に対し、出演者の林修は彼女のイメージが『好きなことをやっている』『我慢をしないで会社を辞めた』というイメージがあるとしたうえで、スタジオにいた水卜麻美アナを引き合いに出し、“辛抱”することが大事だと助言していました」(テレビ誌ライター)

 宇垣といえば、TBS時代に番組降板を告げたプロデューサへの「コーヒーぶちまけ事件」や、加藤浩次に暴露された「台本投げつけ事件」など、とかく癇癪を起こす狂暴な素顔が話題を呼んだばかり。

 そんななか、7月23日発売の「アサヒ芸能」(徳間書店)では、彼女のエキセントリックな過去の言動がまたぞろ掘り起こされている。

「記事によれば、彼女は新人時代に同期の女子社員を些細ないざこざから敷地内で思い切りビンタしたり、数年間に渡ってスタッフを無視し続けたことも。さらに、打ち上げで勘定を払わず勝手に帰ったり、不機嫌になって収録のセットを蹴って大道具を激怒させたこともあったとか。先日出演した『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)にて、コーヒー事件が表に出たことに宇垣が『(TBSの)民度が低い』と発言した映像を観たTBS時代の先輩・安住紳一郎アナは、目頭を押さえながら不快感をあらわにしていたといいます」(週刊誌記者)

 アンチが急増している宇垣。TBSでは「出禁にしろ」との声も上がっているといい、フリー後もこうした性格が表に出れば、仕事はすぐに激減しそうだ。

宮迫博之&ロンブー亮が寄付金を拒否され、杜撰な手順が露わに「なんの連絡もなく一方的に」

 詐欺グループの忘年会に出席し、報酬を受け取っていた雨上がり決死隊・宮迫博之、ロンドンブーツ1号2号の田村亮が、償いの一環として行った寄付について、寄付した先の公益社団法人「全国被害者支援ネットワーク」が25日、寄付金の受領を辞退していたことがわかった。 

 宮迫と亮は、消費者団体支援など2つのNPO法人に150万円ずつ計300万円を寄付したとしていたが、寄付金が団体の理念にそぐわなかったためで、今後返金されるという。全国被害者支援ネットワークは、吉本興業側が一方的に寄付を公表したことに対し、一部報道機関に「こちら側に何の確認もなく(寄付を)広報し、報道されてしまった。なんの連絡もなく残念です」と語るなど憤りを隠していない。

「同団体では、犯した罪や過失を補うための贖罪による寄付を拒否しています。つまり、汚れたカネは受け取らないということで、団体の理念として被害者及び家族の感情を最優先にしている。吉本及び宮迫と亮は、まず受け取ったカネを一方的に被害者団体に送り付けるのではなく、事前に被害者団体と話し合ってから、寄付する手順を踏むべきでした。宮迫と亮がこうした手順を吉本に任せっきりだったとしたら、あまりに杜撰です」(スポーツ紙記者)

 また、宮迫については25日発売の「週刊文春」(文藝春秋)で、島田紳助氏が宮迫とは仲が良く、トラブルの1週間ほど前にも会っていたことを告白して衝撃が広がっている。ネット上では宮迫に対し、「ヤクザとの関係で辞めた奴と付き合う理由って何?」などと、号泣会見で得た同情論が一気に吹き飛びそうな風向きになっている。

 吉本興業の騒動がさらなる泥沼にはまってしまいそうだ。

【マンガ】鼻が利く男(1)【『伊集院隼人氏の平穏ならぬ日常』】

新宿の高層ビルに囲まれた土地で、ひっそりと佇む喫茶店「キャッツアイ」。 以前は“入道雲のような大男”がいると人気の少ない喫茶店だったが、 今ではすっかり“SNS映えする名物マスター”がいると、賑やかな店になっていた…。 時を経て、姿を変えていく新宿と人々。“あの時代”から20年以上経った今、 悩めるお客の「XYZ」を、海坊主が優しく受け止める——。

「加藤浩次VS松本人志」の展開に、吉本激震――「どちらかが辞めないと収拾つかない」?

 雨上がり決死隊・宮迫博之やロンドンブーツ1号2号・田村亮らによる、詐欺グループへの闇営業問題をきっかけに、吉本興業のパワハラ問題が明るみになった。これを受け、大崎洋会長、岡本昭彦社長に対して「(経営体制が)変わらないなら僕は(吉本を)辞める」と宣言した極楽とんぼ・加藤浩次だが、この捨て身の“改善案”には、吉本内からも懐疑的な声が相次いでいるという。ダウンタウン・松本人志が、騒動をめぐって「大崎さんがいなかったら僕も辞めるので」と発言したことにより、結果的に加藤は、吉本に対して「自分か松本かを選べ」と突きつける格好となっており、まさにクーデターに近い状況となっている。

 7月22日、加藤はMCを務める『スッキリ』(日本テレビ系)生放送で、20日に行われた宮迫と亮の謝罪会見について「会社に対して怒りを覚えました」と感想を述べ、取締役の交代を要求、もし体制が変わらない場合は自身が「辞める」とまで宣言した。その日の午後に岡本社長の記者会見が行われ、翌日には大崎会長と加藤が会談したが、結論はペンディングとなっている。

「加藤からすれば、大崎会長は相方・山本圭壱の復帰に尽力してくれた恩人。辞めてほしいと考えているのは、パワハラ言動が問題となった岡本社長に対してだけのようです。しかし、岡本氏を社長にしたのは大崎会長というだけに、この状況を根本から改善するためにはと、あえて両者を名指ししたとみられています」(スポーツ紙記者)

 加藤の宣言は、他局を含め多くのメディアに取り上げられたこともあり、本人としても引くに引けない状況となってしまったようだ。

「一方で『スッキリ』の前日には、諸問題の解決に向け、松本が急遽生放送に切り替えた『ワイドナショー』(フジテレビ系)に出演。その場で大崎会長の進退をめぐって『大崎さんがいなかったら僕も辞めるので』と話しました。これを受け、加藤は『スッキリ』内で、松本の発言に対して『大先輩に対して口をきくのはおこがましいですが、(中略)後輩ながら言わしていただきますけど、(大崎会長は)会社のトップなんです。みんなつらい思いをしていて、会社のトップが責任を取れない会社って、機能しているのかなと思う』とコメントしました」(テレビ局関係者)

 こうして加藤は、大崎会長の進退をめぐって「自分か松本か」どちらかが吉本を辞めなければ収拾がつかないという、究極の選択状態を作り出してしまった。

「25日放送の『とくダネ!』(同)の直撃を受けた加藤は、松本との言い分について『分かれていない。お互い会社がよくなるために言っている』としていたものの、吉本関係者のピリピリムードは増すばかり。両者の相方となる山本、また浜田雅功にしても、当然相方の退社には追随するだけに、関係者からも『ダウンタウンVS極楽とんぼ』という構図に受け止められているようです」(同)

 突然勃発した“加藤の乱”だが、誰かが辞めなければ解決を見ないこの状況は、どのように決着が着くのだろうか。

取り調べで黙秘しても保釈可能 裁判前に依存症治療施設で教育! 薬物犯罪で逮捕された後の戦術

――しばしばニュースとなる著名人の薬物事件。とかく逮捕された瞬間ばかりがクローズアップされがちだが、その後、薬物犯罪で逮捕された者が不起訴処分や執行猶予判決を得られるよう、弁護士が繰り出す“戦術”があるという。ここでは、薬物自体の是非はさておき、一般的にはあまり知られていないその方法を取り上げてみたい。

 2019年3月12日、ミュージシャンで俳優のピエール瀧がコカイン使用の容疑で逮捕され、4月2日、東京地検に麻薬取締法違反の罪で起訴された。芸能人の薬物事件の場合、もっとも大きく報道されるのは逮捕の瞬間であり、次に話題に上るのは第1回公判が始まったときであろう。しかし、この逮捕から裁判までの間には弁護人を介して不起訴処分や無罪判決、あるいは執行猶予を得ようとする動きが当然ある。ここでは、あまり表に出ない薬物事件における逮捕後の“戦略”について見ていきたい。

 まず、薬物事件を含む刑事事件では基本的に逮捕→勾留→起訴→裁判という手続きを踏むが、どのタイミングで弁護士とコンタクトを取るのが一般的なのだろうか? グラディアトル法律事務所の藤本大和弁護士は、こう話す。

「薬物事犯の場合は所持、使用、販売、輸入など容疑により警察の初動も変わりますが、多いのは所持で、大体、職務質問で発見されて現行犯逮捕になる。逮捕されると48時間、もしくは最大で72時間は警察署の留置所に入れられ、その間に行われる弁解録取という手続きで、被疑者に対して弁護人選任権が告知される。つまり、『あなたには弁護士を呼ぶ権利があります』と告げられます。一般的に弁護士が介入する最初のタイミングは、そこですね」

 このとき、被疑者は留置されている警察署のある都道府県の弁護士会に登録する当番弁護士か、知り合いの弁護士がいればその人を呼んでもらえる。そして48時間(または72時間)を過ぎると、今度は勾留期間に入る。

「被疑者の勾留は、『逃亡及び罪証隠滅の恐れ』の有無で判断されます。薬物事犯では罪証隠滅が容易で、覚せい剤だとトイレに流せば済む。ゆえに、ほぼ勾留が認められ、勾留中はやはり罪証隠滅を防ぐ目的で弁護士以外との接見が禁止される可能性が高い。なお、勾留期間は10日間で、さらに最大10日間の延長が可能。つまり、被疑者は逮捕時の留置と合わせて最大で23日間は警察に身柄を拘束され、その間に取り調べやガサ入れが行われます」(藤本氏)

 このときの弁護士の大きな役割は、被疑者の家族にすぐに連絡することだ。

「なぜなら不起訴や裁判後の執行猶予を狙うには、被疑者の身元を引き受けたり、薬物依存症の治療施設への入所や通所の手続きをしたりする人間が必要だからです。それができるのは、外にいる家族や近親者だけなんです」(同)

■違法な職質で得た薬物は裁判で証拠にならない

 また、いち早く弁護士を呼ぶのは別の意味でも重要であると、薬物事件に詳しい弁護士のA氏は語る。

「刑事事件全般において被疑者は最大で23日間身柄を拘束されますが、逆に言えば弁護人としては23日間しか裁判の準備ができない。しかも、起訴されたら99%以上の確率で有罪になるといっていい。ということは、裁判で無罪を勝ち取るよりも、不起訴にして釈放させるのが理想的なんです。そのための準備期間は1日でも多くあったほうがいいんです」

 さらに言えば、逮捕前の職務質問の段階で弁護士を呼ぶことも有効だそうだ。

「職務質問は、任意の捜査なので応じる必要はないんです。ただし、合理的な理由もなしに断ると、それが逮捕要件になって逮捕状が出てしまうこともある。よって、従わざるを得ない場合もありますが、職質における身体検査は服の上から触れるだけで、ポケットの中に手を突っ込んだりしてはいけません。また、『車の中を見せてください』という場合でも、ドアの隙間から車内を見渡す程度ならいいのですが、勝手にダッシュボードを開けたりするとガサ入れになる可能性が高いので、捜索差押え令状を取らなくてはならない」(A氏)

 しかし、実際にはこのような職質も行われている。

「警察官は法律の専門家ではないので、それが違法であると認識していないことも多い。また、職質される側も『そういうものなんだろう』と思ってしまう。そこで違法性を的確に指摘できるのは弁護士しかいないんです。だから職質を受けたときに、電話で知り合いの弁護士に相談したり、ネットで検索してすぐに動ける弁護士に来てもらったりするのは、違法な捜査を未然に防ぐことにもなります」(同)

 そして、違法な捜査があったときこそ弁護士の出番だという。

「職質中に警察官が違法に車のダッシュボードを開けて、そこから覚せい剤が出てきたとします。でも、違法な捜査で収集された証拠は裁判では使えません。そもそも犯罪の立証責任は検察官にあるわけで、彼らがもっとも恐れるのは十分な証拠を揃えられないこと。その意味では、勾留中の取り調べで黙秘を貫くというのもまた有効です」(同)

 被疑者や被告人には黙秘権があるのは広く知られている。しかし一方で、黙秘権を行使すると、心象が悪くなり、量刑が重くなったり、本来付くはずだった執行猶予が付かなくなったりするかもしれない……という不安も残る。

「警察官も『しゃべらないなら実刑だぞ』とよく言うんです。でも、そもそも警察にそんな権限はありません。起訴権限は検察官にしかないし、量刑は裁判所が決めるものですから。私に言わせれば、警察官が取り調べでいろいろ聞いてくるということは、まだ十分な証拠が揃っていない可能性があることを意味します。であれば、被疑者はわざわざ証拠を与えてやる必要はない。だから、もっとも強力な弁護は被疑者に一切しゃべらせないことなんです。証拠が足りなければ裁判で勝てません。検察官が気にするのは有罪にできるか否かであり、もし無罪になればキャリアに傷がつきますから、裁判をしないという判断に傾く。つまり、不起訴になる可能性が出てくる」(同)

 事実、警察側も弁護士が被疑者と接見する前、逮捕直後に自白を取ろうとするという。ゆえに一刻も早く弁護士を呼ぶべきであり、弁護士が来るまでは一切しゃべらないことが得策なのだ。

■起訴されてから自白すればいい

 また、先ほどA氏は「証拠不十分であれば、不起訴になる可能性が出てくる」と言ったが、それこそ例示されたような違法捜査などがなければ、現実的には薬物事件で不起訴を獲得するのは非常に難しいという。

「覚せい剤の自己使用などは、ほぼ間違いなく起訴されます。ただし初犯であれば、覚せい剤の単純使用なら懲役1年6カ月の執行猶予3年、大麻の単純所持なら懲役6カ月の執行猶予1年と、ほとんどは執行猶予が付く」(前出・藤本氏)

 なお、起訴になるか不起訴になるかは、原則として勾留期間が満期を迎えるまでに決定される。そして起訴された場合は、被疑者勾留から、勾留期限のない被告人勾留に切り替わる(被告人勾留の期限は2カ月だが、以降は1カ月ずつ更新されることが認められ、更新回数に制限はない)。そんな長期間も勾留されてはたまらないので、保釈を求めることになる。

「刑事訴訟法では、罪証隠滅や逃亡の恐れがなければ原則として保釈は認められます。特に薬物事犯の場合、大体、所持で現行犯逮捕されているので、容疑を認めないというのが難しい。だから基本的には保釈は下りやすい」(前出・A氏)

 では先述のように、勾留中の23日間、黙秘を貫いても保釈は降りるのか?

「勾留期間が満期を迎えて起訴された瞬間から、被疑者は被告人になります。これは単に名前が変わるのではなく、立場が変わる。つまり、被疑者は取り調べの対象ですが、被告人は裁判で争う権利を憲法上与えられた当事者。よって、起訴されて被告人になったら取り調べに応じる必要はなくなり、そこで初めて『起訴されたし、しょうがないから自白しますよ』と言うことも可能。そうすることで、勾留中の取り調べで一切の情報を与えないまま保釈になることも可能です」(同)

 ただし、保釈されても、被告人は自由に動けるわけではない。

「保釈のために、まず身柄を引き受ける人――『裁判所には私が責任を持って出頭させます』と言う人の誓約書を弁護人は用意。また、我々は『制限住居』という言い方をしますが、実家で薬物を使っていた人なら、保釈中は叔父の家などに住んでそこから出ないようにしてもらうとか、移動時も必ず叔父を同行させるとか、携帯電話を取り上げるといった条件をつけた上で保釈してもらいます。いずれも、罪証隠滅と逃亡の可能性を消すための措置です」(藤本氏)

■依存症の治療を受けて刑務所に入る理由を消す

 そして、この保釈中に裁判で戦うための準備を整えることになる。

「薬物事犯における裁判の戦い方は実はワンパターンで、基本は先ほど述べたように薬物依存症を治療する施設に通所・入所してもらうことです。ただ、これは薬物使用の容疑を認めた上で治療を受けることになるので、あくまで執行猶予を狙う戦略。保釈決定から第1回公判までは約2カ月ありますので、その間に治療プログラムに参加し、可能であれば医師に『真摯に治療に取り組んでいて、依存症を克服しようという気概がうかがえる』といった旨の意見書も書いてもらう。それと並行して、家族や恋人、信頼できる友人などに『もし執行猶予が付いたら、私が毎回病院に付き添います』と一筆書いてもらう。被告人を支えてくれる人の有無は裁判所もよく見るので、近親者の協力を得ることも大事です」(同)

 しかしながら、薬物依存症の治療プログラムを受けるということは、薬物への依存を認めることになる。この点は裁判で不利にはならないのか?

「正味の話、依存性はほぼ認められる傾向なので、量刑にはあまり関係しないと考えています。例えば1回しか覚せい剤を打ったことがない人の場合、依存性があるかないかと問われれば『1回だけなら依存性はないのでは?』と答える人も多いでしょう。でも、裁判所は『回数は関係ない。薬物をやりたいと思った時点で依存している』という考え方をするので、そこで争っても意味がない」(A氏)

 それよりも、注目すべきは刑法の目的そのものだとA氏は言う。

「刑法が人権を侵害してまで罰を与える理由は2つあります。ひとつは犯した罪を償わせるため。もうひとつは、犯罪を繰り返さぬよう刑務所に入れて“教育”するためです。この教育に相当するのが依存症の治療であって、そこをクリアできれば刑務所に行く理由がひとつ消えるわけです。治療以外にも、NA(ナルコティクス・アノニマス)という自助会に参加させてもいい。ここには被告人の想像を超える悲惨な薬物依存症患者がたくさん来るので、たいていの人は『ショックを受けた。もうクスリはやめる』と言うんです。これも教育が施されているというアピールになります」(同)

 ちなみに、治療施設にはどのようなものがあるのか?

「東京都であれば、小平市のNCNP病院(国立精神・神経医療研究センター)に薬物依存症外来があり、ここは絶対に外せません。というのも、現在の刑務所内で行われている薬物依存症の治療プログラムをつくっているのが、このNCNPだからです。要するに、刑務所で受けるプログラムを前倒しで受けているのだから、刑務所での教育は必要ないというロジックが成立する。ただ、小平は都心からは少し遠いし、週1回の治療を半年かけて行うというのが基本プログラム。仮に私が裁判官だったら、『週1回じゃ足りないよね?』と思うんですよね。よって、週1で小平に通わせつつ、23区内のクリニックなど、より近場にある施設に毎日のように通わせます」(同)

 NCNPで治療の質を担保し、近場のクリニックで量を稼ぐというわけだ。

「それプラス、可能であれば夜は自助会にも出る。そうすることで、裁判所に対して『これ以上の教育を刑務所で施せますか?』という問いかけにもなります。ただ、初犯の人であれば、NCNPだけでも十分でしょう」(同)

 また、16年に「刑の一部執行猶予制度」が施行されたことにも注目すべきである。

「同制度は見かけ上は仮釈放に近くて、要は、刑務所には入ってもらうけれど、刑期より早めに出してあげるんです。なぜこの制度ができたかというと、特に薬物依存は、薬物がある社会で依存を克服しないと、本当に克服したことにならないから。つまり、刑務所内では薬物が手に入らないからやらないだけで、やろうと思えばやれる環境でやめられなければ意味がない。だから、早めに出所させて様子を見るんです。これは、薬物依存からの回復に向けた活動の重要性を改めて法律が認めたことにほかならない」(同)

 よって、今後もシャバでの“教育”は、薬物事件の裁判では重視され続けるというのがA氏の見立てだ。

 ここまで見てきたように、逮捕されてからの戦術にはいくつかのセオリーがある。転ばぬ先の杖として、知っておいて損はないはずだ。

(月刊サイゾー6月号『令和時代の(新)タブー』より)

 

利尿を促進するクスリをブチ込む! パクられる前に駆け込む“解毒病院”の実態

――薬物常用者たちが逮捕を避けるために訪れる“解毒病院”なる場所があるという。そこでは、どんな治療が行われているのか――。実態を見ていこう。

 違法薬物の使用容疑で逮捕されるのは、多くは職務質問からの警察署での任意の尿検査、もしくは警察が裁判所に令状を請求した上での強制採尿で陽性反応が出た場合だ。この尿検査をクリアするためには、体から薬物を抜いておく必要がある。そこで薬物常用者たちが利用するのが“解毒病院”である。

「東京都内でメジャーなのは、23区東部のSと西部のA。この2つの病院が両横綱で、どちらも医者に『肝臓が悪い』と言えば“解毒”してくれます。具体的には、強力ネオミノファーゲンシー(通称:強ミノ)とグルタチオンを点滴してもらう。これらは肝臓の働きをよくする薬で、要は利尿を促進するだけなんですけど、体からクスリが抜けるとされています」

 そう語るのは、暴力団関係者で覚せい剤常用者でもあるB氏。彼によれば、自分でこうした薬の点滴を打つ“解毒セット”も手に入るという。

「それは生理食塩水と点滴チューブ、トンボ針、強ミノとグルタチオンのアンプルのセット。以前はKという薬局で、“Kのババア”と呼ばれる女性が売ってました。東京だけじゃなく、関東中の不良や売人が買いに来てたんですけど、客がベラベラしゃべるから売るのをやめちゃった。でも、ババアはいい人だから、今でもKに電話をかけて、『解毒セットがほしいんだけど』って言うと、『私はもうやってないから』と首都圏の他県にある違う薬局の電話番号を教えてくれます」

 さらに、最近ではいわゆる美容クリニックでも“解毒”は可能なのだそうだ。

「美容クリニックのコースにあるアルコールのデトックス点滴とか注射が、それなんです。だから今は、ずいぶん楽になりましたね。以前はやましい病院に行って『肝臓が悪い』みたいな隠語を使っていたのが、今は普通の美容クリニックで『いやぁ、昨日ちょっと飲みすぎちゃって』とか言って堂々と強ミノとグルタチオンの点滴を打てるので」

 では、“解毒”の費用はいかほどか?

「2000円から1万円超と開きがあります。美容クリニックは保険が利かないから、港区とかにある金持ちババア相手のクリニックだと高くつきますね。一方、病院は保険が利くから、例えば23区西部にあるNなんかは800円で済む」

 こうした“解毒”はどんな薬物にも有効だが、主な客層は覚せい剤の常用者だという。それは覚せい剤が日本でもっともメジャーな違法薬物だからでもあるが、別の理由もある。

「都内の警察が使っている尿検査の簡易キットが、覚せい剤と大麻にしか対応してないからです。つまりコカインの常用者がそのキットで尿検査を受けても何も出ないから、解毒の必要がない。だから最近はコカインがはやってるんです。ただ、例外的に麻布署だけは以前から5種類の薬物(大麻、ヘロイン、MDMA、覚せい剤、コカイン)に対応したキットを使っているんですけど、ピエール瀧の事件もあり、今後は新宿署もそれを取り入れるとか」

 もしこの動きが都内全域に広まれば、覚せい剤以外の薬物ユーザーも“解毒病院”に殺到することになるのか……。

(月刊サイゾー6月号『令和時代の(新)タブー』より)