TBSがジャニーズ懐柔策? 『ビビット』打ち切りで、国分太一の『世界くらべてみたら』が謎のゴールデン帯昇格

 国分太一がメインキャスターを務める朝の情報番組『ビビット』(TBS系)が低視聴率のため、9月いっぱいでの打ち切りが濃厚となっているが、それになかなか納得しなかったというジャニーズ事務所に対して、同局はあの手この手で“懐柔策”に乗り出しているようだ。 

 当初、同局は『ビビット』を終了させる“見返り”として、国分に新たな番組をもたせることをジャニーズ側に提示したとみられているが、“懐柔策”の一つは国分が出演する番組のゴールデン帯昇格だった。

 国分と渡辺直美がMCを務める『世界くらべてみたら』(木曜午後11時56分~)が10月より、「水8」枠に移動することがわかった。

 同番組は世界のさまざまな国や地域で、同じ質問をしたらどんな違いが出るのかをテーマに、日本と世界をちょっとだけくらべてみようというトークバラエティで、2017年10月に放送開始したが、3年目でゴールデン帯に進出する。

「ジャニーズ、国分にしてみたら、深夜帯でもっている番組がゴールデン帯に昇格すれば、見栄えがいいのは確かです。ただ、この枠移動はある意味、諸刃の剣ですね。『世界くらべてみたら』は視聴率がよくて、ゴールデン帯に進出するわけでは決してありません。そもそも国分自体が数字をもっていませんし、裏には所ジョージが司会を務める人気バラエティ番組『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』(日本テレビ系)がありますし、苦戦は必至です。深夜帯と違って、ゴールデン帯では、視聴率が悪いと目立ってしまうし、スポンサーも付きづらいので、いばらの道になるのでは? 数字が悪いからといって、ジャニタレの番組は簡単に打ち切ることができないので、そうなったら地獄ですよ」(テレビ制作関係者)

『世界くらべてみたら』が下馬評の低さを覆して、ゴールデン帯で高視聴率を獲れれば、TBSにとっても万々歳だが、“渡辺人気”に期待するしかないか?

箕輪厚介氏にジャニーズ批判で圧力? 次は北村弁護士と古市憲寿が標的か

「明日のサンジャポ、すごいメンバー。ひろゆきさん」

 こう言って、7月28日放送の『サンデー・ジャポン』(TBS系)への出演を楽しみにしていたのは『幻冬舎』編集者でコメンテーターとしても知られる箕輪厚介氏。しかし、前日の27日に自身のツイッターを更新し、出演が直前になって取り止めになっていたことを明かした。

「箕輪氏のコメントが『諸事情で出演なしになりました。詮索しないでね』と意味深な言い回しだったことで、ネット上がざわつく事態に。さらに『どんどん番組がキャンセルになる!笑える』『来週のアベプラも出演しません』と連投し、予定されていた番組が次々とキャンセルになったことを明かしました。そのうえで、『ちなみに今、日本一ゆるい街ブラ番組に出てるらしいです。干される前の貴重な映像』とも語ってもいることから、箕輪氏自身はこの状況を“干されている”と感じているようです」(芸能記者)

 箕輪氏といえば、7月23日の『スッキリ』(日本テレビ系)にて吉本興業の闇営業問題について話を振られると、「大手事務所を独立した人がネットTVにしか出れなくて、ネットTVでは楽しそうにやっててCMにも出るのに、まったくあそこまで人気者だった人が、地上波から消えちゃうって、どんだけ前時代的なんだって」「吉本だけの問題じゃなく、テレビ局とプロダクションのあまりにもズブズブの関係の断ち切るいいチャンスのような気がするんですよ」と話を発展させていた。

「これが元SMAPの稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾を指しているのは明らか。そのため、多くの人がジャニーズによる圧力か、テレビ局の忖度といった芸能界の悪しき力学が働いていると感じています」(芸能ライター)

 箕輪氏同様に、7月23日の『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ系)では北村晴男弁護士もジャニーズ事務所について「元SMAPに局に出演させないという圧力をかける疑いがあって注意を受けた」と、具体名を挙げて問題を提起。27日の『中居正広のニュースな会』(テレビ朝日系)でも社会学者の古市憲寿が中居正広の目前で、「芸能事務所を辞めたタレントが干される状況を変えるべき」と力説している。

「2人とも箕輪氏と同じ後ろ盾のない“文化人枠”ですから、切り捨てるのは簡単。早晩、テレビから消えることになるかもしれません」(芸能関係者)

 世間の関心が集まっている今こそ、公正取引委員会にはさらに深く、芸能界の闇に斬り込んでいってほしいものだ。

【日刊サイゾー/月刊サイゾー】編集・ライター募集のお知らせ

株式会社サイゾーでは現在、「日刊サイゾー/月刊サイゾー」 編集部のスタッフを募集しております。「日刊サイゾー/ 月刊サイゾー」の編集において発生する作業以外にも、 他ウェブメディア関連の編集などが主な業務となります。

【仕事内容】 月刊「サイゾー」の編集業務全般
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【応募資格】 学歴不問 10:00~19:00(週5日、フルタイムで働ける方)
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辻希美、沖縄旅行でド定番の紅芋タルト大量購入に落胆の声「初旅行の浮かれた人みたい」

 辻希美が28日に自身のブログを更新して話題になっている。

 YouTubeチャンネル「辻ちゃんネル」を開設し、これまでに料理動画やメイク動画など約20本の動画をアップし、チャンネル登録者数は25万人を達成している辻。

 先日のブログでは、Amebaからプレゼントされた美容液について「赤ちゃんに必要な栄養素が含まれてるからお肌にも優しくて嬉しいよね」とコメントしたところ、「赤ちゃんに必要な栄養素が含まれていたらお肌に優しいってどういうこと?」など、辻のはちゃめちゃな主張が話題になっていたばかり。

 そんな辻はこの日、「お買い物」というタイトルの記事を投稿。娘と旅行先の沖縄で黒糖タピオカを飲みにいき、その足で大量の紅芋タルトを購入したことを報告した。

 写真には店の前の紅芋タルトの置物の横で満面の笑みで息子と写っているのだが、ネット上では「沖縄何度も行ってるはずなのに、大量の紅芋タルトを買い込む辻」「紅芋タルトの幟の前で写真。ピンクの服にサングラス。初旅行の浮かれた人みたい」「買い物ってお菓子ばかり。紅型とか琉球ガラス知らないのね、琉球ガラスの体験しないの?」「芸能人ならではのオススメな店とかないのかな」といったさまざまな批判が噴出している。

 辻が大量購入したお土産は、有名店の定番お菓子だったことで、物足りなさを感じたファンは少なくないようだった。

『イッテQ』の祭り企画が”ガチ路線”で復活するも継続が困難な裏事情とは?

 復活しても前途は多難のようだ。

 7月29日、日本テレビの小杉善信社長が定例記者会見を行い、放送倫理・番組向上機構(BPO)から放送倫理違反が指摘された人気バラエティー番組、内村光良がMCを務める『世界の果てまでイッテQ!』の“祭り企画”について、条件が整ったところで再開する意向を示した。

「宮川大輔が海外の祭りに参加する同規企画は、昨年11月に発売された『週刊文春』(文藝春秋)が、これまでに放送されたラオスの『橋祭り』やタイの『カリフラワー祭り』は同局が捏造した“やらせ”だったと主張。BPOも7月5日に『放送倫理違反があったと言わざるを得ない』との見解を発表していました。日テレの“視聴率三冠王”を支えてきた『イッテQ』ですが、このところは裏番組の『ポツンと一軒家』(テレビ朝日系)に負けてばかり。28日放送では『ポツンと~』の平均視聴率が18.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と9回連続で18%以上をマークしたのに対し、『イッテQ』は15.5%に留まっています。日テレとしては、『祭り企画』を巻き返しの起爆剤にしたいところでしょう」(芸能記者)

 しかし、日テレ関係者は「祭り企画」について、「復活しても以前のように継続していくのは困難」と言ってこう続ける。

「ひとまずは10月に復帰する見通しとなっています。しかし、やらせではなくガチの祭りを取材しなければならなくなったことで、膨大なリサーチ代がかかり、制作費がとんでもなく高騰しているのだとか。看板番組として汚名を返上しなければならない反面、企画を継続していくとなると、膨大な赤字を垂れ流すことになる。そのため、番組スタッフは頭を抱えていますよ」

 これまでより放送の間隔が空けば、「やっぱりやらせだった」と後ろ指をさされることになりそうだ。

吉本興業問題で強固になった「松本人志」の支配とテレビ局のタブー

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 びっくりした。丸山穂高議員の「NHKから国民を守る党」入り。そして丸山議員の人相がさらに悪くなっていたこと。しかもTwitterで「丸山、動きます」なんてパクリも。こんな政治家が跋扈するニッポンって――。

第469回(7/25〜7/30発売号より)
1位「松本人志 元マネ幹部『支配』に加藤浩次が突きつけた覚悟の『反旗』!」(「女性セブン」8月8日号)
2位「SMAP 9月結集へ!『新しい地図』地上波復活で『和解への道』」(「女性自身」8月13日号)
「『SMAP共演を実現させて!』ジャニーさんお別れ会急転延期とコンサート会場で!の祈り」(「女性セブン」8月1日号)
3位「『沖縄』を知らない安倍首相へ」(「週刊女性」8月13日号)

 いまだ連日のようにワイドショーで取り上げられている吉本興業問題。しかし、“加藤の乱”も、なんだか尻つぼみの様相で、岡本昭彦社長ら上層部の責任もうやむやに!? そんな雰囲気の中、しかし一部メディアでクローズアップされてきたのが松本人志の“吉本支配”だ。

 たとえば「週刊文春」(8月1日号・文藝春秋)では「松本人志が牛耳る吉本興業の闇」と題して松本が吉本で絶大な権力を持っていることを報じているが、「女性セブン」も同様に松本の絶大な影響力について報じている。

「騒動渦中に颯爽と現れ、吉本興業の最高幹部と話をつけ、会見まで開かせた“救世主”松本人志。人気トップクラスの大物芸人であることは間違いないが、会社中枢にまで絶大な影響力を持つ存在だったとは知らなかったという人も多いだろう」

 さらに大崎洋会長、岡本社長、藤原寛副社長といった経営中枢が、歴代の松本、ダウンタウンのマネジャーだったことも指摘、「ダウンタウンは東京で当代一の人気者になった。彼らを成功させた大崎さんは社内で絶大な存在になり、その“右腕”の岡本さんも社長まで上り詰める」(芸能関係者のコメント)と記している。

 そう、今回の最大の問題である大崎会長の独裁的社内支配の背後には、松本の存在があることを“ほめ殺し”ながらも指摘したのだ。さらにこんな記述も。

「岡本社長は松本さんの前では礼儀正しい印象ですが、ほかの人の前では……」(同)

 ダウンタウンの人気を背景に吉本興業でのし上がった大崎会長とその右腕として出世してきた岡本社長。そうした経営陣の中、松本は吉本興業で絶大な影響力を持つようになった。「セブン」ではそうした構造、問題の本質を指摘したといえる。先週、この問題に関し、「女性自身」と「週刊女性」があまりに本質とかけ離れた記事を掲載、今週も “松本支配”には踏み込んでいないことに比べても、まっとうだ。

 そしてこの記事を読んで思い出した。3年ほど前にも、「セブン」が掲載した“松本マッチョ”記事に松本が激怒しトラブったという一件があったことを。まあ、今回の報道とは関係ないと思うが、いずれにせよ、一部だが紙媒体では“松本支配”が指摘されるようになった。しかし、これがテレビ・ワイドショーで取り上げられることはない。たとえば『直撃LIVEグッデイ!』(フジテレビ系)で島田紳助が「週刊文春」や「週刊新潮」(新潮社)の取材に応じたことが紹介されたが、しかし「文春」の「松本人志が牛耳る吉本興業の闇」といった誌面、タイトルは不自然なくらいにスルーされていた。現在では吉本興業と岡本社長批判はオッケーでも、“黒幕”松本批判はタブー。それどころか事態の収束ができる“唯一の救世主”とさえ持ち上げられている。この騒動でテレビ局の“松本タブー”は今まで以上に強固になったかも。

 そしてテレビ局のもうひとつのタブー、ジャニーズ事務所に関しても大きな動きがあった。7月17日、NHKが緊急速報として<元SMAP3人のTV出演に圧力の疑い ジャニーズ事務所を注意 公正取引委>と伝えたことだ。

 公正取引委員会がジャニーズ事務所の圧力について“注意”した。このジャニーズ圧力について、「女性自身」と「女性セブン」がジャニー喜多川氏の“お別れ会”にかこつけて取り上げている。

 「自身」ではお別れの会に「新しい地図」の3人も出席し、時間差でも同じ場所に元SMAP5人が結集する可能性を示唆、その上で、公取の動きが追い風になるとしてこんな指摘をしている。

「この一報で、テレビ局は“身の潔白”を証明するためにも、今後、香取さん、草なぎさん、稲垣さんを番組に起用していくことになるでしょう」 (テレビ局関係者のコメント)

 さらに、「セブン」も同様に「新しい地図」の3人がお別れの会に出席することを、ファンは希望していると伝えるのだが、ジャニーズ圧力、そしてテレビ局についてこう踏み込んでいる。

「実際、公取委の本丸はジャニーズ事務所よりもテレビ局の独禁法違反だとか。今後、テレビ局側に厳しいチェックが入るとされています。テレビ局はあえて潔白を証明するため『新しい地図』の3人を積極的に出席させることが予想されます」(全国紙社会部記者のコメント)

 たとえ圧力があってもそれを無視、跳ねのければいいのに、しかし積極的に排除に加担してきたのがテレビ局だ。圧力の被害者などではなく共犯者、実行者だといっていい。実際、「新しい地図」3人は地上波から消えているし、公取“注意”も、ほとんどのテレビ局はほんの短く報じただけ、あるいはスルーしている。そして自らに火の粉が降りかかりそうになると、一転、自己保身に走る。

 ジャニーズ事務所の圧力問題は、共犯関係・癒着関係にあるテレビ局自身の問題――。いみじくもそれがクローズアップされた「自身」と「セブン」の“ジャニーさんお別れ会”記事だった。

 すごい。2011年の福島原発事故以降、社会派記事が目に見えて増えた女性週刊誌だが、今週の「週刊女性」が沖縄問題を大きく取り上げている。トータル10頁! 辺野古の地盤問題に基地の町で暮らす人々、そして貧困と沖縄差別――。さらにタイトルもイカしてる。「『沖縄』を知らない安倍首相へ」。素敵です。

「ジャニーズと癒着」の指摘も……日テレ社長、「圧力聞いてない」発言が意味するものとは?

 日本テレビ・小杉善信社長による「(ジャニーズ事務所からの)圧力は聞いていない」発言が、業界内で問題視されているという。ジャニーズとは懇意の関係である日テレだけに、「圧力があったとしても、否定せざるを得ない」(スポーツ紙記者)との意見もあるが……。

 7月29日、小杉氏は就任後初となる定例社長会見に臨み、お家騒動に揺れる吉本興業に対しては、毅然とした態度を取っていることを発言。しかし一方、ジャニーズ事務所が元SMAPの退所者3人のテレビ出演を妨害すべく、テレビ局に圧力をかけていた疑惑で、公正取引委員会から注意を受けた件をめぐっては、圧力をかけられたかという点に対し「一切そういう声は聞いていない」との回答に留まったという。

「日テレといえば、ジャニーズとは長らく昵懇の間柄。日テレの代表番組である『24時間テレビ』のメインパーソナリティは、もはやジャニーズグループの“持ち回り制”のような状態になっています。また長年日テレは、土曜午後9時枠でドラマを放送していましたが、2017年に土曜午後10時枠の『嵐にしやがれ』と、突如放送時間帯をチェンジするという編成を行いました。どうやら、『しやがれ』の視聴率アップのため、ジャニーズ側から依頼されたそうなのですが、いち芸能事務所の意向が、編成にまで影響を及ぼすのは極めて異例のことです」(テレビ局関係者)

そんなジャニーズとの癒着が背景にあってか、日テレの番組で元SMAPを排除するような放送がみられると、SMAPファンを中心に「ジャニーズの圧力か、それとも日テレの忖度か」と物議を醸すことに。

「特に17年11月の『スッキリ』(日本テレビ系)で、『GQメン・オブ・ザ・イヤー2017』の様子が放送されたときは大きな炎上を呼びました。というのも、同賞を受賞したSMAP元メンバーの稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾が登壇していたにもかかわらず、意図的に排除するような映像が流れたからです。この一件も、結果的に公取委の調査を後押しすることとなりました」(同)

 こうした中、7月25日発売の「週刊文春」(文藝春秋)では、ジャニーズ幹部がテレビ各局の編成に対して、3人の起用について苦言を呈していた、とする記事が掲載された。

「小杉社長の言い分を額面通りに受け取れば、日テレの編成はジャニーズからの“圧力”めいた言動を上層部に伝えず、現場スタッフに“自主規制”を迫った、ということになる。結局、公取委の一件はうやむやにしたまま、3人の扱い方に関する明確なビジョンもない状態なのでしょう」(日テレ関係者)

 公取委は、今後もジャニーズに関する調査を続けていくという見立てもあるが、そんな中で日テレの放送内容は、圧力の動向が窺える「リトマス試験紙」となっていくのかもしれない。

草なぎ剛が再び地上波ドラマに主演する日 あれほどの役者が消えていいのか

 ジャニーズ事務所退所後、地上波テレビから姿を消した「新しい地図」の草なぎ剛、香取慎吾、稲垣吾郎の3人。しかし公正取引委員会や日本財団の介入もあり、にわかにテレビ復帰が現実味を帯びてきた。「女性自身」2019年3月18日号(光文社)は、関西テレビで草なぎ剛主演のドラマを制作する話が進む可能性が高くなった、と報じている。

 新しい地図の3人がジャニーズ事務所を退所したのは2017年9月。SMAP時代の3人は、地上波テレビのレギュラーを数本抱え、数々のドラマで主演を務めてきたが、退所後はレギュラー番組が不自然に終了していき、現在の地上波テレビでの仕事は草なぎの『ブラタモリ』(NHK)ナレーションだけになっている。

 今月17日、公正取引委員会はジャニーズ事務所に対して、3人が地上波テレビに出演できないようにテレビ局に圧力をかけている“疑い”があるとして調査し、「独占禁止法違反につながる恐れがある」として口頭注意をしたことが分かった。なお、ジャニーズ事務所は「テレビ局に圧力はかけていない」と否定している。

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草なぎ剛主演ドラマの話が急速に進展か
 前出「女性自身」によると、もともとフジテレビ系列の関西テレビが制作した草なぎ剛主演ドラマ『銭の戦争』(2015年)、『嘘の戦争』(2017年)に続く完結編をつくる話があったという。今回の公正取引委員会の一報により、その話が急速に進展する可能性が強まったというのだ。

 草なぎはフジテレビ系列のドラマでの主演経験が豊富だ。初主演を務めたドラマも関西テレビの『いいひと。』。平均視聴率10%以上を叩き出した作品は多く、『僕の歩く道』(2006年)は18.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、『任侠ヘルパー』(2009年)は15.0%、『銭の戦争』(2015年)は13.4%、『嘘の戦争』(2017年)は11.3%となっている。いずれも人気作と言って過言ではないだろう。

 これほど草なぎ剛主演のドラマは人気が高いにも関わらず、約2年間、なぜ地上波のドラマに出演することがなかったのか。映画や舞台への出演はあるが、地上波のドラマだけ「本人の意思で出なかった」、あるいは「1本もオファーがなかった」のだろうか。いずれにしろ、真面目人間や草食系から極道まで幅広く演じ分けられる草なぎの才能を、埋もれさせていいはずがない。

日本テレビとNHKは「ジャニーズ事務所からの圧力」を完全否定
 しかしテレビ各局は「ジャニーズ事務所からの圧力」を否定している。

 NHKが「公正取引委員会がジャニーズ事務所を注意した」というニュースを放送した翌朝、各地上波テレビ局の報道番組はこの話題を消極的にしか取り上げず、TOKIOの国分太一がMCを務める『ビビット』(TBS系)では完全に黙殺。かえって“圧力”や“忖度”を強調しているように見えるが、日テレとNHKはジャニーズ事務所からの圧力を“完全否定”した。

 日本テレビ小杉善信社長は今月29日、定例社長会見に出席。記者から「日本テレビにも公正取引委員会の調査が入ったのか」という質問に対しては「公正取引委員会が公表していない以上、日本テレビとしては申し上げられる立場ではない」と返答し、「圧力はあったかどうかという点ですが、私は現場の担当者ではないですが、一切そういった声は聞いておりません」と、ジャニーズ事務所からの圧力を完全に否定した。

 NHKも日本テレビ同様、今月24日に開かれた定例会議でジャニーズ事務所からの圧力は「まったくありません」と否定し、“身の潔白”を主張している。

 各テレビ局が本当に“潔白”であるとするならば、3人のテレビ出演はあり得る話のはず。草なぎのみならず、香取や稲垣も、地上波ドラマで活躍する日が再び来るかもしれない。

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警察庁も採用するアリババ級の監視技術 世界を“監視する”NECの技術!「顔認証」監視国家へ進む日本

――いつの間にか世界の最先端テクノロジー大国になっていた中国。それを認めたくない人々からの批判として、常に引き合いに出されるのが顔認証技術やAIを使った国民の監視だ。一党独裁国家による不当な人権侵害であるかのように喧伝されているが、すでに多くの国で同様のハイテク監視が行われつつあることをご存じだろうか?

 満席の講演会場。壇上の人物の言葉に熱心に耳を傾け、メモをとる白髪交じりのビジネスマンたち。そこにいたのは、アリババ・クラウドのデータ・インテリジェンスの最高責任者・朱金童氏だ。4月に東京で開催された「AI・人工知能EXPO 2019」の特別講演でひときわ注目を集めたゲストスピーカーで、講演中はマスコミの撮影・録音も許可されないという厳戒態勢の中で行われた。その内容は、今やAI(人工知能)の研究で世界トップクラスの技術力を誇るアリババのクラウド事業や、将来的なAIクラウドがもたらすインパクトを表層的に解説したものにすぎなかったが、AI強国から来た若い30代の技術者の講演を、一回りも二回りも年上の経営者、サラリーマンたちが聞き入る姿を見て、改めて時代が変わったと痛感した。

 顔認証決済や無人コンビニ、スコアリング制度、自動運転の普及など、中国は世界に先駆けて最先端の技術が導入され、国全体がAI関連の実証実験の場と化している。一方で、一党独裁による監視国家という指摘も少なくない。習近平政権の強権的な政策と、民間企業の技術力が組み合わさリ、今中国では人類が直面したことのない“ディストピア”が生まれようとしている。

 アリババには“裏”の顔がある。2018年11月に会長の馬雲(ジャック・マー)が中国共産党員だったことが明らかとなり、多くの人が衝撃を受けたが、馬はたびたび政府に協力すると明言してきた。実際、杭州市の本社オフィスのほか、都市部の拠点オフィスには警察が常駐していると報じられた。アリババには、自社のECや金融をはじめさまざまなサービスのネットワークをリアルタイムで監視する「アリシールド(阿里神盾局)」という部署があり、警察と連携して違法行為の取り締まりを行っているのだ。アリシールドは表向き、知的財産権侵害やポルノコンテンツの摘発を行っているとするが、実態は謎に包まれている。一方、傘下のアリババ・クラウドも杭州市の警察部門とタッグを組み、ビッグデータと防犯カメラ網、ネットワーク監視、AIを組み合わせた防犯システムの開発に取り組んでいる。

■中国の民族自治区は巨大な収容所!?

 アリババだけでなく、BATIS――中国を代表する大手IT・AI企業のバイドゥ、アリババ、テンセント、アイフライテック(音声認識大手)、センスタイム(画像認識大手)――はすべて政府や警察部門に協力している。例えば米ウォール・ストリート・ジャーナル(17年12月4日付)によれば、北京在住の人権活動家・胡佳氏がWeChatペイを通じて「爪楊枝ボウガン」をネットで購入したところ、国家安全保障局の職員がやってきて「これでお前の家の前の監視カメラを破壊しようと思ったのか」と忠告されたという。WeChatを運営するテンセントは、購入履歴などを簡単に当局に手渡していたわけだ。ほかにも深セン市では顔認証による交通違反取り締まりが有名だが、その顔認証技術はタッグを組むセンスタイムのものが利用されている。

 BATISの持っている個人情報―購入履歴、メッセージ内容、財務状況、趣味嗜好、健康医療情報などあらゆるプライバシーはいつでも、中国政府がのぞき見ることができる。加えて顔、虹彩、指紋、声などの生体情報のデータベース化も進んでいる。

「すでに中国では13億人の顔認証スキャンが完了しているといわれていますが、中国政府は15年に発表した『996号通知』で、20年までに全土のネットワーク化を完了させるとしています。英調査会社IHS Markitによれば、18年末時点における中国の防犯カメラの台数は1億7600万(ちなみにアメリカは5000万台)で、20年には4億台を突破すると予想されています。加えて、一部の自治体では警察部門がタクシーに外向きにカメラを設置することを義務付け、走行中の数千台ものタクシーを“動く防犯カメラ”として運用しています。また最新の防犯カメラは、カメラ自体にAIが内蔵され、映像から瞬時に個人の特徴点を検出しクラウドに送信できるので、ほぼリアルタイムで誰がどこを歩いているのかがわかる。政府系ファンドから出資を受けた顔認証企業の雲衆科技(CloudWalk)は、中国の半数以上の省でその技術が採用され、4年間で1万人の犯罪者を逮捕したと報じられました。また最近では、顔だけでなく歩き方で個人を識別する『歩行認証』や『虹彩認証』も広がっています。並行して遺伝子情報のデータベースの蓄積も進めているので、個人のあらゆる情報が政府によってコントロールできる時代が到来しつつあります」(シリコンバレーに住む中国系アメリカ人)

 ディストピアの壮大な社会実験は、すでに新疆ウイグル自治区で行われている。ロイター通信は、中国の顔認証企業がウイグル族の住民250万人の追跡データベースを誰でも閲覧できる状態にしていたと報じたが(2月17日付)、そこには生年月日や住所、職業、顔情報など個人情報に加えて過去24時間に訪問した場所がすべて記録されていたという。同自治区では17年から、「健康診断」と称して約1800万人の遺伝子情報を採取していることを欧米メディアが暴いたが、人間の持つすべての情報が政府によって握られている状態というわけだ。多数のウイグル族が不当に「再教育キャンプ」という名の収容所に入れられているが、自治区自体が、巨大な“収容所”となる日も近いだろう。

 ところが、こうした状況に対して、中国人からは懸念の声はあまり聞かれないのが実情だ。新中国(中華人民共和国)成立以降、アナログな密告制度が長らく続いて慣れっこになっていることが影響しているが、それよりも人民の利便性と安全性が桁違いに向上したからだ。

「都市部に限ってですが、地下鉄内のスリや窃盗なんかがずいぶん減りましたし、交通ルールが改善して車も電動バイクのマナーもよくなった。私の住むマンションの隣の団地でも、以前は不法投棄のゴミだらけで、自転車窃盗団の倉庫になっていて歩けないくらい自転車が山積みだったんです。でも今はすべてなくなってキレイですね。ニセ領収書を売るオバサンや羊串を売るウイグル族の露天商などもいなくなって寂しい気もしますが……。体感治安は確実によくなっています」(上海在住の日本人駐在員)

 現地の日本人でさえ、そう感じているのだ。中国人自身も、プライバシーや自由より生活の質の向上を求めているのかもしれない。

■世界中を監視するNECの防犯テック

 さて、実はAIやIT技術の進化がもたらすディストピアは、我々にとっても他人事ではない。中国に後れを取りつつ、日本でも着々と監視社会への道を突き進んでいる。

 2月に天皇陛下(現上皇)在位30年記念行事が開催された際、政府主催行事として初めて顔認証システムが導入され、事前に登録していた参加者以外が侵入できないよう万全の対策がとられた。これは警察が実証実験を終え、実用段階に入ったことを意味する。そして、すでに捜査の現場で活用され始めている。

「18年10月の渋谷ハロウィン事件の犯人逮捕をめぐって当初、マスコミは『各所の防犯カメラの映像を執念で追跡した』と発表していましたが、あとになって警視庁捜査支援分析センター(SSBC)が、顔認証と防犯カメラの映像を照合して犯人を特定していたことが明らかになりました。その後、座間9遺体事件やアポ電強盗殺人事件でもSSBCが顔認証を捜査に活用していたことが判明したのです」(全国紙の社会部記者)

 SSBCは長らく知る人ぞ知る存在だったが、最近になってようやくその実態の一部が明らかになってきた。警察に詳しいジャーナリストの今井良氏が、「週刊現代」(講談社)4月6日号で語った内容によると、SSBCは09年に設立され現在、捜査員は120人体制。防犯カメラの分析を行う「機動分析係」と分析データを基に現場で情報提供を行う「分析捜査係」に分かれており、民間出身の画像分析のプロである「特別捜査官」も含まれているそうだ。科学捜査に携わったこともある警察OBは言う。

「捜査や国民監視システムへのAIの導入は中国のほうが進んでいる印象がありますが、つい最近まで日本の科学捜査のレベルは米英と並びトップクラスでした。防犯カメラの粗くて不明瞭な画像を鮮明にする『DAIS(捜査支援用画像分析システム)』や歩き方で個人を特定する『歩容認証』もSSBCが以前から採用していますし、低解像度の映像からナンバープレートの数字を識別する『PRESLLI』という画期的なシステムもあります。そもそも世界に先駆けて1987年から自動車のナンバーを自動で読み取るNシステムが設置され、これまで幾多の犯罪を解決してきました。同装置も今や小型化が進み、電柱や標識にも設置可能です。そういう意味ですでに、日本の警察には素地があるのです。AIや防犯カメラのネットワーク化が進めば、中国よりも優れたパブリックセキュリティーが実現できると思います」

 そして、その契機として最も適しているのが東京オリンピックを控えた今なのだ。警察庁や警視庁は東京オリンピックに向けて、ネットワーク防犯カメラと顔認証を用いた実証実験を数多く行っている。中国政府がBATISと協力して監視システムを構築しているように、日本ではNECが独壇場となっている。

「すでに国内の大きな祭りやイベントではNECが防犯カメラを使った群衆行動解析を行っていますし、例えば地上に置かれた荷物が一定期間、移動されない場合は不審物と見なしてセンターに通報されるシステムも駅などで実証実験が行われています。東京オリンピックでは30万人の選手・大会関係者をすべて顔認証で管理する計画ですが、ほぼNECの技術が採用されています」(IT業界に詳しい経済誌記者)

 NECは防犯カメラや顔認証で世界トップクラスの技術力を誇っており、すでに多くの実績を上げている。例えばアルゼンチンのティグレ市の事例では、多数の防犯カメラを設置してリアルタイム検知システムを稼働させ、08年~13年の間に自動車窃盗を8割減少させたという。またイギリスでは17年に行われたUEFAチャンピオンズリーグ決勝戦において、50万人分の容疑者、要注意人物、行方不明者の顔情報と来場者をリアルタイムで照合するシステムが導入された。同年、ロンドン警視庁とNECが行った実証実験では、パトカーの上にカメラを設置し、通行人を片っ端から“スキャン”して、6時間で3人の容疑者の逮捕に成功したケースもある。

 監視する技術はすでに日本にある。残るはプライバシーに関してうるさい日本人の考え方をどう変えていくか、という問題だ。政府や治安機関は、『東京オリンピックを安全に開催するため』という大義名分を利用すれば、民意が得やすいと考えているに違いない。欧米には防犯カメラの設置に関して、細かい法律で厳しい制約を設けているが、日本はそれが十分に整備されておらず、従来から「悪用されそうで怖い/安全のために必要」といった感情論が先行していた。だからこそ、オリンピックを理由にすれば、やや強引であっても監視システムを整備しやすいというわけだ。例えばオリンピックのテロ対策を名目に期間中、都内のすべてのタクシーの屋根に防犯カメラを設置することが決まっても、ほとんどの人は異議を唱えないはずだ。

 気になるのは、日本人の顔情報の取り扱いだろう。

「運転免許証やパスポート、自治体の各種証明書、資格証などすでに膨大な顔データがあり、現状でこれらは裁判所の令状がなくても警察に提供できる状況にあります。とくに運転免許証は各都道府県の公安委員会が管理しているので、警察は簡単に入手できると考えていいでしょう。気になるのは、このタイミングで総務省がマイナンバーの『通知カード』を廃止し、写真付きのマイナンバーカードへの移行を促すための法改正を検討し始めたことです。運転免許証やパスポートだけでは、全国民の顔データは集められませんが、マイナンバーカードは全国民に付与されるので、それが可能になります」(プライバシー問題に詳しい弁護士)

 中国の監視社会は、全国民に携帯が義務付けられたICチップ付きの身分証があってこそ成立している。技術と民意、そして全国民の顔データの三拍子がすでにそろった状態にあり、いつでも中国並みのディストピアが来てもおかしくない。

「17年頃から、日本から官民問わずイノベーション都市である深センや上海への視察ツアー団が盛んにやってきます。サイバーセキュリティ関連や警備会社の人も来るんですが、警察OBもけっこういるんですよ。たたずまいや目の鋭さですぐわかりますけど、夜の食事会などで打ち解けて話すと、やはり『実は元警察官なんだ』なんて言うんです。視察ツアーは先方の要望で、税関や出入国管理、交通警察の管制センターなどに案内することもあります」(深セン在住の日本人コンサルタント)

 特定秘密保護法や、共謀罪(組織的犯罪処罰法)がすでに施行されている我が国において、顔データや防犯ネットワークを当局がどう運用していくのか、残念ながら我々は知る手立てはない。20年、中国をお手本とした、究極のAI監視体制がニッポンでも誕生するだろう。(月刊サイゾー6月号『令和時代の(新)タブー』より) 

警察庁も採用するアリババ級の監視技術 世界を“監視する”NECの技術!「顔認証」監視国家へ進む日本

――いつの間にか世界の最先端テクノロジー大国になっていた中国。それを認めたくない人々からの批判として、常に引き合いに出されるのが顔認証技術やAIを使った国民の監視だ。一党独裁国家による不当な人権侵害であるかのように喧伝されているが、すでに多くの国で同様のハイテク監視が行われつつあることをご存じだろうか?

 満席の講演会場。壇上の人物の言葉に熱心に耳を傾け、メモをとる白髪交じりのビジネスマンたち。そこにいたのは、アリババ・クラウドのデータ・インテリジェンスの最高責任者・朱金童氏だ。4月に東京で開催された「AI・人工知能EXPO 2019」の特別講演でひときわ注目を集めたゲストスピーカーで、講演中はマスコミの撮影・録音も許可されないという厳戒態勢の中で行われた。その内容は、今やAI(人工知能)の研究で世界トップクラスの技術力を誇るアリババのクラウド事業や、将来的なAIクラウドがもたらすインパクトを表層的に解説したものにすぎなかったが、AI強国から来た若い30代の技術者の講演を、一回りも二回りも年上の経営者、サラリーマンたちが聞き入る姿を見て、改めて時代が変わったと痛感した。

 顔認証決済や無人コンビニ、スコアリング制度、自動運転の普及など、中国は世界に先駆けて最先端の技術が導入され、国全体がAI関連の実証実験の場と化している。一方で、一党独裁による監視国家という指摘も少なくない。習近平政権の強権的な政策と、民間企業の技術力が組み合わさリ、今中国では人類が直面したことのない“ディストピア”が生まれようとしている。

 アリババには“裏”の顔がある。2018年11月に会長の馬雲(ジャック・マー)が中国共産党員だったことが明らかとなり、多くの人が衝撃を受けたが、馬はたびたび政府に協力すると明言してきた。実際、杭州市の本社オフィスのほか、都市部の拠点オフィスには警察が常駐していると報じられた。アリババには、自社のECや金融をはじめさまざまなサービスのネットワークをリアルタイムで監視する「アリシールド(阿里神盾局)」という部署があり、警察と連携して違法行為の取り締まりを行っているのだ。アリシールドは表向き、知的財産権侵害やポルノコンテンツの摘発を行っているとするが、実態は謎に包まれている。一方、傘下のアリババ・クラウドも杭州市の警察部門とタッグを組み、ビッグデータと防犯カメラ網、ネットワーク監視、AIを組み合わせた防犯システムの開発に取り組んでいる。

■中国の民族自治区は巨大な収容所!?

 アリババだけでなく、BATIS――中国を代表する大手IT・AI企業のバイドゥ、アリババ、テンセント、アイフライテック(音声認識大手)、センスタイム(画像認識大手)――はすべて政府や警察部門に協力している。例えば米ウォール・ストリート・ジャーナル(17年12月4日付)によれば、北京在住の人権活動家・胡佳氏がWeChatペイを通じて「爪楊枝ボウガン」をネットで購入したところ、国家安全保障局の職員がやってきて「これでお前の家の前の監視カメラを破壊しようと思ったのか」と忠告されたという。WeChatを運営するテンセントは、購入履歴などを簡単に当局に手渡していたわけだ。ほかにも深セン市では顔認証による交通違反取り締まりが有名だが、その顔認証技術はタッグを組むセンスタイムのものが利用されている。

 BATISの持っている個人情報―購入履歴、メッセージ内容、財務状況、趣味嗜好、健康医療情報などあらゆるプライバシーはいつでも、中国政府がのぞき見ることができる。加えて顔、虹彩、指紋、声などの生体情報のデータベース化も進んでいる。

「すでに中国では13億人の顔認証スキャンが完了しているといわれていますが、中国政府は15年に発表した『996号通知』で、20年までに全土のネットワーク化を完了させるとしています。英調査会社IHS Markitによれば、18年末時点における中国の防犯カメラの台数は1億7600万(ちなみにアメリカは5000万台)で、20年には4億台を突破すると予想されています。加えて、一部の自治体では警察部門がタクシーに外向きにカメラを設置することを義務付け、走行中の数千台ものタクシーを“動く防犯カメラ”として運用しています。また最新の防犯カメラは、カメラ自体にAIが内蔵され、映像から瞬時に個人の特徴点を検出しクラウドに送信できるので、ほぼリアルタイムで誰がどこを歩いているのかがわかる。政府系ファンドから出資を受けた顔認証企業の雲衆科技(CloudWalk)は、中国の半数以上の省でその技術が採用され、4年間で1万人の犯罪者を逮捕したと報じられました。また最近では、顔だけでなく歩き方で個人を識別する『歩行認証』や『虹彩認証』も広がっています。並行して遺伝子情報のデータベースの蓄積も進めているので、個人のあらゆる情報が政府によってコントロールできる時代が到来しつつあります」(シリコンバレーに住む中国系アメリカ人)

 ディストピアの壮大な社会実験は、すでに新疆ウイグル自治区で行われている。ロイター通信は、中国の顔認証企業がウイグル族の住民250万人の追跡データベースを誰でも閲覧できる状態にしていたと報じたが(2月17日付)、そこには生年月日や住所、職業、顔情報など個人情報に加えて過去24時間に訪問した場所がすべて記録されていたという。同自治区では17年から、「健康診断」と称して約1800万人の遺伝子情報を採取していることを欧米メディアが暴いたが、人間の持つすべての情報が政府によって握られている状態というわけだ。多数のウイグル族が不当に「再教育キャンプ」という名の収容所に入れられているが、自治区自体が、巨大な“収容所”となる日も近いだろう。

 ところが、こうした状況に対して、中国人からは懸念の声はあまり聞かれないのが実情だ。新中国(中華人民共和国)成立以降、アナログな密告制度が長らく続いて慣れっこになっていることが影響しているが、それよりも人民の利便性と安全性が桁違いに向上したからだ。

「都市部に限ってですが、地下鉄内のスリや窃盗なんかがずいぶん減りましたし、交通ルールが改善して車も電動バイクのマナーもよくなった。私の住むマンションの隣の団地でも、以前は不法投棄のゴミだらけで、自転車窃盗団の倉庫になっていて歩けないくらい自転車が山積みだったんです。でも今はすべてなくなってキレイですね。ニセ領収書を売るオバサンや羊串を売るウイグル族の露天商などもいなくなって寂しい気もしますが……。体感治安は確実によくなっています」(上海在住の日本人駐在員)

 現地の日本人でさえ、そう感じているのだ。中国人自身も、プライバシーや自由より生活の質の向上を求めているのかもしれない。

■世界中を監視するNECの防犯テック

 さて、実はAIやIT技術の進化がもたらすディストピアは、我々にとっても他人事ではない。中国に後れを取りつつ、日本でも着々と監視社会への道を突き進んでいる。

 2月に天皇陛下(現上皇)在位30年記念行事が開催された際、政府主催行事として初めて顔認証システムが導入され、事前に登録していた参加者以外が侵入できないよう万全の対策がとられた。これは警察が実証実験を終え、実用段階に入ったことを意味する。そして、すでに捜査の現場で活用され始めている。

「18年10月の渋谷ハロウィン事件の犯人逮捕をめぐって当初、マスコミは『各所の防犯カメラの映像を執念で追跡した』と発表していましたが、あとになって警視庁捜査支援分析センター(SSBC)が、顔認証と防犯カメラの映像を照合して犯人を特定していたことが明らかになりました。その後、座間9遺体事件やアポ電強盗殺人事件でもSSBCが顔認証を捜査に活用していたことが判明したのです」(全国紙の社会部記者)

 SSBCは長らく知る人ぞ知る存在だったが、最近になってようやくその実態の一部が明らかになってきた。警察に詳しいジャーナリストの今井良氏が、「週刊現代」(講談社)4月6日号で語った内容によると、SSBCは09年に設立され現在、捜査員は120人体制。防犯カメラの分析を行う「機動分析係」と分析データを基に現場で情報提供を行う「分析捜査係」に分かれており、民間出身の画像分析のプロである「特別捜査官」も含まれているそうだ。科学捜査に携わったこともある警察OBは言う。

「捜査や国民監視システムへのAIの導入は中国のほうが進んでいる印象がありますが、つい最近まで日本の科学捜査のレベルは米英と並びトップクラスでした。防犯カメラの粗くて不明瞭な画像を鮮明にする『DAIS(捜査支援用画像分析システム)』や歩き方で個人を特定する『歩容認証』もSSBCが以前から採用していますし、低解像度の映像からナンバープレートの数字を識別する『PRESLLI』という画期的なシステムもあります。そもそも世界に先駆けて1987年から自動車のナンバーを自動で読み取るNシステムが設置され、これまで幾多の犯罪を解決してきました。同装置も今や小型化が進み、電柱や標識にも設置可能です。そういう意味ですでに、日本の警察には素地があるのです。AIや防犯カメラのネットワーク化が進めば、中国よりも優れたパブリックセキュリティーが実現できると思います」

 そして、その契機として最も適しているのが東京オリンピックを控えた今なのだ。警察庁や警視庁は東京オリンピックに向けて、ネットワーク防犯カメラと顔認証を用いた実証実験を数多く行っている。中国政府がBATISと協力して監視システムを構築しているように、日本ではNECが独壇場となっている。

「すでに国内の大きな祭りやイベントではNECが防犯カメラを使った群衆行動解析を行っていますし、例えば地上に置かれた荷物が一定期間、移動されない場合は不審物と見なしてセンターに通報されるシステムも駅などで実証実験が行われています。東京オリンピックでは30万人の選手・大会関係者をすべて顔認証で管理する計画ですが、ほぼNECの技術が採用されています」(IT業界に詳しい経済誌記者)

 NECは防犯カメラや顔認証で世界トップクラスの技術力を誇っており、すでに多くの実績を上げている。例えばアルゼンチンのティグレ市の事例では、多数の防犯カメラを設置してリアルタイム検知システムを稼働させ、08年~13年の間に自動車窃盗を8割減少させたという。またイギリスでは17年に行われたUEFAチャンピオンズリーグ決勝戦において、50万人分の容疑者、要注意人物、行方不明者の顔情報と来場者をリアルタイムで照合するシステムが導入された。同年、ロンドン警視庁とNECが行った実証実験では、パトカーの上にカメラを設置し、通行人を片っ端から“スキャン”して、6時間で3人の容疑者の逮捕に成功したケースもある。

 監視する技術はすでに日本にある。残るはプライバシーに関してうるさい日本人の考え方をどう変えていくか、という問題だ。政府や治安機関は、『東京オリンピックを安全に開催するため』という大義名分を利用すれば、民意が得やすいと考えているに違いない。欧米には防犯カメラの設置に関して、細かい法律で厳しい制約を設けているが、日本はそれが十分に整備されておらず、従来から「悪用されそうで怖い/安全のために必要」といった感情論が先行していた。だからこそ、オリンピックを理由にすれば、やや強引であっても監視システムを整備しやすいというわけだ。例えばオリンピックのテロ対策を名目に期間中、都内のすべてのタクシーの屋根に防犯カメラを設置することが決まっても、ほとんどの人は異議を唱えないはずだ。

 気になるのは、日本人の顔情報の取り扱いだろう。

「運転免許証やパスポート、自治体の各種証明書、資格証などすでに膨大な顔データがあり、現状でこれらは裁判所の令状がなくても警察に提供できる状況にあります。とくに運転免許証は各都道府県の公安委員会が管理しているので、警察は簡単に入手できると考えていいでしょう。気になるのは、このタイミングで総務省がマイナンバーの『通知カード』を廃止し、写真付きのマイナンバーカードへの移行を促すための法改正を検討し始めたことです。運転免許証やパスポートだけでは、全国民の顔データは集められませんが、マイナンバーカードは全国民に付与されるので、それが可能になります」(プライバシー問題に詳しい弁護士)

 中国の監視社会は、全国民に携帯が義務付けられたICチップ付きの身分証があってこそ成立している。技術と民意、そして全国民の顔データの三拍子がすでにそろった状態にあり、いつでも中国並みのディストピアが来てもおかしくない。

「17年頃から、日本から官民問わずイノベーション都市である深センや上海への視察ツアー団が盛んにやってきます。サイバーセキュリティ関連や警備会社の人も来るんですが、警察OBもけっこういるんですよ。たたずまいや目の鋭さですぐわかりますけど、夜の食事会などで打ち解けて話すと、やはり『実は元警察官なんだ』なんて言うんです。視察ツアーは先方の要望で、税関や出入国管理、交通警察の管制センターなどに案内することもあります」(深セン在住の日本人コンサルタント)

 特定秘密保護法や、共謀罪(組織的犯罪処罰法)がすでに施行されている我が国において、顔データや防犯ネットワークを当局がどう運用していくのか、残念ながら我々は知る手立てはない。20年、中国をお手本とした、究極のAI監視体制がニッポンでも誕生するだろう。(月刊サイゾー6月号『令和時代の(新)タブー』より)