加藤浩次「スッキリ」瞬間最高17.0%を記録するも聞こえてきたブーイング

 雨上がり決死隊・宮迫博之とロンドンブーツ1号2号・田村亮の謝罪会見を受ける形で行われた吉本興業の岡本昭彦社長による謝罪会見がその後、大きな波紋が広がっている。

 加藤浩次は自らがMCを務める『スッキリ』(日本テレビ系)で、岡本社長の会見VTRを流した上で、大崎洋会長と岡本昭彦社長が退陣しなければ吉本を辞めると宣言。

 こうした”加藤の乱”の一連の経緯は同番組でしか知ることができず、24日の放送冒頭では瞬間最高視聴率17.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録するなど、加藤は今や時の人となった印象だ。

 25日の放送で加藤はこの一件にあえて触れず、スッキリしない態度を見せていたが、もっとスッキリしないのは同時間帯でしのぎを削るライバル番組だ。

「通常時は視聴率トップを維持していた『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)では25日、”加藤の乱”を取り上げ、コメンテーターの高木美保が『加藤さんはなにを守ろうとして、なにを変えようとしているのか、残念ながら伝わってこない』などと厳しく突き放すようなコメントをして、『もうこの話題は取り上げないでほしい』といった意思表示をしていました。他局からすると、あそこまで視聴率がはね上がると、加藤の一連の行動は”視聴率稼ぎのスタンドプレー”に見えてもおかしくないでしょう」(放送作家)

 ”退社”を明言せず、結果を先送りする加藤。すでに視聴者は手のひらに乗せられている?

脱プラスチック製ストローの落とし穴……金属製ストローが目に突き刺さり、60歳女性が死亡

 海の生態系に大きな悪影響を与えているということで、このところ大きく取り上げられている海洋プラスチック問題。世界的なコーヒーチェーンやファストフードチェーンでも、将来的にプラスチック製ストローの提供を廃止するなど、脱プラスチックの方向に進んでいる。

 それに伴い、紙製のストローが提供されるようになったり、金属製やガラス製のストローも販売されるようになっているが、そういった風潮に警鐘を鳴らす事件が起きていたことがわかった。

 イギリス南西部のドーセット州で昨年11月、60歳の女性が金属製ストローで負傷し、死亡したというのだ。

 現地メディア「INDEPENDENT」によると、この女性は21歳の時の落馬事故が原因で歩行がやや不自由になり、簡単に転倒してしまうこともあったという。

 さらに、亡くなる数カ月前からアルコール依存症を発症しており、毎日500ccほどのウォッカをオレンジジュースと混ぜて飲んでいたという。その際、メイソンジャーと呼ばれるフタ付きのガラス製広口瓶に酒を入れ、誕生日プレゼントでもらった金属製ストローをそこに挿していたのだが、これが思わぬ凶器となる。

 事故当日、女性はこのメイソンジャーを持ってキッチンに入ろうとしたところ、何かのはずみで転倒、金属製ストローが目に突き刺さってしまったのだ。

 その後、床に倒れたままの状態でいるところを家族に発見され、すぐさま病院に運ばれたが、診察の結果、ストローの先が脳にまで達していることがわかった。

 医師は助かる見込みがないと判断。家族の了解を得て生命維持装置を外し、女性は翌日に亡くなった。

 病院側によると、このような事故は初めてだといい、担当した検視官は「金属製ストローをフタに固定した形で使用するべきではない」と警鐘を鳴らしている。

 これと同じようなことが子どもにも起こる可能性は否定できない。そう考えると、いくら環境に優しくても、金属製ストローを使うのはためらわれる。柔らかい紙製ならまだ安全かもしれないが、自然資源を大量に使っては廃棄するという点では、環境に大きな負担を与えることに変わりはない。

 こうなったらもう、ストローは使わないようにするのが一番かもしれない!?

神田うの、伊東美咲とのゴージャスな花火鑑賞にセレブママ友の人間関係が見え隠れ

 神田うのが自身のインスタグラムを更新して話題になっている。

 神田といえば先日、伊東美咲らとの”セレブ_ママ友会”の様子を公開し、好意的な声が寄せられた一方で、畳マナーを無視する姿に批判の声も上がったばかり。

 そんな神田は23日、またもや伊東とシャンパン片手に、セレブな花火鑑賞をしたこと報告した。

 神田は「お友達3家族11名で花火ナイトを楽しみました。子供達も大人達もみんなで盛り上がった夜でした。あまりにもゴージャスな花火と音楽に私はシャンパングラス片手に踊り出し かなり盛り上がっておりましたとさ(笑)」とつづり、東京・豊洲で行われた花火イベント「スターアイランド2019」の会場にいる姿を公開した。

 この内容に、インスタグラム上では「ゴージャスすぎて眩しい!」「花火もみなさんも綺麗ですね!」「楽しそうだ!」といった声が多く寄せられている。

 また、そうした声の一方でネット上からは「くぅちゃんは、もちろんいませんね」「ところで倖田來未は?(笑)」といった声も噴出していた。

「花火大会当日、倖田は青森で開催された『a-nation 2019』に参加していたようです。しかし、神田と伊東といえばセレブママ友会の中心メンバーで、以前はそこに歌手の倖田來未も頻繁に参加していたのに、ここ1年近くは神田のインスタグラムに登場しておらず、ママ友会から外されたのでは、との臆測が広がっています」(週刊誌記者)

 セレブママの人間関係は予想以上に複雑か。

竹内結子そっくりの水泳・大橋悠依 過剰報道で日本のエースが潰される?

 前回のリオ五輪で大量のメダルを獲得し、東京五輪でも日本人選手の活躍が期待される競技が水泳。開幕まで1年を切った今、韓国では「世界水泳」が開催されているが、日本のエースがピンチだ。

 世界水泳は2年に1度開催される国際大会。テレビ朝日が放映権を握る同大会は、松岡修造が長らくメインキャスターを務めており、毎回好視聴率を獲得する優良コンテンツだが、池江璃花子や萩野公介が参加しない今回、テレ朝がとりわけ注目しているのが大橋悠依だ。週刊誌の運動担当記者がいう。

「大橋は、10代から活躍するのが当たり前の水泳界では珍しく、20代になって才能が開花した選手です。個人メドレーを専門とする彼女は、173cmの長身から繰り出すダイナミックなフォームが最大の魅力ですが、注目されるもう1つの理由がルックスです。整った容姿は女優の竹内結子に瓜二つで、“競泳界の竹内結子”と報じられたこともあります」(運動担当記者)

 テレビ朝日は、大橋をウォーミングアップの段階から追う力の入れようだったが、メダル獲得の期待がかかった200メートル個人メドレー決勝の結果に視聴者は言葉を失った。6位でゴールした大橋は、その結果に不本意そうな様子だったが、それに追い打ちをかけるように失格の裁定が下ったのだ。豊富な水泳取材経験を持つライターがいう。

「失格の理由は、背泳ぎから平泳ぎにターンした際にドルフィンキックを1回しか蹴ってはいけないのに、2回蹴ったことが泳法違反とみなされたものです。映像を見ると、大橋は失格になったことに納得していないようなので、クセになっているとすれば問題です。ドルフィンキックが問題となることは多く、昨年のアジア大会でも日本の女子選手が失格になりましたし、北島康介の全盛期には、彼のドルフィンキックが問題視されたこともありました。リオ五輪でも世界水泳メダリストの渡部香生子が失格の裁定を受けましたが、この時は水泳連盟が強硬に抗議をして、取り消されています」(ライター)

 失格になった大橋のショックは大きく、報道陣に対応するミックスゾーンでは涙を流す姿も捉えられた。“本番”まではもう1年を切ったが、日本競泳界を担うエースは立ち直れるのか?

「大橋は、納得できないレースが続いて平井伯昌コーチとぶつかったり、力を抜きすぎて危うく予選落ちしそうになったりと、メンタル面に課題があり、プレッシャーに強そうなタイプではありません。五輪の度にマスコミは“アイドル”を探し出しますが、美人アスリートが実績以上に注目され、潰れる例はこれまで幾度も繰り返されてきました。大橋がその餌食にならなければよいのですが……」(同上)

 今回の世界水泳では悔しい涙を流した彼女だが、東京五輪では歓喜の涙を期待したいものだ。

竹内結子そっくりの水泳・大橋悠依 過剰報道で日本のエースが潰される?

 前回のリオ五輪で大量のメダルを獲得し、東京五輪でも日本人選手の活躍が期待される競技が水泳。開幕まで1年を切った今、韓国では「世界水泳」が開催されているが、日本のエースがピンチだ。

 世界水泳は2年に1度開催される国際大会。テレビ朝日が放映権を握る同大会は、松岡修造が長らくメインキャスターを務めており、毎回好視聴率を獲得する優良コンテンツだが、池江璃花子や萩野公介が参加しない今回、テレ朝がとりわけ注目しているのが大橋悠依だ。週刊誌の運動担当記者がいう。

「大橋は、10代から活躍するのが当たり前の水泳界では珍しく、20代になって才能が開花した選手です。個人メドレーを専門とする彼女は、173cmの長身から繰り出すダイナミックなフォームが最大の魅力ですが、注目されるもう1つの理由がルックスです。整った容姿は女優の竹内結子に瓜二つで、“競泳界の竹内結子”と報じられたこともあります」(運動担当記者)

 テレビ朝日は、大橋をウォーミングアップの段階から追う力の入れようだったが、メダル獲得の期待がかかった200メートル個人メドレー決勝の結果に視聴者は言葉を失った。6位でゴールした大橋は、その結果に不本意そうな様子だったが、それに追い打ちをかけるように失格の裁定が下ったのだ。豊富な水泳取材経験を持つライターがいう。

「失格の理由は、背泳ぎから平泳ぎにターンした際にドルフィンキックを1回しか蹴ってはいけないのに、2回蹴ったことが泳法違反とみなされたものです。映像を見ると、大橋は失格になったことに納得していないようなので、クセになっているとすれば問題です。ドルフィンキックが問題となることは多く、昨年のアジア大会でも日本の女子選手が失格になりましたし、北島康介の全盛期には、彼のドルフィンキックが問題視されたこともありました。リオ五輪でも世界水泳メダリストの渡部香生子が失格の裁定を受けましたが、この時は水泳連盟が強硬に抗議をして、取り消されています」(ライター)

 失格になった大橋のショックは大きく、報道陣に対応するミックスゾーンでは涙を流す姿も捉えられた。“本番”まではもう1年を切ったが、日本競泳界を担うエースは立ち直れるのか?

「大橋は、納得できないレースが続いて平井伯昌コーチとぶつかったり、力を抜きすぎて危うく予選落ちしそうになったりと、メンタル面に課題があり、プレッシャーに強そうなタイプではありません。五輪の度にマスコミは“アイドル”を探し出しますが、美人アスリートが実績以上に注目され、潰れる例はこれまで幾度も繰り返されてきました。大橋がその餌食にならなければよいのですが……」(同上)

 今回の世界水泳では悔しい涙を流した彼女だが、東京五輪では歓喜の涙を期待したいものだ。

加藤浩次の乱、長期化を熱望? 吉本興業の騒動で『スッキリ』視聴率が爆上げ

 雨上がり決死隊・宮迫博之、ロンドンブーツ1号2号・田村亮らによる反社会勢力への闇営業問題は、吉本興業経営陣の進退にかかわる事態にねじ曲がっている。

こうした状況の中、22日朝、極楽とんぼ・加藤浩次がMCを務める、日本テレビ系の情報番組『スッキリ』で、この件に言及。「大崎(洋会長)さんと岡本(昭彦社長)さんを怖がってる状況がずっと続いてきた。これからもそれが続くと思ったら、ボクはこの会社にいれない。ボクは辞めます。今の社長、会長の体制が続くんだったら、ボクは吉本興業を辞める」と発言した。

 岡本社長は22日に会見したが、23日の同番組では、この件を特集。加藤は「なんでこんなグダグダなんだと思った」「『取締役が変わらない限り、会社を辞める』って、昨日言ったんで、その旨を伝えようと思う」と話し、同日に大崎会長と話し合いの場をもった。

 24日の同番組で加藤は会談について報告。加藤は「ずっと平行線のまま」だとし、「(退社について)意思は固い、という話もした」と言うが、「今決めることはでけへんと言われた」と話し、その結論は保留となったことを明かした。

 加藤は25日の同番組では、この件については触れなかったが、“加藤浩次の乱”の先行きがどうなるか、視聴者としては気になるところで、当面、同番組から目が離せなくなるのは確かだ。

「この状況に、番組を放送する日テレは、内心笑いが止まらない状態です。というのは、吉本問題、“加藤の乱”で、同番組の視聴率が爆上げしているからです」と語るのはテレビ制作会社のディレクター。

 20日の宮迫、亮の会見を受けた22日の同番組・第1部(午前8時~9時30分)の視聴率は10.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・以下同)と2ケタを突破。加藤が「辞める」発言をすると、23日には12.0%までアップ。24日も10.8%で、3日連続で、異例の10%超えを果たした。

 同番組の前4週の平均は6.8%であったため、吉本問題、“加藤の乱”特需で視聴率は爆発的に上昇。23日に関しては、ふだんより5%以上も上がったのだから、同局上層部としてはウハウハなはずだ。

「この時間帯、『スッキリ』は『あさイチ』(NHK総合)や『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)に完敗を喫していて、フジテレビ系『情報プレゼンター とくダネ!』にも負けるような状況でした。吉本問題は他局でも扱うことができますが、“加藤の乱”の情報に関しては、当然『スッキリ』が先行するとあって、今後も視聴者の関心は高いでしょう。日テレとしては高視聴率を継続するために、加藤が結論を急がず、“長期化”することを熱望しているようです」(前出・ディレクター)

 思わぬ展開で、視聴率が跳ね上がった『スッキリ』。加藤にとっては、本意ではないかもしれないが、当面は野次馬にとって、注目の番組になりそうだ。

吉本興業騒動で口をつぐむオンナ芸人たち――いま再び山崎ケイの「ちょうどいいブス」を考える

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます

<今回の有名人>
「普段、人から褒められていないのかな」相席スタート・山崎ケイ
『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系、7月13日) 

 吉本興業のブラック体質ぶりについて、有名無名含めた多くのオトコ芸人たちが抗議の声を上げている。しかし、オンナ芸人で正面切って会社の在り方に文句を言っているのが、友近とハリセンボン・近藤春菜の二人しかいないというのは、吉本興業の体質を表しているのかもしれない。吉本興業の顔はオトコ芸人であり、オンナは添え物。だから、オンナ芸人が口をつぐんだままでいるしかないと思うのは、考えすぎだろうか。

 吉本興業内の力関係において、「オトコ芸人>オンナ芸人」という暗黙の了解があるとすると、相席スタート・山崎ケイの「モテない美人よりモテるブス」を目指すためのメソッド「ちょうどいいブス」が、非常に理にかなったものに感じられる。『アメトーーク!』(テレビ朝日系)の「たいこ持ち芸人」の回で、たむらけんじが「芸を磨くより、先輩に可愛がられた方が早く売れる」と話していたことがあったが、「ちょうどいいブス」はオトコ芸人の懐に入るのにもってこいのキャラクターだと思うからだ。

 「ちょうどいいブス」とは「酔ったらいける(抱ける)女性」のことを指すそうだ。オトコ芸人から見れば、「ちょうどいいブス」を自称する女性は「いじってもOK」かつ「いじらしい」かつ「都合がいい」存在で、可愛いだろう。キャラとしても新しいので、バラエティー番組に出る際の武器にもなる。山崎のエッセイ『ちょうどいいブスのススメ』(主婦の友社)は重版がかかり、テレビドラマ化され、本人も大ブレーク……するはずだったが、ミソがついた。

 #MeToo運動以降、一般の女性たちもSNSでこれまで我慢してきたセクハラを語っていいと気づいた。ゆえに、自分からブスという侮蔑を受け入れ、「酔ったらいける」オンナになりたがる山崎と、それをドラマ化しようとしたテレビ局には、放送前から非難が殺到。ドラマはタイトル変更を余儀なくされた。 

 原作者である山崎も、もちろん叩かれた。山崎が過去、痴漢について「満員電車に乗って、無事に目的地に着いたら、そういう努力(注:痴漢をしない努力)をしてくれた男性がいたのかなって思ってみよう」とツイートした“前科”もあったことから、「痴漢をしないのは当たり前のこと」「なぜそこまでオトコにおもねるのか」という批判も噴出した。

 しかし、どんなキャラを標榜しようと山崎の自由だし、キャラを際立たせることが、飯のタネでもある。山崎のモテたい気持ちをそしる権利は誰にもないが、その一方で、山崎の言動を見ていると、こりゃ燃えるだろうなぁと思うことがある。山崎は「ちょうどいいブス」を他人にススメており、さらに“決めつけ”のニュアンスが漂う発言をすることがあるのだが、これが一歩間違うと炎上を呼んでしまう気がするのだ。

 『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)に、ニッチェ・近藤くみこが出演し、飲み会で現役医師芸人・しゅんしゅんクリニックP(以下、しゅんP)に「タイプだ」と口説かれたと暴露した(しゅんPは否定)。 

 この暴露に対し、山崎は「しゅんPはみんなにそういうことを言っている」「私も『今日の服、可愛いですね』って言われる」とし、「勘違いしちゃうくらい、(近藤は)あんまり普段、人から褒められてないのかな」と締めくくった。

 つまり山崎は、近藤が褒められ慣れていないがゆえ、しゅんPの社交辞令を真に受けて舞い上がって勘違いをしたと言っているわけだ。しかし、「しゅんPがほかのオンナ芸人を口説いているところを見た」のなら、「近藤の勘違い」である可能性は高くなってくるが、山崎はその飲み会に参加していないのだから、ちょっと決めつけが過ぎないだろうか。その根底には「おまえがモテるわけがない」というあざけり、もっと言うと“女嫌い”が潜んでいないだろうか。

 近藤は「口説かれたことは虚言ではない」と訴え、同じ飲み会に参加していたフォーリンラブ・バービーも「こんちゃんのことを、しゅんPがエロい目で見ていた」と証言している。バラエティーでの発言が全て真実である必要はないが、バービーの発言によって、山崎の“決めつけ”の可能性が強まった。

 女性として、芸人として、山崎がモテを追求するのはアリだ。ただし、芸人を含むほかの女性全般に関して「お前なんてモテない」的なニュアンスを含んだ表現をすると、オトコにおもねるだけでなく、オンナを踏み台にする“オンナの敵”とみなされる可能性は大いにある。そしてさらに世間のイメージは悪化するだろう。

 そうは言っても、いまだにバラエティー番組では、オンナ芸人同士がいがみ合う展開を求められるだけに、山崎がオンナ芸人をまったく落とさないで仕事をするのも、難しい部分はある。そんな中で、山崎が世間のイメージを回復させようとするなら、「私生活」で挽回するのはどうだろうか。山崎がプロ野球選手(二軍でも可)や俳優など、女性に人気の高い職種の男性と交際宣言をすれば、「ちょうどいいブス」の効果が証明されたことになり、一気にイメージは上がるのではないか。

 結局のところ、世の中は「勝てば官軍、負ければ賊軍」であり、何を言うかより、誰が言うかの方が大事な部分がある。私生活で、みんながあこがれる結果を残せれば、お笑いというカテゴリに留まらず、アラフォーの星になれる可能性は大。ケイちゃん、今が正念場なのでぜひ奮起されたし。

仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。

島田紳助のパワハラ問題介入で芸人萎縮、吉本興業の家父長制的家族観による支配構造

 反社会的勢力との交流が原因で2011年に吉本興業との契約した島田紳助が、吉本興業の問題に介入したとして注目を浴びている。

 島田紳助は、今月20日の宮迫博之と田村亮の告発会見、22日の吉本興業岡本昭彦社長の釈明会見以降、複数のメディアの取材に応じているが、その発言はどれも会社側に寄り添うものであり、体制への不満を打ち明けた芸人たちは一気に萎縮するだろう。

「家族の間に弁護士を入れてはいけない」
 「週刊新潮」2019年8月1日号(新潮社)は島田紳助の取材を掲載。島田は宮迫博之と田村亮のことを「大変」「かわいそう」としながらも、「岡本昭彦社長、大崎洋会長に従っていればよかった」「若気の至りでしたと頭を下げてほしい」と主張している。

 また、岡本社長は会見で「吉本興業は芸人、スタッフ含め“家族”」と強調したが、島田も吉本興業は“家族”だと認識しているようで、宮迫側が会社との間に弁護士を立てたことを批判している。

<弁護士が法的、権利的なことを言い出すと収拾がつかんくなる。家族の間に弁護士が入ったらあかん>

 島田曰く、吉本興業が芸人と契約書を交わさないことも「家族的な信頼関係があるから」だという。しかし、この認識こそ、吉本興業がブラック企業たる所以だろう。

 会社と労働者の関係を“家族”という言葉で結びつけることは、不健全なパワーバランスを生む。はたから見ればパワハラや暴力に値する行為も、家庭内では「愛の鞭だった」で片付けられてしまう。圧倒的に労働者が不利な状況に立たされるのだ。

 岡本社長の会見で、その象徴的な場面があった。

 宮迫と田村は会見で、岡本社長から「会見をするなら連帯責任でクビにする」「お前ら全員クビにする力があるんだ」と圧力をかけられたと明かした。権力をちらつかせ従業員を従わせるとは “パワハラ”そのものだ。しかし岡本社長は会見で“家族ゆえ”の厳しい言葉であった、と釈明している。

<冗談と言いますか、和ませると言いますか>

<家族というか身内というか(と思っているので)、いい加減にせえよと>

<父親が息子に“勘当や”と言うつもりだった>

 岡本社長を始め、組織上層部の言う“家族”とは、会社の都合の良いように従業や芸人を従わせているだけではないか。その家族観は非常に家父長制的で、父親である組織トップの命令がいかに理不尽であっても、子供らは従うことを求められる。

 加藤浩次は『スッキリ』(日本テレビ系)で、岡本社長からファミリーのように声をかけてもらったことは「一度もない」と発言。タカアンドトシのタカもInstagramに「5990人の芸人はファミリーと感じたことないと思うけどなぁ」と投稿している(現在は削除)。吉本興業に所属する芸人は約6000人だが、「家族」の絆を実感しているのは大崎会長を取り巻く岡本社長や松本人志ら10人ほどにとどまるのではないか。

島田紳助が解きたい「誤解」とは何か
 前出「週刊新潮」のインタビューにおいて島田紳助は、この件に介入するつもりはなく、松本人志が間に入ってうまく解決してほしいと述べていた。しかし25日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)の取材に応じた島田は、騒動を収めるために大崎洋会長と連絡を取っていると明かしている。

 島田と大崎会長は<うまくやろうね、誤解を解いてやろうねって。誤解、解きたいじゃないですか。皆、フラットな気持ちで話そう。ちゃんと言葉で伝え合おうぜ。喋るのが商売なんやし>などと話し合っているそうだ。また島田は、約8年ぶりに明石家さんまとも連絡をとり、解決のために尽力しているという。

 しかし島田紳助がこの件に介入したところで「家族なのだから家長である上層部に従うべき」だという考えである以上、「対等に扱ってほしい」という芸人たちの思いは置き去りだ。現在の吉本興業に対して不満を抱く芸人がフラットに意見を言える状況になどできないだろう。島田紳助の登場はむしろタレントたちを萎縮させ、“黙らせる”効果を持つ。“公開パワハラ”と表現しても差し支えないだろう。

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生理用品のパッケージデザインは「納得いかない」――美大准教授が語る“違和感”の正体

 6月12日、生理用品ブランド「ソフィ」を販売しているユニ・チャームが、「生理用品を購入する時に紙袋や中身の見えないビニール袋などで生理用品を包む外袋に対して、“紙袋いりません”と言う選択肢をもつことを推進するプロジェクト」として、「#NoBagForMe」プロジェクトをスタート。「女性の体に自然に起こる生理について、『当たり前に語れる世の中であってほしい』との願いを込めて」「生理用品を隠す必要性を感じさせない」新しいパッケージのデザインを、20〜30代の美大出身女性や元アイドルらとともに開発するという。

 ネット上では、この一報を受け「確かに生理用品のパッケージデザインはダサい」という声が散見されることとなり、また同プロジェクトにも携わるアパレル経営者で起業家のハヤカワ五味氏が、青山ブックセンターで生理用品のセレクトショップ「illuminate」を立ち上げるといった動きも出てきたが、デザインジャーナリストで東京造形大学准教授の渡部千春氏も、自身のブログ「これ、誰がデザインしたの?」において、以前から「生理用ナプキンのパッケージデザインについて、どうも納得がいかないところが多い」と、疑問を投げかけ考察を行っていた一人。今回、そんな渡部氏に、生理用品のパッケージデザインの問題点について話を聞いた。

花柄やピンクは「痛みを和らげる」ため?

――生理用品のパッケージデザインについて、「納得がいかない」と感じる点を具体的に教えてください。

渡部千春氏(以下、渡部) 「20〜30代」をターゲットにしているように思えてならない点です。ユーザーは12歳くらいから50歳くらいまでの幅広い層のはずなのに、「花柄」「蝶柄」「レース柄」「パステルカラー」など、中高生や中年女性が持つには違和感があるものが多い。もっとユーザー個々の指向性に合わせるのであれば、例えば中高校生くらいだとキャラクターものが好きな子もいるでしょうし、一方で中年層は、娘がいるかいないか、で分かれるかもしれません。母親は自己主張よりも娘を中心に生活用品を合わせようとする傾向が見受けられます。とはいえ、そうでないケースも非常に多い。子どものいない中高年、家族と一緒に住んでいない、あるいはシングルの女性などにもう少し意識を寄せれば、パッケージの好みはばらけてくるはずなのですが、現状、日本のマーケティングというのは生理用品に限らず、消費力の高い「20〜30代」の「女性」を中心に捉えがちですね。

 今ある生理用品のような「押しの強い色や柄」のパッケージで消費者を掴む傾向になったのは90年代後半くらいから。ここ20年ほどは変わっていないようです。それより以前は「生理は隠すもの」という認識が今よりも強く、何の表情もないようなパッケージでした。

――「花柄」や「パステルカラー」などのパッケージについて、ユニ・チャームは、「そうしたパッケージには『痛みを和らげる』ような優しいイメージもあり、実際に高い評価を受けてきた側面もある」(6月12日付け「ハフポスト日本版」)とコメントしています。

渡部 日本や海外の医薬品のパッケージデザイン集を見ると、日本に比べて海外は「パッケージで痛みを和らげよう」という意識はあまり感じられません。日本はそういう傾向が強いのかもしれませんね。

 なお、韓国の「ソフィ ボディーフィット 貴愛娘(ギエラン)」は、痛みを和らげるとされるよもぎ成分を配合している製品ですが、花柄やピンクではなく“漢方”のイメージを打ち出したパッケージになっています。

――そもそも痛みを和らげるイメージがパッケージに必要なのかどうかも疑問です。

渡部 実際に色彩学的には、パステルカラーなどの柔らかい色、緑系の色などは、人の心を穏やかにさせるといった働きはあると言われています。とはいえ、メーカーは消費者のアンケート結果に大きく左右されているのではないでしょうか。また、質問の仕方もやや誘導式なのではないかとも考えられます。例えば、花柄やパステルカラーのパッケージに関して、「このパッケージデザインは痛みを和らげると思うか」という質問を女性に投げかけ、「非常にそう思う」「そう思う」「あまりそう思わない」「まったく思わない」からどれかを選択させるというアンケートを実施した場合、恐らく「そう思う」にチェックする人が多いと思います。しかし「和らげないと思うか」という質問だと結果は違ってくるはず。アンケートでは後者のような聞き方は少ないと思います。

――「蝶柄」や「レース柄」についてはどう思われますか。

渡部 蝶柄やレース柄に関しては「かわいい」の象徴として起用されていると言えます。私感ですが、日本における「かわいい」の感覚は、プレ・ディズニーランド世代、ポスト・ディズニーランド世代で差があるのではないでしょうか。東京ディズニーランドが開業したのが1983年。生まれた頃、すでにディズニーランドがあった世代の「かわいい」という感覚は、ディズニーに影響されていると思うのです。特に、ディズニープリンセスがプロダクトとして出てきた2000年代初期に、子ども時代~思春期を過ごした世代以降は、その影響を受けていると感じています。

 もちろん、ディズニープリンセス以前もお姫様のイメージはありましたが、パーティなどの特別な機会以外で自分が身につけるという感覚はほとんどなかったと思います。また、かつては蝶柄やレースにピンクや紫色が組み合わさると、いわゆるセクシーな下着も連想させたのです。しかし、ディズニープリンセスが登場したことにより、濃いピンクや紫といった色とレースやリボンを、躊躇なく受け入れられる女性が増えたと考えています。

――確かに、ディズニープリンセスのイメージと生理用品のパッケージには似たものがありますね。渡部さんは大学で教鞭をとっていらっしゃいますが、実際に若者は、生理用品のパッケージに関して、どう感じているのでしょうか。

渡部 学生の中には、特にパッケージを気にしたことはなく、「母親が買ってきたものを使っている」という子もいるんですよ。自分で買っているというゼミの学生からは、次のような意見を得たのでご紹介します。

学生A「花柄や蝶柄、レースなど、ガーリーなデザインを好む同年代女性はいると思いますが、私自身は抵抗があります。愛用しているのは『ロリエ スリムガード』(花王)。これはサイズがピンク、黄色、緑と色別になっていて、見慣れてしまえばすぐにわかる点がいいと思います。パッケージでいいなと思ったのは、生理用品っぽくない茶色のパッケージに、うさぎの絵が描かれている『オーガニックコットンナプキン』(コットン・ラボ)です」

学生B「私は、パッケージは気にせず機能で選んでいます。使っているのは、薄くて羽つきがいい『スリムガード』。ナプキンの形そのままのイラストをパッケージに入れている商品があり、わかりやすくていいとは思うのですが、レジに持っていくときに少し抵抗があります」

学生C「私も使い心地重視。蛍光色とか派手なピンクよりもあまり色が派手でない、シンプルなパッケージの方が買いやすい。なぜユニセックスなデザインではだめなのか疑問です。使っているのは、『elis Megami 素肌のきもち』(エリエール)。パッケージではなく使い心地で選びました」

 このように、「かわいい」パッケージの対象となっていると思われる20代前半女性の中にも、「デザインに抵抗がある」という子がいるのです。それでも、こうしたデザインが世に溢れているのは、「パッケージは気にしない」あるいは「目立たなければいい」「形がわかればいい」と思っている人が多いとも言えるでしょう。

(後編につづく)

渡部千春(わたべ・ちはる)
東京造形大学准教授。デザインジャーナリスト。1969年新潟生まれ、93年東京造形大学卒業。世界の日用品、食品パッケージなどを研究。『これ、誰がデザインしたの?』『続・これ、誰がデザインしたの?』(美術出版社)、『北欧デザイン』(プチグラパブリッシング)、『北欧デザインを知る』(NHK生活人新書)など著書多数。
ブログ「これ、誰がデザインしたの?

生理用品のパッケージデザインは「納得いかない」――美大准教授が語る“違和感”の正体

 6月12日、生理用品ブランド「ソフィ」を販売しているユニ・チャームが、「生理用品を購入する時に紙袋や中身の見えないビニール袋などで生理用品を包む外袋に対して、“紙袋いりません”と言う選択肢をもつことを推進するプロジェクト」として、「#NoBagForMe」プロジェクトをスタート。「女性の体に自然に起こる生理について、『当たり前に語れる世の中であってほしい』との願いを込めて」「生理用品を隠す必要性を感じさせない」新しいパッケージのデザインを、20〜30代の美大出身女性や元アイドルらとともに開発するという。

 ネット上では、この一報を受け「確かに生理用品のパッケージデザインはダサい」という声が散見されることとなり、また同プロジェクトにも携わるアパレル経営者で起業家のハヤカワ五味氏が、青山ブックセンターで生理用品のセレクトショップ「illuminate」を立ち上げるといった動きも出てきたが、デザインジャーナリストで東京造形大学准教授の渡部千春氏も、自身のブログ「これ、誰がデザインしたの?」において、以前から「生理用ナプキンのパッケージデザインについて、どうも納得がいかないところが多い」と、疑問を投げかけ考察を行っていた一人。今回、そんな渡部氏に、生理用品のパッケージデザインの問題点について話を聞いた。

花柄やピンクは「痛みを和らげる」ため?

――生理用品のパッケージデザインについて、「納得がいかない」と感じる点を具体的に教えてください。

渡部千春氏(以下、渡部) 「20〜30代」をターゲットにしているように思えてならない点です。ユーザーは12歳くらいから50歳くらいまでの幅広い層のはずなのに、「花柄」「蝶柄」「レース柄」「パステルカラー」など、中高生や中年女性が持つには違和感があるものが多い。もっとユーザー個々の指向性に合わせるのであれば、例えば中高校生くらいだとキャラクターものが好きな子もいるでしょうし、一方で中年層は、娘がいるかいないか、で分かれるかもしれません。母親は自己主張よりも娘を中心に生活用品を合わせようとする傾向が見受けられます。とはいえ、そうでないケースも非常に多い。子どものいない中高年、家族と一緒に住んでいない、あるいはシングルの女性などにもう少し意識を寄せれば、パッケージの好みはばらけてくるはずなのですが、現状、日本のマーケティングというのは生理用品に限らず、消費力の高い「20〜30代」の「女性」を中心に捉えがちですね。

 今ある生理用品のような「押しの強い色や柄」のパッケージで消費者を掴む傾向になったのは90年代後半くらいから。ここ20年ほどは変わっていないようです。それより以前は「生理は隠すもの」という認識が今よりも強く、何の表情もないようなパッケージでした。

――「花柄」や「パステルカラー」などのパッケージについて、ユニ・チャームは、「そうしたパッケージには『痛みを和らげる』ような優しいイメージもあり、実際に高い評価を受けてきた側面もある」(6月12日付け「ハフポスト日本版」)とコメントしています。

渡部 日本や海外の医薬品のパッケージデザイン集を見ると、日本に比べて海外は「パッケージで痛みを和らげよう」という意識はあまり感じられません。日本はそういう傾向が強いのかもしれませんね。

 なお、韓国の「ソフィ ボディーフィット 貴愛娘(ギエラン)」は、痛みを和らげるとされるよもぎ成分を配合している製品ですが、花柄やピンクではなく“漢方”のイメージを打ち出したパッケージになっています。

――そもそも痛みを和らげるイメージがパッケージに必要なのかどうかも疑問です。

渡部 実際に色彩学的には、パステルカラーなどの柔らかい色、緑系の色などは、人の心を穏やかにさせるといった働きはあると言われています。とはいえ、メーカーは消費者のアンケート結果に大きく左右されているのではないでしょうか。また、質問の仕方もやや誘導式なのではないかとも考えられます。例えば、花柄やパステルカラーのパッケージに関して、「このパッケージデザインは痛みを和らげると思うか」という質問を女性に投げかけ、「非常にそう思う」「そう思う」「あまりそう思わない」「まったく思わない」からどれかを選択させるというアンケートを実施した場合、恐らく「そう思う」にチェックする人が多いと思います。しかし「和らげないと思うか」という質問だと結果は違ってくるはず。アンケートでは後者のような聞き方は少ないと思います。

――「蝶柄」や「レース柄」についてはどう思われますか。

渡部 蝶柄やレース柄に関しては「かわいい」の象徴として起用されていると言えます。私感ですが、日本における「かわいい」の感覚は、プレ・ディズニーランド世代、ポスト・ディズニーランド世代で差があるのではないでしょうか。東京ディズニーランドが開業したのが1983年。生まれた頃、すでにディズニーランドがあった世代の「かわいい」という感覚は、ディズニーに影響されていると思うのです。特に、ディズニープリンセスがプロダクトとして出てきた2000年代初期に、子ども時代~思春期を過ごした世代以降は、その影響を受けていると感じています。

 もちろん、ディズニープリンセス以前もお姫様のイメージはありましたが、パーティなどの特別な機会以外で自分が身につけるという感覚はほとんどなかったと思います。また、かつては蝶柄やレースにピンクや紫色が組み合わさると、いわゆるセクシーな下着も連想させたのです。しかし、ディズニープリンセスが登場したことにより、濃いピンクや紫といった色とレースやリボンを、躊躇なく受け入れられる女性が増えたと考えています。

――確かに、ディズニープリンセスのイメージと生理用品のパッケージには似たものがありますね。渡部さんは大学で教鞭をとっていらっしゃいますが、実際に若者は、生理用品のパッケージに関して、どう感じているのでしょうか。

渡部 学生の中には、特にパッケージを気にしたことはなく、「母親が買ってきたものを使っている」という子もいるんですよ。自分で買っているというゼミの学生からは、次のような意見を得たのでご紹介します。

学生A「花柄や蝶柄、レースなど、ガーリーなデザインを好む同年代女性はいると思いますが、私自身は抵抗があります。愛用しているのは『ロリエ スリムガード』(花王)。これはサイズがピンク、黄色、緑と色別になっていて、見慣れてしまえばすぐにわかる点がいいと思います。パッケージでいいなと思ったのは、生理用品っぽくない茶色のパッケージに、うさぎの絵が描かれている『オーガニックコットンナプキン』(コットン・ラボ)です」

学生B「私は、パッケージは気にせず機能で選んでいます。使っているのは、薄くて羽つきがいい『スリムガード』。ナプキンの形そのままのイラストをパッケージに入れている商品があり、わかりやすくていいとは思うのですが、レジに持っていくときに少し抵抗があります」

学生C「私も使い心地重視。蛍光色とか派手なピンクよりもあまり色が派手でない、シンプルなパッケージの方が買いやすい。なぜユニセックスなデザインではだめなのか疑問です。使っているのは、『elis Megami 素肌のきもち』(エリエール)。パッケージではなく使い心地で選びました」

 このように、「かわいい」パッケージの対象となっていると思われる20代前半女性の中にも、「デザインに抵抗がある」という子がいるのです。それでも、こうしたデザインが世に溢れているのは、「パッケージは気にしない」あるいは「目立たなければいい」「形がわかればいい」と思っている人が多いとも言えるでしょう。

(後編につづく)

渡部千春(わたべ・ちはる)
東京造形大学准教授。デザインジャーナリスト。1969年新潟生まれ、93年東京造形大学卒業。世界の日用品、食品パッケージなどを研究。『これ、誰がデザインしたの?』『続・これ、誰がデザインしたの?』(美術出版社)、『北欧デザイン』(プチグラパブリッシング)、『北欧デザインを知る』(NHK生活人新書)など著書多数。
ブログ「これ、誰がデザインしたの?