吉本興業芸人が”闇営業問題”で評価急落……替わってあの関東の超大物が復活の兆し

 ここ最近世間をにぎわせている、人気お笑い芸人による「闇営業問題」。お笑いコンビ雨上がり決死隊の宮迫博之は7月19日、所属していた吉本興業に引退を申し出て、後輩芸人らとともに詐欺グループのパーティーに出席した全責任を取る形で収束した。

 この騒動を受け、テレビ業界はバタついていると、民放の制作スタッフはため息を漏らす。

「これから始まる新番組に芸人をキャスティングしたとしても、闇営業をしていた過去を暴露され、番組がなくなる可能性はゼロではない。業界はみな疑心暗鬼になっています。芸能事務所から『100%自分のところの芸人はクリーンだ』と言われても、今回の宮迫のように保身のための嘘をついていることもありえますし、身の潔白を証明する方法はないですから」

 吉本芸人の起用がしづらかくなっていることで、あの関東の超大物が再び勢いを取り戻す可能性があるという。さる芸能関係者が言う。

「とんねるずですよ。彼らは全盛期に個人事務所を立ち上げ独立し、現在に至ります。彼らなら、自分自身が経営者兼タレントでしたから、闇営業のしようがありません。現在、コンビでの番組はなく、石橋貴明は地上波でのレギュラーは1本のみ、木梨憲武は同事務所の取締役を辞任後、芸術活動に力を入れているようですが、もしテレビ局からオファーがあれば、またコンビでの活動が見られるかもしれません」

 2020年の東京オリンピックを目前に、“東京芸人”の存在感が増していくかもしれない。

東野幸治、『ワイドナショー』での号泣姿に「人間の心があったんだ」と視聴者が驚愕

 雨上がり決死隊・宮迫博之とロンドンブーツ1号2号・田村亮が“闇営業”問題で謝罪会見したことを受け、松本人志と東野幸治がMCを務める『ワイドナショー』(フジテレビ系)は、7月21日の放送内容を変更して生放送に。

 宮迫らの会見後、松本人志がツイッターで「後輩芸人達は不安よな。松本動きます」とツイートしていたことで、番組は大きな注目を浴びていた。

「松本は東野を伴い吉本興業と話し合いに行ったことを明かし、岡本昭彦社長に会見することと宮迫らともう一度話をすることを要請。吉本には芸人ファーストであるべきだと訴えたといいます。また、松本は吉本内に自分の会社、”松本興業”を立ち上げ、そこで宮迫らを受け入れたい意向を伝えたことや、長年、一緒にやってきた大崎洋会長が退陣すれば、自分も吉本を辞めるとも明言。宮迫の引退や復帰も松本次第という雰囲気になってきました」(テレビ誌ライター)

 そんな中で視聴者を驚かせたのが、「東野の涙」だった。

 東野は、宮迫と亮以外に謹慎処分となっているスリムクラブや2700らにも会見の場を与えて欲しいと語り、その際には唇を震わせ、涙を溜めていたのだが、ネット上では「東野って泣くんだな」「東野が!人間の心持ってない東野が!」「東野に心あったことが驚いたわ」「東野が泣くの見れただけで早起きしたかいあった」「東野に感情が戻った!」といったコメントが飛び交うことになった。

「東野といえば、『人の心を持たない男』として知られているほど。『飼っていた亀が死んだのでつかんでそのままゴミ箱に。娘がそれを見て号泣するも、なぜ泣いているのか理解できず、 娘が見てないうちに亀の死体をフリスビーのように遠くへ投げ捨てた』とも。ほかにも、『骨折したYOUを心配せずに飯に行く』『デリヘル嬢をひたすらチェンジして遊ぶ』『千原ジュニアの顎骨折に「美味しんぼ」を差し入れ』など、感情欠落エピソードは枚挙に暇がありません。そんな東野が後輩に思いを馳せ、涙を流したことに視聴者は衝撃を受けたようです」(芸能記者)

 松本からも号泣をツッコまれた東野は、「いや~年取ったな」と照れていたが、後輩らのピンチを前にようやく「人間」に戻れたようだ。

SixTONES・田中の“激変”にファン動揺、Travis Japan・中村が真の“うみんちゅ”に【ジャニーズJr.チャンネル】

 ジャニーズ事務所が動画配信サイト・YouTubeに開設した「ジャニーズJr.チャンネル」。現在、Snow Man(水曜)Travis Japan(木曜)SixTONES(金曜)東京B少年(土曜)HiHi Jets(日曜)がオリジナル動画を投稿中だが、その出来ばえは実にさまざま。そこで、「しょせんジャニオタ向け」と切り捨てるにはもったいない動画と、「ジャニオタでもしんどい」動画をジャニーズウォッチャー・中村チズ子が解説&ツッコミ! 今回は、7月11日~17日公開の動画をチェックします!

Travis Japan、“海の男”が驚異の記録を叩き出す

 11日の動画は「Travis Japan【空飛べる?】夏の海を満喫!ジェットブレードで飛んでみた」で、神奈川県・逗子市のリビエラ逗子マリーナにて、CMなどで見かけるマリンスポーツ・ジェットブレードにトライしている。そもそもジェットブレードとは、水上バイクから勢いよく排出される水圧を使い、“海の上を飛べる”というアクティビティ。今回は「フライフィールド逗子」の協力を得て、“誰が長く飛んでいられるか”のバランス対決を行った。

 足に特殊なブレードをつけた状態で飛び出さなければならないが、一番手の松田元太は練習の時点で慣れ始め、本番は7秒50で終了。次の吉澤閑也は「今日、体調悪い」と急に怖気づき、記録は3秒06と、無残な結果だった。そして、個人的に意外な活躍を見せたのは、中性的なビジュアル&ぶりっ子キャラの七五三掛龍也。スタート時こそ“前髪の崩れ”を気にかけて競技に集中していない様子だったものの、一発で浮上に成功したのだ。ここで、中村海人が「正直言ってシメね、さっきめちゃめちゃ(説明を)聞いてた」と暴露し、川島如恵留は「やっぱ何事も実技の前にはね、座学が必要なんだよね」と、七五三掛の姿勢を支持。ところが、練習時の安定はどこへやら、本番は5秒03で引き上げた。

 アクロバットが得意な川島は体幹がしっかりしているためか、メンバーも驚くほどのバランス感覚を披露(タイムは13秒63)。かたや、グループの顔である宮近海斗は体勢を整えるのも一苦労で、なかなか立てず10分が経過。本番も上半身がピョコピョコと動くのみで、記録はまさかの0秒となってしまった。戻ってくるなり、「俺は水泳とかやってたんだけど、苦手だったこと思い出した」と明かし、メンバーは大爆笑。

 神奈川出身の松倉海斗は「見せてやるぜ! 湘南の!」と意気込み、合間にも「友だちになってる気がする。海と、そして大地と空と」と、独特な表現でコメント。話している途中、施設スタッフに「OK、いいですよ~」と打ち切られたほか、最後に「楽しかった。湘南の海を信頼して、まぁ家族なんで。そういうひとつ……」とカッコつけた際も、編集サイドにバッサリとカットされるという、不憫な松倉だった(2秒03でフィニッシュ)。ラストの中村は「海が怖くなってきた」「ヤバイ! できない!」とボヤくも、「お前は海の人だろ。お前が一番。できる!」と、川島が名前にかけてエール。次第にコツを掴んだ中村は、本番でも持ちこたえ、6人を大幅に上回る1分7秒96の高記録を樹立した。

 ビリの宮近は「次回の収録時、語尾に『だわさ』と必ず言わなくてはいけない」との罰ゲームが決定。コメント欄やSNS上のファンは「ちゃかちゃん(宮近の愛称)、歌もダンスも演技もなんでもできるのに、ジェットブレードがうまくできないのめちゃくちゃ可愛い」「うみんちゅ(中村の愛称)の体幹の強さ、底力に拍手」「さすが海の人、うみんちゅ!」「海人が史上最高にうみんちゅしてる!」「うみの体幹が素晴らしい! 名前に海が付く人が3人もいるグループにピッタリの企画で楽しかった」と反応していた。再生回数は19日時点で22万台。

 SixTONESは前週に続く通常回の「【10万円アポなし旅】1泊2日弾丸バスツアー第2弾!」(12日公開)と、プロモーション動画「【超全力〇〇】アイスでムチャ振り!?」(15日公開)の2本が配信されている。1本目のアポなし旅は、夕食を終えてホテルに移動するロケバスの車内からスタート。森本慎太郎が「もしもし~?」と突如電話を始めると、松村北斗が「どうした、どうした!? カメラ回ってるよ」と、収録中らしからぬ言動に動揺した。その電話の相手はSnow Man・渡辺翔太で、森本の隣に座る田中樹は「来てくれない? 今、YouTubeの撮影してるんだけど」「沖縄にいる!」とお誘い。

 前週も、美 少年・藤井直樹に同じくアポなし電話をかけた森本だが、この時田中は会話に加わらず、それどころか小声で「うるせぇんだけど」と文句をつけるなど、明らかに不機嫌だった。ところが、今回はプライベートでも仲が良いとされる渡辺がターゲットになったためか、打って変わってノリノリ。前回、指摘した通り、筆者は藤井との電話中の田中の態度が気になっていただけに、動画を見た藤井がショックを受けるのでは……と、勝手に心配してしまった。もしくは、実は渡辺とのやりとりの方が先で、編集の都合で入れ替えた可能性もあるのかもしれない(渡辺でテンションを上げすぎて疲れた?)。

 ちなみに、電話中の渡辺は全体的にSixTONESにイジられており、筆者は特に「しょっぴー、今日顔長くない?」(松村)「いや、電話だから長いんだよ!」(渡辺)「メッセージだったら短いんですか?」(ジェシー)という掛け合いがお気に入り。そんな悪ノリ電話をへて、静岡・富士サファリパークに近い「Country Hotel REDFOX(カントリーホテル レッドフォックス)」に到着。宿泊部屋は6人一緒で、仲間内でゆったり過ごせるメゾネットタイプとなっていた。ババ抜きで大盛り上がりしたSixTONESは深夜2時頃にようやく就寝。全員分の布団を敷いて雑魚寝するが、ここではメンバーの素の部分が垣間見えた。京本大我&高地優吾は騒ぐメンツ(主にジェシーと森本)を完全無視でおやすみモードに入り、松村は生足を出血大サービスしたほか(7分10秒以降)、腕枕とパントマイムでじゃれ合う松村&ジェシーの姿も。

 このまま朝を迎えるかと思いきや、イベントなしで終わらないのがSixTONES式。スタッフが「一番最初に起きた人はメンバーの寝顔を撮って下さい」とトラップを仕掛け、午前6時過ぎに起きた森本が5人の“ガチ寝顔”を撮影していく。部屋着がはだけている田中や高地は、上半身がチラ見えし、無防備な状態が妙にセクシーだ。次は、全員が起床してオリジナル曲「JAPONICA STYLE」を踊るまで音が止まらない「寝起きチャレンジ」に突入。戸惑いつつも、すぐに立って踊り出す京本、チャレンジを放棄して寝続ける田中たち……と、対応はさまざまだった。

 冒頭にあった渡辺との電話シーンについて、ネット上では「前回の樹、めっちゃ機嫌悪かったけど、今回は機嫌良い……藤井くんに電話してる時だけ異様だったから、彼がNG?」「『しょっぴー』って単語聞いただけで、めちゃめちゃしゃべり出す樹、強火渡辺翔太ファンだな」「北斗の反応見る限り、しょっぴーに電話した後で藤井くんに電話してると思う。実際は、しょっぴーの後に『誰に電話しよっか』で藤井くんの電話の流れじゃないかな」と、田中の変化に驚く声が見受けられた。

 2本目はセブン-イレブン・ジャパンの新商品アイスをPRする企画で、ショートムービーアプリ・TikTokで流行した「全力○○始めるよ!」ふうに変顔、真顔、怒った顔などをリズムに沿って披露している。筆者は、冒頭の時点で黒や白といったモノトーン系でまとめているメンバーに比べ、なかなか派手な柄のシャツに薄いオレンジ色のロングシャツを合わせている松村の私服に注目していたが、9分23秒頃に森本が「今日の私服のコンセプトは?」と質問してくれた。

 北斗いわく「KAWAII」とのことだが、ファンの間では「北斗くんの私服はいつもお洒落だけど、今回はさすがによくわからなかった……コンセプトがKAWAIIって……」「北斗の私服が気になって仕方ない。何に何を羽織ってるんだ……」「北斗くんの私服センスが謎!」「北斗くんの私服が謎って言ってる人いるけど、ロングシャツをアウター代わりに羽織るのは今のトレンドだよ」と、賛否両論のようだ。再生回数は1本目が83万台、2本目は49万台(19日時点)。

 13日の動画は「美 少年【メンバークイズ第5弾】那須雄登をもっと知ろう!」(再生回数は19日時点で23万台)。クイズシリーズの第5弾・那須編で、オープニングから浮所飛貴&岩崎大昇の大雑把なボケに始まり、「ごめん、これやる必要あるかな?」(藤井)とあしらわれるなど、主役の那須は困惑するばかりだ。

 一方、過去の金指一世、佐藤龍我、岩崎、藤井クイズは浮所が優勝していただけに、「ちょっと意地悪したい」(那須)とのこと。「最下位は罰ゲーム」の条件が加わったほか、前回の藤井編などは本人が口頭で出題→シンキングタイム→ホワイトボード(またはスケッチブック)に記入して「せーの」で一斉に発表の流れだったものの、今回は新ルールでクイズシリーズ初の“早押し”制度を導入。お手つきは脱落、解答権は3人までで、1位3ポイント、2位2ポイント、3位1ポイントの割り振りに決まった。5回目にしてルール変更が生じ、果たしてこれがどう転ぶのか……?

 1問目は野球経験者・那須にかけて、「好きなプロ野球のチームは?」。金指、岩崎、浮所が正解し、連覇がかかる浮所はまず1ポイント獲得した(答えは読売ジャイアンツ)。以降は「生まれ変わるとしたらどこの国籍がいい?」「好きな歴史上の人物は?」「マネしたい海外アーティストの髪型は?」と続く中、外れたメンバーがほかの人に自身の解答を報告するため、ほぼ“消去法”の予想合戦に。秀才で知られる割に抜けたところがあるのか、随所に那須が答えやヒントをポロリと口走ってしまう一幕も。

 第6問の「弟にしたいと思ってるのは……金指くんですが、弟にしたくないのは?」という問題で、浮所は途中で手を挙げてしまうも、裏を読んで正解。実際の答えは佐藤で、「龍我を弟にしたら、大変なことになっちゃう」(那須)「たぶんね、家がまず壊れてく」(藤井)「ペットとかがいいよな」(那須)「檻の中に入れられるやつね」(藤井)と、佐藤を“猛獣”扱いする2人。佐藤本人は首を捻りながらも、最終的にグーサインを見せていた。そして、「ほかのメンバーに生まれ変わるなら誰?」(第8問)では、岩崎の辛口コメントが炸裂。ここは全員同時のコールで、岩崎と浮所が佐藤を選び、残る3人が浮所と予想した。

 実際は「佐藤に生まれ変わりたい」で、正解者の岩崎は「決め手があったのよ。やっぱ那須、スタイル悪いじゃん」と、いきなり爆弾を投下。あまりにストレートな言い分にメンバーは笑ってしまい、那須は「脚、そんな短くないからね!」とアピール(確かに今回の私服はシャツが長めのため脚が短く見える)。本当の理由は、佐藤のように「何も考えずにスクスク育ちたい」からだそうだ。ちなみに12分35秒頃、浮所はなぜか隣の藤井のハーフパンツをめくって生足を露出させる奇妙な行動をとっており、一体何がしたかったのか……と、個人的に気になってしまった(逆に7分3秒頃、浮所のシャツがめくれた瞬間には藤井がさりげなく直してあげている)。

 その間、嫌がる様子もなく身を任せていた藤井。偶然にも、ラスト問題の「那須が藤井のスゴいと思っているところは?」の答えは「何をしても怒らない」で、前後のつながりもあり、那須の一言に説得力が生まれていた。クイズの結果は那須に対して辛らつな一言をお見舞いした岩崎がトップ通過。最下位の佐藤は過去の企画と合わせて罰ゲーム×2の執行が決定したのだった。

 14日に配信されたのは「HiHi Jets【160km/hを打てるか】目指せプロ野球選手!」(再生回数は19日時点で20万台)。「スポーツオーソリティ港北ニュータウン店」(神奈川)の屋上にあるバッティングセンターにて、キャッチング&バッティングに挑戦している。元野球少年・高橋優斗は自前の用具らしき荷物を持ち、オープニングから野球の知識を披露しながら進行。約2年のブランクがあるそうだが、まずは捕手としての腕前を見ることに。怖がりつつも120km/hの豪速球をキャッチし、さすがの反射神経を発揮した。次に「少年野球をちょっとかじってた」と話す橋本涼が100~110km/hのボールを楽々クリア。チャレンジ精神旺盛な橋本は120km/hにも果敢に挑み、男らしさを示した。

 対照的に“ビビリ”こと井上瑞稀は、しっかりと防具を装着して完全ガード。少年野球の投手レベルという80km/hの段階で「怖い!」を連発し、ボールが足元に来ると「うわぁ~、いたぁ~い! いたぁ~い! 足が~!」と、オーバーリアクションで大騒ぎ。橋本に「諦めるな!」と励まされたものの、普段は聞けないほどの絶叫を繰り広げた末、最後もスネにボールが直撃。6月配信のサーフィン企画に続いて、“ヘタレ”な一面をさらけ出した。グローブのはめ方も知らない作間龍斗は、90km/hの球をおなかでキャッチ。

 残るは機械を操作していた猪狩蒼弥の出番となるはずが、「もう終わりです」(猪狩)と、勝手に宣言。「あのメガネ!」(高橋)「メガネお前、1回つけろよ」(橋本)と“メガネ”呼ばわりされた猪狩は左利きとあって、「利き手が違うから」「バッティングの方に徹する」と満面の笑顔で主張し、大顰蹙を買っていた。実は、この日の企画はバッティングが本題。1球でも前に飛ばせば、これから向かう「新横浜ラーメン博物館」で使用可能な“好きなラーメン食べられる券”をゲットできるのだ。じゃんけんの結果、それぞれ80km/h(猪狩)、100km/h(井上)、120km/h(橋本)、140km/h(高橋)、160km/h(作間)の順番に打っていくことが決定。

 10分の打撃練習を挟み、バッティング勝負がスタート。3球のうち1球でも前に飛ばせられたらOKだが、一番手の猪狩は全てかすりもせず。練習場所とボールのコースが違うと言い訳し、「現場は常に動いているんだね」と、名言風のコメントでお茶を濁した。経験を重ねて自信が生まれたヘタレキャラ・井上は「秘策考えました。そもそもだって、前に出せばいいんでしょ? 余裕だわ」「(バットに)当てて前に出せばいいだけだから」と強がり、バントスタイルで着実に当てて作戦勝ち。かたや、ちゃんとバットを振って当てにいった橋本は失敗したが、正々堂々と臨んだこともあり、「大事なものを失わずに済んだ」と、晴れやかな表情だった。

 そして、大本命の高橋は2球目でクリア。「悔しかったです。練習の時、割りと良い打球打てたんですけど」と向上心の高さをにじませるも、「いや、けどラーメン食べられるから良かったです。オールOKです。ありがとうございます!」と、喜びを噛み締めた。160km/hの作間は「俺はこれを決めて、プロ野球選手になります」と、やる気満々。結局、惜しいところで終わってしまったが、Jr.公式エンタメサイト「ISLAND TV」の動画「HiHi Jets 『バッティングセンター③』」(14日アップ)では、170km/hの球を打ったようで、「あいつヤバイ。センスの塊やん」(井上)と、称賛されていた。

 17日の動画は「Snow Man 【向井康二は絶対】絶品箱根グルメをかけたクイズは白熱バトル!」(再生回数は19日時点で35万台)。今回、彼らは箱根へ向かうといい、道中のロケバス車内で「クイズ! 正解は向井康二」企画を行っている。ルールは「向井と答えが同じじゃないと正解にならない」というもので、“いかに向井のことを理解しているか”が鍵。舞台『三婆』出演の影響でメンバーとあまり会えていなかった向井は、オープニングでラウールと“恋人つなぎ”をしたり、座席が隣になった目黒蓮の手を握るほか、岩本照が小さい子どもをあやすかのように向井の頭を触る(1分39秒頃)など、スキンシップ多めの回となっていた。

 第1問、向井は「シンプルなやつ」と前置きしておきながら、「ウミガメは産卵の時になぜ泣く?」と、斜め上を行くお題でメンバーを困らせる。「痛い」(深澤辰哉)「痛いよぉ~」(目黒)「痛いから」(岩本)「いたいから」(渡辺)といった妥当な予想が出る中、宮舘涼太は「こうじに会いたいから」と記入しており、うれしい言葉をもらった向井は「優勝!」と上機嫌。自身が用意していた正解は「痛いから」だったため、「ということで、正解はふっかさん、目黒さん、照くん、そして翔太くん、ダテ様ですね」(向井)と、しれっと宮舘にもポイントを授与した。佐久間大介らが「おかしい、おかしい!」と物言いをつけたところ、向井は「(スケッチブックを)見てみて。“いたい”でしょ? “あ・いたいから”。入ってます!」と、丸め込んだ(大喜利みたい)。

 続いて、「戦ったら一番ヤバい戦国武将は?」「向井の好きなオニギリの具は?」を終え、「世界三大美女と言えば?」のお題へ。目黒が向井の母親、関西ジャニーズJr.の仲間だった室龍太、なにわ男子・道枝駿佑を挙げた際は、佐久間が「みっちーはわかるよ。室は美女じゃない!」と指摘し、本人不在にもかかわらずイジられる室。これに相方的存在の向井は「結構、女性らしいところもあるよ」と、一応フォローした。また、深澤が女優・新垣結衣、深田恭子、お丸さん(『滝沢歌舞伎』で深澤が演じているキャラ)と発表すると、何やらおちょぼ口で可愛い子ぶる向井。ジャニーズの俳優・浜中文一も出演していた今年1月期の深田主演ドラマ『初めて恋をした日に読む話』(TBS系)のモノマネだったようだが、佐久間に「クオリティ、低っ!」と、斬り捨てられていた(実際のヘタさ加減はぜひ動画で確かめてほしい)。

 中盤、ポイント数を確認した場面では、向井が自然と「蓮くん3ポイント」とサラリ。筆者の記憶だと、過去に「目黒」「めぐきゅん」と呼んでいたと思うのだが、いつの間にかナチュラルな「蓮くん」呼びに変わっていたとは……。これも、新メンバー同士の2人の距離が縮まった証なのだろうか。さらに、最終問題の「向井康二がメンバーに言われて一番うれしかったこと」で、向井が「みなさんに久しぶりに会えたんで、ちょっといい感じかと思うんで……ぜび、あの……」ともったいぶって話すシーンは、目黒がニッコニコの笑顔で「きっしょ!」と暴言。それも愛情のこもったツッコミに見え、終始楽しそうなSnow Manの雰囲気に癒やされる1本だった。

 クイズの成績は「康二のお兄ちゃん」を自称する岩本が1位の6ポイントで、2位の目黒と、じゃんけんで勝った同率3位の深澤、宮舘、渡辺までがご褒美をゲット。勝者は強羅駅近くの「田むら 銀かつ亭」にて、豆腐かつ煮定食と、豆腐が苦手な宮舘のみがヒレかつ重をオーダーした。阿部亮平が「食えないこっちの身としてはさ、やっぱりそのおいしさをリポートしてもらえたら……」とお願いすると、この日の主役・向井が「やかましいわ!」と反抗。阿部は珍しく「表出ろ、お前! コノヤロー!」と声を荒げ、向井も「表出るか! 並び直して来い!」と、応戦。過去回にもあった向井VS阿部の敵対関係を演じつつ、しまいには「久しぶりに会うた思うたら……うれしいわ!」(向井)とコテコテの関西弁で本音をぶっちゃけていた。今後の箱根ロケでも、仲睦まじい9人のやりとりに期待が高まる。
(中村チズ子)

子どもまで「ブス」罵る、ママスタBBSの「芸能人アンチ専用スレ」の尋常でない誹謗中傷

 堀ちえみさんのブログに「死ね消えろ嘘ばっかり」などといった誹謗中傷を書き込んだとして、北海道に住む50代の主婦が脅迫の疑いで書類送検された。この主婦は、「ママスタBBS」や「2ちゃんねる(5ちゃんねる)」などの大型掲示板に書き込まれていた堀さんに対するネガティブなコメントの影響で「なんで嘘ばっかり書いているんだろうな」と堀さんに対して不信感を持ち、彼女のブログに誹謗中傷コメントを書き込むようになったという。

[wezzy_blogcard 67689]

 ネット上には、誰でも匿名・無料でコメントを書き込むことができる掲示板が無数に存在しており、特定の著名人や芸能人への悪口を書き込むことを目的とした「アンチ専用」スレッドが至るところでみられる。

「ママスタBBS」の芸能人スレの多くは“アンチ専用”
 書類送検された主婦も閲覧していたという「ママスタBBS」は、子育て情報・コミュニティサイト「ママ★スタジアム」の中にあるコーナーのひとつで、子育ての話題に限らず、自由にスレッドを立てることが可能。カテゴリから「芸能人」を選択して表示されるトピックの多くが、「アンチ専用」「ブログアンチ」「嫌いな人だけ」など悪口を書き込むためにつくられたものだ。

 「市川海老蔵【ブログアンチ】」には207万件以上、「小原正子≪アンチ専用≫」には79万件以上、「あいのり 桃 アンチ」には9万件以上、「◆辻希美ブログアンチ◆」には423マン件以上、「大渕愛子▲アンチ▼」には21万件以上、「あびる優のインスタ見てる?」には2万3千件以上、「木下優樹菜アンチ」には6万件以上、「みきママアンチ」には21万件以上のコメントが連なる。特にママタレントという括りで活動する女性へのアンチが多い。

 そこで交わされている会話はどのようなものか。アンチの多さで有名なのが辻希美だが、ママスタの「◆辻希美ブログアンチ◆」では、辻が「シエル(彼女の母親のハンバーガー店)」の物販宣伝を投稿したことに対して、バッシングが過熱している。

<計算高い女ですよね、辻って。 みんな嘘を指摘してるだけですよね>

<辻宅からシエルまでどれくらいの距離か分からないけど、ベビーカーはいつ使うんですか???>

<すごいね。宣伝するのにマスクして目は伏せて、エルゴだらりで>

芸能人の子どもに対しても「発達障害」「ブス」と罵る
 そのほか、あるアンチスレッドのひとつには、以下のようなコメントが書かれている。

<お義母さんのスイカ入り弁当。カブトムシが入った虫かごの臭いがしそう>

<スパゲティwもまずそうだし こんなに口に入れて行儀悪いし 顔長すぎw w w w どうでもいいけど千と千尋にでてくるリンそっくり 笑>

 これは対象者がブログやInstagramに投稿した料理への悪口がほとんどだが、子どもたちの容姿に対する誹謗中傷もある。

 別の女性芸能人に対しても、その夫婦や長女に対して「発達障害」「ブス」などの酷いコメントが相次いでいる。

<あの夫婦は発達障害なんて理解してないと思う。二人とも自体が発達障害だし>

<よくパズルとかビーズ遊びしてるのも、療育の一環なんじゃない?まあそれでも、ブスの発達障害にちゃんと向き合ってるとは思えないけど>

<この夫婦は自分たちの子供が何かの障害があるかもしれないなとか、ほかの子となんか違うとか、気づけないくらいバカな底辺夫婦だと思うよ。軽度知的障害の両親から生まれた負の連鎖>

 これら以上に醜悪で、引用できないコメントはまだまだたくさんある。凄まじい罵詈雑言の羅列としか言いようがない。

 堀ちえみさんへの脅迫容疑で書類送検された主婦は16日放送の『とくダネ!』(フジテレビ系)の取材で、開き直った様子をみせていた。

<何百回としたわけじゃないんですよ? このインターネットの世の中にちょっと10回くらい書き込みをしたらこういうことになったって感じで>

<皆さん書いてるじゃないですか、大手掲示板とかにもっとすごいこと書いてますよ>

 掲示板での罵詈雑言に慣れてしまったのかもしれないが、「芸能人だから」「匿名だから」「ネット上だから」誰かを誹謗中傷するような書き込みをしていい理由になるわけがない。

 今後、堀ちえみさんのケースのように、誹謗中傷を書き込まれた芸能人らが被害届を出す可能性も十分に考えられる。

カテゴリー: 未分類

King&Princeと「妄想デート」、モテテクニックは「昭和」! 「Seventeen」の夏は純粋?

 「Seventeen」(集英社、以下ST)8月号の表紙を飾るのはKing&Princeです! STでの男性グループ単独表紙は嵐以来の14年ぶりといい、9ページにわたり妄想デート企画やクロストークが掲載されています。また表紙には「最新最可愛夏私服NEWS」「HOT SUMMERな水着トレンド」「あまナツコーデが気分」といった文字が並び、夏を意識しまくった企画が目白押しですが、表紙の色も文字も、さらにはキンプリの衣装も夏のさわやかさに欠けるドぎつい“ピンク色”……。なんとも暑苦しい色味の表紙で目がチカチカしてきたので、早速、中身を見ていきましょう!

<トピックス>
◎King&Princeとラブラブ夏でーと
◎友達脱出モテク
◎新種発見! モテZOO

嵐を意識しまくるKing&Prince

 初めにチェックするのは「今いちばん会いたいキミと最高にエモい夏を。King&Princeとラブラブ夏でーと。」です。各メンバーが花火大会や制服デート、ドライブデートなど、さまざまなシチュエーションでのあま~い妄想を繰り広げます。

 まず、平野紫耀との「助手席ドライブでーと。」を見ていくと、平野は「おしゃべりをたくさんしたい」らしく「目的地を通りすぎるぐらい質問攻めにしたい」と語っていましたが、筆者としては運転に集中し、とにかく安全運転を心がけてほしいと、妄想デート企画にもかかわらず、現実的なことを考えてしまいました。しかし、女子高生のST読者からすれば、免許を持っているだけで“大人の男”を感じ、クラクラ~と甘い妄想を抱くのかもしれません。

 また、永瀬廉との「カフェで宿題でーと。」では、STからの「どんな場所を選ぶ?」という質問に、「家。理由は……休憩しやすいから(笑)ゴロンと床に寝転んでまったりできるから」と回答する永瀬。カフェデートの設定をなぜぶち壊すのか、ツッコミを入れたくなりましたが、それよりも家で休憩って“エロすぎ”はしないか!? とよからぬ想像をしてしまい、「平野とドライブでーと」よりも下世話で夢のない妄想を掻き立てられました。

 そして、妄想デート企画が終わると、キーワードに沿って5人がしゃべる「夏のクロストーク」が続きます。まず、雑誌にちなんで「Seventeen」について、メンバーたちは「今JKにハヤってるモノとかわかんな〜い」「タピオカがハヤってることしかわかんない」など、すっかり大人目線の発言を連発。しかし、そんなキンプリは20代前半のグループでして、「君たちも十分若いだろ!」と思わずにはいられませんが、JKとはジェネレーションギャップを感じている様子。

 また、嵐以来、14年ぶりの単独男性表紙について、神宮寺勇太から「オレらも嵐を起こしちゃう?」との発言が飛び出しましたが、ST読者からすれば、20歳以上年上の嵐よりもキンプリとの“甘酸っぱい”妄想を膨らませる方が健全なのは確かです。
 次に見ていく「恋愛対象に昇格するワザ教えます! 友達脱出モテク」では、「バイト友」「塾友」「あいさつ友」など、友達関係を7種に分類し、関係性に応じた“効くモテク”を指南。例えば、「あいさつ友」を脱出する方法として、「登校時間を合わせる」や「文化祭の準備は同じ作業をする」が挙げられていますが、平成いや昭和から続いているであろう王道のアドバイスに、これを「モテク」にするのはいかがなものかと思ってしまいます。

 もちろん、現代っぽい「LINEのBGMを彼の好きなバンドの曲にする」や「彼が好きなバンドのMVの感想をインスタグラムのストーリーに投稿する」というSNSを駆使する“今っぽい”テクも載っていたものの、「好きな人の趣味に寄せていく」という意味では、こちらもド定番かもしれません。新鮮さに欠ける企画でしたが、時代が変わっても「モテク」は変わらないことがうかがい知れます。

令和になっても「〇〇系」にとらわれる女子

 最後に見ていくのは「令和男子は動物系女子にムチューらしい(ハート)新種発見! モテZOO」。女子を10種類の動物に分けて分析し、自分に近いタイプの動物の行動を真似て「モテ」を狙おうという企画ですが、どうやら動物の生態からヒント得るわけでも、1999年頃に大流行した「動物占い」に似た類でもなさそう。「ドクターフィッシュ女子」「クラゲ女子」「インコ女子」「ハリネズミ系女子」「黒ウサギ女子」など10種の動物が羅列され、“イメージだけ”で動物系女子を分析していました。

 例えば、「モグラ女子」は「モデル体型かつおしゃれでかっこいい。でも内面はオタク」で、「男子のような趣味」を持ち、「ツッコミがするどい」女子のことを指すそう。しかし、実際のモグラは警戒心が強く攻撃的、また1日の食事量は体重の半分程度とかなりの大食漢とされているのでまったく違います。また、「ドクターフィッシュ女子」は「ひとなつっこさと癒し力は、もはや女神(ハート)」で、「まわりの変化を見逃さない」気配りに優れ、「バンソウコウやティッシュ」を常備している女子のことを示すようです。「ドクター」という単語に引っ張られすぎな上に、実際のドクターフィッシュは、まともなエサがない時に、空腹をしのぐために人間の角質を食べるそうなので「ドクターフィッシュ女子」とはだいぶかけ離れています。そもそも、女子を“たかが”10種に分類することなんて不可能ですし、好きな人へのアプローチ方法だって人それぞれ。「〇〇系」にとらわれることなく、自分流の「モテ」を見つけていく方がいいのでは?

 アイドルと妄想デートしたり、モテ行動を分析するなど、恋愛に興味津々なST読者でしたが、「登校時間を合わせる」や「バンソウコウを持ち歩く」を“モテク”とする純粋っぷり。先月号の企画「男子の脳内☆解体新書」では、男子高校生が“エロい”妄想ばかりしていたので、身近なヤリチンに遊ばれるより、目の保養になるKing&Princeを追いかける“夏”もアリだと思いました。
(藤本なつき)

元極妻が考えるヒットマンと引きこもり――「いろんな人」が排除される社会が生んだ悲劇

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

■突然のヒットマン指名

 先月末に、『満期出獄 ヒットマン・中保喜代春』(かや書房)というまたまたすごい本が出版されました。中保さんは、あの「五代目山口組・宅見勝若頭射殺事件」の実行犯のお一人です。

 著者は大ベテランの木村勝美さんで、これまでも若頭射殺事件に関して何冊も本を書かれています。組織のために長い懲役を務めて出所された中保さんの気持ちが、著者との獄中書簡なども交えながらつづられています。ちなみに中保さん自身も、獄中から2001年に『ヒットマン―獄中の父からいとしいわが子へ』(講談社)を出版されていて、これも興味深かったです。事件(1997年)の翌年10月に逮捕され、逮捕の前月には息子さんも誕生されていたのに……。ヤクザとして生きている以上は仕方ないことでもあるのですが、事件を通じて関係者への恨み節もにじんでいます。

 ネタバレしない程度でお話をご紹介しますと、中保さんの稼業入り(ヤクザデビュー)は46歳とかなり遅めなのですが、もともと頭がよくて、シノギもうまくいっていたようです。事件のあった97年当時は、バブル経済崩壊後の不景気や92年に施行された暴対法の影響はあったものの、まだヤクザの居場所はありました。

 中保さんはシノギがちゃんとしているので「ちゃんとしたヤクザ」と見なされたのでしょうか、所属していた中野会の幹部に目をかけられ、ヒットマンとしてスカウトされてしまいます。

「目をかけてくれるのは、はっきりいって、ありがた迷惑でした」

 中保さんは、自著でこう振り返っているほどです。中野会とは、若頭射殺事件後に絶縁された中野太郎会長率いる山口組の二次団体です。会長以下、皆さんの個性が強烈すぎることで有名でした。このあたりは会長の自著『悲憤』(講談社)に詳しく、おもしろエピソードもありますよ。今回の『満期出獄~』も、この中野会幹部への恨みがかなり多めです。

「きっちりタマを取らないかん。おまえらそのメンバーや」

 秘密の会合でこう言われ、「一同は凍りついた」そうです。そりゃそうですね。でも、断ったら自分が殺されますから、仕方なく指名された面識のない3人とグループを作り、同じ組織のナンバー2という雲の上の人の生命を狙うことになったのです。

 さて渋々と襲撃を決めたものの、実行犯グループは、若頭の追跡に四苦八苦します。事件当時の若頭は持病があって都内の病院に入院したりと、移動が多かったんですね。それでも、「その日」が来てしまいました。

 97年8月28日午後。神戸市内のシティホテルのほぼ満席の喫茶室に、サングラスに帽子、青色の作業服の4人の男が突然現れ、2人の山口組幹部とコーヒーを飲んでいた若頭を至近距離から銃撃しました。

「さすが、山口組の若頭や。並の根性とちがう」

 中保さんは『ヒットマン~』で、こう書かれています。45口径の銃弾を10発くらい撃ち込まれながらも、若頭はなおもつかみかかろうとしてきたのだそうです。即死ではなく、搬送先の病院で亡くなっていますしね。

 実行犯グループはいったん逃亡しますが、中保さんは逮捕されました。その後、1人は遺体で見つかり、あとの2人は懲役刑が確定しました。また、現場の指揮役は16年の逃亡の末に13年に逮捕され、無期懲役の刑が確定したことも話題になりました。

 六代目山口組・司忍組長は、産経新聞の記者にこう明かしました。

「そもそもやくざをしていて得なことはない。懲役とは隣り合わせだし、ときには生命の危険もある。それでも人が集まってくる。昔から言われることだが、この世界で救われる者がいるからだと思う」

「社会から落ちこぼれた若者たちが無軌道になって、かたぎに迷惑をかけないように目を光らせることもわれわれの務めだと思っている」

 落ちこぼれがヤクザの世界に入ることで救われる……というのは、今となっては説得力がないのですが、最近は就職氷河期世代の男性の事件も目立ちますよね。川崎で児童を含む20人を殺傷した男性、エリートのお父さんに殺された息子さん、ネットで相手を「低能」と罵倒していた「低能先生」による有名ブロガーの殺害。そして、7月18日には京都アニメーションで放火殺人事件がありましたが、これも犯人は41歳男性だそうです。

 これらを「ヤクザが目を光らせない結果」とは言いませんが、「ヤクザという厄介者」だけではなく、「いろんな人」が排除される社会で、悲劇が繰り返されているのかなと思います。

眞子さまと小室圭さんの結婚は、なぜ不安視される? 「現代日本の結婚」が孕む問題点

 秋篠宮家の長女・眞子さまと小室圭さんの“結婚騒動”が、いまだ国民の注目を集めている。一昨年9月、二人は婚約内定会見を行ったものの、その後、昨年2月に宮内庁から「2020年まで結婚延期」が発表されることに。その背景には、小室さんの母親が、元婚約者との間に借金トラブルを抱えているとの週刊誌報道が関係しているとされ、現在、報道を見る限り、借金トラブルの解決の見通しは立っていない状況だ。

 しかし、眞子さまと小室さんの結婚は、借金トラブル報道の前から国民の間で先行きを不安視されている面があった。というのも、小室さんは婚約内定の一報が流れた当初、一部で「弁護士事務所にパラリーガルとして週3日ほどの勤務し、大学院に通っている」と報じられ、「アルバイトという立場で、眞子さまと結婚しようとしているのか」と物議を醸したのだ。会見で小室さんは、「正規職員として働いているかたわら、社会人入学した大学院に夜間で通っている」と説明したものの、「将来のことにつきましては、みなさまとご相談しながら考えてまいりたいと思います」と述べ、将来設計が不透明なことに、国民から「結婚後の経済面は大丈夫なのか」と疑問の声が噴出。加えて、結婚延期発表後の昨年8月、国際弁護士資格取得のため米フォーダム大学に留学したことが伝えられると、ますます「将来についてどう考えているのだろうか」「結婚自体を取りやめにした方がいいのでは」といった声が飛び交う事態となった。

 戦後、「日本の家族のモデル」となった皇室。今回の結婚騒動にも、「現代の結婚」が孕む問題点が隠されているということはないか。『結婚不要社会』(朝日新聞出版)などの著者である中央大学教授の山田昌弘氏に、「家族社会学」(家族という形態や機能、またその問題を研究する社会学)の視点から、眞子さまと小室さんの結婚騒動を語ってもらった。

眞子さまとの小室圭さんは「現代の結婚が抱える矛盾」の象徴

――眞子さまと小室圭さんの一連の結婚騒動をどのようにご覧になっていましたか。

山田昌弘氏(以下、山田) 社会学者として興味深く見ていました。結婚には「好きな人と一緒になる」「新しい経済生活を始める」という2つの側面があり、1990年くらいまでは、どちらもうまくかなう形になっていたのですが、近年はいわゆる「好きな相手が経済的にふさわしいとは限らない」「経済的にふさわしい相手を好きになるとは限らない」といった矛盾が現れてきました。眞子さまと小室さんの結婚騒動は、まさにその矛盾の象徴なのではないでしょうか。

 結婚に関する研究を行う中で、現在でも「女性は結婚に『経済の安定』を最も望む」ことがわかっており、例えば「好きな人と結婚できれば生活が苦しくても構わないか」というアンケートでも、男性は「構わない」との回答が多い一方、女性は少ないといった調査結果もありました。そのため世間から、眞子さまの結婚に対して「大丈夫なのか?」といった声が出ることも頷けます。

――結婚における“矛盾”が現れてきた理由は何でしょうか。

山田 男性の収入に格差が生じたことです。昔は中卒でも企業に就職すれば収入は安定し、年功序列で収入も増えていきました。昔は、いつまでも収入が安定しないというのはごく一部の男性だけでしたが、現在は結構な割合にのぼっています。一生涯にわたる生活の安定を保障できる男性が少なくなったのです。

――そんな中、妹の佳子さまが「私は、結婚においては当人の気持ちが重要であると考えています」「姉の一個人としての希望がかなう形になってほしい」というお気持ちを表明され、話題を集めました。

山田 若い人たちの間では、眞子さまと小室さんの結婚を応援するという人も多いようです。以前、ゼミの学生たちにもアンケートを取ったのですが、4分の3がお二人の結婚を応援すると回答していました。恐らく、まだ結婚生活をリアルに想像できないからでしょう。

――小室さんは、国際基督教大学卒で、前職は三菱東京UFJ銀行、さらに一橋大学大学院国際企業戦略研究科(経営法務専攻)にも通っていました。現在も、米フォーダム大学に留学し、国際弁護士資格の取得を目指しており、こうした経歴等を見ると、今後の経済生活は安定しそうだとも考えられますが……。

山田 確かに本人の経歴を見れば一般的には文句は言えないとは思いますが、ご実家が借金トラブルを抱えているとのこと。日本では、結婚において「いざとなった時のバックアップがあるか」、つまりフローよりストックの方が重要視される面があります。眞子さまは結婚によって民間人になると、ご実家から金銭的支援を受けることができなくなります。国民の税金を使うことになってしまうからです。そのため、男性側の実家の経済力に注目が集まり、「いざとなった時、皇室の女性としての体裁を保てるだけの支えはあるのか」と、結婚が不安視されるのではないでしょうか。なお、中国でも、結婚において夫側の実家の経済力を見られる傾向があります。「新居の頭金は夫の実家が払うもの」という空気があるのです。

――確かに一般的な結婚でも、「相手の実家」を見るということはあると思います。

山田 雅子さまが天皇陛下とご結婚されたとき、キャリアウーマンである点が話題になりましたが、世間的に「驚かれる」「拒否される」といった空気はありませんでした。なぜなら、ご実家の小和田家が名家だったからではないでしょうか。

 ただ、眞子さまは“生活水準が落ちても好きな人と結婚したい”といったスタンスのようにも見受けられますし、若い人たちはその点を支持して、「応援したい」と感じているようにも思います。

――皇族の方々は、たいへん質素な生活をされていると言いますが、一般世間の金銭感覚とは異なるであろうことは想像に難くありません。

山田 最近では、老後の金銭計画まで考えて結婚するという人もいますが、眞子さまがそこまで考えられていたかと言われると、どうなのでしょうか。先ほど、「女性は結婚に『経済の安定』を最も望む」という話をしましたが、中には「男性の経済面は関係ない」「愛情だけで結婚したい」という若い女性も2割くらいはいるのです。ただし、その場合、女性は「結婚後も自分が働き続けること」、つまり、「共働きで生活費を稼ぐこと」を考えています。私が最も最も注目しているのは、ここです。皇室に生まれ育った眞子さまが、今後小室さんと結婚して民間人になり、経済的に厳しい状況に陥った場合、果たして「働く」のだろうか、と。

――世間では「果たして二人は結婚すべきか否か」という議論が活発です。

山田 私は社会学者なので、「結婚すべきか否か」について判断言及することはありませんが、「いくら好きでも、経済的に苦労するような相手との結婚はやめた方がいい」と考える人は多いだろうなというのはわかります。特に親の立場だと、そう思うでしょう。しかし今の日本には、そうやって考えているうちに「結婚したいけど、一生独身」となる人が大勢いるのです。皇族の女性を迎えるとなると人の目にもさらされますので、眞子さまと付き合いたいという男性が将来現れるかどうか……また、眞子さまご自身も「たとえ経済的に安定していたとしても、彼以上に好きになるの相手が現れるか」と考えている可能性はあると思います。

――「結婚したいけど、経済的に安定しないから、独身を選択する」というケースが増えている中、小室さんは、それと逆行するように「収入は不安定だけれど、皇族の女性にプロポーズ」したのですね。

山田 確かにそれは日本のスタンダードではなく、「カップルの愛情」に絶対的な価値を置く欧米のスタンダードと言えます。だからこそ世間の「何かウラがあるのではないか、もしくはよっぽどの自信過剰か」といった疑念を巻き起こしたのではないでしょうか。しかし、それでも眞子さまが小室さんとご結婚され、その後、お金を稼ぐ労働を行うとなれば、それは日本の結婚の「新しいモデル」の一つになると思います。

山田昌弘(やまだ・まさひろ)
1957年、東京都生まれ。東京大学文学部卒業。社会学者。専門は、家族社会学。東京学芸大学教育学部教授を経て、現在、中央大学文学部教授。「パラサイト・シングル」「格差社会」「婚活」といった言葉の生みの親として知られている。『パラサイト・シングルの時代』(筑摩書房)『少子社会日本―もうひとつの格差のゆくえ』(岩波書店)『結婚不要社会』(朝日新聞出版)など著書多数。

湘南ベルマーレのロッカールームの口論以上の衝撃! ドキュメントDVD『審判』

 先月、とあるJリーグの映像が話題になった。

 それは湘南ベルマーレのロッカールームの映像である。

 3連敗を喫した試合後、選手が引き揚げてきた控え室には重苦しい雰囲気が漂っていた。その空気に切り込んだのが、ドンと腰をかけたベテランのGK秋元陽太だ。キレ気味にロッカーに戻ってきた1歳上の梅崎司へ追及を始めた。

「全然やってねえのにキレんじゃねえよ! 攻撃だけやって取られて守備しねえで、それでキレてんじゃねえ」

 ロッカーでペットボトルを投げつけて怒りをにじませていた梅崎も黙ってはいない。声を荒げて言い返す。

梅崎「やってるよ!」

秋元「してねぇよ!」

梅崎「してるよ!」

秋元「自分だけそう思ってるだけなんだよ」

 ロッカールームでの一触即発の様子を全国ネットの『スッキリ』(日本テレビ系)が取り上げたことでバズり、この映像が収録されていたベルマーレのDVD『NONSTOP FOOTBALLの真実 第5章 ー2018覚悟ー』はAmazonのベストセラーに。その後も『バイキング』(フジテレビ)などでも取り上げられ、現役Jリーガーたちもツイートするなど話題沸騰となった。

 そんなDVDを手掛けたデータスタジアムが、今度はJリーグと日本サッカー協会(JFA)を巻き込んだDVDをリリースした。なんと、審判員の舞台裏を映したドキュメントDVD『審判~ピッチ上の、もう一つのチーム~』を発売したのだ。

 審判員たちの試合中の会話を公開するだけでなく、ロッカールームもそのまま映し出し、さらには反省会までも収録されている。

 特に衝撃なのが、選手たちのエキサイト感である。試合中の審判の音声を公開するのに付随して、選手たちの声も入っている。

 映像で見る限り、あきらかなファウルでも選手たちは食い下がる。しつこいくらい執拗に審判に詰め寄る。それでも、審判は落ち着かせようと対応していく。

 よくネットニュースなどで「日本のレフェリーはコミュニケーションをとらない」となどと監督や選手が不満を口にする記事を見かけるが、DVD『審判』では真逆の画が映し出されている。中には審判の注意を無視している選手もいた。

「これを公開してチームは怒らないのか?」と思ったが、だからこそデータスタジアムは、JリーグとJFAに協力を要請したのだろう。

 このDVDで、サッカーの見方が変わることは間違いない。

 

■ドキュメントDVD『審判~ピッチ上の、もう一つのチーム~』販売ページ

https://w8sports.stores.jp/

 

「どうせ炎上狙い」「言いたいことはわかる」“電車マナー”に言及して物議を醸した芸能人

 元AKB48の島崎遥香が7月16日、自身のTwitterに「おじいちゃんが子供に席を譲ってあげてるのに優先席に座ってる会社員の人たちは何で平気で座ってられるんだろう」と投稿したことで、ネット上に賛否両論が巻き起こった。

「電車内で目の当たりにしたのであろう光景に、疑問を投げかけた島崎。これに対し、一般のTwitterユーザーからは『譲り合う心は大事だよね』『会社員だって働いてたら疲れるし、優先席に座る権利もある』『そこにいた会社員の中には、見た目じゃわからなくても体調不良の人、疾患がある人もいたかもしれない』など、さまざまな意見が寄せられました」(芸能ライター)

 島崎はさらに、「韓国は素敵だったな~健康な若者はみんな立ってた優先席はガラガラでした」と韓国と日本を比較。この点には、ネット上で「韓国を使って日本を蔑むような発言はやめたほうがいい。ていうか、なぜここで他国の話?」「日韓関係の現状を知ってたら、こういうツイートが波紋を呼ぶのはわかりそうなもんだけど……。炎上商法?」といった苦言が相次いだ。

「結局、島崎は『今日のツイートで考えても考えてもやっぱり他国の方が快く思わないコメントが多くて 日本人として悲しくなったので消させてもらいました』として、一連の投稿を削除、その後このツイートも削除しています。電車内でのマナーをめぐっては、ネット上で話題になることも多いですが、元モーニング娘。の辻希美も、6月12日に更新したブログに『今日は久しぶりに電車に乗ったのですが割と混んでいて、お年寄りや小さな子を抱っこしてる人が割と多かったのに、誰も席を譲ろうとしない現実に悲しくなりました』と、つづっていました」(同)

 辻はこの日、昨年12月に出産した第4子・幸空くんの検診後、展示会へ行くために電車を利用したようだが……。

「この時も、ネット上では『子連れで電車に乗るだけでも大変だもんね』『先に座ってた人たちにもそれぞれ事情があったのかも……』『年配の人も、子連れのママでも、いちいち席に座るほうが大変ってタイプもいるから、声かけづらい』など、賛否が分かれていました。また、辻はブログのアクセス数で稼ぐため、『わざと炎上を起こしている』とささやかれることも間々あり、今回も『マナーに言及したのも、どうせ炎上狙いでしょ?』『ネット論争が起こりやすい話題で、アクセス稼ぎね』という冷めたコメントが散見されました」(同)

 2016年には、東急電鉄が「都会の女はみんなキレイだ。」「でも時々、みっともないんだ。」というフレーズを使用し、車内で化粧を行う女性のマナーを問う広告を公開。ネット上で物議を醸し、複数の情報番組でも取り上げられた。

「そんな中、同年11月放送の『バラいろダンディ』(TOKYO MX)では、女優の遠野なぎこが『電車で化粧している人ってだいたいブス』『偏見じゃなくて、羞恥心がないってとこに、美を感じない』と、直球のコメントをしていました。タレントのカルーセル麻紀からは『バカ女』という発言も飛び出し、一部ネットユーザーは『「ブス」や「バカ女」は言い過ぎ』と不快感を示していましたが、『言いたいことはわかる』『化粧は公の場でやることじゃないもんね』『公共の場で化粧をするのは、たしかに美しい行為とは言えない』と賛同する声も少なくありませんでした」(マスコミ関係者)

 さらに、電車では“痴漢”という犯罪行為も問題視されるが、これについてコメントし、ネット上を騒がせた人も。17年4月放送の『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ系)で、痴漢を疑われた男性が逃走したという事件を報じた際、水曜コメンテーターで女優の生稲晃子は、「(女性からしても)周りの男性を疑わなければいけない状況がつらい」とした上で、「満員電車に乗った時は、男性は全員手を挙げるっていうのはどうでしょう?」というマナーを提案。

「これに対し、ネット上には『手を使わない痴漢もいるから無駄』という声のほか、『すべての男性にそんなことを強いるのは、さすがに可哀想』『ふざけたコメントしないで。真面目に言ってるつもりならズレてる』といった指摘も寄せられていました」(同)

 老若男女問わず、いつでも気持ちよく電車を利用できる社会の実現を願うばかりだ。

『栗本薫と中島梓』レビュー:家庭環境と過剰な想像力による孤独感をBL作品として昇華した、稀代のストーリーテラー

――本屋にあまた並ぶ新刊の中から、サイゾーウーマン読者の本棚に入れたい書籍・コミックを紹介します。

『栗本薫と中島梓 世界最長の物語を書いた人』(里中高志、早川書房) 

【概要】

 100巻を超えるファンタジー小説『グイン・サーガ』シリーズや、ミステリー小説『伊集院大介』シリーズなど、エンターテインメント作家としての功績が広く知られている「栗本薫」。彼女は評論家、音楽家、舞台演出家の「中島梓」という一面も持っていた。幅広い活動と超人的な創作スピード、1980~90年代のサブカルチャー黄金期を支えていた彼女。周囲の人々への綿密な取材と資料で、彼女の人生と内面に切り込んだ評伝。

***********

 昨年多くのドラマ賞を受賞した『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)に続き、19年4月期のドラマ『きのう何食べた?』(テレビ東京系)も視聴者からの大きな支持を集めた。10年ほど前には「隠れて楽しむもの」という人も多かった“ボーイズラブ(BL)”ものが、テレビというマスメディアを席巻したことに、時代の潮目を感じる人も少なくないだろう。矢野経済研究所によると、自身を「BLオタク」と考える人は推定50万人。もはやメジャージャンルとして定着感があり、今後ますます商業的な広がりが予見される。

 「ボーイズラブ」という言葉が生まれたのは約30年前、1990年代初頭。それまでは、男性同士の関係性を主題に書かれた女性向けコンテンツは「JUNE」「やおい」などと呼ばれることが多かった。「JUNE」の語源は、78年に創刊された日本初の「女性読者を対象にした、男性同士の恋愛を書いた創作」を専門とする商業誌「JUNE」(サン出版、創刊当時は「comic JUN」)からくる言葉だ。

 厳密に言えば「JUNE=BLの前身」ではない。しかし、“主に男性同士の濃い関係性を題材にしたコンテンツ”という大枠、書き手、読者層など重なり合うところも多く、JUNEは、現在大きく広がるBLの源流のひとつであり、80年代のJUNEの隆盛、書き手の輩出が、現在のBLに果たした役割は小さくはないだろう。

 そんな雑誌「JUNE」の創刊に深く関わり、読者の開拓、書き手の育成にも努めたのが、中島梓だ。今回は、「JUNE」やBLへの寄与という側面から、『栗本薫と中島梓』を読み解いてみたい。

 77年、24歳で評論家「中島梓」として群像新人賞を受賞し、その翌年には「栗本薫」名義で江戸川乱歩賞を当時の最年少で受賞。主に2つの名義で作品を世に出し続けた彼女は、評論、ファンタジー、ミステリー、SF、ホラー、そして男性同士の性愛を描いたJUNEなど多彩な分野で活躍し、56歳で亡くなるまでに424冊(文庫化、再販を除く)にも上る著作を出版した。さらに、舞台にのめり込み、何度も脚本・演出を手掛け、ミュージシャンとしてピアノ演奏やライブ活動も定期的に行い、長唄や清元の名取でもあった。加えて同人誌も販売し、パソコン通信でファンと日々やりとりし、mixi上でも日記を書き、その上で発表の当てのない小説を書きためていたという。

 「JUNE」初代編集長には「何かをしていないと正気を保てないというくらい、病的なほどエネルギッシュ」、ファンクラブ会長には「書いてないと死んじゃうような人」と評された。中島の夫や息子、母の回想からは、自身でも制御できない過剰な想像力に振り回され、孤独感や不安を手離せない生涯だったことがうかがえる。著者は、その一因を家庭環境にあると推察する。

 裕福な家庭に長女として生まれ、何不自由なく育ってきた中島だが、彼女の弟は生後間もなく重度の障害を抱えた。中島梓の名前で書かれた私小説『弥勒』によると、主人公(中島)の母は「お姉ちゃんがとこちゃん(弟)の分までおつむをもってっちゃったからね」「本当はともたん(弟)は大秀才だったのよね」と口癖のようにつぶやく。中島は、どうしても弟中心に回らざるを得ない家庭に複雑な思いを抱え、弟への嫉妬自体に罪悪感を覚える。著者や中島の夫は、彼女が両親から十分な愛情を注がれていたとみているものの、当時に、両親と弟の強固な絆からはじき出されたという孤独感が、異様とも呼べるほどの創作意欲に影響を与えたと考察している。

 彼女がデビュー前に書きためていたのが、初期の代表作ともなる『真夜中の天使』だった。19歳の美少年が芸能界の大物男性たちに抱かれながら歌手として成り上がり、マネジャーとの暴力的とも呼べる愛を紡ぐ。本作のあとがきの中で、中島(栗本)はこうつづったという。

「ただ私にとってそのとき切実に知りたかったこと――それは、一人の人間が、どうしたら、ほんとうに孤独ではなくなるか、ということでした。(略)かれらはみんな、何とかして他人に、ものすごく、全存在をかけるほど強烈に関心をもってほしかっただけなのです」

 『栗本薫と中島梓』の著者は、「中島梓の活動のなかで、<JUNE>という雑誌は非常に重要な位置を占めている」という。創刊初期、注目の新人作家として多忙だったにもかかわらず、中島・栗本名義のほかにも複数の筆名で小説を「JUNE」に寄稿し、新人育成も買って出るほど精力的に活動した。なぜ中島は「JUNE」というジャンルに強く固執したのか。彼女は、投稿小説を講評するコーナー「小説道場」内で、「JUNEにおける男どうしの必然性というのは『この個人でなくてはならない』ことの強調」であると説いている。さらに、JUNE小説は「誰からも理解されないのではないか」「他の人間とひとつになることができないのではないか」といった少女の孤独や不安に応えるものとして存在するジャンルだと解説(『小説道場』第1巻)する。

 そして「男性同士の性愛関係に熱狂する女性オタク層」――今では“腐女子”と呼ばれる層については、現代に通じるジェンダー的な感覚の鋭さをもって論じる。

 中島は、当時の腐女子層を「現代社会で弱者に立たされた者たちの過剰適応」だと捉えていた。91年当時の人気漫画やアニメにおいて、女性としての評価が「いっそう身も蓋もない美醜や老若、性としての優劣に集約」されるようになったと指摘。男性同士の関係性をメインにする作品は、そんな社会の選別のまなざしから逃れつつ、「人に人を欲させる愛という見知らぬ素材を存分に解剖したりいじりまわしたりすることができる」と分析している(『コミュニケーション不全症候群』ちくま文庫)。

 これらの考察は、80~90年代初めに書かれた論であり、社会環境や、ジャンルそのものの成熟段階が全く異なるため、現代では当てはまらない面が多々見られる。しかし、まだ一部にしか知られていなかった「男性同士の関係に熱狂する女性オタク層」を、彼女らの苦しみに寄り添う形で評論の俎上に載せ、外部との橋渡し役になった功績は大きい。

 中島は、デビュー前から晩年までJUNE小説を書き続けた。それはもちろん、あふれるように湧き出たアイデアの泉によるものであるだろう。しかし『栗本薫と中島梓』を読むと、創作衝動の代償のようにつきまとう孤独感から生涯目をそらせなかった彼女が、自分と同じような不安を抱える少女への助けになりたいという願いを込めて、JUNE小説を世に送り出し続けていたようにも思える。現代のBLの隆盛、華やかな広がりの底には、中島の、そして幾人もの書き手による救済の意思が、今もひそやかに流れているのかもしれない。そんな思いに至ってしまう一冊だ。

(保田夏子)