プロ野球DeNA選手の”淫行”は氷山の一角?「特に危ないのは二軍の若手」と関係者が警鐘

 プロ野球選手の醜聞など驚くに値しないが、DeNAベイスターズの若手投手に記録破りのスキャンダルが登場。野球ファンを呆れさせている。

 きっかけは16日、ベイスターズの公式サイトに「綾部翔選手 無期限謹慎処分に関して」という告知が登場したことだ。その内容は、「未成年の少女と関係を持ったことが発覚した」というもので、処分は無期限の謹慎。さらに18日発売の『週刊文春』では、未成年の少女にとどまらず、タレント、AV女優、球団職員、人妻など18人に及ぶ不倫が報じられている。酒、女、金、暴行など、野球選手絡みのスキャンダルには世間もすっかり慣れっこだが、DeNAはとりわけトラブルが多いチームだ。週刊誌のスポーツ担当記者がいう。

「あくまでも疑惑ですが、DeNAでは昨年末、若手選手がゲイビデオに出演していたという噂が飛び交いましたし、期待の若手投手のわいせつ動画流出騒動もありました。また砂田猛樹は今年5月に5000万円の金銭トラブルを週刊誌で報じられています。

 過去を遡れば、幼女への強制わいせつというプロ野球史上最大級の事件を起こしたのも横浜の選手でした。あれだけ世間を騒がせた事件を起こしておきながら、選手管理の面で過去の教訓がまったく生かされていません」(スポーツ担当記者)

 綾部の淫行もこれらに並ぶスキャンダルだが、18人という数字も驚異的。不倫相手だけで野球の試合ができる人数だ。ただ、綾部が処分を受ける直接のきっかけとなった淫行について、野球関係の取材経験も多いスポーツライターはこう指摘する。

「綾部のニュースを聞いて背筋が凍った選手は少なくないでしょう。特に危ないのは二軍の若手選手です。一軍の選手はファンと距離があり、周囲のガードも固く、周りの選手からも教育されますが、二軍の選手はファンとの距離が非常に近く、追っかけとくっついてしまうのは日常茶飯事です。

 片っ端から若手選手と関係する女性ファンも各チームに必ずいます。社会経験の少ない20歳前後の選手は、自分と数歳しか違わない未成年の女の子と関係を持つことに躊躇も罪悪感もありませんよ」(スポーツライター)

 今年4年目の綾部は、一軍での実績はほぼゼロ。二軍選手といえば、一軍を目指して歯を食いしばっているイメージだが、中にはそれとはかけ離れた選手もいるという。

「かつて東大からプロ野球に入ったものの芽が出なかった選手が、引退後に『二軍では野球の話ができないのが辛かった』と話していました。彼が言うには、二軍でくすぶっている選手の会話は『女性、ギャンブル、テレビ、漫画、酒、焼肉だけ』だったそうです。たとえ二軍でもプロ野球選手はモテモテで、派手な女性関係が噂される選手はいくらでもいます。綾部の件はあくまでも“氷山の一角”でしょう」(前出・スポーツライター)

 まずは、「女性の尻を追うヒマがあったらボールを追え」というところから教育する必要がありそうだ。

プロ野球DeNA選手の”淫行”は氷山の一角?「特に危ないのは二軍の若手」と関係者が警鐘

 プロ野球選手の醜聞など驚くに値しないが、DeNAベイスターズの若手投手に記録破りのスキャンダルが登場。野球ファンを呆れさせている。

 きっかけは16日、ベイスターズの公式サイトに「綾部翔選手 無期限謹慎処分に関して」という告知が登場したことだ。その内容は、「未成年の少女と関係を持ったことが発覚した」というもので、処分は無期限の謹慎。さらに18日発売の『週刊文春』では、未成年の少女にとどまらず、タレント、AV女優、球団職員、人妻など18人に及ぶ不倫が報じられている。酒、女、金、暴行など、野球選手絡みのスキャンダルには世間もすっかり慣れっこだが、DeNAはとりわけトラブルが多いチームだ。週刊誌のスポーツ担当記者がいう。

「あくまでも疑惑ですが、DeNAでは昨年末、若手選手がゲイビデオに出演していたという噂が飛び交いましたし、期待の若手投手のわいせつ動画流出騒動もありました。また砂田猛樹は今年5月に5000万円の金銭トラブルを週刊誌で報じられています。

 過去を遡れば、幼女への強制わいせつというプロ野球史上最大級の事件を起こしたのも横浜の選手でした。あれだけ世間を騒がせた事件を起こしておきながら、選手管理の面で過去の教訓がまったく生かされていません」(スポーツ担当記者)

 綾部の淫行もこれらに並ぶスキャンダルだが、18人という数字も驚異的。不倫相手だけで野球の試合ができる人数だ。ただ、綾部が処分を受ける直接のきっかけとなった淫行について、野球関係の取材経験も多いスポーツライターはこう指摘する。

「綾部のニュースを聞いて背筋が凍った選手は少なくないでしょう。特に危ないのは二軍の若手選手です。一軍の選手はファンと距離があり、周囲のガードも固く、周りの選手からも教育されますが、二軍の選手はファンとの距離が非常に近く、追っかけとくっついてしまうのは日常茶飯事です。

 片っ端から若手選手と関係する女性ファンも各チームに必ずいます。社会経験の少ない20歳前後の選手は、自分と数歳しか違わない未成年の女の子と関係を持つことに躊躇も罪悪感もありませんよ」(スポーツライター)

 今年4年目の綾部は、一軍での実績はほぼゼロ。二軍選手といえば、一軍を目指して歯を食いしばっているイメージだが、中にはそれとはかけ離れた選手もいるという。

「かつて東大からプロ野球に入ったものの芽が出なかった選手が、引退後に『二軍では野球の話ができないのが辛かった』と話していました。彼が言うには、二軍でくすぶっている選手の会話は『女性、ギャンブル、テレビ、漫画、酒、焼肉だけ』だったそうです。たとえ二軍でもプロ野球選手はモテモテで、派手な女性関係が噂される選手はいくらでもいます。綾部の件はあくまでも“氷山の一角”でしょう」(前出・スポーツライター)

 まずは、「女性の尻を追うヒマがあったらボールを追え」というところから教育する必要がありそうだ。

宮迫博之、契約解消を正式発表……吉本興業の“最後の温情”を本人が拒否していた?

 7月19日、振り込め詐欺グループへの“闇営業”問題で謹慎中だったお笑いコンビ・雨上がり決死隊の宮迫博之が、所属事務所の吉本興業より“契約解消”されたことが発表された。同日発売の「フライデー」(講談社)では、宮迫が反社会的勢力から現金を受け取っていたとする記事も掲載されたため、一部メディア関係者の間では「引退もあり得る」とささやかれていたが、現実のものとなった。

 吉本は「宮迫とのマネジメントの継続に重大な支障が生じた」として、契約解消に至った経緯を公式発表。この「重大な支障」とは、発覚当初、宮迫が反社会的勢力から「金銭を受け取っていない」とウソの説明をしたことだとみられている。また、吉本が会見の予定は「ありません」としたことや宮迫本人によるコメントが掲載されていない点から、「宮迫に対する吉本サイドの厳しいスタンスがうかがえる」(スポーツ紙記者)との指摘もある。

「宮迫は、闇営業を共に行っていたと報道された元カラテカ・入江慎也やロンドンブーツ1号2号・田村亮らに対し、『ギャラは受け取っていないことにしよう』と、口裏合わせを要求したようです。先輩である宮迫の指示に逆らうことができなかったため、彼らは吉本に対してウソの説明をし、それが世間に公表されることになってしまいました。また宮迫はダウンタウン・松本人志ら、吉本の大物芸人にも、同様の釈明を行っていたといいます。これでは、吉本から愛想をつかされても致し方ありません」(同)

 騒動当初から、宮迫は「謝罪会見を開きたい」と訴えていたそうだが、それがかなわなかったところを見るに、「吉本は、宮迫が多くの人を巻き込み保身に走った点を重く見て、『そうやすやすと、世間への謝罪と許しを請う場を与えるわけにはいかない』と考えたのかもしれません」(同)という。

「しかし、その裏で、宮迫は自ら公の場に立つことを拒否したというウワサも浮上しています。当初は会見に難色を示していた吉本サイドですが、事態が深刻化する中で、宮迫、また亮にも会見の場を準備しだしていたものの、本人たちが拒絶した……と。吉本による“最後の温情”とみられる会見を拒否したとなれば、会社に対して反旗を翻す行為と受け取られても仕方ないでしょう」(広告代理店関係者)

 ネット上では契約解消という処分について、少なからず「ここまでしなくても」という声も出ている。しかし、もはや詐欺グループへの闇営業という話だけには収まらず、これまでのウソや内部で見せた態度などが重なり、宮迫は信用を失ってしまったのだろう。果たして今後、宮迫から情報発信が行われることはあるのだろうか。

吉本興業・大崎会長「いまのやり方変えない」発言に人気芸人も反発……トップダウン体制の限界か

 反社会的勢力の会合での闇営業問題がくすぶり続けている吉本興業。7月13日には、吉本興業ホールディングスの大崎洋会長が『Business Insider Japan』の取材に応じ、諸問題に対する自身の考えを明らかにした。 

 芸人たちが闇営業に手を染める背景に、吉本が支払うギャラの安さや契約形態の問題があると指摘されることも多い。インタビューの中で大崎会長は、芸人が「最初のギャラが250円だった」と発言していたことを引き合いに出し、

〈プロとして舞台に立ったんだから、1円でも払ってあげようという意味での250円。250円もらえてよかったなと、ぼくは思う〉

〈月に30万円払ってやるからがんばれよ、というやり方は、本当の芸人を育てるやり方とは思えない。吉本のいまのやり方を、変えるつもりはありません〉

 などと発言している。修行時代は舞台に立つことこそが重要な経験であり、ギャラはもらえるだけでも有り難い――と主張する大崎社長。エンタメ業界に詳しいジャーナリストはこう話す。

「安い給料で修行を積むというのはどの世界でもある話ではありますが、業界にかかわらずそういった慣習が問題視されている現実がある。若者から搾取するシステム自体に問題があるので、250円でもギャラを払っているだけいいじゃないか、という主張はちょっとずれているように思います。もちろん、駆け出しの芸人に大物芸人と同じギャラを払えとは言いませんが、誰もが納得するくらいの適正な額のギャラを支払うべきだと思います」

 また、テレビ番組に出演した際、テレビ局から吉本に支払われるギャラの取り分が、吉本が9割で芸人が1割だという報道について大崎会長は、

〈同じ番組で、吉本のタレントとほぼ同じランクの他社のタレントが出演したとき、他社のタレントのギャラは10万円、吉本は5万円だったとします。でも、他社は50万円もらってタレントに10万円を、吉本は10万円もらって芸人に5万円払ったのかもしれない〉

 と、コメントしており、配分の問題ではないとの見解のようだ。

「配分の問題ではないというのはごもっともですが、やはり芸人に対して適正な報酬が与えられないということが問題。大崎社長が例示しているように、芸人に支払われるギャラが他社の水準と比べて低いということも問題です。ここにも芸人から搾取することが当たり前となっている状況を見て取れます」(同)

 芸人との「契約」について、大崎社長はこう話している。

〈芸人、アーティスト、タレントとの契約は専属実演家契約。それを吉本の場合は口頭でやっている。民法上も、口頭で成立します〉

 しかし、7月15日放送の日本テレビ系『スッキリ!』の中で、吉本所属のハリセンボン・近藤春菜は「口頭でも(契約に関して)聞いた覚えがない」と発言している。とあるテレビ局関係者はこう話す。

「近藤さんのように、吉本と契約について全く話したことがないという芸人は多いですね。むしろ、そういった話をしたことがあるという芸人のほうが少ないと思います。それどころか、会社に気に入られないと仕事が回ってこないということで、できるだけギャラの話をしないようにしている芸人もいます。そういう現実がある中で、“口頭で契約している”と会長が発言してしまうことには、いささかの違和感を禁じ得ません」

 トップの立場から、事細かに様々な問題について説明した大崎会長だが、残念ながら“ツッコミどころ”が多いものとなった。

「会長自らいろいろな話をできるということは、それだけオープンな環境であるということでもあるでしょう。しかしながら、結果的に“大崎会長の言うことのみが吉本内での正解”になりかねない。何千人ものタレントを抱える大きな組織の場合、1人の考えだけで物事を進めてしまうのは無謀だとも言えます。“吉本流のやり方”を貫くのではなく、客観的な視点を入れて“正しい方法”を見つけていくかが重要でしょう」(前出・ジャーナリスト)

 根本的な問題解決のためには、吉本内部の構造改革も必要なのかもしれない。

吉本興業・大崎会長「いまのやり方変えない」発言に人気芸人も反発……トップダウン体制の限界か

 反社会的勢力の会合での闇営業問題がくすぶり続けている吉本興業。7月13日には、吉本興業ホールディングスの大崎洋会長が『Business Insider Japan』の取材に応じ、諸問題に対する自身の考えを明らかにした。 

 芸人たちが闇営業に手を染める背景に、吉本が支払うギャラの安さや契約形態の問題があると指摘されることも多い。インタビューの中で大崎会長は、芸人が「最初のギャラが250円だった」と発言していたことを引き合いに出し、

〈プロとして舞台に立ったんだから、1円でも払ってあげようという意味での250円。250円もらえてよかったなと、ぼくは思う〉

〈月に30万円払ってやるからがんばれよ、というやり方は、本当の芸人を育てるやり方とは思えない。吉本のいまのやり方を、変えるつもりはありません〉

 などと発言している。修行時代は舞台に立つことこそが重要な経験であり、ギャラはもらえるだけでも有り難い――と主張する大崎社長。エンタメ業界に詳しいジャーナリストはこう話す。

「安い給料で修行を積むというのはどの世界でもある話ではありますが、業界にかかわらずそういった慣習が問題視されている現実がある。若者から搾取するシステム自体に問題があるので、250円でもギャラを払っているだけいいじゃないか、という主張はちょっとずれているように思います。もちろん、駆け出しの芸人に大物芸人と同じギャラを払えとは言いませんが、誰もが納得するくらいの適正な額のギャラを支払うべきだと思います」

 また、テレビ番組に出演した際、テレビ局から吉本に支払われるギャラの取り分が、吉本が9割で芸人が1割だという報道について大崎会長は、

〈同じ番組で、吉本のタレントとほぼ同じランクの他社のタレントが出演したとき、他社のタレントのギャラは10万円、吉本は5万円だったとします。でも、他社は50万円もらってタレントに10万円を、吉本は10万円もらって芸人に5万円払ったのかもしれない〉

 と、コメントしており、配分の問題ではないとの見解のようだ。

「配分の問題ではないというのはごもっともですが、やはり芸人に対して適正な報酬が与えられないということが問題。大崎社長が例示しているように、芸人に支払われるギャラが他社の水準と比べて低いということも問題です。ここにも芸人から搾取することが当たり前となっている状況を見て取れます」(同)

 芸人との「契約」について、大崎社長はこう話している。

〈芸人、アーティスト、タレントとの契約は専属実演家契約。それを吉本の場合は口頭でやっている。民法上も、口頭で成立します〉

 しかし、7月15日放送の日本テレビ系『スッキリ!』の中で、吉本所属のハリセンボン・近藤春菜は「口頭でも(契約に関して)聞いた覚えがない」と発言している。とあるテレビ局関係者はこう話す。

「近藤さんのように、吉本と契約について全く話したことがないという芸人は多いですね。むしろ、そういった話をしたことがあるという芸人のほうが少ないと思います。それどころか、会社に気に入られないと仕事が回ってこないということで、できるだけギャラの話をしないようにしている芸人もいます。そういう現実がある中で、“口頭で契約している”と会長が発言してしまうことには、いささかの違和感を禁じ得ません」

 トップの立場から、事細かに様々な問題について説明した大崎会長だが、残念ながら“ツッコミどころ”が多いものとなった。

「会長自らいろいろな話をできるということは、それだけオープンな環境であるということでもあるでしょう。しかしながら、結果的に“大崎会長の言うことのみが吉本内での正解”になりかねない。何千人ものタレントを抱える大きな組織の場合、1人の考えだけで物事を進めてしまうのは無謀だとも言えます。“吉本流のやり方”を貫くのではなく、客観的な視点を入れて“正しい方法”を見つけていくかが重要でしょう」(前出・ジャーナリスト)

 根本的な問題解決のためには、吉本内部の構造改革も必要なのかもしれない。

近藤真彦、「ジャニーズの長男」発言で存在を誇示も、滝沢秀明は眼中ナシの未来図

 ジャニー喜多川社長の死去に伴い、所属タレントが次々と追悼のコメントを寄せた。その中で、注目を浴びたのが近藤真彦の「長男でいながら、何度も泣いちゃいました。叱られそうです。ジャニーさんありがとう」という発言だった。

「近藤といえば、ジャニーズでは最古参で、メリー喜多川副社長から『ウチのトップ』と称されたこともあった。しかし、あるときからカーレースに夢中になりすぎて、後輩の育成どころか芸能界からも距離を置くようになっています」(芸能関係者)

 その一方、”次男”の東山紀之はジュリー副社長と結婚することを条件に幹部になるレールが敷かれたものの、結局、破談となり、その道を断たれている。

「その結果、後継者に滝沢秀明が選ばれ、2人の序列は一段下がった。とりわけ近藤については、滝沢が切りたがっているという話もある。それを耳にしている近藤は”長男”というワードを使って存在感を誇示しようとしたのでしょう」(同)

 長男の上に立った滝沢が、力を入れているのが、育成からマネージメントまで一貫して行うという取り組みだ。

「ジャニ―氏が晩年気を揉んだのが、ジャニーズJr.がデビューできないまま高齢化していること。生活ができないような状況で彼らを独り立ちさせることを託された滝沢は、さっそく『Snow Man』『SixTONES』といった若手の売り出しに奔走しています。ジャニ―氏の個人資産は500億円とも言われ、一部では遺言にそのうちの100億円を滝沢に渡るよう記されていたとも。これだけあれば、ジュニアたちが路頭に迷う心配もない。滝沢には男版・宝塚のようなビジネスプランもあるといいますが、彼の未来図に、近藤は映っていないでしょうね」(前出・関係者)

 近藤は、”長男”という肩書に、いつまでブラ下がることができるだろうか。

芸能人の肖像権侵害に薬機法違反 マツコや欅坂46も無断で登場「あなたにおすすめ」広告の闇

 NHK『クローズアップ現代+』で放送された『追跡!“フェイク”ネット広告の闇』。芸能人の写真を無断使用した広告が新聞社のニュースサイト等に掲載されていたことが報じられ、話題となった。また「あなたへのおすすめ」という形でメディアに掲載される広告には、薬機法に抵触するものも散見。放置されているのはなぜなのか?

 ニュースサイトで記事を読み終えたときに、関連記事に混じって「あなたにおすすめ」と表示される広告。読み終えた記事とは無関係な健康食品等を扱ったものも多く、「PR」という文字も小さくではあるが表示されているため、その存在を認識している人は多いだろう。

 これは「レコメンド・ウィジェット」と呼ばれる広告配信システムで表示されるもの。朝日新聞などの新聞社のニュースサイトから、サイゾーの運営する「日刊サイゾー」のようなサイトまで、多くのウェブメディアに導入されている。コンプレックスの改善を促すような文言に釣られ、自身を“情弱”と認めながらもついクリックしてしまう人もいるはずだ。だが、そのシステムで配信される広告が物議を醸している。

 きっかけになったのは、1月22日放送のNHK『クローズアップ現代+』の特集『追跡!“フェイク”ネット広告の闇』。特に注目されたのが、芸能人の写真を無断で使用・加工したり、体験談を捏造した健康食品やサプリの広告だ。番組ではマツコ・デラックスの画像や名前を無断使用した広告を取り上げ、新聞社のウェブサイトにもその手の広告が掲載されていたことが反響を呼んだ。

 なお、現在も無断使用とおぼしき広告が掲載されたままのサイトは多く残っているが、サイトの作りが明らかに荒いものが多く、画像の出典も不明なものが大半。メディアに掲載されている広告の文言では、芸能人の名前が使われているものの、リンク先に飛ぶと名前も画像も出てこない……というものもあった。

 なぜ、このようなタチの悪い詐欺まがいの広告が制作され、大手メディアに配信されてしまっているのか?

 まず取材に応えてくれたのは、レコメンド・ウィジェット広告事業を展開する、ネット広告配信会社の社員。芸能人の写真を無断使用する広告については、「以前から弊社で扱う広告の中にも疑わしいものがあり、対策を講じようとしていた」とのこと

「そんな時期に放送されたのが『クローズアップ現代+』の特集でした。レコメンド・ウィジェット広告では、広告配信を行う会社名が表示されていますし、大きな会社は我々を含めて9社ほどしかない。『クローズアップ現代+』で実名で報じられたのは1社のみですが、芸能人の肖像権侵害と思われる広告は、どの会社にも少なからずある。配信先のメディアでは地方新聞が名指しされていましたが、それ以外のニュースサイトでも配信されていました」(同)

 日本でレコメンド・ウィジェット広告を手がける代表的な企業は、LOGLY、Outbrain、popIn、Speeeや、この分野の世界的企業で、日本ではヤフーとビジネスを行っているTaboolaなど。サイバーエージェントやGMOインターネットもこの広告配信事業を手がけている。

 ネット広告配信会社の社員によると、現在はその多くの会社がチェック体制を厳格化し、肖像権侵害と思われる広告は減少しつつあるそうだ。ではなぜ、そうした広告が以前は放置されていたのか?

「レコメンド・ウィジェット広告は、記事を読み終えた人が自然にクリックしやすく、広告効果が非常に高い。業界も急成長中で、扱う広告の数も増え続けているため、単純にチェックが追いついていないのが原因のひとつでした」(同)

 なお芸能人の名前や写真が無断使用されていたのは、健康食品やサプリメントの広告。その手の広告では「芸能人の名前を使うだけでCTR(クリック率)が大きく上がる」(同)ということも、放置される原因となっていた。

「我々も大きな利益を上げられたため、厳しい取り締まりを迅速に行えなかった部分はありました。『クローズアップ現代+』の報道後は、芸能人との契約があるか否か、画像を使っている場合は出典がどこかを確認するようになりましたが、そこまで厳密なチェックを行わない会社は今もあると思います」(同)

 一方で、肖像権侵害の疑いがあるサイトは、「我々が配信をとりやめても、ランディングページは今も残っているところが多い」(同)とのこと。悪質な業者は、今も違う場所で集客を行っているわけだ。

「広告配信の審査を通すときだけ穏当なページを作り、いざ配信が始まったらランディングページを変えてしまう悪徳業者もいました。問い合わせ先の電話番号に連絡したら、ファミリーマートの店舗につながったこともありましたね(笑)。会社を売り逃げして、また別の会社を立ち上げて同じビジネスをしている人もいるでしょうし、イタチごっこのような状態が続いています」(同)

■薬機法の違反率は約7割という調査も

 レコメンド・ウィジェット広告の業界には、また別の問題も残っている。インターネット広告業界の不正対策事業に取り組んでおり、『クローズアップ現代+』の特集にも情報提供で協力した土橋一夫氏は次のように話す。

「特に問題なのは、薬機法違反と思われる広告が非常に多いことです。『クローズアップ現代+』の報道後は、芸能人の名前や写真を使った広告が減った代わりに、薬機法違反の広告はむしろ増えた印象があります」(土橋氏)

 薬機法違反の広告は、業界で以前から問題視されていたという。

「2017年12月にアフィリエイト業界の会合でJARO(日本広告審査機構)の方とお話したとき、『WELQ問題以降、ネット上では医学的に誤った情報を掲載するサイトは減少したが、薬機法に違反した商材を扱うサイトは減っておらず、広告枠を通じて集客を行うようになった』という話を聞きました」(同)

 WELQ問題とは、DeNAの医療系キュレーションメディア『WELQ』において、不正確な医療情報記事が大量公開されていた問題のこと。報道の加熱後は同サイトが閉鎖に追い込まれ、グーグルの検索結果の上位にも類似サイトの記事は表示されにくくなった。

「なお薬機法を無視した表現で集客を行うサイトは、そのサイト自体が検索上位に表示されてしまうと、不正の証拠が残りやすい。そのためウェブメディアの広告枠を利用することが多く、現在はレコメンド・ウィジェット広告の中に多く紛れ込んでいる状況なんです」(同)

 なお土橋氏は、著名人肖像権侵害サイト・薬機法違反サイト検知システム「ヤクパト」を運営。広告サイトを自動で収集し、その内容をチェックしている。

「将来的には違反の判定も自動化する予定ですが、現在は薬機法の知識を持った人を雇い、判定を行っています。現状では4441件の広告枠の調査を終えており、薬機法違反と判定した広告は509件。違反率は全体の11・5%になりました。なお薬機法の対象となる商品を扱った広告は747件。その商品のみに限ると、違反率は68・1%と、7割近い広告が違反となります」(同)

 なお、この数字にはNHKが報じた芸能人の肖像権侵害の広告などは含まれていない。「その手の広告や、詐欺まがいの情報商材の広告も含めれば、違法な広告の割合はさらに上がるでしょう」と土橋氏は話す。

「レコメンド・ウィジェット広告を手がける企業の中には、株式上場している企業もある。そのような企業が、1割を超えるようなボリュームで違法広告を扱っている状況は異常です。また、『クローズアップ現代+』の報道では、違法な広告サイトの制作・運営者としてアフィリエイターの存在がクローズアップされましたが、我々が薬機法違反と判定した広告のうち、アフィリエイターが関わっていることが確認できたのは3分の1程度。残りの3分の2は広告代理店が制作・運営をしているものと思われます。悪質なアフィリエイターも一部ではいますが、大部分は“企業犯罪”の話なんです」(同)

 では、具体的にはどのような表現が薬機法違反となるのか。

「わかりやすいものだとビフォー・アフターと言われる『使用前後表示』。ダイエット前後の変化の写真を掲載しているサイトは、薬機法違反になります。『○キロ痩せました』と書く『臨床結果言及』も違反で、医師推薦の表記も違反です。『最高』などの文言を使う『最高表示』も違反の一種で、『アミノ酸は脂肪を燃焼します。そのアミノ酸がこのサプリメントにはたくさん入っています』と、原料の効能に言及するのも違反です」(同)

 このような違反の基準を聞くと「それだと大半の広告が違反にならないか?」「そういった言葉や写真を使えなかったら、当たり障りのない広告しか作れないでしょ」と感じる人が多いだろう。

「おっしゃる通りですね。実際に大手の健康食品会社や、真面目に事業に取り組んでいる企業は、そうやって穏当な表現のみを使って広告を作っています。ただ、そのような広告はインパクトが弱いので、CTRは下がる。一方で、薬機法違反の表現を使えば、クリック率も購入率も上がり、高い収益を上げられます。そのため高額な広告費を支払えるので、広告枠のオークションでも、意図的に違反をした業者が勝ってしまうんです」(同)

 そのような流れで、レコメンド・ウィジェット広告の中には、薬機法違反の疑いが高い広告が蔓延しているわけだ。なお、広告配信会社が厳しくチェックを行い、「薬機法違反の疑いがあるものは掲載しない」という姿勢を明確にすれば、その手の広告は消えるはずなのだが……。

「適法性の確認には専門的な知識と時間が必要で、その作業を専門業者に依頼すると、ひとつのウェブページあたり5万円程度の費用が必要です。その点で、『薬機法に関わる広告は、すべて専門家にチェックしてもらう』というのは、採算面を考えると難しいでしょう。だからといって、『違法な広告が配信されるのは仕方ない』という態度は許されないと思います」(同)

 前出の広告配信会社の社員は、「薬機法に抵触する可能性のある表現が見られた場合は、修正をお願いしている」と話すが、配信している広告の数は膨大。チェックの時間を増やしても、対応が追いつかない部分があるという。

「薬機法違反かどうかの判断は非常に難しいですし、専門知識を持った人間が確認を行っている会社は少ないはずです。なお、我々が扱う広告の6割ほどは、ダイエットやシミ、シワ、バストアップ、ハゲ、口臭などに関わるコンプレックス商材。今は薬機法に関わるサプリメントや健康食品の広告には頼らざるを得ず、それに代わるジャンルは常に模索している状況です」(広告配信会社社員)

 そのため、薬機法の部分でグレーに見える広告も配信しているわけだ。

「『薬機法違反の疑いのある広告は掲載しません』という態度が正しいことはわかっていますが、正しいことをすると売り上げは減る。ウチの場合は利益を削る覚悟で基準を厳しくしていますが、『業界で基準を設けよう』という話が出ても、なかなか足並みは揃いません。そういった広告を必要悪として受け入れながら、『ウチの会社はどこまで踏み込んだことをやれるのか』というチキンレースを続けているのが、今のこの業界の現状なんです」(同)

 そんな業界の中には、感覚が麻痺しつつある人間もいるそうだ。

「ウェブ広告業界で影響力が強い方が、『ゴミ広告ばかりが配信されている状態=広告配信会社の業績がいい状態……となっている今、業界はどこへ向かうべきなのか』という趣旨のことをフェイスブックで書いたところ、あるレコメンド・ウィジェット広告配信会社の社員が反応。『「ゴミ広告」に助けられている人が少なからずいると思うのです』『美容健食コスメサプリなどの広告への業界関係者の厳しいヘイトについて疑問視しております』といった反論を述べてきたことがありました。“ヘイト”という言葉を使う感覚が異常だと思いますし、『その広告を配信している会社がそれを言うか?』と唖然としてしまいました」(土橋氏)

 悪質な広告の被害では、騙した側の広告主が非難され、騙された側の消費者が“情弱”とバカにされがちだが、広告を配信する側の人間も、その弱者を食い物にするビジネスに加担しているわけだ。

■違法広告を掲載するメディアにも責任が

 ここまでは違法広告が蔓延する現状について、主に広告配信会社の立場から考察を行ってきたが、この現状の責任は彼らだけにあるわけではない。

「広告を掲載するメディア側は、『広告配信会社がチェックしてくれているはずだ』と考えて、誰もチェックを行っていないのが現状でしょう。一方で広告配信会社は、広告主との契約時に『違法性のある表現は使用しないこと』と取り決めを行っているでしょうから、一義的な責任は広告主の側にあると考えているはずです」(土橋氏)

 そうやって責任の所在を不明にした状態で、今のネット広告の市場や、その収益に頼るウェブメディアは成り立っているのだ。

「朝日新聞のサイトにも、薬機法違反の疑いのある広告が混じっていますからね。そのためウェブメディアがこの問題を報じると、『じゃあお前のサイトに出てくる広告は大丈夫なのか?』という話になってしまう。それで事態の改善が進まない部分はあるでしょう」(同)

 皮肉なことに、この問題を報じたウェブメディアの記事でも、読み終えると「あなたにおすすめ」と薬機法違反の広告が表示されることが多かった。小社サイゾーの運営するサイトの収益や、筆者のような書き手の原稿料も、その一部は違法性の判断が難しい広告サイトから生まれていることも否定できない。責任を背負う覚悟と、身を切る覚悟は、広告に関わる全員に求められるのだ。

「その点で、私はウェブメディアの『ねとらぼ』に期待しています。『ねとらぼ』を運営するアイティメディア株式会社は、レコメンド・ウィジェット広告を手がけるログリー株式会社の株主でもある。『ねとらぼ』はネット上の問題を誠実に報じるサイトだと思いますし、株主の側から問題提起する報道が始まれば、業界は変わると思います」(土橋氏)

 そして土橋氏は「レコメンド・ウィジェット広告としては、健康食品・美容の広告を一律で配信停止にするのが現状で取りうる最善の対策ではないか」と語る。

「大量の広告が消え、利益は大きく下がるでしょうが、その代わりに単価は安くても別の広告が入るはずです。また、レコメンド・ウィジェット広告とは分野が違いますが、ヤフーやグーグルのサイトでは、違法性のある広告の比率が明らかに低い。それは広告と法律に対する会社の姿勢が明確だからだと思いますし、レコメンド・ウィジェット広告の分野でも、違法性のある広告は努力で減らせるはず」(土橋氏)

 先述の広告配信会社の社員も次なる一手を模索しているという。

「現在のウェブ広告の業界は、単価が高い少数の広告を厳密にチェックして配信する方法から、薄利多売の方向に移行する過度期にある。だからこそ多くの問題が起こっています。違法性のある広告の判定については、この先数年のあいだにAIがかなりの正確さで行えるようになるでしょう」(広告配信会社社員)

 さりとて、悪徳業者をレコメンド・ウィジェット広告の配信から排除しても、彼らはまた別の場所でビジネスを始めるだろう。

「『犯罪者が犯罪をする場所を変えているだけ』と言われたらそうかもしれませんし、その点には私もむなしさを感じています。ただ、だからといってレコメンド・ウィジェット広告が巨大な犯罪市場となっている現状は放置できない。この場所をきれいな状態にすることにも、犯罪者が一時的にでもビジネスをできない状態を作ることにも、私は価値があると思います」(土橋氏)

 ネットに限らず、雑誌の広告にも怪しげなコンプレックス商材は今も昔も多い。その広告費にビジネスが支えられてきたのは紛れもない事実だ。人間の抱えるコンプレックスも、「長生きしたい」「痩せたい」「きれいになりたい」といった欲望も、この先消えることはないだろう。肖像権侵害や薬機法違反の表現で、消費者を食い物にする広告を「情弱ビジネス」と片付けるのはたやすいが、この問題は企業もユーザーも向き合い続けていくべきものなのだ。(月刊サイゾー5月号『情弱ビジネスのカラクリ』より)

芸能人の肖像権侵害に薬機法違反 マツコや欅坂46も無断で登場「あなたにおすすめ」広告の闇

 NHK『クローズアップ現代+』で放送された『追跡!“フェイク”ネット広告の闇』。芸能人の写真を無断使用した広告が新聞社のニュースサイト等に掲載されていたことが報じられ、話題となった。また「あなたへのおすすめ」という形でメディアに掲載される広告には、薬機法に抵触するものも散見。放置されているのはなぜなのか?

 ニュースサイトで記事を読み終えたときに、関連記事に混じって「あなたにおすすめ」と表示される広告。読み終えた記事とは無関係な健康食品等を扱ったものも多く、「PR」という文字も小さくではあるが表示されているため、その存在を認識している人は多いだろう。

 これは「レコメンド・ウィジェット」と呼ばれる広告配信システムで表示されるもの。朝日新聞などの新聞社のニュースサイトから、サイゾーの運営する「日刊サイゾー」のようなサイトまで、多くのウェブメディアに導入されている。コンプレックスの改善を促すような文言に釣られ、自身を“情弱”と認めながらもついクリックしてしまう人もいるはずだ。だが、そのシステムで配信される広告が物議を醸している。

 きっかけになったのは、1月22日放送のNHK『クローズアップ現代+』の特集『追跡!“フェイク”ネット広告の闇』。特に注目されたのが、芸能人の写真を無断で使用・加工したり、体験談を捏造した健康食品やサプリの広告だ。番組ではマツコ・デラックスの画像や名前を無断使用した広告を取り上げ、新聞社のウェブサイトにもその手の広告が掲載されていたことが反響を呼んだ。

 なお、現在も無断使用とおぼしき広告が掲載されたままのサイトは多く残っているが、サイトの作りが明らかに荒いものが多く、画像の出典も不明なものが大半。メディアに掲載されている広告の文言では、芸能人の名前が使われているものの、リンク先に飛ぶと名前も画像も出てこない……というものもあった。

 なぜ、このようなタチの悪い詐欺まがいの広告が制作され、大手メディアに配信されてしまっているのか?

 まず取材に応えてくれたのは、レコメンド・ウィジェット広告事業を展開する、ネット広告配信会社の社員。芸能人の写真を無断使用する広告については、「以前から弊社で扱う広告の中にも疑わしいものがあり、対策を講じようとしていた」とのこと

「そんな時期に放送されたのが『クローズアップ現代+』の特集でした。レコメンド・ウィジェット広告では、広告配信を行う会社名が表示されていますし、大きな会社は我々を含めて9社ほどしかない。『クローズアップ現代+』で実名で報じられたのは1社のみですが、芸能人の肖像権侵害と思われる広告は、どの会社にも少なからずある。配信先のメディアでは地方新聞が名指しされていましたが、それ以外のニュースサイトでも配信されていました」(同)

 日本でレコメンド・ウィジェット広告を手がける代表的な企業は、LOGLY、Outbrain、popIn、Speeeや、この分野の世界的企業で、日本ではヤフーとビジネスを行っているTaboolaなど。サイバーエージェントやGMOインターネットもこの広告配信事業を手がけている。

 ネット広告配信会社の社員によると、現在はその多くの会社がチェック体制を厳格化し、肖像権侵害と思われる広告は減少しつつあるそうだ。ではなぜ、そうした広告が以前は放置されていたのか?

「レコメンド・ウィジェット広告は、記事を読み終えた人が自然にクリックしやすく、広告効果が非常に高い。業界も急成長中で、扱う広告の数も増え続けているため、単純にチェックが追いついていないのが原因のひとつでした」(同)

 なお芸能人の名前や写真が無断使用されていたのは、健康食品やサプリメントの広告。その手の広告では「芸能人の名前を使うだけでCTR(クリック率)が大きく上がる」(同)ということも、放置される原因となっていた。

「我々も大きな利益を上げられたため、厳しい取り締まりを迅速に行えなかった部分はありました。『クローズアップ現代+』の報道後は、芸能人との契約があるか否か、画像を使っている場合は出典がどこかを確認するようになりましたが、そこまで厳密なチェックを行わない会社は今もあると思います」(同)

 一方で、肖像権侵害の疑いがあるサイトは、「我々が配信をとりやめても、ランディングページは今も残っているところが多い」(同)とのこと。悪質な業者は、今も違う場所で集客を行っているわけだ。

「広告配信の審査を通すときだけ穏当なページを作り、いざ配信が始まったらランディングページを変えてしまう悪徳業者もいました。問い合わせ先の電話番号に連絡したら、ファミリーマートの店舗につながったこともありましたね(笑)。会社を売り逃げして、また別の会社を立ち上げて同じビジネスをしている人もいるでしょうし、イタチごっこのような状態が続いています」(同)

■薬機法の違反率は約7割という調査も

 レコメンド・ウィジェット広告の業界には、また別の問題も残っている。インターネット広告業界の不正対策事業に取り組んでおり、『クローズアップ現代+』の特集にも情報提供で協力した土橋一夫氏は次のように話す。

「特に問題なのは、薬機法違反と思われる広告が非常に多いことです。『クローズアップ現代+』の報道後は、芸能人の名前や写真を使った広告が減った代わりに、薬機法違反の広告はむしろ増えた印象があります」(土橋氏)

 薬機法違反の広告は、業界で以前から問題視されていたという。

「2017年12月にアフィリエイト業界の会合でJARO(日本広告審査機構)の方とお話したとき、『WELQ問題以降、ネット上では医学的に誤った情報を掲載するサイトは減少したが、薬機法に違反した商材を扱うサイトは減っておらず、広告枠を通じて集客を行うようになった』という話を聞きました」(同)

 WELQ問題とは、DeNAの医療系キュレーションメディア『WELQ』において、不正確な医療情報記事が大量公開されていた問題のこと。報道の加熱後は同サイトが閉鎖に追い込まれ、グーグルの検索結果の上位にも類似サイトの記事は表示されにくくなった。

「なお薬機法を無視した表現で集客を行うサイトは、そのサイト自体が検索上位に表示されてしまうと、不正の証拠が残りやすい。そのためウェブメディアの広告枠を利用することが多く、現在はレコメンド・ウィジェット広告の中に多く紛れ込んでいる状況なんです」(同)

 なお土橋氏は、著名人肖像権侵害サイト・薬機法違反サイト検知システム「ヤクパト」を運営。広告サイトを自動で収集し、その内容をチェックしている。

「将来的には違反の判定も自動化する予定ですが、現在は薬機法の知識を持った人を雇い、判定を行っています。現状では4441件の広告枠の調査を終えており、薬機法違反と判定した広告は509件。違反率は全体の11・5%になりました。なお薬機法の対象となる商品を扱った広告は747件。その商品のみに限ると、違反率は68・1%と、7割近い広告が違反となります」(同)

 なお、この数字にはNHKが報じた芸能人の肖像権侵害の広告などは含まれていない。「その手の広告や、詐欺まがいの情報商材の広告も含めれば、違法な広告の割合はさらに上がるでしょう」と土橋氏は話す。

「レコメンド・ウィジェット広告を手がける企業の中には、株式上場している企業もある。そのような企業が、1割を超えるようなボリュームで違法広告を扱っている状況は異常です。また、『クローズアップ現代+』の報道では、違法な広告サイトの制作・運営者としてアフィリエイターの存在がクローズアップされましたが、我々が薬機法違反と判定した広告のうち、アフィリエイターが関わっていることが確認できたのは3分の1程度。残りの3分の2は広告代理店が制作・運営をしているものと思われます。悪質なアフィリエイターも一部ではいますが、大部分は“企業犯罪”の話なんです」(同)

 では、具体的にはどのような表現が薬機法違反となるのか。

「わかりやすいものだとビフォー・アフターと言われる『使用前後表示』。ダイエット前後の変化の写真を掲載しているサイトは、薬機法違反になります。『○キロ痩せました』と書く『臨床結果言及』も違反で、医師推薦の表記も違反です。『最高』などの文言を使う『最高表示』も違反の一種で、『アミノ酸は脂肪を燃焼します。そのアミノ酸がこのサプリメントにはたくさん入っています』と、原料の効能に言及するのも違反です」(同)

 このような違反の基準を聞くと「それだと大半の広告が違反にならないか?」「そういった言葉や写真を使えなかったら、当たり障りのない広告しか作れないでしょ」と感じる人が多いだろう。

「おっしゃる通りですね。実際に大手の健康食品会社や、真面目に事業に取り組んでいる企業は、そうやって穏当な表現のみを使って広告を作っています。ただ、そのような広告はインパクトが弱いので、CTRは下がる。一方で、薬機法違反の表現を使えば、クリック率も購入率も上がり、高い収益を上げられます。そのため高額な広告費を支払えるので、広告枠のオークションでも、意図的に違反をした業者が勝ってしまうんです」(同)

 そのような流れで、レコメンド・ウィジェット広告の中には、薬機法違反の疑いが高い広告が蔓延しているわけだ。なお、広告配信会社が厳しくチェックを行い、「薬機法違反の疑いがあるものは掲載しない」という姿勢を明確にすれば、その手の広告は消えるはずなのだが……。

「適法性の確認には専門的な知識と時間が必要で、その作業を専門業者に依頼すると、ひとつのウェブページあたり5万円程度の費用が必要です。その点で、『薬機法に関わる広告は、すべて専門家にチェックしてもらう』というのは、採算面を考えると難しいでしょう。だからといって、『違法な広告が配信されるのは仕方ない』という態度は許されないと思います」(同)

 前出の広告配信会社の社員は、「薬機法に抵触する可能性のある表現が見られた場合は、修正をお願いしている」と話すが、配信している広告の数は膨大。チェックの時間を増やしても、対応が追いつかない部分があるという。

「薬機法違反かどうかの判断は非常に難しいですし、専門知識を持った人間が確認を行っている会社は少ないはずです。なお、我々が扱う広告の6割ほどは、ダイエットやシミ、シワ、バストアップ、ハゲ、口臭などに関わるコンプレックス商材。今は薬機法に関わるサプリメントや健康食品の広告には頼らざるを得ず、それに代わるジャンルは常に模索している状況です」(広告配信会社社員)

 そのため、薬機法の部分でグレーに見える広告も配信しているわけだ。

「『薬機法違反の疑いのある広告は掲載しません』という態度が正しいことはわかっていますが、正しいことをすると売り上げは減る。ウチの場合は利益を削る覚悟で基準を厳しくしていますが、『業界で基準を設けよう』という話が出ても、なかなか足並みは揃いません。そういった広告を必要悪として受け入れながら、『ウチの会社はどこまで踏み込んだことをやれるのか』というチキンレースを続けているのが、今のこの業界の現状なんです」(同)

 そんな業界の中には、感覚が麻痺しつつある人間もいるそうだ。

「ウェブ広告業界で影響力が強い方が、『ゴミ広告ばかりが配信されている状態=広告配信会社の業績がいい状態……となっている今、業界はどこへ向かうべきなのか』という趣旨のことをフェイスブックで書いたところ、あるレコメンド・ウィジェット広告配信会社の社員が反応。『「ゴミ広告」に助けられている人が少なからずいると思うのです』『美容健食コスメサプリなどの広告への業界関係者の厳しいヘイトについて疑問視しております』といった反論を述べてきたことがありました。“ヘイト”という言葉を使う感覚が異常だと思いますし、『その広告を配信している会社がそれを言うか?』と唖然としてしまいました」(土橋氏)

 悪質な広告の被害では、騙した側の広告主が非難され、騙された側の消費者が“情弱”とバカにされがちだが、広告を配信する側の人間も、その弱者を食い物にするビジネスに加担しているわけだ。

■違法広告を掲載するメディアにも責任が

 ここまでは違法広告が蔓延する現状について、主に広告配信会社の立場から考察を行ってきたが、この現状の責任は彼らだけにあるわけではない。

「広告を掲載するメディア側は、『広告配信会社がチェックしてくれているはずだ』と考えて、誰もチェックを行っていないのが現状でしょう。一方で広告配信会社は、広告主との契約時に『違法性のある表現は使用しないこと』と取り決めを行っているでしょうから、一義的な責任は広告主の側にあると考えているはずです」(土橋氏)

 そうやって責任の所在を不明にした状態で、今のネット広告の市場や、その収益に頼るウェブメディアは成り立っているのだ。

「朝日新聞のサイトにも、薬機法違反の疑いのある広告が混じっていますからね。そのためウェブメディアがこの問題を報じると、『じゃあお前のサイトに出てくる広告は大丈夫なのか?』という話になってしまう。それで事態の改善が進まない部分はあるでしょう」(同)

 皮肉なことに、この問題を報じたウェブメディアの記事でも、読み終えると「あなたにおすすめ」と薬機法違反の広告が表示されることが多かった。小社サイゾーの運営するサイトの収益や、筆者のような書き手の原稿料も、その一部は違法性の判断が難しい広告サイトから生まれていることも否定できない。責任を背負う覚悟と、身を切る覚悟は、広告に関わる全員に求められるのだ。

「その点で、私はウェブメディアの『ねとらぼ』に期待しています。『ねとらぼ』を運営するアイティメディア株式会社は、レコメンド・ウィジェット広告を手がけるログリー株式会社の株主でもある。『ねとらぼ』はネット上の問題を誠実に報じるサイトだと思いますし、株主の側から問題提起する報道が始まれば、業界は変わると思います」(土橋氏)

 そして土橋氏は「レコメンド・ウィジェット広告としては、健康食品・美容の広告を一律で配信停止にするのが現状で取りうる最善の対策ではないか」と語る。

「大量の広告が消え、利益は大きく下がるでしょうが、その代わりに単価は安くても別の広告が入るはずです。また、レコメンド・ウィジェット広告とは分野が違いますが、ヤフーやグーグルのサイトでは、違法性のある広告の比率が明らかに低い。それは広告と法律に対する会社の姿勢が明確だからだと思いますし、レコメンド・ウィジェット広告の分野でも、違法性のある広告は努力で減らせるはず」(土橋氏)

 先述の広告配信会社の社員も次なる一手を模索しているという。

「現在のウェブ広告の業界は、単価が高い少数の広告を厳密にチェックして配信する方法から、薄利多売の方向に移行する過度期にある。だからこそ多くの問題が起こっています。違法性のある広告の判定については、この先数年のあいだにAIがかなりの正確さで行えるようになるでしょう」(広告配信会社社員)

 さりとて、悪徳業者をレコメンド・ウィジェット広告の配信から排除しても、彼らはまた別の場所でビジネスを始めるだろう。

「『犯罪者が犯罪をする場所を変えているだけ』と言われたらそうかもしれませんし、その点には私もむなしさを感じています。ただ、だからといってレコメンド・ウィジェット広告が巨大な犯罪市場となっている現状は放置できない。この場所をきれいな状態にすることにも、犯罪者が一時的にでもビジネスをできない状態を作ることにも、私は価値があると思います」(土橋氏)

 ネットに限らず、雑誌の広告にも怪しげなコンプレックス商材は今も昔も多い。その広告費にビジネスが支えられてきたのは紛れもない事実だ。人間の抱えるコンプレックスも、「長生きしたい」「痩せたい」「きれいになりたい」といった欲望も、この先消えることはないだろう。肖像権侵害や薬機法違反の表現で、消費者を食い物にする広告を「情弱ビジネス」と片付けるのはたやすいが、この問題は企業もユーザーも向き合い続けていくべきものなのだ。(月刊サイゾー5月号『情弱ビジネスのカラクリ』より)

King&Prince・神宮寺勇太、『ZIP!』スタッフへ大失態! 「一番やっちゃダメ」指摘相次ぐ

 朝の情報番組『ZIP!』(日本テレビ系)にて、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックに向け、King&Princeがさまざまなスポーツに挑戦するコーナー「MEDAL RUSH」が放送。7月15~19日は、メンバー5人で「バレーボール」に挑戦し、全日本男子バレーボール監督を務めていた、植田辰哉氏から指導を受けることとなった。

 メンバーの実力を確かめるため、まずはオリンピック候補選手と試合を行ったのだが、その様子を見ていた植田氏いわく、King&Princeメンバーは「ボールを使う以前の問題」とのこと。そこで、「横幅9mのコートに置かれた3つのボールを、15秒以内にすべて反対側のラインまで運ぶ」というトレーニングを行うことに。最初に挑戦した岸優太は、メンバーから「岸くん“盗人”みたいになってる!」(平野紫耀)「泥棒だよ……」(神宮寺勇太)と怪しい挙動にツッコミが入っていたが、14秒でギリギリクリア。

 ほかのメンバーも順調にクリアしていったのだが、高橋海人が途中でボールを遠くまで蹴飛ばしてしまい、タイムオーバーに。その結果、「連帯責任」として全員にペナルティが科されることになった。仰向けに寝た状態から、上半身と下半身を床から離し、両手・両足を真っ直ぐ伸ばすポーズを維持するものだったのだが、全身の筋肉を使うポーズにメンバーからは「先生~!」「監督~!」と悲鳴が続出。

 この時、ファンは岸のポーズに注目。なぜか岸は、片腕を曲げて植田氏が“時計を見た瞬間”の格好をマネしており、テロップでも「ポーズ違う(時計もしてない)」「何このポーズ?」とツッコミが入っていた。ファンからも「岸くん面白すぎ。本当、何のポーズ!?」「岸くん、字幕で突っ込まれてるよ!」「岸くんの天然が爆発してるわ(笑)」と、笑いが起こっていた。

 その後も、“フットワーク”や“オーバーパス”の練習など、植田氏が次々と繰り出すメニューに必死に食らいつくメンバーたち。同コーナーで「ビーチバレーボール」を経験したにもかかわらず、今まで良いところなしだった高橋が、ようやく監督から「ナイス!」と褒められる場面も。高橋はアンダーパスの構えについても、植田氏から「いい! これキレイ!」と褒められ、思わずニッコリ。練習の成果が出たことに、喜びが隠せなかったようだ。

 一方、強烈なスパイクをレシーブする練習では、神宮寺勇太がカメラマンにボールをぶつける大失態を犯す。メンバーから「大丈夫ですか!?」と心配の声が飛ぶと当時に、「やっちゃいけない」(岸)「それ一番やっちゃいけないやつ!」(永瀬)と神宮寺へ注意が入っていた。そんな中、平野だけは「僕は、最初からいつかやるだろうなと思った」と笑顔を浮かべており、予想通りの展開にご満悦の様子だった。

 来週は、いよいよリベンジマッチ。今までの練習の成果を見せてほしいものだ。
(華山いの)

元モーニング娘。高橋愛の夫・あべこうじのマスク着用に苦言相次ぐ「下品に見える」「ドン引き」

 元モーニング娘。の高橋愛が、夫のあべこうじとの2ショット写真を久々に披露した。 

 15日頃からアメリカを旅行していることを明かしている高橋夫婦。セドナなど観光地を回っていることを明かしているが、そんな中、16日に「ピッタマスク」というタイトルのエントリーを投稿し、「旅には、マスクが必須!って事でふたりともピッタマスク」と、マスクをした自身とあべのツーショット写真を披露した。

 高橋は白いマスクを着用し、あべは黒いマスクを着用しているこのツーショット。バックには空港の景色が広がっており、移動中に撮影した一コマだと思われるが、高橋は「このマスク好きなんだ~」「特に、ベージュがお気に入り!!!」とコメントを寄せていた。

 しかし、この投稿についてネットからは、「黒マスクって下品に見える…」「おじさんが黒マスクしてる。似合わないよ」「こんなに年いってるのに黒マスクとかドン引きだわ」という苦言が寄せられている。

 韓国発祥で日本でも流行っている黒マスク。44歳のあべには少し似合わないと感じたネットユーザーが多かったようだった。