戸田恵梨香と水野美紀の若作りが痛い……次のNHK朝ドラ『スカーレット』の“無茶ぶり”に不安

 広瀬すず主演のNHK朝ドラ『なつぞら』が連日、20%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)超えの高視聴率を記録。次回作の『スカーレット』にも期待が集まっている。

 同作は焼き物の里、信楽の女性陶芸家を戸田恵梨香が演じ、物を作り出す情熱と喜びを糧に、失敗や挫折にめげない波瀾万丈な人生を描くオリジナル・ストーリー。そんななか、出演者の水野美紀が『AERA』(朝日新聞出版)のコラムでさらりと語った一文が朝ドラファンから不安視されている。

「現在、45歳の水野ですが、コラムでは『しれっと20代を演じているのだ』と明かし、『主人公の半生を描く朝ドラならではの無茶である』と語っています。NHK大河ドラマ『春日局』では、当時43歳の大原麗子が17歳の少女を演じた例もありますが、かなりの冒険には違いない。ネット上では水野と顔が似ていて『上位互換』とされる広瀬アリスを起用したほうがよかったとの声も上がっています」(テレビ誌ライター)

 心配なのは、水野だけではない。

「ヒロインを演じる戸田は15歳から50歳前後までを演じます。4月4日には15歳バージョンでマスコミの前に登場。お下げ髪に“ぱっつん前髪”、セーラー服のもんぺ姿を披露しています。実年齢は30歳の戸田ですが、本人は『15歳、イケるなと確信してます』と自画自賛。しかし、セーラー服姿を見たネット民からは、『農作業のおばさんだと思った』『戸田、アウト~』との声が聞かれました。ドラマの前半は出演者の見た目と役の設定が合わず、”無茶ぶり”に視聴者が戸惑うかもしれませんね」(前出・テレビ誌ライター)

『なつぞら』で10代、20代を演じた広瀬より、戸田や水野が若々しく見えればよいのだが……。

傑作ホラー再び……パワーアップした殺人人形、映画『チャイルド・プレイ』鑑賞券をプレゼント

 映画『チャイルド・プレイ』が7月19日より全国公開されます! 本作は、1988年の第1作以降、計7作品が製作されてきた人気ホラーシリーズの最新作。かわいらしい見た目ながら残忍な殺人を繰り返す人形チャッキーが、AI技術により進化を遂げ、“バディ人形”として登場します。大ヒットホラー『ITイット“それ”が見えたら、終わり。』を手がけた製作陣が贈るクラシックホラーの現代版は、どのような内容となっているのでしょうか。早速あらすじを見てきましょう!

 引っ越し先で友達のいない少年アンディ(ガブリエル・ベイトマン)は、誕生日に母親(オーブリー・プラザ)から“バディ人形”をプレゼントされる。最先端テクノロジー会社・カスラン社により生み出された人形には、音声認識センサーや高解像度画像認識機能などが備えられており、スマートフォンアプリと連携して操作も可能という。最先端のAI技術が盛り込まれていた人形は、自らをチャッキーと名乗るが、実は欠陥品だった。的外れな受け答えにアンディは落胆したが、「君が一番の親友だよ」と話すチャッキーに、次第に夢中になっていく。それと同時に、周辺では異変が起こり始めて……。
 
 アメリカでは、6月21日より公開されていますが、全米公開日が重なったディズニー/ピクサー映画『トイ・ストーリー4』を攻撃したインスタグラムへの投稿が話題になっています! 『チャイルド・プレイ』の海外版公式アカウントは、殺害され血だらけになった『トイ・ストーリー』のキャラクターをたびたび投稿しており、チャッキーの残忍さがうかがえますよ……。

 今回は、映画『チャイルド・プレイ』の鑑賞券を3名の方にプレゼント。この夏、“最恐”のトラウマ体験になること間違いなし! サイ女読者の皆さま、奮ってご応募ください。お待ちしております!

※7月15日正午〆

ご応募はこちらから
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【五所純子/ドラッグ・フェミニズム】薬草で開眼した大学生・カツキの「学問のすすめ」

――覚醒剤、コカイン、大麻、向精神薬……クスリに溺れる女たちを嗤うのはたやすい。だが、彼女らの声に耳を澄ませば、セックスやジェンダーをめぐる社会の歪みが見えてくる。これは、文筆家・五所純子による“女とドラッグ”のルポであり、まったく新しい女性論である。

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21歳の女子大生であるカツキは、このように水のペットボトルをよく持ち歩く。(写真/草野庸子)

「いまなら勝ち逃げなんですよ」

 東京近郊の駅前、2リットルのペットボトルを抱えてカツキは現れた。ラベルの剥がされたボトルの中で透明な液体が揺れている。ドラッグで喉が渇いているのかと思いきや、子どもの頃から無類の水好きで、いつも飲料水を持ち歩いているという。荷物は水だけ。誤解をふくんだ視線をカツキは楽しんでいるようだ。現在21歳の大学生。

「物心ついたのが、クイズ番組の影響でバカキャラがウケてる時代でした。だから変なこと言うのが偉いと思ってた。体育と音楽は5だけど、それ以外はオール1。その成績表がイケてるって勘違いしたし。環境のせいにしちゃいけないけど、私は腐った蜜柑の箱に入れられた王族だったんです」

 ポケットからA4の厚紙を取り出して広げる。三白眼に長髪の人物が真ん中に描かれ、そこから伸びた吹き出しに〈健康・私〉〈愛・宇宙・水・母〉〈私は最強すぎてゴメン〉〈秒で10万〉〈薬物はギャンブル〉〈自信ない人間がやっても状況は悪化するだけ〉などの文字が踊る。カツキの人生パズルだ。

 人物の真下に書かれた〈初大麻 高1〉を指差して語りはじめた。

「高校1年の夏にレイプされかかったんです。主犯の男と体育倉庫に閉じ込められて、数人の取り巻きが扉閉めて固めてました。私は暴れて抵抗して、それが防犯カメラに映ってて。ほんとは主犯の男が退学するはずだったけど、噂が広まって私はいづらくなって。それに動機がくだらなかったんですよ。私、そいつに告られたことがあって。そしたら『なんでお前みたいなフツウの女に断られなきゃいけねぇんだよ』って逆恨み。マジでくだらない。

 超底辺の通信校に移って、そこのスケーターの男の子たちと遊ぶようになりました。みんな大麻吸ってて、私ももらって吸うようになって。私ずっと友達いらない精神でやってて、男の子としか遊んでなかったんですよ。私だけ女一人っていう優越感もあったな。でもそのうち『あいつだけタダで狡くね?』ってなったんだと思う。売買の関係になって、そしたら一緒にキメる感じじゃなくなって、パッと受け渡して解散で」

 男と渡り合う女は腕力で折られ、男たちにまぎれる女は無償の優遇がないと知る。狭い世界だ。ふいに女友達から電話がかかってきて、「親友からです」とカツキは言った。

〈初LSD 高校〉を指差すと、「でも、これ面白くないんで」と口ごもる。人を笑わせられるかが大事な基準らしい。

「芸大で音楽やってる姉の部屋に入ったらLSDがあったからキメた。それだけです。たぶんお姉ちゃんはプレッシャーでおかしくなってたんですよね。私が10歳のときに音楽教師だったパパが死んで、ママが私たちを育ててくれたんですけど、『お姉ちゃんがお父さんの才能を引き継いで頑張ってくれるよ』って励ます人がわりといたんです。いつからか、お姉ちゃんがテレビを壊したり、飼ってた猫の叫び声が姉の部屋から聞こえたり、それを受け入れられなくてママが酒浸りになったり。姉は精神科病院を出たり入ったりで、いまは家にいます。姉は仕事してないし、ママが働くばっかで、私が稼がなきゃってプレッシャーがありますね」

 大学進学とともに家を出た。高校時代に貯めた金でマンションを借りたが、それはカラオケ店などのアルバイトでつくった金だった。

「キャバのほうが儲かっただろうけど、『水商売やってそう』ってよく言われてて、まんまやるのは悔しいから絶対やらない。いまもそう。プライドです」

〈プリンセスポット プッシャー時代〉はパズルの左上にあった。

「夜系以外で手っ取り早く稼ぐならクスリしかないと思ったんですよね。周りの女子大生は夏休みに出稼ぎとかキャバとかやってたけど、プッシャーなら一瞬の受け渡しでアガリが出るかなって。スケーターの友達に『大元を紹介してくんない?』って頼んで、『大元はムリだけど、上から3番目くらいなら』って。言われた期限内に売ればアガリがあるけど、はみ出たらアガリなし。まあ、厳しいですよね」

東大生集団わいせつ事件の犯人たち、執行猶予のその後

 2016年5月、東京大学の学生と院生ら5人が、東京・豊島区のマンション一室で女子大学生Aさんの体を無理やり触るなどして、強制わいせつや暴行などの罪で逮捕された。この『東大わいせつ事件』では学部生2名と院生1名が起訴され、同年秋、東京地裁でいずれも執行猶予付き有罪判決を受けている。彼らは女性との出会いや性行為を目的としたインカレサークル『東大誕生日研究会』を運営していた仲間であった。

 事件は池袋にある居酒屋での飲み会ののち、巣鴨のマンションに移動してから起こった。逮捕当時、工学部システム創成学科の4年生だった松見謙佑は、現場となった部屋でAさんの衣服を剥ぎ取り全裸にしたうえ、隠部にドライヤーの熱風を当てる、肛門を箸でつつくなどの行為や、その上にまたがり接吻する、ラーメンを食べて熱い汁をAさんの胸元に落とすなどの暴行を加えた。判決は懲役2年、執行猶予4年。

 同じく当時工学部システム創成学科の4年生で、この池袋のマンションの居住者だった河本泰知は、飲み会には参加していなかったが、二次会のために部屋を仲間たちに提供することを了承し、居室では松見らの行為によって抵抗を見せるAさんの臀部を触るなどした。判決は懲役1年6月、執行猶予3年。

 飲み会にAさんを誘った張本人である松本昂樹は、工学部システム創成学科を卒業後、同大学院へ進学し、当時修士1年だった。かつてAさんと肉体関係を持ったことがあり、Aさんは一時期、松本に好意を寄せていた。遅れて飲み会に到着した松本は率先して彼女に酒を飲ませ、胸を触り、ブラジャーのホックを外すなどのハメを外した行為を続け、二次会に行かず帰ろうとするAさんを引き止め、巣鴨のマンションへ連れて行った。そして松見の行為を受けて嫌がるAさんに対して背中を平手打ちするなどした。判決は懲役1年10月、執行猶予3年。

「仲間の間で女性をモノ、性の対象として見て人格を蔑んでる考え方が根本的にあったと思う。大学に入学してサークルなどで他大学の子と接して、彼女らはアタマが悪いからとか、バカにして、いやらしい目でばっか見るようになり……という、男たちの中でそういう考え方、形成されてきたように思います」

 作家・姫野カオルコ氏は本事件に着想を得て昨年『彼女は頭が悪いから』(文藝春秋)を上梓したが、タイトルには公判で実際に3人のうちの1人が発言した言葉が使われている。

 彼らについて筆者は2016年当時に取材を行い『新潮45』(新潮社)にまとめたが、その後も彼らの動向を追い続けてきた。彼らは公判で反省の弁を述べていたが、彼らの思う“反省”とは何か、それは行動として現れるだろうと考えていたからだ。

 公判に付された後、退学処分となった3人のうち、ひとりは海外に飛び、ふたりは東京でエンジニアやコンサルとして活躍してきた。不起訴処分となったうちのひとりは大学院を中退したのち、名前を変え、所属するスタートアップ企業の若きエンジニアとしてインタビューを受けてもいた。中退した理由について語るくだりで、事件のことは一切、出てこなかった。

 報道により社会的制裁を受けたともいえる彼らにとって、名前を変え、過去を隠すことは処世術の一つであろう。彼らの人生はこれからも続く。だが、振る舞いが以前と全く変わらないという声が聞こえてくる。これは非常に残念なことだ。

未だに「女性をどれだけ落としたか、成果を報告しあう」
 『彼女は頭が悪いから』の主人公である男子東大生・つばさのモデルとなった男は、執行猶予判決を受けた3人のうちのひとりだ。現在は社会内で罪を償う日々を送っているはずなので、山田と仮名にする。

 山田は小説にあるように被害者を飲み会に誘い出し、過去に肉体関係があったという情報を仲間たちに共有した上、率先して胸を触る、背中を叩くなどして「彼女をいじめてもよい」という空気を作り上げた張本人であった。「女性観というのが、下心で近づいてきてるんじゃないか、とか、そういう女性観、反省しないといけない」……公判ではそんなふうに反省を述べていた彼だが、しかし「全く反省しているとは思えない」と、ある男性が訴える。

 執行猶予判決を受けたのち、世話になっていた先輩が経営する会社に入社し、コンサルとして出向していた山田。その男性・B氏は、山田とその出向先で出会い、同じプロジェクトで仕事を共にしてきた。

「プロジェクトでの関係が濃かったので関係が構築されて友人として付き合うようになりましたが、当時は下の名前に違う漢字があてられていたので、全く気づきませんでした。仕事における処理能力は高かったです。難しい問題を解決する術を彼は持っているし、生み出すことができます。
 ですが、彼はのちにその会社で女性と問題を起こし、会社を離れることになった。そのときに『いつか仕事でお世話になるかも』と前置きされ、事件のことを告白されました」

 仕事でもプライベートでも親密だった山田を助ける意味合いで、B氏は彼を自身の経営していた会社に引き入れた。

「友人としての付き合いも続いていましたが、引っかかることはいくつかありました。彼は女性だけでなく男性のことも、自分より頭が悪い人を見下していた。『XXさんって本当に頭が悪いよね』『XXさんは頭が悪いから』は口癖のように言っていましたね。
 女性にモテているという発言も多々ありました。『デートに行く金がキャッシュフローを上回った』と、給与を多く支払うように言ってきたりもしますし、仲の良い友人らと風俗の話になった時『こんなところにお金出さなくても普通に抱けるじゃん』と……。
 事件を起こした仲間とも、彼に紹介されて会ったことがありますが、会うなり『ナンパ行かない?』と言われて面食らいました。当時の5人でSlackのプライベートなプロジェクトを作っていて、女性をどれだけ落としたか、成果を報告しあっていましたよ」

 とはいえ、事件のことを打ち明けてくれた山田との友情を信じていたB氏は、こういった言動には目をつぶりながら、プライベートでも仕事でも、交流を続けていた。しかし今年に入り、山田がB氏の会社で重大なミスを犯す。

「実際、会社に大きな損害を与えるミスであり、いまもその余波が続いている状況です。彼個人に対して損害賠償をするというのは回収できないことはわかる。ただ謝罪があってしかるべきであろう、と。そう伝えたとこら、『あくまでそうかもしれないけど、俺は商流にいないから、お前が責任を負うべきだろう』、と開き直られ……。手続き上はもちろんそうです。ですが人として、ミスをしたら謝ることもできないのだろうか? と、とても残念に思います」

 結局、謝罪することなくB氏の会社を離れた彼は、名字を変え、この春に大企業に採用された。現在、あるウェブサービスのマーケティングを担当している。過去の事件のことは完全に経歴から隠し、採用を勝ち取った。

「色々な経緯を踏まえて私なりに感じたことは、彼は人として歪んでいるとは思います。自分が誤ったことをしてしまった場合、謝るべきだと思うんですね。それができない。それも、規模の大きさにかかわらずできていないと感じました。過去の事件のことを見ても、彼は本心として謝っていないと思うんです。
 自分の学歴が高いとか自分はモテているとか、そういう話題が多く、だからこそなのか、自分より“下”だと認識している相手には敬意を表さない、謝らない。僕のことも結局、下に見て、利用したのだろうと思います」

 他方で、東大に入る前の山田を知る人物・C氏は、勉強漬けの毎日が彼を変えたと振り返る。

「小さい頃、九州で暮らしていた彼はもともと純粋な田舎の少年だったと記憶しています。しかし両親、特に母親から厳しく勉強に関してやらされていたようです。母親には一切逆らえず、泣きながら従っていました。妹がいるのですが、彼女もまた勉強漬けでした。彼はいつからか、自分より成績の悪い人間を徹底的に馬鹿にするようになり、学校では嫌われていきました。東大には一浪で入ったそうです。『現役で早稲田受かってたけど蹴って良かった』と自慢していました」

 山田は現在、ツイッターで自身のキャリアを明かしながら、仕事論を日々、つぶやいている。そこでもやはり、“頭の悪い人間”を見下す発言が多々みられる。

「教養のない人間が嫌い」
「親の顔が見てみたい、育ちが悪すぎる」
「知識武装は何よりも強い。無知は罪である。社会人になって勉強をしない人間はたかがしれている」

 無知は罪。そう世界に向かって綴る彼は、かつて自分が犯した罪をどう受け止めているのだろうか。そして、B氏に対して今どう思うのか。執行猶予は今年の秋に明ける。

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社会人2年目の夏、“模範的”銀行OLが捧げた150万円と処女の意味【足利銀行2億円横領事件・前編】

世間を戦慄させた事件の犯人は女だった――。平凡に暮らす姿からは想像できない、ひとりの女による犯行。自己愛、欲望、嫉妬、劣等感――罪に飲み込まれた闇をあぶり出す。

[第3回]足利銀行二億円横領事件

 お盆直前の8月12日、大竹章子(21)は地元栃木の小山駅で同僚の女友達と待ち合わせた。少し早く取れた休みを利用して東北に行こうと、前から計画していたのだ。仙台行きの急行「松島4号」に乗り込み、窓側に座った友人の隣に座る。若い女性たちの、平和で楽しい思い出の一つとなるはずの旅行だった。

「君たち学生?」

 ところが郡山駅を過ぎた頃に、通路を挟んで隣に座っていた見知らぬ男が話しかけてくる。ダークブラウンの背広が良く似合うその男は、二人にジュースをご馳走し、軽妙なトークを繰り広げてきた。窓の外ばかり見て拒絶を示す女友達とは対照的に、章子には仙台までの2時間があっという間に感じられた。

 仙台駅での別れ際、章子は男に求められ、女友達には気づかれぬよう、自分の泊まる旅館の電話番号を書いたメモを渡す。昭和48年のことだ。彼女は、この日の出会いをしばらく運命だと思っていたことだろう。だがそれは、終わりの始まりだったのである。

真面目で聡明な銀行OL、社会人2年目の夏

 章子は昭和28年、栃木県栃木市の郊外に生まれた。農業の傍ら、ビール用原料麦の運送業を営んでいる両親は、毎日仕事に精を出す働き者だった。姉と弟の三人きょうだい。骨太で丸い顔をした章子は、幼い頃から聡明な子で近所でも評判だったという。

 家の手伝いも嫌な顔一つせずこなし、特にトイレは念入りに掃除をした。母親が「もうやめといたら」と止めるほどであったが、「母ちゃんは黙って座ってればいいんだよ、私が好きでやってんだから」。こう答え、また掃除に精を出すのであった。

 やがて進んだ県立栃木商業高校ではテニス部のリーダーを務め、成績は常にトップクラス。悪い時でも20番と下がったことはなかった。学校長推薦で46年4月、卒業と同時に足利銀行栃木支店に入行。貸付係に配属された。堅実な両親のもとに生まれ育った章子の働きぶりは真面目で、無遅刻無欠勤、明るくてきぱきと仕事をこなす典型的、模範的な“銀行OL”だった。

 社会人になって2年目の夏。女友達と仙台へ旅行に出かけ、目的地である仙台の宿に着くと、特急「松島4号」で出会った男から電話があった。

「宿に着いてから、男から電話があって大竹さんが出ました。なぜ宿のことがわかったのか、私にはわかりません……。翌晩もまた電話があって、私はいくらなんでも知らない人と2回も続けて会うのは嫌だったので断ったら、大竹さんは『せっかく誘ってくれたのに、行かなきゃ悪いわ』と言って、1人で出かけていきました。帰ってきたのは1時間くらいしてからです。仙台の街を案内してもらった、と言っていました」(同行した女友達)

 このとき、章子は男の宿泊する部屋に呼び寄せられ、キスをした。働き者の家族のもとで暖かく育った真面目な章子は、これまで恋愛とは無縁だった。

 几帳面な性格から日記をつけるのが習慣だった章子は、この出来事も、それからの話も全て、日記に記している。

「旅館の電話番号を書いたメモを覚えていてくれて、電話をかけてきてくれた。約束を守るスマートな都会人っていう感じ。
 夜7時、誘われた。Kさん(友人)は相変わらず行きたくないと言う。でも好意は素直に受けるべきだと思う。彼女、私と石村さんが仲良くなるのを嫉妬しているのかもしれない。食事が済んだら宿にまっすぐ帰ると言う約束でKさんを納得させた……」
「翌日、彼からまた電話がかかってきた。彼女が入浴中だったので『散歩に出てくる』と簡単にメモを書き残して、1人で出かけることにした。11時帰宿。Kさんは寝ていた」(章子の日記)

 男は二人に自らを「石村」と名乗っていた。だが、それが偽名だと知らない章子は、旅で出会った年上の都会的な男性に、一気にのめり込む。そのためか、石村がわずかな逢瀬の合間に告げた驚くべき話を、章子は信じ込んでしまったのである。

「実は君にだけは打ち明けるが、僕は国際秘密警察員なんだ。今日会ったばかりだけど、僕は君と結婚したいんだ」

 これを聞いた章子は、白けるどころか、“大切な秘密を打ち明けられた”と感じ、石村への思いをますます強くしたようだ。日記には運命を感じたようなことを記している。

「石村さんから大変なことを聞いてしまった。彼が国際秘密警察官だったなんて。それも私と同じ金融関係の調査が任務っていうのも、何かの因縁なのかもしれない。彼の事は誰にも内緒にしておかなければ。もちろん友達にも」

 旅行から戻ってきた章子の勤務先に数日後、石村から電話がかかる。

「僕はあなたのことが忘れられなくて」

 すっかりその気になった章子は、姉が心臓の手術をしたばかりという家族の切迫した状況にもかかわらず、はしゃいでいた。浮ついた彼女を、父親がどなりつけたこともあった。しかしそんな小言も、恋の火のついた彼女の耳にはまったく響かない。

「48年8月20日月曜日
 石村さんから約束通り電話がかかってきた。大宮の喫茶店で会う。身の危険が迫ってきたので組織から1日も早く逃げたいと言う。そのためのお金を150万円貸してあげることにする。初めて彼に連れられてラブホテルに入った。とっても怖かった。石村さんが普通の勤め人になれれば結婚するんだ。だからバージンをあげるのは当たり前。彼に全てをリードしてもらった。」

 真面目な勤め人だった彼女は、自分の預金を引き出し、石村に渡した。石村はこう告げていたのだ。

「結婚したいんだが、実は今すぐはできない。結婚すれば秘密警察をやめなくてはならない。今やめれば命を狙われる。こんな状態から抜け出すには金がいるんだ」

 章子は石村を信じきっていた。入行時15人いた同僚は、2年のうちに次々と“寿退社”し、旅行当時は女友達を含め、4人となっていた。今の時代では考えられないが、20歳の彼女に結婚への焦りがあったと言われれば、否定はできないだろう。そして、バージンと大金を捧げてから10日後に二人は日光へ旅行に行く。

「48年8月30日木曜日
 石村さんから電話がある。日光の金谷ホテルで彼と待ち合わせる。203号室。部屋の中には石村さんのアタッシェケースが1つだけ置いてあった。来年の春ごろには結婚できそうだと言う。私を迎えるまでには、何とかして仕事を軌道に乗せておきたいと言ってくれた。本当に嬉しい。みんなにお姉さんと言われながらも長い間辛抱していてきた甲斐があった。
 彼が私の全て。私は世界一幸福な女ね。今日は遅くなったので駅からタクシーを奮発して帰る。」

 来年の春ごろには結婚できる、辛抱してきてよかった、と幸せにつづる章子。しかし、石村には、東京に妻がいた。

――後編は7月7日更新

土屋太鳳、横浜流星との”公式2ショット”に大ブーイング! それでもオファーが絶えない理由とは?

 資生堂のスキンケアブランド「recipist(レシピスト)」のブランドアンバサダーに就任した土屋太鳳と横浜流星。2人は同棲中のカップル「たおりゅう」という設定で、公式インスタグラムのアカウントを開設。2人のラブラブな様子が投稿されていくという。

「人気者2人の共演ということで話題性も高いのですが、土屋太鳳さんについてはネット上でもアンチが多く、下手すれば炎上する可能性もなくはありません」(広告代理店関係者)

 実際にSNSを見てみると、〈横浜流星のファンとかじゃないけど土屋太鳳やから無理〉、〈横浜流星好きだけど、土屋太鳳嫌いだから複雑な気持ち〉、〈どうしてよりによって土屋太鳳なの〉などと、土屋に対してかなり辛辣な言葉が浴びせられている。

「とにかく土屋太鳳は女性から嫌われてしまっている。人気絶頂の横浜流星とカップル役ともなれば、横浜のファンからの反発も多いはず。広告の宣伝効果としては微妙な感じもしますが、インスタでカップルアカウントを作るなんて、むしろ炎上を狙っているのではないかとさえ思えてきますよ」(メディア関係者)

 そもそもどうして土屋太鳳が女性に嫌われるのだろうか。

「いわゆる絶世の美女タイプではないのに、数々の恋愛映画でイケメン俳優の相手役をやっているということが大きいでしょう。つまり、女性から嫉妬される対象となっているということ。また、多少カマトトな部分もありつつ、男ウケするスタイルだったりして、男性から安定した人気を得ていることも、女性に嫌われる理由なのだと思います」(テレビ局関係者)

 アンチがたくさんいても、ドラマや映画、CMなどで土屋太鳳は大活躍。オファーが絶えないのはどうしてなのだろうか。

「アンチも多いけど、男性ファンも多いということが一点。あとは、とにかく性格が良くて、スタッフ受けがいいということもあります。どんなに叩かれても、一生懸命仕事に取り組んでくれるので、関わったスタッフはみんな好きになってしまうんですよね」(同)

 頑張れば頑張るほど嫌われるが、同時に業界内評価も高まる土屋太鳳。アンチとなっている女性たちをも魅了する時が来ることを祈りたい。

ジャニー喜多川氏の緊急搬送だけじゃない! さらなる“重大発表”が控えるジャニーズ事務所の内情

 6月18日に都内の病院に緊急搬送され、その後の容体が注目されていたジャニー喜多川社長だが、今月1日に「解離性脳動脈瘤破裂による、くも膜下出血」であることが発表された。

 病状は嵐の会見で発表され、メンバーを代表して松本潤がコメント。その後、TOKIOの国文太一、少年隊の東山紀之、さらには元ジャニーズの薬丸裕英らがコメント。病床のジャニー氏にエールを送っているが、予断を許さない状況が続いているというのだ。

「いまだに、連日タレントたちが交代で病院に駆けつけているそうですが……。来年の東京五輪の開会式でジャニーズタレントがパフォーマンスすることを夢見てがんばってきたジャニー氏ですが、開会式を現場で見届けることができるかどうか、所属メンバーやファンはから不安の声が聞こえてきます」(テレビ局関係者)

 これまでは、自身の寵愛するジャニーズJr.のメンバーたちの公演に足を運んだり、各スポーツ紙のジャニーズ事務所担当記者との食事会などをこなして来たジャニー氏。しかし、当分、現場復帰はかなわないようだ。

「今年から新会社の社長に滝沢秀明を就任させ、滝沢にジャニーズJr.が任せられていましたが、それもジャニー氏の後ろ盾があったから。“総指揮者”ともいえるジャニー氏が病床のため、今後、ジャニーズJr.の活動は停滞しそうです」(芸能記者) 

 そんな中、この夏、またまたジャニーズに関する“重大発表”がありそうだというのだから穏やかではない。

「おそらく、嵐がチャリティーパーソナリティーをつとめる『24時間テレビ』の後になると思いますが、正式に藤島ジュリー景子副社長の社長就任が発表されるのではと言われています。表向きは社長のイスに座り続けることによるジャニー氏の負担を軽減させることが目的のようですが、今も健在がメリー喜多川副社長とその娘のジュリー氏で固める新体制でジャニーズの実権を掌握しようとしているのでは」(同)

 世代交代後に、お家騒動はつきもの。ジュリー体制に移行後、多くのタレントの退所が予測されているだけに、新体制移行が発表された場合、ジャニーズが大激震に見舞われそうだ。

【配信者マンガ】「会いたいです」視聴者からの珍しい要望――彼は「末期がん」だった【第35回】

不倫バレ、嫉妬で放火、ニセ札作りに救急車……何度警察のお世話になったって、ぜ~んぶ「配信のネタ」なんです!?

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怖いもの知らずのグラドル漫画家・あさの☆ひかりが、今度はなんと「ネット配信者の世界」を大暴露!!

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「会いたいです」

――毎週土曜に、最新話を更新。次回をお楽しみに!

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あさの☆ひかり
10月3日生まれ。東京都出身。
グラビアアイドルとして活動したのち、エッセイマンガ家として多数の作品を発表。潜入取材を得意とし、社会の裏側からサブカル、芸能界まで幅広いネタをマンガにしている。
既刊に『芸能界の裏側ぶっちゃけていいスか!? 三十路グラドルのつぶやき』(ぶんか社)『何度か消されかけましたが、こりずに芸能界の裏側ぶっちゃけていいスか!? 』(同)など。

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【人気私立小を大分析】「専業主婦」を求める学習院、質問を繰り返す青山学院、子どもの「生活」を見る早稲田実業

 先日、経営している「駒沢の森こども園」「衾の森こども園」に通う保護者を対象に、東京農業大学稲花小学校の学校説明会を行いました。担当の方からは通常の学校説明会では聞けないざっくばらんなお話が聞けて、参加者は大満足。この学校をお受験の候補にしていなかった保護者からは、「角川さんが農大を勧める意味がよくわかりました。候補として考えることにします」、以前から第一希望にしていた保護者からは「農大以外受けたくない!」など、とてもいい反響を呼んだ説明会になりました。

 私立小の説明会の申し込みが始まる季節になってきました。前回は慶應幼稚舎と慶應横浜初等部を取り上げましたが、今回は、学習院初等科、青山学院初等部、早稲田実業学校初等部について書いてみようと思います。

毎日の宿題で……親が一苦労する学習院初等部

 まず、学習院は従妹の娘が通っています。従妹が嫁いだのは元華族というお家柄で、大人なら誰でも知っている〇〇家の末裔になります。とはいえ、現代では財閥系の会社に勤務する父親と、娘が学習院に通うことになったため、正社員から泣く泣く専業主婦になった母親(こちらが従妹。現在はフリーで仕事をしていますが、初等科の頃は仕事ができる状態ではありませんでした)が両親です。

 「学習院に通うことになったために専業主婦」というのは、学校が家庭に求める事柄が多いからです。具体的には「子どもの宿題」。「回答の丸付けだけお願いします」という私立小が多いなか、学習院は指導の仕方、様子など、毎日事細かく親が書かないといけないそうなのです。家庭教師ではダメで、あくまでも「ご家庭の方が行う」というルールで、「宿題は母親が見るのが当然!」らしいです。学習院に関しては、通っている子の母親はほとんどが専業主婦です。保護者会はお受験服のような紺服。鞄もブランドのロゴが入っていないもの選ぶのだとか。学校が強要しているわけではなく、目立たないように先輩ママと同じことをする校風があるようです。

 仲のいい病院経営者のお子さまが通っているので、青山学院の内情を詳しく聞くことができました。その方は先妻との子も青山学院に通っており、腹違い兄弟を合わせるとかなりの人数が青山に。「最初の子だけ幼児教室に通ってしっかりお受験対策をやったが、2人目からは幼児教室へは行かず、親は面接5分で終了」だったそうです。もちろん毎年学校へ寄付をし、成績が悪い子どもには(進級が厳しいため)しっかり勉強を教えているそうです。入ってからも大事ですね。

 青山の試験の特徴として、難しい「二次試験(正式名称は適性検査A)」があります。例えば「バケツにボールがあります、これを取るにはどうしたらいいですか?」と質問された時、普通なら「ボールをひもに引っ掛けて取ります」など1解答で済みますが、青山は解答するたびに「他の方法はありますか?」と聞かれ、いくつも解答できる子が合格しています。芸能人家庭にも寛容なので(芸能人は絶対にダメという学校もあります)、かなりの芸能人のお子さんが通われているようです。過去に通われていた園児の1つ前の受験番号の子が、女優とギタリストの愛娘でした。

早実はお母さんの“お手伝い”ができるかがカギ!?

 過去に弊社でお預かりをしていたお子さんが早稲田実業に通われているのですが、そこの家がちょっと変というか、だから合格できたのかもと思うエピソードがあるので書いてみたいと思います。その子が年中のとき、夜8時に駒沢公園のランニングコースをひとりで走っていました。危ないので、すかさず、「ママは?」と聞くと、「ママも走っているけど、どこを走っているかわからない」とのこと。留め置こうかいろいろ考えた結果、「ママに慶子さんと会ったことを必ず伝えてね」と言い残しました。少しは抑止力になるかなと思ったのですが、ママのブログを見たら「ダイエット中 駒沢公園を毎晩走っています」と書いてあって、愕然としました。どうやらその子はお母さんのダイエットに付き合わされていたよう。

 早実の試験で特徴的なのは、「生活」の問題が出るところです。生活というのは、服を畳むことができるか、手を洗ってきちんとハンカチが使えているか、箸が使えるかなど、ペーパーと絵画(製作)、行動観察以外の試験になります。早実を希望するお子さんには、「お母さんのお手伝いをするように」と指導します。ただ、早実は園から遠方の位置にあたるので、見学に行かれた保護者はみな、「繁華街(ガールズバーがあるらしい)を通り抜けて学校があるので、受験はしないです」と言います。弊社の経営の園からすると慶應義塾横浜初等部の方が近いので、早実ではなく横浜初等部を選択される方が多いのかもしれません。

角川慶子(かどかわ・けいこ)

1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月に認可外保育園「駒沢の森こども園」、16年4月からは派遣ベビーシッター「森のナーサリー」、17年4月に認可外保育園「衾の森こども園」をオープンさせる。家庭では11歳の愛娘の子育てに奮闘中。