ジャニー喜多川社長の緊急搬送で”あの局”に新たな動き「ある準備が水面下で始動しています 」

 ジャニーズ事務所は今月1日、同社のジャニー喜多川社長が6月18日に都内の病院に救急搬送され、「解離性脳動脈瘤(りゅう)破裂によるくも膜下出血」で入院していることを明らかにした。

 ジャニー社長については、病院に緊急搬送された直後から複数のメディアが搬送先の病院に連日集結し、一部で様々な噂が取り沙汰されるなど注目を集めていた。

「搬送先が普段通院している病院ではなく、容態の緊急性が伺われることに加えて、その後に数多くの所属タレントが病院に足を運んでいたので、さまざまな憶測が囁かれました。事務所の内での“格”がナンバー1の近藤真彦さんがレースの関係で海外に滞在していたので、『マッチの帰国、お見舞い後に重大な発表があるのでは?』『週刊誌の発売がなく、情報番組の放送も少ない土日に動きがあるのだろう』といった噂もささやかれていました」(スポーツ紙デスク)

 そうした中、今回このタイミングで所属事務所サイドが公式発表をしたわけだが、同事務所との蜜月関係で知られるあのテレビ局ではこんな動きもあるという。

 同局の情報番組スタッフは、声を潜めてこう明かす。

「ウチは8月に『嵐』がメインパーソナリティーを務め、『King & Prince』など数多くのジャニーズタレントが出演する『24時間テレビ』を控えていますからね。これまでのジャニーズ事務所さんとの関係もあり、今回のジャニー社長の入院を受けて、番組スタッフの間では早くからその功績を称える応援企画など、ある準備が水面下で始動しています。もっとも、ジャニー社長の容態に関してはデリケートな案件なので、さすがに直接細かく聞くことは、はばかられますし、手探りの状態でのスタートとなりましたが……」

 芸能界、メディア業界からも大きな注目を集めているジャニー喜多川社長だが、今は一刻も早い回復が待たれるばかりである。

超問題作『カニバ/パリ人肉事件38年目の真実』佐川一政の実弟が、加害者家族の実情を告白!!

 

 事件は1981年6月11日に起きた。パリに留学中だった佐川一政は、好意を抱いていたオランダ人女性を自宅アパートへ呼び出し、射殺。遺体の一部を食べ、残った遺体をブローニュの森の池に捨てようとした。世界を震撼させた「パリ人肉事件」だ。逮捕された佐川は犯行を認めたが、心身喪失としてフランスの裁判で無罪となり、84年に帰国。作家、評論家、男優として脚光を集めることになる。

 あの事件から38年。佐川は現在どうしているのか? ヴェチア映画祭でオリゾンティ部門審査員特別賞を受賞したドキュメンタリー映画『カニバ/パリ人肉事件38年目の真実』は、カニバリスト・佐川一政の素顔に迫った衝撃作だ。そして本作で見逃せないのは、2013年に脳梗塞を患ってから闘病生活を送る佐川の介護を続ける、実の弟・純さんの存在である。

 事件以来、言葉では言い尽くせない辛酸を舐めてきたはずの純さんが、1歳年上の兄の世話を焼き、口数の少ない兄に代わってインタビューに応える姿が『カニバ』では映し出される。国内の配給会社がどこも手を出さなかった問題作ながら、加害者家族について考えさせる作品ともなっている。これまでメディアに出ることのなかった純さんに、心境を語ってもらった。

 日本に帰国後はマスコミの寵児となり、一時期はピンク映画やアダルト作品 にも出演していた佐川だが、現在は生活保護を受け、病院での入院生活が続いている。本作を監督したのは、ハーバード大学感覚民族誌学 研究所に所属するヴァレナ・バラヴェル、ルーシァン・キャステーヌ=テイラーの2人。15年に日本で取材撮影が行われた本作は、佐川兄弟にどのような形でオファーされたのだろうか?

「僕も詳しい内情は知らないんです。兄と以前から付き合いのあった佐藤寿保監督から連絡があり、その電話には僕が出ました。兄に用件を伝えると、佐藤監督にはピンク映画などで世話になったし、彼の紹介なら取材を受けてもいいんじゃないかということになったんです。それで、兄が暮らしていたアパートで1週間くらい撮影が続きました。兄の食事の世話をしていた僕も必然的にカメラに映ることになったんですが、ずっとカメラを回し続けていたので、どういう狙いで撮っているのか、よく分からないままでした。向こうは、どうしてあんな事件が起きたのか訊きたいのでしょうが、兄は体調が悪く、口数も少ない。これでは埒が明かないと思い、兄がどのような幼少期を過ごしたのかを知ってもらうため、一緒に育った僕自身の話もすることにしたんです。以前は人前に出ることも、カメラの前に立つことも嫌でしたが、もういいかなと。僕自身の話をすると、監督たちは喜んでくれました」

 幼い日の純さんが、兄とおそろいの服を着て一緒に遊ぶ8ミリ映像が本作の中で紹介されている。まるで双子のようだ。とても兄弟仲がよく、愛情に満ちた家庭で2人が育ったことが分かる。

「父も母も絵心があり、カメラで撮ることも好きでした。兄弟で一緒に映っている写真がたくさん残っているんです。両親は兄と僕とを別け隔てなく育てようという主義でした。それには理由がありました。戦時中、両親は満州で過ごし、父はソ連軍に抑留され、満州に残された母は苦労し、そのとき生まれた姉はわずか10日間しか生きられませんでした。また、兄は生まれたときはとても小さく、体も弱かったんです。パリで起きた事件は兄が過保護に育てられたせいだとマスコミから責められ、母はすごく悩んでいました。今では子どもを学校まで車で送り迎えすることは日本でも珍しくありませんが、虚弱体質だった兄を高校まで母が送り迎えしていたことも事件当時は叩かれたんです」

 1981年6月、テレビのニュースがパリで起きた事件を伝え、佐川家の生活は一変した。マスコミに追われた父親は会社を退職することに。その頃、大手広告代理店に勤めていた純さんは2カ月間休職し 、母親と共に九州で 嵐が過ぎ去るのを待ったという。

「ありがたいことに、職場のみんなは励ましてくれ、2カ月後に復職したときも温かく受け入れてくれたんです。僕がいないときは、マスコミの対応もうまくやってくれました。ただし、父はそれまで勤めていた会社を辞めることになりました。心労もあったんだと思いますが、それからしばらくして脳梗塞で倒れ、母はその介護疲れで心の病気になりました。両親は1日違いで亡くなり、一緒に葬式をすることになったんです。ネットでは母は自殺したことになっている? 誰がそんなことを書くんでしょうか。事実とは違います。母は悪性の肺炎で亡くなりました。葬式は父のいた会社の社葬という形で行われ、兄は表には出ていません。兄は控室でモニターを見ながら手を合わせていたんです」

 両親だけでなく、弟である純さんの人生も大きく変わった。ストレスから、1年間ほどぜんそくを患ったという。また、純さんは結婚することなく、今も独身生活を送っている。

「両親が心配して、一度お見合いをしたことがあります。先方は家族を自殺で亡くしていたそうです。僕は結婚してもいいかなと思ったんですが、食事の席で僕がエビフライの尻尾を残したところ、同席していた先方の親戚が『尻尾を残すような男に姪っ子を嫁にやるわけにはいかない』と言いだし、こちらの親戚と口論になってしまったんです(苦笑)。そんなこともあり、こちらから断りを入れると、とても怒っていました。断られることはないと思っていたんでしょうね。

 その後、僕はオーケストラをやっていたので、オーケストラ仲間から同じように楽器をやっている女性を紹介され、お付き合いしたことがあります。女性の両親は僕と交際していることを知って『まぁ、いいんじゃないの』と容認してくれていたんですが、いざ女性が本気で結婚したいと両親に伝えたところ、『生まれてきた子どもは、父親の兄が事件を起こしたことを言われるかもしれない。子どもがかわいそうだ』と言われたんです。そう言われたら、僕はもうどうすることもできません。あきらめるしかなかった。その後、2人ほど好意を持った女性がいました。後で説明するのは面倒なので、最初に兄のことを話すと、それでもう終わりですね」

 それまでは淡々と語っていた純さんだが、この体験はとてもナイーブなものだったようで、目尻をぬぐう仕草を見せた。取り返しのつかない罪を犯した家族を持った人間の痛みと苦しみが伝わってくる。

「秋葉原通り魔事件の加害者の弟さんは、自分の将来を悲観して自殺したそうですね。でも、それはあまりにもひとりで考えすぎたんじゃないでしょうか。僕の場合は兄が事件を起こした直後、励ましてくれた人がいました。『兄は兄、君は君。人格が違うんだから、人生も違うんだよ。だから、元気に生きるんだよ』と。僕も思うんです。兄が事件を起こす前に、僕に相談してくれていればと。そうすれば、もしかしたらあの事件は防ぐことができたんじゃないかと」

 映画の中では、純さんが兄の世話をかいがいしく焼く姿が映し出される。現在は入院中の兄を見舞うため、1日おきには病室を訪ねているという。自分と両親の人生を破壊した兄のために、どうしてそこまで尽くすことができるのだろうか?

「家族なんだから、兄の世話をするのは当然のことです。きょうだいが多いと、中には家族の介護を押し付け合うところもあるのかもしれません。でも、僕にしてみれば、それは家族じゃありません。僕はただ当たり前のことをしているだけなんです」

 自分の欲望は抑え、兄に尽くしているようにしか見えない純さんだが、『カニバ』の中で思いがけない告白をする。カメラに向かって二の腕を純さんが見せると、その腕は赤く腫れ上がり、多くの傷が残っていることが分かる。純さんによると、これは自傷行為ではなく、性癖の一種なのだそうだ。

「はっきりと覚えています。3歳のときでした。僕の寝巻の袖の部分に、太い輪ゴムが通してあったんです。その袖に腕を通すと、輪ゴムの圧迫感がすごく気持ちよかったんです。誰にもそのことを話せないまま、快感を求める気持ちが、だんだん高じていきました。一番気持ちいいのは、有刺鉄線を腕に巻くことです。ハンガーに有刺鉄線を掛けておくと、自分ひとりで巻くことができるんです 。錐を使うこともあります。1本では物足りないので、5本ほど束にした錐を腕に落とすと、血が少しにじんで気持ちいいんです。下半身も元気になります(笑)。僕は、兄が人を食べたいなどと考えていたことを、事件が起きて初めて知りました。兄も僕のこの性癖を、今回のドキュメンタリーで初めて知ったんです。同じ家で育っても、お互いの心の中までは分かりません。映画に出たことで、初めて兄弟間の隠し事がなくなったといえるかもしれませんね」

 家族とは、血を分けた兄弟とは何か? ドキュメンタリー映画『カニバ』の焦点の定まらない映像の中に、あなたは何を見つけるだろうか?

(取材・文=長野辰次)

 

『カニバ/パリ人肉事件38年目の真実』

監督・撮影・編集・製作/ヴァレナ・バラヴェル、ルーシァン・キャステーヌ=テイラー

出演/佐川一政、佐川純、里見瑤 子

配給/TOCANA   R15+ 7月12日(金)

(c)Norte Productions,S.E.L

https://caniba-movie.com

女性は「容姿を問われて当然」なのか――望月衣塑子氏が語る、ジェンダーの後進性が生む“損失”

 5月下旬、とある女性がつづったブログがネット上で大きな話題となった。ゲームの大会に出場し、優勝するほどの実力があったにもかかわらず、容姿に対する誹謗中傷を受けたために、大会への出場を辞めたという内容だ。彼女はブログの中で、「不快な思いをさせてしまい、大変申し訳ありませんでした」「全部私の容姿のせいなので」などと謝罪の言葉をたびたびつづり、この内容が話題になると、「本当にひどい話……地獄すぎる」「なぜ頑張ってる人が批判されて傷つかなきゃいけないのか」といった同情の声が多数寄せられ、ゲーム業界のみならず広く議論を呼んだ。

 この件以降も、容姿がその人の評価や能力と関係ない場面で、勝手に“審判”されることに違和感を表明するケースが増えてきているが、明らかなセクハラを受けていたのに、なぜ彼女が謝らなければならなかったのだろうか。容姿を評価するという“空気感”が生む不当な損失や差別、組織としてとるべき対応について、東京新聞の記者であり、ハラスメントやジェンダーの問題に取り組んでいる、望月衣塑子氏に寄稿いただいた。

容姿への誹謗中傷が生んだ大損失

 ビデオゲームの対戦競技「エレクトロニック・スポーツ(eスポーツ)」。日本でも若い世代を中心に盛んで、さまざまな大会が開催されている。プレイヤーの大半は男性で、大会賞金で生活するトップ選手は、国内外を見てもほぼ男性で占められている。女性はまだマイノリティだ。将来的にオリンピックの公式競技となる可能性も取り沙汰されているという。そういう意味で、気になる出来事があった。

 あるeスポーツの公式大会に参加していた女性プレイヤーが、容姿について心ない中傷をネット上で受け続けた結果、競技から「逃げる」選択をしたという。

 5月に公開された本人のブログを読んだ。高校2年生の時に地方大会で優勝し、多くの称賛を受けた。だが、同時に容姿や服装など、競技の成績と関係ないところで誹謗中傷を受け始めたこと、競技で得た喜びよりも嫌がらせへの悲しみがそれを上回り苦しくなったこと、つらいのを我慢してまで競技を続ける必要がないという結論に至ったこと、それに気づくのが遅れたせいで、苦しんだ過去の自分に対して申し訳ない思いを持っていることなどが、綿々とつづられている。ひどい話だ。何よりも悲しいのは、彼女が「自分自身が悪い」と責めていること。全然、違うよ。あなたはちっとも悪くない。

 彼女は当初、Twitterで誹謗中傷をしてくるアカウントをブロックしたり、自分に対する評価をネットで調べる「エゴサーチ」をしないように努めたりしたという。だが、容姿にまつわる他人の目に敏感になる年頃だ。気にするな、というほうが難しい。他人が「不条理な中傷と戦え」などと軽々しく言えないし、そんな苦労をする必要もない。彼女がその場から去るという選択は間違っていない。でも、eスポーツ競技とそれに関わる人たちにとって、大きな才能の損失だったことは、はっきりしている。

 近代オリンピックで女性選手の参加が認められたのは1900年の第2回パリ大会からで、最初はテニスとゴルフのわずか2種目。その後、女性が参加できる競技は少しずつ増えたが、男性で占められた大会役員の「女性らしさを損なわない」という価値観の時代が続いた。94年に世界スポーツ会議で「ブライトン宣言」が採択され、ようやく男女の機会均等の機運が高まった。現在の日本選手団を見れば、女子選手の活躍は周知の通りだ。裏を返せば、高い能力があっても、こうした歴史と環境があったために、今まで五輪の夢をあきらめていた女性アスリートたちがいたのだと思う。

 eスポーツは黎明期で、これから競技人口は増えていく。筋肉量や心肺機能の差が成績に直接結びつくわけではないので、他の競技よりも女性が参加しやすい。ましてや、子どもの頃からゲームに親しめる日本ならば、能力の高い女性プレイヤーが頭角を現すチャンスは多いだろう。でも、このような“陰湿ないじめ”を見せられれば、「次に狙われるのは自分かもしれない」と誰だって思う。女性が参加をためらうのは、目に見えている。

 団体が連携して、ネット上の心ない攻撃の拡散を防ぐ方策を練ることはできないか。たとえばサッカーは、問題行動を起こしたサポーターの入場をクラブが自主的に禁止・制限している。スタジアムで子どもや女性が安心して観戦を楽しめることで、「おらがチーム」の応援につながり、子どもが安心してサッカーを始めることができる。eスポーツもその環境づくを学び、取り入れるべきだと思う。

 そんな環境を生んだ責任の一端は、マスコミにもある。「美人作家」「美しすぎる弁護士」などといった報じ方はやめてほしい。「ミスコン」のように外見の美しさを競うジャンル(その是非についても議論があるが、紙幅の都合上、ここでは触れない)を除けば、本人の能力や努力と外見は何の相関も因果関係もない。なのに、マスコミが見た目のイメージをセットにして伝えれば、受け取る側は「女性は容姿も問われて当然」と思ってしまうではないか。

 もちろん、男性も「イケメン」などと書かれることはある。だが、女性のほうがより顕著だろう。かわいければたくさんのスポンサーがつくから? “美人”と見出しに入れれば媒体を手に取る男性が増えるから? 見目麗しい人を愛でるのはその人の勝手だ。ただ、「『美人』『かわいい』と書いておけば本人も嫌がらない。ハラスメントにならない」という安易な考えで、気軽に使ってはいないだろうか。それは外見を「抱き合わせ」で報じることの免責理由にはならない。このような報じ方をすれば、同時に「ブスのくせに」「女らしくない」という差別意識を生むからだ。この点、広告をはじめマスコミ業界が率先して自省し、抑制するべきだと思う。

 ジェンダー問題の後進性が損失を生んでいるケースは、他の分野でも見られる。私がこのブログを読んで思い返したのが、ブロガー・はあちゅうさんのケースだ。

 17年秋以降、米・ハリウッドから世界に広がった「#MeToo」のムーブメントで、日本ではジャーナリスト・伊藤詩織さんの会見を皮切りに、作家の森まゆみさん、元厚生労働事務次官の村木厚子さん、はあちゅうさんらが次々と過去の被害を打ち明けた。はあちゅうさんは、告発に7年を要したとし、その理由について、「忘れられない私が人間的に未熟だ」と思っていたから、と語った。自分の責任に落とし込んでしまうのが、今回の件と共通している。その分析は誤っている。でも、そう思い込まされてしまう環境に、私たちはいまだに置かれている。私はそのことに最も怒りを感じるし、一抹の後悔がある。

 男女雇用機会均等法が1986年に施行され、女性の社会進出が進んだが、日本は長らく“男社会”が続いてきた。男女平等の度合いを指数化して世界順位を示す「ジェンダーギャップ指数」を見ると、日本の2018年の順位は149カ国中110位で、まだまだ遅れている。1989年の流行語大賞は「セクハラ」で、2018年は「#MeToo」が新語・流行語大賞のトップテンに入った。女性への性的いやがらせは、平成の約30年の間、ろくに解決していないことになる。

 均等法第一世代の女性はパイオニアだった。「だから女はダメだ」と周囲に言わせないため、諸々を犠牲にしてむちゃくちゃ働いた。結婚や出産を選択しなかった先輩もいる。彼女たちの多くは、取材先や社内でのセクハラに耐えてきた。嫌な気持ちを押し込んで、なかったことにしようとした人もいた。先輩の昔話を聞くと「男性の2倍働いて、ようやく半分の評価がもらえるぐらい」というから、いかに苛烈だったかがうかがえる。

 私が採用された2000年当時、同期のうち女性は3割まで増えていた。それでもまだ警察、自治体の幹部、政治家など取材先は、自分より年上の男性だらけで、女性記者は目立つ存在だった。名前と顔をすぐに覚えてもらえたし、携帯電話を聞き出すのもラクだったと思う。代わりに、夜の食事や飲み会にしつこく誘われることも多かった。一度会っただけの人からつきまとわれ、「つきあいたい」と会社にまで電話がかかってきたこともあった。

 セクハラの被害にも遭ったが、仕事と割り切って適当に受け流してきた。うまく情報を取ったときだけ「女は得だね」、弱音を吐けば「泣けばいい」と思われるのが嫌だと当時は思っていたから。個人として評価されたかったし、弱みを見せないようにしてきた。

 でも、自分が傷つかないようにするため、「セクハラ被害を無かったことにしよう」「早く忘れてしまおう」と問題を矮小化すると、加害者にも周囲にも、その言動がセクハラであり、ひどい行為だと気付いてもらうチャンスがなくなってしまう。昨年、テレビ朝日の女性記者が福田淳一財務事務次官(当時)から受けたセクハラ被害を告発したが、福田氏はセクハラを否定していた。「胸触っていい?」「キスしていい?」などという福田氏に対し、「いやいや、正真正銘のセクハラだよ」と誰しもツッコミを入れたと思うが、財務省内でもこれまで、福田氏の行為が“即アウト”レベルのセクハラだと認識されてこなかったのかもしれない。

 それは、私たちの世代が悔しさを押し込め、我慢したせいかもしれない。女性が「嫌なことを忘れるのが当然だ」と思い込ませる環境をつくってしまったのだとしたら。声を上げず、問題を積み残しにしてしまったのではないか――。若い後輩記者からセクハラ被害の相談を受けることが増えた今になって、そう悔やんでいる。

 セクハラを我慢せずに「おかしい」「いやだ」と声を上げていくことが必要だが、それには勇気がいる。各企業や団体も「女性活用」をうたうのであれば、悩み相談レベルからサポートする窓口を作らなければならないだろう。ただし、片方の主張だけで判断はできないだろうし、一方を処分して「おしまい」にするだけでは次につながらない。組織上層部は、セクハラを当事者同士の限定的な問題として扱うのではなく、被害者が自分を責めたり、組織から逃げ出したりしないよう、環境の改善に役立てる意識を持ってほしい。

■望月衣塑子(もちづき・いそこ)
1975年、東京都生まれ。東京新聞社会部記者。慶應義塾大学法学部卒業後、東京・中日新聞に入社。千葉、神奈川、埼玉の各県警、東京地検特捜部などで事件を中心に取材する。2004年、日本歯科医師連盟のヤミ献金疑惑の一連の事実をスクープし、自民党と医療業界の利権構造を暴く。また09年には足利事件の再審開始決定をスクープする。東京地裁・高裁での裁判担当、経済部記者などを経て、現在は社会部遊軍記者。防衛省の武器輸出、軍学共同などをテーマに取材している。二児の母。

関ジャニ∞横山裕は、実力派舞台俳優の道を着実に歩み始めている。「北齋漫畫(ほくさいまんが)」

 劇場へ足を運んだ観客と演じ手だけが共有することができる、その場限りのエンタテインメント、舞台。まったく同じものは二度とはないからこそ、ときに舞台では、ドラマや映画などの映像では踏み込めない大胆できわどい表現が可能です。

 ジャニーズ事務所のタレントたちが、何歳まで“アイドル”でいなくてはいけないのかは、常に注目を浴びる話題です。年齢的にもアイドル活動は休止し、俳優業にキャリアをしぼりたいという所属タレントの意向が噂されることもたびたびですが、近年のジャニーズ所属タレントたちの舞台への出演歴をチェックすると、事務所サイドも(アイドル活動との両立はともかく)演技派俳優への育成もしっかり視野に入れていると実感することが増えました。

名作に抜擢
 そのひとつといえそうなのが、現在上演中の舞台「北齋漫畫(ほくさいまんが)」です。昭和から平成を代表する劇作家、矢代静一の戯曲に、新国立劇場の演劇芸術監督も務めた演出家、宮田慶子が満を持して挑む公演に主演しているのは、関ジャニ∞の横山裕。劇中の半分は老人姿でアイドルとしてのキラキラを封印し、表現者としての新境地に挑んでいます。

「北齋漫畫」は俳優座や文学座などで活躍した矢代により1973年に発表された戯曲。ともに浮世絵師が主人公の「写楽考」「淫乱斎英泉」と合わせた「浮世絵師三部作」の2作目で、矢代はこの三部作で芸術選奨を受賞しています。「北齋漫畫」初演で主演したのは緒形拳、1981年には同じく緒形の主演で映画化もされています。

 江戸下町の御用鏡磨師・中島伊勢(渡辺いっけい)の養子、鉄蔵(のちの葛飾北斎、横山裕)は絵師を志すものの、奔放な性格から師匠に破門になってばかり。若いころにできた娘のお栄(堺小春)とともに、下駄屋の婿養子で読本作家志望の友人・佐七(のちの曲亭馬琴、木村了)の家に居候しながら絵を描き続けていました。あるとき鉄蔵は、ミステリアスな魅力を持つお直(佐藤江梨子)と出会いほれ込みますが、小悪魔的な彼女に養父の伊勢ともども翻弄されます。

 時はめぐり、鉄蔵はすでに80歳すぎ。絵師として絶大な名声を手にしましたが、いい加減な生活は相変わらず。かつてのお直に生き写しの女性と遭遇し、彼女から新たな絵のインスピレーションを得ていきます。

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 北斎はとにかく、傍若無人で傲慢。惹かれているお直を、伊勢からお金を引き出すネタとして差し出すことにもためらいはありませんが、絵の才能と情熱は人一倍。ちょいワルでありながら、まだ幼い娘と兄妹のようにじゃれる様子は、アイドルとしての横山を愛するファンにとってとても魅力的だったはず。

老け役にも臆さない
 ですが、役者・横山のガッツを強く印象づけられたのは、老齢になってからの北斎でした。かなり精巧な老けメイクにはげた白髪のカツラ姿、声もしっかり老人風に作っているのに、北斎の衰えない向上心を示すかのような覇気が感じられました。

 北斎は、お直そっくりの彼女のことを「お直」と呼び、借金をしても着飾らせ贅沢をさせます。新しい「お直」を見ているだけで男の本能がよみがえり、股間を押さえて「何年振りかでピーンと!」と叫ぶ場面は、コミカルでありつつも、思い切ったなぁという驚きがありました。

「お直」をモデルに、北斎は新しい春画に取り掛かります。それは、股間に大きな蛸、口には小さな蛸が吸い付いた海女が身もだえる「蛸と海女」。従来の春画の、いかにも粗暴な男にいたいけな女性が蹂躙される構図ではなく、女が蛸をおもちゃにしてみずから楽しむ風情を写し取るため、北斎は「お直」の着物をはだけてまたがり、その肌に本物の蛸を這わせます。「魔性の女の百面相さ」と目をギラつかせていたのは絵のことのはずだったのに、彼女の喘ぎ声を聞いているうちに「ちくしょう! 若さが欲しい!」と絶叫するのは、幾年月ぶりの勃起に股間を握る姿よりも、ずっとセクシャルでした。

 人気作家・曲亭馬琴となった佐七と、北斎の絵の手伝いと生活の面倒を見つづけて独り身のままのお栄は、ともに老齢を迎えたことで、歳の差を越えて心を通わせていきます。春画は高額の報酬が得られるため「お直」は協力に積極的でしたが、佐七とお栄がいたわり合う様子を目にした北斎は「こんなに美しいものはない」と、また新たな画風に目覚めていきます。もうお金を引き出せないと判断した「お直」は男と去り、お栄もついに北斎の横暴さに見限って佐七とともに北斎の下を出ていきますが、彼の臨終の際、その手を握ってくれたのは、戻ってきたお栄でした。

 ときにはキツい言葉の応酬を交わしながらも北斎の才能を物心両面で温かく応援した佐七の木村は、誠実さと堅実さの表現がさすが。また、お栄の堺も、誰よりも北斎の絵の信奉者であり、だからこそゴーストライターの役割を納得して受け入れていたことの説得力と、そして父娘でありながら母親のような包容力との両立が秀逸でした。偏屈で怒鳴り散らしてばかりの老人である北斎が、けっして嫌悪するべき人物にみえなかったのは、横山の努力もさりながら、このふたりの技量と存在感が大きかったように思います。

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 横山の舞台出演は、倉持裕演出「上を下へのジレッタ」以来約2年ぶり。倉持裕は小劇場から大規模な作品まで幅広く手掛け、演劇界での評価の高い劇作家・演出家です。そんな倉持や「北齋漫畫」演出の宮田という、演劇界での王道や本格派のクリエーターからコンスタントに声がかかるのは、役者として、彼らの厳しいめがねにかなったという証し。人気アイドルとしての活躍と、舞台人としての評価が両立できることは、演者はもちろんですが、アイドルファンにも演劇ファンにも、幸せなことだと感じるのです。

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テイラーvs米音楽界の大物マネジャー、マネジャーの妻や元レコード会社役員がテイラーのウソを暴露

 プリンセスのような美しい顔立ちで、テイラー軍団と呼ばれるほどたくさんの女友だちを持ち、男性遍歴も華やか。作詞作曲を手掛けた「we were never ever getting back together」「Shake It Off」は世界的なヒットとなり、「すべてを持っている歌姫」とチヤホヤされてきたテイラー・スウィフト。

 そんな彼女のイメージが崩壊したのは、今から3年前のこと。2009年に「MTV ビデオ・ミュージック・アワード」で、テイラーの受賞スピーチを妨害したラッパーのカニエ・ウエストが16年にリリースした曲「Famous」で、テイラーのことを「オレが有名にしてやったビッチ」と呼び、物議を醸した。カニエは「事前に本人から了承を得ているから大丈夫」と説明したが、テイラーは「知らない。了承を求める電話なんてかけてこなかった」と批判したのだ。

 これに激怒したカニエの妻キム・カーダシアンが、「テイラーが歌詞の説明を受けて了承している」電話の音声を公開し、テイラーのウソが判明。大バッシングを受けたテイラーは、「Famous」のミュージック・ビデオに自分にそっくりな人形を全裸で登場させたことはリベンジポルノだと主張。あくまで自分は被害者だとアピールしたが、「被害者ぶることで同情と人気を集める、したたかな女」というイメージが拭えなくなった。

 テイラーはこのことを根に持っており、カニエやキム、そしてカニエのマネジャーを務めるスクーター・ブラウンを敵視してきた。ジャスティン・ビーバーやアリアナ・グランデら数多くの人気アーティストを手がける敏腕マネジャーのスクーターが、“テイラーいじめ”を指揮したと思い込んでいるのだ。

 そのスクーターが現地時間6月30日朝、テイラーが昨年まで所属していたレコード会社「ビッグ・マシーン・レーベル・グループ」(以下、BMLG)を3億ドル(約320億円)で買収し、同社が所有する全アーティストの原盤権を買い取ったと明かした。

 テイラーは 16歳だった06年当時、BMLGと12年契約を結び、歌手デビューを果たした。昨年11月に契約が満了した後は、ユニバーサル・ミュージック・グループ(以下、UMG)に移籍。8月にUMGから発売予定のアルバム『Lover』以前にレコーディングした曲の原盤はBMLGが所有しており、スクーターはそれを手に入れたことになる。

 このことをニュースで知ったテイラーは大激怒。短文ブログ「Tumblr」に、長年自分が生み出した作品の所有権獲得に努めてきたが、うまくいかず、BMLGに原盤を置き去りにしたと説明し、「スクーターにその原盤が買収されたことを知ったのは、みんなと同じタイミングで、事前には知らされなかった」とつづった。続けて「スクーターといえば、『Famous』騒動などの巧みなやり方で自分をいじめてきた男。その男に作品を奪われたということは、自分にとって最悪のシナリオである」とし、スクーターだけでなくBMLGのCEOスコット・ボーチェッタへの不快感をあらわにし、今回の件を強く非難した。

「BMLGが、いずれ誰かに自分の作品を売却するだろうと思ってきたが、自分の“音楽遺産”を壊そうと企む人間の手に委ねられてしまうなんて悪夢」
「私がスクーター・ブラウン、スコット・ボーチェッタという名を口にする時は、泣いているか、泣くのを我慢しているか」
「関わりたくない(と思っている)女性を、永久的にコントロールしようとするなんて」

 テイラーは最後に、「スコットが手に入れたのは私の過去。未来じゃない。今のレーベルは、自分が作ったものの所有権は自分が持つべきと信じてくれている」とUMGをよいしょし、「新作アルバム『Lover』は8月23日に発売」と宣伝して、スクーターとBMLGに対する非難声明を締めくくった。

 このテイラーの声明に激怒したのが、スクーターの妻ヤエル・コーエン・ブラウン。すぐさまテイラーへの非難メッセージをインスタグラムに投稿した。

 ヤエルは、「内輪の恥をさらけ出すなんて、今までしたことなかった。でも、夫への攻撃には我慢できない」と前置きした上で、「まず事実関係をはっきりさせましょう。あなたは自分の原盤を買い取る権利を与えられたのに、パスした。自分よりも自分を信じてくれた人(BMLGのCEO)のことを、不快だなんてよく言えるわね。(BMLGの)株主であるあなたのお父さんは、この買収を事前に知らされていたはず。あなたも報道される前に(BMLGのCEOから)個人的に知らされていたでしょう」とテイラーのウソを指摘。

 続けて、「あなたの口から“いじめ”なんて言葉が出てくるとはね」「あなたが“摘んだ花がしおれると捨てる”ように、友だちを作っては捨てる様子を世間は見ているのよ」「私の夫がいじめをするなんて、とんでもない」「あなたは“良きお手本”となるべき人物なのに、“いじめのお手本”をし続けているわよね」と、強い言葉でテイラーを責めた。

 そして、「スクーターは(原盤を取得したことで)これからテイラーと一緒に働けることを喜んでいた」「それなのに、テイラーは自分の思う通りにならなかったからかんしゃくを起こし、恥をさらした」と原因はすべてテイラーにあるとし、「彼はあなたを信じ、あなたを応援しているのよ。あなたが私の夫と同じように、自分を愛し信じることができるように、切に願うわ」と憐れむようにつづった。

 そして最後に、「お願いだから、自分のファンをコントロールして。私たちの生活や、子どもたちを巻き込まないで。あなたが今回どんな線を越えたのか、まだ知らないでしょうけれど、そのうちわかる日が来るわ」と、テイラーのファンが暴走し、迷惑を被っていることを示唆。「ファンを巻き込まず、オープンに話し合うことを願っているわ。この問題はTumblrでは解決しない。ぜひ電話をください」と締めくくった。

 「Famous」騒動同様に、宿敵の妻からウソを暴露されてしまったテイラーだが、彼女の代理人は「テイラーの父親は、BMLGの株主の1人にしかすぎない。25日に株主への電話連絡があったけれど、テイラーの父親は取締役会には参加していない。秘密保持契約上、詳しくは言えないけれど……」「テイラーは起床して(BMLGのCEO)スコットからのメールを読む前に、ニュースの記事を読んで、今回の買収を知った。スコットは、事前に電話で連絡はしてこなかった」と、父親もテイラー自身も事前に電話連絡は受けていなかったと断言。しかしながら、テイラーへのメールによる直前通達はあったことを示唆した。

 ヤエルの非難の2時間後、今度はBMLGの取締役エリク・ローガンがTwitterに、テイラーに向けたメッセージを投稿。「あなたが過去の事実を書き換え、真実を歪めていくのを、指をくわえて見ていることなんてできない」と怒りをあらわにし、自分に都合が良いように事実を書き換え、世間に自分は被害者だと信じ込ませようとするテイラーの行動こそいじめそのものだと主張。「本当にいじめをしているのは、おまえだ!」「おまえは力を失いつつあり、輝きも鈍くなっている。だからいじめを仕掛けるんだ」と、テイラーの人気の陰りを指摘しながら言い放った。

 BMLGのCEOスコットも、レーベルの公式サイトに株主への事前電話連絡の時系列を明かし、「テイラーには個人的に、6月29日の午後9時6分にメールを送っている。報道前に知らせるために」と断言し、メッセージの全文も掲載した。

 なお、エリクのツイートは、激怒したテイラーファンに「おまえ、誰だよ!」「消えろ!」「うざい!」などと書き込まれ、大炎上。現在は削除されている。

 SNSでは、テイラーを支持するセレブもいれば、スクーターを支持するセレブもおり、まさしく大混乱。ネット上では、「新曲が初登場第2位で、トップになれなかったし。テイラーも必死なんでしょ」「まさしく炎上商法」「自分がどれだけ落ち目なのかをさらけ出しちゃって」「テイラーのイメージがますます悪くなった」と、テイラーへのバッシングが巻き起こっている。

 今回の騒動は、アーティストとレーベルの契約内容や、原盤の所有権など商業的に複雑な問題も絡んでいるため、まだまだ長引くだろう。エンタメ界は当分この話題で持ちきりとなりそうだ。

Stray Kids「부작용(副作用)」、K-POPファンにはハードル高すぎな難解曲?[レビュー]

――毎月リリースされるK-POPの楽曲。それらを楽しみ尽くす“視点”を、さまざまなジャンルのDJを経て現在はK-POPのクラブイベントを主宰するe_e_li_c_a氏がレクチャー。6月にリリースされた曲から[いま聞くべき曲]を紹介します!

いま聞くべき1曲‖Stray Kids-부작용(副作用)

 6月に取り上げる曲は、6月19日にスペシャルアルバムをリリースしたStray Kidsのタイトル曲「부작용(副作用)」です。まず、スペシャルアルバムって何なんだという話をすると、これはほぼ「リパッケージアルバム」と読み替えて問題ないと思います。K-POP界では、前回出したアルバムなどに新曲をいくつか追加したアルバムのことを「リパッケージアルバム」(リパケ)と言います。追加した曲を新たにタイトル曲と設定し、改めて音楽番組に出演するのですが、この手法だと全く新しいアルバムをイチから作らなくていいので、リリースまでの期間を短くできるというメリットがあり、さらに売り上げなども前回出したアルバムに合算されるらしいので数字を伸ばせるというメリットもありますが、しかしファンにとっては、うれしくもありつつ体力が持たないのでやめて欲しくもあるという、表裏一体のシステムです。

 今回、Stray Kidsがリリースしたのは、今まで出したアルバムにCD Onlyとして入っていた「Mixtape#1」~「Mixtape#4」と、新曲3曲を追加した『Clé 2 : Yellow Wood』というアルバムです。そこから「부작용(副作用)」を取り上げようと思ったのには理由があり、この曲のリリース直後に匿名でメッセージを送れるサービスで私のところに「スキズ史上最高にダサくないですか!?」というメッセージが来たからです。

 どのグループもリリース前のニュースサイト記事などに、タイトル曲はどんなジャンルの楽曲かの説明があり、今回は「サイケデリックトランスジャンルの楽曲」という説明でした。リリースされて、なるほど……となったのですが、やはりこのようなクラブミュージックジャンルの楽曲に慣れてない方には、「부작용(副作用)」は異質に聞こえるものだよなぁと思い、今回取り上げることにしました(しばらくしてからBillboardのインタビューで本人たちが楽曲のジャンルについて「サイケデリックトランス」と明言しています)。

 まずはサイケデリックトランスについてですが、サイケトランスはジャンルとしての「トランス」のサブジャンルで、ゴアトランスが源流とされています。今はサイケトランスのサブジャンルとしてゴアトランスが並べられることもあり、それ以外にもプログレッシブサイケやトライバルサイケなど沢山のサブジャンルに分かれます。曲としてはBPM135~150のものが多く、曲の雰囲気はうるさめなものから静かめなものまでさまざまです。

 K-POPはフレーズ毎に展開やジャンルが目まぐるしく変わる曲が多いですが、サイケトランスも曲の中で展開がかなり多く、「副作用」も2~3曲を切り貼りしたように曲の中での展開がとにかく多いのがわかります。Stray Kidsは基本的にメンバーの3人が曲を作っており、深読みかもしれませんが、どこまで見越した上で、このジャンルを選んだのかとても気になるところです。

関連曲(入門編)

 では、サイケトランスの中から、私が昔聞いていたお気に入りを2つ紹介します。これらで、サイケトランスがどんなイメージが掴めるかと思います。

■Electric Universe - The Prayer

■Hallucinogen - Trancespotter

関連曲‖ドロップの三連符に注目

 これら2つを聞いても、まだ「副作用」と繋がらない方も多いと思います。サイケトランスはドロップ(曲が盛り上がる所謂サビのような部分)に三連符を使うような楽曲も多く、「副作用」もそのような構成になっています。次の3曲は、そのドロップに注目してください。

■GRAViiTY - The Passenger

 曲調としては静かめでシンプルですが、わかりやすい三連符の例となります。(三連符は0:15~)

■deadmau5 - Right This Second

プログレッシブハウスやエレクトロニックで有名なdeadmau5も三連符の曲があり、聞けば段々と「副作用」に近づいてきているのを感じてもらえると思います。(三連符は2:43~)

■Savant - Penguins

 同じくエレクトロニックやEDMのトラックメイカーSavantのこの曲は音の厚さや雰囲気もかなり副作用に近いと思います。(三連符は0:45~)

 ハウス・テクノから昨今のEDMジャンルまで紹介しだすとキリがないぐらいこのような曲はあるのですが、上に挙げたものを聞いた後で「副作用」を聞くと、また違った印象になるかもしれません。ジャンル的に何曲も曲をつないだ1時間程度のMixがYoutubeやSoundcloudにたくさん上がっているので、気になる方は「ジャンル名 Mix」で検索すると似たような曲に出会えます。

 と、こういうことがわかった上で「副作用」を聞ければ存分に楽しめると思うのですが、Stray Kidsは随分ハードルの高いことをやってくるな……というのが今回の「副作用」を聞いての感想です。

<落選したけど……紹介したい1曲>
■(여자)아이들((G)I-DLE) - 'Uh-Oh' 

 Cube Entertainment所属、 7月31日に日本デビューの決まっている(G)I-DLE(ヨジャアイドゥル)の新曲です。この曲もStray Kidsの副作用のように参考にしているであろう90年代のHip-hop曲をたくさん挙げたくなる曲です。今までリリースしてきたタイトル曲の全てをリーダーでラッパーの ソヨンがメインで作詞作曲をしており、ラップもうまいし本当になんでもできる……。 

<近況>
韓国に行き7時間待機の上、Stray Kidsの音楽番組事前収録に入ったり、人生初のサイン会がWe In The Zoneだったりな日常を送っています。We in the zoneの日本初公演チケット、絶賛発売中なのでよろしくお願いします。

e_e_li_c_a
1987年生まれ。18歳からDJを始めヒップホップ、ソウル、 ファンク、ジャズ、中東音楽、 タイポップスなどさまざまなジャンルを経て現在K-POPをかけるクラブイベント「Todak Todak」を主催。K-POPを、楽曲的な面白さとアイドルとしての魅力双方から紹介する視点で人気を集める。

Twitter @e_e_li_c_a TodakTodak 
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木下優樹菜、「こんな母親…」「なぜか下品に見える」セクシーな水着姿に賛否の声が飛び交ったワケ

 木下優樹菜が1日、自身のインスタグラムを更新した。

 木下といえば先日、「長女が大好きなLoLサプライズのCMに りりなが出演しています。メイキングや、コメントはまた改めて載せていきます」とつづり、長女が出演したCM動画を投稿。インスタグラム上には「とっても可愛いですね!」といった声が多く寄せられた一方、一部ネット上からは「一応七光になるの?ただのコネとしか思えない」という批判の声も寄せられ、話題になったばかり。

 そんな木下はこの日、「まいにちpool(ハートの絵文字)海」とつづり、プールサイドで水着をチラ見せした自身の写真を公開した。

 この投稿に対し、ファンからは「スタイル良すぎ!」「相変わらずかっこいい!」といった称賛の声が多く集まっていた。

 しかし、その一方で、ネット上からは「足広げすぎて下品だな」「カッコイイと思えない。なぜか下品に見える」「こんな母親みっともない!」という厳しい声が殺到している。

 テレビ番組ではおバカキャラとしてブレイクし、元ヤンキーの過去も公言している木下。そのイメージが強いせいか、今回のように大きく脚を広げて座る姿を「下品」と感じた人が多かったようだ。

不倫に甘いテレ朝では普通?不倫報道の『朝生』村上祐子元アナの早すぎるテレビ復帰が物議に

 各テレビ局には、それぞれの社風があって当然だが、テレビ朝日はどこまでも“不倫”に甘すいようで、もはや笑うしかないようだ。

 4月中旬、10歳近く年下のNHK政治部記者と東京・青山霊園で花見デートを楽しんだ後、同記者のマンションにお泊まりしたと一部で報じられたテレ朝・村上祐子政治部記者が、メインキャスターを務める『朝まで生テレビ!』の6月28日深夜放送回であっさり復帰を果たしたのだ。

 同局では、既婚者である村上氏の不倫疑惑報道とあって、4月、5月の同番組への村上氏の出演を見合わせていたが、わずか2カ月半で、その禁を解いたことになる。

 村上氏はアナウンス部から政治部に異動した2015年7月以降に夫である元同局アナの西脇亨輔氏(現・法務部所属弁護士)と別居し、現在はくだんのNHK記者のマンションを拠点に事実上同棲状態とされる。『朝生』の常連パネリストで国際政治学者の三浦瑠麗氏によれば、別居し離婚調停後、離婚訴訟係争中だという。

 離婚訴訟係争中の者が、離婚成立前に新たなパートナーと同棲することが不貞にあたるかどうかは意見が分かれるところだが、まだ村上氏は戸籍上は“既婚者”で、復帰については「早すぎる」との声が多い。

「そもそも村上氏は、もうアナウンサーではありませんし、降板でもよかったはず。しかし、4月26日深夜の放送回で、三浦氏が『(村上氏を)復帰させますよね?』と暴走発言。進行の田原総一朗氏も『上層部になるべく早く復帰させるように言っている』と、生本番中に援護する一幕がありました。村上氏は田原氏から厚い信頼を得ていて、政治部に異動してからも『朝生』への出演を続けていました。テレ朝にとっては、功労者である田原氏の要望を、むげに断れない背景もあったのでしょう。いずれにしても、不倫に寛容なテレ朝らしい決着です」(テレビ関係者)

 同局では、16年に田中萌アナ、矢島悠子アナの不倫疑惑報道があったものの、一定の謹慎期間の末、復帰させている。昨年10月からは、局アナ時代に、ウッチャンナンチャン・内村光良との不倫愛に走って大騒動になったフリーの徳永有美アナを、よりによって看板番組『報道ステーション』のキャスターに起用したばかり。

「そういった経緯があるだけに、村上氏だけ、『復帰させない』という選択肢はなかったのかもしれませんが、なんとも身内の不倫に甘いテレ朝の体質は、後になって悪営業がでるのでは?」(同)

 吉本興業にコンプライアンス遵守を通告するくらいなら、自局の社員にこそ、節度を守るよう徹底した方が良さそうだ。

ロンブー田村亮は”闇営業”でいったい何を披露したのか?高額ギャラを得た「トーク」の気になる中身

 吉本芸人らによる特殊詐欺グループの忘年会での「闇営業」問題が連日メディアを賑わすなか、世間や同業者らの注目ポイントもさまざまな方向に分散してきている。

 6月30日放送の「サンデー・ジャポン」(TBS系)では、MCの爆笑問題・太田光が、雨上がり決死隊・宮迫博之に「重要なのはね、俺が気に入らないのは、宮迫があそこで歌を歌ってたところ。ネタやれよって話なんですよ」と“斜め上”から噛みついた。

「太田は芸人の闇営業自体はよくあることとした上で、芸人である宮迫が営業先でネタではなく歌を披露した点について激怒。太田は新人の頃に当時所属していた太田プロで芸人としての在り方を厳しく教わったといい、プロであるなら商売道具であるネタを見せるべきであり、ノーギャラで舞台に立つことは恥であるとの持論を展開。逆に、ネタをやらずカラオケだけでギャラをもらった宮迫のプロ意識のなさを激しい口調で批判していました」(テレビ誌ライター)

 一方、世間が気になったのが、忘年会に出席していたもう一人の売れっ子芸人たるロンドンブーツ1号2号・田村亮の「芸」だ。

「ロンブー亮といえば、“いい人キャラ”だということは知っていても、これまでの仕事で印象に残っているものはまったくない。謹慎発表後に放送された『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)では編集でバッサリ姿を消されていましたが、視聴者からは『まったく違和感がなかった』と言われてしまったほど。そのため、ネット上では『何か芸ありましたっけ?』『亮くん、何を見せたのかな?』『とりあえず営業にいったのなら、何かしら芸を見せたんですよね?』という疑問の声が続出しています」(芸能記者)

「FRIDAY」(講談社)によれば、レイザーラモンHGは「フォー!」、ガリットチュウ・福島善成はモノマネ、カラテカ・入江慎也は司会、そして亮は「トーク」だったとある。

 宴たけなわで興奮状態だったはずの半グレ集団を前に、亮はどんな”トーク芸”で、高額なギャラを得たのか、気になるところだ。

梅宮アンナ、アンチのブロックを報告するもなぜか賛否「スルースキルない人は…」「割り切ればいいのに」

 梅宮アンナが自身のインスタグラムで、粘着するアンチファンをブロックしたことを明かした。

 娘や両親が相次いで体調不良に悩まされるようになったことを告白している梅宮。現在SNSを中心に活動しているが、その過激な発言にネット上からのバッシングも少なくない。

 そんな中、梅宮は2日にインスタグラムを更新し、自撮り写真とともに、「ひとつ前の投稿に、おかしな人から長~い長~いネガティブなコメントがあって」と、インスタグラムに一方的なネガティブコメントが寄せられたことを告白。

「私が一番嫌いなタイプなんだよね」とはっきりと明言した。

 ひとつ前の投稿では、梅宮が娘をサマーキャンプに送り出し、その心境についてつづっていたが、そのインスタグラムユーザーは梅宮の価値観まで批判してきたといい、梅宮は「とりあえず、追放しました」と明かした。

 梅宮はその心境を「毎日、毎日、人のアラを探しては、コメント欄にネガティブな事を書いている人。。私には、ない感覚です。。」とつづっている。

 しかし、この投稿についてネットからは、「嫌なら見るなが出来ない可哀想な人達いるよね」「わざわざ本人のSNSに悪口書きにいくような人は反応せずにブロックしたほうがいい」といった声のほか、「スルースキルのない人はSNS使わない方がいい」「芸能人なんだから割り切ればいいのに」「嫌ならコメント欄閉じた方がいい」という指摘も寄せられていた。

 多くの芸能人が悩まされているSNSのアンチコメント。その対応に正解はない?