四川省地震で相次ぐSNS上のデマ・不謹慎発言を、地元公安が徹底監視!「友人とのチャットでもアウト⁉」

 6月17日夜に中国・四川省宜賓(ぎひん)市でマグニチュード6.0の地震が発生してから、1週間あまりが経過した。地元政府によると、これまでに12人の死者と134人の負傷者が確認されている。

 現地では今も復旧作業が続けられているが、強い余震が続いており、新たな被害も発生するなど、予断を許さない状況だ。

 そんな中にあっても、SNS上では地震に関するデマや不謹慎な投稿が相次いでいる。

 17日の地震の直後には、「これから数時間以内に巨大な本震が来る」というデマが流れ、被災地の住民をさらに混乱させる事態となった。デマの元をたどると、実在するメディアを名乗るアカウントが最初に投稿した一文だったが、このアカウントはそのメディアとはなんの関係もない偽物だった。

 さらに、大きく傾いたビルの写真が被災地の状況として拡散されていたが、実際は昨年2月に地震が発生した台湾の花蓮で撮影された写真だった。また、夜の街を全裸で走る男性の写真が「全裸で避難する被災者」として拡散されたが、これもやはり無関係な写真であった。

 四川省公安当局は、これらのデマを発信した者を取り締まるとする声明を発表している。

 災害時のデマは言語道断だが、友人らと交わした会話の内容が問題視され、逮捕の危機に直面している者もいる。

 ある女性が、中国版LINE「微信」(WeChat)で、「どうして地震で瀘州(被災地周辺の地名)の奴らは、みんな死ななかったんだろう。みんな死んじゃえばよかったのに」と発言。これは、友人らとのグループチャット内でのもので、完全公開の場ではなかったが、チャットの内容がスクリーンショットされたものが拡散したのだ。ネット上ではこの女性の人肉検索が行われ、顔写真も拡散させられている。

 四川省公安局も「この女の言葉は被災した人々たちを侮辱しており、絶対に許すことはできない。取り締まるべきだ」という苦情が市民から多く寄せられたとして、女性を侮辱罪で逮捕する方針だという。

 女性の発言は不謹慎とはいえ、友人らとのチャットの内容によって逮捕とは、やりすぎ感も否めない。被災者や現場からの必要な情報発信が萎縮する結果とならなければよいが……。

(文=青山大樹)

モー娘。新メンは原点回帰、J=Jは品質重視…改革派リーダー・和田彩花の卒業でハロプロはどうなる?

 6月22日、モーニング娘。’19に新たに加入する15期メンバーが、公式YouTubeチャンネルで発表された。15期メンバーとなったのは、東京都出身の北川莉央(15)、東京都出身の岡村ほまれ(14)、北海道出身の山﨑愛生(13)の3名。北川と岡村は1月から行われていた「モーニング娘。’19 LOVEオーディション」の合格者で、山﨑はハロプロ研修生北海道からの昇格となる。

「新メンバーの加入は約2年ぶりで、研修生や他グループとの兼任ではなく一般からの加入となると約4年ぶり。かなりフレッシュなメンバーを入れてきたという印象です」(アイドル評論家)

 この6月、モーニング娘。’19が所属するハロー!プロジェクト(以下、ハロプロ)は大きく動いている。Juice=Juiceはリーダーである宮崎由加(25)が卒業、入れ替わるように新メンバーとなるハロプロ研修生北海道の工藤由愛(14)とハロプロ研修生の松永里愛(13)が加入した。アンジュルムでは、グループのリーダーでありハロプロ全体のリーダーである和田彩花(24)が卒業。そして、モーニング娘。には前述のように15期メンバーが加入することとなった。

「Juice=Juiceについては元々パフォーマンスレベルが高く、そこに研修生としてしっかりレッスンを積んできた2人を投入。モーニング娘。については、むしろ逆で素人っぽいメンバーを入れたという形です。クオリティーの高さについてはJuice=Juiceに任せて、モーニング娘。については原点回帰といったところでしょうか」(音楽業界関係者)

 アンジュルムの和田彩花の卒業に伴い、ハロプロ全体のリーダーは、モーニング娘。’19のリーダーでもある譜久村聖(22)に交代となった。

「和田はどちらかというと改革派。特にアンジュルムにおいては、個性を重視する方向性に導き、多様性に溢れた独自のグループカラーを築きました。一方の譜久村は伝統を重んじるタイプ。このリーダー交代が、ハロプロ全体にどう影響していくのか気になるところです。また、アンジュルムの新リーダーとなった竹内朱莉(21)は譜久村と研修生時代の同期で親友同士。これまで方向性が異なっていたモーニング娘。とアンジュルムのトップの2人が特別な関係だということで、この2つのグループの関係性がどうなっていくのかも楽しみです」(前出・アイドル評論家)

 近ごろは、女性ファンを急激に増やしているハロー!プロジェクト。今後はどうなっていくのだろうか。

「グループにもよりますが、ハロプロのイベントではお客さんの半数近くが女性だというケースも増えています。その背景には、歌やダンスといったステージパフォーマンスのクオリティーの高さ、そして普段のメンバーたちのワチャワチャ感あふれる可愛らしさなどがあると言われています。 身近な存在としてのアイドルではなく、宝塚のような“スター性”を発揮しつつも、可愛らしさを持ち合わせる……そんなギャップが人気なのでしょう。ただ、今後もしもハロプロが今まで以上に伝統を重んじる方向性へとシフトしたら、かつての男性ファンばかりの状況に戻る可能性もある。そのあたりの方向性がどうなっていくかは、今後のハロプロを占うという意味でかなり重要だと思います」(同)

 激動の時を迎えたハロー!プロジェクトが、どう変わっていくのか。アイドル業界全体が注目している。

ジャニーズ御用媒体「女性自身」がまるで“ジャニー喜多川追悼”のように掲載した記事

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 吉本興業“詐欺グループ闇営業問題”でノーギャラだと主張していた雨上がり決死隊・宮迫博之などに金銭が渡っていたことが発覚、ワタナベテンターテインメントの芸人を含め13人が謹慎処分となった。しかし、これを報じるワイドショーは、なぜか宮迫らに同情的で復帰時期なんかも話題にしている。しかもギャラについて嘘をついていたのに、相変わらず「反社会的勢力の会だとは知らなかった」との言い訳にほとんど疑問も呈さない。内輪擁護か吉本興業への忖度か。

第464回(6/20〜6/25発売号より)
1位「ジャニー喜多川社長 本誌に語っていた『アイドル育成57年の信念』『夢の続きはタッキーに託す!』(「女性自身」7月9日号)
2位「天海祐希 『打ち上げは2日連続』キントリ“鉄の絆”現場撮」(「女性自身」7月9日号)
「吉高由里子 『定時どころか午前4時!』“残業”宴会撮」(「女性自身」7月9日号)
「佐藤建と高橋一生が歌舞伎町で!映画『るろうに剣心』禁断のネタバレ撮」(「女性セブン」7月4日号)
「朝までハジケた打ち上げパーティー目撃撮」(「週刊女性」7月9日号)
3位「田村正和 独占真相告白 俳優引退後の『隠遁生活』『心臓の手術も…もう静かに死にたい』(「女性自身」7月9日号

 なんだこの記事、この特集は。「女性自身」に掲載されている滝沢秀明とジャニー喜多川に関する記事。冒頭は8月8日に行われるジャニーズJr.の東京ドーム公演のことが紹介され、いかにタッキーがジャニーさんを慕い、その意思を継ぐべく奔走しているかが描かれる。しかも昨年の「週刊新潮」(新潮社)に掲載されたタッキーのインタビューを多数引用して。そして話は突如、ジャニーさんの生い立ちやこれまでの芸能界での功績を称える、ショービジネス界でのサクセスストーリーになるのだ。

 いわく1931年にLAに生まれ、一時日本に滞在したが、その後アメリカでショービジネスの世界に魅せられ、62年に「ジャニーズ」をデビューさせた。以降、多くのアイドルを育てた――。

 なんだかまるで追悼記事のよう。ああ、あれか。6月18日の午後、芸能マスコミに衝撃情報が駆け巡った。それは、ジャニーさんが渋谷の自宅マンションから病院へ緊急搬送されたという情報だ。さらにタッキーや東山紀之らが続々と病院へ集結しているとの情報など、ジャニーさんの重篤説が囁かれていく。そして病院前にはマスコミも結集。しかし東京スポーツや「週刊文春」WEBなど一部のマスコミやニュースサイトがこれを報じただけで、もちろんワイドショーや御用マスコミはこれを報じることはなかった。なんでも事務所から箝口令も敷かれていたらしい。

 でもって「自身」記事だ。ジャニーさん緊急入院でスワッとなり、取り急ぎXデー原稿を用意した。しかし箝口令が敷かれているし、その後の情報もない。だが、原稿を用意しちゃったし、大幅に紙面を割くつもりだったから、ページを埋めたい。そして、どうにかこうにかタッキーの話と結びつけて掲載しちゃった。そんなところか。実際、「自身」にはジャニーさんの入院情報は一切書かれていないしね。

 そんでもってタイトルにぶち上げた“ジャニーさんが本誌(「自身」)に語っていた信念”だが、これはなんと27年も前のジャニーさんインタビューの言葉を引っ張りだしてきたもの。これも、準備しちゃったんだろうね。ジャニーさん緊急入院情報を書けないジャニーズ御用媒体「自身」による苦肉の記事か(笑)。

 ずっと不思議に思ってきた。女性週刊誌と写真週刊誌はドラマや映画の打ち上げネタが好きだ、と。今週も3誌合計で4本の打ち上げ記事が掲載されている。

 しかし、いつも思うが、打ち上げネタはワンパターンだ。誰それが出席した、その中の誰が二次会にも行った、朝まで宴会は続いた、有名俳優がどんな服装だったか、ビンゴ景品が豪華だった、主役俳優が場を盛り上げた――。こうした情報は本当に需要があるのだろうか。読者が喜ぶのか。毎回毎回同じような内容で、どんな興味があるのか。

 でも雑誌にとっては楽チンなんだろうな。スタッフの多くも出席する打ち上げの情報は簡単に入手できるし、出席芸能人や場所も時間も特定できる。だから熱愛スキャンダルのような過酷な張り込みも必要ない。同じようなパターンで誕生日に張り込むというやつもあるが、それに比べても打ち上げ取材は楽チンだ。出入りする有名芸能人をキャッチし、写真を撮れる可能性もかなり高い。誌面的にもおいしい。

 でも、面白くないんだよね。打ち上げネタ。

 かなり気になる記事が「自身」に掲載されている。それが田村正和の“近況”を報じた記事だ。昨年2月の『眠狂四郎The Final』(フジテレビ系)出演以降、芸能界引退状態の田村だが、そんな田村を「自身」が直撃した。ウオーキング中の田村だったが、それに応じ、心臓手術をしたが、妻とともに健康的な生活を送っていること、もう十分に仕事もし、やり切ったから「静かに死にたい」とまで口にしている。

  直撃取材としては大成功だ。しかし――。記事に掲載されている田村の写真はやはり2年前に「自身」が直撃した際のもの。今回のはない。これだけ長く直撃取材に応じているのになぜ? 田村に拒否された? 現在の姿を晒したくないとしたら、心配だ。

ジャニーズ御用媒体「女性自身」がまるで“ジャニー喜多川追悼”のように掲載した記事

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 吉本興業“詐欺グループ闇営業問題”でノーギャラだと主張していた雨上がり決死隊・宮迫博之などに金銭が渡っていたことが発覚、ワタナベテンターテインメントの芸人を含め13人が謹慎処分となった。しかし、これを報じるワイドショーは、なぜか宮迫らに同情的で復帰時期なんかも話題にしている。しかもギャラについて嘘をついていたのに、相変わらず「反社会的勢力の会だとは知らなかった」との言い訳にほとんど疑問も呈さない。内輪擁護か吉本興業への忖度か。

第464回(6/20〜6/25発売号より)
1位「ジャニー喜多川社長 本誌に語っていた『アイドル育成57年の信念』『夢の続きはタッキーに託す!』(「女性自身」7月9日号)
2位「天海祐希 『打ち上げは2日連続』キントリ“鉄の絆”現場撮」(「女性自身」7月9日号)
「吉高由里子 『定時どころか午前4時!』“残業”宴会撮」(「女性自身」7月9日号)
「佐藤建と高橋一生が歌舞伎町で!映画『るろうに剣心』禁断のネタバレ撮」(「女性セブン」7月4日号)
「朝までハジケた打ち上げパーティー目撃撮」(「週刊女性」7月9日号)
3位「田村正和 独占真相告白 俳優引退後の『隠遁生活』『心臓の手術も…もう静かに死にたい』(「女性自身」7月9日号

 なんだこの記事、この特集は。「女性自身」に掲載されている滝沢秀明とジャニー喜多川に関する記事。冒頭は8月8日に行われるジャニーズJr.の東京ドーム公演のことが紹介され、いかにタッキーがジャニーさんを慕い、その意思を継ぐべく奔走しているかが描かれる。しかも昨年の「週刊新潮」(新潮社)に掲載されたタッキーのインタビューを多数引用して。そして話は突如、ジャニーさんの生い立ちやこれまでの芸能界での功績を称える、ショービジネス界でのサクセスストーリーになるのだ。

 いわく1931年にLAに生まれ、一時日本に滞在したが、その後アメリカでショービジネスの世界に魅せられ、62年に「ジャニーズ」をデビューさせた。以降、多くのアイドルを育てた――。

 なんだかまるで追悼記事のよう。ああ、あれか。6月18日の午後、芸能マスコミに衝撃情報が駆け巡った。それは、ジャニーさんが渋谷の自宅マンションから病院へ緊急搬送されたという情報だ。さらにタッキーや東山紀之らが続々と病院へ集結しているとの情報など、ジャニーさんの重篤説が囁かれていく。そして病院前にはマスコミも結集。しかし東京スポーツや「週刊文春」WEBなど一部のマスコミやニュースサイトがこれを報じただけで、もちろんワイドショーや御用マスコミはこれを報じることはなかった。なんでも事務所から箝口令も敷かれていたらしい。

 でもって「自身」記事だ。ジャニーさん緊急入院でスワッとなり、取り急ぎXデー原稿を用意した。しかし箝口令が敷かれているし、その後の情報もない。だが、原稿を用意しちゃったし、大幅に紙面を割くつもりだったから、ページを埋めたい。そして、どうにかこうにかタッキーの話と結びつけて掲載しちゃった。そんなところか。実際、「自身」にはジャニーさんの入院情報は一切書かれていないしね。

 そんでもってタイトルにぶち上げた“ジャニーさんが本誌(「自身」)に語っていた信念”だが、これはなんと27年も前のジャニーさんインタビューの言葉を引っ張りだしてきたもの。これも、準備しちゃったんだろうね。ジャニーさん緊急入院情報を書けないジャニーズ御用媒体「自身」による苦肉の記事か(笑)。

 ずっと不思議に思ってきた。女性週刊誌と写真週刊誌はドラマや映画の打ち上げネタが好きだ、と。今週も3誌合計で4本の打ち上げ記事が掲載されている。

 しかし、いつも思うが、打ち上げネタはワンパターンだ。誰それが出席した、その中の誰が二次会にも行った、朝まで宴会は続いた、有名俳優がどんな服装だったか、ビンゴ景品が豪華だった、主役俳優が場を盛り上げた――。こうした情報は本当に需要があるのだろうか。読者が喜ぶのか。毎回毎回同じような内容で、どんな興味があるのか。

 でも雑誌にとっては楽チンなんだろうな。スタッフの多くも出席する打ち上げの情報は簡単に入手できるし、出席芸能人や場所も時間も特定できる。だから熱愛スキャンダルのような過酷な張り込みも必要ない。同じようなパターンで誕生日に張り込むというやつもあるが、それに比べても打ち上げ取材は楽チンだ。出入りする有名芸能人をキャッチし、写真を撮れる可能性もかなり高い。誌面的にもおいしい。

 でも、面白くないんだよね。打ち上げネタ。

 かなり気になる記事が「自身」に掲載されている。それが田村正和の“近況”を報じた記事だ。昨年2月の『眠狂四郎The Final』(フジテレビ系)出演以降、芸能界引退状態の田村だが、そんな田村を「自身」が直撃した。ウオーキング中の田村だったが、それに応じ、心臓手術をしたが、妻とともに健康的な生活を送っていること、もう十分に仕事もし、やり切ったから「静かに死にたい」とまで口にしている。

  直撃取材としては大成功だ。しかし――。記事に掲載されている田村の写真はやはり2年前に「自身」が直撃した際のもの。今回のはない。これだけ長く直撃取材に応じているのになぜ? 田村に拒否された? 現在の姿を晒したくないとしたら、心配だ。

夫の自立と妻の自立〜労働とジェンダーが交差するところ/トミヤマユキコ+西口想

 人は必ずしも結婚しないし必ずしも子供を産み育てないが、多くの女性にとって恋愛→結婚→出産→育児と続く道は、「仕事との両立」を迫られる過酷なロードと化している。また多くの男性にとって恋愛→結婚→出産→育児と続く道は、家族を養う大黒柱としての重圧とプライドを背負い、転勤だってどんとこいで会社にいっそうの忠誠を誓うとともに、「どうしてあなたばかり仕事に時間を割けるのか」「親なのだから共に子育てすべきだ」と正論をぶつける妻に困惑し、家庭へのコミットも要請される、これまた茨の道。そんなイメージが近年、広く共有されるようになった。

 もちろん夫婦仲良く柔軟にシフトを組み円満に家庭を回す世帯も多数あるはずだが、「うちはこうやってうまくやってますよ~」なんて穏やかなアドバイスよりも、今のところ、怨嗟やいがみ合いが目立って見えてしまうのは、インターネット社会で可視化される声に偏りがあるゆえの特性なのだろうか。

 けれども、それぞれの主張を戦わせ合っていても事態は進展しない。恋愛ハウツーや婚活ノウハウ、効率的な仕事術や家事方法など、様々な情報が個別に流れ人気を博しているけれど、そこに確かな答えなんて何もないわけで。仕事(労働)と恋愛・結婚生活や育児は個別の事案ではなくひとつながりの、つまり同一人物の人生を構成する要素であり、人生はひとりひとりまったく違う。だから昔からきっと、万人に適用可能な正解などなかった。

 そんな2019年、注目したい2冊の本が出た。トミヤマユキコさんの新著『夫婦ってなんだ?』(筑摩書房)は、自らの結婚生活から映画や漫画、小説、芸能人まで縦横無尽に様々な「夫婦」を紐解く「夫婦研究」の本だ。そこには無限ともいえる「夫婦」の多様性が見出せる。

 もう1冊は、職場恋愛=オフィスラブについて小説から読み解いた、西口想さんの『なぜオフィスでラブなのか』(堀之内出版)。「夫婦」になるにあたり、現在でも約3組に1組が職場で出会った相手と結婚しているというデータから着想し、現代日本の労働環境やジェンダー規範を押さえて「オフィスラブ」を研究している。

 著者ふたりは「夫婦」と「オフィスラブ」が交差するトークイベントを4月に開催。その模様を、ここにお届けする。

※本記事は、【『夫婦ってなんだ?』(筑摩書房)、『なぜオフィスでラブなのか』(堀之内出版)刊行記念 トミヤマユキコ+西口想トークイベント】をもとに制作しています。

トミヤマユキコ
ライター/研究者。1979年生まれ。ライターとして日本の文学・マンガなどについて書きつつ、大学では少女マンガ研究を中心としたサブカルチャー関連講義を担当している。早稲田大学法学部、同大大学院文学研究科を経て、2019年4月から東北芸術工科大学芸術学部講師。著書に『40歳までにオシャレになりたい!』(扶桑社)、『大学1年生の歩き方』(共著、左右社)、『パンケーキ・ノート』(リトルモア)がある。

西口想(にしぐち・そう)
1984年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部を卒業後、テレビ番組制作会社勤務を経て、現在は労働団体職員。「マネたま」にて「映画は観れないものだから心配するな」連載中。

『東京ラブストーリー』は本当に悲しい話
西口 僕はトークイベントに出るのが人生で2回目でして。今日は、めちゃくちゃ場馴れしている先輩をお呼びして、何となく安心感を得ようという趣旨でございます。

トミヤマ 本日はありがとうございます。早速ですが、そもそもなんでこのテーマで書くことになったんですか。

西口 『マネたま』というウェブサイトの編集者から「オフィスラブについて連載してください」という依頼がありました。その編集者は実はトミヤマさんとも共通の知り合いで、僕とトミヤマさんとの関係も含めて少し僕の経歴を説明しますね。

 僕は大学で小説や評論を読んだり書いたりするコースにいました。当然、そこには作家志望の学生が多いのですが、学校を出ていきなり小説家になれるわけはないし、ほとんどの人が就職します。ただ、働き続けながらでもやっぱり書きたいよねっていう人たちで集まって『好物』という文芸フリーペーパーを作っていました。そのコミュニティで、当時僕の出身コースの助手だったトミヤマさんと、のちに『マネたま』の編集をする彼と知り合ったんです。『好物』で僕は短い創作や恋愛映画についてのエッセイを連載したりしていて、彼の中では僕は恋愛ものが好きで今は労働の専門家。「あ、オフィス×ラブだ」となったんじゃないかな。

トミヤマ なるほど。『なぜオフィスでラブなのか』は、フィクションについて書かれたものでありながら、労働団体職員だからこその知識も盛り込んであって、実にバランスがいいなと思いました。

西口 「小説の紹介にしてください」というオーダーがよかったかなと思います。書評だと、いきなり自分語りとか始まりにくい。「俺がテレビの仕事をしてたときは……」みたいなこと言われると、結構うわーってなると思うんですよ。

トミヤマ 「自分語りキモー!」みたいなことになりかねないということですね(笑)。小説はもともと読んでいたと思いますけど「オフィスラブ」であることを意識して読んでないでしょう。お仕事小説として名の知れた作品を選んで、そこに出てくるラブについて書くやり方もあると思うんですけど、全然そういうラインナップじゃないですよね。最高なのは、雪舟えまさんの作品が出てくることなんですよ。ここだけでも超すごいと思って。

西口 ありがとうございます。雪舟えまさんは独特の世界観を持たれた天才的な歌人であり小説家ですよね。

トミヤマ このチョイスはやっぱり西口さんの個人的な読書体験から来てるんですか?

西口 自分の好きな作家だけでいけるかなと思って引き受けたんですけど、一から探し直した感じです。「オフィスラブ」という小説の分類は存在しない。そもそも、こういうふうにオフィスラブについて考えている本ってないんですよ。家族社会学でアカデミックな論文はいくつもあるんですが、一般向けだと、恋愛カウンセラーによるオフィスラブ指南本くらいで。そうならないように気を付けて……。なんか、いかがわしいじゃないですか、「オフィスラブ」という言葉自体が。

トミヤマ 西口さんがオフィスラブという言葉に抵抗感を持っているんだなっていうのは読んでて分かりました。私は「恥ずかしくて死ぬ!」みたいな感じじゃないんですよ(笑)。食パン、コンビニ、オフィスラブみたいな感じで、別にっていう。

西口 日常風景!? オフィスラブですよ?(笑)声に出すとものすごいやばい感じがするんですよ。そんな自分の「オフィスラブ」イメージの源流を探求している本でもあります。そのひとつは職場結婚をした僕の両親で、もうひとつはテレビドラマなどのメディアからの影響です。特に小学生の頃にこっそり観ていた『東京ラブストーリー』。この本で原作漫画を取り上げた章では、トミヤマさんの評論(「労働系女子マンガ論!」第7回「『東京ラブストーリー』柴門ふみ 〜「カンチ、セックスしよ!」の向こう側にあるもの(前編)」)も引用させてもらいました。

トミヤマ ありがとうございます。私は成人女性向けの漫画を研究していて、特に女性労働がどのように表象されてきたかに興味があるんですが、『東京ラブストーリー』の名台詞として知られる「ねえ、セックスしよ」は、ドラマと原作で全然ニュアンスが違うんですよ。原作がほんとに悲しいんだ……。まさに労働系女子の悲哀です。そこを西口さんはリカとカンチとのオフィスラブに着目して分析していたのが面白くて、改めて読み返したくなりました。

トミヤマユキコさん
ママというアイデンティティへの興味
西口 トミヤマさんの新刊『夫婦ってなんだ?』は、もともと『ちくま』で連載されていたとき、知り合いの編集者が、僕とトミヤマさんが友達だとは知らずに「この連載がすごく面白いんですけど、なんか西口さんの書くものと面白さの種類が似てるなって思いました」という連絡をくれて。

トミヤマ 嬉しい! 姉弟本っていうか、お互いがお互いの副読本みたいになっていったらいいですよね。例えば『夫婦ってなんだ?』にママタレのことを書いた章があって、ママタレはすごい前面に出てくるけど、そのママを支えているはずのパパはあんま出てこないことのほうが多いっていう。イクメンよりママタレのほうが人気があって、俄然、前景化してるなみたいなことを書いたら、西口君も。

西口 津島佑子の『山を走る女』を論じてるところで、ママというアイデンティティが不思議であるっていうことを書いていて、一緒じゃんって思いましたね。

トミヤマ そういうところは私と興味関心が似てましたね。私の本に出てくるある妊婦の友達は、SNS上で本アカとは別のプレママ(妊婦)のアカウントがあることを旦那さんには一切言ってない。で、プレママアカ同士で互いに会ったこともない人のアカウントに「逆子治るといいね」みたいなメッセージを送るんだと言っている。じゃあその旦那さんたちがプレパパアカを作って、おたくの奥さんの逆子治るといいねみたいなエールを送っているかというと、多分やってる人は少ない。

西口 裏アカなのは、ママであるという当事者的な意味と、夫とつながっちゃうと夫への愚痴は書けないということが大きいんでしょうね。これはSNSだからって思いがちだけど、『山を走る女』(1980年)の時代にもママというアイデンティティはやっぱり問題になっていた。

トミヤマ ここは興味関心が完全に重なっていて面白かったですね。

西口 トミヤマさんの本で面白いのは、芸能人に対する視線が独特なんですよね。すごいミーハーなように見えて、なんかちょっと距離があるんですよ。

トミヤマ 昔から芸能ゴシップが大好きなんですよ。私のミーハーってかっこいいとかすてきとかじゃなくて、小学生のときからノートに、芸能人の本名とか、実家は何やってるかとか、そういう一覧表みたいのを書いてて、ミーハーの種類が完全に芸能ゴシップ記者と同じなんですよ(笑)。

西口 小さい頃から職業的な探究心がやばい(笑)。でも、芸能人のSNS分析もそうですけど、幻想であるということを踏まえて書いてるところが非常に面白いです。

トミヤマ 仮面夫婦でも、本当のおしどり夫婦でも、別にどっちでもいいんですけど、世間に対してどう見られたがっているのかを探るのがすごい楽しいんですよ。有名人夫婦に関して、この本で一番楽しく書いたのは加トちゃんと綾菜の「年の差夫婦」の章なんですけど、みんなマジでここだけでいいから読んでくれ。

西口 あそこいいですよね。なんで夫婦について考える連載を始めたんでしたっけ?

トミヤマ 『夫婦ってなんだ?』の最後に載っていますが、「付き合ってはいけない3B」についての原稿を書いたのがきっかけですね。3Bとは美容師、バンドマン、バーテンダーですが、私の夫はバンドマンで、付き合うどころか入籍してるわけですよ。バンドマンって基本的にはファンに夢を売る仕事なので、プライベートのことを発信しない人が多い。ファンを大事にするためには仕方ないけど、その結果、妻や子どもは存在を消されてしまう。そのことを書いたら、担当の山本さんに面白がってもらえて、「夫婦」ネタで連載することになりました。

西口想さん
「普通の夫婦」は幻想なんだよ
西口 オフィスラブも夫婦も経済的な側面、ラブというより金の問題がべったりくっついてくると思いますが、『夫婦ってなんだ?』では、夫婦でいるための秘訣として自立していること、ひとりでも立っていられる人が2人で一緒にいられるんだという一文があって、それは本当にそうだなと思うんですけど、でも一方で、労働環境めっちゃ厳しいじゃないですか。職場で困っている人の話を聞くのが僕の本業なのでよく実感するんですけど。

 自立しろってこちらが言うのはすごい酷でもありますよね。ひどい職場や取引相手に当たってしまうかもしれない。精神的な自立が一番大事ですが、それには経済的な自立が重要になる。だけど誰もができるわけじゃない。一方で、経済的に自立していても精神的に自立してない人もたくさんいる。

トミヤマ 経済的自立はできればしてほしいけど、難しかったら精神的な自立をまずは優先してほしいですね。西口君と私に共通してる、私たちがなぜこういうものを書く人間になったのかということの根幹には、家庭環境がありますよね。西口君の本で最後にご両親のことが出てきますけど、西口君は経済的にも精神的にもめちゃくちゃ自立してる母親が育てた男の子なんですよ。だからこういうものが書けたんだなと。

 私は、母がいわゆる専業主婦なんですけど、ものすごく精神的に自立していて。お父さんに食べさしてもらって申し訳ないとか1ミリも思わず生きているんじゃないかっていう人で。謎に強くてカッコいいんですよ。私がこういうふうに夫婦を書けたのは、うちの両親が「夫婦とはこうあるべし」とか「こういう夫婦がいい夫婦、ユキちゃんも真似してね」みたいな感じではなかったことが大きかったと思う。

西口 僕も自分の家族観っていうか夫婦のモデルは、共働きだった両親に原型があると思います。でも働き続けるのは女の人のほうが明らかに不利なんですよ。妊娠出産とかすると、いきなりハラスメントされたりするし、昔は結婚退職を前提に採用されてたとか、そういう非対称的な、労働とジェンダーが交差する問題に興味があるから、それが恋愛に及ぼす影響を自分の実体験に照らして考えがちです。

 結婚に関してもそうで、自分が恋愛結婚するにしても相手に離婚する自由がある状態のほうが望ましいだろうと思ってきたんですよ。だからこそ女性も食い扶持を確保しておくべきだと思っていて。でもそういう話をすると、「離婚するために結婚するの? 意味が分からない」と言われることが多い。ふーん、と思いつつ、そういう気持ちも確かに分かる。やっぱり「運命の人」と結ばれるのが結婚でもあるじゃないですか……(照)。

トミヤマ なんで照れたの(笑)。

 私は未来に起こるであろう「最悪のケース」を考えて、そこから逆算するタイプなんです。結婚するときも当然、離婚、死別、あとバンドマンなんでよそに女いるみたいなことも含めて、あらゆるケースを想定してから、よしOK、心の準備ができたから結婚しよう! みたいな。悪いことも含めて考えてることこそが、「運命」で結婚した相手への思いやりだと思うんですよね。

西口 お、名言……(笑)。

トミヤマ いや、名言か分からないけど(笑)、相手も自分も傷が浅いほうがいいから、最悪のケースを予め想定しておくって、悪くないんじゃないですかね。人生のパートナーとして考えた場合に、コンビ別れになったとしても、いい結婚だったな、じゃあね、みたいに言えたらいいなっていうのは常に考えてます。それはあんまりラブっぽくないかもしれないですけど。

 夫婦やオフィスラブに関する言説は世の中にあふれてますから、ある意味ではみんなが夫婦評論家、オフィスラブ評論家になれるはずなんですけど、案外こういう形でまとめている本はないですよね。

西口 自分でソートしたからまとまったものになったっていう気が、今しました。トミヤマさんの本も、夫婦の本としては変ですよね。夫婦というイメージを壊しにいく本でもある。いわゆる普通の夫婦みたいなものが幻想なんだよっていうか、フィクションの中でも実は多様な夫婦像が描かれているのに、何となく普通の結婚、普通の夫婦というのはこうだからと内面を規範化していることを指摘しています。そのもとになっているのは、映画や漫画、芸能人などの大衆的なイメージと物語ですよね。そういうのをつぶさに見ていくことで、別に「普通」ってないんだよということを探求してる本で、そこが非常に面白い。

トミヤマ この本を足がかりに、読者のみなさんにも考えてみてほしいですね。これが別に決定版なわけじゃない。オフィスラブもそうですよね。本を読んだ後は、自分でサンプルを見つけてきて、分析してほしい。きっと面白いですから。

『なぜオフィスでラブなのか』/『夫婦ってなんだ? 』

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夫の自立と妻の自立〜労働とジェンダーが交差するところ/トミヤマユキコ+西口想

 人は必ずしも結婚しないし必ずしも子供を産み育てないが、多くの女性にとって恋愛→結婚→出産→育児と続く道は、「仕事との両立」を迫られる過酷なロードと化している。また多くの男性にとって恋愛→結婚→出産→育児と続く道は、家族を養う大黒柱としての重圧とプライドを背負い、転勤だってどんとこいで会社にいっそうの忠誠を誓うとともに、「どうしてあなたばかり仕事に時間を割けるのか」「親なのだから共に子育てすべきだ」と正論をぶつける妻に困惑し、家庭へのコミットも要請される、これまた茨の道。そんなイメージが近年、広く共有されるようになった。

 もちろん夫婦仲良く柔軟にシフトを組み円満に家庭を回す世帯も多数あるはずだが、「うちはこうやってうまくやってますよ~」なんて穏やかなアドバイスよりも、今のところ、怨嗟やいがみ合いが目立って見えてしまうのは、インターネット社会で可視化される声に偏りがあるゆえの特性なのだろうか。

 けれども、それぞれの主張を戦わせ合っていても事態は進展しない。恋愛ハウツーや婚活ノウハウ、効率的な仕事術や家事方法など、様々な情報が個別に流れ人気を博しているけれど、そこに確かな答えなんて何もないわけで。仕事(労働)と恋愛・結婚生活や育児は個別の事案ではなくひとつながりの、つまり同一人物の人生を構成する要素であり、人生はひとりひとりまったく違う。だから昔からきっと、万人に適用可能な正解などなかった。

 そんな2019年、注目したい2冊の本が出た。トミヤマユキコさんの新著『夫婦ってなんだ?』(筑摩書房)は、自らの結婚生活から映画や漫画、小説、芸能人まで縦横無尽に様々な「夫婦」を紐解く「夫婦研究」の本だ。そこには無限ともいえる「夫婦」の多様性が見出せる。

 もう1冊は、職場恋愛=オフィスラブについて小説から読み解いた、西口想さんの『なぜオフィスでラブなのか』(堀之内出版)。「夫婦」になるにあたり、現在でも約3組に1組が職場で出会った相手と結婚しているというデータから着想し、現代日本の労働環境やジェンダー規範を押さえて「オフィスラブ」を研究している。

 著者ふたりは「夫婦」と「オフィスラブ」が交差するトークイベントを4月に開催。その模様を、ここにお届けする。

※本記事は、【『夫婦ってなんだ?』(筑摩書房)、『なぜオフィスでラブなのか』(堀之内出版)刊行記念 トミヤマユキコ+西口想トークイベント】をもとに制作しています。

トミヤマユキコ
ライター/研究者。1979年生まれ。ライターとして日本の文学・マンガなどについて書きつつ、大学では少女マンガ研究を中心としたサブカルチャー関連講義を担当している。早稲田大学法学部、同大大学院文学研究科を経て、2019年4月から東北芸術工科大学芸術学部講師。著書に『40歳までにオシャレになりたい!』(扶桑社)、『大学1年生の歩き方』(共著、左右社)、『パンケーキ・ノート』(リトルモア)がある。

西口想(にしぐち・そう)
1984年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部を卒業後、テレビ番組制作会社勤務を経て、現在は労働団体職員。「マネたま」にて「映画は観れないものだから心配するな」連載中。

『東京ラブストーリー』は本当に悲しい話
西口 僕はトークイベントに出るのが人生で2回目でして。今日は、めちゃくちゃ場馴れしている先輩をお呼びして、何となく安心感を得ようという趣旨でございます。

トミヤマ 本日はありがとうございます。早速ですが、そもそもなんでこのテーマで書くことになったんですか。

西口 『マネたま』というウェブサイトの編集者から「オフィスラブについて連載してください」という依頼がありました。その編集者は実はトミヤマさんとも共通の知り合いで、僕とトミヤマさんとの関係も含めて少し僕の経歴を説明しますね。

 僕は大学で小説や評論を読んだり書いたりするコースにいました。当然、そこには作家志望の学生が多いのですが、学校を出ていきなり小説家になれるわけはないし、ほとんどの人が就職します。ただ、働き続けながらでもやっぱり書きたいよねっていう人たちで集まって『好物』という文芸フリーペーパーを作っていました。そのコミュニティで、当時僕の出身コースの助手だったトミヤマさんと、のちに『マネたま』の編集をする彼と知り合ったんです。『好物』で僕は短い創作や恋愛映画についてのエッセイを連載したりしていて、彼の中では僕は恋愛ものが好きで今は労働の専門家。「あ、オフィス×ラブだ」となったんじゃないかな。

トミヤマ なるほど。『なぜオフィスでラブなのか』は、フィクションについて書かれたものでありながら、労働団体職員だからこその知識も盛り込んであって、実にバランスがいいなと思いました。

西口 「小説の紹介にしてください」というオーダーがよかったかなと思います。書評だと、いきなり自分語りとか始まりにくい。「俺がテレビの仕事をしてたときは……」みたいなこと言われると、結構うわーってなると思うんですよ。

トミヤマ 「自分語りキモー!」みたいなことになりかねないということですね(笑)。小説はもともと読んでいたと思いますけど「オフィスラブ」であることを意識して読んでないでしょう。お仕事小説として名の知れた作品を選んで、そこに出てくるラブについて書くやり方もあると思うんですけど、全然そういうラインナップじゃないですよね。最高なのは、雪舟えまさんの作品が出てくることなんですよ。ここだけでも超すごいと思って。

西口 ありがとうございます。雪舟えまさんは独特の世界観を持たれた天才的な歌人であり小説家ですよね。

トミヤマ このチョイスはやっぱり西口さんの個人的な読書体験から来てるんですか?

西口 自分の好きな作家だけでいけるかなと思って引き受けたんですけど、一から探し直した感じです。「オフィスラブ」という小説の分類は存在しない。そもそも、こういうふうにオフィスラブについて考えている本ってないんですよ。家族社会学でアカデミックな論文はいくつもあるんですが、一般向けだと、恋愛カウンセラーによるオフィスラブ指南本くらいで。そうならないように気を付けて……。なんか、いかがわしいじゃないですか、「オフィスラブ」という言葉自体が。

トミヤマ 西口さんがオフィスラブという言葉に抵抗感を持っているんだなっていうのは読んでて分かりました。私は「恥ずかしくて死ぬ!」みたいな感じじゃないんですよ(笑)。食パン、コンビニ、オフィスラブみたいな感じで、別にっていう。

西口 日常風景!? オフィスラブですよ?(笑)声に出すとものすごいやばい感じがするんですよ。そんな自分の「オフィスラブ」イメージの源流を探求している本でもあります。そのひとつは職場結婚をした僕の両親で、もうひとつはテレビドラマなどのメディアからの影響です。特に小学生の頃にこっそり観ていた『東京ラブストーリー』。この本で原作漫画を取り上げた章では、トミヤマさんの評論(「労働系女子マンガ論!」第7回「『東京ラブストーリー』柴門ふみ 〜「カンチ、セックスしよ!」の向こう側にあるもの(前編)」)も引用させてもらいました。

トミヤマ ありがとうございます。私は成人女性向けの漫画を研究していて、特に女性労働がどのように表象されてきたかに興味があるんですが、『東京ラブストーリー』の名台詞として知られる「ねえ、セックスしよ」は、ドラマと原作で全然ニュアンスが違うんですよ。原作がほんとに悲しいんだ……。まさに労働系女子の悲哀です。そこを西口さんはリカとカンチとのオフィスラブに着目して分析していたのが面白くて、改めて読み返したくなりました。

トミヤマユキコさん
ママというアイデンティティへの興味
西口 トミヤマさんの新刊『夫婦ってなんだ?』は、もともと『ちくま』で連載されていたとき、知り合いの編集者が、僕とトミヤマさんが友達だとは知らずに「この連載がすごく面白いんですけど、なんか西口さんの書くものと面白さの種類が似てるなって思いました」という連絡をくれて。

トミヤマ 嬉しい! 姉弟本っていうか、お互いがお互いの副読本みたいになっていったらいいですよね。例えば『夫婦ってなんだ?』にママタレのことを書いた章があって、ママタレはすごい前面に出てくるけど、そのママを支えているはずのパパはあんま出てこないことのほうが多いっていう。イクメンよりママタレのほうが人気があって、俄然、前景化してるなみたいなことを書いたら、西口君も。

西口 津島佑子の『山を走る女』を論じてるところで、ママというアイデンティティが不思議であるっていうことを書いていて、一緒じゃんって思いましたね。

トミヤマ そういうところは私と興味関心が似てましたね。私の本に出てくるある妊婦の友達は、SNS上で本アカとは別のプレママ(妊婦)のアカウントがあることを旦那さんには一切言ってない。で、プレママアカ同士で互いに会ったこともない人のアカウントに「逆子治るといいね」みたいなメッセージを送るんだと言っている。じゃあその旦那さんたちがプレパパアカを作って、おたくの奥さんの逆子治るといいねみたいなエールを送っているかというと、多分やってる人は少ない。

西口 裏アカなのは、ママであるという当事者的な意味と、夫とつながっちゃうと夫への愚痴は書けないということが大きいんでしょうね。これはSNSだからって思いがちだけど、『山を走る女』(1980年)の時代にもママというアイデンティティはやっぱり問題になっていた。

トミヤマ ここは興味関心が完全に重なっていて面白かったですね。

西口 トミヤマさんの本で面白いのは、芸能人に対する視線が独特なんですよね。すごいミーハーなように見えて、なんかちょっと距離があるんですよ。

トミヤマ 昔から芸能ゴシップが大好きなんですよ。私のミーハーってかっこいいとかすてきとかじゃなくて、小学生のときからノートに、芸能人の本名とか、実家は何やってるかとか、そういう一覧表みたいのを書いてて、ミーハーの種類が完全に芸能ゴシップ記者と同じなんですよ(笑)。

西口 小さい頃から職業的な探究心がやばい(笑)。でも、芸能人のSNS分析もそうですけど、幻想であるということを踏まえて書いてるところが非常に面白いです。

トミヤマ 仮面夫婦でも、本当のおしどり夫婦でも、別にどっちでもいいんですけど、世間に対してどう見られたがっているのかを探るのがすごい楽しいんですよ。有名人夫婦に関して、この本で一番楽しく書いたのは加トちゃんと綾菜の「年の差夫婦」の章なんですけど、みんなマジでここだけでいいから読んでくれ。

西口 あそこいいですよね。なんで夫婦について考える連載を始めたんでしたっけ?

トミヤマ 『夫婦ってなんだ?』の最後に載っていますが、「付き合ってはいけない3B」についての原稿を書いたのがきっかけですね。3Bとは美容師、バンドマン、バーテンダーですが、私の夫はバンドマンで、付き合うどころか入籍してるわけですよ。バンドマンって基本的にはファンに夢を売る仕事なので、プライベートのことを発信しない人が多い。ファンを大事にするためには仕方ないけど、その結果、妻や子どもは存在を消されてしまう。そのことを書いたら、担当の山本さんに面白がってもらえて、「夫婦」ネタで連載することになりました。

西口想さん
「普通の夫婦」は幻想なんだよ
西口 オフィスラブも夫婦も経済的な側面、ラブというより金の問題がべったりくっついてくると思いますが、『夫婦ってなんだ?』では、夫婦でいるための秘訣として自立していること、ひとりでも立っていられる人が2人で一緒にいられるんだという一文があって、それは本当にそうだなと思うんですけど、でも一方で、労働環境めっちゃ厳しいじゃないですか。職場で困っている人の話を聞くのが僕の本業なのでよく実感するんですけど。

 自立しろってこちらが言うのはすごい酷でもありますよね。ひどい職場や取引相手に当たってしまうかもしれない。精神的な自立が一番大事ですが、それには経済的な自立が重要になる。だけど誰もができるわけじゃない。一方で、経済的に自立していても精神的に自立してない人もたくさんいる。

トミヤマ 経済的自立はできればしてほしいけど、難しかったら精神的な自立をまずは優先してほしいですね。西口君と私に共通してる、私たちがなぜこういうものを書く人間になったのかということの根幹には、家庭環境がありますよね。西口君の本で最後にご両親のことが出てきますけど、西口君は経済的にも精神的にもめちゃくちゃ自立してる母親が育てた男の子なんですよ。だからこういうものが書けたんだなと。

 私は、母がいわゆる専業主婦なんですけど、ものすごく精神的に自立していて。お父さんに食べさしてもらって申し訳ないとか1ミリも思わず生きているんじゃないかっていう人で。謎に強くてカッコいいんですよ。私がこういうふうに夫婦を書けたのは、うちの両親が「夫婦とはこうあるべし」とか「こういう夫婦がいい夫婦、ユキちゃんも真似してね」みたいな感じではなかったことが大きかったと思う。

西口 僕も自分の家族観っていうか夫婦のモデルは、共働きだった両親に原型があると思います。でも働き続けるのは女の人のほうが明らかに不利なんですよ。妊娠出産とかすると、いきなりハラスメントされたりするし、昔は結婚退職を前提に採用されてたとか、そういう非対称的な、労働とジェンダーが交差する問題に興味があるから、それが恋愛に及ぼす影響を自分の実体験に照らして考えがちです。

 結婚に関してもそうで、自分が恋愛結婚するにしても相手に離婚する自由がある状態のほうが望ましいだろうと思ってきたんですよ。だからこそ女性も食い扶持を確保しておくべきだと思っていて。でもそういう話をすると、「離婚するために結婚するの? 意味が分からない」と言われることが多い。ふーん、と思いつつ、そういう気持ちも確かに分かる。やっぱり「運命の人」と結ばれるのが結婚でもあるじゃないですか……(照)。

トミヤマ なんで照れたの(笑)。

 私は未来に起こるであろう「最悪のケース」を考えて、そこから逆算するタイプなんです。結婚するときも当然、離婚、死別、あとバンドマンなんでよそに女いるみたいなことも含めて、あらゆるケースを想定してから、よしOK、心の準備ができたから結婚しよう! みたいな。悪いことも含めて考えてることこそが、「運命」で結婚した相手への思いやりだと思うんですよね。

西口 お、名言……(笑)。

トミヤマ いや、名言か分からないけど(笑)、相手も自分も傷が浅いほうがいいから、最悪のケースを予め想定しておくって、悪くないんじゃないですかね。人生のパートナーとして考えた場合に、コンビ別れになったとしても、いい結婚だったな、じゃあね、みたいに言えたらいいなっていうのは常に考えてます。それはあんまりラブっぽくないかもしれないですけど。

 夫婦やオフィスラブに関する言説は世の中にあふれてますから、ある意味ではみんなが夫婦評論家、オフィスラブ評論家になれるはずなんですけど、案外こういう形でまとめている本はないですよね。

西口 自分でソートしたからまとまったものになったっていう気が、今しました。トミヤマさんの本も、夫婦の本としては変ですよね。夫婦というイメージを壊しにいく本でもある。いわゆる普通の夫婦みたいなものが幻想なんだよっていうか、フィクションの中でも実は多様な夫婦像が描かれているのに、何となく普通の結婚、普通の夫婦というのはこうだからと内面を規範化していることを指摘しています。そのもとになっているのは、映画や漫画、芸能人などの大衆的なイメージと物語ですよね。そういうのをつぶさに見ていくことで、別に「普通」ってないんだよということを探求してる本で、そこが非常に面白い。

トミヤマ この本を足がかりに、読者のみなさんにも考えてみてほしいですね。これが別に決定版なわけじゃない。オフィスラブもそうですよね。本を読んだ後は、自分でサンプルを見つけてきて、分析してほしい。きっと面白いですから。

『なぜオフィスでラブなのか』/『夫婦ってなんだ? 』

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宮迫ら「謹慎発表」のニュースに挙動不審? 「何か隠してる?」とウワサされた吉本芸人とは…… 

 吉本興業は6月24日午後、カラテカ・入江慎也の仲介により、振り込め詐欺グループの忘年会で “闇営業”を行った雨上がり決死隊・宮迫博之、ロンドンブーツ1号2号・田村亮ら計11人を謹慎処分とすることを発表。翌日の情報番組では、吉本所属芸人が騒動について言及したが、視聴者からは賛否両論が噴出する展開となった。

 今回の一件は、6月7日発売の「フライデー」(講談社)によるスクープで発覚。忘年会は2014年末の出来事で、同誌は「宮迫博之ほか吉本興業人気芸人が犯罪集団に『闇営業』」とのタイトルで、当日の写真とともに報道。宮迫と亮はそれぞれ自身のTwitterで謝罪と釈明をした。

 その後も、週刊誌がさまざまな情報を伝える中、24日に事態が進展。吉本サイドが再度、渦中のタレントへのヒアリングを実施した結果、「該当する芸人において、反社会的勢力主催の会合であるとの認識はなく、また、報じられていたような金額ではありませんでしたが、会合への参加により一定の金銭を受領していたことが認められました」と公表したのだ。なお、亮は金銭を受け取った事実を認めた上で、「自分の都合のいいように考えてしまい、世間の皆様に虚偽の説明をしてしまった事を謝罪させて頂きます」と、当初のギャラはもらっていないという発言が“ウソ”であると告白した。

「25日朝の情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)では、MCの極楽とんぼ・加藤浩次が前日に亮から電話があったことを報告。『なぜウソをついたのか』と問いただしたところ、亮は『保身です』『家族もいるし、これからどうしていったらいいのか。自分の身を守ろうとしてしまった』と、その理由を打ち明けたそうです。また、サブMCのハリセンボン・近藤春菜は、最初の調査で芸人のウソを見破れなかった点について、『会社自体も保身に走ったと思います』と、吉本に対する批判を展開。信頼を置いている先輩たちが虚偽の説明をしたことに関しては、『とってもショックを受けました』と、涙ぐみながら本音を吐露したんです」(芸能ライター)

 さらに、近藤は「裏でコソコソして、笑いを届けるのはやっぱり気持ち良くない」と、今回謹慎処分を下された芸人たちを断罪。また途中で「ごめんなさい、こんな感情的になって」とお詫びする場面もあった。先輩芸人や吉本側に厳しい目を向けた近藤には、ネットユーザーから「可哀想で見てられない。誠実さが伝わってきた」「春菜にここまで言わせた芸人たちは猛省すべき」と、同情や共感の声が多く上がることに。

 一方、同日午後の『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ系)に登場したサバンナ・高橋茂雄には、「懐疑的な視線が送られている」(同)という。高橋は「今回、入江がすごいスピードで解雇されたので、お金をもらったと認めてしまうことが、自分の解雇につながる、怖くなるっていう気持ちはわかりますけどね」と、暗に亮たちを擁護。加藤と亮の電話でのやりとりが紹介された場面でも、「これからずっと仕事続けていく中で、いろんな人ともお付き合いする中で、ずっとウソつき続けていかなあかんということを背負ってたんやろなとは思いますよね。ただそれぐらい今回のことが、自分でもヤバイと思いはったんやろうし……」と、理解を示した。

「しかし、視聴者は高橋の歯切れの悪さ、目が泳いでいることに引っかかったようで、『顔も声も死んでるけど、もしかして何か隠してる?』『高橋の様子、どこか変じゃない? 目が泳いでいる気がする』『ものすごく動揺している……』といった指摘が相次ぎました。そんな高橋は“たいこ持ち芸人”として、雨上がり決死隊がMCを務める『アメトーーク!』(テレビ朝日系)に出演歴がありますし、宮迫や入江にも気に入られていたので、何かまだ世に出ていないことを知っている、もしくは身に覚えがあるのではないかと勘繰ってしまいます」(同)

 同じ吉本所属芸人でも、闇営業騒動へのコメントをめぐる反応はさまざま。事態が収束を迎えるまで、しばらく吉本芸人の言動が注目を集めそうだ。

宮迫ら「謹慎発表」のニュースに挙動不審? 「何か隠してる?」とウワサされた吉本芸人とは…… 

 吉本興業は6月24日午後、カラテカ・入江慎也の仲介により、振り込め詐欺グループの忘年会で “闇営業”を行った雨上がり決死隊・宮迫博之、ロンドンブーツ1号2号・田村亮ら計11人を謹慎処分とすることを発表。翌日の情報番組では、吉本所属芸人が騒動について言及したが、視聴者からは賛否両論が噴出する展開となった。

 今回の一件は、6月7日発売の「フライデー」(講談社)によるスクープで発覚。忘年会は2014年末の出来事で、同誌は「宮迫博之ほか吉本興業人気芸人が犯罪集団に『闇営業』」とのタイトルで、当日の写真とともに報道。宮迫と亮はそれぞれ自身のTwitterで謝罪と釈明をした。

 その後も、週刊誌がさまざまな情報を伝える中、24日に事態が進展。吉本サイドが再度、渦中のタレントへのヒアリングを実施した結果、「該当する芸人において、反社会的勢力主催の会合であるとの認識はなく、また、報じられていたような金額ではありませんでしたが、会合への参加により一定の金銭を受領していたことが認められました」と公表したのだ。なお、亮は金銭を受け取った事実を認めた上で、「自分の都合のいいように考えてしまい、世間の皆様に虚偽の説明をしてしまった事を謝罪させて頂きます」と、当初のギャラはもらっていないという発言が“ウソ”であると告白した。

「25日朝の情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)では、MCの極楽とんぼ・加藤浩次が前日に亮から電話があったことを報告。『なぜウソをついたのか』と問いただしたところ、亮は『保身です』『家族もいるし、これからどうしていったらいいのか。自分の身を守ろうとしてしまった』と、その理由を打ち明けたそうです。また、サブMCのハリセンボン・近藤春菜は、最初の調査で芸人のウソを見破れなかった点について、『会社自体も保身に走ったと思います』と、吉本に対する批判を展開。信頼を置いている先輩たちが虚偽の説明をしたことに関しては、『とってもショックを受けました』と、涙ぐみながら本音を吐露したんです」(芸能ライター)

 さらに、近藤は「裏でコソコソして、笑いを届けるのはやっぱり気持ち良くない」と、今回謹慎処分を下された芸人たちを断罪。また途中で「ごめんなさい、こんな感情的になって」とお詫びする場面もあった。先輩芸人や吉本側に厳しい目を向けた近藤には、ネットユーザーから「可哀想で見てられない。誠実さが伝わってきた」「春菜にここまで言わせた芸人たちは猛省すべき」と、同情や共感の声が多く上がることに。

 一方、同日午後の『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ系)に登場したサバンナ・高橋茂雄には、「懐疑的な視線が送られている」(同)という。高橋は「今回、入江がすごいスピードで解雇されたので、お金をもらったと認めてしまうことが、自分の解雇につながる、怖くなるっていう気持ちはわかりますけどね」と、暗に亮たちを擁護。加藤と亮の電話でのやりとりが紹介された場面でも、「これからずっと仕事続けていく中で、いろんな人ともお付き合いする中で、ずっとウソつき続けていかなあかんということを背負ってたんやろなとは思いますよね。ただそれぐらい今回のことが、自分でもヤバイと思いはったんやろうし……」と、理解を示した。

「しかし、視聴者は高橋の歯切れの悪さ、目が泳いでいることに引っかかったようで、『顔も声も死んでるけど、もしかして何か隠してる?』『高橋の様子、どこか変じゃない? 目が泳いでいる気がする』『ものすごく動揺している……』といった指摘が相次ぎました。そんな高橋は“たいこ持ち芸人”として、雨上がり決死隊がMCを務める『アメトーーク!』(テレビ朝日系)に出演歴がありますし、宮迫や入江にも気に入られていたので、何かまだ世に出ていないことを知っている、もしくは身に覚えがあるのではないかと勘繰ってしまいます」(同)

 同じ吉本所属芸人でも、闇営業騒動へのコメントをめぐる反応はさまざま。事態が収束を迎えるまで、しばらく吉本芸人の言動が注目を集めそうだ。

吉本興業の所属芸人、”闇営業”は完全禁止で大量リストラが不可避に!

 これが吉本や所属芸人双方にとって、大きな転換期になりそうだ。

 吉本興業は6月24日、反社会団体の忘年会に出席し、「闇営業」を行っていた雨上がり決死隊の宮迫博之ら芸人11人を当面の間、謹慎処分にすることを発表した。

「最初にこの件が『FRIDAY』(講談社)に報じられた際、楽しんごは『闇営業なんてみんなやってるわ!』とツイート。吉本芸人のキートンは『ちゃんとしたギャラが振り込まれたら、闇営業なんて行かねーよな。仕事は入れない、自分で取ってきた仕事に色々言われる、生活できない、そんな吉本芸人は山ほどいる』と、SNSで不満をぶちまけました。また、千原ジュニアは番組で『僕らのころは直(ちょく)って言ってました』と語り、松本人志ですら30年前にはやっていたことを明かすなど、芸人たちの間では、なかば公然の秘密のようになっていたようです」(テレビ誌ライター)

 会社を通さず仕事を取ることがご法度となったことで、今後、吉本が直面するのが“食えない芸人”問題だという。

「所属芸人が何千人もいるような吉本ですが、闇営業を禁じるのなら、芸人たちがバイトをせずに生活できるくらいの“最低保証”が必要となってくる。そのぶんの人件費は数億円にも上るでしょうね。となると、当然、その全てを抱えるのは無理になる。その結果、契約のハードルが高くなり、いったん全員解雇したうえで、給料を払ってでも抱え込みたい芸人だけが再契約される流れになるのではないか」(放送作家)

 近い将来、吉本芸人の大量リストラが始まりそうだ。

水原希子、乳首が透けてる”ヤバい写真”をアップしてファン大興奮「ノーブラキタコレ!」

 水原希子が22日、自身のインスタグラムを更新して話題になっている。

 水原といえば先日、「Beautiful Artwork by Nacho Carbonell at
Ca’d’Oro in Venice」(ヴェネツィアのCa’'’roでナチョカルボネルの美しいアートワーク)とつづり、美しいアートをバックに数枚の写真をアップ。この投稿に対してインスタグラム上では「きこちゃん最高!可愛い」「きれいすぎでみとれます」など、アートより水原の可愛さや美しさを称賛する声がたくさん集まり話題になっていたばかり。

 そんな水原がこの日の投稿で、浴室で黄緑のキャミソールに、B級SF風の透明なヘッドギアをかぶり、真っ赤なリップにカラフルなアイシャドウを付けた独特な世界観の写真や動画を公開した。しかも、なんと写真に収まる水原はどうもノーブラ?

 早速、水原のインスタグラム上やネット上には「乳首透けてるー!」「ノーブラキタコレ!」「大胆w乳首がwセクシー過ぎw」「乳首が素敵」「ヤバい写真!」など、大興奮しているファンのコメントが多数飛び交っている。

 なんとも水原らしい個性的な写真に、国内外のファンからたくさんのいいね!やコメントが集まっていた。海外でもモデルとして第一線で活躍してる水原にとって、ノーブラなんて、どうだってことないのかもしれない。